男「腹減ったー」
友「今日はカレーだよーん」
男「またぁ?」
友「嫌なら食わなくてもいいぞ」
男「食べる食べる、ごめんなさい」
友「良い子だ」
元スレ
男「ただいま」 友♂「おかえり」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1483895822/
男「いただきます」
友「いただきます」
男「んむ」モグモグ
友「…」モグモグ
男「やっぱさぁ」
友「ん?」
男「美味いんだよなぁお前の飯」
友「なんか嫌そうだな」
男「いい嫁さんになるな」モグモグ
友「きもっw」
男「俺のお嫁さんになる?」
友「ならないぞ」
男「なんで」
友「洗濯物カゴに入れないから」
男「ダメかぁ」
友「あ、アイスあるよ」
男「お、ラッキー」
同僚「おはよっす」
男「おはよ」
同僚「なぁなぁお前彼女と同棲してたよな?」
男「彼女じゃなくて友達、同棲じゃなくてルームシェア」
同僚「え、男と?」
男「うん」
同僚「ないわー、いやないわー」
男「向こうまだ学生だからな、俺も家事しなくて済むし楽ちん楽ちん」
同僚「なんだよぉ経験者に聞こうと思ったのに」
男「なにを」
同僚「いひひ、聞きたい?」
男「いやいいわ」
同僚「聞いて!ごめん!お願い!」
男「わかったわかった、昼休みな」
男「へぇ~、まぁ結婚前に同棲って良いって聞くよ」
同僚「やっぱり?ふふふ」
男「お前自慢したかっただけだろ」
同僚「……まぁな!」
男「いいなあああ」
同僚「お前も彼女作れよ、男と暮らしてないでさぁ」
男「変な言い方すんなよ」
同僚「そんなんじゃずーっと彼女出来ないぞ」
男「うーん…」
男「…」モグモグ
友「…」モグモグ
男「…」ボーッ
友「もしもーし」
男「んぁ?」
友「ちゃんと飯食え」
男「あ、ごめん」
友「なんかあった?」
男「いやぁ…」
友「言えよ気持ち悪い」
男「俺らさぁ、やばくないか!?」
友「な、なにが…」
男「彼女も作らず男同士で暮らしてんだよ?危機感無いのか!」
友「いやべつに」
男「そんなんじゃだーめ!」
友「…」
男「合コンしよう!つきましては…」
友「やだ」
男「まだなにも言ってない!」
友「どうせセッティングしろとか言うんだろ」
男「はい」
友「めんどくせえええ」
男「ハーゲンダッツ10個」
友「よしすぐに手配しよう」
男「頼んだ」
女「へぇ~男さんサラリーマンなんだぁ」
男「そうそう、社会の歯車で~す、えへっ」
友「おい、飲み過ぎ」
男「なんだよ~」
友「あ~もうこぼれてる!」フキフキ
女「友くんお母さんみたいw」
男「違うよ~、こいつ俺の奥さん」
女2「!?」ガタッ
女「あはは、じゃあ私を第二夫人にしてもらおっかなぁ」
男「するする、結婚する~」
男「うぇ…ぎもぢわる……」
友「調子乗って飲むからだ、はい水」
男「サンキュー」ゴクゴク
友「もういい?」
男「うう…友ぉ…」
友「なんじゃい」
男「膝枕…ひっく…」
友「はぁ?」
男「頼むよー」
友「はぁ…」
男「あーちょうどいい」
友「重い」
男「んー……お前ってさぁ」
友「ん?」
男「なんかいい匂いするよな」
友「セクハラ」
男「あははっ」
友「あははじゃねーし」
男「んー…Zzz」
友「寝てるし」
男「あ゛ー…頭いって…」
友「おはよ、飯食える?」
男「はよ、飯はいいわ」
友「あいよ」
男「昨日さぁ」
友「お、おう」
男「めちゃくちゃ楽しかったな!」
友「お前だけな」
男「女ちゃん可愛かったしw」
友「はいはい良かったね~」
男「お前はどうなの?もう一人も可愛かったじゃん」
友「あー、あの子彼氏いるんだよ」
男「は!?なんで!」
友「俺は今んとこ彼女とかいらないし」
男「はぁ…若いのに枯れてんねぇ」
友「うるさい」
男「…」ニヤニヤ
同僚「おい、どうした顔がゆるゆるだぞ」
男「えー?w聞きたいー?w」
同僚「いやいいわ」
男「そこは聞けよ!」
同僚「じゃあ聞く」
男「実はさ~w」
