1 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:03:43.42 CS0pA7sU0 1/39


注意:千夜ちゃんがデレます

元スレ
【デレマス】白雪千夜「おい、アレが出ました」P「アレ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562598223/

2 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:06:23.28 CS0pA7sU0 2/39

千夜「おい、アレが出ました。退治しなさい」

「アレっていうと?」

千夜「アレはアレに決まってるでしょう。 黒光りするアレです」

「ああ、アイツか」

千夜「給湯室に出ました。お前が退治しなさい」

「えー、俺も嫌なんだけど」

千夜「つべこべ言わずにやりなさい」

「なんて人使いの荒い……殺虫剤無いからなぁ、この紙でいいか」

千夜「さっさと終わらせてくださいね」

「暖くなってきてアイツらの動き速いから怖いんだよなぁ」スタスタ

「オラァ! あ、ヤバい! 千夜、そっち行ったぞ!」

千夜「きゃああああああああ!!!!!」ドッタンバッタン

「なんだなんだなんだ!!?」

3 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:11:01.61 CS0pA7sU0 3/39

~~~~~~

「お前のせいで事務所メチャメチャなんだけど」

千夜「だからこうして後片付けを手伝っているでしょう。それにそもそもこの惨状はアレのせいです。そして仕留め損なったお前のせいです」

「それにしてもそんなビビることなくね?」

千夜「北海道では寒くてアレは出ませんでしたし、お嬢さまの家でも一度も見かけませんでした。あんなのと日々共同で生活しているお前と比べないでください」

「いや、俺も偶にしか見ないからね? 俺の家も事務所もそんなに汚くないから」

千夜「事務所はともかくお前の家はどうだか……そういえば、さっき私がソファーに倒れたとき……」

「ん? ああ、テーブルに足引っかけて倒れこんでたな。焦り過ぎだよ、怪我ないか?」

千夜「怪我は特に。それより……スカートの中、覗きましたか?」

「……いや、覗いてないよ」

千夜「……そうですか。お前ならここぞとばかりにパンツを覗き見するかと思いました」

「いやぁ、タイツだったから何も……あっ」

千夜「やっぱり覗いたんですね、変態」

「事故だよ事故! 凄い音がしてそっち向いたらスカートが捲れてたの! 覗いたんじゃなくて見えちゃったんだよ!」

千夜「スケベ」

「違うって!」

千夜「はぁ、もういいです。片付けも終わりましたから仕事をしたらどうですか」

(なんで俺が散らかしたみたいになってるの?)

4 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:18:53.46 CS0pA7sU0 4/39

「まぁたしかに仕事に戻らないとな」

千夜「では」スタスタ ストン

(え、なんでソファーに? 帰らないの?)

千夜「ん? なにか?」

「あれ。いや、なんでもないっす」

(レッスンはさっき終わったし、このあとは仕事もないのに、千夜は帰らないのか? てかなんで給湯室に用事があったんだろう)

千夜「ああ、そうだった」スクッ

(お、また給湯室に行く)

千夜「……」キョロキョロ

(警戒してる)

千夜「よし」

(入ってった)

「あ、仕事しなきゃ」

~~~~~~

千夜「アレを退治したご褒美にコーヒーを淹れました。飲め」

「えっ」

千夜「いらないのなら片付けますが?」

「いや、いただきます。ありがとう」

千夜「暇だから淹れたまでです」

(ご褒美か……なんか裏でもあったりして。いつもは自分で淹れろとか言ってるのに。って、こんな事言ったら怒りそうだから言わないでおくけど)

「いただきます……ん、おっ、美味い」

千夜「……」

(嬉しそう、なのかな? ポーカーフェイスでよく分からんけど)

千夜「仕事は順調ですか」

「13時くらいには一区切りつくよ。千夜はもう昼飯食った?」

千夜「まだです」

「んじゃ、一緒に食いに行かないか? いい店知ってるし」

千夜「お前がどうしてもというのなら、」グキュルルルルル

千夜「っ!」

(うおぅ、凄い腹の音)

千夜「……っ!……っ!」クキュルルルキュルルルル…

(まだ鳴るのか……)

