1 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:07:27.87 J6LL9gI2O 1/39


「あ、もう帰るの?唯」

「うん、和ちゃんは?」

「私は生徒会があるから…」

「そっかぁ、じゃあまた明日ね!」

「うん、またね」

「ばいばい!」



元スレ
唯「もしも、あの時…」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281758847/

3 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:14:06.90 J6LL9gI2O 2/39


~放課後の学校~

ガヤガヤ

生徒「ね~今日どっか寄ってこーよー」

生徒「いいね、何か食べてこ」

生徒「帰りにプリクラ撮ろ~」

ガヤガヤ


「……」テクテク

「今日の夜ご飯は、な~にかな……っと」

「それでさ~、ははっ」

「何やってんだ、お前は…」

「……」テクテク


5 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:20:04.47 J6LL9gI2O 3/39


「ういー、ただいま~」

「おかえり、お姉ちゃん。早かったね」

「えへへ、寄り道しないで帰ってきたから」

「今からお夕飯つくるから待っててね」

「うん、憂のご飯楽しみ~」

「今日はハンバーグなんだよ♪」

「わぁ~!余計楽しみになったよ!まだアイスは我慢しよっと」

「えへへ♪」


8 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:26:01.21 J6LL9gI2O 4/39



「できたよー」

「わぁーい♪」ストンッ

「いただきます」

「もぐ……美味しいよ憂~!」モグモグ

「良かったぁ」ニコニコ

「やっぱり憂は料理の天才だね!」モグモグ

「そ、そんな大袈裟だよぉ」

「美味しい~」モグモグ

「そんなに美味しそうに食べてもらえると作りがいがあるよ」ニコニコ


11 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:34:14.68 J6LL9gI2O 5/39


「ところで憂」

「なに?」

「来年から高校生だね~、受験頑張って!私にできることなら何でもするよ!」

「ありがとう、お姉ちゃん。私なら今のところ大丈夫だよ」

「そっか、何か困ったことがあったらいつでも言ってね!」

「うん」ニコニコ

「でもまぁ、憂なら絶対に大丈夫だよ!」

「そうだといいんだけど…」

「あっ、お風呂わいてるよ。先にどうぞ」

「ん~、分かった」


12 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:40:27.82 J6LL9gI2O 6/39



唯の部屋


「忘れ物しないように確認しとかないと」ガサゴソ

「高校は中学と違って厳しいからなぁ~」ガサゴソ

「教科書は持ったし……あと、体操服と体育館シューズ…。 うん!全部入ってるね」

「忘れ物は無し、っと」


「……それじゃあ、おやすみ……」


15 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:51:28.58 J6LL9gI2O 7/39



~翌朝~


「ふんふ~ん…」テクテク

「おーっす!」タッタッタッ

「………?」

「うわっ!び、びっくりさせるなよ」

「昨日のテレビ見た?」

「あぁ見た、あの生放送だろ?」

「そーそー!すごかったよなぁ、色々と」

「うん…確かに、あれは色々とギリギリだったな」

「でさ~今日はどうするよ?」

「うーん、とりあえず集まってから……」


「ふんふ~ん…」テクテク





16 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 13:55:54.59 J6LL9gI2O 8/39



「ふ~」ガラッ

「おはよう、唯」

「おはよう和ちゃん!」

「まったくもう、また遅刻ギリギリよ」

「大丈夫、間に合ったから!」

「そういう問題じゃなくて…」

ガラッ

先生「授業始めるぞー」

「あ、先生きたわ」

「それじゃあ、また後でね!」

「えぇ。…明日も遅刻しないようにね」

「えへへ、は~い」




18 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:06:11.34 J6LL9gI2O 9/39



「ふぃー、やっと授業終わった~」

「唯、ちょっといい?」

「どうしたのー?」

「……本当に部活入らないの?」

「…うーん……入る予定は無い、かな」

「どうして?」

「どうしてだろ……えっと、私には部活って向いてないんじゃないかなって」

「部活って毎日毎日、遅くまで猛特訓するんだよね?それに土日も練習らしいし…」

「すごくハードで、毎日大変そうっていうか…」

「なんか、そういうの向いてないかな、って」





22 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:12:41.05 J6LL9gI2O 10/39


