関連
触手「お試し召喚?」 召喚士「うん」【前編】

322 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/10 08:04:27 OEoweQDk 235/418

・・・

召喚士「んっしょ、こらしょっ……っと」チャプチャプ

召喚士「ふぅ……よしっ、水汲みお終いっと」ゴトトッ

ユニコーン「~~♪www ん?www おっ!www ハニーじゃんwww グッモーニンwww」

召喚士「あっ、ユっくんおはよっ! どうしたの? 今日は朝からお出かけ?」

ユニコーン「そうそうwww ちょっと散歩してきたったwwww」

召喚士「そうだったんだぁ……朝の早い時間の空気って気持ち良いもんねっ」

ユニコーン「肯定せざるを得ないwww それにwww 朝露に濡れた若葉タンとかwww マジぱねえwww」

召喚士「朝露に濡れた若葉かぁ……確かにしっとりしてて美味しそうかも」

ユニコーン「おっwww それ分かっちゃう?www 流石はハニーwwww」

325 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/10 13:16:03 OEoweQDk 236/418

召喚士「いやぁ、ただ何となく思っただけ……あれ?」

召喚士「でもこの辺りでユっくんが食べるような草の若葉がある場所って……」ハッ

召喚士「まさか……村の牧草地に行った訳じゃない、よね?」ヒキッ

ユニコーン「……」フイッ

召喚士「……そこで何で目を逸らすのかな~?」ズイッ

ユニコーン「……シラナイヨー」タジッ

召喚士「……何で片言な上に後退りするのかな~?」ズズイッ

ユニコーン「……ヒヒーンwwww ブルルルルッwwww」

召喚士「普通の馬のフリって……もおっ! そんな風に誤魔化すってことはやっぱり!
!」

ユニコーン「うぇwww 図星っすwwww サーセンっしたwwww」

326 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/10 20:06:46 OEoweQDk 237/418

召喚士「珍しく早起きだなぁと思ったら、盗み食いの為だなんて……」ハァ

ユニコーン「盗み食いてwwww ちょっとつまみ食いした位だってwwww」

召喚士「そういう問題じゃ無いのっ! もぉっ……また農家の人にお詫びに行かないと」

ユニコーン「えぇ~www 良いっしょ別にwww 言わなきゃバレないってwww」

召喚士「だからそういう問題じゃ……お願いだから、もう止めてよね?」

召喚士「村の人達には色々とお世話になってるし、それに」

ユニコーン「あ~~……分かったってwwww
もうやらないってwww 約束するからwww」

召喚士「……本当に、約束だからね?」ジトッ

ユニコーン「アイアイっwww 気を付けまっすwww」

召喚士(……怪しいなぁ)

327 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 08:07:58 6EItlkoE 238/418

ユニコーン「それはそうとwww その桶ってwww 水汲みの桶っしょ?wwww」

ユニコーン「水汲みとかwww おっさんの仕事じゃんかwww 何でハニーがやってんのwww」

召喚士「あ~……しょっくんは、まだ寝てるっていうか……うなされ」

「らめぇぇぇぇっ! なかみでちゃうのぉぉぉぉっ!!」

召喚士「……」

ユニコーン「……これはヒドイwww」

召喚士「体の方は元通りだったんだけど……」

ユニコーン「まぁwww 自業自得っしょwww いつものことだけどwwww」

召喚士「……まぁ、うん」

ユニコーン「にしてもwww おっさんならあの位のケガwww 割としょっちゅうじゃね?www なんでまた今回はwww」

328 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 18:40:28 6EItlkoE 239/418

召喚士「あっ、それが前に聞いた話だとね? その時その時で感じる痛みとかの度合いが違うんだって」

ユニコーン「へぇ~www その時その時ってどんなんだろwww」

召喚士「えっと、確か……腕として使ってる時とイチモツとして使っt」

ユニコーン「」ブッフゥゥゥッ!

召喚士「きゃあっ!? ど、どうしたのっ!? いきなり吹き出したりして……」ビクッ

ユニコーン「ゲェッホッwww ゴホッwwww いきなりってwww こっちのwww セリ、おぅえっwwww」

召喚士「???」

ユニコーン「あ″~~……ゴホンッwwww セイセイセイwwww オーケーwww まずは少し落ち着ゴホッwwww」

召喚士「だいじょぶ? まさか、どこか調子が悪かったり……」

ユニコーン「いやwww 俺は平気だからwwww いやホントwww」

329 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 18:55:13 6EItlkoE 240/418

ユニコーン「所でハニーwww つかぬ事を聞くけどwww イチモツって何か知ってる?www」

召喚士「へっ? えと……モツ、ってくらいだし……どこかの内臓とかじゃないの?」

ユニコーン「あ~wwww ハイハイwwww 成る程ねwww」

召喚士「えっ? もしかして違うの? それじゃあホントは何のこt」

ユニコーン「いやいやwww 大体あってるしwww 細かい事はwwww 気にしなーいwwww」

召喚士「そうなの?……???」

ユニコーン「でもまぁwww 成る程www そういう違いがあったのなwwww 便利なんだか不便なんだかwww」

召喚士「うん、戦う時とかは痛くないようにしてるんだろうけど……昨日は突然だったし」

ユニコーン「それもあるけどwwww それ以前に……!」ハッ

ユニコーン(まさか……最初のソフトタッチはそれを狙って……?)サァァッ

330 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 19:31:07 Do2BqcP2 241/418

召喚士「……? ユっくん、どうかしたの?」

ユニコーン「へっ?www 別にナンデモナイヨーwwww」

ユニコーン(そう言いつつも姐さんだけは敵にしないようにしようと思うユニコーンでした、マルwwww)

召喚士「とにかく、しょっくんもあんな感じだし……私も少しは運動しないとだしねっ」ジャポッ

ユニコーン「えっwww それって結構な重労働っぽくねwwww」

召喚士「ん~別にそんなことないと思うよ?」

ユニコーン(いやいやwww バカでかい水瓶を左右で一つずつ持つとかwwww 運動ってか修行とか苦行レベルwww)

ユニコーン「……ハニーってばwww ホント肉体派だよねwwww」

召喚士「……えっと、それってどういう……」

ユニコーン「あっそうそうwwww そういやwwww アレって今日もやんの?www」

331 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 21:09:43 Do2BqcP2 242/418

召喚士「アレって、お試し召喚のこと?」

ユニコーン「そうそうそれそれwwww どうなんwww やっぱやるのwww」

召喚士「うん、そのつもりだよ? こんな機会は滅多にないしねっ」グッ

ユニコーン「まぁ確かにwww でもwww 大丈夫なん?wwww」

召喚士「……? 大丈夫ってなにが?」

ユニコーン「いやホラwww お師匠に断りなしなんでしょwww バレたりしたらさwww」

召喚士「……だいじょぶ、師匠は一週間留守にするって言ってたもん」

召喚士「その一週間まであと三日もあるし、一日くらい余裕を持っておけば……問題ない、はず」ゴクリ

ユニコーン「そっかwww まぁそれ位の余裕があるなら平気かwwww」

召喚士「うん、でもやっぱりお試し召喚は今日と明日で終わりにしておくよ……念のため」

333 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 22:16:59 Do2BqcP2 243/418

ユニコーン「その方が良いかもねwww あっでもwww そうしたら姐さんのことどうすんのwwww」

召喚士「アっちゃん? それは……さり気無く、偶然を装って召喚する……とか?」

ユニコーン「ちょっwwww それは無理くさいってwwww 確定的にwwww」

召喚士「……やっぱり、そうだよねぇ……本契約できる可能性なんて考えてもいなかったからなぁ」ハァ

ユニコーン「それならwwww そう言えば良かったのにwwww」

召喚士「あの状況でそんなの言えっこないよ……でも、うん……何か考えるよ」

ユニコーン「そうねwwww でもwwww あんまり待たせない方が良いと思うwwww」

召喚士「そうだよねぇ……うん、分かった色々とありがとね ユっくん」

ユニコーン「良いってことよwwww 俺ってばwwww ハニーのwwww 白馬の王子様だかんねwwww」

ユニコーン「そんじゃwwww 食後の運動に行ってくるわwwww ハニーはあんま無茶すんなよーwwww」

334 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/11 23:15:36 Do2BqcP2 244/418

召喚士「あっ、いってらっしゃ……盗み食いとかしたらダメだからねっ!?」

ユニコーン「……アタリマエジャーンwwww シナイシナーイwwww」パカラッパカラッ

召喚士「………いっそのこと、召喚解除しとこうかなぁ」ハァ

・・・

召喚士「……よし! 一通りやることも終わったし、お試し召喚といきますかっ!」

召喚士「えぇっと、ここまででちゃんと召喚できたのは……昨日くらいかぁ」

召喚士「ま、まぁ三回目で成功するなら良い方だよね! 多分っ!」

召喚士「それで、昨日は媒体無しでの召喚初成功だった訳だけど……今日は、どうしようかなぁ……」

召喚士「普通のやり方ができたんだから、媒体ありの方でも……あぁでも、媒体使ってまた失敗するのは……ゔ~~」

↓1 媒体を使うor使わない(使うならどんな本を媒体にするか)

335 : 以下、名... - 2013/10/11 23:16:39 q3v2Zrls 245/418

使う

コイン

336 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/12 00:34:27 ZNSEsf5Q 246/418

召喚士「……失敗を恐れて立ち止まっては、進歩は無い」

召喚士「それに、前は召喚獣じゃなかったとしても呼び出し自体はできたんだし、今度こそ……っ」

召喚士「うんっ! そうと決まれば早速! 使えそうな魔道書を探さなきゃ!!」

・・・

召喚士「ん~~……とは言ったものの……魔道書が沢山ありすぎて、どれにしたら良いか迷っちゃうなぁ」

召喚士「どうせなら少し変わった本を使って……ん? なんだろこの本」ゴソッ

召喚士「……? 色んなコインが沢山描かれてる? ……これも魔道書なのかなぁ?」

召喚士「でも、これを媒体にしたとして……ちょっとなんだか何が出てくるか想像できないや」

召喚士「まぁ何にせよそこまでおかしなのが出てくることもなさそうだし……」

召喚士「よしっ! この本で決定!! それじゃあ魔法陣の準備っと」

339 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/12 08:56:36 LR1fo0l6 247/418

・・・

召喚士「……うん、魔法陣のチェックもしたし、媒体の位置もOK」

召喚士「これで今度こそちゃんと召喚できる……はず」

召喚士(あの本が魔道書かどうか微妙なのが少し心配だけど……だいじょぶだよねっ!)

召喚士「それじゃあ……いってみよっ!」スゥッ

召喚士「…現世に在らざるモノよ 常世の果てに在りしモノよ」スッ

召喚士「我が名 召喚士の 名において! 我が声に応え 集い来たれ 幻想なるモノよ!」

...キュィィィィィィンッ‼

召喚士「手応えありっ!! さぁっ、どんな子が出てくるのかなっ!」ワクワク

召喚されたモノ↓1

340 : 以下、名... - 2013/10/12 09:28:13 Cl4755UY 248/418

(メタルメタルしい)スライム

341 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/18 16:56:07 rVsDEHSY 249/418

………シュゥゥゥゥゥ

メタルスライム「……???」パチクリ

召喚士「……か……か……っ」フルフル

召喚士「かわいぃぃぃぃっ!!」ガシッ

メタルスライム「……!!?」ビクーン!

召喚士「うわぁ~~うわぁ~~っ! 何これ鉄みたいなのにタプンタプンしてるぅ~っ!」ホヨンホヨン

メタルスライム「!? !!?」キュルッ! キュルルッ!

召喚士「んっ? 今のって……鳴き声かな?」

メタルスライム「……!!」ジタバタジタバタ

召喚士「わわっ!? ど、どうしたのっ!? そんな暴れちゃ……っ」パッ

342 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/20 08:39:04 5YCF/2zk 250/418

メタルスライム「……っ!!」ピューッ!

召喚士「ああっ!? ……これってもしかして逃げられちゃった、のかな?」

・・・

召喚士「……う~ん」ガチャッ…パタン

召喚士「参ったなぁ、どこに行っちゃったんだろう」

召喚士「いきなり抱きついたから、ビックリさせちゃった……って事だよねぇ」

召喚士「でも、まさか召喚獣にあんな風に逃げられるだなんて」ハァ

召喚士(でも、あんな可愛いんじゃ仕方ないよっ! 女の子なら普通の反応だよっ!)

召喚士「それにしても……あの子、何て名前の召喚獣なんだろ」

召喚士「鉄みたいな色合いで、弾力があって、ヒヤッとしてて……」ムムムッ

343 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/26 12:57:21 dLRoiToI 251/418

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「あっ、 ドリー! いまこっちの方に見かけない召喚獣が来なかった?」

白昼夢「……」

……ポンッ!

白スライム「……キィッ?」プルルンッ

召喚士「そうそう、その子なんだけど……見てない?」

白スライム「……」フルフル

召喚士「そっか~……あまり強そうな感じじゃなかったし、外に出てないと良いんだけど」フゥ

白スライム「……!」ピョンッ

召喚士「ん? ……もしかして、探すの手伝ってくれるの?」

344 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/28 19:50:10 TkfStW/s 252/418

白スライム「キィッ」プルルンッ

召喚士「ドリー……ありがとっ! 助かるよ」ナデナデ

召喚士「自分とそっくりな召喚獣がいたら、安心して出て来てくれるかもしれないしねっ」

白スライム「…キィッ」プルリ

召喚士「それじゃあ、取り敢えず家の中を隈なく探そしてみようっ!」

・・・・・

・・・



召喚士「……ん~……おかしいなぁ、どこにも居ないや」

白スライム「……キィッ」プニュン

345 : ◆s7soK/wALM - 2013/10/28 20:37:01 TkfStW/s 253/418

召喚士「キッチンとか書庫にもいなかったし……お外に出ちゃったのかなぁ?」

白スライム「…キィッ?」プルンッ

召喚士「他に探してない所? ん~…一応は私の部屋も見たりしたんだよ?」

召喚士「流石に師匠の部屋には入れっこないだろうし……それに」…ブルリ

白スライム「……」

召喚士「……師匠の部屋は、最後の最後にしよう、うん」

召喚士「でも、そうなると他に探して無い所なんて……ん~……」

白スライム「……! ピキィッ!」ピョインッピョインッ

召喚士「へっ? まだ探して無い所があったって……えっ? もしかして、それって……」

・・・

347 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/05 19:10:16 IwlTnuxw 254/418

ピチョン…ピチョン…

召喚士「……う~……やっぱり、ここだけは何度来ても慣れないなぁ」

白スライム「……キィ?」

召喚士「…うぅん、だいじょぶ……ありがと、ドリー」ナデナデ

白スライム「……ピキッ」ポムポム

召喚士「それにしても、他に探す所が無いって言っても……」

召喚士「やっぱりこんな地下室になんて逃げ込まないんじゃないかなぁ?」

白スライム「ピキキィッ!」ピョンピョンッ

召喚士「えぇ? 思った通りなんだか居心地が良い? ホントに?」

召喚士「って事は、あの子が暮らしてる場所もこんな感じの場所なのかな? ……意外だなぁ」

348 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/06 01:33:35 SXK.bfF2 255/418

白スライム「……キィッ」スススッ

召喚士「……! 気配がするの? それじゃあドリーの予想が当たったんだね」

白スライム「ピキィッ……キィッ」ピョンッ

召喚士「うん、分かってる……今度こそ逃げられないように気をつけないとだねっ」

召喚士「それじゃあ……まずは、この部屋から探してみよっか」グッ

白スライム「……」プルプル

召喚士「……よしっ、開けるよ? さん、に~、いt」

触手「あ~らよっこらセック……んぁ?」ニュルンッ…グニュ

召喚士「」ゾワワワワッ

触手「な、なんや? ドアの前に何か置いてあt」ムニニッ

349 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/06 20:11:10 SXK.bfF2 256/418

召喚士「 ひ ぃ ぃ や ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ ! ! ?」ズヌッ!

触手「ひぎぃっ!?」グネッ

召喚士「バカっ! バカっ! しょっくんのバカっ! えっちっ!!」ゲシッゲシッグシッズヌッ!

触手「ちょっ! 嬢ちゃん!? あいだっ!? なんっ、やめっ、ふごっ! 」ウゴウゴ

召喚士「~~~~っ! もうっ!何なのっ!? 訳がわかんないよっ!」

召喚士「 何でいきなり地下室のドアの隙間からしょっくんが出てくるの!? おかしいよっ!!」

触手「あててて……いやいや、嬢ちゃん別におかしい事はあらへんで?」

触手「一応やけど、ここはワイがお師匠はんにあてがってもろた部屋やで?」

召喚士「へ? ………そうだったっけ?」

触手「やっぱ忘れとったか……まぁワイも何だかんだ色んな所で寝とるし、しゃあないか」ウネリ

350 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/07 18:56:41 LOv/f2j2 257/418

召喚士「あぅ……で、でもでも! それにしたって何も扉の隙間から出てこなくったって!」

触手「そないなこと言うたかて、この扉やけに重くて一々開けるんはメンドイんよ」

触手「こないな所にワイ以外のモンは滅多に来ぃへんし、別にえぇかなぁ思ってん」

触手「むしろ、あないな所に人がおってワイこそビックリしたわ」

召喚士「うぅ……それは、んと……ゴメン」

触手「いやいや! 謝ることあらへんよ! ビックリしたんはお互い様っちゅうこっちゃしな」ウネウネ

触手「って、そないな事より先に嬢ちゃんに聞いときたい事が有るんやけど……えぇか?」

召喚士「へっ? 聞きたいこと?」

触手「せやで、それさえ聞いたらワイは何も言うことあらへん! っちゅう位に重要なこっちゃ」ウネリ

召喚士(しょっくんがそこまで聞きたくなるようなこと……?)

351 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/12 18:47:02 BnbZJsag 258/418

召喚士「えぇっと……そんなに聞きたくなるような事なんてあったかな?」

触手「んあ? なんや嬢ちゃん分からんのかいな! そったら改めて聞かせてもらうとやなぁ」

召喚士「……」ゴクリ

触手「さっきワイが出て来た時にぶつかったんは、もしかして嬢ちゃんの尻だったりせぇへんか!?」ウニョウニョ

召喚士「」ガクッ

白スライム「」ブニ

触手「咄嗟のことだったさかいに、ワイとしたことがあんまし状況が分からんかったんよ」

触手「しかも直後に嬢ちゃんに踏み付けられてもうたから感触の方もあやふやなんよ」ニョニョニョ

触手「せやから……お願いや! ワイが触ったんが何処だったんかだけは教えて欲しいんや!」スチャッ

触手「尻たぶだったんか? 太ももたったんか!? それともまさかのおまn」ブオンッ!ガスッ‼

353 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/25 18:11:48 JZaBEYDQ 259/418

・・・

触手「………はっ!?」ガバッ

召喚士「あっ、しょっくん目が覚めたんだ……よかったぁ」ニコニコ

白スライム「……」フルフル

触手「……あ、ありっ? えぇっと、ワイは今まで何を……?」ウニョウニョ

召喚士「いや~ビックリしたよ~、通りかかったら 偶 然 ! しょっくんが寝てたんだもん」

触手「はっ? ワイが……寝てた? こないなとこで?」

召喚士「そうだよ~? あれ~? もしかして、何でここで寝てたか覚えてないの~?」

触手「………からっきし分からへんわ、なんやスポーンと記憶が跳んでまったみたいな感じやわ」

召喚士「……そっかぁ~……まぁ、ちょっと寝ぼけてたとかそんなんだよ、きっと!グッ」

354 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/25 22:22:58 WEGvpr2w 260/418

触手「むぅぅ……そんな所やろうかいなぁ?」

召喚士「そうそう! 寝ぼけて部屋から出ちゃう位はまれによくあるよっ! 多分!」ググッ

触手「そ、そうかい? ……ほんならまぁ、きっとそうやろなぁ、うん」ニョロリ

触手「……けど何やろ、な~んやこう……大切なことを忘れとるような気ぃがすんねやけど」

召喚士「……へぇ~そうなんだ? どう? 思い出せそう?」スチャッ

触手「んぁ~~……あかん、なんやそのこと考えると頭がボーッとしよるわ」ウニョリ

召喚士「そっかぁ……何処が頭かは分からないけど……だいじょぶ?」

触手「あぁ、そない大した事やあらへんから気にせんといてや」

触手「……って嬢ちゃん? ……その手ぇに持っとるバールみたいなんは何や?」

召喚士「んっ? あ~コレはそこに落ちてたから何かなぁ~と思って拾っただけだから気にしないで?」ニコニコ

355 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/26 10:40:00 UzkTZCFA 261/418

