深夜
男「」パチ
男「…」
男(金縛り…?なにこれ怖い)
「…おい…」
男(おいおい…怖い…)
ドッ
男(上に誰か乗ってる…怖い…)
「今から私の言うことをよく聞け…」
男(聞くから早く消えてくれ)
「お前に能力を授けたい」
男(要らないから消えて)
元スレ
男「パンチラを起こす能力だと?」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287242246/
「金縛りを解くぞ」
フッ
男「ぷはっ」
「人間は暗いとよく見えないだろう、電気つけろ」
男「寝かせてください」
「点けろ」
男「はい」パチッ
「じゃ、今から詳しく説明するからな」
男「悪霊退散…!」
「だまれ、私は一応お前らの言う神にあたる」
男「えっ」
神「じゃ、まずはだな…」
男「いや女の子にしか見えませんが」
神「あぁ女の子だ」
男「…うん、で、能力ってなんですか?」
神「それを今から決める」
男「なんで俺?」
神「八百万の神々のボーリング大会で負けたんでな、罰ゲームで適当に能力与えなければならんのだ」
男「どんな罰ゲームなんですか」
神「そこでなんか、たまたまお前になった。てか約1億枚のくじの中でお前だった」
男「…」
神「そこでだ、ホレ」ジャラ
男「おみくじ?」
神「この割り箸の中から一本選べ、それがお前の能力だ」
男「…じゃ、引かせていただきます」
男(なんか…手から火とか出せる能力だったらカッコイイな…)
男「じゃ、これで」
神「む、5801番か」
神「なになに…パンチラを自由に発動させる能力…か…」
男「え?」
神「あははっなんとハレンチな能力だっ!若い男にはむしろ最適か?」
男「嘘ならよしてください!」
神「ほれ、この一覧を見てみろ。5801番はパンチラゲッターと」
男「……」
男「下布検閲(パンチラゲッター)か…」
神「そこで能力は、まぁたいていは念じるだけで発動するが」
男「…」
バサッ
神「えっ?」チラッ
男「なるほど」
神「わっ…私で試すんじゃない!!」
男「じゃ、罰ゲーム終了ですね、おやすみなさい」
神「そうもいかんのだ」
男「え?」
神「よもや自分が負けるとは思ってなくてな、悪ノリして『罰ゲームに面倒見るのも追加で!』て言ってしまったんだ」
男「あなたが撒いた種ですか」
神「まぁ神の時間感覚からすれば人間の寿命などあっという間だ。さほど苦痛ではない」
男「俺にとっちゃ苦痛です」
朝
神「喝ッ!!」
男「」ビクッ
神「起きたか」
男「起きましたよ、起きる以前に寝てませんよ」
ピンポーン
幼馴染「男ー遅刻するよーー!!」
男「あ、今行く!!」
神「ほう?」
男「幼馴染だよ」
幼馴染「遅いっ」
男「あぁすまん、あ、こちらは」
男(神様って言ったほうがいいんですか?)ゴニョゴニョ
神「好きにせい」
男「あ、こちら神様の…」
幼馴染「は?何言ってんのよ、一人で」
男「えっ」
幼馴染「さ、学校行くわよ」
神「その小娘…いや、普通の人間に私の姿は見えん」
男(先に言ってくださいそういうことは)
神「試さぬのか?」
男(何をです?)
神「ほれ、能力じゃ」
男(幼馴染とは小さい頃には一緒に風呂入った中ですから興味ありませんよっ)
神「使え」
男(…)
神「つ か え」
男(はい)
幼馴染「ん?どうしたの?下向いて」
男「…」
ビュウウウンッ
幼馴染「きゃっ」バサッ
チラッ
男「お」
ウゥ…ン…
幼馴染「すごい風…」
幼馴染「…見た?」
男「ななな何が?」
幼馴染「……」ジトッ
男(視線が痛いです)
神「仕方ないだろ」
学校
幼馴染「ったく…男もやっぱりそういうの好きなのねー」
男「くっ…まだ言うかお主…」
幼馴染「ほら、早く行きなさいよ」
男「わかってますよ」
神「実は学校の中に入るのは初めてだ」
男(そうなんですか、意外)
女友「おはようございます」
幼馴染「おはよー」
女友「男くんもおはようございます」
男「あっうん、おはよう」
神「こいつも女だぞ」
男(俺だって女と見るや手当たり次第スカートめくるほど変態じゃないですよ、罰ゲームは俺を変態にすることじゃないでしょ?)
神「た…確かに…な…」
授業
先生「はーい席ついてー」
神「おい」
男(女っつっても50代のグレムリンじゃないですか、むしろ見たくありません!)
