天使「死んでください」
童貞「なぜ!?」
天使「童貞は罪ですから。そして詰みですから」
童貞「そんな横暴な…」
元スレ
天使「童貞には罰を与えます」 童貞「ヒィッ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311841127/
天使「横暴ではありません」
天使「充分時間はあったはずです」
童貞「そんなっ!?俺まだ28だよ?」
天使「28で童貞だというのが間違いなんです」
童貞「そんなっ!?」
天使「神様に祈る準備は整いましたか?」
天使「せめてもの情けです。祈る時間くらいはあげましょう」
童貞「そんな時間より、これからの人生を下さい」
天使「今すぐ殺されたいようですね」チャキ
童貞「ヒィッ、ごめんなさい!」
天使「だいたい、あなたは人生をなんだと考えているのですか」
童貞「え?」
天使「人間の一生は子孫を残し、繁栄していく事のハズです」
童貞「そりゃそうかもしれないけどさ…」
天使「それなのにあなたは今までなにをやってきたんです」
天使「毎日毎日パソコンに向かって、ティッシュに種子をばらまく作業ばかり…」
童貞「見てたの!?」
天使「わたしの監査対象はあなたですからね」
天使「見たくなくとも見るハメになります」
童貞「うぅ…」
天使「泣かないでください、泣きたいのはこっちです」
童貞「うぅ…そんなこと言ったって、俺には相手がいないんだ…」
童貞「どうしろってんだよ!!!」バン
天使「逆切れですか、醜いですね」
童貞「なんだと…」
天使「良いですか、あなたには何度もチャンスがありました」
天使「それなのに、外にも出ずに引き籠って毎日パソコンばかりカタカタシコシコ…」
童貞「くぅ、言わせておけば…」
童貞「いいか!俺はなあ、自慢じゃないが、今まで一度も告白された事も、ラブレターもらった事も、ましてやバレンタインデーにチョコさえ貰った事もないブ男なんだぞ!!!」
童貞「そんな俺を好きになってくれる女がドコにいたってんだよ!!!」
天使「それが間違いだと言うのです」
童貞「なにっ!?」
天使「あなたには分からないかもしれませんが、世の中にはとんでもない性癖の持ち主だっているんです」
天使「あなたみたいなブ男でも好きになってくれる女性もきっと居たはずです」
童貞「そんなのはマヤカシだ!!!」
童貞「ただの希望的観測にしか過ぎない!!!」
天使「なぜそんなに断言するんです」
天使「本当は恋愛に対して臆病なだけでしょう?」
童貞「うるさい、うるさ~~~~い!!!」
童貞「だいたい、そんな異常な性癖の持ち主が可愛い子だとは限らないじゃないか!」
童貞「俺みたいなブ男を好きになる奴なんざ、どうせ極上のブスで、やりまくりの中古に決まってる!!!」
童貞「だったら、俺は二次元で構わない!」
天使「なんと愚かな…」
天使「そして、それがあなたの本音ですか…」
童貞「あっ……しまった」
天使「あなたには失望しました」
天使「もう、これ以上の会話は無駄なようですね」
童貞「ちょ、ちょい待ち!」
天使「待ちません」
天使「愚かなる童貞に神の裁きを!!!」パァァァァァァ
童貞「ま、待て!死にたくない!死にたくないんだ~~~!!!」
天使「さようなら」
童貞「ヒィィィィ!?」
天使「いでよ、神の雷」
天使「インディグネイション!!!」
童貞「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
天使「……」
童貞「…」プスプス
天使「ふっ、またつまらぬ者を逝かせてしまった…」
童貞「…」プスプス
天使「さて、次の仕事は……」ピポパ
天使「なんだ、また28歳か、やれやれ……」
