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148 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:27:44.78 qwVNe4jA0 1353/1655

ーーー

ー女子宅ー


アンジー「アンジーは今から神さまに体を貸して作業するから、ここを絶対開けないでねー」

春川「鶴の恩返しじゃないんだから」

赤松「アンジーさん、いつまでかかりそう?」

アンジー「さあー…、作業のキリが良くなるまでじゃないかな?作業するのは神さまだから、アンジーにはちょっとわかんないなー」

アンジー「ぐっばいならー!」ドアピシャッ

赤松「あっ、ちょっと!」

入間「はぁ!?そこはオレ様の作業部屋でもあるだろうが!何勝手言ってんだ!」

茶柱「入間さんはここ連日あの部屋を使っていたので、今日はアンジーさんに譲られてはいかがですか?」

夢野「というか入間が居ない時はあの部屋は高確率でアンジーが使っておるのう。入間はあまり知らんだろうが」

入間「てっきり道具だけ置いてるかと思ってたら使ってたのかよ!?どうりでたまに床が汚れてたりゴミが落ちてたりしてると…!」

<あんっ!…んっ…、はぁんっ…!

入間「いや、中でナニしてんだよ!?」

茶柱「作品作りだと思いますよ。転子もあの声には最初の頃はびっくりしましたが…」

入間「どんな作品作ってたらあんなメス声出すんだよ!?」

149 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:28:59.51 qwVNe4jA0 1354/1655

入間「もうガマンなんねぇ!オレ様の部屋でナニしてんじゃねぇよ!」ガラッ

アンジー「あー!もう、開けちゃダメだってアンジー言ったよね?神さまが驚いちゃったよー」

入間「うるせぇ!オレ様の神聖な作業部屋でイキ声出してんじゃねえよガングロチビが!」

アンジー「神さまの作品作りの邪魔をしてると…バチが当たるよ?」

入間「そもそも前から言おうと思ってたけど、テメーがこの部屋に画材置いてるから色々クセーんだよ!オレ様の発明品に臭いが移るだろーが!!」

入間「つーか画材の臭いでこのオレ様の黄金の脳細胞がヤられちまったら一体どう責任取るつもりだ?人類の損失だぞ!?」

アンジー「油の臭いのことかなー?それなら、慣れたらむしろいい匂いに感じるようになるからだいじょぶだよー。ニカワの臭いはちょっと慣れにくいねー。頑張って慣れてねー」

アンジー「というか美兎はよくその辺にドリルとかネジとか転がしてるし、そっちの方がよっぽど危ないって神さまも言ってるよ?他の人も使う部屋なんだから、もうちょっとちゃんと物を管理してほしいなー」

入間「この部屋はオレ様が先に使ってただろ!ここはオレ様の部屋だ!オレ様が自分の部屋をどんな使い方してようがオレ様の勝手だろ!」

アンジー「部屋の独占はノンノン!広い家じゃないんだから、部屋はみんなで交代で使うものだよー?」

赤松「みんなで…っていうか、その部屋は最早入間さんとアンジーさんの作業部屋状態だけどね…」

春川「こんなに異臭のする部屋じゃなければ、赤松もピアノ買って部屋に置けるのにね」

赤松「うーん…。どうせ買うなら贅沢かもしれないけどグランドピアノとかが良いし、そうしたら臭い以前に置き場が無いからどのみち無理だね…」

150 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:30:25.34 qwVNe4jA0 1355/1655

ガチャッパタンッ

東条「戻ったわ。……何を騒いでいるの?」

入間「あ、メイドババア!おい聞いてくれよ、この宗教女がよぉ…」

アンジー「カクカクシカジカなんだよー。斬美も美兎に言ってあげてくれないかなー?独占は良くないってー」

東条「そうね…。入間さん、今日の所はアンジーさんにお部屋を使わせてはくれないかしら?」

入間「なんでだよ!」

茶柱「部屋を使う日を決めてないから争ってしまうのではないでしょうか。毎日交代で作業部屋を使ってはどうでしょう?」

夢野「というか、2人同時に部屋を使ってはいかんのか?臭いはファブっておけばなんとかなるじゃろ」

入間「2人同時なんざせめーし、だからここはオレ様の作業部屋だっての!」

アンジー「神さまは誰かが居ると作業出来ないから、それは出来ないんだよねー」

春川「狭い上に毎日毎日こう煩いとたまったもんじゃないね。赤松、2人でどこかピアノの置ける部屋に引っ越そうか」

赤松「えっ!私達だけで!?」

151 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:31:46.55 qwVNe4jA0 1356/1655

東条「引っ越し…、それが良いかもしれないわね。もう少し不便な場所に住めば広い一軒家が借りられる…もしくは購入出来て、みんなそれぞれ部屋を持つことが出来るかもしれないものね」PC立ち上げ

入間「そーだな、こんな所とっとと引っ越しちまうぜ」

アンジー「アンジーも賛成だなー。いつでも好きな時に好きなだけ創作活動したいしー」

赤松「もう少し不便な場所にか…。確かにピアノが置けるようになったら嬉しいけど、でもあんまり男子のみんなとは離れたくないかな。あんまり離れた所に住んじゃうと会いにくくなるし、寂しいし…」

東条「そうね。あちらで何かあった時に車ですぐ駆けつけられるような距離で何かあればいいのだけれど…」カチカチッ

夢野「もういっそ、どこか馬鹿でかい家を買って男子共々みんなで住んだらどうじゃ?」

茶柱「転子は反対ですね。そもそもそんなに大きな家は中々無いと思いますよ」

東条「あら、これは中々いい物件ね。…訳あり物件だけれど」

春川「誰かそこで死んだの?別にそれくらいなら気にしないけど、水道が通ってないとかトイレが汲み取り式だとか、そういうのは嫌だよ」

東条「その辺は大丈夫そうよ。特定の部屋の電気が勝手に点いたり消えたりしたり、トイレのドアが誰も入ってないのに勝手に鍵がかかってしまうとか、たまに誰も居ないのに誰かが話しかけてくるとか、触ってくるとか…他多数らしいわ」

アンジー「これでもかってくらいの事故物件だねー」

東条「一応、ここでは誰も亡くなってないから事故物件ではないらしいわ。ここに書いていることによればだけれど」

入間「嘘だろ」

アンジー「霊道になってて溜まっちゃってるとか、昔その場所で何かあったとかかなー?」

152 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:32:48.39 qwVNe4jA0 1357/1655

東条「でも良さそうなお家よ。山の中だからちょっと不便な場所にあるけれど広さや築年数に対して安いし、ここなら女子だけなら1人1部屋持てそうよ。男子の家に行くのも…車で1時間半くらいね…」グーグルマップチェック

赤松「うーん…、でも流石にちょっと不気味かな…」

茶柱「触ってくる幽霊ですか…。……女子の幽霊なら転子は問題ありませんよ!」

赤松「えぇっ…」

夢野「ちなみに、前に住んでいた者はどうしたのじゃ?」

東条「以前はレンタル撮影スタジオとして使われていたようで、誰かが住んでいたかどうかはこのページの情報だけじゃわからないわね」

入間「住めねーからスタジオにしたんじゃねーの」

東条「とりあえず、今度みんなで内見に行ってみましょうか。他に目ぼしい物件は…」カチカチッ

アンジー「アンジーはねー、海の近くだと嬉しいなー」

東条「海沿いだと塩害が気になるわ」

アンジー「意外とだいじょぶだいじょぶー」

153 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:34:37.03 qwVNe4jA0 1358/1655

茶柱「ちなみに東条さん、先程の家は都心までどのくらいかかりそうですかね?」

東条「車で2時間ほどかしら」

茶柱「ぐぬぬっ…、遠いですね…」

東条「仕方ないわ、不便な場所じゃないと広い家は無いもの」

茶柱「しかも転子はまだ車の免許を持っていません!」

赤松「免許持ってても都会はパーキング代が高いから、誰かに送ってもらうかした方がいいかもしれないね」

東条「関東から更に離れるともっと色々あるけれど…。なんなら家を建てるっていうのもありね」

アンジー「おー、いいねー!アンジーは立派なアトリエが欲しいなー!」

茶柱「転子は室内でもネオ合気道の練習が出来るように、ちょっとした道場のような場所が欲しいですね!」

入間「才囚学園にあったオレ様の研究教室並の施設が欲しいぜ!」

夢野「様々な魔道具を置ける部屋があれば良いのう」

154 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:37:47.97 qwVNe4jA0 1359/1655

赤松「私はピアノが置ける防音の部屋が貰えたらいいなー…って、全員の要望を叶えたら流石にお金がかかりすぎちゃいそうだね」

東条「自分が使いたい分の土地と部屋の建築代がそれぞれ出せるなら問題ないと思うわ」

入間「オレ様は結構稼いでるし問題ねーよ」

茶柱「転子はアルバイトだけなので今のままだとちょっと厳しいですね…。ううっ…、シフトかバイトの数を増やしてみます」

アンジー「うーん…。あんまりお仕事を引き受けるのは好きじゃないけど、アトリエを作る為に受注量増やしちゃおっかなー」

春川「夜長って大体いつも家に居るけど、いつ仕事してるの?」

アンジー「アンジーは在宅ワーカーだよー。3DCGモデリングがとっても稼げちゃうからたまにそれをちょこちょこやってるよー」

赤松「えっ!アンジーさんってパソコン使えるの!?」

赤松「…あ、ごめん驚いたりして。なんか意外で…」

アンジー「アンジーは超高校級の美術部だから、彫刻、絵画(日本画・油彩・水彩・CG等)、陶芸、平面デザイン、立体デザイン、写真、映像、3DCGとか、アナログ・デジタル問わずに一通り出来るんだよー。デザインって言っても空間デザインとかは範囲外だし、デザイン系は出来るけど好きじゃないのばっかりだし、アナログで作品を作ってる方が好きだけどねーって神さまが言ってるよー!」

茶柱「結構マルチに活動されてるんですね」

アンジー「デジタル系は儲かるでげすって神さまも言ってるからねー」

155 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:39:30.50 qwVNe4jA0 1360/1655

茶柱「うーん…、入間さんやアンジーさんがちょっぴり羨ましいですね…。転子の才能はネオ合気道なので、なかなかお仕事に生かせなくて…」

夢野「転子はネオ合気道の道場を開くのが夢であったな。どこか場所を借りてネオ合気道教室をやってみてはどうじゃ?」

茶柱「そうしたいのは山々なのですが、ネオ合気道の知名度がまだ無いので生徒が集まらなそうなのと、何より定期的に交通の便がそれなりに良い場所を安定して借りられるだけのお金が転子にはまだありませんので…」

アンジー「んー……あっ!ネオ合気道の知名度を上げてお金を稼ぐいい方法があるよー!」

茶柱「えっ!そんな都合のいい方法があるんですか!?何ですか!?転子は何をすればいいんですか!?」

アンジー「あのねー、ユーチューバーになればいいんだよー!」

茶柱「えっ…、ユーチューバーですか…」

アンジー「そーそー!ネオ合気道のやり方を紹介した動画をユーチューブに上げて、広告収入でガッポガッポだよー!」

茶柱「いやー…、そもそも『ネオ合気道』で検索してもらわないと動画が出てこないわけですから、結局元々の知名度が無いと再生数が伸びなくて広告収入が得られないと思うのですが…」

アンジー「主は言いました…。『ダイエット』とかキーワードに入れてれば痩せたい女子は多分食いつくでゲス!サムネが水着で男視聴者も釣ればおk!……と」

茶柱「女子視聴者が増える分は大歓迎ですが、何で転子が男死に媚びないといけないんですか!?」

アンジー「再生数増やして広告収入を得る為だから仕方ないねー」

156 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:41:33.24 qwVNe4jA0 1361/1655

アンジー「あとねー、水着は別に男の人に媚びる為だけのものじゃないよー」

茶柱「というと?」

アンジー「水着を着て転子の引き締まった肉体を見せることによって、ダイエットしたい女子が『ネオ合気道っていうのをやったら私もこんな体になれるんだ!』って思えるよね?」

茶柱「なるほど!よくあるダイエット広告でも水着や下着を着て体型を見せていますしね」

アンジー「それに、水着の方がネオ合気道のフォーム?型?をよく見せやすくて、視聴者もネオ合気道を真似しやすくなると思うんだー」

茶柱「おお、なるほど…。体操の映像とかでも体にピッタリした服装でよくやってますしね」

アンジー「それに有名ユーチューバーって男の人が多いよね?それって視聴者に女の人が多いからってことだと思うよー!(適当)だから転子の動画を見る人もきっと殆どが女の人だよ!」

茶柱「なるほど!言われてみればそうかもしれませんね!」

春川「茶柱チョロすぎない?」

赤松「まあ、本人が納得したならいいんじゃないかな…?」

茶柱「……あっ!そういえば転子、映像の編集なんてできません!どうしましょう!!」

アンジー「あーそれなら神さまがやってくれるってー。だから転子は心配しなくても大丈夫だよー」

157 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:43:53.48 qwVNe4jA0 1362/1655

茶柱「アンジーさん…!ありがとうございます!これでネオ合気道の知名度が上がり、ゆくゆくは道場を作れます!」

夢野「いや、立派な動画が作れたとしても広告収入が得られるほど再生数が上がるとは限らないのではないか?」

アンジー「最初は工作でもなんでもして無理矢理伸ばせば他の視聴者が再生数に釣られて再生してくれるよー。定期的に動画を上げ続けたら固定視聴者も増えるだろうしねー」

赤松「アンジーさんゲスい…!」

アンジー「全部神さまのアイデアだよー!にゃははー!」

茶柱「ところでアンジーさん、このようなアイデアを教えてくれたり映像の編集を買って出てくれたり…どうして転子とネオ合気道にそこまで良くしてくれるんですか?」

春川「あんた茶柱のことが好きなの?」

アンジー「ノンノン。…あ、普通に仲間としては仲は良いと思うぞー」

アンジー「ただねー、アンジーは何もタダで動画の編集をするなんて一言も言ってないよね?」

茶柱「ううっ、有料ですか…。仕方ありませんね…」

アンジー「あーでも場合によってはタダでやってあげちゃうかもねー」

茶柱「と言うと?」

158 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:48:24.09 qwVNe4jA0 1363/1655

アンジー「広告収入が出たら、広告収入の50%が欲しいなー。出なかったらボランティアでいいよー。つまり、転子からはお金は貰わないよー」

茶柱「えっ!広告収入が出たらでいいんですか!?」

アンジー「転子は仲間で友達だからねー。神った対応でしょー?」

茶柱「はい!ありがとうございます!」

春川「50%って夜長取りすぎじゃない?」

アンジー「技術料だよー!アンジーは一応プロだし、動画が伸びるとは限らないからこんなもんじゃないかなー?」

茶柱「転子は50%で大丈夫ですよ!そもそも転子はお金よりもネオ合気道のことを全世界の女子の皆さんに知っていただきたいというのが第一ですし」

アンジー「じゃあ今度一緒に電気屋さんに機材買いに行こうねー!アンジーがいいの選んであげるよー」

茶柱「アンジーさんも来てくださるなら心強いです!」

アンジー「とりあえず後で契約書作っとくからサインしてねー」

茶柱「はい!」

159 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:50:01.98 qwVNe4jA0 1364/1655

赤松「実質タダで手伝ってくれるなんてアンジーさん優しいね!」

アンジー「まあタダで済ます気はないよー。アンジーのデザイン力をフル活用して絶対に再生数稼ぐからねー」

夢野「再生数を気にしてそのうちタイトルの『ネオ合気道』とは名ばかりの別番組になりそうじゃな…。某法律番組のような…」

茶柱「転子はネオ合気道部分は絶対続けますからね!?」

夢野「いや、転子はそうかもしれんがアンジーはどうだか…」

アンジー「番外編ってことでネオ合気道以外の回を作ることもあるかもねー」

茶柱「番外編ということはメインはネオ合気道のままですね!なら転子は大丈夫です!」

アンジー「まあこの話はとりあえず終わりだよー。今は新しい家のことを決めるべきだって神さまも言ってるよー」

東条「今みんなが話している間に、このサイトに登録されてある分の物件のチェックはあらかた終わったわ」カチカチッ

赤松「早い!流石東条さん!」

160 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:52:55.12 qwVNe4jA0 1365/1655

東条「幾つかピックアップしておいたから、みんな一応目を通して見て頂戴。私は今からご飯の支度をするわ」スタスタ

入間「オレ様としちゃ、条件の当てはまる物件を探すより建てちまった方がはえーとは思うがな」

アンジー「でもでもーアンジーと美兎の作業場が今こんな状態だし、建てたら時間かかるから既にあるのを買っちゃった方がアンジーは良いと思うけどなー」

赤松「ところで春川さんはどんな個室が欲しいの?」

春川「私は普通の部屋でいいよ、特に置きたい大物とか無いし…」

東条「私も普通の個室で結構よ」包丁トントントントンッ

赤松「じゃあ設備的に入間さんの部屋が1番ネックかな?」

入間「オレ様は幾らでも出せるから問題ねーよ。あ、なんなら才囚学園のオレ様の研究教室がまだ残ってるならあれ中身まんま貰って作った部屋にぶち込むか!」

入間「東条、オメーまだスタッフと繋がりあんだろ?連絡して残ってるかと貰えるか後で訊いとけよ」

東条「わかったわ」鍋グツグツ

161 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 22:55:08.20 qwVNe4jA0 1366/1655

赤松「入間さん、他人に頼む時はちゃんとお願いしなきゃダメだよ!」

入間「本人が気にしてねーんだから別にいいだろ!」

赤松「そういう問題じゃないでしょ!ていうか誰相手でも入間さんって大体いつもあんな感じだよね」

入間「うっせーな!」

春川「殺されたいの?」

入間「急に何でなんだよ!!?」

春川「正論言ってる赤松に対してキレてたから。殺されたいの?」

入間「な、なんなんだよぉ…、許してよぉ…」

茶柱「春川さんがそういうこと言うとシャレにならないので、その辺にしてあげたらどうですかね?」

入間「おう、気が利くじゃねーかチャバネゴキブリ!」

茶柱「もう!入間さんはすぐ調子にのるんですから!男死みたいなことを言わないでくださいよ!」

夢野「入間のような男子もあまり見かけんがの…」

162 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:00:12.21 qwVNe4jA0 1367/1655

赤松「あーもう…、庇ってくれた茶柱さんにもそういうこと言っちゃうから余計ダメなんだよ!そんなんじゃいつまで経っても彼氏できないよ!?」

入間「はん!問題ねーよ!今最原の野郎がオレ様の為に例の高校生の女の好みとか色々調べてんだぜ?」

入間「オレ様が彼氏を手に入れるのも時間の問題だな!ひゃーっひゃっひゃっひゃ!」



ーーー


最原「じゃあ調べてきた結果を言うね」

入間「おう!つっても男子高校生なんざみんな巨乳好きだろーからオレ様は余裕で好みどストライクだろ全員」

最原「……まず、入間さんが彼氏第一候補にしたこの彼だけど…」写真見せ

入間「おう」

最原「好みは控えめな人だったから彼のことは諦めようね。片思いだけど好きな子も現在居るようだし…」

入間「んんんんん……」orz

163 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:05:12.80 qwVNe4jA0 1368/1655

入間「次!第二候補はどうだった!?」

最原「既に付き合ってる彼女が居たよ」

入間「……この際滑り止めの奴でもいい!あいつはどうだった!?」

最原「滑り止めの彼も彼女持ちだったよ」

入間「あああああこんな世の中あああああああ」

最原「……えっと、キミが略奪愛とかしたいっていうなら一応協力するけど…」

赤松「最原くん何言ってるの!?;」

最原「だって入間さんに彼氏が出来ない限り僕はこの人の彼氏作りに付き合い続けなきゃいけないし…。こんなことにいつまでもタダで付き合ってる僕の身にもなってよ」

春川「元々あんたが入間に嘘の告白したのが始まりじゃん。自業自得だよ」

最原「で、入間さん。どうする?」

164 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:10:52.16 qwVNe4jA0 1369/1655

入間「…………いや…、流石にそんな後味悪いことして付き合えねえわ…」

赤松「良かった!入間さん思ったよりいい人だった!」

入間「イカ松テメーオレ様を何だと思ってやがる!?」

最原「じゃあ高校生達のことは忘れて、次はこれに参加してみたらどうかな?」つチラシ数枚

入間「……街コン?」

最原「うん、その辺の人達ナンパするよりマシだと思うよ」

入間「これオレ様1人で参加すんのか?街コンなんざ参加したことねぇから心細いよぉ…。誰か一緒に参加しようよぉ……」

春川「私興味ないから」

赤松「うーん…、私も大丈夫かな」

最原「入間さん、困ったことがあったらメールくれたらすぐ返事返すから…」

入間「ずっと携帯弄ってるわけにもいかねーし……そうだ!最原も街コンに参加しやがれ!」

最原「入間さんあのさ…、男である僕と街コンでずっと一緒に居たら誰も声かけてこないと思うよ?それに男性料金高いし僕彼女作る予定もないのに嫌だよ、そんな無駄金使うの」

165 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:15:33.94 qwVNe4jA0 1370/1655

入間「じゃあ女として参加しやがれ!」

最原「えー…………あ、待って。いいよ」

赤松「最原くん!?」

最原「僕これ気になってたんだよね」つチラシ

春川「謎解きコンパ…?」

最原「うん!このコンパの為に色んな脱出ゲームが用意されてるらしくて、『協力して謎を解きながら親密になる』みたいなコンセプトらしいよ。男性料金だと高いから丁度いいなって。別にわざわざ女装しなくても女として登録すればいいだけだし」

入間「テメーこれオレ様をほったらかしにする気じゃねーよな!?」

最原「しないしない!友達同士ってことで一緒に参加したら同じグループになるだろうし、僕が謎解きしている間に入間さんは男の人と話してればいいよ!謎は全部僕に任せて!」

入間「やっぱほったらかしじゃねーか!!」

最原「必ず脱出してみせるよ!」

入間「会話のアドバイスとかオレ様をさり気なく褒めて男にアピールしたりとかそういう役割をしろよ!!」

最原「ほらここ見て!街コン用だからって適当じゃなくて、ちゃんと実績ある脱出ゲーム制作チームの考えた謎なんだよ!この女性料金で幾つも脱出ゲーム出来るのはすっごくお得なんだよ!!」

入間「ダメだこいつ…、脱出ゲームのことしか頭にねぇ…」

166 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:20:37.84 qwVNe4jA0 1371/1655

最原「大丈夫、ちゃんとコンパの方のことも考えてるよ。ほらこういうのって大体男女比同じにされるでしょ?僕が女枠を1つ潰すことであぶれた男性が入間さんに興味を持ってくれる確率が上がるよ!」

入間「た、確かにそうだな!…いやでも、オレ様のフォローはしっかりしろよ!?」

最原「謎が解き終わったらね!」

入間「謎が解き終わったら脱出完了でグループ解散になっちまうだろうが!多分!」

最原「そうしたらまた次のグループで次の謎に挑戦すればいいよ!」

入間「いやまあそうだけど、なるべく制限時間ギリギリまで会話のチャンスよこせよ!?」

最原「難しい謎があればあるいはそれが可能になるかもしれないね」

入間「赤松!コイツの代わりにオレ様と一緒に街コンに来い!そんでオレ様を褒めやがれ!!」

春川「駄目」

入間「なんでテメーが返事してんだよ!?」

167 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:27:09.43 qwVNe4jA0 1372/1655

ー街コン当日ー


入間「はぁ…、き、緊張してきたぜ…」バッチリメイク勝負服

最原「大丈夫、必ず全ての謎を解いて脱出してみせるよ!」普通に私服

入間「てか何で普通にすっぴんズボンノーヅラで女登録できたんだよ!?コンパなんだからもうちょっと格好なんとかしてこいよ!もし断られてたらどうするつもりだったんだよ!?」

最原「その時は普通に男性料金払って参加するつもりだったよ。脱出ゲームはしたいし…」

入間「やっぱコイツ脱出ゲームしか興味ねーな!?」

最原「6人1チームか…、多いね。部屋の広さがまだわかんないけど、室内での謎解きする時は邪魔になりそうだな…」

入間「とうとう参加者を邪魔者扱いしだしたぞコイツ…」

最原「まあいいや、とりあえずチーム合流しようか。僕達はあっちのテーブルに集合みたいだね」スタスタ

入間「いや、ちょっと待て!な、なんかアドバイスしてよぉ…」

最原「アドバイス……」

168 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:30:29.69 qwVNe4jA0 1373/1655

最原「そういう胸元ガバッと開けてミニスカートなのはなんか必死に見えるし、ヤリ目的の男しか集まらなそうだからどうかと思うよ」

入間「そういうアドバイスはもっと前に言えよ!!!!」

最原「あと入間さんただでさえ背が高いのにそんな高いヒールはいてたら、男の人からしたらあんまり良くないと思うよ。今ヒール込みで180くらいあるんじゃない…?」

入間「だからそういうアドバイスじゃなくて!今からでもどうにかなるやつ言えよ!!」

最原「じゃあ喋り方を変えたらどうかな。もっと柔らかく喋ったほうが印象いいよ」

入間「ふにゃふにゃ喋れってことかよ、このフニャチン」

最原「あと下ネタも今日は喋らない方がいいと思うし、僕のことは女友達扱いしてね。男ってバレたら料金誤魔化して参加したことがバレちゃうから」

入間「下ネタ封印したら、いよいよ喋ることが無くなっちまうんだけど…」

最原「一人称もたまに入間さんが使ってる『アタシ』の方がいいと思うよ。『オレ様』だと威圧的過ぎるから」

入間「喋りにくすぎる……」

最原「じゃあそろそろ行こうか。早く行ったら脱出する謎選びたい放題だよ」スタスタ

入間「再三言うがちょいちょいオr…アタシを褒めて男にアピール頼んだぞマジで…」スタスタ

170 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:36:02.67 qwVNe4jA0 1374/1655

最原(そもそもこういうコンパに参加する人達って、普段の生活で恋人が出来なかった人達なのに恋人欲しい人達だから、何かしら問題がある人が多いと思うんだけど……まあいいか…)

男1「じゃあ次女の子達の紹介いっちゃおっか!」

女1「えっと~、あたしは山田愛香って言います~!25歳OLです!愛香って気軽に呼んでくださいね~!」

男2「うぇーい!愛香ちゃんかわいいね!!」

女1「えへへ~///」

最原(こいつら本当に謎解きに興味あるのか…?コンパって名のつくものに手当たり次第参加してるんじゃないかな…。というかこういう人種の人達凄く苦手なんだけど…)

男1「じゃあ次、金髪の背の高いお姉さん!」

入間「はぅ!?あ、アタシ!?」ビクッ

入間「え、えっとぉ…、入間美兎って言います。えーっと……ハタチです。発明家やってます」モジモジソワソワ

最原(緊張しまくってるせいでいい感じに大人しく見えていいんじゃないかな…。発明家ってそのまま言うのはどうかと思うけど)

171 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:41:10.44 qwVNe4jA0 1375/1655

男2「へー、発明家!?あんまり綺麗だからモデルかと思いましたよ~」

入間「まあオレ様は美人すぎる天才発明家入間美兎様だからな!」フフン

男3「え?」

入間「え?」

最原「あっ、えっと、すみませんこの人さっき緊張を和らげる為にお酒飲んじゃったから酔っ払っちゃってるみたいで…!」

男1「緊張してんだ、かわいいね~」

入間「え、えへへ…つい飲んじゃった…(全然飲んでねーけど)」

男2「てか君ら友達?」

最原「あ、はい。えっと、大学の友達です。えっと…、理系の大学なんです。それでこの人発明家なんて言っちゃったんだと思います」

男3「なんか君オタクっぽいよね、格好とか喋り方とか」

最原「は?」

男1「いや、俺はオタクって別にいいと思いますよ~。何か好きなことがあるって良いことだと思います」

最原(僕がオタクということで話が進められている…。暗そうな奴って思われてるのか?)

