関連
兄「兄妹で」上妹「のんびり」下妹「生活!」
兄「兄妹で」上妹「のんびり」下妹「生活!」【番外編】



※この話は未完結ですが、比較的キリの良いところまでまとめました。


元スレ
兄「兄妹で」上妹「のんびり」下妹「生活!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1410011114/

343 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/05 22:20:29 Mo4K1JJQ 1/201

<宿泊と告白?>

下妹「はわぁ……」

上妹「うわぁ……」

「ほ、本当にここか…?」

下妹「地図では、ここだって」

上妹「合ってても間違ってても入りにくいんだけど…場違いとか思われないかな…」

「…ええい!勇気を振り絞って行くぞ!」

下妹「ま、待ってお兄…怖いから手繋いでて」

上妹「あ、私も…」

「そんな調子じゃ、中入ったら緊張で動けなくなるんじゃないか…?繋ぐけど」ギュ

下妹「ありがとね」ギュ

上妹「ありがと」ギュ

「……これの方が場違いな気が」

下妹「良いの」

344 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/05 22:31:37 Mo4K1JJQ 2/201

「お~い、こっちこっち!」

幼妹「お姉ちゃん、声大きいよ…」

「あぁ、もっと場違いな奴居たわ…」

「誰が場違いだってぇ?あぁん?」

幼妹「あの、兄さん、今回も宜しくお願いします」

「そんな硬くなくって良いから。ちょっとは幼馴染を見習った方が良いよ」

「何?それ大雑把で馴れ馴れしくて図々しいって?」

「言ってないけど良く分かったな」

「うぉぉぉぉぉ!」

「ちょっ、首振るな」ガクンガクン

下妹「早く入ろうよ…」

上妹「妹ちゃん、先に入ろっか」

幼妹「は、はい…」

345 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/05 22:41:17 Mo4K1JJQ 3/201

上妹「あのさ、妹ちゃん」

幼妹「どうしました?」

上妹「ここ、本当に…お姉さんのホテルなの…?」

幼妹「えっと…姉の方が…」

「呼んだ?」

「おま…振り、過ぎ…」

下妹「お兄大丈夫?」サスサス

「背中、さすってくれて助かるよ…」

「一体誰がこんな事を…」

「てめえだコノヤロー…」

「テヘペロ☆」

「殴りたいこの笑顔」

347 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/05 23:01:24 Mo4K1JJQ 4/201

「ふはは、悔しかったら殴ってぐはぁ!」スパァン

「!」

「皆様、大変失礼をお掛けして申し訳御座いません…」

下妹「あ、その…?」

幼妹「姉さん…!」

上妹「え、こ、この人が…?」

幼姉「えぇ、その通りです」

「…全然似てない」

幼姉「ふふ、見た方は皆、口を揃えてそう仰ります」

「い、いきなり頭叩くのは無いんじゃないかなぁ…」

幼姉「人様に失礼を働くのがいけないの、分かってるわね?」

「ぐむむ…はい」

「あの幼馴染が頭が上がらないなんて…」

349 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/05 23:27:09 Mo4K1JJQ 5/201

幼姉「…貴方が兄さん、ですね?」

「あ、はい…」

幼姉「…ふふ、成程。そうですか。貴方が幼馴染の…」

「は、はい?」

「はいはい部屋行こーか!姉さん鍵!」

幼姉「こら」

「う…」

上妹「案内、して貰えますか…?」

幼姉「かしこまりました。こちらです」

(た、助かった…)

350 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/06 07:05:14 wi6/pEEs 6/201

「…広い」

上妹「家よりでかい…」

下妹「お、落ち着かないよ、お兄…」

「ワタシ達だって初めて入ったんだけど…こりゃすごい」

幼妹「ますます姉さんが、遠い存在に…」

幼姉「お気に召した様で、何よりです」

「ほ、本当に良いんですか?この部屋に泊まらせて貰っても」

幼姉「えぇ、是非とも泊まっていって下さい」

「あ、ありがとうございます…」

351 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/06 07:40:41 wi6/pEEs 7/201

「…まさか最上階の部屋を案内されるとは思ってなかった」

上妹「エレベーターがずっと上まで上がっていってびっくりしたよ…」

下妹「そのエレベーターも大きかったね…」

上妹「あのさ、こういう部屋ってVIP…が使う所なんじゃ」

「スイートルームって聞いたけど」

「何か足震えてきたぜ」

下妹「部屋、ほんのちょっとだけでも汚く出来ないよ…」

「めちゃくちゃな高さの高級ホテルのオーナーが幼馴染のお姉さん、か。若く見えたけど」

幼妹「この姉とは五歳違いなので…」

上妹「え、若っ!すごっ!」

「オーバースペック過ぎてさぁ…妹の立つ瀬ゼロで」

幼妹「まだ上を目指すって言ってたね…日本の中ではまだ有名じゃないから、って…」

下妹「凄い…凄いしか言えないよ…」

352 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/06 18:53:29 wi6/pEEs 8/201

「…俺達、何でここに泊まる事になったんだった?」

「珍しく妹連れてワタシ遊びに来た」

下妹「お母さんとお父さんがこのホテルの格安券をくじ引きで当てた」

上妹「そしたら二人で泊まりに行くとか言って挑発してきた」

幼妹「そしたら上妹さんがボコボコに…」

「家族全員連れてけと拳に乗せて殴ってたな」

「その時ワタシがそこ姉さんがやってる所って紹介した」

下妹「家族割とか無い?って電話してましたね」

上妹「無かったみたいだけど、代わりに私達を連れてきたら全員無料で泊めるって…」

幼妹「何を考えてたのかな、姉さん…」

「…で、家族全員で行けたのに二人だけで泊まろうとした罰で、父さんと母さんが居ない、と」

上妹「そう」

幼妹「本当に良かったんですか?それで…」

「どうせ結局泊まりに来てる」

下妹「否定出来ないからね…」

353 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/06 19:38:38 wi6/pEEs 9/201

「とりあえず、こういう所でやる事と言えば…そりゃ!」ボフン

幼妹「ちょっとお姉ちゃん!」

「良いじゃんベッドダイブ位。おぉ~ふかふか…すぐ眠れるよ、これ」

上妹「眠らせてあげても良いですよ」

「それ物理的にだよね勘弁して」

「ちゃんと人数分用意されてるな」

下妹「一つは要らないのにね。わたしがお兄と寝るから」

「一人で寝なさい」

下妹「えぇ~…」

「…しっかし、本当ふっかふかだな…手が沈む…」

上妹「疲れとか、すぐ取れそうだよね」

下妹「うん、そうだね!」

「…ぐぅ」

幼妹「お姉ちゃん寝るの早いよ」

357 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/06 22:13:46 wi6/pEEs 10/201

「…おぅ…キッチンあるんだけど」

上妹「わ、本当だ…」

幼妹「もしかして、ここで料理を作ってくれたり…」

「やってくれそうだなぁ…」

下妹「高級な家…な感じだね」

「妹もやってみれば?上妹ちゃんに教えてもらったんだから」

幼妹「え…」

上妹「徹底的に教えたから大丈夫だよ、妹ちゃん」

幼妹「そ、そうでしょうか…」

下妹「食べてみたいなぁ、妹ちゃんの料理」

幼妹「あ、あの、そのぅ…」

「俺も気になるなぁ」

幼妹「…!…き、機会が、あれば……」

上妹「自信持って頑張ってね、上妹ちゃん」

幼妹「は、はい」

360 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/10 21:02:26 jQKyxDOE 11/201

「…おやぁ?」

幼妹「ど、どうしたの?」

「もしかしてお風呂…あったりして?」

上妹「さぁ…?」

「…お先!」ダッ

「お先って…まぁ付いて行こうかな」

下妹「もしあったら、広いかな?」

上妹「そうだったら?」

下妹「皆で入ろ?」

「じゃあ俺一人か。広かったらあれだなぁ」

下妹「え、お兄も入るんだよ?」

「何でだ」

下妹「折角のお泊まりなんだからぁ、お願い♪」

「駄目」

下妹「ぶー」

361 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/10 22:26:34 jQKyxDOE 12/201

「うわぁお、広い…」

「おぉ、確かに」

上妹「ちっさい銭湯、って感じかな」

幼妹「外、露天風呂までありますね」

下妹「この高さで露天風呂…贅沢だね!」

上妹「向こうもこっちと同じ位広い…」

「…にしても、部屋は洋風なのに風呂は和風なんだな」

「さっき脱衣場チラ見したけど、浴衣あったよ」

「浴衣か…俺達は着た事無いな」

「着方わざわざ書いてあったっぽいし、気にしなくて良いんじゃない?」

下妹「じゃあ、お兄に」

「No」

下妹「む~…」

364 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 07:03:23 m2ogqb1w 13/201

「まぁ、入るのは後のお楽しみという事で」

「何だ、お前なら飛び込むかと思ったのに」

「しないから。流石に」

幼妹「でもこの前」

「はいカァット!」

「急に声張るなよ…何かしたのか」

「そりゃ秘密です」

上妹「…何してたの?」ヒソッ

幼妹「家の浴槽に飛び込んで足滑らせて少し溺れたそうです」ヒソヒソ

下妹「…元気な人だね」ボソリ

「あれ~!?この辺から私に関する話が聞こえるな~!?」

幼妹「」ダッ

「ちょっ、風呂場でダッシュ!?」

365 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 07:13:47 m2ogqb1w 14/201

「もう…滑るから危ないのにさ」

上妹「え、幼馴染さんが言うんですか」

「…うん、まぁ、滑ったら頭打つかもだし…」

下妹「滑って溺れてたのに?」

「え、マジで?その年で風呂で溺れた?」

「何で言っちゃうかなぁ!」

下妹「妹ちゃん追い掛けますね」

上妹「あ、私も」

「二人は急に走るなよ」

上妹下妹「は~い」

「くそぅ可愛いじゃんかくそぅ」

「走るなよ~」

「走らないし追わないって…」

「?」

366 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 07:21:02 m2ogqb1w 15/201

「ふっ、何故ならお先に露天風呂に入るからさ!」

「え、俺の前で…?引くわー」

「人を痴女みたいに言うの止めれ」

「下妹の胸を揉もうとする人間をそう言わずして何と言えと?」

「淑女」

「叩き落としてやろうか」

「せめて服は脱がせて」

「え、俺の前で…?引くわー」

「そもそも何で兄の前で何かするの前提なの?」

(恥ずかしさMAXだから絶対しないのに…)

「で、入るんだったら出るけど」

「露天風呂の景色しっかり見てからでも良いじゃん」

「…そうしようかな」

「ノリが良いねぇ」

368 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 07:32:39 m2ogqb1w 16/201

「おぉ~高~い。遠くの景色が見えるのは、中々絶景で」

「お前よくそんな端っこの方立てるな…」

「柵あるからへーきへーき」

「足滑らせたらどうしようも無いんだぞ。ここ一番上の72階だし」

「何だろうその数字を聞くだけで似た者としての悲しみが湧いてくる」

「何の話だよ」

「上妹ちゃんには勝ってるけど自分の妹に負けてるって話」

「何がって成程」

「即理解されるの腹立つ」

「まぁ…その…うん、頑張れ!」

「頑張ってこの胸囲的なサイズなんじゃ舐めんなバカヤロー」

「そうか…」

「その同情みたいなの止めて」

369 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 07:41:28 m2ogqb1w 17/201

「ふん、高い所嫌いな兄なんか足滑らせて浴槽に落ちればいいんだ」

「いや嫌いじゃないし」

「そんな心配してるのに?」

「いや、端に立たれたら心配もするって」

「…しょうがない、兄の為にここを離れるとしましょう」

「あ、別にずっとそこでも良いぞ」

「どっちなの?」

「冗談。部屋戻るか」

「あ~いよ」

(…ちょっとは心配してくれるんだ。…うん、良いな、この気分)ズルッ

「ってマジすかい」

「ちょ、おまっ!」ガシッ

「え?」

(いや兄それは不味いって――)

 ドッパーーーン

370 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 23:01:39 m2ogqb1w 18/201

「あっつ!あっつ!」バシャバシャ

「ゴボゴボゴボ…!」バシャバシャ

「あ、ごめん、退く、退くからあっつ!」

「ぶはっ!」バシャア ムニ

「…………………」

「…………………」

「あの、えっと、その、あのさ……」

「男として最低な事をした一思いにやってくれゴボボ」

「潔いって言うか風呂場で土下座!?顔上げて上げて溺れ死ぬから!」

「…人に胸を揉むなと怒りながら、自分はそれを平気でする…自分が許せん!」

「いやいや不慮の事故だから一旦落ち着こう、うんそうしよう」

「事故でもやっちゃいけなかったんだよ!」

「何でそんな急に熱い台詞言ってんの?風呂入ってるから?」

371 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 23:37:09 m2ogqb1w 19/201

「ふぅ…びっしょびしょ…」ビチャ

「もう風呂入る事になるとは思わなんだ」ビショ

「あ~…ごめん兄。折角助けようとしてくれたのにさ…」

「謝る必要無いだろ?俺が勝手に手を伸ばして、勝手に一緒に風呂場へダイブしただけだしな」

「いやさ、滑んなかったらって」

「別に良いって」

「……そうだね、うん。さっきのであいこって事で」

「さっきのは本当にすまんかった」

「良いってだからわざとじゃないんだしさぁ」

(…わざとでも許しちゃうかもだけど)

