〜結衣の家の前〜
あかり「遅いな〜ちなつちゃんったらどこまでパン買いに行ってるのかなぁ」
京子「お泊まり会をしたのは良かったが、うっかりパンを買い忘れるなんてな、私も付いて行くって言ったのに」
あかり「あっ!ちなつちゃん帰ってきたよ!」
ちなつ「結衣せんぱ〜いっ!」
結衣「あれ、どうしたんだ? そんなに慌てて」
ちなつ「な、なんか町中が変なんです! みんな、みんなが……」
結衣「どうしたんだ?」
ちなつ「ハイレグの水着姿なんです!」
結衣「は?」
元スレ
赤座あかり「わぁいハイグレ あかりハイグレ大好き」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1531568996/
あかり「……ハイレグって何?」
結衣「ちなつちゃん……悪い冗談はやめてくれ……」
ちなつ「じょ、冗談なんかじゃないです! 信じてください!」
京子「ちなつちゃん、ハイレグの感想は?」
ちなつ「そ、それは……結衣先輩もハイレグ姿になったら嬉しいかもって……」
ちなつ&京子「ぐへへへへへ」
結衣「おい」
あかり「ちょ、ちょっとあれ!」
ちなつ&京子「え?」
パンスト兵「……」フヨフヨ
あかり「見て! ストッキング被った変な人たちがおまるに乗って飛んでる!」
結衣「うわっ! なんだあいつら、変態か!?」
ちなつ「あ、あいつらです!あいつらが町の人を襲ってました!」
パンスト兵「……」ジャキッ!
京子「うわぁっ! 銃を向けて来やがった! 逃げろっ!」
西垣「あ、あそこだ!」
向日葵「食らいなさい! ミラクルトリモチガンッ!」バシュッ!バシュッ!
パンスト兵「……!」ドシャッ
あかり「向日葵ちゃん! それに西垣先生も!」
結衣「古谷さん、どうしてここに?」
向日葵「話せば長くなりますけど……ともかく無事でよかった」
京子「ありがとう古谷さん、あなたが来なかったら私たちあいつに撃たれていたよ」
ちなつ「で、でもなんなんですか? あの変な奴らは一体!?」
西垣「私から説明しよう、結論から言うとあいつらは地球を侵略しに来た宇宙人だ」
ちなつ「そ、そんな漫画みたいな話が……」
西垣「外は目立つな……船見! とりあえずお前の家に上がらせてくれないか?」
結衣「はい、私は構いませんよ」
〜リビング〜
ちなつ「お茶が入りました」
あかり「ごめ〜ん。あかりトイレ行ってくる」\アッカリーン/
向日葵「吉川さん、ありがとうございます」
西垣「すまんな、さっきから走りっぱなしで喉が渇いていたんだ」
京子「ところで古谷さん、大室さんは?」
向日葵「妹も一緒でしたが、途中ではぐれてしまいました……無事だといいのですが」
結衣「そ、それで、さっきの話の続きを」
西垣「そうだった、まずはこれを見てくれ」ピッ
女子アナ『富山県民の皆さん! 我々の故郷は今重大な危機に瀕しています。私は異星人の攻撃を掻い潜り、奴らの手に落ちた富山市内に潜入することに成功しました! 希少な映像をどうぞご覧ください!』
女子高生『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
OL『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子「えええええええええええっ! な、何これ?」
ちなつ「こ、これです! 私が町で見たのとそっくりです! 」
結衣 「じゃあ本当だったのか!」
向日葵「もう高岡市にも奴らの手が伸びてきていますわ」
女子アナ『ああっ!見つかった……』
京子「あ、あのパンスト軍団……」
女子アナ『県民の皆さん、私は今異星人に囲まれています。わ、私は……私は……」
ちなつ「た、大変!女子アナさんが異星人に囲まれちゃった」
西垣「無駄だ。吉川、悔しいがここからじゃどうすることもできない」ギリッ
女子アナ『だ、誰か助けて!きゃあああああああああああああっ!』
女性スタッフ『いやああああああああああっ!」ザーッ
ちなつ「ひっ」
結衣「こ、殺されちゃったんですか?」
西垣「いや、死んではいない、だが……」
〜トイレの前〜
あかり「ふ〜、すっきりしたよ……これからどうなっちゃうのかな?」
あかり「あれ? なんか落ちてる」
あかり「わぁいキャンディあかりキャンディ大好き」
〜リビング〜
京子「あっ! テレビ復活したよ!」
???『オホホホホ、地球人よ、早く私たちのハイグレ銃を浴びてハイグレにおなりなさぁい♪』
女子アナ『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ! さぁ!みんなでハイグレを着ましょう♪」
京子「うわっ! 紺のスーツが一瞬でピンクのハイレグに、エグすぎる……」
向日葵「か、可哀そうに……」ピッ
結衣「一体どういうことなんですか?」
