1 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:06:26.40 ayTW2/XjP 1/89


佐々木「自白剤の類なの?」

「い、いえ。そういうキケンなものでは……」

佐々木「ふうん」

「最近女の子の間で流行ってるんです!好きな人に告白したいけど勇気がでない、みたいな時に」

佐々木「これを飲むのね」

「そうなんです!まあ、実際はただのあめ玉なんですけど……」

佐々木「プラシーボ効果というやつね、実際にそういう心理状況っていうのは、事象に少なからず影響を……」

「あ、あの!それあげますから、使ってみてください」

佐々木「え」

「ぜひ!」

佐々木「はあ、まあいいけど」

「……うっし」

佐々木「?」



元スレ
佐々木「ん?素直になる薬?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1306497986/
佐々木「憂鬱だ」キョン「佐々木でも憂鬱になることがあるんだな」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1306669079/

10 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:10:44.96 ayTW2/XjP 2/89


佐々木「というわけなんだ、キョン」

キョン「いかにもうさんくさいものを渡されたな」

佐々木「そうなんだよ、彼女はああ言ってたけど、僕はあまり信用していなくてね」

佐々木「こういう非日常的を日常とする君に助言を求めに来たのさ」

キョン「なんだ、バカにしてるのか」

佐々木「まさか、尊敬しているんだよ」

キョン「まあいいさ。経験則から言わしてもらうが、あの手の連中から貰ったものなら、下手に手を出さない方がいいな」

佐々木「やはりそうかな」

キョン「うちの連中にも言えることだが、何か俺たちには及びも付かないような意図を裏に隠してるんだ、いつも」

佐々木「怖いなあ、まったく。くっくっ」

キョン「楽しそうじゃないか」

佐々木「おや、そうかい?」

キョン「やれやれ」


14 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:18:33.38 ayTW2/XjP 3/89


佐々木「大体、僕は誰かさんと違ってひねくれ者でもないからね」

キョン「はあ?」

佐々木「自画自賛するようで、あまり気分はよろしくないけど、僕は結構自分に素直なタチだと思うんだよ」

キョン「そうかい」

佐々木「そもそも、用途が告白の時の背中押しとなれば、僕には全く必要がないのさ」

キョン「言ってて自分で哀しくないのか、お前は」

佐々木「そういう君だって、似たもの同士じゃないか」

キョン「あのなあ、俺はお前と違って、出来るものなら彼女だって欲しいし、青春を謳歌したいんだよ!普通にな!」

佐々木「くっくっ、そうだったね。まあ、そんなに怒らないでおくれよ」

キョン「まあいいさ、お前に使うアテがないんなら、さっさと捨てちまえ」

佐々木「それも悪いじゃないか」

キョン「ふむ……じゃあ、今ここで飲んじまえよ」

佐々木「一応用心して、救急車を呼ぶ準備だけはしておいて欲しいな」

キョン「あめ玉なんだろ、ただの」

佐々木「毒とも限らないさ」


17 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:25:53.89 ayTW2/XjP 4/89


佐々木「ごくん」

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「ぐっ……ううっ……」

キョン「さ、佐々木!?」

佐々木「く、苦しい……」

キョン「おい!?だ、大丈夫か!きゅ、救急車!119!」

佐々木「……くっくっ」

キョン「……え」

佐々木「す、すまないね……ふふっ……心配させたみたいで……くくくっ」

キョン「お、お前な!」

佐々木「ちょっとからかってみたくなったのさ、君の態度があまりにもつっけんどんだったんでね」

キョン「やれやれ」


18 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:32:09.62 ayTW2/XjP 5/89


佐々木「実においしいアメだったよ」

キョン「そうか、うんとまずかったらよかったんだが」

佐々木「おいおい、怒らないでおくれよ」

キョン「俺はこの一年間で、何が起こっても信じちまうような、純粋無垢な受容の心を身につけたんだ」

佐々木「くっくっ、悪かったね、それは」

キョン「お前な……」

佐々木「まあでも、ほら、いつもの通り。何の変わりもない。心配してくれてありがとう」

キョン「心臓に悪いから、冗談は時と場合をわきまえてくれよ、これからは」

佐々木「うん、約束するよ。君に嫌われたら生きていけないからね、もう」

キョン「……ん?」

佐々木「え?あ、ああ……僕は友達が少ないってことだよ」

キョン「あ、ああ……」

佐々木「まあ、友達が少なくたって、キョンが傍にいてくれればそれで問題ないんだけど」

佐々木「……!?」


21 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:40:07.36 ayTW2/XjP 6/89


キョン「お、おい……佐々木?」

佐々木「(ぼ、僕は何を言って……)」

キョン「おまえやっぱり、その薬で何か……」

佐々木「いや、僕はなんともない!今まで通りさ!」

キョン「ほんとか?」

佐々木「そうとも、今まで通り君のことがだいす……わぁぁぁっ!?」

キョン「!?」

佐々木「あ、あはは!冗談さ!びっくりしたかい?」

キョン「あのなあ……だから本当に心臓に悪いからやめろって」

佐々木「そ、そうだね。気をつけるよ、じゃあね、キョン!」

すたこらさっさっさー

キョン「やれやれ、なんだったんだ一体」

~~~~~~

佐々木「はぁ……はぁ……」

佐々木「これはとんでもないことになった」


31 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 21:53:10.72 ayTW2/XjP 7/89


~その夜・佐々木の部屋~

佐々木「だいたい何だって言うんだ」

佐々木「もらったのは素直になる薬のはずなのに」

佐々木「あれじゃあただの男好きじゃないか……ああ、思い出しただけでも恥ずかしい」

佐々木「あ、明日には薬の効果も切れていてくれないと困るな」

佐々木「何せ僕の学校はただでさえ男子が多いんだし……」

佐々木「ああ、憂鬱だ」

~翌朝~

佐々木「さて、体に変わったところもなさそうだし」

佐々木「もう大丈夫かな……」

とぅるるるる

佐々木「ん、キョンか……」

佐々木「もしもし」

キョン「おお、元気そうだな」

佐々木「なんだい、藪から棒に」


37 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 22:00:51.99 ayTW2/XjP 8/89


キョン「いや、なんというか。昨日の去り際のお前が何だか妙な感じがしたからな」

佐々木「そ、そうかな」

キョン「ちょっと気になって電話したのさ。いや、なんともないならいいんだ」

佐々木「まったく、心配性だね君も。でも、そういう優しい所が好きだよ」

キョン「え?」

佐々木「い、いや!ゆ、友人としてね!」

キョン「あ、ああ、そうか」

佐々木「(だめだ……全然治ってないじゃないか……)」

佐々木「と、とにかく、もう切るよ」

キョン「あ、なんだ。忙しかったか、悪いな」

佐々木「違うよ、君の声を聞いてると、会いたくなっちゃうから」

キョン「はあ?」

佐々木「いやその!学校の友達とね!早く学校行きたいなあなんて!」

キョン「(昨日友達少ないって言ってたなかったっけ……?)」


44 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 22:25:58.51 ayTW2/XjP 9/89


佐々木「まずい」

佐々木「こんな調子で学校なんかに行ったら……」

佐々木「……」

佐々木「こんな僕にだって、一応イメージってものがあるんだ」

佐々木「うーん」

佐々木「まあいいか、とりあえず登校してみて、ダメそうなら早退すればいいさ」

~放課後~

佐々木「……なんともなかった」

佐々木「何事もなく、普通……」

佐々木「朝で薬が切れたと考えるべきなのかな」

佐々木「やれやれ、人騒がせなあめ玉だったよ」

佐々木「くっくっくっ」

キョン「あれ?佐々木じゃないか」

佐々木「やあ、奇遇だね」キュン

佐々木「あ、あれ……?」


56 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 22:41:51.18 ayTW2/XjP 10/89


キョン「どうかしたか?」

佐々木「い、いや、何も……」

キョン「ははあ、さては腹が減ってるな?」

佐々木「え?」

キョン「俺からたかろうったってそうは行かないぞ、何せ財布がスッカラカンだからな!」

佐々木「いや、誰も聞いてないんだけどね……」

キョン「そ、そうか」

ぐー

佐々木「キョン、君、お腹が減っているのかい」

キョン「……」

~~~~~~

佐々木「くっくっくっ」

キョン「いつまで笑ってるんだよ、まったく。弁当を忘れる日だってあるだろう」

佐々木「悪いね。でも、そんなにがっついてハンバーガーを頬張ることないじゃないか」


58 : 以下、名... - 2011/05/27(金) 22:46:23.68 ayTW2/XjP 11/89


佐々木「ハンバーガーは逃げないよ」

キョン「いや、そうとも限らん」

佐々木「くっくっ、君は本当に用心深くなったな」

キョン「何が起きても不思議じゃないからな……がつがつ」

佐々木「……」

キョン「……?」

佐々木「あ、ああ、ごめん。君の食べっぷりがいいから、なんだか見とれていたよ」

キョン「動物園感覚か?まあおごってもらってるから文句は言わんがな」

佐々木「違うよ、なんていうか、愛おしいっていうか」

キョン「はあ?」

佐々木「あ!?いや、だからやっぱりあれだね、動物園感覚だね、はは」

キョン「お前、やっぱりなんか変じゃないか?」

佐々木「き、気のせいだよ」

キョン「ふむ……」じー

佐々木「あう……」





479 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:03:59.35 VdEny4q/P 13/89


