神様「誰でもいいけど、とりあえず下界の童貞を探してみようかっていう」
神様「あの幸薄そうな顔をした童貞に決めたぞっていう」
神様「神様に選ばれるなんてお前幸せだぞっていう」
元スレ
神様「暇だし、童貞にちょっかいでもだそうかっていう」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314450073/
ゴソゴソ
神様「……これ、『神様ノート』っていう」
神様「このノートに書けば何でも思い通りになるっていう」
神様「デスノートじゃないから、そこんとこよろしくっていう」
神様「それじゃあ、早速書いてみようっていう」
神様(……神様ノート『童貞、痴漢に間違われ捕まる』っていう)
童貞(生まれてこのかた童貞だけど、同級生女ちゃんのことを考えているだけで毎日幸せだななあ)
童貞(いつか同級生女ちゃんとセク○スしたいなあ)
童貞(同級生女ちゃんと部屋に2人っきりで、同級生女ちゃんの服を1枚づつ優しく脱がして、そのふくよかな胸に……)
女「……やめてください。この人、痴漢です!」
ザワザワ
童貞「えっ?」
周囲「(ヒソヒソ)やーねー。あの人痴漢だって。確かに顔つきが怪しいもんね~」
女「……シクシク」
童貞(人違いだ!っで、でも、泣いているし……)
童貞「……だ、大丈夫ですか?」
男A「おい、お前」
童貞「イタイ、イタイ、やめてください」
男B「往生際が悪いぞ、この痴漢野郎!」
童貞「えっ、えっ、えーーーー」
周囲「(ヒソヒソ)やーねー。あんなに焦っちゃって。後悔するなら初めからやらなければいいのに……」
童貞「ぼ、僕は……」
女「……シクシク」
男A「ん、何だ?」
童貞「……い、いえ……何でもありません……」
次の駅……
男B「さあ、降りようか」
男A「さっさと歩け」
童貞「……はい」
神様(……神様ノート『ここで同級生女が現れる』っていう)
同級生女(……あれは!)
同級生女「……童貞君?」
童貞「ど、同級生女ちゃん」
童貞「いや、これは、その、、、、」
同級生女「……」
男A「ほら、さっさと歩け、痴漢野郎が」
童貞「ど、同級生女ちゃん……」
神様「卑猥な妄想をしていた天罰だぞっていう」
神様「神様だけに天罰を下すっていう」
神様「うまい事を言ったから座布団1枚欲しいなっていう」
数時間後……
童貞(やれやれ、やっと帰れる……)
童貞(……同級生女ちゃん……ぐすん)
童貞(……同級生女ちゃん……ポロポロ)
神様「名誉挽回のチャンスを与えてやるぞっていう」
神様「川で幼女が溺れているぞっていう」
神様「とっとと川に飛び込んで助けろっていう」
神様(……神様ノート『童貞、川で溺れている幼女を見つける』っていう)
童貞(……ぐすん)
幼女「た、たすけてー」
童貞(あ、あれは、大変だ。幼女が溺れている!)
童貞(……でも、泳げないし……でも、)
童貞「えーい、」(ドボーン)
神様(……神様ノート『童貞一瞬の輝きを放つ』っていう)
童貞(ん?何だろう?この感じは?まるで水の中が自分の本当の棲家のように感じられる……)
スイスイ、スイスイ
童貞「大丈夫か!待ってろよ。今、岸まで連れて行ってやるからな!」
スイスイ、スイスイ、ジャパーン
童貞「よし、もうこれで大丈夫だ……ん?息をしていない、大変だ、人工呼吸をしなければ!」
神様(……神様ノート『童貞確変モードは残念ながら終わり』っていう)
ツルッ、
童貞(しまった、足が滑った)
ジャパーン
神様(……神様ノート『童貞浅瀬でもがき、徐々に流されて行く』っていう)
バタバタ、バタバタ
童貞(う、苦しい。なぜだ?さっきは自分の棲家のように感じられたのに、今は果てしない底なし沼のように感じられる)
童貞(早く幼女ちゃんを助けなければ……しかし……く、苦しい)
神様「幼女の心配は不要だっていう」
神様(……神様ノート『イケメンが現れ幼女に人工呼吸をする』っていう)
神様「てめえは自分の心配をしろっていう」
イケメン(……!)
