ハルヒ「今度の休みは3泊4日の旅行にいきます!いいわね?」
キョン「また唐突だな」
古泉「どちらにいかれる予定ですか?」
ハルヒ「みくるちゃんどっか行きたいところある?」
みくる「わ、わたしですかぁ?えぇ~と、みんなで行けるならどこでも」
ハルヒ「有希は?」
長門「・・・・・・どこでも」
ハルヒ「古泉くんは?」
古泉「僕もみなさんと旅行出来るならどちらでも」
ハルヒ「一応聞いてあげるけど、キョンは?」
キョン「なんで一応なのかと文句の一つでも言ってやりたいところだが、温泉なんてどうだ?」
ハルヒ「ジジくさいわね・・・なんか他にないわけ?」
元スレ
キョン「その旅行は抱きまくらを持っていってもいいのか?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303738923/
キョン「自分で聞いておいてそりゃないだろ」
みくる「わたしも温泉いってみたいですぅ。浴衣着るんですよね?」
ハルヒ「温泉ねぇ・・・有希は温泉でいい?」
長門「いい」
ハルヒ「古泉くんもいい?」
古泉「ええ勿論」
ハルヒ「それじゃ温泉に決定ね。どこがいいかしら」
古泉「僕の親戚が旅館を経営していて、小さいところですが露天風呂と景色は抜群です。いかがですか?」
ハルヒ「流石古泉くんね!でも予約取れるの?」
古泉「おそらく大丈夫かと、なんなら今連絡してみましょう」
ハルヒ「ええ、お願い」
古泉「快諾してくれました」
ハルヒ「ありがとう、古泉くんは今度のボーナス期待してていいわよ!」
キョン「なんだそりゃ」
ハルヒ「じゃあみんな必要なものは用意しておくように、オヤツは500円までだからね!」
帰り道
キョン「そうだハルヒ、旅行って抱きまくら持ってってもいいのか?」
ハルヒ「はぁ?なんでそんなもん」
キョン「恥ずかしながらあれがないと安眠出来なくてな」
ハルヒ「まあいいけど、まさかアニメキャラの奴とか言わないでしょうね」
キョン「お前は俺をどんな人間だと思ってるんだ」
ハルヒ「ま、それはそれで面白いけどね。写真撮って部室に飾るわ」
キョン「やれやれ・・・なあハルヒ」
ハルヒ「ん?」
キョン「旅行楽しみだな」
ハルヒ「そうね」
旅行当日
ハルヒ「おそいわよ馬鹿きょ・・・」
キョン「あぁすまん。妹に捕まっちまってな」
妹「おはよーはるにゃん!」
ハルヒ「おはよ・・・妹ちゃんはいいんだけど・・・」
朝倉「おはよう涼宮さん」
ハルヒ「・・・なんで朝倉がいるわけ?」
朝倉「あら?涼宮さんには許可取ってるんじゃなかったの?」
キョン「取ったぞ?」
ハルヒ「き、聞いてないわよ!?」
キョン「二人で帰った時、だきま「せーい!せいせーい!!」
キョン「なんだ古泉」
古泉「すいません、この間彼の家に旅行の相談にいった時偶然朝倉さんもいらしたので僕が誘ったんです」
キョン「ん?なに言って」
古泉(あなたは黙っていて下さい!カラムーチョあげますから)
キョン(なんだかわからんが分かった)
古泉「旅行は人数が多いほうが楽しいと思いまして、それを涼宮さんに伝えていませんでした。申し訳ありません」
ハルヒ「まあ、そういうことなら・・・よろしく」
朝倉「こちらこそ」
※説明しよう
朝倉はキョンが抱きまくらにするために再生され、今はキョンの隣に住む幼なじみ件抱きまくらとして活躍しているのだ!
ちなみに古泉、長門、みくる以外のみんな(ハルヒ含む)の記憶は変えられており、朝倉とキョンが幼なじみということは周知の事実なのだ!
