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ー寄宿舎ロビーー
最原(えっと、現在時刻は…15時だね)時計確認
最原(これから何しようかな)
①屋外探索の続き
②天海の部屋に写真が出来たか様子を見に行く
③その他(リクエスト)
>>↓1安価
474 : 以下、名... - 2017/04/20 00:48:04.90 G6qXHb610 320/16552
最原(うん、天海くんの部屋に行こうかな)
最原(そろそろ写真出来ただろうし)スタスタ
ピンポーン
王馬『はいはーい?誰?』ドア越し会話
最原「!?僕だけど…」ドアの上のドット絵を確認
最原(確かに天海くんの部屋で間違いないけど…)
王馬「いらっしゃーい」ドアガチャッ
天海「だから何で王馬君が勝手に開けてんすか…」
王馬「どうせ天海ちゃんが応対しても開けたでしょ?」
天海「まあそりゃ開けるっすけど…」
東条「ちょうどいいところに来たわね」
最原「え?東条さんまで何で…?」
東条「ちょっと天海君に話があって来たのよ」
王馬「オレも天海ちゃんに例の話を聞きに来たんだけど、丁度東条ちゃんが来たから本人からも話聞いちゃってました!」
最原(何で本人からも話聞いちゃうの!?)
最原(何度も同じこと訊いたら怪しまれるから!)
天海「まあ色々あって、東条さんがオレらの仲間になったっす」
最原「色々!?」
最原「ちょ、ちょっと天海くん来て!」腕引っ張ってシャワールームに入る
最原『東条さんはまだ完全に白になったわけじゃないよね?』小声
天海『でもなんか昨日の俺らの行動を大体察してたみたいで、協力してくれるみたいだったんで、折角なんで女子トイレ調べてもらおうかと思って事情話して仲間になってもらったっす』小声
最原『事情話したの!?』
天海『もう結構筒抜けだったんで、いいかなって』
最原『黒幕だから事情を知ってたっていう可能性もあるよ』
天海『その可能性も否めないっすけど、女子トイレを調べて貰うために女子の協力者がほしかったところだし、王馬君も東条さん仲間は歓迎みたいだし良いかなって』
天海『あ、勿論完全に東条さんを信用したわけじゃないっすよ』
天海『女子トイレを調べる時には、誤魔化されないようにもう1人女子をつけて、2人体制で調べてもらうことにするっす』
最原『もう1人?』
天海『王馬君のオススメで入間さんに頼むことにしたっす』
最原『入間さんか…』
天海『2人居ればどちらかが黒幕だとしても、誤魔化せないと思うっす』小声
最原『まあ確かに…』小声
天海『それに東条さんが味方になったなら、心強いじゃないっすか』
最原『完全に味方ならね…』
天海『まあ東条さんはまだグレーっすけど、入間さんに関してはモノクマを壊してくれたり、マザーモノクマの部屋の扉を開けてくれたりしてくれたしとこれまでの実績があるし、結構白に近いと思うっす』
天海『…一応、女子トイレを調べてもらう時は片方が黒幕だった時のことを考慮して、片方が襲われないように、俺らがトイレ前の廊下で待機することにするっす』
最原『それなら心配は少なそうだね』
天海『他に質問はあるっすか?』
最原『…いや、無いかな』
最原『東条さんは昨夜はずっとキーボ君と写真を作っていたし、僕も彼女のことは信用したいからね…』
天海『じゃあもう部屋に戻るっすよ』
最原『うん』
最原「ごめん、お待たせ」シャワールームノドアパタン
東条「話は終わったかしら?」
最原「うん」
東条「私があまり信用できないのよね」
最原「え、えっと…」
東条「いえ、それでいいのよ」
東条「仲間も疑うべきだと思うわ」
東条「こんな状況だもの、『この人なら大丈夫』って信じきってしまっては駄目よ」
東条「特に貴方は探偵なのだから、冷静にね」
最原「東条さん…、ありがとう」
天海「そういえば最原君は俺の部屋に何の用事で来たんすか?」
最原「ああ、そうだ」
最原「えっと、そろそろ写真出来てるかな?って思って、見せてもらいに来たんだ」
天海「まあさっきシャワールームに入った時見たと思うっすけど、今バットに浸ってる紙がそれっすね」
天海「ついさっき出来たばっかなんで、水洗に突っ込んだままっすけど」
最原(…そういえば靴が濡れてしまってるな…)
最原(話に夢中でちょっと気づかなかったけど)
最原「じゃあ写真見せてもらってもいいかな?」
東条「天海君もプリント作業していたのね」
天海「はい、図書室の隠し扉を出入りする黒幕を狙おうと仕掛けていたカメラの現像とプリントしてたっす」
天海「水洗必要な時間はとっくに経ってるんで、持ってくるっす」シャワールームノドアガチャッ
天海「えっと…、これが例の扉を狙った2枚の写真っすね」つ写真
最原「うわ、びしょびしょだ…」
天海「乾燥しようと思ったら王馬君が来て、それからずっと相手していたもんで、すみません」
王馬「えーオレのせいなの?」
天海「…王馬君、ベッドでくつろぐのは構わないっすけど、枕の方に足向けて寝転がるのは止めてくださいっす」
王馬「だってみんなテーブルの方で会話してるからさ」
王馬「靴は脱いでるし平気平気!」
天海「……」
最原「写真で見ても、黒幕は写ってないね…」
最原「どっちの写真にも…」ペラッ
天海「やっぱり最原君の推理どおり、隠し通路の方から隠し部屋に侵入して扉を開け、カメラのインターバル中にホコリを落として、そのまま隠し通路を通って部屋を出ていったっぽいっすね」
最原「だね…」
王馬「ちなみに他の写真は?」
天海「勿論プリントしたっす」つ写真
最原「何で!?」
天海「たった2枚のプリントの為に液使うの、勿体無いじゃないっすか」
最原「…うん、まあ、うん…」
王馬「てか何この写真wwどうなってんの?ww面白すぎんだろwww」
東条「これは…どうなっているのかしら?」写真覗き込み
最原「?」覗き込み
最原「!!!!????こ、これは入間さんに撮られた写真じゃないか…!」
王馬「へー、入間ちゃんが撮ったんだ」写真ペラッ
最原「ていうか天海くん、何でこれこんなに写真大きいの!?」
天海「まあ四つ切りサイズっすからね」※305x254mm
東条「倉庫にはそのサイズの印画紙しかないのよ」
最原「こんなのプリントしなくていいのに…」
王馬「ねえこれところでどんな状況なの?」
最原「入間さんの発明品の人体実験に使われた時の写真だよ…」
最原「足場を作る発明品とか言って、壁にもなるけど、人体に向かって使っても貫通しないで壁が出来る仕組みって、デスロードに挑む赤松さん達に説明してたよ…」
王馬「へえ、ところで何で四つん這いになってるの?」
最原「僕が訊きたいよ!!やらされたんだよ!!!」
天海「それがフィルムの最初にあったやつなんで、順番にプリントしていったんで、それのミスプリやテストプリントが結構いっぱいあるっすよ」つ紙束
最原「捨てようか」
王馬「撮影主であるビッチちゃんにあげようよ!」
最原「被写体である僕が拒否するよ、それは嫌だ」
王馬「しょうがないなぁ、じゃあこれはオレが処分しとくよ」ミスプリント回収
最原「いや、信用ならないよ!」
最原「僕が捨てるから!」紙グイッ
王馬「大丈夫だって!オレを信じてよ!」負けじと紙グイッ
最原「信じられないよ!!」紙グイーッ
王馬「あんま引っ張ったら破れるから!」
最原「破れていいじゃないか、捨てるんだから!」
東条「…余ったフィルムで遊んでたのね」写真ペラッ
天海「あー…、その辺は深夜のテンションというかなんというか…」
天海「…あんまりキメ顔見ないでほしいっす」
東条「いえ、天海君もこんな顔するのねと思って…ふふっ」
天海「……」
王馬「最原ちゃん、正直に言うよ」
最原「何を?」
王馬「このミスプリントを入間ちゃんに渡して、その代わりにトイレ作戦に協力してもらおうと思ってるんだよね」
最原「いや、普通に頼もうよ」
最原「てか入間さんもこんなの要らないでしょ」
王馬「それはどうかな?」
最原「あ、そういえば王馬くん、アレどうなった?」紙引っ張りながら
王馬「アレ?」
最原「例の隠し部屋の中のイラストだよ」
王馬「ああ、描けたよ」パッと手を離す
最原「うわぁっ!?」勢いで後ろに転ぶ
王馬「はいこれ」つ折りたたんだ紙
天海「どれどれ…」紙を広げる
最原「いったた…」起き上がる
王馬「もう!最原ちゃん何遊んでるんだよ!」
最原「キレそう」
天海「なんというか、結構いい部屋っすね」
東条「そうね、中央の首だけのモノクマが不気味だけれど…」
最原「僕にも見せて」覗き込み
最原「…もっと酷いのを想像してたけど、意外とちゃんとわかるように描かれているね」
王馬「何で最原ちゃんだけ絵の感想言ってんの」
王馬「ちなみにこの壁の赤いところはLEDだかの電飾だったよ」
王馬「マザーモノクマの後ろの機械はよく見えなかったからよく分かんないけど…」
王馬「あとこれは予想だけど、この後ろの機械の上にあるパトランプは、モノクマが製造される時に鳴るんじゃないかな、知らないけど」
王馬「少なくとも扉の出入りで鳴った様子は無かったから」
東条「なるほどね」
王馬「ちなみに、内側から図書室側の扉の方を見ると、内側にはカードリーダーは無かったよ」
最原「ということは この隠し部屋に隠し通路があるとすると、カードキーを持ってなくてもこの部屋を出入りすることが出来るのかもしれないね」
最原「勿論、もう1つの隠し通路にカードリーダーが無い場合…だけど」
天海「無いといいっすね、もう1つの隠し通路にカードリーダーが」
東条「もしあったら、また昨晩のように入間さんに開けてもらいましょう」
東条「隠し通路なんていくつもあるものでもないでしょうし、こちらが校則によって封鎖されることはないと思うわ」
天海「そっちまで封鎖されたら、生徒の中に居る黒幕側の人間が出入り出来なくなるっすからね」
王馬「あとはこの部屋について特筆すべきことはないかな」
天海「じゃあ今後のことをちょっと話し合うっすよ」
天海「まずは入間さんの勧誘っすね」
王馬「脅してでも仲間に引きずり込むから安心していいよ」
最原「脅しって……でも四の五の言ってられないか」
天海「入間さんが仲間になった後は、さっきも言ったっすけど、東条さんと2人で女子トイレを調べてもらいたいっす」
天海「この時片方が黒幕だったらもう1人が危険かもしれないんで、俺らがトイレの前の廊下で待機しておくっす」
東条「了解したわ」
天海「調べてもらう時間は一応、夜時間が始まってからってことで」
天海「トイレの辺りに5人も固まって居たら怪しいっすからね」
天海「ちなみにそこで何も見つからなかった場合、翌日から東条さんと入間さんにも時間の空いてる時に学内の探索を手伝ってほしいっす」
王馬「トイレを調べるのが夜時間ならさ、黒幕もモノパッドのマップのGPSでオレらの動向を監視している場合があるから、万が一に備えて部屋に鍵を置いていこうよ」
最原「それって、その間ずっと部屋を開けっ放しにするってことだよね?」
最原「今はコロシアイ生活中だしちょっと不用心かもしれないよ」
王馬「みんなが寄宿舎に戻ってきた時、それぞれ部屋に入る時に複数人数で部屋をチェックして不審人物が居ないか確かめたら、万が一があっても大丈夫だと思うよ」
王馬「置いていく部屋の鍵はシャワールームの天井裏にでも隠していれば、最原ちゃんみたいなやつじゃない限り第三者に見つかりっこないと思うし」
最原「……まあ、うん…」
東条「私は異論はないわ」
天海「俺も問題ないっす」
王馬「じゃあオレは早速入間ちゃんに脅s…約束取り付けてくるね!」
天海「まあ、ほどほどにしてあげてくださいっすね」
王馬「あいつが素直に協力してくれれば酷いこと言わないよ」
最原「大丈夫かな…」
東条「…なら私も王馬君について行くわ」
王馬「じゃあいってきまーす」タッタッタッドアパタン
東条「!ちょっと…」
東条「私も行ってくるわね」スタスタスタドアパタン
天海「賑やかっすね」
最原「賑やかというか、まあ、うん…」
天海「…最原君、君が仲間になってくれて良かったと本当に思ってるっす」
最原「え、何突然」
天海「俺は最初、1人で黒幕を捕まえる気だったっす」
天海「でも最原君が俺に声をかけてくれて仲間になってくれたからこそ、王馬君や東条さんが仲間になっていったっす」
天海「もし俺1人だけだったらやれることも限られてたと思うんで…」
天海「まず、図書室を24時間見張るなんて無理だったっすからね」
最原「それなら僕だって、キミと仲間になれて良かったと思っているよ」