同僚「ふーん、ついにお前にも春が来たか」
男「今度デートだぜ、イェイ」
同僚「かわいい?」
男「激マブ」
同僚「おっさんかw」
男「なぁなぁ!」
友「なに!」
男「変じゃない?」
友「おん」
男「かっこいい?」
友「かっこいいかっこいい」
男「よし!行ってくる!」
友「いってらっしゃい」
男「そうだ!」
友「なんだよ」
男「泊まりになるかもw」
友「はよ行けw」
男「いってきまー!」ダダダッ
友「はしゃぎすぎ」
友「はー、寝るか」
男「ただいま~www」
友「あれ?もう帰ってきたの…酒くさっ」
男「えへへっw実は~」ガシッ
友「おわっ!ちょ、重い」
男「うう…フラレた…」
友「え?」
男「だからぁ!フラレて一人で飲んでたの!」
友「マジすか…」
男「ひっく…なんかさぁ…男同士で同棲とか気持ち悪いとか」
友「…」
男「男のくせに家事できるとか気持ち悪いとか…俺腹立ってきてさぁ…」
友「分かった分かった、分かったからちょっと横になれ」ポンポン
男「うう…」
男「ぐすっ…Zzz」
友「泣きながら寝てるしw」
男「Zzz」
友「お前俺のために怒ってくるれたのか?」ナデナデ
友「………俺にしとけばいいのに」ボソッ
男「Zzz」スースー
友「…」
男「んぁ……うわぁ!な、なに!」
友「あ、いや」
男「お、お前いま何しようとしてた!」
友「あー…キス?」
男「は!?なんで!」
友「好きだから」
男「すっ……はぁ!?」
友「お前のこと好きだからそういう意味で」
男「い、いつから…」
友「ルームシェアする前からずっと」
男「そんな前から…そんな前から俺のことそういう目で見てたのかよ!」
友「…」
男「きもい!あり得ないだろ!」
友「ひっで…」
男「どっちがだよ!俺のこと騙して暮らしてたんだろうが」
友「言うつもりなんて無かった」
男「は?」
友「黙ってようと思ってたよ、でもお前が誰かのものになると思ったら俺…」
男「いやいや意味わからん、それで抑えられなくなってキス!?順番違うだろ!」
友「ごめん」
男「気持ち悪い…」
友「へ?」
男「気持ち悪いんだよ!」
友「そっか………俺今日友達のとこ行くから」
男「…」
友「ごめんね…」ガチャ
男「……なんだよ、それ…」
男「…」ボーッ
同僚「もしもーし」
男「!?」ガバッ
同僚「うぉ!なにその超反応」
男「あ、いやデジャヴが」
同僚「?…どうしたんだよなんか変だぞ」
男「はぁ…」
同僚「フラレた」
男「それはもうどうでもいいんだけどさぁ…」
同僚「うわぁアリエネー…」
男「やっぱいきなりあり得ないよなぁ…」
同僚「いやいや有り得ないのはお前だから、お・ま・え」
男「はぁ?なんでだよ」
同僚「あのさぁ、いきなりそういうことになって驚くのは分かるけど気持ち悪いは無いだろ」
男「だって男同士だぞ!」
同僚「今時珍しくもない探しゃその辺に居るっての、俺の従兄弟ホモだぞ」
男「マジすか」
同僚「だいたいさ」
男「うん」
同僚「お前その子に世話になってたんじゃないの?」
男「そうだけど…それは俺の事好きだからで」
同僚「だから無かったことになるの?」
男「うっ……お前そんなキャラだっけ」
同僚「茶化すな、とにかく!ちゃんと謝れよ」
男「はぁ…」
男「ただいまー」
シーン
男「居るわけ無いか…」
男「……あーもう!」
男「…」プルルルル
男「…」プルルルル プルルルル
男「…」プルルルル プルルルル プルルルル
男「でろよ!ったく!!」
男「どーすんのこれ…」
同僚「よーう恩知らずくん」
男「変なあだ名つけんな」
同僚「で、ちゃんと謝ったか?」
男「電話出ない…」
同僚「ま、当然の反応だな」
男「どうしよう…」
同僚「捨てられちゃうなお前」
男「…」
同僚「自業自得」
男「はぁ…」
男「あれ?電気ついてる!」ダダダッ
男「友!」ガチャ
友「ん、ああおかえり」
男「な、なにしてんの」
友「とりあえずすぐに必要なもんだけ持ってく、俺ここ出てくわ」
男「は?」
