男「…へ?」 魔娘「だから…」【1】
男「…へ?」 魔娘「だから…」【2】
男「…へ?」 魔娘「だから…」【3】
男「…へ?」 魔娘「だから…」【4】


746 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:02:23.87 Yh4M43ixo 1339/1427

【冒険の書】

~新勇者旅立ちのとき~

いよいよ明日、魔王討伐のために旅立つ。

思えば10年前、「勇者の血筋で有望な人材を探している」って言う騎士長さんが俺を迎えにきて、この日のためにずっと訓練をしてきたんだもんなぁ…

最初は何人かいたけど、体を壊したり怪我をしたりで一人減り、二人減り…気が付いたら俺だけしか残ってなかったんだよなぁ…

俺は簡単な魔法と斧を武器に戦う。

勇者と言えば剣だけど剣術は…はっきり言って苦手だから…

今日は王様に準備金をもらって、一緒に旅をする仲間を紹介してもらった。けど…

彼等は優秀だってことは分かるよ?けど、“命に変えても新勇者様をお守りします!”って…

守るのは勇者の役目のはずなんだけど…

そんなに頼りないかなぁ、俺…


747 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:03:12.11 Yh4M43ixo 1340/1427

~港町~

初めての船旅で船酔いしてしまった…

港に着くと豪華な宿に案内された。なんでも王様からお達しがあったらしい。安宿で十分なのに…

宿に荷物を置いて町を散策した。

みんなはそれぞれに買い物なんかの用事があるって言うから別行動だった。

ブラブラしてるうちに港に居た。そこで俺は…アレを見てしまった…

船着き場で大勢の人が船に乗って行くんだけど、みんな荷物も持ってなければ旅行って雰囲気でもない。

付添い人に聞くと…船に奴隷を載せているところだって…

俺は驚いた。

奴隷なんてお伽噺の中にしかいないと思っていたからだ。

生き物はみんな平等だって村の牧師様は言ってた。だから奴隷なんているわけない。そう思ってた。

でも奴隷は実在して…いま自分の目の前で船に積み込まれている。

俺は気分が悪くなって宿に戻った。

748 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:04:04.87 Yh4M43ixo 1341/1427

夜、仲間に奴隷がいることを話した。けど、みんなはそれがあたりまえだと言う。

奴隷になるのは重犯罪者だと。奴隷になって、一生を掛けて罪を償うのだと。

そんなの変だ。罪を償うなら被害者の役に立つようなことをさせればいいのに。

奴隷として売り払っても、得をするのは国と奴隷商人だけ。被害者は置いてけぼりじゃないか!

すると僧侶が「今のは聞かなかったことにします」って…

「奴隷制度は国が定めた制度です。それを批判することは王様を批判することになります。新勇者様は王様を批判するのですか?」って…

俺はもうそれ以上言うことができなかった…情けない…

749 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:04:56.58 Yh4M43ixo 1342/1427

~砂漠の都市~

本当に助かった。

この町に来る途中、戦士の提案で近道をしたらサンドワームに襲われた。

先頭を歩いていた戦士が毒にやられ、2番目を歩いていた俺にサンドワームが襲いかかったとき、僧侶が俺を庇って毒に侵された。

僧侶に押されて転倒した俺はかろうじて逃げられた。

女魔導師が凍結魔法で攻撃してサンドワームの動きを鈍らせた隙に体制を整えてサンドワームを討ちとった。

戦士と僧侶は意識がなかったんで俺が二人を背負うことになった。

女魔導師も手伝うと言ったけど、彼女も軽傷とはいえ毒を受けているので断った。

町一番の有力者の商人の家に行き手当てを受け、俺と女魔導師は回復に向かったけど、戦士と僧侶は手の施しようがないって…

俺は自分を責めた。俺がもっとしっかりしていれば戦士も僧侶もこんなことにはならなかったはずだ…

商人が言うには解毒魔法でないと戦士と僧侶は助からないって…

750 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:05:33.51 Yh4M43ixo 1343/1427

もし二人が死んだから俺の責任だ。そう思っていたら商人が解毒魔法の使い手を連れて来てくれた。

効果は 抜群だ。

戦士も僧侶も、女魔導師もみんな毒が消えて回復に向かっている。

僧侶にどうして自分達は助かったのか聞かれたんで、解毒魔法使いのお嬢さんが助けてくれたんだと言うとなぜか僧侶の機嫌が悪くなった。

女魔導師が“あれはヤキモチです”と耳打ちしてくれた。

“新勇者様が、僧侶が使えない解毒魔法を使いこなすオンナのことを楽しそうに話すから”って言われたけど…

俺、そんなにニヤけてたのかな?

それにしても…普段は冷たい感じの僧侶がヤキモチを焼いてるのって…なんか普通の女の子みたいでかわいいな。

それから、今回のことで自分達のレベルはまだまだ低いってことを思い知らされた。

だから、レベルアップのために先に国内で修行してレベルを上げようと提案してみた。

するとみんなも同じことを思ってたらしくって、全員一致で賛成してくれた。

とりあえずいったん王都に戻って魔物の拠点の情報を手に入れようってことで話はまとまった。


751 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:06:15.92 Yh4M43ixo 1344/1427

~辺境の港~

王都に戻るための船を待って三日目。

俺は砂漠を戻るつもりだったんだけど、他のみんなが砂漠はイヤだと言うんで一番近い港町まできた。

ここで伝書鳩を飛ばして船を待つことになったのはいいけど、やることがない。退屈だ。

と、思っていたら戦士と女魔導師が冒険者といざこざを起こしたみたいだ。

いつもなら放ってるんだけど、女魔導師から聞いた話では相手は砂漠の都市で俺達を助けてくれた人らしい。

あの時のお礼も言いたかったから話をしに行ったんだけど驚いた。

“男”って言う人はお人よしだし、“魔娘”って言う人(この人が俺達を助けてくれた人らしい)は美人だし…

何より驚いたのは淫魔の子供を仲間にしていたことだった。

けど、俺にもスラりんがいるからなあ…元気かなぁ、スラりん…

とにかく、話してみたら悪いのは戦士たちのほうなんでひたすら謝ったら許してもらえた。

宿に帰ってから戦士と女魔導師には大人しくしているように注意したけど、戦士はまったく反省してない。

それどころか“魔物を切って何が悪い!”って開き直ってるし…

僧侶が戦士をたしなめてくれて何とかなったけど、この先が思い遣られるなぁ…


752 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:07:07.16 Yh4M43ixo 1345/1427

~竜が出た村~

ここは数年前に竜が出たという村だ。

今のこの村は無人で人っ子一人いない廃村だっていう話だったけど、目に飛び込んできたのはきれいに耕された畑だった。

これは誰か住んでいるに違いないと思い、俺たちは住人を探した。

けど、結局どの家にも人はすんでいなかった。ふと畑に目をやると、中年夫婦が作業をしていた。

俺たちは物陰に隠れて警戒したけど、その夫婦は畑仕事をしているだけだった。

そして夕方になると森のほうに歩いていった。

俺たちはその夫婦の後をつけていった。すると森の中に家があった。

753 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:07:41.45 Yh4M43ixo 1346/1427

