○月×日。
今日の男君はいつも通り太陽の如きその御身に
学生服を纏い、私に笑いかけた。
と思ったら私の後ろの席にいる男友達に対する物だった。
私のその時の緊張ぶりといったらなかった。
メガネ絶対曇ってたし
動揺してるのがバレないように本を開いたけど、逆さまだったし
(ちなみにホームルームが始まるまで気づかなかった。このメガネがっ!)
どうしよう。バレてないかな?
だけど男君に笑いかけてもらえたような気がして、
なんだかとっても幸福だった。
幸福の科学だった。
仏陀再誕だった。
崇めよ……
元スレ
女「○月×日。今日の男君」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1257769887/
○月×日
今日男君に話しかけられたッ!!
今日私は日直だったんだけど、
休み時間に私が黒板を消している時に
「ちょっと黒板消し貸して」
と言われ、私は何が起こったのかもわからずに
ただただ慌てふためきながら二歩下がった!!
このメガネがッ!!!そうじゃないだろう!!
挙動不審のメガネが無言で二歩下がる姿はさぞ不気味だったろう…
はぁ…死にたい……
でも良い匂いしたなぁ……
近くで見るとまるで後光がさしているかの如きお姿だったなぁ…
ちなみに貸した黒板消しは教室のドアに挟まれて
簡易トラップになっていた。
古文のドルチェがひっかかって終始怒っていた。
○月×日
新しいクラスになってから中々友達ができない。
しかし男君と同じクラスになれたのは至上なる幸福で
私にとっては友達が出来ない事など俗事に等しいのだが
けっこう寂しいものである。
別クラスにいる友達の所にいってお昼ご飯を共にしようかと考えたが
もし友達が新しい友達と一緒にお昼ご飯を食べていたら
なんだか人見知りの私としてはひどく気まずいし
なんだコイツ友達いねぇのかよ
とか思われたらそれはそれでキツいので
やっぱり今日も一人寂しくモソモソとお弁当をつっついていた。
しかし男君の笑い声が耳に心地良く響いてくるので
一人ぼっちのお昼休みというのもオツな物だ。
○月×日
今日男君が隣のクラスの女子から話しかけられていた。
けっこう楽しそうに話していた。
今日はもう寝る事にしよう。
○月×日
今日は席替えだった。
結論から言うと、
男君の隣の席になってしまったああああああ!!!
私はきっと今日で一生分の運を使い果たしたかもしれない。
なんて最高なんだ。
男君の匂い…男君の寝姿…男君の笑顔…声…
ずっと片思いでも良い。
このまま高校生活が永遠に続けば良いのに…
○月×日
地の利を生かして、何を血迷ったか
私は今日男君に話しかけようとした。
「おごっ…」
噛んだ。
初っ端から大ゴケした。
一気に挙動不審モードへ移行した私は
咄嗟に本で顔を隠した。
しかしその時私は思った。
いくらメガネかけてるからって本をこんなに近づけてたら
「コイツどんだけ近眼なんだよ」と男君に思われないだろうか?と。
なんて冷静なんだ私は。ここは自分に拍手を送ってあげたいね。
そこで私は本を顔に乗せ、腕を組み。
椅子の背もたれにもたれかかって、寝たふりをしたのだ。
うん。不気味。
「おごっ……」とか言った後に途端にハードボイルドな立ち振る舞いで眠りこけるメガネを見て男君はどう思っただろう?
っていうか気づいてなかったかも。って言うかこんなメガネ女見たりしないだろう。
うん。絶対気づいてなかったな。良かった良かった。I'm ポジティブ woman!フォー!
○月×日
休み時間はいつも本を読んでいる私だが
最近男君が隣の席と言う事も相まって
まるで本の内容が頭に入ってこない。
男君には私はどう映ってるんだろう?
学生ヒエラルキーで言うと比較的上位に位置する女の子グループみたいに
私もオシャレで可愛かったらなぁ~。
でも私はファッションの事なんて微塵もわかりはしない。
そんな物に無縁な私は
あんなキャピキャピしたお方たちに
劣等感を感じずにはいられない…。
男君もやっぱりああいう子達がタイプなんだろうなぁ……
こんな本ばっか読んで友達もいないようなモノグサ女
男君は眼中にないだろう…
でもいいの!
私は男君を見てるだけで幸福になれるもん!!
燃費の良い女なの!!軽自動車なの!!
可愛い可愛い軽自動車なの!!男君を乗せて海岸沿いをドライブよ!!オホホホホ!!
○月×日
今日、休み時間に私がトイレに行っていて帰ってきたら
例の別クラスの女の子が私の席に座ってて、
楽しそうに男君と会話していた。
どきなさい!!そこは私の席よ!!!私のLPは0よ!!!
と血反吐を吐きながら叫びたかった私だが
そんな事言えるはずもなく
次の授業の準備をするフリして廊下にあるロッカーを漁る情けない私。
廊下にまで二人の笑い声が聞こえてきたりして来てて
本当に泣きそうだった。
あの子すっごく可愛いし
キャピキャピしてていかにも今風の高校生といった感じで…
私には敵う道理なんてない。
……。
もうゴールしてもいいよね……
○月×日
今日もあの子が来ていた。
きっと男君の事が好きなんだろうなぁ。
あぁ…死にたい…
どうして私はこんなに可愛くないんだろう。
メガネだし。
あの子達みたいにお化粧も上手くて
髪の毛染めたり巻いたり…
きっと私服もこの上なく可愛いんだろうなぁ。
でも私にそんな物が似合うはずもないし。
メガネだし。
よーっし!練炭買いにいくぞー☆
ホームルーム前
男「いっつも本読んでるけど何読んでんの?」
女「!!/////」ガタタッ
男「ど、どうした?」
女「え!?///////」
女「いや、いやいやいや!!ううん!!/////」
男「なんかゴメンね」
女「あ、いえ、あの!ごめんなさい!!/////」
○月×日
今日男君に話しかけられてしまった!!!!!
SHI・A・WA・SEEEEEEEEEEEE!!!!
いっつも本何読んでるの?
なんて涼やかで綺麗な声…
私の体に染み渡るようだった…
だけど…
結局いつも通りの挙動不審全開で
会話らしい会話もできずに終わった…
話しかけられて動揺しすぎだろ私……
逆にわざとらしいと思われるぞ!!このメガネッ!!
それにしても私鼻息とか荒くなかったかな…
ハァハァ言ってなかっただろうか……
それだけが気がかり…
でもSHI・A・WA・SEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
○月×日
私が昨日の事を思い出して身悶えて
「きゃーーー!!」とか言ってたら
妹が部屋に押し入ってきて
ちょっと怒られた。
情けない姉でごめんよ…トホホ
事情を説明したら
「お姉ちゃんも恋とかするんだ…」とか言われた。
ははは。こやつめ。
しかし妹は恋愛に関しては私より断然上級者なので
色々と相談をしてみた。
アタックあるのみと言われた。
でも私可愛くないし…と言ったら妹にデコピンされた。
「お姉ちゃん元は良いんだからちょっとお洒落すればすぐ可愛くなるよ。」
とか言われた。
いや待て妹よ。私のどこが可愛いと言うのだ。それはあれか皮肉か!!
と言ったらまたデコピンくらった。
「すぐそうやって卑屈になる。お姉ちゃん可愛いよ?」
私は妹に抱きついてチューをしてしまった。今度はビンタが飛んできた。
○月×日
妹に教えてもらった髪切り屋さんに今日行って来た。
否、ヘアーサロンに行って来た。なぜなら、
天パな私に妹が「ストパーにしなよ」と有難い神のおぼし召しの如き助言を下さったからだ。
勿論そんなオサレな場所に行った事がない私は挙動不審MAX。
終始妖怪の如く振舞ってしまった。
「今日はどんな風に?」と聞かれ
「ストレートパーツにしてください!」と何やらパーツを受注する私。
「ストレートパーマですね」
話しの解る店員さんで正直助かった。
特に激しく話しかけられる事も無かった。
しかし人見知りな私にとってはすごく気楽で助かった。
パーマを終えて、初めて鏡で自分の姿を見たとき正直感動した。
これが私か、と思った。
髪型変えるだけで印象って結構ガラっと変わるんだな。
正直自分でもけっこう可愛いと思…
いかんいかん。
調子に乗るな!!このメガネッ!!!!
○月×日
妹に褒められまくった。
お姉ちゃん超可愛いよー!と言われた。
「そうかなぁ…デュフフ」と笑うと
「その笑い方はキモいから辞めた方が良いよ」と言われた。
我が妹ながら容赦ない。
明日は学校だ…
男君は新しい髪型に気づいてくれるだろうか。
可愛いって思ってもらえるかな…
不安だ…
このメガネなに色気づいてんだとか思われたらその時は死のう。
霧散しよう。
一人旅にでかけよう…
そうだ。京都いこう。
男「あっ。ストパーにしたんだ」
女「!!/////」
男「前の髪型より全然いいよ!すごい似合ってる」
女「へ!?//////」
女「あ、ありがつつっ////」
男「え?」
女「お、おおお、男君も、似合ってるよ!!///」
男「よくわかんないけどありがとうwww」
男「いつも本読んでるけど本って面白い?」
女「うん///」
男「俺本とか全然読んだ事ないな~」
女「そうなんだ///」
男「何か面白い本あったら貸してよ」
女「え!?///」ガタタッ
男「あ、嫌だった?」
女「い、いえいえいえいえ!!喜んで!///」
男「マジで!サンキュー」
男友「お~い男~!相沢んとこ行こうぜ~!」
男「おー」
男「そんじゃね」
女「は、はい///」
女(やっべーーーーーどうしようコレーーー!!////)
○月×日
事件です。
男君に本を貸す事になってしまいました!!
どうしよう!!
男君ってどんな本が好みなんだろうか…
わかんねーーーー!!!
変な本貸して
「うわ…こいつこんなの読んでんのかよ…キモ…」
とか思われたら地の果てまでハーレーで駆け抜けてしまいそうだ。
あぁぁぁあ
何を貸せばいいんだ!!
でも男君全然本読んだ事ないって言ってたし
ここは無難に読みやすい短編を貸してみよう!
そうと決まれば早速本の選出作業に取り掛からなくてわっ!!
女「あああの///」
男「ん?」
女「これ…昨日言ってた…」
男「え!もう持って来てくれたの!?」
女「うん///」
男「ありがとう」
女(お…男君の…笑顔……)
女「私…死ぬなら今日が良い……」
男「え?」
女「!?///」
女「あ!!あれ!!今の私が好きな本の名台詞なの!!」
男「そうなんだw」
男「本ありがとね。読んでみるよ」
女「う、うん///」
○月×日
今日男君に本を貸した!
気に入ってもらえるかな?
キモイとか思われないかな…
昨日血眼になって男君が喜びそうな本を選出しようと試みたけど、
結局わからなかった:……
だから私が大好きな本を貸す事にした。
男君面白いと思ってくれるかな?
もしそう思ってもらえたら幸せだ…
男「本ありがとう。めちゃくちゃ面白かった~!」
女「ほ、ほんと!?///」
男「うん!ほんとありがとな…」
ナデナデ
女「ほぇーーーーーーー!!!?///////」
男「これは…本貸してくれたお礼…」
女「え!!!あ、あの!!あの!!!え!!!うそ!!え!!?ええええええ!!?/////////////」
女「だめ~……男君……いきなりそんな……ちゅ~とか…むにゃむにゃ…」
妹「お姉ちゃん朝だよー」
女「むにゃむにゃ……」
妹「お姉ちゃんってばー」ユサユサ
女「ふぇ?」
妹「起きた?」
女「ん~……チュー…」
妹「何してんだっ!!」バシッ
女「あいたっ!」
女「あっはっはっは!我が妹ながら天晴れな奴!!」
女「私に一撃入れるとはなー!!あっはっはっは!!」
妹「朝からテンションたけーw」
女「ね、ね、見て!おかしくない?」
妹「大丈夫だよ~」
女「ほんと!?あんた他人事じゃないでしょうねー!」
妹「大丈夫だってば」
女「ほんっとにちゃんと見て!!後ろ寝癖とかついてない!?」
妹「大丈夫だって!」
母「あんた達もう時間ないよ!」
女&妹「はーい」
妹「いってきまーす」
女「いってきます!ちょ、妹まってー!」
母「はい。いってらっしゃ~い」
女「ねぇねぇ!ほんとにおかしくない!?」
妹「ウザイ!!」
男「女さんおはよー」
女「あっ…おはよ……///」
女「ど、どうだった?///」
男「え?」
女「え…」
男「あぁ!本ね!」
男「ごめん。実はまだ読んでないんだ」
女「あ…そう…なんだ」
男「今日帰ったら読むよ。ごめんね」
女「ううん。なんか私こそ急かしてるみたいでごめん…」
男「なんで女さんが謝るのさ」
女「え、ご、ごめん」
男「いやw謝らなくて良いよw」
女「あ、うん///」
36 : 以下、名... - 2009/11/10(火) 00:36:00.08 cCy5mepbO 23/158
とりあえず古文のドルチェについてKWSK
37 : >>1 ◆SEBUhSQF9U - 2009/11/10(火) 00:45:10.52 3kjlJbqo0 24/158
>>36
古文のドルチェは
身に着ける物から持ち物まで
何でもかんでもドルチェ&ガッパーナなおっさん。
それ以外は特に特長がないよ。
○月×日
男君はまだ本を読んでなかった。
なのに「本どうだった?」とか
私ガッツきすぎ。
もしも私が犬だったなら
間違いなく主人の「待て」の声を聞き入れず、
わき目も振らずに餌を食い散らかすんだろう。
でも…嗚呼
早く男君とあの本について話しがしたい
きっと楽しいだろうなぁ…・・・
うふふふ…
やばい妄想が止まらない
ロマンスが止まらない
男「おはよー!」
女「おはよ///」
男「女さん!本読んだよ!すっげー感動した!」
女「ほ、ほんと!?///」
男「うんうん!泣いたもん!」
女「わ、私もあの本…泣いた///」
男「あのシーンが良かった!ほら、ヨーコが犬連れて街飛び出すシーン」
女「うんうん!」
女「今まで色々あったんだけど、それでもそれを恨まないヨーコの純粋さと健気さがすっごくグッと来るよね!」
男「そうそう!!最高だった!」
女「良かった…・・・」
男「え?」
女「気に入ってもらえたみたいで…つまんないって言われたら私死んでたかも…」
男「大げさだなーw」
女「あはは///」
○月×日
うおおおおおおおお!!