神「私は軽く千は越えているが」
男(貴方は見た目がピチピチだからいいんですっ)
神「ほっ…ほめても何も出んぞ…?///」
男(ほめてません)
神「おお…これが授業という奴か…」
男(ちょっとどいて下さい、貴方が邪魔で黒板が見えません)
神「よいではないか、私だって授業は受けてみたいと思っていた」
男「…」
バサッ
神「あっ!?」
男(白ですか。黒板の代わりにパンツ見ますね)
神「祟るぞ」
男(ごめんなさい)
男(そういえば神様も下着変えたりするんですか?)
神「女子に向かって失礼なこと聞くな。もちろん変えるわ」
男(どうやって?)
神「どうやってって…そりゃ、脱いで…」
男(もういいです)
帰路
男(どうでした?初めての学校は)
神「ふむ…悪くない」
男(そうですか)
神「なんでお主がそんな能力を手にしたのか…お主も私も運が悪い」
男(……)
幼馴染「どうしたの?今日、黙りこくっちゃって元気ないみたいだけど…」
男「ああ、なんでもないよ」
幼馴染「ホント?」
幼馴染「辛いときはさ、いつでも呼んでよね?ち、力になるからさ…」
男「お…おう」ドキッ
帰宅
神「ところで、あの幼馴染とやらとはどういう関係?」
男「普通の関係ですよ?」
神「お主…ドキッとしていただろう、ドキッと」
男「そ…そんなことないですよ」
男「それより、能力変更とか出来ないんですか?」
神「できん。今は天界から他の神々が見ておるのだ。ここで変更したら『空気が読めない神』というポジションになってしまう」
男「そうですか、残念と言う言葉では生温いくらい悔しいです」
神「腹が減った」
男「実体ないのに食べるんですか」
男「はい、カップラーメン」
神「む」
男「仕方ないでしょ。こっちは一人暮らしなんで貧しいんですから」
神「そうじゃなくてな」
男「何です?」
神「熱いの…無理…」
男「えーと…猫舌って奴ですか?」
神「…///」
男「は、恥ずかしがる理由がわかりませんっ」
男「あぁ、口に入ったら食べ物が見えなくなると」
神「ああ、しかし口に入るまでは普通の人間には浮いて見えるがな」
男「口の中にリンゴ詰め込みたくなりますねぇ」
神「やめろ」
男「そうだ、風呂沸かしましたから好きな時入ってください」
神「わかった」
男「…」
ファサッ
神「わっ」
ちらり
神「ふ…ふん、見られたところでお主一人、慣れてくれば問題ないわ!」
男「いや、天界から八百万の神々に見られてると思いますよ」
神「……!!」
神「おのれ……」
男「もしかしたら風呂も覗かれ…」
神「黙れ」
男「はい」
神「お~い男よ」
男「なんですー?」
神「ちょっと来てくれい」
男「やれやれ」スタスタ
神「さ、風呂入るぞ」
男「は?」
神「お主は幼馴染とやらと入っていたんだろう?なら私も問題はない筈だ。下界の風呂は色々わからん」
男「いや、でも」
神「あ、布はしっかり巻いておるからお主に肌を晒すことは極力避けておるぞ」エッヘン
男「そうじゃなくてさぁ…」
男「もう…神様じゃなかったらつまみ出してるところですよ?」
神「女子を布一枚の状態で外にか?」チャプ
男「その言い方やめてください」チャプ
神「…狭いな、湯舟が」
男「し、仕方ないでしょう?一人暮らし用なんですから」
神「さて、体を洗うとしよう」ザバッ
男(もしかしたら今使えば…)
男「……」
シーン
男「…あれ?」
神「どうした?」
男「いや…なんでも…」
男(そうか、あくまでパンツを見ることが目的だから…つまり今神様は布一枚でノーパンだから、効かなかったのか)
神「今から洗うからあっち向いてろ」
男「はいはい」
神「男ー…」
男「終わりました?」
神「いや…その…」
神「背中に手が届かん……」
神「背中を流して欲しい」
男「本気で言ってるんですか?」
神「冗談で言うわけなかろう」
神「目を閉じて洗えよ」
男「なんでそんなに見られるの嫌がるんですか」ゴシゴシ
神「ばかもの!人間に肌を晒す神がどこにいる?」
男「一人二人はいそうな気が」ゴシゴシ
ムニュ
神「っ…ばっ…どこ触って」
男「そんな事言ったってさっきから動きまわられちゃわかりませんよ!」
神「こっ…こらっ…!やめんか…!」
男「目開けていいですか!?」
ムニ
神「だっ…ダメだ!くっ…あ…そこじゃない!わざとやってるのか!?」
男「違いますよ!」
風呂あがり
神「…ったく…神にあんな事をするとは罰あたりな人間もいたもんだ」
男「あんな無理難題ふっかけられても…」
神「私は寝る!!さらばだ!!」
