1 : 以下、?... - 2018/10/24 01:21:30.027 0ZxeTr2T0 1/23

ベジータ「俺は……超(スーパー)ベジータだ!」

セル「超ベジータ……!? なんだそれは!?」

ベジータ「いちいち説明するのも面倒だ。てめえで勝手に想像しろ……」

セル「ぬ……」

セル(なんて奴だ! 自分から言い出しておいて説明しないなんて……)

セル「いいだろう、だったら想像してやる! 後悔するなよ!」

ベジータ「なにっ!?」

元スレ
セル「超ベジータってなんだ?」ベジータ「てめえで勝手に想像しろ」セル「想像してやる!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1540311690/

4 : 以下、?... - 2018/10/24 01:24:25.005 0ZxeTr2T0 2/23

セル「むかしむかしあるところに、“ベジータ”という種族がいた」

セル「ベジータたちは群れをなし、高度な社会生活を営み、とても繁栄していた……」

ベジータ「ほう……」





ベジータA「よし、今日も一生懸命働くぞ!」

ベジータB「そろそろ収穫の季節だからな!」

ベジータC「くそったれー!」

5 : 以下、?... - 2018/10/24 01:27:16.187 0ZxeTr2T0 3/23

セル「ところがだ……そんなベジータたちにも悩みの種があった」

セル「そう、彼らを支配する上位ベジータの存在だ」

ベジータ「そいつが超ベジータか?」

セル「あわてるな、そうではない。そいつの名は“大ベジータ”!」

ベジータ「大ベジータだと……!?」





大ベジータ「クックック、今日も愚民どもが働いていやがるぜ……」

6 : 以下、?... - 2018/10/24 01:30:45.661 0ZxeTr2T0 4/23

セル「大ベジータの支配は苛烈を極めた」

セル「ベジータ界の通貨単位は“ギャリック”というのだが」

セル「大ベジータはベジータたち一人あたりから年間1000ギャリックもの年貢を取っていた」

セル「ベジータたちの平均年収が1200ギャリックであることを考えると」

セル「いかに重税であるかが分かるだろう……」

クリリン「ひ、ひでえ……ほとんど持ってかれちゃうじゃねえか!」

トランクス「なんて奴だ……」

ベジータ「大ベジータ……! 大便みてえな名前のくせに……くそったれーっ!」

10 : 以下、?... - 2018/10/24 01:33:43.831 0ZxeTr2T0 5/23

セル「当然、ベジータたちは常に貧困と飢えにあえいでいた」

セル「一方の大ベジータは、贅沢三昧だった」

ベジータ「おのれえ……!」





大ベジータ「さて、と……今日もキャビアとフォアグラを食べて」

大ベジータ「高級ワインを飲んで、高級ベッドでぐっすり眠るとするか」

大ベジータ「ハーッハッハッハッハッハ!!!」

12 : 以下、?... - 2018/10/24 01:36:10.623 0ZxeTr2T0 6/23

クリリン「ちょっと待ってくれ、セル」

セル「なんだ?」

クリリン「そんな目にあってるのに、どうして普通のベジータ達は反逆しないんだ?」

トランクス「その通りだ! そんなことをしていればすぐクーデターが起きてしまう!」

セル「それは……大ベジータがあまりにも強すぎるからだ」

セル「普通のベジータの戦闘力を1とするなら、大ベジータの戦闘力は100……いや1000はあった」

セル「逆らえばすぐさま殺されてしまうのだ……」

ベジータ「ちっ、力による支配ってやつか……。フリーザを思い出すぜ……」

13 : 以下、?... - 2018/10/24 01:39:35.127 0ZxeTr2T0 7/23

セル「ところがある日、ある若いベジータが立ち上がった」

ベジータ「おお!」

セル「この若者を、そうだな……便宜上、主人公ベジータ“主ベジータ”と呼ぶことにしよう」





主ベジータ「このままじゃ俺たちは全員飢え死にしちまう!」

主ベジータ「みんなで力を合わせて、大ベジータの野郎をぶっ殺すんだ!」

