1 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:01:40.63 1KbklD7B0 1/13

「お姉ちゃーん、BLTサンドってなーに?」

「寺生まれのTさんと男の子がイチャイチャすることだよ」

「お寺……? Tさん……?」

姉友「ベーコン、レタス、タマゴ、の三つが挟んであるサンドイッチだよ」

「へ~! そうなんだ~! おいしそうだね♪」

「タマゴじゃなくてトマトね」

姉友「知ってるなら気持ち悪い嘘教えるんじゃないわよ」

「お、お姉ちゃんはわたしを楽しませようとしてくれたんだよ……! 怒らないであげて……?」

姉友「怒ってなんかないのよ~♪ 君はいい子だね~♪ よしよーし♪」ナデナデ

「えへへ……♪」

「ここが楽園か」

元スレ
妹「お姉ちゃん、百合ってなーに?」 姉「女の子同士でイチャイチャすることだよ」 姉友「お花の名前だよ」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1530187300/

4 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:04:17.62 1KbklD7B0 2/13

「お姉ちゃん、百合ってなーに?」

「女の子同士でイチャイチャすることだよ」

姉友「お花の名前だよ。はぁ……よりにもよってなんて嘘を妹さんに吹き込んでるのよ」

「お花同士でイチャイチャ……?」

「見てごらん、お花のここ、わかる? この雄しべをね? ここ、雌しべっていうんだけど、ここにこう、クチュクチュってするとね?」

姉友「やめなさいっ! なんてこと教えるのよ! しかも間違ってるし!」

「ふぇぇ……わかんなくなっちゃったよぅ……」

姉友「あぁぁ……! 大丈夫よ~! 私がちゃんと教えてあげるから! ……この図鑑のね、ほら! これが百合のお花だよ♪」

「わぁぁ……! かわいいね♪」

「かわいいね!」

5 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:08:34.76 1KbklD7B0 3/13

「お姉ちゃん……お姉ちゃん?」

「しーっ」

姉友「すー……すー……」

「あっ……寝てる……」

「よく寝てるみたいだから起こさないように静かにしてようね」

「うんっ」

「この子はね、寝てる時におっぱいを優しく揉んでもらうのが大好きなんだよ」

「そうなの?」

「うん。やってごらん。強くすると起きちゃうから、優しくね」

「……こ、こうかな?」ムニッムニッ

姉友「すー……んっ……」

「その調子その調子。今すごい喜んでくれてるよ」

「ほんとっ? えへへ……もっとしてあげる……♪」ムニッムニッ

姉友「んぅ……はぁ……」

「先っぽの、そこ。ぷっくりしてるところも優しく摘んであげて!」

「ここ……? 優しく……えいっ……」クニッ

姉友「ひゃあぁぁぁっ!?」ガバッ

「きゃうっ! ご、ごめんねっ! 痛くしちゃったのかな! あぅぅ……」

姉友「……」

「ふぇぇ……」

姉友「こんのバカ姉がぁっ!」ゴンッ

「一片の悔いなしっ!」ドサッ

8 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:13:38.26 1KbklD7B0 4/13

「お姉ちゃんお姉ちゃん、赤ちゃんってどうしたらできるの?」

「コウノトリさんが運んできてくれるんだよ」

姉友「そうだよ」

「へぇぇぇっ……! わたし、コウノトリさん見てみたーい!」

「今度動物園に行こっか。ん……動物園にいるのかな?」

姉友「うーん、いると思うけど。念のため調べてみよっか」

「えへへー♪ 動物園~♪ 楽しみ~♪」

「三人で行こうね」

姉友「うん、やっぱり動物園で見られるわね。……って私も行くの?」

「当たり前じゃん。ねえ?」

「うん……。あの……一緒に行くの、いや……?」

姉友「い、行くに決まってるよ~! そうだ、写真も撮ろうねー♪」

「わーい♪」

「ちなみにね、野生のコウノトリはクリスマスによく見ることができるんだよ」

姉友「……?」

「クリスマスの夜、繁華街にはたくさんのコウノトリが赤ちゃんを……」

姉友「余計なことを教えないでっ!」

9 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:17:27.65 1KbklD7B0 5/13