千夜「行きます……///」

「お、おう。なるべく早く行こうか」

5 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:24:52.72 CS0pA7sU0 5/39


~~~~~~

千夜「どこのお店へ行くんです?」

「事務所の近くの定食屋」

千夜「お前らしい質素な昼食ですね」

「うるせえ。あ、そういえばちとせは?」

千夜「なんですか急に。お嬢さまのプライベートを把握したいんですか、お前はストーカーですか」

「そうじゃなくて、千夜はだいたいちとせと一緒に居るのに今日は違うだろ? いつもなら『お嬢さま、ご昼食のお時間です』とか言って事務所で弁当食ったりしてるのに」

千夜「それは私の真似ですか? 虫酸が走るのでやめてください」

「ひどい。でも本当にどうした? ケンカでもした?」

千夜「私とお嬢さまに限ってそんなことあるわけないでしょう」

「んじゃ、なんで?」

千夜「……うるさいです黙りなさい、ばか」

「そんな……教えてもらえなかったうえに暴言まで吐かれて俺の心はボロボロだよ」

千夜「無用な詮索はしなくていいんです。今日は偶々そういう日なんです。それよりお店はまだですか」

「あ、通り過ぎるとこだった」

千夜「はぁ……どこまで抜けてるんだか」

6 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:30:10.05 CS0pA7sU0 6/39


店員「いらっしゃいませーこちらのお席どうぞー」

「よっこいしょっと」ドスッ

千夜「失礼します」ストン

P(え!? 隣に座るの!?)

千夜「狭いですか?」

「いやいや全然!? ほ、ほれ、メニュー。好きなの頼め」

(え、四人がけの座敷の片側に二人で座るって、千夜の中じゃこれが普通なの? 向こうの二人分のスペースがとんでもなく広く見える……ていうか千夜との距離近すぎ)

千夜「お前はメニュー見なくていいのですか?」

「え? ああ、俺もう決まってるから」

千夜「決め打ちで店に入るなんてつまらない奴ですね」

「あらかた食い尽くしたから一番美味かったやつを頼んでんだよ。千夜は何にすんの?」

千夜「そうですね……魚なら何がいいですか?」

「うーん、鯖の味噌煮かホッケの焼きかな」

千夜「では鯖で」

「オッケー。すみませーん」

店員「はーい、ご注文どうぞー」

「鯖の味噌煮定食と、いつもの」

店員「はーい、お待ちくださーい」

千夜「いつもの?」

「いつも頼んでるやつ。唐揚げ定食」

千夜「唐揚げ定食と言えばいいのにわざわざいつものと言って……カッコつけたいんですか?」

「普段は『いつものですか?』って聞かれてるからこう言ってんの! カッコつけじゃねぇ」

千夜「さっきの店員さんかわいいですからね。顔覚えられるくらい通い詰めたくなるのも無理はないですよ、ええ」

「人をキャバクラ通いみたいに言うな! たしかにアイドルにスカウトしようか迷ったことあるけど……」

千夜「こんな女たらしが私のプロデューサーだとは……お嬢さまや事務所の女の子達に手を出すのも時間の問題ですね」

(とか言いつつ隣に座ってんじゃん)

7 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:37:55.24 CS0pA7sU0 7/39


店員「お待たせしましたー」

「うまそー、いっただきまーす」

千夜「いただきます」

「あつ、あつつつ」

千夜「ゆっくり食べなさい。みっともない」

「熱いものを熱いうちに熱い熱い言って食うのが江戸っ子よ」

千夜「あれ、お前の出身は東京なんですか?」

「違うよ?」

千夜「はぁ、まともに取り合った私がばかでした」

「それにしても美味いなやっぱ」

千夜「そんなに美味しいのですか」

「ここのは今まで食った唐揚げで一番美味いと思う。一個食う?」

千夜「それでは、あっ、その食べかけのやつでいいです」

「えっ、でもこれ、俺半分かじっちゃったぞ……?」

千夜「いいんです。丸々一個は貰いすぎですから」

「そ、そう?」

千夜「いただきます」

(ほ、本当に食った。さっき俺がかじった唐揚げを千夜が……いや、落ち着け俺! 思春期か! 相手は17歳だぞ、って結構いい年頃じゃん。いや、やばいやばいとりあえず食って落ち着こう)ムシャムシャ

千夜「お前はいつも唐揚げなんですか?」

「まぁ、いつものって言うくらいだからね」

千夜「……じゃあ、少し多いので私の鯖をあげます。揚げ物ばかりだと身体に悪いですから」

「いいの? やったぜ」

千夜「はいどうぞ」

「えっ」

(まさかのアーン!?)

千夜「どうしたのですか。早く口を開けなさい」

「は、はい。あー、ん」パクッ

千夜「どうですか」

「千夜が食べさせてくれたから百倍美味く感じる」

千夜「……気持ち悪いです、ばーか」

「……すんません」

千夜「お前は生まれてこのかた恋人がいない寂しい奴だという噂を聞きました。だからやってあげたのです、感謝しなさい」

「別に恋人いなかった訳じゃないし……」

千夜「ほお、こんなことをしてくれる恋人がいるのですか」

「いや、今は居ないけど……なんかいつの間にか振られたんだよね、向こうから告白してきたのに……」

千夜「過ちに気付いたのでしょう。賢明な判断です」

「地味に本気で傷ついてるんだからな? てかなんでそんな噂たってんの?」

8 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:46:01.95 CS0pA7sU0 8/39


~~~~~~

(食い終わって事務所に戻ってきたわけだけど)

千夜「…………」ペラッペラッ

(ソファーで雑誌読んでる。依然帰る気配なし。いや、帰れってんじゃないけど……今日は事務所にいたい日なのか?)

