女「…」
女友「…あの…」
女「あ?」
女友「…移動教室…だよ?」
女「だからなンだよ」
女友「えと…実験室いかなきゃ」
女「…」
女友「女ちゃん…」
女「うるせぇな勝手に行けよ」
女友「…」
元スレ
女「あぁもう…うぜぇ、性欲処理くらい自分でやれ」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1254124974/
女「…」ガタッ
女友「!」
女「…」スタスタ
女友「…」トコトコ
女友「…あれ?実験室こっちじゃないよ?」
女「ついてくんな」
女友「でも…」
女「うぜぇんだよ」
女友「…」
女友「…」タタタッ…
女「…はぁ」
女「…」
女「…」
女「…なんなんだあいつは」
女「…」
女「…」イライライラ
女「…寝よ」
女「…」
女「…屋上あちぃな」
女「…」スタスタ
購買…
女「…メロンパンとミルク」
おばちゃん「はいよ。おや、いつもの女の子は一緒じゃないのかい?」
女「あいつが勝手についてくるだけだ」
おばちゃん「そうなのかい?」
女「…いいから早くくれ」
おばちゃん「はいはい」ガサラッ
女「どーも」
おばちゃん「授業は出なよー」
女「…」ヒラヒラ
…中庭
女「…」ガサガサ
女「…」ヂュー…
女「食い終わったら帰るかな…」
女「…」
………
女「」ウツラウツラ…
キーンコーンカーンコーン
女「」パチッ
女「…あいつが来る前にかえらねぇとまためんどくせーな」
靴箱
女「…」ハキカエ
女友「…」ツン
女「あ゛?」クル
女友「帰る…の?」
女「そーだよ」
女友「そっか…」
女「どっか行けよ」
女友「…待っててね」タタタッ
女「は?あ、おい!」
女「…」
女「…帰ろ」
女「あー」ノビー
女「…はぁ」スタスタ
女「…何考えてんだあいつは」スタスタ
女「…」…クル
女「…」…スタスタ
…
…植物園
女「…ちわ」
園職員「あら、今日は学校は?」
女「行ってきた。芝生借りる」
園職員「夕方になったら起こすからね」
女「ああ」
女「…」
女「…」モヤモヤ
女「…」
女「…」…スー…
………
園職員「よい子は帰る時間だよー」ユサユサ
女「…」スー…
園職員「…」
女「…」ピー…
園職員「…」コチョコチョ
女「」ガバッ
園職員「美人なお姉さんが 午後 5時を お知らせします」
女「…寝起き最悪だ」ボー…
園職員「永眠する?」
女「起きる」
園職員「なんか最近しかめっつら多いわね。あ、もともとか」
女「ほっとけ」
園職員「なんか悩みでもあんの?」
女「…別に」
園職員「ふーん…」
女「…なんだよ」
園職員「好きな人でも出来たかと思って」
女「ハリ倒すぞ」
園職員「なんだ、つまんなー」
女「…帰る」
園職員「はーい、また明日ね。どうせくるんでしょ?」
女「悪かったな毎日来てよ」
園職員「別にいーわよ、イタズラすんの楽しいから」
女「…」
園職員「うそうそ」
女「…」
女「どこ行くかな…」
……
…海
女「…」
女「…さみー…」
女「…」
女「…」トコトコ
…コンビニ
女「ピザまんひとつ」
…
また海…
女「…」モグモグ
女「…さみぃ」
ザザーン…
女「…」
女「…っくし!」
女「…」
女「…」ズズッ
女「…」
女友「…」ツン
女「…」
女「…ストーカーかてめぇは」
女友「私の帰り道こっちだから…」
女「そうかい、海に還れ」
女友「…」
女「…」
女友「…寒いね」
女「…」
女友「隣、座っていい…?」
女「…」
女友「…」ストン
女「…早く帰れよ」
女友「女ちゃんは?」
女「あたしの事はどうでもいいんだよ」
女友「…」
女「…」
女友「…友達、作らないの?」
女「…」
女友「…私ね、」
女「いらねぇ」
女友「…」
女「ほっとけよ、ついてくんな」
女友「…」
女友「そっか…」
女「…」
女友「…」
女「…」
女友「…じゃあ、帰るね。また明日」
女「…」
女友「…」トボトボ…
女「…」
…
女「…」
女「…っくし!えっくし!」
女「…」
女「…」ズズ-ッ
………
女「…ただいま」バタン
……!…!…ガシャン!……!…ドンッ!…
女「…」
…自室
女「…」ドサッ
女「…」
女「…妹…」
女「…」ポタッ
女「…」…スー…
………翌日
女友「…おはよう」
女「…」
女友「風邪、ひかなかった?昨日寒かったから…」
女「…」スタスタ…
女友「あ…」
…
女「…」
…ナノデ…ノコウシキヲ…
女「…」
女「…」ガタッ
教師「…女、どうした」
女「トイレ」
教師「…では次のページ…」
…
…図書室
司書「こらこら、サボりはよくないぞー」
女「数学の教科書貸してくれ」
司書「まったく…ハイ、見つかんないように隅っこでやるのよ」
女「どーも」
…
女「…」
キーンコーンカーンコーン…
女「…」ノビー…
女「…ふぅ」
司書「はかどった?」
女「ぼちぼち」
司書「そう。3時間目は私いないからね」
女「わかったよ」
…
…3時間目
女「…どうすっかな…」
女「…」
女「…廊下ガラガラだな」
女「…」ポツン
女「…」
女「…帰るか」
女「あ、荷物」
女「…」
…女のクラス前
ザワザワ
女「…?」ノゾキ
