1 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:36:58.19 gZPmdd+c0 1/91



※本スレは“男「…へ?」 幼女「だかぁね」”の続編です
元スレ http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1302278970/
http://ayamevip.com/archives/52306724.html


やむを得ない事情で男の家に引き取られた幼女。
大人を信用できない幼女は男や男の両親との触れ合いの中、徐々に心を開き、男一家の家族に。
それから3年、幼女は小学4年生の童女となり、男は大学受験を控えた高校3年生。
エロなし、オチなし、需要なし!?
それでは『小学生編』、始めます。




元スレ
男「…へ?」 童女「だからね」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303479418/
男「…へ?」 童女「だからね」【後編】
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303564681/

3 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:38:59.44 gZPmdd+c0 2/91


~家~

童女「お兄ちゃーん、ごはんだよー!」

『ほーい』

トタトタトタ

童女「早く座って」ニコッ

「はいはい」

童女「では全員揃ったところで、いただきます」

「「「いただきまーす」」」

「…なあ、先に食べててもいいんだぞ?」

童女「だってお兄ちゃん、最近勉強ばっかりで…お話ししない日だってあるでしょ?」

童女「だからね、せめて晩ご飯ぐらいは一緒に食べたいの…」

「…まあいいけどさ」

童女「えへへ♪」



5 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:41:55.90 gZPmdd+c0 3/91


「やっぱり食事は賑やかなほうが楽しいわね♪」

「母さんが作る飯は何でも美味いしな♪」

「やだもう、お父さんったら♪」ペシッ

童女「あー!お兄ちゃんがあたしのブロッコリ取ったー!」

「お前さっき俺のトマト取ったろ?これで相子な」

童女「…育ち盛りだからしょーがないでしょ?」

「そうか?」ジー

童女「そ、そりゃあ…他の子より小さいけど…と言いながらウィンナーゲットォ!」

「あ!それ楽しみに取っておいたやつ!!」

「こらっ!」ゴンッ コン

童女「「~~~!」」

「おかずもちゃんとお代わりあるから、取り合いしないの!」

童女「「はーい」」



6 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:45:25.99 gZPmdd+c0 4/91


「あははは。で?勉強のほうはどんな感じだ?」

「ぼちぼちかな?あ、そうだ。明日男友たちが来るから」

童女「え?友カノさんも来るの?」

「ああ、もうすぐ模試があるから、それに向けてうちで勉強するんだ」

童女「やたっ!お姉ちゃんに会える!!」

「あの二人、またくっついたの?」

「うん、これで3回目かな?毎回しょーもないことで喧嘩して別れるって大騒ぎする割には、3ヶ月経つとまた付き合ってるんだよな」

童女「あはは。お兄ちゃんはそういう人いないの?」

「ぐえっ!男は999ダメージを受けた。男は死んでしまった…」

童女「おお!男!!死んでしまうとはなさけない!」

「教会で復活させたら金が掛かるんじゃなかったか?」

童女「そっか。じゃ、ザオリクおぼえるまでこのままで」

「いやー!放置はやめてー!!」

「三人とも、馬鹿やってないで早く食べちゃいなさい」

童女「「「はーい」」」



7 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:48:54.77 gZPmdd+c0 5/91


  ・
  ・
  ・
童女「お兄ちゃん、ひさしぶりにいっしょにお風呂入ろ♪」

「久しぶりって…先週も一緒に入ったろ?」

童女「いーじゃない。いっしょに入ろうよ、ね?」

「わかったわかった。トイレ行ってくるから、先に入ってな」

童女「…ねぇ、何でいつもトイレに行くの?」

「そ、それは煩悩を排出することにより精神の安寧を得られると言うか…」

童女「?」

「つ、つまり!出すもん出してすっきりしたら落ち着いて風呂に入れるってことだよ!あははは…」

童女「ふーん…」

「ってことで、トイレ行ってくる」

ジャーゴボゴボ…

「…ふぅ。さて、風呂入るか」



8 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:54:02.14 gZPmdd+c0 6/91


~男の部屋~

「で、当然のように俺のベッドに潜り込んでるんだが…」

童女「気にしない気にしない♪」

「…はぁ、眠くなったら自分の部屋に行くんだぞ?」

童女「はーい」

カリカリ…

「んー…12時か。今日はこの辺にしとこう」

童女「スー…スー…」

「で、当然のように俺のベッドで爆睡してる…と」

「よっと…ほっ…やれやれ」モゾモゾ

童女「スー…スー…」

(いい匂いだなぁ。もうオネショもしないし、胸は…まだツルペタだけど、痩せてるうえに体が小さいからなぁ)

(かわいいなぁ。髪の毛も柔らかくてふわふわで気持ちいいし)ナデナデ

童女「ん…スー…スー…」

「…おやすみ、童女」



10 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 22:56:08.11 gZPmdd+c0 7/91


~翌朝~

PiPiPiPi…カチッ

(うぅ…なんか…動けない!?)

(股間に違和感が!?)

男 パチクリ

童女「スー…スー…」ギューッ

(思いっきりしがみついてやがる…しかもアサダチーンに膝掛けてるし)

(起こさないように抜け出さないと…よっと、ほっ…あー、いい匂いと刺激で股間が…)

モゾモゾ

童女「んっ…んー?…あ、おはよ、お兄ちゃん…」ボー…

ドキッ!

「お、おおおはよう。あははは…」

童女「…お兄ちゃん?こし引いてあとずさりして…どうしたの?」

「あははは、なんでもない。あははは」

童女「…変なの?」



12 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:02:50.33 gZPmdd+c0 8/91


童女「いってきまーす」

童女友(以下、童友)「おはよー」

童女「おはよー♪」

童友「おや?今日はゴキゲンですね奥さん。何かいいことありました?」ニヤニヤ

童女「んー?いつもと同じだよぉ」

童友「そーなの?またお兄さんと一緒に寝たのかなーって思ったんだけど?」

童女「えへへー、うん♪」ニコッ

童友「あ、やっぱり。童女ちゃん、あいかわらずぶらこんだね」

童女「ぶらこん?それってなあに?」

童友「えーっとね、お兄さんとか弟とかが大好きなこと?」

童女「じゃあ私はぶらこんだね♪」

童友「あははは」



16 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:10:27.36 gZPmdd+c0 9/91


~小学校・童女の教室~

童友「童女ちゃんのお兄さんってさ、ホントに“お兄さん”って感じだよね」

童女「そうかな?」

童友「そうだよ。だってやさしいし、童女ちゃんのお願い、なんでもきいてくれるでしょ?」

童女「うん。でもそれって普通じゃないの?」

男子「何が普通じゃないって?」

童友「あんたは関係ないから、あっち行って!」

男子「なんだよ、冷てーな…」

童女「あはは。なんでもないよ。ありがと」ニコッ

男子「!…れ、礼なんていいって!じゃ、じゃあな!!//」

童女「あははは。男子君って変わってるね」

童友「…そんなことない!」

童女「え?…童友ちゃん、怒ってる?」

童友「あっ…ううん」

童友(男子君、いつも話しかけるのは童女ちゃんばっかり…)



18 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:18:21.84 gZPmdd+c0 10/91


~男の部屋~

カリカリカリ

童女(3人ともマジメな顔して…じゃまにならないように静かに宿題しなきゃ…)

友カノ「男、ここなんだけど…」

「ん?ああ、ここは…で…になるから…」

友カノ「あー、なるほどね」

カリカリカリ

男友「あ゛ーー!わかんねー!」

童女「!びっくりした~」

男友「あ、ごめんごめん」

友カノ「男友さぁ、急に大きな声出したら童女ちゃんがびっくりして椅子から落っこっちゃうじゃない…」



19 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:23:17.07 gZPmdd+c0 11/91


