1 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:25:58.88 TGi2/8vmO 1/109


~教室~

先生「転入生の男君です」

ザワザワザワ

(なんだよ男かよ)

(やだ~…普通)

(イケメンかと思ったね)

ヒソヒソ

(うわ…めちゃくちゃヒソヒソが聞こえてくる…。でもまぁ初日が大切!!)

先生「じゃあ君は後ろの女さんの席の横ね」

「はい!!」



元スレ
女「私引くほど嫌われてるだろ?」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282231558/

2 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:30:42.27 TGi2/8vmO 2/109


「え~と…女さんの横……ここか」

ガタッ

「……」

「あ…どうも。男って言います…よろしく」

「………」

「……あ、あの…」

「………ふん」

プイッ

「!!」

(マジかよ…!!いきなり女子に嫌われた!?)


3 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:35:03.00 TGi2/8vmO 3/109


(でもここで諦めちゃダメだ!初日が大事初日が大事…!)

「はは…あのさ。よかったら次の授業教科書見せてくれないかな?俺まだ教科書持ってなくて…」

「おい」

「は…はい!」

「初日だからって無理に女子と絡もうとするな。空回りしてるぞ空回り君」

「い!?」

ガーーン

(か…空回りして……。終わった…)

「じゃあ俺はトイレ行くから」

「………」

シュン

「………」

(……ふん)


4 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:40:05.55 TGi2/8vmO 4/109


「しかもあの娘自分の事俺って……。」

(………)

ドキン

(そこはちょっといいな……ウン///)

~女子トイレ~

「ふぅ。スッキリスッキリ」

ジャ~…

「転校生か…あれだけ冷たくすればもう話しかけたりしないよね…?」

(私と話なんかしたら嫌われるだけだし…)

チクチク

「うん…?あ……」

チクチク

「また椅子に画鋲があったんだ。最近じゃ刺さってもすぐに気付かなくなったなぁ」

ジャ~…キュキュ

「よし。いこ」


5 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:44:54.49 TGi2/8vmO 5/109


~教室~

ガタッ

「……」

(あ…帰ってきた俺っ子)

「………」

「あ。ねぇねぇ」

「………!?」

(何?まだ喋りかけてくる?なんちゅう精神力!?)

「机引っ付けるよ?教科書見せて」

(ええい!!こうなりゃもうどうにでもなれや~!!これ以上嫌われてもかまわん!!)

ガタタッ

「あ…ちょ……!そんな急に……!」

「うおおお!!教科書ぉぉ!!!」

(何こいつ!ケモノ!?)


7 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:49:16.08 TGi2/8vmO 6/109


「教科書借ります!」

バッ

「あ…!」

「む!?」

ペラッ…

「……」

ペラペラッ

「な……何だよ。」

「これ…すごい落書き……。“死ね”とか…」

(……しまった!!自分ではあまりに普通すぎて隠すことも考えなかった!!もう…これはダメだ……)

「………これ…まさか…」

「……」

「将来の夢小説家か何か?」

「……は?」


8 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 00:54:22.42 TGi2/8vmO 7/109


「これあれだろ?前の学校の先生言ってたし。小説家になりたい奴はいつも自分の世界に浸ってるもんだって。」

「は…?あんたバカ?」

「お!アスカ!」

(やべぇ…!やっぱりふっ切れれば普通に喋れる!)

「私が小説家になるわけないでしょ?普通わかるでしょ!この教科書見たら私がイジ……」

「……私?“俺”じゃなくて?」

「あ……」

(しまった…)

「残念…。俺っ子じゃなかったんだ…」

シュンッ

「……」

「じゃあせめて俺の前だけでは自分のこと“俺”って言ってね」

「なんで…!?」


9 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:05:04.50 TGi2/8vmO 8/109


「あ…そうだ。放課後とか学校探検させてよ!いろいろ広いしここ。な!」

「も…もういい!!」

バンッ

「……!?」

「いい加減にして!!気付かない!?本当に気付かないの!?」

数学「お……女さん?授業中に騒ぐのは…」

「さっきから私と喋ってる時も!…っていうか私の席の隣に座った時から!!みんなにじろじろ見られてんの!」

「……えっ?」

(…………あ、なんかこっち見たよ)

(…帰ればいいのに。あんな女)

(…あ。ホントだ)

「ホントびっくりするくらい鈍感!!もういい!」

ガタタッ

「あれ?どこいくの?」

「帰る!」


12 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:11:52.89 TGi2/8vmO 9/109


【授業後】

~教室~

ガヤガヤガヤ

(……本当に帰るとはな…)

メスブタ「ねぇねぇ…男君?」

「……あ…はい!?」

ドキッ

メスブタ「さっきあいつに何て言ったの?キモいとか?」

「は……はい?」

メスブタ「ホント笑っちゃったし!!マジウケるんですけど!!急にキレて帰ってやんの!あの女!!笑い我慢するの必死だったわ~」

「……?」

メスブタ「マジナイスだったよ!仲よさ気に喋ってる時はあんたもやばかったけど逆転サヨナラ!あんた最高!」

「あ…ありがとう」

メスブタ「あ、私メスブタ子って言うから!んじゃまたね!次昼休みにまた!」

「………」


15 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:19:56.42 TGi2/8vmO 10/109


~女宅~

「ただいま」

《お~また学校途中で帰ってきたか我が愛しの妹女よ!またいじめられたか!!アハハハハハ!!》

「うるさい!お姉ちゃんまた仕事しないでゲーム!?」

《おお!!なんだか途中でめんどくさくなったから帰ってきた!!部長にちょいと色気たっぷりに風邪だって言ったら余裕だったぜ!》

「もう~。ウチ2人暮しでお金の頼りはお姉ちゃんだけなんだからしっかりしてよ…」

《まぁ生活には苦労させんから気にすんな!!アハハハハハ!!あ…そうだ》

ダダダダ

「早くあがれ。帰りにケーキ買ってきたんだ。食えよいじめられっ子」

「お金ないのに?」

「90%オフしてもらった。ちょっと色気使って店員の前でくねくねすりゃもう効果てき面…」

「もう結構です」


18 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:25:37.14 TGi2/8vmO 11/109


~昼休み~

「さてと………」

ゴソゴソ

(……やっぱ教科書ないと鞄が軽いのなんの)

《男君!》

「……?」

メスブタ「お昼ご飯食べようよ」

「昼ご飯?」

メスブタ「そうそう!!まだ友達いないっしょ!?」

「あ…いいよ俺は。早退するから」

メスブタ「え?早退?マジ!?」

「うん…ハハ。ごめんね。それじゃ」

メスブタ「マジ残念だね。バイバイ!」

「バ…バイバイ!」


20 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:28:22.27 TGi2/8vmO 12/109


~職員室~

ガララ

「失礼します。先生いますか」

先生「はい?なんだね…ああ!男君か!どうだい?友達は出来たか?」

「はぁ…まぁまぁです。それよりちょっと聞きたいことが」

先生「ん?なにかな?」

「実は…―――」


23 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:35:23.07 TGi2/8vmO 13/109


~女の自室~

「はぁ」

バフンッ

「お姉ちゃんの明るいのはいいけど行き過ぎも困りもんだね」

《おお~い女ぁ~!!下きてマリオカートしようぜ~!!》

「しな~い!」

《っていうかまだケーキ食ってねぇだろ!!はやく下来て食え!!ほら!いじめられっ子!》

「うるさいなぁもう!!毎度毎度いじめられっ子いじめられっ子言うなバカ!!」

《ちっ…もうしょうがないなぁ。……ほんとすいませんね、あの娘引っ込み思案でしょ?わざわざ来てもらったのにどーも》

(………え?誰かきてるの…?)

《あ…じゃあ上あがって行きます?あ、全然いいですよ。あの娘の部屋の鍵の開け方私知ってますから。アハハハハハ》

(……っておい!!)


24 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:40:36.11 TGi2/8vmO 14/109


ギシッギシッ

(……誰か来る!!)