童貞「う、うぅぅぅ」
天使「!?」
童貞「うぅぅぅぅぅぅ…」
天使「なっ、生きてる?そんなバカな…」
天使「確かにわたしの術は完璧に当たったはずなのに…なぜ?」
童貞「ぐふっ」バタリ
天使「……気を失いましたか」
天使「ここで止めを刺す事も可能ですが……」チャキ
童貞「」
天使「…気になりますし、もう少し様子を見てやりますか」スッ
天使「そうですね、一週間ほどなら次の仕事にも支障は出ないでしょう」
天使「もし、一週間以内に童貞を捨てる事が出来れば、許しましょう」
天使「しかし、もし捨てる事が出来なければ……」
童貞「」
天使「そのときは、今度こそ……」
翌日
童貞「ふぁぁぁぁああああ…」
童貞「なんか変な夢見た気がする…」
童貞「突然部屋に天使が現れたかと思うと、童貞には罰を与えますとか、なんとかかんとか…」
童貞「ついに二次元と現実の区別がつかなくなったのかな、俺…」
天使「違います」
童貞「のわぁぁぁぁあああああああ!?」
童貞「てっ、ててててててて天使!?」
天使「はい」
童貞「おまっ、なんでここに!?」
天使「見張りです」
童貞「見張りぃ!?」
天使「はい、あなたが見事童貞を捨てられるかどうかの見張りです」
童貞「なっ、なんじゃそりゃ!?」
天使「いいですか、あなたには今日を含めて一週間」
天使「一週間内に童貞を捨ててもらいます」
童貞「!?」
天使「しかし、もし期間内に童貞を捨てる事が敵わなかった場合には、あなたに死んでもらいます」
童貞「そんな横暴な!」
天使「規定事項です。決定は覆されません」
童貞「そんなぁ…」
天使「これでも感謝して欲しいくらいですね」
天使「本来ならあなたは昨日死んでいたはずなのですから…」
童貞「えっ、じゃあ昨日のあれは…」
天使「夢だとでも思ってたんですか?おめでたいですね」
童貞「!!!」ゾゾゾゾゾォ
天使「良い表情です。思い出したようですね」
天使「さぁ、ぼさっと突っ立てないで出かけたらどうです?」
天使「こうしている間にも時間はどんどん経ちますよ」
童貞「っち」
童貞「分かった、分かったよ!!!みてろ!絶対に童貞を捨ててきてやる!」
天使「楽しみに待っています」
ガチャ
童貞(とは言ったものの、どうすりゃいい?)
童貞(俺みたいなブ男が童貞捨てるためには……)
少女A「ね~知ってる~?」キャピキャピ
少女B「え~なになに~?」ルンルン
童貞(いっそ、拉致って犯ってしまうか?)
天使「無理矢理嫌がる娘をレイプとは感心しませんね」
童貞「ぬおっ!?」
天使「どうしました?」
童貞「おまえ、なんでついて来てんだよ?」
天使「そりゃ、あなたの監査員ですから、わたしは」
天使「あなたを見張るのに何か問題でも?」
童貞「問題って……そんな目立つ格好のヤツが隣に立ってたら怪しまれるだろ」
天使「心配には及びません」
天使「一般人にわたしの姿は見えませんから」
童貞「信じていいのか?」
天使「なんなら試してみます?」
童貞「よ~~~し、だったらそこの道で全裸になってムーンウォーク決めてみろ」
天使「やはりあなたは一度死んだ方が良さそうですね」チャキ
童貞「じょ、冗談っすよ、イヤダな~~~…」
天使「次、わたしにそんな冗談を言ったら、殺す」
童貞「ハハハハハハ…」ゾクゾク
童貞「じゃ、じゃあ天使さんのことは前面に信用しますんで、童貞を捨てるために活動を開始したいと思います!」ビシッ
天使「うん」
童貞「では、まず……」
天使「?」
童貞「まず、どうすれば良いんでしょうか…」
天使「……」
童貞「うわぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ」
