1 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:00:44.72 dHPUtbSP0 1/60


「校舎の壁までビッシリだよ!」

「感想はいいから唯も駆除剤撒くの手伝えよー」シューッ

「そうだぞ。私らの班だけいつまでたっても掃除終わらないだろ」シューッ

アズサ「ウゥ・・・クルシィ。ムネンデス・・・」キュー

「だって、なんか可哀相なんだもん」

「唯ちゃんは優しいのね~」

元スレ
唯「うわぁ~! 今年もアズサ大量発生だね!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1313838044/

5 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:03:51.65 dHPUtbSP0 2/60


「そうは言っても、こればっかりはしょうがないよ」シューッ

「定期的に駆除しねーと学校中アズサだらけになっちまうからな」シューッ

アズサ「ヤラレタ・・・フカクデス・・・」バタッ

「あ、踏んじゃった」プチッ

アズサ「ウギャーッ!!」

「私なんてもう何十匹も踏んでるよ・・・ほら、靴の裏真っ黒!」

「うわぁ!!!! 見せるな、バカ律!!!!」 ゴンッ

「ぐぇ!!!!」

8 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:07:24.42 dHPUtbSP0 3/60


「でもぉ・・・」

「でもじゃなーい!」ビシッ

「アイタ!」

「アズサは雑食で、コンクリートも食べちゃうからな・・・」

「繁殖力もすごいし、放っておいたら学校が倒壊しちゃうわよ」

「むぅ~・・・一匹一匹はこんなに可愛いのにぃ~」 ヒョイッ

アズサ「ハナスデスッ! ハナスデスッ!」ジタバタ

14 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:11:21.89 dHPUtbSP0 4/60


アズサは割と最近発見されたばかりの小型生物だ。


「まぁアズサも、十年くらい前までは特別保護の対象だったらしいけどな」

「そうなの?」

「おいおい唯、こんなの中学で習っただろ?」

「近代生物学は苦手なんだもん!」

「いや・・・これ生き物学の範囲だからな」

「オーストラリアのコアラみたいに、保護している間に増えすぎちゃったのよね」

「そゆことっ! だからこうやって駆除してかないと・・・」

アズサ「ヤラレルマエニ、ヤッテヤルデス!!」ガブッ

「・・・」シューッ

アズサ「ウギャギャギャーッ」

17 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:18:17.22 dHPUtbSP0 5/60


アズサ「マツデス!! セメテ、シヌマエニジセーヲ!!」

「なに? じせー?」

「ああ、それは『辞世詠み』ね」

「げっ、のどか!?」

「もう、なに遊んでるのよ。他の班はもうとっくに駆除が終わってるのよ?」

「いやぁ…唯のやつがさぁ…」

「ねえねえ和ちゃん! 『じせーよみ』ってなに?」

「『辞世詠み』はアズサの習性の一つよ。彼らは死期が迫るのを感じると、『辞世の句』という短歌を詠むの」

「この世に生きたあかしを残すためにね」

「へぇーなんだか武士みたいだね」

22 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:24:55.78 dHPUtbSP0 6/60


「もう、中学で習ったでしょう?」

「初めて発見されたアズサの『辞世の句』は有名よね!」

「えっとたしか…『君がため 捨つる命は 惜しむれど…」

「心にかかる 国の行く末!!!!」

「へぇ…律でも知ってるのね」

「へへーん…って、なんか失礼じゃなかったか今の言い方!?」

「ぶー…りっちゃんのくせに」

27 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:30:20.84 dHPUtbSP0 7/60


アズサ「ヨムデス!! アアムネン ゲンセニミレンハ オオカラム…」

「…」シューッ

アズサ「ワガコノスダチ ミレヌガカ…ウギャァァァァァ!!!!」

「ああっ、ひどいよ和ちゃんっ!」

「いちいち聞いてたら日が暮れるわよ。ちゃっちゃと片づけちゃいなさい」 ブチブチ

オギャーッ!!  ヒエーッ!!

