勇者「わらしべ勇者の冒険」安価【1】
勇者「わらしべ勇者の冒険」安価【2】
~魔王城~
勇者「いよいよ、来たな」
幼馴染「そうだね。でも、どうやって魔王城に入るの?」
勇者「さすがに、前みたいに派手な侵入はマズいよな」
勇者「それに、首領よりも強いと考えたほうがいい。無策で入るのは、殺されに行くようなものだ」
幼馴染「確か、魔王は料理が好きだよね。みんなの食事に毒を盛れば、バタバタ倒れるんじゃない?」
勇者「一応聞いてみるけど、どうやって?」
幼馴染「>>529」
529 : 以下、名... - 2014/07/01(火) 21:48:20 yh/YP6Ok 449/671女体盛りを出すテヘッ
幼馴染「女体盛りを出す」テヘッ
勇者「……誰が?」
幼馴染「わ…私は勇者専用だから、魔女さんかな」
魔女「ええぇっ、私ですか!?」
幼馴染「魔女さんはレジスタンスで潜入の経験があるし、可愛いからトロイの木馬――みたいな?」
魔女「そ、そんなぁ。そもそも、どうやって食事を用意するんですか?!」
幼馴染「>>532」
532 : 以下、名... - 2014/07/02(水) 04:41:06 XxJyIBtE 451/671コンビニで色々食べるもの買ってきたから、早く脱いで
そして女体盛りのまま、魔王の前に登場よ
533 : 以下、名... - 2014/07/02(水) 05:22:54 4oJyKlXk 452/671↑
お金持ってないからコンビニで買い物とかできないんだぞ。
再安価なら
↑
↑
>>531で。
534 : 以下、名... - 2014/07/02(水) 09:52:26 XxJyIBtE 453/671>>533
しまった!
うっかりしてたスマン
幼馴染「コンビニで色々食べるものを買ってきたから、早く脱いで♪」
魔女「ええぇっ! いつの間に?!」
幼馴染「そして女体盛りのまま、魔王の前に登場よっ」
魔女「……うぅ、脱ぎます」ショボン
脱ぎぬぎ
幼馴染(……)チラッ
勇者「……」ドキドキ
魔女「ふと思ったんだけど、お金がないから何も買えませんよね」
魔女「それに、入るための手段が目的になっていませんか?」
幼馴染(あっ、気付いた)
幼馴染「あと一枚だったのに――」
魔女「えっ……!?」
勇者「まさか、本当に脱ぐとは……//」ニヤニヤ
魔女「ゆ、勇者さま! 見ないでくださいぃっ」カァッ//
魔女「幼馴染さん、どうしてこんな事をしたんですか//」プンプン
幼馴染「だって、勇者が全然してくれないんだもん」
魔女「ふぇっ?!」
幼馴染「露天風呂があるって分かったとき、一緒に入れると思っていたのに引き返してくれないし……」>>435
幼馴染「魔女さんが仲間になってくれて食事は充実したけど、気を使って抱いてくれないし……」
幼馴染「ここで死ぬかもしれないなら、死にたくないと思えるように抱いてほしいの」
幼馴染「勇者も我慢してるんでしょ?」
魔女「そ、そう言えば、お二人は婚約しているんですよね」
幼馴染「そうだよ//」
魔女「私が気を回さないといけないのに、愛し合う時間を作ってあげられなくてすみません!」アセアセ
魔女「しばらく魔王城を偵察してきますから、お二人はセッ○スをなさっていてください//」
勇者「そんな言い方をされると、恥ずかしいんだけど……」
>>541
1、幼馴染と子作り
2、魔王を倒すまで我慢だ
541 : 以下、名... - 2014/07/02(水) 20:47:29 4oJyKlXk 458/6711
幼馴染「勇者ぁ、魔女さんもそう言ってるし、今から……ね//」ギュッ
勇者「そうだな// でもその前に、魔女さんに頼みたいことがあるんだ」
魔女「何でしょう?」アセアセ
勇者「食事に毒を盛る作戦、行けると思うんだ」
魔女「やっぱり、女体盛りをしないといけないんですね」ハゥ・・・
勇者「そうじゃなくて、この地域は地下水が豊富で井戸を掘っているんだろ」
勇者「魔女さんは潜入の経験があるし、これをつるべに入れてきてほしいんだ」
つエルフの飲み薬(怠惰)
魔女「これは何ですか?」
勇者「エルフの飲み薬で、強力な鎮静剤なんだ。これを飲めば、しばらく無気力になる」
魔女「なるほど。これを飲み水に混ぜて、敵を一網打尽にするんですね」
勇者「そういうこと。念のため、1回分は残しておいてくれ」
魔女「分かりました。頑張ります!」
幼馴染「それじゃあ、魔女さん。気をつけて行ってきてね♪」
勇者「ヤバそうなら、すぐに逃げろよ」
魔女「はいっ! お二人は、ごゆっくりなさってください//」
~魔王城・庭~
魔女「土精霊、城壁を砂にしろっ」
ボフッ
サラサラ...
魔女(まずは、庭に侵入成功っと)
魔女(次は井戸を探さなくちゃ)
魔女(水精霊召喚!)
魔女(…あっちに水があるのか)
トテトテ
魔女(で、エルフの飲み薬を井戸水に)コポコポ
魔女(意外と楽勝だったわね)
魔女(でも、何だか違和感があるのよね……。水精霊の力が――)
魔女(!? 誰か来るっ)
>>548
隠れる、逃げる
548 : 以下、名... - 2014/07/03(木) 04:21:19 QRt4fBY6 463/671隠れる
魔女(とりあえず、あの建物の陰に隠れよう――)
ササッ
魔女(魔物と女?)チラッ
魔物「どうやら西の土魔神を殺ったのは、勇者らしいな」
女「へえ、そうなんだ。もうすぐ、ここに来るのかなあ?」
魔物「だろうな。怖いのか?」
女「まっさかぁ。勇者を食べちゃいたいくらいだわ//」
魔物「ははっ、お前ならそう言うよな」
女「もちろんよ。でもその前にぃ、あなたを食べさせて♪」
魔女(えっ?!)
魔女(ちょっ、こんな所で服を脱いで何を……)
女「その触手で、あたしを感じさせてね//」
魔物「おうよ! 虜にしてやるぜ!」ウネウネ
女「あぅん……、ヌルッとしてる//」
魔物「相変わらず、いやらしい身体だな」ニュルッ
女「ひゃうん// そう…それ、上手よ」ハァハァ
魔女(……//)ゾクッ
魔女(勇者さまと幼馴染さんも、今頃セッ○スしているのかなぁ//)
魔女(……だよね。その間、私がここにいるんだから――)
女「あんっ、ああ……そのヌルヌル、中に入れてみてぇ」
魔物「入れるぞ」ウネウネ
女「あふぅっ……いいわぁ。もっと激しくして//」ハァハァ
魔女(触手が入ってる// 私も勇者さまのモノ、入れてほしいな)ハァハァ
>>553
1、オ○ニーする
2、その場を離れる
553 : 以下、名... - 2014/07/03(木) 20:29:07 MbvATOLg 467/6712
魔女(はあ……。私、何を考えてたの。勇者さまは婚約しているんだから)
魔女(見るようなものじゃないし、もう戻ろう)スタッ
魔物B「おやおや、サキュバスちゃんの声がすると思って来てみたら、人間がいるじゃないか」グヘヘヘ
魔女「……!」
魔物B「しかも、興奮しているのか?」ガシッ
魔女「あぐうっ……」
魔女「このっ! 爆発まほ――」
魔女(駄目だ。爆発魔法で攻撃すると、あの二人にも気付かれちゃう)
魔物B「ほら、どうした。二人を見て、したくなったんだろ?」
魔女「いやっ、触らないで……」ビクッ
魔物B「そう言うなら、もっと抵抗してみせろよ」グイグイ
魔女「うぐっ…、いやあ……」
魔女(どうしよう、何とか脱出しないと)
>>557
1、エルフの飲み薬で無気力にさせる
2、他の魔法で攻撃
557 : 以下、名... - 2014/07/03(木) 21:13:14 iZGqM86U 470/6711
魔女(そうだ、エルフの飲み薬が残っているはず!)カポッ
魔女(えいっ!)
魔物B「ぐほっ…、何を?!」
魔物B「……」ダラーン
魔女「うわっ、本当に効くんだ」
魔女(今の内に逃げよう)
タタタッ...
~フィールド~
幼馴染「んんっ……あぁ、いいっ。もっといっぱい突いてぇ」ハァハァ
勇者「幼馴染、イきそう!」
幼馴染「うん、いいよ。中に出してっ//」
勇者「もうイクっ」
幼馴染「あうぅっ…私もイっちゃう!」
ドプッ
ドピュッ
勇者「はあはぁ……。幼馴染、愛してるよ」チュッ
幼馴染「私も、だよ//」ハァハァ
幼馴染「勇者の赤ちゃん、出来るかもしれないね」
勇者「そうだな。お前のこと、絶対に守るから」
幼馴染「私も頑張るから……」抱きっ
魔女「勇者さま、幼馴染さ~ん。任務終了しましたぁ!」
勇者「?!」
幼馴染「……」ジトー
魔女「はわわっ// ごめんなさいっ」カァッ//
・・・
・・・・・・
勇者「で、魔王城はどうだった?」
魔女「計画通り、井戸水に混ぜてきました」
勇者「そっか、ありがとう」
魔女「ただ、帰りに見つかってしまって……。全部使ってしまいました」
勇者「そうか。念のため、1回分は残しておいて正解だったな」
魔女「すみません」
勇者「まあ、いいよ。それじゃあ、朝になったら乗り込もうか」
幼馴染「そうだね。魔女さん、ありがとう」ニコッ
魔女「い、いえっ。どう致しまして」
~翌朝~
幼馴染「今日は門番がいないね」
勇者「エルフの飲み薬がちゃんと効いているって事だな」
魔女「でも昨日、私が見つかってしまったから、攻めてくると見越して城内で大挙しているかもしれませんよ」
勇者「そうだとしても、見張りは必要だろ。襲撃してくる人数が分からないと、後手に回るじゃないか」
魔女「なるほど」
幼馴染「ねえ、勇者。この前みたいに、グレネードランチャーを撃ち込んでみたら?」
勇者「そうだな。侵入経路を撹乱出来そうだ」
幼馴染「そうじゃなくて、エルフの飲み薬が効いてなかった場合、私たちに勝ち目はないんでしょ」
幼馴染「一発撃ち込んでやれば、作戦失敗なら、魔物がわらわらと出て来るんじゃないかなあ」
魔女「魔物に効くことは確認済みですよ」
幼馴染「でも、井戸水に混ぜたんだから濃度が違うでしょ。効かないかもしれないわよ」
>>565
1、撃ち込む
2、撃ち込まずに突撃
565 : 以下、名... - 2014/07/04(金) 19:15:55 NdzkBSBE 477/6711
勇者「幼馴染の言うとおりだな。念のために、一発撃ち込んでみよう」
カチャッ
ズドオォーーン
勇者「うん、素晴らしい威力だ。城の入り口が吹き飛んだぞ」
モクモク...