天使「!?」ビクッ
童貞「おしまいだ!俺はもうおしまいだぁぁっぁぁぁぁあああああああ!!!」
童貞「死にたくない!死にたくないよう!!!!!」
天使「……」
童貞「たすけて!たすけて天使さま~~~~!?」ガシッ
天使「こら、はなしなさい」
童貞「いやだ~~~~、死にたくない~~~~!!!」
天使「だから、そのために童貞を捨てるんでしょう」
天使「こんなところで、わたしにしがみついてないでさっさと行動を開始しなさい」
童貞「だって、どうやって童貞すてたらいいんだ~~~~~!?」
童貞「いままで女の子とも碌に喋った事ないのにムリだよ~~~~!!!」
天使「だから、このままではいけないから、自分を変えるのです」
童貞「ムリだ~~~~…俺にはムリだ~~~~……」
天使「なんという諦めの速さ…」
童貞「現実の女の子と口をきくだなんて、そんな……ハッ!?」
天使「?」
童貞「て、天使さまってよく見るとけっこう可愛いですよね」
天使「世辞のつもりか?」
天使「下らん。そんなのでわたしがお前の処罰をやめるとでも?」
童貞「おっぱいもけっこう大きいし…」
天使「だからそんなので…」
童貞「けっこう俺の好みだったり…」
天使「!?」
童貞「それになにより、一般人からは見えないんですよね?」
天使「おまえ、まさか……」
童貞「天使さま…」
天使「なんだ」
童貞「天使さまは……処女ですか?」
天使「……」
童貞「答えてください」
童貞「天使さまは処女ですか!?」
天使「……それを聞いて、おまえはどうするつもりだ?」
童貞「質問を質問で返すのは感心しませんね。仮にも天使でしょ、あなた」
天使「…貴様!」
童貞「聞いてるのは俺です」
童貞「答えてください」
童貞「天使さまは、処女ですか?」
天使「っくぅ…」
童貞「沈黙は肯定とみなしますよ?」
天使「……っく」
童貞「良いんですね?」
天使「……だ…」
童貞「うん?」
天使「……だよ」
童貞「聞こえませんね」
天使「処女って言ってるだろ!!!」
童貞「…良い答えです」パチパチパチ
天使「……拍手はやめろ」
童貞「分かりました」スッ
天使「それで、そんなの聞いてどうするつもりだ」
童貞「…そうですね、天使さまはどうして欲しいですか?」
天使「なに?」
童貞「おや、自分の立場がお分かりになっていないようですね」
天使「どういう意味だ」
童貞「どうもこうも、なんで処女であるあなたに童貞をバカにされ、あまつさえ
俺は殺されなきゃならんのです?」
天使「それは……そういう決まりだからだ」
童貞「そんなの誰が決めたんですか?」
天使「神様に決まっているだろ」
童貞「ふん!ならば聞きますが、それは童貞だけの罰なんですか?」
童貞「童貞への罰があるんなら、当然処女への罰もあってしかるべきなのでは?」
天使「っち」
童貞「どうなんです?」
天使「……確かにお前の言うおり、処女への罰も存在する」
童貞「ちなみに、何歳までに処女を捨てなければならないんですか?」
天使「……30歳」
童貞「なるほど」
童貞「……で?」
天使「?」
童貞「鈍い人、いや、鈍い天使ですね」
童貞「あなたは何歳なんですか?」
天使「2、2317歳だ」
童貞「ほぉう」
童貞「では、天使さまも罰を受けなくてはいけませんね」
天使「何故そうなる?」
童貞「何故って……ふふふ、30歳以上の処女は罰を受ける決まりなんでしょう」
童貞「だったら当然の成り行きじゃないですか」
天使「それは、人間の……」
童貞「しゃら~~~~~っぷ!!!!!」
天使「!?」ビクッ
童貞「人には罰を与えるのに、自分には関係ないだと?」
童貞「そんな自分勝手が許されるとでも思ってるんですか?」
天使「っくぅ」