触手「はぁ~、そないなモンがそこらに落ちとったかぁ?」

触手「まぁ、近くに物置みたいなんも有りおったし……そないに不思議やあらへん、か」

触手「……でも何でやろ、それを見てるとなんやこう、体の奥が震えよるんやけど」カタカタカタ

召喚士「えっ? ……何でだろうね~? 何の変哲もない棒っきれだけどな~」

触手「ホンマになぁ? ……せやから悪いんやけど、それどっかやってくれへんかい?」

召喚士「そうだね……しょっくんがそんな風になるのも珍しいし、見えない所にしまっておくよっ」ゴソゴソ

触手「そか、そら助かるわ……せやけど、あ~……嬢ちゃん?」

召喚士「んっ? な~に? しょっくん」

触手「……しまう言うとったけど、どないしてローブの中にしまっとるん?」タラリ

召喚士「あぁ……なんだか手にしっくりきたからお部屋に持ってこうかなって思って」

357 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/26 20:09:56 UzkTZCFA 262/418

触手「持って帰るて……そないなモン、どないするんよ?」ヒキッ

召喚士「へっ? そりゃあ……森の散策中の護身用とか色々だよ?」

召喚士「ほら、師匠から貰った護身用の杖もあるけど……アレって使うとホラ……ね?」

触手「……辺りが丸焼けやな」

召喚士「でしょ? それに杖だと折ったらいけないから思いっきり振ったりできないし」

触手「アレで手加減しとる……やて……?」ザワッ

召喚士「……? えっと、いま何か?」

触手「あっ、独り言やさかい気にせんといてや……いや、ホンマに」

召喚士「そう? ならいいけど……んと、話を戻すね?」

召喚士「杖は強度が心配だったけど、その点この棒っきれは金属製だから思いっきり振っても折れたりしなさそうだし」

358 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/26 21:12:42 i.4hGC5A 263/418

召喚士「太さも握るのに丁度いいし、振ってみた感じ重さもいい感じだったんだよっ!」

召喚士「この棒がなんて名前なのかは分からないけど……きっと有名な職人さんの作った特別な武器なんだよ」ムンッ

触手「いや~……別にそないなことあらへんと思……ん? ……なぁ嬢ちゃん、ちょいと聞いてもええか?」

召喚士「んっ? なに?」

触手「なんやその棒を振ってみたってな事を言うとったけど、いつ振ったんよ?」

召喚士「へっ? ……あ~………しょっくんが、寝てる間にちょっとね?」

触手「って事は、寝とるワイの近くでその棒を素振りしとったんかいな?」

召喚士「……うん、そうなるね」

触手「ホンマかいな!? なんやおっそろしいなぁ~……そったらことして、すっぽ抜けでもしたら危な……」ハッ

召喚士「……あれ? 急に黙っちゃって、どうかしたの? しょっくん?」

359 : ◆s7soK/wALM - 2013/11/26 23:18:22 i.4hGC5A 264/418

触手「……」チラッ

白スライム「……」カタカタカタ

召喚士「ねぇ、しょっくん? 黙ってちゃ分からないよ……?」ジリッ

触手「い……いや別に何でもあらへんよっ!? あ~ほれ! ちっとばかし気になる事がなっ、その……あってやな!」アセアセ

召喚士「気になること、かぁ……なになに? どんな事が気になったのかなっ?」ゴソッ

触手「あ、あ~それは、ホレ、その……っ! そ、そこにおるんはドリーなんかいなぁ!?」ズビシッ

白スライム「……!?」ビクッ

召喚士「……? そうだけど……それがどうしたの?」

触手「へっ? どうしたのって、そりゃ……んと、ホレ! なんやよう見ぃひん姿になっとるなぁ~、思ったんよ!」アセアセ

触手「なんや魔物っぽい感じやけど、またどないしてそんな姿になっとるんかな~とかもな、思ってやな!」ワタワタ

361 : ◆s7soK/wALM - 2013/12/02 20:07:04 P0ICHJiw 265/418

召喚士「……っ! そうだった! そもそも何でここに来たのか忘れてた」

触手「おおっ! ってことは何や用事があって来とったんかい?」ウネネッ

召喚士「うん……別のことに気がいってて忘れてたよ」

触手「いやぁ~ようあるこっちゃ! 気にせんときや~!」ウニョウニョ

触手「それよりホレ! 用事があって来たんなら、それ以外のど~でもえぇことなんざほっときぃ!」

召喚士「……うん、それもそうだね……いい具合に忘れてるみたいだし」ボソッ

触手(……ホッ)

召喚士「もし思い出してもまた同じようにすれば良いんだもんね……うんっ」ゴソリ

触手(……ひぃぃぃぃぃっ)ガタガタガタ

召喚士「それじゃあ早速だけど、実はね……?」

365 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/07 18:24:00 lXAQTK2g 266/418

召喚士「……とまぁ、大体こんな感じかなぁ」

触手「はぁ~……召喚した召喚獣に逃げられよったんか」

触手「なんちゅ~か……ホンマに嬢ちゃんは型破りやなぁ、色んな意味で」シミジミ

召喚士「……うぅ」シュン

白スライム「……」ポムポムッ!

触手「あん? なんや、しょっくんカッコイイ? はっはっ、急にそないなこと言われると照れてm」

白スライム「……!」ポムッ!ポムッ!

召喚士「……適当な事を言わないで、だって」ハァ

触手「あり? なんや言うてること違うたんか? そらスマンかったなぁドリー」ペチペチ

白スライム「……」イライラ

366 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/07 19:00:18 /KP3ogoY 267/418

召喚士「そうだね、また話が脱線しちゃってた……いけない いけない」

召喚士「んっと、それで……どうかな? この辺りで今のドリーみたいな子は見なかった?」

触手「ん~、せやなぁ……なんやどっかで見覚えがある気ぃがするんやけど」ウネリ

召喚士「ホントに!? どこっ!? どこで見たのっ?」

触手「……あ~っ! そかそか……成る程、なんや見覚えある思うたんはそれでかいな」ウネウネ

召喚士「……! 思い出したのっ?」

触手「おうともっ! アレやアレ、随分と昔に見たスライムゆう魔物にくりそつなんや!」ムニョン

召喚士「……随分、前に?」

触手「せやな! つ~ても、その時は目の前で見たんと違ったさかい思い出すのに時間がかかったんよ」

召喚士「そっか……でも、見たのが随分前の事ってことは……」

369 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/11 19:16:15 9cx2tWGs 268/418

触手「せやなぁ……スマンけどここ数時間で見たっちゅうことはあらへんなぁ」

召喚士「そっかぁ……きっとこっちに来てると思ったんだけどなぁ」

触手「……なんや力になれんでスマンなぁ」

召喚士「あっ、うぅんっ 気にしないで? よっぽど分かりにくい所に隠れてるだけかもだし」

触手「せや、ここの他に探しとらん所って有るん?」

召喚士「それが家の中はもう殆ど探してみちゃってて……後はもう師匠の部屋くらいで」

触手「お師匠はんの? ……それは候補から外しといてえぇやろ」ウネリ

召喚士「えっ? でも……万が一って事もあるかもだし」

触手「あないな所に逃げ込もうとする位やったら煮えた鍋ん中に隠れた方がナンボかマシちゅうモンや」

触手「そん位のことは、あの部屋に近づけば誰でも嫌っちゅうほど感じるはずやで?」

370 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/17 18:03:40 fl742dRc 269/418

召喚士「……やっぱり、しょっくんもそう思う?」

触手「ワイ的には断言してもえぇと思うで?」

触手「ちゅ~かアレやで? ぶっちゃけあそこに入って探しモンしよとか、命が幾つ有っても足らへん思うで?」

召喚士「さ、流石に命に関わるようなトラップは…………あ~」タラリ

触手「……? 嬢ちゃん?」

白スライム「……キィッ?」フニンッ

召喚士「ご、ゴメン……ちょっと昔のことを思い出しちゃって」フルフル

触手「昔のことって……ちょっ、なんや嬢ちゃん顔色ごっつ悪ぅなっとるで?」

召喚士「あ、アレッ? ホントニー? ナンデダロー」カタカタカタ

触手「お、お~い……嬢ちゃん?」

371 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/17 18:49:02 fl742dRc 270/418

召喚士「アレレー テガフルエテルヨー? ナンデカナー アハハハー」ガタガタガタガタ

触手「……うわぁ~お」

触手(こらアカン……完全にトラウマスイッチ入ってもうたみたいやわ)

白スライム「……ピキィッ?」オロオロ

召喚士「エー? ダイジョブカッテ? ダイジョブニキマッテルジャーン」クラクラ

触手「じょ……嬢ちゃん! しっかりしぃや! もう思い出さんとえぇから! なっ?」

白スライム「キ……キィッ!」ムニュムニュッ

召喚士「ショックン……ドリー……ウゥゥ」グスッ

白スライム「……キィ」スリスリ

召喚士「ありがと……はぁぁ……やわらかいよぅ……あったかいよぅ」ギュッ

373 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/20 19:44:17 K38NIKuY 271/418

・・・

召喚士「……ん、もうダイジョブ……ありがとね、ドリーっ」ギュッ

白スライム「……ピキィッ!」プルルン

触手「ふぃ~~……いやぁ~スマンかったなぁ嬢ちゃん」ウネリ

触手「ワイとしたことが……嫌なこと思い出させるようなこと言うてもうたな?」ヘニョリ

召喚士「しょっくん……うぅん、私が勝手に思い出しただけだもん……気にしないで?」

触手「……そか? そったら、ここはひとまず……」スッ

召喚士「んっ、こういう時はお互い様……だねっ?」スッ…ペチンッ

触手「……うっし! そったら湿っぽいのは終いや! こっからはいつも通りでいくでっ!?」

召喚士「……うんっ! 望むところだよっ!」ググッ

374 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/20 20:03:26 K38NIKuY 272/418

触手「おっ? なんや嬢ちゃん、はなっからえぇノリやないの!」

召喚士「それはもうっ! これが完全復活した私の実力だよっ」フンスッ

触手「うむっ、流石は嬢ちゃんっ! やっぱし嬢ちゃんにゃあ、そったら笑顔がいっちゃん似合っとるでぇっ!」

召喚士「ホントにっ? えへへっ……ありがとっ、そう言われると何だか嬉しいや♪」ニコニコ

触手「いやぁ~、ホンマのことを言っただけやで? ぬはははっ」

触手「はぁ~~……あ~、ホンでもアレやな?」

白スライム「……」ジィッ

召喚士「……? えっと……どうかしたの?」

触手「いやぁ、別に大したことやあらへんし、むしろえぇことやねんけどな?」

触手「なんや今日は、ちっとばかしいつもより立ち直るんが早いなぁ……って思ぅてな?」

375 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/20 22:07:08 K38NIKuY 273/418

触手「こう言うたらアレやけど……ワイらに心配させんと!無理しとるとかあらへんよな?」ウネッ

白スライム「……ピキィ?」プルリ

召喚士「……っ……っふふ」クスッ

触手「……? なんや嬢ちゃん……まさかホンマに」

召喚士「あはははっ! も~っ! しょっくんったら心配し過ぎっ!」ペチンッ

触手「あでっ!? お……おぉう?」

召喚士「はぁ~ぁ……ふぅ、大丈夫っ今更みんなにそんな風に気を遣ったりなんてしないからっ」ニコッ

触手「……ホンなら、今日はまたどないして?」

召喚士「へっ? それは……そのぉ」チラッ

召喚士「…………くて」ボソボソッ

381 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/22 18:36:14 8i1zJVis 274/418

触手「んっ? なんや嬢ちゃん声がちっさくてよう聞こえんかったんやけど」ウネッ

召喚士「……だからっ……いまドリーはスライム? に変身してるでしょ?」

触手「変身しとるなぁ……んで?」

召喚士「~~~~……ねぇ、その……笑わないでね?」

触手「はぁ? ……まぁ、内容による思うけど……了解やで」

召喚士「それじゃあ……中身はドリーだって分かってるんだよ? 分かってるんだけど……」

召喚士「ちっちゃくてプニプニでパッチリお目々な子がさ、心配そうな顔でジッと見てきてさ?」

召喚士「その上、私のことを慰めようとプニプニの体を擦り付けてきてさ?」

召喚士「時々、私の顔をチラッと心配そうに見つめてきてさ? ……なんて言うか、その……っ」

召喚士「む、胸のこの辺りがキュンキュンポカポカしてきたっていうか……うん」モジモジ

384 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/23 08:40:43 luGUWo4U 275/418

触手「成る程なぁ……つまりはものごっつかわえぇっちゅうこっちゃな、嬢ちゃんが」

召喚士「そうそう、かわ……って、私っ!? 違うでしょっ、話の流れ的にそこは」

触手「……?」キョトン

召喚士「いや……そんな何を言ってるのか分からない、みたいな感じで見られても」

触手「……あ~……あぁ! ハイハイ分ったで! 嬢ちゃんが話とった事についてっちゅう訳やな?」ウネンッ

召喚士「うん、そうだよ? ……むしろそれ以外の何だと……」

触手「いっやぁ~、なんや恥ずかしがりながら話しとる嬢ちゃんがかわえぇからついなぁ?」ニヨニヨ

召喚士「んなっ!? わ、私が可愛いとかそういうのはどうでも良いかr」

触手「どうでも!? いやいや嬢ちゃん! これはそない簡単に流してえぇ問題とちゃうd」

召喚士「いやいやいやっ! 流して良いからっ! お願いっ! 話を先に進めよっ? お願いだから!」

385 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/23 18:57:19 luGUWo4U 276/418

触手「え~~……別にそんな恥ずかしがらんとえぇんやで? ホンマのことなんやし」

召喚士「……ホント、そういうのは良いからさ……話を進めさせてよぉ」グッタリ

触手「まぁそこまで言うんやったらアレやな……とんだシャイガ~ルやでホンマに」ウニョリ

召喚士「……」ハァ

触手「そったら、え~っと……何の話やったっけかなぁ……?」

召喚士「……ドリーが」

触手「あ~ぁ! スライムなドリーに萌え萌えキュンッ! って事やったっけな」

召喚士「もえ……? よく分かんないけど多分そんな感じ……かな?」

触手「ふぅん……ワイとしちゃあその話をしとる嬢ちゃんが最萌えやったけど」

触手「まぁ確かに、嬢ちゃんの言いよることもよぉ分からんでもないわな」

387 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/23 20:10:59 luGUWo4U 277/418

召喚士「えっ? 分かるって……ホントに!?」

触手「ウソついてもしゃあないし、ホンマに決まっとるやん……まぁ、アレやな」

触手「ドリーがロリっ子の姿で同んなじ事したいう風に想像したら……ぐへへ」ウニョウニョ

白スライム「……」ヒキッ

召喚士「しょっくん……なんか、動きが怪しいよ……」

触手「おとと、アカンアカン……想像したらつい……うひひ」クネッ

召喚士「ん~……でも、やっぱりちっちゃな女の子より今のドリーの姿のが良いかなぁ」

触手「……なんやて? ……それじゃあロリっ子やのうてショタっ子がえぇっちゅう?」

召喚士「そういう話じゃなくて! なんて言うか……うん」

召喚士「この姿のドリーって、こう……なんだかすっごくさわり心地が良いんだよねぇ」ソッ

388 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/24 18:48:23 Y3eiHWTs 278/418

触手「ほう……触り心地やて?」

召喚士「うん、何て言ったら良いかよく分からないんだけど」ナデナデ

白スライム「……キィッ?」

召喚士「不思議と疲れとかが無くなって、気持ちが落ち着くっていうか」プニプニ

白スライム「……♪」スリッ

触手「ほほぅ……そないな触り心地がするんか……ふぅ~ん?」ジリッ

触手「ホンならドリー、ちっとばかしワイにも触らs」グネネッ

白スライム「ピギィッ‼」ヒュバッ! サササッ

触手「んなっ!?」

召喚士「わわっ!? ドリーっ? どうしたのそんな私の足元に隠れたりして」

390 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/27 19:37:13 fjKKsm1Y 279/418

白スライム「ピギィッ! ピキキィッ‼」ブンブン

召喚士「えっ? 動きが怪し過ぎて何か企んでるようにしか見えない?」

触手「」ギクッ

白スライム「ピキィッ! キィッ!」プルルン

召喚士「しかもあぁいう声色で話す時は確実に邪な事を企んでる? えぇ~まさかぁ~?」チラッ

触手「ヨ、ヨコシマテ ナンノコッチャロナ~? トラガラノ ベツメイ トカカイナ~?」グネリグネリ

召喚士「……しょっくん」ジトッ

触手「ちゃ、ちゃうねん! ホンマにやましい事はあらへんねん!」ワタワタ

触手「企みなんちゅ~のは以ての外! 単なる興味! それだけなんやて!」ウネグネグリュルドロ

召喚士「……明らかに怪しい動きをして、変な色の粘液を滴らせつつ言われても……」ヒキッ

392 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/28 18:12:51 mWc8NQ2Q 280/418

触手「ホンマにちゃうんやて……ワイはただ、未知なる感触を体験したいだけなんよ」ウネウネ

召喚士「……未知なる感触?」

触手「せや! ホレ、さっきも言うたけど目の前でホンマもんのスライムを見るんは初めてなんや」

触手「せやからな? 嬢ちゃんがそないにえぇ触り心地や言うたら、触りたくなるんが道理やろっ?」

召喚士「ん~……それはまぁ、そうかもだけど」

白スライム「……ギィッ」ジトッ

触手「な、なんやドリー! そないな目で見おってからに……嬢ちゃんからも言うたってや!」

召喚士「……しょっくんだもんねぇ」ハァ

触手「信用ゼロっ!? 殺生なっ!」グニーン

召喚士「こればっかりは日頃の行いが……ねぇ?」

393 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/28 18:49:06 mWc8NQ2Q 281/418

触手「なんでやぁぁぁっ……ワイは常に紳士として振舞っとるっちゅうのにぃぃぃ」ドロドロ

白スライム「……ピキィ」プルン

召喚士「し~っ! そんな風に言っちゃダメだよっ?」

白スライム「……」プルルン

触手「えぇねんえぇねん、ど~せワイは信用皆無で嫌われ者のエロ触手やもんね~~」イジイジ

召喚士「あぁ……しょっくんスネちゃった……」

召喚士(元々昨日のアレで気持ちが沈んでたのも有るし……このままじゃ流石にちょっと可哀想かな?)

触手「はぁ~ぁ~……なんや気持ちが沈んできよったなぁ~……もぉ寝てもうたろかいなぁ」グネン

召喚士「しょっくん……ほ、ほら! そんないじけてるのなんてしょっくんらしくないよっ?」ソッ

召喚士「もっとさ、いつもみたいに元気よく前向きにさっ! ねっ?」ポンポンッ

395 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/29 18:21:05 ykBEQSOU 282/418

触手「そないに無理せんでえぇんやで……嬢ちゃんもホンマはワイの事なんか……」ウジウジ

召喚士「そんなこと無いって! しょっくんは大切なお友達だよっ」

召喚士「……ねぇ、ドリーも何か言ってあげて?」ボソボソ

白スライム「……キィ」フイッ

召喚士「ほ、ほらっ! ドリーも仲間だって言ってるし! だから、ねっ?」アセアセ

触手「そないなこと、口だけやったらナンボでも言えるやないか」ウゾウゾ

召喚士「そんな、口先だけなんてこと……ナ、ナイヨー?」

触手「……せやったら、一個だけ……一個だけお願いがあるねん」ボソリ

召喚士「お願い? えっと……どんな?」

触手「……ワイはな? ホンマに仲間同士思うてるんやったら、ちっとくらいのスキンシップは許される筈や思うんよ」チラリ

396 : ◆s7soK/wALM - 2014/01/30 18:32:45 Zhov/Jcc 283/418

召喚士「しょっくん……それはまぁ、そうかもだけど」

触手「いや、分かっとる! スキンシップとセクハラは別モンやっちゅうことは重々承知や」

触手「せやから場所は問わへん、せめて……せめて一揉み……っ!」

召喚士「一揉みって……そこは普通、一撫でとかなんじゃ」

触手「せやかて感触を確かめるんには撫でるだけやと足りんねんな」

触手「無茶を言うてるんは分かっとる! せやけど頼むでドリ~~っ! 後生やぁっ!!」ガバッ

召喚士「う~ん……どうする?ドリー」

白スライム「……キィ……ピキィ?」ハァ

召喚士「それは……うん、そうかもだね」

白スライム「…………ギィ」ハァァァ

398 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/01 19:31:39 Zm6xwpcU 284/418

召喚士「そんな投げやりな……でも、うん……」

触手「なんやなんや? ドリーは何つってたんよ?」ウネリ

召喚士「えっ? あ~……一揉みなら良いよって」

触手「ホンマかっ!? おっしゃぁぁぁっ!! さっすがはドリー! 愛しとるでっ!!」ニョルン

白スライム「……ギィ」ズーン

召喚士「ハ、ハハハハ……」

触手「ん? なんや二人してそないに微妙な顔しとるん?」

召喚士「えっ!? な、なんでも無いよ! うん!」アタフタ

召喚士「それよりホラッ! 済ますなら早いとこ済ませちゃお? ねっ!」

触手「……? まぁ、確かにその通りやな……うっしゃ! そったら早速!!」ウネリネリ

399 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/01 20:58:23 Zm6xwpcU 285/418

召喚士「えっと、確認しておくけど一揉みだよ? それと一回をず~っとするのも……」

触手「んっ? ……はっは! そないなこと言われんでもワカッテルガナ~」チッ

召喚士「ねぇ今の音って舌打ちじゃないよね? 私の気のせいだよね?」

触手「んな訳ないやろ~、そもそもワイに舌とかあらへんしな~」クネクネ

触手「……そんじゃ、気を取り直して……いくでぇドリー!」グワッ

触手「いっただっきまぁぁぁっす!」グネリグネグネ

白スライム「……」ムニニッ

触手「お……おぉぉ……これは確かに……むぅぅ」グネリ

白スライム「……」フルフル

召喚士「しょ、しょっくん? そろそろ……」

402 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/02 12:36:00 XBzfCHZs 286/418

触手「分かっとる分かっとる! そないに心配せんでももう止め……ん?」フニュリ

召喚士「……? しょっくん、どうかしたの? ほら早くしないと……」ソワソワ

触手「いや、わかっとるんやけど……おっかしいなぁ……この感触、前にどっかで……?」サワサワ

白スライム「……」プルプルプル

触手「……ああっ! ココまで出てきとるんやけどなぁ~っ!ぬぅ~~っ!!」モムモム

触手「ワイとしたことが、どないしてこないにあやふやな……あやふや?」クニュリ

召喚士「しょっくん……ほ、ほらっ! もういい加減にしないとっ」ハラハラ

触手「あやふやな感触……あぁ……っ! あぁぁぁっ! 思い出しt」モミモミンッ

白スライム「…………ギィィッ!!」ブチッ!…ガブゥッ!

