ミサト「あらシンちゃん、今日は豚の角煮?」
シンジ「ええ、新しく圧力鍋買ったから試しに作ってみたんです」
ミサト「ビールと合うのよね~♪」
アスカ「ふんっ、バカシンジのくせに中々やるじゃない」
元スレ
アスカ「新種の使徒ですって?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1557977402/
ミサト「ク~ッ!うめ~!」
シンジ「圧力鍋使うとこんなに柔らかくなるんだ」
アスカ「あったり前でしょ、高圧にすることで超高温での調理を可能にしてるのよ」
シンジ「アスカは物知りだね」
アスカ「ふん、こんなの常識よ!」
ミサト「」グビグビ
テレビ「テロップ:南米沖にてM7.1の地震が発生」ピンポーン
シンジ「最近どこも地震ばっかりだね」
アスカ「ここだっていつ地震が来るかわからないものね~」
ミサト「大丈夫よん、ジオフロントは震度7まで耐えれるように作られてるから~」
シンジ「さすが科学の街ですね」
ネルフ
マヤ「最近使徒、こないですね」
日向「最初は15年のブランク、この前は1週間だからな。気まぐれにもほどがあるよ」
青葉「南米沖で結構大きな地震があったらしいけど、大丈夫かな」
日向「セカンドインパクトに比べたら大したことないさ」
シンクロテスト当日
アスカ「使徒が来ないとテストばっかり、嫌になっちゃうわ~」
シンジ「使徒が来ないほうが平和でいいじゃない」
アスカ「早くエヴァにのって闘いたいのに~」
綾波「…」
リツコ『3人とも、あがっていいわよ』
日向「葛城さん、浅間山地震観測所から入電です」
ミサト「何よ?この前の機械は弁償したじゃない」
日向「それが…見てください、これ」
ミサト「…これは!リツコ、ちょっち来て!」
リツコ「何かしら」
日向「最近起きた太平洋上での地震を示したマップです」
リツコ「3日前の南米沖を中心にそこからポリネシア諸島にまで分布しているわね」
ミサト「これってもしかして…!」
日向「新たな使徒、でしょうか」
リツコ「ありうる話ね」
マヤ「MAGIの解析によると第3新東京市が地震の軌跡の線上に位置しています!」
ミサト「やはり新たな使徒…!」
リツコ「地中からここまで来るつもりね…」
ミサト「震源の深さは?」
青葉「現在、地下8km前後を維持しています」
リツコ(直接ターミナルドグマに乗りこむつもりだわ…)
作戦会議室
日向「地下から来られたんじゃあ手の出しようがないですね」
ミサト「…到着予定時刻は?」
マヤ「MAGIの計算によるとネルフ本部到達時刻は78時間後です」
ミサト「3日か…穴を掘る暇もないわね」
ミサト「アレしかないか…」
冬月「マリアナ海溝での使徒迎撃、かね?」
ミサト「はい、それしか手はありません」
冬月「…MAGI何と言ってる?」
ミサト「賛成1、条件付き賛成が2です」
ゲンドウ「かまわん、やりたまえ葛城一佐」
ミサト「ありがとうございます」
ゲンドウ「ただし初号機は出撃させず、零号機と弐号機による作戦とする」
ミサト「…わかりました」
リツコ「また無茶な作戦を立てるものね、葛城作戦部長さん」
ミサト「これでも時間内に実現可能、おまけに成功率の最も高い作戦よ?」
リツコ「そもそも可能なの、この作戦は?」
ミサト「…もうなりふりかまってらんないのよ、やるしかないわ」
太平洋上
艦長「また我々太平洋艦隊が運び屋の仕事とは…」
ミサト「エバー三機および迎撃兵器の運搬、ご協力感謝いたします」
艦長「ふん!」
アスカ「まーたここで戦うことになるとはね~」
シンジ「あの時を思い出すね!」
綾波「…生臭い」
ミサト「では作戦を説明するわ」
ミサト「今回の作戦は零号機と弐号機によるマリアナ海溝8000m地点による使徒の迎撃とします」