「それもそうだな」 シューッ

アズサ「キミコソバ…ウグググゥ!!」 キュー

29 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:34:15.64 dHPUtbSP0 8/60


「でもなぁ…」 ヒョイッ

アズサ「フカク!! ツカマッタデス!!」 

(かわいい…やっぱり殺せないよね…)

アズサ「ンエエイ!! ヒトノテニカカルグライナラ、コノハラカッサバイテヤルデス!!」ガシュッ ブッシュアアアアアアアアア

「うわっ、なに!?」

「それは『切腹』。アズサの習性よ」

「」

30 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:36:48.37 dHPUtbSP0 9/60


「見えない聞こえない見えない聞こえない見えない…」

「み、澪ちゃん…?」

「あー、澪は『切腹』にトラウマがあるからなぁ…」

「トラウマ?」

アズサ「ングゥゥ・・・ダレカ!! ダレカ、カイシャクヲォ…」 ピクピク

「」

34 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:40:30.75 dHPUtbSP0 10/60


「ああ…小学生のころ、澪の服の中にアズサが入っちゃったことがあってな」

「あらまあ!」

「なんで嬉しそうなのムギちゃん」

「アズサからしてみれば、敵に捕まったんだと思ったんだろうな…その服の中で『切腹』しちゃったんだよ」

「うわあ…」

「それはグロね」

36 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:44:45.10 dHPUtbSP0 11/60


「おまけに、服の裏地には血文字でベッタリと…」


『身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂』


「…って」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「」

「澪ちゃん?」

「失神してるわね」

37 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:48:37.23 dHPUtbSP0 12/60


「…ってもまぁ、『切腹』なんてそうそうお目にかかるもんでもないけどな」

「どぉして?」

「『切腹』は、士族アズサだけに見られる習性なの」

「いくら唯でも、アズサのカースト…身分制度くらいは覚えているでしょう?」

「うん! 牧師アズサと王様アズサと…あと兵隊アズサと奴隷アズサのことだよね!」

「小学校低学年の説明だな…」

「兵隊アズサさんは、とってもプライドが高いの」

「そうなんだー」

アズサ「キェェェェェl!! チチノカタキ!!」

アズサ「ウチイリデゴザル!! ウチイリデゴザル!!」

38 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:51:47.62 dHPUtbSP0 13/60


~一時間後~

「ふぃぃ…やっと終わったな」

「和ちゃんが手伝ってくれたおかげだよっ!」

「ごめんな和…」

「澪ちゃんはずっと気絶してて全然役に立たなかったもんなぁ」 ニヤニヤ

「誰のせいだ、誰の!!」

「はいはい、もういいから帰りましょう」

「帰りましょーう♪」

「…」 ガサガサ

「ん?」

40 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:55:12.96 dHPUtbSP0 14/60


「あっ、ちっちゃいアズサ!」 ヒョイッ

アズサ「ヒッ!? ミツカッタデス!!」

「なんだまだ残ってたのかよ…」

「ちっちゃ~可愛い~」 ナデナデ

「生まれたてのアズサのようね」

「可愛いわねぇ~」 ツンツン

アズサ「ヤ、ヤメルデス!! ハナスデス!!」

43 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 20:57:07.77 dHPUtbSP0 15/60


「ねぇねぇ! なんで生まれたてなのに言葉を話せるの!?」

「たしかに不思議だな」

「それは…ちょっと複雑よ?」

「教えて教えて!」

「私も知りたいわ~」

「じゃぁ…こほん」

44 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:03:04.14 dHPUtbSP0 16/60


「その理由は遺伝の方法にあってね。アズサの脳の中には『カルマ』と呼ばれる、ヒトで言うと海馬のような記憶装置があるのだけれど、子供ができるとこれが分裂を起こすの。そしてその分裂した『カルマ』が、胎児アズサの脳内に移植されて…」


~10分後~


「…つまりアズサの『本能的記憶』というのは、古代から連綿と受け継がれてきた種の記憶とも言うべき壮大な…」


「ん…もういいわ、和…」

「馬鹿でごめんなさい…」
 
「あらそう」

47 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:05:53.61 dHPUtbSP0 17/60


