1 : 以下、?... - 2018/07/28 23:14:24.333 KybHJTQP0 1/27

提督(ふぶき……は読めるがあとはなんだ?ごがつあめ?でん?残り2人に関しては検討すらつかん…)ウーン

提督「えっと、人気なのは?」

大淀「一番人気はいなづまさんですね」

提督(いなづま!?いなづまなんていないぞ…)

提督「ええっと…じゃあ逆に一番人気不人気は?」

大淀「こういうことはあまり言いたくないのですが…さざなみさんですね」

提督(さざなみ……待て待て、全然分からん)

提督「じゃあさざなみさんでいいです」

大淀「かしこまりました、ではお呼びしますので少々お待ちください」

元スレ
大淀「では、初期艦を選んでください」高卒提督(漢字読めねぇ…)
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1532787264/

3 : 以下、?... - 2018/07/28 23:15:02.812 KybHJTQP0 2/27

提督「しかしどの子がさざなみさんだったんだろうか」

コンコン

提督「はーい」

ガチャ

「はじめまして、綾波型駆逐艦漣です」

提督(へーこの子が…さざなみってなんなんだろう?いざなみみたいなもんか?)

提督「よろしくね」

「はい。よろしくお願いします、ご主人様」

提督(ご主人様?)

提督「メイドとか好きなの?」

4 : 以下、?... - 2018/07/28 23:15:56.943 KybHJTQP0 3/27

「メイドですか?漣は別に…」

提督「ふーん。まあいいけど」

「それじゃ最初は何をしましょうか」

提督「え?そんなこと言われても全くわからないんだが」

「……そこに任務の書類がありません?」

提督「任務任務……お、これか」ペラ

「それに沿って最初は進めていくのが無難だと思いますよ」

提督「へぇ…」ペラペラ

提督「じゃあ出撃ってのしよっか」

5 : 以下、?... - 2018/07/28 23:16:20.470 KybHJTQP0 4/27

「ええ!?1人でですか?」

提督「だって君しかいないし」

「とりあえず建造して新しい艦をお招きしましょうよ…」

提督「どうやんの?」

「まずは工廠に行って…」

提督「こうしょう?だれに?」

「交渉じゃなくて工廠です!」

提督「何それ?」

「…ご主人様ってもしかしてバカですか?」

6 : 以下、?... - 2018/07/28 23:17:29.539 KybHJTQP0 5/27

提督「ば、馬鹿ちゃうわ!勉強がちょっと嫌いなだけだ!」

「因みに聞きますけど漣の名前最初読めました?」

提督「読めるわけねえだろ。因みに最初の5人くらいいた中で吹雪しか読めなかった」

「やっぱり馬鹿だ…」

提督「けっ、頭の善し悪しなんて生きてく上でなんの意味もなんだよ」

「ていうかよくその学力で提督になれましたね…」

提督「なんか偶然道端で助けたおっさんが海軍のえらい人だったみたいでな、推薦してもらえた。もともと運動はできっから軍隊入ろうと思ってたし丁度いいかなーって思って引き受けたんだよ」

7 : 以下、?... - 2018/07/28 23:18:11.619 KybHJTQP0 6/27

「なんというか……やっぱりアホですね」

提督「うるせー、ガキに言われたくないわ」

「…とりあえず工廠に行きましょう。案内しますんで」


ー工廠ー


提督「へえ、ここが工廠ねえ…ん?あのちっこいのなんだ?」

「妖精さんです。建造や修復、その他にも色々私達の為に働いてくれてます」

提督「へー」

「では資材の量を決めて妖精さんに発注してください。」

提督「燃料、弾薬、鋼材………ぼーきさいとってなに?ウェブサイトみたいなん感じ?」

「…空母がきたら説明しますんでとりあえずオール30で発注してください」

10 : 以下、?... - 2018/07/28 23:19:57.887 KybHJTQP0 7/27

提督「この書類を渡せばいいのね」

「はい」

提督「おーい!そこの君~」

妖精さん「」テテテテ

提督「じゃあこれでよろしく」

妖精さん「!」ビシッ

提督「うわー…かわいいな~」ナデナデ

妖精さん「…っ///」テレテレ

提督(妖精って実在したんだな…)ナデナデ

「………」

11 : 以下、?... - 2018/07/28 23:21:01.470 KybHJTQP0 8/27

提督「完成までどのくらいかかるの?」

「艦種によって時間が変わります。早くて20分くらいで5時間以上かかる艦もいます」

提督「へぇ…そんなもんで出来るんだ」

「高速建造材を使えばすぐにできますけどどうします?」

提督「ま?使おう使おう」

「じゃあこれ妖精さんに渡してきて下さい」

提督「おうよ!おーい!ちょっと待ってー!」ダダダ

(馬鹿だから扱い易い…)