※関連スレ
キョン「1番抱きまくらにして寝たいのは」
http://ayamevip.com/archives/51189517.html
鶴屋「ちなみに鶴屋さんもいるんだよ!おいで妹ちゃんっ!」
妹「わーい!」ギュッ
鶴屋「あっははは!」グルグル
妹「わはー!」グルグル
キョン「朝からなぜこんなテンションが高いんだあの人は」
朝倉「いいじゃない、妹ちゃんも楽しそうだし」
キョン「連れて来るつもりはなかったんだけどな・・・なんでバレたんだか」
ハルヒ「・・・」
朝倉「あら、わたしが誘ったんだけどいけなかった?」
キョン「犯人はお前か、って考えてみりゃお前以外いないな」
ハルヒ「・・・みんなさっさと車に乗る!時間は無限じゃないんだからね!」
メンバー
ハルヒ
古泉
みくる
長門
キョン
鶴屋
朝倉
妹
引率:森さん、新川さん
新川「みなさん、流石に乗り切れないので2台に別れていただけますか?」
キョン「適当でいいか?まあ妹はみんなに迷惑かけたらいかんから俺と乗るぞ」
妹「えー涼子ちゃんと乗るー」ギュッ
キョン「わがまま言うんじゃありません」
朝倉「わたしは構わないわよ?」
キョン「まあ朝倉なら、つっても心配だから俺も一緒に乗るぞ。あと一人か?」
ハルヒ「ちょっと!なに勝手に決めてるのよ!」
キョン「勝手にといってもな、長時間の車移動で妹がみんなに迷惑かけたらいかんだろ」
ハルヒ「じゃ、じゃああたしも乗るわ。団長として責任を持って妹ちゃんを見てあげないとね!」
キョン「いや俺と朝倉で十分」
ハルヒ「うるさい!とっとと乗りなさい馬鹿キョン!」
鶴屋「じゃあこっちはこっちで楽しくやろうかっ!いくよみくる、ゆきっこに古泉くん!」
みくる「はーい。温泉楽しみですぅ」
古泉「では参りましょうか」
長門「・・・」
ブロロロ
キョン「旅館まではどれくらい掛かるんですか?」
森「道が混まなければ4時間といったところかと」
キョン「結構かかりますね」
ハルヒ「あんまり近くても旅館って感じしないしいいじゃない」
妹「ね~」
キョン「お前はわかっとらんだろ」
席順
森
ハルヒ キョン
妹 朝倉
キョン「ふわぁ・・・」
ハルヒ「なによ、あんた遠足の前日ワクワクして眠れないタイプなの?」
キョン「いや妹がまさにそれだ。夜遅くまで起きてて付き合わされてな。あの時気づくべきだった」
ハルヒ「妹ちゃんは眠くないの?」
妹「・・・Zzz・・・」
朝倉「もう寝ちゃったよ」ナデナデ
キョン「こいつは・・・まあ静かでいいか」
キョン「はぁーあぁ・・・俺まで寝そうだ」
ハルヒ「あたしの膝は貸さないわよ?まあどうしても眠くて仕方ないって言うなら」
キョン「いやいいよ。確かシゲキックスあったよな。取ってくれ」
朝倉「はい」
キョン「うふぅ酸っぱい・・・目覚めるなぁやっぱ」
ハルヒ「・・・」
キョン「ん?欲しいのか?」
ハルヒ「・・・いらないわよ」
キョン「どんなとこだろうな」
朝倉「露天風呂ってことは、結構山の中なんじゃないかしら?」
キョン「なんで?」
朝倉「だって、人が沢山いるところに露天風呂なんて作らないでしょう」
キョン「あぁ確かに、景色綺麗だって言ってたしな。楽しみだ」
朝倉「たまにキョンくんはほんとに高校生なのかなって思うわ」
キョン「温泉に綺麗な景色は日本人なら誰だって好きだろ」
朝倉「そうかしら」
ハルヒ「・・・う、げふん。あたしも楽しみだなー」
キョン「そうか」
ハルヒ「・・・・・・」
>>38そう思ってくれて構わん
森「音楽でもかけますか?」
キョン「いいですね。いかにも旅行って感じで。な?」
ハルヒ「そうね。流石森さんね!」
森「では」
薄紅のコスモスが 秋の日の
何気ない陽だまりに 揺れている
この頃 涙もろくなった母が
庭先でひとつ 咳をする
ハルヒ「・・・なにこれ」ボソッ
キョン「・・・百恵ちゃんだな」ボソッ
ハルヒ「・・・なんでこの曲なのよ」ボソッ
キョン「・・・俺にきくな」ボソッ
こんな小春日和の 穏やかな日は
あなたの優しさが 沁みてくる
明日嫁ぐ私に 苦労はしても
笑い話に 時が変えるよ
心配要らないと 笑った
朝倉「いい曲ですね。染み入るって言うのかな」
森「お若いのにわかりますか。では次はこれなんか」
ピピッ
枯葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
ハルヒ「・・・なにこれ」ボソッ
キョン「・・・五輪真弓だな」ボソッ
ハルヒ「・・・なんでよ」ボソッ
キョン「・・・だから俺にきくな」ボソッ
恋人よ そばにいて
森「こいびとよーそばにいてー♪」
ハルヒ「・・・ねえ」ボソッ
キョン「・・・きくな」ボソッ
こごえる私の そばにいてよ
そしてひとこと この別れ話が
冗談だよと 笑ってほしい
旅館到着
ハルヒ「・・・帰りは新川さんの車にするわ」ボソッ
キョン「・・・そうだな」ボソッ
朝倉「妹ちゃん、起きて」ユサユサ
妹「ん~」ギュッ
朝倉「ほら、起きないと置いてっちゃうよ?」ユサユサ
妹「ん~・・・?ここどこ?」
キョン「旅館だ。お前が着いてきたいって言ったんだぞ?」
妹「んー・・・温泉!温泉だぁー!」
ハルヒ「そう温泉よ!早くわよ妹ちゃん!」
妹「ほあああぁぁ!」ダダダダ
キョン「テンションが上がりすぎてわけわからんことになってるな」
古泉「いかがでしたか森さんの昭和歌謡は」