「んまぁ、さっさとこいつを潰して、家に帰ろうぜ!」

アズサ「ヒッ!?」 ビクッ

「だ、だめだよ! こんなにちっちゃいのに!」

「でも…ほっといたらまた増えるんだぞ?」

「大丈夫だよ! 一匹しかいないんだから、子孫も残せないよ!」

「残せるわよ」

『え!?』

50 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:08:06.21 dHPUtbSP0 18/60


「アズサには男性器も女性器もついているからね」

「そ、それって…」

「そう、セルフセッ○スができるの」

「なっ!?」

「まぁ!」

「おおっ、いわゆる一人エッチだね!!」

「いや、それとはまた違うと思うぞ」

52 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:12:07.13 dHPUtbSP0 19/60


「そういうわけで、一匹でも繁殖するわ」

「で、でもぉ…」

アズサ「ウウ・・・コワイデス・・・シニタクナイデス・・・」 ブルブル

「はぁ…まぁ可愛いのは確かだけれどね」

「ホントだ…ちょっとだけ、可愛いかも…」 ツンツン

「ちなみに澪が今つついてるのが、男性器よ」

アズサ「ニャフゥ・・・」 ドピュドピュッ!

「」

56 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:15:14.78 dHPUtbSP0 20/60


「うわっ、おしっこした!」

「おしっこじゃないわ。精液よ」

「せいえき…つまりセーシだねっ!」

「ええ。アズサの精液は滋養強壮にも効くらしいわ」

「ふぅん、どれどれ…」 ペロペロ

アズサ「ニャァッ!?」 ビクッ

「ゆ、唯ちゃん///」

61 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:19:00.55 dHPUtbSP0 21/60


「うえ…しょっぱいや」

「身の方はおいしいんだけどな」

「ええ!? アズサって食べられるの!?」

「し、知らなかったのか!?」

「バターとしょうゆで炒めるとウメーんだぜ」

「私は…ちょっと苦手かなぁ」

「唯は好き嫌いはしないけど、昔からアズサだけは食べなかったわよね」

「かわいそうなんだもん…」

63 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:23:07.98 dHPUtbSP0 22/60


「…っと。話してたらもうこんな時間」

「うわっ! 今日宿題多いんだ!」

「早く帰ろう…唯はそのアズサ処分しとけよ」

「わ、わかったよぅ…」

アズサ「ウウウ・・・シクシク」

「…」

65 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:24:55.46 dHPUtbSP0 23/60


「ただいま~」

「おかえり、お姉ちゃん! ご飯にする? それともお風呂? それとも、ア…」

「宿題にするよ! ご飯は後でっ!」タンタンタンッ

「」

66 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:26:59.30 dHPUtbSP0 24/60


~唯の部屋~

「結局持って帰ってきちゃった…」

アズサ「ウウ・・・ユレタデス、ヨッタデス…」

「殺せないよね…こんなに可愛いんだもん」

アズサ「ココハ・・・シラナイトコロデス!?」

「ここは私の部屋だよ~」

69 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:31:51.30 dHPUtbSP0 25/60


アズサ「テキノ ホンジンデス!? ムムゥ・・・コウナッタラ、ハラヲ ククルデス!!」

「なにもしないよ…あっ、うちで『切腹』とかはやめてね?」

アズサ「ジセイヲ ヨムデス!!」

「あわわ、なにもしないってば!」

アズサ「テヲアゲテ…」

(生まれたてなのにちゃんと辞世を読むんだ…健気だなぁ…)

アズサ「テヲアゲテ オウダンホドウヲ ワタロウヨッ!!」 ババーン!!