男「俺のベッド占領しないでください」
翌日
男「ゆうべは久々によく眠れたな…」
神「…Zzz…」
男「今のうちに学校行くか、この人が起きないうちに」ソロー…
ガチャ…
男(いってきまー…)
神「おい」
男「」ピタッ
神「お主の魂胆などバレバレだ」
男「ごめんなさい」
幼馴染「おはよっ」
男「ああ、おはよ」
幼馴染「昨日の、大丈夫だった?」
男「あぁ、大丈夫さ」
男(むしろ悪化したけどな)
神「何か言ったか?」
男(言ってません)
幼馴染「早く行こっ」
男「あ、あぁ」
学校
神「次は何の授業だ?」
男(あぁ、うん、確か体育だった筈ですよ)
神「そうか」
男(そうですよ)ヌギ
神「ここでは男が着替えるのか?」
男(当たり前ですよ。男子更衣室までついてきて何言ってるんですか)
神「…」
神「ちょ…ちょっと気まずいから私は外に出ていく」
男(お好きにどうぞ)
体育
先生「今日は…そうだな、サッカーをする」
男友「またか…」
男「いつも考えた末にサッカーだもんなぁ」
神「さっかー?」
男(あぁ、平たく言えばボールを蹴るスポーツですよ)
神「なんだ蹴鞠か」
男(そうですね…はい…)
男友「ほら、行くぞ」
男「あ、おう」
男「ほれ!パスッ!」
男友「おぉぉしゃああっ!!シュートォォオッ!!!」
神「………」
男「通すか…!」パシッ
男友「ナイスインターセプト!!」
神「………」
神「つまらん」
男(俺はなんだかんだ楽しんでますけど)
神「蹴鞠は自分でやってなんぼだろうが」
男(実体のない体で?)
神「お主の体を借りることくらいはできる。身体能力がハネあがるがな」
男(やめてください)
ピピーッ
先生「よし、今日の授業はここまでだ」
男「ほっ」
神「ちっ…」
幼馴染「あー疲れた、男子んとこは何やってたの?」
男「あぁ、サッカーだよ」
男(そういえば、ハーフパンツ履いてる女の子にもきくんだろうか…)
男「…」
子供「わーい」トコトコ
幼馴染「ん?ボク?ここは学校だから、ママのところに戻ったほうがいいわよ?怖い人もいるかもしれ…」
子供「それいっ!!」ガシッ
ズルッ
幼馴染「!?」
子供「わっはっはっは!」
幼馴染「な…///何してくれんのよこのガキイイ!!」
子供「ひゃっほぉぉう」タッタッタ
男「ズボンずらしか…まぁ、小学生くらいの子なら喜んでやるだろうな……」
幼馴染「み…みた?///」
男「ばっちり」
幼馴染「嘘でも見てないって言え!」ポカ
男「痛いっ」
昼休み
女友「男くん、幼馴染ちゃんなんであんなに怒ってるんですか?」
男「あぁ、二日連続だからなぁ…」
男(ハーフパンツでもまだ見えるとは…すごい威力)
神「神の力を舐めてもらってはこまる」
男(嫌ですよこんな邪な神の力)
女友「なんかよくわからないけど…慰めたほうがいいですか?」
神「この小娘にはしないのか?」
男(空気を読んでください、ここでパンチラゲットしたら幼馴染に殺されます)
女友「男くん?」
男「あ…あぁ、そうだな、慰めてやっといてくれ」
女友「了解ですっ」
男(だから『空気の読めない神』に抜擢されるんですよ)
神「ま、まだされとらんわ!」
ガッ
女友「キャッ」ドテッ
チラ
男「お」
神「お主もそんなこと言ってしっかり発動させているではないか」
男(ち、ちがいますよ!言い忘れてましたがあの子はもともと天性の大ドジなんですよ。それだけで、能力は発動させてません!)
神「ほう?」ニヤニヤ
男(いや本当です。わかった上でからかうのはやめてください)
帰宅
神「私も授業うけたいな」
男「受けてるじゃないですか」
神「先生とやらに『ハイ』と手をあげ、黒板に書きたいのだ。先生の問題に対し生徒が答え初めて授業と呼べるのでは?」
男「めずらしく正論ですね」
神「私は一応見た目も年頃の小娘だ」
男「でも実体がないんじゃ…」
神「何をいうか、お主にのりうつるに決まっておろうが」
男「やめてください。やめないとチラさせますよ、チラ」
神「うぐっ…おのれ…」
翌朝
男「」パチ
男(朝か…)
神(いい朝だな)
男(え?)
男(神)「いい朝だ」
男(えっ)
神(ふっふ…よく考えたら体を乗っとられてはお主の意志では能力を発動できんではないか)
男(そこに気付くとは…やはり神ですか…じゃなくて早く出てってください)
男(神)「さっ学校学校♪」
幼馴染「男ー遅刻するわよーーっ!!」
男(神)「うむ」
男(ちょ…ちょっ)
幼馴染「ったく…」幼馴染(流石に3日連続は…)
男(神)「…」ギラッ
ビュゥウウウウ!!!