ぎ ぃ や あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ! ?

403 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/02 13:28:10 XBzfCHZs 287/418

・・・

白スライム「……キィッ!」プンプンッ

召喚士「あ~、う~……よ、よしよし……ガマンしたんだよね? うん、分かってるからね」ナデナデ

触手「お~~っ……いったたたた……何も噛まんでもええやんかぁ」サスサス

触手「ワイの滑らかバディに歯型がくっきりやがな……どうせ噛むんにももうちょい加減をやなぁ」プラプラ

白スライム「……ピキィ」ジロッ

召喚士「……何ならまた今度、姿を変えて改めてかみ直してあげようか……だって」

触手「えっ、ホンマに!? そったら今度はおぼこいようz」

召喚士「あ、ゴメンっ……姿はワイバーンとガーゴイル、キマイラの中から選ばせてあげる、って」

触手「丁重にお断りしておいて下さい、いや本気で」

404 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/04 08:51:04 6/7Klcao 288/418

召喚士「まったくもう……しょっくんはもう少し反省しないとだよ」ハァ

触手「いやいや、コレでも反省はしとるんやで? ホンマはすぐ手を離すつもりやったし」

触手「ホンでも……あぁして粘っただけの成果は有ったしなぁ」ウネウネッ

召喚士「成果? 成果って……どんな?」

触手「いやな? ワイとしてはスライムに触るんは初めての経験やった訳やけど」

触手「実際に触ってみたらなんや前にどっかで触ったことある気ぃがしてきてん」

触手「さっきはそれが中々思い出せへんかったんやけど、揉みまくったお陰でようやっと思い出したんや」ニョルンッ

召喚士「へぇ~……あれ? そしたら……もしかして、それって今日だったり?」

触手「おぉ! 流石は嬢ちゃん! 察しがえぇなぁ……せや、間違いあらへん……アレは……」ウネッ

召喚士「……っ」ゴクリ

406 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/04 19:02:31 HwJC.jt6 289/418

触手「ついさっき夢で見た特大パイオツ饅頭の感触そのものやでっ!!」ウニョルーン

召喚士「」ガクッ

白スライム「……」ハァ

触手「いっやぁ~~! こないなこと滅多にあらへんでぇっ!」

召喚士「……そ、そうだねっ……スゴイ偶然ダネー……」ハァァ

触手「いやいや! ひょっとしたら偶然やのぅて、遂にワイに予知能力が備わったんかもしれへんで!」

触手「ホンマに思い出せば出すほど感触がクリソツなんよっ!」ウネリッ

召喚士「へぇ……そうなんだぁ……ヨカッタネー」シラーッ

触手「……何や嬢ちゃんどうかしたん? 目が死んどるで?」

召喚士「ソンナコトナイヨー、キノセイダヨー」フイッ

407 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/04 19:48:15 G0icA/kY 290/418

触手「そうかい? ホンならえぇねんけど……いやしっかし、思い返すとホンマに色々とけったいな夢やったなぁ~」ウネリネリ

召喚士「そっかー……色々とけったいだったんだー」

触手「そうなんよ! 変にリアルな割りにツッコミどころだらけっちゅ~んかな」

触手「人肌な温さで再現度高い思たら、パイオツ饅頭やのに二つやのぅて一個っきりしかあらへんかったり」

触手「ホンマに最高の揉み心地やってんけど、饅頭にしちゃあ弾力があり過ぎやし」

触手「挙句の果てにゃ! 饅頭の癖に揉んだり食べたりしようとすると逃げよるんや!」

白スライム「……?」ピクッ

召喚士「へー……お饅頭が逃げるなんて不思議な夢だねー……」

触手「せやろっ!? いっや~……我が夢ながらホンマにけったいな夢を見たもんやで」ウネウネ

白スライム「…………ピキィ」サァァッ

410 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/05 19:15:33 LSXbr6vo 291/418

召喚士「……? ドリーどうしたの? なんだか顔色が」

白スライム「……ピキィ」

召喚士「えっ? イヤな予感がする? それって何のk 」

触手「おっ、なんやドリーも勘がえぇなぁ! 実はけったいなことはまだ有ったんよ」

触手「さっき言った饅頭な、これがまたトンデモなく不味かったんや!」

触手「なんと……鉄の味やで!? なんぼなんでも鉄はあり得んやろ!」

触手「あんまり不味いもんやから吐き出したろか思ぅた所で、まぁ目が覚めてもうたんやけどな」ウネウネ

召喚士「へぇ~……あれ? でもお饅頭にしては弾力が有ったって言ってたけど食べれたの?」

触手「ん? あぁ、そこはワイやからな……一口で丸呑みにしてもうたんよ」ウネッ

召喚士「一口でって……しょっくんは夢の中でもお行儀悪いんだから」ハァ

411 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/05 21:30:48 LSXbr6vo 292/418

触手「いやいや! 仮にもパイオツの形をしとるモンを齧るっちゅうんも何やアレやない?」

召喚士「それを言うなら、そもそもそんな物を作らないでって私は思うんだけどなぁ」

白スライム「……キィッ……ピキキィ?」フルンッ

召喚士「へっ? しょっくんに? 何でそんなことを?」

触手「……? 何やドリーがどうかしたん?」

白スライム「……ピキィ」クイッ

召喚士「……えっと、しょっくんがその夢を見て起きたのってどのくらい前か、って」

触手「んあ? いつか言うたらさっき部屋でおkやなくて! ここで嬢ちゃん達と起きた時やな! うん!!」

白スライム「……ピキキィ」プルンッ

召喚士「……? 落ち着いて聞いてって……うん、分かったけど……?」

413 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/06 08:04:36 aPm7qqI2 293/418

白スライム「キィ……ピキィ?」プルプル

召喚士「えっ? ……えっ???」

触手「……? どうしたんや嬢ちゃん、ドリーは今なんつったんよ?」

召喚士「……今のしょっくんの話に出てきた饅頭が……私の探してるスライムだったんじゃないか、って」

触手「んあっ? んっと……それは……つまり?」

召喚士「……寝ボケてお饅頭と間違えて食べちゃった……ってこと、かな?」

白スライム「……」フルリ

触手「……は、はは……こりゃまたけったいな事を言い出しよるなぁドリーは」ウニョリ

召喚士「ほ、ホントだよね~っ! そんな、まさか寝ボケて食べちゃうなんて……無い、よね?」

白スライム召喚士触手「…………」シーン

414 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/06 18:46:03 aPm7qqI2 294/418

召喚士「は、ははは……しょっくんってば何でここで黙っちゃうの?」

召喚士「別に、その……面白い事とか言おうとしたりしなくて……良いんだよ?」タラリ

触手「……実はさっきからな、夢見のせいやろ思って気にしてへんかったんやけどな?」

召喚士「……う、うんっ?」

触手「なんちゅうか……何か食った後みたいに腹が膨れとるんよなぁ」

触手「具体的には、ちょうど今のドリー位のモンを飲み込んだ後くらいの腹具合っちゅうか……うん」フイッ

召喚士「……それって、つまり……」

触手「……ご馳走さんでした」

召喚士「……あぁ……」フラッ

白スライム「!? ピキキィッ‼」ササッ!…ボヨンッ

416 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/07 19:00:59 feoux9ZM 295/418

触手「おわっ!? 嬢ちゃん大丈夫かいな!?」ワタワタ

召喚士「……大丈夫……ちょっと目眩がしただけ……ありがとドリー」

白スライム「……キィ」フルンッ

召喚士「でも、あぁ……こんな日が来るんじゃないかって思ってはいたけど……」

召喚士「お友達に成れたかもしれないのに!……丸呑みにしちゃうなんてあんまりだよ!!」キッ!

触手「い、いや! んなこと言うても寝てるときやし不可抗力やがな!」アタフタ

召喚士「『ゲテモノは取り敢えず食ってみるのがワイの流儀や』とか言って普段から魔物を丸呑みにしてるから!」ジワッ

触手「うぐっ」

召喚士「そんな倒し方しないで普通に倒してってお願いしてたのに……うぅぅ……」シクシク

触手「いや、そりゃあ……ぐぬぅ」フニャリ

417 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/07 21:59:38 c65n2ryQ 296/418

白スライム「……ピキィ……ピキキィッ?」フルルンッ

召喚士「え……? ……でも」

白スライム「キィッ、ピキィピキッ」プルンッ

召喚士「…………そう、だよね……仕方が無いモンね」ユラリ

触手「お、おぉっ? なんや嬢ちゃん、もう立ち直ったn」

白スライム「……」シュゥゥゥッ

……ジャキンッ!

白大鎌「……」フワッ

召喚士「……よいしょっと」ガショッ......ブォン!ブォン!!

触手「」

420 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/08 14:26:44 Ba5wvIVs 297/418

召喚士「……うん、それじゃあいくよ、しょっくん」ジャキッ

触手「ちょっ!? 待ってぇな! いくよってそないなモン持ってどうする気ぃや!?」ワタワタ

召喚士「どうする気って……見たら分からない?」キョトン

触手「……気持ちを切り替えて山に草刈りに行くっちゅう可能性は……」

召喚士「無いよ?」ググッ

触手「タンマタンマタンマッ!! 嬢ちゃん落ち着くんや!!」ウゾウゾ

触手「ワイの中のスライムを助けたろって事なんやろうけど、そないなモンを使うたらっ!」

召喚士「大丈夫だよ、コレの使い方もだいぶ慣れたし内臓の皮一枚までで上手に刃を止めるから」ジリッ

触手「いやいやアカンて! モツが切れたらアカンて!! ちょっ! 目が座っとって怖っ!?」

召喚士「……変に動くと余分な所を切っちゃいそうだから動かない方が……まぁいいや、いく……よっ!」ブォンブォングワッ‼

421 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/10 08:20:34 rMyt/v42 298/418

触手「まままままっ!!? もっと確実な方法があるんやぁぁぁっ!」グニニニッ

シャギィィンッ‼

召喚士「……確実な方法?」ジッ

触手「お……おふ……おぅふ」ヒクヒクッ

召喚士「しょっくん? 確実な方法って何のこと?」ググッ…ザキンッ

触手「っ!? そ、そもそもやなっ! ワイの体を割いたところでスライムが出てくるって限らんねんな!」

召喚士「……それは、もう手遅れだってこと? それならまだ、やってみないと……」グッ

触手「ちゃうねん! 最後まで話を聞いたってや!」ウニウニ

触手「ほれ、ワイもいつも色んなモンを飲み込んどるけど、蛇みたいに体が飲んだモンの形にって事は無いやろ?」

召喚士「それは……一瞬で溶かしてるからなんじゃないの?」

422 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/10 18:46:44 rMyt/v42 299/418

触手「いんや、ワイも流石に一瞬で溶かすっちゅうんはできへんねん」

召喚士「そうなの? でもそれじゃあどうやって……あ」ハッ

触手「おっ? その反応は気付いたみたいやな……そうや、簡単な話や」

触手「『ここにおるワイ』に収まらん分は『他んところのワイ』の所に送ればえぇんや」ウネリ

召喚士「つまり、しょっくんが飲み込んだ物はしょっくんを通って……」

触手「ワイの大元の所に送られる、っちゅう事やな」

召喚士「そんな……それじゃあ、もうどうやったって……」ヘタッ

触手「……これで一先ずワイを割いても意味があらへん、っちゅうことは分かってもらえたかいな」

召喚士「……でも、それじゃあしょっくんの言ってた確実な方法って何なの?」

召喚士「今の話がホントなら、もう今更どうしようもないんじゃ」

423 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/10 19:02:44 rMyt/v42 300/418

触手「それがそうとは限らんのやなぁコレが! そったらこっからが本題や」ウニョリ

触手「探しとるスライムはワイの中を通って大元のワイん所に送られとる訳やけど」

触手「送られた言うても、そこもあくまでも『ここにいるワイ』と一繋がりの所に送られとるだけや」

触手「つまり、まだ大きな括りで見れば『ワイ』の中におるっちゅうんには変わりがないんやな」ウネウネ

召喚士「……えっと? それは、そうかもだけど……それだと何なの?」

触手「ぬっふっふ……結論を言うとやな?」

触手「コッチからアッチに送れるっちゅうことは、逆にコッチからアッチのモンを取り出せるっちゅうこっちゃ」ウネーン

白スライム「!?」

召喚士「ほ、本当に!? それじゃあ!!」

触手「言ったやろ? 確実な方法ってなぁ!! これで万事解決やでぇ!!」ドヤァ

425 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/11 12:25:35 nj8xR41A 301/418

召喚士「もうっ! そんな方法があるならもっと早く言ってよね! 危うく真っ二つにしちゃうとこだったよ」プンプンッ

触手「ハハハ……まさかノータイムで狩りにくるとは思わんかったんよ」

召喚士「あぅ……ゴメンね? ちょっと助けなきゃって考えで頭が一杯になっちゃって」

触手「いやまぁ、元はと言えばワイが悪いんやし気にせんといてや?」

召喚士「そう言ってくれると助かるけど……そう言えばケガはない? 鎌の切っ先は逸らした筈だけど」

触手「あぁ……お陰様でワイの方は薄皮一枚削がれただけで済んどるで、うん」

召喚士「ワイの方は……? って、あぁっ!? 床がぁっ!!」

触手「こらまたキレイに切れとるなぁ……石の床が」ブルリ

召喚士「うわぁ~、うわぁ~……どうしようコレ……ザックリいっちゃってるよぅ」

触手「まぁそこら辺はお師匠はんが帰って来るまでにバカ馬にでも頼めばえぇやろ」ウネウネ

427 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/12 20:01:07 Fx82izHA 302/418

召喚士「……なんだかここ何日かユッくんに頼ってばっかりな気がする」

触手「あ~……言われてみればそうかもなぁ」

触手「まぁいつも草食うか走ってるか何やし、たまにはこき使ってやってもバチは当たらんやろ」ウネリ

召喚士「う~ん……そういうものかなぁ?」

触手「まぁそったら事は後で考えようや! 今はホレ、もっとやらにゃあならん事があるやろ」ウネウネッ

召喚士「……それもそうだね、それじゃあしょっくんっ」

触手「了解やで! そしたら……いくでぇ~……っ」ググッ

召喚士(あれ? そう言えば……)

召喚士「ねぇしょっくん、丸呑みにして食べた物を取り出すって、もしかs」

触手「……オンエロエロエロロロロ」ドバババババッ

428 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/13 18:34:33 4BP00XFc 303/418

・・・

ガラ...ガラガラガラッ!

召喚士「……」ガラガラッ

白昼夢「……」フィヨフィヨ

触手「……あっちゃ~……こりゃあ参ったわなぁ」ウネリ

召喚士「しょっくん……この際だから取り出す方法について一言なかったことについては何も言わないよ」プルプル

召喚士「でも、だよ……? なんで、こんな部屋が埋まりそうな量の物が出てきちゃったのかなぁ!?」

触手「いっやぁ~いっちゃん最近飲み込んだモンだけ出そう思っとったんやけどなぁ」

触手「なにぶん出すことより入れることの方が断然多かったからなぁ」

触手「勢い余ってちっとばかし余計に出してもうたみたいやわ、いやぁ~! ホンマにスマンかったわぁ」ウニョウニョ

430 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/14 08:17:52 LWBHiqxE 304/418

召喚士「これはどう見てもちょっとってレベルじゃないよ……こんなのどうしたら」

触手「ん~、これはバカ馬に頼んでもアカンやろし……ワイの方でなんとかするわ」

召喚士「なんとかって……どうやって?」

触手「そらまぁ端から順に飲み直しやろな」ヒョイバクッ

召喚士「えっ」

触手「えっ」

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「えっと……戻したモノをまた食べるって、平気なの?」

触手「別になんも? これも一種の反芻みたいなモンやし」ガボッゴキュン

召喚士「……ちょっと色々と違うような気がするけどなぁ、それとは」タラリ

432 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/14 18:43:54 LWBHiqxE 305/418

召喚士「……それにしても」キョロキョロ

召喚士「見たこともないような物が随分と沢山あるね……これとか何に使うのかな?」ガララッ

触手「ん~? あぁ、そこら辺のモンは無闇に触らんといた方がえぇで?」

召喚士「へっ?」カチャッ

バキュゥゥゥンッ‼

召喚士「きゃあっ!?」ズデッ

触手「はうぁっ!?」パーーンッ!

召喚士「イタタタ……なに今の、ビックリし……って、しょっくん大丈夫!?」

触手「ぉ……ぉぉ~~ぅ……不意打ちで喰らうと効きよるなぁ……っ」ダクダクダク

召喚士「ももももしかして私のせいっ!? なんでっ!? ちょっと取っ掛かりをひいただけなのにっ!?」ワタワタ

433 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/17 08:02:31 nwuHcTBU 306/418

触手「いっやぁ~初めて触ったモンで的確に狙い撃ちとか嬢ちゃんも大概やで」ダクダク

召喚士「あぅぅ……ホントにごめん……でも、いまのは何が起きたの? すごい音がしたけど」

触手「あ~……いま嬢ちゃんが使うたんは『銃』っちゅう武器でな」ググッ

触手「こんな感じのちっこい弾を爆発の勢いでごっつい速さで飛ばすモンなんよ」キュポッ

召喚士「爆発の勢いでって……でも私は魔力とか全然使ってないよ?」

触手「いや、それは魔力を使わんで爆発させるんやって……どうやってるんかはよぅ知らんけど」

召喚士「へぇ~……そんな不思議な物が……」シゲシゲ

召喚士「あれ? でも何でそんな物がしょっくんのお腹の中に入ってr」

触手「さぁ~てさて! さっさと続きをせんとな! 早よせんと日がくれてまうで~!パシッゴキュッ

召喚士「……誤魔化してる……はぁ……でもそうだね、早く見つけないとだね」ガラガラッ

434 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/17 08:26:46 nwuHcTBU 307/418

・・・

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「ふぅっ……ん~っ! だいぶ片付いてきたねっドリー」

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「……そうなんだよねぇ……ねぇ! しょっく~ん!」

触手「ほが? んごぐっ……なんや~? 見つかったんか~?」ゴックン

召喚士「うぅん、まだ~……それじゃあ、やっぱりそっちも見つからないかぁ」

触手「せやなぁ、そろそろ見つかってもえぇ頃や思うんやけどなぁ」ゴックン…ガララッ

召喚士「……間違えてまた飲んじゃったりしてないよね?」

触手「いやいやいや! 一個ずつちゃんと確認しとるからっ! 流石にそれはあらへんてっ!」バクンッ

436 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/17 18:57:23 nwuHcTBU 308/418

召喚士「……そうだよね、ごめんっ! なかなか見つからないから、つい……」フゥ

白昼夢「……」フィヨフィヨ

触手「……まぁ結構な量を探した筈やし嬢ちゃんも流石に疲れたやろ?」

触手「ワイはこのまま続けるさかい、嬢ちゃんはそっちで休んどきぃや」ウネウネ

召喚士「えっ? ……でも」

触手「えぇからえぇから! ほれ、さっきみたいに危ないモンもまだあるやろし」

触手「疲れたまんま作業してワイならともかく、嬢ちゃんが怪我したらえらいことやろ? せやから、なっ?」グニグニ

召喚士「……それじゃあ、悪いけどちょっとだけ休ませてもらうね?」

触手「あいよ~っ! そったらソッチの方はあらかた片付いとるけど、まだなんか残っとったら後で教えてや~」ガラガラ…ゴクンッ

召喚士「うんっ、分かった~……よい、しょっと」ガララッ

437 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/18 22:18:47 B.mrVyF2 309/418

召喚士「ふぅ……ん~っ、やっぱりここ数日のお試し召喚の疲れが溜まってるのかなぁ?」グルグル

召喚士「明日は最終日だし、今日はいつもより多めに食べて早めに寝なきゃか、なぁっ!?」グニッズルンッ!