相手は魔物かもしれないので用心しながらノックをしたら、出てきたのは柄の悪そうな中年親父だった。

あやうく戦士と喧嘩になりそうだったけど、品のいい中年女性が出てきたおかげで戦士も大人しくなってくれた。

どうも戦士は上品な女性が苦手らしい。そういう人の前ではバツが悪そうにしている。

その女性によると竜はここ最近は出ていないらしい。

僧侶が退去命令が出ているから避難すべきだというと、その女性は…娘の墓があるからいやだと。

たとえ竜が出たとしても、ここで墓守をしていくと…

それを聞いて俺たちはもう何も言えなかった。

最後に僧侶がお墓に祈りをささげ、俺たちは次の目的地に向かった。


754 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:08:20.55 Yh4M43ixo 1347/1427

~辺境の港~

この港に来るのは2回目だ。

相変わらず雰囲気が悪い。

ここは人間界最期の地として足跡を残すだけにしておこう。

明日は魔界に向けて船出だ。


755 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:09:28.38 Yh4M43ixo 1348/1427

~妖精の国・港~

いよいよ魔界だ。

気を引き締めて…と思ったがドワーフと妖精ばかりでやる気を削がれた。

ここにいる魔物…魔族は小さい上に温厚で、とてもじゃないけど戦う気にならない。

それにこの港の雰囲気…まるで御伽噺の中にいるみたいだ。

戦士はなんだか落ち着かないみたいだけど、僧侶と女魔導師は装飾品を見てキャーキャー騒いでる。

そういうところは普通の女の子みたいでかわいいと思う。

今日はここでゆっくり休むことになった。主に女性陣の意見が強かったわけだけど。

晩飯の後、みんなと相談して、ここを拠点に魔界を探索することになった。


756 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:10:16.97 Yh4M43ixo 1349/1427

~巨人の国~

俺は今巨人商人の馬車に乗り込むところだ。

ホントは行きたくないんだけど…

二日前、拠点で情報収集という名の観光をしていると王様から手紙がきた。

見ると“竜を討ち取り名を上げよ”と書いてある。

ふーん、竜か…

…竜?

…………竜だって!?

ムリムリムリムリ!絶対無理だ!!

けど戦士たちは“王様の命令は絶対だ!”と言って頑として譲らない。

仕方なく竜の国に向かうことになった。

757 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:11:10.13 Yh4M43ixo 1350/1427

獣の国を通るルートと巨人の国を通るルートがあるけど、獣の国には軍隊の本隊が常駐しているらしい。

なので、巨人の国を通るルートで竜の国に行くことになった。

そして巨人の国に入ったら、巨人商人に声をかけられた。

話を聞くと最近人間の冒険者と一緒に旅をしたらしくて、俺たちに声を掛けたのもその冒険者達に世話になったからだそうだ。

その人に感謝しなきゃいけないなと言うと僧侶達が王都の決まりに背く反乱分子だと言った。見つけ次第処罰が必要だと。

その人たちのおかげで馬車に乗ることが出来たんだから感謝してもいいじゃないか…

途中で似蛇族っていう種族に襲われたけど、女魔導師の凍結呪で撃退した。

あんな弱い種族もいるんだな…


758 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:12:00.13 Yh4M43ixo 1351/1427

~竜の国~

巨人の国から海岸沿いに竜の国に入った。

昨日、小さな村を発見したのでそこに宿を取った。

さすが竜の国だ。村人はほとんど竜だった。

けど、想像とは違って、彼らは温厚で文化的な生活を送っていた。

普通に家に住んで、服を着て、会話をして…見た目以外俺たち人間とさほど変わらない暮らしをしていた。

なぜこんなことを書いてるかっていうと、この後にとんでもないことをしてしまったからだ。

今朝、その村を出てすぐ、女魔導師が覚えたての雷撃呪で村を攻撃した。

759 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:12:40.31 Yh4M43ixo 1352/1427

あっという間だったので止めることもできなかった。

俺は女魔導師に文句を言おうとしたけど、僧侶たちは何事もなかったかのように村に入り、王様に報告するためだといって黒焦げになった竜の頭を切り落として袋に詰めていた。

狂ってる…

昨日はあんなに楽しそうに竜と話をしていたのに…今は楽しそうに竜の首を切り落としてる…

俺は何もできなかった…

竜を倒したことでみんな自信をつけたようだけど…これでいいのか?

なんだかここにきてみんなの心が壊れてきているように思える…


760 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:13:36.06 Yh4M43ixo 1353/1427

~碧眼の国~

竜の国から碧眼の国に入って一週間。

以前、王都の使者から碧眼の国には魔法効果のある武器や防具、魔法札などが豊富にあるとの情報を入手していた。

魔界に来てから、実力の低さからか戦闘になると戦士が真っ先に戦線を離脱する。

苛立ちを隠さない戦士のおかげでパーティー全体の雰囲気が悪くなっている。

そこで、武器の強化も必要だと言って、碧眼の国に行くことを提案してみた。

戦士や女魔導師は否定的だったけど、これは当りだった。

戦士用の剣と転移符を数枚買った。

761 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:14:11.80 Yh4M43ixo 1354/1427

戦士は戦闘力が上がり、機嫌が直ったようだ。

ただ…剣を振り回しているときは別人のように高笑いをするようになったけど。

そういえば僧侶が“バーカーサーの剣”とか言ってたような…

何はともあれ、ここには欲しいものがいっぱいありすぎる。

一旦拠点のある妖精の国に戻って王都の使者にお金をもらってまた来よう。

あの魔斧と盾を手に入れたらもっと強くなれるはず…

転移符のおかげで行ったことのある場所への移動がずいぶん楽になった。


762 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:14:47.93 Yh4M43ixo 1355/1427

~獣の国~

力試しのつもりで獣の国に来たのはいいけど…この国の獣人は強い。

何度か戦いながら様子を見ていたけど、相手が2,3体なら倒せるようになったので、軍隊を避けながら森の中を用心深く進む。

俺は山仕事をしていたから森で迷うことなんて滅多にないんだけど…

この森は迷いやすくて、5回目でようやく通り抜けることができた。魔界の森、恐るべし…


763 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:15:24.36 Yh4M43ixo 1356/1427

~王の国~

関所を避け、ついにここまで来た。

この国の中心に魔王が住む城がある。

魔斧や魔法具で武装し、獣人をも倒せるようになった俺たちなら、きっと魔王も倒せるはず。

今夜はゆっくり休んで、明日からはさらに慎重に進もう。

もうすぐこの旅も終わりだ。

待っててくれよ、スラりん…


764 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:16:35.51 Yh4M43ixo 1357/1427

~王都~

魔王の首を持って王様に会見した。

王様はすごく喜んだ。

俺は魔王を倒したのは先代勇者様の仲間達だと話そうとした。

けど、女魔導師が魔法で俺の口をふさいだ。

俺の代わりに僧侶が話をしたが、先代勇者様の仲間たちと力を合わせて、俺が魔王を討ったことになってしまってた。

王様は先代勇者様の仲間達の手配書を取り消すことを約束してくれたので、それ以上は何も言わないことにした。

765 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:17:07.02 Yh4M43ixo 1358/1427

僧侶は俺が魔王を討ったことにしないと王様のメンツがつぶれるからと言っていたが、俺が怒っていると思ったのかしおらしくしている。

かわいいやつだ。

怒ってないと言って笑うと抱きついてきた。

ついでに唇も…今夜は僧侶の家に泊まることになった。

“今夜は寝かしませんよ?”って…やっぱそう言う意味だよな?

