1 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:29:06.72 AkwwyIKd0 1/102

多分短編になると思います。
エロはありません。

元スレ
男「周りに色んな女子がいるから一人ずつ弄ってみよう」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1334154546/

2 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:32:07.11 AkwwyIKd0 2/102




「……は?」

「俺らの周りって漫画みたいな色んな属性の女子がいるじゃん?」

「まぁ、確かにな」

「で、漫画とかだと主人公がそのヒロイン達に振り回されるじゃん?」

「大抵はな」

「だから俺はその逆を狙おうか……とね」

「……で、要するにスレタイか」

「そういうこと。じゃあ早速始めるか!」




3 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:34:25.63 AkwwyIKd0 3/102






Case1・ツンデレ






4 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:39:03.87 AkwwyIKd0 4/102




「……」

ツンデレ「男!」

「よう。どした?」

ツンデレ「あんたどうせ今日もお昼は購買なんでしょ?」

「あぁ。そのつもりだけど」

ツンデレ「ど、どうしてもって言うなら? あたしのお弁当分けてあげても良いわよ?」

「マジで?」

ツンデレ「か、勘違いしないでね!別にあんたの為じゃないんだから!」

「……」




5 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:44:24.80 AkwwyIKd0 5/102




ツンデレ「ちょっと作り過ぎちゃっただけなんだから!」

「……待て」

ツンデレ「何よ」

「お前、『どうせ今日も』って言ったよな?」

ツンデレ「そ、それがどうかした? だって実際のところ最近購買ばっかりじゃない」

「……」

ツンデレ「……」

「……お前って随分前から自分の弁当は自分で作ってるよな?」

ツンデレ「まぁ、そうだけど」




6 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:49:29.99 AkwwyIKd0 6/102




「そうやって弁当を作り慣れてる奴が『今日たまたま』作り過ぎるもんかね?」

ツンデレ「!」

「そんで『どうせ今日も』っつーからには予想は出来てたんだよな?」

ツンデレ「!!」

「そして弁当箱も今日に限って大きい物になっている……これで決まりだな」

ツンデレ「!!!」

「つまりお前は今日、俺の為に弁当を作って来てくれた訳だ!」

ツンデレ「!!!!」




7 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/11 23:54:02.94 AkwwyIKd0 7/102




ツンデレ「え、あ、う……ちょっ、それは……その……////」

「ありがとな」キリッ

ツンデレ「な、何がよ!ホントにたまたま作り過ぎただけなんだから!」

「でもどうせ後で家帰って『はぁ……なんで素直になれないんだろ』とか言って枕を抱き締めるんだろ?」

ツンデレ「ば、バカじゃないの!? バカ!このバカ!!」

「古典的過ぎんだよ。もっと斬新性を追求しろ」

ツンデレ「っ……!」

「今日び『弁当作り過ぎちゃったっけどあんたの為じゃないネタ』はもう流行らないぜ」

ツンデレ「……」

「つーかぶっちゃけこっちとしては嫌になる」

ツンデレ「!!」




9 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 00:01:30.69 L0eXoTMu0 8/102




ツンデレ「あ、あたしは……ただ……」グスッ

「そうやって泣けば良いと思ってるのか? 自分が恥ずかしいからって他人に迷惑をかけて許されると思ってるのか?」

ツンデレ「ち、違っ……ヒグッ……グスッ……」

「でも俺はそんなお前が大好きだけどね!」

ツンデレ「…………へっ?」

「聞こえなかったか? 俺はお前が好きだ」

ツンデレ「あ、あんたなななな何言ってんのよ!!」

「普通の主人公だったらここで『顔紅いぞ?』とか言うだろうが俺はそんな野暮な事は言わん」

ツンデレ(主人公?)




10 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 00:04:25.38 L0eXoTMu0 9/102




「両想いだと分かった気分はどうだ?」

ツンデレ「りょ、両想…………バカぁっ!!」

「え? 違うのか……?」

ツンデレ「!」

「そっか全部俺の勘違いか。ごめんな」

ツンデレ「……あ、いや、その……」

「分かった。二度とお前の前に姿を現さないから安心してくれ」

ツンデレ「ち、違うの!待って!」

「じゃあな。ずっと前から……好きだったぜ」スタスタ

ツンデレ「あたしもあんたの事好き!ずっとずっと大好き!だから待ってよぉ!!」

「OK。待つ」

ツンデレ「お願い――って、え?」




11 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 00:08:10.71 L0eXoTMu0 10/102




ツンデレ「え? え?」

「やっぱ両想いだったな。嬉しいぜ」

ツンデレ「あ、あんた……あたしを騙したの!?」

「ははは」

ツンデレ「も、もう怒った!あんたなんて大っ嫌―――」

「あぁそう。じゃあな」スタスタ

ツンデレ「ああああごめんなさい!大好きです!だから待って下さい!」

「ははは」




12 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 00:11:52.58 L0eXoTMu0 11/102








