誘拐犯「ぐへへへ……誘拐してやる」
幼女「きゃーっ!」
誘拐犯「さぁ、こっちへ来い! たっぷりイタズラしてやる!」
幼女「ふん、そうはいかないんだから!」
幼女「助けて、粉塵爆破マーン!」
粉塵爆破マン「とうっ!」スタッ
元スレ
幼女「助けて粉塵爆破マーン!」粉塵爆破マン「とうっ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1540394779/
幼女「やったー、来てくれたのね!」
誘拐犯「なんだてめえは!?」
粉塵爆破マン「私は粉塵爆破マン! 粉塵爆発で人々を救う正義の味方だ!」
誘拐犯「粉塵爆発ゥ? なんだそりゃ?」
粉塵爆破マン「説明しよう!」
粉塵爆破マン「こうやって小麦粉をぶちまけて……」バサッ
誘拐犯「うっ!? ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!」
粉塵爆破マン「火をつけると、爆発するんだ!」シュボッ
ドゴォォォォォン!!!
誘拐犯「ぐぎゃああああああああああ!!!」
誘拐犯「あうう……」プスプスプス…
ドサッ…
幼女「助けてくれてありがとう!」
粉塵爆破マン「なんの! 困った時はいつでも呼んでくれたまえ!」
粉塵爆破マン「とうっ!」スタタタタッ
幼女「……かっこいい」
不良「オラオラァ……金出せや!」
DQN「出さないと殴っちゃうよ?」
青年「ううう……」
粉塵爆破マン「コラーッ!」スタッ
不良「あ?」
DQN「なんだこいつは……」
粉塵爆破マン「カツアゲはやめたまえ! お金は働いて稼ぐんだ!」
不良「はぁ~? やめるわけねえだろ?」
DQN「カツアゲはオレら不良の仕事みたいなもんだしな!」
粉塵爆破マン「ならば、こうだ!」バサッ
不良&DQN「うっ!?」
粉塵爆破マン「着火!」シュボッ
ドゴォォォォォン!!!
青年「ありがとうございました!」
粉塵爆破マン「私は常に、悪に虐げられている者の味方だ!」
ブォンブォンブォンブォンブォン…
暴走族A「ヒャッハーッ!」
暴走族B「飛ばすぜぇ!」
主婦A「うるさいわねえ……」
主婦B「昼間から何やってるのかしら……」
粉塵爆破マン「私にお任せ下さい!」スタッ
粉塵爆破マン「ふんっ!」バサッ
暴走族A「うげっ!」
暴走族B「なにしやがる!」
粉塵爆破マン「さらば!」シュボッ
ドゴォォォォォン!!!
粉塵爆破マン「静かになったでしょう?」
主婦A「あんたの爆発の方がうるさいわよ!」
男「あの……」
女「なんですか……?」
男「僕と……結婚して下さい!」
女「はい……!」
粉塵爆破マン「君たち、おめでとう!」
粉塵爆破マン「祝いの粉塵爆発ッ!」バサッ シュボッ
ドゴォォォォォン!!!
男「派手に祝って下さって、ありがとうございます!」
粉塵爆破マン「一つアドバイスしとくと、結婚生活は最初が肝心だぞ!」
男「はいっ!」
女「お祝いにケーキ買って帰りましょ! 駅前においしい店があるの!」
男「うんっ!」
粉塵爆破マン「ハッハッハ、二人でたっぷり買ってくれたまえよ!」
強盗「大人しくしろ!」
銀行員「ひっ!」
強盗「さぁ、金をこのバッグの中に入れろ!」
銀行員「は、はいぃ~!」
銀行員「どうぞ!」サッ
強盗「これだけあれば遊んで暮らせるな……さて、逃げるとするか」
粉塵爆破マン「ちょっと待ったァ!」
粉塵爆破マン「お前のような悪は……粉塵爆発で浄化してやる!」バサッ
強盗「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ!」
粉塵爆破マン「FIRE!」シュボッ
ドゴォォォォォン!!!