ニヤニヤが止まんねぇえええええ!!
今日男君と貸した本について話した!
すっごい気に入ってくれたみたいでもう幸せすぎて目がーーー!!目がーーー!!
ヤッホーーイ!!
男君が笑ってた!私も割りと自然に話せたと思う!
いいぞいいぞー!!私いいぞーー!!
今日の私かなり得点高いよーー!!
これから妹に自慢しに行こう!!
はっはっはっは!今日のお姉ちゃんは機嫌が良いからチューだけじゃすまないぞ妹よーー!!!
YES!!!!!
女「イェーーーーイ!!!!!」クネクネ
妹「ど、どうしたのお姉ちゃんww」
女「あたいは今日今は亡きマイコージャクソーンのムーンウォークだよぉおお!!ヒュゥッ!!」
スイッスイッスイッ(ムーンウォーク)
妹「何があったのさw」
女「あのね!あのね!今日男君が感動して本とかすっごい弾んだの!!」
妹「お~よしよし。落ち着いて話してみようか」
女「あのね!男君がすっごい気に入ってくれたの!!そんで私も自然に受け答えしたし!」
女「私の目に狂いは無かったのよ!!!」
妹「ごめん。全然わかんない」
女「妹よーーーーー!!」ガバッ
妹「きゃーー!」
女「お前の花園が蜜で溢れておるぞーー!!」
妹「やめろ!ww」
○月×日
もうすぐ文化祭だ!
今日、2名の実行委員を決めるためクラスで話し合ったのだが
もちろん誰も実行委員なんてなりたがらない。
そこで担任の吉川先生がくじ引きで決めるとか言い出して…
結論から言うと、
私と男君が実行委員になってしまったのだ!!
何これ!ねぇ何これ!!逆に怖い!!私死ぬの!?
神様の美人局的な罠なの!?
でもめちゃくちゃ嬉しいよおおおおお!!!!
鼻息が止まらない!!
ハァハァ……
この「うずき」をどうやって鎮めようか…
妹よおおおおおおおおお!!!
○月×日
昨日妹に殴られた太ももがまだ痛い。
乙女の柔肌に傷をつけおって…妹め…
しかし今の私は仏のように寛容なのだ。
な・ぜ・な・ら!
男君とペアで実行委員だからだYESYESYESYES!!
そして今日の放課後、
夕日に暮れなずむ教室で二人っきりのロマンチックな一時…
ふいに重なる手と手……
視線の糸を絡めて…
近づく距離…
誰もいない教室…僕らはキスをした…
なんて事は微塵もなかったけど
男君と二人っきりと言う空間が私をおかしくさせた。
挙動不審爆発だった……
たぶん私何言ってるかわかんなかったと思う。
全然男君の目見れなかったし…
今度話し合う時はキョドらず話すゾ!
○月×日
今日、男君と放課後話し合おうと思って
昼休み、廊下で声かけようとしたんだけど
例の別クラスの女の子が男君に話しかけて
二人は楽しそうに会話してた。
話しかけられなかった。
文化祭のために用意したノートだとか、
資料だとかがやけに重く感じた。
そんな自分の姿をフカンで見てあまりの情けなさに死にたくなった。
○月×日
今日も男君と文化祭の話し合いはしなかった。
帰りに柴犬の子犬を拾った。
家に連れ帰って飼いたいとお母さんに懇願したけど
つっぱねられた……
お母さんのわからずやーー!!
パンデモニウムはこんなに可愛いのに!!
仕方なく空き地に放してきた。
心配だ……
車にはねられたりしないだろうか…
お父さんはたぶん許してくれるので
お母さんの牙城を崩さない限り
パンデモニウムの明日はないのだ。
お母さんに許してもらえるまで
空き地で餌をあげつつ
お願いし続けよう。
明日は男君と話せるかなぁ。
ハァ……無理な気がしてきた。
○月×日
今日も男君と話し合いはできなかった。
でもこのままだと期限に間に合わないので
一人で出きる事はやっておこう!
帰り際、パンデモニウムに餌をやりにいった。
空き地でぴょんぴょん跳ねてた。
その姿のなんと可愛いらしい事か…
おぉ、パンデモニウムよ…
私のささくれた心が癒されるのを感じた。
餌をやってパンデモニウムと一時のキャッキャウフフTimeを楽しんだ。
家に帰ってお母さんにまたお願いした。
だけどまたつっぱねられた…
くぅ…味方が必要だ!
妹よ!!!
女「あ、あの…///」
男「ん?」
女「きょ、今日…話し合い…」
男「あぁごめんごめん!最近全然顔出してなかった」
女「あ、ううん。全然いいよ!」
男「今日は行くよ」
女「う、うん!///」
放課後/教室
女「あの…これ資料…」
女「まとめといた……///」
男「おぉスゲー!超見やすい」
男「なんかごめんな。女さんばっかにやらせちゃって」
女「ううん!私ひ、暇だし…///」
男「ほんとありがとう」
女「…うん///」
女(男君の笑顔キターーーーーーーー!!!!!!やばいよやばいよー!!)
女(このまま夕暮れの教室で…二人っきりで…)
女(イケナイ事になっちゃったりしたら…)
女(キャーーーーーーーーーー!!!///////)
男「これとかやってみたら超面白そうじゃない?w」
女「ハァハァ…」
男「女さん?」
女「ふぇ!?」
女「あ!え!?何!?/////」
放課後/帰り道
女「はぁ…今日も私かなり怪しかったろうなぁ…」トボトボ
女「でもドキドキしたなぁ…うふふふふwww」
女「ダメダメ私!ニヤニヤしながら帰る女子高生とか怪しすぎて通報物だわ!!」
女「クールよ!クールになるの!」
女「………」
女「うふふふふふふww」
女「よーっし!!今日はパンデモニウムの餌奮発するぞー!!」
空き地
女「パンデモニウム!!」
女「キャモーーン!!」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョンッ!
女「お~~~~~よしよしよしよしよしよしよしよしよし!!!」
パンデモニウム「キャンキャン!」
女「さ~お食べ~w今日はいつもより高いのだぞ~wオホホホホw」
パンデモニウム「ハグハグハグッ」
女「オホホホホw貪り食ろうておるw貪り食ろうておるw可愛いな~~wwよしよしよしw」
男「あれ……あそこにいるの女さんかな」
男「お~い!」
女「さぁ来いパンデモニウムよ!!私の胸に飛び込むのだ!!」
パンデモニウム「キャンッキャンッ!」
男「女さ~ん」
女「!?////////」
男「何してるの?」
女「あ!えと!あの!////」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョンッ
男「あっ。可愛いな~!この子犬女さんが飼ってるの?」
女「え////う、うん////」モゴモゴ
男「名前なんて言うの?」
女「パ、パンd…///」
女(ハッ!!まて私!!パンデモニウムとか変な名前つけてんのバレたら絶対キモイと思われる!!)
女「パ、パン…///」
男「へぇ~wパンって言うんだwパンおいで~」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」
男「でもどうしてこんな場所で飼ってるの?」
女「えとね…この子捨てられてて……それで…お母さんにお願いしたんだけど…ダメで…///」
女「でもこの子まだちっちゃいし…ほっといたら死んじゃうから…ここで世話してるの…///」
男「そうだったんだ…」
女「今も家で飼えるようにお願いしてるんだけど……ダメで……///」
男「女さん優しいね」
女「え///」
女「そそそそんな事ないよ!///」
男「そんな事あるよ。良いご主人様にめぐり合えてよかったな~パン」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」
男「わは~!」
パンデモニウム「ペロペロペロ」
女「……///」
女(男君と子犬……なんて絵になる風景だろう……///)
女(私の脳内フォトアルバムに永久保存しておこう…///)
○月×日
今日は男君と話し合いできた!!
私が作った資料褒めてくれた!!
すごく嬉しい!!
しかも帰り道で偶然会って
パンデモニウムとじゃれ合う男君のお姿を
脳内に永久保存してしまったーー!!!
はぁーーーん!!男君かっこよかったよぉおお!!
すっごいドキドキしたよぉお!!
しかも「女さん優しいね」
だって!!キャイーーーーーン!!!
男君ごめんなさい!!全然そんな事ないんです!!
私とかすっごい性格悪いし、妹にちょっかいだして撃退されるような奴だし、
男君の事妄想したりとかしてる変態だし…
例の別クラスの女の子の事……来ないで欲しいって思ってるし……
いかんいかん。ネガティブモードまっしぐらだ。
家に帰ってからはお母さんにまたお願いした!パンデモニウムに市民権を!!
昨日妹を味方にしておいたから二人でお願いした。
でもつっぱねられた……
お父さんを味方につければ3対1…!!今こそ無血革命を起こす時…!!
昼休み/廊下
女「あっ…」
女(男君だ!今日も話し合いに誘って放課後ランデブー!)
女(妹よ!姉はアタックあるのみの助言を実行する!!それ突撃じゃーー!!)
例の別クラスの女「あっ!男く~んw」
女(んげっ)
男「おー」
例の別クラスの女「…~。…ッ!…あはははww」
男「あははw」
女(……楽しそうに話してるなぁ…。)
女(劣等感…ジェラシー…今私の中に色んな直視できない感情がうずまいてる…)
例の別クラスの女「ってか最近男君あの地味な子と仲良いよね~w」
男「え?」
女「!!」
女(わ、私の話し…?)
例の別クラスの女「あの子ちょっとキモくない?」
女「………」
女(………なんて残酷なんだろう。)
女(なんて悲しいんだろう)
女(人に自分の存在を否定される事ほど怖い物はない)
例の別クラスの女「あの子何考えてるかよくわかんないしさ~ww」
例の別クラスの女「しかもいっつも本ばっか読んでるっしょ!?ww」
例の別クラスの女「友達いねぇのかよーーwって感じww」
女(ダメだ……体が動かない…)
女(足が震えてる…ヤバイ…本格的に泣きそうだ)
女(これ以上ここにいちゃダメだ…)
例の別クラスの女「なんか最近ストパーとかかけて調子こいてるっぽいしさ~」
例の別クラスの女「私あの子きら~い」
例の別クラスの女「つかキモいっつのw」
女「うっ……うぅっ……」
女(ダメだ……声を出すな…)
女(泣くな…泣くな…)
『だよな~w正直俺もちょっとキモいと思うww』
女(もしそんな言葉を聞いてしまったら…)
女(私はきっと立ち直れない…私みたいな女が色気づくなんて100年早かったんだ)
女(ここから逃げなくちゃ……早く……早く逃げなくちゃ)
男「…………」
男「お前アイツの事知らない癖によくそんな事言えるな」
例の別クラスの女「え?」
女「!」
男「お前の方がキモいよ。じゃあな」
例の別クラスの女「え?え?な、なんで?」
女「うっ……ぐすっ…」
女(男君……)
女(男君・・・…!男君!)
女(ありがとう……ありがとう……)
男「あ」
女「!」
男「……もしかして…聞いてた?」
女「…う、うん…」
男「ってか泣いてる?」
女「……」
男「………アイツも…その、悪い奴じゃないんだけどさ……なんかごめんな」
女「ううん…なんで…グスッ…男君が…謝るの・・・グスッ」
男「いや、その…なんとなく」
女「男君…私の事…かばってくれた……」
女「私…すっごい嬉しかったよ…すっごい……すっごい…うぅ…うわぁあああん」
男「……許せなかったんだよ」
男「女さんはすごい優しいし、口下手だけど面白いし」
男「それに……その…可愛いと思うし」
女「!!?////」
女「わ、私可愛くないよぉおお!!うわぁあああん!!」
女「あの子の言う通りだよぉおおお!!本ばっかり読んでるし友達少ないし!」
女「挙動不審だし!!うわぁあああん!!」
男「か、可愛いよ!///」
女「どうせ慰めなんだぁあああ!!うわぁああああん!!」
男「ほんとだって!!///」
女「お世辞でも嬉しいよぉおお!!!うわあああああん!!」
○月×日
今日は色々ありすぎて
私の頭はパンクしそうだ。
すっごく怖い思いして、
すっごく傷ついたと思ったら
すっごく嬉しかったり
すっごく喜ばしかったり
もうグチャグチャだ。
でも、男君が私の事守ってくれた。
男君が私の事可愛いって言ってくれた。
ほんとに、
ほんとに今思い出しても泣きそうになる。
嬉しい。
ほんっとに嬉しい!!!!
私みたいな女を男君が守ってくれた!!
私みたいな女を男君が可愛いって言ってくれた!!
ダメ…また泣きそう
○月×日
今日の私はルンルンだった♪
ルンルンすぎて朝7時に教室についてしまった。
「今なら男君椅子なめられるっ!!」
と変態度数90%の私。変態界のウォッカ。
しかし私はそれを実行に移すほどのファイターではないので本を読む事にした。
男君の椅子で。
こ、これが男君の椅子……
ごめん男君……変態界のエリザベスでごめん…
でもちょっと座るぐらいなら許してください……
もちろん本の内容なんて頭に入ってこなかったよ☆
5分ぐらいしてから自分の席に戻ってハァハァ言いながら本を読んだ。
ちらほらと教室にみんながやってきていた。
男君まだかな~と足をバタバタさせて待つ私。
そうこうしてる間に男君が来た!!
昨日のお礼を言わなくっちゃ!!東マックスを超える私マックス!!ドキドキマーーーーーーックス!!
しどろもどろになりながら昨日の事を感謝した。
もちろん目なんて見れるはずもなかったけど。
男君は優しく笑ってくれた。
私、マックスの向こう側へ。
○月×日
今日外は大雨だった。
放課後、男君と二人っきりの教室で文化祭のミーティングしてたんだけど
パンデモニウムの事が気になって仕方が無い。
雨に濡れて凍えてないかな…大丈夫かな
そんな事を考えてると
「パンの事気になる?」
とまるでエスパーの如き男君。
謝る私に男君がこう提案したのだ!!
「明日学校休みだし、俺も暇だから話し合い明日にしない?」
えーーーーーーーー!!!
なんという事だ!!!もしかしてデートか!!デートなのか!!!
もちろんその提案を快諾する私。
鼻息荒くなかったろうか…
その後、学校を出てパンデモニウムの所へ走った。
何故か男君も来てくれたッ!!