幼馴染「わわわわわっ!!」ブワッ
男(神)「お」
ビュゥウウン!!
幼馴染「ちょっ…風やまな…男!見ないでよ!あっち向いてろー!」
神(無駄だ無駄だ。手で抑えようがどう頑張ってもチラする能力だ)
男(ちょ、ちょっとやりすぎじゃ…)
幼馴染「ちょっ…ちょっといつまで吹いてんのよぉ……」
男(彼女半泣きになってんじゃないですか!やめてくださいよ)
神(しかたないなぁ)
フッ
幼馴染「あ…」
男(神)「さ、学校に行くとしよう」
幼馴染「いつまで…」ワナワナ
幼馴染「見ないでって言ったでしょこの変態!!」ドゴッ
男(神)「ぐぉぉ!!」
男(だから言ったでしょ…あんな顔してすごい喧嘩強いんですよ?俺小さい頃から勝ったことありません)
神(ぐふっ…それを早く言わんか…)
授業
先生「じゃあこの問題を…」
男(神)「はいっ」
先生「おっ」
神(よっしゃ!)グッ
先生「解いてくれるか、前に出て書いてくれ」
男(神)「はーい」スタスタ
男(神)「………」
先生「どうした?手をあげたからわかるもんだと思っていたが…」
男(わからないのに手あげたんですか…)
神(やかましい)
男(答えは5ですよ)
男(神)「…」カキカキ
先生「おお正解だ。席に戻れ」
神(やるなお主)
男(まぁ、はい…)
女友「男さん、今日も幼馴染さん…元気ありませんが…何か知りませんか?」
男(だいたい検討はつきますが)
男(神)「さぁ…知らぬのぉ」
女友「そう…ですか。じゃ、ありがとうございます」スタスタ
男(神)「…」カッ
女友「ぅあっ!?」ドテッ
チラッ
女友「!」バッ
女友「み…見ました?」
男(神)「ばっちり」
男(何言ってくれてんですかぁあああ!!!)
神(人間正直が1番だ)
男(嘘も方便って言うでしょ!)
女友「やっぱり…いやぁあ…恥ずかしいい~~!!」タッタッタ
女友「ぅぁ」ドテ
男(……)
帰宅
男(神)「ふぅ…人間というのも疲れるな」
フッ
男「おっ」
男(やっと出てってくれましたか)
神「あぁ~疲れた、ちょっと寝かせてくれ」
男「よくもまぁ俺の体で好き勝手やってくれましたね」
神「ん?」
男「……」カッ
ファサッ
神「!?ちょっ…!」
神「や…やめんか!」
男「やめません!今俺は本当に怒ってんですからね!」
神「み、見るな!!」フワッ
男「今日はピンクですか!!ホラホラ!!」
神「やっやめ!!」
男「八百万の神様も見てますよ!」
神「…!!」
神「ならばもういちどお主にのりうつるまで!!」ダッ
男「させませんよ」ダッ
ガバッ
ムニッ
男「………」
神「………」
男「触れたんですか……」
神「お主ならな…む、ムネからて、てて手をは、はなさんか…!!///」
男「あっ…すいません」
神「………///」
男「……ふ、風呂なら沸いてますから、てて適当に入ってください」
神「わ…わかった…」
天界
神A「あいつのパンチラ5つめゲットした!」
神B「マジかよ…あーいいなぁ…」
神C「しかし、面倒見る男がパンチラの能力たぁ、ついてねぇなぁ」
神B「つまらんどころか自分もその毒牙にかかるからなぁ」
神A「俺、あいつを翻弄できるあの人間尊敬するわ」
神C「むしろあいつをパンチラを司る神として八百万の神に任命すれば…」
神AB「それだ!他の皆と話しあおうぜ」
翌日 学校
女「…」スタスタ
神「む?あの女、他の人間とは目つきがちがうな」
男(あぁ、彼女は剣道部の部長ですからね)
神「武芸を心得ているのか、それにしては整った顔をしておるが」
男(当たり前でしょう、彼女は学年で1、2を争うルックスですよ。でも本人はそういうの嫌いみたいで)
神「しかし女は女だ」
男(まさか…)
男(いやですよ!本当に殺されます!)
神「祟るぞ」
男(祟りを脅しに使う神がどこにいるんですか!貴方にチラしますよチラ!)
神「やってみろ」
男(いい度胸ですね…おりゃ!)