「そう…。でも諦めるのは早いわよ。やってみる価値はあると思うけど」

「集中力もなくて、三日坊主の私には、猛特訓なんて着いていけないよ……きっと」

「唯……」

「でもいきなりどうしたの?確か前も、部活を勧めてきたよね」

「うん……」

「どうしてかしら。唯には部活を勧めないといけないような……そんな気がしたの」

「??」

「気のせいかしらね」クス




24 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:20:55.46 J6LL9gI2O 11/39



「それじゃあ、今日も生徒会があるから…また明日ね」

「うん、また明日!」


ガヤガヤ ガヤガヤ


「」テクテク

「これからどうしようかなー…」テクテク

「あ、宿題出すの忘れてた……今日までだよね、あれ」

「まだ先生いるかなぁ?えっと、確か職員室は~…」タッタッタッ

ガラッ

「山中先生~」

さわ子「平沢さん。どうしたの?」

「宿題出すの忘れてて…」

さわ子「もー、駄目よ。気をつけないと」ウフフ




25 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:28:58.85 J6LL9gI2O 12/39


「失礼しまーっす」ガラッ

「失礼します…」

さわ子「これからは出し忘れないようにね」ニコニコ

「は~い」

「あのー、ちょっといいですか?」

さわ子「どうしたの?」

「それじゃあ失礼しまー……うわわっ!?」バサバサ

さわ子「あっ、プリントが…」

「す、すすすみません!すぐ拾い……わぁぁぁ!?」バサバサバサァ

(よ、余計悪化しちゃったー!)シクシク

(なんだぁ?あのテンポ悪そうな子は…)

(………)ボー





26 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:35:02.04 J6LL9gI2O 13/39


さわ子「平沢さん大丈夫?私も手伝うからね」

「す、すみません…」アセアセ

「よいしょ…こっちは拾え――痛っ!?」ガンッ

さわ子(机の角で頭を……)

(なんて使えないドジっ子なんだ…)

(………変な子だなぁ)


(あうう、さっきからあの子たちの視線が気になる……絶対にダメな奴だと思われてるよ…)




27 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:39:21.36 J6LL9gI2O 14/39


「で、では失礼します…」ヨレヨレ

(なんだったんだ?今の)

(…………)ボー

さわ子「それで、何かご用?」ニコ

「あー、そうだった!ちょっと話が…」

―――――――――
――――――
――――

「ふー…痛かった」サスサス

「することもないし……帰ろう」





28 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:49:40.85 J6LL9gI2O 15/39



~平沢家~


(高校に入ったら何か変わるのかなって思ってた)

(でも……中学の時と、あまり変わってない)

(学校行って、放課後になって、家に帰って……)

(このままで、いいのかな)

(私は、このままで……)


「………ちゃん」

「………」

「お姉ちゃん…?」

「う、憂?」

「どうしたの?ご飯も食べないでボーッとして……お箸が止まってるよ」

「えっ?あ、ご、ごめん」




29 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 14:57:59.68 J6LL9gI2O 16/39



「あっ……もしかして味付け、あまり良くなかった?」

「そんなことないよ!美味しいよっ」モグモグ

「そっか…。ねぇ、お姉ちゃん…何か悩んでるの?」

「……」

「もし…悩んでるなら、言ってね。私じゃ頼りにならないかもしれないけど……だけど…」

「……」

「あっ、もちろん言いたくなかったら言わなくていいんだけど…!えっと、えっと…」

「…大丈夫!何でもないよ。ごめんね心配かけて」ニコ

「…ほんとに…?」

「うん!」ニコニコ


(きっと憂に言ったら、余計な心配かけちゃうよね)

(憂は今年受験があるんだもん。こんなことで憂に心配かけたら悪いよ)

(憂は受験に集中できるようにしてあげないと…)




30 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 15:12:07.66 J6LL9gI2O 17/39



~数ヶ月後、学園祭~


ガヤガヤ

「わー、すごい人がいっぱい…」

「ここでライブがあるんだよね、確か」

(なんとなく来てみたけど……人がいっぱいで苦しい~。やめたほうが良かったかな…)


ウィーン

「!始まるのかな…」

「皆さんこんにちはー!私たち、桜高軽音部です!」

「今日はわざわざ足をお運びいただき……っ!?(げっ!澪のやつ、カンペ変えやがったな!)」

(あれじゃ失礼だからな)フンス

「まことに、あり……あー!とにかく!ありがとうございます!」

(おいー!)