シンジ「僕はいいんですか?」
ミサト「シンジ君は艦上で待機、二人のサポートをお願い」
綾波「迎撃はどうすれば?」
ミサト「零号機は機雷の設置及び魚雷による遠距離射撃、弐号機はソニックグレイブによる近接戦闘をお願い」
アスカ「私にまかせればお茶の子さいさいよ!」
ミサト「また8000m地点ではかなりの水圧が想定されるためD型装備による出撃よ」
アスカ「え~またあのダッさいのに乗るの~!?」
ミサト「ぺちゃんこになるよりましでしょ?」
アスカ「しょうがないわね…」
ミサト「それと最後に二人には遺書を書いてもらうに規則になってるけど、どうする?」
綾波「私はいい」
アスカ「どうせこれが失敗したらみんな死ぬんでしょ?私もいいわ」
ミサト「…わかったわ」
リツコ(今回の作戦でエヴァ2機喪失もありえるわね…)
マヤ「現在目標はマリアナ海溝南南西200㎞地点です」
リツコ「そろそろね…」
ミサト「では2人とも準備はいいかしら?」
アスカ「はーい!」
綾波「はい」
ミサト「ではエバー各機、進水開始!」
ヴィイイイイイイン
シンジ(2人とも…気を付けて)
潜水中
アスカ「あーあ、やっぱりD型装備だと動きづらいわね~」
綾波「…」
アスカ「まあでもマグマの中よりはまだマシかしらね、暑くないし!」
綾波「…」
アスカ「あんたも何かしゃべったらどうなの?退屈でしょ」
綾波「…いい」
アスカ「ふん!せいぜいあたしの足を引っ張らないでよね!」
綾波「…」
マヤ「エヴァ2機、目標地点に到達しました」
ミサト「いーい?レイ、零号機はポイントに機雷を設置、アスカは待機してて」
綾波『はい』
アスカ『テンション上がってきた~』
リツコ「使徒は?」
マヤ「目標到達まであと60!」
ミサト「頼んだわよ…二人とも」
綾波「…」
アスカ「…」
マヤ『50…40…30…20…10……来ます!』
ガラガラガラガラ
ニュルーン
アスカ「ミミズゥ!?」
マヤ「目標ポイント到達!MAGIによる解析出ました、パターン青!使徒です!」
リツコ「はやり…」
ミサト「作戦開始!機雷を爆破!二人はATフィールドで防御して!」
アスカ・綾波『『了解!』』
ドガアアアアン
アスカ「ファースト!援護して!あたしが後ろから回り込む!」
綾波「…了解」ドガアンドガアン
アスカ「うおりゃああ!」
ガキーン
アスカ「ちっATフィールド…!」
ニュルル
アスカ「きゃあっ!」
ミサト『レイ!そっちに来るわ、避けて!』
綾波「…!」スッ
ドガン ガラガラガラ
綾波(危なかった…)
ミサト『距離を取って!アスカ、状況は!?』
アスカ「相手のATフィールドが硬いうえに機動力が高い!分が悪いわね…」
アスカ「おまけに暴れまわってあちこちから熱水が出まくってて暑いったらありゃしない!」
アスカ「…熱水!そうだわ!こいつに食わらせてやればいいのよ!」
綾波「…私も協力する」
アスカ「ファーストはでっかい熱水噴出孔を探して!あたしはこいつを捕まえる!」
綾波「了解!」
マヤ「近辺に巨大な熱水噴出孔確認!ポイント送ります!」
リツコ「なるほど、熱せられた海水は400℃以上にもなる。高温高圧下で超臨界状態になった海水の酸化力はかなりのものよ」
ミサト「ナイスアスカ!そのままやっちまいなさい!」
シンジ「アスカすごいや!」
アスカ「待ちなさいコンニャロー!」
ニュルーン
アスカ「クソッ追いかけっこじゃ勝てないわ…」
綾波「弐号機、こっちに追い込んで!」
アスカ「!わかってるわよ!」
ニュルーン
綾波「くっ…!」ダキッ
アスカ「捕まえた!このまま噴出孔に投げ捨てるわよ!」ダキッ
ポイ …キュイイイインン
ドガアアアアアアアアアアン!!!