「…にしても、どうしよう俺達」

「他の皆に替えの服用意してもらって、先に入るって事で。風邪引く訳にもいかないし」

「それがベストかね。はぁ…携帯とか財布、荷物として分けといて助かった…」

「………あ」

「…………そうか」

372 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 23:47:09 m2ogqb1w 20/201

~~~~

下妹「ずるい」

「え」

下妹「ずるい」

「いや何が」

下妹「何で幼馴染さんだけそんな目に…」ブツブツ

上妹「全く…何してんだか」

「まぁこんな日もあるだろ」

上妹「無いでしょ」

「無いか」

幼妹「大丈夫?お姉ちゃん」

「精神的には大丈夫じゃない……」

幼妹「?……あ、携帯電話……」

「スマホ…スマホが……」

373 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/11 23:58:33 m2ogqb1w 21/201

上妹「防水じゃ無いんですか?」

「多少はあると信じたい……」

上妹「そうですか……」

下妹「ドライヤーで乾かせば良いと思います!」

「じゃあお願い…」

上妹「おっと私が受け取るんで」

「何にもしないって。だって今触ったとしたら下妹ちゃんの服が濡れて透けて下着が見えて」

上妹「話しながら段々興奮するの止めて下さい」

幼妹「それに、透けてるのお姉ちゃんの方だよ…」

「ワタシは別に見られても」

下妹「興奮しちゃうんですか…?」

上妹「うわぁ…」

「どうして兄妹揃って変態にしようとするのか」

幼妹「事実でしょ」

「家族にまでそう思われてた。泣きたい」

376 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/12 22:02:33 G21msq/6 22/201

幼妹「昔から姉さんの胸を揉んでたよね」

上妹「何してるんですか…」

「あの豊満な胸を揉めば大きくなると信じてた時期があった…結果はこれだぁ!うわぁん!」

「そりゃ変わらんだろ。下妹と一緒に風呂入ってる上妹だって鉄壁だからなあふん」

下妹「わぁ、お姉の拳がお兄の顎を見事に捉えた」

幼妹「解説してる場合じゃないですよ!一撃でノックダウンじゃないですか!」

「気にしなくて良いって」

幼妹「何で!」

「…っはぁ!あぶねっ、寝る所だった」

「ほら」

幼妹「………ホントだ」

上妹「ネタで人の胸を弄るな、分かった?」

「え~マジどうしようかな~」

上妹『あぁん?』

「わぁ声にエコー掛かってるすみませんでした」

377 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/12 22:45:44 G21msq/6 23/201

上妹「ほらもう服置いとくから入りなよお風呂」

「いやいや、ここはレディファーストで」

「あ、まさか露天風呂一人で満喫する気か!」

「しませんけど」

下妹「一人じゃなくて二人で」

「入る気ならタオル巻きなさいや」

下妹「は~い」

「え、入っちゃうの?」

下妹「?」

「よ~し、全員で入っちゃおう!」

上妹「幼馴染さんは駄目です」

「何故ぇ!」

幼妹「お姉ちゃん、人様の体凝視したりしそうだし…」

「それより兄も入る状況に突っ込みが来ないのは何故?」

378 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/12 23:26:04 G21msq/6 24/201

「で、結局全員入る、と」

上妹「幼馴染さん達は露天風呂かぁ」

下妹「仕切り置いてるから見えないけどね」

「見えたら問題だけどな」

下妹「見せられないよ!」

「見ないから」

上妹「…殆ど何時もと変わらない感じ?」

下妹「そうだね」

「変わってるのは、家の風呂より広くて温かくてゆったり出来る事か」

下妹「そうだね~…」

上妹(…広いから良く目立つ…下妹ちゃんの胸が浮いてる…浮いてる…!)

「あぁ~…疲れも取れる…」

下妹「肩も軽い~…」

上妹「……………くっ」

379 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/12 23:33:06 G21msq/6 25/201

幼妹「凄い遠くまで景色見える~…」

「見えるよね~…」

幼妹「…向こうには、兄さん達が居るんだね」

「居るよね~…」

幼妹「…見えないよね」

「見えないね~…」

幼妹「…ちょっと、ドキドキしない?」

「するね~…」

幼妹「聞いてる?」

「聞いてるね~…」

幼妹「聞いてないよね」

「聞いてないね~…」

幼妹「……」バシャッ

「ほわっちゃあ!何!?急に!?」

幼妹「…はぁ」

380 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/12 23:41:58 G21msq/6 26/201

幼妹「お姉ちゃん、ちゃんと聞いてよ」

「胸と恋の相談はワタシにはハードル高すぎる」

幼妹「胸はともかく、恋はちょっと位聞いてよ…」

「納得出来る回答は用意出来ません!」

幼妹「そんなに聞きたくない…?」

「ワタシのクラス来てみなさいよ。恋バナばっかで胃もたれするんだよ」

幼妹「そんな事言わずに」

「今大きな声で相談したら解決するって」

幼妹「聞こえるよ隣に!」

「聞こえたら良いんじゃないっすか?」

幼妹「適当!」

「だってさ~」

382 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/14 22:06:46 CljLJKqY 27/201

下妹「はふぅ…極楽…」

「年寄り臭くなってるぞ」

下妹「だって~…ぽかぽかして気分が良くなって…はふぅ」

上妹「まだお昼にもなって無いのに、寝ちゃ駄目だよ下妹ちゃん」

「のぼせる前に出るんだぞ」

下妹「うん~…すぅ」

上妹「寝るの早いって」

「流れる様に寝たな」

上妹「う~ん…兄貴、下妹ちゃん、連れていってあげて?」

「ん?良いけど…上妹は」

上妹「私はもうちょっと浸かりたいから」

「その為に兄をこき使うか。良いけどな!ふやけるまでゆっくり浸かるが良い!」

上妹「何その捨て台詞」

383 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/15 10:55:06 h5V4OM.. 28/201

「お~い、起きろ~」ペシ

下妹「うぅん…お兄…?」

「眠たいならこっちで着替えるんだぞ。俺こっちで」

下妹「着替えさせて…」

「色々問題起こるから駄目だ」

下妹「問題…?」

「まず上妹に殴られ、幼馴染姉妹にはそんな奴だったのかと蔑まれる」

下妹「そっか~…ごめんね…?」

「分かってくれたか。じゃあ俺こっちで着替えるから。脱衣場部屋別れててラッキーだぜ」

下妹「は~い…ふわぁ…」

(何だろう、こんな感じのアイドルが居たような、居ないような…)

384 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/15 12:23:39 h5V4OM.. 29/201

上妹「……」コソッ

上妹(露天風呂…入りたい…)

幼妹「ふぅ~…朝からお風呂って、何か新鮮だよね…」

「これで下妹ちゃん居たらあの胸を朝から…」

幼妹「…幼馴染さん」

「家族から一気に赤の他人扱いになった」

上妹「駄目ですよ」

「しかも上妹ちゃんまで来た」

幼妹「あれ?兄さん達は…」

上妹「下妹ちゃんが寝そうになってたので運ばせました」

「それで自分は露天風呂、と。お主も悪よのう」

幼妹「…下妹さんの着替え、どうするんでしょう」

「よっしゃ今すぐ着せ替え」

上妹「あ?」

「ナンデモナイデス」

386 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/16 21:38:21 xpEW5qcg 30/201

上妹「そんなに、巨乳が好きですか…?」

「はは~ん?成程成程、上妹ちゃんもその胸を可愛がって欲しかっ」

上妹『いてこますぞワレェ…』

「ちょっと何言ってるか分かんないけど怖いですやめてくださいすみませんでした」

幼妹「お姉ちゃん、本当に何で下妹さん気にしてるの?」

「可愛くて背小っちゃめで胸大きい…そこにはロマンが詰まりに詰まってるんだよ」

上妹「へぇ…?」

「し、仕方ないじゃん!あんなデカイのぶら下げてるのが悪いんだぁ!」ガクガク

上妹「だからって揉んで良い訳じゃないですよね?」

「…はい」

上妹「じゃあもう狙わないでください」

「…全部未遂で終わったんだから、一回位は」

上妹「は?」

「はい狙いません上妹様下妹様兄様に誓います」

幼妹(…胸、かぁ…。やっぱり、大きい方が…ううん)

387 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/16 21:51:42 xpEW5qcg 31/201

下妹「ムニャムニャ…ウニャム~…」

「あ~あ~、ぐっすり寝ちゃって」

上妹「兄貴~上がったよ~」

「おう。…幼馴染姉妹は?」

上妹「あぁ、ちゃんと上がるって伝えたから、もうすぐ…あ、ほら」

幼妹「?呼びましたか?」

「ん、いや、俺達…と言うか俺が出る事伝えとかないと二人共出れないよな、って話をね」

幼妹「はぁ…」

「別にタオル巻いてたんだから、あんまり気にしないけどね、兄が居たって」

「多少は気にしてくれ」

「してるから仕切りやっといてって頼んだんだけど」

「そういやそうだったっけか」

「…脳がふやけたんじゃ」

「ふやけるか」

388 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/17 23:22:19 CYEoyaBU 32/201

幼妹(う…やっぱり、長い付き合いなだけあって、二人だけで会話してる事多いなぁ…)

上妹(気が合うだけあって、お互いポンポン話出来てる…ちょっと、羨ましい)

「大体さぁ、兄だって見られて恥ずかしい体してる訳じゃないでしょが」

「恥ずかしいわ見られたら」

「上妹ちゃんと下妹ちゃんの前で良く見せてるんじゃないの?」

「いや、見せびらかす様な事はない」

「ほほう。つまり二人がお風呂に突撃したりして見てくる、と」

上妹「突撃してません!」

「じゃあ下妹ちゃんに巻き込まれる形なんだ」

上妹「う…」

「良く分かったな…」

「…あれ、当たった?うわ~普段なら今日みたいな事…うわ~…羨ましい」

「羨ましいのかよ」

「下妹ちゃんと入れるなんて…羨まし過ぎる」

(うん、まぁ…妹ちゃん達も、だけどさ)

390 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 06:25:53 /YZRseyY 33/201

「ところで下妹ちゃんと同じ布団に」

「寝るなよ」

「いいや、寝るね!」

上妹「体に天って字を刻まれたいならどうぞ」

「それ死んじゃうじゃないですか…」ガタガタ

「殺意の波動に目覚めればワンチャンはある」

「それゼロって言ってるもんじゃんか!」

下妹「うみぃ…ふぇ…」

「あぁ駄目だ体が勝手に」

上妹「ほあたぁっ!」

「あべし!」

幼妹「お姉ちゃんが秘孔突かれた!」

「大丈夫、最良で何も無いだけだから」

「え、じゃあ最悪は?死ぬの?死んじゃうの?」

392 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 18:36:02 /YZRseyY 34/201

「まぁそれは置いといて」

「置いとかないで!命の危機!」

「いつもそうだろ」

「そうだった」

幼妹「納得するんだ…」

上妹「で、この後どうする?兄貴」

「もうちょっとで昼だし、下妹起こして昼食食べたらどっか行こう」

「んじゃ、今の内に何処行くか探しますか」

「それが良いか」

上妹「このホテル自体に色々ある見たいだけど…」

「帰ってきてまた風呂入って、浴衣着て楽しむって事で」

幼妹「良さそうですね」

「下妹ちゃんのむ」

上妹「はい?」ニッコリ

「ひぃ…」ガクガク

393 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 19:05:59 /YZRseyY 35/201

「この近辺、何がある?」

「遊園地とかあるけど」

「遊園地か。他には?」

「ん~……あ、こんな所あった」

「何々…………お前これ何処だと思う?」

「風ぞ」

「行くか馬鹿!」スパァン

「いったぁ!馬鹿って言った!」

「何処連れてくつもりだこの野郎!」

「え、興味無いの?そういう所。…あっ、妹ちゃん達が居るから行かなくて」

「上妹。ゴミ箱にこいつ入れといてくれ」

上妹「ラジャ」

「ほんとごめんなさい」

394 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 21:17:21 /YZRseyY 36/201

「はぁ…とにかく、ほら、下妹、起きろ」ユサユサ

下妹「んん…お腹空いた…」

「もう食べられないじゃ無いんだ」

「食べてないしな」

幼妹「では、食べに行きますか?」

上妹「そうだね」

 ボーン

「?」

幼姉『お邪魔して宜しいでしょうか?』

幼妹「姉さんだ」

「どうぞ~」

 ガチャ

幼姉「失礼致します。昼食をお持ち致しました」

「…食材だけ?」

幼姉「ええ…」

395 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 21:30:40 /YZRseyY 37/201

「…今から作るつもりですか?」

上妹「え、まさか…」

幼姉「妹が世話を焼かせている様だから、そのお礼だと思ってくれれば」

「お礼って…」

「ちょっと~?世話を焼かせているって何かな~?」

幼姉「…セクハラ紛いの行為、とか」

「どっから聞いたの!?」

幼姉「姉の情報網を舐めていると痛い目に合うわ」

(…この人敵に回したらヤバい気がする)

幼妹「ワタシだよ」

幼姉「あっ、何で言っちゃうの」

(そんな事も無いかもしれない)

396 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 21:58:02 /YZRseyY 38/201

上妹「あの~…」

幼姉「何かしら?」

上妹「この子に作らせてもらっても…」

幼妹「へ?」

幼姉「この子が?」

上妹「ええ。…良いですか?」

幼姉「当然よ、断る理由なんか無いわ。ただ…」

上妹「ただ?」

幼姉「一緒にさせて貰うわ、ね?」

幼妹「え、え、え」

「ほほう、これは楽しみですなぁ、ねぇ下妹ちゃん?」

下妹「んん~…?誰…?」

「…………………………………」

「痛恨の一撃を食らったみたいだな」

「誰は流石に効く」

397 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 22:29:15 /YZRseyY 39/201

下妹「ふわぁ…。…あれ、何時の間にか幼馴染さんのお姉さんが…」

「料理作ってくれるらしいぞ」

下妹「料理…?お姉は作らないの?」

上妹「まあ」

「いやぁ、妹も上妹ちゃんに教えてもらって良かったと思うよ」

上妹「何ですか、急に」

「ご覧の通り、姉さんが料理出来るんだけど、中々帰ってこないしさぁ」

「ん?お母さんとかに教えてもらえないのか?」

「あ~…どうしてワタシ達が仲良くなってると思う?」

下妹「…お互い似てるんですね、お母さんとお父さん」

「まぁね~…家にあんま居ないしさ~…姉さんが親代わりみたいなとこあったし」

「…どうして幼馴染は料理作らなかったんだ?」

「そんなの妹未満の料理しか作れなかったからさ!」

上妹「………あれ未満………!?」

398 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/19 22:39:47 /YZRseyY 40/201

上妹「て事は、もう物質が溶けきって消滅するって…!!」

「色々と失礼だぞ、色々と」

「消滅とか生温いから。それ以前に包丁握れないから」

「…そう言えば、調理実習水洗いしかしてなかったな…」

「洗い物専門なんで」

下妹「…調理実習、一緒の班だったの?」

「そうだけど、それが?」

下妹「ふ~ん…」

(…あれ、これもしかして嫉妬してる?どっちに?兄の方だったら良いのにな~♪)

400 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/20 21:13:59 4LMkPxeg 41/201

「…ところで、お前のお姉さんってどんだけ料理上手いんだ?」

上妹「む」

「…あのさ、完璧超人って居ると思う?」

「…まさか」

「そのまさかでさ、姉さんあれだもの。色んな店持ってるし」

下妹「このホテル以外にですか?」

「そう。…料理の腕も相当だよ」

上妹「むむ…」

「しかも全部感覚でやってるからさ、他人じゃ真似出来ない領域に居るんだよね~…」

下妹「だからお姉に教えて貰った方が良いって言ったんですね」

「そうそう」

401 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/20 22:54:05 4LMkPxeg 42/201

幼妹「あ、あの、出来ました!」

「よっ、待ってました!」

「お、炒飯」

幼妹「ど、どうですか上妹さん」

上妹「見た目は前のと比べたら、見る影無くなってる」

「見る影って言うか、影その物って言うか」

幼姉「では、こちらは餃子と拉麺で」

下妹「…ギョーザとラーメンって…チャーハンが出来る時間で出来るの…?」

「それが出来ちゃうから姉さんはとんでもないんだってば」

上妹「…」モグ

「……どうした?」

上妹「色々と、負けた」ズーン

「色々って何だ色々って」

402 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/22 18:44:04 TMctN9GU 43/201

「…でも確かに、凄い腕前だ」

幼姉「有難う御座います」

上妹「…絶対に勝つ…!」

「殴れば勝てる」

上妹「シャラップ!」

「はい」

下妹「妹ちゃんのも美味しいよ。このままお姉、唸らせるの作ってね」

幼妹「はい!」

上妹「あ、簡単には負けないから」

幼妹「お、お手柔らかにお願いします…」

「前みたいにお腹が唸りまくる奴はやめてね」

幼妹「もう大丈夫だから!」

幼姉(…心配してたけど、妹達が皆と仲良く出来てるみたいで、良かった…これも――)チラッ

「う~む、上妹のと何が違うんだ…?」

幼姉(彼のお陰、なのかしらね)

403 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 20:14:42 q20Fg8m2 44/201

――――
――


「昼食を終えて、遊園地に着いたぞ」

上妹「誰と会話してんの…?」

「何、お約束って奴よ」

「こりゃ結構でっかいとこで」