イケメン「大丈夫か?」
イケメン(呼吸をしていない。人工呼吸をせねば……)
スーハー、スーハー
幼女「げほっ、げほっ」
イケメン「良かった」
神様(……神様ノート『イケメン足を滑らせて川の中に転ぶ』っていう)
ツルッ、
イケメン「ん?」
ジャパーン、ムクッ
イケメン「ふっ、しまった、俺としたことが、安心して気が緩んだか……」
神様(……神様ノート『ここで同級生女が現れる』っていう)
同級生女(……!)
同級生女「どうしたんですか?大丈夫ですか?」
イケメン「ん?丁度いいところに来た。この幼女ちゃんが川に溺れていた様なんだ。君、携帯電話を持っている?」
同級生女「あ、はい。救急車ですね。今すぐ電話します」
イケメン「ありがとう」
救急車を待つ3人……
同級生女「あのう、お名前は?」
イケメン「あ、ああ、俺はイケメンっていうんだ。君は?」
同級生女「同級生女です」
同級生女「イケメンさん、おでこから血が出ています。大丈夫ですか?」
イケメン「あ、ああ、全然平気だよ」
同級生女「幼女ちゃんを助ける時に怪我されたんですね……」
イケメン「いや、幼女ちゃんを助けたのは……」
幼女「……おにいちゃん、助けてくれてありがとう……」
イケメン「……あ、ああ。幼女ちゃん、大丈夫か?もう少ししたら、お医者さんが来るからな。もう少しの辛抱だ」
同級生女 ジッ(……イケメンさん……)
神様「うーん、とってもいいムードだなっていう」
神様「でも、童貞のことも忘れてないぜっていう」
神様「我ながら神様偉いなっていう」
神様(……神様ノート『童貞再び輝きを取り戻す』っていう)
童貞(んっ……!この感覚は!いける!)
スイスイ、スイスイ
童貞「ぷはっ、はあはあ、はあはあ」
童貞(……!あ、あれは、同級生女ちゃん!隣の男は……)
神様「童貞、同級生女を見れて良かったなっていう」
神様「童貞ごときに我ながら仏心が素晴らしいなっていう」
神様「でも童貞、調子に乗るなっていう」
神様(……神様ノート『童貞、声を上げようとした瞬間深みにはまる』っていう)
童貞「どうきゅ……」
ズボン
童貞(ゴボゴボ、ゴボゴボ)
同級生女「……!?」
イケメン「ん、どうかした?」
同級生女「いえ、何か人の声が聞こえたような気がしたので……。気のせいでした」
童貞(ゴボゴボ……隣の男は一体誰?……そうだ、幼女ちゃんは?……ゴボゴボ)
神様「童貞、先ずは自分の心配しろっていう」
神様「仕方がないから助けてやるぞっていう」
神様「慈悲深い神様で良かったなっていう」
神様(……神様ノート『童貞、半死状態で川べりに打ち上げられる』っていう)
童貞(………………ん?)
童貞「ここは……どこ?」
童貞「げほ、げほっ、イタタタタタタタタ」
童貞「そうか、溺れたんだっけ……」
童貞「…………」
童貞「……同級生女ちゃん……」
神様「童貞、飛び込んだ場所まで引き返すっていう」
神様「当然、自分のバックは紛失しているっていう」
童貞(……幼女ちゃんの姿はもうなかったな)
童貞(……きっとあの2人が助けてくれたんだろうな)
童貞(……幼女ちゃん……助かっているといいな……)
トボトボ
童貞(!)
童貞「何となく流れから予想はしていたけど、バックはなくなっている……か……」
童貞(何だか涙が出てきて止まらないな……何でだろう?……同級生女ちゃん……)
数日後……
トボトボ、トボトボ
童貞(……)
神様「童貞、いい加減元気出せよっていう」
神様「アルバイトでも始めて気分を変えろよっていう」
神様「新たな出会いもあるかも知れないぞっていう」
神様(……神様ノート『童貞、ファミレスの求人広告に目を止める』っていう)
童貞「ん、ファミレス……か?」
童貞(今は何をするにも気力が出てこないけど……このままじゃいけないしな)
童貞「ファミレスでバイト始めてみよっかな」
神様「童貞、とっとと面接受けろよっていう」
神様「神様の力で面接に合格させてやるぞっていう」
神様「面接に合格したら一生俺に感謝しろよなっていう」
神様(……神様ノート『童貞、面接の神になる』っていう)
童貞(ん、何だろう?この感じは。体の底から自信が漲ってくる感じだ……)
店長「今までにアルバイトをした経験は?」
童貞「ありません」
店長(ん、何だこの子は?この瞳に宿っている力は一体……?)