>>58の続きから

佐々木「きょ、キョン。あんまり見つめないでくれないか、恥ずかしいじゃないか」

キョン「お前、何か隠してるだろ」

佐々木「そ、そんなことないったら」

キョン「んー?」じー

佐々木「だ、だから……その、ええと」

キョン「ははあ、わかったぞ」

佐々木「!」

キョン「さてはお前、ほんとはこっちのテリヤキの方がよかったんだろ」

佐々木「……はあ?」

キョン「チーズバーガー頼んだものの、俺がテリヤキ頼んだの見て、急に食べたくなったんだな」

佐々木「いや、あのね」

キョン「皆まで言うな、ある、俺にもあるぞそういうこと。だから気持ちはよくわかる」

佐々木「キョン?」

キョン「まあもともとお前の金で買ったハンバーガーだ。好きなだけ食えよ」

佐々木「……なんだかなあ」


488 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:12:04.72 VdEny4q/P 14/89


キョン「確かにこのテリヤキの匂いは殺人的だからな」

佐々木「くっくっ、まあそういうことにしておこうか」

佐々木「(助かったね、これは)」

キョン「ほれ」

佐々木「ん?」

キョン「食っていいぞ。ほれ、あーん」

佐々木「……え?」

キョン「お前におごってもらったんだ、遠慮するなよ」

佐々木「いや、そういうことじゃなくて……」

きゅん

佐々木「(あ、あれ……?体が勝手に)」

佐々木「……あむ」

キョン「そうそう、我慢はよくないぞ」

佐々木「(これは、いわゆる間接キスというやつじゃないか……というか、あーんって)」

佐々木「(ぼ、僕はなんて恥ずかしい真似を……でも、でも)」


497 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:24:34.81 VdEny4q/P 15/89


佐々木「……はっ」

キョン「?」

佐々木「危ない危ない、僕としたことが、状況に流されるところだったよ」

キョン「何だ、流されるって」

佐々木「いや、こっちの話だよ。気にしないでくれ」

キョン「なんだそりゃ。まあいいか、ほれ、それよりもっと食べるか?」

佐々木「いや、もう結構だよ……あーん」

キョン「それは新しいギャグなのか?」

佐々木「い、いや!ちがっ……これは」

キョン「……ほれ、あーん」

佐々木「あむ」

キョン「ははは」

佐々木「(だ、だめだ……だんだん抗えなくなってきている様な気がする……)」


499 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:30:24.48 VdEny4q/P 16/89


佐々木「ね、ねえキョン。もうやめにしないか、周りが見てるよ」

キョン「え?そうか?」

佐々木「周りから、恋人か何かかと思われてしまうよ」

キョン「別にいいじゃないか」

佐々木「え?」

きゅんっ

佐々木「はう……」

キョン「知り合いに見られてるわけでもなし、そんなに気にするなよ」

佐々木「ぽけー」

キョン「おい、聞いてるか?」

佐々木「そ、それは告白と受け取ってもいいのかな」

キョン「はい?」

佐々木「はっ……うわぁぁっ!な、なんでもない!なんでもないよ!」


506 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:41:12.85 VdEny4q/P 17/89


キョン「なあ、体調悪いのか?」

佐々木「……ある意味そうかもね」

キョン「なんだ、無理させちまったみたいで悪かったな」

佐々木「いや、気に病むことはないよ。僕は君とこうして二人でいるのが好きだからね」

キョン「え?あ、そ、そうか?」

佐々木「あ、その……うん、それは本当に」

佐々木「(これは本当にそうだからなあ……否定もできないけれど……あれ)」

佐々木「(ちょっと待てよ……僕が飲んだのは素直になる薬だったな)」

佐々木「(僕はさっきから、薬のせいで変になっていると思っていたけれど)」

佐々木「(あれは全部僕の本心なのか……?自然な気持ち……?)」

佐々木「……」

キョン「なんか本当に具合悪そうだな、とりあえず家まで送ろう」

佐々木「え?あ、ああ……すまないね」


509 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:47:50.65 VdEny4q/P 18/89


キョン「ちゃんと掴まってろよ」

佐々木「うん」

キョン「なんか久しぶりだな、こうして二人で自転車乗るのも」

佐々木「そうかもしれない」

キョン「学校は楽しいか?」

佐々木「それなり、かな」

キョン「そうか」

佐々木「……ねえ、キョン」

キョン「ん?」

佐々木「風が気持ちいいね」

キョン「そうだな」

佐々木「(僕の、素直な気持ち……か)」


518 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 00:59:59.54 VdEny4q/P 19/89


佐々木「……」

ぎゅっ

キョン「え?」

佐々木「ちゃんと掴まってろ、って言っただろう?」

キョン「あ、ああ」

佐々木「あのね、キョン」

キョン「ん」

佐々木「正直なところ、僕は今現在のこの生活に結構満足しているんだ」

佐々木「それなりに充実もしているし、そんなに退屈だとも思わない」

佐々木「むしろ、劇的にいろいろなことが起こり続けていて、驚きの連続さ」

キョン「そいつはよかった」

佐々木「でもね」

佐々木「そんな慌ただしい毎日の中でも、こうして君と二人で自転車に乗っていた時のことを思い出すんだ」


521 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 01:09:49.14 VdEny4q/P 20/89


佐々木「僕らが中学生だった頃、周りの景色はとても退屈に見えたよ」

佐々木「まるで世界が止まってしまっているような閉塞感の中にいた」

佐々木「今振り返るとそんな気がしてならない」

佐々木「でも、それでも、僕はあの時のことをしつこく思い出す」

佐々木「過去のどこかに落とし物でもしてきたみたいにね」

キョン「ふむ」

佐々木「それでね、思ったのさ」

佐々木「あの頃の僕にあって、今の僕にないもの」

キョン「なんだそりゃ」

佐々木「……キョン」

ぎゅっ

キョン「わわっ!?」

佐々木「君が隣に居ない、ただ、それだけの違いなんだけれど」

佐々木「でも、それは……僕にとって、世界がまるで変わってしまうことより大きな出来事みたい」


799 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 22:29:32.27 VdEny4q/P 21/89


キョン「さ、佐々木?」

佐々木「ねえ、どうしてだろうね」

キョン「え?」

佐々木「こうして君の傍にいると、僕はなんとも言えない気分になるのさ」

キョン「はあ」

佐々木「なんというか、気兼ねなく、自分らしくいられるんだ」

佐々木「自分自身を演じたり、体面を取り繕ったり、そういう煩わしいことを考えなくてもいい」

佐々木「ある種の心地よさ、とでも表現すると、一番近いのかな」

キョン「まあ、長い付き合いだからな」

佐々木「そうだね」

佐々木「その、こんなことを言うと、変に思われるかもしれないけれど」

佐々木「僕は、君の隣に勝手に自分の居場所を見つけていたのさ」

キョン「……」

佐々木「悪いね、つまらないことをベラベラとしゃべってしまって」


806 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 22:47:21.93 VdEny4q/P 22/89


キョン「……かまわんさ」

佐々木「はー」

佐々木「(随分と好き勝手に喋ってしまった……きっと、薬の効果が切れたらとんでもなく恥ずかしいんだろうな)」

佐々木「(でも、いいじゃないか。今は、こうして身を任せていたいよ)」

ぎゅっ

キョン「なあ、佐々木」

佐々木「なんだい?」

キョン「たとえばの話なんだが」

キョン「もし、俺に彼女がいたら、どうする?」

佐々木「……え?」


807 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 22:58:32.37 VdEny4q/P 23/89


佐々木「……それは、涼宮さんのことかい?」

キョン「今、俺はたとえばの話をしてるんだ」

佐々木「……そうか」

キョン「お前さっき、俺といると楽だっていっただろ、自分の居場所みたいだって」

佐々木「いざ振り返ってみると、なんだか恥ずかしいね」

キョン「もし、俺に誰かそういう、いわゆる恋人がいたらさ」

佐々木「(なんだろう……胸の奥がちくちくするな)」

キョン「お前は、こうやって俺と過ごすことも、なくなっていくんだろうか」

佐々木「そうかもしれないね」

キョン「やっぱり、そうだよな」

佐々木「現に君は涼宮さんたちと過ごす時間が増えて、僕らはめったに会わなくなっただろう」

佐々木「誰かと誰かの距離が近づくっていうことは、また別の誰かと距離をおくことでもあるのさ」


811 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 23:14:02.94 VdEny4q/P 24/89


佐々木「どうしたんだい、急に。よくわからない仮定の話なんか持ち出してさ」

佐々木「(なんだかイライラするな……)」

キョン「なあ、佐々木」

佐々木「だから、なんだい」

キョン「お前が、自分の居場所を見つけたって言うならさ」

キョン「俺は、なるべくならそれを守ってやりたいと思うんだ」

佐々木「え……?」

キョン「あんまり、お前がつまらなさそうな顔をしてるのを見るのが好きじゃないからな、俺は」

佐々木「きょ、キョン?」

どくん

佐々木「(あ、あれ……なんだろう、この感じ……)」

キョン「だからさ、俺はお前とこうして気楽に過ごす時間を大事にしていきたいんだよ」

佐々木「う、うん」


815 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 23:25:40.65 VdEny4q/P 25/89