「…」

73 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:35:06.69 dHPUtbSP0 26/60


アズサ「サァ モウ ミレンハ ナイデス!! ニルナリ ヤクナリ スキニスルデスッ!!」

「ねぇ君…それじゃあ短歌じゃなくてハイクだよ…」

アズサ「ナ!? タンカ ジャナイデス!?」

「短歌は5・7・5・7・7」

「君のは5・7・5で終わっちゃってるよ」

アズサ「ソ、ソンナ・・・」

76 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:38:42.07 dHPUtbSP0 27/60


アズサ「ジセイモ ウマク ヨメナイナンテ…シゾク シッカクデス・・・」 シクシク

「な、泣いちゃった…」

アズサ「コウナレバ ハラヲキッテ ハジヲ ソソグデス!!」 

「なっ…ストップストップ!!」

アズサ「ウオオオオオオオオオ!!」

77 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:41:15.06 dHPUtbSP0 28/60


アズサ「ウオオオオオ…オ…」 ピタッ

「ん? 手が止まった…」

「思いとどまってくれたんだねっ!」

アズサ「ウッ…アウゥ…」 ポロポロ

「?」

アズサ「シネナイデス…ヒック…コワイデス…」

「…」 

83 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:45:23.29 dHPUtbSP0 29/60


「よしよし…しかたないよ、まだ子供なんだもん」 ナデナデ

アズサ「ウッ・・・エグッ・・・」

「ほら…これお食べ」

アズサ「ウウ・・・ミタコトナイモノデス…」

「これはアルミ缶だよ」

アズサ「アルミカン…?」

85 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:50:12.59 dHPUtbSP0 30/60


アズサ「イランデス!! テキノ ホドコシハ ウケンデス!!」

「あれ? アルミ缶は大好物って聞いたんだけどな…」

アズサ「コウブツ ダトシテモ ゼッタイニタベ…」 グゥー

「…」

アズサ「…」

「…食べたら?」

アズサ「…タベルデス」

87 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:51:51.45 dHPUtbSP0 31/60


アズサ「ナンデス コレ!! ウマイデス!! ウマスギルデス!!」 モシャモシャ

「ふふっ、よかった~。今度から毎日拾ってくるよ」

アズサ「マイニチ コレガ タベラレルデス!?」

89 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 21:55:47.52 dHPUtbSP0 32/60


「そうだよ~」

アズサ「オンニ キルデス!! シゾク タルモノ、ウケタ オンギハ ワスレンデス!!」

「えらいえらい」 ナデナデ

アズサ「ニャフウゥ・・・アルジ クスグッタイデス」

「あるじ?」

アズサ「コレカラハ アルジト ヨブデス!! ゴオント ホウコウ デス!!」

「ごおんとほーこー? 難しい言葉知ってるなぁ…」

92 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:00:42.44 dHPUtbSP0 33/60


「おねーちゃーん? 宿題終わった~?」 トントントンッ

「うわっ、憂だっ! 隠れて!!」

アズサ「ウイ??」

「妹だよ!」

アズサ「アルジノ イモウトギミ!! アイサツ スルデス!!」

「だめだめ!! アズサ持って帰ってきたなんてバレたら、憂におこられちゃうよっ!!」

アズサ「アイサ…ムギュゥッ!!」

94 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:03:16.53 dHPUtbSP0 34/60


ガチャッ

「おねーちゃん?」

「ななななに?」

「? いや、そろそろ宿題終わったかなあって…」

「う、うん! 終わった終わった!!」

アズサ「ンゴゴゴゴオ!?」 モゾモゾ

「し、し~! きゃははっ、くすぐった…っ」

「?」

95 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:06:42.50 dHPUtbSP0 35/60


(や、やば…っ)

「終わったなら、おねーちゃん…ご飯? お風呂? それと…」

「じ、じゃあお風呂入ってくるね!」 ピューッ

「」

96 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:07:24.01 dHPUtbSP0 36/60



カポン・・・


アズサ「モウ・・・アルジ ゴウインデス!!」

「だって…ばれたら君、駆除されちゃうんだよ?」

アズサ「ヒッ!? クジョハイヤデス!! イヤデス!!」ギュウ

「よしよし…大丈夫。私が守ってあげるからね」

アズサ「ニャフゥ・・・アルジノホッペ ヤワラケーデス」 スリスリ

「ふふっ…くすぐったいよぉ!」

99 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:10:29.59 dHPUtbSP0 37/60