女「自習か」
ガラッ
女「…」
シーン…
…ワイワイガヤガヤ
女「…」ヒョイ
女友「女ちゃん」トトトッ
女「…なんだよ」
女友「帰るん…だよね?」
女「そうだよ」
女友「私も帰る」
女「…」スタスタ
女友「! …」トテテッ ヒョイ
女「…」ガラッ
女友「…」タタタッ
女「…」
女友「…」
女「…」
女友「…あの…」
女「気まずいならついてくんなよ」
女友「違うの!…いつも教室にいない時はどこにいるのかなって」
女「あたしの勝手だろ」
女友「あ…そうだね、ごめんね」
女「…」
女友「…」
女「…お前ん家海のほうなんだろ、こっち逆だぞ」
女友「え、あ、えーっと…いいの、別に」
女「…」
女「…はぁ…」
…神社
女「…」ドサッ
女友「こんなとこに神社あったんだね…綺麗」
女「…」ゴロン
女友「…」ガサゴソ
女友「…」カチカチ
女友「…」…カシャッ
女「…何してんだよ」
女友「え、写真…」
女「…」
女友「…あ、アドレス教えて欲しいな…」
女「携帯持ってねーよ」
女友「…そっか、ごめんね」
女「…」
………
女「…」スー…
女友「…」ボー…
サワサワ…
女「…」…ムク
女友「あ、おはよう…」
女「…」ヒョイ
女友「どこ行くの?」
女「うるせぇなメシ買いに行くんだよ…」
女友「あ…あのっ」
女「今度はなんだよ」
女友「…私のお弁当、よかったら食べる…?」
女「…」
女「…」グー…
女友「はい」ゴソゴソ スッ
女「…」
女「…」モグモグ
女友「一応手づくりなんだよ」
女「…」
女友「…おいしくないかな…」
女「…食えればなんでもいい」
女友「…そっか」
女「…」モグモグ
女友「お茶飲む?」
女「…ん」
…
女「…ごちそうさん」
女友「え?まだ半分しか」
女「…お前のなんだから食えよ」
女友「あ…うんっ」
女友「…えへへ」
サワサワ…
女「…」
女友「いつもここにいるの?」
女「…別にいつもじゃねぇよ」
女友「あ、昨日は海にいたもんね」
女「…」
女友「…」
女「…」スクッ
女友「どこかいくの?」
女「…」スタスタ…
女友「…」パタパタッ トテトテ…
………
…図書館
女友「…」
女「…なんだよ」
女友「え、あ…ちょっと意外で…」
女「帰れ」
女友「やだ…」
女「…」
…
女「…」バサッ …カリカリ
女友「…」
女「…あたしが勉強してたらそんなに変か」
女友「う、ううん!」
女「…静かにしとけよ」
………
女「…はぁ」
女友「…」カリカリ…
女「…」ガタッ
女友「…ヘ?あ、出るの?」
女「…」スタスタ
女友「あ、待って…」シマイシマイ…バサバサッ
女「…」
…
女友「もう夕方だね」
女「…」
女友「…次はどこに行くの?」
女「知らん」スタスタ
女友「そっか」テクテク
…
女「…」テクテク
女友「…」テクテク
女「…お前さ」
女友「はいっ」ビクッ
女「… なんであたしについてくるんだよ」
女友「それは…」
女「クラスにいくらでも人間いるだろ」
女友「…覚えてない?」
女「…?去年別のクラスだっただろ。しかもお前転校生だろーが」
女友「…」
女「だいたい去年誰とも喋った覚えがない」
女友「…」
女友「…」
女「…なんだよ」
女友「…ううん、なんでもない」
女「…」
女友「…ついていきたいから」
女「…そーかよ」
………
…海
女「…」
女友「…」
ビュウゥゥ…
女友「…寒いね」
女「…」…ブルッ
女友「…」ゴソゴソ
女(…他の場所に行くか)
女友「…」フワッ
女「?」
女友「…今日もここに来るかなって思ってマフラー持ってきといたんだ」
女「…お前のは」
女友「あるよ」
女「…」マキマキ
女友「…」マキマキ
女友「…あったかい?」
女「…割と」
………
女「…そろそろ帰れよ」
女友「…うん…」チラ
女友「…10時かぁ」
女「…」
女友「…じゃあ、帰るね」
女「…」シュルッ
女友「あ、マフラーは持ってていいよ」
女「…」
女友「…また、明日ね」
女「…」
…
女「…」
女「…あったけーな…」
次の日…
女友「おはよう」
女「…」スッ
女友「あ、マフラー」
女「…返す」
女友「ううん、使ってていいよ」
女「…」
女友「私のあるから、ね」
女「…」スタスタ
女「…変な奴」
…昼休み
ガヤガヤ
女「あ゛ー…」テクテク
女「…購買は混んでんだろーな」
女「…」
女「コンビニ行くか…」
女「…」
女「…」キョロキョロ
女「…」…テクテク
……
…
女「…」モグモグ
女「…」ヂュー…
女「…はぁ」ケフッ
女「戻るのたりーな…」
女「…」
女「…」
女「…はぁ」スク テクテク…
………
…放課後
女「…」フラフラ
女友「女ちゃん」
女「…んだよ」
女友「…疲れてるね」
女「…」フイ スタスタ
女友「今日は真っ直ぐ帰るの?」トテトテ
女「…」スタスタ
女友「…」トテトテ
………
…神社
女「…」グッタリ…
女友「…眠い?」
女「…」ウトウト…
女友「…」
女「…」…スー…
女友「…」
………
女(…)
女(…)
女(…ん…)
女(…柔らかい…それにあったけー)
女「…」パチ
女友「…」スー…
女「…おい」
女友「…はぇ」パチ