神「あ、さっきの女がお前を見ているぞ!」
男(えっ)
フワッ
女「!?」
女「…フザけた真似を…」
男「い、いや、今のは風でしょ、俺、手とどかないし…」
女「お前じゃない」
女「そこの…男の後ろで浮いてる、お前だ」
男「!?」
神「お」
女「何者か知らんが、よくもまぁこんな下品な」
神「ほう、お主私が見えるのか」
女「実体があれば竹刀で征伐したんだがな」
神「ほう、是非腕を拝見したいもんだ」
女「できるのか?」
神「誰かの体を借りることでな」
女「…」
神「残念ながら私に触ることができるのはこのバカだけで、人間から見ると幽霊とさして変わらん」
男「バカって…」
神「したがって手合わせするには依り代が必要なのだ」
女「その男じゃダメなのか?」
神「こいつは頭の中でやかましいからの、完全を乗り移ったほうがいい」
女「そうか…明日の放課後でどうだ」
神「む?」
女「道場で待つ」
神「ほう…面白い」
教室
男(貴方が変に罠にかけるから変な話になったでしょうが)
神「しかたあるまい、単なる好奇心だ」
男(好奇心って…で?依り代はどうするんですか?)
神「ふむ…」
幼馴染「男ーあんたのことだから宿題やってないでしょ?はい、ノート」
男「あ、ありがと」
神「こいつだな」
男「えっ」
男(こういうのって普通の人間じゃ負担とかあるんじゃないですか?)
神「心配ない10分くらいの間に出れば全く無害だ」
神「だから手合わせ寸前までお前がこの娘を道場に連れていけ」
男(ったく…そういうところは他人まかせなんだから…)
幼馴染「男?考え込んでどうしたの?」
男「あぁ、何でもないよ」
放課後
神「時間か…私は先に行ってるぞ」
男(ちょっ…)
男「なぁ幼馴染」
幼馴染「ん?なぁに?」
男「今日剣道部の部長がさ」
幼馴染「女さんがどうかしたの?」
男「部外から挑戦者が来てるらしくてさ」
幼馴染「うんうん」
男「手合わせだって、見にいかないか?」
幼馴染「えぇ~」
男「ですよね」
幼馴染「しかたないわね、ついてってあげるわよ」
男「え…あ、ありがと」
男(なんだろうこの罪悪感)
道場
男「ついた」
幼馴染「うわ…すごいギャラリー…」
神「遅かったな」
男(ったく…防具つけるからケガはしないと思いますが…)
女「時間だ…始めよう……」
「やっぱり女さん、キレーだなぁ…」ザワザワ
男「よし、行ってこい」
幼馴染「え?えぇ!?私!?」
神「のりうつったほうが話が早い」
幼馴染「なんで私が…私剣道なんてできな…」ヒュン
幼馴染「…さ、女とやら、手合わせ願おうか」
「幼馴染ちゃん…だと……?美人同士で打ち合うのか?」ザワザワ
審判「はじめ!」
女「ふっ!」
パシッパシッ
幼馴染「ふん…」パシパシ
男「すげぇ、あの人…あんなに剣道できたんだ。女さんにも負けてねぇ…てか…」
「すげぇ…両方とも面で顔が見えないのが残念だが、すげぇ…」ザワザワ
…………
女「…」
幼馴染「次はこちらからいくぞ…」スッ
女「くっ…」
幼馴染「はっ!」
パシパシパシパシ!!
女(早い…!捌ききれな…」
幼馴染「 面!! 」バシィインッ!!
女「っっっ……」
男「か…勝ちやがった……」
女「私の負けだ…」
幼馴染「お主も人間にしてはなかなかのものだったぞ」
女「その言い方…お前は一体…」
幼馴染「神…といったところだな」
女「か…」
ヒュンッ
幼馴染「あ…れ…?私……」
幼馴染「な、なんで私剣道着なんか…!」
男「いや…それは…その……」
女「私が着せた」
幼馴染「え?」
女「この男がお前の剣道着の姿をみたいと言うんでな」
幼馴染「なんだ!ねぇ男…」ジト…
男「ひ…人を変態みたいな目で見るな」
神「これからも精進し、腕を磨くがよい」
女「あぁ、礼を言う」
幼馴染「えっ?女さん誰と話して…」
男「お前、本当に覚えてないのか?」
幼馴染「なにが?」
男「いや…なんでもない。さ、そろそろ帰る…」ズルッ
男「ぞ!?」
男(畳みで靴下って…すべりやすいのな…)ガシ
男(危ない…危うく畳みにキスするところだっt)
ズリッ
女「!!?」
男「えっ」
女「~~~!!//」
男(あはは…掴んだのは女さんの…袴でしたか…)
幼馴染「アンタって最っ低…」
男「ご、誤解だ!今のは事故で」
神「能力を使わずして…もはや才能だな」
女「やはりお前だけは許せん」スチャ
男「え…なんで竹刀」
女「死ね」バシバシバシバシ
幼馴染「そーだそーだ」バシバシバシ
男「ぐぁああ!幼馴染!!おっお前は関係なっ……!!やめてー!!」
自宅
神「む」
男「どうした」
神「呼び出しだ」
男「呼び出し?」
神「第1258771回神様会議だ」
男「なんですか?それ」
神「その名のとおり神々の会議だ。まぁ会議という名目で煎餅かじりながら談笑するだけだが」
男「意味あるんですかそれ」
神「神にもゆとりは欲しいのだ。行ってくる」
男「行ってらっしゃい」