童女「お姉ちゃん、おっこちるとかは言っちゃダメなんじゃ…」

友カノ「いいのよ。今からそんなこと気にしてるようじゃ持たないって。ねぇ?」

「そうだな」

男友「おれは気になるぞー!」

童女「はいはい、なでてあげるからおとなしくしてね?」ナデナデ

男友「う~。ありがとう、童女ちゃん…」

童女「あははは。…あれ?この問題…えーっと、この2本は平行だからこの線は…だから…こことここは同じ角度になって…」

男友「え?なに?」

童女「だからこことここの角度がいっしょだから…できた!」

「え?どれどれ?…合ってる…」

男友「…お、俺の数学力は童女ちゃん以下なのか…」

友カノ「うわぁ………」

男友「ひ、引くなぁぁぁ!」

「いや、普通引くだろ…」



20 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:27:56.19 gZPmdd+c0 12/91


童女「だ、だいじょーぶ!まだ1学期だし!!今からがんばれば間に合うよ!!たぶん…」

男友「うぅ…童女ちゃんだけだよ。俺に優しくしてくれるのは…」ナデ

サッ

男友「え?」

童女 コソコソ

「あー、頭は…まだ家族以外はダメみたいなんだ」

男友「そっか。じゃ、しょーがねーな」

友カノ(男友と童女ちゃんが仲いいと…ちょっとじぇらすぃ~)
  ・
  ・
  ・
友カノ「男友~、もうお菓子ないよ~」

男友「あー、ジュースもねーな。男、買出しに行くか?」

「ん、ちょうど外の空気を吸いたくなってたとこだし、行くか」

男友「じゃ、行ってくるわ。留守番ヨロシク」ノシ

友カノ「「いってらっしゃーい」」ノシ

トントントン…



22 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:36:04.37 gZPmdd+c0 13/91


友カノ「…行ったかな?」

童女「?」

友カノ「それでは…捜索ターイム!」

童女「え?」

友カノ「童女ちゃんももう小4だし、そろそろオトコのコにも興味が出てきたんじゃない?」

童女「ええ?…えっとぉ…」

友カノ「と、言うわけで!これから男の部屋を捜索したいと思いまーす!」

童女「そうさくって?」

友カノ「んふふ~♪童女ちゃん、男がどんな女性に興味があるのか、知りたくない?」

童女「!?」

友カノ「だから…ベッドの下の…この辺かな?」ゴソゴソ

友カノ「……ん、んん?あったあった!」エロホーン

童女「あっ//」

友カノ「ま、表紙だけで赤くなるなんて。んもう純情なんだから♪」

童女「え、えと…//」



23 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:39:04.44 gZPmdd+c0 14/91


友カノ「えーっと、なになに?“制服女子高生”と“究極!絶対領域!!”かぁ…両方とも年代的には…うん、普通だね」ペラッ ペラッ

童女「…え?」

友カノ「あ、いや。同じような年代だから健全っちゃ健全なんだよね。ここでロリ物が出てきたら本気で引くけど。…さて、童女ちゃん」

童女「ひゃ、ひゃい!」

友カノ「オトコって言うのは基本スケベです。このように、自分の好みの女の子の写真を見て興奮します」

童女「は、はい//」

友カノ「つまり、この2冊に男の趣味が凝縮されていると言っても過言ではない!」バンッ

童女「!?」

友カノ「…見たい?」ニヤッ

童女「…み、見たいです…」

友カノ「よーし、よく言った!じゃあ、これからこれらの資料を基に、男の趣味について考察しましょう!!」

童女「…はい!先生!!」


「…なんか…寒気が…」



24 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:44:06.93 gZPmdd+c0 15/91


~夜・リビング~

「…なんかどのチャンネルも似たようなお笑い芸人番組だな…つまんね」

童女 モミモミ

「あー、そこそこ。気持ちいーぞ」

童女「お客さん、こってますねぇ」モミモミ

「童女ー、父さんもー」

童女「お母さーん、お父さんが肩揉んで欲しいってー」

「はーい」

「いや、あの…まあいいか」

「ん?なにがいいの?」

「あ、いや。こうやってみんなでのんびりって言うのがね」

「ふふっ。そうね」モミモミ

「ふぃ~、気持ちい~」

童女「お父さん、おやじっぽいよ」クスッ



25 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:48:45.37 gZPmdd+c0 16/91


  ・
  ・
  ・
童女「チャンネルかえるね」Pi

「…」

童女「あ、じゃま?」

「いや…いいけどさ」

童女「ん?なあに?」

「なんで俺の膝の上にいるの?」

童女「んー、座り心地がいいから?」ニコッ

(うわっ!只でさえいい匂いでヤバいのに、小首を傾げて斜め上を見上げる仕草がかわいすぎる!!落ち着け落ち着け落ち着け…)



26 : 以下、名... - 2011/04/22(金) 23:52:21.43 gZPmdd+c0 17/91


「お前は猫か」

童女「にゃーん♪」

(ぐはぁ!仰向けになって猫パンチだと!?)

童女「どうしたの?」

「ナンデモナイヨー」

童女「?変なお兄ちゃん」

(童女、だんだん破壊力が増してきたぞ!平常心平常心…)

童女「あっ」グラッ トサッ

「はぅっ!」

(ど、童女のお尻が股間を直撃!!)

童女「ご、ごめんなさい!…大丈夫?腫れてきたよ?」サスサス

「だ、大丈夫だから!そんなとこ撫でなくていいから!!」

(我超過我慢限界!我要求賢者時間!!)



27 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:00:16.01 j8m9a7Hb0 18/91


~男の部屋~

童女「えーっ!?」

「だからな、今日はひとりでゆっくり寝かせて欲しいんだ」

童女「んー、分かった。お兄ちゃん、今日もお勉強がんばってたもんね」

(ほっ…今日はやけに素直だなぁ)

童女「じゃあさ!代わりに明日、服を買いに行きたいんだけど、付き合ってくれる?」

「明日?土曜だけど予定ないし、いいけど?ってか、金あるのか?」

童女「えへへ、お父さんのヘソクリ、お母さんから貰っちゃった♪」

「あー、親父、また食器棚の引き出しに入れてたのか…」

童女「じゃあね、お兄ちゃん。おやすみなさーい」ノシ

「おやすみー」ノシ

パタン



29 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:07:30.84 j8m9a7Hb0 19/91


「…行ったな?よし!…あ、あれ?」ゴソゴソ

(ここに入れてたはずなのに…あ!ひょっとして男友が勝手に持って行っちまったか?)

Pi Pi Pi

「あ、男友か?つかぬ事を聞くが、俺の部屋から何か持っていかなかったか?」

男友『は?…あー、アレか?ベッドの下の』

「やっぱりお前か!」

男友『違う違う。友カノから聞いたんだって』

「へ?」

男友『ほら、勉強の後に俺たち二人でコンビに行ったろ?その間にさ、友カノがお前のベッドの下で見つけたんだと』

「…チョットマテ。と言うことは…つまり…」

男友『ああ、か・く・じ・つ・に見られてるな、童女ちゃんに』

\(^o^)/

男友『おーい、生きてるかー?』



30 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:11:16.50 j8m9a7Hb0 20/91


~童女の部屋~

童女(ふ~ん、そでをまくった白のブラウスに緑のチェックのミニスカート、それに黒のニーソックスかぁ)

童女(へぇー、こんな風にスカートの両脇をつまんで、ちょっと持ち上げるといいのかな?)