幼妹「…遊園地、かぁ」

下妹「どうしたの?」

幼妹「いえ、その…行った記憶が無くて」

上妹「…そう言えば、私達も行った記憶が無いような」

「ワタシん家はそもそも親が常に遊園地居るみたいな人だし」

「俺達は…大体同じだなぁ…」

下妹「こう言うの、世知辛いって言うのかな…」

上妹「分かんないけど、それで良いんじゃない?」

404 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 21:50:14 q20Fg8m2 45/201

「さぁまず何処に行こうか。フリーフォール?フリーフォール?フリーフォール?」

上妹「何そのフリーフォール推し…」

「何?陥れたいの?」

下妹「…絶叫系は、嫌」

「手なら繋ぐぞ?」

下妹「本当!?……でも、駄目」

幼妹「どうして嫌なんですか?」

下妹「………………胸が」ボソッ

「成程、ワタシ達には永遠に理解出来ない苦しみですな」

上妹「…くっ」

幼妹「…お、大きくなるもん…」

「いやいや、逆に考えるんだよ。胸が無いから気にせずアトラクション乗れるんだって」

「それ言ってて空しくならないのか…」

「なるよ胸だけになぁ!」

405 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 21:58:29 q20Fg8m2 46/201

下妹「だから、ジェットコースターとかは皆で…」

「よし、ここはワタシが一肌脱」

上妹「がなくていいです」

幼妹「でも、下妹さんだけ置いていくのは…」

「例え神が許しても、この俺がゆ゛る゛さ゛ん゛!!!!」

上妹「うるさい」

「ヴァイ」

「その時、不思議な事が起こった!」

「おっと体が勝手にコーヒーカップの所に~」ガシッ

下妹「あ…」

幼妹(良いなぁ…。ああやって、手を繋いでもらって…)

406 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 22:26:51 q20Fg8m2 47/201

「…で、何この死体」

「」チーン

下妹「…回し過ぎて」

下妹(手繋がれて張り切り過ぎちゃった…)

上妹「流石に兄貴でも酔いは駄目かぁ…」

「バ、バターに、なるかと…思った…」ガクガク

幼妹「だ、大丈夫ですか?あの、これ…」

「よ、酔い止め…?」

幼妹「姉さんに渡されて…。先に渡せなくて、すみません。後に飲んでも効くタイプですから」

「あ、ありがとう…」

下妹「あう…ごめんねお兄」

「次は加減してくれよ…?」

下妹「うん…」

407 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 22:48:24 q20Fg8m2 48/201

「ふぅ…落ち着いた…」

「いや~ここで男手無くなるとピンチだからねぇ」

「何でだよ」

「ワタシには上妹ちゃんと下妹ちゃんは制御しきれない」

上妹「したいなら普段の自分を見つめ直してください」

「ワタシらしく生きた、素晴らしい人生だった…」

幼妹「お姉ちゃん死ぬの?」

下妹「あ、一緒に乗りますか?コーヒーカップ」

「膝の上に乗ってくれるなら乗るよ」

「下妹、回してあげなさい、極限に」

下妹「は~い」

「え、ホントに乗ってくれるの!?うひゃっほう!」

幼妹「…お姉ちゃん、酔い止め」

「うん、ありがとう。そしてナイスお節介姉さん」

408 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 22:55:48 q20Fg8m2 49/201

「はいよ水」

「サンキューどーも」ゴク

上妹「あ」

下妹「あ」

「?………あ」

幼妹「兄さんが、口付けた…」

「?」

下妹「回します。死ぬ程回します」

「ちょっ、止めて助けてこれバターじゃすまなくなる奴」

上妹「下妹ちゃん、疲れたら交代ね」

下妹「うん」

「兄!ヘルプミー!」

「No Thank You」

「ノーセンキューじゃなくて!」

409 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/23 23:12:27 q20Fg8m2 50/201

「I can't help you」

「多分出来るって!このペットボトルに口付けたら何とか」

下妹「更に重ねるつもりなんですか?」ニッコリ

「ハイナンデモナイデス」

「吐くまでは止めてやるんだぞ」

「この人殺ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「お、幼ダイーーーーーン(棒)」

幼妹(あ、兄さんに手を出したらこうなるんだ…)ガタガタ

「…妹ちゃん?大丈夫かい?」

幼妹「は、はい!」

「…俺も落ち着いたけど、まだしんどいし、向こうのベンチで休もうか」

幼妹「え、あの、その…分かりました…」

「じゃあ、行こうか」




「ワタシ今回は悪くないと思うんですけどおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

410 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/28 21:33:25 Ai3nOSSU 51/201

「ふぅ、疲れた…あんな回ると思ってなかった」

幼妹「本当に大丈夫ですか?」

「まぁ何とか。…自販機あるし、休憩がてら何か飲む?」

幼妹「え、あ、い、良いです、気にしなくても」

「まあまあ遠慮せず。俺も買うし、そのついでだと思ってくれれば」

幼妹「…じゃあ、お茶で」

「…本当に?」

幼妹「……オレンジジュース」

「了解っと」ジャラ

幼妹「あ、お金は払いますから!」

「年下の子に払わせるなんて気が引けるんで無しで」ピッ ガコン

「はいオレンジジュース」

幼妹「あ、ありがとうございます…」

411 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/28 21:47:21 Ai3nOSSU 52/201

幼妹「……?兄さん?」

「何でっしゃろ」ピッ ガコン

幼妹「(何でっしゃろ?)…どうして幾つも買って…って、もしかして」

「ああ、自分の分と後の三人の分」

幼妹「上妹さんと下妹さんはともかく、姉にまで…?」

「今頃吐きそうになってるだろうし」

幼妹「…どれが誰の何ですか?」

「まずホットココアが上妹で、カルピスソーダが俺、ビックルが下妹、いろはすが幼馴染」

幼妹「姉は水なんですね…」

「て言うのは冗談で、俺と幼馴染のは逆」

幼妹「…姉は炭酸飲料を飲むんですか?」

「ガンガン飲むんだよ。炭酸なのにガブ飲みするし」

幼妹「ほ、本当なんですか…?」

「嘘だと思うんなら、実際見てみればいいんじゃないかい」

412 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/28 22:10:22 Ai3nOSSU 53/201

幼妹「…それに、兄さん、水で良いんですか?」

「俺はこのペットボトルを思いっきり捻ってやるのが好きで好きで」

幼妹「は、はぁ…」

「あ、ホットココア持っといてくれない?」

幼妹「良いですよ。…バッグに全部、入れておきましょうか?」

「ん?良いなら、そうしてもらえると」

幼妹「はい。…………」

「…どしたの妹ちゃん。……お化け屋敷?」

幼妹「行きましょう」

「え」

幼妹「行きましょう、早く!」

「い、いやぁ、俺は良いかなって」

幼妹「何言ってるんですか!行きましょう!」

「あ、待って腕引っ張らないでマジ待って」

414 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 17:16:51 NrTAIdAU 54/201

幼妹「わぁ~…色んなお化けが居ますよ兄さん!」キラキラ

「そんな動物園に来た子みたいな」ガタガタ

幼妹「ほら、行きますよ!」

「いやちょっと待って嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 アアアァァァァァァァァァァ……ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィ……イェアアアアアアアアアアア……アアアアアアアアアェイ……

――暫くお待ち下さい――

 ア、アァ………ヒ、ヒカリ………

幼妹「はぁ~!楽しかったですね兄さん!お化けが一杯で!」キラキラ

「あぁ、そうだな…」

幼妹「…兄さん?」

「ごめんな、俺、トイレ行ってくるぜ」

幼妹「は、はぁ…」

「先に皆と合流しときなよ、じゃ」

幼妹(………?何か変だったなぁ兄さん)

(………この年で………俺もうお婿に行けない……)グスン

415 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 17:31:28 NrTAIdAU 55/201

上妹「…何処行ってたの?妹ちゃん」

幼妹「あ、上妹さん。兄さんと一緒に自動販売機に行って飲み物を…」

上妹「飲み物?」

幼妹「はい。上妹さんはホットココアだって兄さんが言ってましたけど…」

上妹「ん、確かによく飲んでるよ」

幼妹「下妹さんはビックル…って言ってました。どうぞ」

上妹「ありがと。下妹ちゃんに渡してくる」

幼妹「あの…姉は?」

上妹「幼馴染さんは…」チラッ

「トンデトンデ…マワッテマワル…」ビクンビクン

幼妹「お、お姉ちゃん…」

「オカエリマイシスター…」

幼妹「…カルピスソーダ、兄さんが選んでくれたよ」

「マジで!要る要る要ります!ちょうだい!」

幼妹「う、うん、はい…」

416 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 17:42:08 NrTAIdAU 56/201

「んぐっんぐっ…っはぁ!復☆活!」

幼妹「か、回復早いね…」

「このシュワシュワな刺激が体を癒してくれる…ん~んまい!」

幼妹(本当にグイグイ飲んでる…)

上妹「下妹ちゃ~ん、ビックルあるよ~」

下妹「はいはいちょ~だい!」

上妹「はい」

下妹「誰が買ったの?」

上妹「兄貴だって」

下妹「えへへ~こんな所に置いてあるんだ~、お兄頂きます!」

上妹「…そう言えば、兄貴は?」

幼妹「兄さんは、お手洗いに…」

上妹「ん、そっか」

418 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 20:44:42 NrTAIdAU 57/201

「呼んだ?」

下妹「あ、お兄」

「妹ちゃん、水くれ、水」

幼妹「はい」

「ありがとう」

上妹「水?」

「水」

下妹「お兄、ペットボトルとか空き缶とか潰すの好きだよね」

「え、そんな趣味あった?何かストレス溜まってるとか?」

上妹「……」

「こっち睨まないでやめて」

下妹「そうなの?お兄」

「いや、純粋にベコッってなるのが快感っていうか」

幼妹「ええと、気泡緩衝材…とか捻って思いっきりプチプチってするタイプですか?」

「気泡緩衝材……あぁ、あれね。そうそう俺そういうタイプ」

419 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 20:55:53 NrTAIdAU 58/201

「んじゃ、この次どうする?」

幼妹「お化け屋」

「却下」

幼妹「」ガーン

「…ホラー系、好きなんだ」

「そうなんだよ…ゾンビの食事シーン見ながらでも今日のお肉美味しいねって言える位」

下妹「基準が良く分からないですけど、筋金入りなのは分かりました」

上妹「そもそも何で食事中に見てるのか…」

幼妹「?見ないんですか?」

「どうやら兄一家は見ないっぽいけど」

幼妹「えぇ!それ変ですよ!」

「変なの君ぃぃぃぃ!姉さんは笑って見てるけどワタシが無理ぃぃぃぃ!」

幼妹「えぇ!?そうだったの!?」

「気を使って言わなかったけどワタクシホラー超苦手ッス………」

幼妹「知らなかった…ご、ごめんなさい」

420 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 21:05:37 NrTAIdAU 59/201

上妹「う~ん…とりあえず、下妹ちゃんが行ける所…」

「メリーゴーランド」

下妹「乗った事無いけど、喜ぶ歳じゃないよ」

「じゃあもう無いな」

「選択肢少なっ」

幼妹「…あ、着ぐるみ…」

「ん?何々どうしたの?…ここのマスコットキャラクターかな?」

ネズミみたいなの「ハハッ」

「帰ろう今すぐあれは絶対不味い」

下妹「え~」

「良いから行くんだ見なかった事にするんだあれはどんなホラーより危険だ」

422 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 22:35:38 NrTAIdAU 60/201

「あぁ…寿命が縮まるかと思ったぜ」

上妹「何をそんなに気にしてんの」

「分からなきゃ別に良いんだよ知らなくてな」

上妹「?」

(…あそこの遊園地何時潰れるか新聞よく見とこう)

「それよりさ~、こんな早く終わったら暇になっちゃうじゃん」

「そう言われても」

下妹「うぅ、ごめんなさい」

「あぁぁゴメン別に下妹ちゃんを責めた訳じゃ無いんですぅぅぅ」

幼妹「でも、本当にどうしましょうか…」

「ゲームは家に置いてきたし、ホテルに色々あるみたいだけども」

「そういうのは夜、しかも浴衣着てって決まってるんだよ!」

「やっぱそう思うか。俺もだ」

(そう、湯上がりで少し頬を赤くした下妹ちゃんの浴衣から零れる胸と言う名の宝玉…)グヘヘ

(こいつは絶対不純な理由だろうからよく見張っとこう…)

423 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 22:47:43 NrTAIdAU 61/201

「…そうだよゲーム!」

「何だ急に。ツイスターゲームとか言ったら承知しないぞ」

「いやいや、そうじゃなくて、ほらぁあれあれ」

「…でっかいゲームセンターがあるな」

「よっしゃ行こう行こう!」シュバ

幼妹「ちょっとお姉ちゃん速いよ!」

上妹「…ゲーム好きなの?幼馴染さん」

幼妹「…一度廃人寸前になった位」

下妹「うわぁ筋金入りだぁ…」

幼妹「でもある時急にパッタリと止めて…家族全員でどうにかしようにも出来なかったのに…」

「………」

下妹「…?どしたのお兄?」

「んあ?いんや何にも。やり過ぎだろあいつと思っただけだって」

(思い出す…超苦労した日々を…)

424 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/11/30 23:55:36 NrTAIdAU 62/201

上妹「ひっろ…地元には無いよね」

「寂れたゲーセンしかないからな」

「何してんのさ。ほら早く!」

幼妹「早く、って何するのか何があるのか…」

「ふっふっふ…教えてあげよう。出来るだけ熱中し過ぎないレベルの奴を」

下妹「熱中し過ぎない?」

「いやぁ妹は勉強大好きっ子だから、ハマりすぎてそれの邪魔になるのはさぁ?」

上妹「息抜き程度の分だけ、ですか。意外と考えてるんですね」

「そりゃ身内ですからねぇ」

(…本当変わったなぁ、あいつ)

「まあ妹の好きなホラー系のゲームって言ったら…ガンシューティングしか無いかな」

幼妹「ガンシューティング?」

「見れば分か~る。レッツゴー!」

425 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/01 01:16:43 thiIp086 63/201

「はいこれ」

幼妹「はいこれって…銃…ちょっと大きいし重い…」

「それを画面に向けて引き金引いて~…片手じゃキツいって。ほらこういう感じで持って」

幼妹「う、うん」

上妹「…割とお姉ちゃんしてるね、幼馴染さん」

「確かに」

「あとこれ、二人で出来るけど、どうする?」

下妹「あ、じゃあわたしが」

「…ホラー系だけど大丈夫?」

下妹「多分!初めてだから良く分からないけど頑張ります!」

上妹「…じゃあ、私は二人の側に居よっかな。兄貴は幼馴染さん見張っといて」

「あいよ」

「こんな所でも警戒されるとは」

426 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/01 22:46:23 thiIp086 64/201

「あ~、何で遊ぼっかな~♪」

「………」

「ん?どしたの?」

「いや、昔、お前が学校来なかった時の事、思い出してて…」

「あ~…あん時は、ホントゴメンね」

「本当苦労したんだぞ、おい」

「まぁまぁ若気の至りって奴よ」

「そんなんじゃすまなかったぞ」

「ん~…あの時は、ゲームありゃ生きてけるって本気で思ってたし…」

「学校来させる為に、わざわざお前がやってたゲームやってなぁ…」

「…そう言えば聞かなかったけど、何で学校に行く様に仕向けたのさ?」

「昔馴染で友達だから、じゃあ不満か?」

「い~や?お陰で今は充実してるしね~♪」

427 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/01 23:00:27 thiIp086 65/201

「お前探して一から仲良くなって、少しずつ学校への興味湧かせる様にして…」

「色々やってくれたけど、正直オフで会おうってなるまで一切興味湧いてなかったからね」

「最後の手段で何とかなって良かった…」

「あん時ビックリしたからね。まさか知り合いどころかすぐ近くに居たんだから」

「一生懸命説得したなぁ…」

「結局ワタシが根負けして、ダメ押しのゲーム勝負にも負けて、行く事になって…」

「全力で勝ちに行ったからな。もう必死だった」

「何でこの人こんな必死なんだって思ってたよ」

「勝てて良かったよ本当に…」

「しかもよりにもよってワタシがやりこんでて兄が一切やった事無いゲームで負けたし」

「天が味方したのさ、はっはっは」

「ほんっとうに悔しかったから、あれ」

「泣く程だったしな…」

「そうそう、悔し涙が出る出る」

428 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/01 23:08:40 thiIp086 66/201

「お前のお陰で全然ゲームしなかったのに興味持ってしまった」

「ようこそこちらの世界へ」

「筐体に叩き付けてやろうか」

「追い出されるって」

「はぁ…あの時と比べて、大分明るくなったよなぁ…」

「そりゃ、兄が頑張ってくれたから。これでも感謝してますよ?ええ」

「本当かどうか全然分からん」

「酷くないっすか。これでもガチっすよ」

(それこそ、好きになる位…)

「まぁ別に良いんだけども。で、何する?」

「ここはワタシにお任せを!」

「難しいのは無しで」

「大体難しいって」

「そういうもんか」

430 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/02 20:56:31 XbuAhKjQ 67/201