「………ってわけで、ふわふわ時間!」




31 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 15:22:57.99 J6LL9gI2O 18/39



「キミを見てると いつもハートDOKI☆DOKI」

ワァァー ワァァー

「揺れる思いは…」

「…ま……た…に……わ……わ」


「いつもがんばーる♪」

「きーみのよこがーお♪」

(…………)


ワァァアー キャー

「あぁ神様、お願いーふたりーだーけーの♪」

「…………」

「お気に入りのうさちゃん、抱いて♪」

「……今夜も、おや…すみ……」ボソッ

「今夜も、おーやすみ♪」




38 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 15:48:17.51 J6LL9gI2O 19/39



一言で言うと、軽音部のライブは大成功だった。
ライブが終わった後、唯は何かをする気になれず、一人で中庭を歩いていた。


「すごいなぁ、あの子たち…」トボトボ

「私と同学年とは思えないや」

「あんなにすごい演奏ができて、ライブも成功して……」

「あんなに一致団結して、あんなに皆、楽しそうで……」


「私は……何も出来てない」


『高校に入ったら、なにか新しいことを始めたいんだ~!』


「あはは…」


「何やってるんだろ……私」





39 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:08:57.03 J6LL9gI2O 20/39



それから一年、二年と過ぎていき、唯は三年生となった。
一年、二年生の思い出は、これといって普通だ。人並みの、平凡な思い出だっただろう。

もし「楽しかったか」と聞かれると、唯は「うん」と頷くに違いない。
けれど、何が楽しかったかを話せと言われたら、きっと答えられないだろう。

あれから何度か軽音部に入ろうかと迷ったが、すっかり絆の深まった軽音部に新参者として後から入るのは、気が引けた。
チームワークが良すぎると、外から見たら寄りにくいものだった。




41 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:11:27.19 J6LL9gI2O 21/39



~廊下~


「…」テクテク

(あ…。小さくて可愛いな、この子)

(横に並んでみると、小ささがよく分かるなぁ)

「……」テクテク

「……」テクテク

「……」テクテク

「……」テクテク

「あっ、先輩!」

「?」

「おー、どうした梓」

「新曲のことなんですけど…」

「………」




42 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:17:31.98 J6LL9gI2O 22/39



「あれ?まだ部室行ってなかったのか二人とも」

「澪先輩!こんにちは」

「みんな、こんにちは~」

「あっ、ムギ」

「ムギ先輩、こんにちは!」

「お~、ちょうどいいや。今からみんなで部室行くか!」

「先輩、歌詞の方はどうですか?」

「うーん、まだなんだ」

「スランプって言ってたよなぁ」

「うん…上手く思いつかなくて」シュン




43 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:23:51.61 J6LL9gI2O 23/39



「澪先輩なら大丈夫ですよ!…私はそう思います!」

「私も、応援するわっ」

「ムギ…梓…。ありがとう、励ましてくれて」

「いえ…///」

「ん?中野さーん顔赤いですよ?」

「なっ!て、照れてないです!」ババッ

「誰も照れてるなんて言ってないぞー?」ニシシ

「っ……律先輩~!」タッタッタッ

「うわ、梓が怒ったー!」タッタッタッ

「おいっ、廊下で騒ぐなー!」タッタッタッ

「待って~」タッタッタッ


「……帰ろっと!」




46 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:34:53.23 J6LL9gI2O 24/39