女友「あ…起きた?おせっかいかもだけど頭痛いかと思ってひざ枕しちゃった…」ムニャムニャ…
女「…」
女「…今何時だ」
女友「…えーと…7時半」
女「…」
女「…もうちょっと寝る」
女友「うん」
女「…」
女(…あったかい)
女友「…」
………
………
女「…」ノビー…
女友「よく寝れた?」
女「…割と」
女友「そっか」
女「…」スタスタ
女友「…」テクテク
………
女友「…じゃあ、私こっちだから」
女友「また明日…はお休みか」
女「…」
女友「…じゃあ、月曜日にね」トテトテ…
女「…」…スタスタ
女(…久々にあんなにぐっすり寝たな)
女(…)
女(…帰りたくねぇ)
女(しかも明日明後日は休みだ…)
女「…」
女「…くそ」
女「…公園でも行くか」
………
………次の日
女「…風呂貸せ」
園職員「なに昨日入ってないの?うわくっさ!くっさ!植物園だけに!」
女「ぶっ飛ばすぞ」
園職員「はいはい。場所わかるわね?タオル置いとくから」
女「…」
………
女「おいテメーこれフェイスタオルじゃねーか!」
………
園職員「わざとじゃないわざとじゃない」ニヤニヤ
女「…」
園職員「まぁそうカリカリしなさんな!暇なら水やりでも手伝ってよ」
女「…しょうがねぇな」
………
………
女「…そろそろ閉園か」
女「…」
女「…」スタスタ
園職員「…お、帰んのー?」
女「ああ」
園職員「はいはい、お疲れさん。これ帰って食べなよ」ヒョイ
女「…」ポス
園職員「メロンパン好きでしょ?」
女「…割と」
園職員「じゃあねー」
女「…」ヒラヒラ
………
…海
女「…」マキマキ
女「…」テクテク…
女「… !」
女友「…」
女「…何やってんだあいつは」
女友「…あ!」
トテテッ
女友「えへへ、奇遇だね」
女「…暇人なんだな」
女友「まぁ…そうかも」
女「…」
女友「…」
女友「今日は神社じゃなかったんだね」
女「…いつもいるわけじゃねーっつったろ」
女友「そうだった」
女「…」
女友「…どこにいたか聞いちゃダメ?」
女「…」
女友「…」
女「…公園と植物園」
女友「植物園かぁ!…あと…なんで制服なの…?」
女「帰ってねーから」
女友「え?」
女「…」
女友「…じゃあ、どこで寝てたの?」
女「…」
女友「…そんな、危ないよ」
女「…帰りたくねンだよ」
女友「…お家で何かあったの…?」
女「…」
女友「…」
女「…」
女友「…妹さんのことで…?」
女「!!」
女「…お前…なんで知ってんだよ…」
女友「だって」
女「5年前に引っ越して来たんだ!こっちの奴は誰も知らないはずだ!」
女友「…私、あそこに住んでたんだよ」
女「…は?」
女友「5歳まで。そのあと〇〇に引っ越して、去年ここに来たの」
………
…12年前
父「ただいま。妹、ほらお土産だぞー」
妹「わぁいけぇき!たべていいの?」
父「もちろん。おーい、メシ準備してくれー」
女「…」
父「なんだ?どきなさい」
女「…」
…女自室
女「…ぐすっ…」
妹「…おねぇちゃん…」ガチャ…
女「! …なんだよ」ゴシゴシッ
妹「はんぶんしてね、たべるの。おねぇちゃんいちごたべていぃよ」
女「…」
女「…う゛ー…」ポロポロ
妹「どうしたの?おねぇちゃんいちごきらい…?」
…
女「今日ね、ようちえんで絵かいたんだよ!先生にたくさんほめてもらった!」
母「…そう、今妹ちゃんが寝てるから静かにね」
女「…」
女「…ごめんなさい」
…公園
女の子「もっと押してー!」
お母さん「落ちないように気をつけるのよ」
女「…」
女「…お母さん…お父さん…」
男の子A「ばりやー!」
男の子B「いまあたった!あたった!」
男の子C「じゃあAが鬼ー!」
キャッキャッ
女「…」
女「…」
キャッキャッ
女「…」
女友「なにしてるのー」トテトテ
女「…なんにも」
女友「ふぅん…」
女友「なにしてるのー」トテトテ…
男の子B「おにごっこ!おまえはいる?」
女友「はいるー」
男の子C「今あいつおにだからなー!」
男の子A「新しくはいったらじゃんけんだろー!」
キャッキャッ
女「…」
女「…」トコトコ…
女「…」
女「…」ギーコ…ギーコ…
…
男の子B「こいつ足おせー!」
男の子A「ずっとおにじゃーん!」
女友「まってよー…」
男の子C「はやくつかまえてみろのろまー!」
男の子B「のろまー!」
男の子A「あははは!」
女友「う…」ジワ…
男の子C「うわー泣いた泣いた!」
男の子A「よわむしだよわむし!」
女「…」
女「やめてよ」
男の子B「おまえだれ?」
女「かわいそうじゃん」
男の子A「はーいつかまえられないのがわるいんですー」
男の子C「かんけーないひとははいってこないでくださーい」
女「じゃあわたしもおにごっこやる」
男の子A「4にんまでだからはいれないでーす」
アハハハ
女「大丈夫?」
女友「うー…」グスグス
男の子B「おんなはおままごとやってこいばーか」ブン
女「いたっ」ガッ
女「…」スクッ
男の子A「うわーおこったおこった」
男の子B「向こういけよー」
女「…」ダッ
男の子C「わーこっちきたこっちきた!」
男の子B「にげろー!」
アハハハ!