天海「ありがとうございます」
天海「本当、最初の方とか最原君を疑ってて申し訳なかったっす」
最原「コロシアイ生活なんてさせられてるし、仕方ないよ」
天海「でも…」
最原「天海くん、あんまり言うとフラグになるからこの辺りでやめない?」
天海「フラグ…?」
天海「フラグ…、そういえば食堂に行く途中でこんな物拾ったっす」つ死亡フラッグ
最原「それが原因だね!?こんな物はこうしてしまうのが良いよ!」バキッ
天海「あ」
最原「全く、誰がこんな危ないものを…モノクマーズかな…」
最原「天海くん、急に感謝の言葉を語ったりしたらフラグになるからやめようね」
天海「?そうっすか、わかったっす」
天海「じゃあ最原君への感謝の気持ちの続きは、ここから脱出した後に話すことにするっす」
最原「それもフラグになるんだよ…」
天海「安心してほしいっす、俺は外の世界に残してきた妹達に会うまでは何が何でも死ねないんで」
最原「わざとかな…?」念のため死亡フラッグをもっとバキバキに折る
天海「勿論外の世界の人達のことも大切っすけど、赤松さんが言っていたように、俺も皆さんと友達になりたいと思ってるっす」
天海「最原君、ここから出た後の話なんすけど、良かったら俺と世界を一緒にまわらないっすか?」
最原「こんなにバキバキに折ってるのにまだ効果があるのか…?」つボロボロの死亡フラッグ
最原「天海くん、そのまま図書らないでね…?」
天海「図書るとは…?」
ピンポーン
天海「はい」ガチャッ
王馬「入間ちゃんに約束取り付けてきたよ」
天海「ありがとうございます」
東条「……最原君はどうしたのかしら?」
最原「天海くんに身の上話をされて…ちょっと…」
天海「別に同情してもらいたいと思って話したわけじゃないんすけどね…」
天海「最原君は優しいっすから」
最原「いや、むしろフラグが気になって…」
東条「フラグ…?」
王馬「どうでもいいけどさ、夜10時に寄宿舎ロビーで待ち合わせってことにしたから、みんな忘れないようにね」
天海「わかったっす」
最原「うん、その時間に間に合うように準備するね」
天海「今は…18時っすか」
東条「あら、もうそんな時間なのね」
王馬「説得に時間かかりすぎたね」
王馬「もう!東条ちゃんが居なければもっとスムーズに説得できたのに!」
東条「無理矢理協力させるのは良くないわ」
東条「さて、私は今からカレーの仕上げをしてくるわね」
東条「一応朝のうちに大体は終わらせているから大丈夫よ」
王馬「へー、今日はカレーなんだね」
東条「ええ」
東条「…王馬くんはお召し物が汚れてしまわないように、首からナプキンを付けたほうが良いんじゃないかしら」
王馬「オレは子供じゃないよ!」
最原(今日は隠し通路の調査が全くできなかったな…)
最原(ご飯まですぐだけど、1時間でも校舎を調べようかな)
最原「僕、ご飯の時間まで校舎内を調べてるよ」
最原「そうだな…、倉庫の壁と床を調べるよ」
天海「じゃあ俺も続きを調べるっすかね」
天海「今日はずっと写真にかかりっきりだったんで、全然調査が進んでないんで…」
最原「僕も今日は別のことをしてたから、あんまり隠し通路の調査は進んでないんだよね…」
最原(あんまりっていうか、全然だけど…)
王馬「てことは今日真面目に校舎の調査してたのオレだけかよ!」
天海「王馬君はどこの調査してたんすか?」
王馬「購買」
天海「と?」
王馬「以上」
最原「狭っ」
王馬「朝は昼夜逆転を戻すために無理矢理寝てたからね、仕方ないね」
東条「…じゃあ私は準備に行ってくるわね」スタスタ…ドアガチャッパタン
天海「購買は何も怪しい所なかったっすか?」
王馬「うん、多分」
天海「狭くてもちゃんと捜査が進むっていうことは、それだけ隠し通路がある範囲を絞れてきているってことなんで、それでも良いと思うっす」
最原「まあ、そうだね…」
天海「じゃあそろそろ調査しに行くっすか」
王馬「仕方ないなぁ、オレも調べるかな」
天海「じゃあ2人にはまず荷物運びを手伝ってほしいっす」
天海「このシャワールームに今置いてある、現像とプリントに使った道具っすね」
王馬「じゃあオレこれ運ぶね」
最原(メスカップとかバットとか…、真っ先に軽いやつ選んだね…)
最原(いや、あれも嵩張るけどさ…)
天海「じゃあ行くっすよ」重い物抱え
最原(じゃあ僕は残りの物をっと…)
最原(倉庫に物を置きに行き、そのまま僕らは倉庫内を調査した)
最原(…結局、何も怪しい物は見つからなかったけど)
最原(晩御飯の後も僕らは約束の時間になるまで、残りの校舎内の調査を進めた)
最原(もう結構な場所を探索し終えて、隠し通路のありそうな場所もだいぶ絞れてきてると思うけど、まだ見つからない)
最原(…というか、天海くんが見つけたあの校舎の玄関ホールの下の空間がそれってことはないよね…?)
最原(もし他の場所が見つからなかったら、あそこを開けなければいけないけど…)
最原(…いや、あの場所が隠し通路の出入り口だとすると、あそこは人の往来があるし、全方位から人が来ることを警戒しないといけないから、その可能性は低いか…)
最原(多分玄関ホールの下は、今後解放する予定の場所なんだろう)
最原(今はそう思っておこう)
最原(そんなことを考えながら校舎を調べていたのだが、約束の時間が近くなってきたので僕は一度自室に帰り、鍵を隠して時間になるまで待機した)
ー寄宿舎、最原の個室ー
最原(よし、時間になったぞ)
最原(部屋を出よう)
最原(待ち合わせまで徒歩1歩だから、時間丁度に出て丁度いいはずだよね)ドアガチャッ
ー寄宿舎ロビーー
最原(僕がドアを開けると、僕の隣にあったドアも同時に開いた)
天海「こんばんは、最原君」
最原「あ、うん、宜しくね」
最原(僕らが挨拶を交わすと、他の扉もガチャガチャと開いていく)
最原「…!?」
最原(僕は入間さんの部屋から出てきたその物体に驚いた)
東条「……入間さん、それは…?」
入間「こ、これか?これは…いつ誰に襲われるともわかんねーからな」
入間「前々から作ってた、オレ様の身を守る為の特殊スーツだ!」
最原(…なんというか、鎧に様々な配線が巡らされている、SFものの作品に出てきそうな発明品だった)
最原(一体入間さんはどんなクリーチャーと戦う気なんだ…)
王馬「なんというか、キー坊よりロボロボしい外見だね」
入間「全く、オレ様のヴィーナスボディを今後外に出せないのが残念だぜ」
最原「…もしかして、今後ずっとそれ着ているの…?」
入間「当たり前だろ!オレ様の身を守る為の物なんだからよ!」ガチャガチャ
入間「物々しい見た目だけどよ、着脱は簡単なんだぜ」
王馬「ねえねえ、どんな機能がついてるの?」
入間「この中は冷暖房完備だから快適なんだぜ」
王馬「他には他には?やっぱり空とか飛べるの!?」
入間「は?飛べるわけねーだろ!」
入間「このスーツの総重量が幾つだと思ってんだ!100kg程度あるんだぞ!」
王馬「空飛ばないなら他は?攻撃方法は?」
入間「攻撃ぃ?これは身を守る物って言ってんだろ!」
入間「防御全振りだ!!」
王馬「ちぇー、つまんないのー」
東条「…入間さん、そんなに重いならそれ動かしにくくないかしら?」
入間「問題ねえ、その辺りもきちんと考えて設計してあるからな」
最原(しかし、大きいな…)
最原(中に入間さんが入ってるってことだから当たり前だけどさ…)
最原(多分、2mくらいあるな…)
入間「って、こんなこと話しててもしかたねーだろ、早く行くぞ」ガシャガシャガシャ…
入間「あっ」ガッドテーン
東条「……ねえ、本当にそれ大丈夫なのかしら?」
入間「防御全振りだからな、オレ様は問題ねえ」ムクリ
王馬「でもお前に誰かが潰されたら、150kg程度の鉄の塊が上に乗るってことだよね」
王馬「オレこんなのにプレスされて死ぬなんてごめんだから、離れて歩くね」
最原「流石に死ぬまではないだろうけど、他の人が骨折とかしそうだよね…」
東条「いえ、あれに潰されてしまったら最悪の場合、ショック死すると思うわ…」
天海「というか動作不安定ならそれ脱いでくださいっす」
入間「オレ様を脱がせたいとか正直な野郎だな、だが断るぜ」
東条「入間さん、みんなの安全の為に動作が安定するまではそれを脱いでちょうだい」
入間「お前もかよ、この変態メイドが!」
王馬「迷惑だから脱げって言ってんだよ!このゲロ豚ビッチ!」
入間「はぁん…♡なんか、段々罵倒が心地よくなってきたかも…///」
王馬「うわぁ…」
最原(みんなに説得されたので、結局入間さんはそれを部屋に置いてきた)
ー女子トイレ前廊下ー
天海「それじゃあ事前に言った通りっす、2人で探索お願いするっすよ」
東条「ええ、任せてちょうだい」
入間「ケッ、オレ様はこんな捜査なんざしねーぜ」
王馬「お前ここまで来て…」
入間「そ、捜査はしねーけどちゃんと協力はするから問題ねーだろ!」
入間「要するにオレ様はこのメイドババアを見張れば良いんだろうが!」
東条「ええ、ちゃんと見張ってくれれば私1人だけの探索でも問題ないわ」
東条「むしろ入間さんに任せて見逃しがあったら困るもの」
王馬「言えてるね」
最原「東条さんになら任せられるもんね」
天海「それじゃあ信頼してるんで、東条さんお願いするっす」
東条「ええ、任せてちょうだい」女子トイレのドアガチャッ
入間「な、なんでアタシのことは信頼してくれないのぉ…?」
東条「行くわよ、入間さん」
入間「オレ様に命令すんじゃねえババア!」ツカツカ
ー10分後ー
東条「みんな、隠し通路を見つけたわ」ドアガチャッ
天海「えっ」
最原「本当にあったんだ…」
王馬「じゃあ女子が怪しいだろうね、出入りしても怪しまれないから」
最原「そうだね」
東条「とりあえず入ってちょうだい」
王馬「だってさ、最原ちゃん」
最原「…いや、みんな入るんだよね?」
入間「さっさと入れよ童貞ども」
入間「ケケッ!折角入れるんだからちゃんと見学してイけよ?」
天海「いや、童貞じゃないっすけど、流石に入りにくいっす」
王馬「悪の総統であるオレも童貞なわけないけど、このメス豚のせいで余計入りにくいよね」
最原「…しょうがないね、僕がまず入るよ」
最原「東条さんが言ってるってことは正確な情報なんだろうし」
ー女子トイレー
最原「…じゃあ、お邪魔します…」
最原(女子トイレに入るのは性転換してから…、そう思っていた時期が僕にもありました)
入間「おう、精々ゆっくり見学してイけよ、童貞原」
最原「うわ、鏡が全部外されてるね…」
東条「一応鏡の裏も調べたほうが良いかと思って取り外したの」
入間「む、無視かよぉ…」
最原「それで、隠し通路っていうのは?」
東条「ここよ」用具入れのドアを開ける
最原「…?もしかして、この奥の壁?」
東条「ええ」
王馬「まあ秘密の部屋は女子トイレにあるものだもんね」
天海「ハリーポッターだけの話じゃないっすか…」
最原(2人もやっと入ってきたね…)
最原「2人とも、この用具入れの奥が隠し通路になってるらしいよ」
王馬「ふーん、開けてみてよ」
最原「えーっと…?」壁のタイルを押す
天海「あ、ドアがスライドして開いたっすね」
最原「ちなみに東条さん達はこの奥には行った?」
東条「いえ、まだよ」
最原「それじゃあみんなで行こうか」
最原「僕が先頭を行くから、天海くんは殿をお願いしてもいいかな?」
最原「後ろから黒幕が来ないとも限らないからね」
天海「先の方に黒幕が居る可能性もあるんで、気をつけてくださいっす」
入間「後ろとか先の方とかいやらしいな」
王馬「…じゃあ行こうか」
東条「ええ」
入間「な、なんで無視安定してるのぉ…?」
最原「…かなり急な下り坂だね」
最原「みんな、気をつけてね」スタスタ
東条「薄暗いわね…」カツカツ
王馬「秘密基地って感じでちょっとワクワクするね!」テクテク
入間「はしゃいでんじゃねーぞ、これだかr」ツカツカ…ズリッ
入間「ぎゃっ!」ドンッ
王馬「うわっ!?」ベシャッ
東条「くっ!」ヨロッドンッ
最原「うわあっ!?」ズベッ
東条「最原君!」ガシッ
最原(……どうやら、入間さんのヒールが滑って足を取られてしまい、入間さんが前を歩いていた王馬くんにタックルした)
最原(そして王馬くんがそのまま前に居た東条さんにぶつかり、よろけた東条さんにぶつかってしまった僕も体のバランスを崩し、前に倒れかけた)
最原(でも、よろけた東条さんが耐えて僕の腕を掴んでくれたので、僕は転ばずに済んだようだ)
最原(一番後ろに居た天海くんは無事なようだね)
最原(彼の才能って実は幸運とかなんじゃないかな…?)