銀行員「ああっ、お金ごと!」
粉塵爆破マン「いっけね!」
爆弾魔「ハーッハッハッハッハ!」
爆弾魔「俺の爆弾で町の人間を全員吹き飛ばしてやる!」ポイポイポイッ
ドゴーンッ! ズガーンッ! バゴーンッ!
市民A「ひいいいいっ!」
市民B「助けてくれーっ!」
粉塵爆破マン「そこまでだ、爆弾魔!」スタッ
爆弾魔「粉塵爆破マンか……今日こそ決着をつけてやる!」
粉塵爆破マン「望むところ! とうっ!」
ドゴォォォォォン! バゴォォォォォン! ズガァァァァァン!
爆弾魔「ぐはああああ……っ!」ドサッ
爆弾魔「なぜだ……なぜ勝てないんだ……?」
粉塵爆破マン「いちいち爆薬を用いる爆弾による爆発と、小麦粉でお手軽にできる粉塵爆発……」
粉塵爆破マン「爆発としてどちらが優れているか、いうまでもないだろう」
爆弾魔「俺の……負けだ……」ガクッ
市民A「ありがとう、粉塵爆破マン!」
粉塵爆破マン「今日もいっぱい人を救ったぞ!」
粉塵爆破マン「さて、そろそろ帰るとするか」
ギャォォォォォン…
ワーワー… キャーキャー…
粉塵爆破マン「この唸り声と悲鳴はいったい……!?」
怪獣「ギャオオオオオン!!!」ズシン…
粉塵爆破マン「あれは怪獣!?」
粉塵爆破マン「このまま放っておいたら、町がメチャクチャにされてしまう!」
粉塵爆破マン「小麦粉をばら撒いて……」バサッ
粉塵爆破マン「砕け散れ!」シュボッ
ドゴォォォォォン!!!
怪獣「ギャァァァァァス!」
粉塵爆破マン「き、効いてない……!?」
怪獣「ギャオォォォォン!」」ズシンズシン…
幼女「きゃぁぁっ! 踏み潰されるぅ!」
粉塵爆破マン「いかん!」
粉塵爆破マン(こうなったら……あまり気は進まないが、あれをやるしかない!)
粉塵爆破マン「手持ちの小麦粉を全てぶちまけるッ!」バッサバッサ
怪獣「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!」
粉塵爆破マン「受けてみよ、我が必殺の――」
粉塵爆破マン「超・粉・塵・爆・発!!!」シュボッ
ズガドゴォォォォォォォォォォォン!!!!!
怪獣「グギャアアアアアアアアアア!!!」
幼女「ありがとう、粉塵爆破マン!」
「やったぜ!」 「助かったよ!」 「あなたはこの町のヒーローだ!」
ワーワー… ワーワー…
粉塵爆破マン「どんな悪でも粉塵爆発で退治する……それが私の使命!」
粉塵爆破マン「さらばだ!」スタタタタッ
粉塵爆破マン「ただいまー」
妻「あんたぁ!」
粉塵爆破マン「ひっ!」
妻「店番あたしに任せっきりで、どこほっつき歩いてたのよォ!?」
粉塵爆破マン「あ、いや……ちょっと人々を救いに……」
妻「人々を救うぅ? そういうことはね、妻を救ってからやりなさいよ! このバカ!」
粉塵爆破マン「ご、ごめん……」
妻「で、ケーキの材料の小麦粉、どうしたの? 今日もよく売れたから新しいの焼かなきゃ」
粉塵爆破マン「あ……」
妻「倉庫から全部なくなってたんだけど……」
粉塵爆破マン「あの……全部使っちゃって……」
妻「はぁぁ? 全部使っちゃったぁ!? なに考えてんのこのバカァ!!!」
妻の怒りが爆発した!
― 完 ―