「ファッファッファ、さぁ始めようじゃあありませんか…」

「…これは、何だ?」

「ガン○ム」

「ちょっと待てや」

「え、何?周りの音デカくて聴こえない」

「嘘つけ!」

「何さそんな怒って」

「初心者が触れちゃいけない奴だろうが!」

「兄、ボコボコにしてやるから」

「大人気ない!しかも協力しないのかよ!」

「何とでも言え!絶対勝つ…!」

「…分かったやってやんよボッコボコにしてやんよ」

「はっ!舐めちゃいけないよあえてクソ機体で鍛え上げたこの腕を」

432 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/02 21:13:28 XbuAhKjQ 68/201

―数分後―

「」チーン

「お~い、平気か?」

「何故!何故ぇ!EXAMがぁ…!」

「変なのばっかで練習するから」

「変なの言うな!今のは負けてやったのだ!」

「じゃあ音ゲーやろう」

「やだ、や~だ~!だって兄音ゲーやったら何やっても百点満点じゃんか~!」

「だからやろうって言ってるんですが」

「仕返しがガチだ…!」

「良いよな?な?なぁ?」

「嫌だって――!」

『イイヨネ?』

「はい、喜んで」

433 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/02 21:31:48 XbuAhKjQ 69/201

「もう、何でそんな初めて触ったゲームでも動きプロ級な訳?自信無くすって…」

「初心者相手に本気出すから痛い目見るんだよ」

「んぬあああああ!兄に勝ちたあああああい!」

「たまたまですよ、相手が弱かっただけです。偶然、偶然ですよ!」

「ワタシの心を抉ったなぁ!さっき覚えた言葉でぇ!」

「俺だって勝ちたくて勝ってるんじゃないんだ」

「じゃあ負けて」

「それはムカつくから出来ない」

「ぐぬぅ…昔のゲーム勝負に負けてから、こっちは一度も勝ってないのにぃ…!」

「頑張れ頑張れ」

「こっちはあの時からずっと勝ちたくて頑張ってるんだよぉ!」

「勉強しろよ」

「何て腹立つ正論なんだろう」

434 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/02 21:50:17 XbuAhKjQ 70/201

―数分後―

「もうやだ、ホテル帰るぅ…」

「駄目」

「ワタシの精神はボロボロだぁ…!」

「はいちゃんと構えて。腰に力入れて」

「はひぃ…」

「…ん?」

「な、何ですか兄様…」

「いや、あれ…」

「え…?……え?」

幼妹「…………」カチッカチッ

下妹「うわぁ…一人で全員倒してってる…」

上妹「顔付きが真剣そのものだ…」

「…血筋?」

「何の?」

436 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/03 22:02:25 hyBAps0A 71/201

幼妹「…ふぅ」

下妹「凄~い!」

上妹「私達、要らなかったな…」

幼妹「……あれ、ワタシ何を?」

下妹「え」

上妹「そこまで集中してたら覚えてないか…」

幼妹「?」

「やぁやぁ、スゴいじゃんスコア一位って。ワタシじゃあ無理だよ」

幼妹「あ、お姉ちゃん…一位?え?」

「…どうやら覚えてないっぽいけど」

「…わぉ、そりゃスゴい」

幼妹「???」

437 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/03 22:23:12 hyBAps0A 72/201

「…取り敢えず、妹はゲーム駄目だね」

幼妹「えっと…?うん」

下妹「…意外ですね」

「いや、このままだとゲーム負けるし」

上妹「器ちっさい…」

「うっせうっせ」

幼妹「良く分からないけど、お姉ちゃんはお姉ちゃんだね」

「こいつは自分を曲げたりしないから」

「いぇい」

幼妹「いぇいじゃなくて」

「うるせいやい。大体あの様子じゃゲームの楽しさ覚えたらワタシの二の舞になるよ」

幼妹「え…そんなに…?そうなんだ…じゃあ止めとく」

「それがよろし」

438 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/03 22:46:08 hyBAps0A 73/201

「あ~ボッコボコのボロボロだぁい!」

上妹「またゲームで勝ったんだ」

「圧勝だっぜ!」

「く゛や゛し゛い゛!」

幼妹「うるさいよお姉ちゃん」

下妹「そんなにお兄、強かった?」

「強かったんです」

上妹「私に負け続けてるのに?」

「………え、マジ?」

「格闘ゲームなら何やっても上妹に勝てない」

「上には上が居るのか…」

439 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/03 23:02:52 hyBAps0A 74/201

下妹「…あ」

上妹「下妹ちゃん?」

下妹「見て見て。ウェディングドレス」

上妹「わ、本当だ…」

幼妹「結婚式、近くであったんでしょうか…」

「ジューンブライドって奴?」

「今6月じゃないぞ」

下妹「ブーケトスとかするのかな」

上妹「したら取りに行く?」

「結構遠いぞ」

幼妹「ちょっと近くまで行ってみましょう」

「何?ウエディングドレス着に行くって?」

下妹「…お兄、行こ!」

「そんな急がなくてもいいって」

440 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/09 07:14:17 yfHspaXo 75/201

「教会に着いたぞ」

上妹「うん、まあ着いたけど…何?」

「これがずっとやりたかった」

上妹「…?」

下妹「………」

上妹「どうしたの?下妹ちゃん」

下妹「思わず走ってきたけど、着させて貰えるのかな…」

「ここはあれだよ、姉さんパワーで多分何とかなる」

幼妹「こんな時ばっかりに姉さん頼るの止めようよ…」

「良いの良いの。これが縁で、ホテルで披露宴とかってなったらお得でしょ?」

幼妹「そうかもだけど…」

「まあワタシは着ないけど」

上妹「どうしてですか」

「機会があるかは知らないけど、実際に結婚とかするまで取っておこうと」

上妹「はぁ…」

442 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/09 07:27:45 yfHspaXo 76/201

「という訳で、お邪魔しま~す…」

幼姉「あら、奇遇ね」

「おっと幻覚かな?」

幼姉「実の姉に対して失礼ね」

幼妹「ほ、本当に姉さん…?」

幼姉「そうよ。驚いた?」

「えっと…どういう事?」

幼姉「ちょっとばかり神父役を」

「いや男性じゃないでしょう」

「何だ、既に姉さんの支配下にあったんだ」

幼姉「人聞きの悪い言い方ね…」

445 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/10 18:14:03 QqPhb5AY 77/201

幼姉「…ドレスを着たい?」

下妹「はい!」

幼妹「姉さん、駄目?」

幼姉「良いけど…タダでは、ねぇ」

上妹「い、いくらでしょうか…」

幼姉「お金は取らないわ。ただ、ちょっとモデルをね?」

「ははぁ、宣伝も兼ねてですか。抜け目ない事で」

幼姉「何よその言い方。折角着るんだからちょっと位良いでしょ?」

「皆、どうなんだ?嫌なら嫌って…」

下妹「あの!お兄の分の服もお願いします!」

「え、俺も?」

幼姉「タキシードって事ね?勿論よ。女性だけではやっぱり、ね?」

「俺もか…まぁ、いい機会と思っとこう」

446 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/15 23:49:40 Gw532QpQ 78/201

下妹「着てみたよ!お兄、どう?」

「」ダバー

幼妹「兄さん!?」

「大泣き!?」

幼姉「ちょ、ちょっと、急にどうしたの?」

「いや、その、下妹が嫁に行く時を想像して…」

上妹「気が早い気が早い」

「ヤバい、頭の中で下妹の婚約者が俺に向かって、頭下げながら大事にしますって」ダバー

下妹「想像が凄い所まで!」

上妹「もはや病気の粋なんだけど…」

下妹「…そんなに行って欲しくない?」

「まだ欲しくないけど、その場面に居合わせてたい気持ちもあって複雑だぜ…」

上妹「私にも、同じ事思う?」

「勿論」

上妹「ふぅん…」

447 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/16 00:02:14 blbuRSwg 79/201

下妹「暫くは絶対行かないから大丈夫だよ」

「そうだよな…」

下妹(本当はずっと居たいけど…お兄がちょっと悲しんじゃうかもだから…)

下妹「それにしても、お兄の服…」

上妹「何て言うか…しっくりこないって言うか…」

「芸人みたいだよね」

「誰が芸人だおい」

幼姉「う~ん、あんまり似合わない人って居ないんだけど…」

幼妹「兄さんは何時もの方が格好良いです」

「そう言われるとお兄さん照れるぜ」

上妹「真顔なんだけど」

「必死に我慢してんだよ」

「我慢するのは良いから、目ガン開きにすんの止めて。怖い」

448 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/16 00:12:21 blbuRSwg 80/201

下妹「写真撮るんですよね?じゃあお兄、腕組も!」

「え、兄妹で撮る系?」

幼姉「え?そのつもりだったんだけど…」

「じゃあ、他の皆の分も…」

幼姉「こうやって撮るわ」

幼妹「お、同じ人が写ってるのって駄目なんじゃ…」

幼姉「だから、全員分撮って、どれが一番良いか選ぶのよ」

下妹「お姉、負けないよ…!」

上妹「今回ばかりは下妹ちゃんには譲れないかな…」

幼妹「ワタシも頑張ります…!」

「俺KA★YA★NO★SO★TO」

「何急に星マーク入れてんの?」

幼姉「モテモテねー兄君♪」

449 : ◆vC.kHTi4RE - 2014/12/16 00:22:03 blbuRSwg 81/201

「まあ兄も頑張りなよー。緊張して変な顔になったらそれはもう馬鹿にした笑い声をあげるから」

「止めろよこの野郎」

幼姉「幼馴染、何自分は関係無いみたいな顔してるの?」

「へ?いやだって、ドレス着る気無いし…」

幼姉「貴女も着なさい。姉命令。断ったらホテル入れないから」

「こんな所で権力振りかざす!?」

幼姉「やるときは全力で真面目に、またはふざけるのがワタシよ」

「くそぅ、それで結果残してるからタチが悪い」

幼妹「お姉ちゃん、これ以上駄々こねると家にも入れなくなるかも…」

「やりかねないから困るけど、そん時が兄ん家に」

「泊めません!」

「救いは無いんですか…!?」

453 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 14:03:31 4g8S.bE2 82/201

「はぁ…どうしてこうなるかな…」

幼姉「別に嫌ならその服をここで剥いでも良いけど」

「急いで着てきま~す」

(…結構強引な人だね)ボソッ

幼妹(お姉ちゃんにだけです)ヒソッ

下妹(幼馴染さんが既に強引な人だもんね…)ボソッ

上妹(自業自得だから気にしなくて良いって事だね)ヒソッ

幼妹(はい)ボソッ

幼姉「そこ、準備して」

「は、はい!」

455 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 16:23:43 4g8S.bE2 83/201

――――
――


幼姉「…う~ん、どれが良いかな。兄くん、誰が良い?」

「え、俺?」

上妹下妹幼妹「!」

幼姉「だって~、君が決めた方が~、皆喜びそうだし~」

(わざとかこの人…)

「適当に選びなよ。私以外で」

「じゃあ幼馴染だな」

「え、何の嫌がらせ?皆に責められ――」

幼妹「お姉ちゃん…」

「ほらこんな風に睨まれる」

「良い薬です」

幼姉「全くね」

「謀ったなぁぁぁぁ!」

456 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 16:47:43 4g8S.bE2 84/201

―ホテル―

「私って罪な女…」

「そんな事言うから皆に追い掛け回されるんだ」

上妹「兄貴、何で幼さん選んだの」

「面白いからさ!HAHAHAHAHAHA!」

下妹「流石お兄、こういう時こそぶれないね!」

幼妹「それって褒めてるんですか…?」

「あの、ところでちょっと、休ませて」

下妹「うん…ちょっと走り過ぎちゃった」

幼妹「無駄に足速いんだから」

上妹「逃げ足が」

「逃げ足言わない」

457 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 17:26:32 4g8S.bE2 85/201

「さて、この後どうするかな」

上妹「…ご飯?」

下妹「ホテル内で色々…駄目?」

幼妹「浴衣着たりとか」

「ゴロゴロ」

「よし幼馴染ボーリングしようぜお前ボールな!」

「首をゴロゴロさせる気ですか」

「よし、一旦遊んで休憩がてら飯でまた遊んでまた風呂で寝よう」

下妹「は~い」

上妹「遊ぶって…結構あるけど」

幼妹「ここは…本当にボーリングとか」

「妹まで私をボールに…!?」

幼妹「お姉ちゃんはピン」

「もっと酷かった」

458 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 17:37:13 4g8S.bE2 86/201

「で、本当に浴衣着ちゃう系?」

幼妹「うん」

「じゃあ全員で着よう。兄も」

下妹「あ、じゃあお兄、わたしとお姉着せるの手伝って」

上妹「え、いや、私は良いから!」

「じゃあワタシが兄の代わりに」

下妹「帰って下さい」

「冷たい…」

「例え兄妹でも女子の着替えを見る趣味はありません」

下妹「気にしないし、気にしなくて良いのに…」

幼妹「お姉ちゃん…手伝って」

「ん?良いよ~」

459 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 18:00:49 4g8S.bE2 87/201

「浴衣着替えにくかった…」

「おっ、そっちは似合ってんね」

下妹「お兄、そっちは格好良いよ!」

「紳士服は駄目ってか…」

上妹「…………」

下妹「お姉?」

上妹「あ、べ、別に」

上妹(兄貴に見惚れてたとか言えない…///)

幼妹(わぁ…兄さん、鍛えてるなぁ…///)ドキドキ

「?」

「………」

(兄…罪な男…)

460 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 18:31:54 4g8S.bE2 88/201

「…とうとう、俺の実力を発揮する時が来た」

上妹「兄貴、ボーリング得意だった?」

「いや、全然」

下妹「じゃあ何の実力なの?」

「ガターになる実力」

「誰でも出来るんだけどそれ」

幼妹「…………良し」

「おっと、妹はボーリング強いから」

「マジか」

「何かね~、恐ろしくまっすぐ転がるんだよね~…」

幼妹「じゃあ、行きましょう!」

下妹「やる気満々だね」

上妹「割と楽しみにしてたのかな…」

462 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/06 21:31:40 4g8S.bE2 89/201

「浴衣でボーリング…オツなもんですな」

「誰だお前」

下妹「ボーリング…初めてだから…意外と重いね、これ…」

上妹「下妹ちゃん、もっと軽いのあるからそれ使おう?」

幼妹「もうして良いですか」ウズウズ

「ど、どうぞ…」

「精々頑張ってね兄」

「えぇえぇ精々頑張ってやるよ」

463 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/09 01:53:22 3boTn7x6 90/201

「うんやっぱ無理だったわ」

上妹「妹ちゃん…まさかピンが隣に弾き飛ばされるなんて…」

下妹「しかも、そのピンで隣のレーン、ストライクだもんね…」

「ついでにパーフェクトゲーム…」

幼妹「もっとやりたいです!」

「止めて死んじゃう」

「こりゃ次はパーフェクトゲームより難しいの挑戦し始めるね」

下妹「え、全部ストライクより難しいのってあるんですか?」

「調べた事あるんだけど、スペアとストライク交互に決める、とか…」

上妹「絶対出来るじゃないですか。あんな正確なフォーム初めて見ましたよ」

幼妹「いきますよ…」

「いや本当に止めああまたストライク」

465 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/18 23:12:19 ikD2xDwk 91/201

「惨敗」

上妹「惨敗」

下妹「惨敗…」

「惨敗だらけ」

幼妹「あの…ごめんなさい…」

「いやいや良いんだよ。妹ちゃんのイキイキした顔見れたし」

幼妹「え!そ、そんな…///」

下妹「…むー」

上妹「また兄貴そういう事言う…」

「え、何か悪かった?」

上妹「べっつに~」

(…はぁ。何だかなぁ。妹の背中、後押ししたいって思うけど…でもなぁ…はぁ。複雑)

466 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/18 23:20:47 ikD2xDwk 92/201

「うん、まぁとりあえず、皆で楽しめる奴で行こう」

「例えば?」

「………………………………………」

上妹「全然考えてないんだ…」

下妹「あ、じゃあねじゃあね、ビリヤードやってみたい!」

幼妹「ビリヤード…ですか?」

「確かに全員やった事ないだろうから、そりゃ平等だろうけども」

上妹「ルール一つ知らないから、結構キツいかも」

「まぁまぁ下妹ちゃんが提案してくれたんだから、ワタシは行かせていただくぜ」

幼妹「お姉ちゃんと下妹さんを一緒には出来ないから、ワタシも」

「全然信用されてナッシング」

「当たり前だな」

467 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/18 23:29:51 ikD2xDwk 93/201

「という訳で知らないけどやって来ましたビリヤード」ガタガタ

下妹「どうして震えてるの、お兄……」

「静かすぎて緊張してる」ガタガタ

上妹「緊張しすぎ…」ブルブル

「兄の事言えませんよ上妹さん」

幼妹「お姉ちゃん緊張しすぎだよ……敬語になってるから…」

下妹「でも、声ちっちゃくなっちゃうね…」

「まるでポリネモガモガ」

「緊張しすぎだこの野郎」

468 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/18 23:39:25 ikD2xDwk 94/201

「えぇっと…これが棒、じゃなくてキューだよね」

幼妹「白いのを突いて、色の付いた玉を穴に落とすんですよね」

下妹「白い玉は落としたら駄目、なんだよね」

上妹「色付きは突いちゃ駄目だよね」