女「まちなさ…まてよおまえらぁあ!」
男の子A「うわっこいつ足はえー!」
………
女「謝れ」
男の子ABC「…ごめんなさい」
女友「…うん」
女「…」フイッ スタスタ
男の子B「…おまえいえこのへん?」
女「うん」
男の子A「あのさ、今度からいっしょにあそぼーぜ」
男の子C「おまえめっちゃ足はやいし、つよいし」
女「…」
女「わかった」
女「…でも」チラ
女友「…?」
女「…このこもいれないとダメ」
女友「…」
男の子A「いーよ、いれてやる!」
男の子C「おまえ足おそいからビームありな!」
女友「…!」
女「…今日はかえる」
女友「…あのね、あの」タタタッ
女「…」
女友「…ありがとう」
……………
女「よーし今日はけーどろな!ふたりずつじゃんけんで勝ったほうがどろぼう!」
男の子ABCDEFG「おー!」
女の子ABCD「はーい」
女友「はーい」
…
女「じゃあはじめー!」
キャッキャッ ワーワー
………
女「つかれたー!」
女友「女ちゃんはやいねー」
女「へへー」
女友「…あのね」
女「ん?」
女友「…わたしね、あさっておひっこしなの」
………
女「…」
妹「おねぇちゃんどうしたの?」
女「…なんでもねーよ」ナデナデ
妹「きのおまでげんきだったのに」
女「大丈夫」ギュー
妹「きゃーおねぇちゃんえっちぃ」ギュー
父「妹ー、きてごらん」
女「…」
妹「…」
女「…よんでるよ」
妹「うん…すぐかえってくるからね、なかないでね」タタタッ
女「…大丈夫、なかねーよ」
………………
女「…」
男の子C「女どーした?げんきねーなー」
女の子D「女友ちゃんひっこしちゃったもんね」
女「…うん」
男の子B「おっきくなったら会えるんじゃね?オレこないだじてんしゃで〇〇まで行ってきたし!」
オースゲーアソコトオイヨナー
女「…」
………
女(…帰りたくない)
女(でも妹と遊びたい…)
女「…妹…」テクテク
………
女「…」
妹「…」
女「…いちばんの友達が、ひっこしちゃったんだ」
妹「…」ギュー
女「…」
妹「わたしはおひっこしもおねぇちゃんといっしょだよ」ギュー
女「…うん」
………
母「じゃあ、行ってきます」
妹「…」
父「ああ、すまんなビール飲んでしまって」
母「いいのよ、たまには運転しないと腕が鈍るわ」
妹「おねぇちゃんは…?」
父「あいつはもう寝てるみたいだよ。気にしないで行っておいで」
妹「…」
………
…
プルルル…
父「はい……は!?本当ですか!?病院…はい、はい!はい!」
…女自室
女「…?」
バンッ!
父「お前も来い!二人が事故にあった!」
女「―――」
―
――
―…―ザザッ…―…ザー―イモ―…ッリシロ…――――――――
女友「…引っ越してすぐだったから親の情報網で入って来たみたい…」
女「…」
女友「…でも女ちゃんに、また会えたのは嬉しかった」
女「なんだよまたって。お前はうちの家庭環境あんまりしらねーだろ」
女友「…うん」
女「父親と母親は妹溺愛、あたしは他人みたいに扱われた。妹だけが家であたしを助けてくれた」
女友「…」
女「あの事故以来あたしは無視され父親は酒浸りでものに当たり散らす。帰りたくもねぇ」
女「外では友達もいたけど…一番仲良かったやつは引っ越した…事故があったまわりの期間の記憶が曖昧なんだが…いたはずだ」
女「…みんないなくなるんなら最初から一人でいい」
女友「それが私だよ」
女「…冗談はやめろよ真面目な話してんだ」
女友「男の子3人からいじめられてたのを助けてくれたよ」
女「!」
女「それは…覚えてる…石をぶつけられて」
女友「おいかけてやっつけてくれたの」
女「…お前…」
女友「…久しぶり」
女「…だから覚えてない、なんて聞いたのか…」
女友「忘れてるならそれもいいやって思ったんだけど…やっぱり思い出してくれたほうが嬉しいや、えへへ」
女「…」
女「…またいなくなったりしねーだろーな」
女友「もうしないよ」
女「…本当か」グス
女友「絶対」
女「ぐ…」ポロポロ…
女友「寂しい思いさせてごめんね…」ギュゥ…
…
女「…はぁ」ズズーッ
女友「…妹さんは…」
女「…どんなに思ったって死んだ人間は帰ってこねー。でも思い出はある」
女友「…」
女「それを頼りに12年間生きてきた。…」
女友「今度は私が、頼りにされる番?」
女「…別にンなこと言ってねーよ」
女友「えへへ、いいよ。疲れたら休んで。ひざくらいは貸すから」
女「…ああ」
女友「んふふ」ギュー
女「馬鹿やめろっ」
女友「さっきは大人しかったのに」
女「あれは別だ!」
女友「…今日も公園に泊まるの?」
女「わりーかよ」
女友「…うち泊まる?」
女「!」
女(屋根付き+布団有り+風呂付き+あったかい+メシ付きかも=)
女「泊まる」
女友「じゃあいこっか!」
女「…」スタスタ
女友「へへ」トコトコ
女「…で、どっちだ?こっから近いんだろ?」
女友「え?あー…あの…あれ嘘なの…」
女「…?」
女友「最初は口実のためにこっちって言っただけで…」
女「…」
女友「…ごめんね」
女「…で、本当はどっちだ?」
女友「…怒ってない?」
女(まともな寝床が確保できるのに)「そんくらいで怒るかよ」
女友「…なんか聞こえた気がするけどよかった、じゃあ行こっ」
………
女友「ついたよー」
女「一軒家かよ」
女友「いなくならないっていったでしょ、もう転勤はないらしいの」
女「…」
女友「…どうしたの?」
女「…友達ん家にあがるっつーのは初めてだ」
女友「…緊張する?」
女「してねー」
女友「…最初はあのインターホンを7回押すんだよ」
女「お、おう」
ピピピピピピピンポーン
女友「…」プルプル
女「コロス」
…
女「…はぁ、あったけー」
女友「あとちょっとでお母さんが帰ってくるけど…ご飯一緒はハードル高い?」
女「たけーよ」