姉友「だ、ダメよ……こんなところでなんて……」

「もう我慢できないんでしょ? ほら、力抜いて。リラックスリラックス」

姉友「せめてトイレで……んぅっ……!」

「もう少しで全部入るよ」

姉友「んっ……んぁっ……! ダメっ……! 声……出ちゃうよぉ……!」

「ただいまー! お姉ちゃん──」

姉友「 」

「おかえりー。おやつ冷蔵庫にあるから食べていいよ」

「はわわわわ……! お、お尻出してなにをしてるの……!?」

姉友「こっ! これはねっ! えっと……!」

「この子ね、痔なんだよ」

姉友「ちょっとぉ! そんなにストレートに言わなくてもいいじゃない!」

「じ……? じってなーに?」

「お尻が切れちゃって血が出ちゃうんだよ」

姉友「うぅ……。自分じゃ薬が入れられなくてね……。頼れる人が他にいなくて……」

「かわいそう……。今度からはわたしもお手伝いしてあげるよ! いつでも頼ってね!」

姉友「ありがとう♪ 本当に優しい子ね♪ ……気持ちだけ受け取っておくわね」

11 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:23:44.93 1KbklD7B0 6/13

「久しぶりの動物園だーっ!」

「お姉ちゃん! 見てー! ライオンさんだよー!」

「うおおおっ! かっこいい!」

「わぁぁっ! こっちにはゾウさんがいるー!」

「ゾウさんこっち来た! ほらこっち来たよ!」

「ウォンバットだよ! ウォンバットー! あははー! 変な名前ー!」

「ほーん」

姉友「ウォンバットだってかわいいでしょ……」

「えへへー、楽しいねー♪」

姉友「そうだね♪ ね、今度は向こうに行ってみよっか♪ ふれあいコーナーがあるみたいだよ♪」

「触れるのー!? 行くっ! 行きたいっ!」

「あたしもーっ!」

姉友「わ、私もーっ!」

13 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:28:10.39 1KbklD7B0 7/13

姉友「楽しい時間はあっという間ね~」

「楽しかったねー。さー、帰ろー」

「お姉ちゃん、わたしなにか忘れてるような気がするよ」

「んー? なんだろう?」

姉友「あっ……。コウノトリ……」

「あーっ! そうだよー! コウノトリさん見に来たのに~!」

「あー……あったね、そんな話」

「うー……」

姉友「ふふ、今度また来よう? 今日だって楽しかったでしょ? そんな顔してたらもったいないよ♪」

「……うんっ! えへへ♪」

「しかたない。この子とあたしでコウノトリを呼ぶとしよう」

姉友「そ、それって……」

「最高の夜にしようね」

姉友「わ、私たちじゃ赤ちゃん作れないでしょ!?」

「んーと……?」

姉友「わーっ! なんでもないっ! なんでもないのよ!」

「赤ちゃん"作る"ってなんだろうね? 不思議だねー」

姉友「うるさいっ!」

15 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:32:24.08 1KbklD7B0 8/13

「んー、この問題がわからないよぅ……」

姉友「ここはね、こうして……。ね? そうするとこうなるから、あとは……」

「……できた! すごいすごーい!」

「いつも宿題みてもらっちゃって悪いねぇ」

姉友「ううん、私も楽しいし。それにこの子、とっても飲み込み早いしね」

「えへへー♪」

姉友「あなたとは大違いよ」

「えへへー♪」

姉友「はぁ……」

「お、お姉ちゃんはまだ実力を出してないだけだもん! そうだよね、お姉ちゃん!」

「お姉ちゃんの実力はね……もうすでに発揮されているんだよ……」

「そんなことないもん! わたし、お姉ちゃんがほんとはすごいの、知ってるもん! 優しくて、賢くて、世界で一番すごいんだもん!」

「ふぉぉ……。なんていい子なんだ……」

姉友「少しは期待に応えようとは思わないのかしら」

「今エロい考えしか頭になくて困ってる」

姉友「ある種の才能よそれ」

16 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:38:02.64 1KbklD7B0 9/13

姉友「お邪魔します。妹さん、風邪なんだって? はい、お見舞い買ってきたから」

「おぉ、プリンにゼリーに、アイスまで!」

姉友「あなたのじゃないからね」

