1 : 名無しさ... - 2016/12/18 05:32:01 Kow 1/35SSです
元ネタは漫画家の奥たまむし先生が先日Twitterに上げた漫画です
後半シリアスです、sageでゆっくり貼っていきます
元スレ
「彼女とコネクト!」【SS 】
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1482006721/
「彼女とコネクト!」
ーー教室の片隅で
女生徒A「えーなになに、見たいー」
女生徒B「これなんだけどさー」アハハ
花音「ゞ〆〃ー?」
私「へー...」
花音「~~〃♀」
私(花音は割と美形だし、かわいい)
私(でも私以外、友人がいない)
私(それというのも)
花音「ゞー〃ゝ~〆ーヾー〆£♀%」
私(滑舌が悪くて、一切なにを話しているか分からないのだ...)
花音「〆ヾーゝ@>?」
私「え、うん...」
私(私はそれに対してテキトウに相槌をうっている)
私(わずらわしい人間関係より、そのほうが楽だからそうしたんだけど...)
花音「♪」
私「えっ何を」
花音「♪♪」ちゅっ
私(はあっ!?)
私「な、何だったの、昼間のアレは...」
私「女同士で、口でちゅーとか...」
私「......」
私「か、考えがまとまらない...(赤面)」
私「そうだメール、メールで聞こう」
私(めるめる)【今日のキスはなに?】
私「......」
私「返信来た」
花音【キスしていい? って聞いてキスしただけだよ?】
花音【つきあって結構たつし、嬉しかったな>_<】
私(マ ジ か)
ーー翌日 登校中
私(そういえば今までも)
花音「ヾ~¢∠∃」(腕を組む)
私(妙にスキンシップが多いと)
花音「ゝ〆〃♀ゝー@」(頬をすり寄せる)
私(思ってたけど...)
花音「♀~¢?」
私「えっ、うん...」
花音「♪」ちゅーーーっ
私(舌入ってるーーーーーーっっっ!!!)
ーー昼休み
女生徒A「あのふたり、一緒にいすぎじゃない? ちょっと気持ちわるい」ヒソヒソ
女生徒B「それ言ったらダメでしょw」
私「......」
私(普通に私は花音と別れるべきだ)
私「でもそもそも私が花音と一緒にいたのは」
花音「>〃<ーゝ〆〆ゞ」
花音「~♪」
私(それなりに彼女に、惹かれていたからで...)
私「うん...」
私(今だってこうして、花音に相づちしてしまうのは)
私(花音のことを少しは「好き」だからで...)
私(...でも相変わらず、なに言ってるか分かんないのよね...)
花音「ゞゝ→><♀ヾー⊂∧」にこにこ
私「花音からメールだ」
花音【今日のお泊まり楽しみだなあ、どんな服着てきてくれるのかなあ?】
私「お泊まり!?」
私「あっ、昼間のあれ、急にニコニコしだしたと思ったら...」
私「......」
私「ど、どど、どうしよう」
私「え、ええと、マクラ、じゃなくてパジャマ...」
私「と、とりあえず歯を磨こう」
私「......ぱ、パンツの替えはいるよね...」
私「一枚...」
私「...と、特に理由はないけど三枚持っていこう...」
私「こんばんは...」
花音「⊂→~♪」
私(花音、嬉しそうだなあ...)
私「大きな家だね...、花音の部屋は二階?」
花音「¢∧」コクコク
私「えっと、ご両親とかは...」
花音「?」
私「っとかは、いなくてよかったね、うん」
花音「♪」こくこく
私(違う、たまたま今日いないんじゃない)
私(今日は両親がいないから、泊まりに来てって話になってたんだ)
花音「¢♀Ρ~Ψ♪ゞ」
私「え、うん...?」
私(......、お、お風呂に案内された...)
私「......」ざぱーん
私「広いお風呂だなあ...」
私「じゃなくて...こ、このパターンは漫画とかだと...」
花音「Ф⊆→♪」がらっ
私(やっぱり入ってくるのね...)
花音「~♪」
私(だ、大丈夫、クラスメートとお風呂ぐらい、修学旅行でもあったしセーフ)
私(...、せ、背中を流してあげるべきだよね)
私「......」ごしごし
花音「Ф>ヾ<♀」
私(ホクロが一つもない...色も白いし、すごく綺麗な背中...)
私(髪も漆器みたいに綺麗な黒...、手に持つとしっとりとした重さがある...こういうの日本髪って言うのかな...)