スラりん、ごめん。しばらく帰れそうにないや。

ミ・ナ・ギ・ッ・テ・キ・タ・ー!!

766 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:18:04.12 Yh4M43ixo 1359/1427

~王都・夜中~

もう誰も信じられない。

僧侶のやつ、「ヘタね」って…「司祭様のほうが上手だわ」って…

…でも俺にはスラりんがいる。

最後の転移符を使って帰るよ。

そしてまた二人で静かに暮らそう

767 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/24 23:21:04.88 Yh4M43ixo 1360/1427

~新勇者の生れた村~

やっぱり帰ってきてよかった。

スラりんはずっと待ってくれたんだ。

やっぱりここが一番だ。

もう冒険なんてしない。

人間の仲間もいらない。

これからはスラりんといっしょに、穏やかに暮らすんだ…



【冒険の書が 消えました】


~END~


785 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:52:59.10 5euQrzcuo 1361/1427

<赤竜と賢者の出会い>

バサッ バサッ

赤竜「黒竜め…ここまで追ってくるか見ものだな」

バサッ バサッ バサッ

赤竜「森か…少し休むとするか」

バサッ バサッ バッサ バッサ

赤竜「ふぅ…さすがに人間界まで来ると疲れたな」

グゥウ…

赤竜「…食事にするか」

786 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:53:25.20 5euQrzcuo 1362/1427

ドスッ ドスッ ドスッ

赤竜「…ん?」

クンクン…

赤竜「…イノシシか。捕まえて焼いて喰らおう。気配を消して…」

ブヒブヒ…

赤竜(意外と大きいな…十分引き付けて…)

…ブヒ?

赤竜「ふんっ!」

ブヒイ!ドドドド…

赤竜(疲れのせいで仕留めそこなった!)

ドスドスドス

赤竜「もう少しで…」

ブォン!

赤竜「うぐぁあああ!」

787 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:53:52.32 5euQrzcuo 1363/1427

ジタバタ

赤竜「こ、これは…結界!?なぜこんなところに!?」

赤竜「これしきの結界!ぐぐぐ…」

ギュイン!

赤竜「ぐおっ!」

ギリギリギリ…

赤竜(み、身動きがとれぬ!)
  ・
  ・
  ・

788 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:54:18.56 5euQrzcuo 1364/1427

~翌日~

賢者「昨日、大きな影が飛んできたのは確か…この辺りですね」

ガサガサ

賢者「ん?これは…足跡ですか。あっちに続いていますね…」

ガサガサガサ
  ・
  ・
  ・

789 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:54:45.40 5euQrzcuo 1365/1427

赤竜(このまま朽ち果てるのか…禁を破ったわたしにはお似合いの最後かもな…)

ガサガサガサ

赤竜「ん?」

賢者「…」

赤竜(此奴は人間か…)

賢者「…何をしているのですか?」

赤竜「…」

賢者「これは…古い結界ですね…」

赤竜「…」

グゥウウ…

赤竜「!」

賢者「おなかが空いているのですね?ちょっと待ってて下さい」

ガサガサガサ…

赤竜「…なんだ今の人間は?」
  ・
  ・
  ・

790 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:55:13.29 5euQrzcuo 1366/1427

賢者「パンとベーコンなのですが…食べれますか?」

赤竜「…」

賢者「ダメですか…生肉のほうがいいのでしょうか」

赤竜(そんなわけないだろう…わたしは魔物のような動物ではないと言うに…)

賢者「それにしても…先ほどからまったく動いていませんね…もしかして結界のせいですか?」

赤竜「…」

賢者「これは…見たことの無い結界ですね…調べてみましょう」

ゴソゴソゴソ

赤竜(…此奴は何をしているのだ?)

賢者「…なるほど。魔法陣を踏んだものを拘束する結界ですか。ふむ…」

赤竜(何を考えこんでいるのだ?)

賢者「…今日はこれで帰ります。また明日、来ますから」

ガサガサ…

赤竜「…わたしは明日までの命か…」

791 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:55:39.81 5euQrzcuo 1367/1427

~翌日~

賢者「ほら」

赤竜「…」

賢者「口を少し開ければいいんです。わたしが口の中に入れますから」

赤竜(毒でも入れているのだろう)

賢者「ほら。あーん」

赤竜「…」

賢者「…こんなにおいしいのに…」パクッ モグモグ

赤竜(此奴…毒は入っていないのか…最後の晩餐とするか)

792 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:56:06.65 5euQrzcuo 1368/1427

賢者「ほら。あーん」

赤竜 グイッ

賢者「ちょっと口が開きましたね。はい、ベーコンです」ポイッ

赤竜(…おいしい)モグモグ

賢者「ふふっ。まだありますよ?」

赤竜 グイッ

賢者「はい」
  ・
  ・
  ・

793 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:56:33.72 5euQrzcuo 1369/1427

賢者「全部食べてくれましたね。では…」

赤竜(いよいよ最後か…)

賢者「…“古解放呪”」

シュゥウウ…

賢者「…ダメですか。家にある文献で一番古いものを試してみたのですが…」

赤竜(此奴は…何をしているのだ?)

賢者「では、次です。“近古解放呪”」

シュゥウウ…

赤竜(…わたしを攻撃しているわけではなさそうだな…)

賢者「これもダメですね…では次は…」
  ・
  ・
  ・

794 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:57:00.66 5euQrzcuo 1370/1427

賢者「家にあった文献の解放魔法はすべて試したのですが…」

赤竜(解放魔法?此奴はわたしをこの結界から解放しようとしているのか?)

賢者「…すみません。今日はこれで帰ります。明日、また来ます」

赤竜「…」

賢者「では」

ガサガサ…

赤竜「…どういうつもりだ?」

795 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:57:28.00 5euQrzcuo 1371/1427

~翌日~

賢者「食事も済みましたし…では」

赤竜「…なぜだ?」

賢者「…はい?」

赤竜「「なぜこんなことをする?」

賢者「話せるんですね…」

赤竜「…人間は魔族を敵視しているのでは無いのか?」

賢者「そうですね…あなたが綺麗だから。ではダメですか?」

赤竜「…綺麗?」

賢者「ええ。とても美しいですよ?」ニコッ

赤竜「…」

796 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:57:54.95 5euQrzcuo 1372/1427

賢者「異生物と意思の疎通ができることがこれほど嬉しいとは…新発見です」

赤竜「…変わったやつだな」

賢者「そうでしょうか?」

赤竜「ああ」

賢者「ふふっ。それはそうと、今日は自信があるのです」

赤竜「…」

賢者「昨日、あれから王都に行って古文書を調べていたのです。そこでよく似た魔法陣を見つけました」

赤竜「…王都と言うところは近いのか?」

賢者「普通に歩けば2カ月はかかりますね」

赤竜「なに!?」

797 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:58:21.83 5euQrzcuo 1373/1427