幼馴染「魔物、出て来ないね」
勇者「つまり、エルフの飲み薬が効いたって事だな」
魔女「そうみたいですね」
勇者「よしっ、魔王を倒しに行くぞ!」
擲弾:2→1
~魔王城、数時間前~
ハーピー「魔王様ぁ、朝食の準備が出来ましたよ♪」
魔王「うむ、ご苦労」
チャキッ
カチャカチャ
魔王「むっ、この朝食を作ったのは誰だ!」
ハーピー「えっ、それはどういう……」アセッ
魔王「香りが違うではないか! それに見ろ、この肉の断面を!」
魔王「ハーピー、料理長を呼べっ!」
ハーピー「申し訳ありません! あたしが作りました」ペコリ
魔王「ハーピーが? 料理長は何をしておる!」
ハーピー「それが……、リビングでサキュバスさんと――」
魔王「ヤツは、余をなめておるのか? ハーピーに不味そうな飯を作らせて、戯けたことをしやがって!」
ハーピー(不味そうって)ショボン
魔王「根性を叩き直してやる。行くぞっ!」ガタッ
魔物C「」ダラーン
魔物D「」デレーン
魔王「どういうことだ、これは?」
ハーピー「今朝から、みんな、こんな感じなんです」
ハーピー「元気なのは、私とリリスちゃんくらいで――」アセアセ
魔王「それで、お前が朝食を作ったのか?」
ハーピー「はっ、はいっ!」
魔王「そうか、ご苦労だったな。とりあえず、サキュバスに会ってみるぞ」
魔物たち『はぅ~ん』
魔王「なん…だ、このザマはぁ!」ドンッ
魔王「むっ?!」
サキュバス「魔王さまだぁ、私を食べて~//」
魔王「お前、何をしておるのだ……」
サキュバス「――女体盛りぃ」エヘッ//
魔王「驚いたが、見れば分かるわっ!」
魔王「どうして、そんな事をしておるのだ!」
サキュバス「それはぁ//」
サキュバス「――」
サキュバス「……」
サキュバス「――面倒くさい」ダラーン
魔王「お前もシャキッとしろぉっ!」
ハーピー「ま、魔王様。落ち着いてくださいっ」
>>573
女体盛りの経緯
1、聞き出す
2、想像がつくからいい
573 : 以下、名... - 2014/07/04(金) 21:00:26 d3lAuSBU 484/6712
魔王「はあはあ……そうだな。危うく、サキュバスのペースに飲まれる所だった」
ハーピー「そうですよ、魔王様。これくらい、サキュバスさんなら通常運転です」
魔王「ただ、この料理が問題だ。ハーピー、食べて見ろ」
ハーピー「あたしが女体盛りを、ですか?!」ムリムリッ
魔王「良いから、食え」
ハーピー「あれ? いつもと味が違う」モグモグ
ハーピー「……!」ダラーン
魔王「やはりな。サキュバスの色香に負けて手を出すと、毒を食らうことになる訳か」
魔王「サキュバス自身も、皮膚吸収したようだな」
魔王「リリス、いるんだろ。サキュバスをロビーに運び出すぞ」
リリス「は、はいっ」
魔王「これは勇者どもの仕業だろう。こいつらが正気になるまで、井戸水は使うなよ」
リリス「分かりました」ズリズリ
サキュバス「あんっ、痛気持ちいい//」
リリス「彼女をロビーに放置して、勇者たちに殺されないでしょうか……」
魔王「サキュバスが勇者の精を奪い尽くせば、それが一番良い」
魔王「しかし、サキュバスが勇者に殺されても、それはそれで面白いではないか」
リリス「そうかもしれないけど、少し勿体ないですね」ハァ・・・
魔王「勇者の血は、男児に継承されていく。それを壊すには、サキュバスがうってつけだ」
魔王「ふははは……」
~魔王城・現在~
勇者「さすがに、吹き飛ばし過ぎたな。正面から入れないぞ」
幼馴染「ねえ、ここから入れそうだよ」
勇者「じゃあ、そこから入ろう」
ギィ
バタンッ
魔女「……お邪魔しまぁす」トテトテ
幼馴染「勇者っ! あそこに魔物が!」
魔物E「……」グデーン
魔物F「……」ダラーン
勇者「近付いても襲ってこないな」
幼馴染「……だね。ちゃんと警備しなさいよ」アハハ
魔女「でも、こっちを見てますよ」
幼馴染「動けるようになってから、一斉に襲われたら大変だよね」
勇者「そうだなぁ」
>>580
1、トドメを刺す
2、先を急ぐ
580 : 以下、名... - 2014/07/05(土) 17:41:01 wzc.2cYI 490/6712
勇者「そうだなぁ。先を急ごうか」
魔女「トドメを刺さなくて良いんですか?」
勇者「幼馴染が飲んだことがあって、量にもよるだろうけど、半日は効果があることが分かっているんだ」
勇者「剣の切れ味も落ちるだろうし、魔女さんも魔力を温存した方がいい」
魔女「そうですね。分かりました」
幼馴染「魔王城って、部屋が多いんだね。どれが魔王の部屋なんだろ?」トテトテ
勇者「仮にも王様だし、一番奥じゃないか」
幼馴染「ああ、そっか。じゃあ、階段を探さないと」
魔女「勇者さま、あの広間に階段がありますよ」ホラッ
勇者「本当だ、行ってみよう!」
タタタッ...
女体盛り「……」デンッ!
勇者「なんで、こんな所に女体盛りがあるんだよ!」
魔女「あわわ//」
幼馴染「魔王も考えることは同じなのね。女体盛りを勇者の前に出すなんて――」
勇者「お前が考えた作戦が、魔王サイドで実施されている事に驚きだよ」ハァ・・・
幼馴染「それだけ、優れた作戦だったのよ♪」
魔女「うぅっ、脱がなくてすみません」
女体盛り「勇者、私を食べて~//」ウフフ
勇者「いや、食べないし」
女体盛り「そんなぁ……。面倒くさいから、勇者に食べてもらいたいのぉ」エヘッ//
勇者「…?!」ゾクッ
勇者「幼馴染……」
トテトテ
幼馴染「何?」
勇者「好きだよ」チュッ
女体盛り「えへへ、私もだよ//」チュッ
幼馴染「…なっ! ちょっと、何してるのよおっ!!」
幼馴染「勇者、離れなさいっ!」グイッ
勇者「ぬおっ」ドスンッ
魔女「幼馴染さん、思い出しました。あの魔物、サキュバスです!」
幼馴染「サキュバス?!」
魔女「はいっ! 昨日、見たんです!」
男性は射精しないと、いずれ淫夢を見て夢精する。
そのときに理想の女性が夢に現れ、性行為をするそうだ。
その概念が実体化した存在が、淫魔・サキュバスだ。
つまり、サキュバスは男性の性欲そのものだと言える。
サキュバス「勇者ぁ、私をめちゃくちゃにしてね♪」マグロ...
勇者「相変わらず、エッチが好きなんだな」
サキュバス「勇者が私をエッチにさせてるんだよ//」
勇者「今日もいっぱい感じさせてやるよ!」
魔女「わわっ、勇者さま脱がないでぇ。幼馴染さんっ!」キャア//
幼馴染「……分かってる」
幼馴染(夢精ならともかく、サキュバスに射精すると精気まで奪われてしまう)
幼馴染(男性ではサキュバスに勝てないし、私が何とかしないと――)
>>588
588 : 以下、名... - 2014/07/05(土) 21:01:45 j93k1fQQ 497/671サキュバスは睡眠魔法で眠ってもらい、サキュバスに女体盛り食材を食べさす。
勇者には自分の中で射精してもらう。
589 : 以下、名... - 2014/07/05(土) 22:06:47 65st4316 498/671>>588
サキュバスは人間ではありません。
なので、>>439と>>441の条件を採用させていただきます。
幼馴染「お願い、効いて! 睡眠魔法っ!」
サキュバス「やぁん、勇者ってばヤらしいっ//」ムニュッ
幼馴染「やっぱり、夢魔に睡眠魔法は効かないのね……」
魔女「幼馴染さんっ、相手はマグロよ! 女体盛りをたべさせましょう!」
幼馴染「そうか、これにはエルフの飲み薬が使われているはずだもんね!」
サキュバス「うぐぅっ……もぐもぐ」ゲプッ
リリス「あらあら。彼女が女体盛りになった経緯を知らないって、本当に怖いわねえ」クスクス
魔女「うそっ…、魔力が上がっていく」
幼馴染「まさか、効かないの?」
リリス「あーあ、やっちゃった」クスクス
魔女「……?! 上から!」
リリス「水に毒を入れたのは、あなた達でしょ。見え見えの罠を、仕掛ける訳がないじゃない」
リリス「彼女は怠惰になって、淫夢の制御が面倒になった。そして、魅了された料理長が食事を盛り付け、魔王城はこうなったのよ」
魔女「という事は――」
リリス「うふふ♪ 淫夢はさらに深くなるの」
サキュバス「ね~、そろそろ一発目が欲しいな//」グデーン
勇者「もう、こんなにヌルヌルだもんな。そんなに欲しいなら、いっぱい注ぎ込んでやるよ!」クチュクチュ
幼馴染「だめえっ! 勇者とエッチして良いのは、私だけなんだから!」ドサッ
勇者「ぐっ!」
幼馴染は勇者を押し倒す。
そして、馬乗りになって訴えかけた。
幼馴染「ねえ、勇者ぁ。サキュバスが見せる理想の女性って、誰なの?」
幼馴染「昨日は、あんなに私を抱いてくれたじゃない! 私じゃ、ダメなの?!」
魔女「幼馴染さん……」
幼馴染「サキュバスなんかに渡さない。勇者の精液、私の中にいっぱい出して!」クチュッ
サキュバス「……」
幼馴染(勇者ぁ、サキュバスなんかに渡さない。勇者の精液、私の中にいっぱい出して!)
幼馴染(勇者ぁ! 彼女じゃなくて、私を見て……。私の方が気持ち良くしてあげられるよ!)
勇者「幼馴染ぃ、好きだよ」
幼馴染「! 私も好きだよっ」
幼馴染「……って違う、私を見てな……い?」
サキュバス「ふふっ」
幼馴染(勇者、彼女が私たちの邪魔をするのぉ。何とかならない?)
勇者「……幼馴染」スタッ
幼馴染「きゃあ」
勇者は起き上がり、剣を構えた。
そして、幼馴染と向かい合う。
幼馴染「嘘でしょ……。堕落したサキュバスに、ここまで男性を操る力があるなんて――」
幼馴染「勇者っ! サキュバスが見せる理想の私じゃなくて、現実の私を見てよ!」
幼馴染「本当の私を見て欲しいの!」
勇者「本当の幼馴染……?」
魔女「勇者さま。あなたは今、サキュバスに支配されている。本当の愛を見失わないでください」
勇者「うああぁぁっ!」
・・・
・・・・・・
勇者「どっちが本当の幼馴染なんだ?!」ゼエゼェ
幼馴染A(私が幼馴染よ!)
幼馴染B(彼女じゃなくて、私が本当の幼馴染よ!)
勇者「くそっ、分からない。何か、幼馴染を識別する方法はないのかよ――」
幼馴染B(勇者ぁ、私を信じて!)
勇者「そうだ!」
勇者「幼馴染Bに『幼馴染Aが本当の幼馴染か?』と訊ねたら、『はい』と答えるか?」
幼馴染A(うん、そう答えると思う)
>>597
本物は幼馴染A
いや、幼馴染Bだ
597 : 以下、名... - 2014/07/06(日) 00:37:38 dNpmrX7Q 505/671Aに聞いてるんだよね?
BにAが本当かと聞いて、Aが本当と答える。
う~ん、Bが本当と答えるよね、普通。
Aがおかしいよね?
