雪女「いかがですか?」
男(……新手の訪問販売か?)
雪女「冷房いらずの快適な夏をお届けまします」
男(もしやかしてデリヘルの押し売り!?……どうしよう困っちゃったな///)
雪女「しかも今なら大変お得です」
男「そうなんですか」
雪女「この場でご契約していただければ一ヶ月間タダです」
男「タダ!?」
元スレ
雪女「一家に一台、雪女はいかがですか?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309103797/
男(一ヶ月間汗まみれになりながら、かわいい女の子とくんずほぐれつ!)
雪女「お顔が赤いですね。大丈夫ですか?」ピトッ
男(嗚呼……手が冷たくて気持ちいい……)
雪女「いかがなさいますか、男さん」
男「け、契約します!」
雪女「畏まりました。これからよろしくお願いしますね」
男「狭い部屋ですがどうぞ……」
雪女「いえ、おかいまなく」キョロキョロ
男(とりあえず、布団しこうかな!待てよ……まずはシャワーか?)
雪女「男さん、この部屋は大変暑いので冷房をつけていただきたいのですが」
男「いいけど、君は雪女って設定じゃなかった?」
雪女「雪女だからこそです。この暑さは耐えられません」
男「……さっき冷房いらずで云々言ってたじゃないか」
雪女「……」
男「別に雪女だって嘘つかなくてもいいのに」
雪女「ヒュ~」ビュォオオ
男「ぎゃー!吹雪いてる!家の中で遭難する!」
雪女「無駄な妖力を使わせないでください」
男(部屋ん中が一瞬で真冬に……ほ、本物の雪女!?)
雪女「さぁ、冷房をつけましょう」
男「ちょ!」
雪女「なんです?」
男「君が雪女ってことは分かったけど、さっきの契約内容と違うじゃん!」
雪女「そうでしたか?」
男「冷房いらずっていったじゃん!」
雪女「……?」
男「かわいく首傾げてもだめだよ!」
雪女「ヒュ~」ビュォオオ
男「やめて!吹雪だめ!死ぬ!」
雪女「男さん大変です」
男「な、なに?」
雪女「この冷房温度が18℃以下になりません」
男「電気代馬鹿にならないからやめてほしいんだけど」
雪女「このままでは溶けてしまいます」
男「とりあえずこれあげるから我慢してください」
雪女「氷菓子ですか?」
男「ガリガリ君。冷たくておいしいよ」
雪女「……これはいいものですね」
男「気に入ってくれて嬉しいよ」
雪女「男さん男さん」
男「今度はなに?」
雪女「ガリガリさんが食べたいです」
男「昨日全部食べちゃったろ」
雪女「なぜないのですか?」
男「だから!昨日君が全部食べちゃったから!」
雪女「買いにいくべきです」
男「俺が行くの?」
雪女「この炎天下の中を雪女に買いにいかせるのですか?」
男「……」
雪女「男さんはとんだサドです。変態です」
雪女「私の命でこの国が救われるなら……」
男「やめろ!やめてくれ雪女!!」
雪女「男さん、大好きです」
そう言って雪女は熱くたぎる燃料棒に突撃した
彼女の命をもってこの国は救われたのだ
しかし、その事実を知るものは少ない……
完
男「……なに見てるの?」
雪女「爆裂雪女2011です。涙せずには見られません」
男(涙がつららのように……)
雪女「どうかしましたか?」
男「涙がつららみたいになってるよ」
雪女「どうもまぶたが重いと思ったのです」
男「……」
雪女「食べますか?」
男「おいしいの?」
雪女「ちょっぴり塩味です。でも男さんは女性のあれとかそれとかお好きそうなので」
男「俺そこまで変態じゃないよ」
雪女「では捨ててしまいましょう」
男「捨てるくらいならー!!」
雪女「男さんアイス」
男(日がたつにつれて横柄になってきたな)
雪女「このままでは溶けてしまいます。死活問題です」
男「ガリガリ君はないけど、バナナアイスならあるよ」
雪女「初めて聞きました。せっかくなので頂きましょう」
男「どうぞ」
雪女「……これは、バナナを凍らせただけでは?」
男「そうなんだけどね。でもこれがなかなかうまいんだ」
雪女「かたくて食べづらいです」
男「それはペロペロ舐めて溶かしながら食べるんだよ」
雪女「こーれふかー?」ペロペロ
男(絵的にもおいしい冷凍バナナ!みんなも試してね!)
雪女「おとこふぁん?」レロレロ
雪女「男さん見てください」
男「どうしたの?」
雪女「アイスを作ってみたのです」
男「おー!すげー!」
雪女「アイスキャンディーオレンジ味です。ささ、召し上がってください」
男「じゃあ遠慮なく」
雪女「……」
男「うん、うまいうまい」
雪女「変な味しません?」
男「……これどうやって作ったの?」
雪女「まずお口にオレンジジュースを含みます」
雪女「それからアイスの棒を口にくわえてえて瞬間冷却。はいできあがりー、です」
男「ふざけんなっ!」
雪女「すみません、私の唾液が混ざっていたのが不快だったのですね」
男「おかわり!!」
男「ジャジャーン」
雪女「それはなんですか?」
男「ホラー映画借りてきたんだ。これ見て涼しくなろーぜ」
雪女「……」
男「どうかしたの?」
雪女「いえ、別に」
男「さては怖いんだろ?」
雪女「怖くなどありません。仮にも私は妖怪ですよ?」
男「じゃあ見ようよ」
雪女「あ、私これからお稽古が」
男「嘘つけ」
雪女「男さんはわがままです」
男「どっちだよ」
……ホラー映画鑑賞中
雪女「……っ!」ビクッ
男(やっぱり怖かったんだなー。かわいいところもあるもんだ)
雪女「……」ピトッ
男(だ、抱きついてきたー!雪女さん今日は大胆ですね!)
雪女「勘違いしないでください、抱きついているのは男さんのためです」
男「へーそうなんだ」
雪女「信じてませんね?」
男「信じてるよ。俺が暑そうだったから、冷やそうと思ったんだろ?」
雪女「その通りです。分かってるじゃな……ひゃっ!」ビクッ
男(かわいい)
……ホラー映画鑑賞終了
男「けっこう怖かったね」
雪女「まずまずでした」
男「ずっと俺に抱きついてたくせに」
雪女「あれは男さんを思っての配慮だと言ったはずです」
男「ふーん」
雪女「もういいです。私はアイスを食べますので」
男(すねちゃったよ……)
男「さて、俺もアイスでも……あれ?」
男(雪女に抱きつかれてた左腕の感覚がない……!)
男「ちょ、雪女さん!腕が!左腕が動かない!」
雪女「これは……凍傷を起こしてますね。助かりたければアイスを買ってくるしかありません」
男「なんでアイスなの!?」
雪女「あとは切るしかありませんよ」
男「アイス買ってきます!」
雪女「男さん男さん」
男「はいはい、なんですか雪女さん」
雪女「一発ギャグを思いつきました」
男「それって生死にかかわるんじゃ……主に俺が」
雪女「二重の意味でかかわります」
男「はい?」
雪女「つべこべ言わずパンツを下ろしてください」
男「ひゃあ!」
雪女「さすが男さんです。とてもお粗末なものをお持ちで」
男「やだ、けなされてるのに僕大きくなっちゃう!」
雪女「けなされてなぜ立つのです?恥ずかしくないのですか?」
男「うぅ!すみません!」
雪女「いけない燃料棒は冷却しないといけませんよね?」
男(手コ○!?雪女さんのひんやり手○キくるー!?)
雪女「嗚呼、すごく暑いです。男さんの燃料棒」
男「嗚呼、すごくひんやりです。雪女さんの手」
雪女「せいっ」カチンコチン
男「ちょっ!!」
雪女「冷凍バナナ」
男(俺のチン○が!俺のチ○コが!)