千夜「ふぅ」パタン

(読み終わったのかな)

千夜「……」スクッ スタスタ

(給湯室に行った。またコーヒー淹れてくれたりして)

~~~~~~

千夜「コーヒーです」

「あ、ありがとう」

(一体どうしたんだこりゃ。夢か?)

千夜「お前も大変ですね」

「え、なにが?」

千夜「世間は休みだというのにこうして働いて、ほとんど休みなんてないでしょう」

「いやまぁたしかにそうだけど、芸能界は特にそうだし、それ言ったら千夜も休み返上で午前中レッスンしたわけだし。それに今日はぶっちゃけ暇だから、大したことないよ」

千夜「時間あるんですか」

「そうだね」

千夜「なら少し宿題を手伝ってください。分からないところがあるんです」

「仕事しながらでいいならいいけど、ちとせに聞いたほうがよくない?」

千夜「お嬢さまを煩わせるのは好みません。それに暇を持て余すくらいなら手伝ってくれてもいいでしょう? まさか高校レベルの問題が解けないわけではないですよね?」

「流石にそりゃないよ。んじゃ俺もソファーに書類持ってくから待っててくれ」

(でも千夜が俺に教えを請うなんて、珍しい……)

9 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 00:51:16.28 CS0pA7sU0 9/39


~~~~~~

「なんだ、ほとんど解けるんじゃないか」

千夜「……そうですね」

(分からないところなんて無いように見えたな。間違いも計算ミスくらいだったし…… )

千夜「もうすぐ日が沈みますね」

(……わざわざ事務所に残ってコーヒー淹れてくれたり、隣の席に座ってあーんしたり、勉強教えてほしいと言ったり、いつもの千夜から考えてあまりにも変なことばかりだ。うーん……)

千夜「そろそろ帰りましょうか。お前も、仕事はもういいんじゃないですか?」

「………………」

千夜「どうしたのですか、黙り込んで」

「……なぁ千夜」

千夜「なんですか」

「お前、俺のこと好き?」

千夜「えっ……」

10 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:03:14.95 CS0pA7sU0 10/39


千夜「あっ、は? 何言ってるんですか? そんなわけ……」

「……」

千夜「いや、えっと、プロデューサーとしてのお前は尊敬できる人間です……それ以外でも、その」

「千夜」

千夜「は、はい」

「これからお前を抱きしめる。嫌だったら突き飛ばしてくれていい」

千夜「は!? 何を言ってるのですかこのばかは!? 変態ですか!」

「……」ギュッ

千夜「ぁう……」

「……あっついな千夜」

千夜「誰のせいだと思ってるんですか……!」

「俺のせいだったら嬉しい。千夜は俺のこと嫌い?」

千夜「……き、嫌い。ではないです……」

「好き?」

千夜「それは、だから!……察せ! ばか!」

「察してる」

千夜「……いつから気付いてたのですか」

「雰囲気で、もしかしたらって。自信はなかったけどね。最初は単純に千夜が心を許してくれてるのかと思ったけど、それでもなんとなく腑に落ちなかったから」

千夜「少し露骨すぎましたか……でもいきなり好きかなんて、自意識過剰だとは思いませんでしたか? それにいつもお嬢さま優先の私がお前のことを好きだなんて……」

「逆にそれが決め手かもしれないな。普段は離れたら死ぬかのように一緒にいるのに、今日はなぜか違う。ちとせから休みを与えられたにしても、お前がわざわざ俺のところにほとんど一日中いるなんて普通じゃないと思ったんだ」

千夜「よく見ていますね」

「それは千夜もだよ。二回もコーヒー淹れる機会があって、どっちも砂糖が2つにミルク無し。俺の好み覚えてくれたんだな」

千夜「……」ギュッ

「どうした?」

千夜「見ないでください……すごく変な顔をしてしまっているので」

「ははは」

千夜「こんな時ばかり鋭いんですから」

「感覚派なもんで」

千夜「……本当はすごく不安でした。普段の私は言動が言動ですし、お前に嫌われているかと……」

「嫌いなら一緒には居ないって」

千夜「頭ではそうだと分かってはいるんです。でもアイドルになるまではお嬢様のお世話をするしか価値のなかった私ですから」

「そんな卑下しなくても……俺は千夜が居てくれるだけで嬉しいよ」

千夜「……こっちを見るなよ、そんなくさいセリフでニヤついてしまっているのが恥ずかしいですから」

「はーい。ていうか普段の口の悪さは自覚してたのか」

千夜「お前と居ると、楽しくて自然に出てしまうのです」

「なんてアマノジャクな」

千夜「すみません、本当は直したいと思っているんです。ですがアイドルを始めた頃の癖が抜けないようで……」

「いいよ、無理矢理変えなくて。自然に変わればそれが一番良い」

千夜「そうですね……ふぅ、わたしは本当にお前のことが好きだったのですね」

「え、そこ不安だったの?」

千夜「私は今までお嬢様とそのご家族以外に何かをしてあげたいと思ったことがありませんでしたから。お前にこういった感情を擁きはじめた時、これがどういうことなのか分からなかったのです」

「そんなこともあるのか」

11 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:08:11.82 CS0pA7sU0 11/39


千夜「ですが、お前に好きかと聞かれた時に、嫌いだと嘘をつけず取り乱したり、抱きしめられて嫌どころか……う、嬉しいと感じている自分に気付いて、ようやく確信が持てました。P」

「はい」

千夜「私は貴方のことが好きです」

「俺も、千夜のことが好きだ」

千夜「……目、瞑りましょうか?」

「お願いします」

千夜「はい……んっ」

「…………」

千夜「…………はぁ、舌もいれてないのに長くないですか?」

「ごめん、恥ずかしながら経験が無くて」

千夜「お前の初めては私ですね」

「千夜の初めても俺だろ?」

千夜「……そうです」

「顔赤いぞ」

千夜「夕陽のせいです」

「もう陽は沈んだよ」

千夜「 ……うるさい、ばか」

「えぇ……」

12 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:11:31.47 CS0pA7sU0 12/39


