1 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:41:50 89/HHj5c 1/20

 今日の仕事も何とか順調に終わり、定時とは言えないがそんなに遅くない時間に事務所を出ることができた。今日だけは、いや実際には今日だけというわけじゃないが、あまり遅くなるわけにはいかないんだ。

 彼女との約束がある今日みたいな日は。

元スレ
モバP「貴女と2人で飲むお酒」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1557693710/

2 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:44:02 89/HHj5c 2/20

 今日は午前中はオフで午後からモデルの仕事があっただけでそれは順調に終える事ができた。

 今日みたいな日は浮わついた気持ちになりそうだけどそこはぐっと我慢しなくちゃ。ミスをして時間が長引くと彼との約束に遅れてしまいそうになるから。

 1度家に帰り、着替えと簡単な変装をして待ち合わせ場所に向かう。

3 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:45:33 89/HHj5c 3/20

モバP「お疲れ様です。待たせてしまいましたか?」

服部瞳子「いえ、私も今来たところですから」

4 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:47:36 89/HHj5c 4/20

 彼女と2人だけで飲む酒はどうしてこうもうまいのか。いや原因は分かってるんだ。他の人が居ると俺の気が休まらないからな。

 誰が悪いという話というより、うちの事務所には酒好きが結構多い。皆が飲み過ぎで大変な事になったのも1度や2度じゃない。

 その度に俺が後始末というか、介抱しなくちゃいけなくなるからな。

 瞳子さんは酒が好きではあるもののあまり強いわけじゃない。だけどそれを自分で分かってるからしっかりと自制してくれている。だから俺も酒を気楽に楽しめるってもんだ。

 ……もちろん俺も自制してるからな?

5 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:48:45 89/HHj5c 5/20

 私はお酒は好きだけどあまり強くない。飲み過ぎるとすぐに意識が明後日の方向に飛んでいってしまうから。

 他のアイドルの人達と飲みに行くこともあるけど、他の人達の早いペースに巻き込まれて大変な目に合う事も結構あるのよね……。

 その点彼は私に次々と薦めてくる訳でもなく、彼もゆっくりと飲んでくれるから私も落ち着いてお酒を飲むことが出来る。

 彼との2人きりの飲み会はお酒よりも会話がメインとなるのがいつもの事で、私はちょっとふわっとした気持ちでする彼との何気ない会話が大好きなの。

6 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:49:51 89/HHj5c 6/20

 赤みがかった顔に何時もよりちょっととろーんとした目。ニコニコしながら今日あった出来事を話す瞳子さん。

 うん、凄く可愛い。

これを直接言うと恥ずかしがって俯いてしまうので心の中に留めておく。

7 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:50:48 89/HHj5c 7/20

 正直に言えばプロデューサー失格だ。

 今をときめくアイドルの凄く可愛い一面を自分だけで見て、その上独り占めしているのだから。

 他のアイドルから聞く限り瞳子さんは早いペースで飲まされて早々に潰れてちるらしく、多分この状態の瞳子さんを知っているのは殆どいないだろう。

 俺だけが知っている、俺だけが見れる彼女の可愛い姿。

8 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:51:57 89/HHj5c 8/20

 仕事中もそれなりに笑顔になるけど、お酒を飲んだ彼はその倍以上の笑顔を私に向けてくれる。

 それ以外の感情も勿論何時も以上に出るけど、こと彼の笑顔が眩しい。

 他の人達いわく彼は飲み会で殆どお酒は飲まないみたい。その後の後始末とか介抱とかしなくちゃいけないからだって彼は言ってるけど、つまりこんな彼を見てるのは私だけ?

 私だけが彼のこの笑顔を独占出来ているの?

 あ、ダメ、顔がにやけちゃう……。

9 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:52:46 89/HHj5c 9/20

モバP「今日は何時も以上に笑顔ですね」

瞳子「そ、そうかしらね?」

モバP「何か良いことあったんですか?」

瞳子「それは貴方とこうして2人でお酒を飲める事が1番の良い事よ」

モバP「ははっ、ありがとうございます。俺も瞳子さんと2人で飲めて幸せですよ 」

瞳子「ふふっ、なら良かったわ」

10 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:53:58 89/HHj5c 10/20

 惚れてまうやろォーッッ!!

 いやもう惚れてるんだけどさ。そんな急に爆弾放り込まれたら俺も対処できないよ?周りの目が無かったら押し倒してるところだよ?