パンデモニウムはずぶ濡れで空き地の端でちっちゃくなっていた。
ここは雨を避ける場所がないので家に連れ帰る事にした。
「服汚れちゃうだろ」と、男君がパンデモニウムを抱えて私の家まで送ってくれた……
なんてお優しいお方なの!!?なんなの!!?惚れちゃうわよ!?いいえ!!私はもう惚れてるのよー!!!
土曜日
女「うぅぅぅう……」
妹「お姉ちゃん大丈夫?」
女「なんで私はこんなにタイミングが悪い女なのよぉ~…」
女「どうしてこんな大事な日に風邪なんて引いちゃうのよぉ~……」
女「風邪の無い世界に生まれたかったよぉおお~……」
妹「今日は行かない方が良いんじゃない?」
女「アホゥ!」
女「男君との約束をすっぽかすなんてそんな事できるわけないわ!」
女「私は例え野垂れ死のうとも男君のもとへ行く…」
女「オゲホッ!!!オゲホゲホゲホッ!!!」
妹「お姉ちゃんやめときなよ~」
女「離せ妹よ…私は行かねばならぬのだぁ~…」
女「いってきま~ゴホッ」
妹「いってらっしゃ~い…」
男「よう!」
女「ど、どうも///」
男「…なんか体調悪そうだけど大丈夫?」
女「え、うん!だ、大丈ブホッ!ゴホッエホエホッ!」
男「女さんもしかして風邪ひいてる?」
女「い、いやいやいや!そんなワケないじゃないっすか~!///」
男「……」
ピトッ
女「わっ///」
女(オデコに!!私のオデコに男君の手、手がーーー!!!手がーーー!!////)
男「無理すんなよ。けっこう熱あるぞ?」
女「あ、いやこれは///」
男「家まで送ってやるから。今日はやめとこうぜ。な?」
女「は、はい///」
女(うぅぅうう……男君優しい……///)
○月×日
今日は男君との大事なデートの日だったのに
風邪を引いてしまう虚弱クイーンな私。
這いずりながら男君のもとに行ったけど
結局今日のデートは無しになった。
男君が心配してくれた。家まで送ってくれた。
男君優しいなぁ…
今日はもうしんどい…バタンキュー
女「おはお~」
妹「おはよー」
女「あれ?お母さんは?」
妹「なんか婦人会で食べに行くとかなんとか言ってどっか行ったよ」
女「おとんは?」
妹「ゴルフー」
女「そっか~」
妹「お姉ちゃん風邪大丈夫?」
女「うん。もう大分楽になった」
女「妹が昨日人肌で暖めてくれたからなぁ……裸で」
妹「してないしてないw」
女「じゃぁやってもらおうくわぁっ!!」ガバッ
妹「やーーー!!」
ドゲシッ
女「体の弱い姉を足蹴にするなんて……およよ~…」
妹「はいはい」
女「妹は今日家にいるの?」
女「お姉ちゃんと遊ぼうぜ!」
妹「ごめん。今日友達と映画見に行くんだ」
女「…そうなのね」シュンッ
妹「あっ!そろそろ行かなきゃ!」
妹「それじゃぁお姉ちゃんいってくるね~!」
女「ふんだ!鍵閉めてやるー!!引きこもり事件起こしてやるー!!」
妹「立て篭もりね。それじゃあいってきま~す」
女「行って来るがいいさ!!」ガチャ
ピンポーン
女「誰だろ?」
女(ははーん。さては妹め。何か忘れ物したな?)
女(しかし鍵がかかってるので困っているのか)
女「プークスクスw」
女「出会い頭にタックルかましてやるw」
ピンポーン
女「はいは~いw」
ガチャ
女「あいておるぞよ~…プククw」
ギィ~
男「お邪魔しま…」
女「ソイヤッ!!!!」
ドンッ!!
男「おごっ!!」
女「スクラム!!スクラムを組む私!!!Like a スクラムガーーーール!!!!」
女「ぬはははは!!身動きがとれまいて!!」
女「これが花園へ行った真のラガーマンのタックルじゃい!!」
ジタバタ
男「な、何!?何!?」
女(あれ…?この声…)
男「………」
女「………?」
男「よ、よう」
女「………」
男「………」
女「Are you Otoko?」
男「い、いえ~す」
女「………」
男「………」
女「………」
女「///////////////////////////」ボッ
女「はわ……はわわわわ……/////////」
男「あ、あははは……」
女「ご、ごめんなさい!!!!//////」
バタン!ガチャ!!
男「あ!お、女さん!」
女(なんで!?なんでここに男君がいるの!?)
女(そして私は何をやっているの!?なぜ男君とスクラムを組んだの!?バカなの!?死ぬの!?)
女(ダメ!!無理!!!終わり!!!私の人生今終わった!!!!)
男「お、女さ~ん!お~い!」
女(やばい!!どうしよう!!咄嗟にドア閉めて鍵までかけてしまったけど)
女(これからどうしたら良いの!?私どうやったら死ねるの!?いえ、もう死んでるんだわ!!)
女(これは風邪をこじらせて見てしまった悪夢なのよ!!私はアジアのパピヨン!!)
男「女さ~ん!開けて~」
女(きっと扉の向こうにはフィヨルド地帯が広がってて針葉樹には長渕のストラップが)
男「お~い!スクラムガールー」ボソッ
女「スクラムガール言うなーー!!!/////////////」バタン!
男「あははははww」
女「そ、粗茶ですが……」コトッ
男「ありがとうw」
女「……///」
男「おいしい」
女「……な、なんで?///」
男「え?このお茶美味しいから…」
女「そ、そうじゃなくて!なんで…今日家に…///」
男「あぁ。用事で近くまで来たからさ。スクラムガールは大丈夫かな~って」
女「は、恥ずかしいから言わないでーーー!!////」
男「意外だったな~ww女さんってああいうキャラだったんだw」
女「このドS!!////」
男「あははははw」
女「変な奴だって思ってるんでしょ!?もうほっといてくれーー!!////」
女「死んでやるーーー!!/////」
男「死ぬな死ぬなww」
男「でもほんと意外だった」
女「え…?」
男「俺女さんってもっと可憐な少女だと思ってたよ」
女「うぐっ」グサッ
男「でも」
女「?」
男「俺は今みたいな女さんの方が好きだなぁ」
女「!!///////////////」
男「あっ!いや、今のはあれだぞ!?そういう深い意味じゃなくってその~あー///」
女「わ、わかってるわかってる」
女(うぅ……そんな必死に否定しなくてもいいじゃないかぁ~……)
男「いや~!お茶うまいなー!」
女「それコーヒーだよ」
男「……」
男「俺今日から女さんじゃなくて女って呼ぶわ」
女「い、いきなりですな///」
男「だから女も俺の事男君じゃなくて男って呼んでよ」
女「え///」
女(そ、そんな!!呼び捨てだなんて…!そ、それじゃぁまるで!!)
女(仲むつまじいお相撲夫婦のようではないですかーー!!/////)
女「どすこい…///」
男「どすこい?」
女「うわ!あたし何言ってんだ///」
男「はっけよーい?」
女「のこったー!って違うわ///」
男「ぷっww」
女「ぷっwあはははww」
男「あはははww」
女(嬉しいな……男君とこんな自然に話せるなんて……)
○月×日
今日はアルマゲドンだった。
何故か男君…否、男とスクラムを組んでしまった。
私はきっとあれなのだ。世界のタイミング、ワーストランキング1位なのだ。
女帝なのだ。崇めよ……。
っていうか男がお見舞いに来てくれたからこんな事になったんだ!!
優しい!!優しすぎるよ!!その優しさが怖いよ!!
そしてその優しさにタックルをかます女帝な私。
崇めよ……。
でもそれが功を制してなんだか男との距離が縮まった。
だって、男が「俺の事男君じゃなくて男って呼べ」なんて言うぐらいだもん…
いやーーーーーーーーーん!!!!!そんなん言っちゃっていいんすかーー!!?
しかも私の事は「女!!」って呼び捨て!!!
女ー女ーんなーんなーなーなーなー(エコー)
これからそう呼ばれる度に私の脳内では上記のようにエコー処理が施されるだろう。
っていうか今日男が物凄い事を言ってくれた…
「今みたいな女の方が好き…」
だってさーー!!!どうよコレーーーー!!!いやーーーーー!!キャーーーーーーー!!!
いや!!!「女が好き」って言ってたかな!?そう言ってたわ!!ファイヤーーーーーーーーーーーーー!!!
でもその後必死でフォローしてたなぁ……私に勘違いさせまいと必死だった……本当はわかってるの…
わかってますよー。別にいいもんね!!今日のセリフだけで後10年は生きていけるもんね!!
男「おはよー女ー」
女「お、おはよう男!///」
男「お、今日はスクラム組んでこないなw」
男「良かった~w俺細いから背骨折られそうで心配だったわw」
女「んもー!!それ言わないでよー!///」
男「あはははww」
女「こんちくしょー!///」ブンブンブン
男「お!今度はボクシングか!?ww」ヒョイッ
女「興毅ー!!ちゃんと見んかーい!」シュッシュッ
男「あはははww」
例の別クラスの女「………」
放課後/自宅
女「いでよ!!パンデモニーーーウム!!」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョン
女「おーーーーよしよしよしよしよしよし!」
お母さん「女…パンデモニウムって名前おかしいんじゃない?」
女「えー。パンデモニウムはパンデモニウムじゃんか~。なぁ?」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」フリフリフリ
女「ほらも~!こんな尻尾振っちゃって可愛いーーー!!」ギュッ
パンデモニウム「キャンキャンッ!」フリフリフリ
お母さん「はぁ……ちゃんと世話しなさいよ」
女「ほーい」
妹「ただいまー」ガチャ
女「ゆけ!パンデモニウム!!」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」
妹「きゃー!ただいまパンデモニウムー!」ギュッ
お母さん「ふふw」
女「あっ。さてはお母さんもまんざらじゃないな!?」
お母さん「さぁどうかしらw」
○月×日
最近は男ともすごく自然に話せるようになったし、
とても楽しい。
もうすぐ文化祭だ。私達のクラスはスパルタ喫茶をやる事になった。
「300」と言う映画を見た男からの提案だった。
正直どないやねんと言った感じだったけど
私もその「300」を見てから気が変わった。
ところで、
あの大雨の日。男がパンデモニウムを家に送ってくれてから
私はなし崩し的にパンデモニウムの市民権を勝ち取った。
さすがのお母さんも私と妹とお父さんの波状攻撃には耐えかねたようだった。
パンデモニウムが市民権を勝ち取れたのも男のおかげだ。
本当に男には感謝感謝である。
それにしてもスパルタ喫茶かぁ~。
デカイ盾と槍を持った男はさぞかっこいいんだろうなぁ……
文化祭当日が待ち遠しい。
うっひょひょーーーい!
○月×日
今日から文化祭の準備が始まった
私と男が司令塔になりつつ
着々とスパルタン喫茶が作り上げられていく。
なんだか最近クラスの女の子達とも打ち解けてきた。
きっとこれは男が私の殻を破ってくれたからだ。
きっかけは事故だったけど、まぁ結果オーライだ。
男とも色々話せる機会はあるけど
ほぼ事務的な話しばかりだ。
まぁ実行委員なので仕方ない。
でも話せるだけで嬉しい。
スパルタの女は誇り高いのよ!!オーーホッホッホ!!
明日もスパルタン喫茶作り頑張るぞー!!
クラスメートの男「女さん」
女「はいはい」
クラスメートの男「ちょっと足りない物があるんだけどどうしよう?」
女「あぁ、それなら今度のお休みの日に買出ししようかな」
クラスメートの男「あっ。それなら俺も付き合うよ。足りないのって盾の素材だし。重いでしょ?」
女「あ、でもそれなら男が…あ~でも休みの日に教室で指示だす人が必要か」
クラスメートの男「だね」
女「それじゃあ悪いけど付き合ってもらっていいかな?」
クラスメートの男「オッケーオッケー」
女「ありがと」
男「……」
例の別クラスの女「…男」
男「あ…久しぶりだな」
例の別クラスの女「この前は……ごめん」
男「あぁ、いいよ別に」
例の別クラスの女「……あのさ。今度のお休みの日」
例の別クラスの女「お詫びに何かおごらせてくれない?」
男「いいよ。そんな事しなくって」
例の別クラスの女「ううん!私の気がすまないの!」
男「で、でも俺休みの日は教室にいないといけないし…」
例の別クラスの女「それが終わってからでいいからさ!ね?」
男「う~ん…」
例の別クラスの女「お願いっ!」
男「わかった」
例の別クラスの女「ありがとう!それじゃあまたねっ!」
女「あ……」
○月×日
今日、例の別クラスの女の子と男が話してた。
何を話してたのかはわからないけど、
なんだかジェラスィーだ。
でも良いの!!私はスパルタの女!誇り高いのよ!!
……はぁ。
そういえば今度のお休みの日、
私はクラスメートの男子と買出しに行く事になった。
あんまり話したこと無い人だけど、
まぁなんとかなるよね。
それにしても男君とあの子、
一体何話してたんだろう…。
休日/学校へ向かう道
女「くっはーー!!遅くなってしまったーー!!」
クラスメートの男「もうみんな教室いないだろうなぁ~」
女「なんかつき合わせちゃってごめんね。こういうのって実行委員がやらないとダメなんだけど」
クラスメートの男「あぁ、いいよいいよ」
女「それにこんなに遅くなっちゃったし…」
クラスメートの男「いいってばwだって何処探してもないんだもん。しょうがないよ」
女「君いい奴だなぁ~!あっはっはっはw」バシバシ
クラスメートの男「い、痛い痛いw」
例の別クラスの女「それでさ~w」
男「へぇ~wそうなんだw」
女「え…あれって…」
男「あ……女…」
女(なんで!?なんで二人っきりで楽しく下校してるの!?)
女「お、お~い!男~!」
男「…」プイッ
女(え…)
女(なんで……?無視された……)
○月×日
今日男とあの子が一緒に帰っている所を目撃してしまった。
そして何故か
無視された!!
なんで!?ワケワカンナイ!!!
どうしてあの子と一緒にいるの!?
しかもすっごく楽しそうにしてさ!!ふんだ!!