アズサ「ゴポポポ…」

「うわっと! いけねっ」 ヒョイッ

アズサ「プハァ! ゲホゲホッ・・・キヲツケテクダサイ!! テヲハナシタラ シズムデス!!」

「へへ…面目ねぇです」

アズサ「ナンダカ アルジ ネプチューン ミタイデス」

「ねぷちゅーん?」

アズサ「ウミノ バカデケー カミサマデス」

「ば、ばかでかい!?」

101 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:16:04.65 dHPUtbSP0 38/60


「あずにゃん…女の子に馬鹿でかいは失礼だよぉ…」ブクブク

アズサ「アズニャン??」

「ああ、私が今考えたあだ名ね。いつまでも君って呼んでるわけにもいかないし…」

アズサ「キニイッタデス!!」

「よかった~」

アズサ「ソレト バカデケーイッテ ゴメンデス。ムネハ デカクナイカラ アンシンスルデス!!」

「」

105 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:19:51.58 dHPUtbSP0 39/60


「言ったな…このぉ!!」 ツンツンツンツンツンツンツンツン

アズサ「ウ、ウッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!! ヤ、ヤメルデス!! ヘンタイデス!!」

アズサ「アルジノ タチバヲ リヨウシタ、アクシツナ セイテキ イタズラ…アッヒャッヒャ!!!!」

「このっ、まだ言うか!!」

アズサ「ヒャウウ・・・ゴメンデス!! ユルスデス!! アルジノ ムネハ ダイナマイト ボキュンデス!!!!」

「ダ、ダイナマイトボキュン!?」

107 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:25:30.07 dHPUtbSP0 40/60


「それも…ええと、カルマの記憶なの?」

アズサ「ソウデス!! ダイジナ キオクダケハ ヒキツガレル シクミデス!!」

(ダイナマイトボキュンは大事な記憶なの?)

108 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:26:14.46 dHPUtbSP0 41/60


~夜~

アズサ「アルジ…ネルデス!?」

「うん…もう寝るよ~」

パチッ

アズサ「ヒトハ ネルトキ クラクスルデス??」

「ふぁ…そう、らよぉ…」

アズサ「アルジ??」 ユサユサ

「んごぉ…」スヤスヤ

アズサ「…オヤスミデス」

109 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:30:48.38 dHPUtbSP0 42/60


~朝~

「んんっ…朝…?」

「あずにゃ…あれ? あずにゃん!?」

アズサ「ココデス!! ツクエノ ウエデス!!」

「なんだ。いなくなったと思ってびっくりし…」

「うええぇ!?」

アズサ「アルジ ドウシタデス??」

(部屋中がかじられてる…)

111 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:33:49.07 dHPUtbSP0 43/60


~昼休み~

「もうっ、これっきりにしてよね! あの後、憂ごまかすの大変だったんだからっ!!」

アズサ「ウウ…メンボクネェデス」

「それにしても、あずにゃん早起きなんだね。これから朝起こしてよ!」

アズサ「ハヤオキ チガウデス!! アズニャン ヤコウセイデス!!」

「夜行性? じゃあ昨日寝てないの!?」

アズサ「ミジカイ スイミンヲ ナンドカニ ワケテ トルデス!!」

アズサ「トイウワケデ、オヤスミナサイデス」

アズサ「スゥ・・・」 スヤスヤ

「…ふふっ」 ナデナデ

アズサ「ムニャ…アルミカンニハ、オミソヲ ヌッテクレタラ ナオヨシ…」 ムニャムニャ

(寝言でおねだりしてきた…)

117 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:37:22.04 dHPUtbSP0 44/60


~夜~

「今日はあんまりかじらないでね!」

アズサ「ダイジョウブデス!! コレダケ アルミカンガ アレバ…」 モシャモシャ

「それと…今日はそれだけじゃなく、プレゼントがあるのですっ!」

アズサ「プレゼント?? オミヤゲノ コトデス!?」

「そうだよ~」

アズサ「タノシミデス!!」

「なんとそれは…じゃじゃーん! おっみそ~!!」

アズサ「イッ・・・」

「ふふっ」

アズサ「イヤッッッッッタァァァァァァァッァァァァァッァァァ!!!!!!!!!」

「っ!?」ビクッ

120 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:41:28.70 dHPUtbSP0 45/60