172 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:45:23.83 qwVNe4jA0 1376/1655

最原(別に僕はこいつらにどう思われてようがどうでもいいけど…)

男1「てか君の名は?」

最原(名札付けてるんだけど見えてないのか?)

最原「最原です」

男2「下の名前は?」

最原「下……、……終…子です」

男2「終子ちゃんね!よろしく!」

最原(馴れ馴れしいなこの人…。てか早く謎解き行きたいんだけど。話切り出していいかな?)

最原「自己紹介も終わりましたし、そろそろ謎解きに移動しませんか?」

男1「そっすね。みんなどれ行く?」紙取り出し

女1「あんまり難しくなさそうなのが良いな~」

最原(何言ってるんだ…、謎は難しい方が解きごたえがあって良いに決まってるだろ)

男3「じゃあ難易度の☆が1番少ないこれ行きましょうか」

最原(えぇっ…、そんなの絶対手応えないやつじゃないか…。…まあ、さっさと解き終わって次の場所に移動すればいいかな…。というかやっぱりこの人達謎解きに興味なさそうだな…)

173 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:50:27.48 qwVNe4jA0 1377/1655

ー脱出ゲーム室内ー


最原(ちゃんとOPムービーがあった…。思ったよりしっかりしてるな…)

男2「よーし、じゃあ頑張るぞー!」

女1男1男2男3「「おー!」」

最原(なんだこのノリ…。てか入間さん大人しいな…)

最原「入間さん、大丈夫?」

入間「大丈夫っちゃ大丈夫だけど全然話せねぇ…オr…アタシレベルの脳味噌になると一般人と何話せばいいのか全くわかんねぇ…」

最原「なんか趣味の話とかすれば?僕は謎解きに取り掛かるから頑張ってね」

入間「やっぱ放置なのかよぉ……」

女1「えー、何すればいいのかわかんなーい」

男3「とりあえず目についた謎解こうよ!大丈夫、俺も一緒に考えるからさ!」

入間(なるほど、ああすりゃいいんだな)

174 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/21 23:56:41.01 qwVNe4jA0 1378/1655

入間「あ、アタシも謎わかんなーい!///」

男2「へー、理系でもこういうの駄目なもんなんですね」

入間「あぁん!?このオレ様を馬鹿にしてんのか!?」

最原「すみませんこの子酒癖が悪くて!!いつもはこうじゃないんですけど!」

男2「うーん…、飲み過ぎみたいだね…」引

入間(クソッ…!オレ様の印象が悪くなったみてぇだ…!)グサッ

最原(えーっと、とりあえず目についた謎は……)

問題【しちごさんをよめ】

最原(簡単だな…。もう解いちゃってもいいかな…)

男1「終子ちゃんどうー?あ、これ解くの?えー、ヒントも無しにこんなの難しいよね」

最原(いや簡単だろ。そのままだろこれ)

男1「よーし俺も頑張って考えるね!」

最原(放っておいて……って言いたいけど、これ一応コンパだしあんまり適当に扱うと「お前何しに来たんだ」ってなりそうだしな…。いや、僕は謎解きに来ただけなんだけども…)

175 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:01:04.68 BBZAubDi0 1379/1655

最原「……えっと、解けましたよ」

男1「えっ!凄いじゃん!答え何?」

最原「答えは『ん』ですよ」

男1「なんでそうなるの!?」

最原「……こういう横に並んだ文字を読む時って左から読みますよね?まず左からそれぞれの平仮名に1、2、3…って数字を振っていきます。それでこの問題文が『753を読め』なんで、7番目と5番目と3番目の文字を読みます。そうしたら『よんご』…『45』になります。だから次は4番目と5番目の文字を読むと『さん』になります。3番目の文字は『ご』ですね?5番目の文字は『ん』になります。これ以上は文字を拾えないのでこの問題の答えは『ん』になります」

男1「へー、すっげー!流石理系!」

最原(理系は関係ないな…)

男1「でも答えが『ん』だから何なの?」

最原「あそのこ壁に平仮名が書かれてますよね?多分あそこの『ん』の所を調べたら何かあるんだと思います」

男1「どれどれー?」壁調べ

男1「あっ、マジじゃん!ここ壁紙取れる!」ペリッ

176 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:06:22.63 BBZAubDi0 1380/1655

男1「おー!次の問題じゃんこれ!ねえねえみんな、終子ちゃんが1個謎解いたよ!」

男2「えーすっげえ!」

男3「おー、なるほど壁紙が…」

女1「流石オタクですね!」

入間「…最原凄いじゃーん(棒)」

入間(おい、オレ様より目立つなよ…)

最原(まさか謎1つ解く度にこんなこと言われるわけじゃないよね?面倒くさいな…。女性陣からの視線も無駄に痛いし…)

最原(…もう次回からこんな街コンには出たくないな…)パズル謎解きガチャガチャ

男1「次何解いてんのー?」

最原「えっと、見ての通りパズルを…」ガチャガチャ

最原「……あの、私と話してても楽しくないと思うんで他の方と話したらどうですかね?私の友達の入間さん、酔ってなかったら良い子なんでもっと話してみてください」ガチャガチャ

男1「いやなんか謎解きに興味出てきたし、君サクサク解いてるから見てて面白いからもうちょっと見学してるわ。邪魔はしないんでお構いなくー」

最原(えぇっ……、まあ邪魔されないなら良いけど…、いや入間さん的には良くない…)パズル解けた

177 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:11:16.23 BBZAubDi0 1381/1655

入間(仕方ねぇ…、オレ様も本気出していっちょ謎解いて目立ってやるか!)

入間「えーっと……」

問題【土÷水=?】を下げろ

入間「…………いや、割れねえだろ」

男3「これどういうことなんだろうね?」

入間(お!ぶりっ子に構ってた奴がこっち来た!)チラッ

入間(なるほど、ぶりっ子と男2がいい感じなんだな。まあこの際この男でもいいや。このオレ様がキープしてやるからありがたく思えよ!)

男3「割り算だけど、どういう意味なんだろう…。カクテルみたいに土を水で割るってことかな…?」

入間「いやそれ泥水が爆誕するだけだろ。どうすんだよそれ。答えどうなんだよ」

男3「……うーん、俺達じゃわかんないね。ちょっと君の友達のあの子に訊いてみるね!」スタスタ

入間(嘘だろ!?もっとオレ様と一緒に謎考えろよ!!)

入間(い、いや、訊きに行っただけですぐ戻ってくるよな…?)

178 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:16:10.46 BBZAubDi0 1382/1655

入間(戻ってこねぇし!!答え聞いてそのままなんか次の謎解きっぽいのに1人で挑んでるし!!)

入間「え、えっと、どうだった?」近寄り

男3「ああうん、答え訊けたから次の謎解いてるところだよ」

入間「どんな謎?」胸押し付け

男3「ぅおっ……これさっきの問題解いて出てきた封筒の中身なんだけど、見ての通りただの色の付いた紙で、裏表他に何も書いてねーし光に透かしても何も書いてねーんだよな」

入間(やっぱ男なんざみんなおっぱい星人だな!なんだ、最初から全員に当ててやればよかったぜ。次の回でも活かすかこれ)

最原「数字が出てきましたね」

男1「あ!これひょっとしてあそこにある金庫の暗証番号じゃないですかね!?」

最原「今のところ他に数字が使えそうな所は見当たりませんし、試してみましょうか」スタスタ

男1「先生、俺入力したいです!」

最原「どうぞ」

男1「うおおお!開いた!すげえ!やべえ、謎解き超楽しい!」

入間(めっちゃ普通に謎解きしてんなあいつら…。最原はともかくあの野郎は何してんだよ、これ一応コンパだぞ…。この回は捨てたのか?)

179 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:21:04.86 BBZAubDi0 1383/1655

ーレストランでアフターー


入間「聞いて驚け最原!オレ様は、なんと!今日3人もライン交換してやったぜ!!」

最原「良かったね。てか誰かからか食事誘われてたみたいだから、そのまま行けばよかったのに。僕別に1人で帰るし」モグモグ

入間「ばっかお前!会ってその日のうちにいきなり食事とか…、もうそれそのままお持ち帰りコースなっちまうだろ!?」

最原「いや、食事だけにすればいいじゃないか…」

入間「男と女が2人きりで食事なんざ、もうヤってもOKっていう無言のアレだろ!?」

最原「……そんな話聞いたことがないし、今僕とキミで2人で食事してるけど僕もそんなつもりはないんだけど…」

入間「テメーがオレ様をフリやがった時点で、テメーはもうオレ様のナカじゃ男扱いしてねーから安心しろ!オレ様をフる人間が男なわけねえからな!」

最原「ちょっと意味がよくわからないな…。まあ入間さんにアピールされても困るから別にいいけど…」

ピロリン♪

入間「なんだ?テメーのお兄ちゃんから『早く帰ってこい』って通知か?」

最原「いや、天海くんそんなに過保護じゃないよ。…今日ライン交換した人だね」

入間「何でテメーまで交換してんだよ!?」

最原「別に、友達になっただけだよ。謎解きにハマったから今度一緒に謎解きやりたいって言われて」ポチポチ

180 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:25:53.11 BBZAubDi0 1384/1655

入間「…それデートに誘われてんじゃね?」

最原「そういうのじゃないと思うよ。それにこういう普通のコンパに参加するような人なんだからノンケでしょ」

入間「テメー男だってちゃんと言ったのか?」

最原「あ、言ってないや。まあ次会った時言うよ。というかただの謎解き友達なんだし問題ないよ」

入間「今言ってやれよラインで」

最原「大したことじゃないけど騙しちゃったんだから、ちゃんと面と向かって言った方がいいと思うし…」

ピロリン♪

入間「うおあ!?今日交換した人からライン来た!おい最原!これなんて返事すんのが正解なんだ!?」画面見せ

最原「自分で考えなよ…って言いたいところだけど、入間さんが変なこと書いて逃げられても困るし無難な返事しとくね…」

最原「…………」他のチャット画面チェック

最原「……やっぱりというか、チャットでも基本言葉遣いが酷いね…」

入間「あっ、おい!勝手にオレ様の他のライン見んじゃねーよ!!」

181 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:30:36.81 BBZAubDi0 1385/1655

最原「他のチャットを参考に入間さんが今後どんな返事をしてしまう可能性があるのか知っとこうと思って見ただけだけど…、やっぱり酷いね…」

入間「テメーだってどうせひでえチャットしてんだろ!?テメーのライン画面見せてみろよ!」

最原「プライバシーだからそういうのはちょっと…」

入間「断りもなくオレ様の他のライン見やがった癖に何言ってやがる!オレ様だけ見られてんのフェアじゃねーだろ!?」

最原「……それじゃあ、この天海くんとの個別チャットのログならいいよ。どれもこんな感じで話してるよ」つスマホ

入間「どれどれ……」指スイッスイッ

入間「…ほんと普段通りだな。普段通りひでぇ」

最原「満足したなら、ほら返して」

入間「いやもうちょい遡るわ……………うわぁ」百田の個チャチェック

最原「何だよその反応。何見たの?」覗き込み

最原「おい何勝手に見てるんだよ!」スマホ取り上げ

182 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:36:10.61 BBZAubDi0 1386/1655

入間「キャベツ頭との事務的なやり取りの後にこっち見ると、悪い意味でギャップすげぇな」

最原「僕が誰とどんなやり取りしてようが僕の勝手だろ!さっきの人の返事適当に返すぞ!?」

入間「あぁん!?そんなことしていいのかよ!?オレ様に彼氏が出来なかったらテメーも困るだろうが!オレ様に彼氏が出来るまで付き合わねーといけねーからな!」

店員「あのぉ…、他のお客様のご迷惑になりますのでお静かにお願いします」

最原「すみません、よく言って聞かせます」

入間「テメーも騒いでただろーが!」

最原「入間さん、公共の場でそんなに怒鳴り散らしてたらダメだよ」ポチポチ

入間「な、何でアタシだけが悪いみたいになってるのぉ…」

最原「はい、無難に返事しといたよ」つスマホ

入間「うん…」受け取り

ピロリン♪

入間「はうぅ!?さ、最原〜!」つスマホ

最原「いや、一々僕を通すの?ちょっと自分で文章考えてみなよ、送る前に変じゃないか僕が見てあげるから」

入間「う、うん…」ポチポチ

183 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:40:29.31 BBZAubDi0 1387/1655

入間「……出来た。これでどうだ?オレ様的には完璧な文章なんだが」つスマホ

最原「……一人称に気を使ってるのは良いけど、えっと、この絵文字何なの?」

入間「絵文字付けてたほうが可愛いだろ?この文章の後にこのスタンプも送ろうと思ってるんだけどよ」

最原「何なのこのスタンプ…どこで見つけてきたんだよこんなの…」

入間「適当にスタンプ漁ってたら見つけた。オレ様のセンスが光るだろ!?」

最原「悪いこと言わないから、うさまるとかその辺の無難なスタンプとかにしときなよ」

入間「うさまるってなんか食指が動かねーんだよなぁ…」

最原「じゃあえーっと…、入間さんって子供向けキャラクターとかが好きなんだよね?なんかそれ系……あ、キティちゃんとかはどう?女の子らしさもアピール出来ていいと思うんだけど」

入間「オレ様も昔はキティちゃん大好きだったんだけどよ、キティちゃん見てると何故かたまに最原を思い出してイラつくようになっちまってから避けてんだよ」

最原「え、何で僕を思い出すの?」

入間「知らねーよ!何故かなんとなく思い出しちまうんだよ!刷り込みレベルの何かがあるのかもしれねーな…」

最原「いや何も接点無いよ…」

184 : ◆k6xhNpU36A - 2018/02/22 00:45:25.86 BBZAubDi0 1388/1655

最原「って、既読無視みたいになっちゃってるから早く返事した方がいいんじゃないかな」

入間「うおお!?どうすんだよ結局!」

最原「とりあえずその絵文字消して、スタンプ無しで送ったら良いんじゃないかな?」

入間「何で絵文字駄目なんだよ…。とりあえず言われた通りにして送信したけどよ」

最原「入間さんの絵文字の使い方がなんか、必死なおじさんっぽかったから…」

入間「必死なおっさんってなんだよ!?オレ様は年齢はわかんねーがまだまだピチピチのコギャルのハズだぞ!?」

最原「入間さんってたまにおじさんみたいなセクハラ発言してくるし、なんか色々おじさんっぽい所があるんだろうね」

入間「マジかよ…。…それもこれもオレ様をこんな風に設定したチーダンのせいだな!許さねえぞ白銀め!!」

最原「…元々の人格はあのライトじゃ変えられないみたいなことを言ってた気がするけど、うん、まあいいか…」

最原「ところで僕もういつでも会計いいけど」

入間「オレ様はまだ全然食ってねーよ!食わへほほ!」モグモグモグモグ

最原「……いずれ食事とかもするかもしれないし、食べ方ももうちょっと綺麗にした方がいいかもしれないね」

入間「いふぁはいほいへふはへはふぁは!」モゴモゴモグモグ

最原「…時間がある時にでも東条さんに綺麗な食べ方とか教わったらどうかな?今は絶望的に食べ方が汚いよ」

入間「ふぁっ!?」ガーン

190 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 21:55:38.53 U67naXr30 1389/1655

ーーー

ー男子宅ー


天海「朝ご飯出来たっすけど、真宮寺君とゴン太君とキーボ君しか居ないっすね…」

ゴン太「紳士は遅刻するわけにはいかないからちゃんと早めに起きてご飯を食べるんだ!」

天海「ゴン太君は今日大学1限からっすもんね」

真宮寺「…別に君は食べないのだから朝食会に参加しなくてもいいんだヨ?」チラッ

キーボ「別にボクが居たっていいじゃないですか!それにボクは学園に居た時から食事会には顔を出して居ましたよ!」

天海「うーん…、でもここは才囚学園の食堂とは違って広くはないっすからね…」

キーボ「天海クンまでボクを除け者にする気ですか!?」

天海「いや、別に除け者にする気はないっすけど…」

百田「戻ったぜー」ガチャッ

天海「百田君星君、おかえりなさい。丁度朝ご飯が出来たっすよ」

「美味そうだな」

天海「手を洗ったら食べていいっすよ」

191 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 21:56:46.49 U67naXr30 1390/1655

「なんならシャワーを浴びたいくらいだな。まだ涼しい時期だと思ってたが、走ると流石に汗をかくぜ」

百田「だな。せめて汗拭いて着替えてから飯にすっか」

天海「ついでに小吉君と終一君起こしてきてくれないっすかね?」

百田「あいつらまだ寝てんのかよ。しゃーねーなー…」スタスタ



ー寝室ー


百田「おーい終一起き……あ?いねーな…」布団ボフボフ

「王馬は居るようだな」汗フキフキ

百田「おい王馬起きろ朝だぞ」布団ボフボフ

王馬「……オレ実は1時間くらい前から起きてたよー…」スヤァ

百田「嘘だろうと本当だろうと、起き上がらねーと起きてるって言わねーだろ。ほら目開けろ、二度寝する気か?」

王馬「もー、何もない日くらい好きな時間に起きさせてよー」

百田「テメーはほぼ予定のない毎日なんだから、そんなことしてっとすぐ生活のリズム崩れちまうぞ」

王馬「百田ちゃんまでママみたいなこと言わないでくれない?ママ3号かよ」ムクリ

百田「1号と2号は誰なんだよ…」

王馬「東条ちゃんと蘭兄ちゃん」

192 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 21:57:48.36 U67naXr30 1391/1655

王馬「てか百田ちゃん汗臭いんだけど」

百田「星とランニングしてきたからな。着替えるついでに起こしに来たんだよ」

「先行ってるぞ」着替え終わった

百田「おう。…オレも着替えるか」脱ぎ

王馬「うわー、朝から百田ちゃんのストリップ姿を見ることになるなんて…」

百田「汗かいてんだから着替えねーといけねーだろ!文句あるならさっさと飯食いに行けってんだ」汗フキフキ

百田「…あ、そうだ。終一どこ行ったか知らねーか?」

王馬「あのぐっすり探偵がもう起きてどっか行ってるの?うそー、…まだ朝8時なのに」スマホ時計チェック

百田「でもあいつのベッドに居ねーんだよ」

王馬「オレの上のベッドは見た?」

百田「テメーの二段ベッドの上はオレのベッドだろ、居るわけ……終一めっちゃ普通に寝てんじゃねーか」ベッドハシゴ登り

王馬「半分冗談だったんだけど居たんだ」

193 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 21:58:37.04 U67naXr30 1392/1655

百田「おい終一、起きろ」布団ボフボフ

最原「…うーん……今三度寝したら夢の続き見れそうだからもうちょっと…」スヤァ

百田「何の夢見てんだよ?」

最原「……フクロウカフェで…お寿司……」

王馬「カフェとは」

最原「…ダメ……そんなもの…猫にあげたらダメだよ解斗くん…」

百田「猫カフェじゃねーか!?」

真宮寺「寝言に話しかけてはいけないという話を知っているかい?」ガチャッ

王馬「オレまだ起きて間もないのに暑苦しい半裸の百田ちゃんに引き続き真宮寺ちゃんの民俗学カットインを見ることになるなんて…、朝から濃くて胃もたれしそうでワクワクしてきたよ!」

真宮寺「寝言に話しかけるとその人は死んでしまうだとか、寝ている人の寿命が縮んでしまうとかいうものだヨ。有名だから聞いたことがあるかもしれないネ」

百田「そ、そんなことくらいで死ぬわけねーだろ!?」

真宮寺「そうだネ、勿論本当に死んでしまうことはないヨ。眠っている人と会話して起こる弊害は精々、寝ている人間のレム睡眠の邪魔になってしまうということくらいだヨ」

194 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 21:59:50.85 U67naXr30 1393/1655

真宮寺「そもそも神話や民話において、眠っている時その人は黄泉の世界に行っている為、その最中に何かをするとこちらの世界に戻ってこれなくなるという言い伝えが多いんだヨ」

真宮寺「そういう言い伝えが多いから今でも『寝言に返事をするな』と言われているのかもしれないネ…」

王馬「……終わり?今日は民俗学語りショートバージョンだね」

真宮寺「僕の語りは王馬君に不評な様だからネ」フゥ…

王馬「題材によっては興味あるよ。本当だよー」

真宮寺「ところで、君達が来るのが遅いから声かけに来たんだヨ。早く来て食事をしないと食器を各自で片付けることになってしまうヨ?声はかけたからネ」ドアバタン

百田「おら終一さっさと起きろ!」ユサユサ

最原「…うーん…」モゾモゾ

百田「早く起きねーと真宮寺に起こさせるぞ」

最原「起きたからやめて…」ムクリ

百田「本当苦手なんだな…」

最原「あれとは一生馴れあえない気がする…」

195 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:01:00.80 U67naXr30 1394/1655

百田「ところで何でオレの布団で寝てんだ?」

最原「……ああ。えっと、多分寝相で。僕寝相が悪いからここまで来ちゃったんだね多分。ほら僕隣のベッドだし…」

王馬「終一ちゃん二段ベッドの上を寝相だけで行き来するなんて器用だねー!ベッドには柵とかあるのに!」

最原「じゃあ1回起き上がって寝ぼけて入る布団間違えちゃったのかな…」

百田「ったく、どんくせぇやつだなー」

王馬「えぇっ…」

最原「ところで解斗くんはどうして上脱いでるの?」

百田「星と朝のランニングに行ってきたところだからな」

最原「…へー、珍しいね。いつも運動はジム行ってる時だけなのに」

百田「今日は出かける用事があるからジムには行けねーからな。その代わりだランニングは」

最原「どこ行くの?」

百田「都会の方にちょっとな」

最原「買い物?僕も行くよ。荷物くらい持つし…」

百田「いや、大した用事じゃねーしわざわざ来なくてもいいぜ」

196 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:02:51.22 U67naXr30 1395/1655

最原「でも最近全く助手っぽいこと出来てないから、何かお手伝い出来たらしたいんだけど…」

百田「なんかあったら声かけるから心配すんな!そんなことよりオレの手伝いしたいなんて言うくらいなら、その前にさっさと起きた方が良いと思うぜ?」

最原「うぐ…、手をわずらわせちゃってごめんね…。朝はどうしても弱いのと、布団が温かいのと良い夢見てたからつい……」

百田「そんなに良かったのか、猫カフェ」

最原「え?猫カフェ?いや…」

百田「今度行くか?」

最原「行く!!」

百田「じゃあ近いうちにみんなに声かけて、行きてー奴らのスケジュールすり合わせて行くとすっか!」

最原「えっ、あっ…うん」

百田「いやー、終一がそんなに猫好きだったとは思わなかったぜ」

最原「うーん……うん」

百田「まあその話は置いといて、とりあえず飯にしようぜ!オレ先に行ってるからな!」シャツ着る

最原「うん…」

197 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:03:50.62 U67naXr30 1396/1655

ーーー


天海「おはようございます、終一君小吉君。今日もお寝坊さんっすね」

王馬「まあ寝る子は育つって言うしね」

最原「高校生ならもう成長しきってるんじゃないかな…」

王馬「オレ実はまだ身長じわ伸びしてるんだよー?嘘じゃないよ」

キーボ「えっ?むしろ縮んでますよね?」

王馬「えぇっ!?」

キーボ「才囚学園に居た当初のキミのデータと照合してみますと、今のキミはその当時のキミより若干目線が低いですよ」

最原(目線の高さで判断とか、ロボットなのにリアルタイムで相手のスペックとか解らないんだな…)

最原「というか、その若さでもう縮んでるんだ…」

王馬「そんなわけ…あっ!キー坊それ靴の分考慮してるの!?才囚学園に居た時はオレ殆ど土足生活だったけど今靴履いてないよ!」

キーボ「あっ、言われてみれば確かにそうですね。靴のことを考えていませんでした」

王馬「ビビらせんなよ!ほっっんとポンコツロボだな!!これだから朝のゴミ出しロボットは!」

キーボ「スイマセーン…。って、ゴミ出しに行ってることの何が悪いんですか!?むしろ褒めてくださいよ!」

198 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:07:15.94 U67naXr30 1397/1655

天海「えっと、ゴン太くんはもうご飯食べて学校行っちゃったっすよ。俺達も早く朝食食べるっすよ」

王馬「はーい、いただきまーす」

最原「いただきます…」

最原(……あ、どうしよう!マーガリン使いたいのに端の席に座ってる真宮寺くんの側にある…。取ってもらうのもなんだしな…)

最原(自分で取りに行こうにも僕の席は彼から1番遠い位置だし、ただでさえこの人数で食事するのに狭い空間なのに邪魔な位置にキーボくんが居るし…。というか何で食事の必要のないキーボくんが毎度食卓の周りに突っ立ってるんだ??)