男のバカヤロー!!こっちはハァハァ言いながら文化祭に必要な物そろえてたのに
そっちは楽しくランデブーかよー!!
キィーーー!!
無視する事ないじゃんか!!
あの子と楽しくキャッキャウフフするがいいさ!!
うそ!!
今の嘘!!そんなの絶対嫌!!!
えーーーん!!もう嫌になっちゃうよーーー!!こんちくしょーー!!
無視する事ないじゃんかよーーー!!!
女「それはも~ちょい右かな」
クラスメートの男「こう?」
女「うんうん。良い感じ良い感じ」
男「……」
例の別クラスの女「男~!」
男「あ。昨日はサンキュー」
例の別クラスの女「昨日食べに行った所美味しかったでしょ?」
男「うん」
例の別クラスの女「また行こうよ!」
男「あ、あぁ。」
女「!」
女(昨日食べに行ったって…なんですってーー!!)
女「フフフフ……」
クラスメートの男「女さんどうかした?」
女「血が見たい……うおぉお!!」
クラスメートの男「や、槍振り回さないでー!」
女(なによ!男のアホーー!!)
○月×日
今日も男はたんのしそーーーにあの子と話していた。
あっはっはっは!話すが良い!話すが良いさ!!
私はそんな事で挫けるような器量の低い女じゃないのさ!!
スパルタの女は誇り高いのよ!!
それにしても最近男と全然しゃべってない……
なんだかちょっと避けられてる気もする…
なんでだろ……私なんか悪い事したかな……
あの日無視されたのが結構きいてる…ボディにきてるボディに…
だからなんだかまた無視されそうでこっちから話し掛けられない…
男…私の事どう思ってるの?
怖いよ……
女(今日こそは男と話すぞー!!)
女(おっ…さっそく獲物がやって来おったな…)
男「……」
女「おと…」
クラスメートの男「女さん。これってこうで良いのかな?」
女「え?」
女「あぁ、これはね…」
男「あ…女」
クラスメートの女子「ねぇ男君!ちょっと衣装合わせしたいからこっち着てくれない?」
男「うん…」
女(あれ!?男どこいった!?)
女(ひーーん。また話すチャンス逃しちゃったよーー)
クラスメートの男「女さーん!ちょっとこっち来て手伝ってー!」
女「はーい!」
女(実行委員ってなんでこんな忙しいのよーーーー!!)
○月×日
今日も男とロクに話せなかった。
話すとしても事務的な話しばかり。
しかもどこかよそよそしい……
なんだか最近寂しいなぁ……
もっと構っておくれよぉ~…
くぅ~ん…
妹とパンデモニウムに構ってもらう事にしよう。
○月×日
いよいよ明日は文化祭だ!!
今もまだ男とはロクに話せてないけど
明日は色々とチャンスがあるはず!!
あ~、でも男はスパルタの衣装に身を包んで
門番的な受付をやったりするみたいだし
あ!でもあたしもスパルタの女として受付やればいいんじゃん!
これで絶対話すチャンスがある!!
明日はきっと大成功だ!!
スパルタンX!!!!!
男「スパルタの地へようこそ!」ガシャン
女「オーホッホッホ!!ようこそ我がスパルタの地へ!!」
クラスメートの男子「我らスパルタは誇り高い民族!!お茶を残した物には制裁を!!」
クラスメートの女子「これがスパルタの血よ!!!(トマトジュース)」
ガヤガヤ
女(すごい!お客さんがいっぱいだ!)
女(うぅ~!予想以上に繁盛して中々男と話す機会がないよぉ~!)
男「ようこそ我がスパルタの地へ!!お客人だ!!丁重にもてなせい!!」
クラスメートの女子「はは~!」
ガヤガヤ
女「オーーーホッホッホッホ!!我がスパルタの誇り高き水よ!!心して飲みなさい!!(水道水)」
女(ふぇ~ん!男とお話したいよぉお!!)
ガヤガヤ
クラスメートの女子「女さん。そろそろ受付の子と変わる時間じゃない?」
女「あ、うん!」
女(やったー!これで男と話せるぞー!)
女「あ、受付変わるよ~」
クラスメートの女子B「オッケー」
女「ど、ども…///」
男「お、おう」
女「……」
男「……」
男&女「あの…」
例の別クラスの女「やっほー!来たよ男~!」
女(んぎゃー!!天敵来たコレー!!)
男「ようこそ!!我がスパルタの地へ!!」ガシャン
女「よ、ようこそ…」ボソボソ
例の別クラスの女「うっわーーwwすごwwなにその格好www超うけるww」
例の別クラスの女「へぇ~~。ふぅ~~ん」ジロジロ
女「……うぅ///」
女(何ジロジロ見てんのよー!!見ないでーー!!なんかガッツリ見られると緊張するじゃないかーー!!)
例の別クラスの女「まっ。根暗にしては可愛いんじゃない?」
男「おい!」
女(くっはーーー!!!腹立つーー!!)
女「そりゃどうも!」
男「お前喧嘩売りに来たのかよ」
例の別クラスの女「ごっめーん!そんなつもりじゃないよ~!にゃんにゃ~ん!」
女(な~にカワイコぶってんのよーー!!しかも男の前で!!くぅーーー!!)
女「ギギギ…」
例の別クラスの女「にゃんにゃん!」
男「お、おい!あんまりまとわりつくなよ…」
女(キィーーーーーーーー!!!男から離れて!!)
例の別クラスの女「ね!受付終わったら私と一緒に文化祭回ろうよ!」
女「…!!」ピクッ
男「え…」
女(うぅぅうううう!!行って欲しくないよ!!行って欲しくないよおおおお!!!)
男「で、でも俺…」チラッ
女「……ギギギギ」
男「俺……周る相手…もう決めてるし…」
例の別クラスの女「えーー!誰!?まさかその子!?」
男「だ、誰だって良いだろ!」
例の別クラスの女「え~…もう約束してるの?」
男「まだ…してないけど…」
女(うぅ……)
例の別クラスの女「なら良いじゃん!私といこ?ね?」
男「で、でも…」チラッ
女「……ギギギギギ」
男「俺…女と行きたいから…」
女「え!///」
女(ふぉ~~~えばら~~~~ぶ♪ふぉ~~~えばどぅりぃ~~~んむ♪)
女(このまま~~~♪そぶぅわに~~いぃ~~とぅえ~~~♪)
女(ハッ!!思わずグラサンをかけた私が脳内で大熱唱してしまったわ!!YOSHIKIのピアノ伴奏付きで!!)
女「わ、私と!?///」
男「うん…///」
例の別クラスの女「えーーー!!なんでよーー!!私と行こうよーー!!ねーねー!」
男「俺の勝手だろ!」
女(そうよそうよーー!!男の勝手よーー!!)
男「ほら…もうわかったろ?」
例の別クラスの女「やーーだー!わかんないー!」
男「はぁ…」
女「お、男君も困ってるし…」
例の別クラスの女「ガルルルル……」バチバチバチッ
女「うぐっ……」
女(ダメよ私!!ここで引き下がるわけにはいかないの!!)
女「ギギギギギ……」バチバチバチッ
例の別クラスの女「ふん!!じゃあ勝手にすればいいわ!」
例の別クラスの女「もう知らない!ふんだ!」
男「あ…おい…店寄ってかないのかよ」
例の別クラスの女「誰が行くもんですか!ベーーだ!」
女(うっわ~…今時あっかんべーする人珍しいなぁ…)
例の別クラスの女「そこの女!」
女「は、はい!」
例の別クラスの女「覚えてなさいよ!Fuck You!!」
女「んま!」
女(思いっきり中指立てられた…)
男「お前な~!」
例の別クラスの女「男のアホー!」ダダダダ
女(捨て台詞と共に走って行っちゃった…)
女「プッ…w」
男「なんだアイツww」
女「なんかあの子憎めないかもw」
男「だろ?w悪い奴じゃないんだよw」
女(あ……なんか今のいざこざで男との壁…取れたかも…)
男「…あのさ」
女「なに?」
男「その~…この前の休みの日さ、クラスメートの男と一緒に居たじゃん…」
女「え…うん」
男「あれ…なんで?」
男「それに…最近アイツとすごい仲良さそうにしてたしさ…」
女(ん???男は何を言ってるんだ???これってもしかして…)
女「焼き餅?」
男「バッ!!ちげーよ!!///」
女「えw何その反応w男可愛いのぉ~w」
男「違うって!///」
女「オホホホホw」
男「うぅ…」
女「あの男子とは何にも無いよ」
女「この前のはただ買出しに付き合ってもらっただけ。男誘いたかったけど」
女「教室で指示だす人必要だしさ。だからなの」
男「そうだったのか…」
女「そういう男こそあの子とイチャイチャしながら帰ってたじゃんか!」
女「しかも小耳を挟んだけど一緒にご飯食べに行ってたらしいし!そっちこそどうなのYO!」
男「あ、あれはアイツがこの前の事でお詫びしたいって言うから断るのも悪いだろ!」
男「それに別にイチャイチャしてねぇよ!!普通だろ普通!」
女「あたしが声かけても無視した癖にーー!このイチャ夫!!」
男「イチャ…こんの…!」
男「だってお前が男子と二人っきりで居るの見て腹立ったんだよ!!悪いか!!」
女「!////」
女(これって……もう完全に焼き餅じゃん…!////)
女「ヤキモチ、オイシカッタカ?」
男「うぐっ……」
女「オトコ、ヤキモチ、クッタ、オトコ、ヤキモチ、ウマカッタカ?」
男「激マズだった!!」
お客「あの…」
男&女「あっ!」
男「よ、ようこそスパルタの地へ!」ガシャン
女「オ、オーホッホッホ!我がスパルタの地へようこそ!」
男「とにかく…後で文化祭一緒に周るの付き合えよな…」ボソッ
女「うん///」ボソッ
お客「スパルタ喫茶か~wどんな喫茶なんだろう…w」
スパルタ生徒A「おぉ!お客人か!よくぞ我がスパルタの地へ参った!これは選別だ!受け取れい!」
お客「は、はぁ…」
お客(盾と槍……)
スパルタ女生徒「オーホッホッホ!さぁ注文を聞こうかお客人!」
お客「えっと…じゃぁゼウスの恵みで…」
スパルタ女生徒「ゼウスの…恵みとな…?」
お客「はい…」
スパルタ女生徒「ゼウスの恵み一つー!!」
スパルタ男子生徒「ぬわぁにぃーー!!?ものども!!かかれーーい!!」
お客「え!?何!?何!?」
スパルタ女生徒「ゼウスの恵みは真のスパルタ兵にのみ許される!!試練を乗り越えるのよ!!」
お客「ぎゃーーー!!!」
クラスメート「男君と女さん今のうちに周って来ていいよ~」
女「あ、うん」
男「おう」
女「…///」
男「どこいこっか…///」
女「どこでも良い///」
男「ど、どこでも良いってのが一番困る///」
女「じゃぁ…男の行きたい所///」
男「う~ん…特に無いし…適当にブラブラしよっか///」
女「うん///」
ブラブラ
女「……」
男「……」
ブラブラ
女「……」
男「……」
ブラブラ
女「……」
男「……」
男「…何かしゃべれよ///」
女「そっちこそ…///」
女(っていうか…よくよく考えてみると)
女(男が私に焼き餅を焼くと言う事はつまり…)
女(男は私の事が…好き…って事だよね…)
女「…///」チラッ
男「…な、なに?///」
女「べ、別に…///」
男「なんだよ…///」
女(やばい……幸せだ……///)
女(どうしよう……なんか急にドキドキしてきた…)
女「あ、あの、あの…///」
男「おう///」
女「アイ、スクリームス…食うのだ///」
男「何人だお前ww」
女「く、食うのだー!///」
男「わかったわかったw」
例の別クラスの女「な~~~~にイチャイチャしてんのよアイツ等~~~……!!」
例の別クラスの女「私があんなので引き下がると思ったら大間違いよあの女…!!」
例の別クラスの女「邪魔してやる…!!地獄の文化祭を味わうと良いんだわ…!!」
例の別クラスの女「ここのアイスクリーム全部売って!!」
生徒「え、ええ!?」
男「あれ…ここアイス売り切れみたいだ…」
女「ほんとだ…まぁもう文化祭も終盤だし…しょうがないかな」
男「それじゃあ体育館のライブいってみようか」
女「うん!」
体育館/LIVE会場
男「お~満員だ~」
女「すごいね~こっからじゃ全然ステージ見えないや」
例の別クラスの女「あ~らごめんあそばせ!」ドンッ!