雪女「観客大爆笑ですね」
男「寒いから!滑ってるから!」
雪女「そんなこと言う男さんは全身氷漬けにしちゃいます」
男(か、身体が……凍って動けな……)
……
男「……はっ!?」
男(ゆ、夢落ちか。ひどい悪夢だった……)
雪女「ムニャムニャ……」ゴロン
男「雪女が俺の体の上にいたから、冷えてあんな夢を見たのか」
雪女「……冷凍バナナ」
男「……」
雪女「だいじょーぶですよ、男さんのバナナは頑丈ですから……」ムニャ
男「見なかったことにしよう」
女「男ーいるー?」
男「ああ、女。なんの用だよ?」
女「ご挨拶ね。夏バテしてるんじゃないかと思って精のつくもん作りにきてあげたのよ」
男「料理できたっけ?」
女「で、できるわよそれくらい!私にかかれば朝飯前なんだから!」
雪女「今はお昼ですよ」
女「だれ!?」
雪女「雪女です。以後お見知りおきを」
女「まさか一緒に暮らしてるの……?」
男「色々あって」
女「ずるい!」
男「はい?」
女「ち、違った……破廉恥よ!」
女「いい歳した男女が一つ屋根の下なんて間違いが起きかねないでしょ!」
雪女「何度も迫られました」
男「まだ迫ってない!」
女「ま、まだってなに!?あんなそういうことする気なの!?」
雪女「そういうことはなんでしょう?」
女「それは……」
雪女「はい?」
女「え、エッチなことに決まってるでしょ!」
雪女「具体的には?」
女「えぇ!?」
雪女「今後の参考にしたいので是非教えてください」
男(なんの参考にするんだろ……)
女「じょ、女性のかまくらに!男性のたぎる燃料棒を突き刺すの!」
雪女「なるほど、とても分かりやすい例えですね」
女「……なんで私が///」
雪女「実演してくれませんか?」
女「はぇ?」
雪女「百聞は一見にしかずといいますし、私も経験がないものでして」
女「ななな、なんで私が男なんかと!」
雪女「そこをなんとか」
男「無茶言うな」
雪女「ですが女さんは満更でもない様子です」
女「……ななっ!?」
男「顔が赤いのは暑いからだろ」
雪女「そうでしょうか?」
女「そうよ!暑いからよ!料理作るからさっさと上がらせなさいよ!」
雪女「照れ隠しですね」
女「違うわよ!///」
女「ほ、ほら!できたわよ」
男「できたわよって、またゴマ汁のそうめんじゃん」
女「うるさいわね。夏といったらこれでしょう?」
男「そうだけど、少なくとも精はつかないんじゃないか……」
女「あ、あんたそんなに精をつけたいの!?///」
男「え?」
女「どうせまた変なこと考えてるんでしょ!エッチ!」
雪女「新婚さんみたいですね。私、妬けて妬けて溶けてしまいます」
男「溶けてる!ほんとに溶けてるますよ!?」
女「な、なんで!?」
雪女「墓碑銘には……ガリガリさん食べたかった……と」
男「はいどうぞ!」
雪女「さすが男さんです。あ、おかわりお願いします」
男「はい!」
女(わ、私にはこんなことしてくれないくせに~!)
女「男いるー?」
雪女「こんにちは、女さん。男さんでしたらお出かけしてます」
女「そう……」
雪女「狭い部屋ですが、どうぞどうぞ」
女「あんなたの部屋じゃないでしょ」
雪女「暑い中ようこそおいでくださいました。冷たいお飲みものでもいかがですか?」
女「気が利くじゃない。いただくわ」
雪女「男さんの飲みかけのお茶です」
女「……」
雪女「男さんがあまりおいしくないと言って残された水羊羹です」
女「なんであいつの飲みかけや食べ残しなのよ!?」
雪女「こういうものをお望みかと思いまして」
女「望んでな~い!!」
女「これ食べたら……かか、間接キチュになっちゃうでしょ!」
雪女「きちゅ?」
女「っ!!///」
雪女「すみません、今のは笑うところですか?」
女「うっさいわね!噛んだのよ!笑いたきゃ笑いなさいよ!///」
雪女「落ち着いてください、女さん。深呼吸ですよ、深呼吸」
女「だ、誰のせいだと思って……」ブツブツ
雪女「声を出して喉がかわいたでしょう。お茶でもどうぞ」
女「そ、そうね」ゴクゴク
雪女「おいしいですか?」
女「まぁまぁね」
雪女「間接きちゅですね」
女「ブー!」
女(飲んじゃった!男の飲みかけのお茶飲んじゃったよ~!///)
雪女「顔が赤いですよ。いかがないさました?」
女「あんたのせいで飲んじゃったじゃない!」
雪女「嫌でしたか?」
女「あ、会ったり前でしょ!男が飲みかけたものなんてばっちーわ!」
雪女「そうですか。女さんなら喜んでいただけると思ったのですが……」
女「誰がこんなもので///」
雪女「勿体無いですが、お茶と水羊羹は捨ててしまいしょう」
女「……捨てちゃうの?」
雪女「はい」
女「す、捨てるくらいならいただいていくわ!」
雪女「よろしいのですか?」
女「勘違いしないでよね!捨てるのが勿体無いだけなんだから!」
男「ただいま」
雪女「お帰りなさい、男さん」
男「お帰りっていってくれる人がいるのはいいもんだなー」
雪女「アイス」
男「はい、どうぞ」
雪女「ありがとうございます」
男「喉渇いたから、お茶でも飲もうかな」
雪女「お茶でしたら女さんが持っていかれました」
男「女きたの?」
雪女「ええ」
男「なんで俺のお茶を……」
雪女「間接きちゅだそうです」
男(暑さで頭やられたんだな……)
雪女「夜になると幾分か暑さが和らぎますね」
男「そーだなー」
雪女「ん……夜風が気持ちいい……」
男「深夜の散歩に行かない?川原まで行けばもっと涼しいよ」
雪女「いいですね、お供しましょう」
男「距離があるから自転車で行こうか」
雪女「私自転車乗れません」
男「じゃあ二人乗りして行くか」
雪女「よろしくお願いします」
男「乗った?」
雪女「はい」
男「しっかり捕まっててね」
雪女「分かりました」ギュー
男「冷たっ!もうちょっとソフトに」
雪女「こうでしょうか?」ギュ
男「これならなんとか。じゃあ出発します」
雪女「……お尻が少し痛いです」
男「そこは我慢してね」
雪女「もっと速くは走れないのですか?」
男「走れるけど疲れちゃうじゃん」
雪女「私は暑さで溶けてしまいそうです。もうビチョビチョですよ」
男「仕方ないな」グッ
雪女「嗚呼、涼しい……」
男「はぁ!はぁ!」グッグッ
雪女「こうして深夜に出かけるのも悪くありませんね」
男「ぜぃ!ぜぃ!」グッグッ
雪女「暑苦しいので呼吸を控えていただきたいのですが」
男「無理!言う!な!」
男「か、川原につきました」
雪女「お疲れ様です」
男(疲れた……)
雪女「いい風が吹いていますね」
男「そうだなー」
雪女「この町ではあまり星が見えません」
男「田舎に比べたら全然だね。蛍もいないし」
雪女「少し寂しいです」
男「そっか」
雪女「はい……」
男「帰りにアイス買おっか」
雪女「よろしいのですか?」
男「俺も食べたいからさ」
雪女「ありがとうございます」
男「……」
雪女「男さん?」
男「少しでも寂しさが紛れるように、俺頑張るよ」
雪女「……」
男「今の臭かった?」
雪女「寒かったです。雪女の私が初めて寒さというものを感じました」
男「あっそう」
雪女「寒い寒い」
男「ひどい」