キョン「ははは、悪いな、俺もつまらんことをベラベラとしゃべっちまった」

佐々木「ううん……そんなことないよ」

佐々木「つまらなくなんか、ない」

キョン「ま、彼女なんか出来る見込みもさらさらないんだけどな」

佐々木「……」

佐々木「ね、ねえキョン」

佐々木「……はっ」

キョン「ん?」

佐々木「(僕は今、何を言おうとしたんだ?)」

佐々木「い、いや、なんでもないよ」

キョン「そうか。なあ、どうでもいいが少し休憩しないか?どうも最近運動不足でな」

佐々木「あ、ああ、ごめんよ。随分長い間走らせてしまったね」

キョン「そこの公園でいいか。コーヒーでも買ってくるよ」

佐々木「……うん」


818 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 23:40:04.66 VdEny4q/P 26/89


キョン「あー、ダメだな。もう年だ」

佐々木「くっくっ、バカなこと言わないでおくれよ。まだ高校生だっていうのにさ」

キョン「まあ、さっきの話だが、忘れてくれて構わんぞ」

キョン「俺に彼女ができるような遠い未来までには、お前も別の居場所を見つけてるさ」

佐々木「……」

キョン「?」

佐々木「なんだか寂しいね、それも」

キョン「そうか?」

佐々木「……」

佐々木「(さっきから、胸の奥の方でもやもやしているもの)」

佐々木「(僕は、とっくの昔にその正体に気づいていたのかもしれない)」

佐々木「(でも、それだけはだめなんだ。それだけは、言っちゃいけない)」

佐々木「(僕は本当に、キョンとのこの関係にやすらぎを感じてるんだ。それを、壊すことなんてできない)」



823 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 23:49:20.63 VdEny4q/P 27/89


キョン「どうしたんだよ、急に黙っちゃって」

佐々木「え?あ、ああ、な、何でもないよ」

キョン「そんな下手くそな動揺の隠し方があるか」

佐々木「うう」

キョン「やっぱりお疲れの様子だな」

佐々木「(色々考えすぎて、頭が疲れちゃってるんだよ)」

キョン「まあ、無理もないさ。お前もあの素っ頓狂な連中に日々振り回されてるんだろう」

佐々木「当たらずとも遠からず、かな」

キョン「お互い苦労するよな、やれやれ」

佐々木「(僕は今、まったく別件で気を揉んでいるんだけどね)」

佐々木「(はあ、とにかく落ち着かなきゃいけないな)」

ごそごそ

佐々木「(ん……ポケットにアメ玉が入ってるな。糖分でも取れば、少しは気分転換になるかもしれない)」

佐々木「ぱくっ」

佐々木「……あれ、これって」


826 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:01:32.48 U3xcwhPmP 28/89


佐々木「こ、この包み紙……僕はなんてことを」

キョン「ん?どうした?」

佐々木「……!」

きゅんっ

佐々木「ふぁっ……」

キョン「?」

佐々木「(だめだ……切ないよ……)」

キョン「なんかまた具合が悪そうだな、病院寄っていくか?」

佐々木「……いや、もう少しこうしていようよ」

佐々木「(だめだ、もうキョンと別れて帰らないと、でないと……)」

キョン「そうか?」

佐々木「(僕は……本当に……)」


830 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:06:13.31 U3xcwhPmP 29/89


佐々木「ねえ、キョン」

キョン「ん?」

佐々木「さっきの話なんだけれど」

キョン「ああ」

佐々木「君は、僕の居心地のいい居場所を、なるべく残したいって言ってくれた」

キョン「そうだな」

佐々木「ただ、僕らがいくら親友だと言ったからって、いつまでもこんな毎日が続くワケじゃない」

キョン「そうとも」

佐々木「僕らだって大人になって、周りを取り巻く環境だって、大きく変わっていくんだ」

キョン「うむ」

佐々木「でも、でもね」

キョン「?」

佐々木「(だめ……やめて……)」

佐々木「僕は……僕は……」

佐々木「ずっと、君とこうしていたいって思うよ」


835 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:13:32.99 U3xcwhPmP 30/89


キョン「ん?ああ、そ、そうか」

佐々木「そのために、僕はどうすればいいのか、ってずっと考えていたんだ」

キョン「……」

佐々木「時間が流れて、僕らの周りの景色が変わっていくなら」

佐々木「僕らも、変わらなきゃいけないって、そう思った」

キョン「あいかわらず小難しい話が好きだな」

佐々木「キョン」

キョン「おう」

佐々木「(言わないで……お願い……)」

佐々木「僕はさ、ずっと恋愛は心の病だって言ってきただろう?」

佐々木「でも、気がついたら、僕は君のことばっかり考えているんだ」

佐々木「これって、心の病なんだよ」

佐々木「ねえ、もし僕みたいなのが、その……あの

佐々木「き、きき、君の彼女になりたい、なんて言ったらさ……ええと」

佐々木「キョンは、どう思うのかな……」


838 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:18:22.12 U3xcwhPmP 31/89


キョン「……」

佐々木「……」

佐々木「(すごく胸が苦しい……こんな気持ちなんだな、人を好きになるっていうのは)」

キョン「あー、その、なんだ」

佐々木「……」

キョン「笑っちまうだろうな、そんなこと言われたら」

佐々木「え……」

キョン「だって、佐々木が、だろ?想像もつかんわ」

佐々木「そ、そうだよね、僕みたいなのが……」

佐々木「(わかってたのに……こうなるってことくらい、大切なモノが壊れちゃうってことくらい……)」

佐々木「っく……ひっく……はは、変だな……なんで僕は、泣いて……ううっ」



843 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:25:34.74 U3xcwhPmP 32/89


キョン「お、おい!」

佐々木「ごめん、キョン……やっぱり僕は疲れてるみたいだ……ぐすっ」

佐々木「もう、帰るよ」

佐々木「(このアメのせいだ……こんなもののせいで、僕は大切な居場所を失ったんだ……)」

佐々木「(さよなら、キョン)」

キョン「……ちょっと待て」

ぎゅっ

佐々木「ふぁ!?」

キョン「いいか、人の話は最後まで聞くもんだ」

佐々木「きょ、キョン!?」

キョン「なあ、佐々木。いくら鈍感な俺でも今のはわかるぞ」

キョン「お前は、勇気を振り絞って俺に好意を伝えてくれたんだろう」

佐々木「だ、だからなんなのさ、関係ないだろう!僕なんか!僕なんか!」

キョン「お前から問いかけてきたんだから、最後までこっちの答えを聞けと言うとるんだ」

佐々木「いらないよ!もう十分だ!」


848 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:31:39.05 U3xcwhPmP 33/89