天海「…皆さん、大丈夫っすか?」
最原「な、なんとか…」ドキドキ…
東条「くっ…、王馬君、そろそろどいてちょうだい…」プルプル
王馬「どけよビッチ!重いんだよ!」
入間「オレ様の胸の感触を背中で味わえたんだから感謝しろよ!」
天海「はいはい入間さん、手をかしますから」引き剥がし
入間「あっ!今テメー胸触ったろ!?」
天海「当たっちゃったっすかね?すみません」
王馬「あー、重かったー」
東条「流石にこの下り坂で入間さんと王馬君の体重を支えながら最原君の腕を引くのはきつかったわね…」はぁっ…
最原(充分凄すぎるのでは…?)
最原「あ、あの、東条さん、ありがとう」
東条「礼には及ばないわ、怪我はない?」
最原「う、うん…」
東条「では引き続き、気をつけて下るとしましょう」
王馬「ねえ、コイツを先頭に歩かせた方がいいんじゃないの?」
入間「さ、さっきのはヒールが滑っただけだろ…!」
王馬「ていうかそのヒール細くて高いとか最悪じゃん、そんなんだからよく転ぶんだよ」
入間「う、うるせー!オシャレなんだからいいだろ!」
天海「…あー、じゃあ入間さん、俺と手繋ぎましょうか」
天海「これなら滑っても支えてあげられるんで」
入間「テメーさては、後でオレ様と繋いだ手でナニする気だな!?」
天海「じゃあ入間さんのセーラー服の後ろ襟掴むっすね」
天海「これなら転んでも大丈夫っすよ」
入間「ざ、雑すぎぃ…!」
王馬「掴まれた猫みたいになってやんのー!」
東条「最原君、先に進みましょう」
最原「うん…」
最原「ふう、ついた…」
最原(坂道を下ったり登ったりして、ようやく扉の前に辿り着いた)
最原(なんだか、工場の中みたいな扉だな…)
最原(僕は扉の横に取り付けられている操舵輪のようなものを回し、扉を開けた)
ーマザーモノクマの部屋ー
最原「ここは…」
最原(間違いない、王馬くんのあの絵の部屋だ)
最原「ということは、ここが図書室の隠し扉の中か…」
東条「そう、ここが…」
入間「…またここかぁ…」
天海「本当に隠し扉の中に隠し通路があったんすね…」
最原「ここに黒幕らしき人物は……誰も居ないようだね」
王馬「マザーモノクマに布も、もうかかってないね」
マザーモノクマ「だってもう1回布被っても、もう驚いてくれないでしょ?」
王馬「うん、そうだね!」
最原(確か前回王馬くんが聞き出せた情報は『このマザーモノクマはモノクマのスペアを作り出すことができる』ということと『嘘はつかない』ということだったね)
最原(とりあえず、今1番訊きたいことはやっぱり…)
最原「マザーモノクマ、お前に訊きたいことがある」
マザーモノクマ「何?」
最原「生徒の中に紛れ込んでいる黒幕は一体誰だ?」
マザーモノクマ「はぁ…、またそれ?」
マザーモノクマ「王馬クンにも昨日言ったけどさ、そんなこと言えるわけないじゃん」
マザーモノクマ「これはゲームなんだよ?」
マザーモノクマ「オマエラが推理してなんぼなんだからさ」
天海「最原君、一旦質問を変えた方が良いっす」
最原「うん、今この質問をしても無駄みたいだね…」
東条「それじゃあ次は私が質問するわね」
東条「出口は一体どこにあるのかしら?」
マザーモノクマ「それを教えたらオマエラは脱出を図ろうとするじゃん」
マザーモノクマ「だからやっぱり教えられないよ」
入間「あーもう!何だったら答えるんだよテメーは!!」
マザーモノクマ「好きな魚の種類とかだったら答えられるよ!」
マザーモノクマ「勿論鮭でーす!」
王馬「機械の癖にどうやって食べるの?」
マザーモノクマ「食べるとは言ってないじゃない」
入間「まさかの観賞用かよ!?」
東条「…仕方ないわね」
東条「マザーモノクマ、貴方が何も答えないと言うならここで貴方を破壊させたもらうわよ」
マザーモノクマ「は、破壊だってぇ!?」
東条「ええそうよ」
東条「幸い、貴方を壊しても校則違反にはならないらしいじゃない」
東条「なら今後もモノクマのスペアを作る恐れのある貴方を壊してしまうのが、今出来ることの最善と判断したわ」
王馬「昨日みたいに普通のモノクマに守らせるつもりなら、さっさと出したほうが良いんじゃないの?」
王馬「まあこっちはこんなに人数が居るんだし、片方がモノクマを押さえて、片方がマザーを破壊っていうことも出来るんだけどね」
マザーモノクマ「ボクを破壊してもコロシアイは終わらないよ」
マザーモノクマ「勿論、オマエラがここから脱出することも出来ないし…」
最原(昨夜出来たばかりのスペアのモノクマを入間さんの発明品で壊したらしいし、黒幕が昼の間にモノクマの新たなスペアを作り出してない限り、今は普通のモノクマは居ないハズだ)
最原(だからマザーモノクマの破壊はやろうと思えば滞りなく行えると思う)
最原(ただ…、本当にコイツを今壊しても良いのか?)