13 : 以下、?... - 2018/07/28 23:21:37.843 KybHJTQP0 9/27

「では執務室に戻りましょうかご主人様」

提督「え?すぐできるんじゃないの?」

「一応新しい艦娘を迎えるのは執務室って決まりがあるので」

提督「ふーん、じゃあ戻るか」


ーー


コンコン

「どうやら新入りが来たみたいですよご主人様」

提督「来たか!入っていいぞ~」

ガチャ

三日月「あなたが司令官ですね。三日月です。どうぞお手柔らかにお願いします」ピシッ

15 : 以下、?... - 2018/07/28 23:22:14.812 KybHJTQP0 10/27

提督「はえーこれまた随分小さい子が来たなぁ……まあいいや。よろしくね」

三日月「はい。よろしくお願いします」

提督「もしかしてあれか?イザナミもそうだが艦娘ってのは小さい子しかなれないの?」

「さざなみです。そんなことは無いですよ、漣達駆逐艦は基本的には見た目が幼い子が多いですが」

提督「おばさんの艦娘もいるってこと?」

「おばさんまで行く人は…いないと思います」

提督「なんだぁ…」

「……ご主人様って年上好きなんですか?」

提督「最低でも40は行っててほしいなぁ」

(うわぁ…)

三日月「あのー…」

「あ、ごめんね三日月ちゃん!こんな感じでアホなご主人様だけどよろしくね!」

三日月「は、はい!」

16 : 以下、?... - 2018/07/28 23:22:53.877 KybHJTQP0 11/27

提督「編成はこれに書けばいいの?」

「そうですよー、1艦隊6人まで編成できます」

提督「りょーかい」カリカリ

「……言っときますけど漢字でですよ?」

提督「………」ピタ

提督「いざなみってどんな字だっけ?」

「さざなみ!平仮名ですら間違えるところだったんですか!?」

提督「よく知らん言葉だから覚えにくいんだよ」

「…漢字はさんずいに連絡の連が二点しんにょうになったやつですよ」

提督「??何言ってるかわからんぞ」

「言うと思った…」

17 : 以下、?... - 2018/07/28 23:23:58.730 KybHJTQP0 12/27

三日月「司令官。漣さんの字はこう書くんですよ」カキカキ

提督「お、ありがとー……いやぁ綺麗な字だなぁ」

三日月「そ、そうでしょうか…」

提督「小さいのに偉いなーよしよし」ナデナデ

三日月「…///」

提督(実家で飼ってた犬に似てるなぁ) シミジミ

「まさかとは思いますが“三日月“は書けますよね?」

提督「当たり前だろ!こうだろ…」カキカキ

提督「ほら!」

三日月「はい、これで合ってます!」ニコ

提督「ドヤァ」

「三日月が書けたくらいでドヤ顔しないでください…」

コンコン

提督「あれ?また誰か来た?」

18 : 以下、?... - 2018/07/28 23:25:05.184 KybHJTQP0 13/27

「任務達成したので多分その報酬ですね」

提督「三日月が書けたからか?」

「違います」

提督「どうぞー!」

ガチャ

白雪「白雪です。よろしくお願いします」

提督「おう、よろしくしずかちゃん」

白雪「しずかちゃん…?」

提督「ドラえもんのしずかちゃんに似てるからしずかちゃん」

白雪「はあ…」

「白雪ちゃん。この人アホなんでまともに関わらなくていいですよ」

20 : 以下、?... - 2018/07/28 23:25:56.550 KybHJTQP0 14/27

「じゃあそろそろ出撃してみましょうか」

提督「そうだな。よーし、俺も準備しなきゃ…」

「…ご主人様は行きませんからね?」

提督「え!?なんで!?」

「そりゃあくまでご主人様は私達の指揮官なので…」

白雪「司令官はここで私達を待っていてください」

提督「じゃあお前たちだけで行くの?」

「そうですよ」

提督「いやいや、怪我でもしたらどうするんだよ。特に三日月なんて…」

三日月「大丈夫ですよ!三日月達を信じて下さい!」

提督「だがなぁ…」

「まあ最初の海域は手強い敵も出てこないと思うので」

22 : 以下、?... - 2018/07/28 23:26:49.297 KybHJTQP0 15/27

ーー


提督(結局行かせてしまった……本当に大丈夫なんだろうか)

提督(あんな小さい子達に頼らないと行けないほど日本の軍隊って追い詰められてるのか…?)