「俺、知らないよね」

「そうだよね」

469 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/18 23:51:39 ikD2xDwk 95/201

「さて、このキューで白い玉を思い切り……だな。うん、手が震える」

「会いたくて?」

幼妹「体じゃなくて?」

「あの、これって、集中が大事な奴だと思うんですけど……」

下妹「じゃあ、見守ってるね……」ジィーーーーーー

「逆に気になるから」

上妹「ほらほら、集中…集中……」

「お前が集中するんかい」

「……ふしゅっ」

「!」コンッ

 ゴロゴロ カカカカン カン コロン

下妹「……白い玉だけ落ちたね」

上妹「全部当たったのに、白い玉だけって…逆にスゴい…」

「……何か、随分可愛いくしゃみが聞こえた気が」

「う…………///」フイッ

470 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/18 23:59:19 ikD2xDwk 96/201

「し、仕方ないじゃんっ。我慢してると、逆にムズムズしてさっ」

「いや、別に良いんだけど……」

下妹「仕切り直し、だね」

幼妹「…これ、指紋付けて良いですよね」

上妹「そりゃそうでしょ」

下妹「触らないと戻せないよ」

幼妹「ですよね……」

471 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/23 22:20:16 vsqBzZWE 97/201

「よし、もっかい」

幼妹「頑張って下さい…!」

「頑張っちゃうぜ」

下妹「…むむ」

「…………」スッ

(集中しろ……集中集中……良し!)コンッ!

上妹「……!こ、これは…!」

「……兄」

「………ぎゃ、逆にスゴいよな?な?」

下妹「また白い玉だけ落ちた…」

「はっはっは……俺は、これ以上はやめとくよ……うん」

472 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/23 22:28:41 vsqBzZWE 98/201

「……結局、全然上手くいかなかったな」

上妹「妹ちゃん以外ね」

幼妹「……その、ごめんなさい」

下妹「妹ちゃん、結構こういうの得意なんだね」

「くそぅ、このままだとワタシが妹に勝ってる部分が皆無になる」

「どれだけ負けてるんだ」

下妹「……身長と体重?」

上妹「変態性?」

「ちょっと勝ってる所挙げないで止めて」

473 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/23 22:41:05 vsqBzZWE 99/201

「ええい、このままの勢いで何か下にあるゲーセン行ってやるぅぅぅ!」

幼妹「…そんなのあった?」

「何かクレーンゲームとかがあった」

(……何だろう、幼馴染の為に作られた気がしないでもない)

上妹「……あのさ……お腹、空いた」

「ん?もう……って、意外と経ってるな」

下妹「すっごい集中してたからね…」

「ん~、じゃあ、食べてから。良い?」

幼妹「うん、ワタシは良いよ」

「という事で、飯だな。何があるんだろうな」

下妹「……蟹」

上妹「まさか。流石にそこまでの食材用意してくれないでしょ。タダで泊まってるんだから」

「い~や、姉さんは何するか分かんないからさ。とんでもない事しだすよ、マグロ解体とか」

幼妹「やりそう…」

「豪快な人なんだな、あの人……」

474 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/23 23:00:56 vsqBzZWE 100/201

幼姉「と、言う訳で」

幼妹「姉さんという訳でじゃないよ」

「何?これ……」

幼姉「カジキ」

「見れば分かるって!デカ過ぎって話!」

幼姉「昨日釣ってきたのよ」

幼妹「姉さんが!?」

幼姉「えぇ、三日間の戦いだったわ……」

「3メートル近くあるカジキマグロを、一人で…?」

幼姉「流石に腕が痛かったわ」

下妹「…現実感が湧かない……」

上妹「敏腕ってレベルじゃない……」

幼姉「ワタシの悪い癖ね、何でも自分一人だけでやりたくなっちゃうのは」

475 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/23 23:38:06 vsqBzZWE 101/201

「姉さん、いくら何でもさ、贔屓されてる様に感じるんだけど」

幼姉「してるもの」

幼妹「えぇ!?」

「そ、それいいんですか」

幼姉「良いのよ。タダより高い物は無い、だから」

「一体何払わされるか……」

幼姉「だから、一回体で支払って貰ったじゃない」

上妹「……ウエディングドレス…?」

下妹「…色々、スゴい人だなぁ…」

477 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/25 23:39:14 oEkxOUgw 102/201

「カジキなんて食べた事無いなぁ…美味しいんですか?」

幼姉「さぁ?ワタシも味は知らないわ。食べられるのは知っているけど」

「毒味やらすか」

幼姉「先にワタシが味見するから。頭の先から尾鰭まで」

幼妹「全部!?」

幼姉「ワタシもお腹空いちゃって」

上妹「自由だ…」

下妹「そんなに食べられるんですか?」

幼姉「ワタシ大食いキャラじゃないのよ?流石に無理」

「そもそも捌けるんですか」

幼姉「余裕よ」

上妹「スゴい自信だ…見習おう…」

478 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/25 23:53:00 oEkxOUgw 103/201

「まさか本当に目の前で解体ショーが始まるとは…」

「こんなに出来るのに…彼氏どうして出来ないんだかね」

幼姉「余計なお世話よ。……何でもやっちゃうからかしら」

上妹「男の人の方が遠慮するかも、ですね」

下妹「立つ瀬が無い、って事?」

幼姉「ある程度欠点がある方が……成程」

幼妹「姉さんの欠点……あるの?」

「無い。本当に何でも出来るし、常識破りな事するけど中身普通の常識人だし」

幼姉「ちょ、ちょっと挙げてよ欠点」

「ん~……完璧過ぎる所?」

幼姉「……一瞬欠点あって良かったって喜んじゃったじゃない。それ欠点じゃ意味無いでしょ」

479 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/26 00:03:48 GVzTBm3M 104/201

「ま、まぁその、お姉さんの方から告白されたら、断らない人なんて……」

幼姉「本当に?じゃあ兄くん、付き合ってくれる?」

上妹下妹幼妹「!?」

「え、そ、その……」

幼姉「ふふ、分かってるわ。貴方は断る事」

「へ?」

幼姉「冗談よさっきのは。だから安心して、ね?」

「あ、あぁ…どうも」

(この人に嘘とか絶対通じないな…)

上妹(この言葉、私達全員に向けて言ってる…?)

下妹(お姉さんには、気持ち全部読まれてるのかな…)

幼妹(よ、良かった…完全敗北するかと思った…)

(……姉さん。今の、冗談半分だよね。半分くらい、本気だったよね)

482 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/28 22:09:21 gR8QRN6c 105/201

幼姉「まあまあ、今は食べましょう」

幼妹「う、うん。……全部カジキ料理だけど」

幼姉「やっぱり大きかったわ」

「そりゃそうでしょが」

下妹「……貴重な体験だよね!」

上妹「無理にフォローしなくていいから下妹ちゃん」

「でも一生に食えるかどうかだぞ」

上妹「そうだけど…」

「ていうか一生分じゃない?」

「確かに」

483 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/28 22:09:53 gR8QRN6c 106/201

「いただきます…うん、美味い」

下妹「うん!」

上妹「美味い…」

幼妹「流石姉さん」

「でも魚ばっかってのも…」

幼姉「オツな物でしょ」

「ソウダネー」

幼姉「心を込めてくれる?」

「いやほんと量多い…」

幼姉「確かに込められてるけど」

「無理して食べなくても、スタッフが美味しくいただいてくれるって」

「何処のグルメ番組?」

484 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/01/28 22:10:27 gR8QRN6c 107/201

幼姉「貴方達はこの後どうするの?また遊ぶの?」

「だったら何さ」

幼姉「別に駄目って言ってる訳じゃ無いから。楽しんできなさい、ってだけ」

幼妹「うん、姉さんも頑張って」

幼姉「これ以上頑張らないと駄目だなんて…」

「じゃあ、よく頑張った、なら良いんですか」

幼姉「ん?…微妙」

「微妙…」

幼姉「やりたいからしてるだけ。褒められたくてやってる訳じゃ無いの」

「我が姉ながら立派すぎて何も言えない」

485 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/02 00:10:38 3ErONaw. 108/201

「はい、ご飯を食べ終えたワタシ達の目の前にあるのは?」

幼妹「卓球だけど」

上妹「やるんですか」

下妹「良いんですか」

「……止めない?」

「なんでさ」

「俺、苦手だし」

「じゃあ、兄だけ休めばいいんじゃないかな」

「…どうなっても知らないからな」

「?」

486 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/02 00:57:01 3ErONaw. 109/201

(ふっふっふ…卓球!それは、白熱の競技!飛び散る汗、はだける肌!)

幼妹「お姉ちゃん、何笑ってるの…」

上妹「そっちからどうぞ」

下妹「何時でも良いですよ」

「そう?なら…」

(ワタシは見る!たわわに実る二つの巨峰の先に生えし赤き山を!)

「目指せ桃源郷!ピーチスマッシュ!」カコン

幼妹「何それ。……って」

 パコォン

上妹「……決まった」

「……すっごいキレイなスマッシュが飛んできたんですけど」

「だから言ったんだ、どうなっても知らないって」

「ワタシ聞いてない…」

487 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/05 17:09:51 ULBOGBBw 110/201

(だがしかし!ワタシの目的は勝つ事じゃない…あくまでも美麗なる山々の景色を眺める事…)パコーン

(その為なら、あえて下妹ちゃんに打たせ、体を動かさせる!完璧な作戦!)パコーン

(…うん、さっきから上妹ちゃんの所しか行かないし、上妹ちゃんしか打ってないし)パコーン

「…球速くて見えないんだけど」

上妹「加減出来なくて」シュッシュッ

「やる気満々だよ素振りしてるもの」

幼妹「打ち返せてないのお姉ちゃんだけだよ」

「逆に何で打ち返せるのかな妹くん」

幼妹「え、見えないの?」

「何その動体視力いつ鍛えたの?」

「本気でやらないとまずいぞ」

「本気でやってますってば」

「さっきから視線が球に向いてないんだけど」

「気のせい気のせい超気のせい」

488 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/05 17:10:30 ULBOGBBw 111/201

「ピンポン球幼馴染にぶつけていいんだぞ」

上妹「死ぬかもしれないのに?」

「死ぬとかピンポン球の威力じゃないんだけど」

下妹「球が壊れちゃうから駄目だよ」

「だからどんな威力よ」

幼妹「こっちだって本気を…」

「そしてアナタはどうしてそんな強いんですか。やった事ある?」

幼妹「無いけど簡単だよ?」

「…………」

「うん、気持ちは分かるぞ。俺も同じ気持ちを味わった。姉妹揃って強すぎ」

下妹「そうかなぁ」

上妹「兄貴が弱いだけだって」

「…………」

「なるほど」

492 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/10 00:34:57 avqwOWpw 112/201

「…このままやってても、ワタシじゃ相手にならなそうなんで…兄!カモン!」

下妹「!」

「この二人の相手し続けてる俺がお前に負けるとでも?」

「ですよねー」

下妹「ほっ…」

「…ところで兄、さっきの台詞の前半部分もっかい言ってみて痛たたたごめんなさい」

「…そうだ。ちょっと上妹下妹、二人でラリーしてくれ」

上妹「?別に、いいけど」

下妹「でも、妹ちゃんが…」

幼妹「大丈夫です、姉とするので」

「いやちょっと待ってあ゛ぁ゛~~」ズルズル

493 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/10 00:41:44 avqwOWpw 113/201

上妹「…幼馴染さん、逝っちゃったけど」

「あぁ、逝ったな」

下妹「…ニュアンスが…?」

上妹「でもさ、ラリーなんて見て何か意味ある?」

「いや、見たくなって」

下妹「じゃあ、頑張ろっ!お姉!」

上妹「ま、まぁ…頑張るけど…」

(さぁ…始まるぞ…世界チャンピオンもビックリなラリーが…)

494 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/10 00:53:18 avqwOWpw 114/201

 そのとき、不思議なことがおこった。

上妹「…っ!」

下妹「…っ!」

 姉妹共に凄まじく鋭い目付きと共に、目に止まらぬ速さでラリーをし始めたのだ。

「すっ、すげぇ…」

「何だよあれ…」

「何あれ、テニプリ?」

「いや、リズム天国ゴールドだな」

「ワザマエ!ゴウランガ!」

 沸き立つ観客の声!一進一退の攻防を続けてお互いに一歩も引かない姉妹!勝つのはどちらだ!

「…………何してんだ、父さん、母さん」

「解説」

「分かりやすいでしょ」

「邪魔」

「オーマイガッ!」

495 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/10 01:02:30 avqwOWpw 115/201

「水臭いじゃあないか兄ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

「うるさっ」

「二人で寂しかったわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!何時もの100分の1位!」

「全然平気じゃないか。て言うかいつも寂しがってないだろ」

「いやね兄、流石に家族水入らずで泊まった方が楽しいでしょ」

「確かに母さんとだけでも楽しいが、皆揃ったらもっと楽しいからな」

「…………」

「どうしたのよ、兄」

「いや、急にまともな事言い出したから、気持ち悪っ!と思って」

「マジ兄ドイヒー!」

「こんな子に育てた覚えしか無いわ!」

「しか無いんかい」

496 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/10 01:11:14 avqwOWpw 116/201

「しっかし、あんな高速でラリーするんだなぁ」

「思い出すわぁ…あの激しい夜の事…」

「止めろ、マジで止めろ」

「何を言うんだ兄、そのお陰でお前に妹が出来たんだぞ」

「親のそんな話聞きたくないわ」

「何言うのよ兄、これは口伝として代々受け継がれてきた物なのよ?」

「何てクソな口伝だ」

「当代から語り継ぐ事を決めたんだ」

「つまりあんたらがついさっき決めたって事だろが」

「こんなに話を分かってくれる子に育って良かったわ」

「分かりたくなかったよチクショウ」

497 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/10 01:30:25 avqwOWpw 117/201

「よし、いい暇潰しになった。兄、後は好きなだけイチャイチャしててくれ」

「めんどくさいから略すけど、幼妹ちゃんには手を出しちゃ駄目よ。中学生だから」

「出す訳ないだろって言うか人の名前めんどくさいとか言うな」

「でも、逆に襲われたら役得だと思うんだぞ!」

「ゴメン殴っていいかな」

「大丈夫!世間の評価とか気にせず禁断のマイロードを突き進むのよ!」

「別にお前が未成年、妹に手を出すクソ野郎でも息子だから守ってやるぞ!」

「誰がクソ野郎だ」

「あ、もし禁断の関係になったらその時どれだけ気持ち良かったかぐふぉ!」ドゴォ

「いっぺん死んでみる?」

「ひぃ!死にたくないィィィィーーーー!逝きたくないィィィィーーーー!」

「でも!今父は泣いてるんだ!」

「キラ違いだろ」

499 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/11 01:07:12 vwzxYxHM 118/201

「あんの夫婦は全く空気読んでくれないんだからなぁ……」

「ソッスネ」ゲッソリ

「うわぁ何があったんだ」

「妹がハッスルしすぎて疲れて糸が切れたみたいになったから、部屋で寝かせてきた」

「そ、そうか…妹ちゃん、遊びも勉強も全力でやるタイプか」

「そうそう…。ちょっとワタシもジュース買ったら部屋帰って寝てるからしくよろ」

「はいよ」

(という事は、上妹と下妹の三人になるのか……久々な感覚なのは気のせいか?)

500 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/12 20:25:27 RDorXRqY 119/201

上妹「はぁ…はぁ…」

下妹「はふぅ…疲れた…」

「いやぁ俺のワガママで悪いね。ほらオレンジジュースとカルピス」

上妹「…オレンジで」

下妹「じゃあカルピスちょうだい」

「はいよ」

上妹「さ、流石に下妹ちゃんの得意競技…疲れた…喉渇いた…」

下妹「本気で打ち合って……って、お兄がやれって言うから」

「俺は高速でやれとまでは言ってません~」
     タマ
上妹「その命ラリーしてあげようか」

「やめてバターになる」

下妹「お兄バター……」

「やめろ背筋凍る」

501 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/12 20:26:09 RDorXRqY 120/201

上妹「あのさ、ちょっとだけ外行かない?暑い……」

(汗だくで着物張り付く位だしなぁ…)

「寒いぞ。上着取りに行った方が……」

下妹「ねぇ、だったら部屋の露天風呂に行った方が良いと思うよ」

上妹「あぁ…そうだね。すぐ汗流せるし」

「……着物タイムももう終わりか」

下妹「お兄、見たいなら買わないと」

「高い追加料金ですこと」

上妹「別にわざわざ買わなくたってさ」

「馬鹿野郎!もっとお前らに似合う着物着せたいだろ!」

上妹「そ、そう……ふ~ん、そんな事考えてたんだ」

上妹(いっつも私達の事ばっかり……ふふ)