最原(真宮寺くんの次にマーガリンに近い位置に居るのは王馬くんか…。…王馬くんかぁ……)

最原「……ねえ王馬くん、マーガリン取ってもらえるかな?」

王馬「なんで?」モグモグ

最原「いや、何でって…。使いたいからに決まってるだろ」

王馬「じゃあオレにジャンケンで勝てたら取ってあげるよ!」

最原「えっ、なんで…」

王馬「ただで取るのなんかつまんないし。じゃあいくよ?じゃーんけーんぽん!」グー

最原「えっあっ」チョキ

199 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:08:53.05 U67naXr30 1398/1655

王馬「はいオレの勝ち!諦めて自分で取ってね!」

最原「ぐぬぬ…」

天海「…真宮寺君、マーガリン取ってもらってもいいっすか?」

真宮寺「別に構わないヨ」つマーガリン

王馬「あっ」

天海「ありがとうございます。…はい、終一君」つマーガリン

最原「あ、ありがとう天海くん…」

天海「出来れば真宮寺君にもお礼をどうぞ」

最原「………………ありがとう…」

天海「はい、よく出来ました」頭ヨシヨシ

最原「子供扱いやめてってば」手バシッ

天海「痛っ」

百田「子供扱い止めてほしいのなら、終一ももう少し大人になったらいいと思うぜ」

最原「いつも言ってるけど、僕を殺そうとしてきた人に優しくは出来ないってば」

天海「そうは言っても、同居している以上そろそろ和解した方がお互いのためだと思うっすよ」

200 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:11:09.60 U67naXr30 1399/1655

最原「無理だってば。ご馳走様」ガタッ

天海「えっ!全然食べてないっすよね?」

最原「あとで食べるよ。キーボくん通れないから、そこどいて」

キーボ「あっはい」

天海「ベッドにコーヒー持って行っちゃダメっすよ?」

最原「こぼさないから大丈夫だよ」スタスタガチャッパタン

百田「しょうがねーやつだなぁ…。そういや終一は真宮寺のこと嫌ってやがるが、真宮寺は終一のことどう思ってんだ?」

真宮寺「ンー…、彼は結構感情の振れ幅が激しいから観察しがいがあるヨ。面白い人だよネ」

天海「あ、そういう感じなんすね」

百田「終一の態度が気に障るだとか、テメーが昔終一を殺しかけた事件を気に病んでるとかなんかそういう感じの回答が来ると思ってたけどなんか、思ってたのとだいぶちげー回答で逆にびびるぜ」

真宮寺「過去のことをいつまでも気にしててもしょうがないからネ…」

百田「ちなみにあの時オレがテメーをボコったことはどう思ってんだ?」

真宮寺「勿論気にしてないヨ。君達から見たら君の行動は正しかったしネ。僕としても勘違いしたまま彼を殺さずに済んだし良かったと思っているヨ」

201 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:13:06.77 U67naXr30 1400/1655

王馬「見た目と違って意外とサバサバしてるんだね真宮寺ちゃんは」

天海「こら、失礼っすよ」

真宮寺「まァ僕って人を殺しそうな外見しているし、粘着質な根暗だと思われても仕方ないと思っているヨ」

天海「いや別に誰もそこまでは…」

王馬「さっすが趣味人間観察だね!他人からどう思われてるとかわかるんだ!キー坊ももうちょっと他人の考えが解るようになった方がいいんじゃない?」

キーボ「どういう意味ですか」

百田「ふー、ごちそーさん。オレ今から出かけてくるわ」食器運び

天海「晩御飯はどうします?」

百田「わかんねぇ…って言われても困るよな。じゃあ用意しなくていいぜ。必要があったら自分で買ってか食べて帰るからよ」

天海「了解っす、いってらっしゃい」

百田「おう、行ってくるぜ」ガチャッバタンッ

202 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:14:37.52 U67naXr30 1401/1655

最原「僕も出かけてくるね」寝室ガチャッ

天海「えっ!朝ご飯は?」

最原「今日中に食べとくよ」流し台にコップ置く

天海「ええっ…ちゃんと食べないとバテちゃうっすよ?」

最原「コーヒー飲んだから大丈夫だよ。行ってきます」ガチャッバタン

天海「晩御飯は……あ、ラインで返事が来たっすね…」ピロリン♪

王馬「ねえキー坊、今日なんか予定ある?」

キーボ「いえ、今のところこれといった予定はありませんよ」

王馬「じゃあオレと出かけよ!キー坊先に終一ちゃんにバレないようにつけててね!オレは人間だから今から出かける準備が色々ちょっとあるからさ」モグモグゴクゴク

キーボ「はい???」

王馬「早く行ってよ!見失っちゃうじゃん!」食器運び

キーボ「理解不能です…」ドアガチャッ

天海「でも行くんすね。付き合い良いっすね」

203 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:17:19.86 U67naXr30 1402/1655

王馬「よーし、モノタロウもおいで!お出かけだよ!」リュックに突っ込んで顔だけ出させる

モノタロウ「わーい!」

王馬「じゃあ行ってきまーす!夜ご飯いらなーい!」ガチャッバタンッ

天海「はいはい、いってらっしゃい」

「やれやれ、朝から騒がしい連中だったな…」

真宮寺「そうだネ」



ーーー


王馬「えー、どこー?…あ、いたいた」スマホ切

王馬「どう?つけてることバレてないよね?」

キーボ「多分…。…ところで何でボク達は最原クンの後をつけているんですか?」

王馬「探偵の後をつけるのってわくわくドキドキしない?」

キーボ「……えっ、それだけの理由ですか?」

王馬「うん。…え?わくわくしないの?マジで?…はー、これだからロボットは…」

キーボ「ロボットが云々関係なく、他人をつけて楽しい人ってあまり居ないと思うのですが…」

204 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:19:03.08 U67naXr30 1403/1655

王馬「オレだって一般人つけても何も楽しくないよ。でも探偵ってストーカーのプロじゃん」

キーボ「いや、ストーカーのプロって…」

王馬「プロを出し抜けたらなんか嬉しいじゃん!」

キーボ「…はぁ…、やはり理解不能ですね…。何故ボクはこんな王馬クンの遊びに付き合わされているのでしょうか…」

王馬「キー坊って折角学園から出てきたのに目立つからってあんま外出歩かないじゃん。外出なきゃ勿体無いでしょ」

キーボ「えっ!王馬クン、まさかボクを気遣って外に連れ出してくれたんですか!?」

王馬「いや、普通にキー坊でも使わないとターゲット見失う可能性があったからだよね」

キーボ「ですよね…。キミがそんな気遣いするわけがありません…」

キーボ「ところで最原クンは何をしているのでしょうか?」

王馬「さあ?百田ちゃんでもストーキングしてるんじゃないの?ここからじゃ百田ちゃんなんて見えないけど」

キーボ「仮にそうだとすると、今ボク達は身内同士でダブルストーカー中ということでしょうか…。何してるんでしょうねこれ……」

王馬「あのね、キー坊。人間の大人は全力で遊んでいる時に急に冷静になっちゃいけない生き物なんだよ。冷静になっちゃったら遊びの熱が冷めちゃって楽しくなくなっちゃうからね」

キーボ「はあ…」

205 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:21:27.47 U67naXr30 1404/1655

ピロリン♪

王馬「あれ、ライン…蘭兄ちゃんかな?」スマホ触り



最原『何してるの?』



王馬「おぉっ……、びっくりした。ドキッとした…」

キーボ「動悸ですか。王馬クンは若く見えてもう更年期なんですね」

王馬「キー坊さっきから ちょこちょこオレのことを年寄り扱いしだしてるの何なの?オレこんなにまだピッチピチの若者でしかも可愛いじゃん。バカなの?バグなの?」

キーボ「更年期の症状でないのなら恋ですね」

王馬「そうそう!オレ実は終一ちゃんのこと首を絞めてでも振り返らせたいくらい大好きなんだよね!」

王馬「……なわけあるかよ!思わずノリツッコミしちゃったじゃん、何させてくれてんの!?」

モノタロウ「王馬クンのツッコミがあればお笑い界のペンテツ取れそうだねー」

王馬「勿論狙うは優勝だよ!そのために大阪からはるばる上京してきたんだからね!…って、別にお笑いのトップなんて目指してないってば!!」

キーボ「ラインの返事をしなくてもいいんですか?既読無視になってますよ」

王馬「ああ、そうだった。…って、元はと言えばキー坊が変なこと言うからじゃん!」

206 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:23:50.25 U67naXr30 1405/1655

ピロリン♪

最原『何やってるの?』



王馬「あ、また来た。ホラー映画にありがちなワンシーンみたいになってるよこれ」

キーボ「つけていることがバレたんですかね?」

王馬「それならそれで『今つけてるでしょ?』とか訊けばいいのにね。回りくどいなぁ…」ポチポチ

王馬「多少騒いじゃったけど、この距離で声聞こえるわけないし…」ポチポチ



王馬『キー坊と漫才してるよ』

最原『近所迷惑だからそんな所でしない方がいいと思うよ』ピロリン♪



キーボ「正論ですね」

王馬「これ書き方がなんかヤだ」ポチポチ



王馬『終一ちゃんは今何してるの?』

最原『キミは知ってるよね?今外を歩いてるよ』ピロリン♪



王馬「…うーん…、やり取りめんどくさくなったしバレてるっぽいからもう突撃しよっか!」タッタッタッ

キーボ「えっ!?ま、待ってくださいよ!」タッタッタッ

207 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:25:37.16 U67naXr30 1406/1655

王馬「やっほー!来ちゃった♪」

最原「…何でこっちに来たの…?」

王馬「つけてることもうバレてるっぽかったし、不毛なやり取りだなと思って」

最原「ああ、あれでつけてたつもりだったんだ。本当に何してるのかわからなかったんだよ」

王馬「言い方にいちいちトゲがあるなー…」

キーボ「それで、最原クンは何をしているんですか?」

最原「別に、散歩だよ」

王馬「いや、百田ちゃんのストーキングでしょ」

最原「言い方は悪いけどまあ、そうだね。というか解ってるならいちいち訊かないでほしいな」

王馬「えっ!マジで!?」

最原「…カマかけたのか…」

王馬「墓穴掘ったねー。いつもこういうのしてるの?」

最原「いつもこんなことするわけないだろ。今日は…解斗くんがどこに何しに行くのか言い濁してたから気になって…」

208 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:27:32.26 U67naXr30 1407/1655

王馬「そんなに気になるなら流されないでちゃんと訊けばよかったのに」

最原「だって…、あんまりしつこかったら嫌われるかもしれないじゃないか…。自分で調べられることなら他人に訊かずに自分で調べるべきでしょ?」

王馬「ノーコメントで」

最原「とにかく、キミ達は邪魔だからもう帰るかそのままどこか遊びに行ってくれないかな?バレたらどうするんだよ」

キーボ「そうですね。王馬クン、キミも満足したでしょう?帰りましょうか」

王馬「ん?そんなことオレに言っていいの?オレは今すぐにでも百田ちゃんのラインに終一ちゃんがストーキングしてるってことを伝えてもいいんだよ?」

キーボ「あ、帰らないんですね」

最原「解斗くんがキミみたいな虚言癖言う突飛なことを信じるなんて考えにくいよ」

王馬「そう。じゃあ送ってみるねー」ポチポチ

最原「やめろ」スマホ没収

王馬「あっ!返してよオレのスマホ!!」

最原「解斗くんはキミの言うことは信じない…。そうは思うけど、可能性は潰しておくにこしたことはないからね」高い位置に上げる

王馬「か・え・せ!」

209 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:29:36.37 U67naXr30 1408/1655

最原「静かにしてくれないかな?僕もあんまり手荒な真似はしたくないんだけど…」

王馬「はぁ!?悪の総統なオレより悪役っぽいこと言わないでよ!ずるい!」

最原「ずるいって…。もう、大人しくしてよ…」

王馬「同行させてくれたら騒がないしチクらないよ。ホントだよ!」

最原「え?着いてきても楽しくないと思うけど…。というかバレやすくなったら困るし…」

王馬「しょうがないなー。じゃあ今からダッシュで百田ちゃんの所に言ってチクってくるかー。スマホ取られちゃったし」

最原「…同行してもいいよ。でも本当に騒がないでよ?」

王馬「やったー!」

キーボ「それじゃあボクはそろそろ帰りますね」

王馬「なんで?探偵自ら俺らに追跡の極意を伝授してくれるんだよ?レクチャー受けなきゃ損じゃん」

キーボ「確かにそれはちょっと興味がそそられますね。では探偵の極意、ボクも学習させていただきますね!」

最原「…レクチャーするなんて言った覚えはないんだけど……」

210 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:31:54.37 U67naXr30 1409/1655

ー駅ー


キーボ「駅に来たということは、都会の方に行くと言うのは本当のようですね」

王馬「でも乗り場に行かずに表の方でずっと立ってるし、誰か待ってるっぽいね。スマホ弄ってるし」

最原「誰待ってるんだろう…。外の世界に知り合いが出来たのかな?それとも女子の誰かと?」

王馬「女子とだったらやっぱり、デートだったりするのかな?」

最原「…デート……。誰かと付き合ってるなんて話一度も聞いたことないよ。恋人が出来たら普通言うでしょ?」

王馬「そうとも限らなくない?」

最原「でも僕彼の助手だよ?知らされなきゃおかしいよ」

王馬「いや、助手にそんなこと聞く権限なくない?リアル家族でもそんなこと聞く権限無いってのに」

キーボ「まあ、まだデートと決まったわけじゃないですし…」

モノタロウ「あ、誰か百田クンの方に近づいてるね」

王馬「あっれれー?あれって…」

211 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:36:03.66 U67naXr30 1410/1655

赤松「ごめんね百田くん、遅くなっちゃって!」タッタッタッ

百田「ちょっと遅れるって連絡はもらってたしそれは別にいいんだけどよ、何かあったのか?」

赤松「それがね、朝ご飯のお皿を片付けようと思ったら割っちゃって、それを片付けてて…」

百田「相変わらずどんくせえ奴だな。ケガとかしてねーか?」

赤松「うん、それは大丈夫だよ!」

百田「じゃあさっさと行くか。入る時間ギリギリなりそうだな…」

赤松「う、うん!急がないとね!」



王馬「これは…デートかな?」

最原「いやいやいや…、そんなまさか。だって赤松さんなんて言っちゃ悪いけど恋愛っ気ないじゃないか」

キーボ「えっと、追跡を続けるんですよね?だったら早く追いかけた方が良いと思うのですが…」

最原「そ、そうだね。とりあえず追いかけよう!」

王馬「てかキー坊手ぶらじゃない?スイカとかお金とか持ってるの?まあお金貸してあげてもいいんだけどさ」

キーボ「ふっふーん!ご心配なく!入間さんの改造により、ボクは装甲内にスイカケースとコインケースを内蔵しているんですよ!」スチャッ

王馬「折角改造したのに改造内容がかっこよくないね」

キーボ「でも便利ですよ!」

212 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:38:05.54 U67naXr30 1411/1655

ーーー


キーボ「駅に着いて歩いて結構経ちますが、まだつかないみたいですね」

王馬「どこ行くんだろうね?こっちの方あんまり大きなお店とか無いけど」

最原「…ところで、今言うことじゃないんだろうけどキーボくんって外に出かける時いつもそうなの?」

キーボ「『そう』とは?」

最原「いや、服とか着ないの?って思って…」

キーボ「ボクを露出狂みたいに言わないでください!」

王馬「でも服着てないから全裸だよね?モノタロウでさえマフラー巻いてるのに」

キーボ「全裸マフラーというのもどうなんでしょうか…」

最原「近所ならいいけど、流石に電車に乗ったり人の多い所に行く時は服でも着ないと装甲丸出しじゃやっぱり目立つよ」

キーボ「丸出しとか言わないでください!なんだかボクが恥ずかしい格好をしているようじゃないですか!」

最原「いや、別にキミが常に恥ずかしい格好をしているとか言いたいんじゃなくて、その素の格好だと目立つから隠すために服でも着たら?って言ってるんだよ。キミ電車に乗ってた時大勢に見られてたでしょ?」

213 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:40:25.95 U67naXr30 1412/1655

キーボ「確かに、不特定多数の人にじろじろと見られてあまり良い気分ではありませんでしたね…」

王馬「それでいい気分になってたら、いよいよ露出狂の才能があるよね」

最原「折角都会に来たんだから、後でどこかに服とか買いに行ったらいいんじゃないかな」

キーボ「服ですか…、装甲の上から着るとなると、この肩というか二の腕のパーツが少しネックですね…」

王馬「ラッパーみたいなぶかぶかな服なら入るんじゃない?」

最原「あと、服もそうだけど靴も履いてほしいなって」

キーボ「皆さんあまり足元は見ませんよね?」

最原「見るとか見ないとかじゃなくて、キーボくんって外でも家でもその足だから、外からキミが帰ってきた時に室内に砂とかが落ちるのが嫌なんだよ」

キーボ「えぇっ!?ボク屋外から帰宅した時にはいつも足を拭いてから家に上がってますよ!?」

王馬「足の装甲の隙間に砂が入ってんじゃないの?確かにたまに廊下ジャリジャリしてるよね。玄関マットが意味をなしてないね」

キーボ「うぅっ、すみませんでした…。今度入間さんにメンテナンスしてもらう時に相談してみます…」

最原「まあキミの足の装甲が入る靴を見つけるのは大変そうだし、そうなるよね。早めにどうにかしてもらってね」

キーボ「はい…」

214 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:43:08.80 U67naXr30 1413/1655

キーボ「あっ!雑居ビルに入っていきましたよ!」

王馬「エレベーターに乗ったね。何階行くのかな?」

最原「……………………」スマホポチポチポチポチ

最原「……あ、もしかして五階に行った?」

キーボ「近づかないとちょっとここからだとわかりませんよ。もうビルに近づいてもいいんですか?えっと…………、あ、そうですね。今エレベーターは五階で止まってるようです」

王馬「何があるの?」スマホ覗き

最原「レンタルスタジオだって、ピアノの」

キーボ「なるほど、弾きに来たんですね。そういえば女子の家にはピアノはありませんでしたね」

王馬「ピアノデート?って何するのかな?一緒に弾くとか?」

最原「いや、別にデートじゃないんじゃないかな…。そういえば解斗くんが入院中に…」

215 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:45:14.69 U67naXr30 1414/1655

ー入院中ー


百田『あー…、落ち着いたらまた赤松のピアノが聴きてえなー』

赤松『ほんとに?嬉しいな〜!よーし、その時は気合い入れて弾かせてもらうね!』

春川『私も赤松のピアノ聴きたいな』

赤松『うん、私も聴いてほしいな!春川さんにはまだ聴いてもらったことないし』



最原「とか言ってた気がするから、その約束のピアノかな?」

王馬「まあ生活が安定するまでは超バタバタしてたし、最近までチーダンので色々してたから最近やっと落ち着いてきたしね」

最原「うん。それに、ブランクがあったから他人に聴かせる前に練習とかしてた期間もあったかもしれないから、今日やっと聴かせられているのかもしれないね」

キーボ「それじゃあ別にデートというわけではなさそうですね」

王馬「え?何でそうなるの?」

最原「え??いや、これはデートじゃないよね?ただ仲間内の約束を果たしてるだけだよね?」

216 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:47:44.44 U67naXr30 1415/1655

王馬「じゃあ素直に、約束してたから赤松ちゃんのピアノ聴いてくるって言えば良かったじゃん。濁したってことはそういうことなんじゃないの?」

最原「いや、それは……今思えば濁したんじゃなくて、言うタイミングがたまたま無かっただけだったような…」

王馬「そうかなー?百田ちゃんモンペのキミにデートすることを知られると面倒くさそうだから黙ってたんだとオレは思うけどなー」

最原「え…、それじゃあやっぱりデートしてるのかな…?」

王馬「きっとそうだよ!今頃中では愛の夢とか愛の挨拶とか愛の喜びとか弾いてるに違いないよ!」

最原「そんな……いや、弾くだけなら何も問題ないよね?ただそういう曲のタイトルってだけなんだから」

王馬「勢いで言えばいやらしく聞こえるかと思ったけど、流石にバレちゃったか」

キーボ「というか王馬クン…、折角事態が円満に落ち着きかけてたところにキミは何故燃料を投下してるんですか」

王馬「折角こんなところまで着いてきたのに、このまま終わっちゃったらつまらないじゃん?」

最原「解斗くんはキミにエンタメを提供しているわけじゃないからな」

王馬「いやー、どっちかっていうと…あ、いや何でもないよ」

217 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:53:25.67 U67naXr30 1416/1655

最原「王馬くんが変なこと言うからなんか心配になってきた…。解斗くん大丈夫かな…?」

王馬「男の方を心配するんだ…」

最原「この距離ならいけそうだし…、やむを得ないな……」イヤホン装着機械ポチポチ

王馬「……何やってんの?」

最原「王馬くんうるさい」

王馬「……えっ、あっ!まさか盗聴!?うっそ、やっば!ねえねえ、どこに仕込んでるの?」

最原「うるさいってば」

王馬「教えてくれないと本人にチクっちゃうよー?」

最原「腕時計」

キーボ「えぇっ!?なんでそんなもの仕込んでるんですか!?」

最原「もし解斗くんの身に何かあっても大丈夫なようにしてるだけだから!それだけだから!勘違いしないでよね!?」

キーボ「何でちょっとツンデレっぽい言い方なんですか」

最原「あとちなみに、仕込み自体をしたのは入間さんだから」

王馬「何やってんだあの女」

218 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:55:31.53 U67naXr30 1417/1655

最原「…………今のところは問題なさそうだし、しばらくは出てこないだろうからそこのファミレスにでも入ろうか」

キーボ「一応安心したのに張り続けるんですね…」

最原「万が一があると困るから…」スタスタ



ーファミレスー


店員「ご注文がお決まりになりましたらボタンをどうぞ。それではごゆっくりどうぞ」ペコッスタスタ

王馬「やったじゃんキー坊。ちゃんとキー坊の前にもお水置いてくれたよ、あの店員さん」

キーボ「そうですね!やはり人と同じように扱われると嬉しいものです」

王馬「じゃあほら、飲みなよ」コップ近づけ

キーボ「やめてください!錆びてしまいます!!」

最原「とりあえずドリンクバー2つでいいよね?あと僕朝抜いたからサンドイッチでも食べようかな」

王馬「オレこの季節限定いちごのパフェね!キー坊は何する?あ、ごめーん食べられなかったね」

キーボ「ぐぬぬ…」

219 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 22:57:24.78 U67naXr30 1418/1655