 ここがお店でまだ良かったかもしれない。

11 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:54:42 89/HHj5c 11/20

 ……私ったら急に何を言ってるのかしら。恥ずかしいわ……。

 ダメね。お酒が入ると口が軽くなって普段なら抑えるような言動もつい出ちゃうわ。

 でも彼も2人で飲むのが幸せって言ってくれた。『楽しい』や『嬉しい』じゃなく『幸せ』だって。

 お世辞だとしてもこんなにも『幸せ』な事は無いわね。

12 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:55:38 89/HHj5c 12/20

モバP「瞳子さん」

瞳子「どうしたの?改まって」

モバP「昨日お伝えはしましたが、今度のソロライブが正念場です。成功すれば文字通りトップアイドルと誰しもが認めるでしょう」

瞳子「でも 過去最大の収用人数のステージで、しかもそれを1人で埋めなくちゃいけないのよねぇ」

モバP「いえ、お世辞とかではなく今の瞳子さんの人気ならほぼ確実に席は埋まるでしょう。後は瞳子さんがステージを成功させるかですよ」

瞳子「ちょっと、さっそくプレッシャーをかけるともりかしら?」

13 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:56:18 89/HHj5c 13/20

モバP「いやそうではなくて。もしステージで大成功を修める事が出来たら、何か瞳子さんのお願いを1つ叶えてあげようかなと思いまして。」

瞳子「お願い?」

モバP「勿論俺に叶えられる範囲での事ですけど、その範囲ならなんでもいいですよ」

14 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:57:06 89/HHj5c 14/20

 お願いかぁ、どうしようかしら?

 結婚して?いやいや、それはいくらなんでも重すぎる。

 一緒に飲みに?それじゃあ何時もと変わらないし今も飲んでるじゃない。

 何かないかしら……あ。

15 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:59:01 89/HHj5c 15/20

瞳子「じゃあPさんの家に行きたいです」

モバP「俺の家、ですか?」

瞳子「美味しいお酒やおつまみを買ってゆっく飲みましょう。映画を借りてきて2人で見るのもいいわね」

モバP「……立場的にはダメと言わなくちゃいけないんですが、まぁいいでしょう。そのかわり誰にも言っちゃダメですよ?」

瞳子「ふふっ、よかった。ライブも楽しみなんだけどもっと大きな楽しみができたわね」

16 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 05:59:48 89/HHj5c 16/20

 瞳子さんが家に来るのかぁ。今までは個室の時も合ったとは言えお店で飲んでたから人の目を気にできたけど、お酒飲んだ彼女を見て我慢できるかなぁ?

 押し倒さない様に気をつけなければ。

※無理でした

17 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 06:00:46 89/HHj5c 17/20

 やった!彼の家でお家デートね!本当に楽しみだわ。

 あ、でもどうしましょう?もしお酒を飲んで酔った彼に襲われたら……。

 いえ、それはむしろ大歓迎なんだけどもし彼が獣の様に激しかったら?私の身体が持つかしら……。

※お互い獣の様でした

18 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 06:02:35 89/HHj5c 18/20

数日後の(激しかった日の)翌朝

モバP「あー、瞳子さん」

瞳子「いいの……凄く、良かったから」

モバP「あの、最中にお互いに叫んでたと思うんですけど、改めて言わせて下さい」

モバP「瞳子さん、愛しています。俺とお付き合いして下さい」

瞳子「私も……愛しています。こちらこそ……よろしくお願いします……」

19 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 06:03:43 89/HHj5c 19/20

モバP「良かった……それにしても」

瞳子「えぇ、まさか本当に朝までお互い燃え上がっちゃうとはね……」

モバP「お互い今日休みに調整しといて良かった~」

瞳子「ねぇ、今日は……」

モバP「えぇ、2人でゆっくりしましょう」

瞳子「そうね。今日は1日、のんびりしましょう。どうせなら朝から軽く飲むのもいいわね」

モバP「お、いいですね。飲みましょうか」

※結局1日中めちゃくちゃ激しく続きましたとさ。

20 : ◆RvP0jJIDI2 - 2019/05/13 06:08:13 89/HHj5c 20/20

書きたくなってばっと書いた。眠いです。
気付いたら総選挙ももう終盤ですね。
ゲーム事態は引退してますし総選挙についてどうこう言うつもりもないです。
でもね、その少し余った投票券を服部瞳子に投票するのはどうだい?

瞳子さんとMAXコーヒーが流行ることを祈りつつ寝ます。

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