ガラガラガシャーン‼

触手「ふおっ!? 嬢ちゃんどないしたんや~っ!? スゴイ音がしよったけど~!」ウネリ

召喚士「いったぁ~~っ……だ、大丈夫ちょっと足を滑らせちゃっただけ~っ!」サスサス

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「うん、大丈夫……お尻をちょっと打ったけどケガって程じゃないよ」スクッ

召喚士「それにしても、何だか変な感触だったけど……なに踏んだのかな?」

水溜り?「」ドローン

召喚士「ありゃ? 水溜り? 何でこんな所に……しかも何だか変な色だし」シゲシゲ

439 : ◆s7soK/wALM - 2014/02/26 18:29:32 hbp7xAY6 310/418

触手「……? なんや変わったモンでも落ちとったんか?」ウネウネ

召喚士「あっ、しょっくん……うん、なんだか変な色の水溜りがね?」

触手「水溜り? ……ホンマや、なんやこれ」

召喚士「鉄製の何かがしょっくんの中で溶けちゃったとか?」

触手「いんや、せやったら周りのモンも溶けとる筈やからちゃうと思うで」

召喚士「ってことは、これはこういう色の水ってこと? ……ん~」

触手「そうなる筈なんやけど、なんや嬢ちゃん違うとる思うんかい?」

召喚士「うん……なんだかこう、感じるものがあると言うか……ん~?」

触手「嬢ちゃんがそう言うんやったら何かあるんかもしれんけど、今はそっちは後回しにしとかんかい?」

召喚士「……そうだねっ、まずはスライムちゃんを探して!それから考えよっか」

443 : ◆s7soK/wALM - 2014/03/07 07:20:35 zpeH6Wn2 311/418

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「へっ? ……あはははっ、流石にそれはないんじゃないかなぁ?」

触手「ん? あぁ、またなんやドリーが言っとるんかい? なんや今日はドリーがよう喋りおるなぁ」

召喚士「そんな事ないよ? ドリーは普段から結構お喋りさんだし」

触手「ふ~ん? そうなんかぁ……まぁ確かに、コッチの言うてる事にはすぐ反応しおるもんなぁ」

触手「ほんで? 今度は何て言うてるんよ?」ウネリ

召喚士「それがね? そこの水溜りがスライムちゃんなんじゃないか? って」

触手「……」ピタッ

召喚士「鉄みたいな質感だったし、溶けたらあんな風になるんじゃないか? って」

触手「……」シーン

445 : ◆s7soK/wALM - 2014/03/08 19:35:33 9RFtOPBs 312/418

召喚士「まさかそんな中途半端なことにはならな」

触手「……」ダラダラ

召喚士「……くも、ない……の? ひょっとして」ヒキッ

触手「……」フイッ

召喚士「……そ、それじゃあもしかして……あの水溜りはやっぱり」サァァッ

触手「あくまで……可能性っちゅう事なら……あり得るわなぁ、うん」

召喚士「……あぁ」ヨロッ

触手「せ、せやけど! 可能性やでっ!? まだアレがスライムって決まった訳やないやん!」

触手「どっかであないな感じのモンを食ってもうただけかもしれh」

………ゥゥゥ

446 : ◆s7soK/wALM - 2014/03/25 07:28:47 ToxTtnhg 313/418

召喚士「……?」キョロキョロ

触手「……? どうしたんや嬢ちゃん、そないにキョロキョロしおってからに」

召喚士「……しょっくんは、聞こえなかった?」

触手「聞こえんかったって……何が?」

召喚士「いま微かに呻き声みたいなのが聞こえたような……」タラリ

触手「呻き声ってまさか……ハ、ハハハ嬢ちゃんも意地が悪いなぁ」

触手「なにもこないな状況でそないな冗談言わんでもえぇy」

……ゥゥゥゥゥ

触手「」

召喚士「ほ、ほらっやっぱり……っ」

448 : ◆s7soK/wALM - 2014/03/26 18:16:25 YtPsJ422 314/418

触手「ここここここういう時はアレや、えっと、そう! 風の音やで!!」ビシッ!

触手「どっかから吹き込んだ風が何かに反響して唸り声みたいに聞こえるんや!!」

召喚士「しょっくん、多分それだったらずっと音がしてたんじゃ無いかなぁ」

触手「きっと気付かんかっただけやて! ほれ! ワイらずっと話とったし!!」

白昼夢「……」フィヨフィヨ

召喚士「でも、ドリーも今までこんな音はしなかったって言ってるよ?」

触手「うぐっ……ほ、ほんなら……!! そうや! さてはドリーがワイを脅かそうとこないな音をっ!!」

召喚士「そんな変な意地悪、ドリーはしないよっ! それに今のドリーは変身してないからこんな音は出せないし」

白昼夢「……」フィヨフィヨ

……ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

449 : ◆s7soK/wALM - 2014/03/26 18:26:30 YtPsJ422 315/418

触手「……そったら……詰まる所、嬢ちゃんはこう言いたいんかい?」

触手「この地の底から響いてくるような音は、死んでもうたスライムの怨みg」

グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

召喚士「……」

触手「……」

白昼夢「……」フィヨフィヨ

キュルルルルゥゥゥゥゥゥゥ

召喚士「えっと……この音ってもしかして、お腹の音?」

触手「……食い足りないまま死んだから今も腹を空かせて……ってことやったり?」

召喚士「それはそれで怖いけど……その割りには可愛らしい鳴り方な気がするような……」

450 : ◆s7soK/wALM - 2014/03/27 19:40:06 GiP9u9Ns 316/418

触手「この音は……そっちの方から聞こえてきとるみたいやな」クネリ

召喚士「そっちの方ってことは……もしかして」ソロソロ

水溜り?「」グゥゥゥキュルルルル

触手「……この水溜りから音がしとるみたいやな」

召喚士「それじゃあコレって……生きてるってこと、だよね?」

触手「まぁ、そうなるやろなぁ」

召喚士「こんなに形が変わってるのに……大丈夫なのかなぁ?」

触手「ん~、少なくとも腹を鳴らす位の元気はあるんやない?」

召喚士「……でも全然動かないよ? 動けない位に弱ってるってことはないかな?」

触手「いんや……この場合は寝とるか気ぃ失っとるってところやと思うで?」

452 : ◆s7soK/wALM - 2014/04/07 17:03:18 f9GeVJjA 317/418

召喚士「寝てるか気を失ってるか、ねぇ……それなら呼び掛けたら起きるかな?」

触手「せやなぁ……うしっ! そったら嬢ちゃんが声かけてみぃや」 ウネリ

召喚士「うんっ! ……あれ? でも……ひょっとして、しょっくんが声をかけた方が良いかな?」

触手「ん? そらまた何でや?」

召喚士「いやね? しょっくんならこの子に分かるように話しかけられるんじゃないかな~って思ったんだけど」

触手「あ~……それは一理あるかもやけど……まぁ、やめといた方がえぇやろな」

召喚士「えっ? なんでなんで? 良いアイデアだと思うんだけど」

触手「いや~ワイ自身もどないな状況だったか分からんけど……一度はソイツのこと呑んどる訳やし?」

召喚士「……そう言えばそうだったっけ……」

触手「せやろ? まぁワイは目が覚めた後ソイツが逃げんように気ぃ付けとくわ」 ウニョロニョロ

453 : ◆s7soK/wALM - 2014/04/08 09:50:20 pOfWeJBs 318/418

召喚士「そっか……うん、それじゃあお願いねっ! 結構早いから気を付けてね?」

触手「あいよっ! 任しときぃやっ!」ウネウネ

召喚士「……よしっ! スライムちゃ~んっ! お~~いっ!」

水溜り?「」 シーン

召喚士「……お~~~いっ!! 起きて~~~っ!!」

水溜り?「」 シーン

召喚士「う~ん……起きないねぇ」 フゥ

触手「そったら寝とるんやなくて気ぃ失っとる感じかもなぁ」

召喚士「それだと……やっぱり軽く叩いたりした方が良いのかな?」

触手「ん~~……まぁいきなり噛み付いてくることもあらへんやろし、そんな感じでえぇんちゃう?」ウニョリ

454 : ◆s7soK/wALM - 2014/04/08 20:54:33 pOfWeJBs 319/418

召喚士「だよね……それじゃあ……っ」ツンッ

水溜り?「」プルンッ

召喚士「! ……お~いっ」ツンツンッ

水溜り?「」プルルンッ

召喚士「……おぉ~」 マジマジ

触手「……? 嬢ちゃん? どないしたん?」

召喚士「ふぇっ!? あっ、なっ! なんでも無いよっ!? うんっ! なんでもっ!!」 ワタワタ

触手「ホンならえぇけど……起こすんならもうちっと強めにやったらなアカンのやない?」

召喚士「もうちょっと強く……そうだよね、うん……それじゃもう一回っ!」 スッ

召喚士「スライムちゃ~~~んっ!!! 起~~き~~て~~!!!」 パチュンパチュンパチュン

456 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/08 16:16:09 vYdmKw8o 320/418

水溜り?「」ドゥルンドゥルンドゥルン

召喚士「うわっ、すっごい波打ってる……けど、やっぱり起きないみたい」

触手「ん~……これ以上の力で叩いてダメージになってもアカンしなぁ」

召喚士「ん~……っ! そうだ! それならっ」 スクッ

触手「おっ? 何や思いついたんかいな」

召喚士「まぁねっ! ちょっと上に行ってくるから、その間スライムちゃんのこと見ててねっ」

触手「あいよっ! まかしときぃ!」

タッタッタッタッ

・・・

1召喚士が戻ってくる所から or 2待ってる間の触手達の様子 安価↓(安価無しなら1)

457 : 以下、名... - 2014/05/08 16:23:05 1M1AYPOI 321/418

せっかくだから2で

458 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/08 16:39:52 vYdmKw8o 322/418

・・・

触手「さてと……まかしときぃって言ったはえぇけど……」

水溜り?「」 キュルルルルゥゥ

白昼夢「……」 フィヨフィヨ

触手「……嬢ちゃんがおらんくなると、メッチャ静かになってまうわなぁ」

白昼夢「……」 フィヨフィヨ

触手「そういや、腹音させて寝とる水溜りを抜いたらドリーと2人きりっちゅうことになるんか」

白昼夢「……」 フィヨフィヨ

触手「そういやバカ馬とは一緒におるみたいやけど、ワイとドリーだけゆうんは初めてかも分からんなぁ?」

白昼夢「……」 フィヨフィヨ

459 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/08 17:03:57 vYdmKw8o 323/418

触手(……嬢ちゃんはあぁ言うとったけど……ホンマにお喋りなんかいなぁ)

触手(何かの姿になっとらん時は何を考えとるかよぅ分からんからなぁ)

触手(ホンマはドリーがお喋りなんや無くて、嬢ちゃんがそう思い込んどるだけとかや無いんかね?)

白昼夢「……」 フィヨフィヨ

触手(どうにもドリーとお喋りっちゅうワードが繋がらんわなぁ)

触手(ワイとしてはもっと、何ちゅうかアレやな……言葉少なめなクール系って印象があるわな」

白昼夢「……?」 フィヨ...

触手「そんでもって目元もキリッとした感じで声はちょっちハスキーな感じ?」

触手「髪とか肌はまぁ、真っ白として見た目はやっぱり……(安価↓)やろな!」

* 1ロリ or 2JK or 3お姉さん

460 : 以下、名... - 2014/05/08 17:49:01 xM4E6JiQ 324/418

どれもすごい捨てがたい
があえてロリ

461 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/08 19:15:54 vYdmKw8o 325/418

触手「うんうん、ロリ特有の幼さとクールな性格のギャップが萌えやな!」

触手「……いやしかし、ロリな印象に関しちゃあのバカ馬の所為もある様な気ぃも……ん」

白冷幼女「……」 ジトッ

触手「あ、ありっ? 何で来ないな所に幼女って……んがっ」

触手(しもたっ! 途中から心の声だだ漏れで喋ってたんとちゃうかコレっ!?) ダラダラ

白冷幼女「……」 チョイチョイ

触手「お、おぉっ? な、何や? 手招きって……来いってことかいなぁ?」 ウニョリウニョリ

触手「あ~っと……ど、どうしたんドリー? あ~、もしかしてワイと話す為にそないな姿n」

白冷幼女「だまれ、いんじゅー」 グワシッ

触手「ぉっふおっ!?」 グニュニッ

462 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/08 19:44:42 vYdmKw8o 326/418

白冷幼女「もうそうしてる ヒマが あるなら もっと やくにたつことを かんがえる」 ギニギニ

触手「ほっ、ほぁ……っ、ド、ドリーはん? 何をいきn」 グニニッ

白冷幼女「……へんじは?」 ギニュッ

触手「はいぃぃっ!! わっかりましたぁぁっ!」 ニュビシッ!

白冷幼女「ん……それだけ……」 テイッ...シッシッ

触手「おぅっ……わ、わかりましたスンマヘン」 シュゴシュゴ

白冷幼女「……」

触手「……」 ウネウネ

…………シーン…………

触手(これは……これは……っ、チャンスやでぇっ!!) ブルリ

463 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/09 00:09:31 0lobOU.g 327/418

触手(何はともあれ、今の状態ならワイの方もドリーが何を言っとるか分かる)

触手(今までなんだかんだでコミュニケーションとっとらんかったからなぁ)

触手(これを機にえぇ感じに仲を深めたろうやないかいっ) グネネッ

触手(それに今回は上手いことにドリーが変身しとるんも幼女やしなっ」

触手「上手いこと仲良うしていけば……ぐふふふふっ」 チョンチョン

触手「嬢ちゃんが帰って車での間……ちっとばかし楽しく過ごしてもバチはあたらへんよなっ!」 クイクイッ

触手「ぐへへへへっ、よぉ~っしそうと決まれば先ずは……んっ?」 グイグイッ

白冷幼女「……」 ゴゴゴゴゴ

触手「……ぁ~……もしかして、ワイってば……まぁたやらかしてもうた?」 ダラダラダラ

白冷幼女「……」 フッ

464 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/09 01:08:24 0lobOU.g 328/418

・・・

召喚士「よいしょっ、よいしょっ」 チャポチャポ

召喚士「ふぅ、思ったより時間がかかっちゃったなぁ……っとと」チャプンッ

召喚士「もしかして、スライムちゃん起きてたりするかなぁ? それならそれで良いけど……」

召喚士「やっぱり、折角ならキチンと挨拶して仲良くなりたいしねっ」

召喚士「よしっ、着いた……あ~、しまったなぁ……お鍋持ってると扉が……んっ、しょ」 チャプッ

召喚士「よし開いたっ! 二人とも、お~待たs」

白冷幼女「……へんたい、へんたい……しんじゃえ」 グリグリ...ゲシゲシ

触手「あばっばばばっ! う、上履きでグリグリはやめてててててっ!? ひぎぃっ! あ、あおぉぉぉっ!」 ビッタンビッタン

召喚士「」

467 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/16 11:02:14 Oudf8WUg 329/418

白冷幼女「いつも、いつも……ヘンなことばかり かんがえて……はずかしくないの?」 ゲシゲシ

触手「ほ、ほあぁぁぁぁっ!! あ、アカンっ! そこはっ! そこはぁぁぁぁぁっ!! 」 グネグネ

白冷幼女「……はなしを、きくっ」 ズンッ

触手「ほぎゃぁぁぁぁっ!! ……き、聞いてますぅ……聞いとりますぅぅぅ」 ビクビク

白冷幼女「なら こたえる……いきてて はずかしくないの?」 ジトッ

触手「あぁぁぁ、そんなジト目で見んとい……あれ? 何やさっきよりも質問が悪くなっとるようn」

白冷幼女「……」 グリグリ

触手「はっずかしぃぃぃ~~っ!! 生きててホンマにスンマヘ~~ンっ!!」 グネリグネリ

白冷幼女「フン……そうおもうなら こんごは もっと……?」 チラッ

召喚士「……あわわわわわわっ」 カタカタカタ

470 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/16 18:45:44 Oudf8WUg 330/418

触手「おっ? 嬢ちゃん戻っとったん? せやったら 声掛けてぇな~」 ウネウネ

白冷幼女「……」 グリグリ

召喚士「う、うん……何ていうか……声を掛けられなかったっていうか」

触手「ん~? あぁっ! ワイが大きな声だしとったからビックリさせてもうたんかい?」

触手「せやったらスマンかったなぁ~、ついつい声が大きなってもうてな~」 ウネリ

召喚士「……それは、まぁ……謝られてもなんだけど……それより、しょっくん?」

触手「んっ? どした? 聞きたいことでもあるん?」

召喚士「いや……その、その子はドリーなんだろうな~っていうのは分かるよ?」

召喚士「……何でしょっくんが踏まれてるのかは、置いておくとして」

召喚士「さっきからず~~っと踏まれっぱなしだけど……痛くないの?」

471 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/29 21:55:21 4kFFO7D. 331/418

触手「何やそないなことかい? そらモロチ……モチロン痛いに決まっとるがな」

召喚士「そ……そうなの? 何だかさっきまで叫んでた割りに平然としてるから」

触手「あぁ成る程……確かにさっきまで派手に叫んどったからなぁ」

触手「まぁアレや、そこら辺も含めてプレイの一環ってな感じやね」

召喚士「ぷ……ぷれい?」

触手「せやな、実を言うとワイも最近まで痛いモンは何をしても痛いっちゅう考えやったんやけどな?」

触手「この感じをなんちゅうたらえぇんかな……せや! 我々の業界ではご褒美ってなk」

白冷幼女「……フンッ!!」 ゴスンッ‼

触手「はっふぉいっ!?」 ビクーン‼

白冷幼女「……フンッ! ……フンッ!!」 ガスッ!ガギンッ!

473 : ◆s7soK/wALM - 2014/05/29 22:36:20 4kFFO7D. 332/418

触手「ちょっ、ドリー? なんやメッチャ痛……って!?」

白冷幼女「フンッ! エイッ! オラッ!」 ガキョ!メキョ!ドゴンッ!