私(......私の髪は明るい色に染めてるけど...こういう綺麗な髪にも憧れるな...)
花音「ヱГ∋£≧ゝー〃〆」
私「え? あ、わ、私は自分でやるからいいよ...」
花音「ゝ<Фゝ」
私(......不自然だったかな)
私(だって、花音の肌ってすごく綺麗なんだもん...)
私(私は古い傷とかもあるし、恥ずかしいから...)
私(......)
私(や、やっぱり、私も湯船に入らなきゃ駄目よね...)
花音「〆~ゝ∋♪」
私(うう、揉まれちゃってる...)
花音「£→ヾ♀ゝ<~♀?」
私「え、うん...」
花音「......」ちゅーーっ
私(吸われてるーーーーーー!!!)
私(な、なんかどっと疲れた...)
私(あのあと、お菓子食べながらテレビの映画見て)
私(も、もう夜中の2時だし、あとは寝るだけ)
花音「ヾФ<∋>〆」
私「うん、そうね...」
花音「♪」
私(脱 ぎ だ し た)
私(だ、大丈夫、たぶん寝るときは何も着ないタイプなだけ)
花音「......」
私(み、見つめられてる...)
私(や、やっぱり、私が脱ぐのを待ってるんだよね...)
私(うう...)
花音「♪」
私(で、でも)
私(やっぱり、よくわからないまま、女の子同士でこういうのは...)
花音「......?」
私(一度ちゃんと確認しないと、言葉が聞き取れなくても、筆談とかで...)
花音「ゝ>≧♪~ゝヾヱ?」
私(私たち、いつから付き合ってる事になってるのかとか、私とどんなことをしたいのか、とか...)
花音「ゝ∽∃⊇∋〆ゝ〃ーヾゝー??」
私「......っ」
私(......、そ、そんなこと...)
私(言えるわけ、ない...)
私「花音...」ちゅー
花音「!」
花音「♪」ちゅー
私(何も話さなくていいように、長いキスをしよう...)
私(それから、花音のしたいように任せよう...)
私(......大丈夫、私たちは「好き」同士だから)
私(私が花音に応えていれば、それで大丈夫だったから...)
私(......)
私(朝だ...)
私(...お、女の子同士って、あんな感じでいいのよね...?)
花音「ーゝヾ〃⊇」
私「うん、おはよう...」
私(たぶん、花音もよくわかってなかったと思うけど...)
私(......ふ、深く考えるのはやめよう...)
花音「~♀Ф」ぎゅう
私(しがみついてる...まだ学校へ行くには早いし、もう少し寝ていよう)
私(......)
私(......なんだか)
私(こうやって花音にしがみつかれるの、前にもあったような...)
私(そうだ、あれは去年、私が転校してきた頃...)
私(胴にしがみつく花音と...)
私(セーラー服の不良が何人か倒れてて...)
私(花音は泣いていて...)
私(......)
私(あれ...? 何だっけそれ...)
私(普通に考えれば...花音がイジメられてるところを助けた...みたいなことかな)
私(それから懐かれた感じに...?)
私(よく思い出せない...昔はしょっちゅうケンカしてたから...)
私(......なんだか、思い出すのがすごく億劫な気がする...)
私(疲れてるのかな...運動したし)
私(......そ、そう、運動、あれは運動だからセーフ...)
ーー次の日
女教師「はい、この部分を誰かに音読してもらいましょう...」
私(...うう、授業受けてても、昨日の光景が頭から離れない...)
私(花音ってば、平然とノート取ったりして...)
私(いや、私が意識しすぎなだけ...?)
女教師「ええと、昨日は竹田さんまで当てましたね、じゃあ今日は...津田さん」
私「え?」
女教師「? どうしました?」
私「竹田さんの次なら花音なんじゃ...」
クラス「......!」ざわざわ
花音「!」
私(しまった!)
私「な、何でもないです」
女教師「......津田さん、37ページのはじめから読んでください」
津田「は、はい」
私(しまった、私なんてことを...)