なので、B
これ、どっちに聞いてるかで答えが変わるような。
勇者(偽物の幼馴染は、本物に成りすますために嘘を吐いている)
勇者(もし幼馴染Aが本物だった場合、幼馴染Bは偽物だ)
勇者(その偽物BにAが本物かと訊ねたら、成りすますために『いいえ』と答えるだろう)
勇者(つまり、本物AにBが『はい』と答えるかと質問すると、Bが『はい』とは答えないことを想定して、『いいえ』と答えることになる)
勇者(続いて、幼馴染Aが偽物だった場合を考えると、本物は幼馴染Bとなる)
勇者(その本物BにAが本物かと訊ねたら、当然『いいえ』と答えるだろう)
勇者(すると偽物Aは、Bが『はい』とは答えないことを想定して、『はい』と答えるだろうと嘘を吐く)
勇者(今回、幼馴染Aは『はい』と答えた。従って、幼馴染Aは偽物だ)
勇者「お前が本当の幼馴染なんだな」
幼馴染(そうだよ)
勇者「ずっと一途に想っていてくれて、エッチがすごく好きで――」
勇者「僧侶なのに呪われたり、全然らしくないけど、それが本当のお前なんだよな」
幼馴染(うん、やっと分かってくれたんだね// それが本当のわたしなの――)
勇者「幼馴染、俺はそんなお前が好きなんだ!」
幼馴染(ありがとう// 私も勇者のことが大好きだよ!)チュッ
サキュバス(嘘でしょ……、私じゃなくて彼女を選べるなんて――)
・・・
・・・・・・
勇者「幼馴染、俺はそんなお前が好きなんだ!」
魔女「……// 今、夢で告白してるんですかねえ」ドキドキ
幼馴染「勇者はやっぱり、私を想ってくれているんだ//」ギュッ
魔女「勇者さま。何だか、楽しい夢を見ているみたいですよ//」
幼馴染「うんっ//」
魔女「幼馴染さん、良かったですね」ニコッ
幼馴染「えへへ。硬くなってるし、抜いてあげようか♪」シュッシュ
魔女「あわわ// 今の内に、サキュバスを倒しましょうよ!」アセアセ
サキュバス「……」
魔女「相手は動かないマグロ。女性の私たちには無力です!」
魔女は聖剣を拾い上げ、サキュバスに歩み寄ると振りかぶった。
そのとき、忘れていた視線に気が付いた。
リリス「うふふ♪」
魔女「さっきから、ずっと見てますよね。仲間が殺されますよ?」
リリス「いいわよ。どうぞ、ご自由に」クスクス
魔女「えいっ!」
幼馴染「拘束魔法っ!」
魔女「えっ…?!」ピタッ
幼馴染「魔女さん、サキュバスは殺してはいけないんです!」
魔女「どういう事ですか?」
幼馴染「サキュバスは概念的な存在、男性の性欲そのものなんです。今は勇者の夢に入り込んでいるから――」
魔女「サキュバスを殺すと、勇者さまは性欲を失う?」
幼馴染「……はい。私は勇者とエッチしたいから、サキュバスを殺させません!」
サキュバス「もう面倒くさいから、あなたと勇者をエッチさせてあげるね♪」ニコッ
勇者「幼馴染……うくっ」ドピュッ
魔女「きゃあっ// ゆ、勇者さま。い、今のが夢精……ですか?」カアァ//
幼馴染「ま、まあ、夢の相手が私なら……ねえ」
サキュバス「はうぅ、いっぱい出たぁ// もっと楽しんでね、幼馴染さん♪」
勇者「……うっ」ドクドクッ
魔女「わわっ、また射精しましたよ// これって、まさか――」ゾワッ
幼馴染「サキュバスが、私との淫夢を見せ続けているの?!」
魔女「幼馴染さん! このままだと、勇者さまの精気が奪われてしまいますよ!」
幼馴染「……分かってる。でも、サキュバスは殺せないの!」
魔女「殺さないと、勇者さまが死んじゃいます!」
サキュバス「勇者ぁ、もっと幼馴染さんにかけてあげて♪」ダラーン
勇者の下半身が精液で汚れていく。
そのたびに、サキュバスに精気を奪われる。
愉悦感に満たされた表情で、勇者はどんな淫夢を見せられているのだろう……。
幼馴染「勇者ぁ、同じことを私にしても良いんだよ――」
幼馴染(このままでは、勇者が殺される)
幼馴染(蘇生魔法があるけど、サキュバスを倒さないと問題は解決しないし、勇者が死ぬなんて耐えられない)
幼馴染(サキュバスを殺す場合、子作りを昨日したので妊娠する可能性はある)
幼馴染(だけどその一回で妊娠するとは思えないし、もっとエッチをしたいからサキュバスは殺せない)
幼馴染「サキュバスを殺さずに勇者を助けるには、どうすればいいの!?」
リリス「いやぁん♪ 勇者が死ぬか、勇者を去勢するか。究極の選択ねっ」クスクス
>>607
幼馴染どうする
606 : 以下、名... - 2014/07/06(日) 16:20:52 /CngpCyM 514/671勇者の下半身に付着した精液を、
サキュバスに与える。
それで解決しないなら気絶させてみる。
607 : 以下、名... - 2014/07/06(日) 16:51:21 kOkmGpjs 515/671去勢でいいじゃん
608 : 以下、名... - 2014/07/06(日) 17:33:09 dNpmrX7Q 516/671これ再安価だよね?
>>606
のでよいのでは?
>>607、回避したいから悩んでるのにさ。
幼馴染「やっぱり、勇者を助けるにはサキュバスを殺すしかない」ギリッ
リリス(これで勇者は子孫を残せない。魔王さまの思惑通りね)クスクス
幼馴染「魔女さん。せめて、私に殺させてください」トボトボ
魔女「……」
つ聖剣
バチッ!
幼馴染「きゃあ!」
聖剣を掴もうとした瞬間、衝撃を感じて足元に落としてしまった。
幼馴染「……っ。ごめんなさい、私では触れないみたいです」
魔女「触れないって、これは聖剣ですよ。聖なる力を引き出せるかは別にして、誰でも扱えるはずです」
幼馴染「きっと、私の体質のせいだと思う。聖剣も詰まるところ、魔法剣だから――」
幼馴染「魔女さん、代わりにお願いします」
魔女「本当にいい……のね?」
幼馴染「はい……」コクッ
魔女は聖剣を拾い上げ、力強く構えた。
そして、サキュバスへと振り下ろす。
しかし、すんでのところで思いとどまった。
魔女「私も出来ない……。サキュバスを殺せない!」
幼馴染「どうして? さっきまで、殺そうとしてたじゃない」
魔女「昨日、愛し合う二人を見てしまったから――。幼馴染さんは、勇者さまと愛し合えなくなってもいいの?!」
幼馴染「そんなの、嫌に決まってるじゃない!」
魔女「だったら、考えようよ。勇者さまの男性らしさを奪うことは、僧侶として許される行為なの?」
幼馴染「それは……。ありがとう、私どうかしてた」
魔女「きっと、あるはずです。サキュバスの淫夢を醒ます方法が」
>>611
1、勇者の精液を飲ませる(>>606の方法)
2、その他
612 : 以下、名... - 2014/07/06(日) 18:25:20 3xIXikPQ 520/671再安価
>>613
613 : 以下、名... - 2014/07/06(日) 18:33:11 dNpmrX7Q 521/6711
魔女「そういえばサキュバスって、最初は勇者さまとセッ○スしようとしてましたよね」
魔女「でも今は、勇者さまに振られてしまったから、仕方なく幼馴染さんの淫夢で射精させています」
幼馴染「そうだろうけど、それがどうしたの?」
魔女「つまりですよ、サキュバスは勇者さまの精液が欲しいんじゃないんですか」
幼馴染「それはまあ、サキュバスはそういう淫魔だから――って、まさか勇者の精液を?!」
魔女「そうです。サキュバスは今、飲み薬のせいで動けませんよね」
魔女「だから、淫夢を見せ続けているんじゃないですか?」
幼馴染「えーっ!」
幼馴染「精液が欲しいって、以前にもあった気がする……」
幼馴染「今回は人間じゃないし、やるしかないんでしょ」ハァ・・・
魔女「では、試してみてください」
幼馴染「あなたも手伝ってよ」
魔女「……え?」
幼馴染「こぼさないように気をつけてね」トロッ...
魔女「あわわ// もうお嫁に行けないよぉ……」ウゥッ
幼馴染(勇者の精液、ほとんど精子が混ざってない。私でも、こんなに頑張らせないのに――)
幼馴染(勇者、さっきは迷ってごめんなさい)チュッ
魔女「あうぅ、恥ずかしい……//」クチュクチュ
サキュバス「はぅん……精液だ~// でも、薄い気がする」ショボン
幼馴染「悪いけど、これで納得してくれる?」クチュクチュ
サキュバス「入れてないから、いや……」プイッ
幼馴染「いやって、これ以上は無理だから!」
幼馴染「ん? 入れてない……から?」
幼馴染(何となく、分かった気がする――)
サキュバスは今、勇者の性欲そのものだ。
もし勇者の性欲が私に挿入して射精したいというものなら、私はまだそれをしていない。
サキュバスは今、私が受け止めないと納得しないのだ。
魔女「幼馴染さん、何を?!」
幼馴染「やっと分かったの! 勇者っ、もう一回だけ頑張って!」
魔女「はわわっ//」テレッ
幼馴染は勇者に跨がり、陰茎を騎乗位で挿入した。
ゆっくりと腰を動かし、粘膜が擦れ合う快感を楽しむ。
幼馴染「あんっ、んんっ……頑張れそう? 硬くなってきたよ……」ハァハァ
サキュバス「……そうそう、中に射精してほしいの//」
幼馴染「勇者ぁ! 中に出してぇ」
勇者「幼馴染……」ピュッ
あまり射精の脈動を感じない。
だけど、絶頂に達してくれたことがうれしかった。
幼馴染「勇者ぁ// 頑張ってくれて、ありがとう」ギュッ
勇者「くっ……俺は一体……」
幼馴染「…! 勇者っ、身体は大丈夫?」
勇者「何だか、だるくて仕方ないんだけど……」グッ
幼馴染「それはまあ、いろいろと頑張りすぎちゃったもんね//」
勇者「頑張りすぎって……、何で裸なんだよ?!」
魔女「もう、恥ずかしくて見てられないです。二人とも、早く服を着てください//」アセアセ
サキュバス「やっぱり、薄すぎて物足りない。新しい人、来ないかなぁ……」ダラーン
幼馴染「サキュバスは納得してくれたし、次の相手はあなたですか!」
リリス「うーん、好きに通れば良いんじゃない?」
魔女「……えっ?」
リリス「私は怠惰を司る悪魔。魔王様から命令を受けてないし、戦うのは面倒なのよね」
勇者「通してもらえるなら、無駄な戦いは避けよう」
幼馴染「……そうだね」
リリス「それじゃあ、頑張ってね。聖剣を触れない、穢れたお嬢さん♪」クスクス
勇者「どうやら、追ってくる気はないようだな」チラッ
幼馴染「ねえ、勇者……」
幼馴染「淫夢に支配されたとき、サキュバスよりも私を選んでくれて、すごくうれしかったよ//」ギュッ
勇者「当たり前だろ。いつも言ってるじゃないか、お前が一番好きだって」
幼馴染「うんっ// あの時、どんな夢を見ていたの?」
勇者「それが、よく覚えてなくて――」アセアセ
幼馴染「本当に? 夢で見たこと、一緒にしようね//」
勇者「……ははっ」
魔女「ところで、あの悪魔が幼馴染さんのことを、『穢れたお嬢さん』と言ってましたよね」
幼馴染「う……うん、そうだったっけ」
魔女「聖剣を触れないなんて聞いたことがないし、何か心当たりはないんですか?」
幼馴染「心当たりって言われても――」
勇者「魔女さん、幼馴染はそんな体質なんだ。気にかける必要がある事だけど、敵の言葉を真に受けるのは止めよう」
魔女「……そうですね。すみません」
~魔王の間~
勇者「ここが魔王の謁見の間みたいだな」
幼馴染「律儀にそう書いてあるもんね。迷うからかな?」
勇者「自分の城で迷うヤツはいないだろ、さすがに……」
魔女「あの、いよいよですね。みんなの仇、絶対に取らないと!」ギリッ
幼馴染「私は魔王を倒して、勇者と結婚する!」
勇者「ああ、そうだな。それぞれの目標のために、三人で頑張ろうっ」
幼馴染「じゃあ、気休めだけど、勇者の体力を回復しておくね。回復魔法っ!」
勇者「ありがとう」
魔女「幼馴染さん。気休めって、どういうことなの?」
幼馴染「頑張りすぎて基礎体力まで消耗しちゃったから、もうスタミナ不足なのよね」ハァ・・・
魔女「あ、あぁ……、そうなんだ。さすがにあれは、死ぬんじゃないかと思ったもん」カァッ//
勇者「面目ない……」ショボン
幼馴染「それじゃあ、みんなに防御魔法と適応魔法も唱えるから」
パアァッ...
