梓「先輩!!ちゃんと練習してください!!」
それはいつも通りの毎日だった。
梓「もー・・・怒りますよ!?」
律「唯隊員!!出撃!!」
唯「イエッサー!!! あ~ずにゃん!」
梓「!! ふにゃぁぁ///」
私とりっちゃんがふざけて、あずにゃんが注意して。
元スレ
唯「放課後ティータイムはリズムギターを募集しています。」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282984812/
澪「あぁ、またか・・・。」
紬「ふふふ、まぁお茶にしましょ?今日はショートケーキよ~!」
澪ちゃんがあきれて、ムギちゃんがみんなをなだめてくれる。
唯「おいし~~!!!」
そんないつも通りの毎日だった。
梓「またあんまり練習できなかったです・・・。」
澪「梓・・・。ごめんな、明日からはちゃんと練習させるから・・・。」
梓「み・・・澪先輩のせいじゃないです!!律先輩と唯先輩が・・・。」
律「あぁ~ん、中野~!!私たちは受験生なんだぞぅ!」
唯「そうよそうよ~う!!忙しいのよ~う!」
澪「くねくねするなっ!!!」
梓「そうです、忙しいならティータイムなんてとらないでください!」
紬「」
律「えぇ~、そしたら部室にいかなくなって梓ぼっちだぞぅ!!」
梓「うっ・・・そ、それは・・・。」
律「はは、悪い悪い。安心しろ、明日はちゃんとやるから!」
唯「あずにゃ~ん!私もちゃんと練習するよ~!」
梓「おねがいします!」
澪「ム・・・ムギ・・・、私はティータイム楽しみだからな!」
紬「澪ちゃん・・・!!」
いつからだろう、いつから日常の歯車はかみ合わなくなったんだろう。
平沢家
唯「ただいま~」
憂「あ、お姉ちゃん!おかえりなさ~い」
唯「うぅぅ、さむいよぉぉ。う~い~」
憂「最近寒いもんね・・・。今日はシチューだよ」
唯「うい!!!さすが!!」
憂「へへ、着替えてきちゃってね」
唯「ふぅぅ、もうおなかいっぱいだよ~。」
憂「お姉ちゃん3杯もおかわりしたもんね!」
唯「12月になって寒くなったからだよ」
憂「じゃあアイスはいらない?」
唯「うい!!いるよ、いるに決まってるよぅ!!!」
憂「1個だけだからねー、はい」
唯「アイス、うまぁい!」テッテレー
クリスマスパーティーもした、初詣も行った。ちゃんと勉強もした。しかもまたライブハウスでライブもした。新曲もつくった。
受験間近! 音楽室
唯「あずにゃん、あずにゃんに言わなきゃいけないことがあるの・・。」
律「唯、私に言わせてくれ。部長である私に。」
梓「・・・せ・・・先輩・・・?」
梓(何、なんだろう・・・。まさか、放課後ティータイムを解散させるとか・・!?)