ガチャガチャガチャ

「!!」

ギギィ

「友達だよ。あんたの久しぶりの」

「よお。女さん」

「……え?あ……ちょ……嘘!は…?え??」

※混乱中

「わりと綺麗な部屋じゃん」

「でしょ?誰も来るはずないのにね。アハハハハハ!!!」

「ちょ……お姉ちゃん!!!もう…///」


27 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:47:23.85 TGi2/8vmO 15/109


「じゃあごゆっくり~。にひひひひ」

バタン

「もう……」

「面白いお姉さんだな!」

「図々しいだけ……。っていうかなんでウチ来たの?」

「ああ。これ次のテスト範囲が書いてある大事なプリントだから持ってきた。家の場所は職員室で教えてもらった」

ピラッ

「ピラッて…。あんたまだこの時間学校は…?」

「早退した。放課後だとプリント渡すの忘れそうだから」

「はぁ……?」

「あと早く女さんの家に来たかったから」

「変態か!!」

「し…失礼な!」


29 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:51:37.43 TGi2/8vmO 16/109


「もう…わかった。あんたバカっぽいからこの際言うわ」

「……?」

「今日はいいとしてこれから先私に喋りかけちゃダメ!!」

「な…なんで…?やっぱり迷惑……?」

「そうじゃなくて!」

「……?」

「私今ガッチガチにいじめられてんの!!!」

クワッ

「……」

「………もう」

「………」

(これでやっとわかったか……)

「……ん?いじめられてる?」

「……え?」


32 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 01:58:36.89 TGi2/8vmO 17/109


「それさっきお姉さんも言ってたけど…正直よくわからないんだよな~」

「……へ?あんたいじめ知らない……?」

「し…知ってるし!言葉ぐらいは!」

「言葉ぐらい…?」

「うん……実際俺今までの人生の大半を引きこもりしてたからさ。イマイチいじめとか言われてもピンとこないんだよな」

「ひ…引きこもり!?あんたが?」

「そう」

「でも前の学校がどうのこうのって…」

「それは通信制のやつ。実際学校に行ったのはこれがほぼ初めて」

「なにそれ…」

「とにかく!!“初めて”の学校で隣に座った女の子と仲良くなりたいじゃん」

「……」

「あ……そんなに3次元に見られたら恥ずかしい…///引きこもってたから…」

「今さらかよ!」


34 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:06:32.96 TGi2/8vmO 18/109


「―――という感じ。OK?わかった?私の受けたいじめ。あ~もうなんで自分で自分のいじめ説明してんの私…」

「わかった。でも画鋲とか刺されば体にいいんじゃないの?ほら、針治療とかあるし」

「………はい?」

「あとうわぐつ隠されるとか……探すのが海賊の宝探しみたいで楽しそうじゃん」

「………え?何そのプラス思考」

「いや待てよ…。ここは海賊と言うより山賊か……。陸だしな……」

ブツブツブツ

(もうこれ天然なのかバカなのかわからん…)

「いや逆に遊牧民…それは違うか……」

「とにかく!!」

ダンッ

「い!」

「これ以上私に関わって被害受けるのはあんたなの!私はそういう人をいっぱい見てきたの!だからもう明日からは話しかけたらダメ!!」


36 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:13:08.97 TGi2/8vmO 19/109


「もうこれ以上関わったら危ないの!!」

「……」

「わかってよ……」

「そか。じゃあもう喋らん」

「……へ?」

「女さん優しいね。あれだろ?俺のためを思って言ってくれてるんだよね?その…俺も刺されたり濡れたりするかもしれないから」

「ん……ま、まぁそうだけど……」

「わかった。そんな優しい女さんが“喋らないこと”を望むんだったら俺はもう喋らん!!やっとわかったよ。ありがとう」

「は……はい」

(なんの“ありがとう”なの?それ)

「じゃあ俺もう帰るわ。バイバイ」

「あ……うん。バイバイ」

「明日朝7時半に迎えに来るよ。それで学校間に合うよな?」

「って人の話聞いてた!?」

「……?」


39 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:18:03.73 TGi2/8vmO 20/109


「喋っちゃダメって行ったのに一緒に登校したら意味ないでしょ!?」

「登校する時喋らなければいーじゃん」

「そういう意味じゃない!」

「友達と一緒に登校して一緒に昼ご飯食べるのが俺の夢なのに無理?」

「無理!他の人と食べてよ!」

「え~…なんだか他の人はまだ苦手だな~。メスブタ子さんとかガンガン来るけどちょっとな…」

「メスブタ子……主犯格だよ」

「主犯格?いじめの?」

「……うん」

「そうか。まぁ気にすんな。いい人っぽいよ」

「そんなことないよ………」


40 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:23:26.81 TGi2/8vmO 21/109


「何も知らないんだよ……男君は」

「?」

「メスブタ子はみんなから人気あって美人だけどさ…それも計算のうちなんだよ?」

「計算?」

「うん…。他の人にはすごく優しくしてさ……私をいじめの対象にするから。メスブタ子は周りから嫌われないし…逆に私からは言い返せないんだよ。言い返してもメスブタ子はいい人だよってみんな言うから」

「………」

「って言っても全然わからないよね?人間関係は」

「いやわかるよ。」

「へ!?」

「三角関係ってやつでしょ」

「あ…やっぱりダメだった」


44 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:29:41.85 TGi2/8vmO 22/109


「もう難しい話はいいんだよ」

「……」

「ただ今はっきりしてるのは俺が1番話しやすいのは女さんってことだから!」

「え……男君?」

「だからやっぱさっきの喋らないとかはナシにしよ!!せっかくの学校生活がもったいないじゃん!!ね!?」

「すごい勝手な意見…」

「よし!!そうと決まったら明日が楽しみだ!!学校かぁ~♪」

(変なやつ…)

「~♪」

(でも……)


45 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:37:05.88 TGi2/8vmO 23/109


【翌日】

~通学路~

「ははは~♪いやいやナイス日光!」

(やっぱり周りから見られてる……)

ヒソヒソ

(……あれ女じゃん?うわ…誰かと登校してら)

(マジかわいそうあの男の子…。知らないのかな)

(……)


46 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:37:55.26 TGi2/8vmO 24/109


「つか毎朝弁当自分でつくってるんだな!すげえな女さん」

「ちょっと……離れよ」

ツツツ…

「……!」

ツツツ

「………」

ツツツ

「………」

ツツツ

「……ってついてくんな!!」

「なんで歩きながら横にずれるかな女さん!!」


47 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:45:42.10 TGi2/8vmO 25/109


「もう!!なんで付いてくるの!!」

「それはこっちの台詞だ!なんで離れる!!……は!」

ガクッ

「本当は俺のことが嫌い……」

「うん。ちょっとね」

キッパリ!!

「何ぃいい!!?」

ショック!!

「そこはそんなことないよと言うのがドラマとか漫画の定番の流れだと思ってたのに…」

「プッ。あんた引きこもってたからそういう脳なんだね」

「お…笑った。今笑ったけ?」

「知らない」

プイッ


49 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:48:55.07 TGi2/8vmO 26/109


~1時間目~

「なぁ。あの時笑っただろ?な?」

「だから知らないって」

~2時間目~

「笑ったよな?笑ったって言って!」

「だから知らないってしつこい!」

~昼休み~

「笑っはっへ絶対笑っはっへ…ボフッ!」

スパパン

「汚い!!食べながら喋るな!」


50 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 02:51:52.72 TGi2/8vmO 27/109


~3時間目~

「なぁ~…笑ったって言ってよ~。もうしつこいな~」

「しつこいのはどっちだ!」

~4時間目~

「言え~笑ったって言え~~ウララララ~」

「エスパー使うなエスパーを!!」

~女子トイレ~

「わ…笑ったって……う……苦しい…天井との隙間が狭…」

「もうそこまでいくと犯罪だよ!?」


51 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:00:02.34 TGi2/8vmO 28/109


【放課後】

~通学路~

「なぁ~あへはきっほ笑顔はんだよは~?」←トイレの件で殴られた

「もう!!なんでそんなしつこいの!?そんなに笑わせたのが嬉しい!?」

「うん!」

「そんなに!?」

「だってゲームの女の子はさ、簡単に笑ってくれるけどさ。女さんはなかなか笑ってくれないじゃん」

「ゲ…ゲームと一緒にしないでよ」

「やっぱりいいね。3次元の笑顔は。人を笑わせるのがこんなに楽しいとは思わなかった!だから女さんももっと笑った方がいいよ!」

「は…恥ずかしいわ…。聞いてるほうが…」

「あ…そうだ。今日も家寄っていい?」

「ダメ!」

「マリオカートはおあずけ?」

「おあずけ!!そんなに好きなら貸すから!」


52 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:07:12.91 TGi2/8vmO 29/109


~女宅~

ガチャ

「ただいま~」

(今日はあいつのせいでドッと疲れた…)

《おお帰ってきたか女!!こっちこい!!今マリオカートやってるから!盛り上がってるぞ!》

「マリオカート…?」

(ま…まさか……)

~居間~

タタタ

「まさか!!」

「おお!女!」

「お帰り!」

「人んちに先回りすんなドアホーーッ!!」

ボコォン!!