バタン

「ただいま……」

「お姉ちゃん、おかえり!」

「うん……」

「お姉ちゃん…?顔色悪いよ、大丈夫…?」

「大丈夫だよ~、ごめん…ちょっと部屋で休んでるね」

「う、うん……」




47 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:42:33.06 J6LL9gI2O 25/39



~唯の部屋~


「…きみを見てるとー…いつもハートどきどき…」

「揺れる思いはー…マシュマロみたいに…ふーわふわ…」

「あぁ神様、おねーがいー…」グスッ


「………?」

「……あれ?な、なんで泣いてるんだろ…おかしいな」グスッ


「うっ……ひぐっ…ふぇえ……」グスッ










「…………」




48 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 16:54:41.50 J6LL9gI2O 26/39



~翌日~


(朝か……頭痛い…)

(体もだるい……今日は休もうかなぁ…)

コンコン


「お姉ちゃん……ちょっといい?」

「憂…?うん」

ガチャ

「…今日はお休みするの?」

「え、何で分かったの…?」

「何となく、そうじゃないかなって」

「私も今日はお休みするね」




49 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 17:07:33.29 J6LL9gI2O 27/39



「えっ?憂も体調悪いの…?大丈夫?」

「大丈夫だよ、お姉ちゃん」ニコ

「それより……お姉ちゃん。何か悩んでること、ない?」

「!!」

「…なっ、ない…よ」

「嘘だよ…お姉ちゃん、昔っから嘘は下手なんだもん」

「あう…」

「良かったら、話してくれないかな?」

「………」コクン




52 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 17:11:34.36 J6LL9gI2O 28/39



「どーした澪?朝から部室に集まってくれー、なんて」

「何かあったんですか?」

「どきどき…」

「実はな……歌詞が書けたんだ!」

「おおっ!マジかよ!」

「で、でも昨日はスランプって言ってたのに…!」

「それが昨日の夜、ピンと思いついてさ」

「すごいわ澪ちゃん!」

「そ、そんなことないよ」テレテレ

「それでっ、どんなんだ?」

「私も気になります」ワクワク

「ふふ。ちょっと待ってて」ピラッ




53 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 17:25:21.25 J6LL9gI2O 29/39



「私ね…高校生になったら、何か新しいことを始めたかったんだ」

「…そう言ってたね」

「でも、結局…何したらいいか分かんなくて…」

「部活も、猛特訓なんだろうなって思うと……私なんかが着いていけるはずないって思って…」

「でも…それは言い訳だったのかも」

「……」

「私っ……勉強もできないし、運動もダメでっ…、手先も憂みたいに器用じゃないし…、家事も憂みたいに出来ないしっ…」グシュ

「三日坊主で、今まで一つのことに真剣に打ち込んだことも…なくてっ…、根気もなくて…」

「何か新しいことを始めたい、っていう目標すら果たせてなくて…」

「一人じゃ何も出来ないくらい、ダメダメでっ…!」ポロポロ




55 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 17:37:05.60 J6LL9gI2O 30/39



「お姉ちゃんはダメダメなんかじゃないよ」

「ぐすっ…」ポロポロ

「どんなに勉強が出来なくても、運動が苦手でも、家事が得意じゃなくても」

「ごろごろするのが大好きな、のんびり屋さんでも……お姉ちゃんは、私にとって立派なお姉ちゃんなんだから」ニコリ

「…うう…、う…ういっ……憂ぃぃーーっ!!」ダキッ

「お姉ちゃん…」サスサス

「うぃぃ~……」グスグス




58 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 17:50:52.77 J6LL9gI2O 31/39



「じゃあ読むぞ」

「はい!」


……………

「拝啓、親愛なる貴方へ」

「今日もお菓子を食べ、少しの練習」

「毎日が楽しくて、とても充実した日々」

「みんな揃っていて、みんなでくだらないことで笑っていて」

「でも何でだろう。気のせいかな、何かが足りません」

「全員揃ってるのに、一つだけ空いた席」

「その席は、いらないはずなのに、誰も座ろうとしない。撤去したりもしない」

「ときどき、あまるお菓子。一つ多かったのかな?」




59 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 17:59:11.67 J6LL9gI2O 32/39