店長「き、希望するシフトとかはある?」
童貞「どんな条件でも構いません」
店長(ん、何だろう……この感覚は?長い間店長をやってきたがこんなのは初めてだ)
店長「え、えーーっと。何か自分の長所とかはありますか?」
童貞「これといった長所はないかも知れません。でも、どんな苦難にあっても必ず乗り越えて見せます」
店長(ま、間違いない……この子大きな悲しみを背負って、それでも強く生きている)
店長「不躾な質問をして申し訳ありませんでした。童貞さん、早速明日から働いてもらえますか?」
童貞「ありがとうございます。分かりました。頑張ります!」
翌日……
店長「童貞さん、昨日お渡しした接客マニュアルは読まれましたか?」
童貞「はい、10回通読しました。メニューもすべて暗記し、ハンディの使い方も完璧です」
店長「失礼いたしました。童貞さんに対しては愚問でしたね」
店長「では童貞さん、早速フロアで接客をお願いいたします」
童貞「分かりました」
神様「童貞、お前は俺に出会えて本当に幸せ者だなっていう」
神様「お前の初めての客として同級生女をあてがってやるぞっていう」
神様「俺って本当に温情深いなっていう」
神様(……神様ノート『同級生女、イケメンと一緒に来店』っていう)
パロパロパロパローン、パロパロパロパローン
童貞「いらっしゃいま……(ど、同級生女ちゃん)」
同級生女「!」
イケメン「ん?どうかした?」
同級生女「……いえ、何でも」
イケメン「すみません、2名で禁煙席は空いてますか?」
童貞「……は、はい。こちらへどうぞ……」
テクテク、テクテク、スタッ、スタッ
童貞(同級生女ちゃん、全然顔を上げてくれない……)
童貞「ご、ご注文が決まりましたらベルコールでお呼びください……」
イケメン「あ、はい。分かりました」
童貞(……同級生女ちゃん……このイケメンと……)
トボトボ、トボトボ
童貞(……)
童貞(……同級生女ちゃん……あのイケメンと……)
童貞(……同級生女ちゃん……あのイケメンと……)
童貞(……同級生女ちゃん……)
店長「ん、童貞さん、どうかされましたか?」
童貞(……)
店長「童貞さん?」
童貞「……店長、すいません、早退します……」
店長「はい?」
童貞「……もう2度とこのお店には来られません。短い間でしたがどうもお世話になりました……」
店長「ちょ、ちょっと、童貞さん!?」
神様「童貞、バイトの最短勤務時間記録を樹立したなっていう」
神様「さすが俺が見込んだだけの男であるなっていう」
神様「自分の眼力の凄さを改めて認識している所だぞっていう」
1か月後……
童貞(……)
神様「童貞、あの日以来ずっと家に引きこもっているっていう」
神様「少し童貞が惨めに感じられてきたなっていう」
神様「でも、涙をのんで神様ノートを書き続けるっていう」
神様「情に流されない俺って偉いなっていう」
神様(……神様ノート『童貞、ふらふらっと街に出る』っていう)
フラフラ、フラフラ
童貞(何か何もかももうどうでもいいな……)
童貞(同級生女ちゃん、今頃どうしているかな……)
童貞(頭がふわふわして何か現実感がないな……)
童貞(……同級生女ちゃん……)
童貞(……会いたい……)
神様「しつこい男は嫌われるぞっていう」
神様「事件にでも巻き込まれて、同級生女のことは忘れろっていう」
神様(……神様ノート『童貞、人だかりに出くわす』っていう)
ガヤガヤ、ガヤガヤ、ドンッ
野次馬「おい、どこ見て歩いているんだよ」
童貞「……あ、す、すみません……」
童貞(ん?何だろうこの人だかりは?みんな上を見ている……)
童貞(……!あ、あれは……)
童貞(た、大変だ。人がビルの屋上から飛び降りようとしている)
童貞(た、助けなきゃ……か。でも、僕がそこまで背負う必要もないか……)
童貞(……)
童貞(……でも、やっぱり放っておけない!)