「ぶー……」

姉友「……あなたのはこっち。一緒に食べよ」

「……あー、なんかムラムラしてきた。我慢できないかも」ガバッ

姉友「ちょっ……!? えっ、ダメよそんな……! 妹さんだっているのに……!」

「はぁ……はぁ……」

姉友「だ、ダメだってばー!」

「うぅ……。はぁ……はぁ……」

姉友「……?」

「はぁ……はぁ……けほっ……」

姉友「……あなた、体がすごい熱いけど」

「む、ムラムラして……あぅ……」

姉友「バカッ! 熱が出てるのよ! あなたも風邪引いてるんじゃない!」

「ムラムラ……クラクラ……あ~世界が回るぅ……」

姉友「もうっ! ベッドまで運んであげるから掴まって! まったく、しょうがないんだから!」

17 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:40:07.04 1KbklD7B0 10/13

姉友「こほっ、こほっ……」

姉友「うぅ……私にもうつっちゃった……」

姉友「こほっ……」

姉友「……さみしい」

姉友「お見舞い、来てくれないかな……こほっこほっ……」

姉友「へくちっ!」

姉友「ずびー……」

姉友「うーん……うーん……。つらいよぅ……」

姉友「……」

姉友「寝れないよぅ……」

18 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:43:23.11 1KbklD7B0 11/13

「あっ、いらっしゃい♪」

姉友「こんにちは♪ お姉さんの具合はどう?」

「まだ少しお熱があって……。うぅ……みんなにお風邪うつしちゃった……。ごめんなさい……」

姉友「気にしなくていいのよ。どうしようもないんだから」

「ありがとう……えへへ……」

姉友「色々買ってきたんだけど、あがってもいいかしら?」

「うんっ! お姉ちゃんにも会っていってね。寂しがってたから……」

姉友「そうなんだ。あいつらしいわね……。そうだ。はい、あなたにも。アイスとー、シュークリーム~♪」

「いいのっ!? わーい♪ ありがと~♪」

姉友「じゃあ私はちょっとだけ見舞ってくるね」

20 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:47:57.57 1KbklD7B0 12/13

「けほっ、けほっ……。やほー」

姉友「大丈夫? ずいぶん長引いてるじゃない」

「そっちは大丈夫なの? ごめんねーうつしちゃったみたいで」

姉友「私はもうなんともないわよ。すっかり元気だから」

「お見舞いに行こうと思ったんだけど、このザマでさ。寂しかったでしょー?」

姉友「そんなわけないでしょ。お見舞いなんて来られたらうるさくて悪化しちゃうわよ」

「あはは……それもそうだね……。けほっけほっ!」

姉友「アイスとか買ってきたからあとで食べて。しっかり寝て、栄養摂って、早く治しなさいよね」

「ありがと~。……ん、少し寝るね。おやすみ~」

姉友「おやすみ。お布団、ちゃんとかけないと」

「すー……すー……」

姉友「さて、帰ろうかな」

「すー……すー……」

姉友「……かわいい寝顔ね」

姉友「本当はお見舞いに来てほしかったけど……。ふふ、こんなかわいいところが見られるんだもん、これでよかったわね」

姉友「妹さんと違って全然素直じゃないし、かわいげなんてまるっきりないけど──」

姉友「──私、あなたのこと大好きなのよ?」

「……ごめん、まだ寝てない」

姉友「!?」

21 : 以下、5... - 2018/06/28(木) 21:51:48.88 1KbklD7B0 13/13

「全快だよ!」

「わーい! お姉ちゃん、よかったねー!」

「いっぱい看病してくれたもんねー。えらいえらい」ナデナデ

「えへへ♪」

「……」チラッ

姉友「……」モジモジ

「よしよーし♪」ナデナデ

姉友「や、やめてよっ!」

「よいではないか~よいではないか~」

姉友「ちょっ、やめなさいってば! 妹さんが見てるでしょ!?」

「別に普段通りだよ。ねえ?」

「うん! いつも仲良しで羨ましいな~」

「へっへっへー。羨ましいってさー。ふふーん、もっと見せつけてやろうぜ~」

姉友「あ~う~……私はどうすれば~……」

「あっ! わたし知ってるよ! こういうの、百合って言うんだよね!」


おしまい

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