1 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 16:54:58.93 D2tqtzyPO 1/31


「無理だ。」

サキュバス「なぜですか!?料理だって…ほら、この通り!」

「今日はカレイの煮付けか…和食は好きだ。」

サキュバス「えへへ~///それに…ほら、体も男さんの好みなDカップです!」

「…いちいち脱がなくてよろしい。まあ、顔も体も好みだけど。」

サキュバス「でしょでしょ?じゃあこの婚姻届けにサインを…」

「何故そうなる。そもそも、お前は夢魔だろ?カレイの煮付けもDカップもそれは夢でしかない。」

サキュバス「そんな…昨夜あんな事やこんな事をしたクセに…男さんの鬼!悪魔ぁぁあああ!」

「悪魔はお前だろ…まぁ、現実世界に現れたら結婚してやってもいいが」

サキュバス「意地悪ぅ…。結婚してくれるまで諦めないんだから…!…ふふっ、今夜も寝かさないぞっ///」

「あぁっ!Dカップが…股間に…ぷりんとした尻が…うわぁぁああああ!」

「っと、続きは夢の中でどうぞ」

サキュバス「ここまで読んだ君は、潔くID×回数分腹筋しなさい!」



元スレ
サキュバス「わ、私と結婚してください!!///」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1299743698/

44 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 17:51:47.68 hm1OB+8QO 2/31


「…ふぅ」

サキュバス「はぁ…///」

サキュバス「今夜もすてきでした…///」

「ん…でもやっぱりこれは夢なわけで」

「むなしいことこの上ないな」

サキュバス「そうだ!夢から現実に行く方法、調べてきたんですよ!」

「ほんとか?そんなこと出来るのか?」

サキュバス「実は、いくつか方法があるみたいで…」


49 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 18:40:40.40 hm1OB+8QO 3/31


「いくつもあるのか」

サキュバス「はい…えっと、ひとつ目は…」ペラ

「それは何だ?」

サキュバス「なにって…普通にメモ帳ですよ?」

「夢なのにメモ帳がいるのか」

サキュバス「あなたの夢を媒介にこうして毎晩、あっ…あの…///」

「いまさら照れるとか」

サキュバス「もうっ…お、お会いしてますけど」

サキュバス「私たちの世界もあなたの世界と同様に存在してるんですよ」

「それ…メモ帳の説明か?」

サキュバス「とっとにかく!」

サキュバス「大事なことはメモを取るんです!」

「はぁ…まあいいや。で、方法は?」

サキュバス「まずひとつ目は、あなたが夢の住人になること」


50 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 18:48:14.53 hm1OB+8QO 4/31


「我、夢に胡蝶となるか」

「胡蝶、夢に我となるか」

サキュバス「?」

「いやなんでもない。続けて」

サキュバス「はい…これはですね、といってもそのままの意味ですね」

サキュバス「あなたの現実と夢を逆転させます。現実のあなたは永遠の眠りに付きますが、夢があなたの現実になりますのでやりたい放題ですよ」

「うむ…正直、危険な香りしかしない」

サキュバス「これが一番早くて確実な方法なんですが…気に入りませんか?」

「まあな。さすがに永眠はちょっと」

サキュバス「む~…では次の方法で」


51 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 18:58:49.36 hm1OB+8QO 5/31


「まず、これは夢だ」

サキュバス「…はい」

「夢で理想的な女の子に迫られても虚しいだけ」

サキュバス「…はい」

「虚しいだけだから、俺としてはこんな夢は見なくても構わない」

サキュバス「そ、そんなぁ…」

「だから」

「お前にその気があるなら、お前がこちら側にこい」

サキュバス「…わかりました」

「ほう」

サキュバス「私の魂をあなたの世界へ送ります」

「そんなことが可能なのか?」

サキュバス「ちょっと…大変ですけどね」

「詳しく聞こう」


54 : 期待すんなよ - 2011/03/10(木) 19:36:48.49 hm1OB+8QO 6/31


サキュバス「まずそちらに、私の魂の器を用意してもらいます」

「うつわ?」

サキュバス「あなたがこちら側に来る場合も一緒なんですけど」

サキュバス「移動できるのは魂だけなんです」

「じゃあ、器に蛙を用意したら?」

サキュバス「えっ…そんなのいやですよ!」

「例えばの話だ」

サキュバス「多分ですけど…姿形がかけ離れすぎるとシンクロできないので」

「やな予感」

サキュバス「魂も器も弾け飛びます」

「やはり…それは怖いな」

サキュバス「はい…だから、冗談でもやめてくださいね」

「わかったわかった」


56 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 20:08:26.62 hm1OB+8QO 7/31