男(似合わないことは無理して言うもんじゃないなぁ)
男「アイス買ってこようか?」
雪女「はい、お願いします」
男「土手降りてすぐそこにコンビニあるから、自転車はこのままでいいかな」
男「それじゃ買ってくるよ」
雪女「……やはり、私も行きましょう」ギュッ
雪女「どうかしましたか?」
男「急に手を繋いできたから、びっくりした」
雪女「なんとなくです。深い意味はありませんよ」
男「冷たくて気持ちいい」
雪女「男さんの手はとても温かいです。溶けてしまいます」
男「じゃあやめる?」
雪女「もうちょっとこのままでもいいですよ?」
男「ならお言葉に甘えようかな」
女「いらっしゃいませー……って男じゃない」
男「そういや女ってここのコンビニでバイトしてたんだっけ」
雪女「こんばんは、女さん」
女「ちょっと!なんであんたたち手を繋いでるの!?」
雪女「こういう関係になりました」
男「えっ!?」
女「だめ!そんなのぜーったいだめなんだからー!」
雪女「女さんには関係ない話かと」
女「あるもん!あるもん!大有りだもん!」
店長「お、女さん?今仕事中だから、私語はちょっと……」
女「店長は黙っててください!」
店長「はい!」
キコキコキコ……
男「アイス買いに行っただけなのにとんだ目にあったな」
雪女「逃げてきてしまってよかったのでしょうか?」
男「これ以上あそこにいたら余計にこじれそうだったし、いいんじゃないか?」
雪女「つまり女さんより私を選んでくれたということですね」
男「それはその……///」
雪女「へたれですね」
男「はい」
キコキコキコ……
雪女「重くないですか?」
男「女の子を乗せて自転車で走るぐらい余裕だって」
雪女「男さんは体力はありますね」
男「褒めてないよね」
雪女「ませんね」
男「だと思った」
雪女「……男さんといれば、寂しさも忘れてしまいますね」
男「なにか言ったー?」
雪女「空耳でしょう。それより、アイスはまだお家にありますか?」
男「買ってこないとないな」
雪女「ならばこのまま帰らず、もう一軒コンビニをハシゴしましょう」
男「ハシゴってそういう風に使うんだっけ」
雪女「細かいことを気にしてはいけません」
男「しょうがないな」
雪女「私ガリガリさん3つ食べたいです」
男「食べすぎ!」
おしまい
123 : 以下、名... - 2011/06/27(月) 14:49:17.61 bZmIdyhf0 36/123
献身的な雪女に最初はツンツンしてる男だけど
それでも健気な雪女に惹かれてラブラブチュッチュする
お話がみたいってそれじゃ影女か
ピンポーン
ガチャ
雪女「一家に一台!雪女h・・・」
バタン カチャ
雪女「え、えぇ!?」
ピンポンピンポーン
ガチャ
男「・・・・・何」
雪女「あ、あの・・・!」
男「勧誘ならお断りします」バタン ガチャ
雪女「む~~~!!」
ピンポンピンポンピンポンピンp
ガチャ
男「うるさい」
雪女「いきなりバタンするからです!」
男「勧誘ならお断りって言ったよね?」
雪女「勧誘じゃないです!あ、いや勧誘に近い・・・かなぁ?いやでも」
男「用は何」
雪女「と、ともかく玄関まで入れて下さい!お話しますから。それに外は暑いです」
男「(ヤダって言ってもピンポンラッシュするんだろうな)・・・玄関までな」
雪女「はい!お、おじゃましま~す」
バタン カチャ
男「で、なんなの?」
雪女「ふふ、ふっふっふふ!あーっはっはっははっ!っ!げほ、けほけほ!」
男「・・・・・」シラー
雪女「そ、そんな哀れむような目で見ないで下さい!」
男「いや、だっていきなり玄関で高笑い始められたから・・・」
雪女「放っといてください!/// そんなことはともかく、引っかかりましたね!」
男「はい?」
雪女「あなたは今私に取り憑かれました!あなたは死ぬまで私と離れられないでしょう!」
男「・・・・・・・」
雪女「あ、あれ?反応薄い・・・」
男「取り憑く?」
雪女「は、はい。あなたは雪女の私に取り憑かれちゃったんです!」
男「取り憑かれた俺は殺されんの?」
雪女「こ、殺すだなんてとんでもない!そんな怖いこと言わないで下さい!」プンスカ
男「じゃあ目的は何?」
雪女「はぇ?」
男「取り憑いたからには何か目的があるんじゃないのか?」
雪女「えと、目的・・・ですか。う~ん山の神様にはただ取り憑いてこいとしか」
男「・・・・・」
雪女「・・・・・」
ガチャ ポイ
雪女「きゃ!?」ドテ
バタン カチャ
雪女「ちょ、ちょっと待ってください!あ、開けてくださーい!」ピンポピンポピンポピンポ
~夜~
男(アイツもう帰ったかな・・・、ピンポンもとっくに鳴り止んでたし)
覗き穴 ジッ
男(いない、帰ったかな?)ガチャ
雪女「はぁ・・・はぁ」ジュージュー
男「な!?お、お前まだいたのか!?」
雪女「あ・・・男さん、やっと・・・、出てきてくれた・・・」ジュージュー
男「っ! お前、なんで帰らないんだよ」
雪女「言ったじゃないですか・・・取り憑かれたって、男さんは私から離れられないし・・・私ももう、男さんから離れられないんです」
男「お前っ」
雪女「な、なんだか目が霞んできました・・・あはは、やっぱり私は・・・何やってもだめ・・・だ・・・な」クテ
男「く!」ガシ
雪女「う、ぅう~ん・・・ここ、は?」
男「俺の家ん中だ」
雪女「男・・・さん?」
男「まったく・・・なんなんだよお前、急に取り憑いたとかなんとか」
雪女「え、へへ・・・不運だと思って、諦めてください」
男「ちっ・・・」
雪女「助けてくれて、ありがとうございます」
男「咄嗟の場面だったから助けただけだ。あのまま溶けてくれれば楽だったんだがな」
雪女「そう、ですか・・・」ズキン
男「・・・で、お前どうすんの?ただ飯食らうつもり?」
雪女「あ、い、いえ!私も何かお手伝いさせていただきます!家政婦・・・とでも思ってください」
男「家事とかできるの?」
雪女「・・・・・」
男「・・・・・」
雪女「あ!でも物を冷やすのは得意ですよ?食べ物の鮮度を保ったりするのは任せてください!」
男「ウチに冷蔵庫が無いとでも?」
雪女「うっ!」
男「・・・まぁ、おいおい覚えていってくれ。でないと問答無用でたたき出すからな」
雪女「は、はい!頑張ります!」
次の日
男「ぅ~ん・・・朝か」
トントントントントン
男「この音・・・あいつか?」
雪女「~♪あ!男さん、おはようございます!今朝ごはんをお作りした所ですよ」
男「あ、あぁ。なんだお前料理できたんだな」
雪女「ふふん、見よう見まねでやっても案外できるものですね~」
男「え・・・?」
雪女「お待たせしました!さぁ、いっぱい食べてくださいね」
男「わぁ、湯気が上がって・・・ってこれ冷気じゃないか!」
男「こ、こっちの味噌汁っぽい物は固体だし・・・米に至っては発泡スチロールみたいになってる」
雪女「あの・・・おいしくないですか?」
男「それ以前の問題だ、コレは料理と呼べない・・・」
雪女「ご、ごめんなさい」
男「もういいよ・・・カップ麺かなんか食うから」
雪女(うぅ・・・失敗しちゃった)
雪女(で、でも!男さんのお役に立てるように頑張らなくっちゃ!)
