1 : 以下、名... - 2019/04/01 22:54:17 iJ7GWlJk 1/36
※前作
美城常務「君に仕事を頼みたい」
http://ayame2nd.blog.jp/archives/19129640.html
モバP「秋探しツアー?」
http://ayame2nd.blog.jp/archives/20856386.html
モバP「冬探しツアー?」
http://ayame2nd.blog.jp/archives/20967927.html
読まなくても特に問題はありません。
※前作同様黒服というオリジナルキャラクターが出てきます。
《桜の木の下》
ちひろ「はい♪」
モバP(以下P)「…構いませんが、また常務から手紙が?」
ちひろ「はい♪」ガサッ
『君に仕事を頼みたい』
『夏と冬ばかり強くなって春と秋の存在が消えてしまった』
『それではいかん…私は遺憾だ』
『そこで君に春っぽい物を私に報告してほしい』
『春っぽいアイドルもそちらに送る…君とアイドルの友好的な関係を有効に使ってくれたまえ』
『ビューティフル・城より』
ちひろ「………というわけでして」
P「常務はお疲れのようで」
ガサガサッ!
ちひろ「あ、来ましたね」
P「早いな」
小春「わぁ~!花見ですか~?」
春菜「春のシーズン…メガネもニューカラーな季節ですね」
晴「んな事よりサッカーしようぜサッカー」
P「もう常務は名前に季節が付けば良いと思ってらっしゃるな」
ちひろ「…はい!今回は“はる”らしいアイドルに来てもらいましたー!」
P「……あれ?ちひろさんちひろさん」
ちひろ「なんでしょう?」
P「春ならもう一人いませんでしたっけ?空海や最澄みたいな名字の…」
小春「仏教徒みたいな名字ですね~」
春菜「あー、あの明智光秀の…」
晴「関係ないけど10人招待してレアを特訓するのって地味にキツかったよなー」
ちひろ「彼女はミリオンの方が本業ですのでその話はやめましょう」
《ちひろさん、帰宅》
小春「常務さんが仕事だって言ってたんですけど~…そもそも季節を探すお仕事ってなんですか~?」
P「誰も触れなかった疑問に触れるのか」
春菜「この季節では桜をあしらったフレームが人気となっております」
P「営業するんじゃない」
晴「なあPー、春なんかどうでもいいからサッカーしようぜー」
P「企画の根底に触れ始めましたよ」
P「まあ、仕事だと思って諦めてくれ」
小春「お金はちゃんと貰えるんですか~?」
春菜「小学生なのにしっかりしてますね」
P「常務個人の依頼だから常務から貰えるよ。じゃなかったらいつもの叙々苑だ」
晴「いつもののくだりが凄く気になるんだけど」
P「さて…では三人に質問だ。春と言えば何を思い浮かべる?」
小春「春…春……ヒョウ君と一緒に花見ぐらいしか~」
P「花見は春の醍醐味だな」
春菜「春のバーゲンセールですね。こういう時に売り出されるメガネが凄く…」
P「その話は後でいいか?」
晴「興味無ぇ」
P「後でサッカーに付き合ってやるよ」
晴「何言ってんだよP春なんてやることたくさんあるだろ。鯉のぼりに雛祭り…ゴールデンウィークとか」
P「現金な君が好きだよ」
春菜「ちなみにPさん的には春って言えば何です?」
P「俺としては……そうだな」
P「……アラブの春」
春菜「何でそこブッこんだんですか」
P「もしくはsentenceな春」
春菜「勇気と無謀は違いますよ?」
晴「懐かしいなその単語」
P「じゃあこの中でできそうな事をやろうか」
小春「今すぐなら~…花見かセンテンスぐらいです~?」
P「悪い小春、俺まだ独身」
春菜「マジでやめませんかその話題」
《数分後》
P「では多数決で花見に決まりましたー」
小春「わぁ~!」パチパチパチパチ
春菜「桜の木の下ですしね」パチパチパチパチ
晴「おー」パチパチパチパチ
P「…よし、まずは出店を散策だな」クルッ
小春「Pさんは花より団子派ですか~?」
P「花も団子も両方欲しいタイプだな」
晴「Pは欲張りだな」
P「晴、お前の分は抜きな」
晴「一挙両得って言葉がある以上Pの行動は間違ってないと思うぜ」
P「電童並に手のひら回るな」
三人『電童…?』
P「(今の子は知らんのか…ちょっと悲しい)」グスン
P「まずは食い物だな」
小春「わたあめが食べたいです~」
P「出店の定番だな」
春菜「あ、みんなのドリンク買ってきますよ」
P「悪い、ありがとう。金は出しとくから後でお釣りをくれ」イチマンエン
春菜「はーい」
小春「MAXコーヒーをお願いします~」
晴「俺ドクペ」
P「子供ビールよろしく」
春菜「それ本気であると思ってます?」