「ぐあぁぁああ~!!リアル鉄拳かぁ~!!」


54 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:11:50.45 TGi2/8vmO 30/109


「殴ることはねぇのになぁ?なぁ男」

「いいモン持ってますね…妹さん」

「意気投合すんな!」

「あ…そうだ。今日は殴られた記念に晩飯食ってけよ。女は料理上手いんだよ。いじめられてるくせに…プッ」

「うるさい!!笑うな!!」

(3次元の笑顔……いい///)

「得意料理はなんだっけ?ニコちゃんオムレツだっけ…プッ」

「い…言うなぁ!!!」

(やっぱり3次元の笑顔たまらんわ…///)


56 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:17:24.99 TGi2/8vmO 31/109


「………ったく」

トントントン←結局つくってる

「ほんと美味いから楽しみにしてな」

「は…はい」

(もう……)

トントントン

「あ…そうだ。暇だから女!!アレ見せてやれよ。ケツに刺された画鋲の穴」

「な…///頭おかしいんじゃないの!?」

「いいじゃん減るもんじゃないしケツの穴見せてあげなよ。ま…減るどころか日々増えるんですけど~みたいな!!」

「刺すぞ!!今包丁持ってるんだぞ!!」

「ケ…ケツの穴が見れるなんて画面の向こうの話だと思ってた…///」

「見せるかドアホ!!」


59 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:27:27.05 TGi2/8vmO 32/109


「はい出来ました!!!」

ダンッ

「お~!!オムレツだ!」

「あれ?全然ニコちゃんじゃないじゃん。ケチャップは?」

「自分でかける!!」

「え……ニコちゃんは…」

「何か文句ある!?」

ギロッ

「いえ…。いただきます。プレーンのままで」

ガツガツ

「なんでそんな機嫌悪いの?」

「ふん!」

プイッ

「男君ケチャップかけなよ?」

「はい!」


60 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:35:52.35 TGi2/8vmO 33/109


「じゃあまた明日~」

「はいバイバ~イ」

ガチャン

「ふう……」

「………」

「挨拶ぐらいしな」

「いい」

「……」

「もう寝る…」

「いい子だと思うよ?あの子。素直で明るくて」

「そうかな…」

「あんたいじめられすぎて人を見る目が濁ってんだよ。男君あんたがいじめられてるって知っても全然特別視しないし変な気を使うわけでもないし。お姉ちゃんはあの子は信じてもいいと思うな~」

「………」

「……さ、先にお風呂入っちゃお」

「ああ!!もう!!」


62 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:56:13.16 TGi2/8vmO 34/109


【翌日】

~女子トイレ~

「すっきりすっきりと……」

メスブタ「何がすっきりって?」

「………!!」

(……メスブタ子!!)

メスブタ「ちょっと~お前が鏡なんか見ても意味ないんじゃな~い?邪魔なんだけど」

「……ごめん」

ソソソ

メスブタ「ふふ」

ガッ

「……!?」

(あ…足がひっかかっ……)

ガツッ!!

「痛……ッ!!」


63 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 03:58:01.67 TGi2/8vmO 35/109


メスブタ「…あれ?偶然ころんじゃった?こんな汚いトイレで?」

(あ……おでこから血が…)

ツー

メスブタ「汚いなぁ~!!そうだ!たまたまモップがあるから綺麗にしてあげよっか~!!その顔!」

「………ッ!?」

メスブタ「ふふふふふふ」

ゴシゴシゴシ

「うわっぷ……や…やめ……」

メスブタ「綺麗になりましたね~。そ~れそれ」

ゴシゴシゴシ

「う…ううう……」


68 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 04:26:19.13 TGi2/8vmO 36/109


~教室~

「………」

ボロッ

「女さん…?服がエロい感じになってるぞ?」

「うん。もういい」

ゴソゴソ

「お……おでこ。女さんおでこケガしてる!」

「うん。もういい」

「……保健室行かないと!」

「大丈夫。もう帰るから」

「…へ?」

「帰る。じゃあね」

「ち…ちょっと!」


71 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 04:34:14.98 TGi2/8vmO 37/109


~帰宅路~

「……」

タタタ

「ちょ……待って……ゼエゼエ。引きこもりには体力が……やばい……ゼエゼエ」

「何してんのさ」

「だ…だって……。女さんが帰ったら……誰と昼ご飯食べるんだよ…ゼエゼエ」

「……もういいって。」

「なんで!?テスト近いから授業出るべきなんじゃないのか!?」

「いいの!私の勝手でしょ!!」

「勝手じゃない!!」

「……!?」

「俺は女さんといっぱい学校行っていっぱい勉強して同じ大学に入るのが夢だから!だから女さんが帰ってしまうのは俺の問題でもある!」

「……あんたね。いっつも思ってたんだけど考え方が自己中なの。なんでいつまでもあんたと一緒にいなきゃいけないの?バカじゃないの?」

「……」

「じゃあね」


73 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 04:43:05.71 TGi2/8vmO 38/109


「そんなに変なことなの……?」

「……?」

「そんなに変なことなの?ただ友達と一緒にいたいと思うのが」

「………?」

「女さんは喋りやすいし料理出来るし、時々殴るけど時々優しいし!!一緒にいれば楽しいんだ!!プレステよりも!ロクヨンよりも!」

「………」

「なんで一緒にいたいと思っちゃいけないんだ!!いじめられたのがそんなに大変なことなのか!」

「はい…?何いってんの?いじめられたことない人に何がわかるの?どんだけ惨めな思いするかわかってるの?」

「………」

「何も知らないのに偉そうなこと言わないで」

「……ごめん」

「………」

「……」

「……じゃあね」


75 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 04:51:11.32 TGi2/8vmO 39/109


「………!」

グッ

「俺は学校が好きだッッッ!!!!!」

グワッ!!

「………ッ!?」

「学校に行けば女さんに会えるから!俺は学校が好きだ!!」

「ち…ちょっとそんな大きな声で恥ずかしいこと……」

「だからまた明日も学校で待ってる!!絶対女さんは来るから!」

「………そ…そんなの知らないわよ……」

「だからもう今日は帰っていいよ!今日出来なかった分はまた明日やろうよ。弁当も明日2つ食べよう!一緒にな!うん!」

「……は…恥ずかしいって言ってるじゃない……バカ」

「んじゃバイバイ!!明日は弁当2ついるから忘れるなよ!」

「ふ……二つも食べるかッ!!」

「あ~明日が楽しみだ。さて学校帰ろ~っと」

トボトボトボ


76 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:00:33.75 TGi2/8vmO 40/109


「今日の弁当はどうしよっかな~。メスブタ子と一緒に食うかな。いやいやだけど」

グッ

「おおう…!首が締まる!」

「………」

「あれ?帰ったんじゃないの?」

「……帰るよ。帰るけど明日…お弁当2ついるんでしょ…」

「おう!忘れたら次の日に回されるぞ」

「どうせ作るんなら2つ作るのも4つ作るのも一緒だからお弁当作ってきてあげる!」

「え!?ほんとに!?」

「………うん」

「やったぁぁああ!!!それってニコちゃんオムレツ!?俺あれがいい!!」

「声がでかい!!」

バシィ!!

「オブシッ!!」


79 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:17:45.83 TGi2/8vmO 41/109


【その日の夜】

~女宅~

「~~♪」

マンマミーヤ

「あ゙あ゙~!!なめやがってチクショウ!!!」

「ねぇお姉ちゃん」

「あ!?ごめん今忙しいの!!」

「男の子ってどんなおかずが好きなのかな…?」

「はぁ?おかずぅ?」

ピコピコ

「うん…おかず」

「…そりゃ巨乳とか外人とか人によるだろ」

「いやそのおかずじゃなくて…お弁当の」

「お…お弁当!?あんた男の子にお弁当つくんの!?」

「う……うん…」


84 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:34:22.65 TGi2/8vmO 42/109


【翌日】

~通学路~

「お弁当つくってたら遅くなっちゃった…!」

タッタッタ!