「―――どうだった?」

「なんかもう絶妙な飴と鞭だった」

「そうか?」

「完璧に主導権握ってたな。まぁあれがベストなやり取りなのかは分からないけど」

「あれがベストだろ。多分」

「持ち上げて落として持ち上げて落としてるだけだったけどな」

「さてと。次はどうするよ?」

「そうだなぁ……」




22 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:29:36.71 sXZ5fYJb0 12/102






Case2・素直クール






23 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:33:04.56 sXZ5fYJb0 13/102




先輩「……なぁ、男」

「何ですか?」

先輩「私とキミが付き合ってから……どのくらい経つ?」

「もう三ヶ月は経ちますね」

先輩「時が経つのは早いな……」

「そうですね……」

先輩「……」

「……」




24 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:37:36.82 sXZ5fYJb0 14/102




先輩「……なぁ、男」

「はい」

先輩「好きだ」

「どうしたんですか急に」

先輩「くくくっ。いやね、付き合ってから三ヶ月も経つというのに面と向かって言った事が殆ど無いじゃないか」

「そういえば……」

先輩「だから、たまには……ね?」

「ははは。それもそうですね」




25 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:42:23.66 sXZ5fYJb0 15/102




先輩「……」ジーッ

「何ですか?」

先輩「キミの番だ」

「俺も言わなきゃ駄目ですか?」

先輩「当然だろう。私だって言ったんだから」

「分かりましたよ……」

先輩「……」ジーッ

「……」

先輩「……」

「……好きです。先輩」

先輩「……うん。ありがとう」




26 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:49:38.49 sXZ5fYJb0 16/102




「……」

先輩「……」

「……先輩」

先輩「ん?」

「好きです」

先輩「あぁ。私もキミが好きだ」

「……」

先輩「……」

「あなたが好きです。先輩」

先輩「くくくっ。私も好きだよ」




27 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:54:49.34 sXZ5fYJb0 17/102




「……」

先輩「……」

「……先輩」

先輩「どうした?」

「大好きです」

先輩「……甘えん坊だなぁキミは。私も大好きだよ」

「……」

先輩「……」

「先輩」

先輩「今度は何だい?」

「好きです」

先輩「……あぁ。私もだ」




28 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 18:59:35.07 sXZ5fYJb0 18/102




「先輩?」

先輩「……どうした?」

「あなたの事が好きです。大好きです」

先輩「……あ、うん。私もキミが大好きだよ」

「……」

先輩「……」

「好きです」

先輩「あぁ。ありがとう……」

「好きです」

先輩「わ、私もだよ」

「好きです」

先輩「う、うん……」




29 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 19:06:53.07 sXZ5fYJb0 19/102




「好きです」

先輩「なぁ、男―――」

「好きでーす」

先輩「だ、だから―――」

「大好きです」

先輩「うん。だからね―――」

「大好きでーす」

先輩「あの……ちょっと……」

「大好きだー!」

先輩「っ……!////」

「せーんぱーい!!」

先輩「―――わ、私ちょっとトイレに行ってきゅる!!」ダッ




30 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/12 19:12:17.14 sXZ5fYJb0 20/102






「―――よっしゃあ根比べに勝った!見たか!!」

「いやー凄かった。最後なんて噛んでたもんな」

「きゅる!!とか言ってもんな」

「向こうにしたら恥ずかしくて堪んなかったじゃねーの?」

「避難したもんな。ダッシュで」

「ただ面と向かって惚けてただけだったけどな」

「……よし。次はどうする?」




42 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:14:21.27 1Va/YxF30 21/102






Case3・ヤンデレ






43 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:19:49.15 1Va/YxF30 22/102




「―――はい!こちら現場から中継です!」

ヤンデレ「……」

「えーわたくしこと男、これはベッドでしょうか―――とにかくただいま縛られております」

ヤンデレ「……」

「目の前にはクラスメイトが。……おっと、よく見ると包丁を持ってますね」

ヤンデレ「……」

「状況証拠的に、これはいわゆる監禁というやつですね。全く身動きが取れません」

ヤンデレ「……」




44 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:22:53.10 1Va/YxF30 23/102




「―――以上、現場から中継でした」

ヤンデレ「……」

「……」

ヤンデレ「……あ、もうわたし話してもいい?」

「あぁうん。いいよ」

ヤンデレ「えーっと……なに言うか忘れちゃったよ……」

「じゃあ俺から質問な」

ヤンデレ「うん」

「なんで俺は縛られてんの?」

ヤンデレ「あ、そっか。そうだそうだ」

「……」




45 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:28:16.97 1Va/YxF30 24/102