キョン「・・・知ってたのかこの野郎」
古泉「あなたならむしろ喜ぶかと」
キョン「確かに嫌いじゃないが旅行の行きの車でなぜ五輪真弓やら岩崎宏美やら、しかも暗い歌ばかり聞かなきゃならんのだ」
古泉「僕も何度か意見しようとは思いましたが」
森「愛をーつぐなーえばー わかれーになるーけどー♪」
古泉「ああも楽しげに歌われては・・・」
キョン「なにも言えなくて夏だな」
古泉「えっ?なんで夏なんです?」
キョン「なんでもない忘れてくれ」
ハルヒ「みんな集まったわね?じゃあ部屋割を決めます!」
キョン「男と女で適当に別れりゃいいだろ?」
ハルヒ「ダメ!ダメダメなんにも分かってないわね馬鹿キョン!みくるちゃん説明してあげなさい!」
みくる「えぇっ!?えっと、あのぅ・・・あぅぅ」
ハルヒ「みくるちゃん1点減点!不思議を探すあたしたちが普通や適当なんてもっての他よ!イレギュラーなことをしてこそ不思議が寄ってくるわけ!わかる?」
鶴屋「よっ!大統領!」
ハルヒ「というわけでちょうど8人いるわけだし、クジ引きで2人部屋を決めます!」ドン
ハルヒ「ただし!馬鹿キョン!」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「2人きりだからって、変なことしたら裸でグルグル巻にして山に放り投げるからね!」
キョン「しないっての」
ハルヒ「分かってるわね!?」
キョン「だからしないって。それに古泉はどうなんだよ」
ハルヒ「古泉くんがそんなことするわけないじゃない」
古泉「勿論です」
ハルヒ「ほら」
キョン「この信用の差はなんなんだ・・・」
鶴屋「あっはっは!」
妹「ははー!」
キョン「今のは笑うところじゃありません」
ハルヒ「じゃあいい?せーので一斉に引き抜くのよ?」
ハルヒ「せーの!」
古泉「王様だーれだ!」
古泉「あ、あれ?」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
みくる「・・・」
長門「・・・」
鶴屋「・・・」
朝倉「・・・」
妹「あはははは」
古泉「・・・その・・・一度言ってみたかったんです・・・ここかな、と思ったんです・・・」
ハルヒ「・・・じゃあ気を取り直して」
ハルヒ「せーの!」
バッ
1番
長門・朝倉
2番
キョン・ハルヒ
3番
鶴屋・妹
4番
古泉・みくる
鶴屋「おいで妹ちゃんっ!」バッ
妹「そぉいっ!」ガバッ
鶴屋「あはははは!」
朝倉「よろしくね長門さん」
長門「・・・」
古泉「よろしくお願いします朝比奈さん」
みくる「こ、こちらこそです」
ハルヒ「・・・」
キョン「ハルヒかぁ」
ハルヒ「キョンかー。ど、どうしよう、あーなんか眠れそうにないわ。油断ならないわぁ」
キョン「なんだよそりゃ」
ハルヒ「あー変なことされたらどうしよう。た、大変だわぁ!」
キョン「そんなに嫌なら・・・長門、俺と変わらないか?」
ハルヒ「っ!」
長門「・・・断る」
キョン「なんで?」
長門「ルール」
ハルヒ「そう、ルールよ。ルールだもんね、仕方ないわ。我慢することにするわ・・・馬鹿キョン!変なことすんじゃないわよ!」
キョン「だからしねえって何回言わせんだ」
ハルヒ「各自部屋に荷物置いて浴衣持ってロビーに集合ね!まず露天風呂入らないと。じゃあ解散!」
キョン「おー結構綺麗だな。ちょっと狭いけど」
ハルヒ「・・・」ゴソゴソ
キョン「荷物あけてなにやってんだ?」
ハルヒ「お、女の子には色々あんのよ!先行ってなさい!」
キョン「へいへい」
キョン「あぁそういや抱きまくらどうすっかな・・・あいつに相談するか」
女将「露天風呂はこちらです」
キョン「・・・なにやってんですか森さん」
女将「ここにいる間は女将と呼んでください」ニコッ
キョン「・・・なあ」ボソッ
古泉「・・・なんです?」ボソッ
キョン「・・・森さんって西村京太郎好きだろ」ボソッ
古泉「・・・えぇ、良く読んでますね」ボソッ
キョン「・・・」
男風呂
キョン「おー言うだけはあるな・・・見事だ」
古泉「では早速」
キョン「おい」ガシッ
古泉「な、なんです?まさか僕の裸体に」
キョン「まずはちゃんと身体を流してからだろ?」
古泉「・・・銭湯にいるおじさんですかあなたは」
女風呂
みくる「わぁーすごいです!思わず飛び込みたく」
妹「ちゃんと身体を流してからじゃないとダメなんだよ!」
鶴屋「えらいね妹ちゃん!」
ハルヒ「はぁー・・・しみるわ・・・」
鶴屋「やっぱりお風呂はいいもんだね・・・人類が生み出した文化の極みさ・・・」
長門「・・・・・・」
朝倉「ほら、ちゃんと目つむってないと浸みて痛いよ?」シャカシャカ
妹「うぅー」
朝倉「だから言ったのに」シャカシャカ
妹「涼子ちゃんのいじわるぅ」
ハルヒ「・・・・・・」
鶴屋「なんだいはるにゃん、羨ましそうな顔して・・・なんならお姉さんが洗ってあげようか?」
ハルヒ「・・・遠慮しとく」
ハルヒ「・・・相変わらずみくるちゃんおっきいわね」
みくる「み、見ないで下さいぃ」
鶴屋「揉んだら縮んだりしないかな?」モミッ
みくる「ひゃあっ!?鶴屋さんっ!」
ハルヒ「ちいさくなーれちいさくなーれ」モミッ
みくる「あひゃっ、涼宮さんまで!」
長門「・・・」ギュウウウ
みくる「いだっ!痛い痛い!痛いですぅ!」
長門「・・・・・・」グリッ
みくる「あにゃっ!?た、助けて鶴屋さ~ん!」ザブザブ