童女(こっちは…アヒル座りで上目遣い?)

童女(で、こっちの本は…制服の…高校生かな?…地面に座り込んで…片ひざ立ててるからパンツ見えてるよぉ//)

童女(こっちは…制服で体育座り?すごい!まるみえだぁ!!///)

童女「…ちょっ、ちょっとこの辺は飛ばして…」ペラペラ

童女(でも、みんなけっこう胸が大きいなぁ…おおーい、君はいつ大きくなるの?)ペタシペタシ

童女「…あ、このポーズかわいい!」

童女「えーっと、手は後ろ手で、こしを曲げて…こうかな?…で、あとは…顔は正面に向けて…」

ウィンク♪

童女「えへへ、これなら出来そうだね。明日、お兄ちゃんに試してみよう♪えーっと、他には…」ペラッ

童女(お兄ちゃんの反応が楽しみ♪)



32 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:27:06.78 j8m9a7Hb0 21/91


~ショッピングモール~

「…なあ、ちょっと他の店覗いてきてもいいか?」

童女「だーめ!今日はね、お兄ちゃんに選んでもらうんだから!!」

「と言ってもなぁ…ここ、女の子向けの服しか置いてないから、その…すごく…恥ずかしいです」

童女「だいじょーぶだよ♪私といっしょにいれば。ね?」ニコッ

(だからその顔!仕草!!かわいすぎる!!今日は一段と破壊力が増してるぞ!!)

童女「ん?どうしたの?」

「あ、いや…うん。なんでもない」

童女「そう?じゃあこっち来て♪」キュッ

(手を引っ張るなって!)

童女「ちょっと試着するから、そこで待っててね♪」

パタン

(こうやって一人っきりになると…)

クスクス ヒソヒソ…

(童女ー!早く出てきてくれー!!)



33 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:33:16.87 j8m9a7Hb0 22/91


カチャッ

童女「お兄ちゃん、こんな感じだけど…どう?」

(ふぐっ!こ、こいつぁ!!白のシャツに黒のミニスカ、ニーソは白黒のボーダーだと!?)

(しかもそのポーズ!胸があったら首元から見えちまうだろーが!!)

童女「あの…お兄ちゃん?」

(はっ!しまった!!つい見入ってしまった!!)

「あー、ニアッテルゾ?」

童女「そう?よかったぁ♪」ピラッ

(おおーう!ミニスカの両脇つまんで持ち上げるんじゃねー!!絶対領域がぁああああ!!)

童女「ふふふ。じゃ、次のに着替えるね」

「あー、ハヤクシテクレヨ」

童女「じゃーん!」

(はぅ!白のワンピースのセーラー服に白のニーソだと!?しかも完璧に似合ってるじゃねーか!!…あぁ…お花畑が見える…)



34 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:35:37.26 j8m9a7Hb0 23/91


童女「どう?ちょっと大人っぽいかな?」

「ヨクニアッテルヨー」

童女「お兄ちゃん?…なんか変だよ?」

「ソンナコトナイヨー」

童女「…そう?じゃあこの2組、買ってくるね♪」

「イイヨー」

童女「…やっぱ変…」



36 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:40:38.06 j8m9a7Hb0 24/91


~フードコート~

(ふぅ…やっと復活したぜ…)

童女「…ごめんね。お兄ちゃん…」

「ん?何謝ってんだ?」

童女「だって…なんかね、すごく疲れてたみたいだったから…」シュン

「あー、いや。疲れてないから。久しぶりに二人でお出かけだから嬉しくてさ」

童女「え?どうして?」

「ほら、最近受験勉強でさ、一緒にこうやってのんびりすることが無かっただろ?」

童女「うん…」

「だからさ、久しぶりにこうやって二人でのんびりしてると…なんかいい感じだなーってな…」

童女「…そだね」



37 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:42:40.93 j8m9a7Hb0 25/91


グーウゥ~

「ははは。腹の虫が鳴いてやがる」

童女「あはは。お兄ちゃんのそれ、すごく大きいね」

(何気にエロいセリフを!)

童女「?どうしたの?」

「あ、いや…モスバーガーでも食べるか?」

童女「私ホットドッグ!セットで!!」

「じゃあ俺はスパイシーモスのセットにするか」
  ・
  ・
  ・
童女「あーんむっ」パクッ

(意識せずにやってるんだろうけど…食べ方がエロいぞ!)

童女「ん?あっ、ケチャップがついた?」

「いや、そうじゃなくてな」

(童女がホットドッグにかぶりつくとこ見て興奮するって…俺、人として終わってね?)

童女「?変なお兄ちゃん」



40 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:47:19.70 j8m9a7Hb0 26/91


「あ、あのさ…」

童女「なあに?」

(そ、そんな無邪気な笑顔を向けないでくれぇ!)

「い、いや。…俺の部屋から本が2冊無くなってるんだけどな」

童女「あ、ごめんなさい。私が持ってる」

「………………へ?」

童女「服とか、参考になるかなーって思って、つい…ごめんね」

童女「もう服も買っちゃったし、帰ったら返すね」ニコッ

「あ、いや…中見た…んだよな?その…」

童女「…うん//」

童女「あ、で、でも!お姉ちゃんが、これが普通なんだって言ってたから!!オトコのコがエッチなのは当たり前なんだって言ってたから!!」

童女「だ、だから!わ、私…気にしてないよ?ね?ね?」

「あ、ありがとうな」

(童女の素直さに比べて…何やってんだ、俺…)



41 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:49:20.23 j8m9a7Hb0 27/91


プルプルプルプル プルプルプルプル…

「ん?母さんから電話?」Pi

「もしもし?え?ああ、今ショッピングモール。童女の服買いにいくって言ったろ?」

「…え?…うん…うん…わかった。駐車場の入口で待ってる。じゃあ」Pi

童女「お母さん、なんて?」

「童女、まず深呼吸しろ」

童女「え?なんで?」

「…いいから」

童女「…うん…すぅ~~~はぁ~~~」

「よし。いいか、これからショックなことを言うからな。その心積もりで、落ち着いて聞けよ」

童女「え?う、うん。…悪いことがあったんだね」

「そうだ。…爺さんが倒れた」

童女「………………え?」

「今から母さんが車で迎えに来るから、駐車場の入口に行くぞ」

童女「え?え?」



43 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:53:04.51 j8m9a7Hb0 28/91


トテトテトテ

童女「ね、ねぇ」

「…」

童女「ねぇっ!」

「ああ、ごめん…聞こえてるよ」

童女「あ、あのね?大丈夫だよね?お爺ちゃん、ちょっと倒れただけだよね?」

「…脳溢血だそうだ。もう意識がなくて…間に合えばいいけどな…」

童女「…………………いやぁあああ!」

「…童女、落ち着け!俺たちに出来ること、やらなきゃいけないことは、一刻も早く爺さんのところに行くことだ。わかるな?」

童女「!!」

キキーッ!

