姫神「スレを開いてくれた方に。いくつか注意事項が。ある」
姫神「スレタイの通り。上禁SS」
姫神「だから。時代は姫上だとか」
姫神「上琴が最高という方には。申し訳ないけど。きっとこのスレは合わない。かもしれない」
姫神「あと。とても遅筆」
姫神「了承して頂ける方は。そのまま画面をスクロールして」
元スレ
上条「インデックスをとことん愛でたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294924521/
上条「……ん」
上条「ふぁ……ぁ…」ゴソゴソ
上条「……」
上条「今、何時だ…?」
上条「……」
上条「AM 5:57…」
上条「……」
上条「……変な時間に目ぇ覚めたな…」
上条「まぁいいや、起きるか」
ガラッ
上条「取り敢えず顔洗わねーと…」
上条「……」ジャー
上条「……」バシャバシャ
上条「……」キュ
上条「あー、タオルタオル」
上条「……」
上条「まだインデックスは寝てる……よな?」
上条「……」
上条「よし」
上条「寝顔見るだけ……見るだけだからな!」
<リビング>
上条「……………………ゴクリ」
イン「……ス-………」
上条「まずい、想像以上だ」
上条「銀髪、発展途上の胸、Yシャツ、太過ぎず細過ぎずな肢体」
上条「……」
上条「ヤバ、鼻血でそ……」
上条「……まぁ、でも」
上条「"寮監みたいな年上の女性が好みです!"っつったってそれは只の建前であって」
上条「何だかんだ言って俺は……」
上条「俺の事を本当に気にかけてくれてる」
上条「この子が好きなんだよな」
上条「……」
イン「……ん…………」
上条「……!」
イン「と………ま……」
上条「……」
上条「寝言……だよな?」
イン「…………」
イン「…………とぉま……」
イン「………ス-……」
上条「駄目だ可愛い」
上条「もうね、夢の中でも上条さんの事呼んでくれてるなんて感無量ですよ」
上条「もの凄く嬉しい」グスッ
イン「……ん…とうま……?」
上条「お、起きたかインデックス」
イン「うん…おはよ……」
上条「おう、おはy……!」
イン「……?」ゴシゴシ
上条(Yシャツがはだけていらっしゃる!)
イン「どうしたのぉ……とうま…?」
上条(み、見えそうで見えない…!)
イン「……へんなとうま」
上条「あぁ、きき気にすんなって!いつも通りいつも通り」
~AM 6:52~
イン「……」バシャバシャ
イン「ちべたっ」キュ
イン「うぅ、タオルは……あった」パッ
イン「……」モフ
イン「……とうまの匂いがする」
イン「……」
イン「ん」モフ
イン「ふぁ……」
イン「………良い匂い…」モフモフ
イン「…とうま……」
イン「……」ギュ
イン「……って、駄目だよ私、こんな事しちゃ」
イン「これじゃ私が変態さんみたいかも……」
イン「洗ってきたんだよ」
上条「おう、寒い中ご苦労さん」
イン「この時期は水が冷たくて困るんだよ……」
上条「まぁもう冬だし……いくら布団を重ね掛けしたところで格好がYシャツ1枚です、ってのはいくらなんでも寒いに決まってるだろ」
イン「む、だって……」
上条「だって?」
イン「……」
上条「……」
イン「えい!」コツン
上条「痛っ!」
イン「……とうまのバカ」
上条「そんな!いきなり酷いですよインデックスさん!」
イン「とうまは一度自分の心に聞いてみるといいかも」
イン(とうまのYシャツだもん、なんて恥ずかしくて……言える訳ないんだよ…)
・・・・・・・・
上条「よし、じゃ学校行ってくるけど….…」
イン「けど?」
上条「今日は学校午前中で終わるからさ」
イン「じゃあとうまと遊びに行きたい!」ビシ
上条「言うと思った、じゃお昼に校門で待っててくれるか?」
イン「うん!」
上条(……)
上条(やっぱ素直な反応してる時が一番可愛いな……!)
上条「じゃ、行ってくるな」ガチャ
イン「うん!いってらっしゃい!」
バタン
上条「はぁ……」
上条「……」
上条(朝のアレが頭から離れない!)
上条「うぅ……どうにか静まらせないと」
土御門「おーっす上やん!」パン
上条「おお、土御門」
青髪「上やんどないしたん?様子が変や」
上条「大丈夫、なんでもないって」
土御門「……なんでもない、か」
土御門「それだと朝方上やんの部屋から聞こえてきた喘ぎ声は何だったのか、って謎が解明されないにゃー」ドーン
青髪「デルタフォース追放や!上やんは最低の類人猿やでえ!」バーン
上条「真に受けんな!土御門も嘘付くんじゃねーよ!」
土御門「上やん……俺ってば意外と、"天邪鬼"なんだz痛ぁっ!」
上条「うるせぇ!」ズンズン
・・・・・・・
イン「……行っちゃった」
イン「……」
イン「スフィンクス、おいで」
スフィンクス「にゃ」
イン「よしよし、いい子」
スフィンクス「…」
イン「ねぇ、スフィンクス」
イン「……とうまは」
イン「とうまは、私の事……」
イン「…どう思ってるのかな……」
スフィンクス「にゃー」
イン「……ふふ、そうだね」
イン「猫にはちょっと難しい問題かも」
イン「……」
イン「ぎゅー」
スフィンクス「うにゃ」
イン「えへへ、どう?」
イン「ひょうかよりは苦しくないかもしれないけど」
イン「私、これでも少しは大きくなってるんだよ」
スフィンクス「にゃ」
イン「なっ、まだまだって……」
イン「……むぅ」
イン「いいもん、すぐに大きくなるんだから!」
イン「それはそうとお昼からのって……」
イン「で、でーと、だよね……!」
イン「でーと……」
イン「……」
イン「……」
イン「ど、どうしよう、緊張してきちゃった…!」
・・・・・・
上条(……さて)
上条(昼からのデート、どこ連れて行こうかねぇ……)
上条(ま、インデックスは気付いてなさそうだけどな)
上条(……飯屋かな?まずは)
上条(その後はー……)
小萌「上条ちゃん!!ちゃんと聞いているのですかー!?」
キーンコーンカーンコーン
上条「くぁ……やっと終わった」
土御門「疲れたぜよ……」
青髪「」
姫神「お疲れ様。もう帰れる」
上条「よし、んじゃ……」ガタ
土御門「どこ行くんだにゃー?」
青髪「校門で可愛いおにゃのこと待ち合わせデートですー!なんてオチやないよね?ね?」
上条「さて帰るかー」
青髪「スルー!?おいまさか上やんホンマに!?うわああああ死ねぇええ死んでまええええああああ」
土御門「…ニヤニヤ」
上条(まあこんな日の為に多少やりくりしてきたからなー、何しようか……)
イン「確か……えっと」
イン「ここでいいんだよね」
イン「とうま、来るよね?」
スフィンクス「にゃー」
上条「お、いたいた」
イン「とうま!」
上条「ゴメンなー、ちょっと遅くなった」
イン「ううん、いいんだよ!」
イン「それよりとうま、お腹空いたかも」
上条「そうだな……何食いたい?」
イン「安くて美味しくて量のあるお店がいいんだよ!」
上条「それは難しいな……」
イン「でも給食はちょっと気が向かないかも」
上条「はは、そっか」
上条「まあいいや、取り敢えず地下街行くぞ!」
イン「うん!」
~地下街~
上条「ふー……」
イン「美味しかったんだよー……」
上条「まさか1000円バイキングがあるなんてな」
イン「全然知らなかったんだよ」
上条「満足?」
イン「とうまとならなんだって満たされるんだよ」
上条「なっ……」
イン「?」
上条(…無自覚か……くそ)
上条「じ、じゃあ次何処行く?」
イン「うーん……」
イン「……」
イン「とうまにお任せする!」ニコッ
上条「ああ、分かった」
上条(こんな可愛い笑顔されちゃ断らにゃならん事も断れんな……)
上条(まあ断るつもりもないけど)
上条「んじゃ、ちょっと遠くなるけど……」
~セブンスミスト~
イン「ここはどんなお店?」
上条「服屋だよ、ここでインデックスの寝巻きを買おうと思ってな」
イン「えっ……」
上条「? どうした?」
イン「私、その……Yシャツでいいんだよ」
上条「いや、この時期じゃ寒いだろ」
イン「ううん、違うの」
イン「あのね……えっと、私」
イン「……まのYシャツがいいんだよ」ボソ
上条「……」
上条「あのー……インデックスさんや、よく聞こえなかったんですが……」
イン「!……~~!」ムカッ
上条「ごめん!ごめんってインデックス!」
イン「もう!」
上条「ちょっとあり得ない単語が混じった様に聞こえたのが信じられなかったんだよ!」
イン「……あり得ない単語ってなあに?」
上条「それは黙秘権を行使します」
イン「日本には知る権利ってのがあるんだよ!」
上条「ぐ……!」
上条「……」
イン「じー」
上条「……」
イン「じー」
上条「……」
イン「……」
上条「……"とうまのYシャツ"って聞こえたんだ」ボソボソ
イン「!」
イン「きき、聞こえてたなら……素直に受け止めて欲しいかも」
上条「お、おう……」
上条「けどこの時期Yシャツだけってのは流石に駄目だ」
上条「インデックスが風邪引いたら困るし」
イン「むぅ……とうまのがいいのに…」
上条「き、気持ちは嬉しいけどな」
イン「じゃあいいじゃない!」
上条「だーめ、パジャマ買うぞ」
イン「ぶー!ぶー!」プンスカ
上条「それにだな……」
イン「それに?」
上条「なんつーか、うーん」
上条「もどかしくなるというか……」
イン「もう、回りくどいんだよとうま!」
上条「……インデックスの着たYシャツってのが、なんか、その……」
上条「女の子の匂いが付くし…」
上条「そういう風に……意識しちゃうんですよ」
イン「『ああ、俺はインデックスさんの着たYシャツを身に付けてるんだな』って思うの?」
上条「ばっ、声に出すな!てかなんで分かる!」
イン「ふふ、当たり前かも」クスクス
イン(だって私も……同じような事考えてたから)
・・・・・・
上条「はぁー……疲れた」
イン「結局買うんだね」
上条「そりゃそうだよ、風邪引かれても上条さん困っちゃうし」
イン「心配してくれてるの?」
上条「当たり前だ、俺の唯一の同居人だしな」
イン「……そっか」
イン「嬉しいよ、とうま」ニコ
上条「!」
上条「……お前って本当に可愛いな」
イン「ひゃっ!い、いい、いきい、いきなり!」アタフタ
上条「!!」
上条「ゴメン!声に出てた!?」
イン「お、驚かせないで欲しいかも……!」ドキドキ
上条「今日は謝ってばっかだな…」
イン「じゃあ……その、お詫びとしてあれを食べさせて欲しいんだよ!」ビシ
上条「あれ?」
マッチャバニラクレープデスネ?360エンニスナリマス
上条「クレープか……」
イン「駄目?」
上条「いや、俺も久々に食いたい」
イン「やった!行こ、とうま!」
上条「分かった分かった、焦んなって」
店員「いらっしゃいませー!何になさいますかー?」
上条「えっと、バナナクリームと……インデックスは?」
イン「苺のクレープ!」
店員「バナナクリームと苺バニラですね?かしこまりました!」
店員「500円になります!」
上条「あれ、値段と違う……」
店員「はい、期間限定のカップルキャンペーンで男女ペアのお客様はクレープ一律250円とさせていただいてます!」
上条「かっ……!」
イン「かっぷる……!」
店員「…お客様?」
上条「ああ、ごめんなさい!えっと500円500円……」
店員「はい、丁度お預かりします!」
店員「レシートと……苺バニラのお客様!」
イン「は、はい!」
上条「はぁぁぁぁ……なんか変に緊張した……」グッタリ
イン「と、とうま……」
上条「おぉ、ど、どうした」
イン「あそこ、座ろ?」
上条「ん……分かった」
上条(さっきの一件の所為で)
イン(クレープ屋さんのせいで)
上条イン(……話しづらい!)
イン「と、溶けちゃうから早く食べないと駄目なんだよ!」
上条「あぁ、そうだな!いただきまーす!」パク
イン「んむ!」パク
上条「む……!」
イン「うん、美味しい……」
上条「バナナも美味いぞ、一口食う?」
イン「うん!ちょうだい!」
上条「ん」スッ
イン「……」
イン(これって……か、関節きす、だよね……!)
上条「?」
イン(じ、じゃあ……)
イン「………………あむ」
上条「どうだ?」
イン「うん……これも美味しい」
上条「そりゃ良かった」
イン「私のも食べる?」
上条「おお、一口」
イン「はい……」
上条「んむ」パク
上条「うまい!苺バニラって意外にうまいのなー!」
イン(……)
イン(とうまはあんまり気にしないのかも)
上条「……どうかした?」
イン「ううん、なんでもない」
カンゼンゲコウジコクマデアト30プンデス、スミヤカニキタクスルヨウニシテクダサイ
上条「もうそんな時間か……」
イン「!」
イン(い、いまなら……)
イン「と、とうまとうま、ほっぺにバニラついてるかも」
上条「えっ、マジか…どこ?」
イン「唇のちょっと横の辺りに付いてるんだよ」
上条「どれ……取れた?」ゴシゴシ
イン「ううん」
上条「外したか……インデックス、手鏡あるか?」
イン「…そんな事しなくても」スッ
上条「?」
イン「わたしが…………取ってあげるんだよ」
「」
イン「ん……」
上条「……!」
イン「取れたよ、バニラ」
上条「お、おま…」
イン「…びっくりした?」
上条「…………びっくりした」
イン「そっか」
イン「ふふ、美味しかったよ?」
イン「クレープも、とうまも」
イン「どっちも美味しかった」
イン「とうまは」
上条「……」
イン「私の……初めてのきす」
イン「おいしかった?」
上条「……っ」
ギュ
イン「あっ…」
上条「最高…………でした」
上条「苺とバニラの味と」
上条「インデックスの味がして」
上条「本当に美味しかった」
イン「ふふ…」
イン「……とっても嬉しいかも」
上条「インデックス……ここまで来てあれだけど、言わせてくれ」
イン「ううん……大丈夫」
イン「私も、言うから」
上条「俺の彼女に…………なって下さい」
イン「私を……彼女にしてください」
白井「全く、今日に限って見回りとは」
白井「見回りのタイムシフト自体の見直しをすべきですの」
白井「今日は麗しきお姉様が早くお帰りになられる日だと言うのに」
白井「ふん、最高の気分ですわ」
白井「あー、頭に血が登ってきましたの……イライラする」
白井「……」
白井「?」
白井「ちょいとそこのご両人さn…」
白井「……!」ヒュン
インデックス...
トウマ...
白井「……」
白井「あれは忌まわしき類人猿!」
白井「と……白いシスター」
白井「確かイン……イン……」
白井「思い出せませんの…まあいいでしょう」
白井「しかし」
スキダ...