最原(壊そうと思えばいつでも壊せるんだし、今はコイツからもっと情報を引き出すか、逆にこいつを餌に黒幕を引きずり出すことだって出来るんじゃないだろうか)
最原(今僕らは何をすべきだろうか)
①質問を続ける(質問内容も書いて下さい)
②マザーモノクマを生かし、この部屋に黒幕が来ないか見張る
③マザーモノクマを破壊する
④とりあえずこの部屋を調べる
⑤その他(リクエスト)
>>↓1安価
520 : 以下、名... - 2017/04/21 22:22:54.89 KMqjQLDDo 354/16552
最原「…東条さん、マザーモノクマの破壊はちょっと待ってくれないかな」
東条「どうしたの?最原君」
最原「このマザーモノクマはまだ生かしておこう」
天海「何か考えがあるんすか?」
最原「うん、こいつを生かしてこの部屋を見張って、この部屋に今後来るであろう黒幕を待ち伏せるっていうのはどうかな?」
王馬「こいつを生かしておく理由は?」
最原「黒幕が遠隔でこいつとやり取り出来ないとは限らないからね」
最原「こいつからの応答が無ければ怪しんで、今後この部屋に近づかないかもしれないからね」
天海「でも遠隔でやり取り出来るなら、わざわざこの部屋に通じるこんな隠し通路作る必要はないっすよ」
最原「じゃあ、やり取りは出来ないかもしれないね」
最原「でもこのマザーモノクマの生存確認だけは、もしかしたら出来るのかもしれない」
最原「そういう可能性がある限り、こいつを破壊するのは早計だと思う」
東条「なるほどね」
天海「まあここまで来たら確実に黒幕を追い詰めたいっすもんね」
王馬「マザーモノクマが何も話してくれないなら、黒幕から聞き出すしかないもんね」
最原「じゃあまた24時間体制の見張りをしようか」
最原「もし1人だけでやると、その人が黒幕だった場合や、黒幕といざ対立した時に襲われて不利になる可能性もあるから、2人体制でしよう」
王馬「2人体制って言ってもさ、もしそのもう1人が黒幕だった場合、残った1人がヤバイんじゃないの?」
最原「2人きりの状態で片方が襲われるってなると、もう片方が言い訳しても必然的にその人が怪しくなるから、襲われる可能性は低いと思うけど…」
最原「なんなら襲われた際の考えもあるよ」
最原「本棚の上に仕掛けたセンサーがあるだろ、あれをこの部屋に持ってくるんだ」
最原「僕らじゃない他人、つまり黒幕がこの部屋に入ってきたり、もう1人に襲われたらそのセンサーを動かせばいい」
最原「僕らはその際、1人づつセンサーのリモコンを持っていれば、リモコンから発せられる音を聞いて全員ここに集合することができるし」
最原「…まあそのためには入間さんに、全てが連動したセンサーのリモコンを量産してもらわないといけないけどね」
入間「センサーのスイッチ自体はまだ倉庫にあるだろうし、それらを全て連動させるなんざ一発抜くより早く終わらせることが出来るぜ」
入間「オレ様は天才だからな!」
東条「2人体制となると…、ここには5人しか居ないわけだけれど…」
入間「奇数はよくねーよな」
入間「よーし、オレ様が抜けてやるよ!」
王馬「見張りたくないだけだよね」
最原「それなんだけど、もう1人仲間に誘おうと思っているんだ」
最原「隠し通路が女子トイレから続いていることを考えれば、男子は比較的信用できると思うんだよね」
天海「誰を誘おうと思ってるんすか?」
最原「…百田くんかな」
最原「彼は信用できる人だと思うよ」
最原「勿論、見張りを断られてしまったら、他の男子に頼もうと思ってるけどね」
最原「まだ夜時間になって間もないし、今からちょっと頼みに行ってこようかなと思ってるよ」
最原「僕が彼に頼みに行ってる間に、入間さんは本棚の上にあるセンサーをこの部屋に持ってきて、センサーリモコンの連動の改造をお願いしたいな」
最原「倉庫にあるセンサー系の物の位置は天海くんが知ってるだろうから、天海くんが持ってきてくれると時短になると思うよ」
天海「まあ倉庫の物の位置は大体把握してるんで、任せて下さいっす」
最原「ありがとう」
最原「で、他の人はこの部屋の捜査ってことでどうかな?」
東条「異論ないわ」
王馬「オレもそれで大丈夫だよ」
入間「チッ、しかたねーな…」
天海「一応言っておくっすけど入間さん、ここから直接は図書室に行けないんで、女子トイレの方に一度戻ってそこから図書室の方に行ってほしいっす」
入間「あ!?何でだよ!」
王馬「新しく追加された校則で『本棚動かすな』ってやつがあったでしょ」
王馬「あれに引っかかるからに決まってんじゃん」
入間「遠回りとかめんどくせぇな…」スタスタ…
最原「まあ途中までは僕と行こうか、僕は寄宿舎に用があるわけだし」スタスタ
天海「俺も倉庫にセンサースイッチを取りに行くんで、途中まで行くっすよ」スタスタ
隠しドアドアウイーン
王馬「それにしてもマザーモノクマはオレらの話を黙って聞いちゃってさ、意外と邪魔とかしないんだね」
マザーモノクマ「モノクマが居ないボクには手も足も出せないからね、仕方ないね」
王馬「手足ないしね」
マザーモノクマ「まあこういう展開もアリだよね、たまには!」
東条「…?」
ー寄宿舎ロビーー
ピンポーン
百田『……誰だぁ?』ドア越し会話
最原(寝てたのかな、声が眠そうだ…)
最原「僕…最原だけど、ちょっと話したいことがあるんだけど、いいかな?」
百田「いいぜ、どうしたんだ?」ドアガチャッ
最原「あの、できれば中に入れてほしいんだけど、大丈夫?」
百田「おう、入れよ」ドアを大きく開ける
最原「ありがとう、お邪魔します」スタスタ…ドアパタン
百田「で、話ってなんだ?」
最原「…百田くんはさ、以前僕がデスロードの外の写真が出来上がったら見せてほしいって言った時、僕のことを信頼してるから良いって言ってくれたよね」
百田「おう、信頼してるからな」
最原「だから僕もキミのことを信じたいと思っているんだ」
最原「僕は今からキミにあるお願い事をしたいんだけど、勿論それを断ってもいいんだけど、この話は決して他言しないと約束してくれるかな?」
百田「わかった、約束するぜ」
最原「実は、この学園のことがだいぶ分かってきたんだ」
最原「前にモノクマーズが食堂で『モノクマのスペアを製造する機械が学園にある』っていう話をしてたのは覚えているかな?」
百田「ああ、勿論」
最原「実はその機械の在り処がわかったんだよね」
百田「…そうか、じゃあオレにお願いしたいことっていうのは、アレだな?」
百田「今からそれがある場所に乗り込んで、その機械をぶっ壊せばいいんだな!?」
百田「まかせろ!」
最原「いや、僕が百田くんに頼みたいことはそういうことじゃないんだ」
最原「その機械を発見した王馬くんの話によれば、その機械はモノクマが認めた人物しかスペアを生産することが出来ないらしいんだ」
最原「認めた人物っていうのは、黒幕のことだろうね」
最原「モノクマのスペアの作られていた頻度を考えると、黒幕はその部屋を最低でも2日に1回は出入りしている感じなんだ」
最原「現在モノクマは居ないから、黒幕は近いうちに必ずモノクマのスペアを作りに、きっとその部屋を訪れると思うんだ」
最原「そこでその部屋を24時間体制で交代で見張りしたいと思っているんだけど、協力者の人数がちょっと足りないから、百田くんにも協力してくれると嬉しいなと思って…」
最原「百田くんは昼時間に赤松さん達と新たな出口探しをすると思うけど、もし良かったらどこか8時間、僕らに協力してくれないかな?」
百田「…なるほど、最原は今までずっと、その部屋を探していたわけなんだな」
最原(そういうわけでもないんだけどね)
最原「その部屋自体は出口には直接繋がらないだろうけど、ここで黒幕を押さえることさえ出来れば、出口の場所はおろか、僕らをこんなところに閉じ込めてコロシアイをさせていることの目的や、僕らを連れてきた方法、天海くんの超高校級の記憶、全てが分かる気がするんだ」
最原「だから百田くん、僕らに協力してほしいんだ」
百田「…わかった」
百田「最原はオレを黒幕じゃないと信頼してくれて、ここまで話してくれてるんだからな」
百田「1日のうちの8時間くらい全然協力してやるよ!」
最原「ありがとう…」
百田「で、他にも仲間が居るんだよな?」
百田「オレはいつの時間にどこを見張ればいいんだ?」
最原「場所については今から案内するよ」
最原「他の仲間も今そこに集まっているから、そこでそれぞれの担当時間も決めようと思うんだ」
百田「わかった、早速行こうぜ」ジャケットを羽織って部屋を出る準備
最原「あ、ちょっと待って百田くん」
最原「部屋の鍵は置いていってほしいんだ」
百田「おいおい…、流石にそれは物騒だと思うぜ」
最原「えっと、実は僕らの寄宿舎の部屋の鍵にはGPSが埋め込まれていて、それが僕らの位置としてモノパッドのマップに位置表示されているんだよね」
最原「だから鍵を所持したままその部屋に向かうと、黒幕がもしかしてモノパッドのマップを見ていたら、僕らがその機械がある部屋に居ると気づかれてしまうんだ」
最原「それは避けたいから、鍵を部屋に置いていってほしいんだよね」
最原「勿論僕も、他のみんなも今は鍵を部屋に置いて、部屋に鍵をかけずにそのまま外出しているよ」
百田「そ、そうなのか…」
最原「一応ここにみんなで戻ってきた時に、お互いが部屋に入る時に何人かで一緒に入って、不審者が潜んでいないか確認する手筈になっているよ」
百田「それなら少し安心だな」
最原「ただ、留守中に鍵を他人に盗まれてしまう可能性もあるから、鍵はどこかに隠しておいてほしいんだ」
最原「シャワールームの天井裏とか、僕的には排水口の中もオススメだよ」
最原「あと百田くんは男子だし、着替えの下着の中に入れておくとかも見つかりにくいかもしれないね」
百田「なるほどな…」
最原「それじゃあ、僕が居たら鍵を隠しにくいだろうから、僕は部屋の外に出ているね」
百田「おお、どっか閉まってすぐ行くからな」
ー寄宿舎ロビーー
最原(それから百田くんは2分ほどで部屋から出てきた)
百田「またせたな、行こうぜ」
最原「じゃあ着いてきてね」スタスタ
ー女子トイレ前廊下ー
最原「その機械がある部屋にはここから行けるんだよね」
百田「!?お、おいここ女子トイレじゃねーか!」
最原「そう、だから黒幕は女子の確率が高いんだ…」
百田「ま、まじかよ…」
最原「じゃあ入るよ」ガチャッ
百田「!ま、待て待て!!」
最原「別に心配しなくてもトイレには誰も居ないし、ここの出入りは東条さんも公認だから大丈夫だよ」
百田「東条公認!?」
最原「さあ入って、そこの用具入れの中から行けるんだ」
百田「いや…、ちょっと待ってくれ…」
最原「女子トイレの中を通るのなんて一瞬だから大丈夫だよ」
百田「何で最原は平気なんだよ…、探偵だからか…?」
最原「僕だって最初はここ入るのに抵抗あったけど、黒幕を捕まえる為だからね」
最原「それに天海くんや王馬くんもここ入ったから大丈夫だよ」
百田「!!!??」
ーマザーモノクマの部屋ー
最原「着いたよ」
百田「!!?な、なんじゃありゃ!?」
最原「あれがモノクマを製造する機械みたいなんだ」
天海「さて、これで6人になったっすね」
東条「百田くんには事情をどの程度説明したのかしら?」
最原「とりあえず必要最低限説明したよ」
王馬「2人1組で3チームできるから、オレらが前図書室の見張りをしていた時と同じ時間割りで良いよね?」
天海「8時間交代、6〜14時、14〜22時、22〜6時っすね」
東条「配属時間に希望があるのだけれど、いいかしら?」
東条「私は今までみんなの朝ご飯と夜ご飯を作ってきたから、その時間には食堂に居なくては怪しまれると思うの」
東条「だから私の見張り時間は22〜6時を希望するわ」
最原「確かに、急に東条さんが食事を作らなくなったら違和感あるからね…」
最原「ちなみにその時間に見張りをするなら、東条さんはいつ睡眠をとるの…?」
東条「それなのだけれど、その時間にここで睡眠を取らせていただきたいわ」
入間「はぁ!?やる前からサボり公言かよ!」
東条「私が見張りをしていると黒幕に疑われない為にはこれまで通り、昼はフルタイムで働く必要があるわ」
東条「そこでこの時間は睡眠に徹したいと思うのだけれど、不審者が部屋に来た場合にはもう1人に体を叩いてもらえれば、瞬時に臨戦態勢に移行することができるわ」
東条「今回は2人1組ということだったから、こういう提案をさせてもらったまでよ」
天海「うん、いいんじゃないっすかね」
最原「僕もいいと思うよ」
入間「なるほど、2人1組なら1人はサボれるからな」
最原「他に時間の希望がある人は居る?」
百田「じゃあオレもいいか?」
百田「オレは6~14時を希望するぜ」
百田「14時以降は赤松達と約束した出口探しの方をしたいと思うからな」
最原「百田くんにはこっちが頼んで協力してもらってるんだし、勿論その時間で大丈夫だよ」
入間「オレ様もテメーらに協力してやってるんだし、オレ様の要望を通るってことか?」
最原「入間さんも希望の時間帯があるの?」
入間「つーか見張りなんざしたくねーんだよ!」
王馬「そういうのはナシでしょ」
天海「他に時間の希望のある人は居るっすかね?」
全員「……」
東条「居ないようね、それじゃあペア決めをしましょうか」
王馬「最原ちゃんは誰と組みたいの?」
最原「え、僕から決めていいの?」
王馬「そりゃあ、弱いやつから決めさせてあげないと可哀想だからね!」
最原「僕は入間さんや王馬くんより弱い認識なのか…」
王馬「入間ちゃんには発明品があるし、オレは最原ちゃんよりはマシだと思うよ」
最原「……」
最原(まあ折角だから、お言葉に甘えて相手を選ばせてもらおうかな)
最原「僕がペアになりたいのは…」
①天海
②百田(時間決定済、6〜14時)
③王馬
④東条(時間決定済、22〜6時)
⑤入間
>>↓1安価
540 : 以下、名... - 2017/04/22 01:32:57.19 aLy+Offho 369/16553
最原「じゃあ王馬くんとペアになりたいかな」
王馬「はいご指名ありがとー!」
東条「ということは、2人は残りの14〜22時の担当に自動的になるわね」
東条「残りのメンバーはどうする?」
天海「俺は余ったところでいいっすよ」
百田「じゃあ天海、オレとペアにならねーか?」
百田「入間と組むくらいなら天海と組んだ方が楽しそうだからな」
入間「あぁ!?」
天海「はは、それじゃあよろしくお願いするっす」
東条「それじゃあ入間さん、宜しくお願いするわ」
入間「ケッ、メイドババアと一緒かよ」
東条「安心してちょうだい、私とペアを組んでもらうからには貴方に向けた攻撃をさせないわ」
最原(何で黒幕とバトルすることが前提になってるんだろうか…)
最原(というかもしバトルすることになったら、僕のチームは不安しかないのでは…)
天海「というか、入間さんと東条さんをペアにさせて大丈夫なんすかね?」
天海「黒幕は女子ということになってるんで、やっぱりちょっと不安というか…」
最原「そのためにもセンサーがあるし、何かあっても寄宿舎から5分もあれば充分辿り着くから大丈夫だと思うよ」
王馬「黒幕も本棚からのルートは使えないし、まあ最悪、隠し通路の中辺りで鉢合わせることになるんじゃないかな」
入間「まあ一応オレ様も防衛対策として、例の発明品を身につけるか…」
最原(8時間も!?)