15 : 以下、?... - 2018/10/24 01:42:55.621 0ZxeTr2T0 8/23

ベジータA「勝てるわけがない!」

ベジータB「無駄なあがきはよすんだな」

ベジータC「相手は大ベジータなんだぞ!」

主ベジータ「くっ……!」





セル「ところが、みんな聞く耳を持たなかった。大ベジータの強さは誰もが知っているからな」

ベジータ「情けない野郎どもだ……!」

トランクス「仕方ないですよ、父さん……」

クリリン「ああ、命にはかえられないもんな。逆らわなきゃ生きていけるってんなら無理ないさ」

17 : 以下、?... - 2018/10/24 01:45:25.013 0ZxeTr2T0 9/23

セル「それどころか、大ベジータの年貢の徴収はますますひどくなっていった」

セル「払えない者も続出し、大量のベジータが死んだ……」

セル「それでも大ベジータは手を緩めず、腹心の部下である“中ベジータ”を使って年貢を徴収し続けた」





中ベジータ「さぁ、金をよこしやがれ! よこさない奴はきたねえ花火だ!」

ベジータA「くそったれ……」

ベジータB「もうダメだ……おしまいだぁ……」

ベジータC「し、死ぬ……」

20 : 以下、?... - 2018/10/24 01:48:13.105 0ZxeTr2T0 10/23

セル「そんな時だった!」





主ベジータ「いい加減にしやがれ……!」

中ベジータ「貴様、俺に逆らうのか!? 大ベジータ様のお気に入りである俺に!」

主ベジータ「ああ、貴様らにこき使われるのはもうこりごりだ!」

ドゴォッ!

中ベジータ「ぐはぁっ!」

21 : 以下、?... - 2018/10/24 01:51:13.771 0ZxeTr2T0 11/23

クリリン「やったぁ!」

トランクス「すごい! あの中ベジータを一撃で……!」

ベジータ「ほう……」ニヤ…

セル「主ベジータが中ベジータを倒したというニュースはベジータ界に知れ渡り――」





主ベジータ「みんな、今こそ大ベジータをぶっ殺すんだ!」

主ベジータ「俺たちが徒党を組めば勝てる!」

オーッ!!!

23 : 以下、?... - 2018/10/24 01:54:33.348 0ZxeTr2T0 12/23

ワァァァ…… ワァァァ……

主ベジータ「俺に続けーっ!」





セル「蜂起した主ベジータたちは、次々と大ベジータの領地を襲撃」

セル「半ば奴隷のようになっていたベジータ達を解放していった……」

セル「当然、大ベジータはこれに激怒。主ベジータ軍と大ベジータ軍が激突するのは時間の問題となった」

27 : 以下、?... - 2018/10/24 01:57:07.052 0ZxeTr2T0 13/23

セル「決戦前日、主ベジータは恋人である“女ベジータ”と甘い時間を過ごす」

クリリン「くっそぉ~……羨ましいぜ……!」





女ベジータ「死なないでね!」

主ベジータ「ああ、分かっている……」

主ベジータ「もしこの戦いに勝って帰ってこれたら……俺は店でも開くよ」

女ベジータ「うん……!」

32 : 以下、?... - 2018/10/24 02:00:18.404 0ZxeTr2T0 14/23

セル「ついに決戦が始まった。これが世にも名高い≪ベジータ平原の戦い≫というやつだ」

三人「……」ゴクッ





ワァァァ…… ワァァァ……

「ギャリック砲!」

「ビッグバン・アターック!」

「きたねえ花火だ!」

ドゴォォォンッ! ズガァァァンッ!

34 : 以下、?... - 2018/10/24 02:03:18.502 0ZxeTr2T0 15/23

セル「主ベジータ軍はおよそ3千、大ベジータ軍はおよそ一万、戦力差は歴然だった」

クリリン「マジかよ……!」

トランクス「三倍以上か……」

セル「だが、主ベジータは巧みな指揮で、大ベジータ軍を追い詰めていったのだ」

ベジータ「さすがは主ベジータだぜ」ニヤ…





主ベジータ「ここは制圧した! あとは大ベジータのいる本陣だけだ!」

主ベジータ「一気に攻め込むぞ、野郎ども!」

オーッ!!!