触手「イッタタタタタッ!? おまっ! 釘バットって! そないなモンどっから!?」 ビタンビタン

白冷幼女「……そこのヤマから」 グググッ

触手「ななななんちゅうこっちゃ! ま、待ってぇな! 流石にそないなモンでやられたらいt」

白冷幼女「……いたいのが、ごほうび……なんでしょ?」

白冷幼女「なら…………たっぷり、ごほうびあげるね?」 ニコリ

触手「お、おぅふ……それは確かにさっき言うたけど、流石に釘バットは拷m」

白冷幼女「セイッ!!!」 ブォン‼

触手「ひぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」 グッシャァァァッ

476 : ◆s7soK/wALM - 2014/07/10 16:20:07 bdHLXBeA 333/418

・・・

召喚士「」 ガタガタガタ

触手「」 ヒクッヒククッ

白冷幼女「ふぅ……やっと しずかに なった」 ポイッ ガランガランッ

白冷幼女「……」 チラッ

召喚士「!?」 ビクッ

白冷幼女「……ゴメンなさい……おこる?」 モジッ

召喚士「ふぁいっ!? えっ、あっ、んっと? なな、何の話かなっ?」

白冷幼女「……しょーかんしに、アレのこと みててって いわれてたのに……」

白冷幼女「アイツだけじゃなくて、わたしも ちがうことしてて……だから……」 シュン

477 : ◆s7soK/wALM - 2014/07/10 16:38:53 bdHLXBeA 334/418

召喚士「へっ? ……あ、あ~~……な~んだぁ、そんなコト別に気にしなくって良いよっ! うんっ」 ブンブンッ

白冷幼女「……でも……しょーかんしが いっしょー けんめいに やってるのに……」 フルフル

召喚士「そ! そんな気にしなくって良いって!」 ワタワタ

白冷幼女「……もし めをはなした すきに いなくなっちゃってたら……」 グスッ

召喚士「その時は~……また一緒に探して貰うコトになってたと思うけど」

召喚士「そうだったとしても、ドリーも探すの手伝ってくれてたでしょ? ねっ?」 ギュッ

白冷幼女「それは……そうだけど……」

召喚士「でしょ? だったら別に良いって! ホラ! スライムちゃんも変わらずソコにいるしさっ!」

召喚士「だからさ? そんな顔しないで? ねっ?」 ニコッ

白冷幼女「…………んっ……わかった」 グシグシ

482 : ◆s7soK/wALM - 2014/09/04 14:27:40 VsAPHIRE 335/418

・・・

召喚士「よしっ、それじゃあ気を取り直してっと!」 チャポッ

白冷幼女「……? しょーかんし……その おなべは?」

召喚士「んふふ~っ、これは昨日アッちゃんが作ってくれたスープの残りだよっ」

召喚士「すっごく美味しかったから今日のお昼に食べようと思って残しておいたの」 ガコッ

白冷幼女「ん……いい におい」 クンクン

召喚士「でしょっ? これならスライムちゃんも良い匂いで飛び起きるとおm」

触手「ほぁ~、ホンマにえぇ匂いやなぁ~嬢ちゃん!」ウゾウゾ

召喚士「ひゃ!? しょ、しょっくん!? ……あんなにされたのに、もう目が覚めたの?」

触手「なはははっ!ワイも伊達に焼かれたり潰されたりしとらんっちゅうこっちゃな!」 ウネリン

485 : ◆s7soK/wALM - 2014/09/07 16:16:31 dJcvumDk 336/418

召喚士「……何度も焼かれたり潰されたりしてるなら、そうならない様に気を付けようよ……」

触手「いやいやいや! そないな守りに入ってもうたら何もおもんないやないk」

白冷幼女「……おもしろい って……なにが?」 カラララッ

触手「ごめんなさい、最初から何も面白くなかったので釘バットは勘弁して下さい」 ウニョロロ

白冷幼女「……」 チラッ

召喚士「……あ、えとっ……しょっくんも一応反省してる……と思うから、ね?」

触手「せ、せやで! ホンマにもうふざけたりせぇへんから! せやからなっ? なっ?」 グネグネ

白冷幼女「……ふん」 ポイッ...カランカランッ

召喚士「……ふぅ……も~変な汗かいちゃったよ~……しょっくんもコレに懲りたら少しはマジメにねっ?」

触手「ふ……ふひぃ……何やワイもメッチャ変なしrやなくて汗! が出てきおったわ~っ!!」 ヌメヌメ

486 : ◆s7soK/wALM - 2014/09/07 16:45:20 dJcvumDk 337/418

白冷幼女「……」 ジトーッ

召喚士「……しょっくん」

触手「イヤイヤ、ちゃうねん! 今のは別にふざけたんとちゃうねんて!!」

触手「何ちゅうかホレッ! 別に変ってのはそう言うんやなくてやな!? ベトベトして気持ち悪いみたいってか!」 ヌトヌト

白冷幼女「……しょーかんし、やっぱり アレは はんせー してないと……」

召喚士「……まぁまぁ、今回は少し言い間違えただけで変な意味とかも無いし、ね?」

白冷幼女「えっ」

触手「えっ」

召喚士「……えっ?」 キョトン

触手「……っ! ほ、ホレッ!! 嬢ちゃんもあぁ言うてるやん! せやからセーフやセーフ!!」 ウニョルルン

487 : ◆s7soK/wALM - 2014/09/07 17:20:14 dJcvumDk 338/418

白冷幼女「……」 チッ

召喚士「……??? あれ? えと、もしかして私いま変なこと言ったりしちゃった?」 アセアセ

触手「いやいや、な~んもやでっ? まぁ言うても嬢ちゃんは天使やなぁ~、っちゅうことだけやな!」

召喚士「はいっ!? えっ、まってまって? 何でいきなりそんな事になるのっ?」

触手「なはははっ! そら天使のコトを天使や言うんは当たり前やないの、なぁ?」

白冷幼女「……どうい……ふほんい だけど」

召喚士「ドリーまでっ!?」

触手「ほれほれ、んな当然の話はもうえぇから……さっさと話を進めんかい?」

白冷幼女「……どうい……ふゆかい だけど」

召喚士「えぇぇ~……いや、でも……何かすっごくモヤモヤする……」

489 : ◆s7soK/wALM - 2014/09/07 18:06:30 dJcvumDk 339/418

触手「ほんで? ここに姐さんお手製のスープがあるっちゅうことは、や」

触手「ソレを使うて腹ペコなスライムを胃袋から起こしたろ、っちゅうことなん?」

召喚士「……ホントに話を戻すんだ……いっつもしょっくんが脱線させるのに……」 ブツブツ

触手「……お~い? 嬢ちゃ~ん?」

召喚士「……しょっくんが言ったので合ってますよ~だ」 ムスーッ

触手「何や嬢ちゃん、別にそないに拗ねることあらへんやないの」

召喚士「別に拗ねてなんかいませんよ~だ」 フイッ

触手「……いやぁ~、それにしてもやっぱり嬢ちゃんは色々と気が利いとるわなぁ~」

触手「スープ入れた鍋の他にちゃんと皿も用意しとる辺り、やっぱりそこらの三流とは思い遣りがちゃうよなぁ~」

召喚士「……」...ピクッ

494 : ◆s7soK/wALM - 2014/09/29 13:32:38 1CmPyVOg 340/418

触手「そらまぁ、召喚獣相手ゆうてもメッチャでっかいのやら強そうなん相手やったらそないな事するのかもやけど」

触手「そこんとこ、嬢ちゃんはワイみたいんから何から差別無く気ぃ利かせてくれるさかいホンマ嬉っしいわ~」 ウネッ

召喚士「……」 ピクピクッ

触手「召喚獣に優しいわぁ、器量よしだわぁ……嬢ちゃんに召喚されるモンらはみ~んな幸せモンやわなぁ~」 ウネネッ

召喚士「……も、もうっ! しょっくんったら! そんな風に煽てたって、そのっ、どうもしないんだからねっ!!」プイッ

触手(頬を軽く膨らませながらそっぽ向いとる癖に耳が真っ赤とかホンマにチョロカワ過ぎやでしかし)

触手(……この調子で煽てたら、ひょっとしてどうにかしたりするなんてコトも……)

白冷幼女「……」 ジトッ

触手「……! そ、そないなこと! 考えとらん! 考えとりまへんでっ!? イヤ、ホンマに!!」

召喚士「へっ? あ、そう……なの? 別にそんな必死に言わなくても平気だけど……」

497 : ◆s7soK/wALM - 2014/10/06 13:09:02 SRRbXtdU 341/418

触手「ま、まぁアレや! 嬢ちゃんの良さとか話しとったらキリがあらへんからなっ!」

触手「早いとこ、ソコの幸せモンにスープを分けてやったろうやないの」

召喚士「あっ、そっか……うん、そうだね! あんなにお腹を鳴らしてたんだもんね」

召喚士「それじゃあ早速……あれ? 何だかお鍋がさっきよりも重……」

な|スライム|べ 「……」 ドップリ

召喚士「ふやぁっ!?」 ビクンッ

触手「な、何やいきなり変な声出し……ふおぉぉっ!?」

白冷幼女「……! なべの なかに……いつのまに……っ」

な|スライム|べ「……」 ゴッキュン...ゴッキュン...

召喚士「……? この音……ひょっとして、飲んでる音?」

501 : ◆s7soK/wALM - 2014/10/06 20:23:56 SRRbXtdU 342/418

な|スライム|べ「……」ズゾゾゾゾッ

触手「中がどないなっとんのか分からんけど……多分そうなんやないかなぁ」

な|スライム|べ「……」ズゾッ...ヌルンッ

白冷幼女「……でてきた」 ジリッ

触手「!! うっしゃ! 嬢ちゃん、安心しぃ! ワイのホコリに掛けて逃がさへんからなぁ!」ウニョルルンッ

召喚士「うん、お願い……逃げないでくれるのが、一番だけど」 ジリッ

メタルスライム「……」 プルン...フルルルッ

白冷幼女「ぜんぶ でてきた……しょーかんし」

召喚士「うんっ……あ、あのっ! スライムちゃn」

メタルスライム「……こ……コハ?」 プルン

504 : ◆s7soK/wALM - 2014/10/11 23:13:31 AeFAQGNE 343/418

召喚士「えっ? ……い、今のって……?」 チラッ

触手「……聞き間違いや無いで、ワイもしっかり聞こえたでぇ」

白冷幼女「……ソレが……しゃべってた」

メタルスライム「……!……さっきの、ヘンな……ニンゲン……ッ」 フルリ

召喚士「……! ま、待って! さっきは驚かせちゃってゴメンっ」

召喚士「召喚されたばかりだったのに、ビックリしたよね……もうあんな風にしたりしないから、話を聞いて……?」

メタルスライム「……ソウいって……どうセ……また……!」 ジリッ

触手「あ~、警戒するんも分かるで? でもホンマに危害は加えんさかい安心しぃや、チビ助」 ウネリ

白冷幼女「……しょーかんしは いい にんげん……いまも あなたを たすけようと していた」

メタルスライム「ニンゲンが、スーを……たすケ……? ソんなの、ウソだっ」 ジリジリ

506 : ◆s7soK/wALM - 2014/10/24 17:08:03 aAkWPN9M 344/418

触手「……まぁ、信じろ言われてホイホイ信じられる訳は無いわなぁ……けどなぁ」

触手「今しがたオマンが平らげたスープを用意したんは、ソコの嬢ちゃんなんやで?」 ウネリ

メタルスライム「……えっ」

触手「気ぃ失っとるクセに、盛大に腹を鳴らしとったオマンに食わせたろってな」

メタルスライム「……」 チラッ

触手「ホンマにとっ捕まえたいだけやったら、やり様は幾らでも有るけども」

触手「別に手間をかけんでも……チビ助一匹捕まえるくらい訳ないんやでぇ……? 」 ウゴゴゴッ

メタルスライム「~~っ」 ビクッ

召喚士「コラッ! しょっくん、メッ!」ベチンッ

触手「ほんがっ!?」 ビターンッ

507 : ◆s7soK/wALM - 2014/10/24 18:01:57 aAkWPN9M 345/418

メタルスライム「!?」

召喚士「そんな怖がらせる様な言い方して……そういうのは良くないですっ!」

触手「あててて……い、いや嬢ちゃんコレは……」

召喚士「ワザとなんでしょ? 分かってるよ!」

触手「……!」

召喚士「しょっくんが脅かして私が優しくする……アメとムチってことでしょ?」

召喚士「でもね? そんなの……しょっくんが悪者になってまでやって欲しくない」

触手「……嬢ちゃん」

白冷幼女「……」 フゥ

召喚士「……そ、そんな訳でね? 脅かす様なコト言っちゃったけど、ホントは怖くないから安心して?」

511 : ◆s7soK/wALM - 2014/10/28 12:58:33 4MdZn9xY 346/418

メタルスライム「……」 ジッ

召喚士「……あ~……う~……そ、そうだ自己紹介! 自己紹介がまだだったよね!」

召喚士「先ずは私からっ! 私は召喚士! 召喚術師をしてるよ! ヨロシクねっ?」

メタルスライム「……」 ジィッ

召喚士「……そ、そっちの女の子はドリーっていうの! デイドリームっていう珍しい召喚獣で色んな姿に成れるんだよっ!」

白冷幼女「……」 ペコッ

メタルスライム「……」 ジィィッ

召喚士「……こ……こっちが、触手のしょっくんで……」

触手「よろしゅうな~チビ助~」 ウネウネ

メタルスライム「……」 ジィィィッ

514 : ◆s7soK/wALM - 2014/11/16 16:31:59 67QPShgY 347/418

召喚士「あと、今ここにはいないけどユニコーンのユっくんが……」

メタルスライム「……」 ジィィィィッ

召喚士「ぁ~……ぅ~……そのぉ……次はスライムちゃんも自己紹介……してくれたりは……」

メタルスライム「……」 ジィィィィィッ

召喚士(だ……誰か助けて~~っ) ダラダラダラ

触手「……流石にその態度はいただけんでぇチビ助」

メタルスライム「……」 チラッ

触手「その様子からして召喚獣と違うんやろ? せやったら突然のコトで混乱しとるんはよ~分かる」

触手「せやけどなぁ、ホンならそれこそ今は大人しくワイらの話を聞いとくんが得策やで」

触手「それとも訳も分からず、こないな殺風景な所に押し込まれっぱなしでいる方がえぇんかいな?」

516 : ◆s7soK/wALM - 2014/11/16 18:47:47 67QPShgY 348/418

メタルスライム「……ソトにダすキが……あるってイうの?」

触手「そらそうやろ、どうせ話すんならもっと明るい所のがえぇに決まっとるやん、なぁ嬢ちゃん?」 ウネウネ

召喚士「うぇっ!? あっ、そりゃあもうっ!」

メタルスライム「……それナらハヤくここからッ」 ジリジリ

触手「せっかちなやっちゃなぁ……嬢ちゃん、こらもう自己紹介は後回しのがえぇかも分からんで?」 ウネリ

白冷幼女「……わたしも そうおもう……あのこ とても こわがっている」

召喚士「……っ……そう、だよね……分かった」

召喚士「それじゃあ……えと、スライムちゃん? 今から外に案内するね」

召喚士「だけど、ここはすぐ近くに崖もあるし何よりスライムちゃんのいた所とはスゴく遠い場所なの……だから」

メタルスライム「……フン」 フルン

517 : ◆s7soK/wALM - 2014/11/24 18:15:38 WYoTzxKk 349/418

・・・

ピチョン…ピチョン…

召喚士「……」 カツン カツン カツン

触手「……」 ウネウネ

白冷幼女「……」 ペタッペタッペタッ

メタルスライム「……」 ポインッポインッ

召喚士(……うぅぅ、沈黙が息苦しいよぅ……)

召喚士(でもでも、もう少しで外に出るんだし……そうしたら、きっとお話もできるよね?) チラッ

メタルスライム「……」 ギロッ

召喚士(……できる、のかなぁ……うぅぅ……んっ?)

518 : ◆s7soK/wALM - 2014/11/24 18:50:19 WYoTzxKk 350/418

白冷幼女「……」 ペタッペタッペタッ

触手「……」 ウネ チラッ ウネッ チラッ

召喚士「……しょっくん、どうしたの?ドリーのことチラチラ見たりして」

触手「……んっ? あ、あぁイヤ~……別にそない大したことあらへんから気にせんでや~」 ウネリ

白冷幼女「……? わたしが なにか?」 ペタッペタッ

触手「……い、いやぁホンマに何でもあらへんから……」 ウネリネリ

白冷幼女「…………あやしい、さっさと はくじょうする」 ジトッ

召喚士「……そう言えば、さっきまでドリーの前にいたよね? どうして今はドリーの後ろにいたの?」 ジッ

触手「!? そ、それは……き、気のせいやて! 別に最初からワイはドリーの後ろn」

メタルスライム「……ソいつ……のぞきこンでた」 ボソッ

519 : ◆s7soK/wALM - 2014/11/24 19:13:59 WYoTzxKk 351/418

触手「んなっ!? お、オマッ! 何をっ!」 ニュルリ

召喚士「!! スライムちゃんが話をっ……って、覗き……こんでた?」

白冷幼女「…………なにを?」

メタルスライム「……そっチのシロいのの、ヒラヒラのナかを」

触手「バッ!? 余計なコトを言うんやn」

召喚士「しょっくん?」

触手「…………ハイ」 ダラダラ

白冷幼女「せつめいする」 ジトッ

触手「……コレはそう、言うなれば紳士の嗜みっちゅうか……本能っちゅうか……」

触手「そ、そうや! ワイは別にヤマしい気持ちでスカートの中を覗いとったんと違うんやっ!!」 ニュリーンッ

521 : ◆s7soK/wALM - 2014/11/24 23:10:52 WYoTzxKk 352/418

白冷幼女「……なら どういう きもちで のぞいてたか いってみる」

触手「……えぇやろ、コレを聞けばワイの言葉がウソや無いって分かるはずやからな」 ウネッ

触手「そもそも、今のドリーの姿はワイの考えとったドリーのイメージが形になったモンやろ?」

召喚士「えっ、そうだったの?」

白冷幼女「……」 コクリ

触手「つまり今のドリーはワイが考えた通りのクール系幼女そのものになっとる訳や」

触手「せやけど、ホンマにワイの想像通りのモンになってるかを確信するんに、一個だけ確かめとらんかった所があったんよ」

触手「それが即ち……パンツやったんや!」 ウネーン!

召喚士「…………えっと……ゴメン、意味がよく分かんないや……色んな意味で」

触手「まぁ嬢ちゃんには分からんやろけどなぁ……ナオンを語る上でパンツは外せない要素の一つなんよ」 ウネウネ

526 : ◆s7soK/wALM - 2014/12/14 17:15:19 BBNoSvUA 353/418

触手「そもそもパンツっちゅうんは下着な訳で、それはつまり本来人目に触れるモンや無い筈なんや」 ウネウネウネ

触手「せやけどナオンの場合はスカートを履くコトで本来見えへん筈のパンツが見えてまう事案が発生してまう」 ウネウネウネウネ

触手「その事案に対してどないな対策を取るかっちゅうんも関わって来おるけど今回ソレは置いとくとして」 ウネウネウネウネウネ

召喚士「あ~……えぇっと……しょっk」

触手「基本的に見せつけるモンや無いけど見えてまう可能性があるっちゅう現実がナオンのパンツに変化を生むんや!」 ビタンッ

触手「穢れ無き白は無垢なる証! 情熱の赤は攻めの姿勢! 漆黒は何物にも染まらない神秘!」 ビタンビタンッ

触手「プリントパンツは可能性の坩堝! 自分自身の喜びと見られるコトへの意識の狭間を揺蕩う乙女心の発露!」 ビッタンビタンッ

召喚士「……あn」

触手「故に! ドリー!! おまんのクマさんパンチュはこの上なく!!! この上なくジャスティs」

白冷幼女「っせい!! 」 ドゲシッ!!

529 : ◆s7soK/wALM - 2014/12/21 17:50:55 HYQz5qzw 354/418

触手「あだぁっ! ちょっ、おまっ、階段でそないなことしおったら落っこちてま……」 グネグネ

白冷幼女「……」 ニッコリ

触手「……ちょっとタンm」

白冷幼女「お! ち! ろっ!!」 ゲシッ!ゲシッ! ドゲシッ!!

触手「ほがっ!? ふげっ!? おわぁっ!! おわっ、おわあああああぁぁぁぁぁ!!」

召喚士「ど、ドリー! 流石にここの階段でソレはダメだよっ!」

白冷幼女「……べつに これくらい、アレには なんてコトない」 プイッ

召喚士「そうだとしても、メッ! だよ? もう……しょっく~ん! だいじょb」

ビュバッン!!

召喚士「きゃっ! ……えっ? な、なに今の? スゴイ速さで何か……」

531 : ◆s7soK/wALM - 2015/01/12 21:06:50 LLKL5NS6 355/418

白冷幼女「……! しょーかんし、スライムが いないっ」

召喚士「えっ……えぇぇっ!? いないって、さっきまでソコに……」 ハッ

召喚士「まさか、今のスゴイ速さのが……ってことは」

白冷幼女「……スライムに にげられた」

召喚士「ま、マズイよ! 追いかけなきゃ!!」 ダダッ

召喚士(この家の周りなら兎も角、少し離れたらトラップが一杯だし)

召喚士(それに気付けたとして迂回した先には崖がっ)

バタンッ!!

召喚士「っ! スライムちゃ~~んっ! 危ないから戻ってきt」

ガラララッ!! ピギィィーーーッ

533 : ◆s7soK/wALM - 2015/02/01 21:01:32 4oFWSs5U 356/418

召喚士「!!」

召喚士(崖の方向 鳴き声 崩落音 距離 遠すぎる 私じゃ 間に合わな)

白冷幼女「しょーかんしっ!」

召喚士「っ! ~~~っ」 バサッ

召喚士「召喚士の名と契約のもと、我が前にその権能を示したまえ!」 ググッ

召喚士「汝! 混沌の彼方より来たりしモノ! その腕で余さず掬い給え!」 キィィィィィィッ!

召喚士『インフィニティ・エンブレイス!!』 ブンッ

召喚士(お願い! しょっくん、間に合って!!)

………ゴゴゴゴゴゴゴ

・・・

534 : ◆s7soK/wALM - 2015/02/01 21:18:04 4oFWSs5U 357/418

メタルスライム(……迂闊、だった)

メタルスライム(急いで逃げることに必死で、崖に突っ込むなんて)

……ガラララッ

メタルスライム(何とか途中の枝にしがみ付けたけど……これはマズイ)

……ザァァァァァァァ

メタルスライム(川……しかも、流れが激しい)

メタルスライム(落下の衝撃は、多分……耐えられる)

メタルスライム(でもあの流れの川は……深さによっては這い上がるまで息が持たない)

……ミシ、ミシシシッ

メタルスライム(……枝が、もう持たない……ここは一か八か向こう岸に目掛けて……ん?) ゴゴゴゴゴゴゴゴ

535 : ◆s7soK/wALM - 2015/02/01 21:25:46 4oFWSs5U 358/418

大量触手「「「「「ウッオオオォォォ! マっとレ! イまたすケたるデぇェェっ!!」」」」」ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

1361112828-535




メタルスライム「!!? ひ……ひやぁあああぁあぁぁあああぁ!!!?」 バキッ! ヒュゥゥゥゥッ......

