1 : VIPに... - 2011/05/21 00:50:48.68 bKnQqaV4o 1/227

※本スレは“男「…へ?」 童女「だからね」”の続編です


男「…へ?」 幼女「だかぁね」
http://ayamevip.com/archives/52306724.html

男「…へ?」 童女「だからね」
http://ayamevip.com/archives/52309942.html


やむを得ない事情で男の家に引き取られた幼女。
大人を信用できない幼女は男や男の両親との触れ合いの中、徐々に心を開き、男一家の家族に。
小学生になった童女(=幼女)は平穏な日常の中、曾爺の他界を経験し精神的にも成長する。
それから3年、童女は少女となりこの4月から中学2年生に、男は就職活動もたけなわの大学4回生に。
エロなし、オチなし、需要なし!?
それでは『中学生編』、のんびりまったり始めます。

元スレ
男「…へ?」 少女「だからね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1305906648/

2 : VIPに... - 2011/05/21 00:51:10.30 bKnQqaV4o 2/227

~家~

少女「なんで?」

「…へ?」

少女「だからね」

「は、はい」

少女「…なんで急に帰ってきたの!」

「なんでって…地元企業の面接を受けるし、春休みだし久しぶりに男友たちと遊ぼうかと…」

少女「…ふん」

トテテテテ

「あー、二階に上がってっちまった…俺、なんかしたか?」

3 : VIPに... - 2011/05/21 00:55:11.82 bKnQqaV4o 3/227

~男の部屋~

ガチャ

少女「!?」

「…へ?」

少女 ジー

「えっと…ここ、俺の部屋だよな?なんで…」

少女 トテテテテ

「あ、おい!」

パタン

「…行っちまった。いったいなんなんだ?」

4 : VIPに... - 2011/05/21 00:56:07.42 bKnQqaV4o 4/227

バサッ

「ん?なんだこれ?」

「少女雑誌か…少女のか?」ペラペラ

「…なんだこりゃ?その辺のエロホーンよりエロいぞ!?」

「しかもこの折り癖のついてるとこ、兄妹の恋愛モノじゃねーか!?」

ガチャ トテテテテ

少女 バシッ!

「いてっ!」

少女 トテテテテ

「…なんで叩かれなきゃいけねーの?雑誌も持ってかれるし…ん?」

「これは…水色の縞パン?」

ガチャッ パシッ

少女「…変態」

「な!お前が忘れてったんだろーが!!」

バタン

「…なんだよ…」

5 : VIPに... - 2011/05/21 00:57:59.00 bKnQqaV4o 5/227

~夕食~

「いただきまーす」

「めしあがれ」

「なあ、少女は?」

「さあ?」

「さあって…」

「さっき呼んだけど来てないから、後で食べるんでしょ」

「難しい年頃か?」

「難しい年頃ね」

「…なあ、母さん。こういうときオトコはどうしたらいいんだろ?」

「んー、下手に動かないほうがいいんじゃない?向うから近づいてこないかぎり、こっちから行っても余計逃げちゃうだけだしね」

「それじゃ解決にならないような…」

「まあまあ。お父さんにも大人しく見守るように言ってるし。それに時間が必要って言うのもあるからね」

6 : VIPに... - 2011/05/21 00:58:44.36 bKnQqaV4o 6/227

「そういや親父は?」

「今日は遅くなるって。同期の送別会だってさ」

「あー、転勤のシーズンだもんな」

「あ、男も飲む?」

「ビールあるかな?」

「じゃ、親子で晩酌しますか。発泡酒でよければ」

「御相伴に預かります♪」

7 : VIPに... - 2011/05/21 01:00:01.03 bKnQqaV4o 7/227

~少女の部屋~

少女「でね?お兄の頭叩いて出てきたの…」

少女友(以降、少友)『はぁ…あんた、何してるのよ?』

少女「だってぇ…」

少友『かわいく言ってもダメ!まったく…ブラコンのくせに甘え下手なんだから』

少女「うぅ…」

少友『そういうとこだけは幼稚園のときから変わってないよね、あんた。不器用って言うか…』

少女「だ、だってぇ…」

少友『…あのさ、いろんなこと考えちゃうのは分かるよ?でもさ、優先順位を間違えたら取り返しがつかないよ?』

少女「お、脅さないでよ…」

少友『とにかく!あんたにとって何が一番大事か、じっくり考えてみなさいってこと!そろそろ切るよ!!』

少女「あ!ちょっと待ってよぉ」

少友『…あのね、あたし明日男子君とデートなの。準備しなきゃいけないの。わかるよね?』

少女「あ…うん」

少友『じゃあね。くれぐれも自滅しないようにね』プツッ プーッ プーッ…

少女「…そんなこと言ったって…」

8 : VIPに... - 2011/05/21 01:01:16.18 bKnQqaV4o 8/227

~風呂~

「ふぃ~…そろそろあがるか」

フキフキ

(もうすぐ4月とはいえ、まだ寒いなぁ)

ガチャ

少女「…え?」

「…へ?」

フルチーン

少女「…」

ソー…パタン

「ちょっ!…無言で立ち去るってなんの罰ゲーム!?」

ドアの向う:少女(…み、見ちゃった…//)

9 : VIPに... - 2011/05/21 01:02:29.46 bKnQqaV4o 9/227

~リビング~

「ふぁぁ…そろそろ寝るか…」

「明日は面接だっけ?どこの会社だ?」

「◇◇製作所」

「あら、ここいらじゃ結構有名な会社じゃない」

「会社の規模はそんなに大きくないけどさ、大手企業の関連会社で福利厚生と組合がしっかりしてるし、独自開発もしてるから、働き甲斐があると思うんだ」

「そうか。まあ結構いい線だな」

「そうね。いいかもね」

「ここから通えるってのが大きいな。婆さんちも割と近いし」

「…お前が望むなら、地元に帰ってこなくてもいいんだぞ?」

「そうよ。そりゃあ、ちょっとは寂しいけど…男のやりたいことをして欲しいし…」

「ははっ。あの会社の面接を受けるのはさ、会社案内を見て行きたいって思ったからなんだ」

「それならいいけどな…」

少女「…」

10 : VIPに... - 2011/05/21 01:04:28.18 bKnQqaV4o 10/227

~面接中~

面接官「では、当社を選んだ動機について教えてもらえますか?」

(面接官は3人…うち一人はキツそうなおばさんだな。さっきから睨みつけてるし…)

「はい。独自開発部門があることが第一の理由です。御社で幅広い分野の技術に触れながら自分の得意分野に生かせるようがんばりたいと思っています」(大手で働くより気楽そうだし?自由度高いだろうし?)

「それに、御社は福利厚生についても大手並みに整備されていますし、労働組合もあって労働者の権利も保護されていることも魅力です」(まあ、条件いいし?)

面接官「うちは残業も休日出勤もありますよ?」

「それは問題ありません」(まあ、組合がしっかりしてるみたいだし、無茶苦茶なことはないだろうし、手当も出るだろうし?)

面接官「それから…」
  ・
  ・
  ・
「失礼します」

バタン

「んーっ!疲れた~」

(まだ昼前か…これからどうすっかな?)

11 : VIPに... - 2011/05/21 01:05:39.65 bKnQqaV4o 11/227

ガチャ

女面接官「あ」

(げ!さっきの睨みつけてたおばさん!!)「あ、どうも」

女面接官「…男君、ちょっと時間、いいかな?」

「あ、はい。かまいませんが」

女面接官「じゃあ、コーヒーでも飲みに行こうか」

「はい」
  ・
  ・
  ・
女面接官「はい、どうぞ」

「ありがとうございます。いただきます」

女面接官(あら?)「自販機ので悪いんだけどね」

「いえ、結構美味いですよ?」ズズー

女面接官「そう?ところで男君」

「はい」

女面接官「他に何社受けたの?」

「面接は御社が1社目です」

12 : VIPに... - 2011/05/21 01:07:22.68 bKnQqaV4o 12/227

女面接官「そうなの?正直なとこさ、○○大でうちの会社の面接を受けるって、どんな理由があるのか気になってるんだけど」

「はあ…」

女面接官「○○大ならこんな田舎の中堅企業じゃなくて、もっといい会社にもいけるでしょうに…本音、聞かせてもらってもいいかな?」

「本音…ですか。もうちょっと酸味が少ないほうが好みですね」

女面接官「そう?私はこれぐらいが…って、コーヒーのことじゃなくて!」

「すみません」

女面接官「あはっ。男君って面白いね。普通こういうときにふざけたりしないよ?」

「ちょっと空気を和らげようかと。でも、思ってたよりノリがいいですね」ニコッ

女面接官「…まったく…ところで…」

「面接で言ったことの他に…ですよね?」

女面接官「え?面接で言ってたのって本音だったの?」

「言い方は変えてますが、本音ですよ?」

13 : VIPに... - 2011/05/21 01:08:29.08 bKnQqaV4o 13/227

女面接官「…ま、いいわ。で?」

「御社はうちから通えるんですよ」

女面接官「はい?」

「御社はうちから40分ほどで通勤できるんです」

女面接官「…それが本音?」

「あと、転勤がないのも理由のひとつです。自分は自宅通勤に拘りたいので」

女面接官「それ、面接中に言ったら落とされてるわよ?」

「でも本音を聞きたいと仰ったので。あ、コーヒーごちそうさまでした」ペコッ

女面接官「あははは。気に入ったわ。男君、お昼ご飯に付き合いなさい」

「え?」

女面接官「男君、正直だしね。それにいただきますとごちそうさまがちゃんと言えるのはね、躾がちゃんとできてる証拠なの。今はね、そういう人が少ないからね」

「そうなんですか?」

女面接官「そうなの。でもまだお昼には早いから…会社の中、案内してあげるわ」

「は、はあ」

女面接官「じゃあいくよ♪」

(…どうしてこうなった?)

14 : VIPに... - 2011/05/21 01:10:34.99 bKnQqaV4o 14/227

~リビング~

「で、どうだったの?」

「どうもこうも…面接のあとのほうが疲れたよ。工場やら事務所やらを案内されてさ、社員食堂で昼飯までゴチになってさ」

「次は7月の役員面接に来いって言われた」

「とりあえず内々定ってとこ?」

「よくわからんけど、そうなのかな?」

少女「…」

「じゃあ、その会社に行くの?」

「そうだな。採用されればな」

少女 トテトテトテ…

「…相変わらず無言か」

ドアの陰:少女『…やたっ!』グッ

16 : VIPに... - 2011/05/21 01:12:03.51 bKnQqaV4o 15/227

~男の部屋~

男友『ほうほう、それで?』

「でな、結局会社中引き摺りまわされた挙句、昼飯まで一緒に食う羽目になってな」

男友『ははは。まあいいんじゃね?内々定もらったってことでさ』

「…お前は気楽でいいよな」

男友『そうでもないぜ?小さい会社だから、社長の息子って言っても楽が出来るわけじゃないし』

男友『それに経営的にも楽じゃないしな』

「そっか。それより明日どうするよ?」

男友『おー、そうだった。友カノも一緒だからボーリングかカラオケってとこか?』

「了解。じゃ、明日な」

男友『おう。じゃあな』プツッ プーッ プーッ

「さて…」

17 : VIPに... - 2011/05/21 01:13:48.95 bKnQqaV4o 16/227

ガチャッ

「ん?」

少女「あ、それ…」

「ん?ああ、この人形か?」

少女「…まだ付けてたんだ…」

「ああ、お前から貰った大事な人形だからな」

少女「そっか…」

「で、なんか用か?」

少女「あ、うん…明日遊びに行くの?」

「ん?ああ。男友たちとな」

少女「…お姉ちゃんも?」

「友カノか?まあな」

少女「………行く」

「…へ?」

少女「私も行く」

「いや…まあ…いいけどさ」

少女「…おやすみ」

「あ、ああ。おやすみ」

(…少女がおやすみって言ったの、久しぶりじゃないか?)

18 : VIPに... - 2011/05/21 01:14:41.92 bKnQqaV4o 17/227

~翌日・駅前~

「おーっす」

友カノ「やっほー」

男友「おーっす。お、少女ちゃんも一緒か?」

少女 ペコッ

「なんか、友カノも来るって言ったらついてくるって言うから」

友カノ「あらそうなの?嬉しいわ」キラッ

少女「!?」

友カノ「あ、これ?えへへへ。婚約指輪なんだ♪」

少女「…婚約したの?」

友カノ「そうなのよ!信じらんないでしょ?しかも相手はこれだよ?」

男友「これって言うなー!」

「ははは。おめでとう、二人とも」

少女「…おめでとうございます」

友カノ男友「「ありがと♪」」

20 : VIPに... - 2011/05/21 01:16:19.39 bKnQqaV4o 18/227

「さて、じゃあどうする?カラオケかボーリングにでも行くか?」

少女 クイクイ

友カノ「!?」

男友「ん?どうした?」

友カノ「あ、ううん。なんでもないよ。それより、あたしは少女ちゃんとお話してるからさ、二人で行きたいとこ行ってきたら?」

男友「そうか?じゃ、男、久しぶりにゲーセンで対決しようぜ!」

「お?俺に挑戦するとは身の程知らずめ!」

友カノ「ふふっ。オトコっていくつになっても子供だね」

21 : VIPに... - 2011/05/21 01:17:33.72 bKnQqaV4o 19/227

~ゲーセン前~

友カノ「じゃあ、あたし達はそこのマックでお茶してるから」

男友「ん、わかった。終わったらそっち行くわ」ノシ

友カノ「じゃあね」ノシ

友カノ「じゃ、あたし達も行こうか?」

少女「はい…」
  ・
  ・
  ・
友カノ「はい、シェイクのチョコ。コーヒーがよかった?」

少女「い、いえ。シェイクで…ありがとうございます」

友カノ「どういたしまして」

23 : VIPに... - 2011/05/21 01:19:07.67 bKnQqaV4o 20/227

ズズー

友カノ「で?どんなこと?」

少女「すいません、実は…最近お兄やお母さん達と、ちゃんと話が出来ないって言うか…」

友カノ「反抗期?」

少女「…と言うか…例えば意見が違う時がありますよね?私はこうしたいのにお母さんにああしろと言われたり…」

友カノ「ふんふん」

少女「そういう時に…自分の意見を言う前に遠慮して…結局何も言わずに言われたとおりにしたり部屋に戻っちゃったり…」

友カノ「なによそれ?言いたいことはちゃんと言わなきゃだめじゃん」

少女「けど、それが…できないんです…」

友カノ「それはなんで?」

少女「…私は…血が?がってないし…だから…反抗するようなことは…」

友カノ「あー、原因はたぶんそれだね」

24 : VIPに... - 2011/05/21 01:21:34.24 bKnQqaV4o 21/227

少女「え?」

友カノ「あのね、少女ちゃんちってさ、端から見てるとホント、仲のいい理想の親子なんだよ?」

少女「そんなことは…」

友カノ「ううん、そうなの。少女ちゃんちってさぁ、家族みんながお互いに相手のことを思い遣っててさ」

友カノ「それがお互い分かってるから、言いたいことも言えてるしさ」

友カノ「…だからね、少女ちゃんがそうやって遠慮したり悩みを抱え込んじゃったりするとさ、他の人たちもどうしたらいいのかわかんなくって、ちゃんと話が出来なくなってるんじゃないかな?」

少女「でも…じゃあ、どうしたら…」

友カノ「…少女ちゃん、もうちょっと気持ちを正直に出したら?」

少女「…気持ちを?」

友カノ「そ。あたしとだとさ、ちゃんと話してるでしょ?それってあたしに気持ちを正直にだしてるからじゃないの?」

友カノ「だいたいさ、あの家の人たちがね、少女ちゃんの反抗期を受け止められないはずがないじゃない?」

友カノ「だからさ、一度に全部って訳にはいかないだろうし、ちょっとずつ気持ちを出して…ね?」


25 : VIPに... - 2011/05/21 01:23:18.08 bKnQqaV4o 22/227

少女「…わかりました。やってみます。…けど…」

友カノ「ん?」

少女「お兄とは…もっと違うなにかで…」

友カノ「違うって?」

少女「…なんていうんだろ…ドキドキしたり、苦しくなったり…でも暖かかったりワクワクしたり…腹が立つような優しくしたいような…傍に居たいような近づきたくないような…」

少女「とにかく、他の人とは全然違って、お兄が近くにいるだけでその…何したらいいのかわかんなくなって…」

友カノ(あー、少女ちゃんひょっとして…)

友カノ「ま、それはしょうがないんじゃない?」

少女「え?」

友カノ「少女ちゃん、その気持ちが嫌なわけじゃないんでしょ?」

少女「はい…で、でも!そのせいでお兄に近づけないのは…辛いです…」

友カノ「…少女ちゃんさぁ、その気持ち、男に素直にぶつけてみたら?それが一番手っ取り早いと思うよ?」

少女「…それってどういう…」

友カノ「まあまあ、騙されたと思ってやってみなよ。ね?」

少女「…大丈夫かなぁ…」

友カノ「ま、玉砕してもあたしが慰めてあげるから。ね♪」

少女「そんな無責任な…」

26 : VIPに... - 2011/05/21 01:25:51.99 bKnQqaV4o 23/227

友カノ「…思春期ってさぁ」

少女「え?」

友カノ「思春期って、いろんなこと考えるよね?」

少女「…」

友カノ「でもさあ、いくら考えたって殆んど答えが出ないからさ、イライラして周りのせいにして当たり散らしたり距離を置いたり…」

少女「はい…」

友カノ「人生経験が少ないから答えが出なくても当たり前なのにね。しかも答えが出ないことが答えになることもあるっていうのが理解できてないし…」

少女「そうなのかもしれません…」

友カノ「でもさ、そう言うのって子供から大人に成長するために必要なことだと思うんだよね…」

友カノ「だからこの時期に道を間違えると、後々大変になるし…」

少女「お姉ちゃん…」

友カノ「ね、少女ちゃん。ちゃんと思春期しなさいな。ね?」

少女「よくわからないけど…うん」

友カノ「さて…と。そろそろゲーセンのオトコどもを捕まえにいきますか!」

少女「…そうですね。飲み物もなくなったし」

27 : VIPに... - 2011/05/21 01:28:24.05 bKnQqaV4o 24/227

~ゲーセン~

友カノ「えーっと、あの二人は…」

少女「格闘ゲームじゃないですか?」

友カノ「そうかもね。あっちかな?」

チャラ男1「ヒュー♪ねえねえ、二人ともかわいいじゃん♪姉妹かなぁ?一緒に遊ぼうよ♪」

少女「え、えっと…」

友カノ「ごめんね~、連れがいるからまた今度ね♪」

チャラ男2「そんなこと言わないでさぁ~。俺、クレーン得意だし。欲しいの取ってあげるからさぁ♪」

友カノ「だからね、連れがいるの」

チャラ男3「そんなこと言って~。ホントはいないんでしょ?だから俺たちと遊ぼうぜ。な?」

友カノ「だからぁ!」

28 : VIPに... - 2011/05/21 01:29:50.16 bKnQqaV4o 25/227

グイッ

少女「!!」

チャラ男1「いいから行こうぜ!な!!」

友カノ「ちょっと!何すんのよ!!」

グイッ

チャラ男2「あんたも一緒に行こうぜ」

友カノ「ちょっ!やめなさい!!男友―!!」

少女(こ、声がでない!)