ヤンデレ「男くんが悪いんだよ? わたしがいるのにクラスの女共と話すから……」

「でも俺―――」

ヤンデレ「男くんはわたしだけ見てれば良いの。だからずーっとここにいられるんだよ。嬉しいでしょ?」

「いや、ちょっと待って」

ヤンデレ「?」

「そういうのじゃないから」

ヤンデレ「……へ?」

「そういう感じの展開は今回はアレだから」

ヤンデレ「??」




46 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:33:10.93 1Va/YxF30 25/102




ヤンデレ「え? ごめんね。どういう事か全く分からないんだけど……」

「じゃあもう一つ質問な」

ヤンデレ「うん」

「お前はなんで俺を監禁したの?」

ヤンデレ「男くんが好きだから」

「……」

ヤンデレ「……」

「俺の事が?」

ヤンデレ「好き」

「……おぉ、サンキュ」

ヤンデレ「反応薄っ」




47 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:39:42.06 1Va/YxF30 26/102




「ふーん……それは気づかなかったわ」

ヤンデレ「ずっと前から好きだったんだよ……」

「ほーん……」

ヤンデレ「……じゃあ待っててね。ちょっと邪魔者を片付けてくるから」

「……」

ヤンデレ「……」

「……なぁ。俺ちょっと寝るから夕方になったら起こして」

ヤンデレ「いや待って待って!」

「何?」

ヤンデレ「これからわたしクラスの雌共を殲滅してくるんだよ? いいの?」




48 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:44:23.55 1Va/YxF30 27/102




「だから今回はそういうのじゃないっての」

ヤンデレ「?」

「ホントお前は人の話を聞かない子だな」

ヤンデレ「え、わたしが悪いの?」

「もっと出来る子だと思ってたんだけどな……」

ヤンデレ「……あ、分かった。クラスの女に唆されたんだ。ねぇそうでしょ?」

「だから俺はそういうのじゃないっての」

ヤンデレ「……」

「なんかこう、うわーってなってな。そんでガーッとなってるんだよ」

ヤンデレ「……もうさっきから訳が分からないよ……」




49 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:49:16.90 1Va/YxF30 28/102






「―――ふぅ。疲れた」

「いやー凄かった。もう言葉のキャッチボールどころじゃなかったね。ありゃ言葉のボクシングだったよ」

「ヤンデレには話を合わせないのが効果的なのかね」

「……効果的かは置いといて、端から見たらお前の方が変な人だったぞ」

「でも実際に無傷だぜ? 相手は包丁持ってたのに」

「まぁそりゃそうだけど……」

「よーし何だか楽しくなってきた!」




50 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:51:37.84 1Va/YxF30 29/102






Case4・ヤンキー女






51 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:54:32.98 1Va/YxF30 30/102




ヤンキー女「おいコラ」

「ん?」

ヤンキー女「お前コラちょっと体育館裏こいやコラ」

「あぁ。いいよ」

ヤンキー女「うるせぇ。ぐだぐた言わずに……え?」

「いいよ。行く」

ヤンキー女「は? いいのか?」

「だからいいって言ってんだろ」

ヤンキー女「じゃあとっとと来いやコラァ!」

「……後悔するなよ」ニヤリ




52 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 00:58:35.36 1Va/YxF30 31/102






体育館裏。



ヤンキー女「コラお前なんで呼び出されたか分かってんのかコラ」

「知らん」

ヤンキー女「お前最近調子こいてるよな?」

「そんなつもりねーけど」

ヤンキー女「うるっせぇんだよ!とりあえずアレだ。お前今いくら持ってる?」

「何を?」

ヤンキー女「金だよ金!金しかねぇだろーが!」

「うん。ちょっと待ってて」ゴソゴソ




53 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 01:03:40.10 1Va/YxF30 32/102




「……んーと、457円だな」

ヤンキー女「……お前やっぱ嘗めてんだろ」

「なに?」

ヤンキー女「なんだよ457円って。今どき小学生でももっと持ってるっつーの」

「……」

ヤンキー女「聞いてんのかコラ」

「……」

ヤンキー女「おい!」

「……」

ヤンキー女「シカトしてんじゃねぇよこの貧乏人が―――」









「―――黙らっしゃぁぁぁい!!!!」

ヤンキー女「!」ビクッ




54 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 01:08:08.36 1Va/YxF30 33/102




「黙って聞いてりゃ言いたい事言いやがって……」

ヤンキー女「あ? や、やんのかコラ」

「……」スッ

ヤンキー女「?」




メキッ……メキッメキッ……ドガラッシャーン!