「遅刻す……」

《おっと邪魔だよ》

ドンッ

「あ……!」

ズデッ

「痛たたた……」

メスブタ「あれ?女ちゃんじゃ~ん。偶然だね~。通学路で会うなんて。キャハハハ!!」

「は……早く行かないと遅刻……」

メスブタ「あれ?ちょっとその鞄に入ってるの何?見せてよ」

「あ……ダメ!」

メスブタ「ん…?弁当じゃん。っていうか4つ…?は?何これ」


86 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:38:18.82 TGi2/8vmO 43/109


「返してよ!」

メスブタ「……ふ~ん。あ…なるほどわかった~。朝余分につくりすぎちゃったんだね?」

「返してよ!はやく!」

メスブタ「OK!返してあげる!ただし……」

グチャ

「……!」

メスブタ「作りすぎた3つはウチが処分してあげる♪キャハハハ!!お礼はいらないよ!キャハハハ!!」

グリグリグリ

「………ひ…ひどい……」

メスブタ「これ何?オムライス?顔書くとかダサ~い!!キャハハハ!!」


87 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:42:31.21 TGi2/8vmO 44/109


キーンコーンカーンコーン

メスブタ「あ!始業のチャイムじゃん!!急ごっと!!」

「ひどいよ……グスッ」

メスブタ「それ、あと綺麗にしときなよ?道路汚しちゃダメだからね?街を綺麗にしましょう~♪キャハハハ!!バイバ~イ♪」

タタタタ…

「……」

ベチョ…

「頑張って朝作ったのに……グスッ。どうしよう……」


92 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:47:46.07 TGi2/8vmO 45/109


~昼休み~

「さぁ~!!待ちに待った昼休みだ~!!」

「……」

「今日は女さん珍しく遅刻したね!相当手の込んだ仕上がりかな?」

「男君……」

「はい?」

「ごめんね……自分のお弁当しか持ってきてないの」

「……え!?」

「朝…時間なくてつくれなかった!ごめんね?」

「な…何ぃいいい!?」

ガーーン

「嘘だろ…。2日続けて昼ご飯抜きだと言うのか…?まさか…ありえん……」

「き……昨日も抜いたの?」

「うん…空腹が最高のスパイスだと思いまして」

「だったら私のあげる。はい。」


93 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:51:26.44 TGi2/8vmO 46/109


「……え?」

「私のお弁当あげるから。食べていいよ。」

「ホントに…?悪いよ」

「あ!全然いいの!!私今日お腹の調子悪くて食欲ないから!!食べてて!」

「ほ…ホントか!!ありがとう!!君は女神だ!!うお~!!」

「ふふっ。じゃあね!!ちょっとトイレ行ってくる!!」


97 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 05:58:21.83 TGi2/8vmO 47/109


~女子トイレ:個室~

(とりあえずなんとかごまかせてよかった…。今ごろ食べてくれてるかな。)

カチャカチャ

(よし。出よ)

《ねーねー聞いて聞いて?マジウケるんだけど!!》

(……!!メスブタ子の声だ!!)

《今日朝ね?通学路で女に会ったの!!走ってたからちょっと押したら転んだんだけどさ!!あいつ弁当4つも持ってたんだよ!?マジありえなくね!?キャハハハ!!》

(………)

《え……うん、そうそう。まぁ3つは余裕で潰しちゃいましたみたいな?マジ気持ちよかった~。……え?あと一つ?それは返したよ。その辺の砂かけといてね》

(……!?嘘!?それ……男君が……!)

《マジ潰した弁当に必死になってたからさ!!コソッとその辺の砂入れてやったよ!あいつなら今頃気付かずに食ってんじゃね?キャハハハ!!》

(…し…知らなかった!!そんな…!)


101 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 06:05:19.25 TGi2/8vmO 48/109


(お願い!お弁当食べないで…!!)

タタタタ…ガララッ

「お……男君!?」

「……ん?どした?お腹痛いの治った?」

「お…お弁当は?」

「弁当?あぁ…弁当ね」

パカッ

「ほら。全部食べたよ!美味すぎた!」

「そんな…それ……」

「ん?あ…もしかしてちょっと残した方がよかった?それは先に言わないと!!」

(男君…私に気を使って……)

「ごめん……ごめんね……私がいじめられてるから……男君まで……グスッ」

「ちょっと!!なんで泣く!?美味しかったよ?」

「次はちゃんと頑張って作るから……ごめんね。ほんとに……ごめんね…グスッ」

「……女さん」


103 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 06:16:40.87 TGi2/8vmO 49/109


【放課後】

~帰宅路~

「な~んだ。そんなことか~ハハハ。砂が入ってたのか」

「そ……そんなことって…」

「俺はてっきりちょっと斬新なふりかけかと思ったよ!もう食べたからしかたない!」

「そんなことないよ……お腹大丈夫…?」

「大丈夫!!それより女さんもお腹大丈夫?下痢なんだよね?」

「げ……下痢とか言うな!!女の子に向かって!」

バシィ!!

「おう!!」

「………もう」

「……にひひ!やっぱ女さんはそっちの方がいいね!」

「……?」

「多少暴力的な感じの方が女さんらしい!うん!」

「な…なにそれ。バ…バカじゃないの?」


110 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 06:30:31.88 TGi2/8vmO 50/109


「……それよりわかったでしょ?」

「?」

「私といるとロクなことがないの…。だからもう……」

「そんなことないよ」

「そんなことあるよ!」

「……!」

「砂…食べさせられたんだよ?私のせいで……」

「………」

「も……もし…男君に何かあったら……私どうしたらいいの……グスッ」

「女さん…。やっぱり優しいよ!っていうか優しすぎる!女さんは」

「……グスッ……?」

「だって自分がいじめられても全然泣かないのにさ。俺がちょっと砂食べただけどすぐ泣いちゃうじゃん。なかなかいないと思うよ?人のために泣ける人って」

「だって……だって……グスッ」

「もう泣くな!女さん!今回のことは女さんは悪くない!女さんは頑張って弁当つくってくれたしね!」

「…で…でも……」


112 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 06:34:46.66 TGi2/8vmO 51/109


「大丈夫!俺の体は俺が1番よくわかってるんだからさ!だから気にしない気にしない!」

「………」

「わかった!?」

「……うん」

「じゃあ頑張る?」←意味不明

「……うん。がんばる」

「よし!じゃあ今日もマリカだ!!」

「え。またウチ来てマリカするの…?」

「え?マリカ飽きた?」

「いやそうじゃないけど……」

「じゃあいいじゃん!マリカやるぞマリカ!今日こそはお姉さんに勝つ!」

「無理だよそれは。あの人神だから」


119 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 06:52:53.17 TGi2/8vmO 52/109


~女宅~

「うおおお!!幻のコーナリング!!」

グイィィ

「甘い甘い。必殺直角カーブ!!」

シャキンシャキン!

「何ィイイ!!」

「ふふん♪……はい優勝~♪」

「あぁ負けたぁ!!」

「何度やっても一緒よ」

「いや!コントローラーが悪い!コントローラー交換しましょうお姉さん!」

「嫌よ。さっきそれでハナクソつけて渡してきたじゃん。小汚い!」

「くそ…ばれてたか!よし!女さんお姉ちゃんからコントローラー奪って!」

「嫌。意味ないもん」

「裏切るのか!!」


124 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 07:02:27.82 TGi2/8vmO 53/109


「こうなったら力ずくだ!!」

バッ

「おぉ!?やるかコノ…」

グイッ

「……う!」

ピキッ!!

(……や…ばい…)

~トイレ~

《うおおおおおお!!!》

ドッドッドッド!!

「急にどうしたのこれ…?私変なツボ押した?」

「い…いろいろあったの」

《うおおおお!!!滝のように止まらん!!!あと2時間トイレ借りていいですかぁぁぁぁあああ!!!!》

ドッドッドッド!!

「ど…どーぞごゆっくり…」


129 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 07:14:33.21 TGi2/8vmO 54/109


~リビング~

「オオオ…」

シュウウウ~…

「だ…大丈夫?シュウウウ~って効果音出てるけど…」

「だだだだ大丈夫でポ」

「いやきっと大丈夫じゃないだろ。今日ウチ泊まってく…?」

「え!お姉ちゃん本気!?」

「しかたないじゃない!ねぇ男君」

「はははははい。しかたないでポ…」

「その語尾ムカつく」

「はい決定!!今日はみんなでお泊りイエーイ!!」

「イエーイ!!」

ピョンピョン!