千夜「この後は、どうするのですか……?」

「……家まで送るよ。それと途中で飯でも食うか」

千夜「いいところを期待してますよ。もっとも、お嬢さまが行くような所とは言いませんけれど」

「財布が死なない程度には奮発するよ。んじゃ行くか」ギュッ

「ん?」

千夜「……すみません、もう少し余韻に浸らせてください……」

「分かった」ナデナデ

千夜「なぜ撫でるんですか」

「手持ち無沙汰だから。でも本音を言うと千夜が可愛すぎるから」

千夜「……許可します。お前だけですよ?」

「ありがたき幸せ」ナデナデ

13 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:16:15.32 CS0pA7sU0 13/39


~~~~~~

「着いたぞ」

千夜「送ってもらってありがとうございます」

「いえいえ。じゃあおやすみ」

千夜「その前に、P」

「なに、んっ」チュッ

千夜「……ふふ、ドキドキしましたか?」

「週刊誌にすっぱ抜かれそうでドキドキした」

千夜「そんな返事は期待していない」

「冗談だよ、本当は今すぐ俺の家に連れ帰りたい」

千夜「……それは飛躍しすぎです」

「だからもうおやすみ、ちとせが待ってるんじゃないか?」

千夜「そうですね。おやすみなさい」

「おやすみー」

千夜「P」

「ん?」

千夜「また明日」

「おう、またな」

「……あんな可愛い笑顔も出来るんだな」

14 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:21:04.22 CS0pA7sU0 14/39


======

「さってっと、今日は楽しい月曜日だー仕事だー」

(って言っても昨日も仕事だったけど。昨日……夢じゃないよな)

「おはようございまーす。ちひろさん早いですね」

ちひろ「プロデューサーさん、おはようございます。昨日は一人で大丈夫でしたか? 何か終わってないのがあれば手伝いますよ?」

「結構暇してたんで大丈夫ですよ」

(むしろちひろさん居なくて助かった……)ピーン

ちひろ「ケータイ鳴りましたよ」

「あ、すいません。ちとせからラインか」

ちとせ『魔法使いの魔法にかかった千夜ちゃんをご覧あれー♪』

ちとせ『一人で見たほうがいいよ、みんなにバレたらまずいんじゃない?』

ちとせ『千夜ちゃんのこと大事にしてあげてね』

(早速バレてる、流石ですお嬢様……動画が送られてきてるな)

「すいません、少しトイレ行ってきます」

ちひろ「分かりましたー」

15 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:28:40.12 CS0pA7sU0 15/39


(さて、見るか)

ちとせ『魔法使いのもとから千夜ちゃんが帰って来ました♪ 帰ってきたばかりの千夜ちゃんは上の空でしたが、どうしてでしょう。ちょっとお部屋を覗いちゃおー♪』

(楽しそう。てか俺のところに居たのが知られてるってことは、昨日千夜が事務所に居たのはやっぱりちとせの仕業か)

ちとせ『そぉっと覗いちゃうよ〜』

(ベッドの上に千夜が寝そべってる。毛布抱いてるのか)

千夜『ふふ、ふふふふふ♡』

ちとせ『!?』

(!?)

千夜『Pの初めてが私♡ 私の初めてがP♡』

ちとせ『え、そこまでやったの?』

(やってませんお嬢様)

ちとせ『まぁ初心な千夜ちゃんのことだからファーストキスのことかな?』

(流石ですお嬢様)

ちとせ『いけるところまでいったら帰って来ないように言ってたし♪』

(マジですかお嬢様)

16 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:34:44.95 CS0pA7sU0 16/39


千夜『Pっ♡ Pっ♡ Pっ♡』

ちとせ『それにしても、こんな千夜ちゃん初めて見たなー……』

(……これ見て大丈夫なやつ? 毛布に脚絡めて……エロすぎる)

千夜『っふぅ♡っふぅ♡』

ちとせ『毛布に顔うずめて、』

(自分で頭撫で出した)

千夜『お前は本当にばかですね♡ ちょっと気のある素振りをしただけですぐに好き好き言って♡ ばか♡ ばか♡ ばーか♡』

(現実改変し始めたぞこいつ。日菜子よりタチ悪いんじゃねーかこの妄想)

ちとせ『へぇ、そんなこと本当にあったのかなぁ』

(無いんだよ)

千夜『お前のことを徹底的に管理して私無しでは生きられなくしてやる♡ ほかのアイドルなんかに渡してたまるか♡ お前は全部私のものだ♡』

(とんでもない発言をしている)

ちとせ『見た感じ千夜ちゃんが魔法使いのものになっちゃってるように見えるけど』

(素晴らしい洞察力だぁ)

17 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:40:25.90 CS0pA7sU0 17/39


千夜『ふぅ、ふぅ……さて、明日のお弁当の下準備をするか……えっ』

ちとせ『見つかっちゃった♪』

千夜『お、お嬢さま? いつから見てたんですか……?』

ちとせ『えっとねー、最初からかな?』

千夜『ま、まさかとは思いますがそのスマホ、録画なんてして……ませんよね?』

ちとせ『千夜ちゃんがベッドの上で絶対特権主張しちゃってるのがバッチリ録画してあるよ♪』

千夜『今すぐ消してくださいお願いします!! 何でもしますから!!』

ちとせ『何でも? それじゃあ、うーん、ねぇ千夜ちゃん、耳貸して』

千夜『は、はい……』

ちとせ『コショコショコショコショ……』

千夜『そ、そんなの無理です……!』

ちとせ『大丈夫だよーあの人千夜ちゃんのこと大好きだから、リードしてくれるって。何でもするんでしょ?』

千夜『そうは言いましたが……』

ちとせ『ってわけで、バイバーイ♪』

18 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 01:45:38.93 CS0pA7sU0 18/39


(ちとせが手を振って終わった……あれ、てっきり千夜に内緒で撮った動画を送って来たのかと思ったけど公認なのかこれ? 最後何を話したんだろう……あヤバ、そろそろ戻らないとちひろさんに怪しまれる!)

「急げー!」ガチャ

千夜「おい」

「ぎゃあ!!?」

千夜「個室に戻れ」

「え、な、なんで? 学校は? しかもここ男子トイレだし、何で待ち構えてたの?」

千夜「いいから戻れ」

「はいっ!」

千夜「よし」ガチャン

(鍵かけられた……)

25 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 14:33:11.95 CS0pA7sU0 19/39


千夜「昨日みたいに抱きしめろ」

「はい?」

千夜「抱きしめろと言ったのが聞こえませんでしたか……?」

「き、聞こえてます聞こえてます!」ギュッ

(甘えられてるはずなのに超怖え)

千夜「もっと強くです」

「えっと、このくらいか?」ギュゥッ

千夜「っ、ふぅ♡ いいでしょう、頭も撫でなさい」

「了解です」ナデナデ