西垣「見ての通りだ。あいつらの持っている光線銃を浴びれば、大人も子供もみんなハイレグの水着姿に着せ替えられてしまう」
ちなつ「わ、私は絶対あんな恥ずかしいポーズは取りませんよ!」
京子「わ、私も嫌だ!」
西垣「無駄だ。あの光線を浴びたら最後。あいつらの奴隷になってしまう」
結衣「なるほど、それが異星人の目的ですか」
西垣「そうだ。奴らは地球人を自分たちの奴隷にして支配するつもりらしい、私達女は慰みものにされるかもな」
京子「じ、自衛隊は? 自衛隊がやっつけてくれるんじゃ?」
西垣「今やってる、友達の女性自衛官も異星人の討伐に向かったよ」
ちなつ「そ、それでどうなったんですか?」
西垣「黄色のハイレグ姿にされて帰ってきた……自衛隊では歯が立たなかったようだ」
ちなつ「そんな! 私たちはハイレグ姿にされるのを待つしかないって言うんですか?」
西垣「いや、私もハイレグ姿になるのは御免だ! 地球人として最後の最後まで戦うつもりだよ」
向日葵「それで私達生徒会も西垣先生と行動を共にすることにしたんです」
京子「西垣ちゃん!何か方法があるの? まさかまた爆弾じゃ」
西垣「いや、ミラクルストーンを開発したんだ」
京子「ミラクルストーン、なにそれ?」
西垣「ミラクるんは知ってるな? あの人気アニメだ」
結衣「ミラクるんですか、それが何の関係が?」
西垣「実はミラクるんは実在するんだ」
ちなつ&京子&結衣「「「な、なんだってぇ!」」」
西垣「ミラクるんの声優さんは実は異世界の人間でミラクるんは撮影のためにこっちに来ている彼女なら異星人を倒すことができるだろう」
京子「私が言うのもなんだけど、にわかに信じがたいな」
西垣「異星人はそれを察知したらしくミラクるんが里帰りした隙を狙って異世界とのパイプを破壊した。しかし、これを使えばミラクるんを召喚することができる。確かポケットに……」ごそごそ
京子「早く本物のミラクるん見たいな〜、あれ、どうしたの西垣ちゃん?顔真っ青」
西垣「しまった! どっかで落とした!」
結衣「た、大変じゃないですか!早く探さないと……」
あかり「あれ〜みんなどうしたの?」
ちなつ「あかりちゃん!今までどこにいたの?」
あかり「トイレだよぉ。ずっと我慢してたんだ。もごもご……」
西垣「赤座……何食ってんだ?」
あかり「なんかキャンディの袋が落ちていたので、でもなんだかまずい……」
西垣「待て赤座! それはキャンディじゃない! 吐き出せ! 」
あかり「え? うぐっ!」ゴクッ
西垣「うわあああああああ!」
結衣「何慌ててるんですか?」
西垣「実は赤座が拾ったキャンディがミラクルストーンだったんだよ……」
京子「ちょっと! なんでキャンディにミラクルストーンを!?」
西垣「ああ、異星人がミラクルストーンを狙うといけないからキャンディの包み紙に包んで偽装していたんだ」
結衣「なんて紛らわしいことを」
あかり「な、なんだかわかんないけど、あかり大変なことしちゃったの!?」
ちなつ「そうだよ! あかりちゃんのせいで、私たちはみんなハイレグ着てコマネチ決定だよ! どうしてくれんの!?」
西垣「吉川やめろ!とりあえず赤座を学校に連れて行こう、そこで赤座からミラクルストーンを取りだす」
京子「でもどうやって?」
西垣「簡単さ、赤座に浣腸をする」
あかり「や、やだ! あかりカンチョー怖いよ!」
ちなつ「あかりちゃん、地球の運命がかかってるんだよ、我慢して!」
西垣「松本と杉浦と池田達は既に学校で待機している。私たちもすぐに合流する。ところで……ミラクルストーンのことは私たちだけの秘密だ。いいな?」
あかり&ちなつ&京子&結衣&向日葵「わかりました」
向日葵「時間がありませんわ……行きましょう!」
〜通学路〜
あかり「うええ、あかりのせいで……ごめんね」
結衣「もう言うな、過ぎたことは仕方がない」
ちなつ「あかりちゃんのカンチョーは私に任せて…ふふふ♪」
京子「(顔、怖い……)」
西垣「お前ら、私語を慎め! 奴らに見つかるかも知れないだろ!」
???「もう遅いぜ!」
ちなつ「うわっ、キモッ! 誰アンタ?」
Tバック男爵「俺様はTバック男爵! ハイグレ魔王様の部下だ。大人しくミラクルストーンを渡してもらおうか!」
京子「(に、西垣ちゃんどうしよう?)」
西垣「(あの銃を持ってる。渡してもハイレグ、渡さなくてもハイレグ、万事休すか)」
Tバック男爵「あと3秒数えるうちに渡さなきゃ、お前ら5人まとめて皆殺しだぜ」
向日葵「(え?5人)」
結衣「(そうか、その手があったか、あかり……ちょっと耳かせ、西垣先生も)」
Tバック男爵「何こそこそやってるんだ!? 早く渡しやがれ!」
結衣「わかった。降参だ……」
ちなつ「ゆ、結衣先輩! 正気ですか?」
Tバック男爵「へへへ、物わかりのいい子だな、そこを動くな」ジャキ
結衣「せめて、水色のハイレグ姿にして……」
Tバック男爵「じゃあいくぜ……せー」
ドォオオオオオオオオオオオン!