キーボ「そういえば最原クンは何故赤松さんと百田クンがデートだったら嫌なんですか?」

最原「よく考えてよキーボくん。解斗くんが赤松さんとデート…つまり付き合っているとすると、最悪解斗くんが死んでしまう可能性があるんだ…」

キーボ「えっ!?どうしてそうなるんですか!?」

王馬「終一ちゃんが殺すんじゃない?」

最原「は!?僕はそんなことしないよ!キミは僕を何だと思ってるんだよ…」

王馬「ヤバイ人(小並感)」

最原「何がどうヤバイんだよ…」

王馬「え、言っていいの?」

キーボ「えっと、話を戻していいですか?」

王馬「てか注文するね」ピンポーン

キーボ「このタイミングでですか…」

王馬「あ、キー坊ってオリーブオイルならイケるんじゃない?それともやっぱりロボット用オイルじゃないと駄目?」

キーボ「だからボクはオイルを飲まないと何度も言っているでしょう!」

220 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:00:54.05 U67naXr30 1419/1655

ーーー


キーボ「飲み物も揃いましたね?じゃあ先程の話の続きですけど…」

最原「仮に、赤松さんと解斗くんが仮に付き合ってしまったとすると、本人達はいいとしても赤松さん側のモンペが問題だと思うよ」

キーボ「誰のことですか?」

王馬「春川ちゃん?」

最原「うん。春川さんって赤松さんを凄く気に入ってるみたいだし彼女って暗殺者の才能持ってるから、うっかり解斗くんが殺されちゃう可能性もあるんじゃないかなって心配なんだよね」

キーボ「いやー…、流石に殺しますかね?」

最原「でも春川さんって結構短気だし、カッとなってやりそう。ただのイメージだけど。それに可能性がある限りやっぱり不安だし…」

王馬「ていうか終一ちゃんの方はOKなわけ?赤松ちゃんと百田ちゃんが付き合った場合」

最原「場合によってはいいし場合によっては嫌だよ」

王馬「どういう場合なら良くて、どういう場合なら駄目なの?」

最原「解斗くんの中で助手の重要度が恋人より上なら別に赤松さんと付き合っても構わないけど、助手より恋人の方が立場上なら嫌だよ」

王馬「……仮の話だけど、百田ちゃんが恋人より助手の方が大切って言ってくれたけどその後恋人と結婚してその人と一緒に暮らしたいって言ってきたらどうなるの?」

最原「結婚してもいいよ。でも僕も一緒に住む。一緒に居ないとお世話できないし」

王馬「うわ、きっついなー」

221 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:03:24.36 U67naXr30 1420/1655

キーボ「最原クンは結婚願望とかないんですか?」

最原「今のところないよ。一生解斗くんの身の回りのお世話をしてたいな」

王馬「じゃあ百田ちゃんの結婚相手が東条ちゃんだったらどうするの?確実に終一ちゃん不要になるよね?」

最原「え、東条さん…?……ちょっと待って、脳内でシミュレーションしてみる……」

最原「…………あ、ダメだ。これ確かに僕要らないね……」

王馬「意外と諦めが早いね」

最原「…………その場合は、なんとか僕にもやれることを分けてもらうかな……」

最原「というか、こんな話しても今は関係ないよね?」

王馬「そんなことないよ!……実はね、東条ちゃんって百田ちゃんのことが好きらしいよ」

最原「えっ!!?」

キーボ「そうなんですか!?」

222 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:05:00.53 U67naXr30 1421/1655

店員「おまたせしました、季節限定いちごのパフェです」コトッ

王馬「というか百田ちゃんも東条ちゃんのことが好きで、キミらの知らないところでもうアレコレしてるらしくて結婚考えてるレベルだけど、終一ちゃんの扱いに困ってるってこないだ相談されちゃったんだよねー」パフェ寄せ

最原「…え…、知らなかった……。僕助手なのに……」

王馬「キミが知らなくて当然だよ。だってこれ嘘だし」

最原「……」スプーンでパフェの上部分ごっそり取って食べる

王馬「ちょおお!!?」

最原「…うぇ…、あま……」コーヒー流し込み

王馬「ひっでー!オレのパフェ弁償してよね!!」

最原「まだ残ってるじゃないか」

王馬「1番美味しいところ食べたじゃん!パフェの下の部分とか、かさ増しのオマケって知ってるでしょ!」

店員「お待たせしました、サンドイッチです」コトッ

王馬「えいっ!」バッモグモグ

最原「おい!」ガタッ

キーボ「ふ、二人とも落ち着きましょう!?」

モノタロウ「ケンカはよくないよ〜」アワワワ…

224 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:08:42.12 U67naXr30 1422/1655

ーーー


王馬「終一ちゃん、なんか変わったことないのー?」モノタロウペシペシ

最原「ずっと赤松さんは弾いてるし解斗くんも聴いてるみたいだよ。会話もしてないね」

キーボ「会話もないなんて…、やはりデートとかではないのではないですか?」

最原「そうかもしれないね。良かった、春川さんに殺される解斗くんは居ないんだね…」

王馬「オレもピアノ聴いてみたーい。イヤホンかたっぽ貸して」

最原「うーん…。まあいっか、何もないみたいだし。はいどうぞ」つイヤホン

王馬「どれどれー?ほうほう、これが超高校級のピアニストの演奏ね」

王馬「…………めっちゃ眠くなるねこれ」

最原「まあ食後だし、ゆったりした曲だしね今」

キーボ「ボクも赤松さんの演奏を聴いてみたいです!」

王馬「キー坊って耳の穴みたいなイヤホン挿す穴無くない?あるの?」

キーボ「イヤホンを装着することは出来ませんが、集音マイクにイヤホンを近づけることで音を聴き取ることが出来ると思います!」

王馬「ふーん、そうなんだ」

225 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:11:04.74 U67naXr30 1423/1655

王馬「おやすみ」コテッ

キーボ「ええええっ!?」

最原「…確かに今この状態で寝たら気持ちよさそうだな…。朝寝たりなかったし、僕も少し寝ちゃおうかな…」

キーボ「えっと、もう彼らを見張らなくてもいいんですか?」

最原「うん、もう充分じゃないかな…。多分これデートじゃないよ」

最原「というわけで僕もおやすみ…」スヤァ…

キーボ「キミも寝られるのならボクにイヤホンを貸していただけませんかね?」

最原「…………」

キーボ「……もう寝てますね…」

モノタロウ「起きなかったらいつ頃起こしたらいいのかな?」

キーボ「夕方とかですかね…?」

キーボ「…それまでボクはどうやって暇を潰しましょうか…」

モノタロウ「オイラとお話しよっか!」

キーボ「そうですね。たまにはロボット同士で交流を深めるのも良いかもしれません」

226 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:13:25.90 U67naXr30 1424/1655

ーーー


店員「いらっしゃいませ、二名様で宜しいでしょうか?空いているお席へどうぞ」

赤松「やっぱり窓際だよね!それで大丈夫?」スタスタ

百田「おう、オレはどこでもいいぜ」スタスタ

赤松「えっとー……ん?」

キーボ「あっ」

モノタロウ「おはっくまー!赤松さん、百田クン」

赤松「もうこんにちはの時間だけどね」

百田「おお、奇遇だな。テメーら何してんだ?」

モノタロウ「えっと、オイラ達はね……あれ?何してたんだっけ??」

キーボ「最原クン、王馬クン、起きてください」ユサユサ

最原「……ん…、今何時…?」ムクッ

最原「はぶぁっ!?」イヤホンしまう

王馬「ちょ、いきなりイヤホン取らないで…………ああ、奇遇だね赤松ちゃん、百田ちゃん」ムクリ

227 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:15:21.05 U67naXr30 1425/1655

赤松「隣いいかな?」

王馬「オレはいいよ」

最原「僕もいいよ…」

キーボ「ボクも構いませんよ」

赤松「百田くんもいいよね?」

百田「おう、勿論だ。邪魔するぜ」

王馬「二人でこんなところで何してるの?もしかしてデート?」

赤松「で、デート!?い、いや、違うよ!えっと…、百田くんにはピアノを聴いてもらってたんだよ。それで、今から遅めのお昼ごはんなの。もうおやつの時間だけどね」

百田「テメーらも一度赤松の演奏聴いてみろよ!やっぱりというか、流石にすげーんだぜ!」

キーボ「それは是非聴いてみたいですね!」

赤松「私週に1回ここの近くで練習してるからさ、時間がある時教えてよ!歓迎しちゃうよ!」

キーボ「では次回いいですかね?」

赤松「うん、勿論!」

228 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:17:50.03 U67naXr30 1426/1655

百田「で、テメーらはこんなところで何してんだよ?」

王馬「みんなで遊びに来てさっきお昼ごはん食べ終わってお昼寝してたところだよ!てかこんなところで寝てるんだからそれしかありえなくない?」

赤松「何して遊んでたの?ショッピング…ではないみたいだね。お買い物袋が無いし」

最原「えーっと、ゲームセンターだよ…」

赤松「えっ、最原くんゲームセンター好きなの!?」

赤松「あ、驚いてごめんね。なんか意外で…。最原くんって物静かな所が好きそうなイメージだったから…」

最原「当たってるよ。僕騒がしい所はあんまり好きじゃないから。王馬くんに連れられて行っただけだからさ」

王馬「……」

最原「ね?」

王馬「うん、そうだね!ところでオレ欲しい本があるから後で本屋さん行こうね!あと帰りにどっか地下寄ってケーキとかお土産にしたいなー」

最原「う、うん…」

最原(買わされるんだろうな……)

229 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:19:44.15 U67naXr30 1427/1655

赤松「ゲームセンターかぁ…。うー、なんだか凄く行きたくなってきたな〜」

百田「赤松はゲーセン好きなのか?」

赤松「うん!私クレーンゲームするのが好きなんだよね」

赤松「ほら、クレーンゲームって結構戦略ものでしょ?箱のここをクレーンアームのツメ押さえれば回転するとか、重心がこうだからこうすれば…とか、奥を狙って手前を落とすとか…。ちょっとしたルーブ・ゴールドバーグ・マシンみたいで面白いんだよね!」

赤松「楽しくて好きだからつい、そんなに欲しくもない景品でもやっちゃったりするんだよね…」

王馬「要らない景品とか取って後どうするの?」

赤松「一度家に持って帰って、欲しいって子が居たらあげてるよ。誰も欲しがらなかったら……不要な景品がある程度溜まったらまとめて中古店に売っちゃってるね」

赤松「あ、みんなも欲しい景品とかあったら言ってね!見かけて取れたらあげるよ!」

王馬「マジで?じゃあこの後早速ゲームセンター行こうよ!」

赤松「いいよ!……あ。百田くん、いいかな?」

百田「飯食ったらこの後特にやることもねーしな。晩飯いらねーって言っちまったし、折角だし夜まで遊ぶか!」

赤松「わぁ!いつも1人でクレーンゲームやってたから楽しみだな〜!…あ、でも最原くん達ってさっきまでゲームセンター行ってたんだよね?また行って大丈夫なの?飽きてない?」

最原「うん、大丈夫だよ」

キーボ「ボクも問題ありません」

王馬「てかゲームセンターも色々あるしね」

230 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:23:00.28 U67naXr30 1428/1655

ーゲームセンターー


キーボ「ゲームセンターとはこのような施設なのですね。…もっと暗くて汚くて煙草臭くて不良のたまり場みたいな場所を想像していました」

最原「もう、何言ってるのキーボくん。さっき別の所だけどゲームセンター行ったばかりでしょ。ね?」

キーボ「あっ!そ、そうでした!」

最原「モノタロウじゃあるまいしボケたら駄目だよ。くれぐれも気をつけてね」

キーボ「は、はい…」

赤松「ここ久々に来たからやっぱり色々景品変わってるな〜。何しよっかなー」

百田「どのくらいぶりなんだ?」

赤松「最後に来たのは…、二週間くらい前かな?」

王馬「お札崩してきたよー。はい赤松ちゃん、どーぞ!」つ大量の百円の入ったメダルケース

赤松「えっ?これ王馬くんのお金だよね?私に持たせていいの?」

王馬「色々取ってもらうつもりだしその都度お金払うの面倒くさいしね。ああ、気にしないでじゃんじゃん使っていいよ。オレの方が赤松ちゃんより稼ぎあるだろうし」

赤松「うーん…、じゃあお言葉に甘えて。その代わり色々絶対取ってみせるね!」ガッツポーズ

王馬「うん、精々頑張ってオレを満足させてね!じゃあ早速アレ取ってみせてよ」

赤松「箱物お菓子だね!よーっし!」チャリンチャリンチャリン

231 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:25:16.27 U67naXr30 1429/1655

ーーー


王馬「なにこれ全然持ち上がらないじゃん!」挑戦中

百田「さっきからアームで景品撫でるだけとか何してんだよ」

王馬「オレのせいじゃなくて見ての通りこれアームがやる気ないんだよ。文句あるなら百田ちゃんもやってみてよほら」台バンバン

赤松「王馬くん、クレーンゲームでアームパワーになんて期待しちゃ駄目だよ。大体のクレーンゲームではアームの強さ最低値なんだから。アームが強いのは確率機とかボールバウンド台とかくらいだよ」

百田「諦めて赤松に変わってもらえよ」

王馬「やだ。折角クレーンゲームしに来たんだからオレも1つくらい自分で取るもんね」

赤松「じゃあアドバイスだけ…」

王馬「オレが千円溶かすまで余計なこと言わなくていいよ」

百田「千円溶かしたらいいのか…」

王馬「流石に引き際は心得てるよ」

キーボ「皆さん楽しそうですね」

最原「うーん、なんというか…クレーンゲームって百円が湯水のように消えていくね…。さっきから王馬くんが募金箱に入れてるようにしか見えないよ。早く得意な赤松さんに変わってもらったらいいのに」

王馬「そこうるさい!」

232 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:27:25.45 U67naXr30 1430/1655

ガコンッ

王馬「よっし取れた!!」

赤松「おめでとう王馬くん!はい、袋!」

百田「そんなにムキになるほど欲しかったのか?それ」

王馬「いや別にそういうわけじゃないんだけどね」

キーボ「それが取れるまでに2100円かかりましたね」

最原「キミ向いてないんじゃないかなクレーンゲーム」

王馬「そこ2人黙ってて」

最原「キミが欲しがってる本ってのが幾らか知らないけど、その2100円があれば買えたんじゃない?」

王馬「黙れって」

赤松「他のみんなもクレーンゲーム挑戦してみない?」

百田「いやー…、これ見た後だとなぁ…」

最原「王馬くんのお金で出来るならやってみようかな」

王馬「自分のお金でやりなよ」

最原「じゃあ遠慮しとこうかな。僕やったことないから多分下手だし」

233 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:31:31.50 U67naXr30 1431/1655

赤松「キーボくんはどう?」

キーボ「ボクは所持金が少ないので遠慮しておきます…」

赤松「うー…、みんなにクレーンゲームの楽しさを分かって欲しいのにな〜…。というかクレーンゲーム仲間が欲しいんだよね…」

最原「キミくらい上手かったら楽しいんだろうけど…」

赤松「流石に練習しないと取れるようにならないよ。お菓子なら食べられない物より簡単だからどうかな?」

王馬「キー坊やってみたら?お前はロボットだから正確な操作とか出来そうだし」

キーボ「興味はあるのですがお金が…」

王馬「千円あげるからそこのお菓子取ってみなよ。その代わり、千円で取れなかったら店の入り口に居るペッパーに熱い愛の告白をしてきてね」

キーボ「えぇっ…、悩みますね…」

最原「大丈夫だよ、ロボット同士だしフラれるなんてことはないんじゃないかな。知らないけども」

キーボ「いえ、受け入れられないんじゃないかとかそういう心配はしていません。結果はどうでもいいです。普通に羞恥心の高い罰ゲームなので悩んでいるだけです」

最原(ロボットなのに羞恥心……?)

234 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:34:55.44 U67naXr30 1432/1655

最原「キーボくんがしないなら僕がその挑戦権を貰おうかな。千円あればそこのお菓子くらい取れそうだし」

王馬「じゃあ終一ちゃんはチャレンジ失敗したらペッパーに告白じゃなくて、あそこにある女児用カードゲームを遊んできてね。あと赤松ちゃんのアドバイスなしでやってねクレーンゲーム」

最原「えっ、きつい……色々」

キーボ「ペッパーに告白よりキツイですか?」

百田「まあ告白は10秒もありゃ終わるが、あそこで他のガキに混じって数分間背の低いゲームをするのはキツイと思うぜ」

王馬「大丈夫だよ。さっきから見てたけど女児以外にも、たまにおじさんがやりに来てるよあのゲーム」

最原「何のフォローにもなってないよ、同類だと思われそうで嫌だよ…」

百田「……仕方ねえな、オレが行く。赤松もなるべく多くのやつにクレーンゲームをやってほしいみてーだしな」

王馬「百田ちゃんの罰ゲームは、1人でプリクラコーナーに行って撮影してきてもらいまーす!」

百田「おいちょっと待て!そりゃ不可能だろ。プリクラコーナーって女がいねーと男だけじゃ入れねーだろうが!」

王馬「近所に古着屋さんがあるからスカートでも買って着たらいいんじゃないかな」

百田「いやオレこの見た目じゃスカート穿いても無理だろ!?ヒゲあるし!通報されるだろこんなん!」

王馬「いやヒゲなくてもかなりキツイと思うけど、まあ……やり遂げちゃえば可能になるんでしょ?」

百田「いやいやいや…」

235 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:40:56.31 U67naXr30 1433/1655

赤松「よし、じゃあみんなでやろう!みんなでやったらこわくないよ!」

王馬「3000円で3つ確保ってことかな?それとも3人でやるけど1000円で1つ?3000円だと回数的にチャンスありすぎるから後者ならいいよ!でもチートの赤松ちゃんは抜きでやってね!」

最原「共倒れになる予感しかしない…」

百田「つーか王馬だけ罰ゲーム無しとかずりーぞ!テメーもなんかやれよ!」

王馬「いや、オレのお金だし」

最原「じゃあ僕がキミに千円渡すからそれで何か挑戦してくれないかな」

王馬「本末転倒になってきたね」

最原「なんかもう、ただキミに罰ゲームをさせたい」

キーボ「でも王馬クンは先程クレーンゲームを2100円分もやったので、完全に初心者のボク達より断然有利ですよね?」

王馬「えー…。でも筐体や景品が違うなら攻略法も変わってくるから関係ないと思うけどな」

最原「そんなことないと思うよ。じゃあそうだな…。キミはハンデとして500円で取ってみてほしいな」

王馬「いやそんなん絶対失敗するでしょ」

最原「じゃあ1000円でいいけどその代わり罰ゲームは僕らに提示した内容フルコースね」

王馬「なんかオレだけキツすぎない?」

百田「いや、バランスこんなもんだろ」

236 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:45:05.03 U67naXr30 1434/1655

王馬「中立立場の赤松ちゃんから見てこれどう思う?」

赤松「私もそれでいいと思うよ!」

王馬「まじかー…」

キーボ「王馬クン自信がないんですか?キミがそんな人だとは思いませんでしたよ」

王馬「いや、売られた勝負は買ってあげるよ。500円だと流石に取れなそうだから1000円で罰ゲーム3つ分の方ね」

キーボ「ボクらも負けませんよ!1000円で1つ取れればいいんですよね?3人寄れば文殊の知恵というやつです!きっとやれるはずです!」

最原「あ、団体戦で確定しちゃった…。僕まだやるなんて言ってないのに…」

百田「やってやろうぜ、終一!」

最原「う、うん…」

王馬「じゃあ赤松ちゃんが勝負する筐体選んでよ」

赤松「千円で1つくらい取れそうな台ってことだよね。えっと…、このオーソドックスな台でどうかな?」

最原「既に絶妙なバランスになってるよね。これならすぐ取れるんじゃないかな」

赤松「ううん、これが初期位置なんだよ。コツ掴まないと中々動かないよこれは」

キーボ「そうなんですね…」

237 : ◆k6xhNpU36A - 2018/03/12 23:51:16.93 U67naXr30 1435/1655

ーーー


赤松「じゃあ勝負の内容はこうだね。先攻は百田くんキーボくん最原くん達ね。1000円でこの大きなチョコ菓子1つ取れたらキミ達は罰ゲームを受けなくていいよ」

赤松「公平を期すために投入額は私が見てるし、先攻チームの攻略を見て後攻の王馬くんが有利にならないように彼のつけてるスカーフで目隠しさせるね」

赤松「百田くん達が終わったら、景品が取れたかどうかに関わらず次は後攻の王馬くんの番だね。後攻だからもう攻略に関わらないからみんなが見守ってる中でやってもらうよ。王馬くんは1人で1000円で1つ景品が取れたら罰ゲームは無しだね」

赤松「2チームとも罰ゲームを受けちゃう可能性もあるし2チームとも罰ゲームを受けないで済むかもしれないね」

赤松「まあ結果はどうであれ、みんなにクレーンゲームの楽しさが伝われば嬉しいなって思うよ。それじゃあ王馬くん、目隠しするね」ギュッ

王馬「赤松ちゃん力強すぎ…、頭痛い…」

赤松「えっ!ごめんね!?結び直すね!」ファサッ…キュッ

最原「緩くさせて隙間から様子を覗く気じゃないかな」

王馬「そんなことしないよー。オレは設定されたルールは守る人間だからね」

赤松「はい!じゃあ改めまして、この勝負の審判はクレーンゲーム達人検定3級の私が引き受けちゃうよ。それじゃあ開始!」

最原(3級って高いのか低いのかよくわからないけど、そんな検定受けてたんだな…)



下2コンマ偶数で最原チーム景品獲得成功、奇数で失敗

下3コンマ偶数で王馬景品獲得成功、奇数で失敗

239 : 以下、名... - 2018/03/13 00:08:33.25 9wa1WLUqO 1436/1655

おつ、もうそろそろ終わり近いのか…寂しくなるな 
そういえば真宮寺って脱出後は仕事してたっけ?それともニート?姉さんの扱いや友達作りも続けてるのか気になるので余裕があれば真宮寺の日常が見てみたいです

240 : 以下、名... - 2018/03/13 01:03:53.17 9wa1WLUqO 1437/1655

ほい

246 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:17:07.61 /rlYI6tb0 1438/1655

ーーー


赤松「はい、それじゃあ結果発表!」

キーボ「いえ、わざわざ言わなくてももう知ってます…」

百田「少し動いたかと思えば初期位置に戻って…を繰り返してたな…」

最原「確かに僕らは初心者だけど、千円づつ使って1つも取れないのは流石に景品の置き方か筐体の設定おかしいんじゃないかと思うな」

王馬「結果としては引き分けだったけど、まあそっちの罰ゲーム見れるからオレは満足だよ」

最原「キミもするんだからね」

王馬「わかってるよ。やるからには全力で全部やってあげるからね!その代わりそっちも全力でやってよね!」

キーボ「全力でペッパーに告白ですか……」

百田「全力で1人プリクラか…」

王馬「スカートはいてね!」

最原「……プリクラはキーボくんがいいんじゃないかな?」

王馬「は?」

キーボ「まあ、僕は構いませんよ。ペッパーに告白より全然マシです」

王馬「ダメダメ!!」

247 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:18:24.78 /rlYI6tb0 1439/1655

最原「僕らは団体戦でやったんだから、誰がどの罰ゲームを受けてもいいと思うけどな」

王馬「ダメだよ!折角それぞれに1番堪える内容を考えたんだから罰ゲームの内容をずらすのは無しだよ!」

王馬「プリクラは百田ちゃんが1番絵面キツイから絶対百田ちゃん!!」

王馬「じゃあ百田ちゃん、お洋服買いに行くよ!」グイッ

百田「マジで買いに行くのか…。……まあ、一度決まってたことだし腹くくるか…」

最原「解斗くん、本当に大丈夫?キーボくんを身代わりにしたいなら僕もうちょっと王馬くんを説得するけど…」

キーボ「本人の目の前で身代わりとか言わないでくださいよ!」

王馬「本人…?…人じゃないのに…?」

キーボ「細かいところを気にしないでください!…というか、身代わりなら最原クンがやってはどうでしょうか。ボクは子供用カードゲームでも構いませんよ」

最原「いや、僕も男だからスカートはちょっと…。その点キーボくんなら元々性別無いんだしどんな服装でも大丈夫だと思うよ」

赤松「最原くんならスカート似合いそうだと思うけどね」

最原「いや、似合わないと思うよ」

百田「そうか?オレも終一なら似合うと思うけどな」

最原「じゃあちょっと穿いてみようかな…」

王馬「手の平くるっくるだね、却下だよ。1人プリクラの罰ゲームは百田ちゃんって最初に決めてたよね?ああでも罰ゲーム関係なしに終一ちゃんが勝手に穿きたいならどうぞ」

最原「いや、罰ゲーム消化出来ないなら無駄に穿かないよ」

248 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:20:45.76 /rlYI6tb0 1440/1655