キョン「もし、お前が俺の彼女になりたいって言ったら?」

キョン「そんなもん、笑いがとまらんにきまっとるだろうが」

佐々木「ううっ……ひどいよ……」

キョン「だってな、そんな幸せなことってあるか?」

佐々木「え……?」

キョン「なあ、佐々木。俺はな、今まで生きててこんなに笑いがとまらんことはなかったぞ」

佐々木「あ、あの、え?いや、じょ、状況が……」

キョン「お前は頭はいいが、肝心な所が抜けてるから、わかりやすく言うぞ」

キョン「もし、お前が俺の彼女になりたい、なんて言ったらな」

佐々木「は、はい」

キョン「俺は全力を尽くして、お前のこと幸せにしてやるから覚悟しとけ!」

ぎゅぅぅ

佐々木「あ……あ……」

佐々木「ひっく……ひっく……うう……うわああああああああん」


864 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:45:46.39 U3xcwhPmP 34/89


~~~~
キョン「なあ、いいかげん泣きやんでくれよ」

佐々木「す、すまない……でも、なんだか止まらなくて……ぐすっ」

キョン「なんだか端から見たら俺が悪者みたいじゃないか」

佐々木「で、でもっ……ひっく、その、ほんと……うれしくって……うう」

キョン「あーもう、ズルいなお前は」

ちゅっ

佐々木「んんっ!?……んっ……ちゅ」

キョン「はあ」

佐々木「……」

キョン「あ……すまん、つい」

佐々木「ず、ずるいのはどっちさ……こんなことされたら……んん」

キョン「!?」

佐々木「んちゅ……はむ……んっ……んちゅぅ」

佐々木「(もう、なんにも我慢できなくなっちゃうじゃないか……ばか)」


872 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 00:58:29.42 U3xcwhPmP 35/89


キョン「ぷぁっ……さ、佐々木!ストップ!タイム!」

佐々木「キョンが悪いんだぞ……まだ、もっと」

キョン「んっ……んんっ……!」

佐々木「ん……ちゅっ……んむ……」

佐々木「ふにゃ……」

すりすり

キョン「……ゴクリ」

佐々木「……もっと」

キョン「……ちくしょう」

佐々木「んちゅ……んん……はむ」

佐々木「んん……もっと」

キョン「……ぐぐ」

佐々木「……♥」


878 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 01:04:53.11 U3xcwhPmP 36/89


佐々木「ねえ、キョン。ぎゅーってしておくれ」

キョン「あ、ああ」

ぎゅー

佐々木「ん……これで、ここはずっと僕の居場所になったかな」

キョン「そうだな」

佐々木「くっくっ、そういえば、さっき僕が言っただろう?『周りの景色が変わるなら、僕らも変わらなきゃ』って」

キョン「あー、言ってたな」

佐々木「僕はね、あの時思っていたのさ。何かを得るために、大切なモノを失う覚悟が必要なんだって」

キョン「ん?」

佐々木「キョンという親友を失うかわりに、恋人になれたら、ってね」

佐々木「でもね、違ったんだ」

佐々木「君は、昔も、今も、そしてこれからも、ずっと僕の隣にいるって、そう言ってくれたんだ」

佐々木「だからね、親友だったキョンも、これからの、その、こ、恋人のキョンも、ずっと僕と一緒に歩いてくれる」


881 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 01:08:23.13 U3xcwhPmP 37/89


佐々木「それはね、すごく素敵なことだと思うんだよ」

キョン「そうだな」

佐々木「ねえキョン、これからもひとつ、よろしく頼むよ」

キョン「ああ」






おしまい



884 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 01:10:51.90 U3xcwhPmP 38/89


三日に渡ってのろのろと書いてすまんかった、以上





957 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 17:06:30.32 HSJQitoX0 40/89


>>58のつづきとして、20レスほどいただきます。

残レスが少ないため、ご支援などは少な目にご協力頂けますと助かります。
また、さるさん回避のため、10分に1度の投下速度となりますことをご了承下さい。


958 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 17:09:50.37 HSJQitoX0 41/89



「佐々木、どうかしたのか? 何だか昨日からおかしいぞ」

 いつも冷静な佐々木がこれほどまでに取り乱すことなど、正直記憶にない。

 そのきっかけとなった事象といえば、

「あの薬を飲んでからだよな。急に慌てだしたり、その……俺をからかうようなことを――」

「からかうだなんて、そんなこと……っ!」

 そして佐々木は、発言者本人でさえも驚愕してしまうような言葉を言い放った。

 どこまでも正気の瞳で――



「僕はキョンのことが好きなんだ。親友としてはなく、一人の男性として」



 時が、止まったように感じられた。

 佐々木の言葉を認識するのに十秒、理解するためさらに十秒、そして顔が燃え上がるのにコンマ一秒。

「え……? あっ……」

 俺の顔色が劇的に変化する様を見て、ようやく自分が何を言ってしまったのか気付いたのだろう。

 真向かいに鎮座する少女の顔からも炎が吹き出でた。


960 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 17:20:17.52 HSJQitoX0 42/89



「ご、ごめんっ!」

「佐々木!」

 走り去ろうとする佐々木へと伸ばされた手が、あと少しというところで停止してしまう。そのまま何の躊躇いもなく踏み込んでいれば、佐々木を受け止めることができただろう。

 だが、親友の伏せられた瞳から零れ落ちるものを見てしまった俺は、金縛りにあったかのように動けなくなってしまった。あいつを捕まえる権利が俺にあったのか、誰か教えて欲しい。

「………………」

 備え付けの硬い椅子に、力なく腰を落とす。

 気分によって引き摺り下ろされた視線の先には、半分ほど残されたハンバーガーが映っていた。

「くそっ!」

 食欲など、とうの昔に消失してしまっていた。しかし俺は、冷めてしまったハンバーガーをしっかりと咀嚼する。

 僅かばかりでも佐々木と繋がりのあるものを、捨て去ることなどできなかったからだろうか。

 これを放り投げてしまえば、もう二度とあの親友に会えなくなるという予感が芽生えたからだろうか。

 様々な感情が、口から吐き出してしまいたいほどに胸中を埋め尽くしていたが、それらさえもまとめて飲み下してやる。

 冷静になれ。考えろ。俺はどうすべきだ? 何ができる?

 ……それだけじゃない。

 俺は……、俺はどうしたいんだ? あいつとの、佐々木との繋がりを――


961 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 17:31:09.32 HSJQitoX0 43/89



『もしもし』

「古泉か、今すぐ橘の連絡先を教えろ」

 結局、この騒動の発端となった飴玉を用意した人物――つまり、橘を問い詰めるため、古泉に協力を仰ぐことにした。

 俺もよほど混乱していたのだろう。普段なら一秒で浮かびそうな対応策を思いつくために、パサついたファーストフードをすっかり嚥下しなくてはならなかった。

 油の切れた思考の歯車を、咀嚼することによって無理矢理動かしていたような感覚だ。

 ……それだけ冷静さを欠いていたということなのか。

『穏やかではありませんね。あなたらしくもない』

 悪いがな、これでもかなり冷静になったつもりなんだよ。

 これ以上落ち着けってんなら、液体ヘリウムでもぶっかけてくれ。

『まあいいでしょう。しかし、あなたへ回答する前に一つ尋ねたいことがあります――何があったのですか?』

 大方予想はついてるんだろ? 俺から何か言うべきことなんて残っているのか?

『あなたの親友が突如として店を飛び出したことは『機関』の連絡員より報告を受けています。ですが、僕からしてみれば犬も食わないやり取りがあったとしか思えないのですよ』

 痴話喧嘩に見えたってんなら、そいつに眼科医を紹介してやることを勧めるぜ。

 ……まあいい。ここで問答をしていたところで何がが進展するわけでもないからな。


962 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 17:46:11.63 HSJQitoX0 44/89



 俺は、信号機の壊れた五叉路の交通整理を任された新米警察官のように混乱した思考のまま、これまであったことを伝達した。

 古泉は、「ほう」だとか「ふうん」だとか相槌を打っていたが、十分ほど経過したところで、

『大まかな事態は把握しました』

 佐々木が最後に漏らした発言をどう伝えればいいのか全くわからず、言葉に詰まってしまった俺を見かねただけなのかも知れんが。

『ですが、橘京子の連絡先はお教えすることが出来ません』

「俺の話を聞いてたのか? 古泉、お前まで俺の邪魔をしようってんなら――」

『そうではないのです。橘京子への連絡役は僕が買って出る、とご理解下さい。今のあなたでは情報伝達に時間が掛かってしまいそうですので』

 ああ、そうだな。俺が直接問い詰めたくもあるんだが、あのエセ超能力者を泣かせずに解決策を白状させる方法が思いつかん。

 まったく、俺はどうしちまったんだ。

 無二の仲間である古泉にまで当り散らすなんて、本当にどうかしてやがるぜ……。

『橘に事実確認をしたあと、今後の対応策を練ることになるでしょう。一時間後にこちらから連絡します。それまでに帰宅されることをお勧めしますよ』

 沈着冷静な古泉の言葉に対して、了承の返答ではなく「すまん」とだけ答えた。

『ではまた後ほど』

「古泉、待ってくれ。もう一つ頼みがある」


963 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 18:05:46.56 HSJQitoX0 45/89



『おや? なんでしょうか』

「佐々木が無事に帰宅したか確認してくれ」

『ほぅ……』

 俺の気分がこれほどまでに動転している原因は、まぎれもなく佐々木の様子にある。