ちなつ「え? 爆発!?」
あかり「わぁい! 西垣先生が持ってた手製の手榴弾が命中したよぉ」
京子「そ、そんなもの持ち歩くなよ!」
西垣「固いこと言うな。備えあれば憂いなしってな、あっはっは♪」
向日葵「あれで生きていたら大したものですわ」
あかり「でもどうしてあかりが手榴弾を投げる役をやったのかな?」
結衣「それはあかりが強い子だからだよ」なでなで
あかり「わぁい! 結衣ちゃん大好き!」
京子(あはは……影が薄いから奴に気付かれなかったからとは流石に言えないよな)
???「ちょっと! 何今の爆発!?」タタタッ
向日葵「その声は、櫻子ですの?」
櫻子「向日葵! この辺りに隠れてたら爆発音が聞こえたからもしやと思って……ははは……お姉ちゃんも花子もみんなハイグレ星人に襲われてハイレグ姿になっちゃった……」
向日葵「……櫻子だけでも無事でよかったですわ、ところで楓は?」
櫻子「……ごめん、必死に逃げたけど……守れなかった……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
楓『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
向日葵「そんな!」
ちなつ「櫻子ちゃんひどい! 自分だけ逃げてきたの?」
向日葵「吉川さん、やめて!」
櫻子「ごめん、向日葵本当にごめん!」グスッ
向日葵「あんまり自分を責めてはいけませんわ櫻子! これからのことを考えましょう」
〜ごらく部部室〜
綾乃「まずいわ、この学校もそろそろヤバくなってきた」
りせ「……」
千歳「ハイレグもええけど、こんな状況やし不気味やなぁ。なんや、うじゃうじゃおるし」
千鶴「姉さん、怖い……」
千歳「なんも怖いことあらへんよぉ、西垣先生がなんとかしてくれるて」
???「開けて、開けてぇ〜」ドンドン!ドンドン!
綾乃「だ、誰?」
京子「私だよ、わーたーし」
綾乃「と、歳納京子!あ、アンタなんかとっくにハイレグ姿になってると思ったのに!」ジワッ
千鶴(チッ! 歳納なんたら……とっととハイレグ姿になっちまえばよかったのに)
西垣「みんな無事だったか!」
りせ「……」
西垣「悪い悪い、お前の言いたいことはわかってるよ。もうどこにも行かない、ずっと一緒だよ」
りせ「……」ウルウル
綾乃(相変わらず何言ってんだかわかんないなぁ)
西垣「古谷と大室、ごらく部のみんなも無事だ。そっちはどうだ?」
綾乃「はい、私たちもなるべく多くの生徒を助けようとしたんですが、身を守るのが精いっぱいで」
千歳「異星人の数が多すぎてウチは千鶴だけしか助けられんかった。えろうすんません」
西垣「いや、あの状況だ。仕方ないさ」
ちなつ「結衣先輩、これから私たちどうしましょう?」
結衣「そうだな。いつまで部室に隠れていられるか、わかんないしな」
京子「生徒の大半は奴らの奴隷にされてるっぽいし、ここが見つかるのも時間の問題かも」
西垣「それは心配ない、まあ見てろ」ぽちっ
ゴゴゴゴゴゴ!
向日葵「きゃああああっ!何、地震?」
千歳「古谷さん! ちゃうで、壁が割れおった……」
綾乃「ひ、秘密の入り口ですか、これ?」
西垣「そうだ。こんなこともあろうかとごらく部の部室を改造しておいたんだ!」
京子「ちょっと! 勝手に人の部室を改造しないでください!」
千鶴(お前のモノじゃないだろ! 歳納なんたら)
西垣「さ、みんな中に入ってくれ」
ゴゴゴゴゴゴ!
〜地下室・秘密基地〜
綾乃「うわっ! すっごーい!」
千歳「まるでSF映画やなぁ」
櫻子「ふぅん、よくこんなもん作るよ……」
向日葵(櫻子…なんだか変ですわ)
西垣「さて」チラリ
あかり「ひっ」
西垣「なぁに、すぐ済む辛抱だ! 何しろ地球の運命がかかってるんだからな」
あかり「嫌だよ! カンチョー痛いんだもん! 助けて結衣ちゃん!」
ちなつ「ほら、あかりちゃんスカート脱いで!」
あかり「さ、触らないでよ!」
結衣「みんながハイレグ姿になってもいいのかよ!」
京子「そうだぞ! 宇宙人の慰みモノにされるかもしれないんだ! それでもいいのか?」
あかり「ど、どっちも嫌だけど! あかりこのままだとお嫁さんに行けないよぉ」
フォーン!フォーン!フォーン!
京子「何この音?」
結衣「警報か?」
櫻子(ふふっ…)ニヤリ
千歳「なぁ、西垣先生。あの丸っこいものなんですかぁ? なんや光ってるもんがいっぱい映ってるんやけど」
西垣「それはレーダーだが……まずい! 敵の大群がこっちへ向かっている! なぜここが?」
京子「ええっ! 西垣ちゃんどうしよう!?」
西垣「吉川! 向こうにあるバリアのレバーを引けっ!」
ちなつ「え? こ、これですか? バリアーッ!」ガチャッ!