「お待たせ!早く乗って!!」

「母さん、買ったもの入れるからトランク開けてくれ!童女、先に乗ってな!!」

童女「はい…」



44 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:56:48.72 j8m9a7Hb0 29/91


~車の中~

童女「…」

(童女、いつもは窓の外を見てるのに、さっきから俯いたまま全然動かない…)

童女(お爺ちゃん…)

~~~童女の回想~~~

  幼女 トテ…トテ…

  曾爺『…どうした』

  幼女『…おとーさん…いないの…』

  曾爺『…そうか、見つからんかったか』

  幼女『…まってたぁ、むかえにきてくぇぅよね?』

  曾爺『…』

  幼女『だって、おとーさん、おともだちのとこぉにいくっていったんだもん!すぐむかえにくぅっていったもん!!』

  幼女『…だかぁ、まってたぁ、ぜったいきてくぇぅよね?』



45 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 00:59:04.48 j8m9a7Hb0 30/91


  曾爺『…お前、字は読めるか?』

  幼女 フルフル

  曾爺『そうか…お前が持ってきた手紙な、養子縁組の書類だ』

  幼女『?』

  曾爺『…お前の父親な、お前を養子に出したんだ』

  幼女『…わかんないよぉ』

  曾爺『…お前の父親な、もう迎えに来ないんだ』

  幼女『ちがうもん!ぜったい、ぜぇぇぇぇったい!むかえにきてくぇぅもん!!』

  幼女『ようじょ、まってぅもん!おとーさん、もううそつかないっていったもん!!』

  曾爺『…そうか。なら気のすむまで待つがいい』

  幼女 ジー



46 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:01:25.05 j8m9a7Hb0 31/91


    ・
    ・
    ・
  幼女 ウツラウツラ

  幼女(…え?まっくぁだぁ…あぇ?あったかい…だっこさぇてぅ?…おとーさん!?)

  幼女 パチクリ

  曾爺『…起きたか?』

  幼女『…あぇ?おじーちゃん?』

  曾爺『もう夜中だ。まだ待つか?』

  幼女 ジー

  曾爺『…いつ迎えにくるって言っとったか?』

  幼女『…すぐに…むかえにくぅって…』

  曾爺『そうか…』



47 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:04:54.14 j8m9a7Hb0 32/91


  幼女『…おじーちゃん』

  曾爺『なんだ?』

  幼女『おとーさん、むかえにこないの、ようじょがわぅいこだかぁかなぁ…』

  幼女『ようじょ、いいこになったぁ…むかえにきてくぇぅかなぁ…』

  幼女『ようじょ、もうほしいなんていわない。おやつたべたいっていわない。ぴーまんもたべぅ』

  幼女『おおきなこえもださない。もうなかない。ちゃんということきく。だかぁ…だ、かぁ…えぐっ』

  曾爺『…もう夜も遅い。待つんならワシの家の中で待てばよかろう』

  幼女『うぐっ…えっ…うえっ…ヒック…』

  曾爺『婆さんが飯を作ってまっとる。食ってくれれば婆さんが喜ぶ』

  幼女『うえぇぇ…うえっ…ヒック』


    ――私を包みこんでくれた――



49 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:09:13.75 j8m9a7Hb0 33/91


  幼女 カキカキ

  曾爺『幼女、また絵をかいとるのか?』

  幼女 コクン

  曾爺『そうか。わしは裏の竹やぶで竹を切ってくる。いっしょに来るか?』

  幼女 フルフル

  曾爺『そうか…すぐに戻ってくる』

  カランカラン

  幼女『?』

  ギーコ ギーコ シャッシャッ コンコンコン



50 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:11:18.66 j8m9a7Hb0 34/91


  曾爺『幼女、ちょっとおいで』

  幼女 トテトテ

  幼女『…こぇ、なあに?』

  曾爺『竹馬だ』

  幼女『たけうま?』

  曾爺『そうだ。ここに足を置いてな、こうして…』カッ カカッ カッ

  幼女『うわあ、おじーちゃんすごーい!』

  曾爺『やってみるか?』

  幼女『うん!』


    ――いつもいっしょに遊んでくれた――



51 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:13:19.43 j8m9a7Hb0 35/91


  曾爺『…』

  幼女『…』ナムナムナム…

  曾爺『…よし、行くか』

  幼女『…おじーちゃん、おじぞーさんはかみさま?』

  曾爺『ん?お地蔵様は仏様だ』

  幼女『かみさまじゃないの?』

  曾爺『お地蔵様はな、死んだ子供の生まれ変わりなんだ』

  幼女『…こどもの?』

  曾爺『そうだ。それでな、子供達を厄災から守ってくださってるんだ』

  幼女『まもって?』

  曾爺『だからお地蔵様にはな、感謝するんだ』

  幼女『そっかー、わかった!』



52 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:17:44.11 j8m9a7Hb0 36/91


  曾爺『さて…』

  幼女『あ、おじーちゃん』

  曾爺『なんだ?』

  幼女『じゃあ、かみさまはどこにいぅの?』

  曾爺『神様はな、そこいらじゅうにいらっしゃるぞ』

  幼女『え?』

  曾爺『畑にも田んぼにも山にも川にも林にも。ああ、家の中にもな』

  幼女『いえのなかにも?』

  曾爺『ああ、台所にも風呂にも便所にもいらっしゃる』

  幼女『ふーん、かみさまだぁけなんだね。あははは』

  曾爺『そうだな。だからな、いつも感謝の気持ちを忘れちゃいかんぞ?』

  幼女『うん、わかった!かみさまほとけさま、いつもあぃがとうございます』ペコリ

  曾爺『ははは。さ、帰るぞ』


    ――いっぱいいっぱい、いろんなことを教えてくれた――



53 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:19:20.83 j8m9a7Hb0 37/91



~~~~~~~~~~

童女(…お爺ちゃん…私、まだお爺ちゃんに恩返ししてない…)

童女(だから…まだ…まだ…)

(童女…)

ギュッ

童女「…お兄ちゃん?」

「大丈夫だ…絶対間に合う」

童女「…うん、大丈夫…だよね…」ギュッ



54 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:22:30.92 j8m9a7Hb0 38/91


~病院~

看護師「―――。――。――――。」

童女 ギュッ

(俺の手を握って離さない…)

「分かったわ、こっちよ」

パタパタパタ

「集中治療室じゃないのか?」

「うん…男…」

(ああ、もう手の施しようがないから、身内が入れる病室に移動したのか…)

「あ、ここよ」

ガチャッ

童女「お爺ちゃん!」

曾爺

曾婆「童女ちゃん、よく来てくれたねぇ」



56 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:28:25.29 j8m9a7Hb0 39/91


童女「お爺ちゃん!お爺ちゃんってば!!」

曾婆「童女ちゃん…お爺さんね、もうね、目が覚めないの」

童女「そんな!私、まだお爺ちゃんに恩返ししてないの!!ちゃんとありがとうって言ってないの!!」

曾婆「童女ちゃんはちゃあんと恩返ししてくれたよぉ」

童女「…え?で、でも!私、何もしてないよ?」

曾婆「いんや。童女ちゃんのおかげでずいぶん元気になったんだよぉ」

曾婆「誰もこんな老いぼれ相手にしたくなかったんだろうねぇ。息子達も寄り付かないこの家に童女ちゃんが来てくれて、すごく楽しかったんだよぉ」

曾婆「お爺さんもねぇ、不器用な人だから分かり辛かったかもしれないけど、童女ちゃんのこと、可愛がってたんだよぉ」

曾婆「母に引き取られたときは寂しかったけどねぇ、それからも毎月顔を出してくれたしねぇ」

「お婆ちゃん…」

曾婆「朝食べたご飯のおかずも覚えてないお爺さんが、童女ちゃんが来る日だけは忘れなかったんだよぉ」

童女「…お…おじ…お爺ちゃぁん…ヒック…」

曾爺 ピクッ

童女「!?お爺ちゃん!!」ギュッ



57 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:30:32.46 j8m9a7Hb0 40/91