「でも、外見はどうなるんだ?」

サキュバス「シンクロさえ出来れば、器が魂に合わせるはずです」

「多少違っていても、その身体になると」

サキュバス「Dカップです!」

「胸を張らなくてよろしい」

サキュバス「えへへ…///」

「まあとりあえず外見に関しては安心だな」

「で、最後にもう一つ」

サキュバス「はい?」


60 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 20:40:06.10 hm1OB+8QO 8/31


「器は、こちら側の人間じゃないとダメなのか?」

サキュバス「?」

「不思議そうな顔をするなよ」

「こちら側では、人ひとりいなくなったら大事になるんだよ」

サキュバス「そうなんですか?」

「そうなんですかって…どんな世界なんだよ」

サキュバス「えっとぉ…」

「やっぱいい。聞かない」

サキュバス「?」

「とにかく、一番重要なことだから、宿題な」

サキュバス「はいっ!」

「ん…あと1時間くらいで起きる時間だな…」

サキュバス「あ…じゃあその前に、もう1回…///」

「いやらしいやつだ」

サキュバス「ぁんっ///」


66 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 21:03:55.37 hm1OB+8QO 9/31


「んぅ…朝か…」

「学校、どうすっかな…やめとくか」

「二度寝しよう…zzz」

サキュバス「こんにちは!」

「早いな」

サキュバス「えへへ…早くあなたに会いたくて///」

「そ、そうか」

サキュバス「あー!照れてる!」

「て、照れるか!」

「それより宿題はどうなった?」

サキュバス「はーい!ちゃんとやってきました!」

「よしよし、偉いな」

サキュバス「えへへ~///」

「で、結果は?」

サキュバス「結論から言うと、生きた人間じゃなくてもいいみたいです」


70 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 21:33:13.94 hm1OB+8QO 10/31


「生きた人間じゃなくても…って物騒だなおい」

サキュバス「あのですね、死体であっても死後3日以内の新鮮なものなら器になるみたいです!」

「しんせんなしたい…」

サキュバス「はい!」

「そんな目をきらきらされても」

サキュバス「ダメなんですか?」

「こっちは死体の取り扱いも色々厳しいんだよ」

「甘くても用意しようとは思わんが」

サキュバス「そう…ですか…こっちはごろごろしてるから、綺麗なのもすぐ見つかるんだけどなぁ」

「…絶対そっちには行きたくない…」

「他に器になるものはないのか?」

サキュバス「あとは、人形くらいですね」

「人形?」

サキュバス「はい。形のかけ離れた生物よりも、近い形の無機物の方が適性があるみたいです」

「それで、人形か」


72 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:01:18.14 hm1OB+8QO 11/31


サキュバス「ただ、大きさはやはり器に影響される部分もあるので」

「なるほど」

サキュバス「ああいうのは器にしないでくださいね」

「なっ…俺のコレクションに何か?」

サキュバス「?」

「…まあいい。その人形は俺が用意するのか?」

サキュバス「うーん…どうしましょう?」

「こちらにもないことはない」

サキュバス「じゃあそれで行きましょう!」

サキュバス「へへ…やったぁ」

「…夢だからなんでもありだな」

サキュバス「えっ?」

「いや、なんでもない…おいで」

サキュバス「んっ…///」


74 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:34:34.64 hm1OB+8QO 12/31


サキュバス「んっ…もう…ダメ…ですぅ!」

「俺も…!」

サキュバス「あぁんっ…一緒にっ…きて…っはぁぁぁんっ!!」

「くぅ…っ!」

サキュバス「…」

サキュバス「ふふ…またね、大好きなあなた…」

「…」

「また…か」

「なんなんだいったい」

「バカらしい…」

「…どうするかな」


76 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:41:36.13 hm1OB+8QO 13/31