女友「じゃあ私の部屋で食べよっか。二階の突き当たりだから、待っててね」
…
女「うぉ、いい匂い」
女「…ベッドふかふかだな」ポンポン
…
女友「持って来たよー」ガチャ
女「おお」
女友「…ぼよんぼよんしてたでしょ」
女「してない」
女友「今日は私が昨日作ったシチューでーす」
女「…」モグモグ
女友「…おいしい?」
女「…割と」
女友「没収ー」
女「すげーうまい」
………
女友「お風呂入る?」
女「おお」
女友「一緒がいい?」
女「は!?バ、バカかお前!」
女友「じゃあ着替え持っていくね。1階の廊下の奥の左だから」
女「ったく…」スタスタ
女友「…ちぇー」
――――――以下ますます甘々注意――――――
…
女「…ふー…」フキフキ
女「…」スル…
女「…ん、こっちは洗濯物か」
女「…」
女「…」ブラツケ
女「…」スカスカ…
………
………
女「…」ガチャ
女友「あ、じゃあ私入ってくるね」
女「…お前何カップ?」
女友「…あ、あのへんにあった洗濯物はダメだよ!お風呂あがりはつけないでしょ?」
女「いや…つけねーけどさ、カップは?」
女友「さー?」トコトコ
女「乳牛」
女友「…触る?」ユサッ
女「う……………いや、いい」
………
女友「…ふぃー…」
女「…」チラ…
女友「…」
女「…」…チラ
女友「意外に見られてるほうはわかるんだよ?」
女「」ギクッ
女友「お母さんわかったって。会ったら適当にあいさつしとけばいいからね」ブオー…
女「お…おう」
女友「…」
女「…なげーと乾かすの大変だろ」
女友「うん…」ブオー
女「…貸せ」
女友「あ…」
女「…」ブオー…
女友「…へへ」
女「…サラサラだな」ブオー
女友「え?なんて?」
女「…」ブオー
女友「なぁに?」
女「…乳揉ませろホルスタイン」ブオー
女友「いいよ」
女「なんで聞こえてんだよ」
女「…眠くなってきた」
女友「布団はないです」
女「いいよ…昨日はコンクリートの布団だったんだ、ラグだけで天国だよ」
女友「ベッドで寝るの」
女「お前は?」
女友「ベッド」
女「…」
女友「…いや?」
女「いや…いやじゃねーけど…」
…
女友「…」ギュー
女「…」
女「…そーいやトイレ行き忘れてたな」
女友「んんー…」ギュー…
女「おい、くそ…はなせ」
女友「…」スリスリ
女「…」
女友「…」…スー
女「…はなせって…」
………
ジャー…
女「…はぁ、疲れた…寝よ」ガチャ
女友「…トイレ…?」シパシパ
女「あぁ、トイレ行ってき たっ」
グイッ
女友「…んふふ…」スリスリ…
女「…アホか」…ナデナデ
…次の日
女「…あ…?」パチ…
女友「…」ギュー…
女「おいまたか」
…
女友「…朝は和食派ー…」ムニャムニャ
女「食えりゃいーよ」
女友「和食はお味噌汁…」
女「…それは多分バターだ」
……………月曜
女「…」
女友「おはよう」
女「おー」
女友「…初めて返事が返って来た…!」
女「うるせーな悪かったよ」
女友「教室行こ」
女「…」スタスタ
女友「…」トテトテ
………
…昼休み
女友「ご飯はどうするの?」
女「食って帰る。限界だ」
女友「じゃあメーr…どこにいる?」
女「あー…神社」
女友「わかった。購買いこっか」
女「もう買って来てる」
女友「いつの間に…」
女「早く食おーぜ」
…放課後、神社
女友「…」トテトテ
女「…」ボー…
女友「あれ、珍しく寝てないね」
女「…あたしは万年寝太郎かよ」
女友「はい、メロンパン買ってきたよ。いつも購買で買ってたから…」
女「…」
女友「好き?」
女「…割と」
女友「はい」
女「…」ガサッ ハンブン
女「…ほら」
女友「うん」
女「…」モグモグ
女友「…」モキュモキュ
女「…」
女友「…今日も帰らないの?」
女「…」
女「…平日はだいたい帰ってるよ」
女友「…」
女「…次の日学校だからな」
女友「そっか…」
女「…なんだよ?」
女友「あ、ううん…うちにずっと泊まっててもいいのになって…」
女「…そんな迷惑はかけらんねーよ」
女友「…ヘヘ、言うと思った…」
女「…気持ちだけで十分だ」
女友「…うん…」
………女自宅
女「…ただいま」
父「…」スー…
女「…」カリカリ
メモ[今月の生活費もらってく]
女「…」
女「…」スタスタ…
…自室
女「…」
女「…まず貯金っと…」
女「…」
女「…半月メシ食えるかな…」
女「…」グー…
女「…寝よう」
…翌日
女「…」グー…
女友「おはよっ」
女「…なんだよえらい上機嫌だな」
女友「え?えへへ…」
女「…いくぞ」
女友「うんっ」
………
4時間目前…
女「…」グーキュルルル…
女「…死ぬ」
女友「どこ行くの?」
女「…購買」スタスタ
女友「昼休みまでは学校いてねー…」
………
…購買
女「…メロンパンひとつ」
おばちゃん「今日はミルクはいいのかい?」
女「…」
おばちゃん「…はいよ」ガサッ
女「…?…カレーパンとミルクは余計だぞ」
おばちゃん「おや、そんなもの入れた覚えはないねぇ」
女「…」
女「…」ペコ
おばちゃん「またおいで」
………
…屋上
女「…」モグモグ
女「…うめぇ」
女「…」ケフッ
女「…今日は肌寒いな…」
キーンコーンカーンコーン…
女「…」
女「…ここわかんねーだろうな…」
女「…」スタスタ…
………
女友「あ!いた!」
女「なにがいてーんだよ」
女友「違うよ…見つけたってこと」
女「昼休みまでいたから帰っていーんだろ?」
女友「え…」ショボン
女「…」
女「…どこいくんだよ」
女友「! えーと…中庭いこっ」
女友「…」ニコニコモグモグ
女「…食うか笑うかどっちかにしろ」
女友「…」ニコニコ
女「…なんなんだよいったい」
女友「…秘密」
女「あーそうかい。寝る。ひざ貸せ」
女友「わ、まだ食べおわってない…」
女「知るか」
女友「…」ニコニコ
女「…」
女友「…」ムニギュー
女「…!…!」タンタンタン!