千夜「……はぁ♡ ……はぁ♡」

(吐息で胸が熱い……)

千夜「……お前、見ましたよね?」

「え、えっと、見たってのは?」

千夜「とぼけても無駄です。お嬢さまから送られてきてるでしょう」

「……はい、見ました」

千夜「……幻滅しましたか?」

「いや幻滅なんて。むしろめちゃくちゃ可愛かった」

千夜「私の目を見て言いなさい」

「めちゃくちゃ可愛かったよ」

千夜「そ、そうですか///」

(照れるんかい)

「素直な千夜も可愛いから全然ありだな」

千夜「気に入ってもらえたところ申し訳ありませんが、流石にあんな醜態はもう見せられません。特にお前には」

「なんで?」

千夜「す、好きな人に醜態を晒したがる嗜好は私にはないからです!」

「ほんとに?」

千夜「あるわけありません、ばーか」

「じゃあまた一人寂しく毛布相手に妄想するの? 目の前に俺がいるのに」

千夜「それは、その……お前はあんな私すらも受け入れるつもりですか? おかしなやつですね」

「千夜が言ってくれれば多少のことは受け入れるよ。昨日みたいに恋愛上級者って設定でもいいぞ」

千夜「やめろ!」

26 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 14:41:23.17 CS0pA7sU0 20/39


「なぁどうする千夜。これからお前は学校行かないといけないし、俺も仕事がある。ざっと見積もって後10分くらいしか時間がないわけだが、したいこと言ってみてくれよ。きちんと応えるから」

千夜「…………キス、しなさい」

「分かった」

千夜「違いますよ、昨日のような軽いものじゃありません。ちょっと座ってください……失礼します。もっと抱き寄せてください」

(……対面座位か。密着度が半端ないな)

「千夜、すごいドキドキしてるね。心臓バクバクいってるぞ」

千夜「当たり前です、ばか。減らず口は塞いでやる」

「うぉ、んむ」

千夜「はむ、ちゅっ♡ くちゅ♡ れろ♡」

(少したどたどしい……でもちっちゃい舌で一生懸命よろこばそうとしてくれてるのが伝わってきてクソ可愛い)

千夜「ちゅっ♡ ちゅる♡ ちゅぱ♡ はぁっ……♡ はぁっ……♡」スリスリ

(腰まで動かしてる……エロすぎだろ。てかこれ、俺のと千夜のが擦れあって、普通にヤバいな)

27 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 14:46:00.11 CS0pA7sU0 21/39


千夜「もっと舌をだせっ♡ あむ♡ ちゅぱ♡ はぁっ♡ ん、ちゅるるる♡」

(……ヒートアップしてきたな。ちょっと失礼)サワサワ

千夜「んぅ!? ちゅっ♡ んむっ!♡」ビクビク

(たしか千夜のバストは72センチだったか? 数字は小さいが思ったよりしっかりしてる。細身だから実際はきちんとボリュームあるんだな)サワサワ

千夜「んくぅ!♡ んっ!♡ ぷはっ! おい! お、お前ぇ♡ それはだめ、あっ!♡」

「だめだぞ千夜、ちゃんとキスしながらだ」グイッ

千夜「んぅ! ちゅぅ♡ んちゅっ、ちゅる♡」

(ブラの上からだと分かりづらいが、先っぽは……ここだな)キュッ

千夜「んっ!!♡ ちゅっちゅぱっ♡ んふ♡ んんっ!♡」スリスリスリ

(すごい感度だな。一心不乱に股擦り付けちゃって、可愛い奴め)ナデナデ

千夜「ちゅっぱ♡ ちゅぱ♡ ちゅっぱ♡」ブルブル

(キスが単調になったきたな。なんか震えてるし、イきそうなのか。よし、じゃあこれで、イけ)クリクリ キュッ

千夜「んくっ!♡ んぅっ!♡♡ んうぅっっ!!!♡♡♡」ビクンッビクンッ

「……ん、ぷはっ。よしよし、ちゃんとキスしながらイけたな。いい子だぞ、千夜」ナデナデ

千夜「…………はぁー♡♡ …………はぁー♡♡」ギューッ

28 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 14:52:53.07 CS0pA7sU0 22/39


(時間は……よし、急いで送れば授業には間に合うな)

「千夜? そろそろ学校行かないと。退かしていいか?」

千夜「…………」ギュー

「千夜?」

千夜「……わかりました」

「んじゃ退かすよ。よいしょっ」ペチャ

「うわぁ」

千夜「す、すみません、今すぐ拭きます」

「いや、千夜は自分の拭いとけ。スカートには沁みてないみたいだけど、パンツとタイツは濡れてるだろ」

千夜「……はい///」

(とりあえずきちんと拭いて……あとは奥の手を使おう。千夜は……まだかかるか。しかしあの千夜が俺のすぐそばで下の後処理をしてるなんて、出会った頃からは考えらんねえな)

千夜「……」スルッ

(おぅ、スカートの中からパンツおろすのめちゃエロ……ん?)

「換えの下着持ってたのか?」

千夜「……念のためです」

「……さてはコソコソ話してたのはこのことだな? ちとせが俺を一人になるように誘導して、千夜がそこに押しかけるって手筈だったんだろ」

千夜「お前は本当に……時々妙に鋭いですね」

「千夜がポーカーフェイス下手になったんじゃないか?」

千夜「そんなはずありません、それよりお前のズボンはどうしましょうか」

「秘策があるから大丈夫。それより早く千夜を男子トイレから出さないと」

29 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 14:55:48.55 CS0pA7sU0 23/39


「……よし、誰もいないな。トイレの前で待っとけ」

千夜「お前はどうするんですか」

「こうすんのよ」

(水道のバルブを緩めて……このぐらいかな? そして洗面所の蛇口を勢いよく開ければ)ブシャア!

「冷た!」

千夜「何やってるんですか!」

「こうすれば飛沫でバレない。シミを隠すならシミの中だ」

千夜「ばかなこと言ってないで、ほら、ハンカチです。早く拭きなさい、風邪を引いたらどうするんですか」

「サンキュー。でもこれくらいで風邪なんかひかんだろ。よし、行くか」

30 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 14:59:16.49 CS0pA7sU0 24/39


「すいません、ちひろさんちょっと外行ってきます」

ちひろ「わかりま、って、どうしたんですかその服!?」

「水道の勢いが強すぎて……」

ちひろ「災難でしたね……あら、千夜ちゃん?」

千夜「おはようございます」

「なんか今度の仕事について聞きたいことがあったらしくて」

ちひろ「そうですか。でも学校は?」

「俺が送るの前提で来たらしいです」

ちひろ「あらあら。千夜ちゃん、あまりプロデューサーさんに迷惑かけちゃダメですよ?」

千夜「はい、すみませんでした」

「じゃあ千夜を送ったらそのままテレビ局へ打ち合わせに行ってきます。11時には戻りますんで」

ちひろ「わかりました。気をつけて行ってきて下さいね」

31 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:05:56.98 CS0pA7sU0 25/39