魔女「幼馴染さん、ありがとございます」
勇者「よしっ、突撃だ!」
>>627
グレネードランチャー
景気付けの一発
撃つ、撃たない
627 : 以下、名... - 2014/07/07(月) 21:48:45 DMXXL0sk 533/671残しても仕方ないから撃っとく
ガチャ
魔王「来たな、勇――」
勇者「いたな、魔王! 先手必勝だ!」カチッ
魔王「な、何ぃっ?!」
ズドオォォンッ・・・
凄まじい爆発により、謁見の間が吹き飛んだ。
床が崩れ、魔王が下階へと転落する。
そして、次々と崩落する瓦礫の下敷きになった。
勇者「やったか……」
擲弾:1→0
魔女「や、殺れたでしょうか?」
勇者「魔王を倒せるのは勇者だけだ。これくらいでは死なないだろう」
そう言った直後、瓦礫が砂になって城外へと吹き飛ばされた。
怒りに震える魔王が、砂煙の中から現れる。
魔王「ふざけおってえぇっ!」
幼馴染「魔女さん、地の利は私たちにあります!」
魔女「そうね。食らえ、魔王! 爆発魔法っ!!」
ポンッ
魔女「……!?」
魔王「土精霊、勇者どもを落とせ!」
魔王が上階の勇者たちに向けて、腕を伸ばす。
その瞬間、石床が砂に変わった。
さらさらと崩れ落ち、勇者たちもなすすべなく転落する。
その真下には、魔法で作った石槍が敷き詰められていた。
勇者「ちっ!」
魔女「う、嘘でしょ!」
幼馴染「……」
グシャア――
グシャア
ズザザザ……
勇者たちが落下した衝撃で、石槍のほうが砕けた。
幼馴染の防御魔法は、それほど強力なのだ。
降り積もった砂がクッションになり、痛みもない。
幼馴染「二人とも大丈夫?」
魔女「……大丈夫です」パサパサ
勇者「さすが、幼馴染だな」
幼馴染「えへっ」
魔王「人間どもよ。なぜ、余を討たんとするのだ」
魔女「あなたは、世界に闇をもたらす存在だからです。人々を支配し、仲間を殺し、それらを許せる訳がありません!」
魔王「私怨と正義感か。しかしそれは、お前たち人間と神々がしてきた事でもあろう!」
魔王「闇に閉じ込めて迫害し、魔物たちを無差別に狩り滅ぼす!」
魔王「我々が権利を取り戻すことの、何が悪いのだ!」
勇者「そんな話、どうでも良いんだよ。俺は勇者として、闇をもたらす魔王を討つだけだ!」
魔王「ならば、問う。余を討つと、地位や富を得ることが出来るのか?」
勇者「当然だろ」
魔王「では人間よ、取引をしようではないか。余の配下となるなら、世界の半分を与えてやろう」
>>634
634 : 以下、名... - 2014/07/08(火) 05:31:19 ZoBcBNcw 539/671半分じゃなく全部くれるならあんたの支配下になります
勇者「半分じゃなくて、全部くれるなら配下になりますよ」
魔王「ほう、全部だと?! 言うではないか!」
魔女「勇者さま、正気なんですか! 魔王の配下だなんて!」
幼馴染「勇者……」
魔王「そうだな――。言葉ではなんとでも言える」
魔王「余の配下となるなら、その使えない魔導師を殺してみせよ!」
>>638
1、魔女さんを殺す
2、出来る訳ないだろ(配下にならない)
638 : 以下、名... - 2014/07/08(火) 15:06:34 2mXTrumI 541/6712
勇者「……分かった。彼女を殺そう」
勇者は聖剣を抜いて、魔女と向かい合った。
そして剣先を、魔女の首もとに当てる。
彼女は困惑と失望の入り混じった表情で、勇者を見つめた。
魔女「勇者さま、本気……なんですか?」
勇者「疾風のように突き殺してやる。だから、安心しろ」ニヤッ
魔女「そんな――」
魔女(こんな筈じゃなかった……)
首領と戦ったときの勇者さまは、とても格好良かった。
策が見事にはまり、自分たちより強い敵に勝つことが出来た。
それなのに今は、魔王の手先になろうとしているのだ。
勇者さまへの憧れが、ただただ失望へと変わっていく。
幼馴染「ま、魔女さんっ!」
勇者さまが、おもむろに剣を構える。
その瞬間、ふと疑問に思った。
幼馴染さんの防御魔法が効いているのに、どうやって殺すつもりなのだろう?
魔女「……!!」
今、私からは魔王の姿が見えない。
勇者さまが、剣を抜いて移動したからだ。
つまり今、私の行動も魔王から見えない。
勇者『疾風のように突き殺してやる』
魔女(そうか、だから勇者さまは!)
勇者(気付いたようだな。魔女さんを殺すなんて、出来る訳ないだろ)ググッ
魔女「風精霊、召喚っ!」
そよそよ……
勇者「お、おいっ」
魔女「えぇっ?! 全力でやったのに!」
魔王「どうするのかと思えば、とんだ茶番だったな。だから言ったのだ、使えない魔導師など殺してしまえと」
勇者「ちいっ!」ダダッ
魔王「爆発魔法!」
ドゴオォォン...
ガサッ・・・
勇者「くそっ!」
魔王「ふむ、ダメージは僅かのようだな」
魔女「どうして……。どうして、魔法を使えないの?!」
魔王「それが、余とお前のレベルの違いなのだ」
魔王「精霊魔法を極めることは、現象を支配することだ。そして現象を支配することは、精霊を支配することでもある」
魔王「小娘ごときが使役できる精霊など、ここにはおらんのだっ!」
魔女「そんな……、私、本当に使えない魔導師だったんだ」
昨日、魔王城に潜入したときに違和感を感じていた。
水精霊の力が、いつもより弱かったのだ。
その違和感を放置したせいで、こんな事になるなんて――。
気付けるチャンスは、何度もあった。
そして気付いていれば、違う作戦を立てることも出来た。
魔女「それなのに、私は……」
勇者「魔女さん、諦めるな! 策はまだあるはずだ。何が出来るか考えるんだ!」
魔王「ふはははは! 小娘よ、風精霊の使い方を教えてやろう」
魔女「……?! まさか――」ドサッ
力なく、魔女さんが崩れ落ちた。
狂ったように痙攣し、そして視線が定まらなくなっていく。
これが、風精霊による攻撃なのか?!
魔王「空気の主成分は窒素と酸素だ。そして酸素濃度を操るだけで、人間は容易に窒息する」
魔王「防御魔法など、風精霊の前では無力だと思い知るがいいっ!」
魔女「あぁ……ぅ………」ピクピク
勇者「魔女さんっ!」
幼馴染「魔女さんは私が看るから、勇者は魔王を!」
勇者「頼んだぞ!」
勇者はそう言うと、剣を構えて魔王と向き合った。
じりじりと間合いを詰めながら、お互いに睨み合う。
魔王「勇者よ。一国の軍隊にも勝る歴代の魔王が、なぜ勇者の小隊に勝てなかったと思う」
魔王「それは、勇者に女神の加護があったからだ」
勇者「……、何を言いたい」
魔王「つまり、女神の加護さえなければ、勇者など恐れるに足らんのだ!」
魔王「インクリーズ・アン・クリンド」
魔王が呪術を唱え、力強く構えた。
勇者を中心として、呪術の陣が展開されていく。
勇者「ぐああぁっ!」
魔王「サキュバスとの戦いで分かったことがある。女神の加護は呪術を祓うが、自己の欲望には効力を発揮しない」
魔王「つまり、世界の半分に対し、世界のすべてを要求する強欲。その大罪を膨張させれば、女神の加護は穢れて堕落するのだ!」
勇者「うぐぐ……くそっ」ドサッ
幼馴染「ゆ、勇者ぁっ!」
魔女「幼馴染さん……げほっ、勇者さまを」
幼馴染「でも、呪術だけは――」
魔女「はや、く!」
幼馴染(女神の加護が呪われてしまうと、魔王に勝つことは出来なくなる。そうなると、みんな死んでしまう)
幼馴染(だから、僧侶として解呪しないといけない。でも、どうすれば……)
>>650
1、キスをする
2、その他
650 : 以下、名... - 2014/07/09(水) 19:48:43 k2rGBiyE 552/6711
幼馴染(私がメイスに呪われてしまったとき、勇者はキスをしてくれた)
幼馴染(それが私たちの旅の始まり。キスは私たちにとって、大切な絆なんだ)
だから、
そうするべきだと思った。
それ以外にないと思った。
幼馴染「……勇者、愛してるよ」
そして私は、
勇者と唇を重ねた。
幼馴染「うぐっ、うあああっ!」
幼馴染がキスをしたことで、勇者を取り巻く呪術がすべて解放された。
穢れてしまった、女神の加護。
それが呪いとなって、幼馴染の中へと引き出されていく。
勇者「ぐっ……、幼馴染。どうしてこんな事を――」
幼馴染「私が呪われ…たとき、勇者はキスをして……くれたでしょ」
幼馴染「女神の加護が慈愛の力なら、一緒に育むもの……だよね」
幼馴染「だから――」
魔王「呪いを取り込んだだと?! まさか、お前が鍵なのか!」
最初は薬草だった。
そんなものだけ渡されて、魔王を倒すなんて不可能だと思った。
それが犬のストラップになり、メイスになり、ついには聖剣となった。
俺たちの想いが、人々の想いが、この聖剣に詰まっているのだ。
女神の加護は慈愛の力。
慈愛の根源は人々を想う力だ。
その想い。
みんなの想いを、俺が魔王にぶつけてやる!
魔王「な、何だと?!」
勇者「世界に闇をもたらし、人々を支配する。ならば、その人々の想い、受け止めるがいい!」
残された女神の加護を、絆の力が増幅していく。
そして膨れ上がった女神の加護に包まれ、聖剣が光り輝いた。
勇者「魔王っ! くらえぇぇっ!!」
魔王「なめるな! サラマンダー、勇者を焼き尽くせ!」
勇者は、力強く聖剣を振り下ろした。
放たれた閃光が火精霊を斬り、魔王を包み込む。
そして、斬撃が魔王を切り裂いた。
勇者「や、やった!」フラフラ
幼馴染「勇者っ! 魔王、私たちがやっつけたんだよね!」
勇者「そうだ。幼馴染がいてくれたから、俺も頑張れたんだ。ありがとう」
幼馴染「うんっ、お疲れさま♪」チュッ
魔女「勇者さま、やりましたね」ゼエゼェ
勇者「ああ、どうにかな。魔女さん、身体は大丈夫?」
魔女「回復の途中だったので、まだ息苦しいです」
幼馴染「そ、そうでした。治癒魔法!!」アセアセ
ズブッ!
勇者「ぐはあっ!!」
幼馴染「!?」
突然、地面から槍が伸びてきた。
それが勇者の胸を貫き、串刺しにする。
勇者は倒れることが出来ず、血を吐いてだらりと脱力した。
幼馴染「ゆ、勇者! 鎮痛魔法!」
勇者「幼馴染……、すま、ない……」
魔王「ちっ、急所を外したか」
魔女「魔王、どうして?!」
魔王「致命傷にもならぬほど、女神の加護が弱まっていたのだ。回復に手間取ったが、惜しかったな。ふはははは!」
魔女「そんな……」
魔女(スタミナ不足と、弱まった女神の加護。とどめを刺すには、力不足だったんだ――)
幼馴染「魔女さんっ、この石槍を抜いてよっ!」
魔女「魔王が精霊たちを支配しているから――」
幼馴染「それじゃあ、治癒魔法が! うぅっ……勇者っ、勇者あっ!」
魔女「精霊魔法を使うには、敷地外の精霊を使役するしかないと思う。だけど、その精霊も支配されてしまえば意味がない……」
魔女(グレネードランチャーを使えたのは、それが理由だ。だけど、分かるのが遅すぎた)ウウッ...
幼馴染「そぅ、それだけで良いんだ――」ユラリ
魔王「娘よ! 身体を貫かれたままでは、治癒魔法でも治せまい。どうだ、余と取引をしようではないか!」
魔女「取引?!」
幼馴染「……」
魔王「余の配下になるなら、勇者を助けてやろう。女神の加護が弱まった勇者など、恐れる必要がないからな」
魔王「どうだ、悪い話ではなかろう。我々に力を貸してくれないか?」
幼馴染「誰が魔王なんか! 私の勇者にこんな事をして、絶対に許さないっ!」
>>660
四大精霊のどれか
660 : 以下、名... - 2014/07/10(木) 20:55:43 yWbRjn6w 561/671水
この地域は地下水が豊富だ。
勇者の治癒が出来ないなら、その地下水で魔王を殺してやる!
幼馴染「防御魔法、適応魔法っ。ウンディーネ召喚!」
膨大な魔力が水精霊の力を引き出し、
魔王城周辺の地下水を上空へと運んでいく。
魔王「ここでは精霊魔法など使えんぞ!」
幼馴染「凍結魔法っ!」
・・・
・・・・・・
聖騎士「リーダー、魔王城の方を見てくれ!」
リーダー「何なんだ、あの禍々しい黒雲は――」
聖騎士「もしかして、勇者たちの身に何かあったんじゃ」
ドラゴン「グルリュウ……」
リーダー「魔王、か――」
魔王「ぬおっ!」
ズドン
ズドンズドン!