花音「......」
ーー昼休み 屋上
私「......花音、ねえ機嫌なおしてよ...」
花音「......」
私「ほら、私の玉子焼きあげるから...」
花音「......」
私「...本当に悪かったと思ってる、ちょっとぼうっとしてたの...」
花音「......⊇〆Ф∋」
私「え、うん...」
花音「♀♪ゝ~≧ヾ〆≧§$♀≧£℃%%ヾ′~ゞヾ≧=」
私「......」
花音「ヾ£=≧♪⊇∀←£♀ゝ~〃⊂←ΔゑΛ
Ο≦>♀@~Ο⊂♀ーゝ£∃∇×ゝ〆ゑゞ〃ヽ@ゝ£⊂」
私「試すようなことはやめて」
花音「!」
私「そうよ、聞き取れてなかった」
私「いま、わざと早口で一気にたくさん喋ったよね? 聞き取れてないって薄々分かってたんでしょ?」
私「でもそれでもいいじゃない、今までうまくやれてたはず」
私「花音だって、ただ私のそばにいられればよかったんでしょ」
花音「......」
私「私以外に友達いないからね、というよりも、私から離れてるときっとイジメにあうから、
だから適当に相槌を打つだけの私と一緒いたんでしょ」
花音「......」
私「今までだっておかしいと感じたことはあったはず、私が拒まないからってレズ行為まで」
パシイッ
私「......」
花音「......!」
私(花音の平手打ちか、痛いな...)
私「...もういいでしょ」
花音「......」ちゅー
私「えっ...?」
私(な、なんでこの流れでキス?)
私(うわモノスゴく舌入ってくる)
私(こ、拒むべきよね?)
私「や、やめてよっ」どん
花音「......」走り去る
私(わ、わからない...)
ーー1ヶ月後
私(あれから、花音とは話さなくなった)
私(花音はというと...休み時間は本を読んで静かに過ごしてる)
私(私はもともと授業もろくに聞いてなかったし)
私(友人のいない学校も退屈なので、学園の裏手などで過ごすことが多くなった)
私(西日のさす、校舎の裏手)
私(コンクリートにもたれかかり、煙草をふかす)
私(どこにいても、退屈なことには変わりない)
私(人生なんてこんなものだろう、という暗い安穏もある)
私(花音と出会う前に戻っただけのことだ)
私(......?)
私(出会う前...?)
不良女生徒A「なに煙草ふかしてんの?」
私「......」
不良女生徒A「あんた最近評判悪いよ、クソ生意気になったって」
不良女生徒B「ここは私らの場所、他の誰も来てほしくないって言ったはずだけど?」
私(誰だったか、たしか先輩たちだ)
私(敬語を使うの使わないので、何度か殴りあった気がする)
私(花音と過ごすようになってから会わなくなっていた)
私「あんたら、まだ退学してなかったの?」
不良女生徒A「てめえ」
ーーーー
女生徒A「ねえ、校舎裏でケンカらしいよ」
女生徒B「うん聞いた、二体一で凄いことになってるとか」
花音「......!」
ーーーー
......
私(......)
私(...全身が痛い)
私(やっぱりブランクが大きかったな)
私(目に血が入ってくる、顔が切れてるかも...)
私(...仕方ないか、不良たちが独占してた場所を、荒らしたんだし)
私(......)
私(......?)
私(あの時...)
私(この場所で、花音があいつらにいじめられて、た...?)
私(バカじゃないの、私...。花音みたいな子を、わざわざ呼び出してまでいじめるわけない...)
私(不良が何人か倒れてて)
私(花音は泣いていて...)
私(......そうだ)
私(リンチを受けていたのは、私...)
私(あの時はぎりぎりで勝てたけど、血まみれで...)
私(花音は泣いていて...)
私(私は、学校が退屈で)
私(世の中に、飽きていて)
私(わずらわしい人間関係から、遠ざかって)
私(何も考えず、覚えようとせず)
私(ただひたすらに、一人だった...)
私(そんな私のために、泣いてくれたのが...)
私(生返事だけの私に、ずっと話しかけてくれたのが...)
私「花音...」
「>~ゞ£!!」
私「......!」
「∃ゑ>¢≧!!」
私(大粒の涙が、私の顔に落ちる)
私(私はゆっくりと起き上がって、ぐしゃぐしゃに泣いている花音を見つめる)
私「花音...泣かないで」
私(そうだ、今なら分かる)
私(花音も、自分の言葉が聞き取りにくいことはわかってた)
私(だから行為で私を愛した)
私(花音の行為の全てが、私への言葉)
私(ではキスとは?)
私(それは、考えるまでもない)
私「......」
花音「...!」
花音「......」
私(そう、花音にとっての)
私(「愛してる」)
(おしまい)
33 : 名無しさ... - 2016/12/18 06:12:25 Kow 33/35
35 : 名無しさ... - 2016/12/18 21:33:13 ybn 34/35>>33
この続きは?
38 : 名無しさ... - 2016/12/19 00:39:13 2rw 35/35>>35この3ページだけで続きはない