~~~~~~

「よし、行くか。どう行きゃ学校だっけ……ちょっと道案内頼む」

千夜「はい。とりあえず真っ直ぐ行って銀行のある交差点を右折して下さい」

「了解でーす」

千夜「……お前はさっきイかなかったのですか?」

「そうだな。勃起はしたがイってない」

千夜「それは……私にお前を満足させられるくらいの魅力が無いということですか……?」

(……ん? え、なんかしょんぼりしてる?)

「ええと、千夜、男がイくには、なんていうか、もうちょい弄ってやらなきゃいけないんだよ。魅力が足りないなんてわけないから、大丈夫大丈夫。正直言ってヤバかったし」

千夜「そうですか、ならいいです」

(千夜はもう少し自分の魅力に自信を持ったほうがいいな。仕事をする上でもプライベートでも)

千夜「そういえば、今夜は空いてますか? あ、この道を真っ直ぐです」

「今夜? どっか行くの?」

千夜「恋人と一緒にいてはいけないのですか?」

「あ、そういうことか。予定はないが……」

千夜「どうしたのですか?」

「いや、これから千夜とどこで会おうかなって。この前は別として、事務所は大体人がいて危険だし、トイレなんかは流石にあれだし」

千夜「ではお前の家に行きます」

「えっ!?」

32 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:13:00.17 CS0pA7sU0 26/39


千夜「学校が終わったら、一旦お嬢さまの晩ご飯を作りに帰って、それからお前の家で待ってます。帰りはお前が送ってくれればいいでしょう」

「それ大丈夫? 疲れない?」

千夜「問題ありません。そうと決まれば鍵をよこして下さい」

「バッグの中のポケットにある。あ、ついでに千夜のライン俺のスマホに登録しといて。今までちとせのしか登録してなかったからな」

千夜「はじめはお前と連絡先を交換するなんて願い下げでしたからね」

「ひどくない?」

千夜「今は違います。パスワードはなんですか」

「0204」

千夜「……私の誕生日と一緒なのは偶然ですか?」

「ついこの間変えてさ、こうしとけば忘れずに祝えるかと思って」

千夜「……なるほど、お前にしては頭がいいですね」

「だろ?」

(気持ち悪いって言われるかと思った……意外)