502 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/15 20:58:37 cA/Oc3Vk 121/201

上妹「はぁ…夜風涼しい…」

下妹「星、綺麗…」

上妹「そうだね…」

下妹「お兄もこっち来ようよ、お風呂に浸かってないで」

「俺は寒いんだ」

上妹「まぁ、私達と違って動いてないし…」

下妹「じゃあ、お兄も激しい動きをすれば」

「何しろって言うんだこんな寒空の下で」

上妹「……な、殴りあい」

「やだわ絶対」

下妹「……その、えっと…///」

「一体ナニを言おうとしたんだ」

505 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/16 11:32:19 8n1Sw6KE 122/201

「そもそもどうして俺は一緒に入ってるんだ」

下妹「嫌だった?」

「全然嬉しいけど毎回気まずい」

上妹「何それ」

「毎日一緒に入ってると、成長具合が良く分かるからな、うん」

下妹「身体の?」

「身体の」

上妹「……どうせ成長してないし」

「背とかの話だから」

上妹「まぁ…で、妹と入ってて緊張でもしてんの?」

「あのね、年々色っぽくなってきてんのよ君達。身内でも緊張するわ」

下妹「じゃあもっと緊張するかも」ムギュ

(わぁ色々と柔らかい)

511 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/19 00:36:54 ENHK9PHw 123/201

(ふっ…もちつけ俺…こんな場面何回も無かった…だから全然落ち着けなばばば)

下妹「お兄、身体固いね…」サワサワ

「そりゃ鍛えてますからていうかくすぐったい腕止めて」

上妹「無駄に鍛えてるよね」サワサワ

「何で上妹も腕触るんです」

上妹「良いじゃん別にさ。減るもんじゃないし」

「今猛烈に俺から何かが減っていってる」

上妹「じゃあ大丈夫」スリ

「何故俺の胸に頬擦りするの」

下妹「お姉ずるい!」スリスリスリスリ

「だからくすぐったいんですけど」

513 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/19 01:26:55 ENHK9PHw 124/201

(不味い…非常に不味いぞ…何が不味いってこのままだと俺喰われる気がする所がだ)

上妹「やっぱり、落ち着く…」ギュウ

下妹「昔から隣にあった抱き枕だもんね」ムギュ

(下妹は危険だ…この子平気で一線を全速力で助走して高く軽やかに飛び越えそうだもの)

(上妹は…下妹が動けば絶対動く…逆に自分から攻める事は少ない……やはり、優先すべきは)

「…そろそろ離れてくれよ。熱くてのぼせる」

下妹「じゃあちょっと上がろっか」ギュー

「離れる気は」

上妹下妹「無し」

「ありがとう息ピッタリのコメントくれて」

(ここまで好かれるとか俺逆に誇って良いんじゃないのって気になってきた…)

516 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/22 02:12:01 NI7O7r9. 125/201

下妹「~♪」

「もう汗流せただろうし、上がるか」

下妹「嫌」

「何故に」

下妹「だって、お兄一緒に寝てくれないんだもん」

「…う~ん、分かった分かった」

下妹「!やったやった。お姉も一緒にね」

上妹「えっ……じゃあ、その……うん」

(結局か…ふかふかのベッドで手足伸ばしながら一人で寝てみたかったなぁ…)

517 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/22 02:36:15 NI7O7r9. 126/201

「で、だ」

「なんすか~?」

「いやね、風呂から上がったらお酒飲んでる知り合いいたから」

「呑んでないっすよ~うへへ」

上妹「顔真っ赤なんですけど」

下妹「それより!未成年で飲んじゃ駄目です!」バッ

「んん~?いやぁいい身体してますね~……ZZZ」グー

「……何で飲んでたんだ」

上妹「さぁ」

下妹「そもそもお酒何で置いてるの」

「さぁ…とりあえず、運んでやるか…酒くさっ、どんだけ飲んだんだ…」

518 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/22 02:51:26 NI7O7r9. 127/201

幼妹「……」スゥ

上妹「妹ちゃんは…普通に酒臭くない」

下妹「臭かったらスゴいよ、悪い意味で」

「…幼馴染は寝かせたし、もう寝るか…何か疲れた」

下妹「お休み~…」

「この子既に俺のベッドに入り込んでる」

上妹「ふかふかのベッドで兄貴と一緒に寝たかったんじゃない?」

「下妹だって十分ふかふかなのにグボォ」ドゴォ

上妹「ごめんねカチカチで」

「じゅ、十分上妹だって柔らかいぞ…ゴフッ」バフッ

上妹「吐血したみたいな音出しながらベッドに倒れ込まないでよ」

「まぁまぁ…ほら、上妹も」

上妹「……ん」

520 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/26 02:02:42 n9uEfKmg 128/201

(………………。暑い…)

下妹「くぅ……」

上妹「ん……」ギュ

(抱き付いてるのは上妹か……誰か助けて、腕が折れそう)メリメリ

(……一か八か、くすぐってみるしかない…離れるか腕がへし折れるか、二つに一つ)サスサス

上妹「んふっ……」パッ

(よっし、俺の腕は助かっ――)

上妹「む…」ヒュッ

 バッチーン

(……代わりに顔面をハエを叩く様にしばかれた。鼻が折れるかと思った)ヒリヒリ

521 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/26 02:22:16 n9uEfKmg 129/201

(とりあえず、何かもっかい風呂に入ろうかな…この汗じゃ寝れないしなぁ…)

(上妹と下妹には悪いけども、俺はお前達を起こさない様に戦線離脱だ)ソローリ

下妹「んにゅ…お兄…」

「!」ビクッ

下妹「ん~…それはお姉じゃないよ、金剛力士像だよ……」

「見間違える訳ないだろどんな夢見てんだ」

(あっいっけね、つい口に出しちゃった)

上妹「ぐぬ…誰が仁王像よ…」

「姉妹揃って同じ夢見てるとは何事か」

522 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/27 00:40:56 Hc5hMSQQ 130/201

「はぁー、こんなに風呂に入るとは思わなんだ」

(う~ん、しかし、露天風呂って良いなぁ~…星も見えるし)

「満月がキレイだし…」

 カタン

「…ん?…………んん?」

「……やぁ」

「………………どうしてそんな所に隠れているのかね」

「あの…多分、何か酒みたいなの飲んじゃって、酔っちゃって、気付いたら全裸で溺れてました」

「どういうことなの…」

「…でね、タオル…取ってきて…巻いてないんです」

「その背中を見れば分かります」

「じゃあ取ってきてくだせえ…!寒い…!」

「急ぎますっ!」

523 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/27 01:14:59 Hc5hMSQQ 131/201

「あ゛ぁ゛~~~……生き返る……」

「……そりゃよござんでしたね」

「?何でこっち向かないのさ」

「あのね、妹ならともかく赤の他人よ?気を使うに決まってる」

「へぇ、兄なら見慣れてるもんだと」

「人を何だと思ってるんだ皆…」

「…………」

(あばばば……何で混浴してるのワタシ……ヤバイよヤバイよヤバイよ)

「……なぁ」

「ん、何さ」

「別にお前風呂浸からなくてもよくね?」

「はい?」

525 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/27 01:42:39 Hc5hMSQQ 132/201

「いや、だって…俺、汗かいたから入ってるけど、お前違うだろ」

「いや、別に入っててもいいじゃんか」

「なら別に同じ所に入る必要なくね?」

「良いじゃん露天風呂入っても。何?出てけと?」

「……後から入ったの俺だし、俺が出ていくよ」

「…ワタシは気にしないけど?兄が入ってても」

(ふぉっふぉぉぉぉぉぉ?!??!?な、何ほざいとるかワタシはぁ!?)

「い、いやね、俺が気を使うんですけども」

「気にしない気にしない」

(お前が気にしろって話だよ!だ、駄目、緊張しすぎてワタシ超余裕ですけど?みたいな発言がががが)

「……まだ酔ってる?」

「そうかもね~…うぇ、気持ち悪い…」

(えぇえぇ酔ってるよ雰囲気に酔ってるってか呑まれてるよ酒は飲んでも飲まれるな!ってか)

(…何かブツブツ聞こえるし、酔ってるなこりゃ)

526 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/28 20:58:11 .ogNR2mM 133/201

「ほら兄、こっち来なよ。昔一緒に入らなかった仲でしょ」

「うんそうだな入ってないな」

「そっちが来ないなら…」スッ

「!?」

「兄、背中広いねぇ……」ギュ

(何か後ろから手が伸びたと思ったら、抱き付かれた。あれ?つまりどういうこと?)

「ん~あったかい……ずっとこのままでもいいなぁ…」スリスリ

(しかも背中に頬擦り!?)

「んふふ……兄」

「な、何だよ…」

「ワタシ、昔から兄のこZzz~……」

「そこで寝るんか~い。……いやあの起きてお願い着替えさせるとか無理なんだおいマジで」

528 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/28 23:03:49 .ogNR2mM 134/201

ー朝7時頃ー

下妹「ん~……お兄…?」

上妹「……居ない?」

「どうしたのですか我が愛しき者達よ」

上妹「うわっ…何その口調」

「お気になさらず」

下妹「お、お兄…?普通で良いよ?」

「普通とは何でしょう?一体何をもって普通と呼ぶグフォア!」

上妹「元戻れ下妹ちゃんが怖がってるでしょ」

「ふふ…これもまた愛…」

上妹「……どうしよう、兄貴が気持ち悪い…何これ」

下妹「お兄がおかしくなった…」

530 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/28 23:18:27 .ogNR2mM 135/201

「ん~…ふぁああぁぁ……頭痛い…昨日何あったっけ…」

幼妹「…はっ!…あっ、家じゃない…はっ!皆さんおはようございます!」シュバ

下妹「そ、そんなキビキビ動かなくても」

「そうだよ…頭に響くから大声出さないで……痛い……」

上妹「昨日お酒グイグイ飲んでましたよ」

「ま、マジすか……何で飲んだんだろう…昨日のワタシに問い詰めたい……」

幼妹「…あれ?お姉ちゃん、昨日と服違うよ?」

「」ビクッ

下妹「もしかして、酔ってる間にお風呂に入っちゃった、とか」

「」ビクッ

上妹「…兄貴、何か知ってる?」

「いいえ何も?」

上妹「吐かないと吐く事になるけど」

「勘弁してください本当に知らないです」

上妹「…ふ~ん」

531 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/28 23:44:37 .ogNR2mM 136/201

「ちょ、とにかく、み、水…」

「どうぞ」

「早いよ。…ありがと」

(……言えない。昨日の事は誰にも言えない)

「……兄、後でちょっと」ボソッ

(ヒィッ!?)「はい」ボソッ

幼妹「ん~~……それにしても、よく眠れました」

下妹「お布団ふかふかだったもんね」

上妹「疲れも取れたし、楽しかったな」

下妹「うん、そうだね」

幼妹「では、チェックアウト、ですね」

532 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/02/28 23:57:52 .ogNR2mM 137/201

「…兄」

「何でしょう」

「……着替えさせたの、兄だよね」

「男の私が着替えさせるなどとその様な事があろう筈がございません」

「…見たから、そんな口調なんじゃないの……?」

「違います」

「本当に…?」

「本当に違います」

「ワタシの目を見て言ってよ…」ジッ

「……ち、違います違うんです違うんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!」ダッ

「あ、頭痛いから叫ばないでってどこ行くの兄~……」

534 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 00:33:04 EdLQx0n6 138/201

「皆に言うよ~…!」

「……!」ピタッ

「あること、ないこと、適当に~…」

「………!!」ダダダダッ

「それだけは勘弁してください」ザシャア

「スライディング土下座…!?」

535 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 00:41:14 EdLQx0n6 139/201

「んく…ぷはぁ…たまにはペットボトルの水もいいね」

「左様でございますか」

「で、兄」

「はい」

「……見た?」

「見てないです」

「じゃあ着替えさせてない?」

「着替えさせました」

「見ないで?」

「目を開けたら死ぬと思えと考えながら、変な所触らないように頑張ったんです」

「……前は見てない、と」

「はい」

536 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 00:57:57 EdLQx0n6 140/201

「…まぁ、後ろはいっか。前見られたら責任追及する所だったよ」

「責任?」

「もうお嫁にいけない、どうしてくれるんだ、って」

「そもそも年下の巨乳を揉みしだきたいと思ってる奴が嫁にいける訳ブベラッ」ゴスッ

「そこは『俺が貰ってやるよ』、とか言えないの?」

「やだよ下妹の身が危険過ぎるから」

「……………い、い、い……一生!も、揉まない、って言ったら……?」

「それ言うのにそんなに躊躇ってる奴の言うことは信用出来ない」

「じゃあ……。………」

「…幼馴染?」

「……身体だけの関係でもいいから兄と一緒に居たい。……って言ったら、どうする…?」

「!?い、いやそれは、何て言うんだ、うん。そういう関係は、駄目だと思うな!」

「…だよね!もちろんアレだから!」

「だな、冗談だな!よぉし皆の所に早く行くぞ!」

「行こう行こう!」

537 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 01:05:25 EdLQx0n6 141/201

「……あ!兄!」

「はいはい何でしょ――」

「……」チュ

「………?………!?」

(えっ!?な、何が起こったんです!?ほ、頬にき、キスされてなかった俺!?)

「兄……」ボソッ

「は、はひっ」

「本気だから……」ボソッ タッ

「…………………………。嘘…………………だろ………………?」

538 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 01:19:23 EdLQx0n6 142/201

「」ポケー

上妹「……何か、帰ってきてから兄貴が抜け殻状態なんだけど」

下妹「どうしたんだろうね……。………」

上妹「…下妹ちゃん?」

下妹「……今だったら何しても」

上妹「そういうのはやめよ」

下妹「何想像したのお姉?」

上妹「え、いや、その……///」

下妹「お姉ったら、やらしいんだ~」

上妹「うんほんとゴメン下妹ちゃんには言われたくない」

下妹「べ、別に違うもん。ただお兄へと向かうベクトルが縦横無尽に動き回るだけで」

上妹「動きすぎだと思うよ、多分」

541 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 06:13:59 EdLQx0n6 143/201

下妹「う~ん……お兄、お兄?」

「」ボー

下妹「……えい」ムニムニ

「」

下妹「頬引っ張ったのに全然反応無し……むぅ」

上妹「壊れたテレビみたいになってるから、叩けば治るかも」

下妹「そういうの止めようよ」

上妹「じゃあ全力で揺さぶる。……お~い、兄貴~」ユッサユッサ

「」ガックンガックン

上妹「……ジャイアントスイングでもしようかな」

下妹「家の外投げ飛ばしそうだから駄目」

543 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/12 21:08:09 EdLQx0n6 144/201

上妹「仕方ないなぁ……」

下妹「どうするの?」

上妹「風呂に落とす」

下妹「お兄が溺れる!」

上妹「大丈夫、少し溺れさせた後、ちょっと上げて少し溺れさせて……」

下妹「水攻めの拷問!?」

上妹「だって、反応ないし」

下妹「……色仕掛」

上妹「無し」

下妹「うむむ……」

547 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/18 02:18:49 WfISJHmc 145/201

「のあああああああああああああああ!!」ガターン

上妹下妹「!?」

「うおおおおおおおおおおおおあああああああ!!」バタバタバタバタ

上妹「……何、あの……何?」

下妹「……何だろね」

下妹(お兄、何悩んでたのかなぁ……)

上妹(兄貴、大丈夫かな……色んな意味で)




548 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/20 03:48:04 SRZYkm1U 147/201

―翌日―

「はぁ……」

悪友A「どうした兄弟。目にクマリンコ出来てるぞ」

「何だクマリンコって」

悪友B「眠れなかったのかいマイブラザー。そういう時は空から降る熊の数を」

「羊数えさせてくれ」

悪友C「旦那、クマリンコって言うのは」

「別に言わなくていい」

悪友D「大将」

「何だ、ってか呼び方統一して」

悪友D「ふふっ、呼んでみただごめんなさい殴らないで助走する準備しないで」

「こっちは本気で悩んでるんだよ……」

悪友D「どうやって妹と結婚出来あすんませんコークスクリューは待って」

554 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/21 20:39:50 G3FiSfL. 148/201

「へいへいへ~い、何悩んでんだ~い」

悪友D「この世の女をどうやって侍らせるかコォン!」バギャ

「いっぺん死んでみる?」ゴリゴリ

悪友D「あれも愛、これもあい……」

悪友C「Dがやられたようだな」

悪友B「奴は兄の友の中でも(笑いが)最強」

悪友A「マジ兄パネェ」

「ちゃんとやれよ」

「で、何の悩み?」

「ん、いや……まぁ」

「?」

555 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/24 00:55:54 C.1iSMYg 149/201