ワタシモダヨ
白井「恋人同士だったなんて初めて知りましたの」
白井「……」
白井「……恋人同士?」
白井「……!」
白井「もしかしたら私…大変な物を見てしまったのではないのでしょうか」
白井「マズイですの……」
白井「」
白井「黙っている…しか」
白井「まあ堂々とお姉様の前で言える話ではありませんし……」
白井「……」
白井「あれ、これって逆に考えたら……」
白井「……」
○
○○
○○○○○
白井「お姉様……実を言うとあの殿方はお付き合いしている女性がいますの」
御坂「そ、そんな……嘘よ…」
白井「事実ですし、現実ですの」
御坂「そんな……あいつに…?」
白井「心中お察ししますわ、お姉様」
御坂「…ふぇ、うっ…く…!ゃだ……そんなのぉ…ひっ…!」
白井「つらいときは」
白井「私の慎ましい胸で泣いて下さいな」
御坂「うぇ…あ…ぅぅ……くろ…こぉ…!ひっ、…く…」ボロボロ
白井「ふひひお姉様、大丈夫ですのくひっ」
御坂「わ……わらし…ね、く…ひっ……くろこの……ことも…ぅぅ…すき…だった…ひっの…」
白井「そうでしたかひひっ、私もお姉様の事が大好きですのよ!」
白井「さぁ、私と新しい扉を一緒に開きましょう!」
御坂「くろこぉ…///」
○○○○○
○○○
○
白井「ふひひ最高ですのじゅるり」
白井「おっとよだれが……」
白井「私としたことが、はした無いですの」
白井「……まぁ今は口を固くしますけどね」
白井「もうちょっとイベントをこなしてから……ひひ」
白井「さて帰りましょうか、見回りは終わった事にいたしましょう」
白井「お姉様ー!今黒子が帰りますのー
!」
┣¨┣¨┣¨┣¨
~~~~~
イン「ふふ、とうまが彼氏になってくれて」
イン「ものすごく幸せかも」
上条「……」
上条「……可愛い」
イン「ふぇっ…!や、やだ、とうまぁ…!」
イン「私、そんなに可愛くないよ……?」
上条「いーや」
ギュッ
上条「可愛い」
イン「…ぅ///」
上条「インデックスの身体……凄く抱き心地が良い」
イン「ほんと?」
上条「ホント」
イン「良かったぁ……」
上条「……」
上条「本当はな」
上条「インデックスの事、ずっと好きだった」
イン「私も、とうまの事を……ずっと想ってた」
上条「それで一緒に住んでたって言うんだからなぁ…」
イン「ふふ、恋人同士になれたのも当然かも」
上条「もっと早く告白してたら良かったよ」
イン「それを思っているのはとうまだけじゃないんだよ」
上条「はは、そっか」
上条「さて、じゃあ」
イン「帰ろっか」
上条「そうだな……じゃあ」スッ
イン「?」
上条「手、繋ごうぜ」
イン「……うん!」
ガチャ
上条「ただいまー」
イン「ただいま」
スフィンクス「にゃ」
イン「スフィンクスー!」ナデナデ
スフィンクス「うにゃあ」ゴロゴロ
上条「ちゃんといい子で留守番してたんだな」
イン「偉かったねー」
スフィンクス「…」ゴロゴロ
イン「ねぇスフィンクス、聞いて」
イン「私ね、とうまの彼女になったんだよ!」
スフィンクス「にゃー」
イン「これもスフィンクスのお陰かも」
スフィンクス「にゃう」
イン「そうだ!」
イン「とうまとうま、やって欲しい事があるんだよ」
上条「なんだ?」
イン「えっと……お帰りなさいのきす!」
上条「……スフィンクスが見てる分ちょっと恥ずかしいな…」
イン「そんな事ないよ?」
上条「じ、じゃ……」
イン「……」
「」
上条「……ただいま」
イン「おかえり」
上条「て、てか逆じゃないか?」
イン「細かい事はいいの、だって」
イン「とうまと……きすしたかったんだもん」
上条「……!」
上条「…やれやれ、全くこのシスターさんは」
ギュ
上条「可愛過ぎて離れられないじゃないですか」
イン「と、とうま……///」
上条「可愛い、って言われる事に慣れてないみたいだな」
イン「やめてよぉ……恥ずかしい…!」
上条「はは、さっきと立場逆になってる」
イン「! …とうまのばかぁ……///」
・・・・・・・
上条「落ち着いた?」
イン「うん……落ち着いたらお腹空いたかも」
上条「そういや夕飯時だな……」
上条「よし、パスタでもするかな」
イン「やった!」
上条「やっといつものインデックスに戻ったな」
イン「だってこれから毎日とうまのご飯食べられるんだもん!」ワクワク
上条「これまで通りだけど……それが幸せなんだろうな」
イン「そうだよ、とうまも私も不幸なんかじゃない」
イン「一緒に居てくれる人がいるだけで、人は幸せになれるんだよ」
イン「それが……好きな人なら尚更」
上条「インデックス……!」
イン「……じゃあ私お皿出すね」
上条「ありがとう、インデックス……」
イン「どしたのとうま? 泣きそうな顔して」
上条「いや……インデックスの言葉が、凄く心に響いた」
イン「…そっか、とっても嬉しいかも」
上条「よし、切り替わった」
イン「楽しみかも……!」
上条「えーっと、サラダ油とじゃこと豆腐豆腐……」
イン「何か手伝うよ、とうま」
上条「……本当に変わったな、インデックス」
上条「自分から手伝ってくれるなんて」
イン「とうまを手助けするのも彼女の仕事なんだよ」
イン「これからは一緒に作ろうね!」
上条「そっか、ありがとな」
上条「じゃあお湯沸かしてくれるか?」
イン「お安い御用なんだよ!」
上条「塩入れ忘れるなよー」
イン「それくらい知ってるんだよ!」
上条「よし、じゃこを軽く炒めて……」ジャー
イン「手慣れてるね!」
上条「ははは、褒めんなよ」
イン「ふふ」
上条「んで豆腐を切って……」スッ
イン「お湯沸いたよー」
上条「よし、パスタを投入してくれ」
イン「うん!」
上条「こうしてると新婚さんみたいだな」
イン「ふぇあっ!し、しんこん!?」
上条「はは、少し気が早かったか」
イン「びび、びっくりしたんだよ……」
上条「でも」
イン「?」
上条「いつかしたいよな、結婚」
イン「……ぅん///」
上条「インデックスの肌みたいに真っ白で綺麗なドレス着て」
上条「俺は白いタキシード着て」
イン「とうまのタキシード姿、見てみたいかも……」
上条「俺もインデックスの花嫁姿を見たいけど……」
上条「まぁ、式までのお楽しみだな」
イン「うん……私、待ってるからね」
上条「大丈夫、必ず式は挙げるから」
ブクブクブクブク
上条イン「!」
イン「わわっ、吹きこぼれちゃった!」
上条「おとと……ほい、ふきん」
イン「ありがと!」
上条「よし、じゃあお湯切って」
イン「よい……しょ!」ジャー
上条「その後水で軽くさらしてくれ」
イン「水につけちゃうの?」
上条「今日は冷たいパスタの気分なんだよ」
イン「分かったんだよ」
上条「よし、後は豆腐とじゃこと麺つゆをかけて……」
上条「青じそ乗っけて……出来た」
イン「和風なパスタだね!」
上条「そうでせうそうでせう」
イン「うん、じゃあ……」
「「いただきます!」」
・・・・・・・・
「「ごちそうさま!」」
イン「美味しかったんだよ……」ゴローン
上条「二人で作ったからな」ゴローン
イン「ふふ、そうかも……お料理って楽しいね!」
上条「嬉しいなぁ……、インデックスが料理の楽しさを分かってくれてる」
イン「とうまが一緒だからってだけかもしれないけどね」
上条「いいのいいの、それはそれで嬉しいから」
上条「しかしインデックス、フローリングに横になるってのは……ちょっと首があれだな」
イン「確かにそうかも……そうだ!」
上条「?」
イン「とうま、膝枕して!」
上条「お、名案だなぁ……カップルっぽいし」
上条「よいしょ……はい、どうぞ」
イン「じゃ…失礼します」ポフ
上条「どう?」
イン「うん、とっても寝心地いいかも…」
上条「そりゃ良かった」
上条「……綺麗な髪だな」
イン「触ってもいいんだよ」
上条「いいのか? 」
イン「うん」
上条「嬉しいな、じゃあ遠慮無く……」
上条「インデックスってちょっと癖の
ある髪なんだな」
イン「あいさみたいにサラサラが良かった?」
上条「いや、これがいいんだ……もふもふ出来るし」モフ
イン「ふぁ…っ」ピクッ
上条「……女の子の良い匂いがする」
イン「もう……ずるいんだよ…!」
上条「ゴメンな、でも……大好きだ」
イン「大丈夫、私も大好きだよ」
「」
イン「……ぷぁ」
上条「……ヤバい、キスする度にインデックスが可愛くなってる」
イン「ぅぅ……やっぱり慣れないんだよ…///」
上条「はは、んじゃちょっと……あら」
イン「ど、どしたの?」
上条「脚が痺れたみたいだ」
イン「! ご、ごめんね!気がつかなくて!」オロオロ
上条「気にすんなって、平気だから……おぉ、マシになった」
イン「じゃあお返しに……と思ったけど脚が痺れるのは苦手かも」
上条「ふむ、それはそれで残念」
イン「………………あ……」
上条「?」
イン「ちょっと恥ずかしいけど、いい事思いついたんだよ」
上条「? なんだ……?」
イン「こ、こんな事は後にも先にもとうまにしかしないからね!」
上条「お、おぉ……えっと、何すりゃいいんだ?」
イン「えっと、まず私をうつ伏せにして」
上条「うん」ゴロ
イン「そして私の脚をつかんで……肩幅まで開いて下さい…」
上条「お、おお(ま、まさか……)」
イン「じゃあ……そのまま横になって……」
上条(これって…………!)
イン「…頭を私のお尻に置いて下さい……///」
上条(し、尻枕……!?)
上条「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
イン「なに?とうま」
上条「それはいくらなんでも悪いって!」
イン「いいの、……と、とうまだから」
イン「それに私、胸小さいし……」
イン「お尻の方が太ももより柔らかいから」
上条「」
イン「ほら、は、早くして欲しいかも」
上条(もうどうにでもなーれ)
悪魔上条(胸が無いなら尻を使えばいいじゃないって訳だ、それにあいつは結構良い尻してる)
悪魔上条(ほら、早く横になっちまえよ、きっと柔らけぇぜ?)
天使上条(普段少しだけ我儘なあの子が自分の為にこれだけ尽くしてくれているんです)
天使上条(ここはご好意に甘えてみても良いのでは?)
上条(すげぇ、天使と悪魔が同じ答えを導いてる)
上条「じ、じゃ…………」
上条「……失礼します」
イン「うん…」
ポニュ
上条(や、やばいやばいやばい)
イン「……どう?」
上条「す、凄い柔らかい」
イン「そっか、良かった」
上条「ごめんインデックス、ちょっとこれ以上は理性が飛ぶ」
イン「そ、そう……?」
上条「ほら、それより風呂入ってこいよ!」
イン「分かったんだよ」
トテトテ
上条「これで良かったんだ、これで」
上条「……」
上条(柔らかかったなぁ……!)
上条(……やっぱ惜しい事をしたかもしれない)
~~~~~~~
チャプ
イン「……」
イン「……とうまは理性がどうこうって言ってたけど」
イン「……」
イン「私は……別にいいのに……」
イン「……」
イン「……」
ブクブク
イン「……」
ガラガラ
イン「ふー……いいお湯だったんだよ」フキフキ
イン「えっと、パジャマパジャ…」
イン「……!」
イン「パジャマの下にYシャツ……」
イン「とうま、分かってくれてたんだ」
イン「……嬉しい」ギュ
イン「湯冷めしないうちに着なきゃ」
イン「ふふ、とうまのYシャツ♪とうまのYシャツ♪」
ペタペタ
イン「あがったんだよー」
上条「おう、いい湯だっt……」
イン「えへへ、Yシャツ!」ジャン
イン「パジャマの上もいいけどこっちの方が落ち着くから着たんだよ」
上条「……!」
イン「とうまはこうして欲しいんでしょ?」
上条(最高にそそります)
上条「あぁ、に、似合ってるぞ!」
イン「やった!」
イン「ねぇ、後ろから抱きついていい?」
上条「上条さんはいつでもウエルカムですの事よー」
イン「ならお言葉に甘えて……」
イン「ぎゅー」ギュー
上条「おー、風呂上がりだからあったかいな……」
イン「湯たんぽみたいなのかな?」
上条「正直それよりも素晴らしいです、はい」
イン「パジャマだからとうまに抱きつきやすいんだよ……」
上条(この子の所為でさっきから息子が暴走してるんだけど)
イン「んふー♪」
上条「さて」
イン「ん?」
上条「上条さんお風呂に入りたいのですが」
イン「えー、もうちょっと待ってほしいんだよ」
上条「そうは言ってもだな……」
イン「くっついてるのって落ち着くんだもん」
上条「気持ちは分かるけどな、でもどうせならやり返してあげたいし」
イン「とうまもしてくれるの?」
上条「おう、だから行かせてほしい」
イン「そういう事なら……我慢しないことも無いんだよ」
~~~~~~~
チャプ
上条「……」
上条「そういやこれ、インデックスが入ってたんだよな」
上条「……」
上条「……」
上条「上条Jr.よ、一々反応するでない」
上条「収まりがつかないじゃないか」
上条「……」
上条「……マジな話、このままじゃまずいな……」
上条「このままインデックスの所に行くだなんてそれこそ自殺行為だ」
上条「……」
上条「ええい静まれ、息子よ!」
・・・・・・・
上条「ふー、何とか静まった……」
イン「あがったの?」
上条「(色んな意味で)いいお湯でした」
イン「そっか、じゃ……」
イン「いつでもいいよ」チョコン
上条「おう……」
ギュ
イン「ふぁ……とうまあったかい…」
上条「インデックスも温かいぞ」
イン「そう?」
上条「そう」
イン「とうまとうま」
上条「ん?」
イン「私たちって、かっぷるなんだよね?」
上条「あぁ、幸せなカップルだ」
イン「そっか……」
イン「じゃあ今日から一緒のベッドで寝れるね!」
上条「!!?」
イン「! び、びっくりしたんだよ……!」ドキドキ
上条「え、ちょ、ちょっとそれってどういう」
イン「? 私たちはかっぷるなんだから、
今日から一緒に寝ても良いよねって話をしてるんだよ!」
上条「」
イン「とうまはいっつも私にベッドを譲ってくれて」
イン「その後鍵まで掛けてお風呂で寝てるなんてあんまりかも」
上条「いや、それは間違いが起こらない為の配慮であってだな」
イン「……よくわからないけど、とにかく一緒に寝たくないの?だとしたらちょっと酷いんだよ!」
上条「お年頃の女の子が一緒に寝たくないのだなんで言うんじゃありません!」
上条「そもそも上条さんは男の子ですし!」
イン「だからなんなのかな?」
上条「いや、だから……その…」
イン「むふー、反論が無いなら一緒に寝てもらうんだよ」ニヤニヤ
上条(くそっ、この可愛いシスターが純粋過ぎて話が通じねぇ!)