男「さて、行くか」
雪女「お出かけですか?」
男「これでも仕事があるからな・・・ってお前から離れられないんだっけ、どうしよう」
雪女「それなら大丈夫ですよ!家の中は入れますから」
男「あぁ、そう。じゃ、行くけどヘタに何かに触ったりすんなよ」
雪女「はい、行ってらっしゃいませ!」
雪女「さて、男さんがいないうちにお掃除しちゃいましょう」
雪女「へたなものには触るなって言われたけど・・・お掃除のためなら仕方ないですよね!」
男「はぁ、やっと昼飯か」
男「・・・ん?鞄に何か入ってる・・・」ゴソゴソ
男「これは、弁当箱?」
男「・・・嫌な予感がするな、ひんやりしてるし」カパ
つ氷ブロック
男「・・・・・食えと」
男「・・・」ガチャ バタン
雪女「あ、おかえり・・・なさい」
男「・・・(所々凍ってやがる)」
雪女「その、お掃除しようと思ったんですけど・・・力むとついつい」
男「・・・」
雪女「ご、ごめんなさい」
男「はぁ・・・」
男「・・・」ゴシゴシ ギュ ジャー
雪女「あの、私も何かお手伝い・・・」
男「座ってろ」
雪女「は、はい・・・ごめんなさい」
男「・・・」
雪女「・・・」
雪女「あ、あの!私頑張りますから!だから」
男「お前はなんにもしなくていいよ、ただ飯でも食らってろ」ゴシゴシ
雪女「っ!」
男「はぁ~あなんでこんなことになったんだか・・・日頃の行いなんかな、俺普通に生きてきたつもりだったんだがな~」ゴシゴシ
雪女「う、うぅ・・・」
男「毎日が普通過ぎてきゃよかったのに・・・なんで俺が」
雪女「・・・・・」グス
雪女「・・・わかりました」
雪女「じゃあ私がなんでもできればいいんですね」
男「なんにもできないから今こうして俺が苦労してるんだろ」ゴシゴシ
雪女「いいえ、できるようになってみせます!」
男「ふ~ん、じゃあ賭けでもするか?お前がなんでもできるようになるか。負けたほうは相手の言うことを何でも一つだけ聞かなきゃならないとかどうだ?」
雪女「望むところです!」
男「あっそ、まぁせいぜい頑張れよ」
雪女「絶対に負けません!」メラメラ
数週間後
男「・・・・・」モグモグ
雪女「ど、どうですか?」
男「ふ~ん、まぁ悪くないんじゃないか?」
雪女「それじゃあ!」
男「まぁ料理に関してはだけどな」
雪女「料理以外もすぐにできるようになります!」
男「ふん、せいぜい頑張れば」
雪女「せいぜい頑張りますとも!」
男(くそ・・・雪女の料理、悔しいがめちゃくちゃ俺好みの味付けだった・・・)
雪女「~♪」
男「・・・・・」ジ
雪女「ほぇ?男さんどうかされましたか?」
男「い、いや。なんでもねぇよ」
雪女「そうですか。じゃあ私は洗濯物を取り込まないといけないので・・・あ、お風呂早く入っちゃってくださいね!」トタトタ
シャワー
男(雪女・・・最初の頃と比べたらすごく進歩したな)
男(料理はできるし掃除も得意、裁縫もできて・・・)
雪女「男さーん?着替え置いておきますからねー」
男「あ、あぁ」
男(細かい気配りもできる・・・、そういえば最近は家計簿までつけ始めたな・・・これじゃまるで)
男「・・・いやいや!ない!ないだろ!だって相手は妖怪だし!取り憑かれてるし!」
雪女「男さ~ん?どうかされましたか?」
男「な、なんでもねぇよ!」
男「ふぅ、さっぱりした。お前も入ってこい・・・って雪女だから風呂には入らないのか」
雪女「失礼な!ちゃんと入りますよ、冷水ですけど」ガリゴリ
男「・・・何食ってんの?」
雪女「ん?見て分かりませんか、氷ですよ」バリボリ
男「え、なんで?」
雪女「なんでって・・・私に餓死しろって言うんですか!」プンプン
男「えぇ!?お前今まで氷なんか食って生きてきたの!?」
雪女「氷なんかとは失礼な!私の大切な唯一の食べ物です!」
雪女「まぁ、人間の食べ物も食べられないこともないですけど」
男「し、知らんかった・・・」
雪女「男さんひどいです!もう少し私に関心持ってくれたっていいじゃないですか」
男「すまん・・・」
雪女「もう・・・私がこんなにも男さんのことを思ってるのに」
男「え!?」
雪女「?」
男「お、お前なんてこと言ってんだよ!///」
雪女「何がですか?」
男(こいつ・・・もしかして素?)
雪女「ともかく男さんは許せません!」
男「ど、どうしろってんだよ」
雪女「罰としてここ!ここに連れて行ってください!」ビシ
某ネズミランド
雪女「うわぁ~♪」
男「うれしそうだな」
雪女「はい!ずっと山にいたから遊園地は憧れだったんです!」
男「ふ~ん、というか外に出て大丈夫なのかよ」
雪女「日傘もしてますしリュックいっぱいに凍らせたペットボトルを入れてきたので多分大丈夫です」
男「あっそ」
雪女「」キュ
男「!?」
雪女「男さんの手、熱いです・・・」
男「・・・お前の手はメチャクチャ冷たいよ」
男(・・・これって俗に言うデートってやつなのか?)
男「何から行く?」
雪女「あのゴーってなってガーてなるやつに乗りたいです!」
男「いきなりヘビーだな、まぁいいけど」
男(んなわけないよな・・・)
ゴーガー
男「うぅ、キツかった」
雪女「風邪が涼しくて気持ちよかったですねー」
男「さいですか・・・」
雪女「男さん!あれはなんですか?」
男「あぁ、あれはお化け屋敷みたいなもんだ」
雪女「? 行ってみましょう!」
ヒュードロドロ
雪女「な、なんだか怖いですね」
男「お前もお化けみたいなもんだろ」
雪女「お化けと妖怪は全然違います!」
バッ ギャオオオオオ
雪女「きゃあ!?」ガシ
男「!」モニュン
雪女「な、なんだったんですか今の・・・」
男(冷たいけど、やわらか・・い・・・!?)
雪女「男さん?」ムニ
男「ん?あ、あぁ怖かったな」
雪女「うう、はやくこんなところ出ましょう」モニュモニュ
男「いや、ゆっくり行こう。こういうところはゆっくり進んでこそ楽しめるんだぞ」
雪女「そんなぁ・・・うう~怖い、です・・・」ムニョモニョ
男(・・・・・・イイ)
観覧車内
男「ふ~結構あそんだなー」
雪女「そうですね、楽しかったです!」
男「・・・・」
雪女「・・・・・」
雪女「・・・あの、男さん」
男「ん?」
雪女「私・・・男さんのお役に立てるようになったでしょうか?」
男「そりゃまぁ・・・な、来たばっかの頃と比べたら」
男「最初はダメだったけど、今ではお前がきてからすごく助かってるよ。ありがとう」
雪女「・・・じゃあ、勝負は私の勝ちですね」
男「勝負?」
雪女「わ、忘れちゃったんですか?ほら、家をあちこち凍らせちゃった日に賭けをしたじゃないですか」
男「なんのことだっけ?」
雪女「もう!とぼけないでください」
男「冗談だよ、ちゃんと覚えてる」
男「”負けたほうは相手の言うことを何でも一つだけ聞かなきゃならない”ってやつだろ」
雪女「はい!私の勝ちですよね?」
男「んーでもなー、あの時約束したのは”なんでも”できるようにだからなー」ニヤニヤ
雪女「な!ずるいです、そんな屁理屈!」
雪女「あの状況だと家事全般ってことに決まってるじゃないですか!」
男「えー」
雪女「そんなのってあんまりです!」
男「あっはは、冗談だ。俺の負けでいいよ」
雪女「やったぁ!」パァァァア
男「で、罰ゲームはなんだ?全裸で逆立ちしながら町内一周でもするか?」ケラケラ
雪女「そんなこと要求しません」
男「なんでもするって決めたからな、覚悟しておくよ」
雪女「・・・てください・・・」
男「ん?」
雪女「・・・してください」
男「なんだって?」
雪女「今ここで、私にキスしてください!///」
男「なっ」
雪女「キス、ですよ。なんでも言うこと聞くって約束したじゃないですか」
男「な、なに言ってんだよ!なんでそんなこと」
雪女「好きだからに決まってるじゃないですか!」
男「!!」
雪女「男さんのことが好きで好きでたまらないんです・・・愛してしまったんです!」ジワ
雪女「男さんのことを思うと・・・胸が苦しいんです」ポロポロ
男「・・・・・」
雪女「実は男さんに取り憑いたって言うアレ・・・嘘なんです」
男「え?」
雪女「山の神様なんて言うのも嘘、そんなの存在しません」
雪女「取り憑いたから離れられないなんてのも真っ赤な嘘です」
男「だったらなんで・・・」
雪女「言ったじゃないですか、男さんを好きだからって」
男「!」
雪女「一目惚れって言うんでしょうか・・・男さんは覚えてないと思いますけど、小さい頃に私たちは一度会ってるんです」
男「え!?」
雪女「もうずっと前のことです・・・」
雪女「あの頃私は言いつけを守らずにふもとに下りて遊んでいました」
雪女「冷気の調節が上手くできず、私は溶けかけてしまいました」
雪女「もう駄目だと思った時に・・・男さんが来てくれたんです」
~回想~
雪女「はぁ、はぁ・・・うぅ」シューシュー
おと子「お姉ちゃんだいじょうぶ?」
雪女「ぁ・・・」
おと子「どこか苦しいの?」
雪女「こお・・・り・・・こお、り・・・を」
おと子「氷だね?ちょっとまってて!」タタタ
~回想終わり~
男「・・・・・」
雪女「一度だけでいいんです、どうか私のわがままを聞いてください・・・」
雪女「もし私のことが嫌いなら・・・男さんの前から消えます」
雪女「男さんのことを欺いて・・・こんなことまでして、嫌われても当然です」
雪女「でもどうか、最後の思い出として・・・キス、してください」
男「・・・・・」
雪女「・・・・・」
男「ふざけんな・・・」
雪女「」ビク
男「お前!ふざけんな!」
雪女「ご、ごめんなさい、やっぱり私ふむぐ!?」
男「」ギュ
雪女「ふ・・・んっ、ちゅ・・・んむっ・・・んぅ・・・!」
雪女「ぷはぁっ!・・・お、男さん?///」
男「目の前から消えるとかなに言ってんだ!?なにそんな勝手なこと言ってんだ!」
男「出合ったばかりの俺ならせいせいしてたかもな、でも!」
男「今の俺は!お前と過ごした時間を!思い出を!かけがえのないものだと思ってる!お前を求めてるんだよ!!」
雪女「男さん、私、わた・・・し」ポロポロ
男「あぁハッキリ言ってやるさチクショウ!俺もお前のことが、好きだ!」
雪女「!!!」
男「もうお前無しの生活なんて考えられない」
男「一生俺のそばにいろ!」
雪女「男・・・さん」
雪女「は・・・い、私・・・一生男さんのおそばにいます」ギュ
おわり
199 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 - 2011/06/27(月) 20:28:14.99 nBEhkrgE0 65/123
このあとの日常生活も書いてほしいなぁ
204 : 以下、名... - 2011/06/27(月) 20:48:20.68 GzHYrtJ40 66/123
一度「おわり」つっといて続けるのってどうなの?