律「あのな梓・・・。」
梓「いやです!!!まだ卒業ライブしてないじゃないですか!!!」
律「へ・・?」
梓「いやです!!!だめです!!!解散なんて!!!」ぽろ
律「な・・・中野梓さん・・・?」
梓「?」
律「なんの話してんの、梓は?」
梓「だって・・・。って・・。あ、なんでもないです。」
律「ははーん!梓まさか解散するとでも思ったのか!?それで嫌で泣いちゃって・・・かわいいやつめぇぇ!!うりうり!」だき
唯「あっずにゃぁぁぁん!!かぁぁぁいいぃぃぃ!!!」だき
梓「だぁぁぁ!!離れてください!!///」
澪「ほら、律唯。そろそろ本題に!」
律「あ、そうだな。 梓、あのなそろそろ私達も受験じゃん?だからラストスパートかけなきゃって思って・・。」
梓「・・・。」
律「受験が終わるまで、ここには来ない。」
梓「・・・はい。」
律「ごめんな、梓。」
梓「しかたないですよ、私は大丈夫です!みなさんは受験に専念してください。」
澪「梓・・・。」
梓「それにしても澪先輩とムギ先輩はともかく、律先輩と唯先輩は気を付けてくださいよぉ!」
律「なにおう!私たちだってちゃんと勉強してるわよぅ!」
唯「そうよ~!がんばってるわよぅ!」
紬「ふふふ、わからないところは私達がちゃんとおしえるから」
澪「まあ最終的には自分の力で頑張らなきゃだけどな!」
梓「へへへ・・・、じゃあ今日が受験前のみなさんとする最後のティータイムですね!私、今日だけは皆さんとゆっくりティータイムしたいです!」
澪「あ・・・。」
紬「えっと・・・。」
唯「あずにゃん・・・、その・・・。」
律「ごめん。今日から予備校で勉強を・・・。」
梓「え・・・。」
律「・・っ! ま・・・まあ、今日くらいはいいかなーっなんて・・・。」
梓「あ!」
紬「りっちゃん、私お菓子はないけど紅茶くらいならいれられるわ!!」
律「おう!ナイスだムギ!!私ミルクティーなぁ」
唯「私も私も~!お砂糖たっぷりでねぇ~、ミルクもたっぷりがいいなぁ~」
澪「わ・・・私も今日はダイエットなんて気にしないから、甘いのお願いムギ!」
紬「はぁ~い、わかったわ~」
梓「!!! い・・だめです!!!皆さんは早く勉強してください!私のわがままのせいで勉強できなくなっちゃうなんて、いやです。」
律「梓のわがままじゃない、私のわがままだ。」
唯「私のだよ」
澪「いや、私のだ。」
紬「わ・・・私のったら私のなの~!」
律「はは。なぁ梓、私達のわがままに付き合ってくれないか?」
唯澪紬「うんうん!!」
梓「・・・はい。」
律「よっしゃあ!はやくのみたぁい!りっちゃん血糖値さがちゃってるよう!」
紬「ただいまぁ!!」
梓「・・・すみません。」
澪「謝るな、梓。」
梓「いや、言わせて下さい。私のわがままですみませんでした。だから明日からは今まで以上に練習して、勉強してみなさんと同じ大学に行ってバンドして。」
澪「あず・・・。」
律「澪。梓、それで?」
梓「バンドして・・・あわよくばメジャーデビューして・・・ぶ・・・武道館でライブがしたいです。」ぐす
唯「あずにゃん!」
律「あぁ、絶対武道館でライブしようぜ!!そのためにはまず受験をクリアだ!」
紬「おぉ~!」
澪「・・・。」
唯「あずにゃ~ん、よしよし!私、がんばるからね!」
梓「はい!唯先輩は頑張ったらすごいんですから、もちろん律先輩も澪先輩もムギ先輩も!」
律「ははは!!あたりまえだろう!!天下のりっちゃん様だからな!!」
澪「ふふ、律ってば。もう帰ろう。」
紬「そうね!」
唯「うん、あずにゃんにも頑張るっていっちゃったからね!」
律「梓もかえるか?」
梓「あ、私はいいです。練習してから帰ります!!」
律「そっか・・・、新曲?」
梓「はい!この間のライブハウスでの演奏あんまり満足できなかったので・・・。」
律「がんばれよ、梓」
唯「あずにゃん、またね!」
紬「ばいば~い」
澪「じゃあ」
梓「・・・。」ジャラ~ン
梓「先輩、武道館行きましょうね・・・。」
梓(絶対行くんだから・・・!!!!)