王馬「はい百田ちゃん、お店行くよー」グイグイ

赤松「待って、私も行きたいな」

王馬「邪魔しないならいいよ」

最原「じゃあ僕も行く」

キーボ「えっ!?皆さん服屋に行くんですか?」

最原「キーボくんも丁度いいし服探したらどうかな」

キーボ「そう…ですね。はい、じゃあボクもそちらに着いて行きますね」

王馬「じゃあみんなで行くんだね。まあなんでもいいけど」スタスタ

百田「そういえばテメーも勿論穿くんだよな?スカート」スタスタ

王馬「え?オレは百田ちゃんみたいにゴツくないからこのままプリクラコーナー行っても問題なくない?オレの外見なら黙ってれば大丈夫だと思うよ」

最原「でもキミさっき『やるからには全力でやってあげる』って言ってたよね?解斗くんにはスカート穿かせるのに自分は穿かないとか…、それがキミの全力なの?」

王馬「百田ちゃんの女装が避けられない事態になったから、せめてオレにも恥かかそうと道連れすることにシフトしだしたよこの子…」

百田「確かに終一の言うとおりだよな。それがテメーの全力なのかよ」

249 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:23:17.23 /rlYI6tb0 1441/1655

王馬「死なば諸共ってやつ?まあ別に着てあげてもいいけど、そっちがその気ならオレにも考えがあるよ」

百田「これ以上何すんだよ…」

王馬「着る服は、お互いが相手に着せたい服を買ってあげるってのはどう?相手に着せる服を自由に自分が選べるけどお金は自分が払わないといけないし、相手は買ってもらった服をサイズ問題ないなら絶対着ないといけないよ!どう?」

赤松「ケチって無難なスカート1着買うのも良し、金に力を言わせてフルコーデさせるのも良しってことなんだね!いいんじゃないかな?」

最原「赤松さん部外者だからって結構適当だね…?」

赤松「そんなことないよ!普通に楽しそうじゃない?友達に自分の着る服選んでもらうの。一体どんな服選んでもらえるんだろうな~って私が当事者ならワクワクしちゃうなぁ」

百田「逆に、そんなこと提案してテメーは大丈夫なのかよ?オレは構わねーぜ、オレの着れるサイズなんてどうせ大したのねーだろうし。でもテメーは小柄だから色々着れちまうだろ」

王馬「心配してくれてありがと!でもオレも大丈夫だよ。精々センスの良い服選んでね!こっちも百田ちゃんの着れるサイズでお店で1番可愛い服探してやるから覚悟しといてね!」

最原「……王馬くんへの罰ゲームはやっぱり、豚足を食べさせることが1番じゃないかな…。学園で豚足食べる時はあんなに嫌がってたのに、今は全然嫌がらないんだもんな…」

王馬「はい今更ー。残念でしたー!まあこれくらいなら文化祭で女装するようなもんだし全然恥ずかしくないでしょ。…あ、お店着いたよ!」

250 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:25:48.06 /rlYI6tb0 1442/1655

ー古着屋ー


王馬「じゃあまあ、とりあえず適当にでかめので可愛い服探すかー」ウロウロ

最原「王馬くんがその気なら、少しでも恥ずかしがってもらう為に小学生みたいな格好でもしてもらうか…」ウロウロ

赤松「ねえ見て!これ可愛いよ!」ヒラヒラ~

王馬「なんで百田ちゃん以外の人も探してるのかな…」

最原「僕は解斗くんの助手だから、解斗くんのやることは手伝うよ」ガサゴソ

百田「探してくれるのはいいが、あんま高くないので頼むぜ」

最原「あっ、ランドセルがある」

王馬「流石にやめて」

キーボ「ここに来て初めて嫌がりましたね」

最原「やっぱり嫌なんだね。…よし、この路線で探すか」

王馬「やっぱ連れてくるんじゃなかったよ…。じゃあキー坊はオレを手伝ってね」

キーボ「えっ!?ボクは自分用の服を探さなきゃいけないのですが…」

王馬「自分用を探しながらでいいから、なんかでかくてヒラヒラのあったら教えて」

キーボ「まあ、はい。それくらいでしたら」

251 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:29:34.82 /rlYI6tb0 1443/1655

ーーー


王馬「幾つか見繕ってきたから百田ちゃんこれ試着してきてね。サイズ合わなくても1回出てきて見せて、笑いたいから」

百田「ロリータばっかりじゃねーか!」

キーボ「頑張って大きなサイズを探してきましたよ!」

最原「なんてことしてくれてるのキーボくん…」

キーボ「えっ!いけなかったんですか!?」

赤松「えっと、とりあえず着てみたらどうかな…?意外と似合っちゃうかもだよ?」

百田「似合っちまっても別に得することねーんだよな…。まあ着てくるぜ」カーテンシャッ

王馬「めっちゃ楽しみにしてるね!」

赤松「じゃあ王馬くんも試着どうぞ!コーデをエアで組んでみたから組み合わせに気をつけてね!これとこれがセットで、こっちとこっちがセットで…」つ服

王馬「…色んな系統のがあるね。この中からサイズ的に着れるやつでオレが好きに選んでいいの?」

最原「いや、キミが着れる奴の中で解斗くんのお財布と相談して1番酷い格好を着てもらうよ」

王馬「予算くらい最初に聞いとけよ。まあじゃあオレも着てみるね。てか既に結構量持ってきてくれちゃってるから、追加は持ってこないでよね。別にファッションショーしに来たわけじゃないんだからさ」カーテンシャッ

赤松「えっ!追加禁止!?じゃあもっと持ってくればよかったなぁ…」

王馬「いやこれ以上は試着室の中で足の踏み場がなくなるから、物理的に無理だよ」

252 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:33:02.45 /rlYI6tb0 1444/1655

ーーー


王馬「着れたよ、はい1着目」カーテンシャッ

赤松「あ!私の選んだ制服風コーデだね!萌え袖可愛い!女子中学生みたいだよ!」

王馬「中学生」

最原「…なんでスカートの下にズボン穿いたままなの?」

王馬「いや、流石に生足はちょっと」

最原「行き道で別に平気みたいなこと言ってたのにやっぱり恥ずかしいんだ」

百田「オレも着れたぜ」カーテンシャッ

キーボ「あ、着れたんですねそれ」

百田「おう。かなりパッツパツだけどな」

赤松「んんん…、ピンク×白の甘ロリジャンパースカートだね…。…思ったよりは似合ってる…かな…?」

最原「…………ほら王馬くん、解斗くんは男らしくスカートの下にズボンなんて穿いてないよ」

王馬「オレの服の方がスカート短いじゃん。決まったらちゃんと着るから今は別にいいでしょ。じゃあオレ2着目着るね」

253 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:36:02.88 /rlYI6tb0 1445/1655

百田「オレも2着目に…って言いてえところだが、他の服は入らなかったんだよなぁ」

王馬「マジで?…てか、サイズ合わなくても1回出てきて見せてって言ったのになんで見せてくれなかったのさー!」

百田「着れても見苦しいのに着れないとなんか余計アレだろーが!」

王馬「アレってなんだよ。まあいいや、じゃあそれ決定ね。折角だし頭にも何かつけたいなー」

赤松「可愛いカチューシャ探してきたよ!」ロリータ!

キーボ「仕事が早いですね赤松さん」

赤松「じゃあ装着……あれ?…こういう髪型だとどうつければいいんだろう、これ…」

王馬「あー…、じゃあもうなくてもいいや」



ーーー


王馬「はいラスト、どっかで見たようなバーチャルアイドル風。今までのでどれが良かった?」カーテンシャッ

キーボ「やはり大正ロマン風のが良いですね」

赤松「キーボくん和風のモノ好きだもんね。どれも良かったけど、私はやっぱり制服コーデかなー」

最原「1番王馬くんに精神的ダメージ与えられてたのがランドセルだったからランドセルのがいいな」

王馬「理由が酷い」

254 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:38:07.62 /rlYI6tb0 1446/1655

百田「つーか財布と相談するから服の値札見せてくれねーか?」

最原「コーディネート毎に値段メモっておいたよ。はいどうぞ」スマホ画面見せ

百田「うーん…、じゃあランドセルのやつを…ランドセル抜きでいいか?」

最原「キミが良いならそれでいいよ。でもキミは王馬くんにロリータを強要されてるわけだけど、ランドセルを抜いて本当に大丈夫?彼の精神的ダメージが減ってしまうよ?なんなら僕がランドセル代出すけど」

王馬「どんだけオレに精神的ダメージ与えたいんだよ。とりあえず元の格好に着替えるね」カーテンシャッ

赤松「でもあれもランドセル無くても充分ゆめかわいい感じで良いよね!」

最原「ゆめかわいいって言うんだ、ああいうの。ただただ子供っぽい格好だなって思ってたけど」

赤松「大人も着てるよ。というかむしろ大人ばっかり着てるよああいうのは」

赤松「というかランドセルだって、海外セレブで愛用してる人が多いらしいし、もう子供用ってイメージじゃないなー」

百田「つってもここは日本だしな」

王馬「はい着替えた。ランドセルはどうするにしても、もう服はそのゆめかわいいって奴で決まりなんでしょ?それに合う靴下買ってくるね」シャッ

王馬「あと百田ちゃんの脚を少しでも醜くしないようにする為のタイツとか。百田ちゃんのスカート長めって言っても膝丈だし」

百田「タイツ!?オレタイツまで穿いたらいよいよ変態じゃねーか!」

王馬「毒を食らわば皿まで舐め取ろうよ、一緒にさ。じゃあちゃちゃっと買ってきまーす。他の服戻しといてねー」

百田「いや、オレも靴下でいいから!」

最原(女物の靴下とかタイツとか買ってくることは恥ずかしくないのかな…。結構恥ずかしいと思うんだけど…)

255 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:40:43.72 /rlYI6tb0 1447/1655

ーーー


王馬「買ってきたよ。あと百田ちゃんのヒゲ隠しにマスクも百均で」つマスク

百田「ヒゲは流石に隠させるんだな」

王馬「まあ流石にね。そのヒゲ1つでプリクラコーナー追い出される可能性高いし」

キーボ「見てください王馬クン!キミを待っている間に皆さんにボクの普段着を選んでもらいました!」

王馬「そう、良かったねー。じゃあ百田ちゃんはいこれ、白タイツ」

百田「キツイな…」

王馬「大きめのサイズだから多分ギリ入るんじゃないかな。多少伸縮するし」

百田「いやサイズの問題じゃなくてだな…」

王馬「じゃあ決まった服のお会計しよっか。あ、ランドセル結局どうするの?」

最原「よくよく考えてみると、王馬くんの今日の外出着でリュックにモノタロウを入れて顔出させてるのが既にゆめかわいいって赤松さんに言われて納得したからランドセルは無しで」

赤松「あのピンクのモノクマーズなら、もっとゆめかわいくなったんだけどね」

王馬「ゆめかわいいって最早何だよ、よくわかんないんだけど」

赤松「概念だからよくわかんなくても仕方ないね…。私もそんなに詳しいわけじゃないからなんとなくで使ってるだけだし…」

256 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:42:35.14 /rlYI6tb0 1448/1655

ー屋外ー


王馬「はい買った!そんで更衣室借りて着た!じゃあゲーセン戻るよ!」スタスタ

百田「なあ、タイツ脱いだら駄目か?これすげーキツイんだけどよ…」スタスタ

王馬「百田ちゃんは脱いだら見苦しいんだから駄目だよ。プリクラ終わったらなんかもういいよ」

最原「終わったらどこで着替えるの?またこの店に戻ってきて更衣室借りるのもどうかと思うけど」

王馬「そんなの多目的トイレで着替えるに決まってるじゃん」

赤松「うーん、…そのまま着て帰ってもいいんじゃないかな?」

王馬「それ本気で言ってるの?主に百田ちゃんがヤバイよ?こんなの職質されそうだし」

百田「テメーが指定した格好着てやってんのに、何でここまでボロクソ言われなきゃなんねーんだよ!?」

赤松「そういえば王馬くん、もうズボン無しで恥ずかしくないの?」

王馬「ああ、うん。ニーハイはいたし」

キーボ「布1枚で気持ちがそんなに変わるものですか?」

王馬「変わる変わる。あと靴下買う時にペチコートも買ってそれ穿いてるし、ほら」スカート捲り

257 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:44:57.89 /rlYI6tb0 1449/1655

赤松「ちょっと!駄目だよ王馬くん!」スカート降ろさせ

王馬「え、何がダメなの?穿いてるから大丈夫だしオレ男だし…」

赤松「駄目なものは駄目だよ!ここ外だし周りの人がドキッとしちゃうでしょ?少なくとも私はしたから」

王馬「えぇっ…」

百田「つーか何でオレにはそういうの買ってきてくれなかったんだよ」

王馬「そっちスカート長いしパニエとタイツ穿いてんじゃん。いらないでしょ露出対策」

赤松「というかちゃんと露出対策してるの偉いよね。私なんて1回もスカートの下にパンツ以外のモノを穿いたことないかも。タイツとかレギンスとかは除いて」

王馬「赤松ちゃんそんなこと男子の前で言わない方がいいよー?現に今百田ちゃんが赤松ちゃんのスカート見てたし」

百田「!?み、見てねえよ!適当言ってんじゃねーよ王馬!」

赤松「まあ別にいいんだけどね」

王馬「女子力が低いというか無頓着すぎるっていうか…」

258 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:47:53.55 /rlYI6tb0 1450/1655

ーゲームセンターー


キーボ「ついに戻ってきてしまいましたね、ゲームセンターに…」

最原「…どれからするの?罰ゲーム。距離的に近いのはペッパーだけど」

王馬「うーん、そうだなー…」

百田「なあ、オレのプリクラ先にいいか?さっさと終わらせてこれ脱ぎたいんだけどよ」

王馬「えー?さっき着替えたばかりなのにもう脱ぎたいの?勿体無いじゃん、折角なんだからもうちょっと女装を楽しみなよ!」

最原「王馬くんは別にそうでもないみたいだけど解斗くんはタイツが窮屈らしいし、早く終わらせてあげた方が良いと思うけどな。タイツ以外にも服も窮屈そうだし…」

赤松「着替えるために多目的トイレを探す時間も必要だし、私も早く終わらせてあげた方がいいと思うな」

キーボ「ではプリクラの階へ行きましょうか!」

王馬「百田ちゃんの味方ばっかでずるいー!モノタロウもなんか言ってよ!お前はオレの味方でしょ?」

モノタロウ「多数決的にプリクラからでいいんじゃない?」

王馬「うわ、ひっでー。これだからロボットは…」

キーボ「ロボットは関係ないですよね!?ロボット差別は止めてください!!」

259 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:51:02.43 /rlYI6tb0 1451/1655

ープリクラの階ー


キーボ「これがプリクラコーナーですか。確かにこの階に居るのは殆どが女子のようですね」

王馬「じゃあオレらはそこのベンチで待ってるから、百田ちゃんは適当なやつで1人で撮影してきてね!勿論ちゃんとポーズ可愛くつけてね!」

最原「……あの、店員さんにもし声かけられそうになったらすぐこっちに戻ってきてグループに女子ちゃんと居るアピールしてね。無理はしないでね…」

赤松「私メイク道具持ち歩いてるけど、百田くん化粧とかしなくて大丈夫?」

百田「いや、こんな格好さっさと終わらせたいから化粧なんざいらねーよ。そんじゃとっとと行ってくるぜ」スタスタ

王馬「プリクラのデータもちゃんと携帯にダウンロードできるようにしてね!いってらっしゃーい」手フリフリ

赤松「行っちゃった…」

最原「大丈夫かな…。解斗くん本当結構キツイから店員に声かけられたらどうしよう…」ソワソワ

王馬「終一ちゃんから見てもキツイんだ、アレ」

最原「そりゃキツイよ…」

260 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:54:11.53 /rlYI6tb0 1452/1655

赤松「じゃあ王馬くんはこの待ち時間でお化粧しちゃおっか!」メイク道具チャキッ

王馬「…お化粧しなくてもオレ可愛いでしょ?いらないいらない」

赤松「したらもっと可愛くなれるよ!」ズイッ

最原(化粧といえば学園に居た頃に、王馬くんが黙ってたせいで恥かかされたことがあったな…)

最原「折角赤松さんがしてくれるって言ってるんだからさ、やりなよ」

王馬「こいつ…」

赤松「キーボくん、そっちから王馬くんを押さえてくれない?」

キーボ「こうですか?」ガシッ

王馬「赤松ちゃんに乱暴されちゃうよおおおおウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ!」

赤松「この涙を保湿液代わりにしよっか」ペタペタ余分フキフキ

王馬「斬新そしてズボラすぎない?」

261 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:56:19.07 /rlYI6tb0 1453/1655

ーーー


最原「おかえりなさい!大丈夫だった!?」

百田「ああ。多少他の客にジロジロ見られはしたが問題なかったぜ」

百田「で、ほらよ。撮ってきてやったぜ」つプリクラ

キーボ「これがプリクラで印刷された物なんですね。スマホで手軽に写真が撮れるこのご時世に何故このようなモノが現存しているのか、理解に苦しみますね」ジーッ

最原「データと印刷されたものの違いじゃないかな?僕もよく分からないけど…」

王馬「オレも見たーい」

赤松「もうちょっと待ってね」メイクテキパキ

百田「王馬は何化粧までしてんだよ…」

王馬「さあ、なんでやってるんだろうね」

最原「ねえ解斗くん、このプリクラのシール後どうするの?」

百田「どうするって…んー、捨てるかな」

最原「えっ!勿体無いよ!ねえ、これ貰ってもいいかな?」

赤松「あっ、ずるい!私も欲しいな」

262 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 22:58:26.03 /rlYI6tb0 1454/1655

王馬「オレはいらな……ああでも面白いし、データだけ貰うよ。ラインで送っといてね」

最原「僕もデータも欲しいな」

赤松「私も!」

百田「こんなもんどうすんだよ…」

赤松「よしっ!王馬くん、顔はもういいよ。完成!」

王馬「顔『は』?」

赤松「髪結ぶね♪」自分のヘアゴム外し

王馬「あーはいはい、もう好きにしていいよ。オレにもプリクラのシール見せて」キーボから奪取

王馬「…………ぶふっ…、これは……ww」

百田「プリクラ側が妙な修正かけるからなんか…、修正のかけ方が酷くてな…」

王馬「あー面白。こういう人どっかに居そうだね。どの機種で撮ったの?」

百田「あんま人に見られねーようにって隅のやつでやったから、あの右端奥の機種だ」

王馬「オッケー、じゃあオレはそれ以外の機種で撮るね」

263 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:02:13.23 /rlYI6tb0 1455/1655

赤松「はい、髪も可愛く出来たよ!」

王馬「んー…」スマホインカメチェック

百田「じゃあオレもう着替えてきていいか?」

王馬「えー?オレの分の罰ゲームが終わるまで待っててよー。終わったら一緒に着替える場所探そ?」

百田「はー…、しかたねーな…」

最原「王馬くんの為に待ってあげるなんて優しいね、流石解斗くん」

赤松「あれ?ねえ百田くん、その手に持ってる物は…?」

百田「タイツだ、プリクラ機の中で脱いだ。オレの罰ゲームはもう終わったからいいだろ?」

王馬「それはいいんだけど、脱いでる時に丁度人が中の様子覗いてこなくてラッキーだったね。プリクラ機の中でロリータを着たガタイのいい男がタイツを脱いでる姿なんて見ちゃったら悲鳴あげられるところだっただろうし」

最原「ならなかったんだから別にもういいだろ。キミも早く撮ってきなよ」

王馬「はいはい、行ってきまーす」スタスタ

最原「ところで赤松さん、これどう切ろうか。この数だと平等には分けられないけど…じゃんけんで勝った人から選ぶってことにする?」

赤松「えーっと、まずデータどれがダウンロード出来るかで価値が変わるよ。全部データ貰えるタイプならいいんだけど…」

最原「なるほどね。じゃあ解斗くん、まずはデータをダウンロードしてきてくれないかな?」

百田「お、おう」

264 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:04:06.01 /rlYI6tb0 1456/1655

ーーー


王馬「ほら、撮ってきたよ」つプリクラ

赤松「うっ…可愛い!」

王馬「赤松ちゃんに化粧されちゃったからオレも宇宙人みたいな顔にされるかと思いきやそんなに盛られない機種だったよ」

最原「でもこれ全身の画像は王馬くんにしては脚が長いよね?脚の長さは盛られてるね」

王馬「いやいやオレ元々こんなんだから」

百田「そうかー?」ジーッ

王馬「キャー視姦!(裏声)」

百田「お前その見た目でそんなこと言ったらシャレになんねーから、マジでやめろ」

王馬「へーい」

赤松「王馬くんはこのプリクラどうするの?もしいらなかったら欲しいなー、なんて」

王馬「あげてもいいけど、悪の総統のこんな姿のプリクラなんて安くないけど大丈夫?」

赤松「まさかの売りつける気!?えっと、お幾ら万円かな…?」

キーボ「え、買うんですか…?」

赤松「とりあえず訊くだけ!訊くだけタダだから!」

王馬「じゃあ1万円」

赤松「うーん…、流石に高いなぁ…」

265 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:07:06.85 /rlYI6tb0 1457/1655

最原「プリクラのシート1枚にそんな価値ないでしょ」

王馬「オレが写ってることで付加価値がついてるでしょ?」

赤松「仕方ないね、プリクラは諦めるよ。でも画像データはいいよね?」

王馬「やだ、あげないよ。他の女子に見せられたくないし」

赤松「う〜!折角メイクしてあげたのにー!」

百田「そんなに欲しいのか」

赤松「可愛いは共有したいものでしょ?」

王馬「えっ!?てことは赤松ちゃんって百田ちゃんの女装プリクラも可愛いと思ったってこと!?画像貰ってたってことは」

赤松「うん!」

百田「オレが可愛い…?」

最原「……女子の可愛いって範囲が広いから……」

王馬「ああ、キモカワイイってやつ?」

赤松「いや、流石にそこまで思ってないよ!?なんとなく本当にアリかなって言うか…。段々見てたら本当に可愛く見えてきたんだよ!百田くんピンク似合うし」

百田「いや、こんなことでフォローされてもな…」

266 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:10:39.49 /rlYI6tb0 1458/1655

赤松「あ、そうだ!じゃあもう1回、今度はみんなでプリクラ撮ろうよ!私も写ってたら私もデータ貰う権利あるからね。お金は私が出すからさ、いいでしょ?王馬くん」

王馬「えー、どうしよっかなー」

最原「みんなでってことは僕も?」

キーボ「ボクもいいんですか!?いいですよね?ロボット差別はしませんよね?」

赤松「うん勿論!みんなで遊びに来た記念にさ、いいと思うんだよね」

最原(どうせなら普通の解斗くんと一緒に写りたいけど、まあいいか)

最原「うん、そうだね。僕もいいと思うよ」

王馬「まじかー」

百田「……ノリ悪いと思われんのも癪だし、まあいいか。よし行くぞ!」

赤松「よーし、行こ行こ!」王馬グイーッ

最原「毒を食らわば皿までなんでしょ?ほら行くよ」

王馬「いやもう、お皿に残った毒の1滴まで舐め取り終わってるよ絶対。さっきのプリクラでオレやりきったよ。今は次の罰ゲームに向けて絶賛ペッパーへの告白文考えてるところだよ」

赤松「じゃあこれはおかわりの分だよ!おかわり無料だからどうぞ!食べて!」グイグイスタスタ

王馬「…おかわり無料とか替え玉無料とかライス大無料とかで『お得だから!』ってお節介で無理矢理押し付けてくる人オレ嫌いなんだよね」

最原「わからないこともないけど、行こうか」

267 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:13:40.44 /rlYI6tb0 1459/1655

ーーー


赤松「後でみんなにもデータ送るね!…ふぅ、満足!」ホクホク

王馬「良かったね。じゃあ着替える為に多目的トイレ探そうか」

百田「だな。ゲーセンには無いよな…?でも一応見てみるか」

最原「多分ネットで検索すれば出てくると思うよ。探してみるね」スマホポチポチ

キーボ「そういえば今着てるその服は後どうするんですか?」

百田「もういらねーし、捨てるとか…?」

赤松「えー、それは勿体無いよ」

百田「でもこんなんもう着ることもねーだろうしなぁ」

王馬「売れば?ロリータは中古でも高いと思うし、ちょっとしたお小遣い程度にはなると思うよ。まあ百田ちゃんの着てるそれサイズめっちゃでかいから買ってもらえるか分からないけど」