女「あいたっ!」
男「女!大丈夫か!?」
女「誰かに突き飛ばされた…イテテ」
男「どっか怪我とかしてないか?」
女「うん…大丈夫」
例の別クラスの女「キィーーー!」
女「なんだかここだとよくわかんないし」
女「お化け屋敷行って見ない?」
男「いいね」
2-B/お化け屋敷
例の別クラスの女「良い!?今から男と女の二人組みが来るんだけど」
例の別クラスの女「女の方は怖いのが大好きな女なの!!いつも以上に気合入れて怖がらせるのよ!!」
お化けA「う、うん」
お化けB「わかった…」
例の別クラスの女「そんなんじゃダメ!!!!怖がりすぎて死ぬーー!!」
例の別クラスの女「ってぐらい怖がらせるの!!わかったわね!?」
お化けA「わ、わかった!」
お化けB「おー!」
例の別クラスの女「あっ!あいつよ!!あの憎たらしい女!!わかった!?」
女「うわぁ~~…不気味だね…」
男「うん…」
お化けA「ウガァアアアアア!!」
女「キャーーーー!!!」
お化けA「ギャアアアアアアアアア!!」
女「いやーーーーー!!!」
男「なんか女の方ばっかり行くなぁ…」
お化けB「あぁあああああああ!!!」
女「ギャーーーーーーーー!!!!」
女「怖かったよぉ~……」
男「お~よしよし…」
例の別クラスの女「キィーーー!!なんでもっと仲良くなってんのよーーー!!」
男「ちょっと外の空気吸って落ちつこうか」
女「うん…」
外/ベンチ
男「そこのベンチでちょっと待ってて。飲み物買ってくるから」
女「うん!男ありがと///」
タッタッタ
例の別クラスの女「ククククク…この3階の窓からあの女目がけて思いっきり水ぶっかけてやるわ!」
例の別クラスの女「食らいなさい!」
例の別クラスの女「いや~ん!手が滑っちゃっとぅわ~!」
ひゅ~
バシャーン
女「ギャーーーーーーー!!」
男「女おまたs…って女!」
女「うぅぅ……なんか上からバケツ落ちてきた~……寒いよぉ……」
男「おい大丈夫かよ!くっそ誰だよこんな事すr…」
男&女「!」
例の別クラスの女「さ~て次はどうやってあの女を苦しめてやろうかしら…フフフ」
男「あっ!!いた!」
例の別クラスの女「!!」ビクッ
男「女にちょっかい出してたのお前だろ!!」グイッ
例の別クラスの女「知らにゃ~い。あたし普通に遊んでただけだし~」
男「嘘つけ!」
例の別クラスの女「男はあの女とイチャイチャしてればいいじゃ~ん。ふ~んだ」
男「あのバケツにな……剣山が入ってて女が救急車で運ばれてったんだよ…」
例の別クラスの女「え!うそ!だってあのバケツ水しか…アッ!!」
男「……」ゴゴゴゴ
例の別クラスの女「あ…あわ…」
男「女は今教室で着替えてるよ……」
例の別クラスの女「……うおぉおお!!」ダダダダダダ
男「あ!!待て!!おい!!」
例の別クラスの女「べーーだ!」ダダダダ
男「ハァハァ……」
例の別クラスの女「ハァハァ……」
男「行き止まりだ……もう逃げ場はないぞ…」
例の別クラスの女「クッ…」
女「あ…いた…」
男「あっ。女」
例の別クラスの女「ガルルルル……」
女「うっ…」
男「お前なんで女に嫌がらせするんだよ!女に謝れ!」
例の別クラスの女「嫌!!」
男「この…」
例の別クラスの女「だって私その女嫌いだもん!」
例の別クラスの女「何よ!男にベタベタしちゃってさ!あんたなんか男には不釣合いなのよ!」
例の別クラスの女「この根暗女!高校デビュー!」
例の別クラスの女「あんたなんか大ッ嫌い!!バーカ!!」
女「……」
男「お前…!」
女「男待って…」
男「女…」
女「そうよ…私は根暗だし、人見知りだし、高校デビューでおまけにメガネ…」
女「でもそれが何?」
女「そんなの男が好きって事には関係ないもん!」
男「!!//////」ボッ
女「ずっとずっとずーーーっと好きだった!」
女「席替えで隣になった時は死ぬほど嬉しかった!」
女「髪型変えたのだって男に振り向いてもらいたかったから!」
女「私の事かばってくれたり!可愛いって褒めてくれたり!」
女「男に私の大好きな本を貸して気に入ってもらえたのもすごく嬉しかった!」
女「パンデモニウムを家まで運んでくれたり!」
女「風邪引いた時お見舞いに来てくれたり!」
女「男はこんな私でも優しくしてくれる!褒めてくれる!守ってくれる!」
女「男の全部が好き!大好き!!あんたなんかに負けない!」
男「//////////」
例の別クラスの女「な、なによ!!!私なんかあんたの100倍男の事好きだもん!!!」
女「私の方が好きだもん!!」
例の別クラスの女「私よ!!」
女「私!!」
例の別クラスの女「男はどっちが良いのよ!!!」
女「そうよ!!男は優しすぎるのよ!!はっきりして!!」
男「あ、えと///////////」
男「俺…は…////」
女「……」
例の別クラスの女「……」
男「俺は……女が好きだ…///」
女「…!////」
例の別クラスの女「……」
男「……///」
例の別クラスの女「……」スタスタ
ドンッ
女「いたっ…」
例の別クラスの女「私諦めないから…」ボソッ
例の別クラスの女「ふん!」
スタスタスタ
女(あの子……泣いてた…)
男「アイツは全く…」
女「……///」チラチラ
男「……////」チラチラ
女「…カップル誕生ですな……///」
男「そうですな…///」
女「…その………ご趣味は…?///」
男「……映画鑑賞等を少々…///」
女「……さいですか///」
男「はい…///」
女「……///」
男「……///」
女「あーゴホンゴホン!///」
男「ゲフンゲフン!///」
女「男…///」
男「なに///」
女「好き///」
男「…俺も///」
女「……///」スススス
ピトッ
男「……オホン!///」
ギュッ
女「…///」グリグリ
○月×日
生きてて良かった…
男の彼女になってしまっとぅわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!
キャーーーーーーーーーー!!!!!!
おめでとうーーーーーーー!!!おめでとう私ーーーーー!!!
「オ・ン・ナ!オ・ン・ナ!」
「オ・ン・ナ!オ・ン・ナ!」
「おめでとうモノグサ女!」
「やったやんけメガネ!」
「ワテは昔から女はんはやる奴だと思ってたでごわす!」
ありがとう!!みんなありがとう!!!!!
みんなのおかげよ!!みんなのおかげで私グランプリ取れたの!!!
みんな愛してるわーーーー!!!キャーーーーーーーーーー!!!
「女…愛してるずぇ…」キラーン☆
キャーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
私も愛してるーーーーーーーーーー!!!!!!
もうイヤーーーーーーーー!!!!!ハッピーすぎよ!!!
なにこれ!!!逆に怖いぐらい幸せ!!!!!アオッ!!!アオッアオッ!!!!
私はドラゴンボールいらずな女!!!自立型どらえもん!!!
世界の中心でアオッ!!ヒュゥッ!!これも全て宗教に入らなかったおかげです!!!
崇めよ……
282 : >>1 ◆SEBUhSQF9U - 2009/11/11(水) 06:49:27.07 OGoTDEEhO 92/158
皆さん。
ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。
保守や支援してくれた人達にも本当に感謝です。
今日はもう限界なので眠らせて頂きます。
今までお付き合いありがとうございました。
それでは、おやすみなさい。
317 : >>1 ◆SEBUhSQF9U - 2009/11/11(水) 13:14:14.07 OGoTDEEhO 93/158
皆さんおはようございます。
自分の中では昨日がピリオドだったのですが、
なんだか勘違いさせてしまったみたいで、
ごめんなさい。
もう続きは考えてないんです。ですが、
さんざん保守してもらったので
気ままに何かちっちゃい話しでも
ポツポツ書いてみようと思います。
ダラダラとお付き合いくだされば幸いです。
男「ただいま~」
女「おかえり~」
男「あ~疲れた」
女「お疲れ様です」
女「今日お父さんから電話あった」
男「なんて?」
女「ちゃんとご飯食べてるかーとかお金大丈夫かーとか」
男「うん」
女「あと、男に泣かされてないかーとか」
男「え」
女「泣かされてますって言っといた」
男「はぁ!?」
女「嘘嘘ww」
男「泣かされてるのは僕ですってお父さんに直訴してやる」
女「たぶんお父さんって言ったらキレるよw」
男「え。マジ?」
男「じゃあなんて呼んだらいいんだろ」
女「パンデモニウムー!って」
男「愛犬じゃん」
女「まぁお父さんってそういう感じだから」
男「ヒエラルキー低いなぁ」
男「お風呂沸いてる?」
女「あ。ごめんまだ。すぐ沸かすよ」
男「うん」
女「ちょっとー!また靴下そこらへんに脱ぎ捨ててるじゃん!」
男「あ。すまん」
女「もう!いっつも言ってるのに!」
男「ちょ、腹減った。飯ある?」
女「冷蔵庫にラップかけてるのあるからチンして食べてー」
男「あいよー」
チーン
男「…モグモグ」
女「あははははww」
女「チョコレートプラネット超受けるーーww」
男「ちょ、ニュース見せてよ」
女「えーー。チョコプラ見たいー」
男「俺の見たい奴も見させてくれよー」
女「しょうがにゃいにゃ~」ピッ
男「あ。風呂は?」
女「あ!忘れてた!!溢れちゃってるかも!!」バタバタ
男「…モグモグ」
男「一橋逮捕か。モグモグ」
女「お風呂沸いたンヌ!フォウッ!」
男「おい。お隣さんの迷惑になるだろ」
女「ちぇっ。アパート暮らしは肩身が狭いずぇ…」
女「フォゥッ…」ボソッ
男「飯食ったら入るモグモグ」
女「ところでさ、今度旅行行かない?」
女「どっか旅行行こうよ~!ね!ね!」
男「う~ん。でもあんまり余裕ないしなぁ」
女「いいじゃんか~!行こ!行こ!ね!ねーー!ねーってばー!」
男「そのうちね」
女「もー!!またソレ!?」
女「いっつもいっつもそのうちね~ってそればっかじゃんか!!」
男「だってバイト休み取れるかわかんないしお金だって余裕ないし」
女「そこをなんとか!」
男「だから!なんとかなる時まで待っててって事だろ!」
女「ぶー」
男「モグモグ」
女「……」
男「モグモグ」
女「……」
女「男」
男「あん?」
女「かまって」
男「……はいコレ」
ヒョイッ
女「わぁ!から揚げだ!やったやった!ってなめとんかーーー!!!」
男「ぷww」
夜/ベッド
女「ね…まだ起きてる?」
男「寝てる…」
女「そっか~…寝てるのかぁ~…」
女「コチョコチョコチョ~!」
男「ちょwwバカやめろww」
女「ね。今度ドライブ連れてってよ」
男「あ~?わかったわかった」
女「絶対だよ!」
男「わかったって。もう寝ようぜ。俺クタクタなんだよ」
女「ほーい」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……」
女「……寝た?」
男「……寝ろ」
女「はい…」シュンッ
男「……」
朝/アパート
男「そんじゃな」
女「うぅ…」
女「やっぱ大学が別って寂しいなぁ…」
男「一緒に住んでるじゃん」
女「いっつも一緒にいたいのぉー!」
男「そんな事言われてもなぁ」
女「バイトで帰り遅いし帰ってきても全然構ってくれないし!」
女「もっと女ちゃんを大切にしてあげとぅえ~!」
男「……」
チュッ
女「ふ、不意打ちとは卑怯なり…///」
女「えへへ///」
男「そんじゃな」
女「えー!もう行っちゃうのー!!」
男「電車間に合わねぇもん」
女「おめでとう!君には今日学校をサボって私と遊ぶ権利をやろう!」
男「帰ってきたらたっぷり遊んでやるから。WiiやろうなWii」
女「ほんと!?絶対だよ!」
男「おう。そんじゃいってきま~す」
女「いってらっふぁ~い!」
昼/女の大学
女「あ。いよぅ!」
例の別クラスの女、改め、同じ学科の女「おっはー」
女「昨日合コンだったんでしょ?どうだった?」
同じ学科の女「全然ダメ。イケメン揃いって言うから期待してたのに」
同じ学科の女「どれもこれもジャガイモ小僧ばっか」
女「そうだったんだ」
同じ学科の女「はぁ…やっぱり私には男しかいないわ」
女「絶対ダメ!絶対ダメ!ダメなもんはダメ!!ギギギギ…」
同じ学科の女「冗談よ」
女「なんだ冗談かぁ」
同じ学科の女「でも隙が出来たらパクっと行っちゃうかも」
女「ギギギギギ……」
同じ学科の女「あはwwその顔超ブサイクww男に写メで送ってやろww」
女「いーーやーーー!!撮らないでーー!!」ジタバタ
同じ学科の女「もっかい今の顔しろーー!!この根暗女!!ww」
女「やーーめーーれーー!!」ジタバタ
先生「オホン!!」
女「!」
同じ学科の女「!」
同じ学科の女「落第したらあんたのブサイク写メ束で男に送ってやるからね…」ボソッ
女「……悪魔め…」
夜/アパート
女「男おそいな~…」
女「……一人でWiiやってもつまんない…」
女「……」
女「お風呂冷めちゃうぞー…」
シーン
女「今日のご飯は自信作だぞー…」
シーン
女「……」
ピロリロリロ♪
女「あ!男からだ!」
女「何々?」
from:男
件名:
すまん。今日残業で遅くなる。
後、飯食ってくる
女「…!」
女「……ハァ……」
女「男のアホ……バカ……美男子……」
男「ただいま~…」
女「……おかえり」
男「風呂沸いてる?」
女「……うん」
男「飯は?」
女「チンして」
男「おい。なんか冷たいな今日は」
女「……別に」
男「残業だったんだからしょうがないだろ」
女「わかってるよ!」
男「……何怒ってんだよ…」
女「……怒ってないもん」
男「怒ってるだろ!」
女「怒ってないってば!」
男「じゃあなんでそんな態度なんだよ!」
女「前からこんな態度なんですぅ!」
女「お母さんのお腹に居た時からこんな態度だったんですぅ!!」
女「紀元前では肉食恐竜だったんですぅ!!」
男「お前なぁ…」
女「ふんだ!」
男「何怒ってんだよ……知らん。もう風呂はいる」
女「……Wii」
男「は?」
女「今日一緒にWiiやるって約束した…」
男「あっ……」
女「……忘れてるじゃん……」
男「……すまん…」
女「……」
男「……」
女「……男とは学校も違うし」
女「男はバイトで忙しいし」
女「家帰ってきても全然かまってくれないし」
女「………」
男「……」
女「……私……寂しいよ…」
女「寂しい……」
男「すまん……」
女「……ごめん……男は私と一緒に暮らすためにバイトしてくれてるのに…」
男「……」