男友「ちょっと待てやぁゴルァ!!!!」

「妹に何してる!!!」

少女(お兄!?)

友カノ「こらぁ!遅いわよ!!」

チャラ男2「なんだぁおめーらは?ああ?」

男友「ソイツの旦那だゴルァ!!!」

「その二人を返せ!」

29 : VIPに... - 2011/05/21 01:32:20.58 bKnQqaV4o 26/227

チャラ男1「はああ?聞こえねーなあ?」

ボゴッ! ドサッ

チャラ男2&3「「…え?」」

チャラ男1 ピクピク…

少女「…え?」

ギュッ

「大丈夫か?」

少女「う、うん」

少女(…お兄が人を蹴った!?)

男友「お、おい、腹に蹴りって…あーあ、白目むいて…お前、手加減しろよ…」

「してるって。でないと今頃こいつ、血反吐吐いてるわ」

チャラ男2&3 (((((;゜Д゜);゜Д゜)))))

男友「で、どうする?お前ら」

チャラ男2&3「「すすす、すいませんでしたぁ!!」」ダダダダ…

30 : VIPに... - 2011/05/21 01:33:51.73 bKnQqaV4o 27/227

チャラ男1 ゴロン

友カノ「…気を失ってるだけみたいだね、コイツ」ゲシゲシッ

男友「おいおい…お前まで蹴り入れることはないだろ…」

友カノ「いいじゃない!あたしだけならともかく、少女ちゃんに手、出したのよコイツは!!」

友カノ「っていうか、あんたらがゲーセンなんかにいるのが悪い!」

男友「「すんません」」

少女 クイクイ

「ん?なんだ?」

少女「早く出ようよ…」

「そうだな。男友、友カノ。とりあえず出ようぜ」

男友「分かった」

友カノ「そだね」

31 : VIPに... - 2011/05/21 01:35:08.50 bKnQqaV4o 28/227

  ・
  ・
  ・
男友「すっかりシラケちまったなぁ。どうする?」

友カノ「…少女ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫か?」

少女「うん…もう大丈夫…」

「…無理すんなよ?」

少女(怖かった…けど、お兄が私を助けてくれた)

少女(久しぶりにお兄に抱き抱きしめられて…すごくほっとして…)

少女(…みんなが見てるから恥ずかしかったけど…離れたくないって思った)

少女(今まで胸が苦しくなって近づけなかったのに…もっともっと傍にいたいって思った)

少女(体はもう離れちゃったけど…せめてこの手だけは…)

32 : VIPに... - 2011/05/21 01:36:14.74 bKnQqaV4o 29/227

少女 ギュッ

(なんだ!?すげー力で俺の手を握ってくるんだが…)

少女「…お兄…」ボソッ

「ん?どうした?」

少女「!な、なんでもない!!」フッ

(うおぉ!憂い顔で斜め下に視線を落とす少女がヤバすぎる!!がんばれ負けるな俺の理性!!!)

男友「よし!とりあえず飯にしようぜ。腹減った」

友カノ「おーい!あんたはこんな時でも食い気なのかー!!」

男友「いいじゃんよー。あの店行こうぜ。な!」

友カノ「まったく…そうだね。あそこならデザートもいっぱいあるし。そっちはどう?」

「お任せします。行こう」

少女「うん…」

33 : VIPに... - 2011/05/21 01:38:55.55 bKnQqaV4o 30/227

~夜・男の部屋~

(今夜は久々に賢者だぜ~♪)

コンコン

男 ギクッ!

少女『私です。中に入れてください』

(は、鼻血もんの台詞を!)

「お、おう。どうぞ」

ガチャッ

少女「…お兄」

「ま、まあ、立ち話もなんだから、ベッドにでも座って」

少女「…うん」ギシッ

(なんで俺の隣?しかも50cm程空けてるし?)

少女「あ、隣はダメ?」

「い、いや。そんなことはないよ」

少女「…ご、ごめんね?顔が見えるとその…うまく言えそうにないから…」

「お、おう」

34 : VIPに... - 2011/05/21 01:40:11.18 bKnQqaV4o 31/227

少女「あ、あのね!」

「は、はい!」

少女「ごめんなさい!」

「ははは、はい?」

少女「わ、私、いろんなこと考えちゃって…みんなと距離おいて…それで心配かけちゃったから…」

「あ、ああ。大丈夫だ。みんなでお前のこと、見守ろうって決めてたし」

少女「そ、そうなの?」

「ああ、でももう大丈夫みたいだな。吹っ切れた顔してるよ」

少女「吹っ切れたわけじゃないけど…お姉ちゃんに、もっと気持ちを出したら?って言われて…」

「そっか。友カノに感謝しなきゃな。で、どんなこと考えてたんだ?」

少女「え?えっと…それは…」

「あ、無理にいう必要はないぞ?話しにくいことだってあるしな」

少女「ううん、話しておきたいの…」

少女(でないとお兄の傍に居れないから…)

35 : VIPに... - 2011/05/21 01:41:37.50 bKnQqaV4o 32/227

少女「…私、みんなと血がつながってないから…甘えたりするの、申し訳なくって…」

少女「でも、私独りじゃ何にも出来ないし…八つ当たりしそうで…せめてみんなの負担にならないようにって…」

「こらっ」ペシッ

少女「痛っ!なんでデコピン!?」

「あのなぁ、お前、勘違いしてるぞ?」

少女「え?」

「少女がさ、そういう理由で悩むのはしょうがないと思う。お前、小さいころから色々あったし、家族思いの優しい子だし」

少女「お兄…」

「けどな、少女は独りじゃないから。俺も、母さんや父さんもいるから。だからさ」

「…もう独りで抱え込まなくてもいいんだって。辛くなったら俺に甘えればいいし」

「俺じゃダメそうなら母さんだっているから。家族なんだから…な?」

少女「…うん…ありがとう、お兄…」グスッ

37 : VIPに... - 2011/05/21 01:45:26.42 bKnQqaV4o 33/227

~翌日・夕食~

『男―、御飯よー』

「今いくー」

コンコン

「聞こえたろ?行こうぜ」

ガチャッ

少女「うん…」

トタトタトタ

「あら!?」

「おう」

38 : VIPに... - 2011/05/21 01:46:24.27 bKnQqaV4o 34/227

「さてっと。…ほら、少女」

少女「う、うん…」

~~~~~~~

  少女『でも、お父さんとお母さんにどう話せばいいのかわかんないよ…』

  『説明する必要なんかないって。一言謝っとけばそれでオッケーだって』

  少女『で、でも…何も言わないでなんて…顔合わすのも避けてたのに…』

  『大丈夫だって。な?』

~~~~~~~

少女「…お、お父さん、お母さん、今までごめんなさい!」

「「!?」」

「…何言ってるの。反抗期の娘に向き合うのって、親として当たり前ことじゃない」

「ははは。これで家族全員そろったな!少女、いつもの、頼むよ」

少女「う、うん。それじゃ…」

少女「いただきます」

「「「いただきまーす」」」

少女(よかった…お兄、ありがとう)

39 : VIPに... - 2011/05/21 01:47:36.25 bKnQqaV4o 35/227

~数日後・男の部屋~

「…よし、こんなもんかな?」

コンコン ガチャ

少女「お兄ー、これはどうするの?」エロホーン

「ん?ああ、お前にやるよ。それもう飽きたし。ってか、お前まだ持ってたのか」

少女「んもう!少しは慌ててよね!!まったく弄りがいがないんだから…」

「ははっ。もう何回も弄られてっから今さらって感じだしな」

少女(まだ慣れないけど…大分普通に話せるようになってきた)

少女「今度はいつ帰ってくるの?」

「次は夏休みかな?GWのあいだに卒論を進めておきたいし」

少女「そうなんだ…」

「さて、よっと」

少女「あ、お兄、もう行くの?」

「ああ、行ってきます」

少女「いってらっしゃい。…お兄、体に気をつけてね」

「おまえもな」

少女「うん。…あ、そうだ」

40 : VIPに... - 2011/05/21 01:48:26.71 bKnQqaV4o 36/227

トテトテトテ

「ん?どうした?」

少女「GW,お兄の部屋に行っていい?」

「へ?い、いや。やめたほうがいいって」

少女「…なんで慌てるの?さては見られると困るものがあるとか?」

「んー、ある意味そうかな?」

少女「…え?」

「部屋、今さ、すっげー汚ねーんだ。来ても足の踏み場もないかもな」

少女「えっ?なにそれ…」

「まあ、そういう訳だから、部屋に来るならそれなりの覚悟をしたほうがいいぞ?」

少女「聞くだけでもすごそうだね…」

「はは、じゃあな」ノシ

少女「うん、またね」ノシ

44 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:14:02.28 XkFbAPYvo 37/227

~GW・男のアパート~

ピンポーン

「ん?新聞の勧誘か?」

少女『お兄、私』

「え?なんで?」

少女『お母さんがお兄の様子を見てきてって言うから…』

「へ?」


45 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:15:11.77 XkFbAPYvo 38/227

少女『ねえ、早く入れてよ』

(台詞がエロい!)

「えーっと…とりあえず鍵、空けるわ」

ガ ガチャ カチャ

「ん、どうぞ」

少女「おじゃm…」

46 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:15:46.01 XkFbAPYvo 39/227

男 ポリポリ

少女「うわぁ…なにこれ!ゴミが山積みじゃない!!」

「…ここんとこ忙しくてゴミ出ししてなかったから…」

少女「本とか服とか床の上に散らかしたままだし」

「しゅ、就活とか卒論とかで忙しかったからなぁ。あは、あはは…」

少女 ジトー

「うぅ…すんません…」

少女「…彼女とかいないの?」

「この状況を見てそれを言うか?」

少女「何偉そうに言ってんの?」

「…ごめんなさい」

47 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:19:24.69 XkFbAPYvo 40/227

少女「…はぁ、しょうがない…片付けよっか」

「え?…あ、いや…そんなことしてもらうの悪いし」

少女「は?何言ってんの?」

「な、何って…」

少女「このままだと座る場所もないし、私が寝る場所もないでしょ?」

「え?なに?お前、今日泊まるの?」

少女「…襲わないでよ?」

「んなっ!そんなことするか!」

少女(即答…か…)「はぁ…どうだか…」

48 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:24:14.42 XkFbAPYvo 41/227

「んだよ…それより、いきなりやって来て泊まるって、訳わかんねーんだけど?」

「せっかくのGWなのにさ、お前は予定はないのか?」

少女「…GWなのに家にも帰らずアパートに引きこもってる誰かさんに、そんなこと言われたくないわ」

「う…」

少女「それに、家にいたらお父さんが纏わり付いて鬱陶しいからね」

「あー…うん、なんとなく理解したわ」

少女「…ゴミ袋は?」

「あ、これ。指定のゴミ袋でないと持っていってくれないから」

少女「…何見てるの?」

「え?いや…」

少女「ここ、誰の部屋?」

「…すんません、俺も片付けます…」

51 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:31:30.54 XkFbAPYvo 42/227

~スーパー~

「誠に申し訳ない」

少女「…はぁ…まさかゴミ袋が足りなくなるなんて…」

「ははは…」

少女「…ついでに晩御飯の買い物もするからね」

「え?晩飯作るの?」

少女「お兄に任せたら何食べさせられるか分かんないから、私が作る」

「めんどくさいから外食にしようぜ。奢るからさ」

少女「どうせずっと外食だったんでしょ?それじゃ体壊すよ?そうなったら彼女もいないのに、誰が面倒みてくれるの?」

「うう…すんません…」

少女 クスッ

52 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:34:43.49 XkFbAPYvo 43/227

  ・
  ・
  ・
「あれ?男じゃない?」

「え?あ…女友」

女友「えーっとぉ…おまわりさーん、ロリコンがモゴモゴ」
「人聞きが悪いから黙ってろ。な?」

少女「…お兄」

「ん?なんだ?」

少女「口と鼻を塞いだら、さすがにヤバイんじゃない?白目むいてるし」

「あ」

女友「はぁ、はぁ、はぁ…殺す気かー!」

「ははは。わりーな」

女友「笑い事じゃなーい!!」

53 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:38:22.60 XkFbAPYvo 44/227

少女 チョンチョン

「ん?ああ、コイツは女友。大学の同期だ。卒論も一緒にやってる」

少女「…お兄の彼女?」

女友「「まさか!」」

女友「ちょ!ハモらないでよ!!」

「それはこっちの台詞だ!」

女友「それよりどこで攫ってきたの?この超絶美少女系ロリータちゃんを」

「…妹だよ」

少女 ペコッ

女友「か、かわいい!お兄さんと呼ばせてください!!」

ゴン!

女友「いった~い…殴ることないじゃん!」

少女「…え?」

56 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:40:57.90 XkFbAPYvo 45/227

「…だからお前にだけは紹介したくなかったんだ…」

少女「お、お兄、女の人に暴力を振るうのは…」

女友「やさしいのね~ありがと♪」ギュッ

少女「!?」

「やめろ!マジで怒るぞ!!」

女友「…そんなムキにならなくてもいいじゃない。ねえ?」

少女「はぁ…はぁ…」

女友「…え?」

「大丈夫か?」サスサス

女友「…マジで問題あり!?」

「大有りだ!見ろ、顔面蒼白になっちまってるじゃねーか!!」

57 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:46:01.98 XkFbAPYvo 46/227

女友「あ…」

「少女、人に触られるのに慣れてないんだ!なのにいきなり抱きつくから!!」

女友「…ゴメン…」

少女「…大丈夫…ちょっとびっくりしただけ…」

「…もうレジして早く帰ろう。部屋でゆっくり休め。な?」

女友「ホント…ゴメンね…」

少女「…大丈夫だから…」

「背中におぶされ」

少女「ん…」

女友「荷物、持ってくよ」

「ああ、頼む」


58 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:47:38.06 XkFbAPYvo 47/227

~男のアパート~

「俺のベッドで悪いけど…」

少女(お兄の匂いだ…)

女友「しっかし…すごいゴミだね」

「ほっとけ。自宅通学者と違ってな、就活したり卒論したりしてるとゴミ捨てしてる時間もなくなるんだ」

女友「だからって、これはないでしょ。妹ちゃんもそう思うよね?」

少女 モゾモゾ

女友「ありゃ、まだダメか…」

「…女友、時間はいいのか?」

女友「あ、もうこんな時間?帰るね」

「ああ、お茶も出さなくて、すまかったな」

女友「ううん、あたしのせいだもん…じゃあね」ノシ

「ああ、またな」ノシ

59 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:48:54.87 XkFbAPYvo 48/227

少女「…もう行った?」モゾッ

(はうぅ!布団から顔の上半分を出してる少女がかわいすぎる!!しかもウル目だし!!)

「ああ、もう行ったよ」

ガバッ

少女「よし!晩御飯作る」

「ちょ!おい!!無理すんなって。な?」

少女「大丈夫。ちょっとあの人、困らせてやろうって思っただけだし」

「な!あいつマジで心配してたぞ!?」

少女「いきなり抱きつくほうが悪い」

「…そりゃそうだけど…ホントに大丈夫なんだな?」

少女「…しつこい」ジロッ

「う…すんません…」

少女「お兄は部屋を片付けて。ご飯食べたいんならね」

「はい…」

60 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:52:10.37 XkFbAPYvo 49/227

~夕食~

「美味いなぁ♪」

少女「お代わりあるから」

「うん!このポテサラ最高!!」

少女「…聞いてる?」

「聞いてる聞いてる。お代わり!」

少女「はいはい」クスッ

「いや、このハンバーグもみそ汁もホントに美味い!食べ飽きない家庭の味って感じだな♪」

少女(そりゃあね、お母さんに教えてもらったんだし)

「ホント、こういう飯なら毎日食ってたいな♪」

ドキッ

少女(そ、それってどういう…)

61 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:54:13.53 XkFbAPYvo 50/227

  ・
  ・
  ・
「ごちそーさま!」

少女「おそまつさま」

「食器、片づけるわ」

少女「いいよ、お兄は部屋を片付けてて」

「でも悪いし」

少女「台所も片づけたいし、お兄がいるとかえって邪魔になるから。ね?」

「うぅ…了解です…」

ジャージャバジャバジャバ…

少女「…ねえ、お兄」

62 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:56:01.78 XkFbAPYvo 51/227

「ん?なんだ?」

少女「女友さんって…ホントに彼女さんじゃないの?」

「うん。あいつ彼氏いるしな」

少女「そうなの?でもすごく仲良さそうだったけど…」

「あー、あいつとはずっとゼミで一緒だしな。研究も一緒にやってる」

少女「ふーん…」

「あいつ結構頭いいんだぜ?おかげでずいぶん助かってるんだ」

少女「そうなんだ…」

「ん?なんか気になることでもあるのか?」

少女「う、ううん!だったらさ…もう一度ちゃんと挨拶しとこうかな?」

「え?なんで?」

少女「今日はちょっとやりすぎちゃったかな…てね?」

少女(いろいろ聞きたいこともあるし…)

「まあ、そういうことなら…うん、あいつに連絡しとくわ」

63 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:57:49.92 XkFbAPYvo 52/227

~夜~

少女「「…」」

少女「掃除は終わったけど…」

「予備の布団を敷くスペースが本とゴミ袋で圧迫されて狭い…」

少女「お兄、ゴミの日はいつ?」

「燃えるごみは一応明日だけど…夜中には出せないしなぁ…」

少女「…しょうがない、今夜はこの空いてる場所に布団を敷いて…」

「少女、ベッドで寝ろよ」

少女「え?私のほうが小さいからこっちでいいよ」

「いやいや。お前、今日は色々頑張ってくれたし、ベッドでゆっくり寝たほうがいいって」

少女「お兄、寝返りうてないよ?それにトイレに行くとき踏むかも…」

64 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 00:58:31.03 XkFbAPYvo 53/227

「俺が踏むよりは全然マシだろ?」

少女「…ホントに大丈夫?…前みたいに一緒に寝る?」

(うわ!そのちょっと困ったような表情でその台詞!!少女、ちょっとは自分の破壊力を自覚してくれー!)