西垣「ふう、これで大丈夫だ。私の作ったバリアはそう簡単に破られたりはしないからな! はっはっは」
〜ごらく部部室上空〜
???「ちょっと、何やってんの!」
???「リーダー! 大変です! 強力なバリアでビクともしません!」
???「……」
???「リーダー!」
???「ここからじゃハイグレ光線が通らないし、このままじゃまずいわ」
???「Tバック男爵も一命は取り留めたみたいだけど、西垣を逃がしたせいでジャージの刑だし……」
パンスト兵「あの、苦言を申し上げますが、このバリアでは破るのに時間がかかるかと……」
???「リーダー! このままじゃ私たちの地位だって危ないんですよ!」
???「落ち着きなさい、見苦しいわよ」
???「でも!」
???「忘れたの? 私たちのお手伝いをしてくれているあの可愛い子猫ちゃんのことを……」
???「ああ、あの子ですか。上手くやってくれてるといいですね。うふふ」
櫻子「わーすごいなぁ、西垣先生は!」パチパチ
向日葵「…櫻子?」
櫻子「ところで西垣先生……ミラクルストーンはどこにあるんですか?」
西垣&ちなつ&京子&結衣&向日葵「「「「「!?」」」」」
あかり「それがね、あかりがキャンディと間違えて飲み込んじゃったんだよぉ」
櫻子「え? あかりちゃんが……そっかぁ、あかりちゃんはドジだなぁ」
あかり「えへへ〜」
向日葵「櫻子! 一体どういうこと? なぜ櫻子がミラクルストーンのことを知っているんですの!?」
櫻子「え? い、いや……それはさっき会長に教えてもらったんだ。ねえ、みんな知ってるんだよね!」
りせ「……」
西垣「そっか、よくわかった。大室、松本は知らないと言っているぞ。他のみんなにはすまなかったが、この事は赤座達とだけの秘密だったんだ」
櫻子「えっ?ウソだろ……」
向日葵「それに、櫻子はおかしいことを言ってました」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
向日葵『その声は、櫻子ですの?』
櫻子『向日葵! この辺りに隠れてたら爆発音が聞こえたからもしやと思って……ははは……お姉ちゃんも花子もみんな”ハイグレ星人”に襲われてハイレグ姿になっちゃった……』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
向日葵「ハイグレ星人って……一体誰ですの? ニュースでは異星人としか言っていなかったのに」
櫻子「……」
向日葵「制服を脱いでいただけます? 困ることがなければ、脱げますわよね?」
櫻子「別に、困ることなんてない……脱げばいいんでしょ?」ゴソゴソ
あかり「よかったぁ!やっぱり間違いだったんだね、櫻子ちゃんがスパイだなんて」
櫻子「ああ、むしろ嬉しいくらいだよ! こんなクソ暑い下等生物の服をやっと脱げるんだからね!」ばっ!
京子「おや?どうしたんだろう?」
向日葵「ピンクのハイレグ!?」
結衣「そんな……」
櫻子「そうだよ! 私はハラマキレディース様のスパイさ! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「ハラマキレディース様やて、きっと大室さん、その人にいろいろご奉仕してるんやろな」タラー
千鶴「姉さん鼻血!」
櫻子「そして私はハイグレ魔王様のしもべ! 地球はハイグレ魔王様のものになるんだ!」
結衣「そうか、ハイグレ魔王! それがあいつらの親玉か」
櫻子「あ、そうだ! 向日葵に言っておくことがあるんだ」
向日葵「なんですの?」
櫻子「楓と一緒に逃げてて、守り切れずにハイグレ人間にされちゃったって言ったよね?」
向日葵「え、ええ」
櫻子「途中までは本当なんだけど……」
向日葵「櫻子は途中であの気持ち悪いパンスト兵に?」
櫻子「気持ち悪いっていうな! パンスト兵様は私にハイグレを教えてくれたんだ! それでね……楓の最期、知りたい?」
向日葵「ま、まさか!」
櫻子「そう……楓をハイグレ人間にしたのは私だよ。パンスト兵様の言うとおりにしたから簡単だったよ!」
向日葵「なっ!」
櫻子「いやぁ、向日葵にも見せたかったなぁ。あのオレンジ色のハイレグを着た楓を……」
向日葵「……あ、あなたと言う人は!」
櫻子「楓、途中まで泣いてやんの。折角だからほっぺたぷにぷにしてやった」
向日葵「櫻子……許しませんわ!」
パシッ
櫻子「私に当たるわけないだろ!」
向日葵「ううっ! 楓、かわいそうに……あの歳で哀れな」
櫻子「五分くらいだったかな? そしたら楓もう笑顔でハイグレしてやんの!最後には、ハイグレ魔王様万歳!!って言ってた」
向日葵「か、楓……ぐすっ!」
櫻子「向日葵も早くハイグレ人間になれよ。楓も喜ぶぞ!」
ちなつ「櫻子ちゃん! スパイだとわかった以上取り押さえさせてもらうよ!」
櫻子「私に勝てるわけないだろ!」
ドカッ
ちなつ「ぐほぉっ!」
櫻子「バリア解除!」
ガチャッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
綾乃「えっ? 何この音!?」
京子「うわあああああああっ!」
ギュイイイイイイン!
あかり「あっ!? 変なドリルが天井を突き破ってきたよ!」
???「はっ!」
???「とぉっ!」
???「ほっ!」
ハラマキレディース「「「ハラマキレディース! 参上!」」」
あかり「は、ハラマキを巻いた変なお姉さんがいっぱい降りてきた…」
千歳「な、なんて羨ましいんや!」タラー
千鶴「なんて恐ろしい、でしょ!」
結衣「な、あの気持ち悪いパンスト軍団も一緒かよ!」
櫻子「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ! ハラマキレディース様! 任務完了しました!」
リーダー「よくやった! 後は我々に任せてお前はハイグレ魔王様にハイグレを奉げてろ」
櫻子「了解! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
櫻子「ハラマキレディース様」
リーダー「なに、櫻子?」
櫻子「私のハイグレポーズどうですか? ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
リーダー「ふざけてんのアンタ……全然なってないわ! 魔王様に失礼だとは思わないの?」
櫻子「うう、ハラマキレディース様すみません!」
リーダー「うふふ、いいのよ櫻子。あんまり可愛いからちょっと苛めてみたくなっただけ。これからゆっくり覚えていけばいいわ」
櫻子「はいっ! ありがとうございます! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
リーダー「いいお返事ね。今から私の部屋にいらっしゃい」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
千歳「ああ、もううち思い残すことはあらへん……ハイレグ姿になってもええわぁ」ドクドク……
千鶴「姉さん。姉さん! しっかり!」
向日葵「あなた、私達をどうする気ですの?」
リーダー「決まってるでしょ……さぁ、パンスト団! 全員ハイグレ姿にしてお終い!」
櫻子「まず向日葵からねー、パンスト兵様! あの子を撃って下さい!」
パンスト兵「……」ジャキッ!バシュ!バシュ!バシュ!