百田「売るって、これ買った古着屋にまた売りに行くってことか?」

王馬「どこでもいいと思うけど、洗濯くらいはした方がいいと思うよ。まあオレは帰ってこれヤフオクに出品してみるよ」

キーボ「古着屋よりネットオークションの方が高くつくんですか?」

王馬「そんなの知らないよ」

268 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:18:57.56 /rlYI6tb0 1460/1655

最原「…多目的トイレの場所見つけたけど、この辺にはなくて駅まで行くことになるね。一応近所だと食べ物屋の中とかならあるんだけど、利用しないといけないだろうし」

キーボ「駅まで行って着替えて、残りの罰ゲームを消化する為にまたここまで戻ってくるのは少々面倒ですね」

王馬「じゃあちょっと狭いだろうけど、もう普通に男子トイレの個室で着替えちゃおうかな」

赤松「王馬くんその格好で男子トイレ入るの…?駄目だと思うけど…」

王馬「なんで」

百田「そりゃあれだろ、女が入ってきたと思ってびっくりして出てるもんが止まっちまうからだろ。そんなことなっちまったら迷惑だからな」

最原「…あの…解斗くん、一応赤松さんが居るんだからあんまりそういう物の言い方はしない方が良いと思うよ」

百田「あ、わりい赤松」

赤松「ああ、私そういうの全然平気だから大丈夫だよ。もっと色々酷い下ネタ聞いてきたし……こちとら伊達に入間さんと長期間一緒に暮らしてないからね!」

最原「ほんとしょうがない人だね入間さんは…」

赤松「お陰で大概の下ネタじゃ動じない自信があるよ!」ガッツポーズ

269 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:23:34.95 /rlYI6tb0 1461/1655

王馬「とりあえず赤松ちゃん、メイク落としくれない?」

赤松「え?……あー……薬局に売ってるよ」

王馬「落とすの持ち歩いてないのにお化粧してくれちゃったんだ」

赤松「…試供品入ってないかな…」ポーチゴソゴソ

赤松「あ、あったよ!2枚入りだから計画性を持って使ってね!あと、それいつ貰ったのか覚えてないから、もし中身が乾燥しきってたらごめんね!あんまりゴシゴシしたら肌に良くないから気をつけてね。はいどうぞ」つメイク落としシート

王馬「そんなこと言われたらクソ不安なんだけど…。まあ駄目だったらその時は買いに行ってね」

赤松「うっ…はい」

王馬「じゃあちゃちゃっと着替えてきまーす。モノタロウのこと宜しくねー」スタスタ

赤松「あ、結局男子トイレで着替えちゃうんだね」

百田「そんじゃオレも行くとするか」

キーボ「なんと言いますか…、今の百田クンも男子トイレに急に入ってきたら大概ビックリされると思いますよ」

赤松「慣れるまでは結構インパクトというか、そういうのがあるからね…」

百田「じゃあせめて、なるべく気づかれねーようにささっと通り抜けて個室まで行っちまうとするか」スタスタ

赤松「じゃあこの待ち時間の間に私は、さっき撮ったプリクラの画像ダウンロードしちゃおっかな〜」

270 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:26:25.07 /rlYI6tb0 1462/1655

ーーー


百田「戻ったぜ」スタスタ

最原「おかえり。キミはやっぱりそういう格好の方が似合ってるよ」

百田「あったりめーだろ!宇宙に轟く百田解斗があんな格好似合ってたまるかってんだ」

キーボ「先に入った王馬クンの方が遅いですね…」

赤松「メイク落としてる分の時間の差じゃないかな」

百田「確かに、オレがトイレに入った時鏡の前で顔触ってたしな」

王馬「たっだいまー。じゃあ次の罰ゲーム行こっか」スタスタ

赤松「メイク落とし大丈夫だった?」

王馬「ああうん、多分。基準を知らないからなんとも言えないけど、落とせたから大丈夫だと思うよ。はいヘアゴム返却」つヘアゴム

赤松「じゃあ良かった〜」受取

最原「…次はどの罰ゲームを消化するの?」

王馬「女児用ゲームプレイがいいと思うなー。ペッパーに告白を最後にしたら、最悪店員が何か言ってきてもそのまま逃げれるし」

キーボ「ペッパーに何するつもりなんですか…」

271 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:29:36.46 /rlYI6tb0 1463/1655

最原「……じゃあ、行こうか。こんなことは早く終わらせよう」

王馬「下の階だね」エレベータポチッ



ーーー


王馬「じゃあ先攻後攻どうしよっか」

最原「僕はこのゲームの遊び方が解らないから、王馬くんが先にやってくれないかな?」

王馬「子供用のゲームなんだから、なんとなくで遊べるでしょ。じゃあ終一ちゃんが先攻ね」

最原「なんで…」

王馬「そんなに遊び方に不安があるなら、それで遊ぶ子供が来るまで待って様子を見てみたら?まあもう夜だし来ないかもだけど」

王馬「じゃあオレ達ちょっと遠くから見守ってるねー。はい、みんな行こ!」グイグイスタスタスタ

最原「えっ!?ちょっと、こんな子供向けコーナーに1人にしないでよ恥ずかしい!」

王馬「百田ちゃんの女装姿の方が見てて恥ずかしかったから、それに比べたら全然マシだから安心していいよ!」

百田「テメーケンカ売ってんのか?」

272 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:33:01.43 /rlYI6tb0 1464/1655

最原(みんな遠くに行ってしまった…。ちょっとしか遠くないから、でももし遊ばなかったらバレてしまう絶妙な距離感だ…)

最原(……さっさと終わらせよう…)キッズサイズイスに腰かけ

最原(えっと、遊び方…。……カードゲームかと思ってたけど、リズムゲームなのか…?)

最原(まあ何でも良いや。とりあえずゲストプレイでさっさと終わらせよう。お金を入れて、えっと……)

最原(キャラクターを選ぶ……これでいいや)ポチポチ

最原(選曲……多分全部知らないな…。これでいいか)ポチポチ

最原(え?服を選ぶ?一体いつになったらリズムゲームが始まるんだこれは…。デフォルトのままでいいや)ポチッ

最原(…………)ポチポチポチポチ

最原(…やっと始まるのか)ハァ…





キーボ「王馬クン、何してるんですか?」

王馬「なんか面白いから記念写メ」カシャカシャ

273 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:36:15.50 /rlYI6tb0 1465/1655

ーーー


最原「……終わったよ」スタスタ

王馬「うん、見てたよ!おつかれー」

最原「王馬くんも早くやってきなよ」

王馬「よーし!フルコンボだドン決めてくるよ!」スタスタ

赤松「それは別のゲームだね」



ーーー


百田「なんか終一がしてた時より長くねーか?」

キーボ「ゲームにハマったのでしょうか?」

最原「まさか」

赤松「フルコンボできなくてムキになっちゃってるとか?」

最原「そんなに難しいゲームでもなかったけど…」

274 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:39:27.35 /rlYI6tb0 1466/1655

ーーー


王馬「おまたせー!終わったよー」スタスタ

キーボ「最原クンの時に比べてやけに時間がかかっていましたが、どうしたんですか?」

王馬「ああ、折角だからマイキャラってやつを作ってたんだよね」

赤松「マイキャラ?」

王馬「カスタマイズしてゲーム内で遊ぶ時に使えるオリジナルの3Dキャラみたいな?オレ作ったのがこれだよ」つカード

最原「……おい、何で僕の名前つけて僕みたいな髪のキャラクターを作ってるんだよ!」

王馬「普通に作るよりつまらなくないかなーって思って」

最原「自分の名前でオリジナルのキャラを作れよ!」

王馬「オレが自分のお金でどんな名前と容姿のキャラを作ろうがオレの勝手じゃない?」

最原「……」ビリッ

王馬「あー!酷い!なんで破いちゃうの!?他人がお金かけて作ったカード破いちゃいーけないんだいけないんだ!」

最原「じゃあ最後の罰ゲームに行こうか」グシャグシャ…ゴミ箱ポイッ

王馬「ひーどーいー!それ作る為に使ったお金返してよ!」

最原「はい」つ百円

王馬「あ、うん」受取

275 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:42:01.36 /rlYI6tb0 1467/1655

王馬「じゃあ次はペッパーの所に…ってすぐそこに居るんだけどさ」

キーボ「ううっ…、本当にしないといけないんですか?」

王馬「そういう罰ゲームだしね。キー坊はロボット同士だからいいじゃん。オレなんて人間なのに何でロボットなんかに告白しないといけないわけ?」

キーボ「知りませんよ!キミが考えた罰ゲームでしょう!?」

王馬「で、キー坊は先攻と後攻どっちがいい?」

キーボ「……後攻で宜しいでしょうか?」

王馬「え、本当にそれでいいの?」

キーボ「えっ!な、何でですか!?なにかあるんですか!?」

王馬「後攻なら当然、先攻より攻めた感じの告白しないと盛り上がらないよねー。オレ結構ガチで行くけど大丈夫?」

キーボ「じゃ、じゃあ先攻がいいです!先攻でお願いします!」

王馬「じゃあ精々頑張ってねー」●REC

キーボ「スマホを横向きにして…撮ってますよね?ムービーで」

王馬「そりゃあキー坊がロボ生で初めての熱い愛の告白をするって言うんだから、記念に撮っておいてあげないとね!結婚式の時にこれ流してあげるね!」

キーボ「いえ…、罰ゲームなので愛なんてありませんよ…」

王馬「えっ!好きでもないのに告白しちゃうって言うの!?キー坊最低!!ロボの面汚し!!オイル臭い!!!」

キーボ「なんなんですかキミは!!ただ漠然と悪口を言いたいだけですよね!?」

276 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:44:44.64 /rlYI6tb0 1468/1655

百田「キーボ、王馬のやつなんざ無視してさっさと終わらせた方がいいぜ」

最原「流石解斗くん、的確なアドバイスだね」

キーボ「そ、そうですね。では…いきましょうか」ペッパーの前に立つ

キーボ「えっと……、す、好きです…///」

ペッパー「…………」

キーボ「……なんか無反応ですが、これで終わりでいいですか?」

王馬「気持ちが何も伝わってないんだよ」

キーボ「え?ペッパーに気持ちを感じ取れる機能があるんですか?」

最原(ロボットがロボット差別してる…)

王馬「てかさ、キー坊告白舐めてんの?ペッパーはお前より背が低いのにそんな相手と目線を合わそうともしないで物理的な意味で上から目線だし、相手の名前も呼ばないし好きな理由とかそういうのも言わないとか…、マジないわー…」

赤松「確かに言えてるね…」

キーボ「別に本当の告白ではないんですから、こんな感じでいいんじゃないでしょうか…」

王馬「いや、やる以上は本気でやってよ。これで罰ゲームクリアにしちゃったら、似合わないパツパツな服着て女装をした百田ちゃんが可哀想じゃん!」

最原「そうだよ。解斗くんは凄く頑張ってたのに、キーボくんの罰ゲームがこんなに軽く済むなんて…キミは人の気持ちが考えられないんじゃないかな?」

キーボ「最原クンはボクの味方だと思っていたのですが、違うんですね…」

最原「別に僕は王馬くんの味方でもないけどね。解斗くんの味方だから」

277 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:47:06.33 /rlYI6tb0 1469/1655

百田「まあ、なんだ。オレも流石にさっきのはないと思うぜ。男ならもっと全力でやってみせろよキーボ!!」

キーボ「ボクには性別はありませんが、皆さんがそう仰るならもう少し頑張ってみますね」屈んで目線を合わす

キーボ「えっと、ペッパーさん。…す、好きです…///」

キーボ「こ、これでいいですよね!?」立ち上がり

王馬「それがお前の全力なの?」

キーボ「は、はい…。王馬クンのアドバイス通りに目線を合わせて名前を呼んでみました」

王馬「好きな理由部分は無視かよ。一目惚れでも何でもいいから適当に言えばいいのに。まあなんていうか…、告白が童貞くさいなー。キー坊は本当に好きな子が出来てもそんな告白しかしないの?」

キーボ「ボクはロボットなので童貞も何もありませんし、好きな方が今後出来るかもわかりませんので、なんとも言えませんね…」

赤松「……ねえ、ペッパーくんが反応してくれないのってもしかして、キーボくんの声が聞こえてないからなんじゃないかな?」

百田「あー、確かにな。ゲーセンだから当たり前に周りがうるせーしな。もっと声張ってみろよ」

キーボ「こ、こんな恥ずかしいことを大声で言えと言うんですか!?恥ずかしすぎますよ///」

最原(ロボットでも恥ずかしいとか思うんだな…)

278 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:49:10.09 /rlYI6tb0 1470/1655

王馬「ほらほら、早くしないといつまで経っても終わんないよー?」

キーボ「ううっ、わかりましたよ…。では、コホン…」

キーボ「き、キミのその白くてピカピカのボディ、とても素敵だと思います!好きです!!」

ペッパー「……」

キーボ「結局無視ですか!?」ガーン

赤松「うーん…、褒め方が心に響かなかったとかかな?」

百田「やっぱ褒めるならこういう場合は中身だよな」

キーボ「ペッパーの内面をボクは知らないので、それはちょっと難しいですね…。適当言うわけにもいきませんし」

最原「……もしかして、認識されてないんじゃないかな」

キーボ「何をですか?」

最原「ペッパーって人と会話できるようだけど、キーボくんは人じゃないからこのロボットに聞き取り対象として認識されてなくて、言ってることを聞き取ろうとしてくれないんじゃないかな」

王馬「あー、なるほど。ロボットだからって無視されてるんだねキー坊は」

キーボ「まさかロボットにロボット差別されるとは…!」ぐぬぬ

最原「僕はあのロボットのことはよく知らないから、ただの推測だけどね」

279 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:52:29.33 /rlYI6tb0 1471/1655

キーボ「そういうことであればこれ以上続けても無駄ですよね。一応告白は終わりましたし、もういいでしょう?」

王馬「まあガン無視されるのを分かってて続けさせるのも可哀想だし、仕方ないかー」

キーボ「では次は王馬クンの番ですね。あれだけボクの告白文を散々言ってたんですから、きっと素晴らしい告白を見せてくれるんでしょう?」

王馬「オッケー、すっごいの見せてあげるよ!」

王馬「じゃあその『すっごいの』にする為にみんなに協力してほしいことがあるんだけど、いい?」

百田「一体何させる気なんだよ…」

王馬「オレが今からユーチューブでかっこいい感じの洋楽探してくるから、それに合わせておもむろに踊りだしてよ。しばらく経ったらオレが颯爽と出てきてペッパーにプロポーズするから」

百田「フラッシュモブかよ!?しかもぶっつけ本番かよ!!」

赤松「ていうか、告白からプロポーズに格上げしてるね…」

最原「どうでもいいけど僕らを巻き込まないでほしいな」

キーボ「これじゃ王馬クンの罰ゲームというより、ボクらの罰ゲームですね…」

王馬「ダメ?」

最原「うん、駄目」

280 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:55:01.01 /rlYI6tb0 1472/1655

王馬「あーあ、折角フラッシュモブ前提で考えてたのになー」

最原「何で僕らがやってくれると思ったんだよ」

キーボ「フラッシュモブが無くても考えていたプロポーズ文はそのまま使えますよね?それだけ言えばいいと思いますよ」

王馬「まあいいや、折角だからなんか音楽流そ。雰囲気BGMは大事だよね」♪〜

最原「店内のうるさいゲーム筐体の音に滅茶苦茶負けてる…」

赤松「これは…ベートーヴェン、ピアノソナタ第8番『悲壮』第2楽章だね…」

百田「タイトルからして既にフラれる気満々じゃねーか!」

王馬「えー?そんなことないよ。これただ適当に選んだだけのBGMだから」荷物ゴソゴソ

キーボ「BGM…、すぐ横にある太鼓の達人に音が負けまくってるので意味がないですね…」

王馬「よーし、いっくよー!」薔薇造花スチャッ

最原「それどうしたの?」

王馬「さっき百田ちゃんのヒゲ隠し用マスク買いに百円ショップに行った時に、ついでに買ったんだよ」

キーボ「気合い入れすぎでしょう」

281 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/04 23:58:26.53 /rlYI6tb0 1473/1655

王馬「それじゃあ……、んんっ…」咳払い

王馬「あのねペッパーちゃん、聞いて欲しいことがあるんだ…」ペッパーの前でしゃがむ

王馬「ペッパーちゃんさ、昨日オレにご飯作ってくれたでしょ?」

赤松「唐突なペッパーくん料理できる設定が…」

キーボ「というかこれ、どういうシチュエーションなんですか。同棲でもしてる設定なんですか」

王馬「唐揚げって自宅で作るのが割と面倒なおかずだと思うけど、ペッパーちゃんそういうのもちゃんと作れてて凄いし、何より凄く美味しかったんだよね。愛情が入ってるとかそういうの抜きにしても、オレの唐揚げ人生で1番美味しかったんだよ」

最原「唐揚げ人生って何?」

百田「でも料理を褒めるってシチュエーションはいいよな。外見だけ褒めてたキーボより全然いいと思うぜ」

キーボ「うぐぅ…」

王馬「いやお世辞とかじゃないって!本気でそう思ってるから。だからさ…、勿体無いんだよね、オレだけがこんなに美味しいもの食べられちゃうの。それで、キミが良ければなんだけど……」

王馬「オレと一緒に唐揚げ屋さんしない!?大丈夫!この味なら唐揚げ界の天下取れるから!カラアゲニストのオレが保証するよ!本当だよ!」

王馬「えっ!本当!?唐揚げ屋さんしてくれるの!?やったー!」

キーボ「まだ返事してませんよねペッパー」

王馬「じゃあこれからもよろしくね!ペッパーちゃん改め唐揚げ製造機!!」

王馬「……はい、終わり」

最原「酷すぎない?」

282 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:00:26.52 8B/Xgqhm0 1474/1655

赤松「途中までは良かったんだけどね…」

キーボ「というか告白だかプロポーズだかはどこにいったんですか?」

王馬「え?カラアゲニストのこのオレが唐揚げの味を認め、一緒にお店をやりたいとまで言ったじゃん。ここの部分がめっちゃプロポーズじゃん」

キーボ「プロポーズとは……」

百田「つーかその造花の薔薇は何だったんだよ。渡すんじゃねーのかよ」

王馬「これはオレのカッコ良さを引き立てるための小道具だよ。ほら、漫画とかでよく花を背負ってる人居るじゃん。漫画とか読まないから知らないけど」

赤松「いや、確かに漫画でそういう人居るけど、あれはあくまで周りからのそう見える幻覚のようなエフェクトじゃない…?」

最原「……まあ色々言いたいことはあるけど、王馬くんは人間なのにペッパーが反応しなかったことが気になるね」

赤松「たまたま反応できる単語が無かったとか?王馬くん唐揚げのことしか話さなかったし…」

百田「普通に周りがうるせーから聞こえなかっただけじゃねーの?王馬のやつも音楽垂れ流してるスマホ持ちながら話しかけてたしよ」

キーボ「ということは、ボクの時にペッパーが返事をしなかったのも周りが煩かったから聞き取れなかっただけかもしれませんね!ロボット差別でないと知れて安心しました!」

最原(それはどうなんだろう…)

283 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:02:04.70 8B/Xgqhm0 1475/1655

王馬「まあとりあえず、これで罰ゲーム全部消化したってことでいいよね?」

キーボ「もう一度やり直すように言ってもキミはまたふざけそうなので、それでいいですよ…」

赤松「一応熱演はしてたから…。告白でもプロポーズでもなかったけど…」

王馬「えー?でも赤松ちゃんもあんな風に言われたらドキッとするでしょ?オレならドキッとする」

最原「えっ、王馬くんそんなことでドキッとするの?」

王馬「勿論嘘に決まってるじゃん。悪の総統はちょっとやそっとのことじゃドキッとしないよ」

百田「いや悪の総統とか関係なく、あれくらいじゃ殆どのやつがドキッとなんざしねーよ」

赤松「うーん…。でも、今付き合ってるっていうていで真剣なトーンで『聞いて欲しいことがある』って言われたら『あ、プロポーズかな?』ってドキッとはなりそうだよね。まあ唐揚げ屋経営勧誘なんだけど」

キーボ「王馬クンもボクみたいに『好きです』だけで終わらせれば早く済んだし無難でみんなにさほど言われることも無かったでしょうに、なんでふざけたんですか?」

王馬「だって普通に告白したってつまらなくない?」

284 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:05:09.46 8B/Xgqhm0 1476/1655

百田「罰ゲームのお題でボケるとか芸人根性あるな。芸人でも目指したらどうだ?」

王馬「芸人かー、いいね!絶対やりたくないよ!」

百田「どっちだよ!?」

モノタロウ「百田クンもツッコミの才能ありそうだよね」

百田「つーか周りにボケが多すぎるんだよな…」

王馬「ほんとそれ。あんまりボケが溢れてるとオレまでツッコミ入れなきゃならないし」

百田「オメーもボケだろ」

王馬「えー?オレ割りとツッコミ入れてる方だよ?家でも蘭兄ちゃんとか終一ちゃんにめっちゃツッコミ入れてるし」

最原「……?ボケてる覚えはあんまりないんだけど…」

王馬「キミは素でボケてるみたいだからねー」

キーボ「最原クンその年で痴呆なんですか?」

王馬「いやそういうボケじゃないでしょ、今の会話ちゃんと聞いてれば理解できるでしょ。キー坊って国語のテストしたら絶対赤点だよね」

キーボ「フッフーン!ボクは暗記物は得意なんですよ!だから漢字の問題とか古文の意味とかならば問題ありません!」

王馬「作者が何を伝えたかったのか書けとか、この時の主人公の気持ちを書けとか、そういう記述式の問題がダメそうだなって言ってんだよポンコツ」

最原(ロボットに人間の考えを推測するなんてこと出来なそうだし当然だよな…)

285 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:10:13.83 8B/Xgqhm0 1477/1655

キーボ「ボクだって他人の考えを推測することくらい可能です!」

王馬「ふーん。…じゃあ問題です!今赤松ちゃんは何を考えていたでしょうか!」

赤松「えっ!私!?」

キーボ「えぇっ!?国語の問題と違ってそれまでの流れというか文脈が無いのに、いきなりそんなこと言われても分かりませんよ!」

王馬「少しも考えようともしてないからお前はダメなんだよ」

キーボ「じゃあ王馬くんは赤松さんが何を考えていたと思うんですか?赤松さんから直接答えを聞く前にキミなりの回答を聞かせてみて下さい」

王馬「えー?うーん……お腹すいたなーとか、早く帰りたいなーとか、その辺かな?」

赤松「あはは…、そう見えちゃった?」

キーボ「なんだか回答が当たり障りのない感じですが、実際はどうだったんですか?赤松さん」

赤松「うーん…、これ言わなきゃいけない感じかな?」

キーボ「はい、是非」

王馬「キー坊ってロボットだからか結構無遠慮だよね。若干言うの嫌がってんじゃん本人」

キーボ「でも本人から直接回答を教えてもらわないと、王馬クンのその適当な回答が当たっているかどうかわかりませんよね?」

286 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:13:03.58 8B/Xgqhm0 1478/1655

赤松「…まあ、いいんだけどね。確かにそろそろ帰りたいかなとか小腹がすいてきちゃったなとか思ってたよ。もう外もとっぷり暗いみたいだし」

百田「マジだな、もうこんな時間だったか…」腕時計チェック

キーボ「むむっ…、正解でしたか。しかし王馬クンは何故わかったんですか?」

王馬「オレはキー坊と違って人間だから、人間の考えていることは大体解っちゃうからねー」

最原「さっき赤松さんが一瞬スマートフォンを見てたのを王馬くんが見てただけでしょ?赤松さんを指定したのも、会話以外に特にリアクションしてなかった僕や解斗くんより考えが推測しやすいからね」

最原「赤松さんは腕時計をしていないから、スマートフォンを一瞬見るってことは通知のチェックか時間の確認だし、その時話していた話題にあまり興味が無くて他のことを考えていたっていうのは想像に難しくない。それに赤松さんは女性なんだから、帰りの時間を気にしてるってのは割りと簡単に考えつくことだし」

キーボ「なるほど、そうでしたか。…赤松さんがスマホを見ていたことをボクも知っていればきっとボクも当てられたでしょうね」

王馬「それはどうかなー。人の心がわからないロボットにそんなこと思いつくのかなー?」

百田「テメーもいちいちキーボにケンカ売ってんじゃねーよ。もういい時間だしそろそろ帰るぞ」

王馬「あ、待って。オレ本屋さんに用事あるんだけど。あとケーキ屋さん」

287 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:16:03.88 8B/Xgqhm0 1479/1655

百田「それ時間かかるか?赤松帰りたがってるしさっさと帰してやりてーんだがよ」

赤松「私は大丈夫だよ、別に急いでないから」

キーボ「なんなら王馬クンだけ残してボクらは先に帰るなんてどうでしょうか」

王馬「は?ひっど!そんな人でなしな提案が出来るだなんて……あ、キー坊は人じゃなかったね!」

キーボ「…確かにボクは人ではありませんが、キミの方が人でなしな発言が多いように感じますよ」

王馬「気の所為じゃない?」

最原「……買う本は決まってるみたいだし、本屋の入口にある在庫検索使ったら時間はそんなにかからないだろうし早く買いに行こうか」

王馬「うん、そうだね。てかみんな晩御飯どうする?」スタスタ

赤松「うーん…。私は別に食べて帰ってもいいんだけど、ちょっとゲームセンターで遊びすぎて遅くなっちゃったから、あんまり遅いと茶柱さんとか春川さん辺りに心配されちゃうんだよね…」スタスタ