男「ただいま」
雪女「ただいまー♪」
男「やけにごきげんだな」
雪女「当たり前じゃないですか!やっと両思いになれたんですから」
男「なんか、恥ずかしいな」
雪女「そんなことないです、”うれしい”ですよ!」
男「あ、あぁ、そうだな」
次の日
トントントントン
男「ん、朝か・・・いいにおいがすんな」
雪女「あ、おはようあなた♪」
男「ぶっ!何言ってんだ!ま、まだ気が早いって」
雪女「そんなことないですよ!あの時からもう夫婦じゃないですかぁ♪」
男「はぁ・・・」
雪女「はいお目覚めのチュー♪」チュ
男「!!」
雪女「目覚めましたか?」
男「あぁ、バッチリだ」
男「じゃ、言ってくるな」
雪女「いってらっしゃいの前に・・・んっ!」
男「・・・何?」
雪女「いってきますのちゅー」
男「・・・・・」
雪女「んー・・・んんー!」
男「はぁ」
チュ
雪女「えへへ~///」
男「浮かれすぎて溶けないようにな」
雪女「はい!いってらっしゃいませ」
男(やばい・・・幸せすぎてやばい)
男(いきなりあんなに可愛い嫁さんもらっちゃっていいんだろうか)
男「・・・妖怪だけど」カパ
I LOVE OTOKOSAN ←さくらでんぶ
男「・・・・・」
同僚「HEYお~とこ!また一人で食ってんのかよ、たまには一緒に食おうぜ!・・・ってそれ」
同僚「な、なにお前!?彼女なんかいたの!?」
同僚「そんな馬鹿な!親友の俺にも黙ってるなんて!!」
同僚「はは~んさては気を引きたいが為に自分で作ったな~その弁当!?はっはっh」
男「嫁が作った、まだ籍は入れてないがな」
男(入れられないってのが正しいけど)
同僚「なん・・・だと」
男「・・・・・」
同僚「お、おいおい男冗談は良子ちゃん・・・」
男「本当だ」
同僚「・・・・・・」
男「・・・・・」
同僚「男よぉ、俺よぉ・・・少なくともお前よりはモテるし、コミュ力もあったと思ってたんだよ・・・」
男「おい」
同僚「なのに・・・なのに、お前なんかに先を越されるなんて・・・」
同僚「う、う、うわぁぁぁぁあああん」ビェェエ ダダダ
男「ひどいこと言うやつだな・・・」
男「でも、なんだこの気持ち・・・優越感ってやつか」
男「やばい、ニヤニヤが止まんねぇ。俺ってこんなに気持ち悪かったっけ」
雪女「ふんふんふふーんふふふふーん♪」パタパタ
男「ただいま~」
雪女「おかえりなさいあなた♪」
男「・・・もう何も言うまい」
雪女「お風呂にします?ご飯が先?そ・れ・と・も~・・・」
男「風呂で!はい鞄!じゃ!」ピュン
バタン シャー
雪女「んもう、男さんったら照れ屋さんなんだから」
男(う、うわぁやばい!絶対誘ってるよあれ)
男(・・・妖怪と、出来るんだろうか・・・)
雪女「はいあなたあ~ん」
男「じ、自分で食えるよ」
雪女「あ~ん!」
男「あ、あ~ん」パク
雪女「ふふー♪」
男「浮かれまくってんな」
雪女「それはもう!大好きな男さんにこんなに尽くせるんですから!もう溶けちゃいそうです♪」シューシュー
男「お、おい少し溶けてる!」つ氷 ピト
雪女「きもちー♪」
男「まったく・・・」
雪女「男さんはうれしくないですか?こんなに若い奥さんをもらって」
男「俺は・・・」
男「あぁ、俺もうれしいかな」
雪女「ふふ、なら良かったです」
男(くそぉ!可愛いなチクショウ!)
男「・・・そういえばさ」
雪女「はい?」
男「少し思い出せたんだけど、俺とお前が出会った時って・・・」
男「俺はガキだったけどお前は今の姿だったよな」
雪女「そうですよ~」
男「見た目は凄く若いけど・・・お前って今何歳なんだ?」
雪女「聞きたいですか?」
男「・・・やっぱ止めとく」
雪女「安心してください!男さんがどんなに年をとっても今と変わらず尽くしてあげます!」
男「あぁ、ありがとう」
雪女「えへへ」
男(どんなに年をとっても・・・か)
夜
男「」グーグー
モゾモゾ
雪女(ぷは!えへへ、男さんのおふとんに忍び込んじゃいました)
雪女(凄く暑いけど・・・がまんがまん)
男「」グーグー
雪女(ふふ、近くで見ると男さんやっぱりかっこいいなぁ・・・)
雪女(ちょっといたずらしちゃお♪)
チュ
男「」グーグー
雪女(全然起きませんね、よーし!)
チュ チュ
雪女「んっ、んっ、ちゅる・・・ん、ちゅっ・・・れろ、んむ・・・ぷは」ハァハァ
男「ん、ぅーん」モゾ
雪女「!」ドキドキ
男「」グーグー
雪女(あぶないあぶない、起きちゃうところだった)
雪女(では、続きを・・・)
雪女「ちゅ・・・ペロ、ちゅぅっ・・・はぁ、はぁ・・・まったく、おとこ・・・さんが、ちゅっ・・・悪いんですよ・・・?」
雪女「わた、し・・・が、ちゅぅっ・・・こんなにアピール、れろ・・・してるのに、ん・・・んぅっ」クチュ
雪女(やだ・・・男さんとチューしてたら、こんなに)
男「う、うぅーん」
雪女「ちゅぅぅうう・・・れろ、んむ・・・そろそろ、やばいかな?ちゅ」
雪女(これ以上は起きそうですし、なにより我慢が出来なさそうだからこの辺で・・・)
男「うう~ん、ふとん・・・」ダキ
雪女「!?」
男「」ギュウゥゥ
雪女(んっ、あ!お・・・男さん、あ・・・つぃ、そんなに抱きしめられたら・・・♪わたし・・・あぁあ!)