賢者「でも私は転移魔法が使えますから」

赤竜「上級魔法の使い手か…」

賢者「そんな大した物ではありませんよ。では…“古代解放呪”」

ブォン!シュルルル…

赤竜「ぬ?」

バサッ バサッ

赤竜「動ける!動けるぞ!!」

賢者「よかったですね」ニコッ

赤竜「…お前は怖くはないのか?」

賢者「なにがですか?」

赤竜「わたしは竜だ。お前を殺すかもしれぬのだぞ?」

賢者「そうですね」ニコッ

798 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:58:48.28 5euQrzcuo 1374/1427

赤竜「…何故そんな風に微笑むのだ?」

賢者「貴方からは殺気を感じませんから」

赤竜「お前は…変わったやつだな」

賢者「ふふっ。それより三日も拘束されていたのですから、いきなり体を動かさないほうがいいですよ?」

赤竜「…ふん。余計な気遣いだ」

バッサ バッサ バサッ バサッ バサッ

賢者「…ちゃんと飛べるようですね。これで一安心です。さて…私も帰りましょう」

ガサガサ…

799 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:59:15.28 5euQrzcuo 1375/1427

~空の上~

バサッ バサッ

赤竜「空を飛ぶのが久しぶりに感じる!」

赤竜「あの人間のおかげだな」

赤竜「風が気持ちいい…」

赤竜「…」

赤竜(…あの人間はなぜわたしを助けたのだ?)

赤竜(“綺麗だから”だと?わたしは誇り高き竜だぞ!?それを“綺麗”などと…)

赤竜(はじめてわたしを見たときからあの人間は臆することなく近づいて…)

赤竜(文献を調べて結界を解放して…)

赤竜「魔法の腕は相当なものだ…しかし…不思議な人間だ…」

赤竜「…」

赤竜「…なんにせよ、主王国に帰る前に礼をせねばなるまい…」

赤竜「…よし」

800 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 22:59:42.38 5euQrzcuo 1376/1427

~賢者の家~

ペラッ

賢者「…ふむ」

カリカリカリ…

コンコン

賢者「…おや?誰か来たようですね」

ガチャ

「世話になるぞ」

賢者「…その前に、貴女はなぜ裸なのですか?」

「人間の衣服について知識がなかったのだ」

賢者「知識が?」

「そうだ」

賢者「…とにかく服を着たほうがいいですね。中に入ってください」

「うむ」
  ・
  ・
  ・

801 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/25 23:00:11.24 5euQrzcuo 1377/1427

「胸が苦しいな」

賢者「我慢してください。貴女の胸は私よりも大きいものですから」

「これか?」モミモミ

賢者「…あとで服を買いに行きましょう」

「すまぬな。また借りが出来てしまった」

賢者「また?」

「うむ。私はお前に命を救われた。誇り高き我が種族は恩を返さないわけにはいかない」

賢者「…私はあなたを助けた覚えはありませんが?」

「わたしは赤竜だ」

賢者「…え?」

「だから…」

?改め赤竜「わたしは先ほどお前に助けられた赤竜だ」ニコッ


~END~

807 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:41:17.84 l/PkxSUQo 1378/1427

<先代勇者とダークエルフの出会い>

~エルフの森~

賢者「…ここが入り口のようですね」

勇者「ここか…」

魔法使い「道なんてないじゃない」

盗賊「へっ」

魔法使い「…なによ。言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」

盗賊「いんや?何にもないぜ?」ニヤニヤ

魔法使い「ムカつくわねぇ…」

盗賊『胸も括れもねえじゃねえか』ボソッ

魔法使い「何か言った?」

盗賊「いんや?」

808 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:41:45.54 l/PkxSUQo 1379/1427

勇者「それにしてもいいものが手に入ったな」

賢者「”エルフの目薬”のことですか?」

勇者「ああ。けっこう高かったけど、買っといて正解だったな」

魔法使い「…ごめんね?勇者」

勇者「いいっていいって。これからの旅のことを考えたら魔法の札も欲しいもんな」

賢者「エルフの村にはいろいろな魔法の札が売っているとの話ですからね」

盗賊「”淫魔の札”でも買うのか?へへへ」

魔法使い「そんなわけないでしょ!」

盗賊「なんだ。その幼児体型を何とかしてえのかと思ったぜ」

賢者「小娘はまだ14歳ですからね。まだまだ成長する可能性はありますよ?」クスッ

魔法使い「二人ともムカつく!」

勇者「ま、まあまあ…みんな、先に進もうよ。な?」
  ・
  ・
  ・

809 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:42:46.47 l/PkxSUQo 1380/1427

勇者「…ここか」

賢者「ええ。エルフの村のようですね」

ヒソヒソ…ヒソヒソ…

魔法使い「…なんか様子が変ね…」

盗賊「ああ…まるで避けられてるみたいだな」

魔法使い「そりゃあねえ…」ジトー

盗賊「どこから見てもガキだもんな」ジー

魔法使い「わたしじゃない!あんたのことよ!!」

勇者「ま、まあまあ。こんなところで言い合いしないで。ね?」

賢者「とにかく村の中に入ってみましょう」
  ・
  ・
  ・

810 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:43:19.29 l/PkxSUQo 1381/1427

~エルフの村~

勇者「…やっぱり…」

賢者「避けられてますね」

盗賊「…」

魔法使い「買えるのかしら。魔法の札…」

「おい、あんたら」

勇者「はい?」

エルフ中年「どうやってここまで来たんだ」

賢者「この村の人ですね?私達は冒険者です」

エルフ中年「そんなことはどうだっていい!」

811 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:43:59.25 l/PkxSUQo 1382/1427

勇者「落ち着いてください。俺達はこの村で売っている魔法の札を買いたくてここまで来たんです」

魔法使い「そう。そのために“エルフの目薬”を買って…」

エルフ中年「…やっぱりそうか。まあ、お客なら仕方がない。せいぜい金を落としていけ」

魔法使い ムカッ

勇者「落ち着け、魔法使い」

エルフ中年「それから、用がすんだらすぐに出て行けよ」

賢者「そのつもりですが、もう日が暮れます。宿の場所を教えていただけれるとありがたいのですが」

エルフ中年「…宿はない」

勇者「え?」

812 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:44:30.22 l/PkxSUQo 1383/1427

エルフ中年「俺達は他の種族とは出来るだけ交わりたくないんだ」

賢者「では、泊めていただけそうな方はいませんか?」

エルフ中年「そんなモノ好きはこの村にはいない」

魔法使い「…泊まれなくてもいいわ。魔法の札を売っているところはどこ?」

エルフ中年「…村の外れの一軒家だ」

魔法使い「そう。分かったわ。ありがとう」
  ・
  ・
  ・

813 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:45:29.63 l/PkxSUQo 1384/1427