天使「じゃ、じゃあわたしにどうしろと言うんだ?」
童貞「どうもこうもありません」
童貞「罰を間近に控えた童貞と処女がいるんですよ?」
童貞「やるべき事は一つでしょう!」
天使「さ、最低だな。おまえ…」
童貞「最高の褒め言葉をどうも…」ジリジリ
天使「褒めたつもりは無いんだけどな…」
童貞「いやあ、俺ってついてるなあ」
童貞「初めてがこんな美人だなんて…」ジリジリ
天使「よるな、ケダモノ…」
童貞「なにを言ってるんです」ジリジリ
童貞「一週間以内に童貞を捨ててこいと言ったのは天使さまじゃないですか」ジリジリ
童貞「俺はただそれに従っているだけ…」ジリジリ
天使「バカモノ、それは人間とだなぁ…」
童貞「俺は悪くない…」ピタッ
童貞「いただきます…」
童貞はそう言うと、天使の肩に手をかけた。
天使の肩は小刻みに震えている。
そこには、昨日天使に見た威圧感は存在しない。
あるのは只、これから目の前の男に犯されるのでは、と震えている雌の姿だけ。
天使の華奢な身体は、童貞の圧倒的な威圧感の前に完全に委縮してしまっている。
それがますます、童貞の興奮を高める。
「ひひひ」
童貞が天使の肩に置いた手に力を込める。
「あっ」
天使の甘い声が漏れる。
童貞は、肩に置いた手を……
省略されました・・・全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください
童貞は肩に置いた手を、そのまま滑るように服の中にねじ込んだ。
「まっ…」
天使の「待って」という制止の台詞も間に合わない。
それほどまでにスムーズに、そして強引に童貞の手は天使の乳房を鷲掴みに
していた。
「これが、生の…」
童貞は感激しながら自分の手の感触を確かめる。
やわらかい。手に張り付く。
そして、やわらかく、指も軽くめり込むのにも関わらず、なぜか手の平を
押し返される弾力を感じる。
「生のおっぱい…」
童貞は感激するあまり、本人も気付かぬ内に涙していた。
一方、天使は混乱していた。
何が何だか分からない。
何故このような状況になっているのか、理解が追いつかない。
普段ならば、本来ならば、天使からすれば、ただの監査対象である下等生物である
人間に遅れなどとる筈はない。
それが何故、こうも無様に……。
剣でも槍でも魔法でも、なんでも良いから召喚して、一撃喰らわせれば、それでカタはつく。
しかし……
「あぁっ…!」
一旦冷静さを失うと、そこからはもうなし崩しだった……。
童貞は乳房を鷲掴みにしている手の位置を、乳頭の付近にずらす。
「ソコ、はっ」
天使の息が顔にかかる。
生温かく、湿り気を帯びた、なんとも言えない甘い香りだ。
童貞は甘い香りに朦朧としながらも、指を動かす。
軽く、優しく、時にはくすぐったく、お互いの汗で若干の湿り気を帯びた乳頭を。
「ひひひひひひ」
童貞は笑いが抑えられなかった。
俺が、自分が、目の前の女を犯しているのだと、そのような変な高揚感が
彼を襲っているせいである。
そして、それは天使もまた同じであった。
今まで下に見下して続けてきた下等生物からの思わぬ反撃。
神に使える完璧な存在である筈の自分。
何年も、何十年も、何百年もそうやって人間を監視し続けて来た完璧な自分。
まさか、こんな所で自分に楯突く者が現れるとは……。
完璧な自分と対等な存在はいつの時代も不在だったのに……。
(もちろん、確かに神は自分と同じく完璧な存在だが、それは敬うべき存在であり、
対等な存在では彼女の中ではなかった。
神は完全であり、完璧なのだ。
そもそも自分とは対等な立場ですらない。)
そう、彼女はいつも一人だった。一人ぼっちだった。
それなのに、それなのに……!!!