神「あぁ、私が行っても能力は使えるからな」
男「そうですか」
男「夜に静かに一人で寝るのも久々だなぁ…」
男「神様、今なにしてんのかなぁ…」
男「…Zzz…」
……
天界
神「ただいま」
神A「おうおかえり、災難だな」
神B「罰ゲームだから仕方ないべ」
神様会議
議長「え~第…何回めかの神様会議を開きます」
パチパチパチパチ…
議長「今回の議題は、罰ゲーム中の神の今日のパンツが水色と白の縞パンだったということだが」
神「言わんでいい」
「パチパチパチパチ」
神「はっ恥ずかしいからやめろっ」
議長「ん?あぁ、そうだった、罰ゲーム中の神が担当している人間の今後についてだが」
神「?なんですか?それ」
神A「あぁ、その人間を八百万の神に仲間入りさせようって話だ。パンチラを司る神として」
神「つまりここに来るってことか?」
議長「その通り。生きた人間から神への昇格は極めて異例だ。しかしあの人間の生まれつき持っているパンチラ遭遇率は神懸かっている。そしてその関連の能力を手にした」
議長「もはや神の領域。パンチラのためにこの世に生を受けたと言っても過言ではない」
神「ひどい言われよう」
議長「こちらでまず決をとりたい。しかしその前にお前に奴の適性があるか報告してくれ」
神「そうだな…パンチラ遭遇率は高いが、若干人としての常識のため、能力の使用に抵抗があるようで」
神A「それはまだ奴が人間だからだ」
神C「司るものをしれば、下界の中高生をより楽しませるよう尽力するだろう」
神54AE「しかもお前は奴に押し倒されたじゃないか、その時点で…」
神「あ、あれは事故で…!//」
議長「お前も正直まんざらでもなかっただろう」
神「黙れセクハラ議長」
議長「ごほん、つまり?」
神「本人の意志にまかせるべきだと」
議長「なるほど」
神「男がここに来ると言ったら、許可はもう降りているのか?」
議長「むろん、満場一致で可決した」
神「そうか」
議長「じゃ、会議は持ち越し。今日は…」
神U「今日は…?」ゴクリ
議長「カントリーマァムファミリーパックじゃあああ」
「いやほぉぉぉぉぉぉう!!!」
「おい!!酒だ!!酒!」
「お酒は駄目なんで…オレンジジュースください」
「おい!ジャーキーもあるぞ!!」
神「はぁ…」
下界 学校
男友「それでさー」
男「ほうほう」
女友「男さーん、あのぉですね」
男「ん?」
女友「先生が呼んでこいって」
男友「お前課題出してなかったのか」
男「…あ」
女友「ついて来てくださいね」トコトコ
男「…」
女友「ひゃっ!?」ツルッ
女友「あぅ!!」ステンッ
チラ
男「ん」
女友「あいたた…」
男(白だ)コソコソ
男友(ちくしょーなんでお前ばっかり…!)コソコソ
男友「やはり課題か」
男「悪かったな」
女友「じゃ、それでは!」
男「あぁ、ありがと」
男友「お前なんでそんなに美味しい思いができるんだ?俺はまだ一度も…」
男「うーん」
男(まてよ…)
男「……」
男友「な、なんだよ」
ガチャ
男友「勝手にベルトが外れ…!?」
ズルッ
男「…」
男友「……笑えよ…」
男「ごめん、猛烈に後悔した」
幼馴染「男ー!帰るわよー」
男「あ、あぁ」
男友「お前ら付き合ってんの?」
男「まさか、幼稚園から一緒に帰ってる癖が抜けてないだけだよ」
男友「なんだ」
ステンッ
女友「あいたたた………」
男友「なんで俺はいつも惜しいところで見逃すんだろ…」
帰り道
幼馴染「あ…あのさっ…」
男「ん?」
幼馴染「最近…好きな人とか…いるの…?」
男「なんで?」
幼馴染「なんか様子が変だから…」
男「あぁ…」
男(神様に見張られてるからなぁ…)
幼馴染「やっ…やっぱりい、いるの?」
男「いないいない!…多分…」
幼馴染「多分…か…」
男「うん…多分…」
幼馴染「そっか…よかったら…気になってる子、知りたいなぁ…なんて」
男「多分言っても…信じないかも」
幼馴染「…そっか。暗くなってきちゃった、私、そろそろ家に入るね!」
男「あ、あぁ」
天界
神N「あの子が天界に来るの楽しみ?」
神「まだ決まってないだろう」
神N「そう?貴女すごく嬉しそうに見えるけど?」
神「き…気のせいだ…」
議長「あぁ、そうそう。罰ゲームは流石に神がかわいそうだろってことで、奴がパンチラ神になるかならないか決めたところで終了だ」
神「えっ」
議長「したがって、所謂お別れか仲間になるかってとこだな」
神N「へぇ~…」
神「………」
下界 自宅
男「はぁ…」
神「よっ」
男「あ、お帰りなさい」
男「で?何の会議だったんですか?」
神「……」
(議長『期限は下界でいう3日、それまでに答えを出させなさい』)
神「……」
男「もしかして、またただの宴会だったって奴ですか?」
神「…明日伝える、私は寝るから」
男「あ…はい」
翌日 学校
先生「…であるからして」
男「…」カリカリ
神「男」
男(なんですか?)