 二年ほど前の出会い以来、俺はあいつの笑顔しか見てこなかった。

 佐々木は生まれてから一度たりとも泣いた事がない――そんな絵空事なんぞ信じる気にもならない。だが、この目に映った佐々木の涙は、想像以上の衝撃を俺の脳細胞に与えてしまったようだ。

『ご安心下さい。あなたの大切なご友人は無事ですよ。今現在も『機関』の者が注視しています。もちろん、女性のね』

 頼んでおいてなんだが、プライベートもあったもんじゃないな。

 家に帰ったら、コンセントのカバーを外して、妙な機械がついてないか確認したくなるぞ。

『そのような違法行為などしませんよ。ただ、あなた達が無用な事故に巻き込まれぬよう遠巻きに見守っているだけです。しかし――しかしなぜ、あなたはこれほどまでに佐々木さんを心配するのでしょうか』

「わからん」

 それが嘘偽りない答えだ。

「…………だがな、気になるんだ」

 しかし、これもまた正直な回答なのだ。あの後姿はどうしようもなく俺の脳裏にこびりつき、思考を混乱させる。あいつが今どうしているのか、堪らなく気になるのだ。

 古泉は、納得したんだかしてないんだかわからないトーンで「なるほど」と漏らしたあと、「一時間後に連絡します」と残して電話を切った。


967 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 18:27:37.17 HSJQitoX0 46/89



 きっかり一時間後、古泉の携帯から連絡が入った。

『お待たせしました』

 ずいぶん早かったな。帰宅して以来ずっと部屋を回り続けて、もう少しでバターになっちまうところだったぞ。

『なるほど。そのようなジョークを口にできるほどには回復されたようですね』

 まあな、今さらこんなことを言うのもなんだが、さっきはすまなかった。

『別に構いませんよ。他ならぬSOS団の仲間から相談された事なんですから』

 対象が佐々木だけに、世界を守る『機関』としての責務も少しくらいは混ざってるんだろ? まったく、お前も大変だな。

『今回は『機関』抜きでの行動ですよ。高校生同士の恋愛相談役として楽しませてもらっているくらいです。ふふ、こういったイベントもなかなか楽しいものですね』

 やれやれ。俺が少しも楽しくないのは、お前の言葉がビタイチ理解できないせいだと思っておくさ。

『さて、本題に入りましょうか。あなたにお伝えすべきニュースが二つあります』

 そうかい。だったら、当たり障りのない方を先に言ってくれ。

『いえ、そうではありません。今回のニュースは二者択一、どちから一方しかお伝えすることができないのです』

 なんだそりゃ? 俺に運試しでもしろってのか?

『いいえ、そうではないのです。僕がお伝えしたいことの一つは真実です。そして、またもう一方は、橘京子と相談し、でっちあげた偽りの真実です』

 あなたはどちらを選択するのですか?――と、古泉は平素のふざけた様子など微塵も滲ませることなく、俺に選択を委ねた。


969 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 18:49:33.12 HSJQitoX0 47/89



「古泉、お前が俺に伝えたい方を話してくれ」

 俺ははっきりとそう言った。

『おや、いいのですか? 僕は『機関』に属する人間なのですよ。春先の脅威は去ったとはいえ、あなたと佐々木さんの仲を邪魔すると思わないのですか?』

「確かにお前は『機関』の人間なんだろうよ。だがな、それ以前にSOS団副団長なんだろ? そして、それ以上に俺の友人なんだよな」

『ほぅ……』

 古泉は虚を突かれたように溜息を漏らし、そしてしばらく無言でいた。

 おい、何か話せ。お前がそんなリアクションをしていると、なんだか俺がとんでもないことを言っちまったような気分になるじゃねえか。

 それにな、お前の挙げた前提はおかしいぞ。それじゃ、素直にどちらか一方を選べるはずもないだろ。

 どちらかが真実で、どちらかが嘘だなんて前提があったら、いくら頭の悪い俺でも、真実なんてものは想像できちまうんだ。

『おっと、それもそうですね。はは、僕としたことがまったく間の抜けたことをしてしまったものです』

 だからな、俺は『古泉が俺に伝えたい情報』を選択したんだ。どんな内容でも受け止めてやるよ。

 俺の言いたいことを理解したのなら、さっさと何か言ってみろ。

 そして古泉は、子供のように快活な笑い声をあげた。

『では、騒動の発端となった丸薬について、まず説明するとしましょう』


971 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 19:06:30.68 HSJQitoX0 48/89



『かの薬品は、特定部位の言語中枢を選択的に麻痺させ、また同時に製作者の意思を反映させた発言を強いるものだったのです』

「なんだそりゃ。どう考えても、今の地球じゃオーバーテクノロジーだろ」

『お察しの通り、この件には周防九曜が噛んでいます。おっと、この言い方は大袈裟でしたね。正鵠を射るならば、橘京子が周防九曜に”お願い”しただけなのです』

「お願いだなんて、ずいぶんと可愛らしい言い方だな」

『まさにその通りです。この事件の動機とも言うべき部分は、高校生同士のまさに他愛もない相談から始まっていたのですよ』

 まったく、橘もやつも面倒なことをしてくれるもんだぜ。九曜が高校生と表現されていることと、どっちにツッコミを入れるべきか迷うほどだ。

『橘京子は、あなたと佐々木さんの仲が進展するよう画策していたようです。そして、周防九曜の協力を得て、件の飴玉を作成した――ということです』

「なぜ橘は、そんなけったいな野望なんぞ抱いていたんだ」

『あなたへの回答としては、彼女が佐々木氏の神格化を諦めていなかった、と申し上げておきます。まあ、彼女の気持ちもわからなくはないですからね』

「わかった。これからお前に奢られる時は注意しておくよ」

 俺の軽口にも、律儀に微苦笑を漏らす古泉はどこか楽しげに感じられた。

『ご安心下さい。僕は、このような失策など採用しませんよ。はっきり言ってこれは間違っています。たとえ発案者の目論見どおり事が運んだとしてもね』

 どのように事が運べば目論見どおりの展開になるのか想像もつかなかったが、一応の説明を受け、俺の混乱も収まってきたようだ。ウソかホントかなんて気にならないほどにな。

『橘京子も、これほどまでに大事になるとは予想していなかったのでしょう。ひどく反省していましたよ』

 そうでなくては困るのですが、と古泉は締めくくった。


972 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 19:28:21.03 HSJQitoX0 49/89



「それで、この騒動はどうやったら解決するんだ?」

『周防九曜の改変を取り下げればいいようです。そちらの依頼については、橘京子に任せてあります』

 もうそろそろ佐々木さんの症状も快復したのではないでしょうか、と古泉は赴任したばかりの研修医のように生真面目な様子で話した。

 この騒動もようやく解決するようだ。だが、もう一つ大事なことが残っている。

「佐々木には連絡しているのか?」

『いえ、まだですよ。事態がどちらに転ぶかわからなかったのでね。それに、僕も橘京子も馬に蹴られて死にたくないのです』

「意味がわからんぞ。もっとわかりやすく説明しろ」

『佐々木さんに伝える役目は、僕でも橘京子でもないということです。さて、僕はその人物の名を伝えなくてはならないのでしょうか』

 俺は「いらん」とだけ答えて、通話を切った。

 ああくそっ、古泉の野郎に礼を言うのを忘れちまったな。まあいい。明日の放課後にでもコーヒーを奢ってやるさ。

 それよりも、今の俺にはやらねばならないことがある。

 俺は、右手に納められた端末を繰り、この騒動の唯一にして最大の被害者へとダイヤルした。

 佐々木に伝えるべき人物なんぞ知ったことか、別にそれが俺でなくとも関係ないのだ。俺は自らの意志で佐々木に連絡する。この役目は他の誰にも渡せないし、渡したくもない。

 なぜかって? そんなの決まってるだろ。

 あいつの涙を見てしまった――もしかすると、あいつを泣かせてしまったかもしれない人間として当然の責任なんだからな。


997 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 20:27:15.76 HSJQitoX0 50/89



「やれやれ、まだ冷えるな」

 すっかり陽の落ちた藍色の空をバックに、かつて通っていた中学の校門前で俺は一人ごちた。



 古泉との通話の直後、佐々木への連絡を試みたのだが、当然というべきかあいつは出なかった。

 留守電にメッセージを入れようかと頭を悩ませてみたのだが、「あー」だとか「うー」だとか唸っている間に、にべもなく録音終了の時間となる始末だ。

 なんとも間の抜けた話なのだが、俺は古泉に連絡を入れ、SOS団の副団長殿に善後策を請うこととなった。

 古泉のアイデアによる、まずメールで連絡するという善後策を即時採用し、ダメ出しを受けつつもなんとか佐々木に文面を送ることができた。

 その苦労もあってか、その数分後には佐々木からの電話があり、そこでようやく今回の騒動の原因を説明したのだった。

 ……まったく、妙な労苦を払うはめになったもんだぜ。これじゃ古泉の言うとおり、高校生同士の恋愛相談みたいじゃねえか。



「やあ、キョン。すまない、待たせてしまったようだね」

「別に、待っちゃいねえよ」

 家から学校までの距離は、俺の方がよほど近い。それに俺のすぐ傍には、かつて佐々木も利用した俺の愛車があるのだ。胸中には、ウソがバレてしまったあとのなんとも言い難い気恥ずかしさがよぎった。

「ふふ、ならばそういうことにしておくとするよ。キミの厚意を無にしないためにもね」

 電話口で、今回の経緯を知ったためだろうか、佐々木は平素のような冷静さを取り戻しているようだった。


274 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:29:47.46 HSJQitoX0 51/89



「いやぁ、ひどい目に遭ったものだ」

「まるで他人事みたいなセリフだな」

 電話口ではこの世の終わりみたいな声だっただけに、なんだか安心しちまうぞ。

 これじゃ皮肉めいたセリフにも説得力がなくなっちまうよ。

「ふふ、喉元過ぎれば、というやつさ。それにね、僕はキョンに感謝しているのだよ。そう、言葉では言い表せないくらい。だからこそ、こうして逢瀬の機会を頂戴したのだ」