春菜「(……無かったら適当でと言われたけど、もう面倒だから全員炭酸水でいいかな?)」
ヘレン「あら、いらっしゃい」
春菜「わーおヘレンさん…出店のバイト?」
ヘレン「フフッ、そうね。色んな流通を使って揃えた世界レベルのドリンク店…覗いてく?」
春菜「凄いピンポイント…じゃあ注文を」チラッ
『メガネ洗浄器の液体風イオン水』(メーカー各種用意有)
『スタエナ同時回復ケーキチョコ風イオン水』(ちひろ監修済)
『イグアナの故郷を感じられる熱帯雨林風イオン水』(イグアナが飲みやすい器付)
『Wカップの熱気を感じられるイオン水』(ロナウジー●ョ握手券付)
春菜「…すいません、揃ってるの全部一本ずつください」
春菜「ただいまー」
P「おかえりー……え、全部水?」
春菜「あれは卑怯だよ…」
P「いや、何故水…美味ぇ!!まるでクリスマスケーキやバレンタインチョコを混ぜ合わせた特殊な水みてぇーだ!!」
春菜「買ってきた私が言うのもどうかと思いますが味覚大丈夫ですか?」
小春「わぁ~…さっきまで微動だにしなかったヒョウ君が水を求めて暴れてます~」
ヒョウ君『バォォォォォォォォォォ!!!』
春菜「私の知ってるヒョウ君じゃない」
晴「ロナウジー●ョの握手券だぁぁぁぁぁ!!!」
春菜「予想以上の喜びっぷり」
春菜「…で、Pさん達は何買ったんですか?」
P「まあ定番な物を物色したよ」ゴソゴソ
P「綿菓子だろ」
春菜「綿菓子」
P「牛串セットだろ」
春菜「牛串」
P「ちまきと柏餅」
春菜「ちまきと柏餅…?」
P「鎧兜」
春菜「ストップ」
春菜「何買ってるんですかPさん」
P「いや、春と言ったら端午の節句だろ?」
春菜「アラブとか言ってた人が今さらなにを」
P「しかもこれ、中身も付いてくるんだぜ?」
春菜「中身?」
ンヴー!ンヴー!
春菜「……開けてもいいですか?」
P「どうぞ」
ガチャガチャ…ガチャ
幸子「ンヴー!ンヴー!!」←口にガムテープ
春菜「…返品してきてください」
P「はい」
幸子「ンヴー!!!」
幸子「冬の時といい…一体ボクになんの恨みが……」
P「食い物と飲み物が揃ったから始めるか」
小春「は~い」
春菜「ようやく落ち着けますね」
晴「早く食おうぜ!」
幸子「(おや、ボクの存在理由は素通りですか?)」
P「……しかし、桜の木下で飯食うのをレポートにするのはムズいな」
幸子「まるで小学生の日記帳みたいになりそうですね」
小春「ここは一発芸とかどうですか~?
春菜「おっ、いいですね~!じゃあまず私が道行く人達のかけてるメガネを何年使ってるか一発で当てて見せましょう!」
幸子「ボクが来たからって安心してリミッター外してませんか?」
晴「じゃあ俺はサッカーボールに乗りながら横に移動するぜ」スイー
幸子「バグったゲームみたいなのでやめてください」
小春「ヒョウ君、バオウザケルガ~」
ヒョウ君『バォォォォォォォォォォ!!!』
幸子「後で怒られても知りませんよ」
P「もう少し盛り上がりが欲しいな」スッ
幸子「え?さらに?」
パチンッ!
黒スーツの女性(以下黒服)「ここに」スタッ
三人『おー!!急に出てきた!!』
幸子「あ、お久し振りです」
P「すまないな、急に呼び出して」
黒服「いえ、これくらい」
P「それで今、花見の一発芸を披露する流れでな」
黒服「……まさかそれで呼び出したのですか?」
幸子「今回はホントに怒っていいですよ」
P「頼めるか…?」
黒服「まあいいですけど」
幸子「いいんですか!?」
黒服「では皆様。今からヤバイと思えるほどの芸を御覧にいれましょう」
幸子「ヤバイて」
黒服「まずはあちらの女性を御覧ください」スッ
ヘレン「そーして輝くウルトラソウッ!ヘーイッ!!」バシッ!
小春「いつものヘレンさんですね~」
春菜「世界レベルのキレが見れるのはうちの事務所ぐらいでしょう」
晴「サッカー誘ったら蹴鞠を始めた時はビビったぜ」
P「ヘレーン!さっきの水どこで手に入れたんだー?」
幸子「ツッコミませんよ」
幸子「で、ヘレンさんがどうしたんですか?」クルッ
胸囲の波動に目覚めた愛海「胸板ノ脂肪、揉マセテイタダク…!!」ゴゴゴゴゴ
黒服「特殊召喚してみました」
幸子「…マジでヤバイのが来ましたね」
黒服「では私は咎人会から召集がありましたので」ヒュン!
P「まさかアレを放置で帰るつもり…マジで帰ったよ」
小春「一発芸は一発で終わるから一発芸って言うんですよ~」
春菜「小春ちゃんはなんでそんなに余裕なんですか?」
晴「すげぇこっち見てるんだけど」
胸波動愛海「………」ジーーッ
P「…仕方ない、ここは俺からも一発芸を披露するか」
小春「さっきの女性を召喚するのが一発芸だったんじゃないんですか~?」
P「こっからが本番」パチンッ!