「いや…ちょ!!元気だよこの人!!ねぇ!おい!」


132 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 07:22:55.96 TGi2/8vmO 55/109


「もう~!!なんでまた私がご飯つくってんの…」

トントントン

「その割に包丁音が軽快だな」

「軽快だな」

「黙れバカ2匹!」

トントントン

「で?お粥とかでいい!?」

「チーズフォンヌがいい」

「贅沢言うな!!っていうかチーズフォンヌって何だ!お腹悪い時はお粥にするの!わかった?」

「…はい」

シュン

「もう!なんなのよまったく…」

ブツブツブツ

(へぇ~…ふふふッ)


135 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 07:29:10.33 TGi2/8vmO 56/109


「はい出来た!!」

ドンッ

「野菜適当に入れたからちゃんと食べてさっさと寝る!」

「はい」

「ちょっと!今男君は病人なんだけど」

「……?」

「ちゃんと食べさせてあげなさいよ」

「は……はぁああ~!?何言ってんの!?」

「だって男君自分で食べる元気ないわよねぇ?」

「いや食べれまッ…」

ガッ

(おい!自分で食べれないって言え)

(は……はい……)

「ちょっと…!?」

「自分で食べれません」


138 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 07:34:04.55 TGi2/8vmO 57/109


「……口開けて」

「あ~ん」

「はい」

ドロドロドロォ

「……ふおぉ!!あっつぅぅぅ!!!!おあちゃあああ!!!」

ゴロゴロゴロゴロ

「あ…ちょっと!大丈夫!?」

「ア~ッハッハハハハハ!!!こりゃ傑作!のたうち回ってら!!」

「もうお姉ちゃん水持ってきてあげてよ!!」

「へいへい」

「も~!」

「口の裏ベロンベロンする…」


140 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 07:41:23.67 TGi2/8vmO 58/109


「さてご飯の後はお風呂だけど……にっひっひ」

「ちょ…ちょっとその顔…嘘でしょ…?」

「君、自分でお風呂入れるかい?」

「いいえ。入れませんよお姉様」

「おい。いい加減にしとけよ」

「でも病人だよね君?」

「はい。病人ですよボキュッ…!!」

ゲシッ

「調子に乗るなよ」

「ひゃ……ひゃい…。しゅいましぇんでした……」

(私知~らないっと)


190 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 12:44:58.44 TGi2/8vmO 59/109


~女の自室~

「……スースー…zzz」

「………」

ドキドキ

(ね…寝れん!これは寝れん!)

「ウン……zzz」

ゴロッ

「!!」

ビクッ

(これはやばい!レベル100だぞ!いかん!か……か……)

「可愛いでしょ?寝顔」

「そうなんだよ。それが問題……っておおう!?」

「ふふ。ちょっとお腹空かないか?今から素麺でも茹でようかなと思うんだけど食うか?」

「は…はい!食べます!正直お粥だけじゃ足りません!」

「だろ?」


237 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 19:34:51.14 TGi2/8vmO 60/109


「はいよ」

ダンッ

「いただきます!!」

ズルズルズル~!

「美味しい?」

「美味しいでふ!!ブフォ!」

ブホッ

「おい!!落ち着いて食え!!」

「はい」

「ったく……」

「~~♪」

ズルズルズル~

「………あのさ」

「?」

「あんたには話してあげてもいいかな。あの子の昔の話」


240 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 19:43:05.09 TGi2/8vmO 61/109


「昔の話…?」

「そう。あの子の昔の話…。」

「別にいいです」

キッパリ

「なぬッ…!」

ズコッ

「ち…ちょっと待ってよ。思わずずっこけた…」

(陽気な人だな…)

「知ってるだろ?今女がいじめられてるの!」

「はひ!」

ズルズルズル~

「それであんたも犬猿されてるだろ!?」

「はひ!」

ズルズルズル~

「昔な…。女はクラスの人気者だったんだよ?メスブタ子って子が転入してくるまでは」


244 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 19:52:01.46 TGi2/8vmO 62/109


「人気者?」

「そう。高校2年生までだけど。女のこといじめるような人なんていなかったよ」

「……」

ズルズルズル~

「それでね。当時クラスの中でも特に仲がいい子がいたんだ。仮にAちゃんってするけどね」

(永ちゃん…?矢沢…?)

「なにかあれば女はAちゃんと遊んでた。学校行くのもすごい楽しそうだった……メスブタ子が転入してくるまでは」

「はひ」

「高2の冬かな…メスブタ子が転入してきたの。その頃からかな…女の上履きが無くなったりノートに落書きされ始めたのは」

「………」

「それでだんだん周りの友達が離れていってね…?あの子は孤立し始めた。でもね?それでもAちゃんは…Aちゃんだけはずっと女を庇ってくれてたみたい」


248 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 19:58:36.01 TGi2/8vmO 63/109


「……」

「そして春!クラス替え!」

バンッ!

「……!」

ビクッ!

「女はAちゃんと離れ…メスブタ子と同じクラスになってしまった」

「おお…」

「メスブタ子って子はすごいみたい。まさに悪い意味でカリスマだった。新クラスのメンバーは次々にメスブタ子側に付くようになった。だってメスブタ子は“みんなには”優しいからね」

「なるほど…」

「でも最初のうちはずっとAちゃんが女のこと慰めてくれてたみたい。クラスが変わっても…ずっと…ずっと…ずっと」

「………」

「そしてついにメスブタ子のいじめのターゲットはAちゃんに向けられた。」

「……!」

「……それから1ヶ月ぐらい経ってからかな…。Aちゃん…自殺したんだよ」

「…ングッ!?自殺!!?」


258 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 20:39:13.92 TGi2/8vmO 64/109


「すごいな…それは。ドラマの中の話だと思ってたよ…」

「うん。だからね…きっと女にはあんたがAちゃんのように見えるんじゃないかな。たぶん…」

「そうか…。わかった。辛かっただろうな…女さん」

「うん……」

「よし」

ガタタッ!

~女の自室~

「…スースー………zzz」

「起きてくれ。そして俺の話を聞いて」

パシパシッ

「…あ………ウ……え??なに~…」

「俺絶対どこにも行かん!約束だ!」

「……は?なんのこと…?」

「ハハハハ!!」

(なんだろう…腹立つ…)


274 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 23:02:34.61 TGi2/8vmO 65/109


~リビング~

「お…お姉ひゃん」

ヒリヒリ

「か…顔パンパンだよ?」

「夜中に起こすなって怒られました…」

「ああ。ああ見えて寝起き酷いからな。そりゃそうなるよ」

「さきに言ってねそれ…」

「話のつづきだ」

「…へ?」

「女は昔クラスの人気者だった。ということは…今もメスブタ子の影に隠れて女に好意をもってる人がいるんじゃねーの?…それがいいたかった。」

「た…確かに」

「だろ…?」


278 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 23:10:41.52 TGi2/8vmO 66/109


「隠れキリシタンじゃないけどさ…“隠れ女リアン”を探して仲間を増やしてさ」

「数をもってメスブタ子に対抗する…?」

「そう!!」

「……」

「……ど、どうしたんだ?」

「わくわくしますね」

「うん…」

「でもそれは別にいいや。ハハハハハ!」

「……?」

「数に数で対抗してもなぁ……。それだったら俺は女さんと細々と昼ご飯食べてる方がいいや」

「……」

「それに女を友達だと思ってる人がいればそのうち向こうからやってくるよ!!大丈夫だよ」

「ふ…そうだね。やっぱ面白いわ男君!」

「恐れ入りますッ!!」


295 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 23:47:58.74 TGi2/8vmO 67/109


~いつもの通学路~

「いんや~!!男インザサン!ウィズ女さん!ああ~~生きててよかったぁあああ~!!!」

「ちょ…だから恥ずかしいって!もう!」

「女さんと通学できて幸せだよ?俺は!」

(どこまで本気なの…もう!)