予備校後
律「唯ムギじゃーな!」
唯「ばーいばーい!!」
澪「また明日なー!」
紬「じゃあね~」
律「おい、澪。今日どうしたんだ?」
澪「どうしたって何がだ?」
律「梓への態度だよ、少し変だったぞ。そんなに後輩を適当にあしらってでも勉強したかったか?」
澪「てきとうなんてそんなんじゃない!!」
律「じゃあなんなんだよ、おかしいよ、今日の澪。」
澪「だって・・・。律の成績じゃちゃんと勉強しなきゃ受からないのに・・・。一秒もむだにできないし、私は律とおんなじ大学がいいんだ。そうじゃなきゃいやなんだよ・・・!!なのに、梓があんなこというから・・・。」
律「原因は私か・・・。」
澪「ごめんね、律。梓・・・。」
律「大丈夫、私以外は気がついてなかったから。もうあんなことするなよ?私もいっぱい頑張るから・・・。」
澪「うん・・。」ぐすっ
澪「律ぅ」
律「ん?どうした」
澪「大好きだよ。」
律「私も澪大好きだよ。」
受験当日
梓(みなさん今頃は試験受けてるのかな・・・。でも唯先輩ったら願書だし忘れそうになるし、律先輩も時々高2の教室くるし、澪先輩もなんだかんだで書いてきた詩見せてくれるし、ムギ先輩はお弁当の時間にさそってくれるし。)
梓「ふふ・・」
梓(本当相変わらずなんだから・・・。先輩方・・・、頑張ってください・・・!)
唯(えっとこれは澪ちゃんがちゃんと覚えとけって言ってたところだよね・・・。たしか・・。)
律(だあぁぁぁ、なんだっけ・・・。思い出せ、私・・・!あ!これだ!!)
紬(こうよね、ここは。それでこっちはこうね。みんなで受ける試験って楽しいわ~、ってだめよ紬、この試験は真面目にやらないと!)
澪(これはこうでこっちはこれだな。うん、今日は順調だ。)
・
・
・
律「はぁぁぁ、終わった。もうだめだ~!!」
澪「律、お疲れ 唯もムギもお疲れ」
唯「あ、澪ちゃんが教えてくれたところでたんだよ!」
澪「ほんとか!よかったぁ」
紬「ふふ、澪ちゃんもお疲れ様 どうだった?」
澪「あぁ、なんとか手ごたえはあったかな、みんなは」
唯「私がんばった!」フンス
紬「私も、手ごたえはあったかな」
律「えっと私は解くのに必死であんまり覚えてないかな」
澪「だ・・・大丈夫だよな、私達はいっぱいがんばったからみんな受かってるよな?」
紬「もちろんよ、受かってなきゃ嫌よ」
唯「うん、きっと平気だよ!」
律「だな、じゃあまずは甘いもの食べたいなぁ」
紬「ファミレスに行きたいわ!!!」
唯「じゃあパフェたべる~」
澪「あぁ、行こっか」
唯「おいひぃ~~」
そしてみんなの結果は全員合格だった。その時一番喜んでたのは澪ちゃんだった、特にりっちゃんに対して。私ももちろん嬉しかった、それでさわちゃんに報告して、音楽室にいるあずにゃんに報告した。あずにゃんなんて泣きながら喜んでくれたんだぁ、かわいかった!
卒業ライブ
唯「えーっと、私達の高校生活最後のライブにあつまっていただきありがとうございます。改めて、私達が音楽室に集まったのは奇跡なんだなって、こんな仲間に出会えて最高なんだって思います。」
唯「みんなみんな、だいすきーーーー!」
律「あぁもちろん、私もみんなが大好きだよ。」
澪「私も大好きだぞ!」
澪ファンクラブ「きゃあああああ、澪先輩こっちむいてー!!」
澪「///」
紬「私も大好きよ!ほんとの本当に大好きよ!」
梓「私もみなさんが大好きです」
唯「放課後ティータイムは私達が大人になってもずっと続きます!このライブは通過点にすぎません、私達の最終目標は武道館ライブですから!!」
唯「それでは行きます! ぴゅあぴゅあハート!」
ライブは大成功をおさめた。講堂全体が一体になってもしかしたらここは本当に武道館なんじゃないかなぁって錯覚するくらい。途中でみんな泣きだしちゃってふわふわ時間がぽろぽろ時間になっちゃったけど、本当に楽しかった。
卒業式はあんまり実感がなかった。昨日の卒業ライブでいっぱい泣いちゃったからかな、でもさわちゃんが言ってた「本当に悲しくなるのは明日よ」ってあの時はわからなかったけど今ならわかるんだ。
ほんとに悲しくなっちゃったし、でも一番悲しいのはあずにゃんなんだよね。憂からきいたんだ、あずにゃん強がってたけど音楽室から聞こえるギターだけの音はすごく悲しそうだったって。
あ、けいおん部はあずにゃんが卒業するまで活動を認めてくれるって!