提督「………ん?」

提督(「轟沈」について……?なんて読むんかわからんが)ペラペラ

提督(なになに……1度轟沈してしまった艦娘は…)


ーーー
ーー

23 : 以下、?... - 2018/07/28 23:27:56.265 KybHJTQP0 16/27

---
--


『……さま、ご主人様。聞こえますか?』

提督「お…!いざなみか?聞こえるぞ!」

『漣です。先ほど1隻の敵艦を撃墜しました』

提督(よくわからんが上手くいったっぽいな…)

提督「それはよかった!皆怪我はないか?」

『ミカちゃんが小破です。ほかは無傷です。』

提督「小破…?」

『まあ軽く怪我したって感じです。それで進撃の許可を……

提督「怪我したのか!?」

『まあ少し怪我とは違いますが……』

提督「だめだめ!怪我したまま進撃なんて!」

『でも小破くらいで撤退してたらこの先…』

提督「いいから!戻ってきて!」

『……分かりました。第一艦隊帰還します』

24 : 以下、?... - 2018/07/28 23:28:28.488 KybHJTQP0 17/27

ガチャ

「艦隊のお早いお帰りですね」

提督「おかえり!三日月は?」

三日月「すみません……私が小破したばかりに帰投することに…」

提督「謝ることなんてないよ!それより怪我は?痛いところとかないか?」

三日月「あ、それは大丈夫です!本当に擦り傷程度なので」

提督「はぁ…良かった」ギュ

三日月「…!きゅ、急に抱きつかないでくださいっ!もう!」

提督「あ、すまん。実家の犬を思い出してつい…」

三日月「い、いぬ…」ガ-ン

26 : 以下、?... - 2018/07/28 23:29:32.222 KybHJTQP0 18/27

白雪「それよりなぜあの場面で進撃の許可をくださらなかったのですか?」

提督「だって怪我したんだぞ?もし三日月がしゃちんでもしたら…」

白雪「しゃちん…?」

「……もしかして轟沈のことですか?」

提督「まあ読み方なんてどうでもいい。もしそうなったらお前ら2度と帰ってこれなくなるんだぞ?」

白雪「心配してくださってるのはありがたいですが…」

「こんなことじゃいつまでたってもろくな艦隊つくれませんよ?」

提督「別にそんなことどうでもいい」

「よくないです!指揮する人間は過保護になればいいってもんじゃないんですよ!?」

提督「過保護…?俺は怪我した子が出たから帰ってくるよう当たり前のことを…」

「漣達はあくまで艦娘です!普通の女の子とは違うんです!」

提督「何が違うんだよ」

「っ!何も知らないバカのくせに…」

27 : 以下、?... - 2018/07/28 23:30:18.528 KybHJTQP0 19/27

提督「何も知らない馬鹿だからこうして一生懸命考えてやってるんじゃないか!」

「それが空回りしてるっていってるの!次からはこんなことで帰投させないでくださいね!」

提督「だめだ」

「っ!そうですかっ!じゃあ勝手にしてください!」クルッ

提督「おい、いざなみ!どこに行くんだ!」

「さ·ざ·な·み!いい加減覚えろ馬鹿!こんな人がご主人様の鎮守府なんてやめてやりますよ!」 クルッ

三日月「あ……漣ちゃん!」

「ご主人様のバーカ!」

ガチャ バタン

28 : 以下、?... - 2018/07/28 23:31:04.294 KybHJTQP0 20/27

三日月「あわわ…」オロオロ

白雪「三日月さんはとりあえずドックに行きましょう」

三日月「で、でも…漣ちゃんが……」

白雪「大丈夫、私 た ち に任せといて下さい。ですよね?司令官」

提督「な、なんで俺が…」

白雪「司令官?」ニコ

提督「う……お、俺たちに任せておいて三日月はゆっくりしてきてくれ!」

三日月「はい…かしこまりました」

29 : 以下、?... - 2018/07/28 23:32:15.238 KybHJTQP0 21/27

――

白雪「さて…」

提督「俺……間違ったこと言ってたか?」

白雪「そうですね……はっきり言って大間違いです」

提督「ぐっ…」

白雪「でも司令官の気持ちは凄く分かりますよ…私達の事をとてもよく考えてくれていたんですよね?」

提督「………」

白雪「でも、私達は見た目はこんなですが軍人なんです。命をかけてこの世界を守りたいんです。漣さんの気持ちも分かってあげてください」

白雪(……本当は軍人でもない兵器なんですが)