鶴屋「わたしにゆきっこは止められないよ・・・残念だけど」
みくる「そ、そんなぁ!?追い掛けてこないでくださいぃ~!」ザブザブ
長門「・・・」ザブザブ
朝倉「小さくたって別にいいじゃない?」
長門「・・・」ピタッ
ハルヒ「あーあ」
鶴屋「言っちゃったね・・・」
みくる「ひ、ひどいですぅ」
朝倉「なによ・・・なに?」
長門「・・・・・・」
朝倉「えっ・・・ま、待って!そんなっあっ!ダメっ!んんっ、いやあぁぁーーーーーー!!」
キョン「・・・・・・」
古泉「・・・・・・」
キョン「・・・・・・」
古泉「・・・平和ですね・・・」
キョン「・・・いいことだ・・・」
キョン「・・・そうだ、折り入って相談があるんだが」
古泉「なんでしょう?」
キョン「流石にハルヒの前で朝まくら使ってたらなんか言われるよな」
古泉「当たり前でしょう」
キョン「しかしあれがないと安眠出来ない身体になってしまったんだ」
キョン「どうしたらいい?」
古泉「・・・ふむ・・・」
古泉「もともとどうやって使うつもりだったんですか?」
キョン「どうせお前と二人部屋だと思って、夜朝倉呼べばいいかなと」
古泉「ほぅ、僕の前で朝まくらさんと寝るつもりだったと」
キョン「別に朝まくら抱いて寝るだけだしお前なら気にしないだろ?」
古泉「まあ、いいでしょう。なにより涼宮さんの前でそれをしない常識があなたにあって良かった」
キョン「ルールで部屋変えたらダメって言われたらな。ハルヒうるさいし」
古泉「・・・」
古泉「・・・とりあえず、今日は朝まくらさんは諦めて下さい」
キョン「なに?じゃあ俺にレム睡眠しかするなってのか?」
古泉「そうは言っていません。他の抱きまくらで代用すればいいんです」
キョン「他の抱きまくら?」
古泉「ええ、あなたの部屋には抱きまくらに出来そうな健康的な女性がいるでしょう」
キョン「ハルヒ?」
古泉「はい」
キョン「ハルヒな・・・いやまあ抱き心地はそんなに悪くなさそうだけど・・・」
古泉「なにか?」
キョン「寝相悪そうだしなによりあいつが抱きまくらになってくれるとは思えん」
古泉「それなら大丈夫です。なってもらうんじゃなく、するんですよ」
キョン「長門に頼んでハルヒの中身を羽毛に変えてもらうのか?」
古泉「さらっと恐ろしいこと言わないで下さい」
キョン「冗談だ」
古泉「涼宮さんに正直に抱きまくらになって欲しいと頼んでも、おそらく6割方断られるでしょう」
キョン「微妙に成功しそうだな」
古泉「だから、簡単な話しです。涼宮さんが寝たあと抱きまくらにすればいいんですよ」
キョン「なにっ!?」
古泉「そして涼宮さんが起きる前に離れると。これでミッションコンプリートです」
キョン「・・・そんな簡単にいくのか?」
古泉「いきますとも」
キョン「朝倉をなんとかする方法は」
古泉「ありません」
キョン「でもな・・・抱きまくらーとして、妥協するのはな・・・」
古泉「今あなたに残された選択肢はレム睡眠のみで朝をむかえるか」
古泉「それとも涼宮さんを抱きまくらにして安眠を得るか。どちらかしかありません」
キョン「しかし朝まくらが・・・」
古泉「・・・それに、思うんですが」
キョン「なんだ?」
古泉「色々な抱きまくらを知ってこそ、一流の抱きまくらーと言えるのでは?」
キョン「な、なにっ!?」
古泉「もし、旅が好きだと言う人がいて、その人が京都、奈良、沖縄しかいったことがないと言ったら、どうでしょう」
キョン「み、みんな修学旅行で行ってる・・・」
古泉「漫画が好きで、小さい頃からずっと読んできて、マイナーだけど好きな漫画はドラゴンボール、ワンピース、NANAと言う人がいたらどうでしょう」
キョン「ぶち殺してやりたくなる・・・」
古泉「では、あなたは一つの抱きまくらしか知らずに」
古泉「それで抱きまくらーと言えるのでしょうか?」
キョン「はっ!?」
キョン「古泉・・・ありがとう。俺、やるよ」
キョン「ハルヒを抱きまくらにして・・・ノンレム睡眠するよ」
古泉「それでこそ僕が見込んだ抱きまくらーです」
キョン「古泉!」ザバッ ガシッ
古泉「健闘を祈ります」ガシッ
ガラッ
女将「みなさんお待ち・・・」
ピシャッ
少し遡って女風呂
ハルヒ「ふぅー、先にあがるわ」ザバッ
みくる「わたしはもうちょっと入ってます」
長門「・・・」
ガラッ
ハルヒ「・・・・・・」スッ
鶴屋「んんん?」
ハルヒ「えっ、つ、鶴屋さん!?」
鶴屋「ほーほー、なんだかえっちぃ下着じゃないかはるにゃん。んん?」ズイッ
ハルヒ「こ、これくらい別に、普通よ普通!」
鶴屋「おやおや?こっちにも下着がある。こっちはずいぶん大人しい下着だ。どういうことかな?」
ハルヒ「これは、その」
鶴屋「鶴屋さんは推理した。もしかしてはるにゃんはわざわざ下着を変えたんじゃないか?」
鶴屋「鶴屋さんは考える。なぜ下着をえっちぃものに変えたのか」
鶴屋「旅館についてからここまでにやったこと。部屋割りと関係あるのかな?」
ハルヒ「ない!ないわよそんなもん。ただちょっと気分を変えようかなーって」
鶴屋「・・・・・・」
ハルヒ「・・・」
鶴屋「・・・あっははは!お姉さんは応援してるよっ!」バンバン
ハルヒ「そんなんじゃないってば!」
鶴屋「それにしても」
鶴屋「はるにゃんはエロいなぁ~」
ハルヒ「っっ!!鶴屋さん!」
鶴屋「あはははは!」
夜ッ!期待せずにはいられないッ!