「前っていつだよ…お前、大きくなったから一緒に寝るなら体が密着するぞ?それは嫌だろ?」

少女「ううん…でも…狭いと寝れないかなぁ…」

「だから少女が布団で寝ればいいって。な?」

少女「…お兄がそう言うなら…じゃ、先にお風呂入るね」

「はい、どうぞ」

少女「…覗かないでよ?」

「はいはい、ここで大人しくしてますよーだ」

(今のうちにヌかないとヤバいな…)

65 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:01:31.43 XkFbAPYvo 54/227

~深夜~

少女 ジー

「zzz…」

少女(お兄の寝顔、見てて飽きないなぁ)

少女(なんか悪戯したくなるような、でもずっと見ていたいような…)

少女(前みたいに同じ布団じゃないけど…すぐ傍でお兄が寝てる…)

少女「お兄…」

「zzz…ん…」

少女「私、お兄がいない間、頑張ってるんだよ?」

「…」

66 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:02:13.43 XkFbAPYvo 55/227

少女「お父さんもお母さんも好き…でも…」

少女「お兄がいないと寂しいよぉ…」

「…」

少女「早く卒業して…うちに帰ってきて…お願い…グスッ」

少女「あと1年だよね?…帰ってくるよね?…ヒック」

少女「うぅ…ヒック…えぐっ…」
  ・
  ・
  ・
少女「スー…ヒック…スー…」

「…ごめんな…」

67 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:06:46.17 XkFbAPYvo 56/227

~朝~

ドサドサ

「よっし、ゴミ捨てしゅーりょー!」

ガチャ

「ただいまー」

少女「お帰り。朝御飯できてるよ。手を洗ってきて」

「はいはい」

少女「でね?朝御飯が終わったらどこか連れてってよ」

「え?いや、俺、論文が…」

少女「せっかく訪ねてきた妹に部屋の掃除とおさんどんだけさせて、そのまま家に返そうって言うの?」

「い、いえ…はい。連れて行きますです…」

少女「そう?ありがと、お兄♪」ニコッ

(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!破壊力がハンパない!!)


68 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:08:23.40 XkFbAPYvo 57/227

~電車の中~

少女「…お兄、どこに行くの?」

「いいからいいから。行きたいところがあるんだ」

少女「行きたいところって?」

「…いつか彼女と一緒に行きたいって思ってたデートコース」

少女「…え?」

「女友に話したら『どこの御のぼりさん?』って馬鹿にされてさ、今まで一度も行ったことがないんだ…一緒に行ってくれるか?」

少女「はあ、しょうがないなぁ…じゃあ今日はお兄の彼女になってあげるよ!」

「そうか!ありがとな、少女!!」

少女(あ、ダメだ。顔が勝手ににやけて…でも…)

「ん?どうした、少女?」

少女「!?なんでもない!!」

少女(お兄とデートだぁ♪)

69 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:13:08.53 XkFbAPYvo 58/227

~小洒落たお店が立ち並ぶ大通り~

少女「うわあ」キラキラ

少女「さすがに都会だね!おしゃれなものがいっぱいあるよ!!」

「値段もすごいぞ。一桁以上違うな」

少女「もう!そんな夢のないこと言わないでよ!!こういうのは見てるだけでも楽しいんだから!!」

「そういうもんなのか?」

少女「そういうものなの!あ!あのお店のもかわいい♪」トテテテ…

(まあ、少女が喜んでるからいいか)

70 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:14:04.86 XkFbAPYvo 59/227

  ・
  ・
  ・
少女「ふぅ…ちょっと疲れた…」

「そうか?じゃあ、この先にレストランがあるから、そこに行こう」

少女「…お兄、もしかしてそれもデートコース?」

「あ、バレタか」

少女「…ホントに分かりやすいね、お兄」

「返す言葉もございません…」

少女「何屋さん?」

「イタリアンらしいけど?」

少女「んー、お兄にしてはいいんじゃない?」

「よかった。あ、こっちこっち」

少女(はぁ、なんか…いいな♪お兄とデートって…)ニヨニヨ

少女(…あれ?これってひょっとして私の初デート?)

少女(でも、お兄にとって私は妹だし…)ショボーン

少女(…ダメダメ!せっかくのデートなんだから、今日は楽しまなきゃね!)

(少女、コロコロ表情が変わるな。おもしれー)

71 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:15:33.44 XkFbAPYvo 60/227

   ・
   ・
   ・
「着いたぞ…どうだ?」

少女「うん。なかなかいい雰囲気だね♪」

「そうか?ではお嬢様、こちらへどうぞ」

少女「ありがと、爺や」

「爺やはないだろ」

少女「だって動きに切れがないもん」

「だって昨日は夜中まで掃除で腰が痛いし…」

少女「…お兄、年寄りみたい…そんなんじゃ彼女もできないよ?」

「ええーっ?それは困るな…」

少女「そうなったらまた彼女としてデートしてあげるよ」

「そのときはお願いします」ペコッ

少女「はいはい」クスッ…

(!?なんかすげえいい表情だぞ!抱きしめたい衝動がぁぁぁぁぁぁ!!)

72 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:16:52.32 XkFbAPYvo 61/227

  ・
  ・
  ・
少女「「ごちそうさま」」

少女「お兄が選んだ店にしてはおいしかったね♪」

「おいそれどういう…まあいいや。欲を言えばもうちょっと量が多ければな」

少女「そうかな?私はちょうどいいぐらいだったよ?」

「この店は女性が食べる量を基準にしてるんだ。きっとそうに違いない」

少女「あはは、そうかもね」

「…久しぶりだな、少女が笑った顔を見るのは」

少女「え?」

「ここに連れてきてよかったよ」

73 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:17:33.28 XkFbAPYvo 62/227

少女「…ねぇ、お兄…」

「ん?」

少女「私達って、どんな風に見られてるのかな?」

「どんなって?」

少女「…カップルかな?…兄妹かな?」

「…」

少女「…私達ってやっぱり…」

「なんだよ、今日は俺の彼女じゃないのかよ」

少女「…そうだね!じゃ、デザートも奢ってね、彼氏さん♪」

「言うんじゃなかった…」

74 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:19:55.64 XkFbAPYvo 63/227

~夕方・男のアパート前~

少女「ほらお兄、しっかり漕ぐ!」

「はあ、はあ…上り坂なんだから自転車から降りてくれよ」

少女「だーめ!降りたらお兄、先に帰っちゃうでしょ!」

「信用ねーのな、ちくしょー!」

少女「あはは、あともうちょっとだよ。がんばれお兄―♪」

「はあ、ふう、やっと…到着!はあ……ん?」

少女「どうしたの?…あ…」

75 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:20:45.83 XkFbAPYvo 64/227

女友「えへへ、こんばんは…」

「なにやってんだ?」

女友「あ、うん。昨日少女ちゃん、体調崩しちゃったからさ、お詫びにって思って…」

「あー、後で連絡しようと思ってたんだ」

女友「え?」

「わざわざ謝りに来てくれたその気持ちはありがたいけど、少女ももう元気だし、気を使わなくっていいぞ?なあ、少女」

少女「うん…昨日は私もちょっとやりすぎたかも…ごめんなさい」ペコッ

女友「!?そんな謝らないでよ!あたしが悪いのに…」

「…二人とも。こんな道端で立ち話もなんだから、部屋に入ろうぜ」

76 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:22:01.26 XkFbAPYvo 65/227

~男のアパート~

少女「お茶どうぞ」コトッ

女友「あ、ありがと…それにしてもすごいね」

「ん?なにが?」

女友「この部屋よ。昨日のあの状態から一晩でよくもまあここまで片付けたもんだわ」

「そりゃあな。少女のおかげだよ」

女友「え?何あんた、少女ちゃんにやらせたわけ?うわぁ、サイテーだわ…」

「あ、説明が悪かったな。少女の指示に従って俺が片付けたんだ」

女友「それでこんなに綺麗になるの?あたしの部屋にも来て欲しいな」

「俺のだからダメだぞ。なあ?」

少女「え?えっとぉ…//」

77 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:22:55.81 XkFbAPYvo 66/227

女友(お?これはこれは…)

女友「少女ちゃん、ひょっとしてさぁ…」ニヤッ

少女「!お、お兄、お客さんに茶菓子も出してないよ!!何か買ってきて!!」

「あ?ああ。何がいい?」

少女「なんでもいい!甘いやつ!!」

「ん、了解」

バタン

少女「…はぁ」

女友「あはっ、分かりやすねぇ、少女ちゃんは」

少女「お兄がいるところで変なこと言おうとしたからです!」

女友「まあまあ、さっきのは不可抗力ってヤツでさ」

少女「…」

78 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:25:48.46 XkFbAPYvo 67/227

女友「でもさ、血の?がった兄妹でって言うのはちょっと…」

少女「…血は?がってません」

女友「へ?そうなの?」

少女 ジー

女友「…そっか…なんか事情があるんだ…で?」

少女「え?」

女友「なんかお話があるんでしょ?だから男に買い物に行かせたんじゃないの?」

少女「鋭いですね。じゃあ…お兄って、どんな大学生ですか?」

女友「どんなって?」

少女「例えば…ひょうきんだとか、明るいとか…」

女友「んー、どうかな?どっちかって言うと物静かなほうかもね」

少女「…暗いってことですか?」

女友「そうじゃなくてね、あんまり感情を表に出さないって言うか…」

少女「信じられません…」

79 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:27:01.03 XkFbAPYvo 68/227

女友「そう?でもね、すごくいい奴なのはわかってるよ?彼氏との仲を取り持ってくれたのもあいつだしね」

少女「え?そうなんですか?」

女友「まあ、男の場合はさ、付き合ってみないといいところが分からないタイプなんだろうね」

少女「それで…あの…彼女さんは…」

女友「いたよ」

少女「え!?」

女友「あたしが紹介したんだけどさ…2ヶ月ほどで別れちゃった」

少女「…なんで」

女友「いやあ、あたしも受けた恩は返したいしさ」

女友「去年の9月頃だったかなぁ、彼氏と付き合えるようになったときにね、お礼にあたしの友達を紹介したんだ」

80 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:28:22.05 XkFbAPYvo 69/227

少女「…」

女友「かわいい娘でさ、胸なんかもバインバインのタユンタユンでさ、あたしもつまみ食いしたことのある娘なんだけどね」

少女「…つまみ食い?」

女友「あ、それ忘れて」

少女「は、はあ…」

女友「…あたしもなんで別れたのか気になって聞いたんだけど、自分には合わなかったって言ってさ」

少女「…合わないって?」

女友「こればっかりはあたしもよく分かんないだけどね…」

少女「そうですか…」

女友(こりゃこんなかわいい美少女がずっと傍に居るんだもん。どんな美人でも難しいと思うわ)

81 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:29:17.72 XkFbAPYvo 70/227

女友「でも少女ちゃん、健気だねぇ。そんなに男のことが気になるんだ」ニヨニヨ

少女「…//」

女友「それにしても男、すごい鈍感だよね。すぐ近くにこんなに思ってくれてる娘がいるのにさ」

少女「うぅ…」

女友「ま、お姉さんは少女ちゃんを応援するよ!だから頑張りなよ!!」

少女「…はい…」

女友「あたしの目の黒いうちは、男に他の女を近づけないから安心して♪」

少女「…はい」クスッ

少女(…お兄の周りにいる女の人ってこんな感じの人ばっかりだなぁ)

82 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:30:30.64 XkFbAPYvo 71/227

ガチャ

「ただいま~。キットカットとポッキーのサラダとカントリーマアム買って来たぞ」

女友「おー、あたしポッキーもーらい!」

「少女はキットカットでいいか?」

少女「うん、ありがと」

「ちょっとお茶入れてくるわ」

少女「あ、私がやるよ」

「そうか?じゃ頼む」

少女「はーい」

83 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:51:16.36 XkFbAPYvo 72/227

~夜・布団&ベッド~

少女(今夜もベッド…)

「電気消すぞー」

少女「小さいのは?」

「点けとく」

少女「ありがと」

モゾモゾ…

「ふぃー、おやすみ」

少女「おやすみ」

少女「「…」」

少女「…お兄、もう寝た?」

「ん、まだ」

少女「…お兄、彼女さん居たんだね…」

「…女友に聞いたのか?」

少女「うん…」

「そっか…」

84 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:55:56.91 XkFbAPYvo 73/227

少女「…あのさ、お兄…」

「合わなかったから別れた」

少女「え?」

「…それだけだ」

少女「…うん」

少女「…あのね…」

「なんだ?」

少女「あ、あの…そっちに行っていい?」

「…」

85 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:56:44.69 XkFbAPYvo 74/227

バサッ

「狭いのは我慢しろよ」

少女「…ありがと、お兄」

モゾモゾ

少女(お兄の匂いだ…)

「…少女が小さいときはいつもこうやって一緒に寝てたな」

少女「そうだね…久しぶりだね、こうやって寝るの…」

「そうだな」

少女「いつから一緒に寝なくなったんだっけ…」

「…俺が独り暮らしを始めてからだな」

少女「そっか…」

「…そうだ」

86 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:57:39.18 XkFbAPYvo 75/227

少女 ギュッ

少女(お兄の温もり…気持ちいい…)

少女(こうして抱きついてると…安心する…温かい…)

少女(お兄…)

少女(…お兄が好きになる人って…どんな人?)

少女(もし彼女さんができたら…今度はちゃんと教えてよ…?)

少女(…でないと…気持ちの整理が…出来ない…から…)

少女(…お兄…おに…い…)

少女「…スー…スー…」

「…寝たか。よし、トイレトイレ」

ジャーゴボゴボ…

「……ふぅ。寝るか」

87 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:59:04.25 XkFbAPYvo 76/227

~翌朝~

少女「…スー…ん…んう?」

少女(…もう朝なんだ…)

「zzz…」

少女(ふふっ。だらしない寝相だね、お兄ったら…)

ナデナデ

少女(お兄の顔…胸…お腹…え?)

/^p^\フッジサーン

少女(…………え、えっと…こ、これは正常な男子なら必ずなるっていう現象であって…)

少女(だ、だからその…決して性的欲求の表れではなくて…)

少女(…と、とりあえず撫でたらいいのかな…?)

ナデナデ

少女(そういえば小さい頃にこんなことしてた記憶があるなぁ。そしたら…)

ジワァ…

少女(そうそう、こんな風に先っぽが濡れてきて…)

「…ん?なにしてるんだ?」

ビクッ!

88 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 01:59:34.81 XkFbAPYvo 77/227

少女「な、ななななんでもないよ。あははは…」

男 ジー

少女「あ、ああ朝御飯!作ってくるね!!」トテテテ…

(…なんなんだ?)

89 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:00:49.71 XkFbAPYvo 78/227

~朝食後~

ジャージャバジャバ ピッピッ

少女「洗い物終わりっと」

「お疲れ様」

少女「あ、そうだ、お兄。私、今日帰るから」

「え?また突然だな」

少女「うん、最初から2泊のつもりだったし。それに、いつまでもお兄の邪魔してたら悪いしね」

「そっか。また寂しくなるな」

少女「…寂しくなったらケータイに電話してきていいからね?」

「え?…迷惑じゃないのか?」

少女「ううん。ていうかね、お兄は連絡しなさすぎなの!せめて週一でメールしなさい。でないと仕送り止めてもらうよ?」

「うっ、それは困る…」

少女「分かったらちゃんと返事しなさい」

「はい…分かりました」

少女「よろしい」クスッ

(ていうか、少女がさみしいんじゃね?)

90 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:02:11.92 XkFbAPYvo 79/227

~駅~

少女「じゃあね、お兄。体に気をつけてね」

「わかってるって」

少女「次は…」

「7月に地元の会社の役員面接があるから、そのときだな」

少女「…うん」

プルプルプルプル

「もう発車時間か…ありがとな」

少女「…ううん」

プシュー トン

『気をつけてなー』ノシ

少女「…お兄ー!またねー!!」ノシ

少女「ぜーったい!メールしてよねー!!」

男 ノシ

91 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:04:37.36 XkFbAPYvo 80/227

~夜・少女の部屋~

少女「それでね?お兄とデートしたんだ♪」

少友『そう。よかったじゃん』

少女「うん。少友の言うとおり押しかけてよかったよ♪」

少友(まさかホントに行くとは…)

少友『…』

少女「どうしたの?」

少友『…ううん、あたしゃあんたのブラコンぶりに、改めて呆れてんの』

少女「え?だ、だってぇ」

少友『何カワイコぶってんのよ。…はぁ、あんたがお兄さん好きなのはよぉっく分かったから。じゃあね、切るよ』

少女「あ、ちょっとまってよ!いつも少友のお惚気聞いてるんだからさ、たまには私の話も聞いてよね!」

少友『…もう!わかったわよ!!聞きゃあいいんでしょ聞きゃあ!!…まったくもう、あんたのことがいいって言うオトコどもに聞かせてやりたいわ…』

少女「えへへへ、それでね?~~~」

少友(はぁ…考えてみれば幼稚園の時からずっとお兄さんと一緒だったんだもんね…こうなるのも仕方ないか…)

92 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:06:31.44 XkFbAPYvo 81/227

~7月・役員面接後~

女面接官「お疲れさん」

「はあ、どうも」

(どうもこのおばさん、苦手だな…)

女面接官「ホントはこんなこと言っちゃダメなんだけどね…君、内定したよ」

「ホントですか?」

女面接官「シッ!大きな声出さない!!…まったくもう…私のイチオシだったからね、副社長も最初からそのつもりだったみたい」

「そうですか」

女面接官「役員がゴネたらあたしが押し切るつもりだったんだけど、意外とスンナリいったんで拍子抜けだわ」

(押し切るって…貴女どれだけ闇支配してるんすか?)