ヤンキー女「」

「……ふぅ、ここのコンクリは結構柔いな」




55 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 01:12:26.07 1Va/YxF30 34/102




ヤンキー女「」

「さてと……俺と『やる』んだったな?」

ヤンキー女「」

「いつでもかかって来い」ユラリ

ヤンキー女「……きょ、きょきょきょきょ」ガタガタ

「ん?」

ヤンキー女「今日のところはかかか勘弁してややややや」ガタガタ

「断る」

ヤンキー女「」

「……来ないならこっちから行くぞ」スゥ…

ヤンキー女「!!」ビクッ




56 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 01:17:51.45 1Va/YxF30 35/102




「……ときにお前は『一円を笑う者は一円に泣く』という言葉を知ってるか」

ヤンキー女「し、知ってる―――ます」

「なのにお前は457円を笑ったな?」

ヤンキー女(いや別に笑ってはいないんだけど……)

「つまり……」

ヤンキー女「……」








「俺はお前を457回泣かす!」

ヤンキー女「えっ」




57 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/14 01:22:07.14 1Va/YxF30 36/102






「―――どうよ」

「何だよ今の……」

「相手の力も見極められない奴に未来はないッッッ」

「うるせぇよ」

「さっきの俺、すげー強そうだったろ」

「さっきまではな」

「まぁ相手が一人だったからアレだけど、もしも大人数いたら厳しいよな」

「……いや、それでもコンクリの壁を素手でぶち壊すの見たらかなりビビると思うぜ」




71 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 19:42:26.86 OfrQZq/A0 37/102






Case5・無口な娘






72 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 19:44:38.56 OfrQZq/A0 38/102




「……」ペラッ



「……」



「……」ペラッ



「……」



「……」ペラッ




73 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 19:47:10.19 OfrQZq/A0 39/102




「よう」

「……」チラッ

「……」

「……」

「無視は止めてよ」

「……」ペラッ

「……」

「……」

「……その『無口キャラは読書が好き』っていうのも食傷気味なんだけどなー」

「……好きなものは仕方ない」




74 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 19:56:04.75 OfrQZq/A0 40/102




「まぁそりゃそうだけどさ」

「……」ペラッ

「……」

「……」

「……」

「……」ペラッ

「……」

「……」

「おっぱい」

「……」ピタッ




75 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 19:58:59.82 OfrQZq/A0 41/102




「どうした?」

「……今」

「ん?」

「……」

「……」

「……何でもない」

「……」

「……」ペラッ

「?」




76 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 20:02:14.81 OfrQZq/A0 42/102




「……」

「……」

「……」

「……」

「……」ペラッ

「……」

「……」

「おっぱい」

「……」ピタッ




77 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 20:07:04.18 OfrQZq/A0 43/102




「どうした?」

「……わざと?」

「何が?」

「……何でもない」

「……」

「……」ペラッ

「……」

「……」

「をっぱい」

「……」ガタッ




78 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 20:13:51.75 OfrQZq/A0 44/102




「おい本落ちたぞ」

「……」

「どうした?」

「ぜ、絶対……わざと」

「何が?」

「だから……お、お……///」

「お?」

「お……///」

「んん?」

「……///」

「聞こえんなぁ」

「……///」




79 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/16 20:26:16.41 OfrQZq/A0 45/102






「―――最低だった。すこぶる最低だった」

「確かにちょっとやり過ぎたな」

「つーかアレただのセクハラだろ。酷すぎだ」

「でもすげー赤くなってたってことは案外むっつりなのかね」

「ありがちだな」

「よし、次行くぞ」

「はいよー」

「をっぷぁい!」

「黙れ」




86 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:27:55.46 mPxxFi0q0 46/102






Case6・帰ってきたヤンデレ






87 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:32:04.11 mPxxFi0q0 47/102




「また縛られてる……だと……」

ヤンデレ「目、覚めた?」

「おう。覚めた」

ヤンデレ「……」

「……」

ヤンデレ「……ねぇ男くん」

「はい?」

ヤンデレ「男くんはわたしの事……好きだよね?」

「……」




88 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:34:27.91 mPxxFi0q0 48/102




ヤンデレ「どうなの? 好きだよね? ね?」

「まぁ、それなりに」

ヤンデレ「じゃあなんで他の雌共と話すの? なんで近づくの? なんで見るの?」

「……」

ヤンデレ「そんな口いらないよね? そんな脚いらないよね? そんな目いらないよね?」

「……」

ヤンデレ「ねぇ……何か言ってよ……」

「……」




89 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:39:00.27 mPxxFi0q0 49/102




「……なぁ」

ヤンデレ「なぁに?」

「俺、ずっとお前に隠してた事があるんだ……」

ヤンデレ「ふぅん。言ってみてよ」

「俺さ、実は……」

ヤンデレ「……」

「……友なんだ」

ヤンデレ「え?」

「俺、実は友なんだ」

ヤンデレ「へ?」




90 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:43:45.43 mPxxFi0q0 50/102