「まぁ何でもいいからこれどうぞ」

「何だこれ……ふりかけ?」

「拾った」

「どこでだよ。そんなもん渡すな」

「食え」グイグイ

「いや、ちょっ、お腹壊すからやめゲフェッ!うぇっ!」

「ウィーーーーーーー!エイドリアーーーーン!」

悪友A「流石姉御だ、統一性が無いぜ」

悪友B「よし、この後は勝利のメイクラブが良いと思います」

「めいくらぶ?」

悪友C「何じゃそりゃ。さつきクラブは無いの?」

悪友B「そんな隣にあるやつじゃないから」

悪友A「じゃあ育児関係の本か」

悪友B「こっこくらぶの続刊じゃないから」

556 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/24 01:07:08 C.1iSMYg 150/201

悪友B「説明しよう、バッドアスブラザーズ。メイクラブっていうのは」

「シェア!」シュッ

悪友B「ぶごぅ!」メキャ

「おー、ナイス延髄蹴り」

悪友C「Bの霊圧が……………消えた?」

悪友A「なぁB。バッドアスって何だ」

悪友B「」

悪友A「キレイな顔してるだろ……気絶してるんだぜ?これ……Dも」

悪友C「B曰く、何かスゲェ!マジパネェ!ぐらいの意味の、英語圏のスラングとか何とか」

悪友A「マジか」

「ちょっと位俺の心配してくんない?」

悪友C「大将なら平気だろ。何かあっても主人公補正でいい方向に向かう」

「そんな補正無いんですけど」

悪友A「美人の妹が二人居てどっちもブラコン拗らせてる時点で補正受けすぎマジ失せろ」

「何でそこまで言われなきゃなんないんだ」

557 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/24 01:24:15 C.1iSMYg 151/201

「ぐぇぇ……気持ち悪い……いや待ってマジヤバい汗止まんない」

「ふっふっふ……効いてきたようだな……」

「お前何入れたんだマジで……」

「知んない。何か姉さんがくれた。面白い事になるとか言って」

「確かに面白い絵面だろうなぁ……!」

悪友A「ぶひゃひゃひゃ、イーーッヒッヒッヒ、ウェヒヒヒ!」

「オデ、オマエ、モグ」

悪友A「もぐ、って何アッーーーーーー!指ちぎれる!」

悪友C「授業始まるぞー」

「あーい」

悪友B「うーい」

悪友D「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ェ゛イ゛!!」

「俺ちょっと保健室行ってくる……覚えとけよ幼馴染ぃ……!」

「刹那で忘れちゃっ痛い痛いヘッドロック止めて」ギリギリ

559 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/26 01:36:01 .92VRG4E 152/201

―昼休み―

「……」カラカラ

(まさか、お昼になっても帰ってこないとは……)

「よっ、やってる?」シャ

「……何だ、幼馴染か」

「何だって何さ、こっちは一応心配してたのに」

「別に何ともないっての」

「なら帰ってくればいいのに。兄、授業サボらないタイプでしょが」

「たまにはそんな日だってあるのさ……」

「はあ」

「という訳で、俺はもう帰る。…でも出来ればカバン取ってきて欲しい」

「……あーい。取ってきてあげますよ。後で何か奢って」

「今朝のふりかけでプラマイゼロだバーロー」

「ちぇ」

560 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/26 19:53:23 .92VRG4E 153/201

「……で、何でお前も自分のカバンあるの?」

「サボる」

「授業出ろよ」

「いやいや、一人帰らせてとんでもないことにでもなったら、妹ちゃん達に合わせる顔ないし」

「とんでもないことって何だよ」

「いや、適当に言っただけなんすけど」

「そうかい。…………」ダッ

「ダニィ!?走って帰るの!?スターーーーップ!!」

561 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/26 21:54:10 .92VRG4E 154/201

上妹「で?」

下妹「どんな目に遭いたいですか?」

「その胸の中で窒息したい」

上妹「分かりました」

「上妹ちゃんじゃなうぐぐ」

下妹「お兄、どうなったのかな……」ガチャ

上妹(まさかあんな事とかこんな事に……!?)ゴクリ

下妹(まさかあんな事とかこんな事に……///)ゴクリ

上妹「……どうして顔赤いのかな、下妹ちゃん」

(ワタシも今顔赤いんだけどナーもうすぐ青くなると思うけど。うん死ぬ)バンバンバン

564 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/27 00:12:28 mA/PTUCY 155/201

上妹下妹「ただいま」

「お邪魔します……」ゼヒィ

上妹「兄貴は……部屋かな」

下妹「急いで確認しようそうしよう!」

上妹「ちょっ、待って下妹ちゃん」ガシッ

下妹「ん?何?」

「あれ?何でワタシの腕を掴むのかな」

上妹「まずはこの人に生け贄……犠牲になってもらおうって」

「言い直す意味あった?」

下妹「うーん……じゃあ、罰として」

上妹「よしオッケー」

「あーれー」ズルズル

「痛たたたたたたた階段で引きずらないで歩かせて」

565 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/27 01:01:46 mA/PTUCY 156/201

「うぅ……お尻が痛い……腕も痛いし頭痛も痛い」

上妹「じゃあ大丈夫ですね」

「この姉妹容赦無し」

下妹「幼馴染さんだけですから」

「ワタシもまた、特別な存ざ」

上妹「早く確かめて下さい」

「はひ……」

566 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/30 22:46:14 KFHhwKlk 157/201

「はぁ~……兄、寝てる?おーい……」

――――
――


上妹「はぁ……」

下妹「幼馴染さん、イタズラし過ぎだよね」

上妹「あの人悪ノリが酷いから……」

 のあああああああああ!?

上妹「!?」

下妹「な、何?」

上妹「兄貴に何かあったのかな……開けよう!」ガチャ

567 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/30 22:53:18 KFHhwKlk 158/201

上妹「……………………」

下妹「……あれ、わたしの目がおかしいのかな」

「……兄が……ちっさい」

小兄「……」チョーン

上妹「そんな漫画みたいな事が現実に起こるなんて……」

「姉さんの技術力が凄すぎてよく分かんない」

下妹「……」ジュル

上妹「今ジュルって言った!?」

568 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/30 23:03:20 KFHhwKlk 159/201

小兄「取り合えず……上妹」

上妹「な、何?」

小兄「幼馴染を俺の代わりに眠らせてやってくれ」

上妹「ん」

「ちょっ」

小兄「ついでに下妹から俺を守ってくれ」

下妹「別に変な事しないよ!ただちょっと夜の語らいを」

小兄「夜を入れる意味は」

上妹「取り合えず幼馴染さんベアハッグで」

「せめて下妹ちゃんにしてほしぐあああああ」

小兄「言い残す事はそれだけかあぁん?」

「す、すみませんでしたあああああぁぁぁぁっーーーーーーー!!」

569 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/30 23:25:55 KFHhwKlk 160/201

下妹「~~♪」ムギュ

小兄「パネェぜこの空間」

「あぁ^~~見てるだけで心がぴょんぴょんするんじゃあ^~~~」

上妹「それよりお姉さんに電話」

「掛けますってば」

下妹「このままで良いのに」

小兄「俺が困る」

「……もしもし。……そうだけど。……マジすか……じゃあ」Pi

上妹「何て言ってました?」

「長時間は可哀想だから8時間にしといたよって」

小兄「長いじゃないですかーーーやだーーーーー!」

下妹「8時間……」シュン

上妹「落ち込まないの」

570 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/30 23:46:39 KFHhwKlk 161/201

「という訳で、8時間兄を弄り倒す事にしよう」

下妹「駄目ですこの子はわたしの子です!」

小兄「お前の兄だよ」

「しっかし……なっつかしいなぁ。兄ってちっさい頃確かにこんな感じだったよね」

上妹「昔の兄貴……」

下妹「昔はもうちょっとヤンチャだったよね」

「あぁ、穴掘って地球の裏側行くとか言ってたね」

上妹「5メートル掘って事件になったね」

小兄「出れなくなってな。何で俺そんな掘れたんだ」

上妹「あの時は下妹ちゃんが言ったからじゃなかった?」

下妹「言ったかなぁ……」

小兄「上妹も言ってたぞ」

上妹「えっ!?」

575 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/31 01:08:21 hit94tOg 162/201

「ところで兄、お姉さん三人に囲まれてる状況どう思う?」

小兄「別に何も」

「いや、何かあるでしょが」

小兄「俺がちっさくなっただけで、別に……」

下妹「幼馴染さん小さくなるんで薬下さい」

「兄の体内から取り出してくれたら何とか」

上妹「無いなら無いって言えばいいのに」

「まぁまぁ、小さくなるって事は、力が弱くなる……」

下妹「つまり、わたしたちに抵抗出来ない……!」

小兄「え、何する気ですか」

「何がいい?」

小兄「平穏無事に過ごしててくれ」

下妹「却下で!」

小兄「却下しないで」

576 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/03/31 01:15:07 hit94tOg 163/201

小兄「俺が抵抗する様な事はやめて欲しいんですが」

「折角くすぐり一時間耐久とかしようと思ってたのに」

小兄「殺す気か」

下妹「流石に思い切り抵抗するお兄を押さえるのは心苦しい……」

小兄「上妹一人居れば十分抵抗出来ないんだけど」

上妹「なるほど確かに。とりあえずぶん殴っていい?」

小兄「肉片にされるからあひひひひ!」

上妹「じゃあこうする」コショコショ

小兄「ちょっタンマ、死ぬ、笑い死ぬ」

579 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/04/02 02:27:04 8.V.AcTQ 164/201

下妹「幼馴染さん、妹ちゃんは呼ばないんですか?」

「この後何するかで呼ぶかどうか決まるけど」

小兄「妹ちゃん呼ばない状況ってどんなだ」

「R-18的な展開かな」

小兄「初めては好きな人に渡すって決めてるのよ!」

「清純派か」

上妹「兄貴、十八歳以上対象だからってそういう方面とは限らないんだけど?」

小兄「そうだな過激な暴力表現とかな」ガクブル

587 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/04/22 01:51:32 Ig88ObgA 165/201

「まぁまぁ、何かやりたい事無いの兄?」

小兄「やりたい事?」

「折角小さくなったんだから、何かその体でやりたい事とかさ」

小兄「全然無い」

「あっちゃー、そこは女湯合法的に堂々と覗くとか」

小兄「その手があったか!ってなる訳ないだろ」

下妹「いっつもわたし達とお風呂入ってるもんね」

小兄「二人が勝手に入ってくるだけで」

上妹「追い出せばいいのに」

小兄「一回やろうとしたら下妹に涙目で見られ、上妹からは殺気を感じたからな、うん」

「じゃあ今日は兄の代わりにワタシが」

上妹「半径一キロ位離れてくれたら良いですよ」

「それワタシの家の風呂に入ってろって言ってるよね」

上妹「もちろん」

「水風呂より冷たい」

592 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/04/26 02:16:02 giEkqQDs 166/201

「あ、そうだ、妹に見せたらどんな反応するかな」

小兄「ビックリして固まるんじゃないか」

上妹「夢だと思ったりとか」

下妹「驚き過ぎて倒れたりしたら……!」

「よし、そうなるかどうか確認しよ。もしもし」

小兄「お前質問する前から電話掛けてたのか?」

「はい、あなたのお姉ちゃんですよっと。とりあえずおいでよ兄ん家の家」

小兄「どうぶつの森みたいに言うの止めてくれる?」

593 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/04/28 22:21:49 /T7ycF9Q 167/201

「……えっと、妹、その~……大丈夫?」

幼妹「お姉ちゃん、今忙しいから」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

小兄「ちょっ、止めて、頭発火する」

下妹「い、妹ちゃん、落ち着いて!」

幼妹「落ち着いてますよ。落ち着いて可愛い子を撫でてるんです」ナデナデナデナデナデナデ

上妹「手の動き落ち着かせよう!ね!」ガシッ

幼妹「な、何するんですか!撫でさせて下さい!後生ですから!一生のお願いですから!」ジタバタ

(こ、こんな妹、初めて見た……)

594 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/04/28 22:42:36 /T7ycF9Q 168/201

小兄「え、え~っと、その……」

小兄(お、おいどうするんだ幼馴染。呼んだのお前だぞ何とかしろよ)

(知らね)

小兄(ふざけんなてめえ)

幼妹「上妹さん、下妹さん、この子兄さんに似てますけど、親戚の子でしょうか?」

上妹「え、あ、ま、まぁ、そう、かな?」

下妹「う、うん、確かに似てるよネー」

小兄(嘘つくの下手か!て言うか嘘つかなくていいのに!)

幼妹「そうですか……ねぇ、名前は?」

小兄「え、あぁ、えっと、その……み、皆、チビって呼ぶからそれでいいよ」

(それ昔の兄のあだ名……て言うかこの兄妹嘘つくの慣れてないなぁ)

603 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/05/09 20:39:20 S6uYMqxc 169/201

幼妹「う~ん……、チビくん、で良いの?」

小兄「気にしないから。……えっと」

幼妹「お姉ちゃん」

小兄「え」

幼妹「お姉ちゃんで良いよ」

小兄「……お、お姉ちゃん」

幼妹「はい! 何 !? 欲しい物あるならお姉ちゃんが――!!」

「はい落ち着こう。……妹、そんなに弟欲しかった?」

幼妹「だ、だって、お姉ちゃんしか居ないし……」

(なるほど~……。兄にコロッといっちゃったのはそういうのも……)

611 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/05/18 22:05:47 ElrhPA0E 170/201

幼妹「それに、兄さんは、上妹さんと下妹さんに優しくしてて」

「何だかワタシと姉さんが優しくしてないみたいな」

幼妹「いっつもふざけてばかりでしょ」

「返す言葉もございません」

上妹「ありましょうよそこは」

幼妹「それに姉さんは……姉さんは……」

「うん、まぁ……うん……」

下妹「せめて何か言ってあげて下さい」

小兄(家でもムチャクチャな人なんだろうな……)

613 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/05/19 01:08:00 k1lDp1S2 171/201

下妹「……じゃあ、今日は妹ちゃんが、もし弟が居たらしてあげたかった事、してみる?」

幼妹「良いんですか!」

小兄「あ、あんまり難しいのは」

幼妹「大丈夫大丈夫ちょっと撫で回したりするだけだから!」

「我が妹よ、奇しくもワタシそっくりの言動になっとるぞ。鼻息荒いし」

幼妹「えっ!?」

上妹「幼馴染さんみたいな根っからの変態と一緒にしちゃダメですよ」

「誰が根っからの変態か。これでも下妹ちゃん以外には普通なんだから」

小兄(同級生の女子の上靴の臭い嗅いでた奴が何を言ってるんだ)

620 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/05/23 22:50:10 6goXYo7Y 172/201

幼妹「えーっとえーっと、べ、勉強とか、一緒にゲームとか、背中とか髪とか洗ってあげるとか」

上妹「背中ダメ」

下妹「髪も駄目」

「勉強もダメ」

(小学校の勉強させられても兄困るだろうし)

幼妹「えーっと……じゃあ、ゲーム……」

「よしツイスターゲーム」

上妹「却下で」

小兄「トランプ。大富豪しよう」

下妹「トランプ?」

上妹「大富豪……?」

幼妹「じゃあそれしよっか!うんうんそうしよう!」

小兄(このテンション……やっぱり姉妹だな、これ)

621 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/05/23 23:21:11 6goXYo7Y 173/201

上妹「……あのさ」

小兄「何?」

上妹「加減して……」

小兄「やだね」

下妹(さっきからお兄に勝てない……)

(せめてゲーム全般素人な妹には手加減してよ兄……ん?)

幼妹「チビくん凄い!得意なんだ!強いな~!」ニコニコ

(むしろ喜んでる……)

小兄「友達とやってるから」

幼妹「友達かぁ。どんな友達?」

小兄「変」

幼妹「へ、変なんだ……」

(確かに変なのしかいない……ってワタシもその一人だった。てへっ)

626 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/02 20:50:03 MwhyCd9A 174/201

小兄「よし、あがり」

上妹「またぁ?強すぎ……」

小兄「例え相手が誰であろうと負ける気は無い」

下妹(お兄、素が出てるよ!)

幼妹「うぅ~……、ね、ねぇ、チビくん、勝つコツってある?」

小兄「勘」

幼妹「勘!?」

「勘て。勘で連勝て。舐めとんのかいワレェ」

小兄「勘で誰がどんなカード持ってるか確認してる」

「何?エスパー?マインドシーカー?」

下妹「むむむ……隠しても意味無いねそれじゃ」

上妹「いやいや嘘でしょ」

小兄「嘘」

幼妹「嘘なんだ!ビックリした……」

627 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/02 21:21:18 MwhyCd9A 175/201

「……飽きた」

幼妹「お姉ちゃん!」

「だってさ~……。何か別の無い?」

小兄「無い」

「そんな殺生な!」