「なんにせよ、僕には朗報です。ありがとうございます」ペコッ

女面接官「つぎは研修かな?君と合うのは」

「よろしくお願いします」

女面接官「はいはい。じゃ、待ってるからね。他の会社に行っちゃダメよ?」

「はい、心得ました」

93 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:08:10.01 XkFbAPYvo 82/227

~夕食時~

「ではでは、男の内定を祝って、かんぱーい!」

少女「「「かんぱーい」」」

「おめでとう、男」

「ありがとう、母さん」

少女「お兄、おめでとう!」

「おお、ありがとな、少女」

少女「ねえねえ、お兄。お給料でたら新しい服、買って欲しいなぁ♪」

「気が早いって!初任給なんて来年の4月の話しだろーに…」

少女「いいじゃない。ねえねえ~」

「しょーがねーな…1着だけだぞ?」

少女「やたっ!一度あの高級ブティックに行ってみたかったんだぁ♪」

「おいおい…あんまり高いのは勘弁してくれよな…」

94 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:11:15.85 XkFbAPYvo 83/227

「あら、いいわね。少女。じゃあ母さんにもお願いね♪」

「じゃあ父さんはサントリー山崎で♪」

「うぅ…みんながハイエナのようだ…」

少女「お兄、泣いたらかっこ悪いよ?」クスッ

「誰のせいだ誰の!」

少女「知らなーい♪」

95 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:12:56.11 XkFbAPYvo 84/227

~夏休み・男の部屋~

男友『わりい。今親父の会社の手伝いやってで今週は出られそうにねーんだ』

「そっか。じゃあしょーがねーな」

男友『ホントわりーな。…あ、そうだ。友カノが少女ちゃんに会いたいって言ってたぞ』

「少女に?まあいいけど」

男友『じゃあ、男にTELするよう友カノに言っとくわ。じゃあな』

「おう、また今度な」Pi

「さて…と」

コンコン

「おーい少女、出かけるぞー」

96 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:13:41.64 XkFbAPYvo 85/227

ガチャ

少女「なに?いきなり言われても訳が分からないんですが?」

「友カノがお前に会いたいってさ」

少女「お姉ちゃんが?」

「そ。だから出かける準備してなってことで」

ぷるぷるぷる ぷるぷるぷる…

「お、TEL。よっと」Pi

友カノ『あ、男?あたしあたし、友カノだよ』

「あー、そういえばいつも男友にTELしてたから友カノのTEL番知らなかったな」

友カノ『あははは。それはこっちも同じだわ。でさ、暑いとこはイヤだから、30分後にマックに集合ね♪』

「あ、おい!こっちの意見は無視かよ!!」

友カノ『じゃあ他にいいとこある?』

「う…ないな…」

友カノ『…こういうときにさ、小洒落たサテンでも言えたらモテるようになるのにねぇ…』

「うぅ…」

友カノ『じゃ、あたしゃ用意があるから。あとでね♪』プッ プーッ プーッ…

97 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:17:19.07 XkFbAPYvo 86/227

少女「なに?」

「ああ、30分後にマックに集合だと」

少女「は?」

「いや、だからな?」

少女「…お兄、おしゃれなカフェとか知らないの?」

「うっ、それ友カノにも言われた…」

少女「はあ…とりあえず着替えるね」

「おう」

少女「…覗かないでよ」

「誰が!さっさと着替えて来い!!」

少女「はーい」

98 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:22:01.64 XkFbAPYvo 87/227

~マック前~

友カノ「あ、いたいた!」ノシ

「遅刻だぞ」

友カノ「まあまあ」

「何言ってやがる。自分は暑いのが嫌だって言ったくせに、俺たちを待たせやがって」

友カノ「ごめんねー」

「かわいく言ってもダメ!」

友カノ「あはは。そう言えば男、◇◇製作所の内定とったんだって?やるじゃん」

「友カノは信用金庫だってな。そっちのほうがすごいんじゃね?」

友カノ「あははは。コネだよコネ。そうじゃなきゃそんなとこに就職できないって」

99 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:22:45.16 XkFbAPYvo 88/227

少女「おめでとう、お姉ちゃん」

友カノ「ありがと、少女ちゃん♪」

「…それにしても暑いな。そろそろ中に入らね?」

友カノ「だね。あたしカルピスのLで♪少女ちゃんは?」

少女「あ、私はシェイクのバニラで…」

「俺h」
友カノ「じゃ、男。買ってきて♪あたしらは席取っておくからさ」

「…了解」

友カノ「頼んだわよ~♪じゃ、こっちは2階席に行きますか」

少女「は、はい」

100 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:23:58.43 XkFbAPYvo 89/227

~マックの2階席~

友カノ「で?少女ちゃん、何かいいことあった?」

少女「え?」

友カノ「だって春休みに会ったときより随分すっきりした顔になってるしさ」

少女「あ、えと…いろいろあったから…」

友カノ「例えば?」

少女「あの…GWにお兄のアパートに行ったんです…」

友カノ「おお!ついに押し倒されたの?」ワクワク

少女「いえ、そうじゃなくて…お兄の大学のお友達の女性に会っていろいろ聞いたりしたんです」

友カノ「ちょっとまった!その女性って言うのはその…男との関係は?」

少女「あ、同じゼミの人だそうです。それで、お兄が彼氏を紹介したり、お兄に彼女を紹介したりして…」

101 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:26:46.10 XkFbAPYvo 90/227

友カノ「はあ?」

少女「あ、でも!お兄は2ヶ月ほどで別れちゃったそうです…」

友カノ「あー、うん、それなら納得」

少女「…どうしてお姉ちゃんは“お兄に彼女が“とか言う話になると信じられないような顔をするんですか?」

友カノ「え?いや、その…付き合いが長いからね!」

少女「じゃあ、付き合いが長いから、お兄が好きな人も知ってるんですよね?」

友カノ「え?えーっとぉ…ナンノコトダカ」

少女「知って、ますよね?」ジー

友カノ「シリマセン」

少女「…ホントに?」

友カノ「ホントデス」

102 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:27:43.75 XkFbAPYvo 91/227

少女「…うーん、納得できないなぁ…」

友カノ「そ、それよりさぁ!少女ちゃんは男の事、どう思ってるのさ」

少女「え?」

友カノ「少女ちゃん、あたしに男の事聞くけどさ、少女ちゃんが男をどう思ってるかによって言い方が変わることがあるんだよ?」

少女「わ、私は…友達に言わせるとブラコンなんだそうです…」

友カノ「はい?」

少女「私は…お兄のこと、兄として…好きなんだと思います…」

友カノ「じゃあさ…もしだよ?もし男にさぁ…彼女を紹介されたら?」

ドキン!

103 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:28:56.40 XkFbAPYvo 92/227

~~少女の妄想~~

  『あ、少女、こちらが??。俺の彼女だ』

  ??『初めまして、少女ちゃん』ニコッ

~~~~~~~~~

少女(あ、あれ?手が震える…胸が痛い…私…どうしたの?)

友カノ「少女ちゃん?」

少女「あ…あれ?…」ガクガク

友カノ「少女ちゃん!落ち着いて!!今のは仮の話なんだから!!」

少女「うぅ…は、はい…」ガクガク

隣の席のOL「これ、爽健美茶ですけど、飲ませてあげて」

友カノ「す、すいません。少女ちゃん、これ飲んで!」

少女「は、はい…コクッコクッ…はぁ、はぁ…すみません、落ち着きました…」

友カノ「ホント、びっくりしたわよ…あ、これ、ありがとうございます。あとで買って返しますから」

OL「いいのよ。量が多くて持て余してたとこだから。じゃあね、お大事に」ノシ

友カノ「あ、あの!…行っちゃった…」

104 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:29:42.94 XkFbAPYvo 93/227

少女「はぁ…はぁ…」

友カノ「少女ちゃん、大丈夫?」

少女「はぁ…はい、もう大丈夫です。御心配おかけしました」ペコッ

友カノ「そう…それからさっきの話だけどさ、理由はいえないけど…男が彼女を作ることはもうないと思うよ?」

少女「…私ならもう落ち着いていますから、そんなこと言わなくても大丈夫ですよ?」

友カノ(そうじゃないんだけどなぁ…)

105 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:30:52.75 XkFbAPYvo 94/227

トントントン

「おまたせー…どうしたんだ?」

少女「え?」

「いや、ちょっと顔色が悪いぞ?」

少女「あ、なんでもない!お兄、私ちょっとお手洗いに行ってくるね!!」

「あ、ああ…」

トテテテ…

「小走りで…そんなにガマンしてたのか…」

友カノ ズルッ

「ん?なにコケてんだ?」

友カノ「…これは天然か?天然なのか?」

「なんのことだよ?」

106 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:31:52.21 XkFbAPYvo 95/227

友カノ「…ねえ男。あんた少女ちゃんにあれだけ慕われて、なんとも思わないの?」

「あー、かわいい妹だなーっt」
友カノ「そうじゃなくて!」ダンッ!

「は、はい!」

友カノ「大体元凶は男でしょーが!あんた、少女ちゃんのことをどう思ってんのよ!!」

「…言いたいことは分かるんだ。けど…」

友カノ「分かってんならさっさと言えー!」

「…少女はあのとおり見た目が子供だ。だから俺の中ではまだ女としては見れてない。」

友カノ「それで?」

「だから今のところ少女を恋人に…とか言うのは…」

「…少女はさ、これからまだまだ学生生活が続くんだ。その中でホントに好きな奴ができたりすることもあるだろ?」

107 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:32:47.79 XkFbAPYvo 96/227

友カノ「もし仮によ?もし仮にそうなったとして、男は納得できるの?」

「納得も何も、少女が幸せならそれでいいんだ」

「それにさ、少女にとって身近にいた異性が俺だったってだけで、まだ中2の少女の未来を縛り付けるのは傲慢なんじゃないか?」

友カノ「いい加減にしなよ!」パシッ!

「痛っ!」

友カノ「男、あんたの言い分は分かった。けどさ、肝心の少女ちゃんの気持ちにどう答えるかについてはさ、何にも答えて無いじゃん!!」

友カノ「あたしが聞きたいのはね、少女ちゃんの気持ちを知った上で、あんたがどう少女ちゃんに答えるのか、それを教えろって言ってんの!!」

「それは…」

少女「お待たせ…どうしたんですか?」

友カノ「「!?」」

友カノ「あはは、なんでもないよ。ねえ、男?」

「あはは、なんでもないよ。なあ、友カノ?」

少女「…二人とも、変なの…」

108 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:33:40.74 XkFbAPYvo 97/227

~帰り道~

(俺が少女の思いにどう答えるか…か)

少女(お兄、珍しくマジメな顔してる…)

「ん?どうした?」

少女「ううん、お兄がマジメな顔してるから、何を考えてるのかなーって…」

「うーん…エッチなことかな?」

少女「…違うよね?マジメな顔でエッチなこと考える人はいないでしょ?」

「…」

少女(やっぱり彼女さんがいないのが寂しいのかな…だったら)

109 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:34:36.26 XkFbAPYvo 98/227

キュッ

「!?」

少女「…お兄が何を考えてるのかは知らないけどね、こうしたら落ち着くでしょ?」

「…ああ」

少女「だからね、家まで手を繋いで帰ろうよ♪」

「…そうだな」

110 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:36:39.45 XkFbAPYvo 99/227

少女「…ねえ、お兄」

「ん?」

少女「私達って、他の人はどう見てるんだろうね?」

「そうだなー…」

少女「…恋人同士かな?」

「いや、兄妹だろ?」

少女「ぶーぶー、なんでよ~」

「そういうことはもっと大きくなってから言えって。見ろ。お前、俺の胸までしか無いだろーが」

少女「し、身長差があるカップルだっているじゃん!」

「ふん、悔しかったら大きくなってみろ!あははは」

少女「ふん、いつか追い越してやるんだから!あははは」

少女(お兄、もっと大きくなってから言えって…じゃあ大きくなったら…私、ちょっと期待してもいいのかな…)

111 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:38:14.09 XkFbAPYvo 100/227

「…なんか、いいな…」

少女「え?」

「いや、こうして少女と手を繋いで家に帰るって言うのがさ、なんか懐かしくってな」

「少女が幼稚園のときは殆んど毎日こうやって手を繋いで帰ったよな」

少女「…そうだね…」

キュッ

少女(…そうだよ。今はこうやって二人で同じ時を過ごせることを大事にしなきゃ…)

少女「ねえ、お兄?」

「なんだ?」

少女「あのね…私がお兄と釣り合うぐらいの身長になったら…またあのおしゃれな店のある大通りに連れて行ってくれる?」

「…へ?」

少女「だからね」

少女「…また私を彼女だと思って…ね?//」

112 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:40:14.23 XkFbAPYvo 101/227

【エピローグ】

~翌年4月・家~

「じゃあ、男のことは頼むわね。少女」

少女「はーい」

「それじゃあそろそろ…」

「「いってきまーす」」

少女「いってらっしゃーい」ノシ

少女「さーってと」

少女「お兄―!そろそろ8時だよー!!」

『おう!今降りるわ』

113 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:40:54.01 XkFbAPYvo 102/227

トタトタトタ

少女「はい、お弁当♪」

「お、サンキュー」

少女「ハンカチ持った?ティッシュは?」

「俺は小学生かってーの!ちゃあんとここに…あ、あれ?」

少女「ホントに世話の焼ける…はい、ハンカチとティッシュ」

「うう、すんません」

少女「…今日は初出社なのに、こんなので大丈夫かなぁ?」

「もう一度確認しなおします…」

114 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:43:18.58 XkFbAPYvo 103/227

少女「あ、それはそうと時間、大丈夫なの?」

「ああ、9時から入社式だからな。まだ時間はある」

少女「そっか。うふふ」

(うおっ!少女のその笑顔!!いかんいかん!ロリ禁止ロリ禁止ロリ禁止…)

少女「…お兄?」

「はっ!な、なんでもないなんでも!あは、あははは…」

少女「…変なお兄…」

115 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:43:57.90 XkFbAPYvo 104/227

少女「あ、お兄。帰りは何時になりそう?」

  ---ずっと我慢してきた

「ん?ああ、帰りはTELするから」

  ---ずっと耐えてきた

少女「うん、晩御飯準備して待ってるね」ニコッ

  ---邪魔になりたくなかった

「おう!期待してるぞ」

  ---嫌われたくなかった…

少女「あはは、期待されるよ」

  ---でもあの人は優しかった

116 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:44:51.10 XkFbAPYvo 105/227

「なんだそりゃ?あははは」

  ---手を繋いだ時ドキドキした

少女「いいじゃん。あははは」

  ---一緒に寝た時安心できた

「あはは…おかげで緊張が解けたよ、ありがとう」ナデナデ

  --- いっぱいいっぱい、甘えさせてくれた

少女「えへへ。…ねえ、お兄」

  ---私はこの人のことが好きなんだと思う

「ん?なんだ?」

  ---だから…


少女「ずっと、このままでいようね」ニコッ



~END~

118 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/22 02:51:37.40 XkFbAPYvo 106/227

これで中学生編は終わりです
駄文に付き合っていただき、ありがとうございます

次は完結編になる予定です
で、これから構想を練りますから、投下は早くて次の週末かな?

それではおやすみなさいノシ

149 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:44:59.27 8OU6RVsHo 107/227


中学篇から2年、少女は見目麗しい高校2年生、男は社会人3年目。
それでは『完結編』、のんびりまったり始めます。



~高校・放課後~

少女「ごめんなさい。私、あなたとは付き合えません」

告白男「そ、そっか。しょうがないな…ははは…」

少女「じゃあ、私はこれで」ペコッ

告白男「う、うん。じゃあね」

少女「…本当にごめんなさい…」

トテテテ…

151 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:50:34.87 8OU6RVsHo 108/227

少友「あ、終わった?」

少女「…うん。こういうのって申し訳ないね…」

少友「なにが?」

少女「だって、せっかく行為を持ってくれた人に…ね?」

少友「あー、でもあんたが気にすることじゃないと思うよ?まったくあんたはさぁ…優しすぎるよ」

少女「でも…」

少友「じゃあさ、次告白されたらOKするの?」

少女「それは!」

少友「そうだよねぇ。あんた、お兄さんに万年片思いだし」

少女「そんな言い方しないでよぉ…」

少友「でもお兄さんのことが好きなのは間違いないでしょ?」

少女「うん!」

少友「はぁ…まったくこのブラコン娘が!」

少女「ありがと♪」

少友「いや、褒めてないから」

少女「そろそろ行こう?バイトの時間、大丈夫?」

少友「あ…ちょっとヤバイかも。行こう」

152 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:52:39.73 8OU6RVsHo 109/227

~帰り道~

少友…でもあんた、もてるよね。あたしの知ってる限り、10人は切ってるんじゃない?」

少女「そんなことない…よぉ?」

少友「なにそのビミョーな間は?」

少女「でも怖いこともあるんだよ?あとをつけられたりとか…」

少友「知ってるわよ。だから一緒に帰ってるんじゃん」

少女「うん…ありがとう、少友」

少友「お礼なんていいわよ。あんたとは幼稚園からの付き合いだしね」

少友「それに、あたしも暇だし」

少女「あ…」

153 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:53:31.78 8OU6RVsHo 110/227

少友「あ、男子と別れたのはあんたのせいじゃないし。あいつに愛想が尽きたからだし」

少女「うん…それは聞いたけど…」

少友「あんたが聞かないから言わなかったけどさ、あいつ、顔はいいんだけどさ、中身がねぇ…」

少友「子供っぽいなぁとは思ってたけど、付き合ってみたらただのバカだったし」

少女「そんな言い方…」

少友「あたしも男を見る目が無かったって反省してるのよ。その点、あんたのお兄さんはちゃんとしてるから、あんたがブラコンになるのもしょうがないね」

少女「あげないよ?」

少友「いらないわよ。お兄さん、あたしの趣味じゃないし」

少女「そう言われると…ちょっと複雑…」

154 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:54:36.24 8OU6RVsHo 111/227

少友「そんなことよりスーパーについたけど、今日も買い物して帰るの?」

少女「あ、うん。今夜は何にしようかな?」

少友「…あんたホント主婦みたいだね。平日は家事全部こなしてるしさ」

少女「あははは。うち、共働きで時々お母さんが帰ってくるのが遅いときがあるからね。お母さんが帰ってから準備してると御飯も遅くなるし、面倒だから私がすることにしたの」

少友「でもあんただって部活したかったんじゃないの?」

少女「ううん、私、家事するの好きだもん♪」

少友「…あんた、いいお嫁さんになれるよ。じゃ、あたしはバイトがあるから行くね?」ノシ

少女「あ、うん。ありがと、少友」ノシ

155 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:55:26.04 8OU6RVsHo 112/227

~夕方・家~

ガチャ

「ただいまー」

少女「あ、おかえりなさーい」

「腹減ったー」

少女「ごめーん。晩御飯、もうちょっと掛かるから先にお風呂に入っててー」

「ほーい」

156 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:58:43.42 8OU6RVsHo 113/227

  ・
  ・
  ・
「さーて、そろそろ上がるか」ザバァ

フキフキ

(そういや前に、少女にドアを開けられたことがあったな…)

カチャ

少女「お兄ー、着替え持って来t」

「…」フルチーン

少女「……ここに置いとくね」

パサッ パタン

「…なんか…負けた気分…」

157 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 22:59:50.47 8OU6RVsHo 114/227

~夕食時~

「いつも思うんだが…」

少女「なあに?」

「…俺のおかず、すごい量だな」

少女「だってお兄、いつもいっぱい食べるでしょ?あっ、そんなにいらなかった?」

「いや、食べるけどさ…」

「どうしたの?」

「…なんでもない」

少女「それじゃ、いただきます」

「「「いただきます」」」

(おかず争奪戦しなくなったからちょっと寂しい…)

158 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:00:54.37 8OU6RVsHo 115/227

「男」

「ん?なに?」

「仕事のほうはどうだ?」

「ああ、予定通り順調って感じだな」

「お、そりゃいいじゃないか。まま、いっぱい」

「お、こりゃどうも。おーとっとっとっと」

「あ、お父さん。あたしにも注いで」

「はい、どうぞ。…あれ?」

159 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:02:13.25 8OU6RVsHo 116/227

プシッ

少女「はい、お父さん。そっちの空き缶ちょうだい」

「お、ありがと。はい母さん、どうぞ」

「どうもどうも。おーっとっとっとっと」

「…少女も気がきくなぁ。こういう人を嫁さんにしたいよな、男?」

ブフッ!

「がはっ、げほっ…いきなり何言うんだよ、親父!」

少女「…え、えーっとぉ…//」

(あら?)

160 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:04:10.81 8OU6RVsHo 117/227

「お前もいい年頃だし、そろそろ彼女の一人や二人できてもいい頃じゃないのか?」

「二人って…二股だろそれ」

「まあまあ、細かいことは気にしない。で、どうなんだ?」

少女「…」ジー

「いやまあ、彼女はいるに越したことは無いけど…」

「会社にも女の子は居るんだろ?」

「と言ってもさ、部署が違えば会う機会もほとんど無いしな」

「通勤中はどうだ?」

「電車の中でキョロキョロしてたら不審者だって思われるって」

「まあまあ、二人とも早く食べちゃいなさいな。せっかくの料理が冷めちゃうよ?」

「「はーい」」

(さっきの少女の反応…これは…)

161 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:05:34.35 8OU6RVsHo 118/227

~夜・リビング~

少女「じゃ、おやすみー」

「おう、おやすみ」

トテトテトテ…

「男、隣いいか?」

「ん?いいけど?」

「あたしも隣、いい?」

「ふ、二人に挟まれるとか…俺なんかしたか?」

「まあまあ、そんなに緊張すんなって」

「…無理だって」

162 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:06:49.49 8OU6RVsHo 119/227

「…少女、いい子になったわねぇ」

「ん?元からいい子だろ?」

「そうじゃなくてね、いいお年頃ってこと」

「そりゃあ、もう高2だしな。来年は大学受験か…」

「…なあ男。少女がいきたい大学、知ってるか?」

「え?」

「いや、俺も母さんも聞いたこと無いから、お前なら知ってるかと思ってな」

「いや、俺も知らねーわ」

「で、だ。お前に聞いて欲しいんだけどな」

「ん、わかった。明日にでも聞いとくわ」

「よろしくな」

163 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:10:04.98 8OU6RVsHo 120/227

「…それとね」

「ん?なに?」

「男、あんた本っ当に彼女いないの?」

「…しつこくね?」

「だってさ、あんたも20台半ばだし…」

「このままだと、あと数年後には魔法使いに転職するしかないだろ?」

「いや、俺、魔法使いにはなれないし」

「「え?」」

164 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:10:50.54 8OU6RVsHo 121/227

「いやだから、大学のとき短い間だったけど彼女がいてさ…で…な?」

「おお!で、どんな娘だ?どうだった?」

「乳でかかった?」

「…かわいい娘だったよ?揉み応えあったし、気持ちよかったし…って、なんの罰ゲームだよ!」

「…でもなんで別れたの?」

「…俺にはちょっと合わないって思ったからな」

「他に彼女は?」

「他には縁が無くてな」

「そうか…まあ、普通に恋愛できるようだし、心配しなくてもいいんじゃないか?なあ母さん?」

「…そうね」

165 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:13:16.15 8OU6RVsHo 122/227

「ちなみにその人とはそのあと…」

「さあ?別れた後はチラッと見かける程度でまともに話もしてないし、大学卒業してからはまったく会ってないな」

「じゃあさ、男はどんな娘がいいの?」

「あー…」