女「なんか私……ダメだ…………ごめん…」
男「泣くなよ…」
女「ごめん……正直…今辛い」
女「今日は友達の家泊まってくる」
ガチャ
男「あ!おい!待てって!」
女「ごめん!今男と一緒にいたらまた私嫌な事言いそうなの!ごめん!」
タッタッタ
男「……女…」
男「………」
ポツーン
男「……ハァ…何やってんだろ俺」
チーン
男「……モグモグ」
シーン
男「……モグモグ」
――ね!ね!見て見て!沖縄って海綺麗なんだよー!――
男「……モグモグ」
――男!今度一緒にドライブ行こうよー!――
男「……モグモグ」
――私は猫将軍!男の膝の上は我が領土とするー!――
男「……モグモグ」
シーーーーーーーーン
男「……今日の料理…気合入ってんな……」
――帰ってきたらたっぷり遊んでやるから。WiiやろうなWii――
――ほんと!?絶対だよ!――
男「……俺バカだな…」
男「……なんか高校の頃の写真見たくなったな」
男「確か押入れに…」
ガサゴソ
ゴトゴトゴトッ
男「うおっ!!」
男「押入れちゃんと整理しないと事故るなコレ…」
男「ん…?」
『My日記帳 開けるなキケン!』
男「女の日記帳…」
男「いやいやいや、幾ら同棲してるとはいえそこは治外法権だろ」
男「見ない見ない」
ヒュ~~~
パラパラパラ
男「……あ」
男「……これは不可抗力なんだ……許してくれ女……」
男「………これ高校の頃の日記帳か」パラ
○月×日
>>1
男「………崇めよってなんだよw」パラ
○月×日
>>12
男「あいつ日記までバカ丸出しだなwっつか成長してねぇw」パラ
○月×日
>>32
男「……こんな事あったなぁ~……こいつこんな事思ってたんだ」パラ
○月×日 ○月×日 ○月×日
男「っつーか書いてあるの俺の事ばっかだ……」パラ
――今日男君が――
男「………やべ」パラ
――今日は男君と――
男「泣きそう……」パラ
――男君が――
男「あいつこんなに俺の事好きだったんだな……」
同じ学科の女「で!あたしんちに来たわけか」
女「はい……」シュンッ
同じ学科の女「迷惑な女!あたしDVD見る時は一人で見たい派なんだけど!」
女「うぅ…ごめんよぉ…」シュンッ
女「でもそう言いつつも家に上げてくれるお主が好きだぞよ」
同じ学科の女「はぁ!?」
同じ学科の女「家の前で泣きながら体育座りされてたら周りの家から変な噂立つじゃん!」
同じ学科の女「あたしは別にあんたと男が不仲になる事については万々歳だね!はん!」
女「と、言いつつも?」
同じ学科の女「そうそう。本当は女が心配で心配でさ~」
同じ学科の女「んなわけあるかアホ!」
女「と!言いつつも!?」
同じ学科の女「女のタメならあたしは…あたしはぁ~!!」
同じ学科の女「もう良いって」
女「と!!!言いつつも!!!?」
同じ学科の女「あーーもーー!ウザイ!!迫ってくんな!!」
女「やっぱ私あんたの事好きw」
同じ学科の女「私は大ッ嫌い」
女「と!!!言いつつも!!!?」
同じ学科の女「もうソレやめろwww」
ピンポーン
女「あ。お客さんだよ~」
同じ学科の女「はいは~い」
同じ学科の女「も~誰~?」ガチャ
男「…ハァハァ……夜遅くすまん」
同じ学科の女「……」
同じ学科の女「どうしたの?」
男「ハァハァ…女……女来てないか?」
同じ学科の女「………来てないけど?」
男「そ、そうか……」
同じ学科の女「……ね。これから遊びいこっか」
男「はぁ?」
同じ学科の女「あんな女やめときなよ。めんどくさいって」
同じ学科の女「…ってかあたし結構可愛いくない?」
男「お前何言ってんだよ」
同じ学科の女「あんな女やめてあたしにしなよ…。絶対損しないよ?」
男「はぁ……女いないんならいいわ。じゃあな」
同じ学科の女「あ!ちょっとー!」
女「ねーねー!誰来たのー?」
男「!!」
同じ学科の女「チッ」
男「お邪魔します!!」ガタタ
同じ学科の女「あ!ちょっとー!」
男「女!!」
女「あ……」
女「雲隠れの術!!」ババッ
男「布団に隠れるなよ!」
女「今明かされる事実!!私忍者の家系なの!」
バッ
女「ひっぺがさないでー!」
男「おい!話し聞いてくれ!」
女「身代わりの術!!」ババッ
同じ学科の女「あっ!ちょっ」
女「この女がどうなってもいいのかー!」
男「女…ふざけないで真面目に聞いてくれよ…」
女「……なんか照れくさい」
男「……あーもー」
グイッ
女「はーなーせー!」
ズルズル
男「邪魔したな。女が迷惑かけた」
女「HELP!HELP ME!」
同じ学科の女「ハァ……ラブラブぶり見せつけんなっつの」
帰り道/公園
男「……」
女「……」
男「約束忘れててすまん!!」
女「別にいいですよ///」
男「全然かまわなくてすまん!!」
女「気にしてないっす///」
男「そしてさらにすまん!!」
男「お前の日記帳見た!!」
女「え!!!///」
女「それって……もしかして高校の頃の奴…?」
男「う、うん…」
女「////////////」ボシューン
男「……」
女「なんで見るのよーーーーー!!!!!」
女「男のアホーーー!!!バカヤローー!!!イケメーーーン!!!///////」ポカポカポカ
男「す、すまん…」
男「でも……見て良かった…///」
女「はぁ!?////」
男「俺の事ばっか書いてあった…////」
女「//////////」
女「このーーーーーー!!!/////」ポカポカポカ
男「女!!//////」
女「は、はい!!/////」
男「その……/////」
女「/////」
男「寂しい思いさせてすまんかった!!!///」
男「好きです!!もう一度俺と付き合ってください!!!//////」
女「////」
女「よろ…こんで///」
男「////」
女「ってか別に別れてないじゃん…///」
男「あ……えっと…うん////」
女「……///」
男「……///」
女「……///」
男「……///」
チュッ
男「あ……///」
女「親愛の印だ…受け取りたまえ///」
チュッ
男「……俺からも///」
女「……足りんなぁ///」
夜/ベッド
女「ね!明日もWiiしようね!」
男「あぁ」
女「でね!でね!こんどドライブ行くの!」
男「どこでも行くよ」
女「そんでね!でねでね!お金貯めて沖縄行こう?ね!ね!」
男「楽しいだろうなぁ」
女「後ね後ね」
男「うん」
30分後
女「それでね、その後二人で」
男「あぁ」
1時間後
女「それでね……それでね……」
男「あぁ……」
ナデナデ
女「二人でね……むにゃむにゃ」
男「あぁ……」
ナデナデ
男「……愛してるよ」
チュッ
女「むにゃむにゃ……ふわぁ~!」
女「あれ男は…?」
妹「お姉ちゃんもう朝だよー」
女「?」
女「妹?なんで?」
妹「何が?」
女「あれ……」
女「ここ家じゃん。なんで…」
妹「は?」
妹「早くしないと学校遅れるよー」
女「男…男は!?」
妹「はぁ?誰それ」
女「え…」
妹「お姉ちゃん顔洗ってきなよ。寝ぼけ方半端ないから」
女「………」
妹「お姉ちゃん!ど、どうしたの!?」
妹「お母さーーーん!お姉ちゃんがなんか泣き出して」
女「………えぐっ……ひぐっ……」ボロボロ
女「うわぁぁぁああああああああん!!」
医者「……何か精神的なショックが原因だと思われます」
女「………」
医者「……根気強くカウンセリングすれば大丈夫ですよ」
お母さん「ありがとうございます…」
夕方/自宅
妹「お姉ちゃんどうだった?」
お母さん「精神的なショックが原因だって…」
女「………」
妹「お姉ちゃ~ん!」
女「………」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」フリフリ
妹「ほ~ら!パンデモニウムがお姉ちゃんにかまってほしいってさ~!」
女「………」
妹「………はぁ」
お母さん「……うっ…うぅ…」
妹「お母さん……大丈夫だよ……お姉ちゃんまた喋れるようになるよ…」
妹「お姉ちゃん…学校どうするの?」
お母さん「休学……かな……」
妹「お姉ちゃんどうしたんだろ……」
妹「朝いきなり泣き始めたと思ったら何にも喋んなくなっちゃって……」
お母さん「その前の日まであんなに元気だったのにね……」
妹「………お姉ちゃん……良くなるよね……グスッ」
お母さん「………大丈夫よ……大丈夫に決まってる……」
ギュッ
妹「……グスッ……お姉ちゃん可哀想だよ……うっ……」
お母さん「……」
ギューッ
妹「なんでなの?なんでお姉ちゃんが……うわぁぁああん」
お母さん「……大丈夫よ……絶対大丈夫……先生も良くなるって言ってたから…」
妹「お姉ちゃん……今日もご飯食べなかったね…」
お母さん「……」
妹「……お姉ちゃんこんなんじゃ体壊しちゃうよ……」
お母さん「よっし!」
妹「?」
お母さん「私明日は今日よりもっと美味しそうな料理作る!」
妹「お母さん…」
お母さん「さー!明日は女の好物盛りだくさんよー!!」
お母さん「あんたも手伝ってくれる?」
妹「うん!!」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョンッ
お母さん「おっ。あんたも手伝う?w」
妹「無理無理w」
お母さん「あんたはその愛くるしさで女を元気づけるのよ!」
パンデモニウム「キャンッ!」フリフリ
お母さん「さぁ!今日は腕によりをかけて作ったわ!」
お父さん「美味しそうだなぁ~~!こりゃ家計に痛いぞ~w」
妹「うふふふふw私も手伝ったんだ~w」
女「………」
家族「いただきま~す」
女「………」
お父さん「うまいなーーー!!母さんこんな料理うまかったっけ!?」
お母さん「うふふw本気だしたのw」
妹「ほんと美味しい~!!これ最高~!」
女「………」
妹「ほらお姉ちゃん!これすっごく美味しいよ!?」
お母さん「これもお勧めね」
お父さん「妹の作ったコレも美味いぞ~」
女「………」
妹「……」
お父さん「……ハァ」
お母さん「女!これ美味しいぞ~!」
妹「お母さん……」
お母さん「私食べちゃう!ん~~~!!美味しい!女食べないなんてもったいないなぁ~!」
妹「そ、そうだよお姉ちゃん!!もったいないよ!すっごく美味しいよ!」
女「………」
食後/台所
妹「………」
ジャーー
カチャカチャ
妹「今日もお姉ちゃん……食べなかったね」
お母さん「大丈夫よ。お母さん明日はもーっと美味しいの作るから」
妹「このまま…グスッ…お、お姉ちゃん…グスッ…食べなくて……死んじゃったりしないかな」
お母さん「…………」
ジャーー
カチャカチャ
お母さん「さ~って!明日は何作ろうかしら!」
妹「……グスッ」
お母さん「女他に好物あったかな~」
妹「お母さん!!」
お母さん「………」
妹「お姉ちゃん…!お姉ちゃん死んじゃわないかな…?」
お母さん「大丈夫よ」ニコ
お母さん「あの子はあたしとお父さんの子だもん。強い子だから」
夕食/自宅
家族「いただきま~す!」
女「………」
お父さん「今日も美味しそうだな~~!!最近ご飯が美味しくてお父さん感激!」
お母さん「うふふふw」
妹「最近あたしもご飯楽しみ~w」
女「………」
お母さん「ほら女?あ~んして」
女「………」
お母さん「美味しいぞ~!はい、あ~んは?」
女「………」
お母さん「……これ自信作なんだけどなぁ~!」
女「………」
お母さん「食べないと……食べないと体に毒だぞ~?」
女「………」
お母さん「女…食べよ?」
女「………」
お母さん「……食べて…!!お願い……グスッ…」
女「………」
お母さん「うっ……うぅううっ……お願いよぉ……ご飯食べて……あんたそんなに痩せて……うぅうううっ」
グゥ~~~~
お母さん「!!!!」
妹「!!!!」
お父さん「!!!!」
女「………」グゥ~~
お母さん「あ、あははははははwww」
妹「ぷっwwwあはははははwwww」
お父さん「はーーはっはっはっはwww」
女「………」グゥ~~~
女「………パクッ」
お母さん「ほらwこっちも美味しいからどんどん食べなw」
妹「んも~!!wマジ心配したじゃん!!w」
お父さん「ほんとにな~w女は食い意地はってたから余計になあ~ww」
女「………モグモグ」
お母さん「はい!あ~ん!」
女「………パクッ」
妹「でもほんとよかった~……ほんとに……ほんとに…」
お父さん「あぁ……」
お母さん「は~い!完食!!次こっち!」
女「………モグモグ」
妹「明日私学校お休みだし、お姉ちゃん車椅子に乗っけて外連れて行かない?」
お母さん「いいわね!」
翌日/公園
妹「うっふぁ~…今日は良い天気すぎる~!」
妹「お姉ちゃん眩しくない?」
女「………」
お母さん「日傘をさして進ぜよう」
女「………」
妹「なんか噴水の近くって爽やかだよね。お姉ちゃん」
女「………」
お母さん「風も気持ち良いわね~女」
女「………」
妹「お姉ちゃん喉渇かない?あたしなんか飲み物買ってくるよ」
お母さん「あっ。私のもお願い」
妹「うん!」
タッタッタッタ
お母さん「今日はほんとに良い天気だね~女」
女「………」
お母さん「この丘とっても見晴らし良いわね~。見てご覧女」
妹「ほらお姉ちゃん!たぶんあそこウチの近くだよ!」
女「………」
お母さん「……!」ピクッ
妹「……!」ピクッ
お母さん「私……トイレ……」
妹「………私…も……」
スタスタスタスタ
女「………」ポツーン
パッ
金髪男(男とは別人)「……すまない。君の家族には少々強引に立ち退いてもらったよ」
女「………」
金髪男「本当に君を思ってくれている家族だね……あの人達の心の中は君の事でいっぱいだった」
女「………」
金髪男「異世界から来てもう一週間以上たってしまっているのか」
金髪男「見つけるのが遅れて本当にすまない……」
女「………」
金髪男「…もしかしてしゃべれないのかい?」
金髪男「どうやらしゃべれないみたいだね……」
女「………」
金髪男「すまない…君の心…ちょっと覗かせてもらうよ…」
ピトッ(女のおでこに指を触れる)
女(……男………男………男………)
金髪男「君の心の中は、その男君とやらの事でいっぱいだね…」
女「………」ピクッ
金髪男「普通は異次元にやってきたら前の世界の事なんてすっかり忘れて」
金髪男「この世界に馴染んでしまうのが普通なんだけどね」
金髪男「君達人間が言う、夢って奴さ…」
金髪男「それにしても君は危ない…」
金髪男「このまま男君の事を忘れないでいると…この世界に馴染めず消滅してしまうよ?」
女「………」
金髪男「すまない……本当にすまないがコレも君のためなんだ…」
ピトッ
金髪男「男君の記憶を…消させてもらう…」
バチィッ!!
