1 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 01:55:24.94 XqlcBuO90 1/20


古泉「それは僕の事でしょうか?」

ハルヒ「当たり前じゃない! 全裸にネクタイだけって、変態そのものよ!」

キョン「おい待てハルヒ。そもそも古泉はお前が連れてきたんじゃないか」

ハルヒ「最初はこんなのも有りかと思ったわよ!」

ハルヒ「でも、これじゃ不思議でも何でも無い、ただの変態じゃないの!」

みくる「正直、いつも目のやり場に困ります……」



元スレ
ハルヒ「この変態!」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1283532924/

4 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 01:59:17.41 XqlcBuO90 2/20


キョン「しかしどうする? 古泉を退団させるのか?」

キョン「元々はお前が無理矢理入団させたんじゃなかったのか」

ハルヒ「退団までは考えてないわ。ただ……」

ハルヒ「服さえ着てくれればOKなのよ!」

キョン「だ、そうだ。どうする古泉」

古泉「申し訳ありませんが、それだけは勘弁してください」

みくる「なんで、そんなに裸にこだわるんですか?」

古泉「僕から見れば、服を着ている貴方たちのほうが不自然ですよ」


5 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:00:57.72 XqlcBuO90 3/20


古泉「動物は服を着ません。必要無いからです」

古泉「人間も動物です。ですから僕は服を着ません」

長門「しかし、人間には社会性というものが存在する」

長門「多数の人間が衣服を着ている以上、それに従うべき」

古泉「その社会性というものが何を生みましたか?」

古泉「戦争、貧困、差別……衣服なんて、そんなものしか生み出さないのですよ」

古泉「服を着るのが常識? そんなもの、誰が決めたんです」

古泉「巷に広がる猥褻な事件、盗撮などは隠すから発生するのです」

古泉「なら、隠さなければ? ……そう、大っぴらにしてしまえばコソコソする輩もいなくなります」

ハルヒ「それは一理あるけれど」

キョン「あるかなぁ……」


6 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:02:48.40 XqlcBuO90 4/20


古泉「産まれたままの姿! これこそが人類のあるべき姿なのです!」

古泉「恐らく百年後には、全裸は常識となっているはずです」

古泉「どんな時代も、先駆者は周囲から叩かれ、蔑まれてきました」

古泉「しかし! 時代は必ず追いついてきます!」

古泉「その時には僕はいないでしょうけれど」

古泉「歴史には、刻まれるでしょう!」

キョン「朝比奈さん、未来では……」コソッ

みくる「禁則事項ですけどわたしを見てもらえばわかりますよね?」コソッ

キョン「ですよね」コソッ

古泉「全裸こそが真理! アダムとイブは知恵の実を食べたばかりに楽園を追放された!」

古泉「人間、本来は羞恥心など持っていてはいけないのです!」

キョン「それはまあ良しとしてだ」

ハルヒ「ネクタイは何なの?」


7 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:04:41.46 XqlcBuO90 5/20


古泉「ネクタイ……これは堕落の蛇の象徴といったところでしょうか」

古泉「いくら僕が全裸を主張したところで、現代の法律では逮捕されます」

古泉「故に、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、堕落の蛇を象ったネクタイをしめているわけです!」