~村外れの一軒家~

魔法使い「ここね。ごめんくださーい」

「はーい」

魔法使い「魔法の札を買いたいんだけど…」

エルフ母「あ、お客さんですね。はいはい」

賢者「私達は冒険者です。ここで魔法の札を売っていると聞いたものですから」

盗賊『…おい』コソコソ

勇者『な、なんですか?』コソコソ

盗賊『すっげえ美人だな』

勇者『そうですね…』

盗賊『もう…涎もんだな』

勇者『…賢者さんに言いつけますよ?』

盗賊『…涎垂れてんぞ?』

勇者『…あ』ゴシゴシ
  ・
  ・
  ・

814 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:45:58.02 l/PkxSUQo 1385/1427

魔法使い「ありがとう。いい買い物ができたわ」

エルフ母「どういたしまして」

賢者「…ちょっといいですか?」

エルフ母「なんでしょう?」

賢者「他の村人は私達を避けていたのに、貴女はなぜ私達に親切なのですか?」

エルフ母「…エルフ族はもともと臆病なのです。ですので他の種族のことを怖がっています」

エルフ母「でも主人と私は他の種族のところに行って魔法の札を売る商売をしていますからね」

エルフ母「他のエルフ族よりは、他の種族に慣れているのですよ」

賢者「そうですか。おかげで助かりました。ありがとうございます」

エルフ母「いいえ」ニコッ

盗賊「…ちっ。亭主持ちかよ」

815 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:47:05.44 l/PkxSUQo 1386/1427

エルフ母「…ところで皆さん、もう日も暮れますが…どうなさるおつもりですか?」

勇者「この村には宿が無いんですよね?」

エルフ母「ええ」

勇者「だったら、もうこの村から出て行きます」

エルフ母「あら、それは危険ですよ?」

賢者「でも仕方ありません。先ほど村人にも用がすんだら出て行けと言われましたから」

エルフ母「そうですか…でしたらうちに泊まりませんか?」

勇者「え?」

エルフ母「うちには商人さんが寝泊まりする部屋がいくつかあります。幸い今は空いてますし…どうですか?」

勇者「それは有難い!けど…大丈夫ですか?勝手に泊めたことが村の人にばれると…」

エルフ母「大丈夫ですよ。貴方達は商人だったって言うことにしておけば。ね?」

勇者「そう言うことでしたら…お世話になります」

エルフ母「はい」ニコッ

816 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:47:55.29 l/PkxSUQo 1387/1427

~夜・エルフ母の家~

ギシギシ アンアン

勇者「…」ギンギン

勇者「今夜も激しいなぁ、あの二人…」

勇者「魔法使いはまだ子供だからなぁ…部屋を離しといてよかった…」

勇者「耳栓して寝るか…」

勇者「…」

ギシギシ アンアン

勇者「…」

ガバッ!

勇者「ダメだ!寝られない!!」

勇者「…しょうがない。ヌいてくるか…」

ガチャ
  ・
  ・
  ・

817 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:48:30.68 l/PkxSUQo 1388/1427

勇者「…ふぅ」

勇者「さて、部屋に戻るか」

ガチャ

ダークエルフ「あ」

勇者「あ」

ダークエルフ「…」

勇者(エルフ母さんが言ってた娘さんかな?…すごく綺麗だ…真っ白な髪と肌に赤い目…吸い込まれそうだ…)

ダークエルフ「…あ、あの…」

勇者「あ、ゴメンゴメン…この家の娘さんだよね?」

ダークエルフ「ええ…冒険者さん…ですよね?」

勇者「あ、ああ」

ダークエルフ「うわぁ…いいなぁ」

勇者「え?」

818 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:49:06.59 l/PkxSUQo 1389/1427

ダークエルフ「わたし…この村から出たことがないんです。よかったらお話を聞かせてくれませんか?」

勇者「話?」

ダークエルフ「ええ。いろんなところを冒険してこられたんでしょ?そのお話を聞かせていただきたいんです」ニコッ

勇者「えっと…」

ダークエルフ「…あ。もう寝るところだったんですか?」

勇者「…いや、いいですよ」ニコッ

ダークエルフ「やった!ありがとうございます」ペコッ

勇者(うわぁ…すっげえかわいい!)

819 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:50:44.07 l/PkxSUQo 1390/1427

ダークエルフ「じゃあ…あ」

勇者「どうしたの?」

ダークエルフ「その…部屋だと声が…」

勇者「あー…」

『ギシギシ アンアン』

勇者(あの二人…もうちょっと静かにヤればいいのに…)

ダークエルフ「…ね。外に出ませんか?」

勇者「え?けど…」

ダークエルフ「…わたし、太陽の光に弱くて…だから夜しか外に出られなくて…」

勇者「そうなんだ…」

ダークエルフ「今日は満月だし、外は結構明るいし…外でお話を聞かせてください」

勇者「…うん。いいよ」ニコッ

820 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:51:18.66 l/PkxSUQo 1391/1427

~家の外・ベンチ~

ダークエルフ「綺麗なお月さまですね」

勇者「そうだな…」

ダークエルフ「…あ、自己紹介がまだでしたね。私、ダークエルフって言います」

勇者「俺は勇者って言うんだ」

ダークエルフ「勇者様?いい名前ですね。うふふ」

ドキン!

勇者(微笑んだ顔がすごく可愛い…)

ダークエルフ「…私の顔に何かついてますか?」

勇者「あ、いや…ダークエルフさんがすごく可愛くて…つい…」

ダークエルフ「…え?」

勇者「あ…」

ダークエルフ・勇者 //

821 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:51:48.68 l/PkxSUQo 1392/1427

勇者(やべえ!つい本音が…)

勇者「…え、えっと…旅の話だったよね!」

ダークエルフ「え、ええ!ぜひお願いします!」

勇者「じゃあ…俺が住んでたところは~~~」
  ・
  ・
  ・
ダークエルフ「すごいなぁ。勇者様はいろんなところに冒険に行ってて…」

勇者「ダークエルフさんも行けるよ」

ダークエルフ フルフル

ダークエルフ「私は…この村の外には行けないんです…」

勇者「え?なんで?」

ダークエルフ「…私は太陽が出ている間は外に出られません。だから旅なんて…」

勇者「あ…」

822 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:52:20.56 l/PkxSUQo 1393/1427

ダークエルフ「私は忌子で…私に関わる人はみんな不幸になるんだそうです…」

勇者「そんな馬鹿な!」

ダークエルフ「ううん。太古の昔から…ダークエルフは厄災をもたらす存在なんだそうです…」

ダークエルフ「だから…このままこの村で…誰にも会うことなく暮らすしかないんです…」

ダークエルフ「それが定めなんですよ…」フッ

勇者「…なあ。顔をあげてくれない?」

ダークエルフ「え?」

チュッ

ダークエルフ「な、なにをするんですか!?」

勇者「…俺さ、ダークエルフさんのことが好きだ。一目惚れってやつかな?」

ダークエルフ「…え?」

823 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:52:54.55 l/PkxSUQo 1394/1427

