1 : 以下、名... - 2019/07/28 18:44:31.78 qaTycdyxO 1/33


~王城

王様「魔王倒してきて」

勇者「はい」


~街

勇者「よし、クソジ…王様のおかげで軍資金と装備は整った。まずは>>3だな」


元スレ
【安価】勇者「魔王倒すわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1564307071/

3 : 以下、名... - 2019/07/28 18:50:48.92 /eTIv4jI0 2/33

情報収集

4 : 以下、名... - 2019/07/28 19:02:19.53 qaTycdyxO 3/33


勇者「情報収集からだな。各地から冒険者が集う王都だ、酒場に行けば有益な情報が聞けそうだ」


~酒場

店主「いらっしゃい。……よう、勇者様じゃねぇか。珍しいじゃねぇか、ウチに来るなんてよ」

勇者「ああ、実は魔王退治する事になってな。オヤジに話を聞きに来たんだ」

店主「お、ついに魔王をやってくれんのか!オメェも成長したな!」

勇者「だーっ!撫でるんじゃねぇ!」

店主「悪ぃ悪ぃ。でもよ、なんで俺の所に来たんだ?」

勇者「ココは冒険者がよく来るだろ、何か聞けないかと思って」

店主「なるほどなぁ…たしかに俺も各地の状況は色々聞いてるぜ。で、何を聞きたいんだ?」

勇者「>>5」

5 : 以下、名... - 2019/07/28 19:03:39.07 h6ReSwyk0 4/33

魔王のスリーサイズ

6 : 以下、名... - 2019/07/28 19:13:32.87 qaTycdyxO 5/33


勇者「魔王のスリーサイズは」

店主「スリーサイズ?魔王って女だったのか?……悪ぃな、そいつは聞いた事ねぇな」

勇者「…そうか」

店主「何を聞かれると思ったが、そんな事とはな……オメェも男だな!ガッハッハ!」

勇者「いてぇ!叩くな!」

店主「ガッハッハ!…で、他には良いのか?」

勇者「ああ、大丈夫だ。ありがとな」

店主「おう!魔王退治頑張れよ!」

勇者「おう」


~街

勇者(魔王のスリー…性別はわからなかったな、残念だ)

勇者「次はどうするか…」

勇者「んー……>>7だな」

7 : 以下、名... - 2019/07/28 19:14:16.10 jvLizIOzo 6/33

奴隷市

8 : 以下、名... - 2019/07/28 19:19:52.34 qaTycdyxO 7/33


勇者「奴隷市だな。王様から貰った金があれば何人かは買えるだろ」


~奴隷市

奴隷商人「……おや、旦那はまさか…勇者様ですかい?こんな所に来るなんて一体…」

勇者「>>10」

10 : 以下、名... - 2019/07/28 19:27:24.04 knWXNPvLo 8/33

肉盾とか雑用とか道中のいろいろな処理とかに人が欲しくて。怪我とか病気でもどうにかできるし女の子沢山ない?

13 : 以下、名... - 2019/07/28 19:43:12.87 qaTycdyxO 9/33


勇者「肉盾とか雑用とか道中のいろいろな処理とかに人が欲しくてな。怪我とか病気でもどうにかできるし……女の子沢山いない?」

奴隷商人「沢山ですかい…何人くらいで?」

勇者「んー…10人くらい?有り金はこれだ」

奴隷商人「ひーふー……うーん…悪いですが、これじゃあ10人は無理ですぜ。せめて2人ってとこですかねぇ」

勇者「奴隷って高いんだな」

奴隷商人「へい…まあ」

勇者「じゃあ2人で良い、女を用意してくれ」

奴隷商人「わかりやした、勇者様は初回なんで良い娘を用意しますよ」

勇者「そうか、ありがとう」

~数分後

奴隷商人「お待たせしやした、勇者様。どうですか、この2人なんかは」

奴隷A「あ、あの……よろしくお願いします」

奴隷B「…………」

勇者「…?おい、こいつ喋れないのか?」

奴隷商人「いえ、ただ口数が少なくてですね…見た目は良いんですがねぇ、勿体ない」

勇者(まぁ…たしかに。Aは綺麗系でBは可愛い系だな)

勇者「わかった。邪魔したな」

奴隷商人「お買い上げありがとうございました!」


~街

勇者「よし…奴隷は雇ったぞ」

奴隷Aと奴隷Bが仲間になった!

