不良女「えっ?なに、その手」
不良女「は?腕相撲?嫌だね。なんでアンタなんかと…」
不良女「はっ、はぁ?負けるのが怖い?そんなわけないでしょ!?」
不良女「いいよ。ほら、手出して」スッ
不良女「インチキするなよ?」ギュッ
不良女「…っ! う、うわっ!」
元スレ
不良女「あたし腕相撲強いんだよねぇ~」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1495297914/
不良女「え…つよ…」ボソッ
不良女「きょ、今日は調子悪かったんだよ!」
不良女「あ、アンタみたいなヒョロガリに負けるわけないし!」
不良女「勘違いしないで! 次は負けないからね!」
不良女「……ふー」
不良女(男子の手握るの初めてで緊張感した…それに、手大きかった…)
不良女「アンタと腕相撲してから男子に腕相撲しよって言われるんだけど」
不良女「え?羨ましがってた?」
不良女「うわ、キッモ。変態じゃん」
不良女「は?やるわけないじゃん。手握りたくないし」
不良女「え?アンタは…その、しょうがなくよ!話の流れで…」
不良女「はぁ?嫌だっだわよ!腕相撲した後めっちゃ手洗ったし!」
不良女「ってか、アンタ手汗ヤバかったよ?w」
不良女「気付くに決まってんじゃん。まじビショビショだったし」
不良女「女の子の手握って緊張してたんでしょ?w」
不良女「なんで分かったって?そりゃああたしも……じゃなくて!」
不良女「どうせ女の子の手握ったの初めてだったんでしょ?w 」
不良女「あたしが隣の席で良かったね?w」
不良女「てか、隣じゃなかったらアンタなんかとするわけないんだから!」
不良女 「あー…早く席替えしたいなあ」
不良女「アンタに言われるとムカつく」
不良女「てか机もうちょっと離して。近すぎ」
不良女「はぁ? 消しゴムなくした?」
不良女「ほら、使えば」
不良女「てかそれあげる。同じの持ってるし、いいよ」
不良女「アンタの使った消しゴムとか返されても嫌だしw」
不良女「あー…授業だる…」
不良女「だるくない?何言ってんのか分からないし…」
不良女「はいはい。あたしはバカですよー」
不良女「え…なに?あたし指された?」
不良女「は、はい!」
不良女「え、えーっと…答えは…」チラッ
不良女「100の二乗…?」
不良女「……ふー」
不良女「た、助かった」
不良女「…あ、ありがと」
不良女「あとで何かおごるよ」
不良女「ほら、これでいい?」
不良女「えっ?コーヒー飲めない?」
不良女「子供かよw」
不良女「えっ?あたしにあげる…?い、いいよ。大丈夫」
不良女「い、いや、飲めるよ?飲めるけどほら、そういう気分じゃないし!」
不良女「あーもう!あたしも子供だよ!コーヒーとか苦くて無理だし!」
不良女「なんだよもう。バカにしてるけどアンタも同類だからな!?」
不良女「はぁ?タバコとか酒飲むんじゃないのかって?」
不良女「みんな吸ってるし飲んでるけど、あたしは無理だったんだよね…」
不良女「咳でるし、苦いし…」
不良女「そうだよお子ちゃまだよ!悪い!?」
不良女「ったく…あんまりバカにすると怒るかんね」
不良女「へー…バイトしてんだ。意外」
不良女「どこの店?」
不良女「べ、別に行かないけど? 行かないけどね?」
不良女「へー…あそこか。家から結構近いわ」
不良女「あ、アンタをおちょくりになんて行かないからね!?」
不良女「ほんと行かないから!」
不良女「うわ。まじでいるw」
不良女「学校以外で会うの初めてじゃね?」
不良女「え?ああ、このパーカー?部屋着だけど」
不良女「いいでしょ。楽なんだから!このダボダボ感が好きなの!」
不良女「はぁ?不良みたい? 不良ですけどーw」