ダッ
神様「童貞、さすがお前は男だなっていう」
神様「まあ、せいぜい俺を楽しませてくれよなっていう」
エレベーター「チーン、130階、屋上です」
スッススー
童貞(ん、屋上もすごい人だかりだ)
童貞(何とかかきわけて行かないと……)
童貞(……)
童貞(……俺、もしかしたらこのビルから落っこちて死んじゃうのかもな……)
童貞(……何となく、そんな気がしてきた……)
神様「童貞、勘が鋭くなったなっていう」
神様「俺が鍛えてやったお蔭だなっていう」
神様「お前の勘が正しかったっていうことを証明してやるぞっていう」
神様「俺ってやっぱり優しいなっていう」
神様(……神様ノート『人だかり、まるで童貞を導くかのように左右に分かれる』っていう)
童貞(……!道ができた!今だ)
警察官「ちょっと待て、何だ、君は?」
童貞「あ、あの、あいつの、あの男の友達なんです」
童貞「僕にあいつを説得させてください。お願いします」
警察官「……そうか。ちょっと待ちたまえ」
警察官と刑事たち (ヒソヒソ、ヒソヒソ)
警察官「分かった。彼は今、非常に精神が錯乱している。あくまでも慎重に、言葉を選んで説得に当たってくれ」
童貞「分かりました」
警察官「君の名は?」
童貞「童貞と申します」
警察官「そうか。童貞君、頼んだぞ」
スタスタ、スタスタ
自殺男「何だ、お前は?こっちにくるな。飛び降りるぞ!」
童貞(えーっと。一体何を話せばいいんだろう?)
童貞「あ、あの、わたしは童貞って言います。」
自殺男(……)
童貞「あ、あのう、不躾な質問で申し訳ありませんが、自殺……いや、いまあなたがここまで追い詰められている理由を教えて頂けませんか?」
自殺男(……)
童貞「お願いします」
自殺男「……振られたんだよ。5年付き合っていた彼女に振られたんだよ。」
自殺男「俺はあいつと結婚する積もりだったのに……ぐすん……それを、あいつは……」
自殺男「他に男ができたからもう俺とは会わないって言いやがった」
童貞(……彼女?……5年?)
童貞(……5年?……彼女?)
童貞「……う、うらやましいです」
自殺男「あん?」
童貞「ぼ、僕は生まれてこのかた彼女ができたことがない童貞なんです」
童貞「自殺男さん、僕はあなたがうらやましいです!」
自殺男「お前……きもいな。頭おかしいんじゃねえか?」
童貞「はい……僕は頭のおかしい、ただの童貞です」
自殺男(……)
自殺男「はっ、ははっははーーーーーー」
童貞「自殺男さん?」
自殺男「何だかお前を見ていると少し元気が湧いてきたぜ」
スッ、自殺男、手を差し出す。
童貞「自殺男さん……」
神様「童貞、よくやったなっていう」
神様「お前はやっぱり凄いぞっていう」
神様「それじゃあ、そろそろグランドフィナーレに移ろうぜっていう」
神様「華々しい最期を準備してやるぞっていう」
神様「大勢のギャラリーもいて、童貞にはもったいないぐらいだぞっていう」
神様(……神様ノート『自殺男バランスを崩し、助けようとした童貞代わりにビルから落ちて死亡する』っていう)
自殺男 フラフラ「ん、やべっ」
童貞「自殺男さん!?危ない!」
ギュッ、ドン、ドサッ、ヒューーーー
童貞「あっ」
自殺男「ど、童貞ーーーー」
童貞(……はは、やっぱりこうなっちゃった……)
童貞(……でも、もういいんだ。何か疲れたし、これでゆっくり休める……)
童貞(……)
童貞(……同級生女ちゃん……)
童貞(……同級生女ちゃん……ぐすん)
童貞(……同級生女ちゃん……ポロポロ)
童貞(……君に出会えて僕は幸せだった……)
童貞(……最期にもう一度だけ……会いたかった……)
ボフッ
神様「……!」
神様「ん?何かがおかしいぞっていう」
神様「でも、こんな時でも冷静な俺ってすごいなっていう」
神様(……)
神様「何だか背後に禍々しいオーラを感じるぞっていう」
クルリッ
神様「……!!」
……「……くん、……くん、……どうていくん、童貞君!」