古泉「ネクタイがあれば、全裸じゃないと主張できますからね……」

古泉「しかし、時期がくればネクタイも外す所存です!」

キョン「お前の全裸に、そんな事情があったとはな」

ハルヒ「そうね。これはもう、SOS団の団長に据えるべきね」

長門「異議無し」

みくる「涙がちょちょ切れます」

ハルヒ「あたしは団長を引退するわ! これからは古泉君が団長よ!」

古泉「身に余る光栄、有り難き事かな」


8 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:06:58.04 XqlcBuO90 6/20


ハルヒ「じゃあ、あたしSOS団辞めるから」

古泉「えっ」

ハルヒ「だってもう、S=世界を O=おっ裸に染め上げる S=すごい変態の古泉君 の団になっちゃったし」

キョン「ああ、じゃあ俺も辞めるわ」

長門「同じく」

みくる「わたしも全裸は嫌ですから」


古泉「……僕、一人になってしまいました」

古泉「しかし! SOS団は活動を止めません!」

古泉「ここは一つ、新団員募集のビラでも配りますか!」


10 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:09:23.84 XqlcBuO90 7/20


―校門―

古泉「SOS団、SOS団はいかがですか~!」

教師「コラッ! 何をやっておる!」

古泉「ビラ配りですが?」

教師「このビラ……お前の全裸写真(無修正)じゃないか!」

古泉「SOS団に入ればいつでも本物が見れるのですよ、うふっ」

教師「うふっ、じゃない! 来い!」

古泉「ち、乳首を摘まないでください!」

古泉「痛い痛い!」

国木田「あれ、SOS団の……」

谷口「興味もつな。いくぞ国木田」

国木田「うん……」


11 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:12:23.84 XqlcBuO90 8/20


―指導室―

教師「何故あんなことをやった?」

古泉「空が青かったから……」

教師「お前が転校してきて随分経つ」

教師「いい加減、制服を着ないか」

古泉「断固、拒否します」

教師「何ぃ!?」

古泉「校則には全裸はダメという項目はありません」

古泉「そして、僕は僕の信念で全裸なのです」

古泉「とはいえ、ネクタイを締めている、まだまだ若輩者ですが」

教師「おい、何処へ行く?」

古泉「話は平行線を辿るに過ぎません」

古泉「では、アデュー」



教師「……全裸、か」


12 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:17:03.79 XqlcBuO90 9/20


古泉「どうにかして団員を増やさねば、SOS団は終わりですね」

国木田「あ、あのっ、古泉君!」

古泉「おや、国木田さん……何故、半裸で?」

国木田「僕も、古泉君みたいになりたい……!」

古泉「それは……!」

国木田「でも、僕は君みたいな良い身体をしていない!」

古泉「そんな事はどうでもいいのです」

古泉「心が全裸ならば身体も全裸」

古泉「それは自然なことです」

国木田「でもっ」

古泉「さ、勇気を出して全てを解き放ってごらんなさい」

国木田「うう……ふぅ」

古泉「マーベラス! マーベラスですよ、国木田さん!」


13 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:22:17.65 XqlcBuO90 10/20


古泉「これで団員は二人」

古泉「後、たった三人ですね」

国木田「みんなの目線が怖い……」

古泉「気にしてはなりませんよ」

古泉「彼らは従来の常識という重力に魂を曳かれた者たち……」

古泉「僕らのような、悟った人間とは違うのです」

古泉「例えるなら、彼らは猿。僕らは人間」

古泉「そう思えば恥ずかしがる必要もないでしょう?」

古泉「そぅれ!」

国木田「ああ! 股間を、自ら見せつけている!」

国木田「ぼ、僕も……」

国木田「そぅれぃ!」

 キャー ヘンタイ ニゲロー カワイイー

古泉「やればできるじゃないですか!」

国木田「へへ……」

国木田「古泉団長のお陰ですよ」


14 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:29:02.30 XqlcBuO90 11/20


谷口「国木田」

国木田「谷口?」

谷口「お前、どうしちまったんだよ?」

谷口「何で、そんな全裸にネクタイなんて姿になっちまうんだよ!」

古泉「これは人間の本来の姿で……」

谷口「変態は黙ってろ!」

谷口「なあ、今ならやり直せる」

谷口「ちゃんと服を着て、普通に暮らそう? な?」

国木田「……できない」

谷口「……なんだって?」

国木田「もう、僕は常識に縛られるのは嫌なんだ!」

国木田「この姿で、一生生きて行くと決めたんだ!」

谷口「……国木田」

古泉「谷口さん、でしたっけ」

古泉「国木田さんが気になるのなら、SOS団に入ってはどうでしょう?」

古泉「僕の理念に触れ、それが間違っていたならば全力で正しなさい」

古泉「やらずに後悔するよりも、やって後悔するべきです」

谷口「俺……SOS団に入るよ」

国木田「谷口! ……ありがとう」


17 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:39:03.07 XqlcBuO90 12/20


国木田「谷口……躊躇なく脱いだね」

谷口「やると決めたからには男だからな」

谷口「中途半端な真似はしないぜ」

古泉「しかし、ネクタイは着用してください」

古泉「まだまだ、この世界の法律は間違っているのですから」

谷口「ちぇっ」

国木田「ふふ……」

谷口「な、なんだよ」

国木田「谷口が入ってくれて、僕は嬉しいよ」

谷口「よせやい。照れるじゃねえか」

 キャッキャッ ウフウ

古泉(……順調ですね)

古泉(順調すぎて怖いくらいです。……これはもしや)

岡部「貴様ら! 何をしておる!」

谷口「ゲェーッ! 岡部!」

古泉(やはり、そう上手くはいきませんか……!)