イン「さぁ、どーなのかな?」
上条(……)
イン「……」ジー
上条(ここは……手を引くしかないのだろうか……)
イン「……」ジー
上条(……)
上条「……分かった」
イン「やったぁ!!」
上条「」
上条(もうどうしたらいいのか上条さんわかりません)
~~~~~~
上条「いよいよか……」
上条(俺の理性は耐えられるんだろうか……)
イン「そ、そんなに身構えなくてもいいかも」
上条「おっと、肩に力入ってたか」
イン「物凄く意気込んでるみたいだったんだよ…」
上条「ごめんごめん、ちょっとな」
イン「……」
イン「もしかして緊張してるの?」
上条「なっ! そ、そんな事ねーし!」
イン「ふふ、そっかー……女の子と一緒の布団で寝るのは初めてなんだね」
上条「……はい」
イン「素直でよろしい!」
イン「…まぁ……私も初めてだけどね」
上条「マジか」
イン「うん……」
イン「だから最初の人が……とうまで良かった」
イン「とうまがいいなーって、ずっと思ってたけど」
イン「やっと夢が叶って、とっても嬉しいかも」
上条「……!」
イン「な、なんか私まで緊張してきちゃったんだよ……」
上条「あぁ、そ、そうだな……」
イン「……」
上条「……よし、じゃ寝るぞ!」
イン「う、うん……!」
上条「どっち……先に入る?」
イン「私は奥がいいんだよ……」
上条「わかった、じ、じゃ俺は手前な……」
モゾモゾ
上条「……」
イン「ふふ、あったかいね……」
上条「……」
上条(私、上条当麻は色々と訳あって)
上条(この銀髪碧眼美少女と同じ布団で寝ています)
イン「……ふにゅ」
上条(この子とは今日からめでたく彼氏彼女の関係を持つ事になりました)
上条(正直、この子の一挙一動が可愛過ぎて)
上条(先程から胸がキュンキュンしております)
上条「可愛いな……」
イン「ふぇ!いいいきなりかも!///」
上条「お前いっつも同じような事言ってるだろ」
イン「だ、だってぇ……!」
上条(あぁ、物凄く可愛いです)
上条(こんないい子が彼女だと思うと幸せ過ぎて泣きそうです)
上条「でも、本当に可愛いぞ」
上条「見た目も凄く可愛くて、素直で」
上条「思った事を遠慮しないで何でも言ってくれて」
上条「いかにもな男の料理でも美味そうに食ってくれて」
上条「俺の事を一番に思ってくれて、いつも心配してくれて」
上条「…愛を囁けば、ちゃんと応えてくれる」
ギュッ
上条「それが、お前だ」
イン「……~~っ///」カァア
イン「は、恥ずかし過ぎてとうまの顔見れないんだよ……!」
上条「なら、このまま腕の中に収まったままでもいいぜ?」
イン「……///」
上条(こうやって彼女が困っている所を見て興奮を覚えてしまっている自分がいる辺り)
上条(もしかしたら軽度のSなのかもしれません)
イン「……とうま…」
上条「ん?」
イン「…………きす、して?」
上条「お、お前からねだるなんて珍しいな」
イン「……私だってとうまが欲しくなるんだよ」
「」
上条「……ん」
イン「あっ……」
上条「ん、どした?」
イン「……もうちょっとしたかったかも」
上条「あぁ、ごめんごめん」
イン「む、じゃあお詫びとして……」
イン「"でぃーぷきす"ってのをしてみてほしいんだよ!」
上条「!?」
上条「い、いいいインデックスさん何を言ってるのでせうかぁ!!?」
イン「だから、でぃーぷきすをしてほしいんだよっ!」
イン「和訳すると深い口付けって意味だけど……全く想像つかないからしてみてほしい」
上条「合ってるけどそれは流石にちょっと……」
イン「むむむ、どうして?」
上条「いや……だってインデックスはまだ子供だし」
イン「とうまだってそうかも」
上条「そうは言っても」
イン「とにかく……はやく!はやく!」
上条「知識欲って恐ろしい」
上条「……分かった、後悔するなよ?」
イン「やった!」
上条「じゃ、目閉じて……」
イン「うん……」
上条「……」
イン「…」
上条「…ジュ……チュプ…ん…っ……チュ……」
イン「…!ん……む…っ……チュ…」
上条「チ……ゥ……ジュ…チュゥ……」
イン「……チュ…レロ………ん……っ…!」
上条「……ぷはぁっ!」
イン「ふぁ…あ……!す、すごかった…ん……だよぉ……」クタッ
上条「俺も……マジ、やばかった……だ、大丈夫、か……?」ハァハァ
イン「こし、ぬ…ぬけちゃった……ふふ、立てないかも……」ハァハァ
・・・・・・
上条「寝る直前で良かったな……」
イン「寝る前じゃなかったら何もできなかったかも……」
上条「でも、凄く良かった」
イン「……気持ち良過ぎて腰抜かしちゃったのはとうまのせいだよ……?」
上条「だってお前がしてみたいって言うから」
イン「何も知らなかったんだもん!」
上条「はは、そうだな」
イン「……」
イン「……とうまの好きって気持ちが凄く伝わってきて」
イン「私も、応えなきゃって思って……」
イン「そこから先は半分くらい意識無かったけど、とうまが好きって気持ちは沢山伝えたつもりだよ?」
上条「大丈夫、ちゃんと届いてたから」
イン「ふふ、それならひとまず安心かも」
上条「なぁ……たまになら、またしてもいいか?」
イン「たまになら、ね」
イン「いっつもは腰抜かしちゃうから困っちゃうかも」
上条「……ありがと」
イン「ふふ、とうま大好き」
上条「……」
イン「……どうしたの?」
上条「ああ、悪い」
上条「なんか、今日は凄く長かったなーって思って」
イン「……そうだね」
上条「学校行った後デートして、パジャマ買って」
イン「クレープ食べて、その後……きすして」
上条「告白して、手繋いで帰って」
イン「一緒にご飯作って、膝枕してもらって」
上条「し……尻枕してもらって、ディープキスして」
イン「今、こうして寄り添って一緒のベッドで寝てる」
イン「本当に色んな事があったね」
上条「全くだな……」
イン「デートって素敵だね!」
上条「今日デートしてなかったらこんな事するのはまだまだ先だったよな……」
イン「とうまに…か、可愛いって言ってもらえるのもデートの提案をしてくれたお陰」
イン「本当に……ありがとう、とうま」
上条「いいのいいの、俺こそお礼を言わなきゃならん」
上条「彼氏に選んでくれて、ありがとう」
イン「えへへ、どういたしまして!」ニコッ
上条「……!」
ギュ
上条「……耐えられなかった」
イン「…た、耐えられなくなっちゃう程可愛くないんだよ……?///」
上条「……」
イン「……き、今日はもう遅いから寝るといいかも!」
上条「それもそうだな……このままでいい?」
イン「もう……しょうがないんだから」
上条「悪いな」
イン「ううん、いいの……」
イン「おやすみ、とうま」
上条「おやすみ」
~~~~~
上条「……」
イン「……スー…」
上条「……」
イン「……」
上条「……」
イン「…スー……」
上条「……」
イン「……」
上条「……」
イン「……スー…」
上条「……」
イン「……」
上条「……」
イン「…スー……」
上条「……」
上条(色々あって疲れたから眠れると思ったけど)
上条(……逆に目が冴えて眠れない!)
~~~~~~~
上条「……ん」
上条「ふぁ……ぁ…」ゴソゴソ
上条「……」
上条「今、何時だ…?」
上条「……」
上条「AM 5:57…」
上条「……」
上条「……昨日と同じ時間に目が覚める
なんて珍しいな…」
上条「……」
上条「もう少し寝るかな……土曜だし…」
上条「……」
上条「……」
上条「…土曜?」
上条「……………!」
○
○○○
○○○○○
小萌「さてさて、この後の連絡をしますよー」
上条(……さて)
小萌「えっと、吹寄ちゃんはこの後委員長会議があります!」
吹寄「3階講義室ですよね?」
上条(昼からのデート、どこ連れて行こうかねぇ……)
小萌「その通りなのです、1時ピッタリに始まりますからそれまでに……」
小萌「まあ吹寄ちゃんなら心配ありませんけどねー」
上条(ま、インデックスは気付いてなさそうだけどな)
小萌「あとこの間のテストで赤点を取ってしまった子は明日補習をしますよー」
上条(……飯屋かな?まずは)
小萌「んー、後は特にありませんね……って」
上条(その後はー……)
小萌「上条ちゃん!!ちゃんと聞いているのですかー!?」
○
○○○
○○○○○
上条「あー……そうだ」
上条「聞いてたけど……完全に忘れてた」
上条「くそ、そういや赤点あったなぁ……」
上条「まぁまだ時間はあるけど……ふぁあ」
上条「眠い」
上条「……」
上条「もうちょっとインデックスと
一緒に居たいんだかな……」
上条「サボり……は先生が泣くな」
上条「……」
上条「……しゃーない、起きるか」
上条「よし、とりあえず身体を……」
ギュ
上条「ん?」
イン「ふにゅぅ……とぉま……」
上条「おおう……寝ぼけてるな」
イン「だいすき……」
上条「……」
上条「全く、寝てても可愛いだなんて上条さん困っちゃいますよ」
イン「………」
上条「けど」
上条「がっちり掴まれて動けないな……」
上条「……ま、まだ時間はあるし」
上条「少しくらい、ゆっくりしてもいいよな」
イン「ふふ……」
上条「……」
イン「……スー…」
上条「………………えい」
プニ
イン「……」
上条「ほっぺが物凄いぷにぷに感だな」プニ
イン「……ん」
上条「……」プニ
イン「……」
上条「……」プニ
イン「…んぅ……」
上条「やべえこれハマる」
イン「ん……う…」
上条「!」
イン「とうま、おはよ……」
上条「お、おう」
イン「……」ボー
上条「やっぱし寝ぼけてんな……」
イン「……顔洗ってくるね」
上条「……」
上条「……」
上条(今日もはだけてた……ごちそうさまです)
イン「洗ってきたんだよ!」
上条「よし、じゃ飯だな」
イン「手伝うよー」
上条「……偉い、本当に偉いぜインデックスさん」
イン「これからは二人で料理しようねって言ったでしょ?」
イン「さ、何を手伝えばいいのかな?」
上条「よし、じゃパンをトースターに入れてくれ」
イン「うん!」
上条「その間に野菜を洗って……胡麻ドレッシング出してくれー」ジャー
イン「分かったんだよ」ガチャ
・・・・・・・・
上条「今日は凄く早いスピードで準備できたな」
イン「そう?」
上条「やっぱインデックスのお陰だわ」
イン「!」
イン「えへへ、嬉しいかも……」
上条「……うん、自然な笑顔が素敵です」
イン「そそそんなに褒めても何も出ないよ///」
上条「? そんな事ねーぜ?」
上条「照れた顔したインデックスは普段の二割増しで可愛い!」
イン「……////」
イン(困るんだから……///)
イン「あ、そうだ!」
上条「?」
イン「えっと……わ、私の着てたYシャツ着る?」
上条「……本当にいいのか?」
イン「こんな事はとうまにしか言わないよ?」
イン「好意は素直に受け取るべきかも」
上条「じゃ……是非」
イン「うん、分かったんだよ……」
上条「……」ワクテカ
イン「…とうま、向こう向いててほしいかも……恥ずかしいから」
上条「お、おう、悪い悪い」クル
イン「ぜ、絶対見ないでね!脱いだらはだかになっちゃうから……」
上条「わかってる…」
イン「……」プチ
上条「……」
イン「……」プチ プチ
上条「……」
上条(……ヤバい、本当に脱いでる)
上条(きっと凄い綺麗な白い肌なんだろうな……)
上条(……)
上条(いかん、想像しちまった所為でJr.が……)
イン「……」ファサ
上条「……」ゴクリ
イン「えっと、パジャマの上は……あった」ゴソゴソ
イン「……」プチ プチ
上条「……」
イン「……」プチ プチ
イン「……はい、いいよ」
上条「おう……!」
イン「はい、私のYシャツ……」
上条「さんきゅ、これで離れてても平気た」プチプチ
イン「……私のはだか、見てないよね」
上条「大丈夫、見てないです」
上条「見たかったけど、多分見たら理性が一瞬でぶっ飛んじゃうからな」
イン「もう……とうまのえっち…///」
上条(うん、凄くグッとくる)
上条「よし、じゃそろそろ……」
イン「ほしゅう?」
上条「そ、補習」
イン「お昼までには帰ってくる?」
上条「大丈夫大丈夫、ちゃんと帰ってくるから」
イン「うん、分かったんだよ」
上条「じゃ……」パッ
イン「?」
上条「抱きついてきて欲しい」
イン「ふふ、言われなくてもするつもりかも」
ギュ
イン「えへへ、落ち着く……」
上条「……」
イン「……」
上条「なぁ、インデックス」
イン「なあに?」
上条「ちょっと胸大きくなってるな」
イン「本当?」
上条「ああ、本当」
イン「良かった……」
上条「ちゃんと成長してるんだな」
イン「男の人は胸の大きな人が好きってTVで言ってたから……ちょっと安心かも」
上条「まぁ確かにそうだけど……」
ナデナデ
上条「俺はインデックスに恋してるんだ、」
上条「そこに胸がどうとか背丈がどうとかってのは関係無いよ」
イン「……!」
イン「……ふぇ」ボロボロ
上条「な、何泣いてるんですかインデックスさん!?」
イン「とうまぁ……とうまぁ……!」ボロボロ
上条「そんなに自分に自信無かったのか?」
イン「ひぐっ……だって、だってぇ……」ボロボロ
上条「大丈夫、大丈夫」
上条「上条さんにとっちゃ充分魅力的だから」ポンポン
イン「うわあああん!」ボロボロ
上条「怖かったのか? 嫌われるのが」
イン「うん…ほん、とは…….こわかった…!」ボロボロ
上条「それ位の事で嫌いになる訳無いさ」
上条「なんたって俺は」
上条「お前の彼氏だから」
イン「うん……ひっく、ごめん、ね……!」ボロボロ
上条「謝る必要なんてない」
「」
上条「……大好きだ」
イン「ひっ、うん……!わた、しも……だいすき…!」ボロボロ
・・・・・・・・
上条「落ち着いたみたいだな」
イン「うん……大丈夫」
上条「そりゃ良かった」
イン「ふふ、もう私とうま依存症になっちゃったかも」
上条「なら俺はインデックス依存症だな」
イン「お互いがお互いの依存症ってのも変な話」
上条「良いじゃねーか、事実二人で支えあってるんだし」
イン「えへへ……そうかも」
上条「……」
ギュ
イン「ひゃぁ……!」
上条「……いきなり笑顔を見せるのは反則」
イン「もう、私すっかりとうまの抱き枕になっちゃったんだよ…」
上条「ヤバいな……」
イン「何が?」
上条「もうインデックスさんが居ないと上条さん寝られないかも知れません」
イン「うーん、私が言える事じゃないけど……」
イン「とうまは意外に甘えんぼさんかも」
上条「男ってのは時々凄く誰かに甘えたくなるんだよ」
イン「そっか」
上条「そもそもインデックスがこんなに女の子の良い匂いしてるから悪い」
上条「一回抱き付いちまったら中々離れにくいんですよ」
イン「とうまはとうまで抱きついたら落ち着く身体つきしてるのが悪いかも」
イン「ずっと抱きついていたくなっちゃうんだから」
上条「……はは、困ったもんだな」
イン「相思相愛って幸せだね!」
上条「さて、じゃあ今度こそ行くかな」
イン「うん……」
上条「……」
ポン
上条「大丈夫、昼には帰るから」
イン「うん……待ってるね」
上条「よし、偉い」
ガチャ
上条「じゃ、行ってくる」
イン「いってらっしゃい」
バタン
イン「……あなた」
バタン
上条「……」
上条「……」
上条「えっと、現在時刻はっと」
上条「am 8:47」
上条「……」
上条「……まずい」
上条「非常にまずいですよこりゃあああああ!!!」
上条「うわあああ遅刻だあああぉ!!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨ドド
チコクダアアアア
イン「……!」
イン「……ごめんね、とうま」
イン「私のせいで……帰ってきたら謝らなくちゃ」
イン「……」
イン「私、迷惑かけてばっかりかも」
イン「……」
イン「……このままじゃ」
イン「このままふてくされてるだけじゃ前には進まないんだよ」
イン「何か私にも出来る事……出来る事…」
イン「……」
イン「掃除なら出来るかも」
イン「そうと決まれば道具を出すんだよ!」
イン「うーん…と」ゴソゴソ
イン「あった!」
イン「掃除機……これさえあれば怖い物無しかも」
イン「えい」ポチ
イン「……」
イン「えい!えい!この!」ポチポチポチ
イン「な、なんで動かないのかな……?」
イン「とうまと同じようにしてる筈なのに」
イン「ま、まあこんなものを使わなくても掃除は出来るんだよ!」
イン「この辺の本は棚に入れて……」
スフィンクス「にゃー」
イン「スフィンクスも手伝ってくれるの?」
スフィンクス「うにゃ!」トテトテ
イン「あれ、スフィンクス!ちょっと!」
スフィンクス「……」
イン「…ふふーん、ベッドの下に入った所で袋小路なんだよ!」ゴソゴソ
イン「……」
イン「……ん、なんかある……?」ゴソゴソ
こすぷれっ!大感謝祭~チアコス編~
イン「」
イン「なに……これ?」
イン「……」クルッ
イン「!!」
イン「女の人が……ぉ、ぉ…また…ひらいて……!///」
イン「……///」
イン「えいっ!」パカ
イン「……」
イン「でぃすくが入ってるんだよ……」
イン「……ど、どうしよう…」
イン「私大変なものを見ちゃったんだよ……」
イン「え、えっとえっと、こんな時は……」
イン「!」
~~~~~~~~
ピンポーン
土御門「はいはーい、どうしたー?」ガチャ
イン「まいかまいか、大変なんだよ!」
土御門「むむ、どうしたんだーそんなに慌てて、レディなら常に落ち着いt」
イン「落ち着いてられる状況じゃないかも!とにかく来て!」
ガシ
土御門「ふぇ?!あ、ちょ、ちょっと!」
・・・・・・・・
イン「と、いう訳なんだよ……」
土御門「なるほどなるほど、まぁ当たり前の反応だー……あら、まだ種類がある」ゴソゴソ
イン「やっぱり?」
土御門「私だって初めて見た時はびっくりしたんだぞ」
イン「そうだよね!本当にびっくりしたかも!」
土御門「けどなー、これは一種の"男の嗜み"なのだよ」
土御門「ま、兄貴の受け売りだけど」
イン「嗜み……?」
土御門「つまりはよくある事だからあまり気にしないように!だぞー」
イン「……何となく分かったんだよ」
土御門「それにしても私が居なかったらどうするつもりだったんだ?」
イン「ぐ……、痛い所を突かれたかも……」
土御門「まぁ何かあればまた相談に来るとよろしいー」
イン「うん、ありがとう!」
土御門「それはそうと、チアコス編の他にカナミンコス編にメイドコス編……」
土御門「意外と上条当麻はコスプレ属性あるのかもしれないなー」
イン「こすぷれ属性?」
土御門「あまり本質を分かってない奴がメイドの真似事をするってのはあまり感心しないけど……」
土御門「まぁ今回は許してしんぜよう」
イン「さ、さっきから何の話をしてるのかな?」
土御門「よし、メイド服を貸そう!それを着て上条当麻を喜ばせるのだー!」
ガシ
イン「ま、まってよ!そんな急に!」
土御門「善は急げという日本の諺があってだね……ま、ついて来なさーい」
~~~~~~~~
舞夏「意外に似合うなー」
イン「ふふ、最初は戸惑ったけど慣れるといい感じかも!」
舞夏「しっかーし、メイドとしての経験は私が上だー!」ビシ
舞夏「という訳で上条当麻のメイドとなった今、更なる好感度UPに繋げる為に」
舞夏「私の教えに従ってもらう!」
イン「どんとこいなんだよ!」
舞夏「まあ初心者だから簡単な事からやっていくぞー」
舞夏「とりあえずその壱!」
舞夏「『おかえりなさいませ、ご主人様』と言う!」
舞夏「やってみるとよろしい」
イン「おかえりなさいませ、ご主人様!」
舞夏「………多少元気が良過ぎるなー……まぁ大目に見るか」
舞夏「その弐!」
舞夏「『御用があれば何なりとお申し付け下さい』と言う!そして実際に行動に移す!」
舞夏「りぴーとぷりーず」
イン「御用があればなんなりとお申し付けください!」
舞夏「………まだ元気一杯だなー……まぁ大目に見るか」
舞夏「とりあえずこんなもんだー」
イン「この二つをとうまの前で言えばいいんだね?」
舞夏「恐らくイチコロだと思うぞー」
舞夏「家庭的スキル0の女の子がいきなりメイド服でこんな事言ってきた日にゃ」
舞夏「理性の法則が乱れてる筈だー」
イン「分かったんだよ……!」
舞夏「上手くやるんだぞー」
○○○○○○○
○○○
○
イン「って言われて待ってるけど」
イン「とうま、まだかな……」
イン「……」
イン「遅いかも……とうま…」
イン「……早く会いたいんだよ……」
イン「……」
ガチャ
イン「!」
上条「ふー、やっと帰ってきt」
イン「お、おかえりなさいませ、ご主人様!」ビシ
上条「……」
上条(あれ、なんでコスプレ?もしかして上条さんがコスプレフェチなのバレてるのでせうか?)