 ああ、説明が遅れちまったな。

 なぜ俺が母校の校門前に突っ立っていたかと言うと、佐々木に呼び出されたからである。

 電話での説明をやっとのことで完遂し、俺はそれで全て終わったつもりでいたのだが、佐々木はそうでなかったらしい。

 なんとも遠慮がちに、どこかで逢えないかと依頼されてしまったのだ。

 もちろん俺は承諾したさ。あんなに申し訳なさそうな声で言われては、どんな予定があろうとも駆けつける気にもなっちまうよ。

「キョン、ありがとう。元々は僕の不注意から始まったことなのに、これほどまでに尽力してくれるとは。本当に感謝の言葉もないよ」

 別に、大したことなんかしちゃいねえよ。

「それでも僕は嬉しいのさ。――しかしキョン、どうしてここまでしてくれたのだい? やはり、その……親友として、なのだろうか」

 親友として――今回の原動力となった動機について、もちろんそれも含まれている。だが、それだけではなかったのだ。

「気になった、からな」


276 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:32:10.59 HSJQitoX0 52/89



「気になった、とは、どういうことなのだい?」

 佐々木は不思議そうにこちらを見つめる。

 まるで俺の言葉の裏にある何かを、注視するように。

「いろいろだよ。お前の様子だとか、後姿だとか、お前みたいな女があんなことをしたら、親友でなくとも首を突っ込みたくなるぞ」

 佐々木のあんな姿は本当に予想外だった。親しい佐々木が哀しむ様子など見たくない、それが根源的な動機なのだろう。

 だが仮に、俺と佐々木が知人程度の間柄だったとしても、俺は同じような行動をしたような気がする。まあ、あくまで気がするというだけで実際のところどうなったのかはわからんがな。

 しどろもどろの回答を、佐々木はきょとんとした顔で聞いていたが、やがてその意味をこいつなりに解釈したのだろう。

 破顔一笑といった風情でにこりと笑うと、妙に真面目な顔で俺には意味不明なことを言い放った。

「そうか、僕は親友という頚木から解放されていたのか」

「なんだそりゃ? どういう意味だ?」 

「ふふ、理解できないというのであれば、こう翻訳しよう。――僕は嬉しいのだよ、愛するキョンの言葉に喜んでいるのさ」

「おい……」

 佐々木から零れた単語に、思わずツッコんでしまった。

 橘の野郎、周防への連絡も碌にできないのかよ。


277 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:35:08.09 HSJQitoX0 53/89



 当の佐々木と言えば、蚊に刺された程度にも気にならないらしい。

「おや、九曜さんの処置はまだ完了していないようだ」

 などと、楽しげに喉を鳴らしている。

「治っていないものは仕方ない、もうしばらく我慢してくれたまえ。もちろん僕の愛するキョンならば、嫌とは言わないね?」

 俺は「ああ」と呻くだけで精一杯だった。

「それでこそキョンだ。ただ一人、僕が想いを寄せる人物だけはあるね」

 俺の顔でプロミネンスが踊っているようだ。

 ぐうの音も出ないほどにやり込められ、「帰るぞ」と溢した俺に、佐々木のくつくつという笑い声が降り注いだ。



 すっかり夜も深けたこともあり、佐々木の家まで送ることにした。

 佐々木は一瞬迷うような素振りを見せたが、せっかくの好意だという返答と共に、俺の提案を受諾した。

 帰り道も、それまでと同様、俺の顔を全焼させるようなことを言い続けていたが、少し風変わりなことも言っていたように思われる。

『橘さんに感謝しなくてはね』

『この一件で、僕は無からゼロになった。ようやくマッチレースのスタートラインに立てたと言うべきかな。相手は遥か遠方に居て、陰さえ見えないのだけれど』

 いつもながらによくわからないセリフだったが、のぼせ上がった頭では理解できようもない。まあ、いつもの調子でも理解できたとは思えんがな。――佐々木が嬉しそうだった、それだけ理解できれば充分だろ。


278 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:39:10.10 HSJQitoX0 54/89



「よう、長門とお前だけか」

 翌日、文芸部兼SOS団の部室には、宇宙人と超能力者のコンビがそれぞれの時間を過ごしていた。

「涼宮さんはどうされたのですか?」

「あいつは掃除当番だ。――って、古泉。お前、それは……」

 俺が驚くのも無理はなかろう。古泉の目の前に置かれた一つの物体、それは昨日まで佐々木を苦しめた『件の丸薬』だったのだから……。

「お前、なんでそれを持ってるんだよ」

「いえ、橘京子より接収……いえ、違いますね。回収……これも違う。没収。ふむ、そうですね。没収したのです」

 没収ってなんだよ。お前はいつから高校教諭になったんだ?

「残念ながら、僕の資格欄に当該する肩書きではありません。ただ、僕には橘京子よりも長い経験があります。先人が後人を諭すという意味ではその表現も的外れではありませんね」

 そんな冗談なんて聞いちゃいねえんだよ。俺が訊きたいのは、なぜお前がそれを持ってるかってことだ。

「今朝方、登校途中のことです。橘京子より手渡されました。今回の行動の反省として、この丸薬の所有を僕に譲ったと、そういうわけですよ。僕としても処分に困っているのですがね」

 悪しきを省みることのできるいい生徒だと思いますよ――古泉は、この道二十年のベテラン教師を思わせるような落ち着きでそう言った。

 やれやれ。橘も、いいカモフラージュのセンスしてやがるぜ。傍から見れば、美男美女同士の告白シーンにしか見えねえじゃねえか、まったく。


280 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:44:19.51 HSJQitoX0 55/89



「しかし、古泉。お前はそれをどうするつもりなんだ?」

「実のところ、僕も困っているのですよ。まあ、あなたに飲ませて素直にさせてしまうという案も捨て切れなくてね」

「おい、それは飲んだ奴に九曜の意志を代弁させるシロモノじゃなかったのか?」

「おっと、そうでしたね。僕としたことが」

 俺のツッコミに、古泉は妙に慌てた素振りを見せていたが、まあここはツッコムところでもないだろう。

 丸薬というサプライズにまんまと引っかかった俺の溜飲が下がったからってのが正直なところだがな。

 しかし、俺と古泉は、これ以上のサプライズを味わうこととなる。誰の仕業かって? 決まってるだろ、涼宮ハルヒだよ。

「やっほー! 有希に古泉くんにそれとキョン! あら? みくるちゃんはまだなのね」

 ハルヒの大音声にひるんだ隙に、件の丸薬が最も関わって欲しくない人物の目に止まってしまう。

「あら、飴ちゃんじゃないの。これもらっていい?」

 答える間もなく、ハルヒに取り上げられてしまう。もらっていいかという質問があっただけでも進歩したと喜ぶべきなのだろうか。

「よせ! それはお前が食べていいものじゃないんだよ!」

「なによそれ! ……まあいいわ。あたしが食べるためにもらったんじゃないし」

 そう言ったハルヒは、読書にふける長門へと近づいた。


281 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:50:54.67 HSJQitoX0 56/89



「ほら、有希あーん。読書ばっかりしてると血糖値が下がって、また倒れちゃうわよ。だから飴ちゃん食べなさい」

 ハルヒの優しい声に呼応したのか、エリコの壁のごとく堅牢であったはずの口が、無防備に開けられる。

「ほいっ。味は知らないけど、古泉くんのものだからゲテモノってことはないでしょ。有希、味わって食べるのよ」

 と、ハルヒは上機嫌で鼻を鳴らしている。

 俺と古泉は、事態を把握できぬまま、目に映る光景を唯々諾々と眺めている。

 そして長門は――



 まあ、これ以上語るべきことなんて残されちゃいないか。

 俺と古泉が、長門の優秀性について改めて思い知らされることになったなどと、今さら言葉にする必要なんてこれっぽっちもないんだからな。

                                                            <おわり>


282 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 22:55:04.79 HSJQitoX0 57/89


お疲れ様でした。

わたしの身勝手な思いつきにより、多くの混乱を招いてしまいましたことを、
この場をお借りして、お詫び申し上げます。

本当にすみませんでした。

また素晴らしい着想を示された元スレの>>1さん、
そして、不躾なお願いにも寛大なご対応をして下さいました本スレの>>1さん、
本当にありがとうございました。





711 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 - 2011/05/29(日) 17:30:17.88 6YSMySly0 59/89


早く書かないとみんながドン引きするような変態佐々木書いちまうぞ



748 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 - 2011/05/29(日) 19:29:51.57 6YSMySly0 60/89


自分に素直になった佐々木がキョンに性癖暴露して変態するような話でよければ


752 : !ninja - 2011/05/29(日) 19:41:47.04 6YSMySly0 61/89


-佐々木宅-

佐々木「くっくっ、まぁ分かっていたことではあるけど特に何の変化もないね」

佐々木「はぁ、それにしても今日は暑かったなぁ、汗臭いしすぐにシャワーを・・・」

佐々木「ホントに・・・ひどい臭いで・・・」スンスン

佐々木「もっとずっと嗅いでいたくなるような・・・」

佐々木「・・・っ!?僕は何をやってるんだ?」

佐々木「熱で頭までやられてしまったのかな、さっさとシャワーを浴びてこよう・・・」


754 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 19:51:17.34 6YSMySly0 62/89


佐々木「はー、まったくさっきの僕はどうかしてたな」

佐々木「うわっ、やっぱり汚れてるなぁ、今日は体育もあったし」

佐々木「下着もぐしょぐしょ、染みまで出来てるし・・・」