キーボ「ボクらと一緒に居るとラインで伝えてみたら安心するんじゃないんですか?」スタスタ

赤松「あ、そうだね!」ポチポチ

最原「男所帯に女子が1人って、茶柱さんが知ったら逆に心配されちゃうんじゃないかな」

赤松「た、確かにそうかも……」

288 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:17:50.59 8B/Xgqhm0 1480/1655

王馬「赤松ちゃんももう大人って言える年だと思うけど、なんか難儀だね」

赤松「でも心配してくれる人が居るのって私は嬉しいよ。こうやってちょっと不便なこともあるけど…」

最原「そうなんだね。僕が赤松さんの立場なら鬱陶しいと思うかな」

赤松「最原くんは男の子だからそう思うのかもね」

百田「じゃあやっぱ飯はやめてさっさと帰るか」

赤松「うん、みんなごめんね。…なんなら私だけ先に帰るから、みんなはここでご飯食べて行ったらどうかな?」

百田「いや、あぶねーから家まで送るぜ。なあ?」

キーボ「そうですね。地元に帰る頃にはもっと遅くなっていますし…」

最原「解斗くんがそう言うなら僕もその意見に同意するよ」

王馬「まあオレって一応赤松ちゃんの上司だし、部下が心配にならない上司なんて居ないからねー」

赤松「私王馬くんの部下になった覚えはないんだけど!?;」

289 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/05 00:20:05.64 8B/Xgqhm0 1481/1655

キーボ「この人すぐ他人を自分の部下にするんですよ。ボクもよく部下にされてます」

王馬「学園を卒業したらみんなオレの部下になってくれるって言ってたじゃん!覚えてないの!?2人…じゃなくて、1人と1体とも酷いよ…!百田ちゃんは覚えてくれてるよね?」

百田「いや、身に覚えがねーよ!?」

王馬「そんな!百田ちゃんまで酷い!…終一ちゃんは覚えてくれてるよね?」

最原「本屋に着いたよ。早く在庫調べてきなよ」

王馬「行ってきまーす」トコトコ

最原「王馬くんは相手してあげたらいつまで経っても話が終わらなくなるから、面倒くさい時には話を変えるのが1番だよ」

赤松「慣れてるね…」

292 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:23:14.51 pNcgfE/R0 1482/1655

ーーー

ー朝、男子宅ー


「じゃあ俺も行ってくる」

真宮寺「随分大荷物だネ」

「ああ。地方で大会があるんだが、その為に今日から現地入りなんでな」

真宮寺「へェ…、それはどこかテレビに映ったりするのかい?」

「いや、そんな大層なモンじゃねーさ。大層なモンじゃねーが、やるからには優勝を目指してくるぜ」

真宮寺「君なら優勝も出来るだろうネ。応援しているヨ。…星君は学園を出てから本当に変わったようだネ」

「もう死刑囚じゃねーからな。大手を振ってシャバを歩ける日が来るとは学園に居た時には考えもしなかったぜ。テニスにまた打ち込むこともな」

真宮寺「…参考までに訊きたいんだけどサ、君は自身の記憶の中では確かに人を殺したんだよネ?自身の記憶とフィクションと言われた事実の格差に悩んだり戸惑ったりはしなかった?」

「なんだ?突然。……そうだな……学園を出た当時のことは、なんかもう遠い昔のことみてーに記憶が霞がかって鮮明には思い出せねーな」

「今までの人生がフィクションだったなんて言われて、戸惑わねーやつなんざ居ねーだろ。俺も戸惑いはしたと思うが、俺の場合は記憶の中の人生は散々なもんだったからな…。フィクションって言われて救われた気がしたよ。ああ俺は人殺しじゃなかったんだなってな」

293 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:24:01.97 pNcgfE/R0 1483/1655

「だから抵抗なんざせずに素直に事実を受け取ったぜ。新たな希望にすがっちまったとも言うが…。実際外に出てすぐの頃、街中や交番の前を歩いた時には柄にもなく緊張しちまったもんだ」

「一応ネットで俺に関する事件も調べてみたが、そんなもん出てきやしねーしな。ああ、ダンガンロンパのネット掲示板で俺の話をしている奴らが検索結果に引っかかりはしたが…。まあ、その辺りで希望の事実を確信と受け取ったぜ。それからはとても気が楽になったな」

「そんで記憶の塀の中で、もし次新しい人生を歩むことが出来たらしようと思っていたことを全部やってやるって思ってんだ。テニスもそうだな。もうテニスボール以外のモンは打たねーことにするよ」

「便宜の関係で俺達は今全員戸籍上では成人済みってことになってるが、一応俺はまだ高校生のつもりなんでね。俺の中で本当に成人したと思ったら酒とタバコだってやってみてーと思ってたんだ。まあもう飲んでる奴も居るがな」

「…っと、話が逸れちまったな。まあ、なんだ。あんたはまだ学園を出て間もないからな、色々現実とのギャップに戸惑うこともあるだろ。俺みたいに人生がフィクションで喜ぶ奴なんざ特殊だろうから、俺の意見を聞いたことろで参考にならねーと思う」

「切り替えていくことも大切だが、記憶の中の思い出にすがっちまっても良いと思うぜ。実際に居た大切な人が解らねーんだ。代わりに記憶にすがってもバチなんざ当たらねーと思う。まあ他人の迷惑になっちまったらバチは当たっちまうがな。」

「夜長だって今でも自分の神さまを信仰してんだろ。あんたにももし忘れたくない記憶があるなら、いっそすがっちまえよ」

真宮寺「……そうだネ。とりあえず自分が納得するまでは今までの自分で居てみるとするヨ。話を聞いてくれてありがとう星君」

「俺なんかの話が役に立ったなら良かった。…んじゃあ行ってくる」ガチャッ

真宮寺「気をつけてネ」

294 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:26:04.38 pNcgfE/R0 1484/1655

真宮寺「さて…、どうしようかな」スタスタ

天海「今日は皆さん出かけちゃってるから、いつもより部屋が広く感じるっすねー」

真宮寺「そうだネ」PCカチッ

天海「職探しっすか?いいところ見つかるといいっすね。…キミが良ければ俺の職場で働くなんてどうっすか?俺紹介するっすよ」

真宮寺「いや、それは遠慮しておくヨ」カタカタ…ッターンカチカチ

天海「ですよね……そのサイトは?」

真宮寺「あァ、ここは僕の故郷の市のホームページだネ。記憶の中のだけどサ」

天海「…あー…、俺もたまにそういうのやるんでわかるっすよ。今までに行ったことのある国の写真をネットで見たりして…。確かに記憶にある光景なのに実はフィクションの記憶なんて、不思議っすよね」

真宮寺「僕も今まで全国色んな村を訪ねて回って色々な珍しい風習に触れてきたのだけれど、もしそれが実在しないものだとしたら残念だネ…」

天海「その珍しい風習が実在するかどうかネットで調べたらどうっすか?」

真宮寺「ンー、勿論調べたことがあるんだけど、僕の記憶にあるものは閉鎖された集落でのものが多いから残念ながらネットには載ってないのサ」

天海「じゃあ現地に行かないとわからないんすね」

真宮寺「そうだネ。仕事が決まってある程度お金を貯めたら、今まで巡ってきた場所を再び訪れて真贋を確かめてみるのも良さそうだネ…。新たな出会いもあるだろうし」

天海「旅に出会いは付き物っすもんね!」

295 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:27:03.31 pNcgfE/R0 1485/1655

真宮寺「風習もそうだけど、いい女性にも出会いたいものだネ」

天海「へー、真宮寺君って意外と女性にも興味あるんすね……あの、それは大丈夫っすか?」

真宮寺「ン?何がだい?」

天海「いや、なんつーか…、学園でのことを思いだしてしまって…。まさかとは思うんすけど、女性を殺す為に出会いたいわけじゃないっすよね?」

真宮寺「クックック…、そんなことを気にしていたんだネ。大丈夫、ちゃんと恋愛的な意味でのことサ」

天海「本当っすか?」

真宮寺「学園に居た時、僕が女性を殺したいと思っていたのは女性が殺し易いから、あの学園から脱出する為だったからネ。学園から脱出出来た今女性を殺す意味なんてないよネ?」

天海「確かなんかお姉さんがどうのとも言ってなかったっすか?」

真宮寺「……あァ、そう言えばそんなことも口走ったこともあったかもネ。でも僕を形作っていた記憶は全てフィクションだったんだから、もう僕は姉さんを気にかけては居ないヨ。僕には姉さんなんて居なかったんだろうし…」

天海「…なんかすみません、疑ってしまって」

真宮寺「いや、気にしてないヨ。一度殺人未遂をした僕を些細なことで疑うことは仕方のないことだと僕も思っているし…」

天海「そう言ってもらえるとありがたいっすね」

296 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:28:36.19 pNcgfE/R0 1486/1655

天海「……あの、もし何か重大な決断を迫られることがあれば事前に相談してほしいっす。俺じゃなくても他の仲間の誰でも良いんで」

真宮寺「君やっぱりまだ僕のこと疑ってるよネ?」

天海「いやそんなことないっすよ。なんかキミが思い詰めてるように見えたもんで、言ってみただけっす」

真宮寺「へェ、僕の顔は目しか見えないのに思い詰めた表情が君には解るんだネ」

天海「目は口ほどに物を言うっすからね。なんでもないなら良いんすけど」

真宮寺「…………」カチカチッ

天海「…あ、お昼は何か食べたい物とかあるっすか?あとお夕飯も…」

真宮寺「今日はみんな晩御飯は要らないみたいだし、君もたまには楽をしてもらって構わないヨ。僕は何か適当に買うか自分で作るかして食べることにするからサ」

天海「そうっすか?俺料理は結構好き好んでやってた方っすけど、まあ片付けも面倒だしたまにはそういうのもいいかもしれないっすね」

天海「じゃあお言葉に甘えて、今日はご飯自由に食べてくださいっす。俺も折角なんで1人ランチに行ってくるとするっす。そのまま仕事に行くんで夜まで帰ってこないんで、そこの所宜しくお願いします」上着着用

真宮寺「あァ、いってらっしゃい」

297 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:30:15.61 pNcgfE/R0 1487/1655

ガチャッパタンッ

真宮寺(……さてと、何をしようかな。今まで色々とバタバタしていたこともあってまだこの辺りのことをよく知れていないし、買い物がてら散歩にでも出かけるものいいかもネ)



ー公園ー

真宮寺(……そういえば夢野さんは職探しの調子はどうなのかとラインで訊いたら何故か会うことになったヨ…)

夢野「んあー、外は春の陽気が気持ちいいのう。キーボの奴も来れれば良かったのじゃが…」

真宮寺「キーボ君は今朝王馬君に連れられて出かけたからネ」

夢野「まああやつにも付き合いというものがある。仕方がないのう」

真宮寺(…僕達以外の生徒があの学園から卒業して半年もの間一緒に暮らしていたから、彼女とまあまあ仲良くなったんだよネ…)

真宮寺(半年の間に彼女のことは観察しきったけれど、今はあの時と環境が違うから彼女の心境にも変化があるだろうし更に観察するのもまァありだネ)

夢野「真宮寺もここでの生活には慣れたかのう?」

真宮寺「…学園は広くて静かな場所だったから、今は真逆の環境で落ち着かないこともあるけど、まァ僕は人間が好きだからネ。中々退屈しないで済んでいるヨ」

298 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:33:23.38 pNcgfE/R0 1488/1655

夢野「確かに今の生活は狭くて煩いのう。こちらは特に入間と転子と赤松が騒がしいことが多いぞ。じゃがまあ、騒がしいというのは賑やかということじゃからな。こちらも悪くない生活じゃ」

真宮寺「そういえば夢野さんは何で今日僕に会いに来たんだい?昔の君なら例え僕が外に出るように誘っても面倒くさがりそうなものだと思ったんだけどサ」

夢野「んあ…、やはり環境の変化のせいかのぅ…。仲間は確かに頼れる存在じゃが、他の者もウチ同様学園の仲間以外に頼れる者がおらぬ。だからみんななるべく自分でなんとかしようと色々頑張っておる。だからウチも、今までのように面倒くさがることはなるべくしないようにしなければな…、と思っただけじゃ」

夢野「それにウチは今暇をしておったし、お主には学園に居た頃世話になったこともあるからのぅ。たまにはそんな友人と過ごすのも悪くないと思っただけじゃ。家に来るように誘うと、男子が女子の家に入ってくることは転子が嫌がるしのぅ」

真宮寺「まだここに来てそんなに経ってないのに、夢野さんは変わろうとしていて立派だネ。素晴らしい!勿論合格だヨ」

夢野「ウチは何に合格したんじゃ?ダメ人間卒業試験か何かか?」

夢野「そういうお主は変わらぬのか?…と言ってもお主は学園に居た頃からウチと違ってきちんとしておったな…」

真宮寺「まァ、そうだネ。僕は生活態度はあまり変わっていないヨ。朝起きる時間が以前より大分早まったくらいだネ」

夢野「んあー、人数が多いと朝洗面所が混むからのぅ。才囚学園に居た頃はそれぞれ個室じゃったからそのような心配は無かったが、どうしても共同生活しているとそうなるのぅ。風呂の時間も大変じゃな。ウチは女子ばかりじゃからみんな中々時間がかかるからのぅ…」

真宮寺「そっちは髪が長い人が多いから、髪を乾かすのも大変そうだネ」

夢野「そうなんじゃ。ドライヤーは一応2つあるんじゃが、ウチはいいんじゃが皆中々乾かなくてのぅ…。じゃがドライヤーの数を増やすと停電しそうじゃしな。他にも電気は使っておるし」

真宮寺「…これは僕もしている方法なんだけど、髪を洗い終わった後、湯船に使っている時に髪にタオルを巻いていればお風呂から上がった後に髪を乾かす時間が少しだけ短縮されるヨ。あとタオルはマイクロファイバー素材の物を使うと普通のタオルより水分を吸収してくれるから早く乾くヨ。ドライヤーをする際にタオルを頭にかけながらという方法もよく聞くネ。もう少しお金をかけてもいいのなら、エタノールが配合されたミストタイプの洗い流さないトリートメントを吹き付けるとエタノールの揮発作用のお陰で髪がより早く乾くヨ」

299 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:36:07.23 pNcgfE/R0 1489/1655

夢野「じゃがエタノールなんぞ髪につけて傷んだりはしないのか?」

真宮寺「洗い流さないトリートメントに配合されているエタノールは専用の物だから心配いらないヨ。他の商品は知らないけど、僕の使っている物は髪表面の水分だけを蒸発させて疑似キューティクルを形成する物だから…ほら、綺麗な髪でしョ?」サラサラ~

夢野「た、確かに男の髪とは思えぬ美しさじゃ…!」

真宮寺「ククク…、髪が乾ききる直前にドライヤーを冷風に切り替えるのもコツさ。こうすると髪のキューティクルが整ってツヤが出やすくなるんだヨ」

夢野「真宮寺は女子より女子力が高いのぅ…。髪にそんなに気合を入れて手入れしておるなら肌の手入れとかも過ごそうじゃな…」

真宮寺「ンー、そんなに気合入れてるわけじゃないけど、まァ僕だけの体じゃないからネ」

夢野「んあ?」

真宮寺「いや…、清潔で美しく居た方が自分も周りも気持ちのいいものでしョ?自分の為だけじゃなく、周りの人間からもよく見られた方がいいからネ」

夢野「そうじゃのぅ。…こういう時キーボの奴が少し羨ましくなるわい」

真宮寺「エ?キーボ君が?」

夢野「だってキーボの奴は汗をかいたりしないし、体が汚れても拭き取ればすぐ落ちるじゃろう。人間は体を毎日メンテナンスしてもいずれは老いてしまうし、食事のバランス等にも気を遣わんといかんからのぅ」

真宮寺「でもキーボ君は入間さんにメンテナンスしてもらわないと自分じゃ手入れの限界があるみたいだし、それに機械の寿命って人間より短いものだヨ。ロボットになってしまったら食事の喜びも味わえなくなるし、それに僕としては人間の儚い美しさが好きだから人間がロボットになってしまうようになったら嫌だなァ…」

真宮寺「第一ロボットはプログラム通りにしか動かないんだから心なんて無いだろうし、人間観察が好きな僕としてはそれはいただけないネ」フゥ…

夢野「真宮寺がロボット差別をしておる…」

300 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:39:53.02 pNcgfE/R0 1490/1655

真宮寺「話は変わるんだけどサ、夢野さんは今仕事探しはどんな感じ?」

夢野「んあ…そういえばそのような用件じゃったな元々」

夢野「…ウチは今までマジカルショーでしか稼ぎをしたことがなくてアルバイトの経験もないから、正社員雇用じゃなくて良いアルバイト探し中じゃな」

真宮寺「そうなんだネ」

夢野「じゃがウチには秘策があるんじゃ!」

真宮寺「秘策?」

夢野「知っての通りウチには超高校級の魔法使いの才能が与えられておるじゃろ?」

真宮寺「マジシャンだったよネ?」

夢野「魔法使いじゃ!…で、じゃ。アルバイトで少し小金を稼いだら後は場所を借りてウチの魔法を披露するんじゃ!そうすればお金も入り、ウチもより質の良い魔法を皆に披露することが出来るんじゃ」

真宮寺「でもああいうマジック用の道具って高いんだよネ?」

夢野「ウチが使うのは魔法じゃ。魔法じゃからタネの必要なマジック道具なんぞいらぬ。いらぬ…が、水槽やら生き物やらを買うお金が普通にかかるからのぅ…。お金の無い最初はどうしても規模の小さい魔法しか披露出来ぬのぅ」

真宮寺「夢野さんが本当に魔法使いなら、何もない所から物を出せるんじゃないの?」

夢野「……お主らただの人間には解らぬと思うが、都会というのはマナが薄いんじゃ。マナが足りぬ故、物を召喚することが出来ぬ。買った方が早いんじゃ」

真宮寺「そういうことにしておくヨ」

301 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:40:59.00 pNcgfE/R0 1491/1655

真宮寺(夢野さんがもう少し色々なマジックが出来るようになってからの方が姉さんも喜ぶよネ…)

夢野「まあウチはそんな感じで働き方を考えておるが、そういうお主はどうなんじゃ?」

真宮寺「……そうだネ、僕も正社員はあまりやりたくないとだけ思っているヨ。アルバイトと違って辞めにくくなってしまうからネ」

夢野「既に辞める予定があるんじゃな…」

真宮寺「ある程度お金が溜まったら日本中を旅して回りたいと考えているからネ。あまりお金がかからないようにとは考えているけどサ」

夢野「ほう、目標があるのは良いことじゃな。目標のために頑張れるからのぅ」

夢野「ウチもいずれはまた以前のように大舞台に立って皆に魔法を披露したいと考えておる。ウチの師匠はこの世界にはおらぬようじゃが、それでもまた同じような生活をしたいんじゃ」

夢野「……はぁ、しかしのぅ…」

真宮寺「どうしたの?」

夢野「いや…、魔法に関わることでこうもお金のことを考えたくなかったと思ってのぅ。特にあまり派手な魔法を披露出来ぬ最初の内はタダでもいいから見てもらって楽しんでもらいたいところなんじゃが…、やはりお金が無いことにはいつまでも上級魔法が使えるようにはなれんしのぅ」

夢野「いっそウチに最原のギャンブルの才能のように他に稼げる才能があれば、魔法の披露はもっと趣味的に活動できるのじゃが…」

302 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:44:30.15 pNcgfE/R0 1492/1655

茶柱「でしたら夢野さんも魔法使いユーチューバーになられたら如何でしょう!?」

夢野「ま、魔法使いユーチューバーじゃと!?」

アンジー「そだねー。ユーチューブなら場所代かからないし、上手くいけば広告料で儲かるよー。その代わり埋もれやすいんだけどねー」

真宮寺「2人とも、こんな所でどうしたんだい?」

茶柱「そろそろお昼時なので夢野さんにラインを送ったのですがお返事が無かったもので、もしや何かあったのではと思い、夢野さんが貴方に会うと言っていた公園に来たというわけです」

夢野「んあ?…心配させてすまなかったのぅ、全然気づかなかったわい」

茶柱「無事だったので別に構いませんよ」

アンジー「でー、さっきの話なんだけどー」

夢野「んあー…、映像マジックだと言われそうだからウチはあまりそういうのはやりたくないわい」

アンジー「だったら録画した奴じゃなくて生放送でやれば平気だよー!コメントを返しながらやったらみんな生だって思うしライブ感も出るしー」

アンジー「で、ある程度知名度が上がったらクラウドファンディングでいい魔法道具を買ったらどうかなー?報酬はその魔法道具を使ったマジカルショーに招待!とかー」

夢野「な、なるほどのぅ…。それなら…ふむ、少し考えさせてくれんか?」

アンジー「意外と生主って敷居低いよー?とりあえず試しに1回やってみたらどうかなー?機材とかアンジーが全然サポートもするしー。秘密子が魔法でお金のこと考えたくないって言うならアンジーに全部任せてもらっても大丈夫だよー!」

夢野「んあ…、考えておくわい…」

303 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:48:35.34 pNcgfE/R0 1493/1655

アンジー「ご飯食べながらアンジーが色々教えてあげるねー!是清ーぐっばいならー」夢野グイーッ

夢野「んああ…、すまんのぅ真宮寺よ」引っ張られ

真宮寺「別に僕は構わないヨ。夢野さん、今日は会ってくれてありがとう」

茶柱「さあ行きましょう夢野さん!今日のお昼は転子が作ったんですよ!温かいうちに召し上がってくださいね♪」スタスタ

夢野「転子が…、ということは昼から鍋かのぅ……」スタスタ

真宮寺(…うん、夢野さんを心配して様子を見に来た茶柱さんも、夢野さんの為に協力を惜しまないアンジーさんも素晴らしいネ!2人とも合格だヨ!)