チュンチュンチュチュンチュンチュチュン
男(ぅ、うーん・・・あさかぁ)
男(なんか、やけに寒いな・・・)ガタガタ パチ
男「う、うわ!雪女!ビショビショじゃないか!?」
雪女「お、おろこさぁ~ん・・・♪」ビクビク
男「うわわ、やばい!氷、氷!」ピトピト
男「まったく、どうなることかと思ったよ!」
雪女「男さんがあんなに情熱的に抱きしめるからです」
男「いや、なんでふとんに潜り込んでたんだよ」
雪女「それはー・・・色々あったんです!///」
男「色々って・・・まぁ無事だったからよかったものの」
男「もうふとんに潜り込んじゃダメだからな」
雪女「ええー!?」
男「ダメったらダメ、死に掛けといたのにまたやるつもりだったのかよ」
雪女「私としては男さんの手の中で死ぬのなら本望でした」
男「っ!ばか、何朝から恥ずかしいこと言ってんだよ」
雪女「本当のことですよ~!」
男「はいはい、わかったから早く飯作ってくれ。仕事に遅れる」
雪女「その前におはようのちゅー!」んー
男「コイツは・・・」チュ
同僚「・・・で、毎日チューしてると・・・」ウルウル
男「あ、ああ」
同僚「兄貴と呼ばせてください、そして俺にもそんな娘を落した術を教えてください!」
男「ただの偶然だ」モグモグ
同僚「偶然なわけあるか!ちくしょう羨ま妬ましい!」
男「運がよかっただけだよ・・・最初は不運だと思ったけど」
同僚「うう~俺にもそんな娘が嫁にきてくれたら仕事にも励めるのにぃ・・・!」ギリギリ
男「普段の行いだろ。お前は片っ端からナンパしすぎだ」
同僚「下手な鉄砲数撃ちゃ当たるって言うだろが!」
同僚「な、なぁ・・・嫁さん紹介してくんねーかな!」
男「いやだ」
同僚「なんだよー!ケチくさいこと言わずによー」
男「アイツを人前に出すのはイヤなんだよ」
同僚「ちぇ、そうかい」
同僚「くそ・・・男め、今に見てろよ・・・」
同僚「いつか絶対お前の奥さんにも負けない可愛い娘と結婚しちゃる!」
男「披露宴のスピーチは任せろ」
同僚「くっそー!」
男「ただいま」
雪女「おかえりなさい!ん!」
男「・・・」チュ
雪女「えへへ~、最近素直にチューしてくれますね」
男「まぁ、な」
雪女「だったらそろそろ次のステップに行きます?」ニコニコ
男「な、なんのことだ」
雪女「分かってるくせに~♪」スリスリ
男「風呂に入ろうかな!」ソソクサ
雪女「あ、もう・・・またはぐらかして」
雪女「本気・・・なのにな」
男(最近いつにもまして積極的になってきたな・・・)
男(理性を保つのがキツくなってきた・・・、本当に妖怪としていいんだろうか)
ガラ
雪女「男さ~ん!お背中流しに参りました~♪」
男「うわ!ゆ、雪女!?」
雪女「はい!ささ、後は私に任せてくださいね~」
男「な、なにやってんだよ!ていうか入ってきて大丈夫なのかよ!?」
雪女「鉄釜に入れられた気分ですけどキンキンに冷やした濡れタオルを巻いてるのでしばらくは大丈夫です!」
男「あぁ、そっか良かった・・・・・じゃなくて!な、なんで・・・つか、俺裸・・・」
雪女「妻が夫のお背中を流すのは当然のことじゃないですか!この前本で読みました!」
雪女「それとも、私にされるのはイヤですか?」ウル
男「いやってわけじゃないけど・・・」
雪女「うう」ウルウウル
男「そ、それじゃあお願いしようかな・・・」
雪女「はい!任せてください」
雪女「ではこちらに背中を向けてください、いきますよ~」
ピト
男「ひゃぁう!」ビクゥ
雪女「ご、ごめんなさい!どこか痛かったですか!?」オロオロ
男「ち、違う!冷たかったんだよ!」
雪女「そうだったんですか・・・!というか今の男さんの声、すごく可愛かったです♪」
男「ほっとけ!な、なぁやっぱりムリだからさ、あとは自分でやるから」
雪女「んーちょっとまってください・・・」
男「・・・?」
雪女「むむ~・・・」
雪女「・・・これでいけるかな・・・?」
ピト
男「ひゃぁ!?って・・・あれ?そんなに冷たくない・・・」
雪女「やった!できました!」
男「なにしたの?」
雪女「成熟した雪女はある程度体温を操ることができるんです!
雪女「高温とかはさすがにムリですけど・・・これで私もやっと普通に男さんに触れられます!」
男「成熟した・・・ってお前今何s」
ピト
男「ひゃうん!?」
雪女「野暮なこと聞いちゃだめですよ!」
男「わ、悪かった・・・もう聞かない」
雪女「素直でいいです!」
男「じゃあ、さっさと頼む」
雪女「はいは~い、・・・・・」
男「・・・?」
雪女「ん~せっかく触れるようになったんだし・・・あれやってみようかな」
雪女「ボディーソープをたっぷりつけてっと・・・えい!」
ムニュ
男「!!?」
雪女「よいしょ、んしょ!」スリスリムニムニ
男「ゆ、雪女さん・・・?」
雪女「なん、・・・んっ、ですか?」スリスリ
男「なに、してんの?」
雪女「ん、なにって、・・・洗ってるだけですよ?」
男「それはわかる、が・・・」
雪女「んふふ、男さんこういうこと好きなんじゃないですか?」
男「な、なに言って・・・・」
雪女「私見つけちゃったんですよね~、タンスの一番奥に丁寧にラッピングされたご本を」
男「!?い、いやあれは!」
雪女「往生際が悪いですよ!男の人だから、ああいうことに興味を持つのは仕方ないと思いますけど」
雪女「私がいるのにあんなご本を持ってるなんて・・・ダメですよ」
男「うっ」
雪女「言ってくれれば私はいつでもお相手しましたのに・・・男さんったら」ペタペタ
男「ゆ、雪女・・・そこは」
雪女「ふふ、ギンギンにそそり立ってますね」
男「う」
雪女「隠さないでください、私が鎮めてあげますから」
男「雪、女・・・」
雪女「すごいです、男さんの・・・手の中で脈打って、それにとっても熱いです」シコシコ
男「くっ」
雪女「ふふふ、男さん可愛いです♪」
雪女「はぁ、先っぽからお汁が出てきました・・・はぁ、すごい匂いです」クンクン
男「雪女・・・!!」
雪女「我慢しなくていいんですよ?出したくなったらいつでも出してください」
雪女「私が受け止めてあげます・・・♪」シコシコ
男「うっ、く・・・あぁ」
男(やばい、気持ちい・・・!)
雪女「あ、む・・・ちゅ、れろ・・・じゅぽ、じゅるる、・・・ちゅっ」
雪女「男さんの、おっきすぎて全部咥えられないです・・・♪あむ、ちゅるる!・・・、んっ、んっ」
男「くぁ!ぅっ!」
雪女「んむぅ、・・・れろ、ちゅっ・・・、ほろほろ、ん・・・れほうれふか?じゅるる、ちゅ」
男「雪女・・・や、ばい」
雪女「じゅぽっ!じゅぷぷ、じょっぽ・・・じゅるるっ!じゅぽ!」
男「く、う・・・で、る・・・う、うぁああああ!!」ドクンドクン
雪女「んむぅ!?・・・ん、ちゅる、じゅるる・・・ちゅっ、・・・コク・・・コク」
雪女「コク、・・んっ、ちゅぅぅうっ!じゅるる・・・、コク、コクン」
男(く!に、尿道のまでっ)
雪女「ん、ぷはぁっ!・・・はぁ、・・・はぁ、男さん、気持ちよかった・・・ですか?」ペロペロ
男「う、あ・・・あぁ」ハァハァ
雪女「よかった、です・・・ん、ちゅ」ペロペロ
男「ぅ、や、やめろ雪女・・・これ以上は」
雪女「ふふふ、男さんの・・・まだまだ固いです、これはちょっとやそっとでは治まりそうにありませんねぇ♪」シコシコ
男「雪おん・・な・・・俺、もう」
雪女「うふふ、任せてください」
雪女「困ったおちんぽさんは、も~っと気持ちいいことして鎮めてあげましょうね♪」チュ
in ベッド
男「雪女・・・、本当にいいんだな・・・?」ハァハァ
雪女「いまさら聞くのは無粋ですよ」ニコ
男「っ!」チュゥ
雪女「んっ!ちゅる・・・じゅっ、んむ・・・れろ、ちゅ・・・ぷは!」
男「・・・もう、・・・いいよな?」クチュクチュ
雪女「はい・・・!私のアソコに男さんのおちんぽ突っ込んでください♪」
男「行くぞ」クチュ ググッグ
雪女「ん、んんんっ!んぁ!・・・ぃぎ、く・・・はぁっ!」
男(く、きつい・・・まだ先っぽだけなのに)
男「雪女、大丈夫か・・・?」
雪女「私は・・・大丈夫、です・・・!」ハァハァ
男「ありがとな、雪女・・・一気に奥まで挿れるぞ」グ
雪女「は、ぃ・・・きてぇ!」
男「ぅ、く・・・はいっ、れぇ・・・!」ズププ
ブチン
雪女「ひぎっ!あ・・・がっ・・・ぁあ!」トロー
男「はぁ・・・はぁ、全部・・・入ったよ」
雪女「うれ、しい・・・やっと、男さんと、一つになれたんですね」
男「すまない、雪女・・・俺、そろそろ限界だ」
雪女「はぁ・・・はぁ、ふふ、わ、私の事は気にしないで、男さんの好きなように動いてください・・・んっ」
男「ありがとう・・・」
雪女「あっ、あっ!・・・ん!ふぅっ!・・・んぁ!・・・ぁん!」パンパン
男(雪女の中・・・、気持ち良すぎる・・・!)