538 : ◆s7soK/wALM - 2015/02/09 01:10:33 YzdPBaHc 359/418

・・・

メタルスライム「…………っ」 フルンッ

メタルスライム(あ、れ……ここは……? たしか、崖から落ちて……それで……) プルッ

大量触手「「「「「お? なンや、ようやッとオめザメかイなチビすケ」」」」」 グネネネネッ

メタルスライム「……っ、~~~~~~っ!!?」 ビクッ

大量触手「「「「「いっヤぁ~、ぶじにタすケたおもゥたラきぃうしなッとルし」」」」」

大量触手「「「「「なんヤまにあわンかったかってキモがひえタでぇ?」」」」」 グネリグネリ

メタルスライム「~~~~~~っ」 プルプルプル

大量触手「「「「「……? なんやダまりこくりヨってかラに……クちがキけんよウになったんカ?」」」」」

白冷幼女「……さっさと そのこ から はなれる……あきらかに おびえてる」 ハァ

540 : ◆s7soK/wALM - 2015/03/16 14:10:02 mKG.kMOA 360/418

大量触手「「「「「あぁン? なんや、コないなイケメンをつかまえてアんマりないいグさやな」」」」」 ウゴウゴウゴ

白冷幼女「……うるさい うっとおしい なまぐさい めざわり……さっさと おくりかえす」

大量触手「「「「「……いや、ホンマにあンまりないイぐさヤすぎやおもうんやケど……」」」」」 グネングネン

白冷幼女「……」 ジトッ

大量触手「「「「「あぁモう! わかっタわかッた! ……えんやドッコイ……しょっ!!」 ブォンブォンブォン

触手「ふぃ~っ……ほれ、コレでえぇやろ?」 ウネウネ

白冷幼女「いくらか まし、くさいのは あいかわらず だけど」 フンッ

触手「んっな!? ちょっ! 待たんかドリー! ワイはそないに臭いことあらへんやr」

白冷幼女「ほら、もう だいじょうぶ だから おちついて ……ね?」 ソッ

メタルスライム「……っ」 プイッ

542 : ◆s7soK/wALM - 2015/04/29 17:53:46 Dr1N8jTo 361/418

触手「おおっとぉ? なんやドリー、おまんも避けられとるやないかい」 ウニウニ

白冷幼女「……」

触手「あっれぇ~? 今のドリーは別に見た目うっとおしくも臭くも無いんやけどなぁ~?」

触手「せやのに避けられるとか、ひょっとして内面的な意味でビビられてるんやn」

・・・

召喚士「よい、しょっ……んっ、しょ……ふぅ」 ヂャポン

召喚士「う~……ちょっと、多く作りすぎちゃったかなぁ? でも足りないと困っちゃうし」

召喚士「……まぁ、余っても明日食べれば良いんだけどね、っと」 ヂャプン

召喚士「ええっと、しょっくん達は……さっきはこの辺りにいたはずなんだけど……」

……スッ!ゴスッ!ドスッ!

543 : ◆s7soK/wALM - 2015/04/29 23:20:15 Dr1N8jTo 362/418

触手「タンマ! マジでタンマ!! アカンて! そんなん痛いとかいう話とちゃうやん!?」 ノタクタノタクタ

白冷幼女「わたし! が! だれの! せいで! こんな! このっ! このっ!」 ザクッザクッザクッ

触手「分かった! 謝る! 謝るさかい、せめて鈍器でお願いしますっ!」 グネリグネリ

白冷幼女「? なにを いってるの……これは りっぱな どん、き!」ブオンッ

触手「ひいっ!? イヤイヤイヤ! シャベルをその向きで振ったら切れてまうからなっ!?」 ズゾズゾ

白冷幼女「……そのときは あたり どころが わるかった って だけ」

触手「……思っくそ狙った上で切りに来といてその言い訳は流石に無い……って」

召喚士「……二人とも……今度は、何を……」 ヂャブン

触手「嬢ちゃぁぁぁんっ! ナイスなタイミングやぁっ! 助けてぇな! ドリーの奴ホンマにメチャクチャなんよ!!」グネリグネリ

白冷幼女「……」 チッ

546 : ◆s7soK/wALM - 2015/05/03 20:56:06 o3MbVd5g 363/418

召喚士「ん~……ドリー? ケンカしちゃダメとは言わないけど、あんまり痛いのは……ね?」

白冷幼女「……わかった できるだけ きをつける」 ハァ

触手「………そこは曖昧にせんと、ハッキリやらん言うて欲しいところなんやけどなぁ~」ウネリ

白冷幼女「そもそも いんじゅーが へんなことを いわなければ いいだけの はなし」 ジトッ

召喚士「って言うか、今のドリーは『しょっくんのイメージしたドリー』なんだよね?」

召喚士「なら、今のドリーの性格はしょっくんの思ってた通りな訳だから……」

触手「あ~、あ~、聞こえへん聞こえへんな~んも聞こえへ~ん」 グネグネリ

白冷幼女「……」 スチャッ

召喚士「ドリー、無言でシャベルを構えないっ……しょっくんも……ね?」

触手「あ~……そったら、おふざけはホンマに終いにするさかい、堪忍な?」 クネリ

548 : ◆s7soK/wALM - 2015/07/05 01:51:45 0ED7Z7Hk 364/418

白冷幼女「……」 フンッ

召喚士「んっ、約束だよ? さてとっ、それじゃあ……スライムちゃん」

メタルスライム「!」 ビクッ

召喚士「あっ、大丈夫だから! 私はココ、スライムちゃんはソコ」

召喚士「人間のこと……イヤ、なんだよね? これ以上は近づかない……だから、ね?」

メタルスライム「……」 ジィッ

召喚士「……その……崖から落ちた時にケガとかはして無い、かな?」

メタルスライム「…………」 ジィィィッ

召喚士「……っ」

メタルスライム「………てない」 ボソッ

550 : ◆s7soK/wALM - 2015/07/05 15:38:32 0ED7Z7Hk 365/418

召喚士「……! そ、そっかぁ! 良かったぁ……パッと見ただけじゃよく分からなかったから」

メタルスライム「……」 プイッ

召喚士「あっ……えと、そう! 良かったらコレ、どう?」 ヂャポッ

メタルスライム「……?」 チラッ

召喚士「スライムちゃん、中々目を覚まさなそうだったからスープを作ってきたんだぁ」 カパンッ

……フワァッ……

メタルスライム「……」 ピクッ

触手「おっほ! コラまたウンマそうなえぇ匂いやなぁ~」 ウネウネ

召喚士「そ、そうっ? えへへっ……アッちゃんに教えてもらった作り方で作ってみたんだぁ」

召喚士「スライムちゃん、あのスープ好きみたいだったから……材料は前とちょっと違うけど、味は中々だと思うのっ」 フンスッ

552 : ◆s7soK/wALM - 2015/07/20 02:14:52 CGeDWYZQ 366/418

メタルスライム「……」 ジィッ

召喚士「えっと……どう、かな?よかったら」

メタルスライム「……そんなの、いらない……食べたく、ない」 プイッ

召喚士「えっ?」

メタルスライム「別に……さっきのスープも好きとかじゃないし」

メタルスライム「それに、お腹なんてまったく空いてn」 クギュゥゥゥ

白冷幼女(……おなかの おと?)

触手(メッチャ腹へってるんやないかい)

召喚士「……ぁ~……え、っと~……」

メタルスライム「~~~っ……とにかくっ、いらないからっ」 クギュルルルゥゥ

555 : ◆s7soK/wALM - 2015/07/20 14:22:55 zr7BrTPA 367/418

召喚士「……でも、今の……」

メタルスライム「……~~~っ」 プイッ

召喚士(あうぅ、どうしよう……完全に怒らせちゃった感じだよ) ドヨーン

召喚士(でも、お腹は空いてるみたいなのにどうして……?)

白冷幼女「しょーかんし……」 ソッ

触手「……ふむ」 ウネウネ

メタルスライム「…………っ」 キュルルルル

触手「…………あ~、嬢ちゃん嬢ちゃん? ちぃっと質問なんやけど、えぇかい?」

召喚士「へっ? 質問? ……良いけど、なぁに?」

触手「あ~いやな? スープのえぇ匂いを嗅いだら思い出したんやけど、ワイってばまだ朝から何も食っとらんかったんよ」

557 : ◆s7soK/wALM - 2015/07/23 14:07:39 G5.4hWE2 368/418

触手「ほんで思ったんやけど、ひょっとして嬢ちゃんとドリーもまともに食っとらんのとちゃう?」

召喚士「あ~……そう言えば、確かに」

白冷幼女「……ごはんまえに しょーかん してから ずっと さがしてたし ねぇ」

メタルスライム「……」

触手「思った通りやな……ん、そんならまぁ本題に入るとやな」 ウネウネ

触手「ぶっちゃけな、ワイもごっつぅ腹ぁ減ってきてもうたさかい、そのスープちっとばかし貰えんかなぁ~……なんて」 ウネリ

召喚士「スープを? うん、それなら結構多めに作ってあるし全然オッケーだよ?」

メタルスライム「……」 ピクッ

触手「おっほ! ホンマかい? いっやぁ~流石は嬢ちゃん! 太っ腹やで……何でも言ってみるもんやなぁ」 ウネウネ

召喚士「もうっ、大袈裟だなぁしょっくんは……それじゃあ」 チャプッ

558 : ◆s7soK/wALM - 2015/07/23 14:34:36 G5.4hWE2 369/418

触手「おおっと! タンマやタンマ! 嬢ちゃんがよそってくれへんでえぇんよっ!」 ウネネッ

召喚士「へっ? えっと……何で?」 キョトン

触手「いや~、仮にもワイと嬢ちゃんは召喚獣と召喚主の関係やろ?」

触手「せやのに、主にメシを作ってもらった上に配膳までやらせるっちゅうんは、やっぱアカンなぁ思うたんよ」 ウニウニ

召喚士「しょっくん……いきなりどうs」

触手「そんな訳で! スープくらい自分でよそうさかい! ホレ、嬢ちゃんはソコで待っといてや!」 グイグイ

召喚士「あっ! ちょっと待っ、わ、分かったから! 分かったから押さないでったら 」 ワタワタ

白冷幼女「……?」

触手「よぉ~しよしよし……そったら、いざ……おっほ~~っ……やっぱホンマに美味そうな匂いやなぁ~~」 チャププッ

メタルスライム「……」チラッ

563 : ◆s7soK/wALM - 2015/11/12 02:44:29 qzsFJeyY 370/418

触手「そったら先ずは、こったら美味いモンをこさえてくれた嬢ちゃんの分~っと、ホイどうぞやで」 チャプッ

召喚士「う、うん……ありがと」

触手「よしよし……そったら次はドリーの分や、ホレぎょ~さん食べや~」 チャポポッ

白冷幼女「……ん」

触手「うしうし……ホンでお待ちかねのワイの分~! あぁぁ……ホンマに美味そうやなぁ」 チャププッ

メタルスライム「…………………」 クキュルルルル

触手「うっし! ホンで最後はヤッパ、どんな時でも天使なワイらのマスターに日頃の感謝を込めて~っと、ホイ!」 チャップン

召喚士「……へ?えっ……と? うん?」 キョトン

触手「……んー? どうしたんやー嬢ちゃん? 受け取ってくれへんのー?」 ズイッ

召喚士「えっ……でも、私の分はもう貰ってるよ?」 チャポッ

567 : ◆s7soK/wALM - 2016/01/12 00:53:03 NavQpEM2 371/418

触手「な……なんやってーー! しもたー! 嬢ちゃんへの感謝の気持ちの余りについついつい一杯余計によそい過ぎてしもたーー!」 ウネーン!

召喚士「え……え~……」 ポカーン

白冷幼女「……」 …ハァ

触手「うあーー! やってもーたー! ワイとしたことが何たる不覚ーー! どないすればえぇんやーー」 ウネネーン!

召喚士「……あっ、だったら まだ手をつけてないんだし鍋に戻しt」

触手「却下」

召喚士「えっ」

触手「そないな行儀の悪いことアカンわ、絶対アカン、そらもうアカン、アカンったらアカン」 ウネウネウネ

召喚士「そ、そう……かな? ……あっ! それじゃあユっくんの分って事n」

触手「却下」

570 : ◆s7soK/wALM - 2016/01/12 01:57:42 NavQpEM2 372/418

召喚士「えっ」

触手「アイツは……あ~……いつ帰ってくるか分からんし、それまでこのまま残しとくんは~……エイセイテキや無いんやないカナーと」 ウネウネウネ

召喚士「……そう、だね……うん……そうだよね……なんか、ゴメンナサイ」 シュン

触手(あぁぁあぁあぁぁぁお願いやからそないにシュンとせんといてぇぇぇえ) フルフル

白冷幼女「……」 ジトー

触手(あぁドリー! オマンまでそないな目で! ありがとうございますっ! でも今はフォローしたってっ! 頼むっ! ) グネリグネリ

白冷幼女「……それじゃあ その すーぷは どうしたら いいの かしら」 ハァ

触手「!……あー、ソレやったらワイにえぇ考えがあr」

召喚士「あっ! そうだそれならしょっくんが飲めばいむごっ!?」 モガモガ

白冷幼女「……」 ガッシリ

572 : ◆s7soK/wALM - 2016/01/16 00:26:41 cMF0eD6E 373/418

触手(ナイスフォローやドリー! せやけど無理やり嬢ちゃんの口塞ぐとかメッチャ羨ましいっ! そこ変わってぇな!) グネグネ

白冷幼女「……」 ギロッ

触手(ありがとうございます!! やなくて、ごめんなさい! 冗談です! 真面目にやりますんで! ホンマに) ウネウネ

メタルスライム「……?」 ジィッ

触手「ゲフンゲフン……あー、せや! こったら時は、森の神様に御供えするんがえぇかもしらんわなー!」 ウネウネ

召喚士(御供え? 森の神様……? しょっくんったら何を) フゴフゴ

白冷幼女「……いんじゅー に しては いい
かんがえ」

触手「せやろー! 日々の糧を恵んでくれとる自然に感謝を、ってな!」 ウネウネ

白冷幼女「……でも おそなえ したあとの すーぷ は どうする つもり?」

触手「そないなこと、決まっとるやないかー! こないに美味しいスープやったら、放っといても 森 の 生 き 物 が 残 さ ず 食 べ て まうやろー」 ウネウネウネ

577 : ◆s7soK/wALM - 2016/02/10 01:01:23 /qf72Lms 374/418

召喚士(森の生き物……って、しょっくん何を)

白冷幼女「……それも そうね きっと あっと いうまに からっぽね」

召喚士(ドリーまで? ……この辺りに一見して無造作に置いてある食べ物に口をつける様な生き物なんているはず……ん?) クイックイッ

白冷幼女「……」 ジーッ

召喚士「……? えっと、ドリー?」

白冷幼女「……」 チラッ

召喚士( ? ドリーの視線の先に……はっ!?)

メタルスライム「……」 ソワソワプルプルソワソワプルプル

召喚士(も……もの凄~~くソワソワしてるっ!?)

触手「よぉーーし! そったら、膳……もとい善は急げやでーー!」 ムンズッ

581 : ◆s7soK/wALM - 2016/03/27 23:44:05 cTrZ/x1w 375/418

触手「確か、こっちの方にお供えモンをするんに おあつらえ向きな木ぃがあった筈なんやけどな~」 ウネリウネリ

メタルスライム「……」 ソワソワチラッチラッ

召喚士(……お供え物を置く場所を探すしょっくんと、それをチラチラ盗み見るスライムちゃん……)

召喚士(さっきからの しょっくんの言動と、ドリーの行動……ここから導き出される、答えは……)

召喚士「……!!」 ピコーン

触手「……おー! ココやココ! ウンウン思った通りえぇ感じやなーっと」ウゾウゾ...コトッ

触手「よっし! 後はちょちょっと周りを整えて~……うっし、これでよしっ」 ウネリウネリ

白冷幼女「……ん……かんぺき……いんじゅーにしては いいしごと……ねっ しょーかんし」 スッ

召喚士「ぷはっ! ……あ、う、うん! スゴイ! ショックンサイコー!」 ビシッ

触手「なっはっは! そらおおきに! さ~てそったら……ワイらはあっちで食事の続きといきまっか」 ウネウネ

584 : ◆s7soK/wALM - 2016/04/09 15:21:51 /U1rNY0Y 376/418

白冷幼女「ん……ちかくに いたら……もりの いきものが ちかよって これない ものね」 クイッ

召喚士「そっ……ソッカー! ソレモソウダネー!」 ビシッ

触手「ほな行こか~……っと、そう言えばソコのチビ助は一緒に食わへん言うてたんやったなぁ」 ウネリン

メタルスライム「……っ」 プルプルプ...

触手「そったら~……まぁワイらの食事が終わるまで、ちっとばかし そこらでノンビリしときや」 ウネウネ

メタルスライム「……」 ピクッ

白冷幼女「……がけも だけど……まものよけの わな とかも あるから……あまり はなれるのは きけん」

触手「そういうこっちゃ、まぁ おとなしゅう待っとったら そこら辺も含めて色々ちゃ~んと説明したるさかいな」 ウネウネッ

メタルスライム「……」 プイッ!

触手「うし、分かった っちゅうことでえぇな? ……ほな! 嬢ちゃん行くで行くで~っ」 ウネリウネリ

586 : ◆s7soK/wALM - 2016/04/09 23:56:59 zbgiGsAQ 377/418

召喚士「そ、ソダネー! イコイコ……ちょ、ちょっと しょっくんっ 押さなくても大丈夫だからっ そんなに押したらくすぐった……んひゃっ」 ムニムニ

触手「イヤイヤ、コレは進行をスムーズにするためヤカラー、シャアナインヤー ホンマ シャアナイワー」 ウネリンウネリン

白冷幼女「……」 スチャッ

シャアナイシャアナ……チョッ ドリー タンマタンマッ ジョークッ コイキナ ジョークヤカラアアァァァァッ!!?

メキャァァァ......ン......

メタルスライム「」 ビクッ

メタルスライム「……」

メタルスライム「……」 チラッチラッ

メタルスライム「………」 ソワソワプルプル

・・・

589 : ◆s7soK/wALM - 2016/04/27 22:57:54 rd2yAjs. 378/418

...ガサガサ...

召喚士「ここからなら……うんっ、見える見える」 ヒョコッ

...ガササッ...

白冷幼女「きをつける……みられたら また ふりだし」 クイッ

召喚士「ぁぅ……ごめん……で、でもでもっ」

肉塊『マァマァ ソナイ シンケイシツニ ナランデモ エェンヤ ナイカイ ドリー?』 ニチニチ

肉塊『サッキカラ キョロキョロ シトルケド アレハ スープ イガイ ミエトランヤロ ジッサイ』 グチグチ

白冷幼女「……」

召喚士「……しょっくん」

肉塊『ン? ナンヤ フタリトモ ソナイニ ミツメオッテ カラニ』 ピュルルー

593 : ◆s7soK/wALM - 2016/04/30 07:51:18 Tjse3mGE 379/418

白冷幼女「その じょうたいで へいぜんと はなされると かなり ぶきみ」 ハァ
召喚士「なんだか いつもより回復が遅いみたいだけど 大丈夫?」

白冷幼女「えっ」

召喚士「えっ?」

白冷幼女「……そこ?」

召喚士「えっ? あれっ? ……何か変なこと言ったかな?」 アタフタ

肉塊『ナハハハッ! イヤ~ ヘンナコト アラヘンデ~? イツモ ドオリノ テンシ ップリヤ』 クチクチ

白冷幼女「……」 ハァ

召喚士「??? よく分からないけど……魔力切れとかかな? だったら……あ、あれ?」 ヨロッ

肉塊『ア~ ジョウチャン ヤメトキ? マリョク ギレハ ソノ トオリ ヤケド、キレ トルンハ ジョウチャンノ ホウ ヤカラ』 ミチミチ

596 : ◆s7soK/wALM - 2016/05/02 07:45:49 1wNujRhY 380/418

白冷幼女「! しょーかんし だいじょぶ……?」 ギュッ

召喚士「あ……だいじょぶ、ちょっとフラついただけだから」 ...ニコッ

召喚士「それにしても……魔力切れって……なんで、こんな急に……?」

肉塊『ベツニ キュウデモ ナイ オモウデ? ココ ナンニチカ マリョク ツカイ コンドルシ』

肉塊『ソレニ オトトイノ ヤラ サッキノ ヤラデ イッキニ ギョウサン ツコウタ ヤロ?』

召喚士「……そういえば」

肉塊『ユウテモ カンゼンニ マリョクガ ノウナッタント チャウ ミタイヤシ』

肉塊『スコシ オトナシュウ シトッタラ ジョウチャン ナラ スグ カイフク スルヤロ』

召喚士「……でも、それだと しょっくんが……」

肉塊『ナァ~ニ ワイナラ コノトオリ ピンピン シトル サカイ キニ セントイテヤ~』

599 : ◆s7soK/wALM - 2016/07/18 17:41:33 /52BJ3HM 381/418

召喚士「ホントに? 無理してない?」 ジィッ

肉塊『シテヘン シテヘン、ベツニ コレ クライ タイシタ コトヤ アラヘン シナ~』 ピュルルー

召喚士(ちっとも大したこと無くなさそうなんだけどなぁ……) ジィッ

肉塊『ナンヤ ソナイ ミツメ ラレルト テレテ マウワ~』 グニグニ

召喚士「……分かった、でも回復するだけの魔力が溜まったら すぐに使ってよ?」

肉塊『ソラ モチロン 、ソントキャ エンリョ セント イタダキ マスワ~』 ミチュミチュ

召喚士「ん、そうしてよ? 絶対だよ?」

肉塊『アイア~イ リョウカイ ヤデ~』 グニェリグニェリ

召喚士「ホントに分かってるのかな~……もう」 スッ...カチャン

白冷幼女「……? しょーかんし? あのこのこと みてなくて いいの?」

600 : ◆s7soK/wALM - 2016/07/18 18:18:44 /52BJ3HM 382/418

召喚士「そっちはスゴ~ク気になるけど……しょっくんを あのままには、ね?」

召喚士「魔力の回復には休息と食事が一番って話だし、今の内に少し食べておこうかなぁって」

白冷幼女「そう……じゃあ、なにか あったら こえを かける」 ガサッ

召喚士「ん、ありがとね? 少し食べたら交代するから」

白冷幼女「ううん きに しないで、わたしは へいき だから しょーかんしは ゆっくり たべてる」

召喚士「ドリー……でも、ドリーにも」

白冷幼女「……あとで しょーかんしと いっしょに たべる、だから いい」 フルフル

召喚士「っ! ……うんっ それじゃあ、アーンして食べさせたげるからねっ」

白冷幼女「………………ん」 ガサガサ

肉塊 (ハイッ! 出ました! 普段はクールなあの子が不意に表す優しさと、それに応じるかわい子ちゃんの粋な計らい! 可愛らしさと可愛らしさの応酬! そして一見して無愛想とも思える返答を返す幼女の後ろ姿からのぞく うなじとお耳! 処女雪の如きその肌を朱に染める様は、あぁ! 極めてプリチー!アンド、キューット!んでもって そんな幼女を微笑みながら見送っちゃったり なんかしちゃって もう決定! ここがキマシタワー建設予定地!本日より建設開始!本当にありがとうございました!!) グッチャネグッチャネ