そして私達は大学に行ってもまたりっちゃんがけいおん同好会をつくって活動していた、みんなでお茶していっぱい練習して・・・。
そうそう、この時からライブ活動が増えてきてたんだよ!でオーディションも受けてでも何回かは落ちちゃって、でもみんなめげないでがんばってったの!!
そしてバンドもうまくいって、あずにゃんが大学に入学するぞってなった日。
そう、そこだ。
歯車がかみ合わなくなったのは。
唯「うそでしょ・・・、憂。」
唯「あずにゃんが交通事故にあって意識不明って、何?」
唯「憂、ねぇ憂・・・?」
唯「憂もどうして寝てるの?憂」
唯「憂も目ぇ覚めないって、ねぇ。憂ぃ?」
律「・・・、ウソだろ・・・?」
澪「」
紬「そ・・・そんなのって・・・。」
唯「う~い~、アイスちょうだい。ういがいないと私2つ以上たべちゃうよ?」
澪「憂ちゃん、梓・・・。」
律「なんなんだよ、どういうことなんだよ!!!」
純「!」びく
紬「りっちゃん、落ち着いて。」
律「これが落ち着ける状況かよ!?」
紬「いいから落ち着きなさい!!」
律「! っち・・・」
紬「大声出してごめんね、純ちゃん事故の様子を教えてくれるかしら?」
純ちゃんの話だとトラックがあずにゃんに突撃しそうになって憂がかばってでもまにあわなくって憂は軽く当たって川に落ちちゃってあずにゃんも憂のおかげで軽く軌道はずれたけどほぼ直撃だって。
だから憂は目を覚ます可能性が高いけど、あずにゃんは・・・。
律「なんだよ、梓が何したっていうんだよ!!」
純「で・・・でも梓、事故にあう寸前までみなさんの事と武道館の事とか話してて。なんか事故にあった原因はみなさんに似ている人がいてそれに向かってかけていったらぶつかったって・・・。」
律「バカ梓!!お前・・・。」
澪「そんな・・・、」
紬「・・・・。」
唯「うーい?ねえ憂。ほら、憂起きてよ・・・。」
律「・・・私帰る、ほら澪も。」
澪「?ま・・待ってよ律」
律「行くぞ、あと純ちゃん。怒鳴ってごめんな」
純「え、いや・・・。」
紬「りっちゃん・・・!放課後ティータイムはずっとよね・・・?」
律「さあな」
唯「・・・。うい」
紬「そんな・・・、いやよぉ・・。」
私達はバラバラになった。
私は憂の事しか頭になかったし、りっちゃんはいろんなことでいっぱいいっぱいに、澪ちゃんはりっちゃんのフォロー、ムギちゃんは放課後ティータイムのこと、あずにゃんなんて夢の中だもんね。
もう全てが終わってしまったように感じたその時に。
律「おぉ澪、来てくれてありがとな。」
澪「いや、幼馴染じゃないか。」
律「はは、そうだよな。」
澪「で、どうしたんだ?放課後ティータイム解散なら唯とムギと・・・梓がいなきゃ・・・。」
律「ちがう、澪。むしろその反対だ。」
澪「え?どういうことだ?」
律「この間受けたオーディションあっただろ?」
澪「あぁ・・・まさか・・・!」
律「そのまさかだ。受かった」
澪「ほ・・・ほんとか!!やっと・・・やっと夢が・・って」
律「そう、問題は梓と唯だ。ムギに関しては大丈夫だろう」
澪「お前は平気なのか?」
律「うん、私は大丈夫。何より梓のことを考えると解散なんてだめだろうしな。」
