ヴィーネ「私が買ってあげたコロコロ全然使ってないじゃない!」
ガヴリール「いやーコロコロするための筋肉がなくてさぁー」カチカチ
ヴィーネ「ネトゲばっかり。ほんとしょうがないんだから」コロコロ
ヴィーネ「ベッドの下もほら、ちょっとコロコロしただけでごっそり取れ───」
金色のちぢれ毛『』
ヴィーネ「」
ヴィーネ(こ、これは……ガヴのあそこの毛!?)
ヴィーネ(とんでもないレアドロップ!!すぐさまセロテープで保護して保管しなきゃ!)
ヴィーネ(きっと日頃の行いが幸運を生んだのね!)
ヴィーネ(…………いや待て、喜ぶのは早計……私の記憶ではガヴはまだ生えていないはず……)
ヴィーネ(ラフィ? いえ、髪の色からして銀色よね。タプちゃん? よくガヴに会いにきているし)
ヴィーネ(あるいはお義姉さんもありえるわね。これは難しい鑑定だわ……)
ガヴリール(……急に固まってどうしたんだろ)
元スレ
ヴィーネ「もうガヴリール!掃除ぐらいしなさいよ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1558012604/
ヴィーネ(これは)
ヴィーネ(これはもしかすると、ガヴの初めての)
ヴィーネ(はじめての処女毛かもしれない)
ヴィーネ(一縷の望みにかけるか……)
ヴィーネ(もう少しコロコロしてみて同じ毛がでてこなければ可能性は高まるわ)
ヴィーネ(落ち着いて調査を続けるのよヴィネット)コロコロ
ガヴリール(あ、またコロコロ始めた)
ヴィーネ(さぁ、一往復でごっそりホコリが巻き取れたわ)
ヴィーネ(この中に毛は……!)
金色の長い毛『』ゴッソリ
ヴィーネ「ガヴの上の毛が邪魔!!」
ガヴリール「えっ」
ヴィーネ(くぅぅ……ていうかホコリとか羽毛とかわけのわからない小さなゴミが邪魔すぎて分からない)
ヴィーネ(何かいい方法は……)
ガヴリール(髪、そんなにうっとうしく見えるかな……そろそろ夏だしな…切ったほうがいいかな……)
ヴィーネ(……!)
ヴィーネ(お風呂場!)
ヴィーネ(そうよ排水溝を覗けば一発で分かるじゃない)
ヴィーネ(さあ、ガヴの幻の美毛を採取しに行くわよ!)ダッ
ガヴリール「ヴィーネー? どこいくの?」
ヴィーネ「ふふふ……」
ヴィーネ(ガヴの家の排水溝……)
ヴィーネ(オープンザプライスッ!)
赤色の長い髪『』
ヴィーネ「」
ヴィーネ「ガヴ? これはどういう事なの?」
ガヴリール「どうしたんだよお前さっきから……なにそれ?」
ヴィーネ「これ、サターニャの髪よね」
ガヴリール「え……なんでわざわざ拾ってきたんだよ」
ヴィーネ「しらばっくれないで。これはお風呂場にあったのよ。つまりサターニャはガヴの家でお風呂に入ったのよね?」
ガヴリール「一昨日ぐらいに勝手に泊まっていったけど」
ヴィーネ「私に隠れてサターニャと浮気してたのね!?」
ガヴリール「なに言ってんの!?」
ヴィーネ「信じられない!!私がいながらよりによってサターニャと浮気!?どういう事なの!」
ガヴリール「浮気ってなんだよ!?私達そんな関係じゃないだろ!」
ヴィーネ「いったい私のどこに不満があるのよ!」
ガヴリール「しいて言えばそういうとこだよ!」
ヴィーネ「くぅぅぅー……!ガヴの家にサターニャの痕跡があるなんて」
ヴィーネ「私もマーキングしちゃうんだから!」プチッ プチッ
ガヴリール「髪をまき散らすな!!」
ガヴリール「掃除始めたと思ったらいきなり発狂すんのやめてよ。恐怖だわ」コロコロ
ガヴリール「私の初コロコロが友達の毛の処理になるなんて予想もしなかったよ」ベリッ
ヴィーネ「ふんだ、ふんだ」
ガヴリール「ヴィーネの髪、すごく綺麗なんだから大事にしてよ」
ヴィーネ「……私の髪が、きれい?」
ガヴリール「うん。ツヤがあって滑らかで、すごく綺麗な黒髪でしょ?」
ガヴリール「私は好きだよ」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「」ピッ
『私は好きだよ』
『私は好きだよ』
ガヴリール「なんで録音してんだよ!!?」
ヴィーネ「これ家宝にする……」
『私は好きだよ』
ヴィーネ「えへへへ」
ガヴリール「消せよそれ!」
ヴィーネ「やだもん」
ヴィーネ「目的の物とは違うけど思いがけないものが手に入っちゃった」
ガヴリール「ヴィーネは結局何してたの? なんか挙動おかしかったけど」
ヴィーネ「それはもちろんガヴのいんも───」
ガヴリール「いんも?」
ヴィーネ「……い、い、インモラルな事をしようかと」
ガヴリール「……インモラルな事はしないでよ」
ヴィーネ(……あ、結局ガヴに生えているか確認してないわね)
ヴィーネ「ねぇガヴ」
ガヴリール「ん?」
ヴィーネ「下脱いでもらっていい?」
ガヴリール「インモラル続行かお前」
完