放り込むわよ!」
キョン「そいつはいい!」
古泉「さすが涼宮さん!」
長門「……」
ハルヒ「じゃあ明日の正午いつもの場所に集合!遅刻したら罰金だから!」
元スレ
ハルヒ「全裸のみくるちゃんに包丁と木刀を持たせてヤクザの事務所に
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363573821/
翌日
ハルヒ「遅い!罰金!」
キョン「とほほ」
古泉「これで全員揃ったようですね」
みくる「あ、あの…」
ハルヒ「待って!有希がいないわ!」
キョン「長門は来ない」
ハルヒ「なんでよ!」
古泉「なんでも今朝こたつに牛乳を1リットルこぼしてしまって今日はもう何もしたくないんだとか」
ハルヒ「全くなにやってんのよ!こんな大事な日に!」
みくる「あの~…」
ハルヒ「みくるちゃんうるさい!」
みくる「ひっ」
ハルヒ「まあいいわ!古泉くん!」
古泉「ここから徒歩で約五分のところです」
キョン「そういえば近くに着替えらそうなところはあるのか?」
ハルヒ「はっ!」
みくる「へっ?着替え?」
古泉「向かいのビルに空室があります」
ハルヒ「さすが副団長!」
キョン「それなら安心だな!よし!じゃあそろそろ行くか!」
みくる「着替えってまさか…」
みくる「わ、私嫌ですぅ」
ハルヒ「……」
みくる「着替えたくないよぉ」
古泉「……」
みくる「キョンくんお願い助けて」
キョン「……」
みくる「どうしてみんな無視するんですか?」
3人「……」
みくる「ふえぇ」
五分後
ハルヒ「ついたわ!」
キョン「なになに…谷川会か」
古泉「思ったより小さい事務所ですね」
ハルヒ「このくらいが丁度いいのよ!みくるちゃん!」
みくる「ひゃいっ!?」
ハルヒ「こっち来て!安心しなさいすぐ終わるから!」
みくる「ひぃ~んいやですぅ~」
ハルヒ「キョンと古泉くんはそこで待ってて!見たら殺すわよ!」
キョン「遅いな」
古泉「今のうちに包丁と木刀をすぐ渡せるように準備しておきましょう」
キョン「朝比奈さんが行った後俺たちはどうするんだ?」
古泉「とりあえずビルの空き部屋から双眼鏡で彼女の観察を行いましょう」
キョン「なるほどあそこからならよく見えそうだ」
古泉「涼宮さんには小型のイヤホンマイクを渡していますので」
古泉「いつでもこちらと音声のやり取りができます」
キョン「さすが古泉、用意周到だな」
ハルヒ「お待たせー!」
みくる「うぇ~ん見ないで~」
ハルヒ「こら!逃げない!黙ってこっち来なさい!」
キョン「朝比奈さんこれ持ってください」
みくる「えっ?これ包丁と木…」
古泉「ドアは僕が開けておきます」
ハルヒ「キョン!みくるを事務所に放り込むわよ!」
キョン「おう!」
ハルヒ「せーのっ!」
ドン!
みくる「あぅ」
ハルヒ「古泉くん!」
古泉「はい!」ガチャン
キョン「これで内側からは開かないな!」
みくる「~~~」ドンドンドン
ハルヒ「何か言ってるみたいけどぜんぜん聞こえないわ」
古泉「我々は一旦ビルに入りましょう、そこに双眼鏡と音声のやり取りするやつがあります」
キョン「ここで騒ぎ続けるのも危険すぎるしな!」
ハルヒ「ごめんねみくるちゃん!話は後で聞くわ!」
ビル内
ハルヒ「みくるちゃん聞こえる!?」
みくる『出してくださいぃ~!ぐすん』
ハルヒ「ダメよ!これからみくるちゃんはヤクザを皆殺しにするんだから!」
みくる『そんなぁ!無理ですぅ!』
ハルヒ「無理じゃないの!やるのよ!」
キョン「朝比奈さん!」
みくる『キョンくん!?た、助けて!このままじゃ私…』
キョン「頑張ってくださいね!」
古泉「応援してます!」
みくる『ふ、ふえぇ~!』
みくる『なんでも言うこと聞くから!』
ハルヒ「じゃあまずはそこの階段を上がりなさい!」
みくる『お願い…!しくしく』
ハルヒ「早くしなさい!見てるんだから!」
みくる『……』
キョン「お、上がり始めた」
古泉「観念したようですね」
ハルヒ「その調子よみくるちゃん!」
ハルヒ「あっ!ストップストップ!まだそのドアを開けちゃだめよ!」