603 : ◆s7soK/wALM - 2016/07/19 00:24:00 2VV2TBeM 383/418

召喚士「あの、しょっくん? ひじょーに言いにくいんだけど……」 タジッ

肉塊『……ンッ? オオット ナンヤナンヤ? ワイニモ ナンヤ アルン カイ?』 ビュニニ

召喚士「いや、えっと、ね……その、こんなこと言うのもアレなんだけどね?」 ヒキッ

召喚士「……スープ飲んでる横であまり暴れて欲しくない、かな? 流石に そんな激しく動いてると、ちょっと……」 ウプッ

肉塊『ンア? オット! コイツァ エロウ スンマヘン! イッヤァ~ ツイツイ テンション アガッテ モウテナ~』 グチグチ

召喚士「そ、ソッカーソレナラシカタナイネー」

肉塊『ナハハハッ! ソレモコレモ ジョウチャンラ ……ッ?』 ゾクッ

草ド叢「……」 ゴゴゴゴゴゴゴ

肉塊『…………アワワワワワ』 ピクピクピクピク

召喚士「……? しょっくん どうしたの?」

605 : ◆s7soK/wALM - 2016/07/27 22:31:46 q4I09RMY 384/418

草ド叢「………(ダ・マ・レ)」 パク•パク•パク

肉塊『ハ、ハヒィィッ』 ビチッ

召喚士「??? えっと、しょっくん本当にどうしたの? 何か そっちに」 フイッ

肉塊『ジョ! ジョウチャン! ウ、ウルサシテ ホンマ ゴメンナッ!』 ビビッ

肉塊『ワイハ シバラク スミッコデ ダマットク サカイ! キニセント ユックリ タベタッテヤ! ナッ!!』 ビビビッ

召喚士「へっ? あ、いや別にそこまで気を遣わなくても」

肉塊『エェカラ エェカラ! アンマシ サワガシュウ シトッテ チビスケニ バレテモ アカンシナ!』

召喚士「それはまぁ、うん……ちょっと今更な気もするけど」

肉塊『イヤイヤイヤ、イマカラデモ オソカナイ! ホ、ホナナ!』 ウゾリウゾリ

召喚士「あっ! しょっくん待っ……行っちゃった……急にどうしちゃったのかな」

607 : ◆s7soK/wALM - 2016/08/31 23:11:31 9/9pgt82 385/418

召喚士「……それにしても」

...シーン...

召喚士(本当に静かになっちゃった……なんだか変な感じ)

召喚士(日が高い時間に外で少し遅めのお昼ご飯……なんだかピクニックみたいだけど)

召喚士(こんなに静かな中で一人ご飯って言ったら、むしろ……)

・・・

召喚士(だ、ダメダメ! 今は昔の事で落ち込んでる場合じゃないんだから!) ブンブン

召喚士(今はとにかく魔力を回復させないとなんだから! 考える前に! 栄養補給!!) ...ズズッ...コクンッ

召喚士「……」 ズズッ...ゴクッ...ズズズッ

召喚士(……静かだなぁ) ゴクン...ハァ

610 : ◆s7soK/wALM - 2016/09/08 00:35:35 Inxacvq2 386/418

召喚士(やっぱり皆と……でもでも、気を遣ってくれたのにソレって何だかナ~) ムムム

召喚士(だけど、このまま一人で食べ続けるのもちょっと……サビしい、かなぁ?) ハァ

召喚士(……あ~~っ! ダメダメ! どうして一人でいるとこう、グルグル考えちゃうのかなぁ) ブンブンッ

召喚士(前はこんなこと無かったのになぁ……やっぱり賑やかなのに慣れちゃったから、かなぁ) カチャッ...ズズッ

召喚士(ドリーはともかく、しょっくんとユっくんがいると何方かと言うと騒がし……) ...ハッ

召喚士「……そう言えばユっくん、朝食後の運動にしては、随分と帰りが遅いような」

召喚士(時間は……日の傾き方からして、お昼を過ぎたくらいの筈)

召喚士(この時間ならむしろ、お昼の走り込みに出掛け直しててもおかしく無い)

召喚士(だけど帰ってきた様子も出掛け直した感じもなかったし……これは)

召喚士「何かあった、とか?」 カチャン

614 : ◆s7soK/wALM - 2016/12/25 17:10:16 KhQ4ncuQ 387/418

召喚士(いや、流石に無いかぁ……それだったらユっくんも何かしら連絡を……あっ)

召喚士(そう言えば、さっきまで地下にいたんだった……あの深さじゃ遠くからの念話だと届かなかったかも)

召喚士(いけないいけない、『いかなる時も召喚獣の動向は把握しておくこと』)

召喚士(召喚状態を維持する場合の鉄則なのに……師匠がいなくて本当に良かった) ブルリ

召喚士(……よし! そうとなったらユっくんが今どうしてるか確認しないとだね!)

召喚士(え~っと……魔力の流れに意識を集中し、て……ん~~) ムムムッ

召喚士(魔力の流れは4本、すぐ近くに感じるのは3本……コレがしょっくん達の筈だから……)

召喚士(残る一本を辿っていけば……よしっ! 捉えたっ) グッ

召喚士(……あれ? 割と近い所にいる感じ……道草を食べてる? でもこんな所に美味しそうな草あったかなぁ)

召喚士「まっ、直接ユっくんに聞けばいっか……よぉし……念、話っ!」 キュピーン

615 : ◆s7soK/wALM - 2016/12/25 17:30:17 KhQ4ncuQ 388/418

召喚士【おーい! ユっく~ん! 聞~こ~え~ま~す~か~?】 ユンユン

ユニコーン【………ぇぇ……そ……た……で…たねぇ】 ザザザザ

召喚士(ん~? 何だか声が遠い……それに何だかあっちには聴こえてない感じ?)

召喚士(あっ、そっか……いま私の魔力が少なくなってるからいつもの加減だと足りてないのかも)

召喚士(それじゃあ、もうちょっと力を込めて……っ……よし!)

召喚士【 ユっく~ん! ! 聞~~こ~~え~~る~~!!?】 ユンユンユン

ユニコーン【ブホァッ!! うぇっ!? えっ、ちょっ……いまの声って……ハニー!?】

召喚士【あ、聞こえたかな? え~っと、ちゃんと聞こえてたら返事をどうぞ~】 ユンユンユン

ユニコーン【聞こえてる聞こえてる! 聞こえてるけども! ちょっ、これ多分周りn……】 ザザザ

召喚士【えっ? なに? 最後なんだかよく聞こえなかったけど、どうしたの?】 ユンユンユン

620 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 11:05:09 Q2z4c5.U 389/418

ユニコーン【……な、なんでもないっスヨー? はは、ははははー】

召喚士【そう? それなら良いけど……あっ、そうだ! 何だかいつもより随分と帰りが遅いけど、大丈夫? 何かあった?】 ユンユンユン

ユニコーン【……あー、別に何も無かったヨー? ちょっといつもより道草が美味しくてさー、はははー】

召喚士【……ねぇ、ユっくん? 一つだけ聞きたい事があるんだけど】 ユンユンユン

ユニコーン【えっ!? な、何かナー? べ、別に俺ってば全くもっていつも通りのナイスガイっぷりで変な所なんて何もn】

召喚士【村の牧草地はダメって言われたからって、厩舎に紛れ込んでご飯もらってきてたりしてないよね?】 ユンユンユン

ユニコーン【えっ? あっ、そっち?】

召喚士【 ? そっちって?】ユンユンユン

ユニコーン【あ、あぁいや何でも無いって! うん、あ~……ソンナコト スルワケ ナイジャーン】

召喚士【……ユっくん?】 ユンユンユン

623 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 13:43:34 Q2z4c5.U 390/418

ユニコーン【いや、マジでやってないから! …………まぁ、村には行ったんだけど】

召喚士【やっぱり……もぉ~! ユっくん! ダメって言ったのに!!】ユンユンユンッ!

ユニコーン【アガガッ!? でかいでかい! 声でっかいって! 違うから! 村の子とお話ししてただけだってば!!】

召喚士【お話し? 村の子と? ……変なこと言って迷惑かけたりしてないよね?】 ユンユンユン

ユニコーン【俺が迷惑とかwww そんなの訳なww アッ イタタッ スミマセッ】 ザザザッ

召喚士【あれ? ユっくん? お~い! どうしたの? 何だか声が乱れてるけど】 ユンユンユン

ユニコーン【…………な、なんでもアリマセンヨー、ちょっと窪みに引っかかっちゃってサー、ハッハハー、俺ってばドジッコー】

召喚士【そ、そう? それなら良いけど、足元には気を付けてね?】 ユンユンユン

ユニコーン【ハイ気を付けて頂きましt wwww ……っ、ご、ご心配ありがとうございます】

召喚士【……? まぁ、とにかく! 村でのことは後でちゃんと聞かせてもらうからね? だから今日は寄り道しないで帰って来てよn】 ユンユンユン

624 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 14:58:06 bD7iGMMQ 391/418

ユニコーン【あ……あーーー! そうだしまった忘れってたーー! 俺ってやつは! いやーーやっちまったなーー!】

召喚士【んえっ? な、なに? どうしたのいきなり?? えっ? やっちまったって何が?】 ユンユンユン

ユニコーン【えー、あーーーその……ほら、アレだよアレ! キノコ!】

召喚士【えっ? キノコ?……えぇっと、ゴメンね? どうしてそこでキノコが出てk】ユンユンユン

ユニコーン【お師匠様の大好物のキノコのチーズリゾット! アレに使うキノコを採って来てって言われてたのをすっかり忘れてたーー! いっけねーーー!!】

召喚士【??? えっと、確かにあのリゾットに使うキノコはいま切らしてるけど……採って来てって頼んでn】 ユンユンユン

ユニコーン【いっやー! 今日の朝にしっかり頼まれてたのをすっかり忘れちゃってたわーーー! 俺ってば忘れん坊さんだなーーっはっはっはーー!!】

召喚士【えっ? 今朝? そんな話……してたっけ?】 ユンユンユン

ユニコーン【やっだなー! ハニーってば、そんな風にフォローしてくれなくっても良いんだZO☆】

召喚士【いやぁ、そういう訳じゃ無いんだけど……まぁいっか、とにかく一度戻ってきなよ? キノコならまた明日にでも取りに行けば良いんだし】 ユンユンユン

625 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 15:03:18 bD7iGMMQ 392/418

*朝の会話参照
>>322 ~

626 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 15:23:17 bD7iGMMQ 393/418

ユニコーン【い~やいやいや! そうはいきませんとも!! 一度主人に出された使命、果たして見せねば召喚獣の名が廃るってもんですよぉ!!】

召喚士【…………どうしたのユっくん? やっぱり何か……変な物でも拾って食べたんじゃ】 ユンユンユン

ユニコーン【あっはははは! んな訳ないじゃん! ご主人様の頼れる僕こといつものユッくんですよ~!なんつっt wwww アダッ ゴメンナサイゴメンナサ】 ザザザザッ

召喚士【…………??? あの、ユっくん?】 ユンユンユン

ユニコーン【あ~~ゴホン! まぁそういう訳だからさ! ちょ~~っとキノコを集めてから帰るから、帰るのにはもう少~しかかると思うからそのつもりで!】

召喚士【そ、そっか……それじゃあ、悪いけどお願い、ね?】 ユンユンユン

ユニコーン【あぁ任せt、あっ、あーーでも! 遅くなるって言っても、そんなには遅くならないから!! 日が沈む前だなんてそんな! ほんの小一時間ですから!!】

召喚士【…………………???? えっ、とぉ……?】 ユンユンユン

ユニコーン【だからぁ……そ、そう! おっさん! おっさんにも伝えといて! あと小一時間もしたら戻るって! お願いね! 】

召喚士【えぇっ? しょっくんに? う……うん、分かった伝えとくね】 ユンユンユン

627 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 15:57:15 bD7iGMMQ 394/418

ユニコーン【頼んだよ! できるだけすぐに伝えておいてね!! それじゃあ早速行ってきまーっす!!】

召喚士【あ、うん……気を付けてね~? 帰って来たら今日のお試し召喚で呼んだ子を紹介し……】 ユンユンユ...ブツッ

召喚士「あ、あれ? ん~? おかしいな繋がらない……なんでだろ?」 ムムムッ

...ガサガサガサッ

触手「おろ? なんや嬢ちゃん、もう食べ終わっとったんかい……って、どないしたん? そないに難しい顔しおってからに」 ウネウネ

召喚士「あっ、しょっくん……あれ? しょっくん体が元通りになってない?」

触手「そらまぁ、前にまともな姿で出てから一年以上も経っとるしなぁ? えぇかげん戻らんとワイが何のキャラやったか忘れられてそうやないか思うて」 ウゾウゾ

召喚士「ごめん、いつにも増してしょっくんがなに言ってるか分かんないや」

...ガサササッ

白冷幼女「いんじゅーの いうこと ……りかい しようと するだけ ……じかんのむだ……きにしちゃ だめ」

628 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 16:31:17 bD7iGMMQ 395/418

触手「おぉっ! ドリー! 本体は靄やら霞みたくフワッとしとって見たモンの望んだモンやら何やらに姿を変える能力をもった召喚獣で今は色白な見た目の通りに辛辣な言動を主にワイに向けて発散する幼女になっとるドリーやないか!!」 ウゾゾーン

白冷幼女「……わざわざ かいせつ どうも」 ハァ

召喚士「えっ……とぉ……まぁ、いいや……話を戻すけど、しょっくん体はもう大丈夫なの?」

触手「あぁぁっ!! なんや心配してくれるんかい? いっやぁ~! ワイを初めて召喚してくれはったあの日から! 一緒に積み上げて来た愛と親愛とゴニョゴニョの賜物やね! もはやワイと嬢ちゃんの間には何者も立ち入れんふっかぁぁぁ~~い信頼が築かr」 ウネウネグネグネ

白冷幼女「……」 ブォンッ‼

触手「ほっ、ほぁあぁああったあぁっ!!? お、おまっ! ドリーなにしとんの!? あ、危なっ! またワイをミンチにする気かいなっ!!」 グネネン

白冷幼女「…………また きざまれたく ないなら ……はやく こたえる」 ザクッザクッ

触手「幼女が汚いものを見る目でこちらを見つめつつ地面をスコップでザクザクと……アリだと思いmあっスンマヘンスンマヘン! ちゃんと話を進めるんでマジで勘弁してくださいお願いしますいやホント」 グネネン

白冷幼女「……」 クイッ

触手「ホッ……あ~、っと……何の話してたんやっけ……あ、あ~! ワイの体のことやったね! あ~うん大丈夫も大丈夫! 万全やあらへんけど普通にしとる分にはな~んも問題あらへんよ」 ウネウネ

629 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 17:24:39 bD7iGMMQ 396/418

召喚士「万全じゃない、ってどういう……本当は見た目ほど治ってないとか?」

触手「せやなぁ、このくらいの大きさで動く分にはえぇねんけど、体を伸ばしたり縮めたりはまだキッツいってところやな」

触手「実はお嬢ちゃんが昼飯食べとる間にな、さっきの草むらでそこらの虫やら草やら食べとったんよ」

触手「ほんで食べた分の栄養やらでここまで体を再生させたっちゅう訳やな」

召喚士「そうだったんだ……あっ! それじゃあもしかして、またケガしたりした場合は」

触手「また何かしら食べるなりせんとアカンやろなぁ……ってな訳でドリーもあんまりワイのことイジメんといてな~?」 ウネネンッ

白冷幼女「……それは だれかさん しだい」 ジトッ

触手「おぉ~怖っ……まぁ、そないな感じでワイの方は取り敢えず大丈夫って事は分かってもろたかいのう?」

召喚士「う、うん! でも、しょっくんも万全じゃないんだから、あんまり変なことしちゃダメだからね?」

触手「なははっ、嬢ちゃんに言われてもうたらしゃあないわな……まぁワイの事もこの辺でえぇやろし、そろそろ本題に入らせてもろてもえぇかいな」 ウネウネ

630 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/16 17:40:24 bD7iGMMQ 397/418

召喚士「えっ? ……本題、って何だっけ?」 キョトン

触手「そもそも、ワイが出てきた時に嬢ちゃんが何や難しい顔してウンウン言うとったやろ? アレはどないしたんよ? また何かやらかしたん?」

召喚士「またやらかした、って……も、もうっ! そんな、私がいつもやらかしてるみたいに言わないでよっ!」 ムムッ

白冷幼女「そのとおり、 やらかし ひんどは いんじゅーが あっとうてき……いんじゅーが しょーかんしに いう しかく なし」 ウンウン

召喚士「ド、ドリー……っ」 ウルウル

触手「いやいや、いまの言い方やと頻度はともかく、嬢ちゃんもやらかしとるって所は違わんのやないの?」 ウネンッ

白冷幼女「………………」 フイッ

召喚士「……ド、ドリーぃぃ」 ウルウル

白冷幼女「……わたしは あのこの ほうを みてたから しょーかんしの ことは みてなかった ……なにか あったの?」

召喚士「うぅ……ドリーの気遣いが辛いよぅ……えぇっとね? 実は……」

635 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:35:59 6B6vVSNg 398/418

・・・

召喚士「……って感じで、話の途中で念話が繋がらなくなっちゃったの」

白冷幼女「……」

触手「……」

...シーーン...

召喚士「え、えっと……? あの、二人とも? 黙っちゃってどうしたの?」

触手「……具体的に何が、っちゅうんは分からへん、分からへんけど……何かマズイことになっとるっちゅう気がしてたまらんわな」

召喚士「……っ! や、やっぱりそうだよね? だって絶対に変だったもん、あんな……」

触手「多分やけど間違いやあらへん……これはチャラ馬なりのメッセージやろな、でないとありえへんやろ……あのチャラ馬が……」 ウネリ

白冷幼女「……どうい」 コクリ

636 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:37:14 6B6vVSNg 399/418

召喚士「私のことを"ご主人様"なんて風に呼んだ上に、自分のことを私に"忠実な僕だ"なんて」
触手「頼まれとらんキノコ採りにわざわざ出向く上に嬢ちゃんとの念話を自分から切るやなんて」
白冷幼女「はなしかたが いつもより じゃっかん だけど まとも……そのうえ きょどうが ふしん」

召喚士「えっ」

触手「えっ」

白冷幼女「えっ」

触手「なんや嬢ちゃん、そないな所が気になっ……あぁ、なんや嬢ちゃん、ひょっとしてチャラ馬に主従関係を強調されたんが気になったん?」 ウネネンッ

白冷幼女「しょーかんし……さびしかった?」 ナデナデ

召喚士「……っ……と、とにかく! ユっくんの様子がおかしかったっていうのは間違いない、よね?」 カァァァッ

触手「せやな、そこに関しては疑う余地はあらへん思うわ」 ウネウネ

白冷幼女「ん……ゆにこーんが いんじゅーに すぐに つたえてほしい だなんて……ただごとじゃ ない」 コクリ

637 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:41:30 6B6vVSNg 400/418

触手「不本意やけど、その通りやな……アイツがワイに"すぐ伝えろ"言うたからには、よっぽど差し迫っとるって事で間違いあらへん」

召喚士「っ! ど、どうしよう……い、今からでもユっくんを助けに行くべきなんじゃ」 ソワソワ

触手「いや……助けが必要ってんならそう言うとった筈や……多分、チャラ馬が伝えたかったんは他のことなんやろ」 ウニウニ

白冷幼女「どうい……ゆにこーんは こいちじかん で もどるって いった……なら みのきけんが ある わけじゃ ないと おもう」

召喚士「そう、かな……うん、そうだね……ユっくんは、できないことを私に約束したりしないもんね」

触手「……しっかし、よう分からんのやけども……チャラ馬はキノコ採りに行く言うたって事やけど、キノコ採りって何の準備も無しにやれるもんなん? 」

召喚士「それは……あれ、そうだよね? ユっくん村の方に行ってたみたいだけど、キノコを入れる籠なんて持って行ってなかったと思うし」

召喚士「それに、いつもキノコを取りに行く所って距離で言ったらそんなに遠くないから、ユっくんだけで往復するなら採る時間込みでも小一時間も掛からないと思う」

触手「これは……いよいよもってキナ臭くなってきよったな」

白冷幼女「…………もし、ゆにこーん だけじゃ なかったと したら?」

638 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:43:12 6B6vVSNg 401/418

召喚士「……えっ?」

触手「……! せや、嬢ちゃんは"距離で言ったら遠くない"、チャラ馬"だけなら" そないに時間いらん言うとったな」 ウネッ

触手「ホンなら、嬢ちゃんが一緒の時は違ったんか? 誰かが一緒かどうかで掛かる時間が変わる何かがあるっちゅう事なんか?」

召喚士「えっと、それは……行く途中に結構高い崖があって……そこを通れば近道なんだけど、私が……そのぉ」 モジッ

白冷幼女「……それは しかたがないこと……きにしなくて いい」

召喚士「……ん、ありがとね? 一回だけ、どうしても急がなくちゃいけない時に通ってもらったんだけど……やっぱりダメで」 ...ハァ

触手「ちょい待ち、嬢ちゃんが崖を? チャラ馬に乗って? は? ホンマに?」 ウニョニョニョ

召喚士「へっ? う、うん……そうだけど」

触手「あんの駄馬ぁぁ……なんっちゅう事を……なんっちゅう事をぉぉぉ」 ウゾゾゾ

召喚士「あっ! ち、違うよ!? その時は日暮れが近かったから、私からお願いして通ってもらったの! それにユっくんも気を付けてくれてたしっ」 アセアセ

639 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:44:13 6B6vVSNg 402/418

触手(高いところが苦手な嬢ちゃんを乗せて崖降りぃぃ!? そんな、そんな……羨ましいことをぉぉぉっ!!)