曾爺 ジー

童女「…お爺ちゃん、私だよ。童女だよ」

曾爺 ニコッ

童女「…お爺ちゃん、私ね、お爺ちゃんのこと、だ、大好きだよ…ヒック」

童女「…わ、私…まだお爺ちゃんに恩返ししてないから…ヒック…だ、だから…ちゃんと…ヒック…ありがとうって…」

曾爺 ポロッ

童女「…ヒック…こ、これから…えぐっ…恩返し、す、するから…」

曾爺 フッ 

童女「…お爺ちゃん?」



58 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:32:51.61 j8m9a7Hb0 41/91


医師「………………」ペコッ

童女「…お爺ちゃん…ヒック…」

曾婆「お爺さん、童女ちゃんとお話したかったんだねぇ。最後にお話できてよかったねぇ」

(婆さん…)

曾婆「童女ちゃん、ありがとうねぇ」

童女「うっ…うえっ…うえぇぇぇ…」

ギュッ

「童女…」

童女「お、お兄、ちゃん…うっ…うわぁぁぁん!!!」

「泣きたいときは泣けばいいんだ」

童女「うわぁぁぁん!!!!うわぁぁああああん!!!!」



59 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:35:28.37 j8m9a7Hb0 42/91


~葬儀会館・通夜の後~

童女 ジー

「「…」」

(童女、お棺の傍から離れないな…)

童女 ジー

ちょっと離れた場所:親戚’s 『…遺産が…分配で…竹林は…遺言状が…』

「ちっ…あいつら…」

「男、やめときなさい。あのくそったれどもの思い通りにはならないから」

「ん?母さん、何か知ってるのか?」

「まあ…ね。遺言状作るときに立ち会ってただけよ」

「それって…内容を知ってるってことか?」

「ナンノコトダカ」

「はは。まったく…」



61 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:38:15.73 j8m9a7Hb0 43/91


トタトタトタ

「遅くなった。ごめんな」

「ううん、さ、お焼香してあげて」

「このたびは…」

曾婆「御丁寧に…」

「会社が終わってすぐに来たから晩飯がまだなんだ。みんな、何か食べたのか?」

「いや。童女がここから動かないんだ」

「おにぎりとちょっとしたおつまみぐらいなら、そっちのテーブルにあるみたいよ」

「…いや、あそこ雰囲気悪そうだから。あとでさ、みんなで外に食べに行こう」

「…そうね」

「…童女、お前も行くだろ?」

童女 ジー

「…お前が体調崩したら、爺さんが悲しむぞ?」

童女 ピクッ



62 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:43:10.76 j8m9a7Hb0 44/91


「童女もさ、自分の好きな人が自分のせいで病気にでもなったら悲しいだろ?」

童女「…うん」

「よしよし」ナデナデ

童女「…あのね…お父さんに捨てられたときね…お爺ちゃん、夜中まで私を抱っこして…一緒に待ってくれてたの…」

「うん…」ナデナデ

童女「竹馬作ってくれたり…水鉄砲で遊んだり…」

童女「いろんなこと…教えてくれたんだよ?…神様のこととか…仏様のこととか…」

「そっか…」ナデナデ

童女「…私、お爺ちゃんに…何かお返し…できたのかなぁ…」ポロッ

「…童女、お前はこれからいくらでもお返しできるよ」

童女「え?でも…お爺ちゃんは…」

「童女が出来るお返しは…忘れないことだよ」

童女「忘れない…?」

「そうだ。忘れない限り、爺さんはすっとお前の思い出の中で生きてる。それが、爺さんへの恩返しになるんだ」

童女「うぅ…うえぇぇ…」



63 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:47:15.08 j8m9a7Hb0 45/91


  ・
  ・
  ・
童女 グスッ ヒック

「落ち着いたか?」

童女 コクン

「じゃ、飯にしよう。親父、母さん」

「ん。今日は俺がおごるわ」

「あたしが運転するから、お父さんは飲んでもいいわよ」

「ありがと、母さん。愛してる」

「お父さんったら//」

「童女は何が食べたい?」

童女「…なんでもいい」

「「…」」

「じゃあさ、回転寿司にしよう。爺さん、寿司が好きだったろ?」

童女「…そうだね」

「よし、決まりだな」


65 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:52:12.55 j8m9a7Hb0 46/91


~翌日・葬式~

司会者「ではお花入れの儀にうつりたいと思います。御親族の方は…」

「…童女」

童女「うん…」

曾婆「お爺さん、菊の花が好きだったからねぇ。いっぱい入れてやっておくれ」

童女「…お爺ちゃん、お手紙書いたから…天国で読んでね」カサッ

曾婆「…ありがとうねぇ」

司会者「それでは釘打ちの儀式を執り行います。この石で順番に…」
  ・
  ・
  ・



66 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:55:15.05 j8m9a7Hb0 47/91


~曾婆の家~

童女・男・母・父 ナムナムナムナム…

親戚’s 『お婆ちゃん…形見分け…相続権が…遺言状を…破棄して…』

「…あいつら、ハゲタカだな…」

「どれ、ちょっと婆さんを助けに…」

「その必要はないわよ。遺言状の内容はお婆さんも知ってて、ワザと呆けたフリしてるだけだから」

童女「…お婆ちゃん、かわいそう…」

「ちなみに、遺言状の内容を掻い摘んで教えてくれないか?」

「んーとね、耳貸して…」ゴニョゴニョゴニョゴニョ

「…なるほど、そうか。ところでそれ、婆さんは全部知ってるのか?」

「知ってるわよ。あたしが説明したんだし」

「なら問題ないな」

親戚’s 『だから!…家屋敷も売って…子供がかわいく…呆けて…無効に…』

「…お父さん、あたし、遺言状を公開する初七日まで、ここに居るわ」

「そうだな。あの親戚達から婆さんを守らないとな」



67 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 01:57:15.67 j8m9a7Hb0 48/91


童女「…私も…一緒に…」

「…童女?でも学校が…」

「いいよ。母さんと一緒に、婆さんの傍にいてあげなさい」

「親父?」

「ここにいることが、童女にとって学校より大事なんだ」

「…そうだな」

70 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:00:31.62 j8m9a7Hb0 49/91


~初七日~

坊主「では、失礼します」ペコッ

曾婆「ありがとうございました」ペコリ

「…男、これから遺言状を開けるから」

「わかった。童女を連れて外にでてるわ」

「うん、ありがとね」

「いいって。それより、しっかりな」

「任せといて。あのくそったれどもに一泡吹かせてやるわ」

「ははっ。童女、外に出てような」

童女「…うん」



71 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:06:52.01 j8m9a7Hb0 50/91


  ・
  ・
  ・
童女「…ここ?」

「うん、俺と童女が初めて出会った場所だ」

「この離れの縁台で童女に名前を聞かれて…」

童女「お兄ちゃんにゲーム貸してもらって…」

「母さんがでてきて、うちの子にならないかって…」

童女「…うん」

「…実はさ、あの時、こんな子が妹だったらいいのにな…って、思ってたんだ」

童女「え?」

「童女、かわいかったしな」

童女「…//」



72 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:11:06.77 j8m9a7Hb0 51/91


童女「で、でも!私もね、お兄ちゃんがあたしのお兄ちゃんになってくれたらいいなぁって…」

「お?相思相愛か?」

童女「そーしそーあい?」

「お互いがお互いのことを好きだってこと」

童女「そだね、そーしそーあいだね」クスッ

「あ、ここに居たの?二人とも、お話があるから入ってきて」

「ん?もう終わったのか?」

「んー、最後の仕上げ?」

「なんだそれ?」

「まあまあ。とりあえず中に」



73 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:15:24.50 j8m9a7Hb0 52/91