勇者「だから…この冒険が終わったら…またここに来るよ」

ダークエルフ「…ど、どうして…」

勇者「それでさ…一緒に暮らそう?な?」

ダークエルフ「…うぅ…ヒック…」

勇者「ど、どうした?俺、なんか気に障ること言った?」

ダークエルフ「ううん…嬉しいんです…こんな私のこと…好きだって…一緒に暮らそうって…」

ダークエルフ「そんな人…初めてなんです…ヒック」

勇者「…」

ダークエルフ「…ねえ、勇者さん」

勇者「“勇者”って呼んでくれ」

ダークエルフ「…勇者。信じていいですか?」

勇者「ああ。俺はこんなやつだけど…信じてほしい」

ダークエルフ「…はい。信じます」

824 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:53:20.74 l/PkxSUQo 1395/1427

勇者「じゃあ…」

ダークエルフ「…お願いがあります」

勇者「なんだ?」

ダークエルフ「今度は…おでこじゃなくて唇に…」

勇者「ん」

チュッ

ダークエルフ「…はぁ…」

勇者(愛おしい…)

ダキッ

ダークエルフ「きゃっ!」

825 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:53:50.59 l/PkxSUQo 1396/1427

勇者「ダークエルフ…お前が欲しい」

ダークエルフ「え?」

勇者 ジー…

ダークエルフ「…はい//」

勇者「じゃあ…ダークエルフの部屋に…」

ダークエルフ コクン
  ・
  ・
  ・

826 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:54:27.79 l/PkxSUQo 1397/1427

勇者 ナデナデ

ダークエルフ「…うふふ。くすぐったいですよ」

勇者「…ゴメンな?」

ダークエルフ「なにがですか?」

勇者「いや…初めて…だったんだな…」

ダークエルフ「謝らないでください。私は初めてが貴方で嬉しいんですから」

勇者「…ありがとう」ナデナデ

827 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:54:54.63 l/PkxSUQo 1398/1427

ダークエルフ「…勇者は…冒険を続けるんですよね?」

勇者「…ああ」

ダークエルフ「だったら…これを持っていってください」ガサゴソ

勇者「これは…転移符?」

ダークエルフ「私が作った転移符です。3枚あります」

勇者「え?でもこれは売り物だろ?」

ダークエルフ「いいんですよ。これを使えばいつでもこの村に戻ってこれますから」

勇者「…へ?」

ダークエルフ「だから…」

ダークエルフ「…また…顔を見せてください…寂しいから…」ギュッ


~END~

829 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/26 23:59:22.75 l/PkxSUQo 1399/1427

<後日談>

魔娘「あ、動いた」

「え?どれどれ?」サワサワ

キュル

「あ!ホントだ!!」

魔娘「ね?」

「元気だな。オトコのコかな?」

魔娘「どうかしらね。ふふふ」

ガチャ

エルフ母子淫魔「お茶が入りましたよ」

魔娘「あら、ありがとう」

830 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:00:21.31 0FE2G++ro 1400/1427

子淫魔「どうですか?」

魔娘「さっき動いたわ」

子淫魔「え?ホント?」

「ああ。お腹を撫でたら“キュルッ”ってな」

子淫魔「いいなぁ…わたしが撫でても動いてくれないんだもん…」

魔娘「大丈夫よ。そのうち動くわ」

子淫魔「わたしも欲しいなぁ・・・子供」チラッ

(うわぁ…子淫魔もいい具合に成長してるから破壊力がすさまじいぞ!)

魔娘「ごめんね?」

子淫魔「え?」

831 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:00:48.52 0FE2G++ro 1401/1427

魔娘「せっかくお見舞いに来てもらったのに雑用ばっかりやらせちゃって…」

子淫魔「ううん。結構楽しんでやってますから♪」ニコッ

エルフ母「おかげで助かってるわ。ありがとう」

子淫魔「いえ!わたしが勝手に居座っちゃってるから…」

「子淫魔、淫魔母さんたちには言ってあるのか?」

子淫魔「うん。“しっかりヤってきなさい”って」

「そ、そっか」

(なんか言葉に別の意味が含まれてるような…)

「じゃあ、そろそろ釣りに行ってくる」

魔娘「気をつけてね」

子淫魔「大物、期待してますよ♪」

エルフ母「いってらっしゃい」

パタン

「大物か…今日は南の磯に行ってみよう」

シュイン


832 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:01:19.50 0FE2G++ro 1402/1427

~南の磯~

ザッパーン

「…よし。あの岩場にしよう」

シュン

「釣竿の準備をしてと…」カチャカチャ
  ・
  ・
  ・
「…」

ザッパーン

「…釣れないなぁ」

ボコン ベコン

「ん?何の音だ?」

ボコン ベコン

「…あの岩場の向こうから聞こえるな…行ってみるか」

シュン

833 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:02:06.06 0FE2G++ro 1403/1427

「よっと。確かこの辺りだと思ったんだけど…」

ボコン ベコン

「…あ、手漕ぎの舟だ。あれの音だったのか…ん?あれは…人が舟に!?」

シュン

「あっ!新勇者様!?」

新勇者 グッタリ

「大丈夫ですか!?しっかりしてください!!“中回復呪”!」

パァアアアア!

新勇者「…うぅ…」

「…もう大丈夫みたいだな…ん?」

白スライム デローン

「酷いな…あちこち切られてて形が歪んでる…“中回復呪”」

白スライム「…びぃ…」

「こっちもなんとか生きてるみたいだな。とりあえず二人とも連れて帰ろう」

シュイン

834 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:02:35.52 0FE2G++ro 1404/1427

~家~

新勇者「うぅ…」

~~新勇者の夢~~

~新勇者の家~

  騎士長「ですから、城の方にお戻りいただいてですね」

  新勇者「もういいだろ?俺はここで静かに暮らしたいんだ」

  騎士長「お気持ちは分かりますが、それでは王様の命に背くことになりますよ?」

  新勇者「どうしてほっといてくれないんだ!」

  騎士長「それはあなたが英雄だからですよ」

  新勇者「俺は英雄なんかじゃない!」

  騎士長「あなたがどう思おうと、我々にとってはあなたは英雄なのです」

  新勇者「だからあれは!」

835 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:03:02.53 0FE2G++ro 1405/1427

  従兵「騎士長殿!」

  騎士長「なんだ。いま新勇者殿と話しておる最中だぞ?」

  従兵「は!申し訳ありません!実は…そこで白スライムを発見しまして捕まえたところであります!」

  騎士長「スライムなd」
  新勇者「スラりん!!」ダッ!

  騎士長「新勇者殿!どこに行かれるのですか!!」グイッ

  新勇者「は、はなせ!!」

  騎士長「ふうむ…どうやら新勇者殿はその白スライムに操られていたとみえる」

  従兵「こんなに白くなるまで…新勇者殿は性欲も桁はずれと見える」

  ワハハハハ

  新勇者「う!うるさい!!」


836 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:03:31.23 0FE2G++ro 1406/1427

  騎士長「…なるほど。道理でいくら説得しても城に来てくださらぬわけだ。おい!従兵共!!」

  従兵’s「「「はい!」」」

  騎士長「その白スライムを殺せ!」

  従兵’s「「「はっ!」」」

  新勇者「や、やめろぉおお!!」

  ブォン!