童貞「……ん?……こ、ここは……?」
同級生女「童貞君!本当に、本当に無事で良かった(ホロリッ)」(ギュッ)
童貞「ど、ど、ど、同級生女ちゃん!」
童貞(や、柔らかい……それに、すごくいい匂いがする……)
童貞(……そうか、ここは天国なのか……神様は最期に僕の願いを叶えてくれたんだな……)
刑事「良かったな」
警察官「すごかったぞ、童貞君!」
童貞(刑事さんや警察官さんまでいる……)
同級生女「童貞君、怪我はない?大丈夫?」
童貞「あ、ありがとう。同級生女ちゃん……これで何も思い残すことなく成仏できるよ」
同級生女「……童貞君?」
童貞「ん?何?同級生女ちゃん?」
同級生女「童貞君、童貞君は、生きているんだよ!」
童貞「えっ?で、でも僕はビルの屋上から落ちて、そのまま真っ逆さまに……」
刑事「はっはっはー。童貞君、君は70階付近に僕たちが設置していたネットにうまく収まって助かったんだよ」
童貞「え、えーーーーーー。っていうことは……」
同級生女「そう、童貞君は生きている」
童貞「ど、同級生女ちゃん……」
刑事「ははっ、童貞君、あまり無茶はするなよ。君にもし万が一のことがあったら、君の彼女さんが悲しむんだからな!」
童貞「か、彼女ですか?」
刑事「ん?その女の子は君の彼女なんだろう?さっき彼女がそう言っていたぞ」
童貞「同級生女ちゃん……?」
同級生女(……)
同級生女「……童貞君、初めて会った時から童貞君のことが好きでした」
同級生女「それからも、ずっと……童貞君のことばかり考えていました」
同級生女「もし、わたしでよければ付き合ってもらえませんか?」
童貞「え、えっ、ええーーーーーー。ど、どど、ど、同級生女ちゃん」
刑事「はは、それじゃあ、邪魔者はいなくなるとするか」
刑事「童貞君、後で少しだけ事情聴取があるから悪いけど付き合ってくれな。じゃっ」
スタスタ
童貞(……)
同級生女(……)
童貞「……ど、同級生女ちゃん、でも、同級生女ちゃんには彼氏が……」
同級生女「ううん、彼氏はいないよ」
童貞「あ、あのう、ごめん、あのファミレスに一緒に来ていた人は……」
同級生女「あ、ああ、イケメンさん?イケメンさんは本当に優しい人で、童貞君のことで色々と相談に乗ってもらっていたんだ」
同級生女「ごめんね。童貞君、あの時はすごく気まずくって……」
童貞「全然。い、いや、僕のほうこそ、色々とごめん」
童貞「あ、あの、同級生女ちゃん……」
同級生女「はい」
童貞「も、もし、迷惑でなければ、ぼ、僕と付き合ってください」
同級生女「……クスッ」
童貞「……?」
同級生女「童貞君、それさっきわたしが言ったことだよ」
童貞「え、そ、そうだったっけ?じゃ、じゃあ」
同級生女「……うん。ふつつか者ですが、よろしくね」
エピローグ
2ヶ月後……
神様「神様ノートで遊べなくなってから2ヶ月が経ったっていう」
神様「神様ノートは母ちゃんに取り上げられたっていう」
神様「神様といえど、さすがに母ちゃんには逆らえないっていう」
神様「神様ノートなしで俺よく2ヶ月も耐えたなっていう」
神様「俺ってやっぱり凄いなっていう」
神様「久しぶりに童貞の様子でも見てみようかなっていう」
童貞の部屋の中……
童貞「ど、同級生女ちゃん、ほ、本当にいいの?」
同級生女「うん、いいよ」
童貞「じゃ、じゃあ……同級生女ちゃん!」(ギュッ)
童貞(……だめだ、苦しい。緊張しすぎて息がうまくできない……)
同級生女「童貞くん、身体がすごく震えているよ」
童貞「……はあはあ、す、す、すごく、緊張しちゃって……はあはあ……」
同級生女「……クスッ。本当?良かった。わたしも初めてだからすごく緊張しちゃってて」
童貞「えっ、そうなの?ぜ、全然そんな風には見えないよ」
同級生女「童貞君、しばらくこうして抱き合ったままでもいい?お互い緊張がほぐれるまで」
童貞「ぜ、全然いいよ。同級生女ちゃん」
同級生女(ドキドキ)