上条「イ、インデックスさん?」
イン「御用があればなんなりとお申し付けください!」ビシ
上条「……」
イン(よ、よし、言えたんだよ……!)
上条(……ええーい、まずやるべき事は!)
イン(後は……とうまの要望に答)
ギュ
上条「じゃ……抱きしめさせて下さい」
イン「……!///」ボンッ
イン「と、とうまったら……!」
上条「……凄く似合ってて、可愛い」
イン「……もぅ!」
イン「ばか!とうまのばか!恥ずかしい事言わないでほしいかも!///」
上条「うるせー、可愛いから抱きしめたくなるし」
上条「褒めたくもなるんだよ!」
イン「……ぅ///」
上条(……まずい、ノッてきちまった)
上条「第一その口のききかたは何だよ!」
上条「ご主人様に対する敬意ってのが無いんじゃないのか?」
イン「そ、それは……」
上条「悪いメイドには罰として……」
「」
上条「…………ただいまのキスの刑だ」
イン「///」プスプス
・・・・・・・・
上条「……ゴメン、完全に調子乗ってました」
イン「恥ずかし過ぎて壊れちゃう所だったんだよ……///」
上条「俺、どうも可愛いものを見ると歯止めが効かなくなるみたいだな……」
イン「もう……」
上条「でもなんで俺がコスプレフェチな事が分かったんだ?」
イン「えっと……その……」シドロモドロ
上条「……?」
イン「あの……ベッドの……下…の…///」
上条「」
上条「ま、まさか……」
イン「うん……見ちゃった…///」
上条「違うんだ!あれはその、色んな不幸が重なっt」
イン「ううん、いいんだよ……ちょっとびっくりしたけど」
イン「まいかは男の嗜みだって言ってたから……それなら仕方ないかも」
上条「へ……?」
イン「……許してあげる」
上条「………………スマン」
イン「はい、じゃあこの話はおしまい」
イン「そして私はメイドだから何でも言いつけるといいかも」
上条「まだその設定でやってたのか……」
イン「むぅ、細かい事は気にしちゃ駄目なんだよ!」
イン「何かしてほしい事はない?」
上条「そうだな……」
上条「……」
イン「……」ワクワク
上条「……」
イン「……」ドキドキ
上条「……!」
イン「!」
上条「ディープキスがしたい」
イン「き、昨日したばっかりかも!」
上条「やっぱ駄目か?」
イン「…………どうしてもって言うなら」
上条「"どうしても"したい」
イン「……分かったんだよ」
イン「とうま、膝の上に乗っかっていい?」
上条「おお、大歓迎だ」
イン「………んしょ」ストン
イン「じゃあ……どうぞ」
上条「んっ……チュ……」
イン「……ペロ……チュゥ…あ……っ…」
上条「…ジュル………クチュ……」
イン「はぁ…チュ……ぁ…ん………ペロ…」
上条「……ふー」
イン「ふぁあ……!///」トロン
上条「はは、気持ち良さそうな顔してる」
イン「もう…だめぇ……///」
上条「……」
上条「それにしても……この服フリフリしてて可愛いな」
イン「そう……?」
上条「髪が長いってのもあるんだろうな、凄く似合ってる」
イン「ありがと、なんだよ……」
上条「……疲れてるな」
イン「うん……」
上条(ちょっとやり過ぎたかな……)
上条「ゴメンな……ちょっと盛り過ぎた」
イン「もう……こんな時だけ、謝るなんて……ずるいんだよ…!」
上条「ずるくて結構です」ギュ
イン「……」ギュ
~~~~~~~~
イン「着替え終わったよー」
上条「よしよしご苦労さん、昼飯どうする?」
イン「うーん……」
上条「と言っても材料があるかどうかだ……」ガチャ
上条「えー、卵に冷凍ご飯に玉ねぎに鳥肉にキャベツにブロッコリー……意外に残ってるな」
イン「……!」
イン「その材料で出来る料理と言ったらアレしかないんだよ!」
上条「…なんかあるか?」
イン「オムライス!」
上条「!」
上条「天才だなインデックス……」
イン「ふふーん、もっと褒めるといいかも」
上条「流石ですインデックス様ぁ!」
イン「えへへ」
上条「サラダ油をひいて……」
上条「インデックスー、お前に重要な任務を命ずる」
イン「なにかな?」
上条「卵を割ってかき混ぜてくれ」
イン「分かったんだよー!」
上条「割るときは慎重になー……」
イン「えい」カパ
上条「よし、上出来」
イン「えへへ、やったんだよ!」
上条「じゃ玉ねぎと鳥肉を小さくして、ケチャップと一緒にフライパンに突っ込む」ジュー
イン「後は?」
上条「フライパンの様子を見ながら軽く炒めて欲しい」
イン「……えっと、どうやってやるの?」
上条「ようは軽くかき混ぜる」
イン「それなら簡単かも!」
上条「その間にご飯をレンジに入れて……」pi
・・・10分後・・・
上条「よっしゃ、卵を乗っけて……完成だ」
イン「とうまとうま、早く食べたいんだよ!」
上条「おーけぇ、んじゃ」
「「いただきます!」」
・・・・・・・・
上条「ふー、うまかった」
イン「とうま、最近凄く料理が上手かも」
上条「馬鹿言え、インデックスが手伝ってくれてるからだよ」
イン「ふふ……そう?」
上条「あたりまえだのクラッカーでございますの事よー」
イン「? なにそれ?」
上条「昔ながらのクラッカーだよ」
イン「ふーん……食べてみたいかも」
上条「じゃ買い物行った時に買うか、売ってたらの話だけど」
イン「うん!」
イン「とうま」
上条「何だ?」
イン「私は今凄く機嫌が良いから良い事してあげるんだよ!」
上条「お、そりゃ楽しみだ」
イン「じゃあ腕捲りして」
上条「ん」メクリ
イン「ちょっと足りないかも」
上条「んじゃもうちょいか」メクリメクリ
イン「二の腕が出ればいいよ」
上条「よし、この後は?」
イン「……」
上条「……?」
イン「はむ」パク
上条「!」
イン「ふふ、とうまの二の腕は甘噛みしやすいんだよ」ニコニコ
上条(びっくりした……!)
イン「私の痕を付けたから、もうとうまは私のものなんだよ」
上条「……」
上条「こういう噛まれ方は好きだ」
イン「えへへ、気に入ってくれて光栄かも」
上条「……」
上条「俺も痕付けていいか?」
イン「もちろんだよ!」
上条「じゃ……腕出して」
イン「うん」メクリメクリ
イン「……いつでもいいよ」
上条「……」
イン「……」
上条「……」
イン「……ねぇとうま、まだ?」
上条「……」
上条「やっぱ首にするわ」ハム
イン「ひゃあぅっ!!」ビクッ
イン「と、とうまっ!///」
上条「はは、びっくりしたろ」
イン「ああ当たり前かも!」
上条「とにかくこれで痕が付いたな」
イン「……うん」
上条「なら俺はお前のもので、お前は俺のものだ」
イン「ふふ、元からそうかも」
上条「まぁそうだけど……一応な」
上条「あ、そうだ」
イン「?」
上条「コスプレで思い出したけどさ、アレ着てほしい」
イン「アレ?」
上条「チアコスだよ」
イン「あぁ!分かったんだよー」
上条「確か物置にあったと思う」
イン「持ってくるね」トテトテ
~~~~~~~~~
イン「着替え終わったんだよ」
上条「……ふむ」
イン「ふふ、どう?」
上条「やっぱ似合ってるな」
イン「えへへ、嬉しいかも!」
上条「……上条さん的にはへそが出てるのがポイント高いな」
イン「う……ちょっと出てて恥ずかしいんだよ」
上条「飯食った後だし当たり前だろ」
イン「そうは言っても恥ずかしいものは恥ずかしいかも……」
上条「大覇星祭の時と全く変わらないように見えるけどなー」
上条「ま、あんま気にすんなって」
イン「……分かったんだよ」
上条「それよりさ、また腹に抱きついていいか?」
イン「ウエスト測るの?」
上条「いや、腹に顔うずくめたい」
イン「……ふふ、変なとうま」
上条「ん」ギュ
イン「んぁ……っ」
上条「ど、どうした?」
イン「とう……まぁ、鼻息が荒いかも……っ!」
上条「なんでバレた!?」
イン「鼻息がおへそに当たって……く…くすぐったいんっ、だよ…!」
上条「……」
上条「ふー」フー
イン「ぅひゃあぁっ!」ビクッ
上条「ふー」フー
イン「ぃやぁっ!や、め……!」ビクッ
上条「そーかそーか、お腹が弱いんだなインデックスさんは」ニヤニヤ
イン「……ば、ばか! とうまのばか!」プンプン
上条「はいはい、じゃ体制変えるか……いよっと」
上条「あぐらの中に座ってくれ」
イン「うん……」チョコン
上条「こーすると後ろから抱けていいな」
イン「ふふ、私もとうまに抱かれてる間は安心出来るかも」
上条「……」
上条「お腹、触るぞ」
イン「……くすぐったくしないでね?」
上条「あぁ……大丈夫」
ポン
イン「ん……っ」
上条「くすぐったくないか?」
イン「これくらいなら……我慢出来るかも」
上条「……」
ナデナデ
イン「…んぁ」
上条「俺達が結婚して、子供が出来たらここが大きくなるんだよな」
イン「……うん…///」
上条「……綺麗だ」
イン「…………大切に扱ってね?」
上条「勿論だ」ナデナデ
イン「ん…」
イン「ねぇとうま」
上条「何だ?」
イン「おやつ、食べたいな!」
上条「そういやもう三時か……よし」
上条「ちょっと待っててくれー」
イン「うん!」
上条「と言ってもなんかあるか……?」ゴソゴソ
上条「……」ゴソゴソ
上条「……お、奇跡的に大福を発見!」
上条「これと日本茶でいっか」バタン
上条「ほい、おやつだぞー」
イン「大福だね!」
上条「待ってろ、今お茶淹れるから……」コポコポ
イン「……」
上条「お、茶柱だ」
イン「今日はいい事があるかも」
上条「知ってるのか?」
イン「これ位は知ってるんだよ」
上条「へぇ……なんか意外だ」
イン「なっ…私はそこまで世間知らずじゃないかも!」プンプン
上条「はは、悪い悪い」ニマニマ
上条「そんな事より、ほら」スッ
イン「む……」
上条「はい、あーん」
イン「……」
上条「あーん」
イン「……あむ」
上条「どうでせうか」
イン「んふふ、美味しいんだよ!」
上条「そっか、そりゃ良かった」
イン「むぐむぐ……ごくん」
上条「」
上条(反対側からかじってそのまましようと思ったのに!)
イン「あれ、とうま……どうしてガッカリしてるのかな?」
上条「いや、いいんだ……うん…」
イン「……よく分からないけど、なにかあったら私に相談するといいかも」
上条「さんきゅ」
イン「とにかく、とうまも」スッ
イン「はい、あーん」
上条「……あむ」
イン「どうかな?」
上条「ん、美味い!」
イン「……そっか、じゃ」
イン「そのままにしててね……」
上条「?」
イン「あむ」
上条「!」
イン「んむ、もぐもぐ……」
上条(こここりゃまさか……!)
イン「……むぐ…」
「」
上条「……ぷぁあっ!」
イン「んぁ」
上条「な、なんで……」
イン「なんで俺のしたい事が分かったんだー、ってとこかな?」
イン「だってとうま、さっきガッカリした顔してたもん」
上条「で、でもお前気付いてなかったろ!」
イン「フリだよ?」ケロリ
上条「」
イン「その方がびっくりすると思って……騙してゴメンね、とうま?」
上条「……はは、こりゃ一本とられた」
イン「ふふ、今日の私は積極的なんだよ」
ピンポーン
上条「? はーい」
ガチャ
舞夏「やっほー」
イン「まいか!」
上条「お、舞夏かー、どうした?」
舞夏「ちょっと作り過ぎたブツがあってだなー……」パカ
上条「イチゴのプディングか」
舞夏「という訳でお裾分けだー、有難く受け取るとよろしい!」
上条「さんきゅーな、舞夏」
イン「ありがとね!」
舞夏「食後に食えよー」
バタン
上条「洒落てんなぁ……凄えよ舞夏」
イン「夜になるのが待ち遠しいかも……」ジュルリ
上条「だな」
~~~~~~
土御門「うにゃー、こいつぁ凄い出来ですたい!」
舞夏「はっはっはー!そうだろうそうだろう」
土御門「んじゃ、いただきまーす」パク
舞夏「私もー」パク
舞夏「うん!うまい!今回もうまくいったなー」
舞夏「どうだー兄貴ー」
土御門「……」
舞夏「……」
土御門「……」ブルブル
舞夏「あ、兄貴?」
土御門「まいかーーーー!!!!!!/////」ガバ
舞夏「うわわ、ちょ、ちょっと兄貴!」
土御門「好きだ!!大好きなんだにゃー!!!////」ペロペロ
舞夏「どーしたんだあにっ、んぁ、きぃ……!」
土御門「んあぁああぁあ//// 切なげな表情がんもんの凄くたまらーん!!!」
土御門「愛してる!!!!////」
舞夏「」
舞夏(いきなりどうしたんだ兄貴……こ、このままじゃ……)
舞夏(……伝票が…)
『
土御門 元春様
パソコン部品
』
舞夏「……」
土御門「まいかー!!!////」
舞夏(兄貴め、私のにいたずらしようとしてたのかー…….)