~~~~~~~

  少女『ずっと、このままでいようね』

~~~~~~~

「…やっぱ、ずっと一緒に居るのが当たり前に思える娘じゃないと無理じゃないかな?」

(すぐ近くに居るじゃない!条件にぴったりの娘が!!)

「ふぁ~あ…俺もそろそろ寝るわ。おやすみ」ノシ

「「おやすみ」」ノシ

166 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:18:16.77 8OU6RVsHo 123/227

「…なあ、母さん。どう思う?」

「そうねぇ…鈍感なのかしら?」

「いや、あえて考えないようにしてるんじゃないか?」

「…そうかもね。今までずっと妹だったから…」

「…どうなるんだろうな」

「あたしはあんまり心配してないけど?」

「ん?なんで?」

「だって二人ともあたし達の子だもん。きっとうまくいくわよ」

「そうか…そうだな!」

167 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:22:27.82 8OU6RVsHo 124/227

~翌日・夕方~

「少女ー」

少女「なあに?晩御飯だったらもうすぐできるから」

「いや、そうじゃなくてな、お前、どこの大学に行くんだ?」

少女「え?」

「…昨夜さ、親父と母さんに聞かれたんだけどな、そういや俺も聞いてねーなってな」

少女「…」

「で?どこ行くんだ?」

少女「…私、大学にはいかない…」

168 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:23:11.39 8OU6RVsHo 125/227

「へ?なんで?」

少女「だって」
「ちょっと待った」

少女「え?」

「血がつながってないとか、そういう理由は無しな。お前、家族なんだし、そんな遠慮は要らないぞ?」

少女「…」

「で?」

少女「…ずるいなぁ。私の言おうとしたこと、先回りして禁止するんだもん…」

「やっぱり」

少女「でも…もしね?もし、大学にいってもいいんなら…少友と同じ大学にいきたいなって思ってたんだ…」

「それってどこだ?」

少女「…△△大学」

「友カノたちが行ってたとこか?家から通えるな」

少女「うん…お父さんたちにはその…言わないd」
「わかった。親父たちにはそう言っておくわ。△△大学目指してがんばれよ」

少女「う、うん…え?あれ?」

170 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:26:12.22 8OU6RVsHo 126/227

~夕食中~

「あ、親父」

「うまうま♪」

「おい!」

「ん?どうした?」

「はあ…少女の志望校、聞きたくないの?」

「あ!聞く聞く!」

「△△大学だってさ」

少女「ちょ、ちょっとお兄!」

「おお!そうかそうか。がんばれよ、少女」

「じゃあ、少女は勉強がしなきゃいけないから、明日からあたしが晩御飯作るようにするわね」

少女「もう!先走りすぎだよ、お兄!!私は『もし行ってもいいんなら』って言ったの!!『行く』って言ってないってば!!」

「え?そうだっけ?(棒)」

少女「そうなの!!」

171 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:26:50.41 8OU6RVsHo 127/227

「まあまあ、行きたい大学なんだろ?だったら行けばいいよ。なあ母さん」

「そうそう。それぐらい、どうってこと無いわ。ねえ父さん」

少女「でも…」

「親父たちもああ言ってるんだし、△△大学目指してがんばれよ、な?」

少女「お兄…お父さん、お母さん、ありがとう」

「…さ、晩飯の続きにしよう。腹が減った」

「そうね」クスッ

少女「うん…あ、お兄!」

「ん?」

172 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:28:25.26 8OU6RVsHo 128/227

少女「…さっき、わざと言ったでしょ?」ジロッ

「さあ?ナンノコトダカ」

少女「もう!罰としてあのおしゃれな店のある大通りに連れて行くこと!!」

「大通りって…ああ、学生のときに行ったあそこか?」

少女「そうです!そこで私に奢ること!!」

「えー?あそこ、高いやつばっかじゃねーか」

少女「文句ある?」ジロッ

「うっ…無いです…」

少女「よろしい」クスッ

173 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:31:31.66 8OU6RVsHo 129/227

~週末・小洒落たお店が立ち並ぶ大通り~

店員「ありがとうございましたー」

少女「えへへ♪うっれしっいな♪」

「こ、こんなので\4,000だと!?」

少女「ありがとう、お兄♪」ニコッ

(ぐはあ!また破壊力が上がってやがるのか!?理性がんばれ!超がんばれ!!)

キョロキョロ

少女「あ、今度はあのお店ね♪」トテテテ…

「あ、おい!」
  ・
  ・
  ・

174 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:32:10.92 8OU6RVsHo 130/227

少女「えへへー♪」

(何件か店を回ったけど、結局買ったのはこの髪留めだけ…か)

少女「どうしたの?」

「あ、いや…なあ、まだ1個しか買ってないけど…」

少女「あ、だって他に欲しいって思うのが無いんだもん」

「もう何件も店をまわったのにか?」

少女「そうだよ?いいかなーって思って手にとって見たらウーンって思っちゃって」

「にしてはこれは即買いだったな」

少女「だってこのバレッタ、おしゃれでかわいいでしょ?」

「ああ、よく似合ってたよ」

少女「えへへ♪」

少女(ホントはね、一個だけでいいの。お兄に買ってもらったものが…ね♪)

175 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:33:14.54 8OU6RVsHo 131/227

ドンッ

少女「あ、すいませ…え?」

女友「こちらこそ…あれ?」

「…お久しぶり」

「あ、ああ。元気にしてるか?」

「うん。そういうとこ、相変わらず優しいね」

少女 クイクイ

「ん?」

少女「…誰?」

「ん?あ、ああ。彼女は元カノだ」

176 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:34:21.51 8OU6RVsHo 132/227

女友「ちょっ!ちょっと男!!」

?改め元カノ「初めまして。貴女は?」

少女「始めまして。少女といいます。お兄の妹です」

元カノ「そうなんだ…あなたが…」

少女「?」

女友『ちょっと男!この状況、どうすんのよ!!』コソコソ

『そんなのこっちだって想定外だって!何でここに居るんだよ!!』コソコソ

少女「お兄、女友さん、行くよ?」

女友「「へ?」」

少女「だからね、元カノさんが4人で座ってお話が出来るところに行こうって」

元カノ「ここをちょっと戻ったら喫茶店があるから、そこに行きましょ?」

女友『少女ちゃん、ひょっとして元カノのこと…』コソコソ

『ああ、話したことは無い。元カノのほうは?』コソコソ

女友『それが…話しちゃった』コソコソ

177 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:34:57.03 8OU6RVsHo 133/227

「なっ!」

少女「どうしたの?」

「い、いや、なんでもない。あはは…」

『どうすんだよ!修羅場確定じゃねーか!!』コソコソ

女友「いやー、そうはならないと思うよ?」

「へ?」

女友「それより!心配なのは少女ちゃんのほうだよ」

「いや、俺にはどっちも心配なんだが…」

少女「お兄ー!なにしてるの?こっちこっち」

「お、おう、今行くー」

(はぁ…どうしてこうなった?)

178 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:37:34.62 8OU6RVsHo 134/227

~喫茶店~

店員「レモンティがお二つ、ウィンナコーヒーがお一つ、カフェオレがお一つ。以上ですね?」

元カノ「はい、お願いします」

少女「…元カノさんって、こういうのに慣れてるって言うか…かっこいいですね」

元カノ「そうかな?」

少女「それにすごくその…かわいいです」

元カノ「ふふっ、ありがとう、少女さん」ニコッ

女友「でしょでしょ?しかもこの胸!でっかいくせに感度抜群なんだから!!」

元カノ「こらっ!」ペシッ

女友「…ごめんなさい」

少女「あ----」

179 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:38:21.94 8OU6RVsHo 135/227