18 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:43:56.70 XqlcBuO90 13/20


岡部「S=世界を O=おっ裸に染め上げる S=すごい変態の古泉 の団だと?」

古泉「違いますね」

古泉「S=世界を O=おおらかなものにする S=至極当然の 団、ですよ」

岡部「……」

古泉「……」

岡部「……こんな所に同士がいたとはな」

国木田「先生!?」

谷口「まさか!?」

岡部「ああ! 俺も全裸で生きる側の人間だったのだ!」

国木田「一瞬で全裸に……!」

谷口「いや、ハンドボールだけは持っている」

岡部「古泉。俺に顧問を任せてはくれんか?」

古泉「……喜んで」

国木田「やった! やったー!」

古泉(しかし……団員の数が……)


19 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:49:44.27 XqlcBuO90 14/20


コンピ部長「あのぅ……」

古泉「おや、どうしましたか?」

コンピ部長「俺も、今のSOS団に入りたいんだ」

古泉「それはそれは……歓迎します。が、どうしてですか?」

コンピ部長「お前は知らないだろうが……旧SOS団にパソコンを取られた時」

コンピ部長「俺は変質者扱いを受けた」

古泉「聞いてます。朝比奈さんの胸を……卑劣なやり口です」

コンピ部長「しかし、全裸なら? 胸を揉むなんて小さなことじゃないか!」

コンピ部長「俺は、そう思って……」

谷口「動悸が不純じゃねえのか?」

古泉「谷口さん……。最初は、それでいいのですよ」

古泉「部長さん。我がSOS団は、入団を許します」

コンピ部長「あ、ありがとう!」

国木田(僕より小さい……。いや、こんな事、思っちゃダメだ!)

古泉「あと、一人ですか。ふふふ……」


21 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 02:56:20.79 XqlcBuO90 15/20


鶴屋「……よくもまあ、それだけ人数を揃えたものだね」

古泉「鶴屋さん……!」

鶴屋「家の圧力で、みんな退学にすることもできるよ……先生もね」

岡部「……っ!」

鶴屋「でも」

鶴屋「正直言って見直したよ、古泉君」

鶴屋「あたしも、服なんていらない……ずっとそう思ってたのさ」

古泉「鶴屋さん……」

鶴屋「家の格式? それが何だっていうんだい!」

鶴屋「着物の着付けができて、それが何なんだい!?」

鶴屋「あたしはあたし……! ただそれだけなのさっ!」

国木田「脱いだ!?」

谷口「うっ……ふう……」

岡部「ふう……」

コンピ部長「ふう……」

古泉「ふう……」


24 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 03:01:33.88 XqlcBuO90 16/20


古泉「みんな馬鹿な事を!」

古泉「全裸は普通です! それでイってしまうなど論外です!」

谷口「すまねえ……」

コンピ部長「反省してる……」

岡部「俺も、まだまだだな……」

国木田「で、でも! これで五人揃ったよ!」

鶴屋「そうさ! 書類書いて、正式に団として認めてもらおうじゃないか!」

古泉「ふふふ……既に書類は用意済みです」

国木田「流石は古泉君!」

谷口「頼りになる男だぜ!」

岡部「俺がサインして……みんなの名前も書いて……」

古泉「後は、受理していただくだけですね」


 ~ あるこう あるこう わたしは ぜんら ぜんらが だいすき どんどん いこう ~


26 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 03:08:27.98 XqlcBuO90 17/20


―校長室前―

岡部「校長を落とすのが鍵だ。みんないいな!」

鶴屋「あたしの魅力でいちころさ!」

国木田「でも、校長がホモだったら……?」

古泉「五人も男がいるんです。誰かが尻を貸せば済みます」

コンピ部長「わくわくするなぁ!」

古泉「では、ノックを」

 ガチャ ギイ

ハルヒ「あれ? 古泉君」

キョン「どうした、こんなところで?」

古泉「あ、貴方達こそ何故、校長室に?」

みくる「全裸で校内を徘徊する集団がいるので、相談しにきたんですぅ」

長門「もうすぐ警察がやってくる」

古泉「・・・…貴方たちは馬鹿ですか?」


28 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 03:23:24.48 XqlcBuO90 18/20