雲となり、魔王城の上空で凍結した地下水が、巨大な氷塊となって魔王めがけて降り注ぐ。
それは城を破壊し、氷塊と瓦礫が散弾のように飛び交っている。
魔女「幼馴染さん! やりすぎですっ、きゃあ!」
魔王「くそっ、ふざけおって!」
幼馴染「稲妻よ、魔王に直撃しろ! 雷撃魔法っ!」
積乱雲の中で、氷の粒が激しく衝突している。
その摩擦で蓄積された静電気が、稲妻となって魔王に直撃した。
落雷による高熱と、それによる空気の膨張。
暴れ狂う水精霊と崩れ落ちる城壁。
幼馴染「こんなに精霊たちが乱れ狂ったら、いくら魔王でも支配なんて出来ないよねえ」
幼馴染「私が水精霊の使い方、身を持って教えてあげるわ」ニヤッ
魔王「…!」ゾクッ
幼馴染「体細胞の水分を、すべて凍結させてあげる。凍結魔法っ!」
魔王「ぐああぁぁっっ!!」
幼馴染「はあはぁ……。魔女さん、今なら頑張れば魔法を使えるはずです」
魔女「……! う、うんっ。土精霊!!」
荒ぶる土精霊を制御し、勇者さまを貫く石槍を取り除いた。
そしてついでに、凍結した魔王を粉々に砕く。
魔女「ふうっ、スッキリした//」
勇者「ぐっ、ううっ……」
魔女「ゆ、勇者さま!」
魔女「幼馴染さん! 勇者さまに治癒魔法を!」
石槍が抜けたことで、出血が酷くなった。
このまま放っておくことは出来ない。
幼馴染「……。私が精霊魔法を使うと、こんな状況になって魔力が空っぽになってしまうのです」
降り積もる氷塊と瓦礫。
魔力の制御が出来るなら、こんな状況にはならない。
余りにも規格外すぎる。
魔女「じゃあ、治癒魔法を使えないんですか?!」
幼馴染「そう……なんです」
幼馴染(私が僧侶になったのは慈愛の魔法を届けたかったからなのに、必要なときにそれが出来ないなんて――)ウウッ...
魔女「そ、そうだ! 私、魔力を回復する魔道具を持っていますよ!」
幼馴染「でも、私は魔道具を使えません」
魔女「このままだと、勇者さまは危険な状態ですよ!」
幼馴染(魔力が空っぽの今なら、中程度の回復アイテムを使えるかもしれない)
幼馴染「分かった。やってみる!」
>>668
(魔女さんの髪飾り)
秒が3の倍数で、回復して壊れる
>>669
(予備の髪飾り)
秒が3の倍数で、回復せずに壊れる
668 : 以下、名... - 2014/07/11(金) 00:17:10 Om/tGiIw 569/671どやっ!
669 : 以下、名... - 2014/07/11(金) 01:06:24 FSQPUf0o 570/671な
670 : 以下、名... - 2014/07/11(金) 10:47:29 Z6XPba76 571/671>>668
これってどうなるの?
回復して壊れないって事?
何も起こらない?
回復せず壊れるの?
よくわからない・・・
671 : 以下、名... - 2014/07/11(金) 17:27:25 rGIoE.oc 572/671―参考―
・魔女さんの髪飾り
効果>>521->>526
→魔力を回復したいときに祈りを検知して、それが負担になって壊れることがある
・幼馴染の体質
魔道具使用>>400->>402
→魔道具の魔力をすべて引き出し、過剰に効果を発揮する。
そして、魔道具が壊れる。
・結論
幼馴染が髪飾りを使うと、
祈りの検知で魔力をすべて引き出し、回復できずに魔道具が壊れる
魔道具の効果を発揮して、過剰に回復して魔道具が壊れる
魔女「それじゃあ、髪飾りを着けてみてください」
幼馴染「う、うんっ」
つ髪飾り
幼馴染(お願い、勇者を治癒したいの……)
魔道具が幼馴染の祈りを検知する。
その瞬間、髪飾りの宝石から魔力が放出された。
それは、幼馴染の魔力を回復するためではない。
祈りを検知する機能を、過剰に発揮するためだ。
そして髪飾りの宝石は、幼馴染の魔力を回復することなく壊れてしまった。
幼馴染「……」
魔女「その髪飾り、私が何度も使ったから壊れたのかも。予備がもう一つあるし、大丈夫だよ」ガサゴソ
幼馴染「よし、今度こそ!」
つ予備の髪飾り
しかし、効果はなかった。
予備の髪飾りも同じく、祈りを検知して過剰に魔力を放出してしまったからだ。
そして、幼馴染の魔力を回復することなく壊れてしまった。
幼馴染「ううっ、どうして……」
魔女「そんな……、本当に魔道具を使えないなんて――」
幼馴染「勇者、勇者ぁ!」ウウッ...
勇者「やっぱり、その魔道具は使えなかったか」ウグッ
魔女「勇者さま! 動くと出血が酷くなりますよ!」
勇者「大…丈夫。急所は外れているし、鎮痛魔法がまだ効いてくれてる……」
幼馴染「……うん」
勇者「それに、トドメを刺せるのは勇者だけだ。また魔王が復活する前に、俺がトドメを刺す!」
魔女「でも、魔王の身体は粉々に砕きましたよ。これ以上、どうすれば――」
勇者「蘇生するには、魂が必要だろ。だから魔王の魂、闇を斬るんだ」
魔女「闇を斬る?!」
勇者「ああ。俺の血には、女神の加護がある。それを聖剣に吸わせて、闇を直接斬るつもりだ」
勇者「そうすれば、女神の加護が弱まっているとはいえ、かなり効果があるはずだ」
魔女「なるほど!」
勇者「だから、幼馴染。治癒魔法が出来なかったからこそ、魔王を倒す策を思い付けた」
勇者「すべてが、魔王を倒すために繋がっている。最後まで諦めないでくれ」
幼馴染「……うん。勇者のこと、信じているから!」
勇者「ぐっ、やるぞ!」
胸から溢れる血液を、聖剣に拭いつける。
そして、意識を集中させた。
凍結して砕け散った肉片が、もぞもぞと蠢いている。
それらの一点。
そこに魔王の魂を、闇の存在を勇者は感じた。
勇者「そこか! みんなの想い、その魂で感じ取れっ!」
聖剣が輝き、光の剣となる。
そして、闇を斬り裂いた。
魔王『ぬおおぉぉっ!』
魔女「魔王の気配が、消えた――」
勇者「やった……か」ドサッ
幼馴染「勇者っ! 死なないで!!」
勇者「大丈夫だ。これくらいじゃ、俺は死なないよ」グッ...
勇者「それより、ここに来るまで、魔物をまったく倒していない」
勇者「早く逃げ…るんだ」
魔女(これだけ破壊されていたら、魔物も生きてはいないはず。それより、勇者さま――)
幼馴染「一緒に行こうよっ! ねえ、ねえっ!」
勇者「……」ガクリ
・・・
・・・・・・
幼馴染「ねえ、起きて。勇者、起きてよぉ」
勇者(俺は死んだのか?)
魔女「勇者さまっ!」
勇者(……そうだ。俺は魔王を倒して、それから死んだんだ)
幼馴染「わわっ、ちょっと!」
勇者「ぐはあぁぁっ!!」
ドラゴン「グリュウ、グルルリュウ!」ゆさゆさ
聖騎士「ドラゴンも勇者が心配みたいだな。あんなに懐いて――」
勇者「逆に殺されるわっ!!」ガバッ
ドラゴン「グルウッ!」びくっ
幼馴染「勇者ぁっ! 目が覚めたのね!」
勇者「…! 幼馴染、心配かけてごめんな」
幼馴染「ううん、そんなことない。勇者が無事で、良かったよぉ……」ウルッ
勇者「俺を助けてくれたのは、聖騎士なのか」
聖騎士「ああ。どうにか、治癒魔法が間に合ったようだ」
ドラゴン「グルッグリュウ!」
勇者「そうか。ドラゴンもありがとうな」
聖騎士「しっかし、壮絶な戦いだったんだな。魔王を倒してしまうとは、さすが勇者殿だ」
勇者「当然だろ。たまには、勇者らしいことをしないとな」
幼馴染「……あはは」
魔女「……あははは」
勇者「ところで、この聖剣なんだけど、もう使えないみたいだ」ボロッ
聖騎士「役目が終わったんだろうな。その剣を勇者殿に渡して良かったよ」
勇者「この剣がないと、素手だったからな」ハハハ
聖騎士「それじゃあ、先に戻って王様に報告してくる」
勇者「ああ、頼んだぞ」
ドラゴン「グリュウ!」
魔女「勇者さま。色々あったけど、魔王を倒してくれて格好良かったです//」
勇者「魔女さん、俺だけでは勝てなかった。みんなの想いが一つになって、だから勝てたんだと思う」
魔女「そうですね。私もそう思います//」
幼馴染「みんなの想い……か。これで、世界に平和が戻るんだよねえ」
勇者「当たり前だろ、そのために戦ってきたんだから。でも結局は、人間次第なんだよな……」
幼馴染「そうだよね。魔王の領地をどう分配するか、国境争いが始まる可能性もあるし」
勇者「まあ、それは俺たちが考えることじゃないさ。とりあえず、王様に報告しに行こう!」
幼馴染「うんっ!」
魔女「はいっ!」
聖剣→魔王退治の名声
頂き物
魔女さんの髪飾り(使用済み)
使ったもの
エルフの飲み薬:空瓶
グレネードランチャー:残弾なし
~魔王城~
リリス「けほっ、けほっ……。ひどい目に遭ったわ」
魔王の側近「しばらく離れている間に、魔王様は討たれてしまったか……」
リリス「…! 側近さまっ! お疲れさまです、溜まってませんか?」
サキュバス「側近さま~、私たちと良いことしましょうよ//」
側近「久々に帰ってきたのに、それしか言えんのか! お前たちに関わったら、身体が保たんわっ!」
サキュバス「……」ショボン
側近「ところで、頼んでいたことはしてくれたのか?」
リリス「はい。どうやら、勇者の精液に女神の加護はないようです」
側近「ということは、勇者は女神が抽出する存在で、遺伝はしないということだな」
リリス「恐らくは。もし女神の加護があるなら、リリムが浄化されていたはずですし」
サキュバス「私は大丈夫です。欲求不満です!」
側近「なるほど。危険な任務、ご苦労だったな」
側近「勇者と対をなす魔王様が崩御された今、勇者は女神の加護を失ったはずだ。魔王様の布石、無駄にはしないぞ!」
リリス「そうですね。側近さま、頑張ってください」
~勇者の故郷~
大臣「王様、大変です!」
王様「なんだ。言うてみよ」
大臣「勇者がレジスタンスと協力し、魔王を倒したのです!」
王様「何だと、わらしべの貧民が魔王を?!」
大臣「はいっ! その件について、各国から賞賛や衛兵教育の問い合わせが殺到しています」
王様「おお、そうか。あいつ、やりおったかっ!」
王様「やはり、勇者特約は残しておいて正解だったな」
大臣「はい。魔王を滅したことにより見込まれる経済効果は、エルフ退治や豪遊による損害額を超えて利益が出るでしょう」
王様「そうか」
大臣「つきましては、勇者たちに褒美を用意すべきかと思いますが、いかが致しましょうか」
王様「そうだな。勇者には>>691をやろう。連れの女は、国外追放の取消で良いだろう」
>>691
物品
691 : 以下、名... - 2014/07/12(土) 16:34:46 VlPkNji2 589/671不老長寿の秘薬人数分
王様「そうだな。勇者には不老長寿の秘薬をやろう。連れの女は、国外追放の取消で良いだろう」
大臣「不老長寿の秘薬って、王様が愛飲しているものではないですか。それを勇者たちに分けて良いのですか?」
王様「大臣よ、考えてみろ。わらしべの貧民は、終始一貫して卑猥な事しかしておらん。奴らには、打ってつけの薬ではないか」
大臣「ま、まあ、そうかもしれませんな」
王様「レジスタンスには、1本で良いだろう。大臣、用意しておけ!」
~港町の国王~
国王「――と、いうわけで預かっておる。魔王退治の褒美として、受け取るが良い」
つ不老長寿の秘薬×3
勇者「ありがとうございます!」
幼馴染「ねえ、勇者。私が飲んでも大丈夫かな?」
魔女「幼馴染さんは、ぜーったいに飲まないほうが良いと思います」
魔女「さっきの話から察するに、い…淫乱になっちゃうかもですよ」アセアセ
勇者「そうだな。魔法薬の可能性を考えると、飲まないほうが良いだろうな」
幼馴染「……分かった」
国王「ところで、勇者よ。お主の国の王が、興味深い仮説を提言しておるのだ」
勇者「興味深い仮説ですか?」
国王「その仮説によれば、魔王の配下が世界中を呪いで繋げようとしているらしいのだ」
勇者(やはり、そうか――)
国王「崩壊した魔王城を調査したが、出てくるのは魔物や下級魔族の骸ばかり」
国王「その配下が旅をしていたなら、城にいなかった可能性が高い。今も呪いを拡散しているのではないだろうか」
勇者「確かに、魔王の配下はいなかったです」
国王「やはり、そうか。調査してくれないだろうか、もちろん報酬を出す」
勇者「>>696」
696 : 以下、名... - 2014/07/12(土) 21:24:06 VlPkNji2 593/671報酬しだい。
少なくとも最強の装備と
王を越える権力、財力が無いと。
優秀な仲間もそろえてもらおうか。
魔王は倒れたから女神の加護がなくなるんだからこれぐらいはしてもらおう。
勇者「報酬しだいだ。少なくとも最強の装備と王を超える権力、財力が無いとな」
国王「わしを超える権力と財力?!」
勇者「それと、優秀な仲間もそろえてもらおうか。魔王が倒れて、女神の加護がなくなるんだ。これぐらいはしてもらおう」
魔女(うわー、魔王のときと同じパターンだし)ハァ...