アズサ「オミソッ!! オミソデスッ!! オミソォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

「あ、あずにゃん…しぃ~!!」

アズサ「ウッヒョォォォォォォォ!!!! クンカクンカ!!! イイニオイデスッ!!! オミソイイニオイデスッ!!!!」

「わかったから! 憂にバレちゃうっ!!」



アズサ「ハッ・・・ハッ・・・オ、オチツイタデス…トリミダシテゴメンナサイデス」

「い、いいよ別に…悪気があったわけじゃないし」

(まさかこんなに喜んでもらえるとは…)

124 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:46:30.80 dHPUtbSP0 46/60


「それじゃあお休みあずにゃん…」

アズサ「オヤスミナサイデス」


パチッ


「すぅ…」

アズサ「イマノウチニ アルジノイエヲタンケンスルデス!!」

アズサ「ヨイショ…」 イソイソ

126 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:50:17.54 dHPUtbSP0 47/60


「ムニャ…んん…? おトイレ…」 モゾモゾ


トントントンッ

(あれ? 明かりがついてる…?)

(それになんだかいいににおい…)


~リビング~

「うい~? 起きてるの~?」

「あっ」

「あっ」

129 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 22:56:22.17 dHPUtbSP0 48/60


「あ~っ!! 憂、一人で夜食食べてる~!!」

「ご、ごめんね…どうしてもおなか減って眠れなくって…」カァァァァァァァ

「憂いのくいしんぼ!! 私にもちょうだい!!」 ヒョイッ パクッ

「あっ…」

「ん~おいひぃ~!!」ポワポワ

「そ、そう…?///」

「うん!!」

「よかったぁ! でも、おねーちゃん嫌いじゃなかったっけ、アズサの佃煮」



「え…?」 ポロッ



140 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:01:44.78 dHPUtbSP0 49/60


「さっきたまたま台所で見つけて…」

「おねーちゃん、昔からアズサ嫌いだったから、起こすのもなぁって・・・」

「でも、好きになったんだね!!」

「これから毎日でも作ってあげる!!」

「? おねーちゃん?」

「あ…っ」

「?」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」

144 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:04:38.07 dHPUtbSP0 50/60


「…と、いうわけで…」

「唯が口をきいてくれない、と」

「憂ちゃんも大変だな」

「私…どうしたらっ…グス…取り返しがつかないことしちゃった…」ボロボロ

「憂ちゃんは悪くないわよ…。リビングにいたアズがペットだなんて、だれも思わないもの…」

「そうだぞ! 憂ちゃんは悪くないよ」

「ううっ…皆さん、ありがとうございますっ…!」

152 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:09:52.62 dHPUtbSP0 51/60


「しかし、これで唯が一週間も学校を休んでる理由がわかったな…」

「いえ…それはまた、違う理由なんですけど…」

「違う理由?」

「はい…おねーちゃん…その…っ」

「なんだよ憂ちゃん、水臭いぞ」

「そうだぞ! 私たちの間に隠しっ子なんてなしだ!」

「その…お通じが…来てないみたいで…」

「え?」

「一週間も…それで、お腹痛いからって…」

「…」

「ムギ…鼻血をふけ」

154 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:13:08.20 dHPUtbSP0 52/60


コンコン


「おねーちゃん…?」

「…」

「けいおん部の皆さんが来てくれたよ…」

「…」

「リビングに待たせとくね…」

「…」

「出てくるまで…ずっと待っててくれるそうだから…」

「…」

157 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:15:53.14 dHPUtbSP0 53/60


「あずにゃん…」


『ナンデス コレ!! ウマイデス!! ウマスギルデス!!』

『コレカラハ アルジト ヨブデス!! ゴオント ホウコウ デス!!!!』

『ウッヒョォォォォォォォ!!!! クンカクンカ!!! イイニオイデスッ!!! オミソイイニオイデスッ!!!!』


「これから一緒にしたいことがいっぱいあったのに…」

「写真も撮れなかった…」

「お味噌…私あんまり好きじゃないのに…」

「うぇぇ…」

「うぇぇぇぇぇぇ!!!!!! あずにゃぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!」


「…おねーちゃん…」ジワッ


160 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:19:07.42 dHPUtbSP0 54/60


アズニャァァァァァァァッァァァァァン!!!!!!!!! ウワァァァァァァァッァァァァァン!!!!!!!!