舞夏「もう、かまってほしいなら素直にそう言えばいいんだぞー」
土御門「愛してるーー!!!!////」
舞夏「……!」
舞夏(まずい……)
舞夏「なんか……私まであっつくなってきちゃったぞー……」
土御門「そんな時は熱い口付けで更に熱くなればいいんだにゃー!!!////」
舞夏「あにきぃ……今日はなんか凄く積極的だなー……」
土御門「男はみんなオオカミぜよー!!////」
舞夏(うぅ……プディングに、媚薬が入ってるせいで……)
舞夏(……媚薬が……入ってる?)
~~~~~~
イン「上がったんだよー」ポカポカ
上条「おぉ、じゃ上条さんもお風呂に入りますかね」
イン「ねえねえ、食べていい?」
上条「あれか、いいぞー」
イン「やった!」
スフィンクス「にゃー」
上条「お前も食べたいのか」
スフィンクス「うにゃ」
上条「……」
上条「……しゃーないな、俺の分をやろう」
スフィンクス「にゃおう」ゴロゴロ
イン「えへへ、美味しそうなんだよ……」
スフィンクス「にゃ」
イン「いただきまーす」パク
スフィンクス「……」パク
イン「う、うまー!」
スフィンクス「……」ワシワシ
イン「これ凄く美味しいんだよ!スフィンクス!」パクパク
スフィンクス「…みゃあああ」フラフラ
イン「あれ、どうしたのスフィンクス?」
スフィンクス「うにゃ」ペロペロ
イン「うわわ、そ、そんなにペロペロしないで欲しいかも!」
スフィンクス「……」ペロペロ
イン「く、くすぐったい……」
イン「……スフィンクス、ちょっと離れて欲しいかも…!」
スフィンクス「にゃ」バッ
イン「ふー、なんかあっついんだよ……」
イン「……」
イン「とうま……///」
イン「……」キョロキョロ
イン「あれ、とうま…どこ……?///」
イン「とうまぁー……///」トテトテ
・・・・・・
上条「……」ブルッ
上条「な、なんだ……急に悪寒が…?」
上条「……」
上条「……気のせい、だよな?」
上条「うん、きっと気のせいでせう……」バシャ
~~~~~~
上条「上がったぞー」ポカポカ
イン「ぎゅー///」ギュ
上条「なっ……!」
イン「ふふー、だいすき……////」
上条「ち、ちょっとま」
イン「ねえ……ちゅー、しょ?////」
上条「」
上条(お、落ち着け上条当麻、まず素数を数えて落ち着け)
イン「とうまぁ……////」
上条(1 2 4 6 7 9 12 14 15 17 18 20)
イン「……はやくしてほしいかも…///」
上条(21 24 26 27 30 31……あれ、これ素数でもなんでもねぇ)
イン「……むし、しないで……?///」グス
上条「」
上条(ねえこの子なんでこんな色っぽいの?ねえなんで?)
スフィンクス「にゃあ」ペロペロ
上条(なんかさっきからスフィンクスが変に舐めてくるし)
上条「どうしてこうなった……」
イン「ふぇ、ぐすっ……」
上条「……」
上条「あああああもう分かった!する!してやるって!」
イン「…スン……ほんとぉ……?」
上条「ほんと!でもキスだけな!」
イン「うん、わかった……////」
上条(取り敢えず舌入れればインデックスはくたくたになってくれる筈だ……)
上条「行くぞ……」
上条(その後にこうなった原因を探ろう……!)
イン「…ん……ピチャ…チュ………」
上条「………チュ…っ……」
イン「む…ヂュゥ……っ……ジュル…」
イン「…ふぁあ……///」
上条「ぷは」
イン「た、たてないんだよぉ……///」
上条「よ、よし、取り敢えず鎮圧完了……ゴメンな、インデックス…」
イン「ううん……いいの……////」
上条「……もしかして」ガチャ
上条「いちごプディングがもうない……まぁ当たり前か」
上条「という事は……あれを食ってからだな……」
上条「……」
prrrrrrrrrrrrrr
上条「電話……」pi
上条「……もしもし」
『…………すまない、上やん』
上条「……」
『取り敢えず……何も言わずに外に出てきてくれ……』
上条「あぁ、すぐ行く」pi
上条「ゴメン、インデックス……ちょっと外出てくるわ」
イン「やだぁ……いかないで…!///」
上条「大丈夫、すぐ戻るから」
バタン
バタン
上条「……」
土御門「……」
上条「……弁明する時間をあげませう」
土御門「……つい、出来心で☆」エヘ
上条「土御門ォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」ブゥン
ガァァン
土御門「ぐはぁああっっ……!!」
その後、多角スパイの陰陽術師は無能力者と言う名の最強にこってりおしおきされたという。
合掌。
上条「ふー……」バタン
イン「おかえりぃ、とうま…////」
上条「……」
上条(効果長持ちし過ぎだろ!)
イン「ふふー、とうまー……!////」
上条「……インデックスさんや、上条さんはおしおきの後だから正直疲れてるのですよ」
イン「ふーん……」
イン「なら私のお尻枕を使って横になればいいんだよー!////」
上条「?!」
上条「待て待て待てえええええ!!」
イン「?」
上条「そこで首を傾げるんじゃありません!」
イン「折角私がお尻枕してあげようとしてるのに……////」
上条「駄目なものは駄目!」
イン「……む」
イン「……」ゴロン
イン「……」パカ
イン「準備、できたよ……?////」グイッ
上条「おわぁっ!!」ヨロッ
ぽにゅん
上条「」
イン「ふふ、やっと観念したんだね……?////」
上条(や、やわらかい……)
イン「どう……?///」
上条「」
上条(こ、このままだと理性を失いかけない……っ!)
イン「……む、反応がないってのはどういうことなのかな……?///」
上条(反応したら上条Jr.が反応しちゃうんだよ!)
イン「……」
上条(……?)
イン「……なんかとうまが寝てるのみたら……わたしも、眠くなってきたかも……」
上条(おぉ、これは……!)
イン「……むにゃ」
上条「……」
イン「……」
上条「……おーい、インデックスさーん……」
イン「……スー………」
上条「ふー……、取り敢えず危機回避だ…」
上条「危ない危ない……下手すりゃ襲ってたかもしれなかったな」
上条「よくぞ耐えた、俺の理性」
上条「……」
上条「まぁ、元々こんな状態で……し、しても嬉しくないしな……」
上条「結局薬に頼ってる訳だし、そんなの本当の恋愛じゃない」
上条「俺は……ちゃんと」
上条「そういうのが絡んでない時にしたい」
上条「自分だけの力で」
上条「その時が来たら……の話だけどな」
イン「………スー」
上条「だから、それまでは」
上条「正しい関係でいような」
イン「………」ニコ
~~~~~~
チュンチュン
イン「……」
イン「……ん」
イン「……」ゴソゴソ
イン「…んー…」
イン「……」
イン「!」ガバッ
上条「お、起きたかー」
イン「……うん、おはよ」
上条「飯出来てるぞ」
イン「ごめんね、とうま……手伝えなくて……」
上条「いいっていいって」
イン「……昨日」
上条「!」
イン「私、完全記憶能力があるのに昨日の出来事を朧げにしか覚えてないんだけど……」
イン「迷惑……かけてなかった……?」シュン
上条「い、いや!そんなことありませんの事よ!?」
上条(むしろ忘れてくれて助かったくらいだ……)
・・・・・・・・
上条「さて……今日はどうするか」
イン「うーん」
上条「どっか行きたい所ある?」
イン「とうまと一緒ならどこでもいいんだよ!」
上条「……こいつめ、可愛いじゃねえか」ワシワシ
イン「と、とうまぁ……///」
上条「……そういや冷蔵庫の中が空に近かったな……」
上条「よし、じゃー買い物行くぞ!」
イン「うん!」
上条「そうと決まれば準備をして……」
イン「歯磨きしてくるんだよー!」
上条「おう、じゃその間に着替えるかー」
イン「~♪~~♪」
上条「上機嫌だな……」
上条「やっぱインデックスはこうじゃないと」
----------------
上条「よし、んじゃ行くぞーインデックスさーん」
イン「うん……」
上条「?」
イン「……ねえ、腕組んでいい?」
上条「大歓迎ですとも、ほい」スッ
イン「やったぁ!」
上条「ん……」
イン「どしたの、とうま?」
上条「なんかいかにも恋人してますって感じ」
イン「恋人どころか同棲してる仲だよ?」
上条「はは、まあそうなんだけどな」
上条「人並みの幸せが来てくれたなって思っただけだよ」
イン「……ふふ」ギュ
青髪「な、なんや、て……?」ガクガク
上条「げっ、青ピ……!」
青髪「こいつぁ……」
青髪「どういう事なんや……? デルタフォースの一員、上条当麻くゥゥン……」
上条「……」
上条「……よし」
上条「逃げるぞ!インデックス!」ガッ
イン「きゃあっ!と、とうまぁ!」
青髪「……」チーン
青髪「さりげなく愛の逃避行だなんて……」
青髪「……裏切り者ぉおおおおおおお!!!」
上条「なんとか撒いたな……」
イン「つ、疲れたんだよ……!」
上条「……だな、ちょっとその辺のベンチに座っててくれー、ジュース買ってくる」
イン「うん……」
上条「どれにすっかなー……」
上条「ヤシの実サイダーと、黒豆コーラかな」pi
上条「……」
上条「……」pi
上条「……」
上条「……」pi
上条「……」pipipipipipipipipipipipipipipipipi
上条「うおおおお!なんで缶が出てこないんだぁ!?」
上条「ちっきしょー、久々に不幸d」
ガコン ガコン
上条「……でもなかった」
上条「買ってきたぞー、どっちがいい?」
イン「ヤシの実サイダーがいい!」ビシ
上条「ほい」
イン「ふふ、ありがと」
上条「でさ、聞いてくれよ」
イン「ゴク……ぷは」
イン「何かあったの?」
上条「さっき240円自販機に入れてボタンを押したんだけどさ、缶が出てこなかったんだよ」
イン「うん」
上条「でも今日の上条さんは中々ついてまして」
上条「時間差でちゃんと出てきてくれたんだよ!」
イン「その分だと「不幸だー!」って言う暇もなかったみたいだね」
上条「全くだよ、幸せだー!」
イン「ふふ、私からしたら何を今更って感じかも」
上条「さって、そろそろ行きますか」
イン「缶捨ててくるね!」
上条「おう、頼んだー」
~~~~~~~~
イン「ここ?」
上条「そう、ここは穴場でな……結構野菜とか安いしタイムセールもよくやるんだよ」
イン「詳しいね!」
上条「伊達に修羅場潜ってないからな!」
イン「急にとうまが頼もしく見えてきたんだよ……!」
上条「はっはっは、そうだろうそうだろう」
イン「でも魔術関係の修羅場はあんまり潜ってほしくないかも」
上条「はっh…………うん、ごめん」
上条「キャベツにじゃがいもにもやしに……あと人参」
イン「あとは?」
上条「取り敢えず一通り必要なものは買ったからなー、後は……」
上条「あぁ、そうだそうだ」
イン「!」
上条「豆乳持ってきてくれ」
イン「うん、でも何に使うの?」
上条「いっつも色んな料理に入れてるだろ?」
イン「……作るとこ見てたのに気がつかなかったかも」
上条「まだまだ修行が足りんな」
イン「うぅ、精進するんだよ……」
イン「でもなんで豆乳なの?」
上条「豆乳は口当たりをまろやかにするんだよ」
上条「あと胸部の発育に一役買う」
イン「……!」
イン(だから最近ちょっとおっきくなったんだね……)
イン「……とうまって、すごいね」
上条「なんのなんの」
アリガトウゴザイマシター
上条「よし、買い物終わりっと」
イン「これからはどうするのかな?」
上条「一旦帰って荷物置きに行くぞ」
イン「……じゃあ半分持つ!」
上条「さんきゅ、じゃこっちの軽い方を」
イン「む……それだと重さ的に半分じゃないんだよ」
上条「気にすんなって、少しは上条さんを頼りなさい」
イン「腑に落ちないかも」
上条「中々に頑固だな、インデックスさん」
イン「……まぁ、条件をクリアするなら許してあげない事もないんだよ」
上条「条件?」
イン「……ん」
上条「……!」
上条「ちょ、こんな道の真ん中で?!」
イン「……ん」
上条「……」
上条「こりゃ相当頑固だなぁ……」
イン「……」
「」
イン「…んっ」
上条「……許してくれたか?」
イン「うん……!」
上条「よし、ならちょっと小走り気味で帰るぞ」
イン「ど、どうして?」
上条「周りの視線が突き刺さるようだからな……」
~~~~~~~~
ガチャ
上条「ただいまー」
イン「おかえりっ」チュ
上条「!」
上条「はは、照れくさいな……」タジタジ
イン「ほっぺにはあんまりしないから新鮮なのかな?」
上条「……正直な」
上条「意外と茶目っ気ある所も好きだ」
イン「………もう…///」
上条「照れ屋な所も好き」
イン「からかってるでしょ!」
上条「はは、ゴメンゴメン」ナデナデ
イン「…ね、抱き寄せて?」
上条「ん」
ギュ
イン「ん…とうまの胸板は落ち着くんだよ……」
上条「……」
イン「今日のとうまはいつもより優しいかも……」
上条「からかってたのにか?」
イン「それも優しさの一つなんでしょ」
上条「……お見通しって訳か」
上条「……」
イン「…んふー……」スリスリ
上条「なぁ、インデックス」
イン「なに?」
上条「髪いじってもいいか?」
イン「うん!」
上条「……なんか嬉しそうですな」
イン「だってとうま、私の髪いじるの上手なんだもん」
上条「綺麗な髪だからな」
イン「ふふ、自慢の銀髪なんだよ」
上条「……」ナデナデ
イン「ふぁ……」
上条「いい癖っ毛だな」
イン「うん、もっと触って……」
上条「……なんかさ、日に日に可愛くなってません?」
イン「ふぇっ!? そ、そんな事ないんだよ!///」
上条「ほら、可愛い」
イン「……////」
上条「……素直じゃないよな、こういう時だけ」
イン「普段素直だからいいんだよ…!」
上条「自分で言うか」ペシ
イン「あぅ」
上条「ま、本当に素直だからいいけどな」
イン「もう……とにかく続きして欲しいかも」
上条「はいはい、分かってるからさ」ナデナデ
イン「んー……」
上条「……」
上条「ちょっと髪束ねるぞー」
イン「?」
上条「ゴムで止めて……よし」
イン「ポニーテールだ!」
上条「ふむ……髪を束ねるだけでこんなにも印象変わるんだな……」
イン「えへへー、嬉しいんだよ!」ニコッ
上条「!」
上条(……やべぇ、凄ぇときめいた)
上条「そ、そっか」
イン「~♪」
上条「…………やっぱ可愛いよなぁ」ボソッ
上条「謙遜する意味がわからん…」
上条「よし、インデックス」
イン「?」
上条「胡座かくからその中に座ってほしい」
イン「うん、分かったんだよ」
上条「よっと……ほい、座って」
イン「はーい」ストン
上条「……」
上条「……」ギュ
イン「ん」
上条「こーすると落ち着くんだよな……」
イン「うん……」
イン「とうまに包まれてると、『私、とうまに守られてるんだね』って思えて」
イン「……凄く、安心できるんだよ」
上条「そっか……」ギュ
上条「なら、一生お前を守らせてほしい」
イン「それって……プロポーズ…?」
上条「」
上条(おいおいおいおいとんでもない事言っちゃいましたよ上条さん!)