幼馴染「ちょっと、勇者っ! いくら何でも、それは有り得ないよ」
国王「かの王には、薬草一つで魔王を倒した勇ましい者だと聞いていたが、残念だ。調査依頼は取り下げよう」
~リゾートホテル~
幼馴染「勇者、どうしてあんな要求をしたの?」
勇者「幼馴染に呪いの調査をさせたくなかったんだ。身体が大事だろ」
幼馴染「その気持ちはうれしいよ。でもだったら、普通に断れば良かったじゃない」
魔女「そうですよ。魔王のときは全世界を要求して、痛い目に遭ってたじゃないですか」
勇者「ごめん。気をつける」
幼馴染「うんうん。気をつけないと、また痛い目に遭うよ」
魔女「でも、呪いの調査を断られたのは、失敗かもしれないですね」
幼馴染「どうしてですか?」
魔女「魔王は、幼馴染さんを必要としていました。恐らく、魔王の配下も幼馴染さんを必要とするはずです」
勇者「魔王の配下が?」
魔女「はい。もしかすると、幼馴染さんを探し出して会いに来るかもしれません」
勇者「その相手から来るっていうのは、ないんじゃないかな」
魔女「どうしてですか?」
勇者「幼馴染はもう会ってるんだ、その魔王の配下に」
魔女「えっ!?」
幼馴染「フードを被った魔術師だよね」>>35
勇者「それから、俺たちは意図せず後を追う形で旅をすることになったけど、魔術師には一度も会っていない」
幼馴染「これが、そのときの物だよ」
祖母の形見の手鏡
ネックレス
魔女「あのっ、それって、幼馴染さんはその魔術師と3回も接点があったことになりませんか?」
幼馴染「私たちも魔王城に向かってたし、偶然じゃないの」
魔女「もし偶然でないなら、仕向けていた可能性がありますよ」
勇者「確かに、三連続は出来過ぎかもしれないな」>>379
勇者「でも、魔術師が企んでいることと幼馴染が、どう繋がるんだ?」
魔女「そこまでは……」
幼馴染「私たちだけで分かるのは、これくらいみたいだね」
勇者「そうだな。じゃあ、>>703をしよう」
702 : 以下、名... - 2014/07/13(日) 12:35:10 ocUG7PmM 599/671ここの国王に無償で報告
703 : 以下、名... - 2014/07/13(日) 12:42:35 tXqN5266 600/671↑に付け足しで
自国の国王が、魔王の配下と怪しげな取引をしているのを銭湯で見た、
と報告
勇者「そうだな。ここの国王に無償で報告をしよう」
幼馴染「報告って、呪いの調査に協力するの?」
勇者「魔女さんの言うことも、一理あると思って。幼馴染を守るには、必要な情報かもしれない」
幼馴染「そうだね」
勇者「じゃあ今日はもう遅いし、報告は明日にするか」
魔女「では幼馴染さん、せっかくのリゾートホテルですし、一緒に満喫してきませんか♪」
幼馴染「あっ、良いですね~」
勇者「あの、魔女さん。王様から貰った、不老長寿の秘薬を飲んでみようかと思ってるんだけど――」
魔女「えぇっ! 勇者さま、セッ○ス出来るんですか?!」
魔女「ずっとしてないようだったので、てっきり空っぽにされたんだと思っていました!」アセアセ
勇者「いや、また溜まるし。というか、こっそりチェックしてるんだ……」ジトー
魔女「あわわ// じゃ…じゃあ、幼馴染さん。どうしましょうか//」
幼馴染「実は、妊娠したみたいで――。激しいことは出来ないけど、勇者と感じ合いたいな//」
勇者「えぇっ、妊娠!?」
魔女「おめでとうございます! あの時ですか//」
幼馴染「……うん//」
勇者「そ、そんなに早く判るものなのか?!」
幼馴染「私、僧侶だから。自分の身体に新しい生命が誕生したら、すぐに分かるわよ」
勇者「そ、そうか! じゃあ、今まで以上に幼馴染を大切にしないとな!」
幼馴染「……うん// 勇者、好きだよ」チュッ
魔女「では、お二人はごゆっくり//」
幼馴染「魔女さんに、また気を使わせたみたいだね」
勇者「そうだな。でも激しいことが出来ないなら、今回は飲まなくて良いか」
幼馴染「別に我慢しなくても……」
勇者「いや、幼馴染の身体が大事だし、普通にしよう」チュッ
幼馴染「ありがとう。勇者、パパになるんだから、生活のことも考えていこうね」
勇者「――分かってる」
・・・
・・・・・・
~港町の国王~
国王「なるほど。つまり、その魔術師が呪いを拡散しているわけか」
勇者「はい」
国王「ならば、その娘に護衛を付けねばならんな」
幼馴染「私に護衛ですか?」
国王「当然だろう。目的が分からない以上、魔術師の手に渡ることは避けねばならん」
国王「魔女よ、お主が護衛するのだ。魔王軍に支配された街の奪回や魔王退治など、実績も多分にある」
魔女「任務、拝命致しました」
勇者「それと、もう一件。自国の王様が魔王の配下と怪しげな取引をしている現場を、銭湯で見たのです」
幼馴染「えぇっ! そんなの、いつ見たの?」
国王「その娘は見ておらんようだが? もしかして、若者が使う『友達の話なんだけどね――』という話ではあるまいな」
勇者「……」クッ
国王「ほう……。わしが取引をしている姿を、露天風呂で見たわけか」
国王「さすがに、王を超える権力を求める男だ。しかし、あれはレジスタンスだ。叩いても埃は出んぞ」
勇者「……、それは知っている。自国の王様が、情報に通じている理由が気になっただけだ」
国王「確かにそうだな、調べてみよう」
国王「それでは、勇者と幼馴染よ。魔王討伐、大義であった。故郷に帰り、労をねぎらうと良いだろう」
勇者「ありがとうございます」
幼馴染「ありがとうございます!」
国王「では、二人は下がれ。魔女は残り、大臣と旅の打ち合わせをしてくれ」
魔女「はいっ」
大臣「それでは、魔女よ。こちらに――」
大臣「国王さま。かの国の王に探りを入れましたが、魔王の配下と通じてはいませんでした」
国王「だろうな。海を越えて銭湯で取引など、聞いたことがないわ」
大臣「どうやら、魔術師が幼馴染殿に使用した呪具を解析したため、呪いに詳しいようです」
国王「……ふむ」
大臣「そして仮説ですが、恐ろしい情報を聞き出しました」
国王「何だ、それは?」
大臣「実は――」
~リゾートホテル~
魔女「ただいま、戻りました」トボトボ
勇者「ああ、お帰り。旅支度をしているんだけど、王様、何か言ってた?」
魔女「それは……」
幼馴染「これって、絶対に厄介払いだよねえ」ハァ...
勇者「実家に帰れるんだし、良いじゃないか」
幼馴染「それはうれしいけど……って、魔女さん、どうしたの?」
勇者「そう言えば、元気がないな」
魔女「>>714」
1、国王に言われたことを勇者に話す
2、ごまかす
714 : 以下、名... - 2014/07/13(日) 21:58:16 2aBj2mCU 610/6711
魔女「幼馴染さん、すみません。勇者さまと二人で話をさせてください」
幼馴染「私がいたら出来ない話なの?」
魔女「……はい」
幼馴染「分かった。お風呂に入ってくるね」
トテトテ...
パタン
勇者「それで、何を言われたんだ。護衛任務の他に……」
魔女「勇者さまは、幼馴染さんを……殺せますか?」
勇者「……?!」
勇者「そ、そんな訳ないだろ! 妊娠が分かって、幸せになろうってときに!」
魔女「ですよね……。私も同じ気持ちです」
魔女「だけど、殺さないと世界を救えないんです! どこにいても無駄なんですっ!」
勇者「どういうことだよ!」
魔女「まだ仮説ですけど、魔術師の目的はこの世界そのものを呪具とすることらしいのです」
魔女「分かりますよね。それが発動すれば、幼馴染さんはどこにいても、その呪いをすべて引き出してしまうんです!」
勇者「そうなのか……。でも、今すぐ殺そうとしないのは何故なんだ」
魔女「幼馴染さんの体質を知っているのは、私たちだけですから」
勇者「いや、俺の国の王様は、ある程度は把握しているはずだ。それで動かないということは、まだ希望があるということか――」
魔女「希望……ですか?」
勇者「そもそも、仮説なんだろ。それに呪いが完成する前に、魔術師を倒してしまえば良いじゃないか」
魔女「……! 確かに!」
勇者「まずは故郷に戻って、王様の話を聞いてみるしかなさそうだな。今の話、幼馴染の耳には入れるなよ」
魔女「分かっています」
トントン
カチャ
幼馴染「話は終わった?」
勇者「ああ、終わった。思ったよりも、早く帰れるみたいだ」
幼馴染「そう……なんだ。で、何の話だったの?」
勇者「それなら、日程確認だった。明日から、魔女さんは護衛任務に就くからね」
幼馴染「それだったら、私も交えて打ち合わせしたほうが良いんじゃないの?」
魔女「すみません。対象者の幼馴染さんには、聞かせられない内容もあったので……」
幼馴染「ふうん、そうなんだ。まあいいわ。明日から、改めてよろしくね」
魔女「……はい」
~魔王の側近~
側近「では、その願いを叶えてやろう」
男「これでついに!」パアァッ
側近「さあ、男よ。行くが良い」
男「あざっス!」
サキュバス「ねえ、男さ~ん。あなたを食べさせてほしいのぉ//」キュンキュン
男「おお…! さっそく、理想の貧乳ちゃんが俺に逆ナンを!」
側近「ちょろいな。色欲に飲まれて、果てるが良い」
リリス「側近さま、この街が最後のポイントでしたよね」
側近「ああ、これで世界は闇に飲み込まれる。後は発動させるだけだ」
むんっ!!
側近「……」
リリス「どうしました?」
側近「一カ所、呪印が外されているのだ。あそこは、あの娘がいた国か……」
側近「どうやら、気付いたようだな。リリス、サキュバス、呪印の再設置に行くぞ」
リリス「ほら、リリム。次の街に行くわよ」
サキュバス「待ってよぉ。まだ私がイってないのに……」ショボン
男「貧乳はステータス――」ドサッ
リリス「ところで、側近さま。あの娘は、本当に必要なのですか?」
側近「あの娘は、呪術への感受性が高いのだ」
リリス「それは知っています。だから、七つの罪の洗礼を与えたのですね。聖剣を触れないほど穢れていましたよ」クスクス
側近「ほう、そこまでの域に達していたのか。見立て以上に、素晴らしい逸材だな」
リリス「はい。では彼女が――」
側近「そうだ。大罪を受け入れ、穢れを溜め込んでいる彼女の存在が、加速度的に闇を引き出してくれる鍵となるだろう!」
~勇者の故郷~
門番「お前たち、何者だっ!」
側近「我々は旅の者だ。すまないが宿を取らせてくれないか」
門番「……。どうぞ、お通りください」
側近「ご苦労。街では楽しませてもらうぞ」
リリス「何だか、簡単に入れちゃいましたね」
側近「人の体型に近いからな。堂々としていれば、門番などザルだ」
サキュバス「それで、この街では何をするんですか?」
>>724
724 : 以下、名... - 2014/07/16(水) 05:07:34 cUZbHY0s 619/671男は皆殺しに、女はルックスの良いのはわしの子を孕ませ、それ以外は殺す。
お前たちも気に入ったのがいれば連れて帰っても良いぞ。
側近「男は皆殺しにて、女はルックスが良いのはわしの子を孕ませる」
サキュバス「えっ……」
側近「それ以外は殺すから、お前たちも気に入ったのがいれば連れて帰っても良いぞ」
サキュバス「男を皆殺しにするなら、私たちは楽しめないじゃないですか」グスン...