勇者「さて……>>14」

14 : 以下、名... - 2019/07/28 19:45:36.47 x91xEuFko 10/33

装備を揃える

15 : 以下、名... - 2019/07/28 19:52:00.55 qaTycdyxO 11/33


勇者「装備を整えるか。俺は王様から貰った装備があるから奴隷の分を用意してやるか。こいつにも戦ってもらわなきゃな」

奴隷A「た、戦う…?が、頑張ります!」

奴隷B「……頑張ります」


~武具屋

勇者「すまないが、この2人の装備を……これで見繕ってくれないか?」

店主「ふむ……これだと一人分が限界だ」

勇者「なら……>>17」

17 : 以下、名... - 2019/07/28 20:01:02.26 2YJc1hHg0 12/33

車のシートカバーで縫ったレザーベスト  タイヤを溶かして作られたゴム鍔の鉄剣 (リサイクル品)を

19 : 以下、名... - 2019/07/28 20:21:55.46 qaTycdyxO 13/33


勇者「馬車のシートカバーで縫ったレザーベストや鉄車輪を溶かして作られたゴム鍔の鉄剣(リサイクル品)みたいなのはあるか?」

店主「へぇ…中々奇抜な発想だな。今言ったレザーベストなら数時間で用意できる。ベストと鉄剣2本くらいならこの金でも買えるぞ。リサイクル品なんてやめとけ、得物はしっかりしたモンじゃねぇとな」

勇者「なるほど。わかった、レザーベストを頼む。鉄剣は買わせてもらう」


~数時間後(夜)

勇者「ほらよ、お前達の装備だ」

奴隷A「わわっ…お、おも…」

奴隷B「……」

勇者(すっかり夜になっちまったな…軍資金も底をついた、一泊するくらいの金しかない。街を出るか?一旦泊まるか?…それとも別に何かするか…)


>>20

20 : 以下、名... - 2019/07/28 20:23:32.01 a5kRhhlc0 14/33

一旦泊まる

22 : 以下、名... - 2019/07/28 20:34:21.93 qaTycdyxO 15/33


勇者(夜に街を出ても野宿する羽目になっちまうからな、ここは一旦泊まるか)


~宿屋前

勇者「ん……おい、どうした。なんで立ち止まる」

奴隷A「え…」

勇者「…?」

奴隷B「…私達は、奴隷」

勇者「あぁ~……そうだったな」

勇者(主と同じ屋根の下には居れない…ってところか)

勇者(どうするかな……外で待機させておくか、中に入れるか)

>>24

24 : 以下、名... - 2019/07/28 20:37:20.64 /5tM2mhd0 16/33

中に入れる

25 : 以下、名... - 2019/07/28 20:54:34.45 qaTycdyxO 17/33


勇者「いいから入れ、泊まるぞ」

奴隷A「え!?い、良いんですか!?」

奴隷B「……!」

勇者「俺が良いって言ったら良いんだよ、命令な」

奴隷A「わ、わかりました!」



~宿屋

勇者「部屋2つ、これで取れるか?」

宿主「ごめんなさいねぇ…今ひとつしか用意出来ないのよ~…」

勇者「…そうか。ひとつで良い、頼む」


~部屋内

奴隷A「あ、あわわ…ご主人様と同じ部屋…」

勇者「仕方ないだろ、ひとつしか無かったんだから」

奴隷B「…服、脱がしますね」

勇者「あん?……ちょちょ、自分で脱げるから!」

奴隷B「……ですが」

勇者「お、俺の事は良いから!お前ら風呂入れよ、くっさいぞ!」

奴隷A「がーーん!く、くさい…」

奴隷B「…たしかに」

勇者「風呂入ったらさっさと寝ろよ!俺こっちな!お前らはそっち!」

奴隷A「は、はい!」

~就寝中

勇者(あー…なんか眠れねぇ。あいつらは寝たのか?)