イン「えと……えっと…///」オロオロ
上条「」
イン「う、嬉しいけど……私たち、まだ結婚出来ないよ……?」
上条「…あぁ、結婚適齢期か……」ガックリ
イン「……でも、とうまにそんな事言われたら」
イン「ますます結婚式が待ち遠しくなったかも」
上条「……」
上条「だな」
イン「いきなりプロポーズなんてとうまは意外にロマンチックかも」
上条「我ながらとんでもない事を言った自覚はあります、はい」
イン「……」
上条「……?」
イン「とにかく、結婚の件はひとまずとして」
イン「カナミンの再放送が始まる時間だからTVをつけて欲しいかも!」
上条「……はいはい、分かった」pi
~♪ ~♪ ~♪
イン「~♪」
上条(全く、なんだかんだ言ってまだ子どもだな……)
上条(少しずつ大人びてても、そういった一面を観れるのは何となく嬉しい)
ピンポーン
上条「?」
イン「誰かな?」
上条「分からんな……ちょっと降りてくれ」
イン「うん」スッ
上条「まぁ宅急便か何かだとは思うけどな」
上条「はーい」ガチャ
上条「…!」
御坂「……ねぇ、あの子…居る?」
~~~~~
御坂「ほい、ヤシの実サイダー」トン
イン「ありがと、たんぱつ……」
御坂「……んじゃ私も」カシュ
イン「それで、たんぱつ」
御坂「ん」
イン「話って……なに?」
御坂「うん、あのね……アンタにちょろっと聞いておきたい事があるの」
イン「……?」
御坂「これからする質問には正直に答えてほしい」
イン「うん」
御坂「……」
御坂「じゃあ、一つ目の質問」
御坂「アイツ……当麻とは、どういう関係なの?」
イン「……!」
イン「えっと…こ、恋人、同士……だよ…」
御坂「……分かった、なら次の質問」
御坂「今日の午後にたまたま見かけたんだけど」
御坂「アイツと……き、キス……してたのは、アンタで間違いない?」
イン「……うん…///」
御坂「なら、三つ目の質問」
御坂「……アイツとの将来は考えてる?」
イン「…早くお互い結婚したいねって……」
御坂「……」
イン「……?」
御坂「……そっか」
イン「……たんぱつ?」
御坂「なーんか、こっちが馬鹿馬鹿しくなってきちゃった」
御坂「……幸せそうに、やってるみたいね」
イン「うん…!」
御坂「なら」
御坂「……私と約束してほしい」
イン「……」
御坂「アイツは……当麻は、普段から不幸不幸って言ってるし」
御坂「色んな厄介事にも毎度毎度巻き込まれてるみたい」
御坂「だから、アンタはその不幸を埋めて」
御坂「その分溢れるくらいの幸せで当麻を包んであげてほしい」
イン「……うん、約束する」
御坂「……ありがと」
御坂「…………実はさ、私も当麻の事が好きだった」
イン「……!」
御坂「だから、今回アンタの事を完全に憎んでない……とは、正直言い切れないの」
御坂「身勝手だ、って自覚はあるけど……それでも納得いくようになるのには」
御坂「少し時間が掛かる」
御坂「……でも」
御坂「当麻が今よりも幸せになれるなら」
御坂「それでも構わないって……思えるようにもなってきてるのよ」
イン「……」
御坂「アンタには、当麻を幸せに出来る権利があるし、幸せにする義務がある」
御坂「だから」
御坂「私の分まで……全身全霊、当麻と一緒に幸せになりなさい」
御坂「中途半端なんて、絶対に許さないんだから」
ギュ
御坂「…!」
イン「……みこと」
イン「私、がんばる」
御坂「……」
イン「みことみたいに、素敵な人になれるようにがんばる」
御坂「……アンタ、私は…」
御坂「アンタの事を……多少なりとも憎んでるのよ……?」
御坂「私は……そんな酷い事を、考えちゃうような奴なんだから…!」
イン「……ううん」
イン「憎くなんてないし、そんな事無い」
イン「むしろ…優しすぎるくらいなんだよ……!」
御坂「……インデックス…」
イン「……私、とうまに一生懸命尽くすから」
イン「今よりもっと幸せになれるように、がんばるから」
御坂「……」ギュ
御坂「応援、してるわよ……ずっとね」
イン「うん……!」
~~~~~~
バタン
上条「お、帰ってきたか」
イン「とうま」
「」
イン「……ただいま」
上条「お帰り」
上条「御坂と何話してたんだ?」
イン「……!」
・・・・・・・・・・
御坂「あ、あとさ」
イン「?」
御坂「今日ここで話した事は……特に私が当麻を好きだった事とかは」
御坂「二人だけの秘密にしてほしいのよ」
イン「……うん、それも約束するんだよ」
御坂「ん」
・・・・・・・・・・
イン「……」
上条「?」
イン「…………ひみつ!」
上条「なっ……くそー、気になる……」
イン「ふふ、女の子同士の秘密を探ろうとするのは野暮かも」
上条「わーってるけどさ……気になる」
イン「だーめっ」デコピン
上条「おぅ……ちぇ」
上条「インデックスー」
イン「なぁに?」
上条「ほっぺた触っていいか?」
イン「うん!」
上条「よっしゃ、んじゃお言葉に甘えて……」
フニ
上条「おぉ……」
イン「どうかな?」
上条「柔らかいな」
イン「えへへ……ありがと」
上条「柔らかそうだなーとは思ってたけど、こりゃ赤ちゃん並だ」フニフニ
イン「ふふ」
上条「……可愛いなぁ」
イン「そんな事ないんだよ……////」
上条「中々認めてもらえないな」フニフニ
イン「だってぇ……///」
上条「だって?」
イン「…………恥ずかしいんだもん…」
上条「ふーん……」
ギュ
イン「ふぁ……っ」
上条「俺はそう思わないけどな」
上条「綺麗な髪の色してて、透き通るような碧眼で」
上条「色んな国の言葉が話せて、さらに可愛い」
上条「自慢出来る彼女ですよ」
イン「…そんなに褒めないでほしいかも////」
上条「寧ろ俺がつりあってないくらい……とほほ」
イン「そんな事ないんだよ!」ドーン
イン「とうまはかっこよくて、頑張りやさんで」
イン「優しくて、私を何回も救ってくれて」
イン「まるで私のヒーローみたいかも…!」
上条「よ、よせよ……!」テレテレ
イン「ふふ、やーい、とうま照れてるー」ニヤニヤ
上条「なっ…あのなぁ……」
上条「……そんな事を言う口は」グイ
イン「あっ……」
「」
上条「キスで蓋してやる」
イン「て、照れ隠し……?///」
上条「うるさい!」
・・・・・・・・
上条「風呂沸いたぞー」
イン「とうま、たまには先に入ったらどうかな?」
上条「………んー……」
上条「いや、いいよ」
イン「む、どうしても駄目なのかな?」
上条「どうしてもって言うなら……」
上条「なんか理由でもあるのか?」
イン「ち、ちょっと……」
上条「じゃあ先に入るなー」
~~~~~~~~
カポーン
上条「ふー…………」
上条「……」
上条「なんか様子がおかしかったな……インデックス……」
上条「……まさかまた魔術師が押しかけてきた、とか」
上条「はたまた不良がここの寮を突き止めて誘拐、とか」
上条「いや、それならもっと騒がしくしてる筈だよな……」
上条「……」
上条「考え過ぎでせうか……?」
上条「……」
上条「……」
上条「……」
上条「まさか……な」
ガラッ
上条「!」
イン「お背中流しにきたんだよ!」
上条「うおおおおお??!!!!」ツルッ
ガッ
上条「odwn痛qyWdeju」
イン「とうま大丈夫!?」
上条「dkaoenxwo泣pwhl」
・・・・・・・・
上条「痛っつ……」ズキズキ
イン「大丈夫?とうま……」
上条「だ、大丈夫大丈夫……はは」
イン「そう……? えっと、じゃあ背中流すんだよ」
上条「お、おう」
イン「石けん石けん……」アワアワ
上条「……」ゴクリ
イン「んしょ、んしょ」ゴシゴシ
上条「あー……いい……」
イン「気持ちいい?」ゴシゴシ
上条「あぁ……上手だな…」
イン「えへへ、そぉ?」ゴシゴシ
上条「あぁ、気持ちいいぞ……」
ザー
イン「ふぃー……ちょっと疲れたかも」
上条「ん、ご苦労さま」
イン「ありがと、とうま!」ニコ
上条(うおお……抱きつきたいけど今この格好で抱きついたらただの変態だ……)ガックリ
上条「……」
上条「ところでインデックス」
イン「何かな?」
上条「タオルを巻いてるみたいだけど水着着てるんじゃ意味無くないか?」
イン「えっ……?」
上条「……」
イン「あの……私、えっと……」
上条「?」
イン「…この下……はだかだょ……?///」
上条「」
イン「む、もしかして……」
イン「とうまはまた……え、えっちな事、考えてるのかな……?///」
上条「かかかか考えてない!全然考えてません事よ!?」
イン「もう! 顔に出てるかもっ!///」
上条「理不尽!」
イン「とうまなんて知らないっ!」ガラッ
上条「……ちっきしょー、このやり取りが出来たのは嬉しいけど不幸だー……」
~~~~~~~~
イン「もう、とうまは本当にえっちかも」プンプン
イン「……」
イン「でも、私でえっちな事……考えてくれたんだよ」
イン「……他の女の人じゃないのは……ちょっと嬉しいかも」
イン「……許してあげよ…///」
・・・・・・・・
上条「上がったか?」
イン「うん、上がったんだよー」ポカポカ
上条「……」
イン「?」
上条「いや、同棲って素晴らしいって思っただけ」
イン「ふふ、そうだね」
ギュ
イン「とうまと一緒に暮らせるんだもん、素晴らしくない訳ないかも」
上条「だな……」
上条「さて、じゃ髪乾かしてやるよ」
イン「そろそろ寝るの?」
上条「もう夜遅いしなー、洗面所行こうぜ」
イン「うん!」
・・・・・・・・
上条「どうだ?」ブオー
イン「大丈夫なんだよー」
上条「そっか」ブオー
上条「こうして俺がインデックスの髪を乾かすのはずっと前からやってるよな」ブオー
イン「ん? ドライヤーがうるさくて聞こえないんだよー」
上条「後で話すからいいんだよ、聞かなくても」ブオー
イン「? ……分かった、後で聞くね!」
上条「……」ブオー
上条「はいおしまい」カチ
イン「ありがと、とうま!」
上条「よし、んじゃ歯磨きして」
上条「一緒に寝ませう」
イン「……ふふ、いつでも一緒だね」
上条「嫌か?」
イン「ううん、願ったり叶ったりかも」
イン「とうまと一緒に寝ると落ち着けるんだよ……」
上条「そりゃ光栄だな」
・・・・・・・・
上条「部屋の電気消すぞー」
イン「うん」
カチ
上条「いよっと……失礼します」
イン「どうぞ、とうま」
上条「……」
ギュー
イン「わわっ……どしたの?」
上条「……あんまり誘惑しない方が良いぞ、上条さん野獣になっちゃうから」
イン「?」
上条(……無自覚か)
上条「とにかく可愛いって事!」
イン「や、やだ……やめてよ////」
上条(……くそっ、リミッター外れそうだ!規格外すぎる!)