~曾婆の家・客間~

親戚’s ピリピリピリ…

『…なんか、すごく張り詰めた空気なんだけど…』コソコソ

『しょうがないわね。くそったれどもの思い通りにはいかなかったから』コソコソ

弁護士「では、私はこれで失礼します」ペコッ

「ありがとうございます」ペコッ

親戚’s 『ちょっとまって!…遺言状は…土地のことは…破棄することは…金が要るのに!…』

「…くそったれどもも一緒に出ていっちゃったわね。清々したわ♪」

「ま、何があったかは聞かないけど、とりあえずお疲れ様。婆さんもな」

曾婆「ありがとうねぇ。ホントに母にはお世話になりっぱなしで…」ホロリ

「だからいいのよ、お婆ちゃん!あたしが好きでやってるんだから。ね?」

「ちゃぶ台出すぞー。男、ちょっとそこ片付けてくれ」

「ほーい」



74 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:18:07.55 j8m9a7Hb0 53/91


「お茶入れてくるわね」

童女「お茶菓子、だしとくね」

「うん、ありがと」

「で?もう一件落着なのか?」

「そうね。あのくそったれどもじゃどうにもできないでしょ」

「でもなあ、爺さんも母さんも、よくやるよ」

「あら、童女の母としては当然のことをしたまでよ?」

「ふーん…母さん、何やったんだ?」

「べつに?普通の遺産相続よ」

「法律通り、遺産の半分はお婆ちゃん、残り半分をお婆ちゃんの子供たちで平等に分割よ」

「お茶うまいな。それでなんで親戚たちはピリピリしてたんだ?」ズズー

「おじいさんが生きてるうちにさ、土地と家屋敷の名義を童女に変えてあったからね」

ブーッ!



75 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:21:44.68 j8m9a7Hb0 54/91


「な、なんだってー!?」

童女「…え?ええ?」

「だから、遺産としては貯金と車と家の中のものぐらいね」

「車ったって…10年落ちの小型車だろ?減価償却済みだな」

曾婆「貯金ったってねぇ、200万の定期ぐらいしか残ってないしねぇ」

「それでね、肝心な話なんだけど、お婆ちゃんは童女名義の家に住むことのなるのよ」

「一応、手続きは殆ど済んでるんだけど、童女の気持ちを確認しておきたくてね」

童女「私の…気持ち?」

「そう、このままこの家にお婆ちゃんが住んでてもいい?」

童女「はい、いいです」

「じゃあ決まりね♪」

曾婆「ありがとうねぇ、童女ちゃん」

「あとは贈与税と固定資産税だけど、それは俺たちでなんとでもなるだろ。なあ、母さん」

「うん、そうね。贈与税はお爺さんがもう払ってるし。それから、土地の権利書とかは貸し金庫に預けてあるから、童女が二十歳になったら渡すわね」

童女「?」



76 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:24:13.18 j8m9a7Hb0 55/91


「童女が大人になるまで、大事な書類は母さんたちが管理してくれるってさ」

童女「…そうなんだ…」

曾婆「お爺さんも私も、童女ちゃんが大好きだからねぇ。これぐらいしか出来ないけど…ごめんねぇ」

童女「そんな、謝らないで…私、お爺ちゃんもお婆ちゃんも大好きだから」

曾婆「ありがとうねぇ…」ホロッ



78 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:26:21.83 j8m9a7Hb0 56/91


~家~

童女「ただいま…」

「おかえり、童女」

「やっと家族が揃ったな」

「ごめんなさい」

「あ、いやいや!そうじゃなくてな!!」アセアセ

「まあ、婆さんのことも心配だったしな」

童女「…お婆ちゃん、ひとりで大丈夫かな?」

「あー、本人が大丈夫だって言ってるから、俺達としてもあんまり強くは言えないしな」

~~~~~~~~

  曾婆『そう言ってくれるのは有難いけどねぇ、ここにいるよ』

  童女『どうして?』

  曾婆『この家はねぇ、お爺さんと一緒に生きてきたんだよぉ。だからねぇ、私までいなくなると家が寂しがるからねぇ』

  童女『!?』

  曾婆『それにねぇ、お爺さんが帰ってくる場所は、やっぱりこの家なんだよぉ。だからねぇ、ここを離れるわけにはいかないねぇ』



79 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:32:34.81 j8m9a7Hb0 57/91



~~~~~~~~

「俺たちに出来るのは、ちょくちょく会いに行くぐらいだな」

「…そうね。毎週は無理だけど、月に2回は行きたいわね」

「だからさ、童女もその時に一緒に行けばいいだろ?」

童女「…うん…」

クシャ

童女「!?」

「とりあえず風呂に入って寝ようぜ」

「俺は一杯飲んでからにするわ。童女と男、先に入ってこい」

「じゃ、ビールとおつまみ出すわね」

「ありがとう、母さん。大好き♪」

「もう!子供たちが見てるでしょ!!」ペチン

「まったくこのバカ親父は…童女、眠いだろ?先に入ってこいよ」

ギュッ



80 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:34:36.02 j8m9a7Hb0 58/91


「…童女?」

童女「…お兄ちゃん…一緒に入りたいの…だめ?」

(はうぁ!ちょっと潤んだ瞳で見上げないでくれぇぇぇぇ!!理性がぁぁぁぁ!!!)

「ワカッタカラトイレイッテクル」

童女「じゃ、着替え取ってくる…」トテトテ…

ジャーゴボゴボ…

「……ふぅ。俺も着替えをとってこなきゃな」



82 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:38:04.76 j8m9a7Hb0 59/91


~男の部屋~

(で、一緒に布団にもぐりこんでるんだが…ちょっと暑いな)

モゾモゾ

童女「…お兄ちゃん…」

「ん?どうした?」

童女「ごめんね?暑い?」

「あー、いや。どうってことない」

童女「ホント?私、ちょっと暑いかも…」

「あー。じゃあ、肌掛け布団だけにするか?」

童女「うん…」

「…眠れないのか?」

童女「…うん…変だよね。疲れてるんだけど寝れないの…」

「そっか…」

ギューッ

童女「!?」



84 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 02:41:32.27 j8m9a7Hb0 60/91


「…眠くなるまでこうやって抱きしめててやる」

童女「…暑いよ、お兄ちゃん…」

「我慢しろ」

童女「…うん」

ポロッ

童女「あ、あれ?」

「…我慢するな」

童女「うぅ…うん…お兄ちゃぁん…うえっ…」

(今は素直に泣けばいいから…)

3 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:18:45.13 j8m9a7Hb0 61/91


~数日後・朝~

童女「いってきまーす」

「いってらっしゃーい」

「男も早くしなさい」

「ん、そろそろ行くわ」
  ・
  ・
  ・
(童女、大分元気になってきたな。よかった)

男友「おーっす」

友カノ「おはよー」

「おーっす」

男友「何ニヤつきながら歩いてんだ?」

「ん?なんでもないって」

友カノ「まーた童女ちゃんのこと考えてたんでしょ」

「え?なんでわかった?」



7 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:20:47.47 j8m9a7Hb0 62/91


男友「おまわりさーん、ロリコンがいますよー!」

「おぃ!」

友カノ「相変わらず妹思いなことで」

男友「ま、男らしいけどな」

「何が俺らしいんだ?」

友カノ(男ってロリコンの自覚がないのかな?)コソコソ

男友(しかもシスコンまで併発してるのにな)コソコソ

「そこであからさまに小声で話をするな!気になるだろーが!!」



8 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:24:50.21 j8m9a7Hb0 63/91


~数週間後・家~

「ただいま」

童女「あ、お帰りお兄ちゃん。手紙着てたよ」

「お、これか。…模試の結果だな」
  ・
  ・
  ・
(A判定か…)