真宮寺(だけどまァまだ送るわけにはいかないよネ…。もうかれこれ数カ月姉さんに友達を送れてないから早いところ誰かいい人を見つけたいけど、焦ってしまっては駄目だネ。ちゃんと見極めないと…)

真宮寺(とりあえず、僕もお昼を食べに行くとするヨ…)スタスタ

304 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:53:19.31 pNcgfE/R0 1494/1655

ーーー


真宮寺(……うん、お昼を食べて周囲の散策もだいぶ終わったネ)

真宮寺(今の時代はインターネットがあるから山奥でない限り大体の情報は解るんだけど、やっぱり自分の目で見て歩くのが1番良いよネ)

真宮寺(…ンー、そろそろ日も暮れてきたし、スーパーで何か買って帰るとするヨ。たまには自分で作るのもいいよネ)スタスタ



ー自宅前ー


真宮寺(さて…)鍵取り出し

隣人「あれ、そこのお宅の方ですか?更に増えられたんですね」

真宮寺「…どちら様?」

隣人「あ、失礼しました。そうですよね、初めまして…ですものね。私はここに住んでいる者です」隣の家指さし

真宮寺「あァ、どうも初めまして。僕は真宮寺是清だヨ」

真宮寺(大学生くらいの女性だネ…)

305 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:55:28.26 pNcgfE/R0 1495/1655

隣人「そちらのお宅大勢住んでますよね。引っ越してこられた時の挨拶の際に同じ高校の同級生だったと伺ったんですけど、真宮寺さんもそうなんですか?」

真宮寺「そうだヨ。僕は最近上京して来てここにお世話になっているんだヨ」

隣人「春は新生活の季節ですからね〜…。そこまで広い部屋でもないのに大人数でルームシェア出来るなんて、皆さん仲良しさんなんですね」

真宮寺「そうだネ、仲は良い方だと思うヨ」

隣人「お買い物だったんですね。私も丁度買い物帰りなんです」

真宮寺「…随分買い込んでるようだけど、そちらも何人かで同居しているんだネ」

隣人「ああいえ、私は1人暮らしなんですけど、調理師を目指しているんでこれは自宅での勉強用ですね」

真宮寺「へェ…!立派だネ。…もし良かったらなんだけど、君の料理を食べてみたいなァ。代わりと言ってはなんだけど僕は民俗学を専門に学んでいてネ、郷土料理にも詳しいからそういうのも教えることが出来るヨ」

隣人「あっ、えっと……」

真宮寺「あァ、ひょっとして警戒してる?そうだよネ、こんなマスクを着けた男なんて怪しいからネ」マスク外し(口紅なし)

隣人「!かっこ…………いえ、そうではないんですけど、そちらも晩御飯の都合がありますよね?」

真宮寺「今日はこちらの家は晩御飯は各自ということになっているから全然問題ないヨ。今日買った材料は明日にでも……あァ、良かったらこれ使うかい?」

306 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 22:57:52.74 pNcgfE/R0 1496/1655

隣人「あ、大丈夫ですよ材料は充分あるので。じゃあ、はい。そちらがそういう事情なら私は全然大丈夫です。私としても他人に食べてもらうのは勉強になると思うので…」

真宮寺「それは良かったヨ」

隣人「あ、あの、何が食べたいとかありますか?」

真宮寺「お任せするヨ。君はその買ってきた材料で作ろうと思っていた物があったんじゃない?」

隣人「そうですね…、じゃあ、はい。頑張って作りますね!完成したらそちらに持って行きます!」

真宮寺(流石にまだ会ったばかりだし、今日はこの程度が限界そうだネ)

真宮寺「わかったヨ。それじゃァ料理を待つ間君に渡す郷土料理のメモでも作りたいと思っているんだけど、どの辺りの地方の物が知りたいだとかどの材料を活用した物が知りたいとか何かあるかい?って、調理師の卵に僕みたいなただの民俗学者が良い料理を教えられるか解らないけどネ」

隣人「いえ!私自分の出身の地方以外の郷土料理なんてあまり食べたこともないし、なんなら知らない物の方が多いと思うんで助かります!ありがとうございます!」

隣人「えっと…、そうですね…。特に思いつかないのでおまかせします。と言ってもそちらも困るでしょうし…、じゃあ美味しくてニッチな健康料理で何かオススメな物があったら知りたいです。折角なのであまり学校で習わなそうな物を…と思ったんですけど、漠然としすぎていますかね?」

真宮寺「そうだネ、少し漠然とした注文だからオススメと言っても色々あるんだけど、まァ幾つかピックアップしてみせるヨ。料理が出来上がるまでにまとめられれば良いんだけどネ…」

隣人「食器を返してもらう時でも全然大丈夫ですよ!」

真宮寺「じゃァその時までになんとかまとめてみせるヨ。それじゃァまた後で…」

307 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:01:13.27 pNcgfE/R0 1497/1655

ーーー

ー男子宅ー


真宮寺(ンー…、この料理はうろ覚えな部分があるネ…。あの辺の味付けはどうだったっけかなァ。出てくるかは分からないけど一応ネットでも探してみるカ…)カタカタ…ッターン

真宮寺(流石に調理師の卵相手に適当は教えられないからネ…。それにきちんと教えてあげないとあの子があの世で姉さんに料理を振る舞うこともあるかもしれないし…)

真宮寺(あァそうだ、姉さんの好物もちゃんと教えてあげなくちゃネ。姉さんこの料理が好きだったなァ…)カキカキ

真宮寺(まァそもそもまだあまりあの子のことを知らないから合格かどうかも解らないんだけどネ…。とりあえず候補としてキープだネ)

真宮寺(料理を通じてもう少し仲良くなって、色々聞き出さないとネ…)カキカキ

ピンポーン

真宮寺「…はい」

隣人『あの、お料理出来ました!』

真宮寺「ありがとう、これは?」ドアガチャッ鍋受取

隣人「えと、ビーフシチューです。あ、勿論作り置きじゃないですよ?圧力鍋使ったんで短時間で出来たんですよ」

真宮寺「別に短時間で出来たことを怪しんではないヨ。美味しくいただかせてもらうヨ」

308 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:03:25.46 pNcgfE/R0 1498/1655

隣人「そういえば真宮寺さんってお料理は作られるん…ですよね?さっきお買い物袋に材料が入ってましたし」

真宮寺「まァ人並みには」

隣人「…先生以外の料理の出来る人に食べてもらうのは少し緊張してしまいますね…。あの、もし何か変な所があったら教えて下さいね」

真宮寺「…君はいつから調理師の学校に通いだしたんだい?」

隣人「まだ1年も経ってないんです。入学したばっかりで…」

真宮寺「なるほどネ…。それまでに料理の経験は?」

隣人「実家に居た時に母の手伝いはしていました。けどうちの家計は結構味付けが濃いので、あまり濃くならないようにしているつもりなんですがたまに濃くなってしまいますね。レシピで『適量』とかそういうアバウトな書き方をしているものではなくきちんと分量が書かれた物なら多分問題ない味付けになるんですけど、そうでないと自分の経験と味見に頼るのでその辺りが難しいですね…」

真宮寺「家庭の味というのもいいものだよネ。僕としては味が整われきったコンビニ弁当やファミレスのチェーン店で出るような物よりは、そういう家庭の味がする物の方が温かみが感じられて好きだヨ」

隣人「ただ専業主婦になるだけとかならそれでも良いんですけど、私は調理師を目指しているので家庭の味を残すのは難しいところですね」

真宮寺「まァ僕にはあまり縁のない分野だから、味付けに関しての口出しはこの辺りまでにしておくヨ」

309 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:06:33.42 pNcgfE/R0 1499/1655

真宮寺「あァ、料理のレシピなんだけど幾つか出来てるけど先に出来てる分だけ受け取るかい?」

隣人「あ、じゃあ欲しいです」

真宮寺「ちょっと待っててネ…」テーブルに鍋を置きに行ってレシピを取ってくる

隣人「ありがとうございます!……字が綺麗ですね、読みやすいです」

真宮寺「それは良かったヨ。そういえばそのレシピの書き方なんだけど、君が苦手だと言っていた『適量』みたいな書き方している箇所が何箇所かあるんだヨ。知らなかったものだからごめんネ。そもそも僕も詳細にレシピを思い出せない所もあるせいだけどネ」

隣人「あ、大丈夫ですよ。その辺はまあ作りながら調整していくので…。ところでこの料理はどれも真宮寺さんは食べたことあるんですよね?」

真宮寺「勿論サ。流石に自分が食べたこともない物を他人に勧めにくいからネ」

隣人「じゃあ今度これ作ってみるので、もし良かったらまた食べてみて色々合ってるかどうか教えてもらえませんか?」

真宮寺「それは勿論僕としては大歓迎だけど、食べさせてもらってばかりでなんだか悪いネ…」

隣人「こっちも勉強させてもらっているので大丈夫ですよ。それで、あの…そちらにも食事の都合があるでしょうし、また今日みたいに空いている時があれば教えてもらいたいんでラインとか交換してもらってもいいですかね?隣に住んでいるとはいえ、一々会うのも手間ですし…」

真宮寺「そうだネ、そっちの方が気軽に連絡が取れるし僕は構わないヨ」

310 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:09:27.50 pNcgfE/R0 1500/1655

隣人「それじゃあ…」スマホ取り出しポチポチ

真宮寺「僕のIDはこれだヨ」スッ

隣人「あ、はい!ありがとうございます」ポチポチ

隣人「あの、真宮寺さんがどのくらい食べられるのか解らなかったのでシチュー作りすぎてしまったかもしれませんので、お鍋が空いたら教えてもらってもいいですか?一応食べられないことはないと思いますけど、もし味が苦手でしたら引き取りに来ますのでそれも教えてください」

真宮寺「了解したヨ。味の感想も送らせてもらうネ」

隣人「お手柔らかにお願いしますね…」

真宮寺「クックック…、まァ僕は美食家ではないからそんなに緊張しなくても大丈夫だヨ」

隣人「えっと、それではまた…」ドアパタンッ

真宮寺(さてと、ビーフシチューカ…。いつもご飯を作ってくれる天海君は洋食を作ることが多いから1人の今日くらいは和食を食べようと思っていたけど、まァこれも姉さんの為だからネ)鍋の蓋開け

真宮寺(ンー…、少し冷めてしまってるネ。温め直して食べることにするヨ。それにしても本当に量が多いネ…。これは明日のお昼にもまた食べないとネ)

真宮寺(それにしても1日で思ったより仲良くなれたネ。今のところ彼女は合格そうだし、後は姉さん好みの味を覚えてもらうだけかな?隣人だから殺す方法には少し気を遣いそうなのがネックだけど、まァその辺は追々じっくり考えようカ…)

311 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:11:25.24 pNcgfE/R0 1501/1655

ーーー

ー男子宅前ー



ピンポーン

春川「……」

ピンポーン

春川「…………」

ピンポピンポーン

春川「……はぁ…、誰も居ないの?」

最原「春川さん?」ガチャッ

春川「!?居たの?」

最原「うん、ごめん…。今僕1人だったから…」

春川「そう、別にいいよ。どうせトイレに行ってたとかでしょ?」

最原「いや居留守してたから…」

春川「なんで居留守なんかしてるの」

312 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:14:15.11 pNcgfE/R0 1502/1655

最原「NHKとか新聞の勧誘とかセールスだったら困るから…」

春川「……そんなの、とりあえず出てから断ればいいじゃん」

最原「僕追い返すの苦手で…、この前も1人で居た時に来た人追い返せなくて、もう相手にしたくなくてつい契約しちゃって天海くんに『使いもしないのに』怒られたんだよ…。その後滅茶苦茶クーリングオフした……してくれた…」

春川「何してんの」

最原「それ以来、1人で居る時はチャイムに出ないようにって言われてて…」

春川「ていうかドアスコープで相手を確認すれば?」

最原「……ここ見て」ドアの内側を見せる

春川「なにこれ。これじゃあスコープ覗けないじゃん」

最原「防犯の為だよ。ドアのスコープって、普通にしてたら外側からは覗けないけど、実は外側からも覗く方法があるからね…。ちなみにポストの投函口の内側も開けにくくする為に塞いでるから郵便物取り出すのがちょっと大変だよ」

春川「何してるの」

最原「実際に試したんだけど、このタイプは頑張ればドアの鍵が開けられちゃうんだよ。危ないから塞いだんだ」

313 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:17:51.56 pNcgfE/R0 1503/1655

春川「わざわざそんなことやる奴なんて滅多に居ないでしょ。一体誰がここまで防犯対策したの?」

最原「僕だよ」

春川「あんたって生きづらそうだね」

最原「何かあってからじゃ遅いからね。…そういえば春川さん、どうしたの?何か用があって来たんだよね?」

春川「別に大した用じゃないけど、これ。東条が仕事で海外に行ってたからそれのお土産だよ」

最原「いつもありがとう。今僕しか居ないからあまりおもてなし出来ないけど、お茶飲んでいく?」

春川「まあ私が買ってきたわけじゃないけど、今は家にあまり戻りたくないから遠慮なくお茶させてもらうよ」スタスタ

最原「何かあったの?」ドアパタン

春川「東条が居ない間に入間と夜長が部屋を散らかし放題にしてたから、今東条が2人に大掃除させてるんだよ。お陰で寝室やリビングの方にも今一旦物が沢山置かれてて休まる場所がないし、ホコリっぽかったり油臭かったりで…」着席

最原「それは…大変だったね…。というか東条さんも帰国して早々大変だね…」お湯沸かし

春川「だから私も東条居ない時途中でいい加減片付けるように言ったのに、あいつらちっとも聞かないし…」

314 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:21:07.74 pNcgfE/R0 1504/1655

春川「ちなみに赤松と茶柱は出かけてて、夢野は2人の掃除を手伝ってるよ」

最原「へえ、あの夢野さんが…」

春川「あまり『めんどい』って言わなくなったし、今まだ働けてないからか結構積極的に手伝ってくれたりしてるよ」

最原「変わったんだね」

春川「だいぶ生活も安定してきたとはいえ、私達は私達の他に誰も頼れないからね。まあもしまだ『めんどい』なんて言ってまわってたら、そろそろはっ倒してたよ」

最原「はっ倒…」

春川「そっちはどうなの?」

最原「キーボくん?そもそもロボットはプログラムされた通りにしか考えないだろうし、変わる心なんてものは最初から無いと思うよ」

春川「そう、じゃあ真宮寺は?」

最原「さあ?あまり彼のことは見てないからよくわからないな…」

春川「あんたって結構ドライなんだね」

最原「春川さんが訊いた対象がたまたま悪いだけだよ。だってロボットと真宮寺くんだもん」

315 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:22:51.25 pNcgfE/R0 1505/1655

春川「…キーボはまあ兎も角として、真宮寺は一応私達と同じ才囚学園に囚われた仲間なんだから、もう少し気を使ってやれば?」

最原「真宮寺くんに気を使う時間があったら、その分解斗くんを気遣いたいな」お湯注ぐ

春川「あんたってほんと百田贔屓だよね」

最原「僕は解斗くんの助手だからね。助手はボスに尽くすものだから」

春川「よくわかんないけど、与えるだけでいいの?与えられたいとは思わないの?」

最原「既に解斗くんの助手っていう立場を与えられてるから、僕はそれで全然大丈夫だよ」

春川「それ主従関係ってことだよね?対等じゃなくていいの?」

最原「僕は今の関係に満足してるから別に…」

最原「それに解斗くんは別に僕を従わせてるわけじゃなくて、僕のボスになることで僕が間違ったことをしてもボスとして責任を取ってくれるってことで自ら僕のボスに名乗りを上げてくれたっていう素敵なエピソードがあるんだよ。確かにちょっと強引な性格なところもあるけど、その強引さで僕を引っ張ってくれるし解斗くんってホントに明るくて太陽みたいな人で僕にはちょっと眩しいんだけど僕みたいな人もちゃんと見ててくれるし結構気遣ってくれるし、僕が彼に好意を向けすぎて王馬くん辺りに引かれても解斗くんは今まで引いたことがない気がするし、なんというか本当に太陽みたいに大きくて温かい心で受け止めてくれてるっていうか…ほんと僕なんかのボスで勿体無い人なんだよ。なのに学園を出た今もボスで居てくれるから僕も心の拠り所にできるし…。あと彼本当に頭がいいんだよ!確かに勉強の教え方とかは天海くんの方が上手いんだけど、解斗くんの方が知識とか凄いし、時間のある時に外国語教えてもらってるんだけど発音凄く綺麗だしあとやっぱり声がかっこいいよね。僕は声があんまり低くないからかっこつかないことが多いから羨ましいな…。今気づいたけど僕が語学が堪能になっちゃったらもう勉強教えてくれなくなるかもしれないし、僕このまま外国語不慣れなままでいいかな…。でもいつまでも物覚えが悪いままだと助手を見限られちゃうかな…。ねえ春川さんはどっちがいいと思う?」

春川「どっちでもいい。好きにすれば?あとあんたは嬉しそうにそんなこと言うけど、私は全然羨ましく思わないよその関係」

最原「人の幸せにケチつけるのやめてくれないかな」

春川「依存するより依存させた方がいいよ」

最原「春川さん?」

春川「ポイントは、相手が自分に依存していることに気づかせない程度にすること」

最原「詳しく」

316 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:24:30.13 pNcgfE/R0 1506/1655

春川「そうだね、例えば…」



赤松『うーん、ビンの蓋が開かない…!』

東条『私が…』

春川『しょうがないね赤松は……ふんっ!』バキャッ

赤松『わー、ありがとう春川さん!』

春川『ふふっ…、本当に赤松は私が居ないと駄目なんだから』



春川「って感じで度々徐々に『私が居ないと駄目』って刷り込ませていくんだよ」

最原「解斗くんの方が僕より力があるから力で解決する問題ではそういう真似は出来ないけど……というか僕だって彼の助手なんだから、解斗くんが困ってて解決できそうなことがあったらしてるし、結構率先して手伝いとかしてる方だよ」

春川「ただ手伝うだけじゃ半人前。『あいつが居るから助かってる』ってわざわざ意識させないと駄目」

春川「あんたはどうせ、百田が醤油を欲しがる前にさり気なく近くに醤油を置いておくタイプでしょ?そんなんじゃ百田は『最初から近くにたまたま醤油があった』と思ってあんたの有り難みを意識しないよ」

317 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:26:23.58 pNcgfE/R0 1507/1655

最原「でもわざわざ手伝ったことをアピールするなんて…」

春川「周りの人間にアピール激しいと思われてもまず本人に気づかれないと始まらないし、そもそも百田みたいなタイプはガンガンアピールするくらいで丁度いいんだよ。知らないけど」

最原「断定した癖に知らないんだ…」

春川「知るわけないじゃん、私は百田じゃないんだから。てかそろそろ充分お茶出てると思うけど。淹れてくれない?喋ってたら喉乾いてきたよ」

最原「あっはい」お茶ダバーッコトッ

春川「でも、手伝いとそのアピールばかりして相手から都合のいい人間だと思われるのは駄目だからね。『都合のいい人間』っていうのは要するに下に見られてるだけだから。それを回避する為に相手に自分達は対等だって意識させないと」

春川「相手に下に見られないことで、自分が相手の周囲を快適にしていくことを相手は『この人と一緒にいたらこの人が居ない時より素敵に過ごせる』って錯覚してくれるハズだから。知らないけど」

最原「春川さんそれっぽいことを言いながら語尾に『知らないけど』を付けるのやめてくれないかな。それを信じたら良いのか話半分に聞いたらいいのか僕わからなくなるから…」

春川「情報は自分で取捨選択しなよ。何でもかんでも他人の言われた通りにするのはあんたの悪い癖だよ」

最原「そ、そんなに他人の言われた通りになってないよ…」

318 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:28:44.25 pNcgfE/R0 1508/1655

春川「あんたって百田に言われたら何でもしそうだし」

最原「そりゃ解斗くんは別だよ。そういう春川さんだって赤松さんに言われたら何でもするんじゃないの?」

春川「は?何でもするわけないじゃん」

最原「えっ」

春川「なに、例えばあんたは百田に死ねって言われたら死ぬの?」

最原「死に別れるのは悲しいけど、解斗くんの為になるなら死ねるよ、助手だから。でもせめて死ぬ瞬間は見ててほしいかな。そうしたら一生僕のことを忘れられないだろうし…」

春川「流石に引くんだけど」

最原「じゃあ春川さんは赤松さんが『死んで』って言ったら死なないの?」

春川「私が死んだらその後誰が赤松を守っていくっていうの?私が死なない代わりに赤松がそう言わざるを得なくなった原因を全力で潰しに行くよ」

最原「え…春川さんかっこいい…」

春川「先に言っておくけど、あんたのことはただの仲間としか思えないからね」

最原「なんで僕が惚れると思ってるんだ…。意外と自意識過剰なんだね…」

319 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:32:29.25 pNcgfE/R0 1509/1655

春川「でもあんたこういうの好きなんでしょ?」

最原「うんまあ…好き。僕が春川さんに酷いことを言って、春川さんが『あんたがそう言わざるを得なくなった原因を全力で潰しに行く』とか言ってきたら、確かにうっかり好きになってしまうかもしれないね」

最原「でもなんというか…、赤松さんへの態度とか計算して調整してるとか聞いちゃったからなんか、それを思いだして『これも好感度稼ぐための計算なのかな…』って多分すぐ冷めると思う」

春川「別に計算してるわけじゃないから。たまに意識してるだけだから」

春川「それに計算だとしても対象に向けた態度や好意は無くならないでしょ。てかあんたはわざわざ言葉悪く計算とか言ってるけど、『あの人がポニーテールが好きって言ってたからポニーテールにしてみた』だとか『今日のラッキーカラーは赤だから赤いものをつけよう』とかその程度の軽い意識だけだよ。私を計算高い悪女みたいに言わないで、殺されたいの?あ。赤松に今日のこと言ったら…悲鳴を上げる事になるからね、あんたが」

最原「わざわざこんなこと言わないよ…」

最原「…そういえば春川さんってなんかいつの間にか赤松さんに懐いてたけど、なんでそうなったの?」

春川「私が懐いたんじゃなくて赤松が懐いたんだよ」

最原「まあどっちでもいいけど、僕目線だとなんか急に学園で一緒に居るようになってたからさ」

春川「私から見たらあんたも急に百田に懐いてたよ。それまでは天海とか王馬とかとよく一緒に居た気がしたけど」

最原「天海くんはあの学園での僕の最初の仲間だったから、その関係で一緒に行動してたからね。王馬くんはただマザーモノクマの部屋での見張りの時間帯が同じだったからだね」

320 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:34:39.81 pNcgfE/R0 1510/1655

最原「解斗くんは……色々あって」

春川「色々って?」

最原「長くなるけどいい?」

春川「あんた探偵の癖に話まとめるの下手なんだね」

最原「そういう偏見はやめてくれないかな。それに僕は探偵の才能は持っているけど探偵ではないからね」

春川「私は暗殺者じゃないけど暗殺のスキルは持ってるよ」

最原「そうだね。…わかった、正直に言うよ。僕が解斗くんを慕うようになったエピソードの数々があまりにもカッコ良すぎてキミには話したくないんだ」

春川「意味わかんないんだけど」

最原「赤松さんと解斗くんって性格の傾向が少し似てるから、春川さんが似たようなノリでうっかり解斗くんに好意を持ったら困るんだ」

春川「似てない。百田より赤松の方が全然可愛い」

最原「いや、性格の話だよ?外見の話ならそりゃ解斗くんだって赤松さんより全然かっこいいよ」

春川「性格も寝方も赤松のほうが絶対可愛い」

最原「寝方?」

321 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:36:31.48 pNcgfE/R0 1511/1655

春川「赤松はゲーセンで取ってきたぬいぐるみをベッドの周りに置いて寝てるんだよ。控えめに言って凄く可愛い」

最原「…なるほど、それはたしかに可愛いね」

春川「殺されたいの?」

最原「褒めたのになんで!?」

春川「今赤松の睡眠姿を想像したでしょ?やめてよね、赤松に対するセクハラだからそれ」

最原「じゃあそもそもそんな話振らなきゃいいだろ!」

春川「それもそうだったね。迂闊だったよ」

最原「いやなんというか…、可愛さとかは全部そっちの勝ちでいいよ…」

春川「自分の推しを応援しないなんてファン失格じゃない?」

最原「いや僕はファンじゃなくて助手だから」

春川「私は赤松の仲間であり家族であり親友でありピアノのファンだからさ」

最原「あ、ピアノのなんだね」

春川「たまに演奏聴かせてもらってるんだよね。早く広い所に引っ越してピアノを置いて毎日演奏を聴きたいよ」

322 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:39:35.40 pNcgfE/R0 1512/1655

最原「えっ、春川さんと赤松さん引っ越すの?」

春川「いや、女子全員で。まあまだ引越し先も決まってないし、買うか建てるかも決まってないんだよね…。今度みんなで内見には行くんだけどさ」

最原「へぇ…、なんだかちょっと寂しくなっちゃうね…」

春川「引っ越しなんてまだ全然先の話だし確実に今より家は離れるけど、そんな遠くに引っ越すつもりはないよ。あんまり離れるとみんなあんたらが心配だって言ってたし」

最原「確かにあんまり離れると、お互い何かあった時心配になるもんね」

最原「……でも、引っ越しか…。こっちもこの前1人と1体増えてまた少し手狭になってきたし、だいぶお金も貯まってきたし確かに広い所に引っ越したいかな…」

春川「男子も引っ越すならこっちと場所近くになるように話し合うべきだね」

最原「うん、でもやっぱりここからあんまり遠くない所になると思うよ。働き先とかは融通効く人ばかりだけどゴン太くんは大学に通ってるから…」

春川「獄原にはいっそ寮とかに入ってもらったら?」

最原「彼が大学決まった時にそういう話にもなったんだけど、1人だけ別れて暮らしてもらうのもなんだか可哀想だし、本人も寂しがったし、僕らもちょっと心配だったからね…」

春川「なるほど」

323 : ◆k6xhNpU36A - 2018/04/26 23:42:24.88 pNcgfE/R0 1513/1655

春川「……そういえばあんた、私が来るまで何してたの?」

最原「えっ、いや別に何もしてなかったよ。なんで?」

春川「いや、当分帰れないだろうから私はもう少しここに居るつもりだからさ、あんたがもし何かしてたのなら私に構わずそれをやってくれてもいいんだよ」

最原「今日は本当に特に何もしてなかったから別に…。強いて言えば小説を読んでたくらいだね」

春川「読んでていいよ。もう特に話すことも思いつかないし…」

最原「いや、ずっと読んでて目が疲れてきた頃だったから大丈夫だよ。それに別に無理に話す必要無いんじゃないかな」

春川「沈黙って気まずくない?じゃあ…最原が今まで関わった事件の話でもしてよ。それが嫌なら記憶の中の家族のこととかさ」

最原「えっ…。…面白くないと思うし、第一僕の記憶はフィクションだからそんな話聞いたって仕方ないと思うけど…」

春川「別に面白さなんて期待してないよ。実際には経験してない出来事だろうけど、それでも今のあんたを形作ってる一部でしょ?今までこうしてあんたとじっくり話す機会なんて無かったし、丁度いいかと思って」

最原「じゃあ、春川さんが学園に来るまでの人生を語ってくれるならいいよ」

春川「……実際はフィクションだったみたいだから別に構わないけどさ、映画みたいだとか茶化したら許さないからね。私にとっては現実だったんだから」

最原(…春川さんのヘビーな人生を聞いて過ごした…)



続き
赤松「マッド赤松とヤバイ原くんのif1章その3!」【ロンパV3】(3/3)


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