ヴィーネ「今日は料理してあげよっかなって。あの子いつも適当なものばっかり食べてるでしょ?」
ラフィエル「甲斐甲斐しいですねー」ニコニコ
ヴィーネ「ガヴー、いるー?」ピンポーン
がたっ
ドタドタッ バタン!!! ガンッ イタッ
……ガチャ
サターニャ「ぁ……ヴィネット、ラフィエル」ハァハァ
サターニャ「な、なにしにきたのよ」
ラフィエル(え。サターニャさんが出てきました)
ヴィーネ(なんで息切れてるの)
サターニャ「えーっと……今日は部屋も汚いし帰った方が良いわよ」
ヴィーネ「ガヴの部屋が汚いのはいつもの事でしょ?」スッ
サターニャ「あ、ちょっと入っちゃだめ」
ヴィーネ(───ベッドのシーツがやたら乱れている)
ガヴリール「なんだお前ら、急にウチ来んなよ」
ラフィエル「あの、ガヴちゃん。なんだか顔が赤くないですか?」
ガヴリール「べつに。なんでもないよ」フイ
ラフィエル「そうですか? ちょっと汗ばんでるような気も……」
ガヴリール「……サターニャ興奮しすぎだっつの。ばか」ボソ
サターニャ「だ、だってあんたが可愛い声出すから……っ」
ヴィーネ「」
ラフィエル「」
元スレ
ラフィエル「あらヴィーネさん。ガヴちゃんに会いにきたんですか?」ヴィーネ「あ、ラフィ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1560091236/
ヴィーネ「えーっと……とりあえずご飯できたし食べましょ?」
ラフィエル「わぁ、さすがヴィーネさん! とっても美味しそうなものばかりですね!」
ガヴリール「はー、今日はまともなもん食える」
ヴィーネ「いつもしっかりまともな物食べなさい」
ガヴリール「いいんだよ。こう言う時に食い溜めしておくから」スッ
サターニャ「ん」
ラフィエル「あの……ガヴちゃん? どうしてサターニャさんの膝の上に座るんですか?」
サターニャ「え?」
ガヴリール「あ」
ガヴリール「いつものクセで……あー、いや、なんでもない」
ヴィーネ「ていうか二人なんか近くない?」
サターニャ「そんな事ないわよ。いつもこんな感じでしょ」
ラフィエル「そうでしたっけ?」
ガヴリール「サターニャ、はい」ポイポイ
サターニャ「こら、また嫌いな食べ物私に寄こして!」
サターニャ「代わりにこっち食べなさいよ」
ガヴリール「んー」モグモグ
ラフィエル「……」
ヴィーネ「……」
ラフィエル「あの、まさかとは思うんですけど」
ガヴリール「んー」
ラフィエル「お二人ってもしかして、良い感じだったりします?」
サターニャ「っ!?///」ガタッ
ガヴリール「………………」
ガヴリール「そんな事ないよ」
ラフィエル「サターニャさんの反応がそんな事ない感じじゃなかったんですけど」
ラフィエル「本当になんでもないんですか」
ガヴリール「なんでもないよ」フイ
ラフィエル「きちんと目線を合わせて答えてください」
ガヴリール「別になんもないって」フイ
ラフィエル「ヴィーネさん、ガヴちゃんがはぐらかして……」
ラフィエル「どうしたんですか顔を手でおおって」
ヴィーネ「ごめん、ちょっと気持ちの整理がつかなくて」シクシク
ラフィエル「ああ……ですよね……」
ラフィエル「私も正直堕ち寸前です」ニコニコ
ガヴリール「うわラフィ天使の輪っか真っ黒だぞ。タオルで拭いとく?」
ラフィエル「お借りしますね。わぁ、このタオルサターニャさんの香りがします」
サターニャ「あ、さっきガヴリールとお風呂はいったから……」
ラフィエル「ぶふぅっ」
ヴィーネ「え、なんで。だってガヴとサターニャ仲悪かったでしょ? どうしてこんな事になってんのよ」