佐々木「流石に恥ずかしいね、こんなのもしキョンに知られちゃったら・・・」

佐々木「あれ、なんでいきなりキョンのことなんか思い出したんだろう?」

佐々木「本格的に体調不良かな、今日はさっさと寝ることにしよう・・・」


756 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 19:55:25.98 6YSMySly0 63/89


佐々木「・・・」ジー

佐々木「にしても、本当に汚れちゃって・・・」

佐々木「こんなに汚れてたら臭いだって・・・」スンスン

佐々木「うぅっ・・・最悪だ、こんな臭いの発生源が自分だとは・・・」

佐々木「これは女としてというより人間として恥らいを感じてしまうな」

佐々木「・・・でも・・・いや、本当にひどい臭いで・・・」スンスン

佐々木「んっ・・・く、クセになりそ・・・」

佐々木「うわあああああああああ!!!!なにやってるんだ僕はぁぁぁ!」


757 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 20:02:19.46 6YSMySly0 64/89


佐々木「うぅぅ・・・もう、本当になんなの?」グスッ

佐々木「まるでこれじゃ変態だよ・・・」

佐々木「僕はマイソフィリアだったのか?それともオスフレジオラグニア・・・」

佐々木「でも今までそんなものに反応したりすることなんて・・・」

佐々木「・・・そういえば今日橘さんにもらった薬」

佐々木「素直に・・・、え・・・つまり、う、うそでしょ?」

佐々木「僕の本性だって・・・!?」


762 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 20:09:11.64 6YSMySly0 65/89


佐々木「でも仮にそうだとして、それに素直に流されるなんて・・・」

佐々木「僕が今まで生きてきた中で育んできた自我がそんな急にポンと出た物に負けてしまうのか?」スンスン

佐々木「冷静になろう、原因が分かったなら対処だってできるはずだ」スンスン

佐々木「薬の効果なら時期に消え去るだろうし、分かっているならそれほど驚きもしない」スンスン

佐々木「分かっているなら本能と云えども理性で押しとどめられるさ」スンスンスンスン

佐々木「そ、そういうわけでもうちょっと考えをまとめるためにシャワーは今日はいいってことにしよう」


765 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 20:22:03.17 6YSMySly0 66/89


佐々木「思うんだけど、臭いに対して免疫を付ければいいんだよね」

佐々木「だ、だからこれは本能に負けてるわけじゃない・・・」

佐々木「そして徐々に慣れるよりも一気に、一番ひどいレベルの臭いに慣れてしまうのが」

佐々木「荒療治だが、しかし緊急を要する僕には、ひ、必要であって」

佐々木「だから、こ、この下着をかぶってクロッチを鼻に当てることは何もおかしいことじゃないんだ!」

佐々木「うっ・・・くぅ・・・でもこれはやはり・・・」

佐々木「そ、そうだ!他のことで気を紛らわせればいいんだ!」

佐々木「だから、その、自慰をすることによって・・・そう、これは正当な理由があるんだ、ウ、ウヘヘヘ・・・」


768 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 20:28:51.99 6YSMySly0 67/89


佐々木「んっ・・・はぁ、いい臭いぃ・・・」

佐々木「こんな姿キョンに見られたら幻滅されちゃうよぉ・・・」

佐々木「あはっ・・・下もこんなぐっしょりで、あぁ・・・カスがたまっちゃってる・・・」

佐々木「こ、これもすごい臭いなんじゃ・・・」スンスン

佐々木「うっはぁぁぁぁぁぁん!なにこれ!もうこんなの人の臭いじゃない!」

佐々木「アハハハハッ!私もうなんか今人間やめちゃってるぅ!」ニチュニチュ

佐々木「そ、そうよ!私は神様って言ってる人たちもいるくらいなんですもの!」

佐々木「ギリシャ神話の神々はみんな変態ばっかり!しかも自分勝手!でもいいの!」グチュグチュ

佐々木「だって私も彼らも神様なんだから!人間じゃないからぁ!」

佐々木「うぁっ・・・イクッイクゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」ビクンビクン


773 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 20:34:31.13 6YSMySly0 68/89


・・・・・・・・・・

佐々木「最悪だ・・・」

佐々木「十数年間積み上げてきた僕の人格がこんなものに一瞬で飲み込まれてしまうなんて・・・」

佐々木「もうやだ・・・死んじゃいたいよぉ・・・」
prrrrrrrr
佐々木「うひゃい!?」

佐々木「だ、だれ・・・キョ、キョン!?」

佐々木「どうしよう、なんかもうキョンと会話できないよ・・・」


781 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 21:44:10.09 6YSMySly0 69/89


佐々木「・・・やぁキョン」

キョン「おう佐々木、元気か?」

佐々木「いや・・・、うん、まぁ元気だよ。それで一体どういった要件だい?」

キョン「おう、そりゃなによりだ。要件というのはだな、今度ちょっとうちに来てもらいたいんだ」

佐々木「な、なんだって!?」

キョン「ずいぶん食いついたな。妹がお前に会いたがってうるさいんだよ」

キョン「まぁこないだ公園で話したが、改めて礼もしたいしな。」

キョン「まぁお前は忙しいと思うし無理にとは・・・」

佐々木「いくよ!いくいく!だってキョンからのお願いだし!僕もキョンに会いたいし!」

キョン「お、マジか、恩に着るぜ。じゃあ次の日曜にでもきてくれ」

佐々木「うん!大丈夫安心して!体はちゃんと洗っていくから!」

キョン「?お、おう」


783 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 21:51:23.57 6YSMySly0 70/89


佐々木「なんかすごく恥ずかしいこと言った気もするけど」

佐々木「キョンに会えるのは嬉しいなー、さっき話せないなんて言ったけどやっぱり話してると落ちつくしー」

佐々木「妹さんには感謝だね、行くときはなにか買っていってあげよう」

佐々木「くくく、キョンの家♪キョンの声♪キョンの匂いー♪キョンのパンツー♪」

佐々木「・・・駄目だ、やっぱりまともに顔を合わせる自信がない」

佐々木「まぁ日曜までに薬の効果が切れるのを祈るしか無いか」

佐々木「でも自分の性癖にばっかり気を取られて気づかなかったけど、いや、本当は気づいていたのだけれど」

佐々木「やっぱり私、キョンのことが好きだったんだなぁ・・・」


785 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 21:55:47.20 6YSMySly0 71/89


佐々木「ちゃんとそのことに気がつけたのはきっといいことだけれど」

佐々木「それと一緒にこんな自分の嫌な一面を知ることになってしまうとは皮肉なものだね」

佐々木「きっと告白でもしたら今の関係は崩れてしまう」

佐々木「それに仮にキョンが私を受け入れてくれてもこんな性癖の女の子嫌に決まってるよ」

佐々木「・・・女の子か」

佐々木「私は自分が思っていた以上に普通の女の子だったんだなぁ・・・」

佐々木「はぁ・・・オ○ニーして寝よっと」


786 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 22:03:59.54 6YSMySly0 72/89


-日曜-

佐々木「スンスン・・・よし、臭くない!」

佐々木「服も今日は女の子らしく白のワンピース!」

佐々木「うん・・・まぁ、か、かわいい・・・かな?///」

佐々木「自分に素直になるっていうことは、自分の嫌な面を見ることでもあるけど」

佐々木「それでも偽りたくない気持ちだってあるんだ、私はキョンに対してのこの恋心に目を背けたりしない!」

佐々木「今日は積極的にアプローチしてみよう!」


790 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 22:14:17.52 6YSMySly0 73/89


佐々木(一応この3日間臭い嗅ぎながらのオ○ニーは絶ってきたし)

佐々木(発作的に興奮しちゃっても理性である程度抑えられるようになった)

佐々木(大丈夫、普通の女の子だから、がんばれ私)
ガチャ
佐々木「おじゃましまーす」

キョン妹「わー!佐々木お姉さんホントに来てくれたんだー!いらっしゃいませー!」

佐々木「やぁ先日ぶりだね、今日は読んでくれてありがとう」

キョン妹「この間は途中でキョン君に追い出されちゃったから、私ももっとお姉さんと話したかったのにー」

佐々木「くっくっ、まったくもって嬉しい限りだね。最近じゃ私にそこまで気をやってくれる人なんて殆どいないから嬉しいわ」


794 : 以下、名... - 2011/05/29(日) 22:20:07.59 6YSMySly0 74/89


佐々木「キョンは部屋かい?」

キョン妹「キョンくんはさっきお姉さんにだすお菓子と飲み物買いに行ったよー」

佐々木「おやおや、それは気を使わせてしまったね」

キョン妹「いいのー、キョン君帰ってきたら佐々木お姉さんとられちゃうしー」

佐々木「と、とられる!?それはその、いや、妹さん何を言ってるの、私とキョンはそういう関係じゃ・・・」

キョン妹「んー?キョン君どうせまたお姉さんとお話しするからって私追い出すでしょ?」

佐々木「え?あ、あぁ、そんなことないよ!今日は3人で遊びましょうね?」

キョン妹「わーい!じゃあキョン君の部屋にごあんなーい!」


910 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 02:48:47.38 jaXp9p6U0 75/89


佐々木「失礼しまーす」

キョン妹「どうぞどうぞー、ベットにでも腰掛けてください」

佐々木「ありがとう、さて何をしようかな?」

キョン妹「ゲーム!ゲームしよ!」

佐々木「構わないけど私はあまりそういうの得意じゃないの、いいかしら?」

キョン妹「平気だよ!じゃあそこのコントローラーとって!」