~~~~~~~~~~

  女友『かわいい娘でさ、胸なんかもバインバインのタユンタユンでさ、あたしもつまみ食いしたことのある娘なんだけどね』

~~~~~~~~~~

「ん?どうした?」

少女「…お兄、元カノさんとはどういう関係だったの?」

ドキン!

「どどど、どういう…って…」

元カノ「…私達、付き合ってたことがあるの」

「!?」

少女「…そうですか」

元カノ「意外…あんまり驚かないんだ…」

少女「…」

「もも、元カノとは学生のときに付き合ったけど、別れてからはそれっきりだから!な!!」

少女「お兄、誰もそんなこと聞いてない」

「え?…あ、あれ?」

180 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:39:15.35 8OU6RVsHo 136/227

元カノ クスッ

少女「…何がおかしいんですか?」

元カノ「ごめんなさい。さっきから男の様子が面白くって」

女友「あー、確かに挙動不審だねー」

元カノ「こんな男、初めて見たから」クスクスッ グスッ

少女「!?」

元カノ「あー、おかしくって涙が出てきちゃった…ちょっとゴメンね?」ガタッ スタスタスタ…

「あ、元カノ!」トタタタ…

少女「お兄!?」

「ごめん、すぐ戻るから」

181 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:41:20.11 8OU6RVsHo 137/227

少女「どうしたんだろ…」

女友「…あたし、分かるわ」

少女「え?」

女友「…あたしさあ、男とは大学で4年間一緒だったけど、さっきみたいに取り乱した男を見たの、初めてなんだぁ…」

少女「そうなんですか?」

女友「たぶん…元カノも同じだと思う。だからさっきの男の様子を見てさ…」

少女「…よく分かりません」

女友「分からなくてもいいよ。…少女ちゃん、あんたすごい子だね」

少女「どうしてですか?」

女友「あんたさ、元カノ見て言ったじゃん。かっこよくてかわいいってさ」

少女「…はい」

女友「その元カノがさぁ…白旗あげたんだもん」

少女「え?」

182 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:42:27.88 8OU6RVsHo 138/227

女友「…これは少女ちゃんにだけ言うね?元カノ、別れた後も男に未練があったんだ」

少女「…未練?」

女友「そりゃそうだよね。男ってば不器用だけど真っ直ぐですごく優しくて…顔はフツメンだけど」

少女「仏面って…」

女友「元カノってさぁ、あの容姿だからすごくモテてたのよね。でもこれ!って言う人がいなかったらしくて…」

女友「でもさ、そう言うの、よく思わない女子もいるわけでさ、あらぬ噂を立てられたりしたのよね」

女友「そのせいで人付き合いに疲れちゃっててさ、グチグチ言ってばっかだったから、男を紹介したのよ」

少女「…」

女友「あ、男、最初は断ったんだよ?自分では元カノに釣り合わないからって」

女友「けどさ、元カノが男を気に入っちゃってさ…だから別れたときもすっごく落ち込んでたんだよ?」

少女「それでさっき出会ったとき、嬉しそうだったんですか…」

女友「そうだね…けど、男と少女ちゃんのやり取りを見てさ、きっと…敵わないって思ったんだろうね。それで…」

少女「…え?」

女友「元カノさあ、いつもオトコの前で泣くのは卑怯だって言ってた。けど、泣いちゃってた…」

女友「きっとさ、そんな卑怯な自分を見せたくなかったんだと思う。けど男、追いかけてっちゃったからさ、しばらく帰ってこないよ、二人とも」

183 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:43:40.86 8OU6RVsHo 139/227

少女「…どうしてかなぁ」

女友「え?なにが?」

少女「…どうして、お兄の周りに居る女の人はこんな人ばっかりなんだろう…これじゃ嫉妬も出来ないですよ…」

女友「少女ちゃん…あんた、やっぱりいい子だわ」

少女「そんなことないです…」

女友「そうだ!メアド交換しない?何かあったら相談に乗るからさ」

少女「…いいですよ」

184 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:44:26.47 8OU6RVsHo 140/227

~店の陰~

元カノ「うっ…えぐっ…」

「…元カノ、その…すまん」

元カノ「…んっ!…はぁ…何で来たの?少女ちゃんの傍にいなきゃダメじゃない!」

「…その…ごめんな」

元カノ「…メイク崩れてるから…ヒック…顔見ないでよ?」

「…独りにしとけないだろ…」

元カノ「…ずるいよぉ…そんなこといわれたら…甘えたくなるでしょ…」

「…どうして欲しい?」

元カノ「だからやめてってば!」

185 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:45:16.80 8OU6RVsHo 141/227

「…」

元カノ「…背中…」

「え?」

元カノ「…抱きしめて…背中から…」

ギュッ

元カノ(あ…男の温もり…匂い…息遣い…)

クルッ

「元カノ?」

元カノ「ご、ごめん…男の胸で…泣いきたい…うぅ…」

男 ナデナデ

元カノ「うぅ…うわぁぁぁぁん!うぇぇぇぇ…」

186 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:46:17.04 8OU6RVsHo 142/227

  ・
  ・
  ・
元カノ「…はぁ、泣いたらすっきりしちゃった。ありがとう、男」

「いや…」

元カノ「あーあ、メイク剥げちゃってる。直してくるから先に席に戻ってて」

「…大丈夫か?」

元カノ「ん、もう大丈夫!」

「そうか…」

元カノ「…そうやって誰にでも優しくするの、やめた方がいいよ?勘違いしちゃうから」

「はい、肝に銘じます」

元カノ「それと…ありがとう…」ボソッ

「ん?なんかいったか?」

元カノ「ううん」ニコッ

187 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:47:36.84 8OU6RVsHo 143/227

~帰り道・電車の中~

カタンカタン…

(駅、混んでたから逸れないようにって手を繋いでそのままなんだが…)

少女 ウツラッ

「…疲れたか?」

少女「…うん、ちょっと…今日はありがと、お兄」

「あ、いや。礼を言われるほどのことはしてないと思うけど…」

少女「ハプニングもあったしね」クスッ

「あれはマジ焦ったわ。そういや少女、俺達がいない間、女友と何話してたんだ?」

少女「お兄、ガールズトークに口出ししちゃダメなんだよ?」

「なんだよそれ?」

188 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:48:13.74 8OU6RVsHo 144/227

ピロピロピロ ピロピロピロ…

少女「あ、メール…」Pi

From:女友
SUB:元カノから伝言
本文:絶対手放しちゃダメだよ?ファイト!だってさ

少女(…ありがとう、元カノさん)グスッ

「ん?どうした?」

少女「ううん、なんでもない…ねえ、お兄」

「なんだ?」

少女「お兄ってさ、女運がいいのか悪いのか、分からないね」クスッ

「そうか?」

少女「そうだよ」

189 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:49:16.80 8OU6RVsHo 145/227

キュッ

少女「…けどね、私はそんなお兄が好きだよ?」ニコッ

(はうぅ!この笑顔!これは致命傷になる!!落ち着け落ち着けモチつけ…)

「ありがとな。こんな情けない兄貴なのにな」

少女「ううん、そんなことない…お兄、肩貸して。ちょっと寝るから、着いたら起こして」

「お、おう」

少女(元カノさんも女友さんも応援してくれるって…)

少女(でも、肝心なお兄の気持ちがまだわかんないんだもん…)

少女(元カノさんでも振られちゃったんだもん…私なんて・・・全然相手になんか…)

少女(ねえお兄。お兄が好きになる人って…どんな人なのかなぁ…)

少女(私にも…可能性は…あるの…かな…)

少女「…スー…スー…」

(早!少女、よっぽど疲れてたんだな…にしても、いい匂いがぁ!生殺しだぁ!!)

190 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:50:26.09 8OU6RVsHo 146/227

~同刻・女友の部屋~

女友「メールしといたよ」

元カノ「んく…んく…んはぁ!」

女友「ちょ、ちょっと元カノ!ペース早すぎ!」

元カノ「いいじゃない。飲みたい気分なんだから」

女友(元カノ、酔うと大胆になるから心配なんだけど…)

女友「だったらもうちょっと大人しく飲もうよ、ね?」

元カノ「あら、十分大人しいでしょ?」

女友「いえ、十分騒がしいです」

元カノ「そうかな?ほら、耳を澄ましても、殆んど何にも聞こえないよ?」

女友「そりゃあ騒いでる本人が静かにするんだからねえ…こりゃ相当酔っ払ってるわ…」

女友(はぁ…うちの親、二人で旅行に行ってるからいいけど、いたら絶対説教されてるわね…)

191 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:51:27.56 8OU6RVsHo 147/227

元カノ「…はあ」バフッ

女友「ん?ベッドに倒れ込んでどうしたの?眠くなった?」

元カノ「ううん……私、あの子に負けたんだね…」

女友「…」

元カノ「…ずるいよね。ちっちゃくて綺麗で可愛くって年下で…」

女友「うん…」

元カノ「妹だからずっと傍に居れて…でも血は?がってなくて…」

女友「…うん」

元カノ「…完敗だね、私…」

女友「…」

元カノ「…慰めて…くれないの?」

女友「…いいよ」ナデナデ

192 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:53:41.23 8OU6RVsHo 148/227

元カノ「女友…」

女友 ナデナデ モミモミ

元カノ「ん…んふ…あ…ん」

チュッ レロッ ムチュッ

女友(元カノとは久しぶり…彼氏、今回だけは見逃して!)

ゴロン プチン プチン シュル…

元カノ「ん…」

女友(相変わらずすごい胸…ゴクリ)モミモミ チュポン

元カノ「あ…ん…」

女友「…元カノ、腰浮かして?」

元カノ「はあ…ん…」

シュルリ 

193 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:55:09.65 8OU6RVsHo 149/227

女友「…ここ、きれいだね」

元カノ「あんまり…見ないで…」

女友「ふふっ」

ピチャピチャ…

元カノ「あん…ああん…うん…」

女友「指、入れるよ?」

ピチャピチャ クニュッ クチュッ グチュッ

元カノ(すごい…溢れてくる…)

元カノ「はあん!…あん!…う…はあ…ひいんっ!…」ビクンビクン

女友(…イったみたいね)

元カノ「はあ…はあ…はあ…」

194 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:56:10.21 8OU6RVsHo 150/227

ヴィーン…

女友「次はこれ、使うね?」

元カノ「はあ…はあ…」コクン

ヴィーン クチュクチュ グリュグリュ

元カノ「ひ!…ひん!…あ…ああーっ!…ん!」

女友「…あたしのも舐めて?」

元カノ「あ…ん…は…ん」ピチャ ピチャン

女友「あ…あん…」ヴィーン クチュクチャッ

元カノ「ん!…ひあ!…うっ!…ああーっ!」ビクビクッ

女友「早いよ、元カノ。まだ途中だよ?」ヴィーン クチュクチュ

元カノ「あっ!…はう!…んっ!…」

女友(クリちゃん敏感なんだ…)

クチュクチュ ピチャピチャ

元カノ「ひ!…ひゃん!…あっ…あっ!…」

女友「ふふふ」
  ・
  ・
  ・

195 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:57:38.20 8OU6RVsHo 151/227

元カノ「スー…スー…んあ?」

元カノ(…頭痛い…お風呂入りたい…)

元カノ「…女友?」

カチャッ

女友「だからさ、今夜は元カノが泊まりに来てて…ううん、酔っ払って寝ちゃってるよ?…え?…だから!」

ヒョイ

元カノ「あ、彼氏さん?ごめんなさい、今夜は女友借りますね。はい、女友」

女友「あ、もしもし?…だからさっきから言ってるでしょ?…うん、今夜は会えなくてごめんね?じゃあ、おやすみなさい」Pi

元カノ「大変ね」クスッ

女友「誰のせいよ誰の!…でも、ありがと」

元カノ「ううん、それよりお風呂入りたいんだけど…いいかな?」

女友「いいよ。一緒に入ろっか?」

元カノ「うん♪」

197 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/27 23:59:22.72 8OU6RVsHo 152/227

~数日後・男の職場~

お局「おい!男って奴はいるか!!」

「はーい、ここですけどー?」

お局「オメーが男か!なんだこの図面は!!どうやって配線すんだよ!!ええ!?」

「えーと、これは部品配置図ですね。で、配線図は…あれ?」

お局「見ろ!テメーで書いた図面のくせに配線できねーとは言わせねーぞゴルァ!!」

「あ、いや、そうじゃなくてですね。これはユニット内部のインターフェース概略図なんですよ」

お局「はあ?」

199 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:01:12.74 uINox5S1o 153/227

「つまりですね、これは購入品の内部の参考資料図で、うちで配線する必要はないんですよ」

お局「えっと…つまりなんだ?分かるよーに言えやゴルァ!」

「つまりこれは参考図でして…ほら、記事のここのところに書いてあるでしょ?」

「でもこれ、参考印が押してないですね…見たことありませんか?『参考』って赤い大きな判子が押されてる図面」

お局「あー、それなら見たことあるわ。…てーことはなんだ?図面管理者のミスか?」

「ということになりますね」

お局「そうか。邪魔したな」

「ちょっと待ったぁ!」

201 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:02:55.08 uINox5S1o 154/227

お局「あ?」

「いきなり怒鳴りつけてきた謝罪がまだですよ?」

お局「ほー、あたいに意見するたぁいい度胸じゃねーか、若造」

「ほー、間違いに気付いたのに謝罪する度量も無い小さい人だったんですか、貴女は」

お局「言うねぇ」ニヤッ

「お互い様でしょ」ニヤッ

お局「ま、今回はあんたの言うとおりだ、すまねーな」

「いえいえ、どういたしまして」

お局「じゃあな」ノシ

後輩男「…先輩、どうなっても知らないっすよ?」

「は?なにが?」

後輩男「先輩知らないんすか?製造部のお局さんって言ったら現場を取りまとめてる影の実力者っすよ?」

「そうなの?さっきの人、お局さんって言うんだ」

後輩男「先輩って…はぁ…天然というか、無鉄砲というか、怖いもの知らずというか…」

「ま、やっちまったもんはしょーがないっしょ。さて、仕事仕事」

202 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:03:55.85 uINox5S1o 155/227

~定時後~

オツカレサーン オツカレー

「おっし、帰るか」

お局「男―、いるかー!」

「はいはい、ここですよー」

お局「おー、そこにいたか。ちょっと付き合え」

「はい?」

お局「グズグズすんな。さっさと来い!」グイッ

「え?あ、ちょっ!ちょっとぉー!!」

後輩男「御愁傷様ー」ナムナムナム…

203 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:04:50.90 uINox5S1o 156/227

~駅前・居酒屋~

店員「生中でーす」ドンッ

お局「お、来た来た。んじゃあ、かんぱーい!」

「かんぱーい」

お局「っぷはぁ!やっぱ仕事上がりの一杯は旨めえわ!!」

「っぶはーっ!まったくです!!」

お局「あんたわかってんじゃん。あはははは」バソバシ

「痛い痛い!あはは…」

(とりあえず少女には飲みに行くってメールしたけど…返信が怒り目の絵文字だけって…)

204 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:06:25.93 uINox5S1o 157/227

お局「あんた、結構見込みあるわ。生中もう一杯!」

「すごいペースですね」

お局「旨めーんだからいいじゃん」

「今からそんなペースじゃすぐにつぶれちまいますよ?」

お局「オトコのくせに細かいこと言うんじゃないよ!」ペシッ

「だから痛いって」

お局「つぶれっちまっても平気だぁー!おーい、局娘―!!」

店員改め局娘「このクソババア!店にいるときは名前呼ぶなっつんてんだろ!!」

お局「男、紹介するわ。これ、あたいの娘。結構かわいいだろ?な?」

局娘「聞いてねえよ、コイツ…」

「は、はあ…あ、男です」

局娘「あ、そんな畏まらなくていいんで。楽にして」

205 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:07:22.07 uINox5S1o 158/227

お局「この子さあ、今フリーなんだ。どう?」

「い、いきなりどうと言われても…それに彼女にも選ぶ権利があるっしょ?」

局娘「あ、酔っ払いの戯言なんで。気にせず流しちゃってください」

お局「おい、もっとがっつけ!それともナニか?彼女いんのか?」

「あ、いや。そうじゃなくてですね…」

局娘「おいクソババア。男さん困ってんだろ。いい加減にしとけや。すんません、男さん」

(へえ…口は悪いけど結構ちゃんとしてるな。それに結構きれいでかわいいし)

局娘「どうせ会社でもこんな感じでヒンシュク買ってんだろ。なあ男さん」

「いやいや、こう見えてもあなたのお母さんのおかげで現場が纏まってるんで助かってます」

局娘「お世辞はいいんで。ホントのこと言って目ェ覚ましてやってください」

「いや、ホントのことっすよ?」

局娘「マジで?」

「マジで」

206 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:08:19.35 uINox5S1o 159/227

お局「おーおー、さっそく見つめ合っちゃってまあ。そのままラブホ行ってこい!」

局娘 ゴツン

「へ?」

局娘「テメーはおとなしくしてろ、な?」

お局「う~~~」

「すみません、ニンニクの素揚げ1個」

局娘「…男さんも動じない人だねぇ」

「なんかもう、いろんなことがいきなり過ぎるんで、何があってもいいように腹ごしらえをしようかと」

局娘「ニンニク…そんなにラブホ行きたい?」

「ぶっ!何でそうなる!!」

局娘「結構でかいよ。ほれほれ」

男 ゴンッ

局娘「~~~!」

207 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:09:31.63 uINox5S1o 160/227

「もうちょっと慎みを持ちなさい!」

お局「やーい、怒られてやんの」

局娘「ってぇ…オメーのせいだろーが!」

「まあまあ」

局娘お局「「テメーが一番悪い!」」

「なんで!」


ガヤガヤ オーイトットトモッテコイヤァゴルァ

局娘「…ちっ、またあいつら来やがった」

「ん?どしたん?」

局娘「ちょっと仕事に」

お局「あ、こっちにも生中ちょうだい」

局娘「…代わりの奴よこすから、そいつに頼んで」

お局「あ、ちょっと!」

208 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:12:21.60 uINox5S1o 161/227

お局 ブツブツ…

「どうしたんすか?」

お局「ん?…あそこにやかましい連中、いるじゃん?」

「あー、いますね」

お局「あいつらマナーわりーんよ。店員にチョッカイ出すし」

「それで心配だと?」

お局「まあ、ね。あんな娘でも娘には違いねーし」

男 スクッ

お局「お、おい男!」

「飲みすぎたみたいで…ちょっとトイレに」

お局 ズルッ

「酔っ払いましたか?」

お局「ドアホ!期待しちまったじゃねーか!!」

「あはは。じゃ、行ってきます」

209 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:13:11.45 uINox5S1o 162/227

チャラ男1「オイコラ!さっさと持ってこいやあ!!」

チャラ男2「酌しろ酌!」

局娘「すみません、当店ではお酌はしておりませんので…」

チャラ男3「ああ?だったら店の入り口に書いとけよ。この店は酌はしていませんってなあ、ああ?」

チャラ男4「だったらよ、俺らので尺させてやんねーか?この子によお。ぎゃははは」

局娘 ゾワワッ!

チャラ男5「おーっとぉ、逃がさねーぜ?」ガシッ

局娘「ちょっ!放せっt」
「はーい、ちょーっくらごめんなさいよぉ」

210 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:13:51.27 uINox5S1o 163/227

局娘「…え?」

チャラ男4「なんだテメェは!」

「トイレ帰りのリーマンですが何か?」

チャラ男5「っざけんじゃねぞゴルァ!〆んぞテメェ!!」

チャラ男4「先輩、やっちまいましょうや、こんなやt…え?」

チャラ男1~3 ((((((;゜Д゜(;゜Д゜(;゜Д゜))))))

「おーっと、そっちの3人は見覚えあるよお?」

局娘「…え?」

211 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:14:31.79 uINox5S1o 164/227

「その店員さん、知り合いなんだ。放して欲しいんだけど」

チャラ男5「うっせえ!」ヒュンッ

ゴッ!パンッ!

チャラ男5「なっ!?」

局娘(い、今の何!?ジョッキが…爆発した!?)

「…あ~あ。濡れちゃったよ。悪いけど掃除しといてくれる?」

局娘「え?は、はい」

チャラ男4「…なな、なめんn」モゴモゴ…
チャラ男1~3「すす、すんません!おとなしく飲みます!!」

「そう?あ、生中五つ。この席に運んで。俺の奢りで」

局娘「は、はい!」

「じゃ、そういうことで」ノシ

212 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:15:14.47 uINox5S1o 165/227

チャラ男4「なんでほっとくんすかぁ!〆ちゃいましょうよ!!」

チャラ男1「…やめとけ」

チャラ男5「なんでっすか!なめられてんすよ!?チャラ男1さんだったら一発でやっちまえますよ!」

チャラ男2「…そのチャラ男1が一発でやられたんだよ!」

チャラ男4&5「「…え?」」

チャラ男3「3年ほど前にな。だからやめとけ。チャラ男1、1週間飯が食えなかったんだぞ?」

チャラ男4&5((((((;゜Д゜(;゜Д゜))))))

217 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:30:10.22 uINox5S1o 166/227

~男の家の前~

チラッ

少女(もうすぐ11時かぁ…お兄、帰ってくるってメールがあったけど…)

ブォオオオン

少女(…うるさい車だなぁ…)

キキーッ バタン

「あ、ただいまー」

少女「…え?お兄?なに?なんで??」