澪「そっか、でも唯が・・・。」
律「だから今から憂ちゃんと梓の病室に行くぞ。」
病室
律「・・・ってわけだ。」
紬「私はいいとおもうわ!!」
純「梓も絶対よろこびます!」
澪「唯は・・?」
唯「・・・みんなおかしいよ。」
律「・・・。」
唯「憂がこんなになっちゃって、あずにゃんだって意識不明で・・・。それなのに私たちだけ楽しくバンドするなんてできないよ。」
紬「でも、梓ちゃんも憂ちゃんも私達がバンドするほうが・・・」
唯「なんなの!?ムギちゃんに憂のなにがわかるの!?憂はしっかり者でも人一倍さみしがり屋さんなんだから!!だから私が付いてないと、もっと遠くにいっちゃうよぉぉ」
紬「唯ちゃん・・・。」
澪「唯、でも私は・・・私はデビューしたい。私達の、梓の夢じゃないか!」
唯「憂はどうなるの!?」
澪「憂ちゃんだって唯が自分のせいで夢をあきらめるなんて絶対嫌だとおもうけどな!!」
澪「唯のほうが憂ちゃんをわかっていないんじゃないか!?」
唯「!!澪ちゃんのばか!」
澪「唯にいわれたくない!」
律「おい、お前らいい加減にしろ。梓と憂ちゃんの前なのに見苦しいぞ」
澪「あ・・・ごめん、ごめんね唯」
唯「ううん、私もごめん・・・。憂の事になると周りがみえなくって。」
澪「いいお姉ちゃんだよ、唯は」
唯「へへへ、ありがとう」
律「で、唯はデビューしたくないのか?」
唯「私は、デビューしたい」
紬「それじゃあ!」
唯「でも今はそれ以上に憂のそばにいたい」
律「そっか・・・。じゃあ今回は・・」
唯「ことわっちゃだめ!そんなことしたら次はいつデビューできるかわかんないよ!?」
律「でも・・・。」
紬「大丈夫よ、琴吹家が全力でバックアップをするわ。」
律「そんなの必要ない、ムギあんなに嫌がってたじゃないか。私達は私達の実力でデビューするんだ」
澪「あぁ、何回だって這い上がってやるさ!」
紬「そうね、そうよね!」
唯「ごめんね、みんな。本当にありがt」
憂「・・・ん」
唯「・・・うい?」
憂「おねえ・・・ちゃ」
唯「憂いいいいい!!!!!」
澪「ナースコールだ!!」
律「あわわわわ」
紬「! おしたわ!」
唯「ういっういぃぃぃ、よかったよかったよぉぉぉ!!!!」
律「憂ちゃんが目が覚めたということで、唯どうする?」
紬「わくわく」
唯「私・・・、憂が完全に元気になるまで・・・。」
憂「お姉ちゃんなんの話?」
澪「あのな、バンドオーディションに受かったんだ」
憂「すごい!!やっと・・・やっと夢がかなったね!」
澪「でも唯は憂ちゃんのそばにいたいらしいんだ」
憂「へ?」
唯「だって・・・、バンドと同じくらい憂が大切なんだもん」
憂「お姉ちゃんのばか!私の夢はお姉ちゃん達が武道館でライブするのと、お姉ちゃんがずっと幸せでいられることなんだよ!?」
唯「憂のそばにいることも十分しあわせだよぉ」
憂「じゃあどうして悲しそうな顔してるの?」
唯「・・・だって、あんなに憂のそばにいたいって駄々こねたのに憂が目を覚ました瞬間にみんなのもとに行くなんて・・。」
唯「ずうずうしくてできないよ」
憂「お姉ちゃん・・・。」
律「ずうずうしくて結構!一緒にバンドしようぜ、唯」