童貞(ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ)
数分後……
同級生女(……)
童貞(ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ)
同級生女「……童貞君」
童貞「は、はい」
同級生女「……服を」
童貞「あ、はい。ぬ、ぬ、脱ぎます」
スポスポ、スポポポーーーーン
同級生女「……クスッ。童貞君、わたしの服も……」
童貞「あ、うん。ご、ごめん」
童貞(ガクブル、ガクブル、ガクブル、ガクブル、ガクブル、ガクブル)
童貞「ごめん、指先が震えてボタンが外せない……」
同級生女「分かった。じゃあ、ボタンはわたしが外すね」
スタッ、スタッ、スタッ、スタッ、ヒラッ
童貞(……同級生女ちゃん……)
童貞「手が震えているけど、ごめん」
同級生女「ありがとう。全然大丈夫だよ」
ガクブル、ガクブル、ヒラッ、パサッ、 ガクブル、ガクブル、ヒラッ、パサッ
童貞「さ、さ、触っても大丈夫?」
同級生女「うん」
サワサワ、サワサワ
童貞「ふ、震えてて、ごめん」
同級生女「ううん、童貞君の手、温かくて気持ちいいよ」
サワサワ、サワサワ
童貞「……はあはあ……」
同級生女「……童貞君のも……触ってもいい?」
童貞「え、う、うう、うん。ももももも、もちろん」
ツンツン、サワサワ、サワサワ
同級生女「童貞君、痛くない?」
童貞「う、ううっ……」
同級生女「ごめん!痛かった?」
童貞「ち、違うよ。ごめん。すごく気持ち良くて……」
同級生女「そう、よかったあ」
サワサワ、サワサワ
童貞「ど、同級生女ちゃん!」
同級生女「……?」
童貞「そ、その……」
同級生女「……挿れてみる?」
童貞「は、はい。ゴゴゴッゴゴ、ゴムを付けます」
同級生女「……クスッ。ありがとう、童貞君。わたしが付けてあげるよ」
ニュプニュプ、ピチッ
童貞「う、ううっ……い、挿れるね。痛かったら直ぐに言ってね」
同級生女「うん、ありがとう。大丈夫だよ」
ニュッ、ニュッ、ニュッ
童貞「だ、大丈夫そう?」
同級生女「う、うん。ゆっくり挿れてくれれば大丈夫だよ」
童貞「わ、分かった」
ニュッ、ニュッ、ニュッ、ズボッ
童貞「……はあはあ……同級生女ちゃん、大丈夫?」
同級生女「うん、大丈夫」
童貞「……はあはあ……」
同級生女「……童貞君、ゆっくり動いてみて」
童貞「う、うん」
ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュプ
同級生女「……う、ん……」
童貞「ご、ごめん、痛かった?」
同級生女「う、ううん、違うよ。すごく気持ちいいよ」
童貞「よ、よかったあ」
ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュプ
童貞「……はあはあ……ど、同級生女ちゃん」
同級生女「……童貞君……」
ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュプ
童貞「ど、同級生女ちゃん……イクッ……」
同級生女「……うん」
童貞「う、う、くう、んんーーーー」
ドビュッ、ドビュッ、ドビュッ、ドクドク、ドクドク
脱童貞「ど、同級生女ちゃん……」(ポロポロ)
同級生女「ん、脱童貞君、泣いているの?」
脱童貞「ごめん、何か涙が出てきちゃって……同級生女ちゃん……ありがとう」
同級生女「……クスッ。うん、ありがとう。脱童貞君」
神様「脱童貞良かったなっていう」
神様「取りあえずおめでとうって言っておくぜっていう」
神様「神様ノートは母ちゃんに取られたけど、代わりにデスノートを今絶賛発注中だからそこんとこよろしくっていう」
神様「神様のくせにデスノートを持つなんて俺ってやっぱりクールだなっていう」
神様「取りあえずこの話はここで終わりだぜっていう」
(おわり)っていう