勇者「…起きてるか?」

奴隷A「すやぁ…」

奴隷B「…起きてます」


>>27

27 : 以下、名... - 2019/07/28 21:10:07.41 C5fys2mQ0 18/33

お前たちとは奴隷ではなく仲間として接したい

29 : 以下、名... - 2019/07/28 21:39:43.61 qaTycdyxO 19/33


勇者「…変な事言うけど…俺はさ、お前たちとは奴隷ではなく仲間として接したいんだ」

奴隷B「なか…ま?」

勇者「ああ。だから主従関係とか気にしなくて良い…これから共に戦う仲間だからな。敬語もやめてくれて良いんだぞ」

奴隷B「…………」

勇者「考えといてくれ…奴隷としてじゃなく、仲間としてこれから……な」

奴隷B「…………変な人」

勇者「…のわりには声色が嬉しそうじゃねーか」

奴隷B「…気のせいですよ」

勇者「そうかい。まぁそういう事だ、明日Aにも伝えてくれ」

奴隷B「はい…」


~翌朝(外)

勇者「ふぁぁ~……まだねみ…あいつらおっせぇな~…」

奴隷A「お…!お、おまたせ!!」

奴隷B「…待った?」

勇者「…ぷ……くくっ…はははっ!」

奴隷A「えっ…!や、やっぱり何かおかしかったですか…!?」

勇者「いいや……おかしくないぞ、むしろ良い。やっぱり仲間には気さくに話しかけてもらいたいからな」

奴隷B「…ありがとう」

勇者「何言ってんだ、礼を言うのはこっちだろ」

奴隷B「それでも、ありがとう…」

勇者「ん……まぁ良いけどよ…」

奴隷A「えっーと…ゴホンッ……これからどうするの?」

勇者「そうだな…」


>>31

31 : 以下、名... - 2019/07/28 21:54:57.47 vaDeKbjE0 20/33

お金を稼ぐための仕事を探す

32 : 以下、名... - 2019/07/28 22:36:12.06 qaTycdyxO 21/33


勇者「俺の目的は魔王討伐だ。だが、これからの旅には必須となる金も稼がなきゃならねぇ……つまり?」

奴隷A「えっ、私?」

奴隷B「…冒険者組合の出している魔物の討伐依頼…報酬も悪くないよ」

奴隷A「そうなんだ…そんなのが…」

勇者「(そうなのか…)…そうだ。組合は各街にあるからな、次の街に行く道中に出されている依頼を受けるとするか」

奴隷B「…うん」

奴隷A「よーーし!そうと決まれば!頑張るぞーっ!」

勇者「今から向かえば夕方には着くな、ちゃっちゃと受けて行くとするか」


~王都郊外

奴隷A「あのー今更なんだけど…」

勇者「あん?なんだよ」

奴隷A「スムーズに依頼達成したとして…ご飯は夜まで抜き…?」

勇者「まぁ…そうなるな」

奴隷B「我慢」

奴隷A「つ、辛いよぉ~…」

勇者「別に1日食わなくても死にゃしねぇって」

奴隷A「そうだけどぉ~…!」

勇者「…つーか、そろそろ目的の廃家だぞ。戦えるか?」

奴隷A「私は戦えるよ!任せてー!」

奴隷B「…剣は、使ったことない…」

勇者「そうか。じゃあBは後方で待機してろ、俺達でやる」

奴隷B「…わかった」


~廃家前

勇者「…ここだな、ゴブリン共が住処にしている廃家は」

奴隷A「ど、どうするの…?」

勇者「あの中に何匹いるかだな…どうにか数を確認したいが…」


>>35

35 : 以下、名... - 2019/07/29 00:02:23.92 nYdYIeVw0 22/33

廃家前窓近くに火をつけて煙で燻りだす

36 : 以下、名... - 2019/07/29 01:15:59.71 N5gwmfX80 23/33

勇者「……よし」

奴隷A「え?」

勇者「窓の近くに火をつける。燃えてるとわかりゃあ、中からゴブリン共も出てくるだろ」

奴隷A「な、なるほどぉ~…」

勇者「じゃ、Bは離れてろ。やるぞ」

奴隷B「…わかった」



勇者「…出てきたぞ」

奴隷A「いち、にー…………10匹!10匹も居る!」

勇者「静かにしろ。半分だ、やれるか?」

奴隷A「任せて。こう見えて私、剣奴だから」

勇者(こいつ、剣奴だったのか……戦う為に鍛えられ続けた奴隷だよな確か。その活躍する先は様々と聞く。思わぬ拾い物だ)

勇者「そりゃぁ、頼りがいがあるな。行くぞ!」



勇者「うし、そっちは片付いた……みたいだな」

奴隷A「なんとかね!いやぁ~魔物は人と勝手が違うね」

勇者「人…ね。よし、依頼は完了だな」

奴隷A「早く街に行きましょー!」

37 : 以下、名... - 2019/07/29 01:17:50.53 N5gwmfX80 24/33


勇者「待て待て、中から証拠みたいな物を何か持ってくるからよ」

奴隷A「わっかりましたー!……ご、ご主人!!うし──」

勇者「あ?────がっ!?」

「ぐるるる……」

勇者「ってぇ…!……くそ!てめぇ…中にいやがったのか…!オーガ!」

オーガ「ぐがああッ!!」

奴隷A「ご主人!!」

勇者(くそっ!ぶっ飛ばされたせいで右腕が動かねぇ!)