この時の天使には理解出来ていないが、確かに嬉しいという感情が、この時、
彼女の中にあった。
完璧な存在としてではなく、一人の女としての喜び。
それを噛みしめている自分。
まぎれもなく、彼女は悦んでいた。
「天使さま、天使さまっ!!!」
童貞はむしゃぶりつくように天使の胸に顔を埋める。
いや、実際むしゃぶりついている。
その証拠に天使の胸は童貞の唾液でべとべとだ。
「……んっ」
天使は童貞を離そうと、頭に手を置き、胸から引っぺがそうとするが、
力の入らない今の状況では無駄だった。
それどころか、天使の抵抗に童貞はさらに興奮を感じ、より一層顔を胸に
埋めようとする。
こうなっては最早手遅れ。
天使はそのまま童貞に押し倒されてしまった。
「良いよねっ?良いですよねっ!?」
童貞はまるで盛りのついた犬のように、天使の身体に自分の身体を密着
させて腰を振る。
挿入どころか、服も下着も脱がせてすらいないのに、何がしたいのか。
これだから童貞は始末に負えない。
しかし、それでも押し倒されてしまった天使に大きな抵抗は見られなかった。
もしかしたら、彼女自身こうなるのを少し望んでいたのかもしれない。
童貞からは見えない位置の下着に、濡れ跡がある。
そこは人間の女性でいう……。
いや、野暮で回りくどい表現はやめよう。
とにもかくにも、天使のアソコは大洪水だった。
しかし、天使の股に童貞が手を伸ばそうとした次の瞬間、
「っう!?」
童貞の身体がビクンと跳ねる。
どうやら果ててしまったようだ。
無理もない。
今まで女性と碌に話をする事もなかった人間の初体験には
いささか刺激が強すぎる。
「うぅぅ!」
射精は止まらない。
ズボンの中に大量の種子をばらまいて行く。
「うっ、うっ、うっ!」
童貞の腰がブルブルと震える。
今まで経験したどんなものよりも圧倒的な解放感に包まれていた。
「ふう!ふう!ふう!」
射精が終わると、童貞は我に返った。
自分は何をしているのだ?
女性、しかも天使を犯している?
狂ってる。
自分は狂ってる。
こんな事、許されるはずがない。
「あんっ…」
「!?」
しかし、それも一瞬のこと。
盛りのついた童貞は、天使の甘い声に反応し、彼女のみだらな姿を
確認すると、先程果ててしまった下半身を、すぐにムクムクと回復させ、
思考を再び捨て、野獣と化した。
「はぁ、はぁっ、はあぁっ!!!」
童貞の目には天使しか映っていない。
そして血液が充満する下半身は、ドクドクと脈を打っている。
野獣。
まさにそう表現するのが適切な姿だった。
「あぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」
咆哮と共に、童貞は天使の服を引き裂く。
そこに躊躇はない。
あるのは自分の性を満たしたい、目の前の女を犯したいという欲求だけ。
奇しくも、それは天使が童貞に、そうあって欲しいと願った姿だった。
「うあっ、あっ、あぁぁぁっ!」
天使は泣いていた。
あるいは、
「あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!」
鳴いていたのかもしれない。
しかし、そんなものはどちらでも些細な事だった。
今の童貞は止められない。
なすがまま、されるがままの状況である。
天使は、なぜ自分がそれを許しているのか、本人でも分からなかった。
何故抵抗しないのか。
何故自分の身体は火照っているのか。
何故人間でもないのに、性器が疼いているのか。
そもそも、何故性交を必要とはしない自分に性器というものが存在するのか。
何故、何故、何故!?
天使の頭は疑問で埋め尽くされていた。
しかし、どんなに考えても答えは出ない。
答えを与えてくれる者も存在しない。
自分の周りにいるのは、理性という鎖の輪が外れた、野獣が一匹、それだけだ。
「天使さまっ!天使!天使っィ!!!」
考えをやめ、童貞の声に耳を傾けると、いつの間にか、呼び捨てになっていた。
童貞の頭に血液が回ってないのだなと、天使は理解する。
血液は全て、下半身に回っているのだ。
きっとそうだ。
天使は、童貞の股間に注目する。
するとそこには、張り裂けんばかりのテントの山が作られてあった。
……やっぱり。
だが、天使はそれを確認すると同時に、自分の身体がより一層火照ったのに気がついた。
体温が急上昇する。
そして、さらに脈が速くなるのにも気がついた。
性器の周辺は、なんだかよく分からないがベタベタしている。
まだ童貞に触られてもいないのに、ぐじゅぐじゅだ。
分泌液?