ハルヒ「変なことしたらあれだからね」
キョン「あれってなんだあれって」
ハルヒ「あれはあれよ。とにかく、ひどいから」
キョン「はいはいおやすみ」バサッ
ハルヒ「・・・キョン?」
キョン「・・・すかー・・・すー・・・」
ハルヒ「・・・寝ちゃったの?」
キョン「・・・すぴー・・・Zzz・・・」
ハルヒ「・・・・・・馬鹿キョン」
キョン「・・・・・・もしもーし」
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「・・・起きてたら返事して下さいよ~」
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「・・・よし」バサッ
キョン「・・・」ソロリソロリ
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」パサリ
ハルヒ「・・・っ」
キョン「・・・」ギュッ
ハルヒ「・・・っ」
キョン「・・・ん~」スリスリ
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・んふぅ」モフモフ
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・・・・」ギュッ
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「・・・やっぱ寝れん」バサッ
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「・・・レム睡眠か・・・」バサッ
キョン「・・・Zzz・・・」
ハルヒ「・・・・・・馬鹿キョン」
朝
キョン「ふぁ・・・おはよう早いな」
ハルヒ「まあ、うん」
キョン「ん?」
ハルヒ「朝ご飯出来てるって、いくわよ馬鹿キョン!」グイッ
キョン「せめて顔くらい洗わせろ」
二日目 男風呂
キョン「あぁ~~~~・・・生き返る」
古泉「それで、どうでした?」
キョン「あん?」
古泉「だき宮さんですよ」
キョン「あぁ、ダメだった」
古泉「ダメ?ダメとは、抱きまくらに出来なかったってことでしょうか」
キョン「いや、したはしたんだけども、全然眠れなかった」
古泉「抱き心地が悪かったということでしょうか?」
キョン「うーん。抱き心地はそんなに悪くなかった。朝倉を100点とすれば、80点くらいか」
古泉「なかなかですね。ではなにが?」
キョン「抱きまくらってな、単純な抱き心地だけじゃあなくて」
キョン「体温、匂い、動き、心拍数、色んなものが合わさって抱きまくらなんだ」
古泉「ほう」
キョン「ハルヒは、なんか妙に心臓の鼓動がでかいし体温も変に高くってな。なんか合わなかった匂いはけっこう良かった。90点」
古泉「それは・・・起きてたんじゃないですか?」
キョン「そんなわけないだろ。寝てたぞ?」
古泉「確かめたんですか?」
キョン「呼び掛けても答えなかったし」
古泉「・・・それだけですか?」
キョン「それに、ハルヒの性格からして起きてたら叩き出されてあれされるだろ」
古泉(・・・4割のほうでしたか・・・)
古泉「で、どうしたんです?その後は」
キョン「普通に布団戻って寝たぞ。寝たといっても安眠出来なかったおかげで今もまだ眠い」
古泉「それにしては涼宮さんの機嫌が良かったような・・・」
女風呂
みくる「はぁ~~」
鶴屋「はふぅ~~」
みくる「なんでお風呂に入ると声が出ちゃうんでしょうね?」
ハルヒ「謎ね・・・不思議だわ・・・」
朝倉「長門さん、お風呂くらい本読むのやめたら?」
長門「・・・これがいい」
鶴屋「そうだ、みくるは昨日どうだった?」
みくる「昨日?」
鶴屋「夜に決まってるじゃん~うりうり」コチョコチョ
みくる「や、やめっ・・・なにもなかったよぅ・・・」
鶴屋「ほんとかなぁ~?」
みくる「ほんとにっ。疲れてたのか古泉くんすぐ寝ちゃったし」
鶴屋「ほーう」
ハルヒ「まあ古泉くんだしね」
みくる「あ、寝顔が可愛かったかなぁ。いつもしっかりしてるから、余計にちょっとだらしない寝顔が」
鶴屋「おぅおーぅお姉さんぶっちゃって」コチョコチョ
ハルヒ「おーぅ」コチョコチョ
みくる「ひゃんっ!も、もう!涼宮さんこそどうだったんですかぁ?」
ハルヒ「あ、あたし?」