「お前も聞いた事くらいあるだろ? こう、曲がり角とかでぶつかって身体が入れ替わっちゃいましたー的な」

ヤンデレ「まぁ聞いた事はあるけど……」

「それだよ」

ヤンデレ「……」

「それが起こって俺と友の身体が入れ替わった訳」

ヤンデレ「……え、それをわたしに信じろって?」

「うん」

ヤンデレ「……」




91 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:48:03.18 mPxxFi0q0 51/102




「なんだよ。俺の事信じられないのか?」

ヤンデレ「あ、ううん!信じるよ!男くんだもん!」

「おぉ、そりゃ良かった」

ヤンデレ「……」

「……」

ヤンデレ「……あれ? でも身体が入れ替わったなら今の男くんは友くんなんだよね?」

「……あ、うん。そうだそうだ。そうだったな」

ヤンデレ「……ほんとうに入れ替わったの?」

「もち」




92 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:53:23.69 mPxxFi0q0 52/102




ヤンデレ「……」

「……」

ヤンデレ「……」

「……」

ヤンデレ「……じゃあ信じるけど、さ」

「よっしゃ!」

ヤンデレ「へ?」

「……じゃなくてサンキュ!それじゃあ早速外してくれ!」

ヤンデレ「あ、うん……」




93 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/17 01:58:01.21 mPxxFi0q0 53/102






二日後。



「―――男ぉぉぉぉぉ!!!!」

「うるせーな。どうした?」

「一体てめぇ何吹き込みやがった!?」

「身体が入れ替わったって言っただけだぜ。まさかホントに信じるとは思わなかったけど」

「ふざけんなコラァ!!二、三回ほど死にかけただろーが!!」

「そんな酷い事されたのか」

「……思い出したくねぇ。忘れたい……」

「うん。わりとごめん……」




100 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:09:15.98 rlNZ4feY0 54/102






Case7・天然(ていうか電波?)






101 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:11:04.86 rlNZ4feY0 55/102




「……」ボヘー

「よう」

「……あ、おはよう。それともこんにちは?」

「まぁどっちでもいいな」

「……」ボヘー

「さっきから窓の外見てどーした?」

「……うん。えっとね……」

「?」

「……」ボヘー

「……」




102 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:14:15.87 rlNZ4feY0 56/102




「……」ボヘー

「……」

「……」ボヘー

「おーい」

「……」ボヘー

「おーい」ポン

「……あ、おはよう。それともこんにちは?」

「Oh」




103 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:16:31.34 rlNZ4feY0 57/102




「……さっきから窓の外見てどーした?」

「あ、うん。学校のプールってさぁ」

「うん」

「なんでほとんど………………」

「?」

「……」ボヘー

「おい?」

「……」ボヘー

「もしもーし」









「……あ、おはよう。それともこんにちは?」

「Oh。またふりだしに戻ったか」




104 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:19:17.41 rlNZ4feY0 58/102




「さっきからプール見てどーした?」

「……なんで学校のプールってさぁ」

「うんうん」

「……」

「……」

「ほとんどが25メートルくぎりなの?」

「んー……」

「……」ボヘー




105 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:21:11.00 rlNZ4feY0 59/102




「なんでなんだろうな」

「……」ボヘー

「……あ。多分ほら、25メートルが短すぎず長すぎずで丁度いいんじゃねーの?」

「……」ボヘー

「……」

「……」ボヘー









「……あ、おはよう。それともこんにちは?」

「今回は強敵だなぁオイ」




106 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:24:46.48 rlNZ4feY0 60/102




「植物と話せるようになりたいなぁ……」ボヘー

「いいぜいいぜ上等だ。絶対に俺が勝ってやる」

「ひとりしりとり……」ボヘー

「何回ふりだしに戻ろうが俺は諦めん。根比べだ」

「り……り……り……」

「今回は長期戦になりそうだな……」

「り……り……」

「さてと、気ぃ締めていくか!」

「り、り……あれ? ないなぁ……」




107 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:26:15.13 rlNZ4feY0 61/102






※なんかもうアレなので友が半ば強制的に終了させました






108 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:28:25.98 rlNZ4feY0 62/102






「―――どうしたんだよ。これからって時に」

「いやいや。アレ以上続けても全く意味ないもん」

「そんなことねーよ。まぁ確かに強敵ではあったけど」

「ダメだ。生産性の無さが尋常じゃない」

「えー」

「絶対もっと収拾つかなくなってたから。いやマジで」

「分かったよ。じゃあ次な」




109 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:31:30.11 rlNZ4feY0 63/102






Case8・ダウナー






110 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:34:33.27 rlNZ4feY0 64/102




「……」

「よう」

「あ……うん、なに? どうしたの……?」

「相変わらず暗いな」

「……」

「もっと明るくなった方がいいと思うぞ?」

「……別に。明るくなったところで何も起きないし……」

「……」

「ていうかなんかもうどうでもいいし……」ブツブツ




111 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:39:06.74 rlNZ4feY0 65/102