東条「それで入間さんが安心するなら構わないけれど、間違っても私を潰さないようにお願いするわ」
最原(なんか、東条さんならあの発明品を着た入間さんを相手にしても勝てそうな気がするけど…)
王馬「はぁ、最原ちゃんと8時間一緒かぁ…」
王馬「にしし、オレを退屈させないでね!」
最原(この相手をミスってしまった感…)
最原(…それでも、入間さんと8時間一緒よりマシかもしれない…)
入間「よし、出来たぜ最原!センサーのリモコンx人数分だ!」
入間「ちゃんと全員分連動するかどうかテストするから、これ受け取ったらテメーら離れて自分の分に耳を澄ませやがれ!」つリモコン配布
入間「ちなみにセンサーのリモコンのスイッチを誰かが切ると、全員分切れるようになってるから気をつけろよ、連動してるからな」
最原「リモコンをちょこちょこ見て、スイッチが切れてないかどうか確かめた方が良いだろうね」
天海「前科もあることっすからね」
最原「……」
入間「じゃあ準備はいいな?動かすぞ」
最原(入間さんがセンサーを僅かに動かすと、部屋中から機械音が鳴り響いた)
入間「ちなみに!誰かがスイッチを切ると全部鳴り止むからな!」
入間「おい、誰か止めてみやがれ!」
最原(すると誰かが止めたのだろう、音が一斉に鳴り止んだ)
入間「テメーら、自分の分のリモコンからちゃんと音は鳴ったな?」
入間「初期不良あるなら今のうちに言っとけよ」
東条「私の分は問題なかったわ」
百田「オレのも大丈夫なようだぜ」
最原「僕のも異常ないよ」
天海「俺のも問題ないっす」
王馬「オレもオッケーだよ」
入間「オレ様の分も勿論問題なかったぜ」
入間「ヒャッハー!流石黄金の脳細胞を持つオレ様だな!」
入間「ちなみにこのリモコンの使い方わかんねーやつはいるか?いねーよな?」
入間「それじゃあこれで解散だな?」
最原「いや、ちょっと見張りの時のことで話したいことがあるから、もうちょっといいかな?」
東条「何かしら?」
最原「ここは隠し部屋だからさ、ここを見張りに来る時には今ここに居る時と同じように、鍵を自室に置いてから来てほしいんだよね」
最原「で、見張りが終わった後は今日この後することと同じように、ペアの部屋をお互い室内に不審者が居ないかどうか、確認する作業まで一緒にしてほしいんだ」
最原「あと、見張りの交代に来る時には、くれぐれもトイレの周辺を目視とモノパッドのGPSで見てから、誰にも決して見られてないことを確認してから入ってほしいんだ」
最原「それと、センサーの警報が鳴った時と交代の時間付近以外では、この隠し部屋に来ないようにしてほしいんだ」
最原「変な時間に様子を見に来ると、中に居る見張りの人達が急な来訪に身構えちゃうからね」
最原「それで間違ってセンサーを鳴らしでもしたら大変だし…」
最原「それとここに時計は無いから、とりあえず僕が携帯している目覚まし時計をこのテーブルに置いておくね」センサーの隣に置く
最原「モノクマーズの放送で時間を合わせた時計だから、多分正確だと思うよ」
最原「僕は自分で持ち歩く分はまた後で倉庫で調達してくるよ」
最原「時間を確認する手段がない人は、後で僕と一緒に倉庫に来てくれないかな」
最原「時計と電池のある場所を教えるから、それを次の朝の放送の時にでも時間をあわせてほしいんだ」
百田「ああ、わかったぜ」
最原「それじゃあ…、今度こそ解散でいいかな?」
最原「何か質問がある人や、言いたいことがある人は居るかな?」
全員「……」
最原「じゃあ解散だね」
最原「東条さん、入間さん、早速今の時間から見張りお願いするよ」
東条「わかったわ」
東条「入間さん、私は睡眠を取るけれど何かあったら大声を上げるか私の体に触ってちょうだい」
入間「ああん?どこを触ってほしいって?」
東条「それではおやすみなさい」ブランケットを被る
最原「あのブランケットは?」
天海「ああ、俺が倉庫からセンサーのスイッチと一緒に持ってきたやつっす」
天海「一応4枚持ってきてそこのソファに置いたんで、見張りの人は好きに使っていいっすよ」
最原「じゃあ僕もお水持ってるからこれ置いてくね」つペットボトルの水x2
最原「入間さんと東条さん、好きに飲んでいいからね」
最原「じゃあみんな、倉庫に寄って寄宿舎に帰ろうか」
最原(そして僕らは周囲を警戒しながら寄宿舎へと帰った)
ー少し前、寄宿舎、白銀の個室ー
白銀「ちょっとー!モノクマー!」
白銀「モノクマってばー!」
白銀「何で今朝の朝食の時出てこなったのー!?」
白銀「何のために昨晩スペア作ったと思ってるのー!もー!」
モノクマーズ「「おはっくまー!」」
白銀「…えっと、わたしはモノクマーズじゃなくてモノクマを呼んだんだよ?」
モノスケ「…あー、そのことなんやけどな…」
モノキッド「お父ちゃんはまた死んだんだぜ!」
白銀「……は!?」
白銀「え、まだ出てきてすらないよね?」
白銀「え、いつ!?」
モノファニー「あれは、スペアが作られてすぐのことだったわ…」
モノタロウ「お父ちゃん、風のように早く死んでいったんだよ…」
白銀「えぇっ…、ボルトもびっくりの早さだよ…」
白銀「ウサインの方ね…」
白銀「な、何でそうなったの?」
モノタロウ「えーっとね…」
モノタロウ「…あれ?どうしてお父ちゃんは死んじゃったんだっけ?」
白銀「ちょっと、しっかりしてよぉ!」
モノファニー「隠し部屋に入ってきた王馬クンに吹き飛ばされたのよね、お父ちゃん…」
白銀(吹き飛ばされたとは??)
白銀「ていうか普通に校則違反だよね…?」
白銀「王馬くんなら今日見かけたけど…」
モノキッド「それがまた校則違反にならなかったんだぜ!」
白銀「校則ガバガバすぎィ!」
白銀「はぁ…、新しい校則の追加的に誰かが何かやらかしたんだと思ってたけど、そう…、王馬くんがあの中に入ってモノクマを壊したんだね…」
モノファニー「まあ、あと細かいことはマザーモノクマに聞いてちょうだい」
白銀「マザーモノクマは無事なんだね、よかったぁ…」
白銀「何か重要な秘密とか知られてないよね?」
モノタロウ「えーっと、えーっと…」
モノタロウ「ごめん、オイラよくわかんないや」
モノスケ「まあ詳しいこと知りたいなら、いつも通りおばあやんに訊くのが1番やと思うで」
白銀「おばあやんって誰!?」
モノキッド「マザーモノクマのことだぜ!」
白銀「…ああ!確かにあなた達から見たらお父さんの生みの親だから おばあちゃんになるね」
白銀「はぁ…、モノクマは居ないからまた製造しないといけないし、確かにマザーのところにちょっと行かないと行けないよね」
白銀「いってきまーす」ジャケットを着る
モノタロウ「じゃあオイラたちも」
モノクマーズ「「ばーいくまっ!」」
白銀「GPSの無い鍵に持ち替えてっと…」鍵確認
白銀「さっさと終わらせちゃおう…」スタスタドアガチャッ
ー女子トイレからの隠し通路ー
白銀(よし、マザーモノクマルーム到着っと…)
白銀(さて、開けy……ん?)
白銀(話し声…?)ドアに聞き耳を立てる
最原『じゃあまた24時間体制の見張りをしようか』ドアの向こうの声
白銀(!!!!???)
白銀(何で!?何でこの中に居るの!?)
白銀(追加の校則があるから図書室側からは開けられないはず…、…ということは…!)
白銀(え!こっちからの通路見つかっちゃったの!?)
白銀(最原くん達女子トイレ入ってきたの!?)
白銀(何で前回の生き残りも探偵も男なのにバレちゃったのかな…)
入間『センサーのスイッチ自体はまだ倉庫にあるだろうし、それらを全て連動させるなんざ一発抜くより早く終わらせることが出来るぜ』
白銀(いつの間にか入間さんが仲間に加わってるし!!????)
東条『2人体制となると…』ドアの向こうの声
白銀(東条さんまで居るのかぁ……)
白銀(あー…、やばいよやばいよー…)
白銀(まさか作ったばかりのモノクマが即壊されるなんて夢にも思わなかったから…)
白銀(お昼に1回マザーモノクマのとこ行ってれば良かったよぉ…)
白銀(基本夜行ってたからなぁ…)
白銀(…………)
白銀(ふんふん、百田くんを仲間にするのね)
白銀(ってことは、会話の流れ的にこっちに出てくるかもだね…)
白銀(一旦退散しよっと)スタタタ…
ー寄宿舎、白銀の個室ー
白銀(さて、さっき聞いた話によると最原くんが百田くんを誘いに寄宿舎の方に来るだろうね…)
白銀(マザーモノクマが使えない今、わたしは自力で情報収集するしかないんだよね…)
白銀(わたしの部屋のドアをちょっとだけ開けて、隙間から百田くんの部屋の方を聞き耳&様子見しちゃうよ!)