マヤ「目標、消失しました!」
ミサト「いよっしゃあ!」
シンジ「やった!」
ミサト「作戦終了、二人とも!上がっていいわよ」
アスカ「ふう、何とかなったわね」
綾波「早くここから離れましょう」
ガラガラガラ
アスカ「やばっ!」
綾波「危ない!」ガバッ
ガラガラ ブチィ
マヤ「!零号機と弐号機のケーブル断裂!内蔵電源に切り替わりました!」
ミサト「なんですって!?」
リツコ(最悪の事態ね…)
シンジ「そんな…」
アスカ「痛たたた…」
綾波「…」
ピッピッピッピ
アスカ「内蔵電源になってる…!?ケーブルがちぎれたんだわ!」
綾波「私も…」
アスカ「どうすんのよこれぇ!?」
綾波「生命維持モードに切り替えるしかないわ」ピッ
アスカ「…なんで助けたのよ、あんただけでも逃げればよかったのに」ピッ
綾波「見捨てるわけにはいかないわ」
アスカ「アンタってほんとバカよね…」
ミサト「まいったわね…ケーブルがちぎれたんじゃ回収できないわ」
シンジ「僕が初号機に乗って回収します!」
リツコ「初号機はB型装備のままよ、無理だわ」
シンジ「でもこのままじゃ二人が…!」
リツコ「幸い、二人とも生命維持モードにしてるから18時間は耐えられるわ」
ミサト「残り18時間で打てる手を考えるしかないわね…」
アスカ「いまミサトたちがどうするか考えてるってさー、どうすんのかしらね」
綾波「私たちにできることは待つことだけよ」
アスカ「どうする?このまま助けが来なかったら?」ニヤニヤ
綾波「…」
アスカ「あーあ、あんたってこんなときでも仏頂面なのね。少しは表情出しなさいよ」
綾波「…」
ミサト「やはり、本部から初号機のD型装備を空輸してもらうしかないわね」
リツコ「D型装備はもうないわよ、あと半日でつくれるかどうか…」
ミサト「お願い、大至急造らせて」
リツコ「技術局に無茶言うわね…わかったわ、マヤ!お願い」
マヤ「はい、開発課に連絡します!」
シンジ「二人とも…大丈夫かな…」
アスカ「ねえ…あんたはあいつのこと、どう思ってんの?」
綾波「あいつって?」
アスカ「バカシンジのことに決まってるでしょ」
綾波「…よくわからない」
アスカ「これだから日本人は…はっきりしなさいよ」
綾波「碇君といると楽しい気分になるわ」
アスカ「それって好きってことじゃん」
綾波「そうなの?」
アスカ「そうよ」
綾波「あなたは、碇君のことどう思ってるの?」
アスカ「はんっ、あんなやつこっちから願い下げよ!」
アスカ「ナヨナヨしてて内罰的でおまけに無自覚、無警戒!」
アスカ「最近ちょっとシンクロテストの成績がいいからって調子に乗ってるし!」
綾波「あなたも碇君のこと、好きなじゃないの」
アスカ「はぁっ!?ななな何言ってんのよ!」
綾波「だって私が知らない碇君のことたくさん知ってるもの」
アスカ「一緒に住んでたら嫌でもわかるっつーの!」
綾波「そう…」
ミサト「できた!?日向君!」
日向『ええ、なんとかできたそうです。粗造りですが性能は問題ないそうです』
ミサト「了解!大至急こっちに運んで!そう、B-2でね!予備のケーブルも忘れないで!」
リツコ「ミサトも人使いが荒いわね」
ミサト「二人とも!回収のめどが立ったわよ!あと少しだけ頑張って!」
綾波『はい』
アスカ『もう待ちくたびれたわよ~』
B-2、到着
ミサト「初号機をB型装備からD型装備に変更!急いで!」
初号機、D型装備
リツコ「シンジ君、急ごしらえだから破損する可能性もゼロではないわ、ATフィールドを展開しつつ潜水して!」
シンジ「わかりました!」
ミサト「潜水開始!」
ザバアアアアアア
アスカ「生命維持モードに移行してから15時間、あたしたちの命もあと3時間ねー」
綾波「今初号機が回収に向かってるわ」
アスカ「ここまで結構かかるわよ、間に合えばいーけど」
綾波「…」
シンジ「おーいアスカー!綾波ー!」
綾波「碇君だわ」
アスカ「おっそいわよバカシンジ!何時間待たされたと思ってんのよ!」
シンジ「ごめん、いまケーブルを付け替えるよ」
ガチャン
シンジ「でも元気そうでよかったよ」
アスカ「元気じゃないわよ!お腹はすくしトイレも行きたいしもう最悪!」
綾波「ありがとう」
シンジ「ミサトさん、お願いします!」
ミサト『了解!ケーブル引き上げて!』
アスカ「あ~疲れた~さっさと家に帰りたい~」
綾波「…」
シンジ「そうだ、食堂でご飯食べようよ!二人ともお腹すいてるでしょ?」
アスカ「そうね、シンジ様のお誘いとあっちゃ断れないわ~。ね、ファースト」
綾波「ええ、行くわ」
シンジ「じゃあ行こう!」
ミサト「あら楽しそう!じゃあわたしm
リツコ「あなたはこっちよ」
バサバサッ
ミサト「こ、こりは…」
リツコ「本作戦における爆発等、周辺諸国による苦情の書類よ。全部返事しといてね、作戦部長さん」
ミサト「あーもー!しょうがないでしょー!これしかなかったんだからー!」
リツコ「それが終わったら一緒にご飯食べましょ」フフ
ミサト「一番強いのは他人からのプレッシャー(圧力)ね、間違いなく…」
終劇