デビル清良「…………」ゴゴゴゴゴ!!!
幸子「………」
P「あ、違和感ないな~って思っただろ」
幸子「うぇっ!?そ、そんなことは…!!」
小春「あのでっかい注射器はどこに刺すんですか~?」
春菜「尻用って書いてあるから尻に刺すんでしょう」
晴「なんか愛海さん涙を流しながら命乞いしてるぞ」
P「デビル因子…まさか存在するとは」
幸子「呼び出したのプロデューサーさんでしょう」
《デビル清良、愛海を回収して消失》
P「…さて、今回は一応春っぽくなったな」
幸子「前回に比べれば幾分マシになった程度ですよ」
P「今回は先にレポートを送っておくか…よろしく」サラサラサラ…スッ
黒服「御意」シュンッ!
幸子「…あれ?さっき何かの会合があるって……もういないし」
シュンッ!
黒服「返答が来ました」
P「速いな」
ガサッ
P「…………」
幸子「…なんて書いてあるんですか?」ヒョコッ
『まさか…花見程度で春をレポートとか言うまいな?』
幸子「………」
P「…全員集合!!」
小春「zzz…」スヤスヤ
晴「zzz…」スピー
春菜「プロデューサーさーん、12歳コンビが寝ちゃいましたー」
P「自由すぎるなおい」
幸子「小学生の二人なんですから大目に見ましょうよ」
のあ「暖かくなってきたとはいえ外で寝るのは身体に毒よ、P」
P「それもそうだな…頼めるか?」
黒服「御意」ヒュン!
春菜「二人を抱えて消えましたね…」
のあ「ここまで来ると人外の領域ね」
P「アレに似た光景を秋に見た気がするんだが?」
※秋
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513261238/
P「さて、美城常務が満足する春をレポートしなければならない…何か案はあるか?」
春菜「花見以外でって事ですよね?」
のあ「難しいわね…」
幸子「ボクはともかくのあさんまでスルーするんです?」
春菜「(ともかくと言った辺りに諦めを感じる…)」
のあ「そうね……1つ、常務も納得しそうな物なら」
P「求めてるものがまさにそれなのだが」
のあ「…幸子、今日は何月何日かしら?」
幸子「今日は…」ゴソゴソ…
幸子「……4月、1日…」
のあ「さ、嘘をゴリ押しに行くわよ」
P「その発想は無かったわ」
嘘をゴリ押した結果、常務もなんやかんやで納得し、後日小春と晴を含め恒例の叙々苑で御馳走させられたのはここだけの話。
終わり
《おまけ》
【常務と花見】
常務「……まさかまた叙々苑を奢らされるとは思わなかったな」
P「まあまあ、食い盛りなんですから許してあげてください」
常務「君の差し金だろう?」
P「引き金なら私ですね」
常務「まったく…」
ギャハハハ!マジウケルー!!
常務「…にぎやかすぎるのも問題だな」
P「まあまあ、春の麗らかに当てられたヤンチャだと思えば…」
デサー!カレシノシャシントコンドームミセタライッパツヨ!
ギャハハハ!ツギハオレモマゼロヨ!
ムリヤリハメテシャシントリャーオンナナンテカンタンヨ!
マジッスカ!ソレミセテクダサイヨ!
ギャハハハハハ!!!!
常務「……ここまで不快になった花見は初めてだな」
P「……」パチンッ!
黒服「お呼びで」スタッ!
P「消せ。方法は任せる」
常務「成功報酬の先払いだ、この小切手に好きな額を書け」ピッ!
黒服「………」サラサラサラ…
黒服「任務了解」シュッ!
ナ、ナンダテメー!
チョ、ナ、ナ…ギャァァァァ!!!
タ、タス、タスケ…ギャァァァァ!!!
黒服「任務完了、数分後には息を引き取ります」パンパン
P「御苦労」
常務「(部下にしたいなー)」
黒服「小切手はお返しします。元々彼らは職殺で落札した私のターゲットでしたし」スッ
黒服「では、私はこれで」スッ…
P「…さっき小切手に何か書いてましたよね?」
常務「………」ピラッ
『次はバーベキューがいいです』
常務「…簡潔で可愛いな、お前の部下は」フッ…
P「羨ましいですか?」ニヤッ
常務「心底羨ましいよ」
P「引き抜かないでくださいよ」
常務「了承しかねるな」
P「……ふふっ」
常務「……フッ」
周囲の花見客『(突然人が消えたけど近くの二人はなんで笑ってるんだ…)』
本当に終わり
36 : 以下、名... - 2019/04/01 23:25:49 iJ7GWlJk 36/36
去年書こうと思ったら4月1日の春が過ぎてしまったので一年越しの投稿になりました。
新アイドルに“はる”がつく子が来ないかヒヤヒヤした今日この頃。
お付き合い、ありがとうございました!