天使は驚く。
人間の女でもないのに、まさか……いや、だがしかし!
そっと指を股間に持って行く。
ヌプッと卑猥な音が聞こえた気がした。
見ずとも分かる。
濡れている。
そして、それは、間違いなく、自分の身体から出ている分泌液。
天使は……覚悟を決めた。
翌日。
童貞「ごめんなさい!!!!!」
天使「ふんっ!」
童貞は天使に土下座している。
地面にめり込まんばかりの勢いだ。
童貞「申し訳ない!!!!!」
一夜経ち、冷静になった童貞は青ざめていた。
まさか天使を手篭めにするなど……もしや、自分は殺されるのでは?
そんな不安でいっぱいだった。
童貞「お願いですから殺さないでください!!!」
童貞「あの時の俺はどうかしてたんです!!!!」
天使「ふ~~~ん…」
天使「そんな自分に都合の良い台詞が、よくもまあのうのうと吐けますね、あなたは」
童貞「そ、そんな事言わずに……ほら、天使さまも楽しんでたじゃないですか?」
天使「…」ギロッ
童貞「ヒィッ!?」
天使「あれは……一時の心の迷いです」
天使「しかし、今はもう、そんなものに囚われてはいません」
童貞「じゃ、じゃあやっぱり!?」
天使「……あなたには、死んでもらいます」チャキ
童貞「ヒィッ!?」
天使「と、言いたいところですが……」スッ
童貞「……へ?」
天使「性交をした種族はどうあれ、あなたは最早童貞ではありませんし、罰を与える訳にはいきません」
元童貞「ほ、本当ですか!?」
天使「天使はウソは吐きません」
元童貞「や、やった~~~~~~~~~!!!!!!!」
元童貞「まさか、これがトゥルーエンドだったとはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
元童貞「天使で童貞捨てるなんて、俺って最強~~~~~~!!!!!!」
天使「…」ギロッ
元童貞「はっ!?」ビクッ
天使「良いですか、そのことはこれから一切他言無用です」
天使「もし、誰かに喋ったりしたら、わたしは、またあなたを殺しにやってくるでしょう」
童貞「!?」ビクビク
天使「では……わたしはここでの役目を終えたので、次の仕事先に移らせて頂きます」フワッ
元童貞「つ、次の仕事先って?」
天使「決まっているでしょう、童貞のところです」
元童貞「そ、そうですか」
天使「なんです?」
元童貞「いや、また会えるかなと思って…」
天使「心配しなくとも、あなたが誓いを破った時、わたしはあなたを殺しにやってきます」
元童貞「そういう意味じゃないんだけど……けっ、わぁったよ!さっさと行っちまえ」
天使「言われなくとも、そのつもりです」
天使「では、ごきげんよう」スゥ
元童貞「さよなら、天使さま」
翌日・隣町
童貞「ヒィッ!?な、なんだ?」
天使「ここが次の仕事先ですか、臭いですね」パッ
童貞「お、おまえ、ど、どっから入ったんだ?」
天使「それでは仕事を始めるとしますか」
童貞「し、仕事!?それって一体…」
天使「童貞には罰を与えます」
童貞「ヒィッ」
天使「覚悟しなさい」
童貞「そ、そんな横暴なっ!?」
天使「愚かなる童貞に神の裁きを……!!!」パァァァァ
童貞「ヒィィッ!?」
天使「童貞には罰を与えます」 童貞「ヒィッ」 終わり
113 : VIPに... - 2011/07/29 08:05:48.08 bgZlpvf80 77/77終わりです
読んで下さった方がいたらありがとうございます
あまり18禁的な表現を入れるのも、この板的にどうかと思ったので
本番はあえて省きました
ご了承ください