《わぁ~おはよう~!!!》

「……?」

メスブタ「ハァハァ…おはよ!お2人さん!」

「メスブタ子さん!」

「……!!!!」

メスブタ「男君!!ねぇ男君に話したいことがあるんだけど~いいかな?」

「……?」

メスブタ「ねぇ~?」

「ま…まぁいいかな…。」

メスブタ「決まりっ!じゃあここじゃ恥ずかしいから早く学校行こうよ!」


299 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 23:51:46.43 TGi2/8vmO 68/109


メスブタ「さ!はやく行こ!」

グイッ

「あ……え……ちょ」

「あ…男君……」

「女さん…!!先に学校行ってるから……あぁぁ~…」

メスブタ「ほら!早く早く!」

ピュ~

「…………」

(行っちゃった…)


306 : 以下、名... - 2010/08/20(金) 23:58:21.41 TGi2/8vmO 69/109


~校門~

メスブタ「はぁはぁはぁ…」

「走ったね~。引きこもりの俺には重過ぎる十字架…ゼェゼェ」

メスブタ「あ…あのね?男君さ」

「はい?」

メスブタ「私男君が転校して来てからちゃんと喋ったことないじゃん?だから早く仲良くなりたくてさ…。無理矢理一緒に登校しちゃった。ごめんね?」

「なんだ。じゃあはやく言えばいいのに!」

メスブタ「…?」

「友達になりたいんなら大歓迎だよ!よろしく!」

メスブタ「ありがとう…!男君…嬉しい!」

ニコッ

「……!!」

(3次元の笑顔…いい///)


313 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 00:04:06.88 ef1TVTUlO 70/109


「あ。じゃあ女さんもこの際一緒に仲良くなっちゃえば…」

メスブタ「………」

「メスブタ子さん…?」

メスブタ「私ね…正直言うと女さんには話しかけにくいんだ。だってね…私が女さんをいじめてるってとんでもない噂があるの。…知ってる?」

「…!噂…?」

メスブタ「うん。だって……男君は私が女さんをいじめてるとこ見たことある?」

「そういえばない」

メスブタ「でしょ……グスッ」

「あ!ちょっと朝から泣かないでも…」

メスブタ「男君…」

ギュッ

メスブタ「助けて…」

「……///」

(これは…!!そういうゲームの主人公みたいなやつだ…!!)


338 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 00:41:57.78 ef1TVTUlO 71/109


~そして昼休み~

モグモグ

(……久しぶりに静かな昼ご飯だな…)

「はぁ…」

トントン

「……男君!?」

「そうだよ!」

「よかった!あのさ…昼ご飯……」

「おう!!一緒に食べるぞ!!」

「…うん!!」

「ただ女さんのは砂をかけた方が美味しいかもね」

ザラザラザ~

「………え!?」

「ハハハハハ!!!」

(………男君……!!どういうこと……!?)


348 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 00:52:53.29 ef1TVTUlO 72/109


~2時間目:授業中~

「………zzz……っは!!男君!!」

ガバッ

「はい。男君ですけど」

「……え?あれ?」

「?」

(やだ~。なにあれ…バカじゃん)

(男君カワイソー。恥ずかしいよね~バカみたいに叫ばれてさ)

ヒソヒソ

(あ……あれ?なんてことない普通の嘲笑だ)

「大丈夫?睡眠不足?」

「う…うるっさい!なんでもないの!」

「ハハハ!どうせ女さんだから昼ご飯を食べてる夢でも見てたんだな!よ!育ち盛り!」

「育ち盛りはお互い様!!」


359 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:01:28.84 ef1TVTUlO 73/109


(どうしたんだろ…。なんであんな夢なんか…)

「~♪あと10分で弁当~♪」

ウキウキ

「………」

(男君も別に普通のバカっぽい男君だし…。疲れてるのかな…)

「あ。そうだ。女さん!今日はさ!昼ご飯を一緒に食べたいって人がいるんだけど!」

「……え?」

「やっぱり弁当は多い人数で食べるべきだよね!!あ~楽しみだなぁ~~!!!」

「………」


370 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:10:20.87 ef1TVTUlO 74/109


~そして昼休み~

「弁当~弁当~♪」

「あ……あのさ。一緒にお弁当食べたい人って……」

「ん?ああ!それはな…」

《お待たせ~♪》

「あ!!来た!」

メスブタ「お待たせ♪一緒にご飯食べよ~」

「………!!」

(メスブタ子…!)

「あ…女さん!メスブタ子さん!」

メスブタ「あ…あの……女さん?」

「……」

メスブタ「ごめんね?“この前”のこと…謝りたくて男君に頼んだんだ…」

「………え?」

メスブタ「許してくれないとは思うけどね…それでも謝りたいの…グスッ」


374 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:16:32.98 ef1TVTUlO 75/109


(……ど、どういうこと?)

メスブタ「ほんとにごめんね……。男君にも言ったんだ…。この前女さんのお弁当に砂入れたの…私だって…」

「……え!?」

メスブタ「私……私なんであんなこと……酷すぎるよね…グスッ」

「まぁまぁメスブタ子さん…。言ってくれてありがとう。それってすごい勇気だよね…」

(……え?何が起きてるの?)

「―――」

メスブタ「―――…グスッ」

(2人の会話が入ってこない……。どういうつもり…!?)

「女さん…女さん?」

「は……はい!?」

「メスブタ子さんはね…女さんへのいじめの犯人だって言う噂をたてられててずっと辛かったんだって。それでストレスが溜まってこの前みたいに女さんに酷いことをしちゃったって」

(……は?…お…男君!?)


388 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:28:01.74 ef1TVTUlO 76/109


「お……男君!!違ッ……」

メスブタ「女さん!」

「……!?」

メスブタ「いいよ……私のこと許せないのはわかってる。でも…せめて一言謝りたかったの。ごめんね」

「………」

メスブタ「私…もう行くね。楽しい空気壊してごめん…。それじゃ…バイバイ」

「あ…メスブタ子さん?いいの…?」

(男君には……)

「……残念。じゃあランチの続きといこうか女さん!」

「………」

(男君には……人を疑うなんてできないんだ!このままじゃ男君は……メスブタ子の思うがまま…?)


395 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:36:30.97 ef1TVTUlO 77/109


「………」

「女さん?お箸が止まってるよ!しめしめ…から揚げいただき~!!」

ヒョイッ

「………」

「防御!!平手打ちが来るのはわかって…」

ササッ

「………」

「……あ、あれ?女さん?」

「………ごめん」

ポタ…ポタポタ

「……!!」

(涙……?)

ガタッ

「ごめんね…男ぐん。私……私……」


398 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:39:55.23 ef1TVTUlO 78/109


「私……もうどうしたらいいかわからないよ……グスッ。」

「女さん…!」

「……えへへ。私…帰るね……」

バッ!!

「あ…!!女さん!から揚げ返すから!!ねぇ!女さん!女さぁあああ~ん!!」

(………)

ダダダダッ

(男君……ごめん…グスッ。こんな私で……ごめんね。男君に…頼りすぎてた……!)


403 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 01:46:42.40 ef1TVTUlO 79/109


~女宅~

ピンポンピンポンピンポン!!

「はいはいはい!!誰だうるさいなぁ!!」

ガララ

「はい!?」

「ゼェゼェ…お……女さん……!!」

「男君!?」

「ゼェゼェ……あ…お姉さん……お……女さん……」

「女?女はまだ帰ってきてないよ!?それよりどうしたの!?血相変えて!!」

「ど…どうじよ゙うお姉ざん……!!俺……女ざんを泣かぜぢゃっで……」

「ちょちょちょちょっと落ち着いて!!何があったんだよ!!」


418 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 02:13:36.22 ef1TVTUlO 80/109


~海岸~

トボトボ

「……グスッ」

(………私…バカだ…)

ペタッ

「いつか……男君に助けてもらおうって…助けてもらえるって思ってたんだ……」

ザザァ~

「………」

ザザァ~…

「もう……誰を信じたらいいのかわかんないよ……グスッ。うぇ……えぐっ……うわぁあああ~ん!!」

《ちょいとお嬢さん?》

「えぐっ……グスッ。……え?」

店主「何をそんなに泣いておるのかね?」

「………え?」

店主「まだ海開きには早いよ。何か思いつめてることでもあるのかい?」


447 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 05:59:17.57 ef1TVTUlO 81/109


~海の家~

店主「さて…お嬢さん」

「………」

店主「シーズン前の海の家特別開店じゃよ!ほっほっほ」

「………」

店主「今なら焼きそばもタコ焼きも食べ放題じゃ!おひとついかがかな?」

「………いい」

店主「ならばジジイ特製かき氷なんてどうじゃ?甘い物は嫌いか?」

「………いい」

店主「よぉしそれなら満開の花火じゃ!それ火をつけて…って熱ちちちちち!!ジジイが燃える~!!」

「………」

店主「……オホン。相当心を痛めておるようじゃなお嬢さん。世の中そんなに考え込んで生きててもしかたないて。もうちっと足くずして生きてみぃ」

「………」

店主「ジジイとは言え人の話ぐらい聞けるぞ。どれ…年寄りにも少し話をしてくれんかのぅ?」


452 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:06:46.80 ef1TVTUlO 82/109