………金曜日放課後
女友「今日は発表があります!」
女「あ?」
女友「なんと女ちゃんが一人暮らしを始められるようになりました!」パチパチパチ
女「…頭大丈夫か」
女友「大丈夫だよ。うちのお母さん不動産関係のお仕事なんだけど、部屋空いてるとこあるから使っていいって!」
女「…」
女友「もう手続きは準備してあるよ。家賃水道はゼロ、光熱費だけでいいって。嫌ならキャンセルでもいいんだけど…」
女「…マジ?」
女友「大マジ」
女「…」
女友「ちなみにうちから徒歩2分」
女「…あの家を、出られるのか」
女友「…」
女「…迷惑じゃないのか」
女友「私が困ったときは助けてくれたよ。迷惑だった?」
女「…」
女友「…」
女「…お願い、する」
女友「じゃあうち行こ!お母さんが詳しい説明してくれるよ」
………
……
…
…土曜、夕方
女「…ふぅ」
女友「今日からここが女ちゃんの城だね」
女「…家具付きは助かるな」
女友「とりあえず段ボールはロフトに置いとくね」
女「ああ」
女「…」
女友「? どうしたの?」
女「いや…いまだに信じらんねー」
女友「嫌だった?」
女「なわけねーだろ」
女友「へへ…はい、引越し祝い」
女「…メロンパン」
女友「…食べよ?」
女「…ああ」
…夜
女「…」ゴロン
女「…一人暮らし、か」
女友「ご飯もってきたよー」ガチャ
女「! …鍵閉まってたよな?」
女友「合い鍵ー」スチャ
女「は!?なんで持ってんだよ?」
女友「うーん…い ろ い ろ とあると便利かなって」
女「…」
女友「はい、食べよう食べよう」
女「ここで食うのかよ」
女友「うち誰もいないもん」
女「…勝手にしろ」
女友「勝手にするもん」
女友「明日の朝ごはんにお米炊いとかなきゃ」
女「…」
…
女友「お風呂借りるね」
女「…」
…
女友「あ、漫画だー」
女「…おい」
女友「勝手にしろって言ったもん」
女「…」
女「…はぁ」
女友「どこ行くの?」
女「…風呂」
女「…」チャプ…
女「…自分の家で会話するって久々だな…」
女「…」
女「…悪くねーな」
女友「お背中お流しします」ガチャ
女「うわぁぁあ!」
女友「勝手にしろって言ったもん」
女「それは違うだろ!つーかお前風呂入ったじゃねーか!」
女友「…」バタン
女「入ってから閉めんな!」
女友「かゆいとこないですかー」
女「…ねーよ」
女友「よし、終わり」ザバー
女「…」
女友「…はい、次はからだでーす」
女「それはいい」
女友「やだ」
女「会話になってねぇ」
女友「…」
女「う…」
女友「…」
女「…」
………
女「あはははは!」
女友「ふんふーん」コシコシ
女「くっ…ぐ、くすぐって…ははは!おい!」ゼーハー
女友(…面白い)コシコシ
女「やめろ!ばっ…あははは!っはは!死ぬ!あーはは!はー…はー…」クター
女友「次は前でーす」
女「もういい…あははは!頼むやめははははは!はっはは!はんっ!?」ビクッ
女友「大人しくしてて下さいねー」コシコシ
女「おいっ…あははは!んっ!…」
………
女「…」ヘロヘロ
女友「楽しかったね」
女「覚えてろ…」フラフラ
女「…寝るから帰れ」
女友「やだ」
女「…」
女友「…」
女「………わかったよ、ベッド使え」
女友「一緒に寝るの」
女「…お前なんか積極的になったな」
女友「元々ついてったりしてたよ?」
女「そういやそうだった…」
女友「…寝よ?」
女「…へーへー」
女「…」
女友「…」
女「…」
女友「…?どうしたの?」
女「…いや…」
女友「?」
女「…寝るときに誰かが隣にいるっつーのは…なんつーか…安心する」
女友「…」
女友「…」ムニギュー
女「…!」タンタンタン!