向日葵「やめて櫻子! きゃああああああっ! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
あかり「向日葵ちゃん!」
綾乃「いやあああああああっ! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子「綾乃!」
西垣「しまった! 船見! せめて赤座だけでも助けるぞ!」
船見「は、はい!」
千歳「ハッ……こらあかん。千鶴、うちらも逃げるで! 綾乃ちゃん! 堪忍な……ひゃあああああああっ!」
千鶴「姉さん!きゃああああああっ!」
千歳&千鶴「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
りせ(……ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ)
京子(紺色のハイレグ……似合うけど、地味すぎる)
結衣「こっちだ! 早く!」
ちなつ「結衣先輩!待ってくだ……うわああああああああっ!」
あかり&京子&結衣「ちなつちゃん!」
ちなつ「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子(ちなつちゃん、黒のハイレグが物凄く切れ上がっててエロすぎる……)
結衣「京子何やってるんだ! みんなを助けるためにはここにいちゃだめだ! 」
あかり「こんな所に隠し部屋が! ここなら攻撃を凌げる!」
結衣 「くっそぉっ! この扉重すぎて開かない!」
京子「ヤバい! あのパンスト軍団、追いかけてきてるよ!」
西垣「大丈夫だ! 落ち着いてやれば開く! 諦めるな!」
あかり「きゃっ! あの光線が一斉にこっちに来る!」
西垣「くそっ! ここから先は一歩も通さ……あああああああああっ!」
あかり「西垣先生!」
西垣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子(紫のハイレグか、うわー毛の処理怠ってるよこの人……)
結衣「開いたぞ! あかり! 京子! 早くこっちへ来るんだ!」
京子「西垣ちゃん、ごめんね」
ガチャン
あかり「とうとう3人になっちゃったね、さっきまでみんなと一緒だったのに」
京子「これから…どうすればいいんだろう?」
結衣「一つだけ方法がある! 私達で異星人……いや、ハイグレ魔王を倒すんだ!」
京子「えっ! マジで言ってんのか? 私達普通の女子中学生が宇宙人に勝てるわけないだろ!」
あかり「あかりもう無理だよぉ」
結衣「西垣先生はもう奴らの手に渡ったけど、先生が残してくれた武器はきっとあるはず。それに賭けてみようと思うんだ」
あかり「また爆弾なの?」
京子「手榴弾は西垣ちゃんに光線が当たった時に服と一緒に消えちゃったぞ!」
結衣「実は西垣先生から手紙を貰ったんだよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
西垣『しまった! 船見! せめて赤座だけでも助けるぞ!』
船見『は、はい!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
京子「あの時に……」
結衣「ここに西垣先生が作った秘密兵器、スーパー三輪車が隠してある」
京子「それに乗っていけばハイグレ魔王の基地にいけるというわけか」
結衣「そうだ、確かここに……あ、あった! このボタンを押せば」
ゴゴゴゴゴ ……
あかり「うわー! なんかすっごくかっこいい三輪車が出てきたよぉ」
京子「すごそうだな。なんか一気に宇宙まで飛んでいきそうだ」
結衣「ただ、残念なことに小柄な女の子しか乗れないらしい」
京子「西垣ちゃん、なんでこんなややこしい設定を……」
あかり「あ、あかりがやる!」
京子「おい。マジかよ?」
あかり「これに乗れそうなのはあかりだけ。あかり、どこまでできるかわかんないけど、最後まで頑張るよ!」
結衣「あかり……よし。あかり行って来い!」
京子「あかり、気をつけるんだぞ!」
〜秘密基地〜
綾乃「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ! 歳納京子! どうして逃げちゃったのよ?」
千歳「綾乃ちゃんもようやくハイグレ人間への転向が済んだみたいやなぁ」
綾乃「千歳、その緑色のハイグレがとっても似合ってて可愛いわ」
千歳「えへへ〜、綾乃ちゃんこそ紫のハイグレが最高やで」
綾乃「西垣先生よりは濃いけどね。あっ、千鶴は黄緑ね」
千鶴「……」
千歳「恥ずかしがらんでもええ、よく似合うとるよ」
千鶴「姉さん!」
向日葵「櫻子。謝りますわ! 櫻子が折角ハイグレ魔王様の為に頑張っているのに、私ったら櫻子の邪魔をして……」
櫻子「いいっていいって。そんなことより黄色のハイグレ凄く似合ってるぞ! 全てが終わったら、楓たちと一緒にハイグレしよう!」
向日葵「楽しみですわ! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
西垣「……」
ちなつ「西垣先生。顔を上げて下さい」
西垣「私は、なんということをしてしまったんだ……」
りせ「……」
西垣「松本は優しいな……反逆者の私を慰めてくれるなんて」
綾乃「西垣先生。過去は仕方ないけど、これからやり直せばいいじゃないですか! 先生が持っている素晴らしい技術を役立てて下さい。ハイグレ魔王様の為に!」
西垣「そうだな。私が間違っていたよ、この研究を活かして奴らと戦ってみせるよ。ハイグレ人間として!」
ハラマキレディースA「リーダー! 何者かが脱出したのが、レーダーに映ってます!」
リーダー「ミラクルストーンを持って逃げたわね、よし、追うわよ!」
ハラマキレディースA&B「ラジャー!」
リーダー「アンタたちも来な! 手分けしてあのガキを追うんだ!」
綾乃「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千鶴「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
西垣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
りせ「(……ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ)」
櫻子「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
向日葵「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ちなつ「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
西垣「ちっ! 赤座のやつ。スーパー三輪車を見つけやがったか、くそっ!」
りせ「……」
西垣「ああ、反省している。こんなことになるなら、あらかじめ破壊しておけばよかった」
西垣「ん?破壊……その手があったか」にやり
ちなつ「(西垣先生が笑った、嫌な予感が)」フヨフヨ
あかり「とりあえず富山市に向かおう。あそこがハイグレ魔王の本拠地っぽいし」
三輪車『ビーッ! ビーッ!』
あかり「なにこれ! 三輪車から警報が鳴ってる!」
三輪車『爆発!10秒前』
西垣「遠隔操作で起爆装置をONにした。初めて趣味が役に立ったよ。はっはっは!」
あかり「えーっ! 爆発なんて嫌だよぉ」
綾乃「西垣先生! 殺すのは流石にやり過ぎですよ!」
西垣「まあ待て、私も鬼ではない。ぽちっとな」
三輪車『非常脱出装置。作動します!」
あかり「非常脱出装置? 一体何がどうなって……」
ボン!