金髪男「あぐっ!」
金髪男「記憶が消せない……こんな事初めてだ……」
金髪男「…君は本当にその男君の事を愛しているんだね……」
女「………」
金髪男「寂しいけど……元の世界へ帰すしかないね…」
女「………」
金髪男「………いいかい?よくお聞き」
女「………」
金髪男「…君はこの現実の世界が夢であると『理解』しなくちゃいけない」
女「………」
金髪男「そのために……」
金髪男「男君を探そう」
女「………」ピクッ
金髪男「この世界の男君が元の世界の男君と違うって事をしっかりと認識するんだ」
金髪男「それだけ男君を愛してる君だ。たぶんそうする事で」
金髪男「この現実が夢だとハッキリ『理解』できると思う」
女「………」
金髪男「心配しなくても大丈夫。僕も一緒に探すから」
女「………」
タッタッタッタ
お母さん「女!」
妹「お姉ちゃん!」
金髪男「どうしたんですか?そんなに慌てて…」
お母さん「あ!!あなた誰!?」
妹「誘拐犯!?お姉ちゃんを放して!!!」
金髪男「どうしたんです……?僕の事忘れてしまったんですか?」
お母さん「………!」ピクッ
妹「………!」ピクッ
お母さん「あ、あぁ。ごめんなさいシオン…」
妹「なんで留学生のシオンさんの事忘れちゃったりしたんだろ…」
金髪男 改め シオン「本当はこんな事するのすごく嫌だから普段やらないんだけどね……今回は特例さ」ボソッ
女「………」
お母さん「女、何とも無かった?」
シオン「OH NO!ボク、ママさんのシンヨウマルデナイヨー!HAHA!」
シオン「女さんベリーベリー良い子でしたネー!HAHAHA!」
お母さん「そ、そう。なら良かったわ」
シオン「記憶を弄ってるのに君のお母さんはさすがだよ」ボソッ
女「………」
翌日
シオン「ママさーーん!今日も女さんとウキウキハイキングしてきてもCanデスカー!?」
お母さん「あぁ、いつも悪いわね。その子も外に出るの好きみたいだからお願いできる?」
シオン「お任せアレー!!ボク女さんにJoyfulとは何か教えてやりマーース!!HAHAHA!」
お母さん「シオンは外人さんなのに変な英語使うわね」
シオン「OH!!Feel!!Feelが大事デーース!!HAHAHA!」
お母さん「ふふwおかしな子w」
シオン「さぁ……女さん。まずは学校に行ってみよう」
女「………」
シオン「もしかしたら男君がいるかもしれない」
女「………」ピクッ
シオン「そーれ!!ダッシュだーー!!」
トボトボ
シオン「あんまりスピードだすと危ないし、これが最大速度だけどボクはすごくダッシュしているんだよ」
女「………」
シオン「着いたよ…ちょうど下校時刻みたいだね」
女「………」
ザワザワ
シオン「う~ん。男君はいるかなぁ?」
女「………」
ザワザワ
???「あーーーーーーーーーーー!!!!」
シオン「な、何!?」ビクッ
???「女ーーーーーー!!あんたいきなり休学ってどうしたのよ!!」
シオン「き、君は誰だい?」
例の別クラスの女「あ、あなたこそ誰ですか?」
シオン「ボ、ボクはシオン。留学生で今この子の家にご厄介になってるんだ」
例の別クラスの女「へぇ~~~?」ジロジロ
シオン「うっ……」
例の別クラスの女「ってかあんた大丈夫…?なんで車椅子?」
女「………」
例の別クラスの女「お~い。なんでシカトだー?」
シオン「…と言うわけなんデス」
例の別クラスの女「……うっ……グスッ……なんで……なんで女がそんな事に…」
シオン「心中察しマス……」
例の別クラスの女「あんたほんとどうしちゃったのよ…!!んもう!バカ!」
ユサユサ
女「………」
シオン「あ、あの…揺らすと危ないのでやめて欲しいデス」
例の別クラスの女「うぅぅ……グスッ……女ぁあ……」
シオン「女さんとは親しかったのデスカ?」
例の別クラスの女「親しいなんてもんじゃないわよ!!親友だもん!!」
シオン「…それはさぞかし辛いでしょうネ…」
例の別クラスの女「……うぅうう……うわぁぁぁあん!!」
女「………」
シオン「ところで、男君と言う人をご存知ないデスカ?」
例の別クラスの女「グスッ……だれよそれ」
シオン「もしかしてあなたの学校にはいないのデスカ?」
例の別クラスの女「知らないわよぉ~……ふぇ~ん女ぁ……」
シオン(同じ学校にはいないのか…)
例の別クラスの女「……グスッ…なんでその男とか言う人の事聞くの?」
シオン「えっと」
シオン(なんて言ったら良いんだろう)
シオン「そ、その、男君と言うのは実は女さんの思い人らしくて…」
シオン「その男君と出会えたらもしかしたら女さんの失語症も治るかもしれないんデース」
例の別クラスの女「ほ、ほんと!!?」
シオン「イエ~ス!」
例の別クラスの女「私そんなの初めて聞いた……」
例の別クラスの女「っていうか女って普段から恋愛とは無縁だったし…」
シオン「うっ……」
例の別クラスの女「でも今はそんなの関係ない!」
例の別クラスの女「私も探す!」
シオン「ほっ……」
例の別クラスの女「特長は?」
シオン「イケメンデース」
例の別クラスの女「イケメン!?」
夕方/自宅
シオン「ただいまデース」
女「………」
妹「お帰りデース」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」ピョンピョン
シオン「Oh!パンデモニウムは女さんが大好きで~す!」
妹「そりゃそうだよ~!お姉ちゃんが拾ってきたんだもんw」
パンデモニウム「キャンキャンッ!」フリフリ
シオン「女さんもきっとパンデモニウムの事大好きデース!」
妹「大好きだよw猫可愛がりしてたからw」
お母さん「あら。女、シオン。おかえり」
シオン「ただいまデース!ママさーん!女さんもボクも very ハングリーネー!」
お母さん「はいはい。もうご飯できてるわよ」
夕食/リビング
シオン「Hey!妹サーン!」
シオン「Show You!!」
妹「醤油ね」
シオン「Hey!パパさーん!」
シオン「Me So She’ll」
お父さん「味噌汁な」
シオン「Hey!ママさん!!」
シオン「ガッデム!」
お母さん「なんでじゃコラーー!!」
お母さん「シオン飯抜きにするよ!!」
シオン「Oh!!コレはパタゴニアのジョークデース!三段落ちと言うのデース!」
妹「私シオンさんって本当に外国人か真剣に考える時あるのよね」
お母さん「そうね。本当は怪しい人かもね」
シオン「Oh!HAHAHAHA!!パパさーん!何とか言ってやってクラサ~イ!」
お父さん「今日も母さんの料理は美味しいなぁ~…」
お母さん「でもシオンが来てからなんだか家が明るくなったわね」
妹「うんw」
お父さん「そうだなぁ~。女の世話も良くしてくれるし」
シオン「Oh!!これが噂に聞いていた褒め殺しデスネー!」
シオン「私殺されマース!!女さんHELP!!HELP YOU!!」
女「………」
妹「なんでお姉ちゃん助けてんのよ」
シオン「ボクは女さんいつでも助けてあげマース!」
お母さん「そうね。シオンにはほんと感謝しなくちゃ」
お父さん「そうだなぁ~。よく働くしなぁ」
シオン「Oh!!これではエンドレス褒め殺しデース!!照れくさいデース!HAHAHAHA!!」
妹「でもシオンちょっとうるさいよね」
お母さん「そうね」
お父さん「そうだなぁ~。よく喋るしなぁ」
シオン「ノーー!!この一家手のひら返し半端ネーデース!!」
シオン「女さんもそう思いマスヨネ?」
女「………」
夜/女の寝室
シオン「よっこいしょっと…」
トサッ
女「………」
シオン「明日も男君を探そう…」
シオン「ちょっと遠くの方にも高校があるみたいだから」
シオン「電車で行こうね」
女「………」
シオン「おやすみ……女さん」
女「………」
シオン「早く男君に会えると良いね」
女「………」ピクッ
シオン「ふふw」
シオン「心配しなくても大丈夫だよ。必ず会わせてあげる。元の世界の男君にね」
女「………」
翌日/駅のホーム
シオン「改札口で思いっきり引っかかってしまいました…」
シオン「女さんごめんなさい…恥ずかしい思いをさせてしまいましたね」
女「………」
シオン「さぁ!!今日こそは男君を見つけましょう!」
女「………」ピクッ
シオン「ふふw女さんもやる気マンマンですねw」
ピリリリリリ
シオン「む?」
ピリリリリリ
シオン「女さんの携帯が鳴ってますね」
ピリリリリ
シオン「あ、あの女の子からです。女さん。ちょっと電話に出ますね」
シオン「ハーイ!シオンデース!」
例の別クラスの女「もしもし!?男って子見つけたよ!!」
シオン「!!」
シオン「You Are Shock!!!!!!!」
シオン「どうやらこの世界の男君は隣町の高校に通ってるらしいです!」
女「………」ピクッ!
シオン「電車で二駅の所らしいです!良かったですね女さん!!」
女「………」ピクッピクッ
シオン「シオンダーーーッシュ!!!テリャーーー!!」
トボトボトボ
シオン「前にも説明しましたがやはり車椅子で速度を出すと言う事は危険な行為」
シオン「これは一見遅い歩みに見えますが、通常に比べれば明らかにダッシュしていると言わざるを得ないのです!」
シオン「これがシオンダッシュなのです!女さん!!」
女「………」
ピーーーーーー
駅員「ドア閉まります」
シオン「うおおおおおお!!!」
ダダダダダダ
シオン「ハァハァ……い、今のは例外です……女さん……」
女「………」
シオン「ここが男君のいる街ですよ…女さん」
女「………」ピクッ
シオン「一時は電車に乗り遅れるかとヒヤヒヤしましたが……」
シオン「なんとかここまで来れました…」
シオン「後は高校の場所を聞いて…男君に会うだけです!!」
女「………」ピクッ
シオン「スイマセーーン!そこの美人なお姉サーーン!!」
お婆ちゃん「んまっ!お上手ね~w」
シオン「高校の場所教えてクラサ~イ」
お婆ちゃん「え~と……そこを曲がって~…」
シオン「ン~フ~ン?」
お婆ちゃん「それで~…」
シオン「ン~フ~ン?」
お婆ちゃん「そこを真っ直ぐいって~…」
シオン「ア~ハ~ン」
お婆ちゃん「その突き当たりだよ」
シオン「Oh!良くわかりマシター!Veryサンキューネー!」
ギィ~~…ギィ~~…
シオン「ハァハァ……まさか……坂道だったとは……」
女「………」
シオン「ハァハァ……しかし負けません……必ず女さんを男君に会わせてあげます……」
女「………」
ギィ~…ギィ~…
シオン「ハァハァ……すいません……ちょっと休憩させてください…ハァハァ…」
女「………」
シオン「ハァ……もう体中汗まみれです……目に汗が入って…どうにも…ハァハァ」
女「………」
シオン「よしっ!!もう一踏ん張り!!」
シオン「ンギ……ギギギ……」
ギィ~~…ギィ~~……
女「………」
シオン「着きましたーーー!!」
シオン「女さん!ここがこの世界の男君が通っている学校ですよ!」
女「………」ピクッ
シオン「ふぅ~…それにしても疲れました……」
女「………」ピクッ
シオン「もう汗びっしょりです…」
女「………」
ドサッ(車椅子から落ちた)
シオン「お、女さん!?」
女「………」
シオン「女さんが……自分の意思で動いた……」
シオン「だ、大丈夫ですか!?」
シオン「よっこいせっと……」
トサッ
女「………」
シオン「慌てなくてもすぐ会えますよ!任せてください!」
シオン「すいません……男君と言う生徒に会いたいのデスガ…」
事務室のお姉さん「ハァ…ご用件は?」
シオン「え~っと…」
シオン「実はこの子の生き別れの兄かもしれナクテ……」
事務室のお姉さん「え!?」
事務室のお姉さん「わ、わかりました。会議室でお待ちください。その生徒を呼びますので」
シオン「ありがとうございマ~ス!」
会議室
シオン「ドキドキしますね~女さん」
女「………」
シオン「もうすぐ男君が来ますよ!」
女「………」ピクッ
シオン「うふふふw」
ピンポンパンポーン
アナウンス「2-Aの男君。男君。生き別れの妹さんが来てらっしゃいます…!!至急…グスッ…至急会議室まで!!」
アナウンス「早く会ってあげなさい…うぅっ」
シオン「うっ……適当な事言いすぎたかもしれないですね……」
ガララッ
シオン「おっ!」
女「………!」
男「あの……ぼく一人っ子なんですけど……」
シオン「あぁ!ご、ごめんなさい!実はアレ嘘なんです!」
男「……嘘?」ジロジロ
女「……あー……あ”ー…」
ドサッ
シオン「あっ!お、女さん落ち着いてください!」
女「お……とこ……おと……こ……あー……」
ズルッ…ズルッ…
男「う、うわぁ!」サッ
女「!!」
シオン「!!」
シオン「男さん!お願いします!そんな反応しないでください!!お願いします!!」
男「あ……ご、ごめんなさい……」
シオン「何から話せばいいのやら……」
男「はぁ…」
シオン「この女さんは実は失語症でして………違う……」
シオン「こうじゃない……」
男「??」
シオン「う~ん……」
シオン(元の世界の男君とこの世界の男君がはっきり違うと認識させるにはどうすれば……)
シオン(元の世界の男君が絶対しないような行動を取らせてみるとか……)
シオン(でもそれならさっきの女さんを傷つけるような行動……元の世界の男君なら絶対しないはず…)
シオン(あれだけじゃ足りないのかもしれない……女さんの男君に対する思いはあんな物じゃ壊れない…)
シオン(結果的に女さんを傷つけるような事になるかもしれないけど……)
シオン(さっきみたいな残酷な思いは女さんにさせたくない……)
シオン(ならば……)
シオン「女さん……ちょっと失礼します……」
ピトッ(女のおでこに指を触れる)
シオン「なるほど……」
シオン「男さん!!!」
男「は、はい!」
シオン「顔は猪木のモノマネをしながら尚且つ白目を剥きつつ、
この世の物とは思えない動きをしながら『やっべお兄ちゃん欲しい』と言いなさい!!!」
男「…………は?」
シオン「聞こえなかったのですか!?」
シオン「顔は猪木のモノマネをしながら尚且つ白目を剥きつつ、
この世の物とは思えない動きをしながら『やっべお兄ちゃん欲しい』と言うんです!!!」
男「い、いやです!!!!」
シオン「お願いです!!!!」
男「いや!!そんなのできるわけないじゃないですか!!」
シオン「お願いします!!女さんのためなんです!!!!お願いします!!!」
男「しょ、初対面でいきなりそんな意味不明な事言われても困ります!!」
シオン「大変失礼な事は承知の上です!!!ですが!!!ですがこの通りです!!!」
ズザーーッ
男「ど、土下座されても無理な物は無理です!!!」
シオン「そこをなんとか!!!!!この通りです!!!!!女さんはそれで救われるんです!!!」
男「だ…だけど……」
シオン「この通りです!!!!!女さんはそれで本当に救われるんです!!!!お願いします!!!!」
男「で…でも……そんな事……」
シオン「お願いします!!!お願いします!!!!!」
男「うぅ……」
男「そんなに必死になってお願いするって事は……」
男「僕がそれをやったら本当にその子は救われるんですね?」
シオン「はい!!!!」
男「うぅ……////」キョロキョロ
シオン「大丈夫です!!ここは会議室ですし僕たち3人だけです!!」
男「か…監視カメラとかないよな…?////」キョロキョロ
シオン「ありません!!!」
男「あ、あなた学校関係者じゃないじゃないですかー!!」
シオン「大丈夫です!!ありませんから!!ですからどうかお願いします!!この通りです!!」
男「ど、土下座やめてください!困ります…」
男「やります!やればいいんだろコンチクショー!!/////」
シオン「男さん……!!あなたって人は……さすが女さんが愛した人です!!」
男「へ?」
シオン「あっ!今のは忘れてください!とにかくお願いします!!」
男「わ、わかりました……///」
男「……くっ……1回しかやりませんからね……///」
男「な、なんだバカヤロー!////」クネクネクネッ
シオン「違います!!!!!!!!!!」
男「うわっ!」
シオン「まるで違います!!!!!!!」
男「ご、ごめんなさい……////」
女「………」ガクガクガク
シオン「あ!!でも女さんに今の結構効いてるみたいです!!」
シオン「でもまだ完璧じゃない……女さん…あなたは本当に偉大です……」
シオン「男さん!いいですか!?」
男「は、はい!」
シオン「まずセリフが違います!『なんだバカヤロー!』はそもそもタケシのネタです!」
男「す、すいません…」
シオン「セリフは『やっべお兄ちゃん欲しい』です!!もう全人類の粋を集めた!