佐々木「くっくっ、それじゃあ・・・ん、これは・・・」


911 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 02:56:46.68 jaXp9p6U0 76/89


佐々木(ちょっ・・・こ、これ・・・)

佐々木(もしかしなくてもこれキョンの・・・!)

キョン妹「ん?あー!それキョン君のパンツだよー、出しっ放しだったんだねー」

佐々木「っ!ま、まったくキョンもだらしないね、妹さんだっているのに・・・」

キョン妹「えー、私はよく見てるからなんとも思わないよー」

佐々木「い、いつも!?そ、それはうらやまs、いや、そ、そうね、兄妹だものね!」

キョン妹「もしかして佐々木お姉さんキョン君のパンツもっとみたいのー?」

佐々木「ひょえ!?」


913 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:06:07.68 jaXp9p6U0 77/89


キョン妹「それならこっちの棚にねー」

佐々木「ちょちょちょちょちょ!い、妹さん?別に僕はそういった趣味があるわけでもそもそも見たいわけでも・・・」

キョン妹「ほらー、キョン君こんなピンクのパンツも持ってるんだよー!」

佐々木「!」

キョン妹「他にもねー・・・」

佐々木(キョンのパンツ、キョンのパンツがあんなにたくさん・・・!)

キョン妹「・・・お姉さん?」

佐々木「あ、あぁ、なんだい?」

キョン妹「お姉さんキョン君のこと好きでしょ」

佐々木「!」


914 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:10:41.38 jaXp9p6U0 78/89


佐々木「い、一体どういう根拠があっていきなりそんなことを言い出したのかな?」

キョン妹「えー、なんとなくー」

佐々木「なんとなく・・・」

キョン妹「あとキョン君のパンツ見ながらニヤニヤしてたから!」

佐々木「う、うそ!?」

キョン妹「あ、私トイレ行ってくるねー、ゲームのセットお願いしまーす!」

佐々木「あ、ちょっと、まだ誤解が・・・」

佐々木「い、いっちゃった・・・」


916 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:16:20.47 jaXp9p6U0 79/89


佐々木「・・・」

佐々木「キョンのパンツが・・・」キョロキョロ

佐々木「ちょ、ちょっとくらい、いいよね」スンスン

佐々木「ふわぁ・・・キョンの匂いぃぃぃぃ」

佐々木「そういえば中学の時自転車の後ろにしがみついてる時もキョンの優しい匂いがしたなー」

佐々木「ちょっと・・・これかぶっちゃったり・・・えへへ」

佐々木「んんっ・・・はぁっ、ど、どうしよう、早くやめないと」

佐々木「ちょっと、スイッチ入ってきちゃって・・・」

佐々木「でもっ・・・も、もぅっ・・・うぁっ!」ビクッ
ガチャ
キョン「ただいまー・・・え?」


917 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:20:23.00 jaXp9p6U0 80/89


佐々木「えっ・・・キョン?」

キョン「佐々木・・・お前、なにしてんだ?」

佐々木「う・・・あ・・・こ、これはその・・・」

佐々木「え?だって、いや、これは、パンツが、いや、キョンが、その」

佐々木「ちがっ・・・においが、よくて、やさしいのが、あう・・・?」

キョン「お、おい、佐々木?」

佐々木「う、う、うあああああ、うああああああああああああ!!!!!」ガバッ

キョン「なっ!?」ボスッ


918 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:28:13.13 jaXp9p6U0 81/89


佐々木「くっ、くくくくっ・・・、ぜ、全部、キョンが悪いんだよ」

佐々木「いつもいつも僕のこと親友としか見てくれなくて」

佐々木「ぼ、僕だって女の子なんだよ?」

佐々木「特別な感情なしにあんなにずっと一緒にいるはずないじゃないか・・・!」

佐々木「それに、僕をそんなに惑わすいい匂いだしちゃって・・・」

佐々木「そ、そもそもこの僕の性癖だってキョンのせいで生まれちゃったんだ!そうだ!そうに違いないよ!」

佐々木「僕が変態になっちゃったのも、僕がこんなにおかしくなっちゃったのも、キョンを好きになっちゃったのも・・・」

佐々木「全部キョンのせいなんだああああああああ!!!!」
ちゅうううううううううう
キョン「っ!?」
ガチャ


919 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:31:30.40 jaXp9p6U0 82/89


キョン妹「お姉さんゲームセットできたー・・・あれ?」

佐々木「むちゅぅぅぅぅぅぅぅ」

キョン「ん・・・んぐっ、ちょ、佐々木!おい、おいって!」

佐々木「・・・っ!」バッ

キョン「あ、おい!佐々木!」

佐々木(っっっっっ!!!)ダダダダダダダ


920 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:36:39.85 jaXp9p6U0 83/89


佐々木(最悪・・・!)

佐々木(あんなところ見られた挙句訳の分からない逆切れしちゃって・・・)

佐々木(もう付き合うどころの話じゃない、親友ですらいられなくなっちゃった)

佐々木(・・・もういいや、どうでも)

佐々木(この先性癖を隠しながらいてもそのうちバレちゃう)

佐々木(どっちにしろそこで終わっちゃうんだ、それならむしろ先に終わらせられただけ)

佐々木(こんな格好しちゃって、馬鹿みたい)

佐々木(こんな変態、誰も相手にしちゃくれない、もう・・・)

キョン「佐々木!」

佐々木「え・・・キョン?」


921 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:42:18.69 jaXp9p6U0 84/89


キョン「ったく、どうしたってんだよ。お前らしくねえな」

佐々木「・・・キョン、いいんだよ普段どおりに接してくれようとしなくても」

キョン「・・・」

佐々木「さっきはすまなかったね、言ったとおりだ、僕は君が好きだった」

佐々木「まぁこれはつい最近気がついたことなんだけどね・・・くっくっ」

佐々木「そして僕はどう仕様も無い変態みたいなんだ、これもつい最近知ったことさ」

佐々木「今までそういった性癖を持つ人間に嫌悪感を抱いたことはなかった、人間他人と違うことなんて星の数ほどあるんだ」

佐々木「実際今まで通りの僕だったならその性癖に気づいただけなら動揺しなかったと思う」


922 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 03:53:14.25 jaXp9p6U0 85/89


佐々木「でもね、僕は自分の恋愛感情に気づいてしまったんだ」

佐々木「それを自覚した途端、僕は自分の性癖にコンプレックスしか感じなくなった」

佐々木「まったく、いやキョン君のせいなんかじゃないんだ」

佐々木「僕は勝手に君を好きになって僕は勝手にダメになってしまった」

佐々木「だから・・・恋なんて知りたくなかったんだよ」

キョン「言いたいのはそれだけか?」

佐々木「え?」

キョン「じゃあ俺からも言わせてもらうぜ?」


925 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 04:01:23.59 jaXp9p6U0 86/89


キョン「佐々木、俺はお前が好きだ」

佐々木「・・・いいんだよ、気を使わなくても」

キョン「うるせえ、黙って聞いとけ」

キョン「あのなぁ、俺だって男だぜ?お前を女としてみたことだって無いわけねえだろ」

キョン「俺もお前と同じだよ、きっと自分の中でなんとかお前を親友で止めとこうとごまかしてたんだ」

キョン「今の関係が壊れるのが怖くてな」

キョン「でもあんなことやられちまったら、そりゃあ落ちるに決まってんじゃねえか・・・」

キョン「あと、もう一つ言わせてもらいたいことがある」

佐々木「な・・・なに?」

キョン「俺はな、すごい臭いフェチなんだ!」

佐々木「・・・!?」


926 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 04:13:35.83 jaXp9p6U0 87/89


キョン「俺はそれがずっとコンプレックスでな、それを負い目にしてきたんだ」

佐々木「う、うそ・・・」

キョン「な?俺もお前も、世間じゃ変態って呼ばれる部類の人間なんだ」

佐々木「そうだね・・・変態だよね」

キョン「でも、俺達の間だけなら、別に気にすることじゃねえんだよ」

キョン「俺がいれば、お前も普通・・・で、佐々木、お前は俺が好きなんだったよな?」

佐々木「うん・・・、うん!僕は、僕はキョンが大好きだよ!」

キョン「じゃあ何の問題もないよな?」

佐々木「うぅぅ・・・うあああああん!!!!キキョンに嫌われなくてよかったぁぁぁ!」

キョン「俺もだぜ佐々木、あと、すごく、いい匂いだな・・・」


929 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 04:23:49.40 jaXp9p6U0 88/89


それから

キョン「おっす、今日もすごい臭いだな佐々木」

佐々木「あぁキョン、僕は今日で入浴禁止5日目だよ。最近じゃ周りが凄く嫌な目で僕を見てくるんだ」

キョン「だろうな」

佐々木「でもね、その・・・そういう視線も最近悪くないかなとか思うようになってきてるんだ///」

キョン「ったく、相も変わらずどころかますます変態っぷりに磨きがかかってるな、俺の恋人は」

佐々木「くっくっ、さぁ今日も君の臭いをかがせて、僕の臭いを嗅いで、そして・・・」

佐々木「どこまでも臭く情熱的に僕を抱いてよね、キョン♪」


930 : 以下、名... - 2011/05/30(月) 04:26:15.03 jaXp9p6U0 89/89


終わり終わり
なんかもう終始適当だった
つまらない上にエロもなんか良く分からない感じで申し訳ない
でも佐々木に変態は似合う、これだけは譲らない
変態でもクールでもデレてもキャラ崩壊しても佐々木可愛い


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