あかり「きゃああああっ!」
西垣「どうだ見たか? あれが私が作ったパラシュート射出装置だ!こんなこともあろうかと付けておいたんだ」
綾乃「ちょっと! 赤座さんがどっか遠くへ飛んで行っちゃったじゃないですか!」
ドォオオオオオオオオオン!
りせ「……」わくわく
西垣「ほう、松本も面白いか? 爆発は芸術だーっ!」
綾乃「駄目だ……聞いちゃいない」
ちなつ「西垣先生、あなた怖いですよ」
〜高岡市内の山中〜
あかり「ふぇえええん、スーパー三輪車が落っこちちゃったよぉ……」
あかり「これからどうしよう?」
櫻子「あかりちゃーん! どこぉ?」
千歳「大室さん! 赤座さんの声がこっちから聞こえるでぇ」
あかり「(きゃっ! 池田先輩達があのおまるに乗ってる! 隠れなきゃ」
〜高岡市内の山中〜
あかり「ふぇえええん、スーパー三輪車が落っこちちゃったよぉ……」
あかり「これからどうしよう?」
櫻子「あかりちゃーん! どこぉ?」
千歳「大室さん! 赤座さんの声がこっちから聞こえるでぇ」
あかり「(きゃっ! 池田先輩達があのおまるに乗ってる! 隠れなきゃ」
千鶴「この辺りに落ちたと思ったのに……」
千歳「大丈夫。そう遠くまでは行ってないはずや、赤座さんはすぐに見つかるで」
櫻子「こりゃ、手分けして探した方がいいんじゃないかな」
向日葵「そうですわね! 池田先輩、私たちは向こうを探しますわ」
千歳「了解や! 赤座さん見つけたらすぐに連絡頼むで」
千鶴「彼女は武器を持っている可能性がある。十分気をつけて」
櫻子&向日葵「ハイグレッ!」
あかり「ど、どうしよう……とにかくここから離れないと!」
ガン!
あかり「きゃっ!」
千鶴「姉さん、あそこだ!」
あかり「いたたた。こんな所に石が落ちてたよ……転んじゃった」
千歳「あらぁ、赤座さんかわいそうになぁ。見ーつけた!」
あかり「ひっ! 池田先輩!」
千歳「折角大室さんがうちらにハイグレの素晴らしさを教えてくれたのに、赤座さんだけ逃げたらあかんで」
あかり「や、やだ……来ないで」ダッ
千歳「千鶴、赤座さんを取り押さえるんや!」
千鶴「わかった! こら、おとなしくしろっ!」ガシッ
あかり「えーん、捕まっちゃったよぉ!」
千歳「さて、そろそろ赤座さんにもぴったりのハイグレをプレゼントしてやらんとあかんな」ジャキッ
あかり「い、嫌だ。あかりハイレグなんか着たくないよぉ!」
千鶴「何色のハイグレになるのかな?」ワクワク
千歳「ばぁん!」
あかり「きゃっ! あ、あれ? ハイレグ着てない……」
千鶴「姉さん、なんで撃たないの? この子は魔王様に逆らったのに!」
千歳「まあまあ、ミラクルストーンなんてゴミが体に入ったままハイグレになるなんて流石に赤座さん可愛そうや。それに、うち面白いこと考えたわ。とりあえず赤座さんを秘密基地に連行するんや」
千鶴「まあ。姉さんがそう言うんなら……とりあえず、縛っとかないとな」
あかり「きゅう」
〜秘密基地〜
京子「あかり、大丈夫かなぁ?」
結衣「今はあかりを信じるしかないだろ」
あかり「結衣ちゃん、京子ちゃん! あかりは帰ってきたよ!」ドンドン
京子「あかりぃ! ハイグレ魔王はどうした?」
あかり「ミラクるんがやっつけてくれたよ。かっこよかったなぁ! えへへ」
結衣「他のみんなは?」
西垣「ああ、とっくに元に戻ったよ」
千歳「もう、うち水着はこりごりやわ」
向日葵「櫻子も反省しています。どうか許してやって下さい」
ちなつ「一時はどうなることかと思いましたよ」
京子「そっか! みんな元に戻ったんだな!」
綾乃「歳納京子! 早くここを開けなさい、みんなでお祝いしましょう!」
京子「わかった。今開けるぞ! 待ってろ」
結衣(おかしい……いくらなんでも早すぎないか)
あかり「駄目! 京子ちゃん開けちゃだめ!」
京子「え、何だよ? もう開けちゃったぞ」
綾乃「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千鶴「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
西垣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
りせ「(……ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ)」
櫻子「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
向日葵「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ちなつ「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子「な、なんだよ……これ」
結衣「あかり、どういうことだ?」
ちなつ「あかりちゃあん、余計なこと言っちゃだめだよ。このっ!」パァン
あかり「きゃっ!」
結衣「あかり!」
西垣「おら、赤座! こっちへ来い」
あかり「西垣先生、やめて下さい!」
西垣「赤座。悪かったな、お前にミラクルストーンを飲み込ませてしまって」
あかり「い、いえ……」
西垣「だからな、私が責任を持って赤座の体から出してやるよ」ドカッ
あかり「ぐあっ!」
京子「やめろ!」
綾乃「歳納京子! 下手な真似をしたら赤座さんをハイグレ人間にするわ」
京子「くそっ!」
あかり「い、痛いよう……」
ちなつ「先生、そんな生半可なことじゃだめですよ」ニヤリ
あかり「ちなつちゃん、来ないで……」
ちなつ「おらぁっ!」ドゴッ!
