バキューン!
ダダッダダダダ!
チュ-ン!チュ-ン!
転職無職 「このままじゃダメだ。先に進むぞ。」
17卒無職 「はいっ!」
転職無職 「おい、どうした職歴なし?お前も来い!」
職歴なし 「どうせオレはダメだ…、もう助からない…」
元スレ
転職無職「求人兵っ!求人兵はどこだ!!」チュドーン
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490460673/
転職無職 「何言ってんだ!ここを超えて仕事を探すって言ってたじゃないか!」
職歴なし 「どこに行っても誹謗中傷が飛び交ってる…、俺はここから動かない、そのほうが安全だ…」
転職無職 「馬鹿言うな、ほら、立て、歩けるか?17卒、周囲を警戒!」
17卒無職 「りょ、了解!」
職歴なし 「いっ、いやだー!いくならお前達だけで行ってくれ!!」
転職無職 「そんなこと言うな。な、あとちょっとだけ頑張ろう」
職歴なし 「オレはもうこんな人生うんざりなんだよっ!」
職歴なし 「オレたちは使い捨ての駒だ!精神をすり減るだけすり減らされて、しかもエリートたちの恰好の的だ!こんなのもうたくさんだ!」
職歴なし 「どこへ行ったってこの状況は変わらないんだっ!」
チューン!チュ-ン!
ダダッダダダダ!
ドカーン!ドカーン!
転職無職 「そうか…、それでも俺は先に進むぞ」
職歴なし 「勝手にしてくれ…」
17卒無職 「14時!!メンセツカンです!!」
ヒュゥゥゥゥ…ドッカーン!!
ジャッカジャッカジャッカジャッカ…
転職無職 「クソッタレ!エリート共だ!」
17卒無職 「3人以上はいる…」
職歴なし 「ダメだ…囲まれちまった…」
エリートA 「ジコピー!ジコピー!」
エリートB 「クーハクキカンハナニシテタ!」
転職無職 「最悪だ…何言ってんのかわかるか17卒」
17卒無職 「やるだけやってみます」
職歴なし 「グスっ…グスっ…おうち帰りたいよ…」
17卒無職 「スポンジ…スルメ…ジュンカツユ…」
エリートA 「シボードーキ!」
17卒無職 「シャフウ…キョウカン…イカセルバイトサークルケイケン…」
エリートA 「イカセェル?」
エリートC 「ナンデワガシャ?」
17卒無職 「シャフウ…キョウカン…ギョウムヤリガイ」
エリートC 「ヤリガァイ?ギョウムリカイ?」
エリートB 「ギョウムヒツヨウ、キミナニカンガエル?」
17卒無職 「…ヤリガイ…タッセイカン…コミュニケーション」
エリートA 「ヤリガァイwwwナンデ?」
17卒無職 「?」
エリートA 「ナンデ!」
17卒無職 「…っ!」
17卒無職 「ヤリガイ…モチベーション…サギョウノウリツ」
エリートA 「ナンデ?」
17卒無職 「っ!?」
エリートA 「ナンデ!」
転職無職 「どうだ?なんと言ってる?」
17卒無職 「ダメです…とても会話になりません…」
エリートA 「シツギオウトウデキナーイ!」
エリートB 「デキナーイ!」
ダダダダダダダッ
バタッ…
エリートA 「ジッカズマーイwww」
エリートC 「ジッカズマーイwwwwwジッカズマーイwwwww」
職歴なし 「17そおおおおおおおおおつっ!!」
転職無職 「ちっきしょおおおおおおおおおおおおお!」
ダダダッダダダダダダダダダダダダッ!バタバタッ…
パキューン!パキューン!