「そんなことねーよ。明るくなったらお前かなり可愛くなると思うぞ」

「……社交辞令も大変だね……ふふ……」

「……」

「他人にそこまで気を遣わせるなんて最低だよね……ごめんね……」

「……」

「……あーなんか冬眠したい。今は春だけど冬眠したい……」

「……」

「……ていうかもうずっと冬眠してたい。十年くらい……」ブツブツ




112 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:42:54.02 rlNZ4feY0 66/102




「そういう訳だから……私なんかの近くにいたらダメだよ……」

「……」

「……あ、そっか。逆に私が居なくなればいいんだ。そうだよね」

「……」

「もう学校やめよう。面倒臭くなってきちゃった……」

「……はぁ……」

「?」









「……なんかすげー死にたくなってきた」

「え……?」




113 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:46:49.65 rlNZ4feY0 67/102




「死にたくなってきた……」

「……急になにそれ……」

「……はぁ……」

「……」

「……ちょっと屋上から飛び降りてくるわ」ガタッ

「え?」

「お前のこと見てたらさ、なんだか飛べそうな気がして」

「な、なにそれ」

「という訳でさようなら」スタスタ

「……いや、ねぇ、ちょっと……」




114 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:51:41.23 rlNZ4feY0 68/102




「なんだよ」

「……え? なに? 本気なの……?」

「あぁ」

「……」

「……」

「……ダメ、だよ」

「なんで?」

「だって……その、死んじゃうじゃん……」

「いやいや。飛べるかもしれないだろ」




115 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 00:56:25.73 rlNZ4feY0 69/102




「……」

「それに、お前もたまに『死にたい』とか呟いてるじゃん」

「……いや、それは言葉の綾というか……」

「だからとりあえず飛んでみようかな、と」

「……」

「じゃあ行ってきまーす」

「待って」

「なんだよさっきから」

「……やっぱりダメだよ」




116 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 01:01:36.57 rlNZ4feY0 70/102




「うーん……」

「そ、そういうのは絶対ダメ。私が言うのもアレだけどさ……」

「……」

「……生きてれば良いことだってあるよ。うん」

「……」

「だから、ほら……ね?」

「……」

「……えーっと……その……」

「……」

「……」

「……」

「……うぅ……」アセアセ




117 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 01:06:32.70 rlNZ4feY0 71/102




「……ほ、ほら!笑って!」

「……」

「ね!こうやって……ニコッて!」ニヘッ

「……はははっ!」

「うん。そう……だよ。その方が良いよ」

「はは……」








「……お前もちゃんと笑えるんじゃねーか。やっぱりそっちの方が可愛いぜ」キリッ

「へ?」

「そっちのお前の方が好きだぜ!」キリッ

「あ、いや……えっ? すすすす好き!?」




118 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/19 01:11:05.01 rlNZ4feY0 72/102






「―――という訳で彼女は明るい性格になりましたとさ」

「イイハナシダナー」

「それにしても、なんだか良い事したみたいだな」

「ホントに屋上から飛び降りそうでこっちもヒヤヒヤしたけどな」

「あんなん冗談に決まってんだろー?」

「ははっ。だよなー」

「……もっと高い所からじゃないと確実に死ねないし」ボソッ

「なー」

「……」

「……」









「えっ」




126 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:15:17.30 XxQrBUEY0 73/102






Case9・貧乳






127 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:19:05.43 XxQrBUEY0 74/102




後輩「あ、男さん」

「よう」

後輩「こんにちはー」

「……相変わらず小さいな」

後輩「……はい?」ピクッ

「……」

後輩「今なにか言いましたか?」

「……あぁいや、背が小さいなーと」

後輩「……そうですか」




128 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:21:30.38 XxQrBUEY0 75/102




「どうした?」

後輩「……いえ、別に」

「なんか急に小さくなったな」

後輩「……はい?」ピクッ

「いや、声が」

後輩「……」

「……」

後輩「声、ですか」

「うん」




129 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:24:30.18 XxQrBUEY0 76/102




後輩「……」

「……」

後輩「……」

「……ホントに少ないよな」

後輩「……何がですか?」ピクッ

「いや、昼休みが」

後輩「……」

「あと三十分は欲しいな」

後輩「……そう、ですね」




130 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:28:13.65 XxQrBUEY0 77/102




「……」

後輩「……」

「……あー、少ししかないよー」

後輩「……」ピクッ

「貧しいよー」

後輩「……」ピクピクッ

「……」

後輩「……一応聞きますが何の話ですか?」

「あぁ、小遣いの話だよ。今月ピンチでな」

後輩「……そうですか」




131 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:33:15.49 XxQrBUEY0 78/102