「……グスッ」

店主「ほ?」

「……うぇええ~ん…!」

店主「どうしたんじゃ急に。そんなに思い出すだけでも辛いか?」

「グスッ……うん…」

店主「………その年でか。苦労しとるのぅ」

「私ね…一人ぼっちになっちゃった」

店主「一人ぼっち?」

「……うん。もうどうしようもない」

店主「どうしようもないか…。そりゃ困ったのぅ。ほっほっほ」

「わ…笑いごとじゃない!!」

店主「ほ!」

ドキッ

店主「これは失礼した」

「うん…でもいいよ。笑っても。慣れてるから…」


454 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:15:15.02 ef1TVTUlO 83/109


店主「お嬢さん?」

「……?」

店主「今のお嬢さんの小さな小さな頭の中にはいらないものがいっぱい詰まっておる」

「うん……」

店主「吐き出してしまいなさい。ちょうどここは海じゃ。全部包み込んでくださるて…」

「………おじいちゃん」

店主「それに他人じゃから話せることもあるじゃろ?なんなら話してやろうか?ワシの若い頃の女遊びについて」

「…ふふ。いいよ!興味ないもんっ!」

店主「そうか。ジジイショック…。」

「………うん」

店主「………」

「あのね―――」


455 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:31:40.36 ef1TVTUlO 84/109


「―――ってこと」

店主「ふむ。なるほど。少し楽になったかな?」

「うん……でもまた辛くなってきちゃった…」

店主「そうか。しかしよく頑張っとるのぅ。それだけやられても学校に行けるなんて強いじゃないか」

「そうかな…」

店主「うむ。それにその男の子はきっと今頃お嬢さんを探し回っとるんじゃないか?」

「……男が?私を…?」

店主「そうじゃよ。お嬢さん…今一番辛いのは自分だと思っておろうが、はたして実際はそうかな?」

「……?」

店主「世の中は実に不思議じゃ。泣いてる人が実は喜んでおったり、いつも笑っておる人が思わぬ傷を背負ってる場合がある。お嬢さんがここに来るにはまだ早過ぎる気がするわい。ほっほっほ」

「………」

店主「行きなさいや。若いうちの経験に無駄などありゃせんよ。」


457 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:35:59.12 ef1TVTUlO 85/109


~女宅~

「―――それで俺がから揚げを取ったから…。あんなに泣くとは思わなかったんだよ…」

「う~ん…」

「……」

「まずあんた女心わかって無さすぎ」

ビシッ

「あうッ!」

「それとあんた。ちょっと服脱ぎな」

「……え?」

「ほら!脱いだ脱いだ!!」

ガッ

「あ……あ……あぁ!!」

ブワサッ!


461 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:46:16.05 ef1TVTUlO 86/109


「……///」

ボコボコッ

「あんたやっぱり…。あんたもいじめられてるんだろ!目立たないとこ青あざだらけだよ!?」

「……こ、これは転んで!」

「嘘つくな!あんた今まで女に隠れてずっといじめられてたんだね!?」

「……」

「なんで言わないの…」

「言ったらまた女さんが悲しむから。」

「あんたねぇ…」

「それに俺が笑ってりゃ女さんも笑ってるって気付いたから!つい最近だけどな!」

「………」

「だからこのことは女さんにはシーッね!それに俺はメスブタ子さんは悪い人じゃないと思う!」

「あんたも散々やられてるのに?」

「そう!だからみんなで昼ご飯も食べたしね。絶対みんなで食べた方が楽しいじゃん!!」

「生粋のバカね…。ここまでくるとたいしたもんだわ」


463 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:52:53.65 ef1TVTUlO 87/109


「今は叩かれても何されても笑ってる女さんと一緒にいたいんよ。あとはどうなるかわからないけど…俺はただ学校というものを心底楽しみたいだけなんだ!」

「…そ。じゃあもう好きにしな。今日のは見なかったことにするから」

「ありがとう!」

「はいはい。んじゃまた学校に帰るの?」

「そうする!女さんがいるかもしれないし!あ…そうだな!だったらじっとしてられるかッ!!バイバイ!!」

ギャンッ!!

「速っ…!引きこもりなのに!」


466 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 06:56:58.26 ef1TVTUlO 88/109


~通学路~

「おおおおお!!」

ドドドドド!!

「待っとれや学校~!!」

チラッ

「あ」

「……あ!女さん!」

キキィィィ~!!!!

「危なっ!!」

「どわぁあっ!!」

ボコーーン!!


467 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 07:00:28.97 ef1TVTUlO 89/109


「あ痛たたた…男…君?」

「………ア」

ピクピク

「男くぅぅううん!!!!ピクピクしてる!!大丈夫!?」

「だ…大丈夫。でもちょっとハーフタイ……ム…………」

コテッ

「死んだ!」

「……」

「ちょ…ちょっとちょっと!!嫌だよそんな!私殺人犯!?ねぇ!」

ユサユサ

「……うーん……あと半月…」

「スパン長すぎるって!おい!起きろ!」


479 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 08:29:58.59 ef1TVTUlO 90/109


「っていうかこんなとこにいたのか女さん!」

「うん…ち…ちょっとね」

「よかった~!じゃあ学校戻るか」

「うん!そうだね!…あとそれとね」

「……?」

「メスブタ子に挨拶しに行こうか」

「おお!!いいなそれ」


531 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 17:35:22.53 ef1TVTUlO 91/109


~廊下~

「あのさ……男君」

「はい?」

「ここまで来てもらってなんだけどさ。メスブタ子には手を出さないでね」

「とは?」

「簡単じゃん」

ビキビキビキッ

「私が一人で討ちたいからね!!」

「……」

(怖い…。怖い時の女さんだ…)


536 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 17:48:10.70 ef1TVTUlO 92/109


「私いろいろ考えたんだよね…。和解するのとかみんなの前で悪行を曝すとか。」

「うん」

「でもこれが1番しっくりくる」

「しっくりきちゃう?」

「しっくりきちゃう」

「いやでもやっぱりそんなことしても空気が悪くなるだブッ…!!!」

ボゴーン

(なに……!)

「……男君ならそういうと思った」

「女さ……ん……。ダメ……だ……」

「ごめん。でもこうしないと収まらないの。バイバイ」


551 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 20:45:25.42 ef1TVTUlO 93/109


「ほんと……体鍛えてればよかっ……」

「じゃあ。もう楽しくお弁当食べることもないかもね」

「女さん…。弁当を食べなくなるのはしかたない……。でもそんなことしてみろ……女さんがみんなに嫌われるぞ…!」

「いいよ。もうそんなの。だって――」

ポタポタ…

「…私引くぐらい嫌われてるだろ?…えへへ」

「……!!」

「知ってるよ。Aちゃんの事お姉ちゃんから聞いてたでしょ?やっぱりこれだけは許せないよ」

「あ……ちょ……」

「………」

スタスタスタ

「だ……ダメだ……」

(体弱すぎだな俺…)


558 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 21:06:03.21 ef1TVTUlO 94/109


~教室~

ガラガラガラ

「……!」

ヒュ~…ボサッ!!

「……うっ!」

モクモクモク~

「ゲホゲホゲホ!」

(うわ…ほんとに引っ掛かったよ頭悪すぎ…)

(定番の黒板消しトラップだぜ!メスブタ子の言う通りだ!)

(帰ってきてまた帰るんじゃない!?)

ギャハハハハハハ!!

「………」

ズカズカズカ

(……メスブタ子…!)


567 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 21:56:35.55 ef1TVTUlO 95/109


(……メスブタ子…!)

ツカツカツカ

「おっとごめんよ」

「……!!」

ガツッ

(足が……!)

バターン!!

「……痛たたた…」

ビチャビチャビチャ

(……え?お茶?)

「ごめ~ん。手が滑ってお茶零しちゃった~」

ビチャビチャビチャ

「悪いな…いじめられるのはごめんなんだよ」

「俺も零しちゃったよ」

(……う…嫌……冷たい…)


570 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 22:04:09.55 ef1TVTUlO 96/109


ビチャビチャビチャ…

(くそっ…くそっ……!)

《あれ~?女さんじゃ~ん》

「…!!」

メスブタ「なんでこんなとこで寝てるのかな~?」

「メスブタ子…!!」

メスブタ「それに女さんの机はもう要らないと思って捨てちゃったよ!?キャハハハハ!!」

(え……!?)