リリス「そうです。異議ありっ!」
側近「分かった分かった、気に入った男は生かしておいてやる。呪印の設置をしてくるから、お前たちはその間に楽しんでこい」
サキュバス「は~い♪」
・・・
・・・・・・
側近「では、その願いを叶えてやろう」
幼女「うんっ、これと交換だよね」
つ羽根のストラップ
側近「それでは暴食に捕らわれ、お店のケーキを食べ尽くすがいい」
幼女「ふえぇ。食べ放題に行ってくるぅ~」ジュルリ
側近「ふははは、これで呪印が完成したぞ!」
側近「呪いの連鎖により、この世界は巨大な呪具になった。闇に飲み込まれ、魔族と魔物が支配する世界になるだろう。もう、誰にも止められんっ!」
側近「さて、また呪印を外されても困るし、この街を制圧して皆殺しにするか」
側近「あいつら、うまくヤっているかな?」
サキュバス「あんっ……そこっ、もっと大胆に舐めなさい//」
青年「美少女ちゃん、可愛いすぎる! もっと気持ちよくしてあげるよ」ハァハァ
サキュバス「それ……いいのぉ。私の中にエッチなお汁、たくさん出してぇ//」
青年「あぁ…イクっ!」ドピピュッ
サキュバス「んんっ……あぁ、たくさん出てるよぉ// 青年さん、大好きっ♪」
青年「美少女……ちゃん……」グタッ
リリス「ほらっ、もう出しなさい。たくさん出さないと殺すわよ」ギシギシ
男「うぐぅっ」
衛兵「お前たちか! 街で淫らな行為をしているのは!」
リリス「あらあら、とんだおじゃま虫ね。楽しんでいるんだから、邪魔をしないでくれる?」ギロッ
衛兵「あぁ…ぐっ……」
リリス「ほら、もう生きるのが面倒になってきたでしょ」
衛兵(そうだ……、どうしてこんな事を――)
リリス「もう、すべてが怠惰になる。呼吸も心臓も止めちゃって良いのよ?」クスクス
衛兵「」ドサッ
リリス「うふふ// ほら、あなたは私を満足させて♪」
男「……イクっ」ドプッドプッ
リリス「だめね、勢いが足りないわ」ザシュッ
男「ぐはあっ」
~お城~
神官「王様! 街のケーキ屋にて、例の呪いを確認いたしました!」
王様「なんだと? それでは、あの魔術師が現れたという事か!」
神官「どうやら、そのようです」
王様「魔術師は魔王の配下だ。呪いが完成する前に魔術師を発見し、何としてでも殺してしまえ!」
神官「はっ! 了解しました!」
~勇者一行~
勇者「帰りは早かったな。もう着いたよ」
魔女「あれがお二人の故郷なんですね。何だか、楽しみです」ワクワク
勇者「魔王退治の報酬が、怪しげな秘薬だけしかない国だぞ。期待しないほうが良いと思う」
魔女「それでも、私は楽しみです♪」
幼馴染「ねえ、勇者。私は入れてくれるかなぁ。やっぱり人の命を奪うことって、とても重大な罪だと思うの」
幼馴染「今なら、それが本当に分かる……」
勇者「それを贖うための旅でもあっただろ。幼馴染は赦されたんだし、中に入れるさ」
魔女「何があったのかは知らないけど、私が知っている幼馴染さんは立派な女性ですよ」
幼馴染「うん……、ありがとう」
門番「勇者さま、幼馴染さま! ご帰還、お待ちしておりました。魔王を倒してしまうとは、素晴らしい!」
勇者「勇者として、当然のことをしただけだ。ところで、王様に謁見したいのだけど――」
ドオォォーン
門番「な、何だっ!」シャキン
勇者「お、おい! 街から煙が上がっているぞ!」
幼馴染「何かあったのかな?」
勇者「行ってみよう」
魔女「何、この臭い……」
幼馴染「もしかしたら、精液の臭いかも」
魔女「い……言われて見れば、その臭いですね。この国は、こんなにも開放的なんですか?!」オロオロ
勇者「いや、そんなわけないだろ。常識で考えてくれよ」
魔女「……! 男の人が、みんな裸で寝てますっ!」キャアッ
幼馴染「魔女さん、見て。この人たち、みんな射精してる!」
魔女「わわっ、分かってます。気付いているから、言わないで//」カアァッ
>>735
1、回復させて事情を聞く
2、察するから聞かない
735 : 以下、名... - 2014/07/16(水) 19:55:12 O8zQywN. 629/6711
勇者「とりあえず、事情を聞いてみよう」
幼馴染「回復魔法っ」パアァ
青年「う、うぅん……。僕は何をしていたんだ――」
魔女「気が付いたみたいですね//」
青年「ハッ、美少女ちゃんはどこに?!」キョロキョロ
魔女「私も美少女だと思うんだけど、失礼な人ですねえ」プンスカ
勇者「魔女さん。彼は今、混乱状態だから」
幼馴染「ところで、ここで何があったのですか?」
青年「あなたたちは?」
勇者「勇者です。何があったのか、教えてもらえますか?」
青年「可愛い美少女に声を掛けられたら、いつの間にか寝てしまったみたいで――」
魔女「寝てしまった?」
青年「何だか、夢を見ていたみたいです。美少女ちゃんを見ませんでしたか?」
幼馴染「いえ、見てないですね」
魔女「夢……。やっぱり、サキュバスの仕業なのか」
勇者「青年くん、ありがとう」
幼馴染「サキュバスだろうとは思っていたけど、どうしてこの国に……」
勇者「もしかすると、王様が呪いについて知りすぎたから、魔術師が殺しに来たのかもしれないな」
幼馴染「もしそうだとしたら、お城に急がないと!」タタッ
魔女「……勇者さま。あの話、覚えていますか」
魔女「もしものときは、幼馴染さんを……殺せますよね?」
勇者「……、どうだろうな」
~広場~
勇者「何ということだ……」
普段は憩いの場となっている、公園の広場。
そこに住民も衛兵も関係なく、男たちが倒れていた。
下半身が裸の者、そうでない者。
中には、殺されて血塗れになっている子供や女性もいる。
サキュバスに相対し、男たちはなすすべなく精気を奪われてしまったのだ。
そして、一緒にいた悪魔に殺されたのだろう。
彼女たちがその気になれば、淫夢で国を滅ぼすことも出来るのだ――。
魔女「ダメです。みんな死んでいます。中には息がある人もいるようですが、こんな子供まで……」
勇者「くそっ! 先を急ぐぞ!」
女「勇者、帰ってきたのね。みんな、あなたのせいよ!」
勇者「いつぞやの母親……。あの時は、幼馴染が大変な迷惑を――」
女「今もよ!! あなたが魔王を倒したから、報復されてこんな事になったのよっ!」
女「返してよ! 主人と子供を返してよお!!」ウウッ...
勇者「そんな馬鹿な! これは王様が――」
幼馴染「分かりました。私が蘇生させます」
>>742
蘇生させる、今は断る
742 : 以下、名... - 2014/07/17(木) 21:15:21 Jzun0.nY 635/671蘇生させる
勇者「待て、今は魔力を温存するんだ!」
幼馴染「この人には、本当に申し訳ないことをしてしまったと思っているの」
幼馴染「蘇生させるのは、どの方ですか?」
女「彼とこの子よ。早くして!」
幼馴染「……はい。蘇生魔法っ!」パアァ
主人「ぐっ……、一体どういう――」
子供「うわあぁぁん……」
女「生き返った……// 良かった、良かったぁ!」ギュウッ
女「子供を傷付けて私を殺したこと、これで許したと思わないでよ!」
幼馴染「……はい。ただ、子供ちゃんの元気な姿を見れて良かったです//」
女「……。まあ、いいわ。ありがとう」プイッ
魔女「事情は知らないけど、蘇生させて良かったですね」
勇者「どうだろうな」
『なんで、あの女だけ!』
『私たちの息子も生き返らせなさいよ!』
わらわら・・・
幼馴染「わわっ、ちょっと離して!」ギュウギュウ
勇者「幼馴染、急ぐぞ! 教会の神父やシスターに任せればいい」
魔女「そ、そうです。今は魔力を温存するべきです」
幼馴染「ごめんなさい、皆さんの気持ちは理解できます。でも、今は無理なんです。睡眠魔法っ!」
『……zz』
幼馴染「勇者、魔女さん、行きましょう。こんな事、もう許せない!」
勇者「いたぞ!」
神官「勇者殿と……幼馴染!」
魔術師「よそ見をしている余裕はないはずだ。死ねい!」
神官「ぐはっ……」ドサッ
魔術師「勇者一行か。そちらから来てくれるとは、都合が良いな」
サキュバス「ゆ、ゆゆ、勇者……」オロオロ
リリス「何、キョドってるのよ」
サキュバス「だって、気まずいんだもん」ショボン
幼馴染「勇者。あの魔術師が、私にメイスを渡した人よ」
勇者「やはり、そうか!」
魔術師「娘よ。どうやら、身体いっぱいに呪いを溜め込んでいるようだな。素晴らしいぞ!」
勇者「呪いを溜め込んでいる、だと?」
魔術師「そうだ。七つの罪の洗礼を受け、呪いを溜め込む身体になった。その娘こそ、闇の扉を開く鍵なのだ!」
幼馴染「七つの罪の洗礼? 私が闇の扉を開くって、どういうことなの?!」
魔術師「お前に出会い、呪術への感受性が高いことに気が付いた。だから、それを引き出してやったのだ」
『憤怒』に捕らわれて人を殺し、勇者を独占するために命をも欲する『強欲』。
エルフに協力させて、お前を『色欲』に乱れさせ『怠惰』を宿した。
そして巨乳美女に『嫉妬』し、事情を知ってなお自分だけに性行為の権利があると思い知らせてやる『傲慢』さ。
旅の船では『暴食』に捕らわれ、食材を食べ尽くした。
それらの罪は聖剣を触れないほどに穢れさせ、呪いを溜め込む器にまでなったのだ――。
魔女「幼馴染さんは魔族に渡さない! 爆発魔法っ!」
魔術師「魔法反射」ピキーン
ズドオォォン!
魔女「きゃぁあっ!」
勇者「魔法を跳ね返した?!」
魔術師「別に大したことはしていない。精霊たちを操り、そのまま返しただけだ」
魔女「…うぐっ」
魔術師「さあ、娘よ。わしに協力するなら、勇者とその魔導師を助けてやろう」
幼馴染「勇者、魔女さん――」
幼馴染(私が世界を滅ぼすなんて、信じられない)
幼馴染(だけど、魔王も私に力を貸してほしいと言ってきた)
幼馴染(私は一体どうすれば良いの?!)