  騎士長「うわぁああ!!」

  従兵「き、騎士長が投げ飛ばされた!!」

  新勇者「スラりん!大丈夫か!?」

  スラりん「…びぃ…」グッタリ

  新勇者「こんなに切られて…痛かったろう?ほら、薬草だ。ちきしょう…こんなとき回復呪が使えたら…」サスサス

  スラりん「…びぃ…」

837 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:03:59.47 0FE2G++ro 1407/1427

  騎士長「…新勇者殿…」ユラァ

  ヒュン

  新勇者「!?」

  ガキィイイイン!!

  新勇者「何をするんだ!」

  騎士長「その白スライムをよこすのだ!」

  新勇者「イヤだ!スラりんは大事な友達なんだ!!それをこんなに傷つけやがって!!」

  騎士長「わたしがスライムより人間の方が何倍も気持ちいいことを教えてあげます!」

  新勇者「い、イヤだ!俺はスラりんがいいんだ!!」

  騎士長「…さっきもずっと私の胸を見ていたではありませんか!?気になるのでしょう?この胸が」ユサユサ

  新勇者「…う、うるさい!スラりん!行くぞ!!」ダッ

  騎士長「追え!追うんだ!!」
    ・
    ・
    ・

838 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:05:27.13 0FE2G++ro 1408/1427

  新勇者「はぁ、はぁ…とりあえずこの舟の中に隠れよう」

  ザザーン…

  新勇者「海か…なあ、スラりん」

  スラりん「…びい?」

  新勇者「…魔界に行こう?」

  新勇者「魔界を旅して思ったんだ。“ここは人間界より住みやすいかも”ってさ」

  新勇者「このまま人間界に居てもスラりんは住みにくいだろ?だからさ…な?」

  スラりん「…びぃ!」

  新勇者「よし!そうと決まれば転移符で…あ」

  ボロボロ…

  新勇者「破れてる…使えるのかな?これ…」

  ヒュン カッ!

  新勇者「弓矢!?どこから!?」

  王都の戦艦 ザザーン…

839 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:05:55.95 0FE2G++ro 1409/1427