「唯…」

「唯ちゃん…」


ガチャッ トントントントントンッ


「…」

「ゆ、唯!!」

「おねーちゃん!!」


「…」

「おトイレ…」 ガチャッ バタン

162 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:24:21.84 dHPUtbSP0 55/60


「あずにゃん…」

「あ…出そう」


こんな時なのに…

心と体の体調ってあんまり関係ないんだ


「んんっ…あっ…!!」

「んっ!!」


ブリュブリュブリュブリュッセル!!!!!


「ぷはぁ…っ」

「…はぁ…はぁ…ふぅ」


この中に…あずにゃんがいるんだよね…

167 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:29:35.08 dHPUtbSP0 56/60


「そう思うと…なんだかウンチも愛おしく思えてくるね…」



…デスッ!!!! …ニオイデス!!!!


「ははっ…なんだか、あずにゃんの声が聞こえてくる気がするよ…」


「…デスッ!!!! クルシーデス!!!!!」


「?」

いや…気がするというか…


「聞こえるっ!!」

176 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:33:30.51 dHPUtbSP0 57/60


「あずにゃん…あずにゃんっ!!」 グチャグチャ


私は…それがウンチだということも忘れて、必死でトイレをかき回した。


「あずにゃんっ…!」


「…デス!!!! タスケルデス!!!!」


「あずにゃんっ!!」


アズサ「…プッハァァァ!!!!! タスカッタデス!!!!」フルフル

「あずにゃ…っ」


あれ?
違う…あずにゃんじゃない…


トイレにいたのは、私の知ってるあずにゃんより、ふたまわり近く小さいアズサだった…

184 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:39:01.52 dHPUtbSP0 58/60


アズサ「ウウ…クセーデス!!!! イッタイ、ゼンセデ ドンナ アクトクヲ ツンダラ、コンナメニ アウデス!?」

「き…君は…?」

アズサ「ウワァ!! デケーオンナデスッ!!!! ネプチューンデス!!!!」

(子供…?)

「生まれたばかりの…あずにゃん?」


『アズサには男性器も女性器もついているからね』

『そう、セルフセッ○スができるの』



「あっ…」



187 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:44:49.64 dHPUtbSP0 59/60


「あずにゃんの…子供?」

アズサ「アズニャン?? ナンダカ キキオボエ アルデス????」

アズサ「アッ!!!! デッケーオンナ、ミタコトアルデス!!!! ドコカデ アッタデス????」

「そっか…そうなんだ…」

アズサ「????」

「もう…あずにゃんたら…えっち」


私はその小さなアズサを抱き寄せた…


193 : 以下、名... - 2011/08/20(土) 23:49:46.15 dHPUtbSP0 60/60


アズサ「ニャフゥゥ…バカデケーオンナ ナンダカ オチツクデス」

「ふわっ…あ、ずにゃん…グスっ…あずにゃん…っ!」

アズサ「バカデケーオンナ、ナンデ ナイテル デス!?」


「グスンっ…ふ、うふふ…女の子に馬鹿でかいは失礼だよぉ…」

アズサ「メンボクネェ デス。ジャア…アルジ ト ヨブデス!!!! ゴオント ホーコーデス!!!!!」

「ふふ…じゃあ私は…君のこと、『あずにゃん』って呼ぶね?」

アズサ「アズニャン…キニイッタデス!!」


「ふふっ…あーずにゃん♪」スリスリ


アズサ「ニャフゥ・・・アルジノ ホッペ ヤワラケー デス…ダイナマイトボキュンデス!!!!!!」



<唯「うわぁ~! 今年もアズサ大量発生だね!」> 【完】


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