ハルヒ「ここからが一番大事なんだから!」
キョン「これから言うことをよく聞いてくださいね」
みくる『……』
ハルヒ「わかったら返事!」
みくる『ひゃいっ!』
ハルヒ「バカ!大きな声を出さない!」
古泉「大丈夫、気付かれてはいないみたいです」
ハルヒ「みくるちゃんが今右手に持ってる物はなんだかわかる?」
みくる『…包丁』
ハルヒ「じゃあ左手は?」
みくる『木…刀…?』
古泉「正解です!」
キョン「さすが朝比奈さん!」
みくる『……』
ハルヒ「ならいちいち説明する必要はないわね!続けて作戦を伝えるわ!」
ハルヒ「これから私がする合図でドアを開けてその部屋に突入するの!」
ハルヒ「そしたら多分中の人たちは鳩が豆鉄砲を食らったような顔でみくるちゃんを見るわ!」
ハルヒ「そこですかさず両手を振り回しながらこう叫ぶの!」
ハルヒ「ここらが年貢の納め時じゃああああ!きえええええええええ!!!って!」
ハルヒ「きっとヤクザは本気でみくるちゃんを殺しにくるわ」
みくる『ひん』
ハルヒ「でも大丈夫!みくるちゃんは私の映画でアクションの基本をマスターしたはずだから!」
みくる『ふえぇ~ん!いやですぅ!怖いよう』ポロポロ
キョン「朝比奈さんならきっとやれます」
古泉「この町の平和のためにあなたがやるしかないのです」
ハルヒ「以上よ!困ったことがあったらすぐ連絡しなさい!」
古泉「我々もなるべく答えられるよう努力します」
みくる『そんな!ま、待っ…』
ハルヒ「そろそろいくわよ!作戦開始! みくるちゃん!ゴー!ヤクザなんて皆殺しにしちゃいなさい!」
みくる『うぅ…急に言われても無理で
ガチャ
ヤクザ『お゛ん?』
キョン「まずい!先手を打たれた!」
古泉「このままでは非常に危険です、一旦退いた方がよろしいかと」
ハルヒ「何言ってるの!?うちのマスコットキャラを舐めないでちょうだい!みくるちゃん!」
みくる『ひぃ~』ガタガタ
キョン「だめだ生まれたての子鹿のように震えている」
古泉「しかも失禁してますね」
ハルヒ「ぐぬぬ…!なにやってんのよ!もー!」
キョン「あっ連れ込まれた」
ハルヒ「中の様子は!?」
古泉「こちらからでもなんとか確認できます!」
ハルヒ「音声拾って!」
古泉「了解です!」
ヤクザ1『お嬢ちゃんそんなところでなにしてるん』
ヤクザ2『しかも裸でそんなもん持ってからに』
ヤクザ3『まさかきみ…』
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「わかってるわ!みくるちゃん!聞こえる!?」
みくる『うぁあ…!はっ!はいっ!聞こえてましゅ~!』
ハルヒ「今しかないわ!さっき言ったやつやりなさい!」
みくる『でも…』
ハルヒ「はやく!」
ヤクザ1『誰と話しとんのや』
ヤクザ2『おいこれって』
ブチッ
古泉「ああっ!イヤホンマイクが!」
キョン「くそっ!これじゃ連絡取れねえじゃねえか!」
ハルヒ「なにしてくれてんのよ!きいー!腹立つ!」
キョン「そんなことより朝比奈さんは!?」
古泉「今はまだ無事ですが…」
ハルヒ「大変!10人くらいに囲まれてるじゃない!」
キョン「全裸土下座…もうだめだ…終わった」
しかしここで吹っ切れた朝比奈みくるの神憑ったアドリブプレイが炸裂する・・・っ!
ハルヒ「残念だけど作戦は中止よ、みくるちゃんの救出を最優先に
キョン「待て!朝比奈さんの方をよく見てみろ!」
古泉「こ、これは!」
ハルヒ「みくるちゃん…!やるじゃない!」
ハルヒたちの覗く双眼鏡映っていたのはなんと!
何かを叫びつつ涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら包丁と木刀を振り回す朝比奈みくるの姿であったッ!
キョン「すごい!すごいぞ!あの屈強なヤクザたちが誰も近寄れない!」
悪鬼羅刹の如く両腕を振り回す朝比奈みくる
古泉「まるで鬼神…!平成の鬼武者ここに誕生ですね!」
彼女の勇姿に誰も(三人)が作戦の成功とこの町の平和を確信していた!