「夢なら夢で、有効に使えばいいしな」

「買っちまうか」

「ラブドールと言えばやはりここ…」

「夢オチの可能性も考えると、適当には選べないな」

「むむむ…すげぇなおい」

「これ、生きてる女なんかいらなくねーか?」

「よし…これに決めた!」

「お届けまで3日か…」

「うっひゃー!」


77 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:41:57.20 hm1OB+8QO 14/31


サキュバス「わあ!」

「うお!?おどろかせるなよ…」

サキュバス「えへへ~///」

サキュバス「それで、器は用意できました?」

「ああ、3日後に到着する」

サキュバス「よかったぁ!」

「え?」

サキュバス「いえあの、もし用意できなかった時のことを考えて」

サキュバス「私も新鮮なやつを2、3体用意してたんですよ」

「それってまさか」

サキュバス「はい、新鮮な死体ですっ」

「うわあああ」

サキュバス「不要になりましたし、あとで捨ててきます」

「だから怖いって…」


78 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:42:50.06 hm1OB+8QO 15/31


「だいたいそっち側ってどんなところなんだ?」

サキュバス「どんなところと言われましても…」

サキュバス「ふつう?」

「俺に聞くなよ。第一、こっちとそっちの普通の基準が違うだろ」

サキュバス「あはは…」

「そもそも、お前はなんで俺の夢に現れたんだ」

サキュバス「それは、あの…」

サキュバス「最初は…ただのいたずら…でした」

サキュバス「ごめんなさいっ」

「いやまあそんなところだろうとは思う」

「でも結婚とか」

サキュバス「そ、それは///」


79 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:43:29.30 hm1OB+8QO 16/31


「それは?」

サキュバス「あ…ぅ…///」

サキュバス「す、すきありっ」

「うわっんむぅ…」

サキュバス「んぅ…」

「…ぷはっ」

サキュバス「えへっ///」

「お前なぁ」

サキュバス「あなたがいじわるを言うからですよ!」

「意地悪じゃないだろ」

「素直なぎも…んっ」

サキュバス「ん…」

サキュバス「今日は、私が上になりますねっ///」

「ま、待てっておいっ…うっ」

サキュバス「あぁ…んんっ」


80 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:43:43.99 hm1OB+8QO 17/31


「届いた」

「開封した」

「感動したッ!」

「まじですごいな…」

「この容姿…この肌触り…」

「つ、使ってみようかな…」

「いや、夢が夢と確定するまでとっておくか」

「そうだ!添い寝くらいならいいだろ、うんそうしよう」

サキュバス「あ…あ…」

「よう、待ってたぞ」

サキュバス「わ、私というものがありながら…」

「えっ?」


81 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:44:25.28 hm1OB+8QO 18/31


サキュバス「ひどいです!あんまりです!」

「えっえっ」

サキュバス「うわああああん!!」

「おい何を言って…」

サキュバス「横に女を寝かせて白々しいです!」

「女…?…ぷっあはははっ!」

サキュバス「笑い事じゃありません!」

「これ、器だぞ?ぶははっ」

サキュバス「えっ…?やだ私てっきり…」

「やきもちか?」

サキュバス「もうっ知りません!」

「悪い悪い」

「で、さっそくだけど、魂の置換?転移?よろしく頼むよ」

サキュバス「うぅ…そんな簡単に言わないでくださいよぉ」

「え?簡単じゃないのか?」


82 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:44:55.83 hm1OB+8QO 19/31


サキュバス「はい。結論から言うと、1週間くらいかかります」

「結構かかるんだな…」

サキュバス「それだけ大変なんですよ」

「ちなみに、俺がそちらに行く場合は?」

サキュバス「5分くらいでしょうか?」

「みじかっ」

サキュバス「そちらでのあなたに永眠してもらって、魂を回収して移すだけですしね」

「なんか扱いが軽いなおい」

「ま、まあそれはおいといて」

「1週間でこちら側に来ることができるんだな?」

サキュバス「はい…でも」

サキュバス「それまでにいくつかルールが」

「ルール?」


83 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:45:15.58 hm1OB+8QO 20/31