メスブタ「あのね…この教室にあなたの場所ないんだけど!!」

グリグリグリ

「う……汚いっ…!」

メスブタ「それとも寝てるんだったら上履きぐらいキレイにしてくれるの?キャハハハハ!!」

グリグリグリ

「………」

(もう……限界だ…)


572 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 22:10:56.85 ef1TVTUlO 97/109


~廊下~

キャハハハハハ

「誰か笑ってる…。間に合わなかった……」

(女さん……手を出しちゃダメだ……!)

《まったく…》

ズカズカズカ

「なんで私が女の後始末しなきゃいけないのさ…」

「お…お姉さん。遅いです……。もう女さんを止められるのは……」

バタッ

「悪い。ドンキーコングが楽しすぎてメール見てなかった」


582 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 22:40:55.55 ef1TVTUlO 98/109


~教室~

メスブタ「おらおらおら」

グリグリグリ

「……やめて」

メスブタ「やめな~い。キャハハハハ!!」

グリグリグリ

「…そう。わかった………」

ガシッ

メスブタ「……!?」

メスブタ(この女……足を!!)

「もう我慢するのはやめたから!!」

メスブタ「…!?」

~廊下~

「しまった。教室どこだ~?」


590 : 以下、名... - 2010/08/21(土) 23:32:02.32 ef1TVTUlO 99/109


「やべぇ迷った。なんか腹立ってきた」


633 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 04:55:28.25 Q/Oy5u/TO 100/109


~教室~

「もう逃がさない」

メスブタ「ひっ!」

メスブタ(空気が違う…!)

「しね!!」

バチィン!!

メスブタ「………っ!!」

「………」

メスブタ「な…何しやがんだコノヤ…ガッ!!」

「……」

ミシミシミシ

メスブタ(……い……息が……)

「私が堪えてきた約半年分。たった数分に凝縮して味わわせてやる…!」

メスブタ「……が……誰か助けろ…!何ぼーっと見てんだ……オイ!」


634 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 04:58:58.04 Q/Oy5u/TO 101/109


シーーン…

メスブタ「だ…誰か……」

「誰も助けないよ」

メスブタ「………!!」

「だって誰も私のこと助けてくれなかったじゃん。みんな自分が1番大事なんだよ」

メスブタ「…………ッ!!」

「そういうクラスにしたのはあんたでしょ!」




バキャアアアアア!!!!!

「……!?」

ザワッ


637 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 05:02:09.82 Q/Oy5u/TO 102/109


バキャアアアアア!!

「……!?」

ズカ…ズカ…ズカ…

「………え…なんで…」

ズカズカズカ…

「やっと見つけた」

「お…お姉ちゃん……」

パッ

メスブタ「…かはっ!!!…ハァハァ」

メスブタ(助かった…!マジ死ぬかと思っ……)

「あんたがメスブタ子…?」

ガッ

メスブタ「……は?」

「そう」

メスブタ「離せよ!人の頭掴んでんじゃ…」


638 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 05:06:20.91 Q/Oy5u/TO 103/109


メスブタ「離せよ!!」

「………しっかり口閉じなよ」

メスブタ「……は」

「この腐れ外道がぁあああああ!!!!」

バキィィィィイイイイ!!!!!

「………!!」

ゾッ…!!

(机にモロにいった……)

(おい……頭蓋骨割れたんじゃねぇか……!?)

(机割れてるよ…)

ザワザワザワ

「これだろ。あんたがやりたかったの」

「………」

「帰るよ」


639 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 05:11:50.73 Q/Oy5u/TO 104/109


「ちょっと待ってお姉ちゃん……。こんなことしたら……」

「そうだね。学校に侵入した変質者。生徒一人を暴行って感じだね」

「そんな……」

「あとは…仕事もクビだろうね。前科もつくし再就職もまぁ厳しいだろうね」

「そんな……ダメだよお姉ちゃん……」

ガクッ

「でもあんたはこれがしたかったんだろ?その覚悟があってきたんだろ?なら思い通りになったじゃない」

「あ……あ……」

「帰るよ。ほら、立ちな」

「違う……そんなの違う……!」


645 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 06:08:12.75 Q/Oy5u/TO 105/109


「いつまでベソかいてんの」

「……うあぁ……また私のせいで……」

「あんたね、社会はそんな甘くないの。いじめられっ子だろうが引きこもりだろうが他人にとっちゃ知ったことじゃないの。知ってる?あんたが都会のど真ん中でくたばってたとしてもみんな見てみぬふりするよ」

「うあ……ぁ……」

「それが嫌なら何かやれ。ただでは起き上がるな。意地でも何か学んでみな。じゃないとあんた生きてく価値ないわ」

「………」

「あ…そうだ。私はついでに“用事ができた”から先に帰りな。勝手にドンキーコング進めるなよ、いじめられっ子」

スタスタスタ

「……」

(うわ…きっついお姉さん…)

(そこまで言うか…普通)

ザワザワザワ

「………」


646 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 06:14:48.44 Q/Oy5u/TO 106/109


タタタ…!

「お……女さん!」

(……!)

(……男君だ…)

ザワッ

「女さん……」

「男君…?」

「これ……メスブタ子さん?気絶してる…」

「うん。もう良いも悪いも何がなんだかわからなくなっちゃった…」

「………うん…」

「ただ――」

「……?」

「“今度は”男君を巻き込まずに済んでよかった…。ふふっ」

ニコッ

(ナイス笑顔だ……///)


648 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 06:30:19.96 Q/Oy5u/TO 107/109


【それから数ヶ月が経ち…】

~教室~

「はぁ~。なんだかんだ学校ってすごいな~!」

【あの後、女さんは俺がなんとか家まで連れて帰り、しばらくしてお姉さんも帰ってきた。】

そして――

「………。やっぱ隣が空いてると寂しいな…」

【女さんは精神的なショックもあり高校を中退。でも来年別の高校を受験するようだ。そこで教師になるため大学を目指すらしい。一方メスブタ子もあの事件以来学校に来なくなり同じく中退。】

「………」

【あとから聞いた話だけど…。メスブタ子は前の学校で壮絶ないじめに合っていたらしい。それが辛くて転校し、その反動かこの学校でいじめのリーダーとなった。まさに経験者だからこその所業…だったんだな~あれは。】

「弁当…また今日も焼きそばか。じいちゃんこればっかだもんな~」

【でもメスブタ子が元いじめられっ子かどうかなんて誰も関心がないようで。悪いことは悪い。やっぱりクラスの人もメスブタ子を“心から”好きにはなれないみたい…いまだに。あ…ちなみに――】

「焼きそばぼそぼそだな」

【あの一件は不慮の事故ってことで片付いたみたい。だからお姉さんはお咎めなし。理由は…メスブタ子の両親がいじめ発覚を恐れたこと。そしてお姉さんが色仕掛けと在学中に握っていたらしい弱みで校長をゆすったこと。】

ミーンミーンミーン

「まさかお姉さんがこの高校のOGだったなんてなぁ~。さすが姉妹だな」


651 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 06:37:49.91 Q/Oy5u/TO 108/109


【そして今日から夏休み…】

ミーンミーンミーン

~女宅~

「あ゙あ゙~~あっつ~!!クーラーもっとガンガンきていいよ」

「っていうかウチに涼みにくるな!!なんかもう会えないって感じの雰囲気出てたろ!」

「いいじゃん。高校は違えど家は知ってんだし。」

「…んもう!電気代返しなさいよ!」

【そうそう。女さんは高校辞めたとはいえ会えなくなったわけじゃないよ。普通に女さんの家には足しげく通ってます】

「あ…そうだ。今度俺のじいちゃんがやってる海の家がオープンするからさ。来てよ。そして金を落としてってよ」

「あんた…ちょっとぐらいオマケしようって気持ちないの?」

「来てくれないとこの家に引きこもるぞ」

「やめろ!」

【おしまい】


655 : 以下、名... - 2010/08/22(日) 06:48:34.73 Q/Oy5u/TO 109/109


【スピンオフ】

~とある高校~

キーンコーンカーンコーン

「は~い、みんな席着いて~。」

ガヤガヤガヤ

「はいガヤガヤしない。今日は転校生が来てます」

(まじ…?やべ…イケメンだったらどうしよ)

(かわいい子がいいな…)

「んじゃ自己紹介どうぞ」

ドブネズミ「はじめまして。ドブネズミ子と言います。よろしくお願いします」

「うん、よろしく。じゃあドブネズミ子さんは1番後ろの“あの席”に座って。…ね♪」

ドブネズミ「……あはは。は~い♪」


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