(このままいけば合格するだろうな…けど…)

童女『お兄ちゃーん、ご飯だよー!』

「わかったー。いま行くー」

(童女…か)



9 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:30:56.04 j8m9a7Hb0 64/91


~夕食中~

男 モグモグ

童女「…お兄ちゃん、どうしたの?」

「え?」

童女「だって、いつもおかず取ったら取り返すのに、今日は何もしないし…」

「おかず?…あ、もう半分しかないな」

童女「ホントに大丈夫?」サスリ

「ああ、大丈夫だって。考え事してたからさ」

童女「考え事?どんな?」



10 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:35:07.54 j8m9a7Hb0 65/91


「…なんで俺は彼女が出来ないんだろう…とか?」

童女「………はあ?人が心配してるのに、なにそれ?」

「いや、これはこれで結構深刻な問題なんだぞ?」

童女「はぁ…心配して損した」

「損したって言うなー!」

「男、おかずのお代わりする?」

「あ、お願い」

「…」



12 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:47:46.70 j8m9a7Hb0 66/91


~リビング~

童女「じゃ、おやすみなさーい」

「今日は自分の部屋で寝るんだぞ」ノシ

童女「うん」ノシ

「今日はゆっくり勉強できるな」

「男」

「ん?なに、親父?」

「今日、模試の結果が来たんだろ?」

「ああ、第一志望はA判定だったわ」



14 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 22:52:21.57 j8m9a7Hb0 67/91


「…それで気になることがあるんだな?」

「…親父には隠せないか…童女のことだよ」

「なるほど。爺さんが亡くなって落ち込んで、最近ようやく元気になってきたところだからな」

「第一志望の大学だと一人暮らししないといけないだろ?」

「それで、童女に寂しい思いをさせるんじゃないかって思うと…」

「童女のことは任せろ。けど、説明はお前がしないと納得しないぞ?」

「うん、わかったよ。折を見て話すよ」

「ああ、そうしてあげなさい」



17 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:03:41.42 j8m9a7Hb0 68/91


~数日後・小学校~

童友「それで?」

童女「うん、ふざけてるのかと思ったんだんけどさ、その後もずっと悩んでるみたいだったの…」

童友「ふーん、じゃあ、お兄さんに彼女ができればいいんだね」

チクン

童女「あれ?」

童友「どうしたの?」

童女「あ…あのね、なんか、胸のこの辺がチクってして…」

童友「虫に刺されたの?」

童女「わかんない…けど、もう平気みたい」

童友「そう?ちょっとびっくりしちゃった」

童女「ごめんね。えへへ」



20 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:11:11.34 j8m9a7Hb0 69/91


~帰り道~

童女(お兄ちゃんに彼女さんか…)

童女(ホントにそうだったら…どうしたら彼女さんができるのかな…)

童女(もし、お兄ちゃんに彼女さんができたら…私、彼女さんと仲良k)
チクン

童女(!?まただ…またチクっとした…)

友カノ「あれ?童女ちゃん?」

童女「あ、お姉ちゃん。男友さんは?」

友カノ「あー、補習で居残りなんだ。ところで胸押さえてどうしたの?」

童女「あ、うん。ちょっとチクっとしたの」



21 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:17:15.90 j8m9a7Hb0 70/91


友カノ「え?大丈夫?」

童女「ん、大丈夫…」

友カノ「気をつけたほうがいいよ。…痛くなる前は何してたの?」

童女「何にもしてないよ?考え事しながら歩いてただけ」

友カノ「考え事?どんな?」

童女「お兄ちゃんに彼女さんができたら…とか?」

友カノ「え?何でそんなこと考えてたの?」

童女「昨日お兄ちゃんが、なんで彼女ができないのかって悩んでたから…」

友カノ「へ?ないない!男に限ってそれはないわー」

童女「え?なんで?」



23 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:24:04.70 j8m9a7Hb0 71/91


友カノ「なんでって…そりゃあ…と、とにかく!男が彼女ができないことで悩むなんてありえないわ」

童女「ちゃんと言ってくれないとわかんないよぉ」

友カノ「まあまあ、それは置いといて」

童女「でも、だったら何を悩んでるのかな…?」

友カノ(あ、もしかしてあたし、やっちゃった?)

童女「おねえちゃん、知ってる?」

友カノ「え?あ…いやぁ…ワカラナイナァ」



26 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:32:21.29 j8m9a7Hb0 72/91


童女 ジー

友カノ(そ、そんな目で見ないでぇ!)

童女「…なんか、知ってる…よね?」

友カノ「…はい、ごめんなさい」

童女「教えて」

友カノ「…こんな道端って言うのもなんだし…マック行こうか」

童女「え?道草はダメなんだよ?」

友カノ「いいからいいから」



27 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:39:22.67 j8m9a7Hb0 73/91


~マク○ナルド~

友カノ「はい、シェイクのストロベリー」

童女「ありがとうございます」ペコッ

友カノ「いいのいいの。気にしないで♪」

童女「それで…あの…」

友カノ「慌てないで。先に聞いておきたいことがあるの」

童女「…なあに?」

友カノ「うん、男が悩んでる理由なんだけど…あたしの推測だから違ってるかもしれないよ?」

童女「…それでもいいです」



29 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:45:59.63 j8m9a7Hb0 74/91


友カノ「ん、わかった。童女ちゃん、男の第一志望ってどこか知ってる?」

童女「えっと…知らない…」

友カノ「○○大学って言ってもわかんないかな?ここからだと電車で3時間ぐらいかかるところにあるの」

童女「…え?」

友カノ「男、頭がいいからきっと合格するよ。そしたら○○大学にいくだろうね…」

友カノ「…わかんないかな?…つまり、男は家をでて、大学の近くで一人暮らしするってこと」

童女「!?」ドキン!



30 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:52:47.90 j8m9a7Hb0 75/91


友カノ「…まあ、男がその大学を第一志望にしたのはさ、空手部が強いからなんだ」

友カノ「男、ずっと空手やってたでしょ?だから大会なんかでいい成績残してる○○大学にいってs」
童女「やだ!!」

友カノ「童女ちゃん!?」

童女「やだやだやだやだ!お兄ちゃんと離れたくない!!」

童女「私、お兄ちゃんが大好きなの!ずっと傍にいて欲しいの!!」



33 : 以下、名... - 2011/04/23(土) 23:58:34.38 j8m9a7Hb0 76/91


友カノ「童女ちゃん、落ち着いて!」

童女「…お兄ちゃんは私と離れて平気なの…?」

友カノ「…平気じゃないと思うよ?」

童女「え?」

友カノ「だってさ…男、いままで童女ちゃんに心配されるようなこと、あったっけ?」

童女「…ない」

友カノ「その男がさ、童女ちゃんにも分かるぐらい悩んでんだよ?」

童女「あ…」



36 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:09:48.78 JGzpbfR70 77/91