「……なぁ」

後輩「はい?」

「あと5センチは欲しいよなー」

後輩「……」ピクッ

「お前もそう思うだろ?」

後輩「……もっと欲しいですよ……」ボソッ

「いやー、5センチありゃ充分だろ。流石に10センチとか増えると不便だよ」

後輩「……」

「……」

後輩「これって何の話ですか?」

「俺の身長の話」

後輩「……そうですか」




132 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:37:39.71 XxQrBUEY0 79/102




「―――そういやぁさ」

後輩「あっ、はい?」

「俺昨日ケーキ作ろうとしたんだよ」

後輩「え? 先輩ケーキなんて作れるんですか?」

「いや全く。それでな、いざ作ろうとした時に」

後輩「はい」

「なんと牛乳が足りなかったんだよ」

後輩「へ、へぇ。そうだったんですか?」

「あぁ。牛乳が足りない……つまり乳が足りなかったんだ」

後輩「……」ピクッ




133 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:41:44.38 XxQrBUEY0 80/102




「それもかなり足りなくてな。笑っちまうよな」

後輩「……笑えないですよ。笑えるけど笑えないです」

「え?」

後輩「……あ、何でもないです」

「……」

後輩「……」

「……あ、なんか久々に64やりたくなってきたわ」ボソッ

後輩「さ、流石にもっとありますよ!!」

「えっ?」

後輩「あ……」




134 : ◆q204Ld/a5s - 2012/04/29 00:44:38.79 XxQrBUEY0 81/102






「―――ただいまー」

「おう」

「どうよ」

「一歩間違えたらセクハラだったぜ」

「マジで?」

「少ない・貧しい系の言葉にすげー過剰反応してたな」

「な。受験生並みだよ」

「女子ってそういう事気にしすぎちゃうからな。皆違って皆良いのに」

「だよな。……よし、帰りに牛乳買ってかないと」

「え?」

「ケーキ作りだよ。再挑戦すんだよ」

「なにアレ本当の話だったの?」




147 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:25:27.17 orrwWo0Q0 82/102






Case10・ボーイッシュ






148 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:26:18.82 orrwWo0Q0 83/102




「おーい!」

「……」スタスタ

「男ー!」

「……」スタスタ

(……あれ?)

「……」スタスタ

「おーい? 男?」

「……ん? おぉ、お前か」




149 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:27:42.22 orrwWo0Q0 84/102




「……で、何の用だ?」

「今日学校終わったらラーメン食べに行こーぜ!」

「……」

「……」

「……悪い。今日はちょっと無理だ」

「マジかー」

「……ごめん……」




150 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:28:55.97 orrwWo0Q0 85/102




「なんか元気ないねぇ」

「……そうかな」

「ちゃんと朝食べた?」

「……ん」

「……」

「……」

(……ホントに訳ありなのかな)

「……はぁ……」




151 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:30:03.75 orrwWo0Q0 86/102




「……あたしで良ければさ」

「え?」

「あたしで良ければ、相談のるよ?」

「……いや。お前に迷惑はかけらんねーよ」

「……そんな事言うなって。あたしらの仲っしょ?」

「……」

「ね? ほら。言ってみ?」

「……」




152 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:31:58.05 orrwWo0Q0 87/102




「良いのか?」

「もち!」

「……そっか。ありがとな」

「いーっていーって」

「……じゃあちょっと長くなるけどいいか?」

「うん。いーよ」

「……」

(うわぁすっごい気になる……どうしたんだろ)




153 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:34:45.40 orrwWo0Q0 88/102




「実は……」

「う、うん」

「……」

「……」

「実は、俺……」

「うん……」

「……」








「……あ、やっぱいいや」

「ちょ」




154 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:35:35.74 orrwWo0Q0 89/102




「そこまで言いかけたのに!?」

「え? 聞きたい?」

「そ、そりゃあね。気になるし」

「分かったよ……実は俺さぁ」

「うん」

「俺……」

「……うん」

「昨日からずっと……」

「う、うんっ」

「……」

「……」








「やっぱりなんでもない!!」

「ちょ」




155 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:36:30.99 orrwWo0Q0 90/102




「気になる!気になるよ!」

「そうか?」

「いいじゃん教えて!」

「うーん……」

「ほらほら!」

「んー……」

「ね? ね? ね?」

「……」








「それでもなお断る!!」バァ――z__ン!!