「いやホント、わざわざ送ってくれなくてもよかったのに」

局娘「いやあ、今日はホント助かったんで。だからこれぐらいはしないと罰が当たるんで」

「あ、いや…そんなたいしたことはしてないから気にせずに」

局娘「そういう訳にはいかないんで。それに…」チラッ

局娘「…このクソババアがこんなに酔っ払ったの初めてだし。男さんのこと、よっぽど気に入ったみたい」クスッ

218 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:31:14.72 uINox5S1o 167/227

少女「…お帰り、お兄。こちらの方たちは?」

「あ、この後ろの席で横になってるのが会社で世話になってるお局さん。で、こちらが娘さんの」

局娘「…ども。局娘です」スチャッ

少女「…初めまして、少女です」ペコッ

局娘「ふぅ~ん…」マジマジ

少女「な、なんですか?」

局娘「…少女さんだっけ?あんたが妹でよかったよ」

少女「え?それはどういう…」

局娘「んじゃ、帰ります」ノシ

「あ、送ってくれてありがとうな」ノシ

ブォオオオ…

少女(さっきのはいったい…どういう意味?)

221 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:33:28.28 uINox5S1o 168/227

~リビング~

「…」セイザー

少女「で?会社の人と飲みに行って、どうしてそのお嬢さんまで一緒だったの?」

「…飲みに言った先でバイトしてたんです」

少女「それから?」

「その子が酔っ払いに絡まれていたんで、助けました」

少女「それで?」

「お局さんが酔いつぶれまして」

少女「で?」

「局娘さん、車で来てたんでお局さんを車に押し込んで、俺は電車で帰ろうとして歩き出したら腕を掴まれて…」

少女「それで送ってもらったの?」

「その…はい」

222 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:34:42.61 uINox5S1o 169/227

少女「…あのね、お兄」

「すんませんでしたぁ!」ドゲザー

少女「もういいの。ちゃんと説明してくれたし、会社のお付き合いもあるから。だけどね!」

「は、はい」

少女「晩御飯がいらないときはもっと早く連絡してよね」

「はい…」

少女「それと!明日も仕事なんだから、もっと早く帰ること!わかった?」

「はい。わかりましたです」

少女「じゃ、早くお風呂入ってきて。着替えはもう出してあるから」

「はい…」

少女(でも…お兄、局娘さんみたいなのが好みなのかなぁ?それにあの台詞…気になるなぁ…)

223 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:36:10.74 uINox5S1o 170/227

~車の中~

お局「どうだ?いい男だろ?」

局娘「起きてたのかよ…」

お局「久々のヒットだろ?」

局娘「…あれが?イケメンじゃねーじゃん」

お局「あんたいつまでそんなことにこだわってんの!そんなんじゃいつまでたっても彼氏なんてできないよ?」

局娘「確かにかっこいいとこ見せられてクラッときたけど…妹さんを見て目が覚めたわ」

局娘「…あたしはイケメンが好きなんだ。あんなの話になんねーって。はは…」

お局「…そうかい」

局娘「ああ…」

お局「…あたしゃ寝るよ。着いたら起こしておくれ」

局娘「ん…」

局娘(あんな妹がいるんなら…並大抵の女じゃ勝てねーって…)

224 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:38:29.21 uINox5S1o 171/227

~少女の部屋~

少女「ね、どう思う?」

少友『どう思うったって…言葉のとおりじゃないの?』

少女「それってどういうこと?」

少友『…あんた、自分の魅力に気付いてないの?』

少女「魅力って?」

少友『…あんた、かわいいしスタイルだって胸を除けば完璧だし』

少女「そ、そりゃ胸は貧乳だけど…」シュン

少友『だから!胸以外は完璧美少女なのよ、あんたは!!』

少友『だから、その人があんたを見て“妹でよかった”って言ったのは、“カノジョじゃなくてよかった”ってことじゃない?』

225 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:39:18.43 uINox5S1o 172/227

少女「それってどう言う…」

少友『だからさ、その人、お兄さんのことが好きなんじゃないの?』

少女「!?」

少友『もちろん、これはあたしの推測だから間違ってるかも知れないよ?けどさ、あんたから聞いた話だけで考えるとそうなっちゃうんだもん』

少女「あの人が…お兄を…?」

少友『あたしに言えるのはそこまでだね。あとはあんたが考えなさいな。じゃあね』プツッ プーッ プーッ…

少女(お兄…お兄はあの人が好きなの?私、どうしたらいいの?)

226 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:40:42.70 uINox5S1o 173/227

~翌日・会社の最寄り駅~

後輩男「男センパーイ!」

「ん?ああ、後輩男か。どうした?」

後輩男「…あれ?普通っすね?」

「はあ?」

後輩男「いや、昨日あのあと同期のヤツに聞いたんすけど、お局さんと飲みに行って二日酔いにならなかった人はいないって言ってたんすよ」

「二日酔いどころか、このとおりアルコールもすっかり抜けてるけど?」

後輩男「…そうみたいっすね」

「ははは。期待に添えなくて悪かったな。…あ」

後輩男「どうしたんすかぁ?…お、すっげーかわいい子!」

局娘「…あ」ノシ

227 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:42:26.45 uINox5S1o 174/227

後輩男「あ!手ェ振ってくれたっす!!今の俺にっすよね!!ね!ね!!」ノシ

「あー…盛り上がってるとこ悪いけど…」

局娘「おはよー」

「…おはよ」

後輩男「…え?え?」

「あー、この人は局娘さん。お局さんの娘さんだ」

後輩男「俺、後輩男っす!ヨロシクっす!!そうっすかー、お局さんの…え?…お局…さん…?」

局娘「ふーん…あんた結構イケメンじゃん」マジマジ

後輩男「え?…はぁ?」

228 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:43:31.27 uINox5S1o 175/227

「で?今日は何?」

局娘「あ、クソババアから伝言です。二日酔いなんで休むって現場長に言っといてくれって」

「了解です。けど何で電話しないの?わざわざ俺を待ってるより、そのほうが簡単でしょ?」

局娘「はあ、そーなんですけど…クソババア、自分で電話したくないもんだから、あたしにさせようとするんですよ」

「はあ…」

局娘「で、あたしはこの会社の電話番号を知らないんで。だから、他に連絡する方法は知り合いを捕まえて頼むしかないかなと」

「それで待ち伏せ?」

局娘「いやそれ、闇討ちするみたいで人聞き悪いから」

「あははは。ちゃんと連絡しとくよ。それより局娘さん、仕事は?」

局娘「あ、昼からなんで。また来てくださいね」

「ああ、結構いいお店だったから、またお邪魔するよ」

局娘「絶対ですよ?」

「う、うん」

局娘「じゃ、退散します」ノシ

「はいよ、お疲れさん」ノシ

ブォオオオン…

229 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:44:28.92 uINox5S1o 176/227

後輩男「…」パクパク

「…お前、酸欠の金魚みたいだぞ?」

後輩男「…せせ、センパーイ!!!!」

「うわっ!いきなり大声出すなよ、びっくりするだろ」

後輩男「俺、決めました!今日からお局さんをお母さんって呼ぶっす!!」

「はあ?」

後輩男「俺、絶対に局娘さんをカノジョにするっす!!がんばるぞー!!!」ドタタタタ…

「お~い…って、もう聞こえないか」

後輩男「男センパーイ!!」…ドタタタタ

「うおっ!何で戻ってくる!!」

230 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:45:01.14 uINox5S1o 177/227

後輩男「ハア、ハア…さっき、お店って言ってましたよね?」

「あ、ああ…」

後輩男「一生のお願いっす。連れてってください!!」

「へ?」

後輩男「先輩だけ局娘さんの店知ってるのって、ずるいっす!!だから俺にも教えて欲しいんす!!」

「ま、また今度な」

後輩男「絶対っすよ!!!」ズイッ

「あ、ああ」

後輩男「うおおお!!み・な・ぎ・って・キター!!!」ドタタタタ…

「…あいつ、今日は仕事にならないな」

231 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:45:57.93 uINox5S1o 178/227

~夕食中~

「今日は親父たちは?」

少女「ん、お父さんは残業だって。お母さんはもうする帰ってくるよ?」

「そっか。みんな忙しいんだな」

少女「そうだね。だからしっかり食べて元気つけなきゃ!お代わり、いる?」

「あ、お願い」

少女「はいどうぞ」

「さんきゅー。あ、そうそう。明日は晩飯いらないから」

少女「え?また飲みにいくの?」

「ああ。後輩男が局娘さんを気に入ったみたいでさ、店に連れてけってうるさいんだ」

少女「後輩男さんってあのチャラチャラした人?…局娘さんのお店に行くの?」

「そうだけど?」

少女(お兄も会社の付き合いがあるから飲みに行くのは仕方ないよね。でも…気になるよ…)

少女「…早く帰ってきてね?この間みたいに遅くなったら家に入れないからね?」

「はい、心得てます」

232 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:46:45.17 uINox5S1o 179/227

~翌日・定時後~

後輩男「男センパーイ!早く行きましょうよー!!」

「待て。落ち着け。お前、今日の分の作業進捗、出してないだろ」

後輩男「そんなもん明日でいいじゃないっすか!早く早く!!」

「いやだからな?お前が作業進捗出さないと俺の作業が終わらないから、いつまでたっても行けないぞ?」

後輩男「やります!40秒で書きます!!」ダッ!

(どうせ間違いだらけなんだろうけどな…明日修正すればいいか)

233 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:47:58.40 uINox5S1o 180/227

~駅前・居酒屋~

ガラララ

局娘「いらっしゃいませー」

「こんばんは」

局娘「あ、いらっしゃい」

「また来ました」

局娘「びっくりしましたよ」

「へ?なんで?」

局娘「いや、ホントに来てくれるとは思わなかったんで」

「あー、今日は後輩男が連れてけって言うもんで」

後輩男「後輩男っす!よろしくお願いします!!」ペコッ

局娘「しっ!うるさいって!!」

234 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:48:36.71 uINox5S1o 181/227

「ごめんごめん、ほら後輩男、お前も謝れ」

後輩男「は、はい!!!すみまs」ゴン!ゲシッ!
局娘「「うるさい!」」

局娘「…ったく。こちらの席にどうぞー」

「ほーい。ほら行くぞ」

後輩男「う~~~、頭とスネが痛い…」
  ・
  ・
  ・

235 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:49:31.54 uINox5S1o 182/227

後輩男「はぁ、男先輩のゲンコツ、痛いっすよぉ…」

「お前が騒がしいからだ」

後輩男「んなこと言ったって…局娘さん見たらテンパっちゃって…」

「お前がそんなこと言うのは意外なんだけど?」

後輩男「え~?男先輩、俺をどんな奴だと思ってんすかぁ?」

「もっとこう…女遊びしてるのかと」

後輩男「なに言ってんすか先輩!俺まだドーテーっすよ?」

局娘「ふ~ん、あんたドーテーなんだ。お子ちゃまだねぇ」

後輩男「!!」

「あ、生中ふたつ。それから唐揚げとゲソ焼きと…後輩男、お前は?」

後輩男「お、おおお俺っ!ドーテーじゃないっs」ゴンッ
「あほ!」

局娘「…土手焼きですね。畏まりました」

236 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:50:15.34 uINox5S1o 183/227

後輩男「男先輩、DVっすよぉ…」シクシク

「大声出すからだ。いい加減注意されたこと守れ」

後輩男「無理っすよぉ…局娘さん見たら全部頭からすっ飛んじゃうんす…」

「…だったら、彼女の顔を見なけりゃいいんじゃね?」

後輩男「それじゃここに来た意味が無いっすよ!俺、局娘さんに会いたくてここに来たんすから!!」

局娘「お待たせしました。生中です」

後輩男「!」

「お、来た来た」

後輩男「…」

237 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:51:09.16 uINox5S1o 184/227

局娘「ん?なんだ、静かに出来るんじゃん」

後輩男「…お、俺…迷惑っすか?」

局娘「店ん中で大声出して騒がれたら、どんな奴だって迷惑だって」

後輩男「…すんません…」

局娘「…けどまあ、他のお客さんに迷惑にならない程度ならいいよ」ノシ

後輩男「…へ?」

後輩男「…男先輩、今のは…」

「まあ、静か過ぎんのはお前らしくないって事じゃね?」

後輩男「?」

「つまりな、お前の性分を見抜かれてるってこった」

後輩男「…つーことは…どういうことなんすか?」

「さあ?俺に分かるわけないだろ?」ニヤニヤ

238 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:52:10.46 uINox5S1o 185/227

局娘「お待たせしました。唐揚げとゲソ焼き、それと…ドーテー焼きです」ニヤッ

後輩男「うっ…」

「はは。キッツイなあ、局娘さん」

局娘「ナンノコトデショウ?」

後輩男「うぅ…穴があったら嵌めたいっす…」

「それを言うなら“穴があったら入りたい”だろ!嵌めるな!!」

局娘「あんたガキみたいじゃん」

後輩男「ガキじゃないっすよ!もう23っす!!」

局娘「あたしより4つも上じゃん」

「けど局娘さんのほうがしっかりしてるな」

後輩男「うぅ…先輩、きついっすよぉ…」

局娘「まあまあ、気を落とさずに。な?」ノシ

後輩男「は、はい!あざーっす!!」

「現金な奴だな」

(それにしても局娘さん、完全に後輩男を弄んでるよな)
  ・
  ・
  ・

239 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:53:40.89 uINox5S1o 186/227

「そろそろ帰るか」

後輩男「そうっすね…俺、見も心もボロボロっす。明日会社に行く自信ないっす…」

局娘「おあいそ?」

「ああ。…っとその前に、TEL番交換しとこう」

局娘「店員のナンパは禁止ですんで」

「じゃなくてさ、昨日みたいなことがあった時にTELできれば楽だろ?」

局娘「あ、そうですね」

「じゃ、赤外線で」Pi

局娘「…はい、受け取りました」

後輩男「…」

局娘「…あ、あんたもさっさとケータイ出す!」

後輩男「…へ?あ、は、はい!ちょっ!ちょっと待ってください!!」

局娘 クスッ

(お?これはフラグ?)

240 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:55:27.69 uINox5S1o 187/227

~夜・男の家~

「ただいまー」

少女「お帰りなさーい。もう10時過ぎだよ?」

「十分早いだろ?風呂は?」

少女「あ、うん。入れるよ」

「じゃ、入ってくる」
  ・
  ・
  ・
「ふぃ~、さっぱりした」

少女「ねえお兄、今日も局娘さんのお店だったんだよね?」

「そうだけど?」

241 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:56:07.10 uINox5S1o 188/227

少女「何か…変わったことはなかった?」

「へ?変わったもなにも飲みに行っただけだし。あ、そういえば」

少女「なに?」ズイ

「いや、そんな身を乗り出すようなことじゃ…TEL番交換しただけだし…」

少女「え?」

「お局さんが急に休むとか、そういったときの緊急連絡用にな」

少女「…そうなんだ…」

「ふぁああ…今日はもう寝るわ。おやすみ」ノシ

少女「あ、おやすみ」ノシ

少女(お兄が局娘さんとTEL番交換…)

Pi Pi Pi

少女「あ、お姉ちゃんですか?お久しぶりです。少女です。…すみません、ちょっと相談があるんですけど……ええ…今度の土曜日ですか?…いえ、お願いします…」

242 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:56:41.05 uINox5S1o 189/227

~翌日・男の会社~

「おはよう」

後輩男「あ!男先輩!!おはようござーっす!!!」

「朝っぱらからテンション高いな」

後輩男「そりゃそうっすよ!見てくださいこれ!!」

「お?局娘さんからの返信か?」

後輩男「そうっす!俺、テンパっててなんて送ったらいいか分かんなくて、“お疲れ様です。おやすみなさい”って送ったんすよ。そしたら今朝!返事が来てたんす!!」

「はは。よかったな。で、なんて書いてあったんだ?」

後輩男「“今から寝る おやすみ”って!」

「…」

243 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:57:12.13 uINox5S1o 190/227

後輩男「あ、俺、返信してねー!」

「いや、しなくていいから」

後輩男「なんでっすか!?」

「たぶんまだ寝てると思うぞ?で、寝てるのを起こされたら、ふつう怒るだろ?」

後輩男「あ…さすが男先輩!読みが深いっす!!」

「いや、お前が何にも考えてないだけだって」

244 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:58:03.58 uINox5S1o 191/227

~定時後・男の会社~

後輩男「男センパーイ!」

「うわっ」

後輩男「なんすかその反応。それより!さっきメールしたらすぐ返信してくれたんすよぉ!!」

「ほう。よかったじゃないか。で、どんなことが書いてあるんだ?」

後輩男「“今度の土曜に服を見に行くけど一緒に来る?”って書いてあるっす!これは俺に会いたいってことっすよね?ね?」

(いや、単に連れが欲しいだけだと思うけど…)

後輩男「あーっ!俺もどかしいっす!!こういうとき頭がよかったら気のきいた返信が出来るんすよね。“君ならどんな服だって似合うさ”とか」

「いや、そんなメール送ったら確実に終わるだろ」

後輩男「…」

「ん?どうした?」

後輩男「いえ、男先輩が終わるとか言うから…怖くなったんす…」

「お前、ほんとにテンションの上下が激しいな」

後輩男「せんぱあい~、お願いっす!土曜日、一緒に来てくださいよぉ!!」グズグズ

「だーっ!分かった分かった、分かったから鼻水つけるんじゃない!!」

後輩男「あざーっす!さすが先輩っす!!じゃあ、先輩も一緒に行くってメールします!!」

(はあ…どうしてこうなった…)

245 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 00:59:05.02 uINox5S1o 192/227

~土曜・ショッピングモールのフードコート~

友カノ「はいどうぞ。少女ちゃんはレモンティーでよかったよね?」

少女「あ、はい。ありがとうございます」

ズズー

友カノ「で?何があったの?」

少女「すみません、お姉ちゃん…あの…」

友カノ「あ、うちの娘はさっきキッズルームに預けてきたから、時間は気にしなくていいよ」

少女「お兄から写メ見せてもらったけど、かわいいですね」

友カノ「そう?でもねぇ、1才になってからようやく聞き分けができはじめたってとこでさ、手が掛かるのなんのって」

友カノ「しかも旦那がベタベタに甘やかすもんだから、あたしの言うことなんで聞いてくんないし!」

少女「は、はあ…」

友カノ「でもねぇ…寝るとホントにかわいいんだぁ…」

少女(お姉ちゃん、ホントに幸せそうだなぁ)

246 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:00:12.24 uINox5S1o 193/227

友カノ「あ、ごめん。話が逸れたね。なんだっけ?」

少女「あ、はい。実は…この前お兄が会社の人と飲みに行ったとき、会社の人の娘さんの車で送ってもらってたんです…」

友カノ「へ?それは…男とその・・・娘さんの二人だけで?」

少女「あ、いえ。後部座席で親御さんが横になってましたけど」

友カノ「あーはい、それなら安心」

少女「でも…帰り際にその人、私が妹でよかったって言ったんです…」

友カノ「え?…えーっとぉ…まずさ、その人、少女ちゃんと男の血がつながってないっていうのは知ってるのかな?」

少女「…たぶん知らないと思います。知ってたらそんなことは言わないと思いますし…」

友カノ「うーん…じゃあさ、どれぐらいの頻度で会ってるのかな?」

少女「今週は…2回です。私が知ってる限りですが…」

友カノ「週2回?それって…」

少女「それに今日も…お兄は後輩の付き添いだって言ってましたけど…」

友カノ「今日も?…ちなみにさ、どんな格好でいったの?」

少女「えっと…ジーンズにボーダーのポロシャツです」

友カノ「うーん、微妙な服装だねぇ…」

少女「…」

248 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:02:34.64 uINox5S1o 194/227

友カノ「あ!そうじゃなくてね!!…なんていうのかな…デートって言うほどのものじゃないような…」

少女「…でも、私と一緒に出かける時とほとんど同じ服装なんですよ?」

友カノ「…でもねぇ、男がそこまで服装にこだわるとは思えなくってさぁ…」

少女「それはそうですけど…」

友カノ「…ねえ、少女ちゃん。あたし思うんだけどさぁ…」

少女「はい?」

友カノ「…少女ちゃん、男に恋してるでしょ?」

少女「…………………………え?」

友カノ「でないとさぁ、こんな風に気にしたりしないでしょ?」

少女「あの…」

友カノ「だから、その気持ちを男にぶつけてみなよ。ね?」

友カノ「男とその…男女の関係?になっちゃえばさ、こんな風に悩まないんじゃない?ね?」

少女「…//」

友カノ「…どうかな?」

少女「…わかんないです」

250 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:04:15.14 uINox5S1o 195/227

友カノ「へ?」

少女「わかんないんです、自分でも…この気持ちがその…恋なのか」

少女「お兄とはずっと家族だったし、いつも傍にいたから…だからいつも一緒に居るのが当たり前すぎて…」

少女「だからその…」

友カノ「そう…わかった!」

少女「え?」

友カノ「今度、それとなく男の気持ち、聞いといてあげるよ!」

友カノ(前のときは感情的になって失敗したけど、今度はうまくやらなきゃね!)

友カノ「だからさ、少女ちゃんはあたしからの連絡を待っててよ。行動するのはそれからでも遅くないよ。ね?」

少女「…はい、分かりました」