不良女「てか真面目に働けよw 店員さんw」
不良女「え?もうすぐバイト上がり?」
不良女「ふーん…じゃあ待ってようかな」
不良女「てかさ、可愛い店員さんいたね」
不良女「ああいう清楚な感じのお姉さん好きそうだもんね、アンタw」
不良女「え?あ、へー…彼氏いるんだ。残念~w」
不良女「ま、もともとノーチャンスだけどw」
不良女「え?あたしの家はあっちだけど…」
不良女「は?送る?いいっていいって。普通にキモいから」
不良女「大丈夫だってw すぐそこだし」
不良女「うん。あのマンションだけど」
不良女「って、なにさりげなくあたしの家聞いてんの?!」
不良女「何階かは言いませんー」
不良女「はいはい。もういいから。さようなら」
不良女「誰かに見られたら勘違いされるっしょ!? じゃ・あ・ね!」
不良女「ったく…彼氏じゃねーんだから…」
不良女「あ、そうだ。アイツにラインを…」
不良女「あれ、ライン交換してない…」
不良女「してなかったっけ…? てっきりしてるかと思ってた…」
不良女「あたしから聞くのもなぁー…どうしよう…」
不良女「他の人に聞くのも…勘違いされたら嫌だし」
不良女「アイツから聞いてきたり…しないかな…」
不良女「…しないな…」
不良女「えっ?ライン交換!?」
不良女「べっ、別にいいけどっ?」
不良女「ま、まあ、特に話すこともないだろうけど!」
不良女「え、なにこのサムネ可愛い」
不良女「猫?アンタの?へー……」
不良女「まだ子猫なんだ…ふーん…」
不良女「うわ…可愛すぎ…やば」
不良女「え? 家来るかって?」
不良女「行く行く!この子に会いたい!」
不良女「えっと、ここか…」
不良女「…」
不良女(ちょっと待って…これってヤバくない…?)
不良女(子猫ちゃんをダシにあたしを家に呼んで…襲う気なんじゃないの…!?)
不良女(でもアイツがそんなことできるけ…)
不良女(で、でも年頃の男は二人きりになると獣になるってお母さんが言ってた…)
不良女(や、やばい。変に意識しちゃってる…?///)
不良女(!)
不良女「び、びっくりしたぁ!」
不良女「いきなり扉開けるなよ!」
不良女「ったく。今来たところだよ」
不良女「へー…これがアンタの家か…」
不良女「意外と綺麗に……っ!?」
不良女「か、かわいい…こっちおいで」
不良女「うわ、やばいやばい! もふもふ!」
不良女「すげ、めっちゃもふもふ!」
不良女「ねえ、ほら!やばくない!?」
不良女「な、何かおかしい!?」
不良女「いいなー…あたしも飼いたい」
不良女「うちマンションだからペット禁止なんだよなー…」
不良女「あ、この子の可愛い写真とか動画送って! まじで!」
不良女「ほんっと可愛いなぁ~♡」
不良女「あ、ちょ、撮るな!消せ!!」
不良女「あ、」
不良女「……見た?」
不良女「嘘。絶対見た」
不良女「ほらね。やっぱり見たじゃん」
不良女「ま、事故だし、別にいいけど」
不良女「…」
不良女「アンタ童貞だろ?」
不良女「なんとなく、反応が」
不良女「うけるw ……。」
不良女「は?あたし?あ、あたしは関係ないでしょ!?」
不良女「……。」
不良女「つかさ、あたし……」
不良女「え?だ、誰?」
不良女「お母さん!? 帰ってこないんじゃなかったの?」
不良女「え、どうしよ。隠れないと」
不良女「やば。靴でバレた!?」
不良女「ま、いいか。 何も変なことしてないしw」
不良女「アンタのお母さんと仲良くなっちゃったよw」
不良女「子猫ちゃんに会いに来たのに…」
不良女「ま、いいや。楽しかったし」
不良女「え?送る?いいよ、いいって」
不良女「……じゃあ、そこまで」
不良女「うん」
不良女「あたしも好きだけど」
不良女「へへ。驚いたっしょ?」
不良女「おやすみ」