上条「なぁ、インデックス」
イン「?」
上条「二の腕甘噛みしてくれよ」
イン「ふふー、気に入ったのかな?」
上条「正直たまらんです、はい」
イン「分かったんだよ、腕出して」
上条「ちょっと待っててくれ……」メクリメクリ
イン「……」ワクテカ
上条「ほい」
イン「♪」
ハム
イン「んふふ、あむあむ」ハムハム
上条「……」
上条(可愛い……)
上条「…って言ったら無限ループだな、こりゃ」
イン「んぱ、どう?」
上条「……可愛かったぞ」ギュ
イン「んあっ……もう、とうまは私を過大評価し過ぎてるかも…///」
上条「? な事ねーよ」
上条「だって実際さ……」スッ
「」
上条「可愛いんだから好きにもなるし、キスしたくもなるんだ」
上条「過大評価なんかじゃない」
イン「……とうまのそういう真っ直ぐな所、私も好きだよ?///」
上条「なっ……」
イン「わ、私から好きって言ったらへん?」
上条「いや、変じゃない!寧ろ嬉しいですよ!」
イン「ならいいけど……」
上条「言われ慣れてないだけだからあんまり気にするなよ」
イン「……でもそれってとうまに愛されてる分を返せてないって事なんだよ…」シュン
上条「なんか今日のインデックスさんはちょっと卑屈気味だな……」
上条「俺がお前を好きで、お前が俺を好きでいてくれてる」
上条「それだけでもうおあいこだから大丈夫ですよ」
イン「そう……?」
上条「そう」
イン「ありがと……とうまの事、愛してる」ギュ
上条「ん」ギュ
上条「知ってるか? インデックス」
イン「なぁに、とうま?」
上条「女の子の一番可愛い瞬間ってキスされてる時の横顔らしいぞ」
イン「それは男の人にも当てはまるかも」
イン「男の人の一番かっこ良い瞬間はキスしてる時の横顔」
イン「って、TVで言ってたかも」
上条「……む」
イン「……」
上条「インデックスは当てはまるな、俺は違うけど」
イン「ううん!それは違うかも!とうまは良くても寧ろ私が当てはまらない……」
上条「……」
イン「……えへへ、考えてる事一緒」ニコ
上条「だな」
「」
上条「……インデックスは可愛い」
イン「とうまはかっこ良い……///」
~~~~~~~~
上条「……」
上条「……」
上条「……」
ユサユサ
上条「……」
ユサユサ
上条「……」
ユサユサユサユサ
上条「……」
上条「……?」
イン「……」
上条「あぁ……インデックスか……どうした…?」
イン「……ひっ、ゆめ……みた、の…」ボロボロ
ギュ
上条「大丈夫、大丈夫だから……」ポンポン
イン「うん……ぐすっ…ひっ、…」
上条「どんな夢だったんだ?」ナデナデ
イン「とうまが……とうまが、いなくなっちゃ、ぐすっ、なっちゃう、ゆめ……」
上条「……そっか、ごめん」
上条「俺、いっつもお前を置いてどっか行っちゃってるからな」
上条「そんな夢見るのも無理無いよ」
イン「とうまぁ……!」
上条「心配させてゴメン」
イン「……ぐす」
上条「今なら噛み付きたくなる気持ちも分かるよ、今更だけどな」
イン「…ふぇ、うぅ……」
上条「でも、大丈夫」
上条「どんなに離れても、何があったって俺は死んだりしないし」
上条「必ず帰ってくるから」
上条「だから、せめて一緒にいられる時くらいは」
上条「いっぱい愛し合おうな」
イン「うん……ひっ、うん……!」
上条「約束だぞ」
・・・・・・・・
イン「……!」
上条「……ん、起きたか……おはよ」
イン「おはよう……」
上条「…? どうしたんだよ、インデックス」
イン「……私、夢見てたみたい」
上条「どんな」
イン「よく憶えてないけど……凄く幸せな夢だったと思うんだよ」
上条「……そっか、そりゃ良かった」
イン「うん……」ギュ
イン「とうま、だいすき」
上条「……上条さんも大好きですよ」ギュ
イン「えへへ……////」ニマニマ
上条「……」
上条(はは、何だかんだ言って、薄ら憶えてるのかもしれないな)
上条(まぁ、夢なら夢でそれもいいけど)
イン「……とうま、お腹空いた」
上条「よーし、じゃ朝飯作るかー」
イン「手伝うんだよ!」
上条「……手伝ってくれるのが当たり前になってきてるな」
イン「ふふ、だって……」
イン「私はとうまに一生懸命尽くすって決めたんだもん」
イン「これ位当然かも」
上条「……」
上条「」
イン「とうま?」
上条「あ、朝から熱烈だな……///」
イン「……だって、とうまが好きなんだもん……////」
上条「ならしょうがないな……」ドキドキ
イン「とうまはどうなのかな?」
上条「尽くす話か?」
イン「うん!」
上条「……そんなの当たり前じゃないですか」
上条「インデックス以外に尽くす相手なんていませんよ」
イン「ふふ、やった///」
上条(……凄い嬉しいけど結構恥ずかしいなコレ……)
上条「ほ、ほら、朝飯作るぞ」
イン「うん!」
上条「ひとまずお湯を沸かして……っと」ジャー
上条「トースターにパン入れてくれ」
イン「分かったんだよー」ガサガサ
上条「その間に卵を茹でて……」
イン「次は?」
上条「そうだなー……」
上条「マヨネーズ出してくれるか?」
イン「うん!」ガチャ
上条「よし、卵が茹で上がったな」
イン「マヨネーズ出したよー」
上条「さんきゅ、んじゃもう一つ頼もうかな」
イン「何かな?」
上条「ちょっと待ってて……よし」トントン
上条「マヨを加えて胡椒を少々……」
上条「んじゃーこれをスプーンで混ぜてくれ」
イン「はーい!」
上条「こぼさないようにしっかり混ぜるんだぞ」
イン「見くびらないで欲しいかもっ」マゼマゼ
上条「んじゃその間に野菜を切っておくか」サクサク
イン「……どうかな?」スッ
上条「どれどれ……」
上条「うん、上出来」
イン「ふふーん、これくらい当然かも」
上条「今のインデックスにはちょっと簡単過ぎたかもな……」
イン「私も進歩してるんだよ?」
上条「はは、だな」ナデナデ
イン「……えへへ///」
上条「よし、ちょうどパンが焼けたな」
イン「食べよー、とうま」
上条「あぁ……んしょ」
イン「はーい、じゃ」
「「いただきます」」
~~~~~~~
上条「ふー……」
イン「美味しかったんだよ!」
上条「さてと、んじゃー準備しようかな」
イン「学校?」
上条「あぁ、昼飯は……どうするかな」
イン「うーん……由々しき事態かも」
上条「……」
上条「!」
イン「何か閃いたの?」
上条「よしインデックス、お昼になったら学校に来てくれ」
上条「お前が来る前にパン買っておくから一緒に食べようぜ!」
イン「それって凄い名案なんだよ!」
上条「よっしゃ、じゃーそうしようそうしよう」
イン「うん!」
・・・・・・・・
上条「んじゃ行ってくる」
イン「いってらっしゃい!あn……と、とうま!」
上条「……!」
上条「お、おう」
バタン
イン「……もしかして」
イン「あなたって言おうとしてた事、バレちゃったかも……」
イン「……」
イン「…………////」キャー
上条「……」
上条「……」
上条「インデックス……」
上条「もしかすると……あいつ」
上条「あなたって言おうとしてたのか……?」
上条「……」
上条「やべぇ、だとしたら凄ぇ嬉しい……!」
上条「……いや、でも他の可能性も」
上条「あんまり考えたくないなぁ………」
・・・・・・・・
上条「……」
上条「……」
上条(……あー、駄目だ)
上条(朝のあれが気になって授業どころじゃないな……)
上条(……)
○
○○○○○
イン「いってらっしゃい!あn……と、とうま!」
○○○○○
○
上条「……!」ゾクゾクッ
上条(あんな可愛い女の子にあなたなんて実際に言われたら……うん)
上条(もう死んじまうかもな、嬉し過ぎて)
上条(……ヤバいな、自分の都合の良い様に考えちまってる)
上条(あんな彼女が居ても幻想殺しは無くならない訳だし、何があるか分からん)
上条(あなこんだって言おうとしたかもしれないし、穴子って言おうとした可能性も0じゃない筈だ……)
上条(どっちも限り無く0に近いだろうけど)
上条(……)
上条(……あー、でもやっぱりあなたであって欲しいな……)
上条(……)
上条(……早く昼休みになんねーかな……)
上条(ちょっと会えないだけでこんなに辛いなんて……)
上条(……まだかー、終わりのチャイムは……!)ウズウズ
~~~~~~~~
イン「……」
イン「とうま……」
イン「……」
イン「おいで、スフィンクス」
スフィンクス「にゃ」
イン「……ふふ」ナデナデ
ギュ
イン「どう? スフィンクス」
イン「最近とうまのお陰でまたおっきくなったんだよ」
イン「前よりも苦しいんじゃないかな?」
スフィンクス「……うにゃ」
イン「もうちょっとで及第点……うー」
イン「もっと大きくする方法って無いのかな……」
スフィンクス「……」ゲシゲシ
イン「あ、スフィンクス、りもこん蹴っちゃ駄目なんだよ!」パッ
スフィンクス「にゃおう」
イン「もう、仕方ないんだから」pi
「……以上の実験結果から、豊胸になるためには」
「一つ目はタンパク質を摂る!」
「特に豆類、豆腐等の大豆を使った製品は大豆イソフラボンが多く含まれているので効果的の様です」
イン「……」ジー
「そして二つ目は女性ホルモン分泌の促進!」
「これはツボ押し等が代表的な例として挙げられますが、やはり一番手っ取り早いのは」
「異性に揉んでもらう事です!」ドーン
イン「………///」ボンッ
イン「え、ぇぇえええ!?////」
こんな時間ですが再開
イン「も、揉んでもらうって……!」
イン「ぅぅ………///」
○
○○○
○○○○○○
上条「ほら、脱いでみろって」
イン「そ、そんなぁ……恥ずかしいんだよぉ……////」
上条「いいから、上条さんに任せなさい」
イン「わわっ……」ヌギヌギ
上条「……綺麗な肌だな」
イン「…………~~~/////」
上条「触るぞ」ムニ
イン「ん……っ」
上条「やっぱりちょっと大きくなってるな」ムニムニ
イン「んぁ……そんな、ことっ……」
上条「なら、俺が揉んでもっと大きくしてやる」プニュ
イン「あ……っ、だ、だめ…っ……」
○○○○○○
○○○
○
イン「か、考えただけで、顔が沸騰しそう……!////」
イン「……う~、ばかぁ……」
イン「とうまが彼氏になるから……こんな事考えるようになっちゃったんだよ……?」
イン「あの箱のせいでもあるけど……」
イン「…………////」
スフィンクス「にゃー」
イン「……行こ、スフィンクス」
イン「とうまの学校に」
~~~~~~~
キーンコーンカーンコーン
上条「よし、やっと昼休みだな」ガタ
上条「迎えに行くか」
青髪「ダレヲ?」
上条「おわっ!青髪!?」
青髪「カミジョウ クン ドコへ イクノ?」
上条「校門だよ」
青髪「あれか!?女の子と待ち合わせしてお昼ご飯を食べまっせ!エヘ☆みたいなノリなんか!?」
上条「姫神ー、次の授業って移動教室だったっけ?」
姫神「たしか体育だから。移動だと。思う」
上条「そっか、サンキュ」
青髪「さっきから無視せんといてーなぁー!カミやん最近冷たい!」ウルウル
上条「ええい知らん!離れなさい!」
青髪「カミやんのアホー!人でなしー!」
上条「全く、こっちは一刻も早くインデックスに会いたいってのに……」
上条「……さて、いるかな?」
イン「あ、とうまだ! とうまとうま!」フリフリ
上条「いたいた、やっと会えたな」
イン「うん! 早く行こっ」
上条「よし……んじゃ」スッ
イン「! ……手繋ぐのと腕組むの、どっちがいいのかな?」
上条「うーん…………」
上条「……腕組みがいい」
イン「ふふ、分かったんだよ」ギュ
イン「♪」
上条「……」
ネェ、アノコダレ?
ウーン、ミタコトナイ
ギンパツッテコトハガイコクジンヨネ
キレー
カミジョウクンノカノジョカナ
上条「……」
イン「どしたの? とうま」
上条「……何でもないさ」
上条「それよりほら」
上条「オムそばパンと生クリームサンド、どっちがいい?」
イン「んー……」
上条「……」
イン「半分こしよ?」ウワメヅカイ
上条「……分かったけど」
イン「けど?」
上条「可愛いなー、って思って」
イン「だ、だからぁ……そんな事無いんだよっていっつも言ってるよねぇ……///」
上条「いやー、だってインデックスのそういう顔見るのが目的だし」
イン「……むー、とうまのいじわる…!」
上条「はいはい可愛い」ギュ
イン「……///」
上条「ほら、これ食って機嫌直せって」
イン「む」プイッ
上条「はい、口開けて」
イン「……」
上条「あーん」
イン「……」クルッ
上条「ほら、あーん」
イン「……」
イン「………………あむ」
上条「どうだ?」
イン「……美味しい」
上条「そっか、そりゃ良かった」
上条「!」
イン「なに、とうま?」
上条「……」ジー
イン「そ、そんなに近くで見ないで欲しいかも……」
上条「あー、やっぱりクリームか」
イン「」
上条「? クリーム付いてただけで何そんな赤くなってんだよ」
イン「~~///」カァァ
上条「ほら、動くなよ」スッ
ペロ
イン「?!!」ガタッ
上条「……ん、うま」
イン「な、なめ…られて……////」
上条「美味かったぞー、インデックス」
イン「/////」ボンッ
上条「……また爆発してる」
イン「とうまのせいだもん!///」
上条「? 上条さん何かしましたでせうか?」
イン「…………ほっぺた……なめたり…」ボソボソ
上条「?」
イン「……もうとうまなんて知らないっ!///」
上条「……よ、よく分からんけど乙女心って複雑なんだな」
イン「うー……」
イン(……まぁ、分かってくれるだけでも)
イン(とうまにしては立派な進歩かも)
上条「……」
イン「ねぇ、とうま」
上条「…何でございましょうか、インデックスさん?」
イン「……許してほしい?」
上条「おう!」
イン「ふーん…………じゃあ」
イン「……ん」
上条「!」
上条「……そ、そんな事なら、お安い御用ですよ」
「」
上条「……………ん」
ギュッ
イン「……ふふ、ありがと…とうま」
上条「好きだぞ」
イン「うん、私もとうまの事すき」
上条「……」ギュ
イン「やっぱり、とうまは男の子なんだね」
イン「力も強いし、凄く頼れるし」
イン「とうまに抱きついてる時が一番落ち着くんだよ」
上条「……ベタ褒めだな」
イン「だってホントの事だもん」
上条「なんかさ」
イン「?」
上条「付き合う前って、結構噛み付いたりされたけど」
上条「告白してからは……なんか大人しくなったって言うか、綺麗になったよな」
イン「そ、そう…かな……?///」
上条「なんつーか、凄い可愛くなったし家事も前より手伝うようになってくれた」
上条「最高の彼女だよ、お前は」
イン「……もう、ベタ褒めかも」
上条「はは、さっきと立場逆だ」
イン「…………とうま」
上条「?」
イン「……噛み付いたりして、ごめんね」
上条「気にすんなよ、インデックス」ギュ
上条「結果的にお前みたいな最高の彼女と付き合えたんだから」
小萌「むー、上条ちゃんは一体何処にいっちゃったんですかねー」トテトテ
小萌「あんなに放送で呼んだのに……」
青髪「センセー……」ドンヨリゲッソリ
小萌「あ、青髪ちゃん?! どどどどうしたのですかー!?」
青髪「へへ……ちょっと色々ありましてん……」
小萌「そ、その色々の部分を聞かない事には何の解決にもならないのですよぉ!」ビシッ
青髪「あー……まぁ、聞かんといてーなぁ……」
小萌「うー……、分かりました、でも無理は禁物ですよー?」
青髪「りょーかいでーす、あー、スゥィートマイエンジェル小萌たん最高やでぇ……!」
小萌「…………」
小萌「…………」
小萌「青髪ちゃん、よっぽどショックな事があったみたいですね……」
土御門「あーあ、こりゃ暫く駄目そうだにゃー……ピアス君」
小萌「何かあったのですかー、土御門ちゃん?」
土御門「まぁ……大人の階段を登れない自分に対する葛藤、ってとこですたい」
小萌「……後で個別に相談会を開いてあげるべきですねー」ハァ
土御門「そうしてもらえると助かるぜよ……」ハァ
小萌「はっ」
土御門「?」
小萌「本来の目的をすっかり忘れていたのです、上条ちゃんが何処にいるか知りませんかー?」
土御門「カミやんなら確か屋上に行ったんじゃないかにゃー……」
小萌「助かりましたよー土御門ちゃん!」
~~~~~~~~
イン「優しいね、とうま」
上条「お前の方がずっと俺より優しいよ」
イン「……こんなに素敵な人が彼氏だなんて、私は本当に幸せ者かもっ」スリスリ
上条「こ、こらっ、頬擦りすんなって……///」
イン「ふふー、好きだよぉ」
上条「わかったわかった、恥ずかしいからやめなさい!///」
イン「……なんで?」
上条「周りが見てるからだよ!///」
イン「! も、もう、しょうがないなぁ……やめてあげるっ////」パッ
上条(ぜってー言われるまで気づかなかったな、こりゃ……)
・・・・・・・・
小萌「……上手くやってるみたいですね」
小萌「シスターちゃんもちゃんと告白出来てたみたいですし、安心しました」
小萌「なにより」
小萌「……二人共、凄く幸せそうですねー」
小萌「普段から不幸不幸と嘆いている上条ちゃんは特に」
小萌「……」
小萌「……割り込むのも不粋ですし、お昼休みの補習は今度にしましょうか」
小萌「女の子の気持ちを学ぶのも、大切な事の一つですからねー、上条ちゃん」
キーンコーンカーンコーン
上条「あっ……」
イン「?」
上条「あー、予鈴鳴っちまったか」
イン「よれい?」
上条「これがもう一回鳴る前に教室に戻らなきゃいけないんだ」
イン「うー……まだ一緒に居たいんだよー……」ウズウズ
上条「んなの上条さんだってそうですよ」
イン「……でも、とうま勉強するんだよね」
上条「まぁな」
イン「ならここでスフィンクスと二人で待ってる」
上条「……気持ちは嬉しいけど、退屈しないか?」
イン「ううん、平気」
イン「とうまがちゃんと来てくれるならいつまでも待てるかも」
上条「……ゴメンな、終わったらすぐ来るから」
イン「気にしないで! 」ニコ
・・・・・・・・・・
上条「……」
上条(あー、早くあいつに会いたい)
上条「……」
上条(インデックス……)
上条「……」
上条「……」
上条「……」
上条「……」
キーンコーンカーンコーン
上条「!」
オワッタネー
ソダネー
カエリドッカイク?