  新勇者「うそだろ…軍艦まで持ち出してきたよ…」

  ドォオーン

  新勇者「え?マジ!?大砲!?」

  ドォオーン

  新勇者「仕方ない!この転移符で…“転移”」

  ぐにゃあ

  新勇者「うわぁあああ!!」

~~~~~~~~~~

840 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:06:23.47 0FE2G++ro 1410/1427

新勇者「うわぁあああ!!!」ガバッ!

子淫魔「ひっ!」ビクッ

新勇者「はあ…はあ…はあ…」

子淫魔 ビクビク…

ガチャ

「お、目が覚めたみたいですね」

新勇者「!?」バッ

「あ、そんな身構えなくていいですよ。新勇者様ですよね?」

新勇者「…あ!あんた!!」

「思い出してくれましたか?」

新勇者「魔王を倒した人じゃないか!」

「はい。それだけ動けるんならもう大丈夫みたいですね」

841 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:06:51.00 0FE2G++ro 1411/1427

新勇者「え?…あ、手当てをしてくれたのか?」

「ええ。そこにいる子淫魔が付きっ切りで看病してたんですよ」

新勇者「そうなのか…ありがとう」

子淫魔「あ、いえ…」

新勇者「…ん?この子って…」

「はい。辺境の町であってますよね?あの淫魔です」

新勇者「え!?あの子が!?もうこんなに大きくなったんだ…」

子淫魔「えっと…子淫魔です」ペコッ

新勇者「あ、新勇者です」ペコッ

「それと…一緒にいた白スライムなんですが…」

新勇者「…スラりん!スラりんはどうなったんだ!?」

「大変申し上げにくいんですが…」

新勇者「!?」

「…」

842 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:07:20.47 0FE2G++ro 1412/1427

新勇者「…そうか…」ガクッ

『入っておいで』コソコソ

白バブルスライム ソー…

新勇者「…ん?」

白バブルスライム「…ぶく?」

「彼があなたと一緒にいたスライムです」

新勇者「…スラりん?」

白バブルスライム「ぶくー!」

ピョン

新勇者「やっぱりスラりんか!生きてたんだな!!」

「すいません…回復呪をかけたんですが元には戻らなくて…バブルスライムになってしまって…」

白バブルスライム「ぶくぅ…」

新勇者「…いいんだ。スラりんが生きていてくれただけで俺は…」

「…」

843 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:07:47.41 0FE2G++ro 1413/1427

新勇者「スラりんって言うよりバブりんだな。あははは」

白バブルスライム改めバブりん「ぶくく♪」

子淫魔「“ホントだね”って言ってるよ?」

新勇者「え?きみ…バブりんの言ってることが分かるのか?」

子淫魔「うん」

バブりん「ぶくぅ…」

子淫魔「“ごめんなさい”だって」

新勇者「謝るのは俺のほうだよ。バブりん。俺がしっかりしてればこんなことには…ごめん」

バブりん「ぶくぶくぅ!」

子淫魔「“そうじゃないの”」

バブりん「ぶくぶく…ぶくぶくぶくぅ…」

バブりん「“こんな体だから…もう新勇者のお相手が出来なくなっちゃった…”」

新勇者「…え?」

バブりん「ぶく…ぶくぅ…」

子淫魔「“だから…ごめんなさい…”」

844 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:08:16.50 0FE2G++ro 1414/1427

新勇者「…いいんだ。バブりんは俺の大切な魔物だから。これからも一緒にいような?」

バブりん「ぶくー!」

ピョン

新勇者「あははは。そんなに這いずるなって。くすぐったいだろ?」

バブりん「ぶくぶくぶく」

新勇者「…なんて言ったんだ?」

子淫魔「…“今度から新勇者のお相手はこの子に頼んだからね”って…」

新勇者「…え?この子って…まさか…」

子淫魔 コクン

新勇者 コウチョクー

845 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:08:44.21 0FE2G++ro 1415/1427

子淫魔「…いや?」ウワメヅカイー

新勇者「いや…いやいや!そうじゃなくて!!きみはそれでいいのか!?」

子淫魔「わたしは淫魔だから平気だよ?」

新勇者「そ、そうか…けど!見た目はまだ子供じゃないか!」

子淫魔「でももう精を吸えるよ?」

子淫魔「それに、わたしにとって精は食事みたいなものだから。私も助かります」

新勇者「そ、そうなのか…」

子淫魔「はい♪」ニコッ

846 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:09:22.01 0FE2G++ro 1416/1427

~夕食~

エルフ母「今夜は子淫魔ちゃんがね、“新勇者さんに食べさせたい”って頑張ってくれたのよ?」ナデナデ

子淫魔「えへ♪」

魔娘新勇者「「「…」」」

「…見事に精が付くものばっかだな」

魔娘「わたし達はエルフ母さんが作ってくれたものを食べましょ?」

「そうだな。子淫魔作ったものは新勇者様に食べてもらおう」

新勇者「…いやいや。みんなで食べればいいだろ?」

「まあ、子淫魔も新勇者様に食べてほしくて作ったんだし?」

魔娘「わたしは妊娠中だから…ね?」

新勇者「けど…」

子淫魔「…食べたくないの?」ウルッ

新勇者(その表情は反則だろ!)

新勇者「…食べるよ。ありがとな」

子淫魔「うん!お代わりもあるからね♪」

新勇者(大丈夫か?俺…)

847 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:09:50.36 0FE2G++ro 1417/1427

~夜~

バブりん スピー…スピー…

新勇者「…」

ギンギン

新勇者(興奮して寝られねえ!)

カチャ

新勇者「!?」

子淫魔「…もう寝た?」

新勇者「…まだ」

子淫魔「そっか…えへへ。そっちに行っていい?」

新勇者「…あんまり近づかないでくれよ?」

子淫魔「どうして?」

新勇者「どうしても!」

848 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:10:17.67 0FE2G++ro 1418/1427

子淫魔「じゃあ…ベッドの横に行くね?」

トテトテトテ

新勇者(すんげえいい匂いだ…あ、いかん)

子淫魔「どうしたの?」

新勇者「い、いや…なんでもない」

子淫魔「そう?でも苦しそうだよ?」

新勇者「…え?」

フッジサーン

849 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:10:47.31 0FE2G++ro 1419/1427

子淫魔「吸い取ってあげるね?」ニコッ

新勇者「いや!ちょ…あっ!!」

パクッ ジュルッ ジュルッ…

新勇者(で、でる!喉の奥に出したい!!)

ガシッ グッ!

子淫魔「ん!」ビクッ

新勇者「はっ!…はっ!!…はあ…」

ドクッ ドクッ ドクッ

子淫魔「ん!…ん!!…ん…」ゴクッ ゴクッ ゴクン

850 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:11:17.83 0FE2G++ro 1420/1427

新勇者「はぁ…はぁ…」

チュポン

子淫魔「はぁ…濃くておいし♪」

新勇者(子淫魔、いい匂いがする…あ、いかん。また…)

子淫魔「どうしたの?…あ」

新勇者(どんだけ精が付いたんだよ…また…)

子淫魔「ふふっ。また元気になってきた♪…ねえ。今度は中に…ね?」

新勇者(脱力感がすごくて…起きれない!)

新勇者「ああ…」

851 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:11:46.11 0FE2G++ro 1421/1427

子淫魔「上に乗るね?ん…」

新勇者(暖かい…俺のを包み込んでるのが分かる…)

子淫魔「あ…あん…ふぅ…奥まで入ったよ?」

新勇者(め、めちゃくちゃ気持ちいい!)

子淫魔「ふふふ。動くね?」

グチュ グチュ…

新勇者(やべえ!もう出そうだ!!)

子淫魔「あ…ん…ふふふ。いっぱい出してね?」

新勇者(も、もう我慢できない!)

ググッ

子淫魔「あ!」

新勇者「ん!」

子淫魔「あ!…ぅあ…あ…」ビクンビクン ビクン…

新勇者「はぁ…はぁ…」

子淫魔「すごい…まだ濃い…」ウットリ

852 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:12:15.04 0FE2G++ro 1422/1427

新勇者「…子淫魔は何も言わないんだな」

子淫魔「なにが?」

新勇者「だってさ…俺、こんなに早いんだぜ?ヘタだとか…早漏とか…」

子淫魔「そんなこと言わないよぉ。こんなにおいしいの、いっぱい出してくれるんだよ?」

子淫魔「それにね、淫魔相手にそんなに長続きする人なんていないよぉ」

子淫魔「だから…わたし、すごく嬉しいんだよ?」ニコッ

新勇者「!?」

新勇者(いい子だ…愛おしい…)

子淫魔「…ねえ。しっかり吸い取るから、このまま抜かずにじっとしててね?」

キュウー…

新勇者(すげえ締まる!吸い取られてる!!)

子淫魔「あ…中でまた元気になってきた。あは♪…ねえ…もう一回…」

新勇者「…ああ…任せるよ」
  ・
  ・
  ・

853 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:12:44.21 0FE2G++ro 1423/1427

~朝~

新勇者 スッキリー

子淫魔 ツヤツヤ

「おはよう」

子淫魔「おはようございます♪」ニッコリ

魔娘「ご機嫌ね。どうしたの?」

子淫魔「はい!新勇者さんに美味しいのをいっぱい貰いました♪」

新勇者「ははは…」

魔娘「「…」」

「…ま、まあ、淫魔にとっては滋養だし?」

魔娘「そ、そうね」

ガチャ

エルフ母「みんな、朝御飯の用意ができたわよ」

854 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:13:29.98 0FE2G++ro 1424/1427

~数日後・家の前~

新勇者「じゃあ…」

「ホントに行くんですか?淫魔の町に…」

新勇者「ああ。そこでこの子とバブりんの3人で暮らすんだ」

バブりん「ぶくー!」

新勇者「…今更人間界に戻っても疲れるだけさ。だったら魔界で暮らすほうがいいなって…な?」

「けど…そんなことしたら王都が黙っていないんじゃ…」

新勇者「王都の連中に魔界にまで来る度胸はないさ。討伐の時だって拠点に来てたのは商人たちだったし」

新勇者「それに…王都の連中は俺に居てほしいんじゃない」

「え?」

855 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:16:41.05 0FE2G++ro 1425/1427

新勇者「…奴等は俺が王都に反旗を翻さないように手元に置いておきたいだけなんだ。だから…」

魔娘「…“脅威は手元に置いて制御する”…狡賢い考え方ね…」

「ひでえな…」

魔娘「…この国なら自由は保障されてるし、新勇者がそうしたいって言うんならそのほうがいいかもね」

「そうだな…」

子淫魔「…ねえ。そろそろ…」

新勇者「そうだな」

エルフ母「これを使いなさい。転移符よ」

子淫魔「ありがとうございます」ペコッ

「じゃあ…気をつけて」

新勇者「ああ」

魔娘「また遊びに来てね?」

子淫魔「はい!」

エルフ母「いってらっしゃい」

新勇者「じゃあ…子淫魔」

子淫魔「はい。“転移”」

シュイン

856 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:17:07.70 0FE2G++ro 1426/1427

「…行ったな」

魔娘「そうね」

「幸せになってくれるといいな」

魔娘「それは大丈夫じゃない?」

「なんで?」

魔娘「だって、子淫魔をあんなに満足させてるのに新勇者は全然平気だったでしょ?」

「ああ」

魔娘「淫魔相手に満足させるって、相当精力がないと無理なの。普通の男ならげっそりしてるわ」

魔娘「なのに新勇者は全然平気だったでしょ?相当精力がある証拠よ」

「なるほどなあ。心配することじゃないか」

魔娘「ええ。そろそろ私達も家に入りましょ?」

「そうだな。コケないように注意しろよ?」

魔娘「ええ」

パタン

  ---その後、淫魔の町で新勇者と子淫魔は幸せに暮らしたとさ


~END~

857 : ◆doBINqA5W6 - 2013/01/27 00:20:56.92 0FE2G++ro 1427/1427

これでこのスレは終わりにします
ファンタジーは難しいです…orz

html化依頼は来週の日曜日に出す予定です
それまでに1000いてなければ、ですがw

それまでは絵を投下するなり雑談するなり、好きにしてください

それでは、またノシ


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