千夜「電話番号も登録しておきますね」

「電話も? なんで?」

千夜「……声が聞きたくなったときのためです」

「え、可愛い」

千夜「うるさい」

33 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:15:41.91 CS0pA7sU0 27/39


「着いたー、急げ急げ」

千夜「言われなくても急ぎます。ですがその前に、ズボンは大丈夫ですか?」

「ん? おお、跡になるかと思ったがきちんと乾いてるな」

千夜「……すみませんでした」

「いいっていいって、それより急げ」

千夜「いってきます」

「頑張ってなー」

(これからは家に帰ったら千夜が居るのか。……スキャンダルにならないよう気をつけよ)

34 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:22:17.75 CS0pA7sU0 28/39


~~~~~~

「8時半か……ちょっと遅くなったな」

(あ、マンションの電気ついてる。マジで千夜が居るんだよな。興奮してきたな)

「ただいまー」

(おお、いい匂い)

千夜「お帰りなさい、遅かったですね。ご飯はもう少し待って下さい」

(おお私服! 事務所じゃ大体制服だからな。可愛いなぁ)

「おかずは唐揚げ?」

千夜「そうです。冷蔵庫に鶏肉があったので。好きなんでしょう?」

「大好きだよ」

千夜「……妙な言い方をするな」

「千夜大好き」

千夜「うるさいですよ。それより帰ってくるときは教えて下さい。何のために連絡先を交換したんですか」

「俺の声を聞くため?」

千夜「こういうときのためです! 本当にお前は私をイラつかせる天才ですね」

「でも揚げたて食べさせようとして待っててくれたんでしょ? ありがとう千夜」

千夜「……も、もうあっちに行ってて下さい……出来たら持って行きますから」

「わかった。運ぶときは手伝うからよんでくれ」

35 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:28:18.14 CS0pA7sU0 29/39


~~~~~~

千夜「出来ました」

「案外早かったな。おーうまそー」

千夜「ご飯よそってください」

「はーい。ってなんか茶碗増えてる」

千夜「私のものを一つ持ってきました」

「ちっちゃいなー、こんなので足りんの?」

千夜「食べる気になればもっと食べられますが、その量で満足なので」

「……大食い千夜ちゃん」

千夜「また変な企画を考えているのではありませんよね?」

「あはは、冗談だよ冗談」

千夜「はぁ……まぁ付き合ってあげなくもないですが。食べるのは好きなので」

(え、まさかオッケーが出るとは)

36 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:30:53.48 CS0pA7sU0 30/39


「いただきまーす!」

千夜「召し上がれ。味わって食べてください」

「もちろん、あむっ」サクッ

千夜「……どうですか?」

「すんげえ美味い」

千夜「よかった……」

「何でこんな美味いの?」

千夜「お嬢さまに下手なものは食べさせられませんから、自然と上達します。お前は料理しないのですか?」

「結構するよ。他の人に食わしたことないから味の保証はないけど」

千夜「では私が食べてあげます。今度の休みになにか作ってください」

「いいよ。でも次の休みいつだろ……」

37 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:40:14.51 CS0pA7sU0 31/39


「ごちそうさまでした」

千夜「お粗末さまでした」

「食器は俺が洗うから千夜はゆっくりしてて」

千夜「ありがとうございます」

(飯食ったらもう10時前か、早いな。11時……12時には千夜を送ろう)カチャカチャ

(千夜のエプロン姿も最高だったな……結婚したら尻に敷かれそうだけど、絶対いいお嫁さんになるよな)カチャカチャ

(よし、終わり。拭くのは明日でいいや、面倒くさいし)

「千夜、終わったよ」ガラッ

千夜「っ!」バッ

「……なんで脱いだスーツに顔埋めてたの?」

千夜「臭くないかチェックしていました。早かったですね」

「千夜の計算じゃもう少し時間かかるらしかったな」

千夜「なんのことでしょうか」

「……なんでもないよ。着替えるから、えっと」

千夜「ん? なんですか? 早く着替えなさい」

(……まぁいいか。逆だったら問題だけど)ゴソゴソ

千夜「…………」ジーッ

「ちょ、流石にそんな見られたら着替えづらい」

千夜「いいから着替えなさい」ジーッ

(……早くしよ。ズボン履いて、あっ風呂……とりあえずこれでいいか)ゴソゴソ

千夜「制汗シートですか? お風呂に入らないのですか?」

「これ以上時間使ったら千夜と居る時間無くなるからな、お前送った後に入るよ」

千夜「……背中くらいなら拭いてあげますよ」

「ありがとう」

(デレた)

38 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:47:40.99 CS0pA7sU0 32/39


千夜「おっきな背中ですね」

「女の子よりゃ大きいよ。きらり以外には負けないね」

千夜「……お前はデリカシーがないですね」

「ごめん冗談、流石に男と比べはしないよ。それに本人は気にしてるけど、きらりはでかいのが可愛いんだよ。でか可愛いだな」

千夜「……私は?」

「え? ……ちよ可愛い?」

千夜「なんですかそれ」

「いや、これは『千夜、可愛い』と『超可愛い』をかけた激ウマギャグで」

千夜「1楓さんポイントですね」

「なにそれ」

千夜「面白さの指標です。1楓さんポイントにつき楓さんのギャグ一つ分の面白さです」

「お前それ本人の前で言うなよ?」

千夜「冗談です」

「真顔で言われてもわからん……」

39 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 15:52:57.10 CS0pA7sU0 33/39