上妹「実際、全然無いですし」

下妹「お兄は良く遊んでるけどね」

「何かゲーム機あるでしょ。この部屋に」

上妹「ありますけど……」

下妹「あれはちょっと……」

小兄「踊る事になるから」

幼妹「……踊る?」

「ま、まさか……」

628 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/02 21:31:03 MwhyCd9A 176/201

(兄、何であるの?)ヒソヒソ

小兄(めっちゃダンサブルしたかった。反省も後悔もしてない)ボソボソ

幼妹「踊るって、どうするんですか?」

上妹「……妹ちゃんは、スカート履いてるから、ちょっと」

下妹「踊るって言うよりね、跳ねるから」

幼妹「跳ねる……」

「チッ」

幼妹「お姉ちゃん何今の舌打ち」

「折角皆のパンチラ眺めすいませんすいません殴らないで妹」

上妹「幼馴染さん、床に寝てて下さい。その上跳ぶので」

「死ぬ!死ぬから!ワタシ女子よ女子!」

上妹「中身オッサンが足りませんよ」

「オッサンじゃねーやい!ちょいエロオヤジだい!」

小兄「不純物」

「ちょっとやめてそれ意外と傷付く」

629 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/02 21:41:10 MwhyCd9A 177/201

下妹「えっと……DDR、だっけ」

上妹「そうそう、兄貴が死ぬ程上手くて……」

幼妹「兄さんが居たら、どんなのか分かったのに……何処居るんですかね?」

上妹「さ、さぁ~?」

下妹「と、時々あるんだよネー」

小兄「未知への遭遇状態だと思うよ、うん」

(マジサーセン)ボソッ

小兄(元戻ったらお仕置きしないとなぁ……)ヒソッ

「ヒェッ」

幼妹「何?」

「何でもございません」

小兄「……やっていい?」

下妹「え」

上妹「ど、どうぞ?」

小兄「じゃあやる」

630 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/02 21:51:21 MwhyCd9A 178/201

ダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカ

上妹「うわぁ……」

下妹「うわぁ……」

「……何これ?」

幼妹「う、浮いてる……」

小兄《ダブルプレイ中》ダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカ

上妹(こういう無駄なスキルが無駄に高い所、お母さんとお父さんにそっくり……)

下妹(これ見たらお母さんとお父さん喜ぶだろうなぁ……で、即完全にコピーしそう……)

幼妹(こ、これってこういうゲームなの……?ほ、本当に凄い……)

(こんな事ばっかやってるから成績悪い方のワタシよりも悪いんだなぁこれ……)

634 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/07 01:04:51 LsW3yWco 179/201

小兄「ハァ……ハァ……オエェ……」

下妹「あんなに動くから……」

幼妹(良いなぁ膝枕……ワタシもしてあげたい……)

上妹「……って、もう結構暗いじゃん。ご飯作らないと」

「おかずは下妹ちゃ」

上妹「ヒモで縛って煮てあげましょうか」

「下妹ちゃんが縛ってくれるなら」

小兄「首を?」

「事件になるからやめましょう」

637 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/07 20:29:19 LsW3yWco 180/201

「で、上妹ちゃん。何作るの?子どもがが」グニュ

上妹「下ネタ話さないと死ぬんですか?」メリメリ

「死みゅんでふ」

上妹「ふんっ!」メギャ

「おぼふ!」メリュ

幼妹「ごめんなさいこんな姉で」

下妹「大丈夫大丈夫、もう慣れたから」

小兄(慣れちゃったか……)

638 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/07 20:40:42 LsW3yWco 181/201

「……実際、ワタシたちの子どもってどんなかなぁ」

上妹「幼馴染さんの子は変態になると思います」

「結婚相手次第じゃ真面目な子になると思います~!」

幼妹「お姉ちゃん貰ってくれる人なんて変な人以外居ないと思う」

「妹でさえ厳しい事言って……」

上妹「……下妹ちゃん、どうしたの?」

下妹「……え?何?どうしたの?」

上妹「いや、こっちが聞いたんだけど……。何にもないならいいけどね」

上妹(にしても、子どもかぁ……。お兄ちゃん……って!ダメダメ!色々とダメ!)ブンブン

下妹(子ども……。お兄みたいな子が良いなぁ……。お兄が良いなぁ……)ナデナデ

小兄「?」

639 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/07 20:56:34 LsW3yWco 182/201

幼妹「子どもかぁ……。やっぱり、可愛い子が良いですよね」

下妹「そうだね」

「兄だったらどんな子どもがいいんだろうね。チビくん代わりに言ってみてくれる?」

小兄(ここで俺に振るんですかい!?)

小兄「え、えっと……」

幼妹「もう!お姉ちゃんチビくんを困らせちゃ駄目!」

「え~だってさ~」

(大体どういう子がタイプか分かるじゃんか)

小兄「……お互い支えあえる人がいい」

幼妹「え?」

小兄「とか言ってたよ、うん」

幼妹「……。それって、子どもの話じゃ無いんじゃ?」

小兄「あ。……そうかも」

(素で間違えたな今の)

644 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/19 22:40:56 LyZEFCxU 183/201

上妹「まぁ、作ってきます」

幼妹「家に兄さん達の家で食べていくって電話しますね」

「……食べてっていい?」

上妹「別に良いですよ」

「やったねこれ」

下妹「何作るの?」

上妹「ん~……。何あったかな……。買ってないし」

下妹「まっすぐ帰ってきたもんね」

上妹「適当に作るかな……」

幼妹「適当で大丈夫なんですか」

下妹「お姉ほんとに凄いよ。余った食材でポポーンと作っちゃうの」

「ポポーン……くっ!今の録音したかった!ねぇもっかい」

下妹「駄目です」

「ですよね」

649 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/28 23:31:21 W/tCNbQE 184/201

上妹「~♪」

「う~む、上妹ちゃんのエプロン姿、様になってる」

下妹「お姉だもん。何でも似合っちゃうよ」

「裸エプロンとか?」

幼妹「お姉ちゃん、上妹さんに調理してもらう?」

上妹「準備出来てるよ」

「マジすみませんでした」

650 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/28 23:37:17 W/tCNbQE 185/201

幼妹「やっぱり、料理出来る人って良いなぁ」

「ん?出来るようになったんじゃないの?」

幼妹「そうじゃなくて、何て言うのかな、えっと……母性?」

下妹「母性?」

幼妹「はい。その……何だか、安心する後ろ姿と言うか。そう言うの良いなって」

「後ろ姿……そそるよね」

幼妹「茶化さないでくれる?」

「はい」

651 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/06/28 23:58:27 W/tCNbQE 186/201

「ま~言いたい事、分かるよ」

幼妹「本当に?」

「もっちのろんろん。この、黙って待ってても空気悪くならない感じがいいんでしょ」

幼妹「うん……分かるんだ」

「いやぁ、だって姉さんの料理って曲芸染みてるし、テレビ見てるみたいじゃん」

下妹「あ~……」

「それに比べれば、上妹ちゃんの何と普通な事か!平和を感じちゃうね」

上妹「あの人そんな激しい料理なんですか」

「いやもうね、フランベしまくる油の海にデカイ魚くぐらせるとか家で平気でやるから」

小兄(あの人はきっとやりたいようにやってるんだろうな……)

676 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/09/08 01:46:57 Y89I1KqY 187/201

「で。ご飯マダ~?」

上妹「それ以上の図々しい態度をとった場合ご飯抜きになりますよ」

「貴女が待てと言うならいつまでも待つ所存です」

幼妹「忠犬みたいだよお姉ちゃん……」

「食欲の前でなら羞恥心なんて捨てられるよ」

上妹「最初から捨ててるじゃないですか拾ってください」

下妹「不法投棄は駄目ですよ?」

「完全否定はしないけど捨てきっては無いんだけどナ~」

小兄(羞恥心は捨ててないけど女の部分は捨てまくってるんだよなぁ……セクハラ発言とか)

677 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/09/08 02:17:56 Y89I1KqY 188/201

上妹「ほら、出来ましたから」

「わぁい今日のご飯はラーメンだー!」

小兄「そぉっ――!」

幼妹「……そっ?」

小兄「そ……そ……そんましっ!」

幼妹「そんまし!?ど、どうしたの!?」

小兄「……お、オシャミだよ」

幼妹「オシャミ!?」

小兄「クシャミの大きい版だよ」

幼妹「クシャミの大きい版!?」

小兄(あ、危ない……つい反応しそうになってしまった……)ソソンソッ!

幼妹「そそんそ!?」

上妹(何やってんだかこの兄貴は……)

下妹(お姉のラーメン美味しい♪)ツルル

679 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/09/08 02:59:45 Y89I1KqY 189/201

幼妹「もう、大丈夫?ほら」

小兄「だ、大丈夫だよ、鼻かむくらい」

幼妹「そう?じゃあ……上妹さん、小さい器ありますか?」

上妹「あるけど……何で?」

幼妹「だって、この量と熱さじゃチビくん食べにくいかな、って思って」

上妹「……あ、ごめん。持ってくる」

上妹(しまった……いつもの兄貴の感覚で出しちゃった……)

下妹「そう、こんな事もあろうかと!用意しておいたこの器!はい♪」

幼妹「へ?あ、ありがとうございます……」

上妹「い、いつの間に……」

下妹「こんな事もあろうかと、って言いたかったからこっそり持ってました」

上妹「ま、まぁ、ありがと下妹ちゃん」

680 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/09/08 03:07:25 Y89I1KqY 190/201

幼妹「ふー……ほら、熱くないよ。あーん」

小兄「い、いや、自分で食べれ……あむ……うん……」

幼妹「ふふ、良かった」

上妹(何て言うか……嫉妬とかそんなんじゃなくて、純粋に……)

下妹(自分から器用意しておいて、こう思うの変かもしれないけど……)

上妹下妹(幼妹ちゃんと変わりたい……)

(何これ美味しい止められない止まらないぐぉん今のワタシは人間発電所だうんぬんかんぬん)

685 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/09/09 02:01:37 gB3W.e.s 191/201

「あぁ、麗しのラメーンパワー……」

幼妹「……お姉ちゃん、もう食べたの?」

「そっちが遅いんだって。食べさせるから」

幼妹「だって、こうしないとチビくんが」

小兄「いやだから大丈夫……」

幼妹「油断大敵!」

小兄「はい」

上妹「一応聞きますけど、おかわりは?」

「流石に無理」

上妹「じゃあもっと食べさせないと」

「ラーメン二郎かな?」

下妹「お姉おかわり!」

上妹「ん」

689 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/10/05 03:37:41 MpZYxQf6 192/201

(ん~しっかし、このままだと妹がまた会いたいって言っちゃうなぁ……)

(流石に小さくなってって頼んでもなぁ~……)

(食事中に一服盛るしかないなぁ~……でももう警戒されて無理だろなぁ……)

小兄「ご、ごちそうさま、もう、寝る」

小兄(不穏な空気を感じる……)

幼妹「もしかして、一人で寝る気?」

上妹下妹「!」

小兄(ま、待った、もし妹ちゃんが一緒に寝るとか言い出したら……!)

小兄(取り合いになって俺の体が3つか4つに『分!解!』される……!そうなったら不味い)

小兄「うん。一人だと、ベッド広くて手足伸ばせていいんだ。ウチ、色々せまいから」

幼妹「そう、なんだ……」

上妹(そんなに一人で寝たいんだ……)

下妹(何起こるか分からないから、傍に一人居た方が絶対良いのに)

690 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/10/05 03:51:46 MpZYxQf6 193/201

小兄(そして、まんまと一人になった俺は、ベッドの上で寝転がっていた)

小兄(なら良いんだけども、さっきから体の調子が変だ。元に戻るかもしれない)

小兄(その時“俺”がいて、“チビくん”がいなくなってたら……面倒な事になる)

小兄(だから俺は、この天井裏で寝る……!妹達でさえ多分知らない、安寧の地!)

小兄(恐らく、いや、間違いなく俺の部屋に誰か入ってくる……!それを見越した作戦よ!)

小兄(……何で俺、全然ここ使わな……あ)

700 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 00:46:36 4LK3py96 194/201

・・・・・・・・
・・・・
・・

幼少兄(あれ?こんなところにひみつきちが!)

幼少兄「お邪魔しまーす……」

「よっ、孫」

幼少兄「きぃえあああああああああああああおじいちゃんおばあちゃんうわああああああ!?」

「ちょっ、マジうっせそんな子に育てた覚えねーよ」

「まあ孫の顔ほとんど見てねーしその前にくたばったけどな」

「ンハハハハハハハンンハハハハハハハハ」

701 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 01:08:48 4LK3py96 195/201

小兄(そうだ……死んだ爺ちゃんと婆ちゃんの頭だけが天井裏にいて……それであのハイテンションだから怖かったんだ)

小兄(だが今なら平気さ。所詮過去の事だからな!HAHAHAHA!)

小兄「お邪魔しまーす……」ガタリ

「見てんじゃねーよ」

小兄「予想はしてたわ」

「まあ大きくなって」

小兄「今見た目ここ初めて入った時とあんま変わんないんだけど」

「こっちは何時も元気だよ」

小兄「頭だけで元気ってなんだ」

「どっかの星狐のラスボスみたいなもんだ」

「あとピンクの悪魔も追加で」

「3日間で墜ちてくる月とか」

小兄「何天堂の回し者なんだ」

「オ、オデ……オマエ……クウ!」

小兄「真面目にやってくれる?」

702 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 01:19:31 4LK3py96 196/201

「じゃあ真面目にやりまーす」ホジホジ

小兄「鼻ほじないでくれる?ていうかどっから手出した?」

「耳」

小兄「何そのスプー」

「しかし、ずっとこっからお前見てたけど、最初と比べて真面目になったな」

小兄「最初って何ってか見てたのここで?」

「録画済み」

小兄「俺幽霊に盗撮されてた」

「サービスで妹達の夢として流しといた」

小兄「間接的に妹達に盗撮されてた」

「基本全裸映像とか恥ずかしい物見てる時とかしてる時だから」

小兄「最悪のカミングアウトだドチクショウ」

703 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 01:34:52 4LK3py96 197/201

小兄「ほんとゴメン本当は言ったらいけない言葉だけどくたばれ成仏しろ」

「首から上はモゥマジムリって」

「サッカーボールにされるよりマシとか思わん?」

小兄「それ以前の問題だと思う」

「そう言うなってドラえもんの四次元ポケットより役立つから」

小兄「無理だろ」

「オバーナチャンの堪忍袋って言うし」

小兄「言わないし」

「頭にコアあるから再生出来るし」

小兄「強力ワカモト」

「目から赤外線放てるし」

小兄「どこの世界一ィィィィィィィ!!」

「胴体あれば抱きしめてやれるのに」

「死ねぇ!」

小兄「勝手に殺そうとするな」

704 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 01:49:54 4LK3py96 198/201

小兄「取り敢えず黙っといて」

「黙ると死ぬ」

中兄「死んでる」

「顔が二つもあると生意気呼ばわりされて」

大兄「何で最近のアニメ知ってんの」

「んな事より体戻ってんぞ」

超兄貴「あっ、本当だ!って何かおかしいだろおい」

「兄貴ぃ……」

超兄貴「やめろマジで」

705 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 07:22:26 4LK3py96 199/201

超兄貴「え、マジどうすんのこれ」

「夢オチで終わらせるしかないなこれ」

「目が覚めたら全部無かった事になってるからさんはい」

超兄貴「いやさんはいじゃなくて・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



上妹「兄貴、いつまで寝てんの」

下妹「皆帰っちゃったよ」

「……ん?……」

上妹「折角皆でトランプとかやってたのに」

下妹「幼馴染さん妙に弱かったよ」

「あぁ……」

706 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 07:29:39 4LK3py96 200/201

上妹「ほら、折角元に戻ったんだし、元気に朝ご飯食べよ、ほら」

下妹「はい布団から出る」モゾモゾ

「と言いながら何故入る」

上妹「やってないで出る」

下妹「はーい……あれ」

「どうした下妹よ」

下妹「お兄何か変……」

上妹「いつもの事じゃんか」

「ちょっと」

707 : ◆vC.kHTi4RE - 2015/11/27 07:35:03 4LK3py96 201/201

上妹「はいもう布団取るからってうわキモ」

下妹「筋肉モリモリマッチョマンの変態に」

超兄貴「やっぱ夢オチじゃねーぞおい」







※この後も、元スレには少し続きが投稿されています。


兄「兄妹で」上妹「のんびり」下妹「生活!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1410011114/



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