251 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:05:20.13 uINox5S1o 196/227

~ショッピングモール・中央吹き抜け~

後輩男 ソワソワ…

「ん?どうした?」

後輩男「あ、あの!トイレ行ってきていいっすか?」

局娘「さっさと行ってきなよ」

後輩男「は、はい!すんません!!」ダダダダ…

「…あいつ、さっきからジュースがぶ飲みしてたからなぁ」

局娘「あ、そこのベンチが空いてるから座っときましょう」

「そうだね。…よっと」

252 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:06:09.46 uINox5S1o 197/227

「…なあ、局娘さん」

局娘「はい?」

「あいつがジュースがぶ飲みしてたのってさ…」

局娘「…あたしに気があって、緊張してたってことですよね?」

「あ、わかってた?」

局娘「そりゃあ分かりますよ。あたしも女ですから」

「そっか…」

局娘「…実はあたしも…緊張して喉がカラカラなんですよ?」

「へえ、意外だな」

局娘「…あいつ、馬鹿だけどイケメンだし嘘つけないみたいだし、もう少し付き合ってみたいなーって…」

「そっか、あいつが聞いたら喜ぶよ」

253 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:06:41.55 uINox5S1o 198/227

局娘「あ、あいつにはその…あたしから言いますから」

「それがいいね。後輩男から聞きだそうとしたら10年ぐらいかかりぞうだもんな」

局娘「そうですよね。あははは。…え?」

「ん?どうした?」

局娘「あ、いや。コンタクトがずれたみたいで…」

「大丈夫か?それって痛いんだろ?」

局娘「はい…すみません、ちょっと右目見てもらえますか?」

「ん、どれどれ?」グイッ

254 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:07:41.98 uINox5S1o 199/227

~同時刻・同場所~

少女「今日はありがとうございました」

友カノ「いいのいいの。少女ちゃんはあたしの妹みたいなもんだからね♪」

少女「でもホントにその…ありがとうございます」ペコッ

友カノ「じゃあさ、一緒にお店見て回ろうよ。ね?」

少女「はい。…あ、あれ?あの後姿…」

友カノ「え?なになに?…あ、あれは…男?」

少女(え?なに?お兄が…キスしてるの?相手は…え?局娘さん?)

友カノ「…しょ、少女ちゃん!これは何かの間違いだって!!人違いかもしれないし!!ね!!」

少女「…でもあの髪型と服と体格…お兄に間違いないです」

友カノ「で、でも!」

255 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:08:34.51 uINox5S1o 200/227

少女「…それに相手の人、局娘さんに間違いないです…」

友カノ「えっと…」

少女「…さっきからあの格好のまま…なあんだ。私、勘違いしてたんですね…」

友カノ「…」

少女「お兄が私のこと好きになってくれるって勝手に思い込んじゃって…あははは…グスッ」

友カノ「少女ちゃん…」

少女「ヒック…すみません、帰ります」トタタタタ…

友カノ「あ、ちょっと少女ちゃん!!」

タタタタ…

友カノ「…おーーーとーーーこぉーーー!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

256 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:09:57.29 uINox5S1o 201/227

「ん、よし!取れたよ」

局娘「ありがとう。あー痛かった」ポロポロ

「すごい涙だな。ハンカチ、いるか?」

バコォ!

「痛っ!?な、なんだ?なにがあった?」ズキズキ

局娘 チョイチョイ

「え?後ろ?後ろに何g」

阿修羅(友カノ) ゴゴゴゴゴゴゴ…

 (((((;゜Д゜)))))

257 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:11:03.57 uINox5S1o 202/227

グイッ

「ひえっ!」

友カノ「おい男!この娘とどういう関係なのか、納得がいくように話してもらおうか!!ああ?」

「ど、どういうって…」

友カノ「なんだあ?この娘まで泣かせてんのか?」

「だから!…局娘さんは会社の人の娘さんで後輩の彼女になりそうな人で…」

友カノ「はあ?」

後輩男「おまたせー…男先輩、どうしたんすか?」

友カノ「え?え?」

局娘「男さん、このおばさん、なんか勘違いしてるみたいですよ?」

友カノ「おおお、おばさんて言うなー!で、でもさっきは!あんた達キスしてたでしょーが!!」

局娘「はあ?何言ってんの、このおばさん?さっきはコンタクトがずれたから取ってもらってたんだよ?」

友カノ「……コン…タクト?」

「そうそう。取り終わってから殴られたからよかったけど、取ってる途中だったら局娘さんの目が潰れてたかもな」

友カノ「えっと…その…つまり………ごめんなさい!」

258 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:12:14.57 uINox5S1o 203/227

局娘「ま、いいけどよ…」

後輩男「…なんのことかさっぱりなんすけど…」

局娘「あんたには関係ねーって」

「まあまあ、誤解が解けたんだからいいだろ?な?」

友カノ「そうそう…あ」

「ん?どうした?」

友カノ「あ、あのさ、さっきの現場、少女ちゃんも見てて、その…走って帰ってっちゃった…」

「なんでそれを先に言わない!!!」

局娘「男さん」

「悪い、先に帰る!!」

局娘「ああ、いってらっしゃい」

友カノ「あ、男!待ってよー!!」

「友カノは家に帰ってろ!子供がいるだろ!!」

トタタタタ…

後輩男「…どういうことっすか?」

局娘「これで誰にも邪魔されずにデートが出来るってこと。さ、行くよ!//」

後輩男「へえ…え?でーと?…ええーっ!?」

259 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:12:59.63 uINox5S1o 204/227

~男の家~

「ただいま!!」

「あら、お帰りなさい。早かったのね」

「母さん!少女は?」

「まだ帰ってきてないわよ?久しぶりに友カノさんと会って、話に花が咲いてるんじゃない?」

「男、慌ててるみたいだけど、どうした?」

「あ、実は…局娘さんのずれたコンタクトを取ってるところを見た少女が、キスしてると勘違いして走ってどっかに行っちまったんだ」

ガタッ

『シッ!』

「だから早く探さないと!」

260 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:14:08.22 uINox5S1o 205/227

「まあまあ、少女も子供じゃないんだから、ほっといたら帰ってくるって」

「そうよ。あの子だって分別はつく年なんだし」

「あんたらそれでも親かよ!自分の娘のことが心配じゃないのかよ!!」

「じゃあ聞くけどな、お前は少女がどんなことをすると考えてるんだ?」

「そ、それは…」

「少女が勘違いしたことは、少女にとってそんなに大変なことなのか?」

「少女にとっては…そうだと思う…」

「それはなんでだ?」

「そ、それは…少女は…俺のことが好きだから…」

「“好き”って言うのは…家族としてか?」

「…オトコとして…だと思ってる…」

「…男、目、瞑れ」

「は?なんで?」

「いいから!」

261 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:14:58.97 uINox5S1o 206/227

「はいはい、瞑ったよ。それで?」

バキッ!

「!!ってえなあ!!何しやがんだよこのクソ親父!!!!」

「やかましいわ!お前、そこまで少女の気持ちに気付いておきながら、なんで何にもしないんだ!!」

「出来るわけないだろ!俺たち兄妹なんだぞ!!」

「血はつながってないだろーが!」

「それは!」

「…あのな、俺も母さんも、お前達が望むなら結婚でも何でもすればいいと思ってる」

「けど、世間体が…」

「どうでもいいわ、そんなもん。それより、お前達が幸せになってくれるほうがよっぽど大事なんだ」

「そうよ。あんた達はあたし達の大事な子供なんだからね」

263 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:17:41.21 uINox5S1o 207/227

「…」

「で、だ。究極の2択なんだが…少女と結婚するか、しないか、どっちだ?」

「………する」

「間違いない?」

「ああ」

「本当だな?」

「ああ!そうだよ!!俺は少女に惚れてんだよ!!だけど兄妹だからそんなのおかしいって思ってたんだよ!!!」

少女「お兄…」

「けどなっ!俺は少女なしじゃいられないんだよ!!だから早く少女を探さないと!!………少女?…なんで…」

少女「…お兄、私もそうだよ」

「…へ?」

少女「私も、お兄なしじゃいられないの」

264 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:19:27.33 uINox5S1o 208/227

「…少…女?…いつからそこに?」

「最初からいたわよ?扉の陰からね♪」

少女「…騙してごめんね?」

ガバッ!

少女「!?お、お兄?」

「…よかったぁ…心配したんだぞぉ…」

少女「お兄…」

「ウォッホン!」

少女「「!」」パッ

「…と、言うわけで、少女はさっきの会話の一部始終を聞いていたわけだが」

少女「…うん//」

「あ…//」

「何か聞きたいことある?」

265 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:20:17.19 uINox5S1o 209/227

少女「…あのね?さっきの最後の…私の目を見ながら言ってほしいの…」

「だそうだ。男、ほれ」

「ちょっ、なんの罰ゲームだよこれ」

「ほらほら、早くしなさい」

少女「お兄…」

「…わーった!わーったよ!!少女、こっち来い」

トテトテトテ

266 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:21:55.46 uINox5S1o 210/227

少女・男 ジー

「…いざとなると恥ずかしいな//」

少女「…私もちょっと…//」

「「早くやれー!」」

「やかましいわ!」

少女「…やめる?」

(おおう!潤んだ瞳でそのちょっと困ったような表情は反則だぞ!!やべえ!緊張してきた!!)

「あー…、うん。…俺は少女に惚れてる。少女なしじゃいられないんだ…」

少女「…うん」

「…これでいいかな?」

少女「…ううん」

「…へ?」

少女「だからね」

少女「…結婚するって…ね?」

267 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:22:44.05 uINox5S1o 211/227

【エピローグ】

~2年後・曾婆の家~

曾婆「まだかねえ…」

「9時ごろにあっちを出てるから、もうそろそろのはずなんですけど…あ!」

ブゥゥゥゥン ガチャ

「親父、待たせた」

「待ちくたびれたぞ、まったく…」

「悪い悪い。…少女、ほら、手を貸して」

ソー

「頭、気をつけてな」

少女「…はい」

曾婆「ほおぉぉ…」

「これはまた…」

268 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:23:57.79 uINox5S1o 212/227

少女「…お婆ちゃん…」

曾婆「…ホントに少女ちゃんかねえ?真っ白でお人形さんみたいに綺麗だよお…」

少女「ありがとう、お婆ちゃん」ニコッ

「…こんなに綺麗な人は見たことが無いぞ…」

「俺も最初見たときはそう思ったよ。少女、綿帽子と白無垢を着るだけで日本人形みたいに綺麗だろ?」

「一瞬息が止まったよ…男、いい嫁さんもらったな」

(いやそれ、あんたの娘だから。それにしても…ホントに綺麗だ。直視できねぇ…)

曾婆「…さ、お爺さんに見せてやっておくれよお」

少女「はい」

「綺麗だな…」

「…お父さん、少女ちゃんばっかり…」

「あ、か、母さんも綺麗だよ!」アセアセ

「いいわよいいわよ、少女ちゃんだけ見てれば」イジイジ

「おーい二人とも、早く入ってこいよ」

269 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:24:57.10 uINox5S1o 213/227

~結婚式・神前~

司会者『それでは三献の儀を執り行います。新郎新婦は~~~』

『サンコンノギってなんだっけ?』コソコソ

少女『三々九度のことだよ』コソコソ
  ・
  ・
  ・
司会者『では続きまして、誓詞奏上(せいしそうじょう)をお願いします。新郎新婦は~~~』

「はい!」

少女『返事はいいの!』コソコソ

『…ごめん』コソコソ

「…今日の良き日に~~~」

「「グスッ…」」

曾婆「…お爺さん、見えてますよね?」
  ・
  ・
  ・

270 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:25:56.47 uINox5S1o 214/227

司会者「それでは指輪の交換です」

「…少女」

少女「お兄…」

「夫婦なのにお兄は変じゃないか?」

少女「じゃあ、男…なんか、出会った頃みたいだね」クスッ

「そうだな。…これからもよろしくな」

少女「…はい」グスッ

(ぐはあ!その格好だけでも破壊力100倍なのに、そんな潤んだ瞳で見上げられたら…昇天しそうだ…)

少女「お、男?」

「はっ!何でもない、嵌めるよ?」

少女「はい」
  ・
  ・
  ・

271 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:27:04.89 uINox5S1o 215/227

~披露宴・2次会~

ガヤガヤ…

男友「もうみんな揃ったかな?」

「あ、俺のほうは…うん、みんないるな」

少女「えっと…うん。私のほうも来てるよ」

男友「よし!じゃあ始めるか!」

男友「はーい!ちゅうもーく!!」

男友「それでは少女ちゃんの結婚披露2次会を始めたいと思います!」

「おい!俺は!?」

元カノ「いーじゃない。あんたになんか誰も興味ないって。ねえみんな?」

一同「「「おーっ!」」」

 (´;ω;`)

少女「泣かないの、お兄」ナデナデ

男友「あはは。新郎は弄ばれる運命なんだ。諦めろ」
  ・
  ・
  ・

272 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:28:10.69 uINox5S1o 216/227

女友元カノ「「おふたりさん、おめでとー」」

「おぉ!よく来てくれたな、女友、元カノ!」

女友「まあ、なんだかんだ言ってもさ、あんた親友だしね。それに少女ちゃんも…」

女友「…ホントに、お人形さんみたい。肌も白いし…まるでオリエント工ぎょ」
「いっぺんお花畑見て来い。な?」

元カノ「…そろそろ放してあげて?」

「ちっ」

元カノ「女友が変なこと言うからだよ?ほら、謝って」

女友「はあ、はあ、ちょっ…ちょっと待って…」

元カノ「ゴメンね、少女ちゃん。でもね、今日の少女ちゃん、本当にきれいだよ。ため息が出ちゃう…」

女友「だよね~」ジュルリ

少女 ゾワワ…

273 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:29:08.52 uINox5S1o 217/227

少女「…なんか今、寒気がしたんですけど…」

「そういえば女友、彼氏は?」

女友「それがねぇ、元カノの彼氏と一緒に遊びに行っちゃったのよ」

少女「え?そうなんですか?元カノさん彼氏出来たんだ!おめでとう!!」

元カノ「ふふっ。ありがとう、少女ちゃん」

元カノ「私、今幸せよ。あなたたちには負けるけどね。ふふふ」

「そっか…よかったな、元カノ」

ギューッ

「痛い痛い!抓るなよ!!」

少女「お兄ってば元カノさん見すぎ!」

元カノ「あらあら、ヤキモチやいちゃダメよ?それじゃ、また後でね」ノシ

女友「じゃあね♪」ノシ

「あ、二人とも今日はありがとな」ノシ

少女「ありがとうございます」ノシ

274 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:30:12.05 uINox5S1o 218/227

後輩男「男センパーイ!」

局娘「おめでとー」

「おお!二人とも、ありがとうな!!」

少女「局娘さんには感謝してます」ペコッ

局娘「は?なんで?身に覚えが無いんですけどー」

「いやホント、二人のおかげだよ。今日結婚できたのは」

局娘「なんの事だかさっぱりなんですけどー」

少女「そんなに照れないでください」クスッ

「そうだぞ。ありがとな」

局娘「うっさいうっさい!!後輩男!あっちで飲み直すぞ!!」ノシ

後輩男「はいはい、お姫様。じゃあ男先輩、またあとで」ノシ

「おう、またな」ノシ

少女「…あのふたり、うまくいってるみたいだね」

「ああ、ぱっと見、局娘さんに振り回されてるみたいだけど、後輩男がうまく振られてるって感じだな」

276 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:32:44.93 uINox5S1o 219/227

少友「少女、おめでとー!」

少女「あ、少友―!ありがとー♪」

少友「ついにやっちゃいましたね、このブラコン娘がぁ!このこのぉ!」

少女「あははは。少友にも心配かけたね」

少友「あははは。心配も何も、あたしは楽しんでただけだからさ」

少女「それでも…ね?相談に乗ってもらったりしたもん」

少友「あははは。そう思うんだったら、いい男紹介してよね」

少女「うーん、それは難しいなぁ。何しろお兄の友達だもん」

「おい、失礼だろそれ」

少女「あははは。冗談だよ、お兄」

少友「そんじゃ、あたしはもうちょっとぶらついてくるよ」ノシ

少女「いってらっしゃーい」ノシ

277 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:34:02.58 uINox5S1o 220/227

男友「おい男」

「おお。悪いな男友、司会頼んじまって」

友カノ「いいのいいの。こういうのも社会勉強だし。ね?」

男友「そうそう。何しろ俺は会社の重役さんだからな。これぐらいこなせなくてどうする?ってんだ」

(いや、こういうことは下っ端がやるんじゃないのか?)

友カノ「少女ちゃん…おめでとう」

少女「お姉ちゃん…いつもいつも相談に乗ってくれて、ホントにありがとう」グスッ

友カノ「ホントホント、毎回答えにくいことばっかでさぁ、参ったよ。あははは」

少女「…今日はお子さんは?」

友カノ「あはは。実家に預けてきたよ。だから心おきなく飲めるわよ♪

男友「…ちょっとは手加減してください…」

282 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:39:15.90 uINox5S1o 221/227

「まあまあ、友カノもたまには羽目を外したいだろうし。な?」

友カノ「そうそう。男のほうが理解あるじゃん。よかったね、少女ちゃん♪」

少女「そうですね。あははは」

男友「…ちゃんと歩いて帰れるのだろうか…?」

「いざとなったらおぶってやれば?」

男友「人事だと思って簡単に…」

「教会で誓ったんだろ?」

283 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:40:47.30 uINox5S1o 222/227

男友「そう言えばお前ら、神前でどんな誓いを立てたんだ?」

友カノ「あ、それあたしも気になるー!あたし達のときは教会だったし」

少友女友元カノ局娘「「「気になる気になるー!」」」

「…おいそれ何の罰ゲームだよ!ってか、お前らいつの間に!?」

女友「あら?すぐ後ろでガールズトークしてたの、分からなかった?」

「マジか…全然わからなかった…」

チョンチョン

少女「お兄…じゃなかった、男?」

「ん?」

少女「…私も…もう一度…聞きたい//」

「おまえもか!…かなり恥ずかしいだろ、これ…」

少女「じゃあ、かわりばんこに言おうよ。ね?」ニコッ

「…それなら、まあ…」

男友「よし!みんな!静粛に!!」

284 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:41:58.74 uINox5S1o 223/227

「…今日のよき日に」

  ---小さい頃は決して幸福ではなかった

少女「○○神宮の大御前(おおきおまえ)において」

  ---母親にも父親にも捨てられて

少女「「私達は結婚式を挙げます」」

  ---お爺さんとお婆さんのお世話になって

「今後はご神徳(しんとく)のもと」

  ---男の下にたどり着いた

少女「相和(あいわ)し、相敬い、苦楽を共にし」

  ---月日を重ね、私はあの人の大切さを知った

「明るく温かい生活を営み」

  ---やがて私はあの人を愛していった

285 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:42:49.17 uINox5S1o 224/227

少女「子孫繁栄のために勤め」

  ---そして今日、二人は結ばれた

「終生変わらぬことをお誓いいたします」

  ---いま思えば、こうなることは決まっていたのかもしれない

少女「なにとぞ、幾久しくご守護下さいますよう」

  ---あの古びた離れのあの場所で、言葉を交わしたあの時から

「お願い申し上げます。平成○○年○月○日。夫、男」

  ---今でもちゃんと覚えている、あの言葉

少女「…妻、少女」

  ---だから…


幼女「……だぇ?」


~END~

288 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:50:37.42 uINox5S1o 225/227

終わったーーー!!!
幼女編、童女編、少女編(中学編、完結編)すべて終わりです!

最初に幼女スレを立てたときは、こんなことになるとは思ってもみませんでした
ホントにもう、どうしてこうなった?

289 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 01:56:18.83 uINox5S1o 226/227

今回、思いもせず続き物になって、構想の大切さを思い知りました
最初から最後まで、ちゃんと構成を立ててないとグダグダになりますね…orz
他の作家さんたちはどうやって書いてるんだろ?

何はともあれ、最後まで書ききれてよかったです!
支援、レスしてくれた方、このスレをみたすべての人に感謝です!
このような駄文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!

291 : ◆doBINqA5W6 - 2011/05/28 02:03:57.66 uINox5S1o 227/227

あ、最後にひとつ
http://blog.livedoor.jp/ssdobin64/
過去の作品をここに置いてますので、よろしければ暇つぶしにでもwww

それでは今度こそ本当におやすみなさいノシ

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