触手(恐怖に身が竦んで震える嬢ちゃんが込み上げる感情を押さえ込みながら意を決して"大丈夫だから、お願い……っ"ってな具合にお願いしながら腕を首に回しちゃったりしてぇぇぇっ!?)

触手(駄馬は駄馬で"大丈夫だよ、目を瞑ってればあっという間さ"なんてな事をスカした面で宣った上で"じゃあ、イクよ……!"とか抜かしつつゆっくりと動き出しちゃったりしてぇぇぇぇぇっ!!?)

触手(フワッとした一瞬の浮遊感の後に来る衝撃に自分が引き返せない一歩を踏み出してしまった事を自覚して目をギュッと瞑りながら一層しがみ付いている腕と足に力を込めちゃったりしてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?)

触手(断続的に襲い来る衝撃に思わず"ひゃあっ、ぅあっ、ひんっ、ぃやあっ"とか押し殺そうとしても抑えきれない声をあげながらも続く衝撃に少しずつ終わりが近づいてきている事を感じながらその瞬間が訪れるのを"早く、早くぅ……っ"ってな具合に待ち望んじゃったりしてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!??!)

触手(嬢ちゃんに掛かる負担を最小限にしつつも出来るだけ早く済ませる為、これで最後とばかりに力を溜めながら"もう、限界だっ……イクよ!"ってな感じに最大の跳躍を試みる駄馬に"だ、ダメッ!イっちゃヤぁッ!私、も……もうっダメェ……っ"なんて具合に閉じた瞼から涙を溢れさせちゃったりしてぇぇぇぇぇっぇえ!?!!?)

触手(言葉とは裏腹にギリギリと締め付けてくる駄馬を決して離すまいとしがみ付く嬢ちゃんに駄馬自身も己の限界を悟って"ダメだっ……オレも、もう……イ、ク……おおおおお!!"と決死のラストスパートを決行! 襲い来る強烈な浮遊感に"イ……っゃあぁあああぁあぁあ!!"と全てを絞り出すような叫びをあげちゃったりなんかしてぇぇぇぇっええっぇえ!???!)

触手(最後の瞬間に全てを出しつくした駄馬自身も崩れ落ちそうになりながらも嬢ちゃんが痛くないようにゆっくりと……そして余韻冷めやらず未だに強く締め付け抱き締められてる事で感じている自分の苦しさを感じさせない爽やか気なスカした口調で激しく息を吐く嬢ちゃんを気遣うように"終わったよ……頑張ったね、怖かったろ?"とか言って嬢ちゃんが落ち着くまでそのままジッと待っちゃったりなんかしてえぇっええぇえっええっぇ!??!?!)

触手(そしてようやく落ち着いてきた事で未だに自分が駄馬の首をキツく抱き締めてたことに気付いて腕の力を緩めながら"もう、大丈夫……ゴメンね? 苦しかったよね"とか涙に濡れた瞳に憂いを帯びさせて尋ねてくるのに"キミの苦しさに比べたらそんなの、どうということもないさ"なんてスカした事を抜かしちゃう駄馬に"……ありがと"ってな具合に返しながら自分の上気した頬やら汗で張り付いた髪の毛に気付いて気恥ずかしい気持ちを"……エヘヘッ"ってな感じの悪戯な笑みで誤魔化したりしちゃってたってのかああぁぁあぁっあああっあぁぁああっ?!?!??!???)

触手(死ぃぃぃぃ……羨ま死ぃぃいぃいぃいいいいっぞぉおおおおっぉおお!!!!!) ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

640 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:46:39 6B6vVSNg 403/418

召喚士「……ね、ねぇ? しょっくんから、何だかこう……なんとも言えない圧力を感じるんだけど」 タジタジ

白冷幼女「……どうせ ろくでも ないことを かんがえてる……じかんが おしいから はなしを すすめる」 ...ハァ

召喚士「う、うん……お、お~いしょっく~ん? 話を進めるよ~?」 チョンチョン

触手「むほぅっ!? ……おぉう、ワイとした事があまりの羨m……いや、けしかr……あ~~ゲフンゲフン!」 グニニグニニ

召喚士「……え~と……大丈夫?」

触手「……スマンかった、さっさと話を進めよか」 キリッ

召喚士「あ、うん」

白冷幼女「……ゆにこーん だけなら じかんは かからない つまり ゆにこーんは だれかと いっしょに いる」

触手「チャラ馬はソレを伝えたかったっちゅうんか……でも、ホンなら何でまたそないに回りくどいことを」

召喚士「そうだよねぇ……ユっくんなら、お客さんは案内してきてくれるだろうし、危ない人ならそもそも連れてこない筈だし」

641 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:48:59 6B6vVSNg 404/418

白冷幼女「……せいりすると……だれかと いっしょで おきゃくじゃ ないけど てきでも ない……」

触手「誰かと一緒って事を言えない状況やけど、その誰かと小一時間もかけてキノコ採りに行っとる……明らかにここに向かってたんをやめてまで」

召喚士「ん~……確かに村からここまでの山道はキツイけど、ここに用があって来てるのにそんな小一時間も寄り道するのに付き合うかなぁ」

触手「そこも微妙なとこではあるわなぁ……っちゅうか、そもそも何でチャラ馬は突然キノコ採りなんて言い出したんやろか」

召喚士「えっ? それは……ユっくんは師匠の大好物なキノコのチーズリゾットを作るのに必要だから……って…………」

触手「それはそうなんやけど、それは表向きっちゅう事でやね? その裏にある意図が何やろって話なんやけども……」

白冷幼女「……もどる までに こいちじかん……こいちじかんは もどらない……それは、つまり?」

触手「……! 時間稼ぎ……いや、でも何でそないな事を? なんの為に時間稼ぎなんぞせなアカンの?」

白冷幼女 「ゆにこーんが そこまで する りゆう ……しょーかんしの ため いがいに おもい つかな……?」

触手「まぁ、それは……? 嬢ちゃん? ど、どないしたん!? 顔が真っ青やないか!」 ウニョーン

642 : ◆s7soK/wALM - 2017/12/20 21:52:07 6B6vVSNg 405/418

召喚士「……どうしよう……わたし、わかっちゃったかも」 カタカタカタ

触手「お、おう? ホンマかいな? でも何でそないに震え……っ」 ウネーン!

白冷幼女「……まさか……いや、ひょっとして」 ゴクリ

召喚士「……………………ししょーが……か、か……かえってきた……ってこと、かも」 プルプルプルプル

触手「…………」

白冷幼女「…………」

召喚士「…………それなら、ぜんぶ……せつめいが……ぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁぁ」 ガタガタガタガタガタ

白冷幼女「………………ど……どうしよ」

触手「……アカン……アカンで、考えるのに時間を掛けすぎてもうた……っ、直ぐにでも取り掛からんと……あぁでも、どう考えても間に合わへん!!」 ウゾゾゾッ

「間に合わない? それは、いったい何がどう間に合わないって?」

645 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:30:42 1BCvRMQg 406/418

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・


646 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:32:05 1BCvRMQg 407/418

……ゃん……~い……ょうちゃん……

召喚士(……?)

……ちゃん……レ、起きん……こないな……ちゃん……

召喚士(…………?)

……ったく……ホンな……したるでぇ~……

召喚士(……ん……だれか……よんd) モゾッ

触手「ほ~~れほれほれほれ~~」 ウニョグゾムニョズリュズゾヌポボッ

召喚士「っ、きぃやぁあぁあぁいぁぁぁああぁいあぁ!!?!?!」ゾゾゾワビククククンッ‼

触手「おぉ、ようやっと目ぇ覚ましたなぁ嬢ちゃん……おはようさん!」 ウニョリ

召喚士「ひ、ひぁ……な、なん……なんばしよっと……?」 ...ヒクンッ

647 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:34:45 1BCvRMQg 408/418

触手「……じょ、嬢ちゃん? どうしたん? そないけったいな話し方……もしかして、まだ寝惚けとるん? なら……」 ウニョル

召喚士「寝惚けてない!! 寝惚けてないから!!! そうじゃなくて、しょっくん!? いま何し……な、ナニされたの私!?」

触手「えっ、ナニってナニ……いやいやいや、別に大した事しとらへんよ? ただこう……」

召喚士「……こう?」

触手「触れただけで熔け崩れてしまう雪の結晶を愛でるかの如き繊細さでそっと添えた指先(触手)を慎重に、けれど大担に滑り込ませつつも薄皮一枚を擦るかどうかの絶妙な距離感を保ちつつ奥へ奥へ……
そして最奥へと至ったその刹那に、そこまでの道行で把握したその秘密の洞窟の柔壁に赤子の頬を触れるような優しさで触れると磨き上げられた珠を職人が最後に拭き上げる様に無駄なく一瞬で疾り抜けさせた……だけやで?」 ウニョリ

召喚士「…………それってつまり?」

触手「耳掃除やね」

召喚士「みみそうじ」

触手「しかも両耳同時やで? 中々の職人技やと思うで実際」 ニョロリ

召喚士「……」 プルプルプル

648 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:38:03 1BCvRMQg 409/418

触手「ん? なんや嬢ちゃん、そないに震えおってからに……ひょっとして、そないな所でうたた寝しよるから風邪でもひいてm」

召喚士「もっと! マシな!! 起こし方が!!! あるでしょぉがあぁあぁああぁあぁ!!!!」 ベチコーン‼‼

しょk・∵.「ぶb」 パァーンッ

召喚士「…………ぁっ」

・・・

触手「……っこらせ……っと、ふぅ……これで元通りやろかね?」 ウゾウゾ

召喚士「……や、やり過ぎちゃったのは、本当にゴメンナサイ……でも! 元はと言えばしょっくんに非があるんだからね! そこは忘れないでよねっ!!」 ビシッ

触手「いや~嬢ちゃんの耳がそこまで敏感とはこんな事ならもっとピアス穴に入った時に色々しておけば(いやホンマに堪忍な? ツイツイ悪ふざけしてまうのがワイの悪い癖やな~)」

召喚士(これはもう本当に一度どうにかしておかないと世の為にならないかもだなぁ)

触手「じょ、嬢ちゃ~ん? どうしたん? そないに見つめられると何や裏s……背筋がゾワゾワしよるんやけど」 ウネウネリ

649 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:43:46 1BCvRMQg 410/418

触手「っと、アカンアカン!! 何や随分と脱線してしてしもたけど、そないな場合とちゃうんやった!」

召喚士「誰のせいで……うぅん、ダメダメ話を進めないと……ふぅ……えぇっと、何があったの?」

触手「何があったも何も、お師匠はんから嬢ちゃんを呼んで来いって言われて来たんよ! 因みに大至急でって」

召喚士「……ホントニ?」

触手「因みに、一晩明けてレポ~トも纏まった頃合いだろうから、それも一緒に持って来るように伝えろって言われとるんやけど……」 ニョロリ

召喚士「…………」 フイッ

触手「…………終わっとらんかったかぁ」

召喚士「ほ、殆どは書き終わってるんだよ!? スライムちゃんの一件で師匠が帰って来た所までは書けてるんだよ!?」

触手「ホンマかいな! そんならあとちょっとの事やしパパパ~ッ!っと書いてもうたらえぇやん!!」

召喚士「…………そうなんだけど、ネ……その先の事がどうしても……サ」 フイッ

650 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:48:03 1BCvRMQg 411/418

触手「……?」

召喚士「どうしても書けないって言うか……思い出せないって言うか」

触手「はぁ!? 思い出せへんって、思い出すも何もチビ助にワイの分身をぶっ刺して送り返したった位で、その後は……あっ(察し)」

召喚士「アー ソウソウ ソウダッタ ヨネー? オカシイナー ナンデ ワスレチャッテ……アレー? デモ ナンダカ ホカニモ ナニカ アッタ ヨウナ キガs」 フルフルフルフルプルプルプルプル

触手「なんも!! な~んもあらへんかった!! いっやぁ~~涙涙の別れからの大団円!! かぁ~っ! えぇ話やったなぁ~~っ!」 ウネウネ

召喚士「ダイダンエン……? ホントニ? ミンナ シアワセ? カナシイ ヒトヤ ツライ ヒトハ イナカッタ?」 プルプルプル

触手「モッr……チロンやがな!! いまの流れのどこに誰かが不幸になる要素が有ったんか聞きたいくらいやわぁ~!!」

召喚士「ソッカ……ソウダヨネ……アレは、ユメ……アレは、ユメ……」 ブツブツ

触手「…………」

・・・

651 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:51:57 1BCvRMQg 412/418

『こ、この度は本当にっ、本当~~に申し訳ありませんでした! お師匠の方針に逆らって、勝手な事をした事、とてもとても反省しています! なので、そのぉ……』

『い、いぃえぇ!? そんな、嘘じゃありません!! 本当の本当に反省しています!! 猛省です!! もう二度と!二度と勝手な事はしないと約束……いえっ! 誓います!! 誓わせていただきます!!』

『な、なので……ばばば、バツ……も……どんなものであれ、謹んでお受けさせて頂きたいと、思っ……て……はいぃ……思ってますぅぅ』

『なんですよ? なんですけど……その、お師匠のお持ちの見慣れないスクロール……は、如何様な代物なのかなぁ……なんて……は、ははっ』

『……今回の褒賞でようやく閲覧の許可が降りた禁書庫で見つけた特殊な物体転送魔法理論の写し……? って、禁書庫の物ってそれ写本でも持ち出し禁s、いいぇえ! なんでもありませんゴメンナサイゴメンナサイ!!』

『…………えっ…………ちょっと気になる部分があるから実際に使ってみて試してみた……い? ……そ、そそそそうでしたかっ? しょ、しょれならワタクシはオジャマにならないようアッチn』

『……は、はぁ……上手く使うと凄まじい威力の砲撃が可能になるかも、ですか……それは、凄いなぁって、ははは……その……あ、あのお師匠? なんで? なんで私がその魔法陣の上に立っ……し、師匠!? 』

『取り敢えず真っ直ぐ落ち続ける分には危険は無い、って……分にはって!? 真っ直ぐ落ち続けないとどうなるんですか!!?』

『…………粉々に、くだ、け…………ぁ……ぁぁぁぁ』

『おぉぉおお師匠さまぁ!! ヤダヤダヤダヤダごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさぁぁぁあぁあぁい!!後生ですからそれだけはゆるs』

652 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 00:56:36 1BCvRMQg 413/418

・・・

触手(超高高度からの自由落下と地上の魔法陣への突入による超高高度への再転移を数十回も繰り返した頃には嬢ちゃんの瞳は余りにも虚ろで丸っきり心が死んどるようになっとった)

触手(けれども、お師匠はんから指示されて今回の一件についてのレポートを書いてる内に、少しずつ……ほんまにゆっくりとやけど目ぇに光が戻って来とるのが分かった)

触手(夜中に一度お師匠はんが部屋に来た時には、どうなるかと肝が冷えてもうたけども……あの時にはもう記憶の一部封じ込めがおこっとったんやろなぁ)

触手(折角ここまで持ち直したんを、元の木阿弥にするんは誰にとってもえぇ事にならんのは間違いない……その為には)

触手「せ、せや! 思い出せへんねやったらワイが代わりにちょちょっと書いといたるさかいな! ほんのちょっとの間の事やし、バレへんやろ」 ウネウネ

召喚士「えっ……でも、しょっくんが書いたんじゃ筆跡で私が書いたんじゃないってお師匠に……」

触手「なぁに、他でもない嬢ちゃんの筆跡を真似るくらいの事は朝飯前って所やで! ホレ、ちょこっと待ってな? サササのサ~~っと」 サラサラサララッ

召喚士「……! す、スゴイ! 本当に私の書いた字みたい……えっ、しょっくんってばいつの間にこんな特技を?」

触手「まぁまぁまぁ! そないな事を気にしとらんと、今はお師匠はんの所に行くんが最優先や……ホレ、終わったで」 サラサラッ...シュルリ

653 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 01:00:07 1BCvRMQg 414/418

召喚士「もう書き終わったの!? えぇ~……なんだかちょっとショックかも」

触手「しょっくんだけにショック、ってか? なんや嬢ちゃん親父ギャグなんぞ言いよって絶好調やがな!」 ウニョウニョ

召喚士「お、親父ぎゃぐ?が絶好調?かは、ちょっと分からないかなぁ……あっ、それはそれとして内容も一応確認しておかないと」 スッ

触手「あ~~っ!! 大丈夫! な~んも問題あらへんから!!もお完っ……璧な仕上がりやから! 心配せんと早よぅお師匠はんのとこに向かいなはれや!!」

召喚士「そ、そう? しょっくんがそこまで言うなら……うん、それじゃあ行ってくるね」

触手「おう、行ってらっしゃいやで~! ワイは少し机周りを片付けてから追っかけるさかい、嬢ちゃんは先に行っててや~」

召喚士「あっ、いけない私ったら……ごめんね? ありがと……でも、戻ってきたら自分でちゃんと片付けるから、しっかりやらなくて大丈夫だからね?」

触手「はははっ、わぁ~っとるわぁ~っとる!まぁお師匠はんも何やご機嫌やったし、呼び出し言うてもそないに大した事やあらへんと思うしなぁ~」

召喚士「ご機嫌? へぇ~……それなら、うん……ありがと、しょっくんまた後でねっ」 ニコッ

触手「はいはい~、また後でやな~」 ウネウネ

654 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 01:06:43 1BCvRMQg 415/418


そう その時にはまさか あんな事が起きるだなどと 誰しもが思っていなかったのだった

あの日の彼女が 最後に見せてくれた笑顔が どんなものだったか 今となっては もう ハッキリと思い出せない

もしも 私があの時に戻ることが出来たのならば 彼女を行かせたりはしなかっt

召喚士「……ちょっと、しょっくん!?……机周りを片付けるって言ってたのに、何でイスの座る所と机の天板の執拗に体を擦り付けてるの!?」

触手「ぬおっ!? じょ、嬢ちゃん何で戻って来てん!? いまえぇ感じのモノローグで〆よって所やったのに!!」 ウニョニョーン

召喚士「……なんか変なモノローグ風の台詞が頭に流れて来たから何かと思って見に来たら……しょっくんは……ホントに……ホンットに、もぉぉぉっ」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

触手「ちょっ!!? アカンアカンアカ~~ン!?そないな短気は起こしたらアカ~~ンッ!!! これは、そう! 出来心!! ちょっとしたお茶目な出来心やからぁあぁあぁ!!」

召喚士「しょくんのぉっ、バカァァアアァアアァァァッッ!!!!」

・・・・・・

・・・

655 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 01:10:59 1BCvRMQg 416/418











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~~~~~~~~The End~~~~~~~~
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~~~Someday again somewhere~~~
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656 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 01:15:58 1BCvRMQg 417/418

小学生が高校生になるほどの時間がいつの間にやら経っていました。

苦しい時や悲しい時、常に傍にあったこのスレももうお終いです。

修行が足りないばかりに読みづらい点も数々あるかとは思われますが、

晩酌のお供に、或いはほんのひと時の暇を潰すお役にでも立てれば幸いです。

Theお目汚しなあとがきはこの辺で終わりとさせていただきます、それでは

いい夢を

657 : ◆s7soK/wALM - 2019/01/14 01:20:20 1BCvRMQg 418/418

ご意見ご感想、評価などありましたらよろしくお願いします。

それでは

しょくしゅばんざい

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