鶴屋「そうだよ、えっちぃ下着は活躍したのかい?」
みくる「えぇー!?な、なんですかぁそれ!」
ハルヒ「ま、まあ何もなかったって言えば嘘になるかな?」
みくる「きゃ~!」
鶴屋「詳しく話すっさ!」
朝倉「・・・・・・」
ハルヒ「で、20分か30分くらい抱きしめてきて・・・」チラッ
朝倉「・・・」
みくる「わぁ~」
鶴屋「ほうほうそれでそれで?」
ハルヒ「か、髪の匂い嗅いだりとか、顔うずめてきたり、ちょっと身体も触られたり」
みくる「きゃ~~!」
鶴屋「ま、まさか最後までいっちゃったのかい!?」
ハルヒ「結局、それだけであいつ逃げちゃったわ」
みくる「えぇー?そこまでいってですか?」
鶴屋「はるにゃん、嘘はいけないよ?」
ハルヒ「ほ、ほんとよ。まあヘタレキョンにはあそこまでが限界だったってことじゃない?」
朝倉「・・・先出るわね」ザバッ
ハルヒ「まっ、それだけだから大したことじゃあないかな?」
みくる「すごいですぅ・・・聞いてるだけでドキドキしました」
鶴屋「そうかーえっちぃ下着のお披露目には至らなかったわけだ」
みくる「で、でも妹ちゃんがいなくてよかった。とても聞かせられません」
鶴屋「ふっふっふっ。こんなこともあろうかと、女将さんに卓球につれてってもらうようお願いしといたのさっ!」
みくる「さ、流石!わたしには出来ないことを「へーちょ」
ハルヒ「なに今の」
鶴屋「あ、ごめんくしゃみしちゃったっ、へっ、へーちょ」
キョン「そろそろ出ないか?」
古泉「僕はもう少しこの景色を眺めていますよ」
キョン「そうかい」
キョン「よう、そういや女湯って」
朝倉「・・・」スタスタ
キョン「・・・なに怒ってんだ?」
夕食
鶴屋「ふぅ~お腹いっぱいだよ」
ハルヒ「美味しかったわね」
朝倉「ほら、口の周り汚れてるよ」フキフキ
妹「ん~」
ハルヒ「そうだ、もう一回お風呂入らない?」
鶴屋「昨日はちょっと曇ってたけど、今日なら月明かりが綺麗だろうね」
みくる「いいですね~」
古泉「では僕たちも」
長門「くじ引き」
キョン「ん?」
長門「くじ引きをするべき」
古泉「なんのくじ引きでしょう?」
長門「部屋割り」
ハルヒ「なんで?昨日のままでいいじゃない」
長門「昨日は不思議なことは起こらなかった。そしてあなたはイレギュラーでこそ不思議は起こるといった」
長門「つまり昨日と続けて同じというのはあなたの理論に反する。ならば昨日と同じ部屋割りにする理由はないはず」
ハルヒ「う、うぐっ」
長門「くじ引きをするべき」
鶴屋「長門っちがこんな長く喋ったの初めて見たよ」
妹「くじ引きしたーい!」
キョン「まあ、確かにその通りだな」
ハルヒ「うるさい馬鹿キョン!分かったわよ、くじ引きすればいいんでしょ?」
ハルヒ「・・・じゃあいくわよ」
ハルヒ「せーの!」
1番
朝倉・妹
2番
長門・キョン
3番
鶴屋・古泉
4番
みくる・ハルヒ
妹「涼子ちゃんっ!」ガバッ
朝倉「夜更かししちゃダメだよ?」
キョン「長門か」
長門「わたしの時代」
キョン「なんか言ったか?」
鶴屋「よろしくぅ!」
古泉「こちらこそお願いします」
みくる「ふぇ~」
ハルヒ「有希なら大丈夫か・・・」
みくる「わたしですよ?」
ハルヒ「あ、あぁよろしくみくるちゃん」
夜
キョン「ちょっと出てくるな」
長門「・・・どこに?」
キョン「妹の様子見てくる。じゃ」
コンコン
キョン「ノックしてもしもーし」
ガチャッ
妹「キョンくんどうしたのー?」
キョン「お前が寂しがって泣いてないか見に来た」
妹「ぶー、もう子供じゃないんだよ!」
キョン「はいはい、すまんな朝倉」
朝倉「・・・・・・」ツーン
キョン「朝倉?」
朝倉「あぁいたのねキョンくん。見えなかったわ」
キョン「見え・・・お前なんか朝から怒ってないか?」
朝倉「わたしが?ただのヒューマンのあなたに?はっ、とんだ笑い話ね。笑いって理解出来ないけど」
キョン「・・・(なんか知らんが下手になにも言わないほうがいいな)
朝倉「なに黙ってるの?用がないなら帰れば?」
キョン「ちゃんと朝倉の言うこと聞くんだぞ。じゃあな」
バタン
妹「涼子ちゃんキョンくんと喧嘩したの?」
朝倉「そんなんじゃないよ?さ、寝ましょうか」
キョン(なに怒ってんだ・・・朝倉が買ってた梅トラ三兄弟勝手に食ったのバレたのか?)