白銀(最原くんが用事があるのは百田くんの部屋だけだから、逆側の部屋のこっちのドアがちょっと開いてたところで彼は気づかないだろうからね)
白銀(…モノクマーズがもうちょっとこっちに情報色々流してくれればいいんだけど、使えないなぁ…)
ピンポーン
白銀(お、最原くん来たね)覗き見
最原『僕…最原だけど、ちょっと話したいことがあるんだけど、いいかな?』
百田『いいぜ、どうしたんだ?』ドアガチャッ
最原『あの、できれば中に入れてほしいんだけど、大丈夫?』
百田『おう、入れよ』ドアを大きく開ける
最原『ありがとう、お邪魔します』スタスタ…ドアパタン
白銀(あー…、部屋の中入っちゃったかぁ…)
白銀(流石に百田くんの部屋を聞き耳するのは厳しいから、ここでこのまま最原くんが出てくるのを待とうかな)
白銀(えーっと、モノパッドのマップを見ると…)
白銀(……ふむ、みんな寄宿舎に居ることになっちゃってるね)
白銀(GPSのことがバレてるっぽいね、なるほど)
白銀(……まだかなー…)
ドアガチャッパタン
白銀(お?来たかな?)隙間から覗き
白銀(最原くん1人か…)
白銀(フラれたかな?いや、ドアの前を動かないところを見ると、待ってるみたいだね)
白銀(……)
白銀(あ、百田くん出てきたね)
白銀(…鍵もかけずに2人で寄宿舎を出ていったね)
白銀(なるほど、鍵を置いていってるんだね)
白銀(ということは…)
白銀(隣の東条の部屋のドアのノブをそっと回して開ける)
白銀(やっぱり、開いたね)
白銀(他の部屋はっと…)全部屋そっとドアノブを回して開けようとする
白銀(……なるほどね、そっちのメンバーは把握したよ)
白銀(随分大人数になってきたね…)
白銀(とりあえず、今から隠し通路の方に行っても鉢合わせる可能性があるし、今日のところは部屋に戻ろうかな)スタスタドアガチャッ
白銀(そしてまた隙間から覗き見タイム!)
白銀(とりあえずみんなが戻ってくるのをこのまま待つよ!)
白銀(…あー、首痛くなりそう…)
ーーー
ガヤガヤ
白銀(あ!戻ってきたね!)覗き見
白銀(居るのは天海くん、最原くん、王馬くん、百田くんの4人ね、おk把握)ドアをそっと閉じる
白銀(ということは、今見張りをしているのは入間さんと東条さんの2人かな?)
白銀(なるほど、2人体制なんだね)
白銀(で、メンバーは6人だから、2人づつだと…)
白銀(前回3人が見張りしてた時と同じように、8時間交代かな?)
白銀(残りのメンバーはいつ担当なのかな?)
白銀(まあ、見張りの時間はわかってるし、朝早めに起きて誰が見張りに行くのかまたここで覗き見すればオッケーだね)
白銀(はぁ…、悩ましいのは今後の方針だよね…)
白銀(どうしよう…)室内うろうろ
白銀(スタッフの意見聞きたい…)
白銀(意見を訊くにはマザーモノクマのところに行って訊くしかない…)
白銀(でもそれは無理……)
白銀(…あー、基本的にわたしに任されてるし、わたしが適当にしちゃってもいいかな?)
白銀(思い出しライトでも作る?)
白銀(でももうここまで来ると……むむむ…)
白銀「いや、いっそ……」
白銀「…………」
白銀「あとはノルマ的に……」
白銀「……うん、今回はこんな感じにしよっかな…」
白銀(そうと決まったら残りのメンバーのシフト確認して、諸々準備して、あとは盛り上がりそうなタイミング見つけて……だよね…)
白銀「はぁ…、それにしてもコロシアイ起きなくて残念だなぁ…」
白銀「何やってんの殺人鬼……」
白銀「いっそわたしが殺して初回特典で……」
白銀「……」
白銀「まあ53回も続いてればこんなこともあるよね…」
白銀「次からは発明家とかいうチートは無くすべきだよね、うん…」
白銀「左右田くん程度なら可愛いものなのにね」
白銀「入間さんは超高校級のグラビアアイドルとかで良かったんじゃないかな…」
白銀「はぁ……」
白銀「…どうでもいいけど、キーボくん視点って凄くつまらなそう…」
白銀「こういう主観も、次回は廃止した方が良さそうだね…」
白銀「…前回と見張りの時間が同じなら次は6時からだから、うん、5時半くらいに起きてロビーの方また見張ろうかな」目覚ましセット
白銀「はー、おやすみ…」スヤァ…
ー6時頃、マザーモノクマの部屋ー
東条「そろそろ交代の時間になるわね」
入間「ったく、やっとこのババアと2人きりの空間から解放されるってもんだぜ」
東条「入間さん、次の見張りからあの発明品を身に着けてくるのよね?」
入間「おう」
東条「再三言うようだけど、動作に気をつけてちょうだい」
入間「言われなくても今日の空き時間にもっと調整を重ねるつもりだっつーの!」
入間「ったく、最初に見張りになったせいで退屈な時間を過ごしちまったぜ…」
入間「まあでも手持ちの工具で、かる〜くマザーモノクマの仕組み見れたのは面白かったけどな」
マザーモノクマ「ボク、汚されちゃった……クスン…」
東条「百田君達まだかしら…」ドアの方をチラリと見る
隠し通路のドアウイーン
百田「わりぃ、遅くなっちまったな」
入間「本当にな!この遅漏ども!」
東条「気にしないで、5分程度問題ないわ」
天海「見張りが8時間もあるんで、倉庫で暇を潰せる物とか探してたんすよね」
入間「ナニして遊ぶ気なんだ?」
天海「トランプとかオセロとかのアナログゲームがあったんで、それ系持ってきたっす」
天海「流石に2人で人生ゲームやUNOは厳しいと思ったんで、そういうのは持ってきてないっすけど」
入間「ケッ、つまんねーな」
百田「まあゲームに飽きたらあとは雑談とかすりゃいいしな」
入間「野郎どもの会話って言ったらどうせ、女子の中で誰が1番好みかとかそういう会話なんだろ」
百田「修学旅行の夜かよ」
入間「先に言っておくが、オレ様はテメーらみてーな野郎どもには興味ねーからな」
天海「そうっすか」
入間「このオレ様にフラれておきながらショックの様子を見せないなんて、中々のメンタルの持ち主じゃねーか」
天海「入間さんも疲れたっすよね?」
天海「もう部屋に帰ってもらってもいいっすよ」
入間「おう、気が利くじゃねーかヤリチン」
天海「俺チャラくないっすから、そんなでもないっす」
東条「ごめんなさい、もう入間さん連れて行くわね」
東条「さあ入間さん、行きましょう」グイッスタスタ
入間「おい、腕を引っ張るんじゃねえ!」スタスタ
東条「それじゃあ8時間の見張り、頼んだわよ」ドアウイーン
百田「おう、任せろ!」
天海「はい、そちらもお疲れ様っす」
ー寄宿舎、東条の個室ー
東条(…そろそろ朝の放送が始まるわね)
東条(食堂に行きましょう…)ドアガチャッ
東条(今日は放送までの間、自室の部屋とシャワールームとトイレの掃除をして過ごしたけれど明日は何をしようかしら…)鍵かけガチャリ
ー食堂前廊下ー
東条「おはよう、真宮寺君」
真宮寺「やァ、東条さん」
東条「真宮寺君が放送前から食堂の前で待機しているなんて珍しいわね」
真宮寺「今日は早めにお腹が空いてしまったようだからネ…」
東条「そうなのね、すぐ作るわ」
真宮寺「僕も手伝うヨ」
東条「気持ちは嬉しいけれど、私1人でも大丈夫よ」
真宮寺「東条さん、君、今日はあまり寝てないんじゃないかナ?」
東条「あら、どうしてそう思うの?」
真宮寺「君が朝の6時過ぎに、入間さんと一緒に寄宿舎に帰ってきたようだからネ…」
東条(見られていたのね…)
東条「…そうね、実はやることがあって外出していて、少し眠れてないわ」
東条「でも問題ないわ、私は今日も業務を全うすることが可能よ」
真宮寺「みんなの為に頑張って働こうとする君は美しいヨ…」
真宮寺「じゃあこれは僕からの依頼だヨ」
真宮寺「これは僕の我儘だけど、君の手伝いをしたいんだ」
真宮寺「させてくれるかナ?」
東条「依頼というなら…、ええ、いいわよ」
キーンコーンカーンコーン
モノダム『……』画面プツッ
東条「…まだお葬式仕様ね」
真宮寺「そのようだネ」
東条「まあいいわ、行きましょう」ドアガチャッ
東条「真宮寺君は和食よね」
真宮寺「そうだネ」
東条「じゃあ先に和食の方を作ってしまいましょう」
東条「と言ってもご飯は炊いてあるから、用意するものはお味噌汁とお漬物だけれど…」
東条「お魚は食べるかしら?」
真宮寺「じゃあ頂こうかナ」
真宮寺「東条さん、僕は何を手伝えばいいかナ?」
真宮寺「一応一通り調理は出来るヨ」
東条「じゃあ味噌汁に入れる具材を切ってくれるかしら?」
東条「私は他の準備をするわ」魚をグリルにセット
真宮寺「了解したよ」野菜や豆腐を持ってくる
真宮寺「さて……」
①野菜の皮を剥く
②豆腐を切る
③東条を刺す
>>安価↓1
578 : 以下、名... - 2017/04/23 00:28:42.44 PSSLP8WTO 393/16552
真宮寺(…確かに彼女は姉さんの友達に相応しいと思うけれど…)
真宮寺(やっぱり、みんなの為にデスロードに奮闘した赤松さんも素晴らしいよネ…)
真宮寺(悩むなァ…)豆腐トントン
真宮寺(もし次食堂に入ってきたのが赤松さんなら、2人まとめて姉さんの元に送っていうのもいいよネ…!)
真宮寺(初回特典が採用されるのは最初の殺人のみ…)野菜の皮剥き剥き
真宮寺(というのがどこまで適用されるかはわからないけれど、同じ容疑者の殺しがOKなら、なるべく多く殺したほうが得だからネ)
真宮寺(なんなら、入間さん以外の女子をどこかに集める方法とかないかなァ…!)野菜トントン
真宮寺(ゲームルームなら広さも手頃だし、出口も1つしかないから、集めるならあそこが良いと思うナ)
真宮寺(問題はみんなを集める方法だネ…)
真宮寺(そうだ、民俗学講座を開くと言ったらどうかナ?)
真宮寺(女子(入間は除く)のみに声をかければいけそうだネ)
食堂のドアガチャッ
真宮寺(おや、誰か来たようだネ)
真宮寺(赤松さんだと良いなァ)厨房から食堂の方を覗く
来た人物は?(見張り中の百田、天海は除く)
安価↓1
582 : 以下、名... - 2017/04/23 00:46:27.54 rtqL6PibO 395/1655春川
春川「……何?」真宮寺の視線に気づく
真宮寺「いや、ドアの音がしたから、誰が来たのかと思ってネ」
春川「私で悪い?」
真宮寺「悪くないヨ、おはよう」
東条「おはよう、春川さん」
東条「朝ご飯だけれど、もう少し待ってくれないかしら?」
春川「わかった」席に座る
真宮寺(春川さんか…)
真宮寺(彼女は少々無愛想な女性だけれど、その才能は超高校級の保育士…)
真宮寺(きっと彼女も素晴らしい女性だろうネ…!)