勇者(突進…!だがまだ距離はある…!)

勇者(今の俺に、出来る事…!)


>>40

※奴隷の安価も可

40 : 以下、名... - 2019/07/29 07:02:07.89 AiZKRlTrO 25/33

奴隷たちを見捨てて逃げる

42 : 以下、名... - 2019/07/29 07:43:38.93 N5gwmfX80 26/33


勇者「くっ!」

奴隷A「え、ご主人!撤退!?」

勇者「A!頼む!少しでいいからそいつの気を引いてくれ!」

奴隷A「わ、わかったよ!こっちを見ろ!私が相手だ!」

勇者「(すまねぇ…!)B!!居るんだろ!Aを援護してやってくれ!俺も後から行く!!」

奴隷B「わかった…待ってるからね」


~街道

勇者「はぁ……はぁ…」

勇者「…俺は悪くねぇ…俺は、悪くねぇ…」

勇者「…あれは非情な決断、あれは仕方なの無い事、生きる為に使えるものを使った……くそ…」

勇者「とりあえず、次の街……花の都に行こう」


~花の都

勇者(着いたは良いけど、廃家から証拠品を持ち出せなかったな。これじゃぁ組合に行っても無駄か)

勇者(金も無きゃ宿にも泊まれねぇ……くそ!どうすりゃいい…)

>>44

44 : 以下、名... - 2019/07/29 07:45:23.44 fyD9RNzDO 27/33

二人を助けに戻る

46 : 以下、名... - 2019/07/29 08:05:22.81 N5gwmfX80 28/33


勇者(……あいつら…生きてるかな…)

勇者(オーガが相手だ…生きている可能性は低い…)

勇者(でも……少しでも生きている希望があるなら……)

勇者(ここから廃家まで行くとすると深夜だな……でも、あいつらが心配だ、時間なんか気にしてられねぇ)


~廃家付近

勇者(暗いな…)

勇者(周りが見えねぇ、廃家付近なのは間違いないが視界が…)

勇者(かなり危険だけど朝までここで寝るか…)

~廃家

勇者「うわ…」

勇者(大量の血痕、恐らくあいつらの……)

勇者(木々の葉が大量に落ちてるな、オーガの戦声を使われたか)

勇者(……廃家の中に、オーガはまだ居るんだろうか…もしかしたら、あいつらも…)

勇者(…覚悟を決めろ、行くぞ)


~廃家内

勇者(物音ひとつ…気配も無い、オーガは居ないかも知れないな…)

勇者(この扉…血が付着してる。ここを通ったか……行ってみよう)

勇者(──!!)

勇者「くっさ!」

勇者(物凄い異臭…なんだよ、ここは!…色んな魔物の死体が散乱してるのか…!)

勇者「……あ」

勇者「ああ……あああ…!!ああああああああああああっ!!!!!」


47 : 以下、名... - 2019/07/29 08:06:34.98 N5gwmfX80 29/33



~花の都(路地裏)

勇者「…………はぁ…」

勇者(……結局、死んじまってたな…あいつら…)

奴隷Aと奴隷Bが仲間から外れた!

勇者(腹……減ったな。金も稼がなきゃ……)

勇者(何しよう…)


>>50

50 : 以下、名... - 2019/07/29 08:16:44.07 tO8dji2O0 30/33

自殺 さっさと終われ

51 : 以下、名... - 2019/07/29 08:32:30.96 N5gwmfX80 31/33


勇者(…なーんも、やる気しねぇなぁ)

勇者(……もう、死のうかな)

勇者(あいつらを見捨てて、俺だけ生き残るとか……)

勇者(そうだよな、おかしいよな…)

勇者(今、そっち行くからな)



その後、花の都の観光名所の花畑にて自害する勇者を発見。

皆は口を揃えて、またか、と言う。

そしてまた、新しい勇者が生まれる。





52 : 以下、名... - 2019/07/29 08:33:39.83 N5gwmfX80 32/33

ありがとうございました

53 : 以下、名... - 2019/07/29 08:46:07.87 mx/QXEiOO 33/33

安価に恵まれなかったな……

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