澪「あぁ!梓のためにも梓の居場所を作ってやろう!」
紬「ええ、放課後ティータイムのリズムギターっていう居場所を。」
唯「うん!!!」
そこから私達放課後ティータイムの活動は始まった。
はじめはいっぱいつらいこともあった、小さなライブも何回かこなしていって初のデビューアルバムでオリコン3位をとった。やっぱりふわふわ時間がはやった。あずにゃんのパートはCDだけ私が弾いた、やっぱりあずにゃんみたいにうまくひけなかった
そして順調にいってたと思ってたとき、あずにゃんの心臓がとまった。
唯「いやぁぁぁぁ、あずにゃんあずにゃん!!」
医者「どいてください!!」
みんな泣いた。
けど一時的なものでなんとかあずにゃんの心臓はうごきだした。
その日、私達のシングル「NO,Thank You!」が発売された。
なんだかこの日あずにゃんがしんじゃってたら歌詞と気持ちがほんのりまっちしてたかもしれないなんてね。
律「メンバー募集しようぜ」
そして私達のホームページでメンバー募集することになった。
律「放課後ティータイムはリズムギターを募集しています」
澪「桜高軽音楽部の私達の後輩だった子」
紬「ツインテールでちっちゃくてかわいい子」
唯「あだなはあずにゃんの子」
唯「待ってるからね、あずにゃん・・・。」
そして今日ついに武道館でライブです。
憂からまだあずにゃんが目を覚ましたという連絡はもらってません。
律「ついにここまで来たな」
澪「あぁ、すごっく長かったけど短かったな」
紬「ここが・・・私達の夢」
唯「・・・。」
律「いっくぞぉぉぉぉ!!!」
紬澪「おおおお!」
唯「あずにゃん・・・。」
律「唯、梓を信じろ」
唯「うん・・・。」
あずにゃんがいないと、夢がかなわないんだよ。
だって私達の夢は放課後ティータイム・・・りっちゃん澪ちゃんムギちゃん私、あずにゃんで武道館ライブすることだもん
「放課後ティータイムーーーーーっ!!!!」
「きゃあああああああ」
「澪ーーーーー!!!!!」
「唯ーーーーー!!!!!」
「りっちゃーーーん!!!」
「むぎーーーーー!!!」
律「ほら唯、みんなが呼んでるぞ」
澪「私達の事を」
唯「うん・・・!行こう!!!」
「わああああああああああああああああ」
唯「放課後ティータイムです!!!」
唯「私達の活動はりっちゃんがけいおん部をつくったのがはじまりです。
そして目標は武道館って夢見がちなこと言って、毎日お茶しながら練習もして・・・。初めての学園祭で感動を覚えて何回もライブを重ねていくうちに武道館に近づいていってる気がして」
唯「あと、放課後ティータイムは4人じゃないです」
唯「もう一人私達の後輩・・・あずにゃんがいて・・・」
律「梓は今ここにはいません、でも梓に届くように私達はここで、私達の夢の場所で演奏します!」
唯「りっちゃん!」
澪「うん!」
紬「うん!!」
唯「じゃあ聞いてください!ふわふわ時間!」
憂「おねえちゃん・・・かっこいい・・・。」
和「もう、すごくかっこいいわね」
さわ子「私ももっと頑張ってたらこんな風になれたのかしらね」
純「すごい・・・。」
あずにゃん・・・あずにゃん・・・。
早くきて、目を覚まして・・・!