男(もう、腰が止まらない!)
雪女「あん!・・・あっ!んぁぁあ!おと、こ・・・さんのがぁ!んぁ!・・・奥で、暴れてっ!・・・あっ!」
雪女「だめ、しゅごいのっ!きもひっ・・・よふぎて!頭が真っ白にぃいっ!」ズチュズチュ
男「っ・・・雪女、好きだ・・・雪女っ!」
雪女「わら、ひもぉ!すきですぅ!んっ!ぁっ!男さんの・・・こと!だいすきですっ!あっ、あん!」
雪女「らめっ!・・・・溶けりゅっ!おちんぽさんが、熱いすぎて・・・おま○こ溶けちゃぅううっ!!」ズップズップ
男「はぁ、はぁ・・・くっ、はぁ」チュ
雪女「んむ!・・・んっ!ちゅっ、れろ・・・んんぅ!・・・じゅるるっ!ちゅぱ・・・、んぅぅっ!」
雪女「ちゅ、ちゅぅぅっ!ぶはぁ!・・・はぁっ!んぁっ!・・・壊れ、ちゃぅっ!・・・おま○こ、こわれちゃうぅっ!」
男「雪女っ!・・・雪女っ!」ズンズン
雪女「はぁっ・・・はぁっ!きてっ!・・・奥にっ、男さんのを・・いっぱい、出してぇっ!」ギュゥゥゥウ
男「う、ぉおおおおおおっ!!!!」ドクンドクン
雪女「んぁああああああぁあぁあぁん!!!」ビクビク
ビュル ビュルル ビュー
雪女「しゅご、い・・・しゃせい、・・・まだ続いてる、男さんを・・・感じる♪」キュンキュン
男「はぁ!・・・はぁっ!・・・はぁっ」ズル チュプ
雪女「はぁ・・・はぁ、こんなにいっぱい・・・ふふ、体の中から溶けちゃいそうです」クテ
雪女「男さん・・・気持ちよかった、ですか?」
男「すごく、気持ちよかった・・・」ハァハァ
雪女「よかった・・・です・・・・・って、あら?」
男「ふぅ・・・ん?・・・あっ」ムクムク
男「あ、いや違う!これはその、なんて言うか」
雪女「ふふ、しょうがないおちんぽさんですね♪」ペロペロ
男「ゆ、雪女さん・・・!?」
雪女「ん、・・・ちゅ、れろ・・・んっ・・・ちゅる」
ギン
雪女「ふふ、またおっきくなりました♪・・・これは大変ですね、早く鎮めてあげないと」
男「あ、ぅ・・・ぁ」
雪女「任してください男さん、おちんぽさんが治まってくれるまで何度でもお相手してあげますからね♪」チュ
男「ゴクリ」
雪女「気持ちよかったですか?」
男「気持ちよすぎて死ぬかと思ったよ」
雪女「私も気持ちよすぎて溶けちゃうかと思いました♪」
雪女「あの後3回もビュービューしちゃって・・・、今でもお腹の中があったかくてとろけそうです♪」
男「ゆ、雪女が悪いんだからな、あんなの我慢できるか!」
雪女「ふふ、うれしいです・・・」
雪女「ねぇ、男さん・・・」
男「ん?」
雪女「後悔・・・してますか?」
男「え?」
雪女「私としちゃったこと」
男「・・・なんで?」
雪女「だって・・・私は妖怪だし」
男「だから?」
雪女「え?」
男「妖怪だからなんだってんだよ」
男「正直に言うと確かに俺は前に思った事もあるよ、妖怪としていいのかって」
雪女「・・・・」
男「でもさ・・・、雪女と繋がってわかったんだ。お互いに好き同士ならそれでいいじゃん・・・ってさ」
雪女「男さん・・・」
男「俺は雪女のことが好きだ、お前は?」
雪女「もう!そんな聞き方ずるいです、私も好きに決まってるじゃないですか!」
男「だったら問題ない、妖怪と人間なんてことは関係ないぜ」
雪女「! ふふ、そうですね。難しく考えすぎでした」
男「好きだぞ・・・雪女」
雪女「私もです、男さん」
チュ
おわり
雪女「男さん男さん大変です」
男「なんですか雪女さん」
雪女「エアコンが壊れてしまいました」
男「うそ……」
雪女「冷房がないと私溶けていまいます。死活問題です」
男(マジで動かない)
雪女「暑いです。とても暑いです男さん」
男「冷蔵庫に避難すれば!入らないか」
雪女「腐敗を防ぐために死体を冷蔵庫に、ですね」
男「生々しいな。どこで覚えたんだよそんなこと」
雪女「テレビです」
男(昨今の妖怪はこれだから……)
男「冷蔵庫は無理だから水風呂で我慢してくれ」
雪女「氷いっぱい入れてくださいね」
男「あいよ」
雪女「……」ヌギヌギ
男「タイム!脱ぐの早いよ!まだ準備すらしてないよ!」
雪女「いつでも入れるようにと。なぜ目を背けるのですか?」
男「だ、だってほら。恥ずかしいじゃん」
雪女「私は妖怪ですよ?気にする必要はないと思います」
男「そうは言っても見た目は人間の女の子でしょ!」
雪女「……」
男「とにかく服着て」
雪女「仕方ありませんね」
雪女「男さん男さん」
男「ふ、服着た?」
雪女「エッチなポーズ」ビシッ
男「着てないじゃん!」
雪女「ムラムラしました?」
男「してねーし!全然してねーし!」
雪女「おかしいですね。このポーズで世の人間男性はイチコロだと教わったのですが」
男「いいから服着てよ!」
雪女「ほんとはしちゃったんですよね?」
男「した……てねーよ!」
……水風呂入浴中
雪女「ひんやり気持ちいーです」カポーン
雪女「男さんも入りませんかー?」
ケッコウデス!!
雪女「私の身体を意識してしまうからでしょうか」
雪女「私妖怪なのに」
雪女「……」
男(一緒に入れるかっての!ほんとは入りたいけど!)
男(雪女の肌透き通るように白かったなー。きっとすべすべなんだろーなー)
男「……ウェヒヒ」
雪女「やっぱり一緒に入りませんか?」ガラガラ
男「っ!!」
雪女「入りましょうよ。この部屋とても暑いですよ?」
男「雪女が上がったら入るから!」
雪女「エアコンが治るまで浸かってろって言ったの男さんじゃないですか」
男「そ、そうだけど!」
雪女「こっち向いてください、男さん」
男「ならせめてタオル巻いて!」
雪女「タオル巻けば一緒に入ってくれますか?」
男「入る!入るから早く隠して!」
……水風呂入浴中
雪女「冷たくて気持ちいいですね」
男「そうだね」
雪女「こっちを見てください」
男「……///」
雪女「えい」クイッ
男「ちょっ!?」
雪女「やっと見てくれました」
男「……///」
雪女「タオル巻いても見てくれないので、寂しくなっちゃいました」
男「ごめん」
雪女「そんなに気になりますか?」
男「まぁね///」
雪女「……不思議ですね」
男「え?」
雪女「私は元々感情の起伏が少ないほうなのですが……」
男「そうなんだ」
雪女「男さんが私の身体を意識してしまうのだなと思うと胸がほっこりします」
男「ほっこり?」
雪女「うまく言葉で表せません。男さんと一緒にいるときもたまになるのです」
男「……」
雪女「何かで満たされるような、そんな不思議な感覚です」
雪女「もしかしたら心が温かいということなのかもしれません」
男「嫌な感覚?」
雪女「嫌いではありません。むしろ好きですよ」
男(笑顔めちゃめちゃかわいいじゃん……///)
雪女「どうしました?」
男「いや、なんでもない」
雪女「気になります。教えてください」
男「なんでもないって!」
雪女「教えてくれないとタオルとっちゃいます」
男「!!」
雪女「チャララララ~ン……」
男「言う!言います!」
雪女「はいどうぞ」
男「雪女さんのですね……」
雪女「私の?」
男「笑顔がかわいいなーなんて」
雪女「……」
男(恥ずかしー!)