真宮寺(ふむ…)
①切った具材を煮込む
②東条を刺す
③春川を刺す
安価↓1
586 : 以下、名... - 2017/04/23 00:54:06.49 HFKJmKgeo 397/16551
真宮寺(…朝食前に殺人なんて流石にするものではないよネ)鍋に具材どばー
真宮寺(まだまだチャンスはあるんだし、殺すのは後にしてとりあえず腹ごしらえでもしようかナ)出汁の素を入れる
真宮寺(問題は、どのタイミングでみんなに声をかけてゲームルームに集めるかだけど…)味噌を溶く
真宮寺(なるべく男子には知られたくないよネ…)煮込む
真宮寺(だから食事時に誘うのは避け、1人づつに声をかける方が確実かナ?)味噌汁味見
真宮寺(うん、そうしようかナ)味噌継ぎ足し
東条「洋食の方は準備が出来たからテーブルに置いてくるわね」
真宮寺「味噌汁の方は野菜に火が通るのにもう少し時間がかかりそうだヨ」
東条「そう、わかったわ」パンを運ぶ
真宮寺「……」味噌汁味見
真宮寺(うん、こんなもんかナ)
ー朝食後ー
真宮寺(食堂内にはまばらに人が居るネ)
真宮寺(さて、みんなを誘う前にまずは凶器を考えようかナ)
真宮寺(僕が姉さんの元に連れていきたいのは、入間さんを除いた女子7名…)
真宮寺(茶柱さんの合気道を抑え込めるような凶器があれば良いのだけど…)
真宮寺(最初に不意打ちをかけて殺せばいけるかナ…?)
真宮寺(もしくは、少し勿体無いけど茶柱さんは諦めるというのも有りだネ)
真宮寺(……)
①茶柱を諦める
②茶柱も誘う
安価↓1
真宮寺(やはり茶柱さんを諦めるというのは勿体無いネ)
真宮寺(彼女も素晴らしい人間だからネ…!)
真宮寺(さて、次は凶器だヨ)
真宮寺(なるべく扱いやすい物がいいネ)
真宮寺(包丁なら厨房に、それ以外の物なら倉庫を探せばありそうだネ)
真宮寺(さァ、何にしようかナ)
凶器の指定(複数OK、人が殺せそうな物をお願いします)
安価↓1
593 : 以下、名... - 2017/04/23 01:28:14.06 QEcwN+15o 401/1655扱いにくいのがいいよね。あと隠しにくいやつ
斧と砲丸、槍投げ用の槍
真宮寺(斧とかいいよネ…!)
真宮寺(あと折角こういう環境なんだし、普段使わないような武器も使ってみたいなァ…!)
真宮寺(砲丸、槍投げ用の槍もいいネ)
真宮寺(斧をメイン凶器にして、砲丸や槍をサブの凶器にしようかナ)
真宮寺(7人を斧を使って殺すと、流石に血糊で後半の人が斬りにくくなってしまうからネ)
真宮寺(そうと決まればまずは凶器の確保をしようか…)
真宮寺(凶器をゲームルームに設置し終えたら、みんなを誘いに行こうかナ)スタスタ
ー倉庫ー
真宮寺(さてと…)
真宮寺(まずは斧を探すヨ)
真宮寺(…すぐ見つかったネ)
真宮寺(親切なことに、凶器に使えそうな物は手前に置いてあるみたいだネ)
真宮寺(40cmくらいの長さの手斧だネ)
真宮寺(小さめの斧だから、隠しやすそうでいいネ)
真宮寺(ここに段ボール箱があるから、ブランケットに包んでこの中に入れようか)
真宮寺(後は砲丸も一緒に持っていこうかナ)
真宮寺(槍は流石に大きすぎるから、また後で持って行くことにするヨ)
真宮寺(さて、これをゲームルームに隠しに行きたいけど、ゲームルームやAVルームに今人は居るのかナ?)モノパッドマップチェック
真宮寺(ふむ、今人は居ないようだネ…)
真宮寺(このまま人に会わなければいいんだけど、もし人に会っても、民俗学講座を開催する際に使う物と言えば怪しまれないだろうか…)
真宮寺(怪しまれないかどうかは人によるだろうネ…)
真宮寺(よし、移動しようか)ダンボールを持って移動
↓1コンマ偶数で人に遭遇
その際の遭遇キャラの記載もお願いします(3人までなら複数人OK)
597 : 以下、名... - 2017/04/23 01:59:25.27 y6LW4R+yO 404/1655ゴン太
ーゲームルームー
真宮寺(よし、誰とも遭遇することなく運べたヨ)
真宮寺(姉さんの加護を感じるネ…!)
真宮寺(さてと、とりあえずこれを部屋の隅に置いて…と)ゴトッ
真宮寺(次は槍を運ばないとネ…)スタスタ
ー倉庫ー
真宮寺(さて、問題はこれだネ)
真宮寺(ふむ…)毛布とガムテームを取る
真宮寺(こうやって毛布で槍を巻いて、ガムテープで留めて…)
真宮寺(まあ裸のまま持ち歩くよりはマシだろうネ)
真宮寺(よし、これもゲームルームに運ぼうか)
↓1コンマ偶数で人に遭遇
その際の遭遇キャラの記載もお願いします(3人までなら複数OK、天海・百田は指定できません)
604 : 以下、名... - 2017/04/23 02:10:17.88 y6LW4R+yO 406/1655ゴン太
真宮寺(よし、今のところは好調だね…)スタスタ
ゴン太「あれ?真宮寺くん」ガチャッ
真宮寺(!男子トイレからゴン太君が…)
真宮寺「やァ、ゴン太君…」
ゴン太「真宮寺くん、それ一体何?」
真宮寺「これは、民俗学講座に使用する物なんだヨ」
ゴン太「民俗学講座?」
真宮寺「そうさ、後で何人か誘って開講しようと思って、今はその準備をしているんだヨ」
ゴン太「へぇ、そうなんだね」
ゴン太「ゴン太、馬鹿だから民俗学のことよく知らないんだ…」
真宮寺「ゴン太君の専門は昆虫だから、専門外のことをよく知らないのは当然のことだと思うヨ」
真宮寺「だから落ち込む必要なんてないヨ」
ゴン太「そ、そうかな…」
ゴン太「真宮寺くん、
①民俗学講座、頑張ってね
②ゴン太も受講したいんだけど、いいかな?
↓1安価
606 : 以下、名... - 2017/04/23 02:37:49.29 9+Tm7g01O 408/16552
ゴン太「ゴン太も受講したいんだけど、いいかな?」
真宮寺「エ?」
ゴン太「紳士は色んなことを知ってなくちゃダメなんだ」
ゴン太「ゴン太は本当の紳士になりたいんだよ」
ゴン太「だから真宮寺くん、ゴン太にも民俗学を教えてくれないかな?」
真宮寺「…ゴン太君、紳士にだって知らないことは沢山あるヨ」
真宮寺「興味無いことを無理して学ぶ必要は無いヨ」
ゴン太「興味ないことないよ!」
ゴン太「民俗学は真宮寺くんが好きなものだよね?」
ゴン太「それって、ゴン太が虫さんを好きみたいな感じなんだよね」
ゴン太「知識を増やしたいっていうのもそうだけど、ゴン太、真宮寺くんの好きなものをちゃんと知りたいんだよ」
ゴン太「だって、友達の好きなものを理解するのも紳士の努めだからね!」
真宮寺「フーン、ゴン太君は僕のことを友達だと思ってるのかい?」
ゴン太「そうだよ!」
ゴン太「え!ひょっとしてまだ友達じゃなかったの!?」
ゴン太「ごめん、ゴン太バカだからわからなかったよ…」
ゴン太「じゃあ改めて、もし良かったらゴン太と友達になってくれないかな?」
真宮寺「…別にそれは構わないヨ」
ゴン太「良かったぁ!じゃあこれで友達同士だね!」真宮寺の空いた方の手と握手する
真宮寺「……」
ゴン太「あ、これゴン太が持つよ!」毛布に包まれた槍を持つ
真宮寺「アッ…」
ゴン太「これ、どこに運んだらいいのかな?」
真宮寺「…ゲームルームだヨ」
ゴン太「わかったよ!他にも手伝うことがあったら何でも言ってね!」
真宮寺「……」
真宮寺(ゴン太君が講座の準備を手伝う…ということは、ゴン太君にも講座の参加を許してしまうことになったわけだネ…)
真宮寺(……流石に、ゴン太君が居る状態で大勢の殺人を行うほど僕も愚かではないヨ…)
真宮寺(どうやらこの作戦は失敗のようだネ…)
真宮寺(やれやれ、また別の方法を考えるしかなさそうだネ)
ゴン太「あ、そうだ、真宮寺くん」
真宮寺「なんだい?」
ゴン太「みんなを講座に誘うんだよね?」
ゴン太「ゴン太もみんなに声掛けするの手伝うよ!」
真宮寺(…当然男子にも声掛けするだろうネ…)
ゴン太「何時に講座を始めるって言えばいいのかな?」
真宮寺「…じゃあ今から1時間後に開講するヨ」
真宮寺「時間までは準備に集中したいから、ゲームルームには時間丁度に来るようにみんなに伝えてくれたら嬉しいヨ」
ゴン太「うん、わかったよ!」
真宮寺(殺人が中止になった以上、凶器を元の位置に戻す必要があるからネ…)
真宮寺(……あと、本当に開講することになった以上、講座の内容を考えないと…)
真宮寺(程なくしてゲームルームに着き、ゴン太君が槍を置いて誰かを誘いに部屋を出たのを見届けた)
真宮寺(僕はモノパッドのマップを見ながらみんなの動向に最新の注意を払いながら、凶器を元あった位置に同じように戻した)
真宮寺(そして民俗学に結び付けられそうな物を倉庫で適当に見繕い、ゲームルームにて講座の内容を練り上げた)
ーーー
真宮寺(講義は、1時間を民俗学の解説と伝承の例を紹介し、その後30分を質疑応答をし、90分に及んだネ)
王馬「民俗学とかただの根暗の学問かと思ったけど、真宮寺ちゃんの話しは案外つまらなくなかったよ」
最原「僕は凄く面白いと思ったよ」
最原「ありがとう、真宮寺くん」
真宮寺「…最原君にも民俗学の良さが分かってもらえて嬉しいヨ」
茶柱「男死の話にしては中々興味深い話でしたよ」
茶柱「ね、夢野さん!」
夢野「…すぴー…ぐー…」
茶柱「キャー!寝ている夢野さんもすっごくラブリーです!!」
真宮寺「……」
アンジー「主は言いました…、他の文化の話も中々面白かったと…」
アンジー「にゃはははー!アンジーもこういう企画しちゃおっかなー!」
赤松「アンジーさんだったら美術史とかかな?」
アンジー「んー、アンジーはそういう かたっ苦しいことには興味ないんだよねー」
アンジー「だからアンジーの場合はスケッチ大会とかになるかなー?」
東条「あら、いい企画ね」
東条「もし開催するなら私も準備を手伝わせてもらうわ」
白銀「真宮寺くん、面白い授業だったよ!」
白銀「次はもっと面白いことをしてくれると期待してるね…」
キーボ「今回はゴン太クンが真宮寺クンのお手伝いをしたんですよね」
キーボ「次は事前に開催を宣言してもらえれば、ボクもお手伝いしますよ」
真宮寺「その気持だけで嬉しいヨ、ありがとうキーボ君」
春川「まあ暇つぶしにはなったよ」スタスタ…ドアガチャッ
星「断った入間はともかく、天海と百田も来られれば良かったんだがな」
ゴン太「うん…。2人とも、いくら寄宿舎の部屋のチャイムを押しても出てこなかったんだよね…」
最原「きっと熟睡してるんだよ」
王馬「まあ今回は急な開催だったし、仕方ないんじゃない?」
東条「ええ、事前に告知さえされていれば次はきっと来てくれるはずよ」
真宮寺(フォローしなくても、男子はどうでもいいんだけどネ)
真宮寺「みんなに好評なようで僕も嬉しいヨ…!」
真宮寺「じゃあ次は事前に告知させてもらうとするヨ」