あかり「ごほっ! おぇええええええええっ!」
結衣「あかりぃ!」
西垣「ようやく吐き出したか、手間取らせやがって」
あかり「……う、ぐぅ……」
西垣「あーあ。きったないな、これは返してもらうぞ」ヒョイ
京子「だ、だめ! それがないとハイグレ魔王が倒せな……」
西垣「いいじゃないか。あーあ、こんな下らないモン作るんじゃなかったよ!」 グシャッ
京子「いやああああああっ!」
結衣「くそっ! ここまでか……」
あかり「お姉ちゃん! 助けてぇ!」
ちなつ「お姉ちゃんって、あかりちゃんのお姉ちゃん?」
あかり「そ、そうだよ! お姉ちゃんはいつもあかりを助けてくれる!」
ちなつ「……」ちらっ
櫻子「あの人あかりちゃんのお姉ちゃんだったのかー」
あかり「え?」
ちなつ「実は私のお姉ちゃんと一緒に逃げてるところを櫻子ちゃんと向日葵ちゃんが捕まえたんだ。今ここに来てるよ」
あかり「お姉ちゃんに会えるの?」
ちなつ「うん、感動のご対面だよ」
櫻子「さあ、二人とも……こっちへ来て下さい」
あかり「おねーちゃーん!」
あかね「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ともこ「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
あかり「え……うそ! だって捕まえたって……」
ちなつ「馬鹿だな、捕まえたら即ハイグレ人間にするに決まってんじゃん」
ともこ「この白いハイグレ気に入ってるのよ」
あかね「あらあら、あかりはまだハイグレ人間になってないのね? いけない子だわ」
あかり「そ、そんな……」
あかね「お揃いの赤いハイレグになるといいわね」
向日葵「赤座さんのお姉さんだと知っていれば、いろいろ使えましたが、この際もうどうでもいいですわ」
千歳「まぁまぁ、うち面白いゲーム考えたんやけど聞いてくれるか?」
結衣「なんだと?」
千歳「ほれ、ハイグレ銃。船見さんにあげるわ」
結衣「(……いつ見ても、恐ろしい銃だ)これでどうしろと?」
櫻子「これで誰か一人を撃つんだよ。船見先輩」
あかり&結衣&京子「「「なんだって!」」」
向日葵「残った二人は助けて差し上げますわ」
京子「そ、そうなのか?」
向日葵「はい、ウソは言いません」ニッコリ
千歳「な、面白いやろ? 一人ハイグレ人間になるだけで二人は助かるんやで」クスクス
結衣「くそっ!」
京子「いやああああああっ! 私ハイグレ人間にはなりたくない!」
千鶴「ほぉ」
あかね「あらあら〜、面白くなってきたわね」
結衣「京子、落ち着け!」
京子「お願い、結衣! あかりを撃って!」
結衣「京子! お前まで何を言ってるんだ!」
あかり「京子ちゃん! 何言ってんの、あかり達友達でしょ?」
京子「うるさい! とにかく私はハイグレ人間にはなりたくないんだ!」
結衣「……わかった。あかり、そこに立ってろ」
結衣(京子、お前は小さいころから変わったと思ったのに、残念だよ……)
あかり「うう、結衣ちゃん……」
結衣「行くぞ、それ! うわあああああああっ!」
京子「えっ?」
結衣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「水色かぁ、かわいいなぁ」
綾乃「船見さん、自分に光線を……」
ちなつ「もー! 結衣先輩は私がハイグレ人間にしてあげようと思ったのにぃ!」
京子「や、やだ! 結衣までハイグレ人間になるなんて」
櫻子「まぁ、船見先輩ならこういう展開になるってのも予想がついたけど」
綾乃「自己犠牲か……でも、そんなことしたら船見さんはすぐに私たちの仲間入り」
あかね「馬鹿な子ね、後先考えないで行動するからこんなことになるのよ〜」
結衣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ! 船見結衣。只今洗脳完了しました!」
あかり「ちょっ、洗脳早すぎ!」
千歳「よかったなぁ、船見さん。早速ハイグレ人間として最初の仕事やけど、赤座さんと歳納さんをハイグレ人間に変えるんや」
結衣「ああ。わかった」ジャキッ
あかり「ゆ、結衣ちゃん……冗談、だよね」
京子「おい、どういうことだ? 一人ハイグレ人間になれば私たちを逃がしてくれるんじゃなかったのか!」
向日葵「ええ、でも助けるとは言いましたが、逃がすと言ったつもりはありません」
あかり「それってどういう意味?」
向日葵「今まで、下等生物の人間として過ごして来て辛かったでしょう? 今すぐハイグレ人間に進化させて、あなた達を救ってあげますわ。という意味です」
京子「どっちみち洗脳する気だったのかよ? ふざけんな!」
千鶴「見苦しいぞ歳納!」
あかね「さ! 結衣ちゃん、あかりに大人の旅立ちをさせてあげて。本当は私がやりたいけれど、結衣ちゃんなら任せられるわ」
結衣「そういうことだ。あかり、京子。今すぐ私たちの仲間に」バシュッ!