友「友達がしばらく置いてくれるって、飯作るのが条件~w」
男「待てよ」
友「これ最後に飯作ったから、気持ち悪かったら捨てて…ちゃんと野菜も食えよ、じゃな」
男「待てってば!」
友「気持ち悪い奴が出ていくんだから黙って行かせろよ!どけ!」ガバッ
男「わっ!おい!」
友「…」ダダダッ
男「なんだそれ……俺のせいか」
男「…」モグモグ
男「…」モグモグ モグモグ
男「…」モグモグ モグモグ モグモグ
男「やっぱうめぇな…あいつの飯」
男「…」ボーッ
同僚「明日世界が終わりますって顔してんな」
男「どうしようどうしようどうしよう」
同僚「今度はなに」
男「出て行っちゃった…」
同僚「あーあ」
男「どうしよおおお…」
同僚「好きな人に気持ち悪い言われたんだもんなぁ」
男「うっ」グサッ
同僚「それはそれは傷付いただろうなぁ」
男「うう…」グサッグサッ
同僚「ま、仕方ないんじゃないの」
男「…いや、まだ謝ってない!」
同僚「謝ってなかったのかよ」
男「うぉおお!」
同僚「なんか燃えてる」
男「とは言ったものの…どうするかな」
男「あ!」
男「でろーでろー」プルルルル ガチャ
男「あ!女ちゃん!ちょっと聞きたいことがあるんだけど!」
ピンポンピンポンピンポン
友友「はいはい」ガチャ
男「あの、友いますか」
友友「はぁ?おたくだれ」
友「どしたのー?」
男「あ!おい友!帰るぞ!」
友友「あんただったのか、出てけよ」
男「は?」
友友「気持ち悪いって言ったんだって?泣いてたよこいつ」
男「お前には関係ないだろ」
友友「あるね、あいつの友達だから」
友「ごめん、帰って」
男「……じゃあ話だけ、そこの公園で話だけさせて」
友友「どうする?」
友「……分かった」
友友「俺も行くか?」
友「ううん、大丈夫」
友友「そっか」
男「…」
友「…」
男「あのさ」
友「うん」
男「ごめん」
友「なにが?」
男「その、気持ち悪いとか言って」
友「いいよ、俺が悪いんだから」
男「そうじゃなくて!そうじゃなくてだな…」
友「…」
男「……あーもうなんか訳わからん!」
友「!?」ビクッ
男「正直この気持ちがそういうことなのかまだわからないんだよ!なんだこれ、すげー苦しい…」
友「それ、俺のこと好きってこと?」
男「わからん」
友「うわぁ勝手だなぁ…気持ち悪いの次は自分の気持ちが分からないと」
男「あ…うう…」
友「………ぷっwお前ってほんと子供みたいだよな」
男「わ、笑うとこかよ今…」
友「ごめんごめんwそっかー分からないかー」
男「だってこんなん初めてだし」
友「ふーん…じゃあ俺にどうして欲しい?」
男「帰ってきて欲しい…です…」
友「なんで?」
男「お前が」
友「?」
男「お前が他のやつと暮らして、他のやつのために飯作るとか嫌だ」
友「はぁ…わがまま言ってる子供だな…」
男「ごめん…」
友「まぁせいぜい苦しめば良いんじゃないかな」
男「…」
友「俺はその何倍も苦しんだからなぁ」
男「はい…」
友「俺のこと、まだ気持ち悪い?」
男「悪くない!あ、あれは勢いでつい…」
友「ふーん…じゃあさ」
男「はい」
友「キスできる?」
男「き、キス…」
友「あー泣いたなー、目なんか腫れちゃってさぁ」
男「やる!やります!ちょっと心の準備が」
友「じゃあはい、ん」
男「…」ドキドキ
友「…」
男「…」チュッ
友「ふはっw」
男「笑うなよ…」
友「どう?気持ち悪かった?」
男「いや、ぜんぜん平気だった」
友「そか!」
男「お前耳まで真っ赤だぞ」
友「こ、これは寒いからだから!」
男「照れてる照れてる」
友「だ、だって今の初めてだし…」
男「ま、まじすか」
友「責任取れよw」
男「し、しかたない…嫁に来い」
友「んー、洗濯物カゴに入れられるようになったらな」
男「なんだそれw」
友「さてうち帰ろうか、って先にあいつに謝らないと」
男「俺も一緒に謝る」
友「男らしい~」
男「いい旦那になるから!」
友「はいはい」
HAPPY END