結晶の如きアホさを滲ませつつ言うのです!!」
男「む、無理です!!////」
シオン「男さん!!!!!そんなんじゃ女さんは救われませんよ!!!!」
男「うぐっ……」
シオン「良いですか!!?それにあなたのさっきの動き!!あれは何ですか!!!」
男「うぅ………///」
シオン「あんな動き若手お笑い芸人でも寒くてやりません!!!」
男「うぐぅ……///」
シオン「この世の物とは思えない動きです!!わかりますか!?」
男「わ、わかりません!!///」
シオン「はぁ……あなたは諦めが早すぎます……良いですか?」
シオン「こうです!!!!!!」
グニャ!シュシュシュシュシュッ!カササッ!クネッ!モコッネチョッ!!
男「す!!すげぇええええ!!!」
シオン「ハァハァハァ……」
男「す、すごい動きでした!!!!」
シオン「ハァハァ……今のは……やりすぎです……」
男「なんでだよ!!充分この世の物とは思えなかったよ!!」
シオン「ふざけないでください!!!」
男「お、おこられた……」
シオン「今の動きをあなたがやったら確実に死にます!!」
シオン「今のは私だから出来たんです!!すこし思いっきりやりすぎました!!」
男「はぁ…」
シオン「ではテイク2行って見ましょう!」
シオン「私の動きを参考にしつつそこに男さん独自のエッセンスを加え、
尚且つアドリブを効かせてオリジナルと成すのです!!」
男「ハードルたけぇ~……」
シオン「これはお遊びじゃないんです!真剣なんです!わかってください男さん!」
男「はい…」
シオン「ではテイク2!!3・2・1!キュー!」
男「やっべお兄ちゃん欲しい」クルクルクネッ
シオン「!!」
女「……あ……あぁ……」ガクガクガクガク
シオン「効いてます効いてます!」
シオン「でもまだダメみたいです……何が足りないんでしょう……」
ピトッ(女のおでこに指を触れる)
シオン(!!)
シオン(お、女さんは既に白目を剥いた男君を見た事がある…!?)
シオン(男君が仕事で疲れて熟睡している時に女さんセロハンテープで男君のマブタを開かせてます……なんてひどいイタズラを…)
シオン「何か……何かないでしょうか……」
男「もう帰りたい…」
シオン「後一歩なんです……」
男「俺何やってんだろう……」
シオン「何かが……何かが足りない……」
男「なんかお腹痛くなってきた…トイレ行ってもいいですか…?」
シオン「トイレ…?」
シオン「それです!!!!」
男「うわっ!びっくりしたぁ!」
シオン「オナラです!!!オナラなんですよ男さん!!!」
男「は?」
シオン「男女間でのオナラは100年の恋も冷めると言います!!!」
シオン「あなたが思いっきりオナラをすれば女さんは間違いなく救われます!!!」
男「い、嫌だ!!!!///」
シオン「男さん!!!」
男「もう嫌だーーー!!!なんで俺がこんな事しなくちゃいけないんだーー!!///」
ダダダダ
シオン「逃がしません!!」
ガチャッ
男「か、会議室の鍵が…!」
シオン「さぁ……オナラを出してもらうまで帰しませんよ男さん……!!!」
男「もう脅迫じゃないですか……」
シオン「本当にお願いします……女さんは後一歩で完全に救われるんです……」
男「だ……だけど……人前でオナラだなんて……」
シオン「男さん……あなたになら出来ます……」
男「いや、出来る出来ないの問題じゃ…」
シオン「男さん!!!」
男「は、はい!」
シオン「やって……くれますね?」
男「はい…!」
男「ってやるかぁーーー!!」
シオン「男さん!!これは冗談じゃないんです!!本当にお願いします!!!お願いです!!!」
ズザーッ
男「ま、また土下座して…土下座されても……」
シオン「女さんは……女さんは本当に良い子なんです…どうか後生ですから…お願いします…!!!」
男「くぅうううう……チクショーーーーー!!!やってやらぁ!!!!!ヤケクソじゃーーー!!///////」
男「そ、それじゃぁ行きますよ……////」
シオン「あ。言い忘れましたけど」
シオン「顔は猪木のモノマネをしながら尚且つ白目を剥きつつ、
この世の物とは思えない動きをしながら『やっべお兄ちゃん欲しい』と言い、そして最後にオナラです」
男「はぁ!?それもやりつつですか!?」
シオン「やりつつではありません!やり終えてフリーズしている時にプッと出すんです!」
男「くっ…!!////」
男「チクショーーーーー!!!もうどうにでもなれーーー!!!!/////」
シオン「それではこれがラストです!!3・2・1・キューー!!」
男「やっべ!!お兄ちゃんほっし!!」クニャクニャクニャーーー!!!
クイッ!!クルッ!!バタンバタン!!
ピタッ…
シオン(すごいです男さん……!!!この短時間でこれほど成長するなんて……!!!)
シオン(後はオナラだけです……!!!お願いです!!!オナラ出てください……!!)
シオン(救いの音を響かせてください…!!男さんのお尻から救いの鐘の音を……!!!!)
パッス~~~~ゥ
シオン「!!!!」
男「くぅうううう///////」
シオン「やりました男さーーーーーーーーん!!!!!!」
ギューーーーッ
男「く、苦しいです!!は、離して下さい!!」
シオン「ハッ!!!女さんは!?」
女「………ブクブクブク」
シオン「泡を吹いてノックアウトでーーーーーーす!!!」
男「えぇぇええ!!!?ノックアウトしちゃったよコレーーー!!!」
シオン「いえ!!!これで良いんです男さん!!本当にありがとうございました!!!握手悪臭!」
男「は、はぁ…ってか今どさくさにまぎれて悪臭って言いましたね!?」
シオン「パードゥン?」
男「こんの……!!!」
シオン「冗談ですよ!嬉しくてちょっと調子にのってしまいました!ww」
シオン「本当にありがとうございました!!それでは!!!」
男「二度と来るなーーーーーー!!!!」
学校帰りの坂道
シオン「女さん…良かったですね…あなたは今いるこの世界を、この現実を『夢』だと認識したはずです」
シオン「次に意識が戻った時が……お別れです……」
女「ハッ!!!」ビクゥンッ!!!
シオン「あっ!女さん!お目覚めですか!?」
女「こ、ここどこ!?」
シオン「お目覚めですね……良かった…本当に良かった……」
女「……ど、どちらさまですか…?」
シオン「いえ……名乗るほどの者ではありませんよ…お嬢さん……」
女「はぁ……っていうかなんで私車椅子?」
シオン「ふふふwさぁどうしてでしょう?w」
女「あれ……なんか私光ってない?」
パァァァァ
シオン「お別れです……女さん……」
女「どうして私の名前……あれ…?体浮いてきた……」
シオン「短い間でしたけど…とても楽しかったです……」
女「……あなた…誰なの……?教えて!あなた誰!?なんかすっごくお世話になった気がする!」
フワァッ
シオン「……私はあなたが元いた宇宙とは別の宇宙の……」
女「何!?よく聞こえなーい!」
パァァァァァ
シオン「……人間の方達には色々な名前で呼ばれてます!数字の0とか、神様とか」
女「ねー!名前はー!?」
シオン「私の名前は――――――――――」
女「………ーーー!!!」
女「うわぁぁあああ!!!」ガバァッ
男「うわっ!!」
女「ハァ………ハァ……あれ……男?」
男「おはよ」
女「お……おは……あれ…?」
男「なんで泣いてんの?」
女「わ、わかんない……でも……すっごく…すっごく大事な物なくして……」
女「全然覚えてないけど……なんかすごい怖い夢だった……もう死んだも同然な……」
女「すごい…すごい怖い…グスッ…夢ッ…ヒック…で……うっ…」
女「うわぁぁぁああああん!!」
男「お、おい大丈夫かよ」
ギューーーッ
男「お~よしよし。怖くない怖くない」
女「ふぇ~~~ん!!男~~~~!!」
女「色んな人が……ヒック……親切に……してくれてっ……うグッ…」
女「でも……名前……思い出せない……ヒグッ……」
男「大丈夫大丈夫……よしよし」
○月×日
久しぶりに日記をつける。
いつからか日記をつける事をやめてしまって…
本当に久しぶりだ。
昨日、男と喧嘩?
と言うか、一方的に私がスネて家を飛び出した。
そして友達の家に転がり込んだ。
同じ学科の女の子。そして元天敵。
だけど今は友達なんだ☆
何かとアンタなんか嫌いー!だの
私は仕方なくー!だの色々言う。
口は悪いけど、本当はすっごい良い子。ノリも抜群。
結構頼りにしてる。
昔の私は想像もしてないだろうな~!フッフッフ。
その子の家でDVD見てたら
なんと男が迎えに来てくれた!!!
なんて出来た夫だろうか…(気が早い)
しかもその後公園で告白されてしまった!!キャーーーーーーーーーー!!!!
その後キスの銃撃戦が始まったのは言うまでも無い。
そして家に帰ってたっぷり遊んでもらった。
お仕事で疲れてるのにごめんよ…
でもすっごく楽しかった!!!
やっぱり男と一緒にいる時間が一番好き!!
世界で一番好き!!!これだけのために私は生きてると真剣に思う!!
そしてベッドに入って、これから一緒にやりたい事、
まぁ、私の夢。全部言ってしまった!!
男は仕事で疲れてるのに全部聞いてくれた…
優しすぎる……ほんとなんで私なんかが男と付き合えて
しかも同棲までできちゃったんだろうと思う
本当に私は幸せ者だ。
そして怖い夢を見た。怖いだけじゃなかった。なんか絶望って感じの夢だった。
でも内容は全然覚えてない……
感情だけ持ってきた感じだ。
でも、絶望的な夢のはずだったんだけど、
なんだかすごく暖かい部分もあるような……そんな夢だった。
今日は男とドライブだ!!!!イヤッフォーーーーーーーーーーーイ!!!!
○月×日
男と女は結婚した
男は会社員になった。
家族のためにバリバリと働いている。
女は専業主婦になった。
男至上主義で男のために尽くす日々だ。
しかし相変わらずの甘えん坊。
ちなみに子供も生まれた。
同じ学科の女は就職してOLになった。
今も合コンだとかにしょっちゅう行ってるようだが
彼氏が出来たためしはない。
妹は大学生になった。
彼氏や友達と順風満帆なキャンパスライフを送っているようだ。
パンデモニウムは立派な柴犬になった。
女家の番犬として吼えまくっているようだ。
○月×日
―完―
548 : >>1 ◆SEBUhSQF9U - 2009/11/12(木) 08:59:51.68 GSsAaXng0 157/158
終わりました~。読んでくれた方々どうもありがとうございました。
今までたくさん保守してくれた人達にも本当に感謝です。ありがとうございました!!
なんとかここまでたどり着けました。
高校編
大学同棲編
異世界編
と書いてきましたが、
異世界編はギャグです!
Fuckinリア充な男にめちゃくちゃな事させるギャグシーンがパッと頭に浮かんで
その映像に突き進んで行った結果ああなってしまったんです。
書きたかったのはもうアレだけなんです。あのシーンに行くために紆余曲折経ました。
ギャグシーンは思いっきり楽しんで書けたんですっごい楽しかったです!
異世界編は壮大なギャグなんだと受け取ってくだされば幸いです!
それと現実は男と女が大学生で同棲してた方で、
あの男が屁こいてた世界が夢です。高校から同棲までが現実で、異世界に行ってからが夢ですね。
でも厳密に言うと女がアッチの世界に馴染んでたら現実はあっちの世界になってました!
シオンは結構好きです!でも例の別クラスの女さんの方がもーっと好きです!
573 : 以下、名... - 2009/11/12(木) 11:11:45.13 tF9cLV7JO 158/158
異世界編は番外編だな。
なかなか楽しめたが好き嫌いが激しそう。
>>1乙