36 : 以下、?... - 2018/10/24 02:06:25.689 0ZxeTr2T0 16/23

主ベジータ「やっと会えたな、大ベジータ……!」

大ベジータ「貴様……! なぶり殺しにしてやる!」





セル「本陣の守りは堅かったが、ついに主ベジータと大ベジータが対峙する!」

セル「ベジータ界の運命を決める因縁の一騎打ちが始まろうとしていた……!」

三人「……」ゴクッ

セル「……と、ここで一休みさせてもらおうか。ノド渇いたし」

三人「えっ!」

38 : 以下、?... - 2018/10/24 02:09:26.448 0ZxeTr2T0 17/23

クリリン「なにいってんだ! 早く続きを教えろよ!」

トランクス「そうだ! こんないいところで休みだなんて! ふざけるな!」

セル「まあまあ……」

ベジータ「ぶっ殺されたくなかったら早くしろーっ! 間に合わなくなっても知らんぞ!」

セル「おいおい、落ち着けよ……」

16号「早くしてくれ」

18号「このままじゃ気になってしょうがないよ」

セル「お前らも聞いてたの!?」

17号「主ベジータはどうなったんだ!?」ニュルッ

セル「尻尾から出てくんな!」

41 : 以下、?... - 2018/10/24 02:12:29.926 0ZxeTr2T0 18/23

セル「仕方ない奴らだ……本当はもう少しじらしたかったが、続きを始めよう」

セル「主ベジータと大ベジータは三日三晩戦い続け、ついに――」





主ベジータ「ギャリック砲ーッ!!!」ズオッ

大ベジータ「ぐおあぁぁぁぁ……っ!」





セル「主ベジータが、大ベジータを打ち倒した……!」

六人「やったぁ!」

43 : 以下、?... - 2018/10/24 02:15:48.784 0ZxeTr2T0 19/23

セル「そして、主ベジータはベジータ達の新たな王となり……」

セル「大ベジータを超えたベジータとして、人々から“超ベジータ”と呼ばれるようになった、というわけだ」

クリリン「すげえ……!」

トランクス「なんてかっこいいんだ……超ベジータ!」ゾクゾクッ

16号「文句のつけようのない英雄だ」

17号「とんでもない奴だな、超ベジータってのは」

18号「うん……驚いちゃったよ」

セル「そして、この超ベジータこそが……お前なのだ! ベジータ!」ビシッ

ベジータ「な……!?」

ベジータ(俺に……そんな過去があったとは……!)

44 : 以下、?... - 2018/10/24 02:18:29.725 0ZxeTr2T0 20/23

トランクス「父さんはこんな凄まじい経験をしてきたんですか!」

ベジータ「ああ、どうやらそうらしい……」

クリリン「待てよ? ってことは途中で出てきた“女ベジータ”ってのは……」

ベジータ「ブルマのことだろうな」

トランクス「ということは、俺は“子ベジータ”ですか!」

セル「うむ、そうなる」

クリリン「俺はどうなるんだ?」

セル「う~む、“ハゲベジータ”でいいんじゃないか?」

クリリン「やったぜ!」

46 : 以下、?... - 2018/10/24 02:21:18.376 0ZxeTr2T0 21/23

16号「だったら俺はどうなる?」

セル「えぇ~と、“モヒカンベジータ”」

17号「俺は!?」

セル「“イケメンベジータ”」

18号「あたしは!?」

セル「“可愛いベジータ”」

クリリン「へへっ、みんなベジータの仲間入りってわけか!」

ワイワイ… キャッキャッ…

48 : 以下、?... - 2018/10/24 02:24:21.599 0ZxeTr2T0 22/23

ベジータ「セル……お前の想像、見事だった。お前がナンバーワンだ!」

セル「いや、そちらこそ……お前は超ベジータだ!」

ベジータ(そうだ、俺は超ベジータなんだ……)

ベジータ「おっと、そういえば俺は恋人である女ベジータとこんな約束をしていたな」


主ベジータ『もしこの戦いに勝って帰ってこれたら……俺は店でも開くよ』


ベジータ「約束通り、店でも開くとするか!」

セル「だったら私にも手伝わせてくれ!」

クリリン「俺も!」

トランクス「俺も!」

16号「俺も!」

17号「俺も!」

18号「あたしも!」

ベジータ「いいだろう……全員で宇宙一の店を作り上げるんだ!」

49 : 以下、?... - 2018/10/24 02:27:11.979 0ZxeTr2T0 23/23

セル「ところで、どういう店にするつもりだ?」

ベジータ「主婦をターゲットに、食料品や日用品を売る店がいいだろう」

クリリン「そりゃいいや!」

セル「名前はどうする?」

ベジータ「名前? 決まってるだろう。店の名前は――」

ベジータ「スーパーベジータだ!」







おわり

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