雪女「私笑ってましたか」
男「うん。にっこりと」
雪女「そうですか……」
男「雪女さん?」
雪女「にやっ」
男「すごい引きつってる」
雪女「おかしいですね」
男「無理に笑わなくてもいいよ」
雪女「でも笑えば男さんが褒めてくれます」
男「あ、まぁかわいいからね///」
雪女「にやっ」
男「引きつってる」
雪女「顔の筋肉が痛いです」
男「無理しなくていいのに」
雪女「また私が自然に笑えたら褒めてくださいね」
男「そのときはね。それに、雪女は笑ってなくても十分かわいいと思う」
雪女「はい?」
男「聞き返さないでよ///」
雪女「恥ずかしいのなら言わなければいいのに」
男「すみません」
雪女「おかしな男さん」ニコッ
男「か、かわいい……///」
雪女「私笑ってました?」
男「うん。自然な感じで笑えてたよ」
雪女「にやっ」
男「引きつった」
おわり
463 : 以下、名... - 2011/06/28(火) 19:37:04.04 8eC4ZtlX0 112/123
続き書こうかと思ったけどストーリーばらばらすぎてどれを続かせればいいのかわからない
雪女「いかがですか?」
男「えっ…いらないです…」
雪女「そんなこと言わずに話だけでも聞いて下さい」
男「これから知り合いがくるので…」
雪女「お友達ですか?でも男さんが誰かと一緒にいるとこみたことないんですが…」
男「えっ…なんで名前知ってるの…」
雪女「えっ」
男「なんで名前知ってるの…?」
雪女「あ…えと…表札に書いてありました!」
男「表札ないんだけど…」
雪女「」
男(勧誘…?宗教…?1週間外に出てないし風呂にも入ってないのにでれるわけないだろ…)
雪女(あせって確認もしないで答えちゃった…どうしよう…)
男「あの…これから出かけるので帰ってもらえますか…?」
雪女「少しだけ話を聞いてくれるだけでいいんですっ!お願いします!!」
雪女「どうしてもお礼がしたくて…」
男「いや、僕なにもしてないんですけど…」
雪女「昔の事なので忘れているんだと思います…」
男「本当にそういうのいいんで帰って下さい…」
雪女「あのっ!私ドア開けてくれるまで待ってますからっ!!」
男(なんなんだよ…あんな可愛い娘と話した事すらないって…)
男(シャワーでも浴びるか…)
男「ふぅ…久しぶりにシャワー浴びると気持ちいいな…」
男「ついでだし掃除でもしとくか…」
~3時間後~
男「こんなもんか、なんだかんだで3時間も掃除してしまった」
男「そういえばあの娘ずっと待ってるとか言ってたけど流石にもういないよな」
雪女だった水「」
男「いない…やっぱり勧誘か何かだったのかな」
男「あんな可愛い娘と話したことなんてあるはずないしな…」
男「今日は早目に寝て明日こそバイト探さないとっ!」
終わり
~次の日の朝~
男「ふぁー…良く寝た…」
男「よしっ!まずは情報誌を取りに行こう」
男「少し外にでるだけだしマスクしていけば大丈夫だよね」
ガチャ
雪女「スー…スー…」
男「えっ…!なんで…!?ってか裸!?」
雪女「んぅ…あ…男さん…やっと開けてくれた…」
男「昨日の夜はいなかったのになんでいるの…」
雪女「ずっと待ってたんですけど動けなくなってしまって…」
男「えっ…どこかケガしたとか…?その…大丈夫…?」
雪女「はい、身体の方はもう大丈夫です、少し縮んでしまいましたが…」
男「縮む…?そっ…それよりっ…!早くっ…服っ!!」
雪女「あ…私はだか…」
男「ちょ!ちょっとまってて!!」
男(なんでなんでなにがあったのどうしようっ…!!)
男「とりあえず何か着れるもの!!」
男「くさっ…!洗濯してあるのない…」
男「そうだっ…!面接する時に着なさいって母さんが送ってくれたシャツがしまってあるはずっ!!」
男「下は…ないけど上があるだけいいよね…うん…」
ガチャ
男「とっ…!とりあえずっ…!これっ…!!」
雪女「あ、ありがとうございます」
男(裸…見てしまった…)
雪女(はだか…見られちゃった…)
男雪女「あのっ…!」
男雪女「あっ…どうぞっ…!!」
男「…」
雪女「…」
男「えーと…どうぞ…」
雪女「あ、はい。あの、これからどこかにお出かけするのですか?」
男「あ、うん…ちょっと…」
雪女「そうでしたか…帰ってくるまで待っていてもいいですか?」
男「あ…えと…」
雪女「遅くなっても構いませんので…」
男「わかりました…でもそんな格好だし…中で待っててください」
雪女「あ、ありがとうございます!!」
男(つい家にあがらせちゃったけど大丈夫かな…)
男(考えてても仕方ないし…急いで帰れば大丈夫だよね)
~男宅~
雪女「ここが男さんの家…男さんの匂いがする…」
雪女「ちょっと暑くなってきちゃった…少しくらいならいいよね…」
ガチャ
男「ただいま…」
雪女「あっ…!おかえりなさいっ!!」
男「なんで冷蔵庫開けてるの…?」
雪女「こ…これには深い事情が…」
雪女「実は私雪女なんです」
男「えっ…雪女って…妖怪の…?」
雪女「はい、男さんが小学生くらいの時にお会いしたことがあるのですが覚えてませんか?」
男「小学生の頃…ごめん、覚えてない…」
雪女「そうですよね…もう10年以上前のことですし…」
雪女「雪女って大きくなれば溶けてもある程度は耐えられるんですが、子供が溶けちゃうとそのまま消滅してしまうんです」
雪女「でも私、お母様からの言い付けを守らずに山を下りてしまって…」
雪女「山の上で育った私にとってそれは素晴らしいものでした」
雪女「遊ぶのに夢中になってしまって気付いた時には身体の力が抜けてしまって…」
男「もしかして…あの時の…」
雪女「はい、男さんがきて助けてくれました」
男「助けたっていうか…氷渡しただけで…」
雪女「いいえ…あの時男さんが来てくれなかったらきっと私は消えてしまいました」
雪女「だから男さんは私の命の恩人なんですっ!!」
男「そんな大げさな…」
雪女「男さんにいただいた命なんです、男さんのためならなんでもできます!」
男「なんでも…」
雪女「男さんのために料理も洗濯も全部覚えたんです!ですから…私を男さんの傍においてくださいっ!!」
男「でもっ…!俺…こんなんだよ…?俺なんかでいいの…?」
雪女「男さんがいいんですっ!男さんじゃなきゃだめなんですっ!!」
男「本当にいいの…?雪女のこと傷つけちゃうかもしれないし、きっと気持ち悪いこともしちゃうかも知れない…」
雪女「男さんは気持ち悪くなんてありません!あの日から男さんのために生きるって決めたんですっ!!」
男「そ…それじゃ…こんな俺でよければお願いしますっ…!」
雪女「はいっ!!」ポロポロ
男「えっ…!なんで泣いて…やっぱり…嫌だった…とか…?」
雪女「ちが…うれしくて…」
男「あ…あー…そんな…泣かないで…えっと…ごめん…」
雪女「悪いのは私でっ…!そのっ…ごめんなさいっ!!」
ガチャ
男「ちょっ…!外にでたらっ!!」
雪女「」
終わり