唯「ふわふわ時間♪」
「ふわふわ時間♪」
唯「ふわふわ時間♪」
「ふわふわ時間♪」
・
・
・
唯「最後の曲になりました・・・。」
唯「本当にありがとうございます、関係者のみなさん、ファンのみなさん、応援して下さってるみなさん。大好き!」
唯「みんなみんな、だいすきーーーーー!!!」
「ちょっと唯先輩あの頃とかわってないじゃないですか!」
唯「へ・・・」
ちっちゃくて、
律「え・・・」
かわいくて、
澪「・・・あ」
私達の唯一の後輩で、
紬「ふぁ・・・」
真っ赤なムスタングが似合う、
唯「あずにゃぁん・・・っ!!」
梓「遅くなってすみませんでした!」
ただひとりの、放課後ティータイムのリズムギター
・・・
武道館7日前
梓「・・・んぁ」
憂「梓ちゃん!!?うそ!!」
梓「憂・・・?」
憂「ナースコール!!」
医者「奇跡だ・・・。」
憂「よかった・・・!」
憂「梓ちゃんもやっと体のほうも大丈夫になったからお姉ちゃんにもしらせなきゃ!」
梓「待って憂・・・先輩たちは・・・?」
憂「放課後ティータイムはメジャーデビューして、明後日武道館ライブだよ・・・!」
梓「!!!!」
憂「あこれ、ホームページ!!」
梓「メンバー募集?」
憂「見てみなよ、梓ちゃん」
梓「放課後ティータイムはリズムギターを募集しています」
梓「桜高軽音楽部の私達の後輩だった子」
梓「ツインテールでちっちゃくてかわいい子」
梓「あだなはあずにゃんの子」
梓「・・・それって・・・。」
憂「梓ちゃん、梓ちゃんのことだよ」
梓「ふぇ・・しぇんぱあい!!!」ぽろぽろ
憂「今から練習すれば武道館ライブに間に合うんじゃないかな!?」
梓「でもブランクが・・・。」
憂「じゃあ最後の1曲だけ!」
・・・
梓「ってわけです!」
律「梓ぁぁぁ!!!!!」
澪「よかっ・・・ほんとに・・・えぐっ」
紬「梓ちゃ~~ん!!!」
唯「あずにゃん早く早く!!!」
梓「あ、ちょ!唯せんぱい!」
唯「えーっと、みなさん!この子が私達、放課後ティータイムのリズムギター・・・中野梓ちゃんです!!!!!」
「あ・・・あずにゃーーーん!!!!!」
梓「」
梓「へへ・・・////」
梓「夢、実現させてもらいますね」
唯「準備おっけ~?」
梓「どんとこいです!」
唯「じゃあ最後の曲、Utauyo!!MIRACLE!!!」
「きゃああああああああ」
唯「みんなが大好き♪」
あずにゃん・・・すごい
全くブランクを感じさせない・・・・!
あ、そういえば私達が受験の時あずにゃんこの曲を特に練習してたもんね・・・。
・
・
・
・
唯「愛をこめてずっとうたうよ♪」
ジャ~~~ン・・・・・
唯「はぁっはぁ」
律「終わったな・・・。」
紬「へへへ」
澪「ふぅ」
梓「すっごく最高でした!!!」
唯「うん!!!」
「・・・ル」
「アンコール・・・」
「アンコール!!!!アンコール!!!!」
アンコール・・・!
唯「じゃあアンコールにお答えして、次の曲!!」
梓「」
唯「U&Ⅰ!!!!!」
律「いっくぞー!」カンカンカン
唯「♪」
・
・
・
アンコールは悲惨な演奏だった、あずにゃんは本当にUtauyo!!MIRACLEしか練習してなかったみたい!
でも一番幸せな演奏だったのは間違いない!!
・・・・
ホームページにて・・・
放課後ティータイムはリズムギターを募集しています
桜高軽音楽部の私達の後輩だった子
ツインテールでちっちゃくてかわいい子
あだなはあずにゃんの子
募集は終了しました。
放課後ティータイム
END