ウーン
コモエセンセーマダカナ
上条「……」
上条「……インデックスの事考えてたら授業終わってたな」
上条「……」
上条「!」
上条「やばっ、ノート真っ白じゃん!」
上条「うおお吹寄ー! 速攻で返すからノートみs」アタフタ
ガラガラガラ
小萌「はーい、帰りのHR始めますよー」
上条「……」
上条「」
キョーツケー サヨーナラ
「「「「「「サヨーナラ」」」」」」
上条「よっしゃ!」ガラッ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
姫神「……」
吹寄「……」
姫神「物凄い勢いで。帰っていった」
吹寄「……えぇ、そーね……」ハァ
~~~~~~~~
イン「……」
イン「とうま、まだかな……?」
イン「……」
ガチャ
上条「インデックスー!」
イン「とうまぁ!」
上条「やっと終わったぞー、さぁ帰ろうぜ」
イン「うん!」ギュ
上条「こ、こらこら、出会って早々抱きつくなよ」
イン「ふふ、だって待ちくたびれてたんだよー?」
イン「日本じゃこういうのを『じゅうでん』って言うんだよね!」
上条「ん、んー……? ちょっとニュアンスが違うような……」
イン「違うの?」
上条「……」
ギュ
イン「ひゃわぁっ……///」
上条「ま、いっか」
~~~~~~~~
ガチャ
上条「ふー、疲れた……」
イン「……とうま、こっち向いて」
上条「おう」
「」
イン「……おかえり」
上条「…ただいま、インデックス」
イン「ふふ、毎日たくさんきす出来るって凄く素敵かも」
上条「俺も毎日お前にキス出来て嬉しいよ」
イン「ねぇ、とうま……もう一回していい?」
上条「んー……」
上条「……ディープキスならいいぞ」
イン「ふぇ!?」
上条「ほら、キスしたく無いのか?」
イン「……うー」
上条「……」
イン「わ、分かった」
上条「♪」
イン「もぅ、私アレすると疲れちゃうんだよ……?」
上条「……じゃ、いくぞ」
イン「う、うん」
上条「……」
イン「……」スッ
上条「んっ……チュ…………ジュ…ル……」
イン「……チュゥ………チュパ………む…チュ……っ」
上条「………チュ……チュル……ん………ジュ……!…」
イン「ぁ…ピチャ……っ…レロ…………」
上条「……ん」
イン「ぷぁあっ、……はぁ、はぁ……///」
上条「……ありがとな、お疲れ」ギュ
イン「つ、つかれたぁ………///」
上条「何だかんだ言って応えてくれるから可愛いよな」
イン「……ばか…………///」
上条「今更何だって話だ」
イン「……そう思ってるのなら勉強したらどうなのっ!」プンプン
上条「インデックスといちゃいちゃ出来る時間少なくなるじゃん」
イン「!」
上条「それは上条さん的には頂けないんですよ」
イン「……そ、それは私も嫌なんだよ!」
上条「だよな」
イン「でもとうま、こないだテストやべー、って言ってたよね?」
上条「ぐ……」
イン「それに関しては本当に平気なのかな?」
上条「……」
イン「……」ジー
上条「……」
イン「……」
上条「……だ、大丈夫」
イン「目が泳いでるんだよ……」
上条「後でちゃんと勉強するから!」
イン「結局しないで寝ちゃう未来が見えるかも」
上条「ぐぬぬ」
イン「……まぁ、今日だけは許してあげない事も無いんだよ」
上条「いちゃいちゃしたいからか?」
イン「そっ、そんな事……ないもん」プイ
上条「目反らしちゃって、可愛いなぁ」ナデナデ
イン「……////」
上条「なぁ、インデックス」
イン「……な、なに?」
上条「……好きだ」ギュ
イン「…あ、ありがと……私もすき…///」
上条「……」
上条「インデックスはさ」
イン「?」
上条「結構素直に好きって言ってくれるよな」
イン「……それが……ど、どうかしたのかな…?///」
上条「いや、世の中には付き合っても好きって中々言えないどころか手も繋げないカップルってのもいるからさ」
上条「そう思うと嬉しいな、って思ったんだよ」
イン「ふふ、私は積極的なんだよ」
上条「お前のそういう所、凄い好きだ」
イン「……もう、とうまは本当に困った人かも……////」
イン「ねぇ、とうまは、私のどこが……その……」
イン「か、可愛いって……思ってくれてるの……?////」
上条「おぉ、やっと認めた」
イン「参考程度に聞いておくだけだもん!!」
上条「とか言ってー」ケタケタ
イン「私は真剣なんだよ!///」
上条「……ま、そうは言ってもあり過ぎて困るくらいだからな…」
上条「特に可愛いと思う所……」
イン「……」
上条「お前からキスしてくれる時につま先立ちでしてくれる所とか健気で可愛いよな!」
イン「なっ……だってとうま背高いんだもん!ばか!////」
上条「いいじゃん背低くたって、寧ろ抱きつきやすいし」
イン「私が気にするの! うー、気にしてるのに…」
上条「てかそろそろ夕飯の時間だな……」
上条「よし、作るか」
イン「……うん!」
上条「んじゃ材料を確認……っと、忘れてた」
上条「インデックスにプレゼントがあるんだった……えーっと」
イン「?」
上条「確かここに……あった!」
イン「これって……」
上条「そ、エプロン」
上条「お揃いのものってあんま持ってなかったからさ」
イン「……嬉しい」
上条「良かった」
上条「よし、じゃ改めて作るか」
イン「うん!」
上条「冷蔵庫の中身は……よし」
上条「棚から圧力鍋出してくれるか?」
イン「はーい、えっと……」ガチャ
イン「んしょ」
上条「重くない?」
イン「ううん、平気なんだよ!」
上条「野菜を洗って……下の棚に包丁ある?」
イン「えっと……うん、あるんだよ!」
上条「じゃそれとまな板置いといてくれー」
イン「はーい、次は?」トン
上条「野菜の皮をむくんだけど……多分インデックスには難しいよな」
イン「むむ、見くびらないでほしいかも」
上条「とは言ってもだな……いや、アレ使えばいいか」ゴソゴソ
イン「アレ?」
上条「えーっと何処にしまったかな……あー、これこれ」ガチャガチャ
イン「……なんなのかな、これは」
上条「ピーラーって言ってな、この刃の部分を野菜の側面に当てて引くと」ピリピリ
上条「皮が簡単にむける」
イン「これなら私にもよゆーで出来るかも!」
上条「じゃ、一緒にやるか」
イン「うん!」
~~~~~~
上条「……」ペリペリ
イン「えい、えい」ピリピリ
上条「……」ペリペリ
上条(しかし……料理してる時の背中って……)ペリペリ
上条(無防備でいいな……思わず抱きつきたくn)ザク
上条「いいいいっっってぇぇえええええええええええ!!!」ブシャー
イン「だ、大丈夫!?」
上条「うおおおお指切ったぁああああ!!!」
イン「えっと……えっと……」アタフタ
イン「あむっ」パク
上条「!」
イン「は、はいほーふ?」
上条「あ……ああ……」
上条「そ…………そろそろいいぞ!」パッ
イン「あっ」
上条「えっ……ご、ごめん」
イン「…………もうちょっと咥えてたかったかも」
上条「……悪かった」
イン「ううん、気にしないで」
イン「…………それより、皮全部むいたんだよ」
上条「じ、じゃあ圧力鍋に入れてくれ」
イン「うん、わかった」
上条「えーっと、サラダ油は……あった」
上条「これを圧力鍋に流してっと……」
上条「よし、炒めてくれ」
イン「うん!」ジャー
上条「……」
上条「インデックスって、結構料理の素質あるかもな」
イン「そ、そうかな……?」テレテレ
上条「うん、最近手つきがこなれてきた」
イン「えへへ……ありがと、褒めてくれて////」
上条「………………可愛い」ボソッ
イン「?」
上条「可愛いっ」ギュッ
イン「わわっ!///」
イン「もう、とうまったら……」
上条「ん、そろそろ水入れるか」
イン「わかったけど……動きづらいんだよ……///」
上条「知ってる」
イン「知ってるなら……」
上条「知ってるなら?」
イン「……ううん、何でもない」
イン「やっぱりこのままでいて」
上条「おう」
上条「水を入れて煮込んで……」
イン「ぐつぐつしてきたんだよ!」
上条「よし、アクを取って蓋閉めるか」
上条「ちょっとその辺から蓋持ってきてくれー」パッ
イン「うん、えっと……」ゴソゴソ
イン「これ?」
上条「それそれ、それで蓋して」
イン「んしょっ」ガチャ グイ
上条「んで、しばし待つ」
イン「どのくらい?」
上条「空気の抜ける音がしなくなるまでかな」
イン「ふー、台所に立ちっぱなしだったからちょっと疲れたんだよ……」
上条「そっか、じゃ……」
ガバッ
イン「ひゃっ!」
上条「ベッドまで運んでやる」
イン「お、お姫様抱っこ……////」
上条「やっぱインデックス軽いなー」
イン「……ねぇ、とうま」
上条「?」
イン「…………こ」
イン「このまま……きす、して?」
上条「……ん」
「」
上条「……」
イン「…………ふぁ……///」
上条「いかがでしたか、姫様?」
イン「は……恥ずかし……かった////」
上条「はは、そうかもな」
イン「……で、でも」
イン「とうまが…………凄く上手で優しいきすをしてくれるから……」
イン「もっと、好きになったんだよ……////」
上条「そ、そっか……なんか照れるな……///」
イン「…………大好き」
上条「俺も大好きだぞ」
プシュー
上条「お、そろそろかな」
上条「よしインデックス、その棚からカレーの箱出してくれ」
イン「うん!」ガチャ
イン「えっと……これだね」
上条「そうそうそれそれ、さんきゅ」パッ
ポチャポチャ
上条「後は少し煮込んで完成だ」
イン「見てるだけでお腹空いてきたんだよ……!」
上条「もうすぐだからなー」
上条「……どれ、ちょっと味見を頼む」
イン「任せて!」キラーン
上条「はい、あーん」
イン「あーんっ」パク
上条「どう?」
イン「んふふ、美味しいんだよ……!」ニコニコ
上条「よし、じゃー完成だ」
上条「皿にご飯持ってこっちによこしてくれー」
イン「はーい!」
上条「何か二人で作ったから普段より何倍も美味そうに見えるな……」
イン「そうだね、とうま」
上条「……よし、食べるか!」
イン「うんっ」
「「いただきます!」」
~~~~~~~~
上条「やっぱり美味かったな……」
イン「そうだね、とうま」ニコニコ
上条「……」
イン「……」
上条「なぁ、インデックス」
イン「ん?」
上条「一緒にテレビ見ようぜ」
イン「とうまの間に座っていい?」
上条「あぁ、いいぞ……いよっと」
イン「はーい、失礼するんだよっ」ストン
上条「……」
イン「んふー、特等席ってこういう事を言うのかな?」
上条「当然、インデックス専用だしな」
イン「とうまを一人占め出来るしね!」
上条「俺もインデックスを一人占め出来る」
イン「……えへへ…………とうまに一人占めされちゃうんだ……///」
上条「インデックスは誰にも渡さないからな」ギュッ
イン「元々とうまのものにしかならないんだよっ!」
上条「……それもそうだな」
イン「……とうまに出会えて、本当に良かったんだよ」
上条「……!」
イン「私を助けてくれたり、一緒に住ませて養ってくれたり」
イン「私を…………愛してくれたり」
イン「とうまには一生感謝してもしきれないかも」
上条「インデックス……」
イン「だから、この恩は」
上条「……」
イン「…………あなたと結婚して、一生尽くす事で返したいと思います」
上条「……っ」
ギュッ
上条「やべぇ……凄い…嬉しい……!」
イン「とうま……泣いてるの?」
上条「馬鹿、泣いて……ねーし」
イン「……そんなに嬉しかったんだね」
上条「…………当たり前……だろ、ずっと……望んでたんだから…」
上条「インデックスだって、泣いてるじゃねーか……」
イン「………だって…だって………わたしも、うれしかった……んだもん……!」ギュッ
上条「…………そうだな……」
・・・・・・・・・・
上条「……」ナデナデ
イン「……」
上条「……落ち着いた?」
イン「うん……」
上条「…………そっか」
イン「とうまは?」
上条「大丈夫、落ち着いたよ」
イン「……」ギュ
上条「なぁ、インデックス」
イン「……なぁに?」
「」
上条「…………愛してる」
イン「……ふふ」
「」
イン「私も……愛してるんだよ……!」
上条「…………!」ドキッ
イン「?」
イン「とうま、なんかお尻に当たってるかも……」
上条「…………ごめん、インデックス……興奮しちまった」
イン「……! ~~~/////」
上条「し、しょーがねーだろ! だって、お前が……」
イン「わ……わたしが……?///」
上条「………か………可愛いから」
イン「~~!/// 」カァァ
イン「もう!! ばか!とうまのばか!えっち!////」ポカポカ
上条「痛っ!だから悪かったって!ごめんなさい!」
イン「とうまは私以上にへんたいかも……/////」
上条「……だって上条さんも普通の健全な男子高校生ですし」
上条「えっちなDVDだって見たくなりますよ……」
イン「もう……」
上条「ごめん!」
イン「……」
上条「……?」
上条「い、嫌がらないのか……?」
イン「…………うん」
上条「あの……DVDに書いてる事だぞ?」
イン「ちょっと怖いけど…………」
イン「……とうまなら…………優しくしてくれるって、信じてるんだよ……///」
上条「……!」
上条「…………わかった、お前が可愛過ぎて理性が飛ぶまでは、善処するから」
イン「優しく、してね……?///」
~~~~~~~~
土御門「おっす、カミやん」
上条「おう、土御門」
土御門「……」ニヤニヤ
上条「? なんだよ急にニヤニヤして」
土御門「ほう……分からんかにゃーカミやん」
土御門「きのうは おたのしみ でしたね」
上条「!!?」ガタッ
土御門「その反応……やっぱし黒のようだな」
上条「あぁっ!?……くっそ、カマかけやがって……」
土御門「まぁ?俺は全然舞夏と一緒に壁に聞き耳立ててたりしませんし」
土御門「肉同士のぶつかる音がする度にインデックスの方から好きって言葉が聞こえてきたりなんて事も無かったし」
土御門「つまるところ俺は昨日何にも聞こえていなかった、という訳ですたい」ニヤニヤ
上条「」
土御門「まぁ正直羨ましいくらい愛に満ち溢れた夜の営みだったぜぃ、とは思ったけどにゃー」
土御門「……ちゃんと、責任は取るんだよな」
上条「当たり前だ! てか元からインデックスと愛し合ってたし」
上条「昨日あいつと結婚する約束までしたんだよ!」
土御門「……ふっ」
土御門「なら、安心したぜよ……好きなだけ幸せになってこい」
土御門「陰ながら舞夏と応援してるにゃー」
上条「土御門……」
土御門「あとクラスの皆に筒抜けだぞ」
ケッコン!?カミジョウヤルナ!
マサカ。ソンナ
カミヤンテメェエエエ
感じ「はっ!!?」
===========
あれから、数年の時間が過ぎ……
私こと……上条当麻は大学を卒業し、父親の仕事を継ぐ為に日々頑張っている。
父親の仕事を継ぐ為には大学卒業が最終学歴だと教えてもらい、インデックスと一緒に勉強(殆どはインデックスがリードし主導権を小悪しているが)しながら入学を果たした。
全てはインデックスに充分な生活を共に送る為。
インデックスと幸せになるため。
新しい環境と仕事に慣れないながらも一生懸命模索しながら頑張っているつもり。
そして……
イン「ふふ……また動いたよ」
上条「だな…………あっ、今お腹蹴らなかったか?」
イン「うん、元気な証拠だね」
…………そう、俺の嫁となったインデックスの腹には今、新たな生命が宿っている。
カエル顔の先生によれば女の子らしい。
夫婦別姓で結婚した為、名前をどうするかはお互い迷った訳だが……
イン「ふふ……」ナデナデ
上条「………詩織……」ナデナデ
「日本の名前を名乗る代わりに、インデックスにゆかりのある名前を付ける」という所でお互いの合点がいった。
上条詩織。
これが俺達の愛娘の名前だ。
イン「……"しおり"、いい名前だね」
上条「本に関わる名前が良いかなって思って、字画も凄い良いんだぜ?」
イン「そっか…………ありがと、とうま」
上条「……あぁ」
そんな感じで、幸せな今を心ゆくまで堪能している訳だ。
上条「女の子でインデックスから産まれる分、きっと凄い美人になるよな」
イン「ふふ……褒めてくれてありがと」
上条「素敵な子供を授かれるといいな」
イン「む、私達の子供ってだけで素敵じゃないなんて事はあり得ないんだよっ」
上条「……それもそうだな」
上条「……」
イン「……」
「」
上条「ぷぁ」
イン「……///」
上条「愛してるぞ、インデックス」
イン「私も……愛してるよ……!////」
~fin~
972 : ◆lsUMWqdC0k - 2011/04/10 01:02:22.02 BMA6gMTjo 267/267という訳で終焉です。
誤字脱字とか文が拙いとか色々酷いモンでしたがここまで読んで下さった方々マジthx
中盤辺りで上インの新しいカップリング名が誕生した時も驚きましたが
pixivの素敵な上イン絵に幻想目録タグが付いていた時の衝撃は今も忘れられません。ありがたやありがたや。
レスしてくれた方、ROM専だった方、絵師の方、そして繰り返すようですがここまで読んでくれた全ての方々
本当にありがとうございました。
そして最後のお願い。
1002まで行くとスレのHTML依頼をしなくても良いそうなので、もし良ければ埋めていただけると>>1が泣いて喜びます。
では、今後上インSSが更に増える事を願いつつ……
ノシ
特に惚気の部分の描写が繊細で作り込まれててグッときた
作者はセンスあると思う