サキュバス「ひとつ」

サキュバス「器を誰にも見せないこと」

「ふむ」

サキュバス「ふたつ。器に触れないこと」

「むむ…了解」

サキュバス「みっつ。禁欲すること」

「なぜ」

サキュバス「あなたの精が、私の魂のガイドラインになるからです」

「ガイドライン?」

サキュバス「はい」

サキュバス「今までの…あの…え、えっちで///」

サキュバス「私には深くあなたの精が刻まれてます」

サキュバス「その私の精と、あなたの精を引き合わせるんです」

「よくわからんが…わかった」


84 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:45:37.64 hm1OB+8QO 21/31


サキュバス「最後に」

「まだあるのか」

サキュバス「私の名前を口にしないこと」

「名前?そもそも知らないが…」

サキュバス「そうですね」

サキュバス「今から、それをお教えします」

「口にしたらダメなら最初から聞かない方がいいんじゃ?」

サキュバス「なんというか…覚悟?みたいなものらしいです」

「なんだそりゃ」

サキュバス「私にもよくわかりません」

「でもまあ了解。すべて守ってみせるさ」

サキュバス「では、私の名前は――です」

「覚えた。じゃあ、1週間後」

サキュバス(ごめんなさい、本当はルールは5つあるの…)

サキュバス(…信じてますから)


85 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:46:18.66 hm1OB+8QO 22/31


「んぅ…よく寝た…」

「おはよう」

「ってラブドールに話しかける俺キモいな」

「さあて、学校行くか…」

「行ってくるよ」

「…いやいや」

「彼女は愛でるもの」

「触れるべからず」


86 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:47:15.16 hm1OB+8QO 23/31


「でよーとうとう買っちまったんだわー」

「うわっマジかよ!」
「キメェ!お前まじキメェ!」

「うっせうっせ!」

「触れない二次とも違う、めんどくさい三次とも違う」

「これが究極の愛の形ッ!」

「何が愛の形ッ!だよ!」
「おいそれ見せてくれよ」

「見るだけだかんな!絶対触らせねーぞ!」

「わかったわかった」
「っしゃー。俺バイト休んじまお」

「あ…」

「ごめんやっぱなし」

「なんだよいまさら」
「減るもんじゃなし、見るくらいいいだろ」

「いや…えーっと…今日は無理だ」

「とにかくごめん!」


87 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:47:36.15 hm1OB+8QO 24/31


「うお…こりゃすげぇ」

「こいつは神だな」

「ぱんつ脱いだ…と」

「おお…」

「…はぁはぁ」

「…」

「…少しオナ禁してみるか」

「あと2日…」

「…なにが?」

「なんだろ」

「何か、大事なことを忘れてる気がする」


88 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:48:09.09 hm1OB+8QO 25/31


「…オナ禁がつらくなってきた」

「まあせっかくだし、解放は明日にするか…」

「…さん」

「…zzz」

「男さん…」

「…?」

「…呼んで…ください」

「…だれだ?」

「私の名前を…お願い…」

「名前…?」

「に、人形が…!?」

「早く…お願い…!」

「…!」

「思い出した…お前、夢の…」


89 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:48:36.61 hm1OB+8QO 26/31


「接点が…切れないうちに…」

「名前…お前の…名前…」

「男さん…男さん…!」

「うわっ!?か、風!?なんで!?」

「いてっ!?メモ帳…?そうだ…メモ!」

「も…じか…がな…と…さ…」

「待ってたぞ!ここだ!」

「――!!」


91 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:50:23.34 hm1OB+8QO 27/31


サキュバス「男さん!男さん!男さん!!!!」

「…不安にさせてすまなかった」

サキュバス「もう…ばかっばか…!」

「…ごめん」

サキュバス「っく…ふぇ…」

「泣くなよ…」

サキュバス「うっ…ぐすっ」

「…よしよし」

サキュバス「…えへ///」

「ようこそ、こちら側へ」

サキュバス「…はいっ!」


92 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:51:11.50 hm1OB+8QO 28/31


おわりー

ほんと、慣れないことはするもんじゃないねぇ


95 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 22:59:09.31 YZNWSdnEO 29/31


サキュバスって淫魔だよな


100 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 23:24:07.07 hm1OB+8QO 30/31


>>95
>>1に準じました

みんなありがとさん

さあて腹筋すっかな


103 : 以下、名... - 2011/03/10(木) 23:59:17.95 D2tqtzyPO 31/31


ID:hm1OB+8QO激しく乙でした

ちなみに、サキュバスは女の姿をした夢魔、淫魔とも言われます


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