ガヴリール「いまも仲良くないし」
サターニャ「ガヴリールはただのライバルなんだけど」
ヴィーネ「そう言うの良いから。ほんとに」
ガヴリール「別に……サターニャなんてやたら付きまとってウザいだけだし、たまに私のこと優しく抱きしめて好きって呟いてくれるのが嬉しかったわけじゃないし」
ガヴリール「何となく手を繋いで帰ったら別々の家に帰るのが面倒でそのまま泊まって一緒に寝ただけだし」
サターニャ「私だって、人間どもは私のこと変な目で見て避けようとするけどガヴリールは呆れながら相手してくれるのが嬉しかった訳じゃないんだから」
サターニャ「私のいたずらを無視して先行っちゃってても、何だかんだ私の事気にして歩調緩めて待っててくれるし、意外とうぶですぐ顔赤くする所が可愛いなんて思ってないし」
ヴィーネ「ねえラフィ、こんな世界要らなくない?」
ラフィエル「私もちょうどそう思ってたところです」
サターニャ「だいたい私は何回も好きって言ってるのにガヴリールからは一度も言ってくれないじゃない」
サターニャ「私はあんたの気持ち聞いてないんだけど?」
ガヴリール「な……そ、そんなのどうでもいいだろ……」
サターニャ「よくない!いっつもはぐらかして適当に濁すじゃない。私だって聞きたいのに」
ガヴリール「聞かなくったって分かるだろ」
サターニャ「分かってるわよ。でもガヴリールの口からちゃんと聞きたいんだもの!」
ガヴリール「うぐ……」
サターニャ「ねぇ、私のこと好きじゃないの……?」
ガヴリール「……っ、大好きだよ! そんなの恥ずかしくて言える訳ないだろバカーニャっ! 天界も下界も魔界もひっくるめてサターニャが一番好きだよ!///」
サターニャ「がゔりーる!!すきすき!私も大好き!!」ギュウウ
ラフィエル「世界 滅ぼしかた」ポチポチ
ヴィーネ「出た?」
ラフィエル「うーん厨2小説ばっかりヒットしますね」
ヴィーネ「……はぁ、もういいわ。最近なんとなくサターニャとガヴ一緒にいるなーって思ってたし」
ラフィエル「いずれにしてもこのような運命を辿っていたのかもしれませんね」
ガヴリール「私もまさか下界に来て愛を知ると思わなかったよ」
サターニャ「ビックリよね。闇の王様になる前に伴侶を見つけてしまったわ」ギュー
ガヴリール「サターニャ、なでなでもして」
サターニャ「ん」ナデナデ
ガヴリール「えへへ」
ラフィエル「関係がバレた先からイチャついてくるのやめてもらえませんか」イラ
ヴィーネ「あんたたち、少しは自重しなさいよ」
ガヴリール「へーい」
サターニャ「安心しなさいヴィネット。今後はちゃんと今まで通りに接するから」
ヴィーネ「そうしてくれると、まあ……」
ラフィエル「今は納得はできないけど理解はしましたし、私達もゆっくり落ち着いていくでしょう」
ヴィーネ「それじゃ、私達帰るけど」
ラフィエル「サターニャさんはやっぱり……」
サターニャ「わ、私も帰るって。今日のはたまたまそう言う日だっただけで」
ラフィエル「そうですか」
サターニャ「ちょっと帰り支度してから出るから」
ヴィーネ「じゃあ先に行ってるわね」
ガヴリール「ん、また明日な」
ラフィエル「おやすみなさいガヴちゃん」
…………
ヴィーネ「あ、どうしよ。スマホ置いてきちゃった」
ラフィエル「戻りますか?」
ヴィーネ「そうね。すぐ近くだし」
ヴィーネ「……ガヴー、ごめん忘れ物しちゃったんだけど」ピンポーン
がたっ
ドタドタッ バタン!!! ガンッ アタタ…
……ガチャ
サターニャ(全裸)「え、えーっと……ヴィネット、ラフィエルお帰りなさい」ハァハァ
ガヴリール(全裸)「…………///」ハァハァ
ヴィーネ「おい早速かお前ら」
完