が、しかし
ハルヒ「あっ コケたわ」
ハルヒ「しかもコケた拍子に…」
キョン「あれは完全に刺さってるな…包丁」
キョン「一番偉そうな人の脇腹に」
古泉「ヤクザの方々の表情が変わりましたね」
キョン「おっ」
ハルヒ「あっけなく取り押さえられちゃったわ」
キョン「おいあの人が持ってるのって」
ハルヒ「日本刀…」
古泉「隣の人は拳銃を構えました」
キョン「……」
キョン「おいハルヒ」
ハルヒ「逃げましょう」
古泉「涼宮さん…」
ハルヒ「逃げましょう」
キョン「お前…!それ本気で言ってるのか!?」
ハルヒ「逃げましょう」
キョン「…ハルヒ、歯食いしばれ」
ハルヒ「!?」
バシーン!
ハルヒ「なっ!い、痛いじゃない!」
キョン「殺されかけてるんだぞ…」
ハルヒ「わ、わかってるわよ!」
キョン「仲間が…殺されかけてるんだぞ…!」
ハルヒ「でも」
キョン「大事な仲間が…団員が殺されかけているんだぞ!」
バッシーン!
ハルヒ「へぶっ」
キョン「お前は仲間を平気で見捨てるようなや
ハルヒ「わかってるわよ!」
ハルヒ「私だって…私だってみくるちゃんを助けたい!」
ハルヒ「でもこの状況…!無理に決まってるじゃない!」
キョン「いいや」
ハルヒ「えっ」
キョン「俺たちに無理じゃない」
ハルヒ「うそ」
キョン「俺たちSOS団に不可能なんてないさ」
ハルヒ「もう一回言って」
キョン「俺たちSOS団に不可能なんてない」
ハルヒ「ひえー!」
ハルヒ「も、もう一回!」
キョン「なぜなら俺たちSOS団に不可の
古泉「大変です」
キョン「なんだ良いところだったのに」
古泉「彼女を囲んでいるヤクザたちが服を脱ぎ始めました」
ハルヒ「うそ!」
古泉「このままでは犯されてしまいます」
キョン「そんな!」
ハルヒ「茶番なんてやってる場合じゃなかったわ!」
キョン「今すぐ助けにいくぞ!古泉!」
古泉「了解しました!すぐに応援を呼びま
prrrrr
キョン「すまん、俺だ」
ハルヒ「はぁ?こんなときに電話!?電源切っときなさいよバカ!」
キョン「もしもし…今駅の近くの……なに!?…ああ…ああ!…わかった!すぐに行く!」
古泉「どうされたんですか?」
キョン「長門から連絡があった」
ハルヒ「有希から?なんて?」
キョン「リビングでカレーを鍋ごとこぼしてどえらいことになってるらしい」
ハルヒ「カレーって…そんなこと今はどうでもいいの!」
キョン「部屋がカレーの匂いで大変なんだって」
古泉「あなたは朝比奈さんの状況がわかっているのですか!」
キョン「窓を開けての換気は寒いからキッチンの換気扇のみでなんとか頑張っているらしいが」
ハルヒ「でも早くしないとみくるちゃんが…!」
キョン「制服にもかなり付いてて」
古泉「事態は一刻を争うのです!」
キョン「しかもこぼれたカレーを踏んだ拍子にコケてしまってな」
キョン「カーテンまでカレーまみれになったんだと」
ハルヒ「そ、それはちょっと…大変そうね」
キョン「どうやって洗濯したらいいのかわからないしクリーニングの出し方も知らないから助けて欲しいんだそうだ」
古泉「しかし…」
キョン「確かに朝比奈さんも大変な状況だ」
キョン「でも今は長門の心配を…いや、まずは朝比奈さんを救出…」
キョン「だが長門は今も苦しんで…待てじゃあ朝比奈さんはどうなる…」
キョン「長門…いや、朝比奈さんを…やっぱり長門……いいや」
キョン「今は長門だ!」
ハルヒ「そうね!今すぐ有希ん家に向かいましょう!」
古泉「了解しました!僕がタクシーを手配しましょう!」
俺たちは長門の部屋の掃除を手伝ったお礼に夕食をご馳走になった
しかしカレーを期待していた俺たちを待ち受けていたのはなんと!コンビニ弁当だったのだ!美味しかった!
カレーのことはしばらく見たくもないらしい
翌日、朝比奈さんは何事もなかったかのように登校してきた
よかったよかった!
完!
77 : 以下、名... - 2013/03/18(月) 14:14:58.39 Zs16+bsY0 28/30
朝比奈さんになにがあったんだよ
79 : 以下、名... - 2013/03/18(月) 14:18:25.09 nhKS4tWk0 29/30
みくる「事情を説明したらヤクザさん達が服を貸してくれました」
82 : 以下、名... - 2013/03/18(月) 14:21:20.94 UjRMnq0h0 30/30
服脱いでた
ってそっちかよ
ええやつすぎわろた