友カノ「男がそんなに悩んでるのはなんでだと思う?」

童女「…わかんないよぉ」

友カノ「男の御両親はきっと喜んでるよ。男の夢がかなうんだからね。でも童女ちゃんは?」

ドキン

童女「…わ、私は…」

友カノ「離れると寂しいのは分かるよ?でもさ、男はいままで童女ちゃんのことを最優先に考えてきたでしょ?」

童女「…うん」

友カノ「だからさ、今度は童女ちゃんが男のためにがんばってあげないとさ」

友カノ「お互いを思いやって支えあう…それが…家族でしょ?」

童女「!?」

友カノ「…遠く離れたって、いつだって胸の真ん中で暖かいのが家族でしょ?」

童女「うぅ…うぐっ…ヒック…」

友カノ「…よしよし」ナデナデ

童女「うえぇぇぇ…」

友カノ「…やっと撫でさせてくれたね」クスッ



39 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:17:07.76 JGzpbfR70 78/91


~夜・男の部屋~

コンコン

童女「お兄ちゃん、ちょっといい?」

「ん?どうした?今日も一緒に寝るのか?」

童女「ううん、今日はそうじゃないの…ねえ、お兄ちゃん」

「ん?どうした?」

童女「お兄ちゃん、○○大学にいくんだよね?」

ドキッ



40 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:22:18.64 JGzpbfR70 79/91


「あ、ああ。…その…誰に聞いたんだ?」

童女「今日ね、お姉ちゃんに聞いたんだ」

「お姉ちゃん?友カノか?」

童女「うん…あの…怒らないでね?」

「いや、まあ…うん、怒らないよ」

童女「よかったぁ」



41 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:26:34.74 JGzpbfR70 80/91


「いや、俺のほうこそもっと早く童女に話しておけばよかったのに…ごめんな」

童女「ううん!お兄ちゃんは謝ることないの」

「…ありがとな、童女」

童女「え、えへへ…あ、あのね?私、お兄ちゃんの夢が叶うといいなぁって…ね?」

「え?それも聞いたのか?」

童女「うん…グスッ」



44 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:34:11.20 JGzpbfR70 81/91


「…童女が嫌だって言うんなら他の大学でも…」

童女「――あ」

  ――今度は童女ちゃんが男のためにがんばってあげないと――

「空手はどこでも出来るからさ…」

  ――お互いを思いやって支えあう…それが…家族でしょ――

「そうすればずっと一緒に…」

童女「…ダメだよぉ…」



46 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:41:57.39 JGzpbfR70 82/91


「…へ?」

童女「…お兄ちゃんは夢を叶えるために…頑張らないと駄目なんだもん…」

「童女…」

童女「私は…平気。だってお兄ちゃんはあたしの胸の中に居るもん…」

「…無理してないか?」

童女「…大丈夫。お兄ちゃんの夢だもん…けど…やっぱり寂しいから…」

ダキッ

「…へ?」

童女「だからね」

ギューッ

童女「…今だけは…な、泣いてもいいかな?…う…えぐっ…うえぇぇぇ…」

「…」ナデナデ



48 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:46:55.07 JGzpbfR70 83/91


【エピローグ】

~合格発表~

「えーっと…よし!あった!!」

Pi Pi Pi

「あ、母さん?俺俺、俺だよ男だよ」

『ごめんなさい、うち貧乏だから振り込むお金がないの』

「振り込め詐欺じゃねーって!合格したよ!!」

『やったじゃない!おめでとう!!』

童女『お母さーん!変わってー!!』

童女『あ、お兄ちゃん?合格おめでとー!!』

「おー、ありがとう、童女」



50 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:49:52.33 JGzpbfR70 84/91


童女『あのねあのね、私ね、お母さんと一緒に御馳走作るからね!』

「ははは、期待してるよ」

童女『うん!!お母さんに代わるね』

『もしもし男?アパートの契約とか、今日できそうならやっちゃう?』

「そうだな。じゃあ入学手続きの書類もらってからアパートの契約してくるわ」

『前もっていいところ押さえといてよかったね。じゃ、気をつけてね』

「ああ、わかったよ。じゃあな」Pi



51 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 00:55:56.50 JGzpbfR70 85/91


プルプルプル プルプルプル…

「ん?男友からか…」Pi

男友『お゛どごぉぉぉ!や゛っだどぉぉぉぉ!!』

「うわっ!声でか!!…落ち着け。日本語話せ。な?」

友カノ『ちょっと貸しなよ!恥ずかしいんだから…あ、男?あたしあたし。友カノだよ』

「なあ、男友のあの状態はいったい何なんだ?」

友カノ『あ、あのね!二人とも受かったんだよ!!』

「え?友カノはともかく、男友もか?」

友カノ『そうだよ!びっくりだよね!!なんかの間違いじゃないかって何回も見直したんだけど、ちゃんと番号がでてたよ!!!』

男友『お゛どごぉぉぉ!』

友カノ『あーあー、顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃだわ』



52 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 01:01:12.99 JGzpbfR70 86/91


「よかったな、二人とも。おめでとう!」

友カノ『ありがとう!男のほうは?』

「俺も合格したよ」

友カノ『そう!おめでとう!!みんな合格してよかったね!!』

「ああ、またみんなで合格祝いしようぜ」

友カノ『そうだね!絶対だよ?じゃあね』Pi

「…よし!行くか!!」



53 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 01:04:32.51 JGzpbfR70 87/91


~夜・家~

「すごい御馳走だな」

「今日の御馳走、童女ちゃんがすごくがんばってくれたのよ」

童女「うん!」

「そうなんだ。じゃ、いただきます」

童女「めしあがれ♪」

「お、美味いよ。童女」ナデナデ

童女「えへへ♪」

「ありがとうな」

童女「ううん、お兄ちゃんはいつでも私のこと、大事にしてくれてたもん。ちょっとは恩返ししないと罰が当たるもん」

「童女…」



54 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 01:09:02.82 JGzpbfR70 88/91


童女「あ!忘れるとこだった!!えっと…はい!」

「…女の子のぬいぐるみ?」

童女「…この子、私なんだよ。私が作ったの//」

「そっか…よし!ケータイにつけるわ」

童女「え?」

ゴソゴソ

「…ほら、これでいつでも童女と一緒だ」

童女「…うん!でも…邪魔にならないかな?」

「これぐらいの大きさなら邪魔にならないって」

童女「よかったぁ~♪」

「…ありがとな、童女」



56 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 01:12:51.69 JGzpbfR70 89/91


童女「…ねぇ、お兄ちゃん」

  ――いつも一緒にいた

「ん?」

  ――どこにでも一緒に行っていた

童女「お兄ちゃんは一人になっちゃうけど、がんばってね」

  ――いつも一緒にいるのが当たり前だと思っていた

「ああ、童女もがんばるんだぞ?」ナデナデ

  ――離れるなんて想像できなかった

童女「うん、がんばる。だから今日は一緒にお風呂…」

  ――でも



57 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 01:16:07.40 JGzpbfR70 90/91


「ああ、寝るのも一緒な」

  ――そばにいなくても

童女「うん!やったぁ!!」

  ――互いに信頼して

「ははは。かわいい妹だな、童女は」

  ――心が通じていれば

童女「えへへ…私、お兄ちゃんがお兄ちゃんでよかった」ニコッ

  ――遠く離れていても

「俺も童女が妹でよかったよ」

  ――想うだけで暖かくなれる

童女「…ありがと…ねえ…」


  ――だから…


童女「大好きだよ、お兄ちゃん」


~END~


59 : 以下、名... - 2011/04/24(日) 01:18:33.96 JGzpbfR70 91/91


これで小学校篇は終わりです。
支援、保守、レスしてくれた方々、ありがとうございました。


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