「私……三年間、どうしてボーッとして過ごしてたんだろう…」グスッ

「満足に思い出らしい思い出も作れなくて…」

「憂にこんな心配かけたりしないで、ちゃんと目標も果たしたかった…」

「お姉ちゃん…」サスサス

「ちゃんとした、後悔のない高校生活を送りたかったよぉ…」ポロポロ




62 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 18:06:46.01 J6LL9gI2O 33/39



「後悔するくらいなら、ちゃんとやれば良かったのにね…」

「今さら気づいても、もう遅いかな…」

「ううん…そんなことないよ。お姉ちゃん……」サスサス

「ありがとう…」

「あのね、憂……」


……………

「貴方はいつ帰って来ますか?早く帰って来ないと、待ちくたびれます」

「紅茶も、ケーキも、席も、ちゃんと用意してあるからね」

「今も素敵だけど」

「もし、やり直せるなら……」

……………


「もし、やり直せるなら……」




63 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 18:21:11.24 J6LL9gI2O 34/39




―――――――――
――――――
――――


「うーん…どうしよう~」

「唯、部活きめた?」

「あっ、和ちゃん!えへへ~決めたよぉ」

「なに?」

「軽音部!軽い音楽なんだから、簡単なことしかやらないよ~」

「そ、そうかしら…?」

「そうだよ!」ニコニコ

「ふふ…とにかく、あの唯が頑張るって決めたんだもの。応援しなきゃね」

「あの唯ってどういう意味~!?」ブーブー




64 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 18:25:59.38 J6LL9gI2O 35/39



「冗談よ」クスクス

「和ちゃんもやらない?軽音部!」

「私は良いわよ、生徒会があるし…」

「そっか…残念」

「でも…部活をやるのは、新しいことを始めるのに良い機会だと思うわ」

「でしょ~?」テレテレ

「これから頑張ってね、唯」

「……うんっ!」




66 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 18:32:34.52 J6LL9gI2O 36/39



それから、あっという間に一年、二年と過ぎていき、唯は三年生となった。

一年、二年生の思い出は、どれも楽しいものだった。人並みの、平凡な思い出なのだろうけど、唯にとっては大事なものだった。

もし「楽しかったか」と聞かれると、唯は「うん」と頷くに違いない。
何が楽しかったかを話せと言われたら、きっとすぐには答えられないだろう。
それだけ、選びきれないほどの思い出があったのだから。





69 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 18:39:07.71 J6LL9gI2O 37/39



ガチャン

「ちーっす!」

「おっす!唯」

「こんにちは♪」

「遅かったな」クス

「唯隊員、掃除当番でありました!」ビシッ

「うむ、ご苦労!」

「こんにちは」

「お~、あずにゃーん!」ダキッ

「わぁ!?何するんですかー!」




71 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 19:01:13.90 J6LL9gI2O 38/39



「わ~、今日はショートケーキだ!」

「うまそー」

「おいひい!」モグモグ

「うおっ抜け駆けか!?」

「本当だ、美味しい」

「ふふ、良かったわ♪」

「なんでかな、いつもより更に美味しさが身に染みるよ~」ウルウル

「泣きながらケーキ食べてるぞ、あいつ」

「へ、変ですね」

「ムギちゃん…いつもありがとうね!」ニコニコ

「ううん、そうやって喜んでくれる姿を見るだけで嬉しいもの♪」




72 : 以下、名... - 2010/08/14(土) 19:04:36.80 J6LL9gI2O 39/39



「ねぇ、みんな」

「んー?」

「どうしました?」

「私たちが卒業するまで、あと一年もないけど…」

「残りの時間……みんなで思いっきり楽しもうね!」

「どっ、どうした?急に」

「後悔してからじゃ遅いんだって、誰かに教えられた気がするんだー」エヘヘ

「誰かって誰だよ」クスクス

「うーん、分かんないや」


「でも、憂とも約束した…ような気もするの」

「だから、絶対に後悔のないように過ごすって決めたんだ!」








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