女友「ありゃ」
女「はー、はー、……もちっと軽く頼む」
女友「…」ギュ
女「…」
…一日後
女友「おやすみ…」ギュウゥ
女「…」
…三日後
女友「…」カラミツキ
女「…」
…五日後
女友「…」チュ
女「!」
…一週間後
女友「…」ググッ…
女「おいまて口と口は行き過ぎだ…っ」グググッ…
女友「やだ」
女「会話する気ねぇのかっ」
女友「…」チュ-
女「んむ…」
女友「…えへへ、おやすみ」ポフッ
女「…」
………
女「…日曜か」…パチ
女友「…」ハダケ…
女「うわ!」
女友「…んぅ?」パチ
女「…服なおせ、朝だぞ」
女友「…」ガバッ チュ-…
女「!」
女友「…」
女「おいまて」
女友「…」ヌギヌギ
女「」ダダダッ バタンッ
女友「あり、逃げた」
………
………
女「…」ガチャ…
女友「ご飯だよー」
女「…」ホッ
…
…
女「…あたしのぶんは?」
女友「これでいいの」
女友「あーん」
女「…」
女友「いらないの?」
女「いや、食うけど…」
女友「あーん」
女「…」
女友「…」
女「わ、わかったよ…」パク
女友「…」ニコニコ
女「…ったく」
…月曜日
女友「寒くなってきたねー」トコトコ
女「…そうだな」スタスタ
女友「…手、繋ぎたい」
女「おま、見られたらどーすんだ」
女友「…けち」
女「…」スタスタ
男「…あ、あの!」
女友「…?」
女「?」
男「あ…えーっと、あなたにお話が…」
女友「はぁ…」
女「…」スタスタ
…学校
女「…」ソワソワ
女友「…」ガラッ
女「!」
女友「あ、先に行かせちゃってごめんね」
女「あぁ…いや、それより、なんだったんだ?あいつ」
女友「告白」
女「」
女友「もうばっさりこt…」ピーン
女「」
女友「…どうしよっかなぁ」
女「!!!」
…
教師「…お、女がいるなんて珍しいわね…」
女「」
教師「…」
女「」
…昼休み
女友「…」チラ
女「」ハッ
女友「…」
女「…」
女友「…」タタタッ
女「!!」
女「…」ドヨーン…
司書「…」
女「…」
司書「なんか言わないとわからないわよ」
女「…」
司書「…」
女「…」
司書「…ほら、本でも読んで気紛らわしたら?」スッ
女「…」ペラ…
女「…」…パタン
司書「…重症ね…」
…放課後
女「…」トボトボ…
女「…」…クル
女「…」…トボトボ
………
…自宅
女「…」ドサッ
女「…いなくならないっつったじゃねーか…」
女「…」
女「…」…スー…
………
女「…ん…?」
女友「!」
女「お前…」
女友「いや、お風呂にはいろうと思っただけだよ?ホントに」
女「…」…ギュウゥ
女友「!」
女友「…」ギュー…
女「…いなくならないでくれよ…」
女友「…ならないよ」
女「…告白悩んでたじゃねーか」
女友「もう朝に断ってるよ」
女「」
女「なんっだそれ!あたしは悩み損か!」
女友「…損じゃないよ」
女「…あ?」
女友「私が嬉しかったから」
女「!」
女友「…へへ」
女「…」
女「…で、なんで下着なんだ?」
女友「お風呂です」キリッ
女「…嘘つけ」
女友「でもせっかく脱いだからホントにお風呂入ってくるね」
女「…待てよ」グイッ
女友「わ」
女「」チュ
女友「!」
女「…覚悟しな」
女友「…いつでも出来てる」
……………
女「…はぁ…はぁ…」
女友「……」…ピクン
女「…疲れるんだな…」
女友「…気持ちよかったから…余計ね…」
女「…風呂いってくる」
女友「…私も」
………
女「…ふー…」
女友「…ね」
女「ん?あ、おい…」
チュ-…
………
………
女「のぼせた…」
女友「…」ドサッ
女「…」ストン
女友「…」…グイッ
女「うわ、バカ風呂入った意味なくなるだろ」
女友「やだ」
女「あーもう…」ガバッ
女友「きゃー」
………
女「…」ドサッ…
女友「…ぁ………は…っ……」ビクッ…ビクン…
女「…満足か」
女友「…少し…」…ヒクッ
女「…眠い」
女友「…」
………
……
…
………
女「…おい学校だぞ」
女友「…ちゅー…」
女「…」
女「…」チュ
女友「…だっこ」
女「…お前なぁ」
女友「…」
女「…」ギュー
女友「…」スリスリ…
………
女「…」マキマキ
女友「…」マキマキ
女「…いくか」
女友「うん」
…一ヶ月後、休日
女「…さみー…」
女友「くっついたらあったかいよ」ピト
女「ん…」
女友「…もっとあったまる?」
女「…ここ最近毎日5回はしてるぞ…」
女友「いや…?」
女「いやじゃなくて…お前の性欲を心配してんだ」
女友「普通だもん」
女「…」
女友「…好きな人相手なら普通だもん」
女「…」
女「…ベッド行くか」
女友「…」コク
…一回戦終了
女「…」ハァハァ…
女友「…もっとぉ」ハァハァ…
…二回戦終了
女「…」ハァハァハァハァ…
女友「…まだするのー…」ピクッ…
…三回戦
女「…」ゼーハー
女友「…もっかい…」フルルッ…
……………
…八回戦
女「」
女友「…」ガクガク…
女「」
女友「もっ…か…」ギュー…
女「」
女友「ねぇ…」ツン
女「死ぬ」
女友「やだ」
女「さすがにこれ以上は無理…」
女友「やーだー…」