あかり「きゃぁああああああっ! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子「い、いや……お願い! 結衣、助けて!」
結衣「大丈夫、すぐ楽になるさ…怖くないよ。京子、ハイグレの世界へようこそ」バシュッ!
京子「いやああああああっ! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「赤座さんは赤、歳納さんは黄色のハイグレかぁ」
あかね「やったぁ! あかりと一緒のハイグレだわ〜」
ともこ「よかったね! あかねちゃん」
櫻子「こうして見るとみんな文化祭の時の衣装と大体同じ色のハイグレになってるんだな」
リーダー「あれ? あなた達もう捕まえちゃったの?」
櫻子「ハラマキレディース様! ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ! うちらみんなで頑張ったんです」
あかり「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ! ハラマキレディース様 申し訳ありませんでしたぁ!」
京子「うぅっ! 今までの自分が恥ずかしい……ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ハラマキレディース「さあ、可愛らしいハイグレ人間達! 魔王様にハイグレポーズを奉げなさい!」
綾乃「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千歳「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
千鶴「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
西垣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
りせ(……ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ)
櫻子「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
向日葵「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ちなつ「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
あかり「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
京子「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
結衣「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
あかね「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ともこ「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
あかり「わぁいハイグレ あかりハイグレ大好き」
〜夕方・ごらく部部室〜
結衣「あかり! おいあかり! 大丈夫か!?」
あかり「うぅ……結衣ちゃん……あかり、どうしちゃったの?」
京子「わからない、気が付いたらみんなこうして部室に倒れていたんだ」
千歳「うぅ……腰が痛いわぁ」
綾乃「あぁ、私も」
千鶴「姉さん、帰ったら風呂沸かすから一緒に入ろう」
ちなつ「うっ、自然にガ二股になっちゃう」
西垣「うぅ……立てない」
りせ「……」
西垣「湿布を貼ってくれるのか? ありがとう」
あかり「あっ! 京子ちゃん! さっき京子ちゃんあかりに酷いことしたよね?」
京子「え? なんのこと? 大事な友達のあかりにそんなことするわけないだろ」
結衣「いったい私たち何してたんだろう? すっごく楽しいことだったような気もするけど」
あかり「もう今日は遅いし、帰った方がいいよね……あかりすっごく疲れた」
櫻子「向日葵! おんぶしてくれぇ、立てない!」
向日葵「仕方ありませんわね……今日だけですわよ!」
綾乃「じゃあ、みんな! 今日はこの辺で」
ともこ「あかねちゃん、さよなら」
あかね「うん! また大学でね」
〜帰り道〜
あかね「なんだか不思議な一日だったわね、今日何があったか全然覚えていないの」
あかり「うん、すっごく不思議」
あかね「あっ! あかりあれ見て!」
あかり「え? どこ!?」
あかね「ほら、空の向こう。あれは関東のほうかしら?」
あかり「UFOかなぁ?」
あかね「さあ、どうかしら?」
あかり「でもおかしいなぁ、UFOなんて怖い存在なのに、地球を離れていくのがすっごく寂しく感じるよ」
あかね「帰ったら、アクション仮面VSハイグレ魔王のDVDでも見る?」
あかり「え〜、あかりもう子供じゃないよ〜」
〜数日後・娯楽部部室〜
京子「こうして富山県民が全員ハイグレ人間になったのは三日後のことでした。めでたし!めでたし!」
ちなつ「厨二ですねぇ」
あかり「あかりはこんなことしないよぉ」
京子「いやぁ、昨日部屋を掃除してたらハイグレ魔王のDVD見つけて久しぶりに見てたら、なんか描きたくなっちゃってさ! 小さい頃ハイグレ魔王が攻めてきたら絶対楽しいと思ってたんだぁ!」
結衣「おい、京子!」
京子「え、どったの、結衣? 顔が怖いよ」
結衣「……だろ?」
京子「え、何?」
結衣「魔王様。だろ?」
京子「え? どうして? 」
あかり&ちなつ&結衣「ふふふ、見破られたのなら仕方がない!」バッ
京子「え?」
あかり「いかにも!」
ちなつ「私たちは!」
結衣「ハラマキレディース様のスパイだ!」
京子「え? え?」
結衣「いや〜、なんだか無性にハイグレ人間ごっこがしたくなって……この間まで私、ハイグレ人間だった気がするんだ」
ちなつ「なんででしょう? 体が覚えているのかな?」