魔術師「決められないか。まあ、お前の意思は関係ない」
リリス「…! 側近さま、お待ちください。あの娘、男児を妊娠しています!」
魔術師「勇者の子供か?!」
リリス「恐らく、間違いないかと。堕胎させましょうか」
魔術師「勇者の精液に女神の加護が無いことは、すでに確認している。母体への影響が心配だ」
リリス「では、堕胎させないのですね。分かりました……」
魔術師「では、お前たちは城を制圧してこい。わしは呪具を発動させる」
勇者「させるかあっ!」
勇者は手近な衛兵の剣を拾い、魔術師に斬りかかった。
しかし間合いに入る直前、炎に包まれた。
魔術師「火炎魔法っ!」
勇者「ぐああぁっ……」ドサッ
幼馴染「…! 治癒魔法!」
魔術師「これでよく、魔王様を倒せたものだ」
魔術師「さあ、闇の扉よ開け! こんな世界など、闇に飲み込まれてしまうがいいっ!」
魔術師はそう言うと、『羽根のストラップ』を地面に押し付けて念を送った。
孔雀の羽根は、大罪を象徴するものだ。
そして呪具を発動した瞬間、地面から闇が湧き上がった。
その闇は幼馴染に向かって行き、激流となって飲み込んでいく。
幼馴染「いやああぁぁっ!」
苦悶の表情で闇を受け止める。
やがて溢れ出した闇が、天高く噴き出した。
それはまるで、漆黒の竜が天に昇っているかのようだ。
魔術師「ふははは! さあ、人間どもよ。我々の支配の始まりだ!」
~謁見の間~
大臣「王様、大変です! 恐れていた事態が発生しました!」
王様「分かっておる。巨大な呪具が完成し、発動したのであろう」
大臣「はい。しかも、あの女が依り代になっているのです!」
王様「何だと?! あの女、魔力だけではなく、呪いまでも引き出してしまうのか!」
大臣「以前は呪われることはあっても、引き出すようなことはなかったのですが――」
王様「どっちでも構わん! 残った兵で女を殺せ! このままでは世界が滅びるぞ!」
大臣「はっ!」
~城内~
剣士「魔法使いさん……うくっ」
サキュバス「もう、逝っていいよ。たくさん気持ち良くなってね//」ギシギシ
魔法使い「剣士さんから離れろっ! 風精霊、あいつを切り裂いてっ!」
ズサッ
ブシュッ
サキュバス「きゃうん……」ドサリ
リリス「リリムっ!」
魔法使い「次はあなたよ!」
リリス「あらら、リリムを殺しちゃった」クスクス
魔法使い「何がおかしいの?」
サキュバス「うぅっ、この人の精液欲しかったのに……」ショボン
魔法使い「うそでしょっ、生き返った?!」
リリス「いいえ、あなたは殺したのよ。あなたの彼氏の性欲を」クスクス
魔法使い「まさか、それって――」
リリス「うふふ、残念ね。責任を取りたくないし、もう死ぬしかないわね」ギロリ
魔法使い「……そうかも。何だか面倒だし――」ドサリ
~城の外~
弓兵「狙いはあの娘だ!」
銃使い「了解っ!」
キリキリ
シュパッシュパッ
幼馴染「……うくっ」
勇者「櫓からの攻撃。止めろっ! 誰を狙ってるんだ!」
魔女「……みんな気付いたのよ。この闇の依り代が誰なのか」
魔女「世界を救うには、どうするべきなのか――」
魔術師「させるかあっ!」
ズドオォォン!
『ぐああっ!』
魔術師「ふははは! 守るべき人間が、必死になってお前を殺そうとしているぞ」
魔術師「どうだ、憎いだろう? このまま、滅ぼしてしまいたいだろう」フハハハ
幼馴染(勇者、助けて……。助けてよぉ……。私、何のために今まで――)ウウッ
魔女(魔術師は魔法を跳ね返す。私では倒すことが出来ない)
魔女(世界を守るには、もう幼馴染さんを殺すしかないんじゃないの?)
魔女(でも、未だに決められない。本当に殺すしかないのだろうか――)
魔女「勇者さまっ!」
勇者「俺は幼馴染を――」
>>760
幼馴染をどうする
760 : 以下、名... - 2014/07/18(金) 21:20:02 vQznNOxs 651/671殺される覚悟で抱きしめる
勇者は持っていた剣を投げ捨て、幼馴染に歩み寄った。
魔術師「女神の加護を失ったお前に、何が出来る! 爆発魔法っ!」
ズドオォォン!
勇者「ぐっ……。何があっても、俺は…幼馴染を守るんだ!」ヨロッ
魔術師「ちいっ、風精霊っ!」
魔女「勇者さまっ! 風精霊!」
魔術師と魔女が使役する精霊が衝突し、お互いに相殺された。
勇者さまの出した答えが幼馴染さんを守ることなら、私はそれを邪魔させないっ!
勇者「幼馴染、このまま世界を滅ぼすつもりなのか? 慈愛を届けたくて、僧侶になったんじゃないのか?」
勇者「思い出すんだ。この世界は呪いじゃない、人々の想いで繋がっていることを!」
勇者はそう言うと、
幼馴染を優しく抱き締めた。
幼馴染(勇者……、こんな私でも守ってくれるんだ//)
幼馴染(そう、この旅で私はたくさんの想いを受け取ってきた)
オカマさんから衣服を貰い、巨乳美女さんからは着替えを受け取った。
そして、女賢者さんから指輪とスカートを貰い、魔女さんからは髪飾りを分けてもらった。
手鏡やネックレスにも、たくさんの想いが詰まっている。
幼馴染(私の想いはみんなに繋がっていて、みんなの想いは私の中にあるんだ)
幼馴染(もし私が闇に飲まれてしまったら、みんなの想いまで失ってしまうことになる)
幼馴染(それにお腹の赤ちゃんに、闇に飲み込まれた世界なんて見せたくないっ!)
勇者「幼馴染、愛してるよ」
幼馴染「わた……しも、愛して…る」
その言葉を伝えた瞬間、
勇者はにこりと笑い、闇に飲まれて崩れ落ちた。
幼馴染(勇者の気持ち、受け取ったよ)
幼馴染(私は、慈愛を届けるために僧侶になったの)
幼馴染(この闇の根源が人々の願いならば、私は慈愛と希望を届けてみせる!)
その瞬間、呪いが反転した。
闇が幼馴染に引き出され、光となって天に噴き出していく。
魔術師「バカな! どうして、女神の加護を持っているんだ!」
魔術師(考えろ、考えるんだ)
あの娘は七つの罪の洗礼を受け、呪いを引き出す器となった。
それにより、彼女は大量の呪いを溜め込んでいた。
待てっ!
呪いを溜め込んでいた?
あの娘に与えた呪いは、暴食が最後のはずだ。
一体、いつ何を溜め込んだのだ――。
・・・
・・・・・・
魔王「側近よ。一国の軍隊にも勝る歴代の魔王が、なぜ勇者の小隊に勝てなかったと思う」
魔王「それは、勇者に女神の加護があったからだ」
魔王「つまり、女神の加護さえなければ、勇者など恐れるに足らんのだ!」
魔王「だから余は、女神の加護を穢れさせる方法を考えた」
魔王「これで間違いなく、勇者を倒すことが出来るだろう。ふははは!」
・・・
・・・・・・
まさか呪われた女神の加護を、大量に溜め込んでいたというのか!?
そうに違いない。
罪の器に呪いとして溜め込んでいたので、女神の加護が消えなかったのだ。
魔術師(しかし、なぜ呪いが解けたんだ?)
勇者はもう、女神の加護を持っていない。
ならば、お腹の胎児が呪いを解いたとしか言いようがない。
勇者の血は、男児に受け継がれる。
魔王様の言っていたことが、正しかったのだ。
そして女神の加護が遺伝するなら、なぜ精液には女神の加護がなかったのか。
答えが分かれば、容易に推測できる。
減数分裂により、染色体数が半分になっていたからだ。
幼馴染(魔道具の魔力を引き出してしまう体質。ようやく、私の役目が分かった)
私は、この世界を受け止めてみせる!
世界中に、希望と慈愛を届けてみせる!
幼馴染(それが、私の役目なんだ――)
幼馴染の身体が、まばゆい光に包まれる。
そして、その光が世界中を優しく包み込んでいった。
闇を浄化し、
笑顔で光を届ける女性。
その姿はまるで、
女神が舞い降りたかのようだった――。
~謁見の間~
王様「幼馴染よ、この度の働き。本当に大儀であった」
幼馴染「ありがとうございます!」
幼馴染「しかし、私が人を殺めた事実は変わりません。だから僧侶として、今まで以上に慈愛を届けていきたいと思います!」
王様「うむ、そうだな。お前が殺めた母親からも、畏敬と感謝の言葉が届いておった」
幼馴染「あの女性が、私に?」
王様「そうだ。今の気持ち、決して忘れるでないぞ!」
幼馴染「はいっ!」
魔女「ところで、王様。ひとつ、よろしいでしょうか?」
王様「何だ、言ってみよ」
魔女「先日の戦いで、サキュバスを殺してしまった人はいないのでしょうか?」
王様「淫魔たちが浄化されたという報告は聞いたが、殺したという報告はないな」
魔女「それなら良いのですけど、サキュバスを殺してしまうと性欲を失ってしまうらしいのです」
幼馴染「ああ、そっか。そんな衛兵さんがいるかもしれないね……」
魔女「でしょ。だから、これを飲ませてあげて欲しいのです」
つ不老長寿の秘薬
王様「それは、魔王退治の褒美ではないか」
魔女「そ、その……。これは男女の性的な活力を高めて、それにより心身を若々しく保ち続ける魔法薬なんですよね」
魔女「ならば、この秘薬が男性機能の不能に効くかもしれません」
勇者「そういうことなら、俺たちも返そうか」
幼馴染「そうだね。私は元々飲めないし」
つ不老長寿の秘薬×2
王様「お前たち、飲んでいなかったのか」
大臣「王様。今の話が事実なら、衛兵たちの志気だけではなく、将来の国勢にも関わります」
王様「そうだな。淫魔と相対し、性機能を失った者がいないか調査しろ」
大臣「かしこまりました」
王様「魔女よ。他国民ながら、報告してくれたことに感謝するぞ」
魔女「はいっ//」
王様「それでは、わらしべの貧民よ。お前なら、薬草だけで世界を救えると信じておったぞ」
勇者(調子いいな……)
王様「この旅で経験したことを活かし、この城で衛兵として邁進してほしい」
王様「頼んだぞ、勇者よ!」
勇者「……! ありがとうございます!」
王様「それでは、褒美を受け取るが良い。ますますの活躍、期待しておるぞ」
>>775
褒美(物品)
※魔法関係は不可
775 : 以下、名... - 2014/07/19(土) 12:20:12 4vFXQX8Y 664/671ずっと効果のある女神の加護、人数分
勇者「それで、褒美とは一体……」
王様「その褒美とは、ずっと効果のある女神の加護だ」
勇者「女神の加護?!」
魔女(女神の加護って、幼馴染さんの慈愛のことだよね……。どういう意味なの?!)
王様「分からぬか。幼馴染は、この世界を女神の加護で包み込んだ。しかし、闇も振り撒いてしまったのだ」
王様「確かに、魔族や魔物は浄化されたかもしれない。だが人々の心には闇が残り、完全な美徳を得たとは言いがたい」
王様「だから、お前たち国民に平和を約束しよう」
王様「それが世界を救った者への、最大の褒美だと思わんか?」
幼馴染「……!」
物品ではない。
金貨でもない。
ずっと効果のある女神の加護。
それは、消えることのない慈愛の心。
王様は平和を約束することで、
私たちに応えてくれたのだ――。
幼馴染「王様、ありがとうございました!」
~エピローグ~
勇者「何だか、上手く言いくるめられた気分なんだけど……」
幼馴染「良いじゃない。仕事が決まったんだし、平和が続くなら」
勇者「それもそうだな。子供も産まれるし、仕事が見つかって良かったよ」
幼馴染「素敵な結婚式も、ちゃんとしてよね♪」
勇者「分かってるよ」チュッ
幼馴染「えへへ//」
魔女「それでは、私は国に戻ります」
勇者「もう少し、ゆっくり観光していけば良いのに……」
魔女「……いえ。護衛任務が終わりましたので、あまり長くいることは出来ません」
勇者「そっか、気をつけて帰ってね」
幼馴染「魔女さん、また遊びに来てね」
魔女「はい、またお会いしましょう。勇者さま、幼馴染さん。お幸せにっ!」
勇者「じゃあ、俺たちも帰ろうか」
幼馴染「そうだね//」
少女「あっ、女神のお姉ちゃんだ~♪」
少女「ねえねぇ。あたしも、お姉ちゃんみたいな僧侶になれるかなあ//」
幼馴染「大丈夫だよ。だから、みんなを愛する気持ちを大切にしていこうね♪」
少女「……うんっ//」
人は想いで繋がっている。
だから、これからも届けようと思う。
世界中の人々に、
慈愛の心の大切さを――。
魔王退治の名声→不老長寿の秘薬
→ずっと効果のある女神の加護
勇者「わらしべ勇者の冒険」安価
―完―
783 : 以下、名... - 2014/07/19(土) 15:29:32 MRDQP.Fg 671/671最後まで安価・拝読してくださって、本当にありがとうございます!
それぞれの安価が絶妙に繋がりあって、きれいな展開と完結を迎えることが出来ました。
ひとえに、皆さんのおかげです。
また機会があれば、お願いします。
ありがとうございました!!