神「も、もし…自分が、神になれたら…どうする?」
男(神になる?例えばどんな)
神「うっ…その…能力の…」
男(パンチラの神ですか?)
神「あ、ああ」
男(仮にも神だけど…)
神「……」
男(まぁそのときはその時で考えます。今はしがない学生なので)
神「そうか」
帰宅
男「ふぅ…今日はどうしたんですか?いつもより大人しいじゃないですか」
神「…今から会議の、内容を教える」
男「あ、はい」
神「…お主を神にするかどうかの議論だった」
男「えっ」
神「もちろんその…パ、パンチラを司る神だが」
男「え…えぇ~…」
神「も、もちろん能力も追加されるぞ!」
男「例えば?手から火が…」
神「お前の系統だと…2段階目はスケブラの…」
男「え…えぇ~…」
男「例えば何を司る神がいるんですか?」
神「例えば…水とか火…はまぁお決まりとして、F1を司る神とか、触手を司る神とか、他にも鍋物を司る…」
男「なんでもありですね」
神「実質八百万を越えている」
男「あなたは?」
神「」ピクッ
男「またマイナーな神…ですか?」
神「…その時になったら言う」
翌日
男「明日に答えを出せと」
神「あぁ」
男「断ったらどうなるんですか?」
神「心配するな、罰なんかないからの。」
男「そうですか」
男「今日は日曜日だから、一応買い物行くんですが」
神「ん」
男「来ます?」
神「当たり前だ」
街
神「どこに行くつもりだ」
男「衣替えの季節だから、服を買いに」
神「なるほど」
男「……」
ビュウウン!!!
「キャー!エッチな風!」
男「ねぇ」
神「なんだ」
男「パンチラじゃなくて風使いじゃ駄目なんですか」
神「駄目だ」
男「あ、着きましたよ」
神「む」
男「そうだ、貴女の服も買いましょうか?」
神「?」
男「見た目女の子なんですからお洒落しなきゃ。ほらほら」
神「お洒落って言っても…私はお主にしか見えんのだが」
男「天界ってのにお仲間さんいるんでしょ?」
神「む…」
ガララ
神「ど…どう…?」
男「あ、やっぱりボーイッシュなのが似合いますね、可愛いと思いますよ」
神「……」
店員「店長…服が浮いて…」
店長「あぁ…なんだあの少年は…一人でぶつぶつ言ってるし新手の超能力者か?」
神A「んん?」
神B「ん?どうした?」
神A「あいつ、人間界の服着てら」
神B「なんか何げにエンジョイしてるなぁ」
神A「ま、罰ゲームも明日で終わりだから、あいつも助かっただろ」
神B「だな。パンチラの神と一緒にな」
神N「…………」
男「はい、アイス」
神「あ…」
神「こ…」
男「はい?」
神「これは…いわゆるデート…という奴なのか?」
男「」ポト
神「落ちたぞ」
男「そんな事考えもしませんでした。人間ごときが神とデートっておこがましいにも程がありますよ」
神「そ…そんなことないぞ?」
男「そういってくれると嬉しいですが」
男「さて、そろそろ帰るとしますか」
神「そうだな…」
男「約束の時間って…いつなんですか?」
神「ここでいう昼どきだが、お前が決めるのは天界でのことになる」
男「あぁなるほど」
男「神…かぁ…神になったらどうなるんです?」
神「天界に住むことになる」
男「な、なるほど。天界か…ちょっと楽しみだな」
帰宅
男「さ、晩ご飯できましたよ…と」
神「じゃ、いただくとしよう」
男「…」
ファサッ
神「!?」
神「くっ…不意打ちとは…」
男「今日は白か…ふむふむ」
神「む………」
神「まぁいい、今日は許してやろう」
男「あれ?てっきりいつものようにハリ倒されると思ってたんですけど」
神「今日だけだ!今日だけ!」
男「へぇ…」
翌朝
神「起きろ」
男「ん…」
神「支度しろ、天界に行くぞ」
男「支度って何を…」
神「…それもそうだな、では今から門をあける。普通の人間では入るは愚か見ることすら出来ん」
ボワァアア
男「わわ…」
神「だがお主なら見ることは勿論、入る事も出来る。神の器だということだ。あとはお主の意志次第」
男「そうなんですか」
神「行くぞ」グイッ
男「わっ」
天界
神「ついたぞ」
男「お…ぉぉ…」
神「ちなみに今お前は実体がない。息をしても苦しくないだろう」
男「た…たしかに…」
神A「おうおういらっしゃい。兄ちゃん酒とか飲める感じかい?」
男「えっ…いや…まだ学生なんで…」