女「あぁもう…うぜぇ、性欲処理くらい自分でやれ」
女友「…」
女「…」
女友「…手貸して」
女「…?」
女友「…ん…っ…」
女「おい…」
女友「っあ…きもちっ……ぃ…」ヌチュ、ヌチュッ…
女「…」
女友「はぁっ…あ!……おかしくなりそ…」ガクガク
女「…」ムラムラムラ
女「…」グチュグチュ!ヌプ、クリクリ
女友「ひ!?だめ!ぁ、あ、あんああ!!」
女「もういいあたしの負けだ、明日は立てねーと思え」
女友「…は、はぁ、はー…」コクン
……………
…翌日
女友「…立てない」
女「…」
…………………
…………
……
女友「…明日から冬休みだね」
女「…はえーな」
女友「今日はいっぱいできるね」
女「毎日してるじゃねーか」
女友「…実はバイブとやらを買ってみました」
女「…」
女友「…」
女「…早く帰るぞ」スタスタ
女友「…うん」トテトテ
女「…手」
女友「うんっ」
ギュ
………
女「…はぁ…」
女友「…力入んない…」
女「…」
女「…」ナデナデ
女友「…」スリスリ…
女「…なぁ」
女友「ん…」
女「…冬休み、墓参りに行きてぇんだ」
女友「…妹さんの?」
女「…ああ」
女「…今まではさ、一人でいったら張り詰めてたもんがぷつっていきそうで…怖かった」
女友「…」
女友「…」
女「でも…今は多分大丈夫だ」
女友「なんで?」
女「…あのな」
女友「…言ってくれなきゃやだ」
女「…」
女友「…なんで?」
女「…」
女「…お前が、いるから。一人じゃねーから」
女友「…」
女「…一緒に来てくれ」
女友「…うん」
…数日後
女「さて、行くか」
女友「忘れ物しちゃだめだよ」
女「わーってるよ」
女友「…」
女「…ほら」
女友「…ん」
ギュ
………
ガタンガタン…ガタンガタン…
女友「…乗り換えメモしてる?」
女「ああ」
女友「…」ポフッ
女「…」
女「…最初の乗り換えだぞ」
女友「うん」
………
……
…
…駅
女「ついたな」
女友「…12年ぶりかぁ」
女「…冬休みだから人多いな…はぐれんなよ」
女友「…うん」
………
女「このバス…か」
女友「大丈夫?」
女「…ちょっと人に酔った…大丈夫だ」
女友「…」
………
………
……
…
女「…」
女友「…」
女「…ついた…」
女友「…」
………
女「…」
〇〇家之墓
女「…」
女友「…」
女「…妹…」
女「…」ジワ…
女友「…」
女友「…」ギュ…
女「!」
女友「…」ニコ
女「…」
女「…」ゴシゴシ
女「…妹」
女「…心配かけてごめんな」
女友「…」
女「…もう大丈夫、なかねーよ」
女「…」
女友「…」
女「…よし」
女友「…もう、いいの?」
女「ああ。過去ばっか見ても進めねーんだ」
女「…行こう」
女友「…ん」
………
…駅
女「…うわ、また人増えてんな」
女友「…次の電車は」パカ
カシャンッ
女友「…あ、携帯…」
女「おい、離れんな…」
ドドドッ
女「おわっ!おい、どこ行った!?」
女友「きゃ…女ちゃんっ…」
………
…駅中心部
女「くそ!」
女「…携帯がありゃなぁ…!」
女「…」
………
女「…頼みます」
アナウンス「〇〇から…お越しの女友様、お連れ様がお待ちです………繰り返します………」
女「…」
………
……
…
女「…ダメだ、駅にいねーのか?」
女「どこ行ったんだよ…」
女「…」ダッ
女「…この辺りにいるよな…?」
女「…」ハァ、ハァ
………
女「…ダメだ、見当たらねぇ」
…警察
警官「…うーん、巡回中の警官もそんな子はみてないそうだよ」
女「…そうですか」
警官「他にてがかりはないのかい?」
女「…」
女「…!」
女「…このへんに神社ありますか」
警官「小さいのはいくつかあるよ」
女「…」
女「…植物園は?」
警官「植物園…はないねぇ」
女「…海は?」
警官「あぁ、歩いて20分くらいのとこにあるよ。砂浜が綺麗なのが」
女「…」ペコッ ダッ
警官「あ、地図…」
………
女「…頼む、いてくれ」ハァ、ハァ、ハァ
女「あたしをおいてくなっ…!」
女「はぁ…はぁ…っはぁ…」
女「…」ダッ
………
……
…
女「…ここか…!」ハァハァ…
女「…はっ、はっ」タッタッ
女「…」
女「…」
女「…いねぇ…」
ツン
女「!!」
女「…」…クル…
女友「…えへへ」
女「…」
女友「…人に流されて迷っちゃって………ここなら来てくれるかなって…」
女「…」
女「…」ギュウゥッ
女友「わ…」
女「…」
女友「…よかった」ギュウ
………
女「…さみぃな」
女友「…」マキマキ
女「…あたしも…」
女「…あれ」
女友「どうしたの?」
女「…マフラー忘れた」
女友「忘れ物ないか確認したのに…」
女「…」
女友「…はい」フワッ
女「…長さ足りないんじゃねーか?」
女友「もっとくっついて…」
女「…」…ピト
女友「…」マキマキ
女「…あったけーな」
女友「ん…」
女「…」
女友「…」
女「…あたしさ、またマフラー忘れるかもしんねーからさ」
女友「…」
女「…忘れたらまたこうしてくれ」
女友「…遠回しだなぁ」
女「…」ギュ
女友「…えへへ」
…終わり