キョン(まあほっとけばそのうち治まるだろ)
ガチャッ
キョン「ただいま」
長門「・・・」コクリ
キョン「ふぁーあ・・・眠いな。もう寝るか」
長門「そうするといい」
キョン「んじゃ・・・あれ?この部屋こんな狭かったか?」
長門「気のせい」
キョン「まあ長門が言うんなら・・・おやすみ」バサッ
長門(わたしの計算によれば彼が涼宮ハルヒに抱き着いたのは100%の確率で抱きまくらにするため)
長門(つまり、部屋を小さくして昨日の涼宮ハルヒとの距離よりも近くなったこの状況なら)
長門(彼がわたしに抱き着いてくる確率は95割。950%。朝倉涼子の9.5倍の安眠を与えられるということ)
長門(それにより今の朝倉涼子のポジションとわたしが入れ代わることになるのは確定的に明らか)
長門(ゆっきー大勝利)
チュンチュン
キョン「朝か・・・ふわぁ~あ・・・やっぱ一人じゃレム睡眠オンリーだな・・・疲れが取れない」
長門「・・・・・・・・・・・・」
キョン「温泉がなかったら身体が持たないな・・・朝風呂いってくるか」
長門「・・・・・・」
キョン「どうした長門外なんか見つめて。景色気に入ったのか?」
長門「・・・所詮この世は諸行無常」
キョン「・・・なんかよくわからんがあんまり考えすぎるなよ」
少し時間をバイツァダストして夜 鶴屋古泉の部屋
鶴屋「・・・古泉くーん」
古泉「すかぁー・・・むにゃ・・・」
鶴屋「・・・寝ちゃったのかい?」グニグニ
古泉「んふっ・・・ふぅ・・・Zzz・・・」
鶴屋「ふふっ、まったく隣にこんな綺麗なお姉さんがいるのに」
鶴屋「そんな失礼なきみには落書きしちゃうぞーいいのかー油性だぞー」
古泉「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
鶴屋「むむっ、仕方ない。落書きの刑だっ!」キュッキュッ
古泉「んん・・・んふっ・・・ふふふっ・・・」
鶴屋「あははは!傑作だねこれはっ。ぷーくすくす」
鶴屋「これは写メ撮らないと・・・ケータイケータイ」ゴソゴソ
鶴屋「あった、よーしどアップで」スチャッ
古泉「んぅぅ・・・」ゴロン
鶴屋「ひゃ、ひゃあっ!?」ドサッ
古泉「・・・ふふっ」ギュッ
鶴屋「だ、ダメだよ古泉くんっ!えっと、そういうのは結婚してからってそれに今日は可愛い下着を」
古泉「・・・・・・」ギュッ
鶴屋「わひぁっ!(おお母さんごめんなさいわたしは鶴屋家の長女なのに嫁入り前に)
古泉「・・・Zzz・・・」
鶴屋「・・・ん?」
古泉「・・・んが・・・すぴー・・・」
鶴屋「・・・・・・おーい」ツンツン
古泉「・・・ん・・・ぅー・・・」
鶴屋「・・・Oh」
チュンチュン
古泉「ふぁー~~。なんだか今日はすごくスッキリした目覚め」
鶴屋「・・・ん・・・」ゴロン
古泉「・・・Oh」
鶴屋「いやーごめんごめん、古泉くんに落書きしてたらそのまま寝ちゃったみたいさ!」
古泉「えっ、落書き?」
鶴屋「はい」つ鏡
古泉「うわああああなんですかこれ!?」
鶴屋「本気出したら限りなく阿部寛に似ちゃって。あはははは!」
古泉「落書きってレベルじゃあないですよこれ。特殊メイクじゃないですか!」
鶴屋「油性マジックだから頑張れば落ちるよ!」
古泉「ま、マジックですかこれが・・・って油性!?」
鶴屋「あはははは!そうだ、ちょっと『なぜベストを尽くさないのか!』って言ってみてよ」
古泉「お断りします」
鶴屋「嫁入り前の娘に一晩中抱き着いてたのに・・・?」
古泉「なぜベストを尽くさないのか!?ワイドンチュードゥーユアベスト!」
鶴屋「あはははははははひぃーはひぃーはははっあはははは!!」
古泉「もう許してください・・・」
鶴屋「あー面白い。最高だね古泉くんっ!」バシバシ
古泉「お風呂で落としてきます・・・」ガチャッ
『ベストを尽くせー!!』
鶴屋「あははははははは!」
古泉「鶴屋さん!?」
鶴屋「デジカメは便利だねー今の古泉くんの勇姿が永久保存出来るなんて!」
古泉「うわあああああ!」ダダダダ
鶴屋「お姉さんに恥をかかせた罰だよっ、ふふっ」
ガラッ
キョン「ん、古泉お前もあさぶ・・・上田!?」
古泉「古泉です」
キョン「俺の知ってる古泉はそんな掘り深い髭面じゃないぞ」
古泉「色々ありまして・・・落ちるのかなこれ」
キョン「ベストを尽くせば大丈夫だろ」
古泉「あなたまで!」
古泉「やっとおちた・・・」
キョン「まったく、お湯使いすぎだろ。確かお前昔コップ一杯のお湯で頭と身体洗ったんだろ?」
古泉「僕は古泉です・・・勘弁して下さい」
夕食後
ハルヒ「じゃあ、今日もくじ引きしましょうか」
鶴屋「またベストマンがいいなっ」
古泉「もう許してください」
妹「はるにゃんとがいーなー今日は」
朝倉「あら、寂しいわね」
長門「ちょっと待って欲しい」
ハルヒ「なに?」
長門「一昨日、昨日と部屋割りを変えた。つまり、今日またくじ引きをするということはそれがレギュラーになってしまっているということ」