エリートA 「ハンザイシャヨビグーン!ハンザイシャヨビグーン!」
エリートB 「キチガーイ!キチガーイ!ジコセキニーン!ジコセキニーン!」
転職無職 「俺たちが一体何したっていうんだあああ!」
職歴なし 「うわああああああああああ」
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転職無職 「おい、17卒!?17卒!しっかりしろ!クソ」
職歴なし 「大丈夫だぞ!手を握っていてやるからな!ほら、わかるか!大丈夫だぞ!」
17卒無職 「ゴパッ…ヒッ…ヒッ…職歴…なしさん…怖いよ…苦しいよ…」
転職無職 「クソ…推薦状は…推薦状はどこだ!」
職歴なし 「17卒の推薦状は…前回の…戦いで使い切りました…俺のは期限切れです…」
転職無職 「ああ、クソなんてこった!大丈夫だ!今から一番近いハロワに連れてってやるからな!」
17卒無職 「僕っ…ヒッ…ヒッ…何も…悪いことしてないのに…なんでこんなに苦しまなきゃ…ブフェッ…」
職歴なし 「大丈夫だって!ほら、ほらよく見ろ…空白期間だって全然ないぞ!」
17卒無職 「そ…そうですか?もう、よく見えないから…」
転職無職 「クソ…地図はどこだ…一番近いハロワ!一番近いハロワはどこだ!?」
17卒無職 「今なら…職歴なしさんの気持ちがよくわか…」ガクッ…
転職無職 「よしあった!10キロ先だ!10キロ…」
職歴なし 「クソ…こんなのって…こんなのって…」
転職無職 「…17卒の装備を回収して前進する、復唱!」
職歴なし 「ちくしょう…なんで…」
転職無職 「聞こえたか!?17卒の装備を回収して前進だ!」
職歴なし 「グスっ…装備を…回収して…前進…」
転職無職 「よし、準備しろ」
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転職無職 「見えるか?」双眼鏡スッ…
職歴なし 「なんです?あれは?それにしてもすごい数だ」
転職無職 「あれはシャチクだ」
職歴なし 「シャチク?」
転職無職 「ああ、奴らは脳を弄られててな、より少ない兵糧で死ぬまで戦い続ける」
職歴なし 「冗談ですか?そんなの人間じゃない」
転職無職 「それが喜びや誇りになるように弄られているんだ。そう、彼らはもう人間じゃない」
職歴なし 「恐ろしいぜ…ああはなりたくないもんだ」
転職無職 「気を付けろ、仲間を増やすのも彼らにとっては喜びだ。特にお前みたいな奴を仲間にするのをな」
職歴なし 「勘弁してくれ…」
転職無職 「いいかここを突破しない限り俺たちに未来はない」
転職無職 「捕まったら終わりだ、奴らは残忍だ、俺たちの不安や恐怖につけ込み職歴をレイプする」
転職無職 「オレもかつてはあの部隊にいた…」
職歴なし 「なんですって!?」
転職無職 「時代はリーマンショックだった」
転職無職 「正社員以外に人権はない。知ってると思うが、これが世の中の理だ」
転職無職 「新卒だった俺は焦り、どうしても正社員のカードが欲しくて躍起になっていた」
転職無職 「そんな時だった。特定派遣兵の募集だった、俺は飛びついた」
転職無職 「気づいた時には暗黒企業軍のシャチク兵になってた。アルバイト兵を見下し無職兵を見下し」
転職無職 「ただ社員であるというだけで自尊心を維持してた」
転職無職 「我に返った時には手遅れだった」
転職無職 「あがらない給与、壊れていく身体」
転職無職 「暗黒企業軍のシャチク兵の管理は完璧だ、オレが部隊を離れる雰囲気を感じたのか奴らは拘束時間を延ばした」
転職無職 「純白企業軍に亡命する準備の時間を完全に奪われた形だった」
転職無職 「そして俺はやむなく無職軍に入隊する旨になったんだ」
職歴なし 「そんなことが…」
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転職無職 「ああ、なんてこったあいつら36キョウテイ砲をもってやがる…」
職歴なし 「36キョウテイ砲?」
転職無職 「猛毒のザンギョウを実質無限に打ち出すことのできる恐ろしい兵器だ…」
職歴なし 「馬鹿な!ザンギョウは45までと決められていたはずだ!80くらったら植物人間だぞ!!」
転職無職 「新兵器のハタラキカタカイカク砲ってのは100もあるらしいぞ、よほど人殺しが好きな人種らしい」
職歴なし 「なんてこった…あいつらどうかしてるぜ…」
転職無職 「ここからは二手に分かれる」
職歴なし 「なぜだ!ここまで一緒に来たじゃないか!諦めるのか!」
転職無職 「36キョウテイ砲は労働者全員がターゲットになる恐ろしい兵器だ、逃げられない…」
職歴なし 「ならあの兵器を奪って戦えばいい!」
転職無職 「ダメだ…シャチクにザンギョウは効かない…」
職歴なし 「そんな…」
転職無職 「俺は元シャチクだ耐性がある、オレがおとりになる」
職歴なし 「無茶だ!あんたがシャチクだったのは数年前の話だ!死んじまう!」
転職無職 「このシャチクの網を抜けない限り俺たちに明るい職歴は無い…」
職歴なし 「くそう…くそう…」
転職無職 「この先にショルイセンコウっていう町がある、まずはそこへ向かえ。就職するんだろ…夢をかなえろよ」
転職無職 「いいか秒針が0になったら飛び出すぞ」
カチッ…
職歴なし 「いつか社員になって会いに行くからな…」
カチッ…
職歴なし 「あんたも社員になって俺に会うんだ…約束だぞ…」
カチッ…
転職無職 「ああ、約束だ」
カチッ…ダッ!!
終わり