「さて、テレビでも見るか……」ドスッ

千夜「おい、もう少し脚を広げなさい」

「ん、はい」

千夜「失礼します」ストッ

(俺の胡座のくぼみに千夜が座る形になった。じゃあ……)ギュッ

千夜「んっ、心得てるじゃないですか」

「あすなろ抱きって言うんだっけ? 何があすなろなんだろな」

千夜「私に聞かれても知りません。それより何か面白いテレビはないのですか?」

「今の時間だと、なんもねぇ……あ、この間みくが出てたクイズ番組録画してまだ見てなかったな」

千夜「クイズ番組ですか」

「嫌?」

千夜「いえ、私もいずれそういった番組に出る機会があるのかと」

「んー、クイズ得意?」

千夜「どうでしょう。あまりこういった番組は見ないので」

「一緒に答えてみようか。良さそうだったらそういう仕事も取ってこよう」

40 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 16:01:38.35 CS0pA7sU0 34/39


~~~~~~

「なかなか答えられるじゃん。お嬢様のメイドは伊達じゃないな」

千夜「でもお前の方が出来てました。すこし見直しましたが、悔しいです」

「悔しい……」

千夜「どうしたのですか? 悔しかったらいけませんか?」

「あぁ違う違う、なんだか千夜が自然と感情を出すのが新鮮で」

千夜「…………最近は以前より思ったことを言うようになりました。その必要があるから、ということもありますが……お前にもっと私を知ってほしいと、思ってしまうのです……」

「俺ももっと知りたい……千夜」ギュゥ

千夜「ぅ、苦しいですよ?」

「あっごめん」

千夜「いいですよ、緩めないで……もっと、このままで……」

「分かった…………」

ピピピピピピピ!

千夜「「!?」」ビクッ

41 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 16:12:15.01 CS0pA7sU0 35/39


「千夜のケータイか?」

千夜「そ、そうですね。お嬢さまから……はい、千夜です」

ちとせ『ちょっと千夜ちゃーん? 今日は帰ってくるのー? それとも泊まりー?」

千夜「泊まっ!? か、帰ります!」

ちとせ『えー、本当? 千夜ちゃんも吸血鬼になっちゃえばいいのに♪』

千夜「なりません!! すぐに帰りますから、鍵閉めないでくださいね!」プツッ

「どうした、声荒げて」

千夜「なんでもありません。お嬢さまの戯れが過ぎるので。もう遅いですから帰ります」

「あっもうこんな時間か。よし、行くか」

千夜「…………おい」

「何?」

千夜「肩を出せ」

「肩? ……はい」

千夜「……ぁむ」カプッ

「うおぉ」

千夜「んっ……!」チュウゥゥ

「くすぐった、いや、あ痛たた」

千夜「……ぷはっ。これでお前は私のものです」

「キスマークか」

千夜「誰に見せることもないからいいでしょう。お前も私に付けますか……?」

「……めちゃくちゃ付けたいけど、明日千夜はちとせと一緒に雑誌の撮影あるから、無しだ」

千夜「……ばーか」

「仕方ないだろ……」

42 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 16:19:12.48 CS0pA7sU0 36/39


「んじゃ、出発おしんこー」

千夜「……なすのおしんこー」

「っ!?」

千夜「露骨に驚くな」

「まさかノってくれるとは思わなくて」

千夜「もう二度とやりません」

「そんな〜」

千夜「…………明日は仕事ですか」

「ん? どうかしたか?」

千夜「いえ、仕事がある日は恐らくお前とこうしてはいられないと思いまして。お前の家とお嬢さまの家は距離がありますし、お嬢さまの夕食を作らないわけにはいきませんから」

「んーたしかに時間ないかもな。まぁ仕方ないよ、なんだったらちとせと事務所に遊びにくればいいし」

千夜「……そうですね」

43 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 16:28:51.49 CS0pA7sU0 37/39


~~~~~~

「よし、とうちゃーく」

千夜「P……」グイッ

「ん……」

千夜「……っはぁ。おやすみなさい……」

「そんな寂しがるなって、撮影は俺も見に行くし。な?」

千夜「絶対ですよ?」

「絶対絶対。もう遅いし、明日も朝はちとせの飯とか弁当とか作るんだろ? 早くおやすみ」

千夜「……今すぐ明日が来ればいいのに」

「ははは、寝ないと身体こわすぞ?」

千夜「……そうですね。おやすみなさい……また明日」

「おう、おやすみ。また明日な」

「…………ふぅー」

(……たしかに、早く明日にならねえかなぁ)

44 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 16:38:23.45 CS0pA7sU0 38/39


つづく

45 : ◆2XHIgyr0Jw - 2019/07/09 17:30:51.85 CS0pA7sU0 39/39


あんまり長くなると読みづらいと思ったので
このスレではここまでにしたいと思います。

もっとエロい千夜ちゃんを待っていた方、
申し訳ありません、次回に期待していてください。

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