提督「すまん………でも轟沈したらお前らは」

白雪「大丈夫ですよ、あの程度で沈むほどやわじゃありませんから私達」

30 : 以下、?... - 2018/07/28 23:32:59.841 KybHJTQP0 22/27

提督「………ちょっとさざなみ探してくる!三日月のこと頼んだ!」

白雪「はい」ニコ


――


提督「はぁ……はぁ……」ダダダ

提督(どこだ……ていうかここ広すぎるだろ……)

妖精「~♪」

提督「あ、そこの君!」

妖精「っ!」ビクッ

提督「ご、ごめん!別に脅かすつもりは…さざなみを見なかったか?」

妖精「!」

提督「海の方か……ありがとう!」

妖精「!」ビシッ

31 : 以下、?... - 2018/07/28 23:33:53.296 KybHJTQP0 23/27



「…………」

(なんであんなこと言っちゃったんだろ…ご主人様が漣たちのことを思って言ってくれてるって分かってるのに…)

(この鎮守府も駄目だったかぁ……なんでいつもこうなるんだろ)

(今回のご主人様はいい人そうだったのになぁ……)


「…なみ!」


「……え?」

提督「漣っ!」ハァハァ

「ご、ご主人様…?」

提督「はぁはぁ……ごめん!」

「な、なんでご主人様が謝るんですか…?上司に逆らって勝手に逃げ出して……漣が悪いのに!どこまで馬鹿なんですか!」

32 : 以下、?... - 2018/07/28 23:34:49.281 KybHJTQP0 24/27

「なんで追ってくるんですか!こんな生意気で性格悪い部下なんて捨てちゃえばいいんですよ!」

提督「いやだ!」

「…なんでそこまでっ」

提督「俺がお前を最初に選んだ理由わかるか?」

「……知りませんよ」

提督「一番不人気と聞いただからだ」

「…はあ?なにそれ!本気で意味分かんないしなんで今言うんですか!?」

提督「……確かに言う必要無かったな。すまん。」

「っ!ご主人様と話してるとほんとイライラするんです!もう放っておいて下さい!他にもいい子はいっぱいいますよ」

提督「いやだ!俺は漣とがいい!」

「だからなんでだよ!ついさっきまで名前すら覚えてなかったくせに!」

33 : 以下、?... - 2018/07/28 23:35:27.928 KybHJTQP0 25/27

―――
――




三日月「司令官!こちら今日の報告書です!」

提督「おお、いつもありがとうな」

三日月「はい!」

提督(相変わらず見やすいなぁ…)ペラペラ

三日月「………」ジッ

提督「ん?どうした?」

三日月「あ……い、いえ!なんでもないです!」

提督「もしかしてなでて欲しかったのか?よしよし、偉いぞ~三日月」ナデナデ

三日月「あ…///も、もうっ……///」

35 : 以下、?... - 2018/07/28 23:36:31.175 KybHJTQP0 26/27

「………」ジ-

三日月「あ……じゃ、じゃあ三日月はこれで失礼しますね!」アタフタ

バタン

提督「はぁ…三日月はほんとかわいいだなぁ…」

「…ご主人様って年上が好きなんじゃなかったんですか?」

提督「ん?そうだけど?」

「今の感じ完全にロリコンにしか見えませんでしたけど」

提督「ええ!?なんで!そういう目で三日月は見てないけど…」

「じゃあどんな風に見てるんですか?」

提督「そのペットというか…わんこみたいだなぁって」

「ふーん、じゃあ漣達はご主人様のペットだと?」

提督「そ、そういうことじゃ!」

「あの時の言葉も嘘だったんですね」

提督「だから違うって…」

「アハハハハwww」

提督「へ?」

「ひー面白いwww深刻な顔しすぎwww」

提督「………」

「ほんとご主人様って馬鹿ですよね!」

36 : 以下、?... - 2018/07/28 23:37:30.737 KybHJTQP0 27/27

提督「お前なぁ…」ポリポリ

「そういうところ好きですよご主人様」

提督「からかうのはもうよしてくれ…」

「……からかってなんかないですよ」ボソッ

提督「ん?」

「なんでもないです!それよりご主人様、ミカちゃんを泣かせたら許さないですからね?」

提督「三日月を泣かす?おれが?」

「はい」

提督「んなことあるわけないだろ」

「……じきにくるかもしれないから言ってるんですよ」

提督「…?」



~おわろ~

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