長門「つまりそれでは不思議は起こらない。わたしたちの活動理念は不思議を探すこと」
長門「今くじ引きを行うということは自らそれを否定することになる」
長門「だからわたしはくじ引きを行うことに反対する。異論は認めない」
ハルヒ「はい、有希が最後よ?」
長門「・・・・・・」
ハルヒ「じゃ、せーの!」
1番
鶴屋・みくる
2番
ハルヒ・妹
3番
古泉・長門
4番
キョン・朝倉
鶴屋「みくるかぁ~。ふっふっふっ」
みくる「ふぇ、な、なにぃ」
ハルヒ「妹ちゃん!」
妹「はるにゃん!」
古泉「よろしくお願いします長門さん」
長門「・・・わたしは神を許さない」
キョン「朝倉か。今日はもう眠いから早く寝ような」
朝倉「・・・」フンッ
部屋
キョン「はぁ・・・やっと安眠出来る」
朝倉「・・・・・・」
キョン「その前に風呂入って来るか・・・ちょっといってくるわ。朝倉もいくか?」
朝倉「・・・」バサッ
キョン「・・・まだ怒ってんのか」
朝倉「別に。お風呂でも涼宮さんのところでも行ってきたら?」
キョン「やれやれ、なんでハルヒがでてくる」
朝倉「・・・」
キョン「・・・風呂入って来る」
キョン「まったくなにを怒ってるんだか。さっぱりわからん」
キョン「ふぉ~~~~しみる・・・」
キョン「あぁ・・・なんかちょっと熱いな・・・」
キョン「そういや・・・まともに寝てないから・・・ふらふら・・・するな・・・」
朝倉「・・・・・・」
朝倉「・・・・・・遅い」
朝倉「・・・・・・」
朝倉「・・・・・・」バサッ
ガチャッ
朝倉「・・・・・・」ソロリ
『ねえはるにゃん、次はこれやろ!』
『もうそろそろ寝ないとダメよ?』
『あと一回、あと一回だけ!』
『じゃあ最後ね?』
『うん!』
朝倉「・・・ここにはいない・・・まさか、お風呂?」
朝倉「・・・誰かいますかー」
朝倉「・・・入りますよー」
朝倉「・・・この浴衣」クンクン
朝倉「キョンくんのだ・・・キョンくん?」
シーン
朝倉「・・・まさか!?」
ガラッ
キョン「‐‐‐‐‐‐‐」
朝倉「キョンくんっ!?」
キョン「‐‐‐‐‐‐」
朝倉「キョンくん!!」ユサユサ
キョン「う・・・うぅ・・・」
朝倉「どうしたの!?誰に刺されたの!?」
キョン「さ・・・刺されちゃいない・・・」
朝倉「じゃあなにされたのっ!?死んじゃダメよ!!」
キョン「み・・・水・・・」
部屋
朝倉「のぼせてただけだなんて・・・人騒がせな」パタパタ
キョン「すまん・・・」
朝倉「はぁ・・・」パタパタ
朝倉「なんでのぼせるほど入ってたのよ」パタパタ
キョン「朝倉怒ってるし・・・理由わからんし・・・どうしようか考えてたらいつのまにか倒れてた」
キョン「一昨日も・・・昨日も・・・まともに寝てないのに、長風呂なんてした・・・俺が馬鹿だった・・・あふ・・・」
朝倉「・・・一昨日は涼宮さんに抱き着いて寝たんじゃなかったの?」パタパタ
キョン「なんか眠れなくて・・・すぐ自分の布団戻ったよ」
朝倉「昨日は?」パタパタ
キョン「一人じゃ・・・ねれん・・・ふぁ・・・お前がいないと・・・」
朝倉「・・・」パタパタ
キョン「あふ・・・やっぱ朝倉は・・・ひざまくらでも・・・」
朝倉「・・・」パタパタ
キョン「・・・すぅ・・・」
朝倉「・・・」パタパタ
翌朝
キョン「んぁ・・・」
朝倉「おはよう、今日は眠れた?」
キョン「・・・寝たりない・・・」ギュッ
朝倉「でも、そろそろ起きないと朝ごはんだよ?」
キョン「ごふ・・・ん・・・Zzz・・・」ギュッ
朝倉「・・・」
朝倉「・・・」ナデナデ
キョン「・・・ん~・・・」スリスリ
朝倉「・・・ふふっ」ナデナデ
ハルヒ「いい、家に着くまでが旅行よ!最後まで気を抜かないこと!」
新川カー
~~~♪
ハルヒ「新川さんはクラシックか・・・イメージ通りね」
キョン「そうだな」
座席
新川
ハルヒ 妹
キョン 朝倉
妹「うぅ~はるにゃん眠い」
ハルヒ「ひざ枕してあげる」ポンポン
妹「ん~・・・Zzz・・・」
ハルヒ「・・・なんかあたしも眠くなってきた・・・」
ハルヒ「くかー・・・んむにゃ・・・」
キョン「なあ」
朝倉「なに?」
キョン「結局なんで怒ってたんだ?」
朝倉「・・・知らないっ」
キョン「まあ、機嫌直してくれたならいいけど」
キョン「ふぁ・・・ねむ・・・」
朝倉「・・・」ポンポン
キョン「・・・」ゴロン
キョン「んがー・・・Zzz・・・」
朝倉「・・・・・・」ナデナデ
ハルヒ「じゃあ、荷物下ろして・・・キョン、森さんに力仕事させるつもり?」
キョン「言われなくても手伝うよ」
キョン「おっと」ヨロッ
森「っと」ギュッ
ボインッ
森「大丈夫ですか?」
キョン「こ、これは・・・っ!」スリスリ クンクン
キョン「も、森さん!!」
森「はい?」
キョン「俺の抱きまくらをして下さい!!」
朝倉「・・・・・・はぁ」
終・わ・り
ISもいいけどやっぱハルヒやな・・・朝倉やな・・・じゃあの