古泉「いいですか? 全裸というものは素晴らしいものなのです!」

古泉「既に申し上げた通り、原初人間は全裸でした! これは動かしようのない事実です!」

古泉「それが衣服などという穢れたものを身につけるようになってから、人類は堕落しました!」

古泉「やれ文明だ、やれ流行だなど、愚にもつかない事に夢中になる!」

古泉「性的な事にしてもそうです! いつも全裸ならば、性犯罪は起こりません!」

古泉「チラリズム、見えそうで見えない、隠すからこそ見たい、そんな風潮が犯罪を起こすのです!」

古泉「性犯罪のみにとらわれず、戦争に目を向けてみましょうか?」

古泉「敵味方に分かれた軍服を身にまとい、殺しあう有様!」

古泉「これこそ愚の骨頂!」

古泉「服を着ていなければ、敵か味方か分からない!」

古泉「いえ! 全員が味方なのです! 守るものは自身の健康のみ!」

古泉「それでいいじゃありませんか? 何を考えているのです! 馬鹿ですか?」

古泉「これからの人類は全裸で過ごす! これは国連で決められるべき事実なのです!」

古泉「その足がかりとして新SOS団を発足させたというのに、それを邪魔するなんて!」

古泉「鬼! 悪魔! 売女! 糞野郎!」

古泉「僕の崇高なる考えは、貴方達には分からない! ここにいる同士にしか分からない!」

古泉「悔しいですよ! 本来なら、分かるはずです……いや、分かってるんでしょう?」

古泉「全裸こそが悠久不全の宇宙の深遠を体現している事を!」

古泉「これは罪です! 分かっていながら、排斥する……罪ですよ!」

古泉「罰せられなければなりません。今ここで!」

古泉「辛いですが、僕は新SOS団リーダーとして刑罰の執行を致します!」

古泉「その罰とは! 服を着せます! 貴方たちに!」

古泉「嫌でしょう、辛いでしょう……しかし、それもこれも貴方たちの責任です!」

古泉「罰を乗り越えてから、真の全裸を理解できたら、また会いましょう!」

古泉「その時こそ、全裸のSOS団の始まりなのです! ふははははははははははははははははははっ!」

ハルヒ「あっ、警察が来た」

古泉「用事を思い出したので失礼します」


29 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 03:31:43.56 XqlcBuO90 19/20


 パーン パーン

古泉「……いきなり発砲とは、当局もやるもんですね」

谷口「どうするんだよ! 捕まっちまうぜ!」

岡部「捕まると、囚人服を着せられてしまう……!」

コンピ部長「い、嫌だ! 服を着るなんて!」

国木田「鶴屋さんの家には頼れないの?」

鶴屋「……ごめんよ。全裸がばれて、勘当されちゃった」

全員「……」

岡部「致し方あるまい。覚悟を決めるか!」

国木田「先生……やはり?」

谷口「全裸自殺、か。あーあ、やりたい事はいっぱいあったんだけどな……」

コンピ部長「しかし、我々の行為は、必ず歴史に名を残す」

鶴屋「……次の世代の為の、礎になれるんだ。光栄に思わなくちゃ、ね」

鶴屋「ここに核爆弾があるよ。……護身用に持ってたやつだけど」

鶴屋「……じゃあみんな。ヌーディストビーチ(ヴァルハラ)で会おうね」

 カチッ


30 : 以下、名... - 2010/09/04(土) 03:40:24.47 XqlcBuO90 20/20


―数年後―

古泉「ちくしょう! しつこい奴らだ!」

 パラララララララララッ

古泉「機関銃なんて効くか!」

 ドカーン

古泉「石をぶつけたくらいで落ちる軍用ヘリなんて片腹痛い」

古泉(あの時の核爆発。何故か生き延びてしまった僕は、こうして全裸レジスタンスを続けている)

古泉(銃をモノともしない身体になり、全裸の正しさを深く知った僕は、死んだ新SOS団メンバーの意思をついで戦っている)

古泉「この触手で貴様らの養分を吸い取ってやる!」

 ウアア バケモノ タスケテ クレ

古泉(僕は背中の皮膜の翼を蠢かせて空を飛ぶ)

古泉(目から光線を放ち、ヘリを落とす)

古泉(指先から溶解液を垂らし、軍隊を溶かす)

古泉(全ては……全裸の人類の為……)


ハルヒ「キョン! 化け物が出たんですって!」

キョン「放射能で変異を起こした生物だって噂だが……まさか捕まえに行くんじゃないだろうな?」

 End


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