「」




156 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:38:52.31 orrwWo0Q0 91/102






「……」

「なんか知らんけどそのドヤ顔やめろ」

「面白かったぜ」

「正直お前なんもしてねーじゃん」

「そうか?」

「お前ただ焦らしただけだかんね? 相手もただ後味悪いだけだかんね?」

「よーし次いくぞ」

「ったく……」





(つーかこれ別にボーイッシュじゃなくても良かったよな……)




157 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:39:58.95 orrwWo0Q0 92/102






Case11・毒舌(cv.斎藤千和)






158 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:44:41.77 orrwWo0Q0 93/102




「いってきまーす」ガチャッ

幼馴染「……」

「おぉ。おはよう」

「遅いわよ」

「ごめん」

「何分待ったと思ってるの? あなたはいつまで経っても鈍感で鈍臭くて鈍いのね。……あ、それとおはよう」

「全部同じじゃねーかバーカ。それと早く行かないと遅刻すんぜ」

「誰のせいよ」




159 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:46:45.01 orrwWo0Q0 94/102




「……なんか嫌な天気だな。降られそうだ」

「降るに決まってるでしょ。曇りのち雨だったじゃない」

「あー道理でお前傘持ってる訳だよ」

「あなたはニュースも新聞も見ないの? そんなだからいつまで経っても赤点ばっかりなのよ」

「学校の成績にはあんま関係ないだろ」

「全く。そんな人間と腐れ縁だなんて目眩と吐き気と動悸と息切れを起こすわ」

「それ病院いったほうがよくね」

「言葉の綾よ。そのくらい分かりなさいつまらない男ねユーモアの欠片もないわ…………あ、それと、あなた用の折りたたみ傘。はい」

「おーサンキュ」




160 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:48:47.01 orrwWo0Q0 95/102




昼休み。



「ねぇ」

「なに」

「これ」ゴトッ

「なにこれ」

「お弁当。この時間帯にこの包みで渡されたらお弁当しかないじゃない。そのくらいも分からないの?」

「うるっせぇ」

「本当にあなたは鈍感で鈍臭くて鈍くて馬鹿なのね。呆れ返るわ……あ、飲み物はお茶でいい?」

「増えたな……あぁ、お茶でいーよ」




161 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:52:19.06 orrwWo0Q0 96/102




「……おっ。これ味付け変えたか?」

「私から言おうとしたのになんで先に言っちゃうのよ。本当にあなたはウィットの欠片もないわね」

「うるせーな」

「細かい気遣いができない人って最低。……まぁ、そっちの味付けの方があなた好みだと思って」

「確かにこっちの方が好きだよ美味ぇよバーカ」

「さっさと食べてくれないかしら? 本当にノロマね。……あ、お茶いる?」

「俺の勝手だろーが。サンキュ」




162 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/05 23:58:13.18 orrwWo0Q0 97/102




帰り道。



「帰ろうぜ」

「なんで毎日あなたと登下校しないといけないのよ。拷問かしら? ……ちょっとスーパーに寄りたいのだけど、いい?」

「これから毎日ずっと拷問してやんよ」

「なにそれ告白のつもり? 気持ち悪いわ。……それにプロポーズするなら夜景の見えるホテルでにしなさいよ」

「うっせーな。また今度な」

「じゃあ早く帰りましょう」




163 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/06 00:00:46.27 XSBIR8Fz0 98/102




「……結局雨降んなかったな」

「だからどうしたの? 間違えた私に謝れって? 断るわ。何が悲しくてあなたに頭を下げないといけないのよ」

「うっせーバーカ。ほら、折りたたみ傘返すよ」

「……急に降ってくるかも知れないのだからまだ持ってなさい。風邪でも引いたらどうするの? 馬鹿なのかしら?」

「つーかもう俺ん家着いたんだけど」

「風邪引いて困るのはあなただけじゃないのよ? そうやって周りの人にも迷惑掛けるなんて最低ね」

「はいはいオッケーオッケー」

「……あ、念のため風邪薬渡しておくわ」

「いやそこまでせんでも……」




164 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/06 00:07:05.83 XSBIR8Fz0 99/102




「それじゃあな」

「えぇ」

「……」

「……」

「……帰んないの?」

「帰るわよ?」

「なんで睨んでんの?」

「別に。ただ……あなたが玄関に入るまで信用できないの」

「は?」




165 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/06 00:09:12.68 XSBIR8Fz0 100/102




「あなたの事だから私が帰ったら『邪魔者は消えたぜグヘヘ』とか言って小学生を襲いかねないもの」

「……」

「……」ジーッ

「……うん。めんどいからもうそれでいいや」

「……」ジーッ

「……分かったよ。とにかく俺から帰ればいいんだろ?」

「そうよ」







「……ん。じゃあな」

「……えぇ。また明日」




166 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/06 00:11:39.44 XSBIR8Fz0 101/102






「……あー疲れた」

「……」

「どうした? つーかなんで俺ん家にいんだよ」

「チッ。好き勝手に惚気やがって……」

「そんなつもりは欠片もないんだぜ!」

「うるせーよ。お前なんて夜景の見えるホテルにでも行ってろバーカ!」

「えっ」

「このバーカ!」タッタッタッ…




167 : ◆q204Ld/a5s - 2012/05/06 00:15:24.42 XSBIR8Fz0 102/102

ここまでです。
ここら辺で完結……かな?

まぁもしかしたらアフターを書くかもですが一応完結で!

こんな稚拙なSSを読んでくれてありがとうございました!


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