神B「バッキャロー人間の法律だろうがー。お前は飲みたいのかって話だよー。」
男「あ、飲みたくないです」
神B「あっ…そうですかっ…」
男「なんか軽い神様がいますね」
神「たいていあんな感じだ」
男「へ…へぇ…」
神「議長のところに行くぞ」
男「あ、はい」
議長「よく…来た…小僧……」
男「うっ…」
神「無理して大物オーラ出さないでください」
議長「いや、結構いい線いってたかと…」
議長「今からお前に決をとってもらいたい」
神「…私は少し散歩でもしてくる」
神N「ね」
神「ん?」
神N「折角昨日チャンスあったのに…」
神「何のチャンスだ」
神N「とぼけちゃって…」
神「はぁ…」
神N「あなたが司ってるもの…彼に教えた?」
神「まだだ」
神N「でしょうね。昔からそういうところ引っ張り屋だから」
神「…」
神N「ここに残るからは彼次第よ、さ、そろそろ戻りましょ」
議長「では、お前の能力を見せてもらいたい」
男「失礼ですが、貴方のパンツは見たくありません…」
議長「わしだって見せたくないわ」
神N「あら」
神「む」
男「……」
ヒュオッ
ブワッ
神N「きゃっ!?」
神「…」
男「あれ…そちらの方はともかく、なんでリアクションが…」
神「慣れた」
男「そうですか」
神N「私は慣れてないです」
議長「ありが…いや、ご苦労、男よ」
神「おいエロオヤジ」
議長「パンチラは時に神のイタズラと呼ばれるが…お前はその神になることができるのだ」
議長「空腹にもならない。病気にも。しかし上手いものは食える。時々下界にパンチラ起こしの義務を果たすだけでな。できれば天界にも…」
男「義務を果たさなかったら?」
議長「神様会議で『なんだよこいつ…』的な空気になる」
男「それは辛い」
議長「さぁ、そろそろ決めてもらおう…!!」
男「……」
男「下界に、戻ります」
神「………」
議長「今…なんと?」
神N「ま、まだ時間はあるわ?考え直して…」
男「確かに…望むことがなんでもできるここは最高ですけど…」
男「それ以前に俺、人間ですから…急にいなくなったら、幼馴染とかも心配するだろうし…」
議長「関係のある人間になら夢枕で伝えることもできるぞ?」
男「人間、苦労してなんぼの生き物ですからね。苦労して飯くいたいし、パンチラなんて偶然こそが至高なんです!」
議長「後者は大賛成だが…しかし…」
神N「あんたも止めなくていいの!?」
神「……止めるわけにはいかないから…」
神「男…」
男「俺、普通の人間でいいんです…すみません…」
神「だいたい予想はしていた…私としてもお主はやはり人間としての常識人であって欲しい」
神N「……それでいいの…?」
神「いい…もし万が一、この男が私を…。それに気付いたら、私の存在意義が失くなってしまうから」
神「扉は開けたぞ。ほれ、さっさと帰れ!」
神「その前に、目閉じろ」
男「…?」
チュッ
男「…え?」
ドンッ
男「わわっ急に押さなっ…!」
神「お別れだ、男」
男「…え?一緒に来るんじゃ…」
神「黙っていて済まなかった。もう、一度断った人間とは会ってはいけない規律なのだ」
男「そっ…そんな!タッタイム!訂正!神様やります!!神様やりますから!!だから待っ」
ガチャンッ!
神「……」
神N「よかったの?」
神「私の司るのは『片思い』だ。『恋愛』ではなくな」
神「今まで下界での人間の失恋の様を見て来たが…」
神「自分にもその役まわりが来るとは皮肉なものだな…あははっ」
神N「顔、涙でぐしゃぐしゃよ…顔洗っておいで」
神「すまない…」
下界
男「ふぁーあ…よく寝た…」
男「もうこんな時間か…ん?」
男「俺、女モンの服なんか買ったっけ…?そうだ、幼馴染にでも…」
男「…いや、やっぱりなんとなくとっといておこう…」
ピンポーン
幼馴染「男ー!学校遅れるわよー!」
男「あぁ!今行く!」
正月
幼馴染と男友、女友と女さんの5人で初詣に行った。皆受験だからと合格祈願のお守りを買った。
ネタのつもりで恋愛成就祈願のお守りも買った。
風が吹いた。寒いのにスカートを履いている人が慌てた。白だった。
何か思いだせそうだった。
皆で食事もほどほどに、幼馴染と帰った。
家に入って買ったものの確認。恋愛成就お守りに違和感。中身が入っていなかった。
誰かが玄関のドアをノックした。
おわり