ゴン太「真宮寺くん、ゴン太に民俗学のことを教えてくれて本当にありがとう!」
真宮寺「礼には及ばないヨ」
真宮寺(ゲームに関する伝承も話したお陰で、このゲームルームでの講義の開催にも疑問はもたれなかったようだし…)
真宮寺(幸い、ゴン太君はあの長い物を講義に使わなかったことを覚えてないのか、疑問には思ってないようだネ)
真宮寺(相手がゴン太君でなければどうなっていたことか…)
真宮寺(…次は邪魔されないよう、もっと上手くやらないとネ…)
ー14時、マザーモノクマの部屋ー
最原「…ってことがあったんだよ」
天海「ずるいっす!俺も真宮寺君の民俗学講座聞いてみたかったっす!」ソファペシペシ
王馬「残念でした―!」
百田「まあ、そう落ち込むなよ蘭太郎」
王馬「蘭太郎?」
百田「ああ、こいつと仲良くなったから下の名前で呼びあうことになったんだ」
最原「そうなんだね」
最原「そういう関係、ちょっと羨ましいな」
王馬「最原ちゃんは下の名前で呼ばれるのが好きなの?」
王馬「じゃあオレが呼んであげよっか!終一ちゃん!」
最原「いや、僕王馬くんとそんなに仲良くないよね?」
王馬「えっ!今まで一緒に頑張ってきたっていうのに、オレのこと友達だと思ってくれてないってこと!?」
王馬「酷いや終一ちゃん!」
最原「とりあえず呼び方戻そうか」
王馬「終一ちゃんもオレのこと下の名前で呼んでもいいよ?」
最原「いや、そういう問題じゃない…っていうか、『小吉くん』って言いにくいから言わないよ」
王馬「でもアンジーちゃんなんて、最初からオレらのこと下の名前で呼んでるじゃん」
最原「まあ、そうだけど…」
王馬「あ!ああいう喋り方したらOKってこと?」
王馬「終一ー、これでどうかなー?」体を左右に振りながら
最原(ウザさが増した…)
天海「あざといっすね」
最原「!?」
百田「まあいいじゃねえか、終一!」
最原「!百田くんに言われるのは何故か嬉しいぞ…!」
王馬「贔屓かよ!」
天海「じゃあ俺も下の名前で呼ばせてもらうっすね」
天海「終一君」流し目で渾身のイケボ
最原「……これが、イケメンが女子を落とすテクニックか…」
王馬「名前言っただけじゃん」
最原「王馬くんも言われてみたら分かるって」
天海「小吉君」イケボ
王馬「オレの兄ちゃんになってよ!」
最原「ちょろすぎでは」
マザーモノクマ「グリーンリバーだからね、仕方ないね」
天海「これから俺のことは気軽に『蘭太郎お兄ちゃん』と呼んでほしいっす」
王馬「蘭兄ちゃん!」
最原「一気に空手が強そうな感じに…」
天海「終一君もどうぞ」
最原「あ、そういうのは大丈夫です」
天海「そうっすか…、それは残念っすね…」
百田「蘭太郎には大勢妹が居るから寂しいんだろうよ」
最原「でも僕達多分同い年だし、お兄ちゃん呼びとかはちょっと…」
天海「終一君、誕生日いつっすか?」
最原「9月7日だけど…」
天海「あ、ダメっすね…、俺10月3日っす」
王馬「オレは6月21日だよ!」
天海「マジっすか…」
百田「…わりぃ、蘭太郎」
百田「オレ4月12日だわ」
天海「解斗君はお兄ちゃん呼びしなくても大丈夫っすよ、身長高すぎて弟感薄いんで」
最原「くそっ、僕がチビだって言いたいんだね…」
王馬「あのさぁ…」
ー寄宿舎、白銀の自室ー
白銀(民俗学講座…)
白銀(突然の開講だったね)
白銀(こういう企画をするなら、もっと事前に告知しても良いものだと思うけど)
白銀(…ひょっとして真宮寺くん、本当は別のことをしようとしてたんじゃないかな?)
白銀(彼が殺人鬼なことを考えると……多分、手伝いをしたとかいうゴン太くんに邪魔されちゃったんじゃないかと推測するよ)
白銀(あの大量殺人鬼の真宮寺くんがあれで諦めるとは思えないし、これは…、ひょっとしたらこのまま大人しくわたしが何もしなければ、彼が誰かを殺してくれるんじゃないかな?)
白銀(……うん、ちょっとだけ彼に猶予を与えてみようかな)
白銀(コロシアイが起こるかもしれないってのに、おいそれと番組畳めないよね!)
白銀(…モノクマは作れないし、マザーに会えないし…)
白銀(うーん、何もできないと暇だなー…)
白銀(…暇だし、1つ目の思い出しライトでも作りに行こーっと)スタスタドアガチャッ
ー17時、マザーモノクマの部屋ー
王馬「早く、ほらー」
最原「…………」
最原(今僕らはオセロをしているんだけど…)
最原(ここまで来るともう、どこに置いても僕の負けは確定だ…)
最原(ちなみに現在王馬くんに3連敗している)
最原(…仕方ない、投了しよう)
最原「…僕の負けだよ」
王馬「オセロなんだから最後まで埋めようよ」
最原「そう言われてももう勝ち目ないし…」
王馬「あーあ、つまんないなー…」ジャラジャラ
王馬「よーし!じゃあ次はハンデとして角を最初から1つ取らせてあげよっか!」
最原「オセロはもういいかな…」
王馬「折角ハンデあげるって言ってるのに…」
最原(そんなことを僕らが話していると、突然隠し通路の方のドアが開いた)
東条「ちょっといいかしら」ドアバンッ
最原「!うわ、びっくりした…」
王馬「基本、交代の時間まで来ないっていうルールじゃなかったっけ?」
東条「ルールは理解しているけれど、ちょっとこれは知らせた方が良いと思って来たの」
東条「それに私の寄宿舎の鍵は今、トイレの個室の方に置いているからGPS的にも大丈夫よ」
最原「何があったの?」
東条「実は大変な物が見つかったの」
東条「モノクマーズの話しによると思い出しライトと言う物らしいのだけれど、なんでも、私達の失った記憶を思い出させるライトらしいわ」
東条「それで、百田君がそれを使うと言って、食堂に集まっているみんなも今同意しているところなの」
東条「私は最原君達を寄宿舎に呼びに行くということで、一時そちらからは離脱したのだけれど…」
王馬「…失った記憶を思い出すってどういうこと?」
東条「よくわからないのだけれど、モノクマーズが言うには『様々な症状の記憶喪失を治す力がある』のだそうよ」
東条「『思い出しライトから発せられる光が大脳基底核と海馬対を刺激し、記憶だけではなく、身体能力も…』、というところで説明が面倒くさくなったようで止めてしまったけれど」
東条「入間さんも、『普通に考えればそんなので記憶喪失が治るわけない』って言っていたのだけれど…」
最原「今は普通の状況じゃないからね…」
王馬「確かに割りと何でもありな状況だけどさ…」
王馬「それが本当だとしても、人体への悪影響とか恐いしねぇ…」
東条「みんなも最初はそんなことを言っていたのだけれど、最終的にはみんな百田君に丸め込まれたのよね」
東条「ちなみにみんなは今、ライトをまだ使ってないわ」
東条「そのライトが使用できるのが1回きりという可能性もあるから、貴方達のことを待っているのよ」
最原「ちなみに東条さん、その思い出しライトはいつどこで誰が見つけたの?」
東条「つい先ほど食堂のテーブルの上に置かれていたのを、茶柱さんと夢野さんが発見したのよ」
東条「で、2人はどうする?」
王馬「ここの見張りもあるし、オレはパスかな」
王馬「終一ちゃんは好きにしていいよ!見張りはオレがやっとくし」
最原「……明らかに怪しいとは思うけど、どんな記憶を取り戻すかは気になるな…」
最原「僕の予想が正しかったらそれは多分、『超高校級狩り』ってやつの記憶だろうけど…」
王馬「あの蘭兄ちゃんのモノパッドのやつだね」
最原(あ、もう今後もその呼び方でいくんだ…)
最原「…僕は…」
①みんなと一緒に思い出しライトを浴びてみる
②やめとく
安価↓1
633 : 以下、名... - 2017/04/23 22:51:08.08 HFKJmKgeo 424/16552
最原「…やっぱり、やめとくよ」
王馬「へー、行かないんだ」
東条「了解したわ」
最原「東条さんはどうするの?」
東条「貴方達以外の全員が思い出しライトの光を浴びると言っているから、私もその光を受けてみることにするわ」
最原「そうなんだね」
最原「もし良かったら後で、そのライトで思い出した記憶を僕達に教えてもらうことってできるかな?」
最原「都合のいいことを言っているとは思うんだけどさ」
東条「ええ、構わないわ」
東条「思い出した記憶の情報を教えるタイミングは、次の見張りの交代の時でいいかしら?」
最原「うんそれでいいよ」
東条「それじゃあ私はもう行くわね」スタスタ…ドアウイーン
最原「…思い出しライトか…」
王馬「ねえ終一ちゃん」
最原「何?」
王馬「その思い出しライトってやつが普通に黒幕の罠でさ、その怪光線を浴びちゃったら廃人になっちゃう装置…とかだったらどうする?」
最原「ちょっと、恐いこと言わないでよ…」
王馬「交代の時間になってもいつまで経っても東条ちゃんも入間ちゃんも来ないでさ、食堂に言ったらみんなが居て…」
最原「やめてってば!」
王馬「そんなことは絶対ないとは言い切ればいよ」
王馬「だってそんなものが急に食堂に置いてあるなんて、黒幕の罠って可能性の方が高いじゃん」
最原「黒幕が僕らにさせたいのは生徒同士のコロシアイだ」
最原「僕らにそんなことしてしまったら、コロシアイどころじゃなくなるよね」
王馬「オレらがいつまで経ってもコロシアイしないからそんなことをした…とか考えられるよね」
王馬「もしくは、こうしてマザーモノクマの部屋をずっと占拠してる状況が気に入らないからだとか」
王馬「例え話じゃん」
王馬「ねえ、そうなったらどうする?」
最原「……その時考えるよ」
最原「その時は来ないと思うけどね」
王馬「じゃあそんな終一ちゃんにアドバイス!」
王馬「多分その場合、みんなを殺して一気に最後の2人になって卒業!っていうのが1番スマートだと思うよ」
最原「…僕は誰も殺さないよ」
王馬「じゃあ廃人になったみんなと、そのままだらだら学園生活続けるの?」
最原「…もうこの話はやめよう」
王馬「……じゃあチェスでもやる?」
最原「いいよ」
最原(もし本当に東条さんが、百田くんが、天海くんが、赤松さんが…)
最原(…そんな風になってしまったらどうしよう、と不安に押しつぶされながら交代の時間まで過ごした)
ー22時、マザーモノクマの部屋ー
最原(…そろそろ交代の時間だけど…)
最原「……」ソワソワ
王馬「…何そわそわしてるの、トイレにでも行きたいのかな?」
王馬「通路通ったらすぐトイレなんだし、行ってきたら?女子トイレだけど!」
最原「いや、そうじゃないけど…」
王馬「あ、ひょっとしてカフェイン不足でイライラしてる?」
王馬「終一ちゃんってコーヒー好きそうな顔してるもんね」
王馬「コーヒーとかお茶とか飲んだらトイレ近くなっちゃうから持ち込めないしね」
王馬「てかオレはいい加減お腹すいたなー」
王馬「間食用にサンドイッチ持ってきたけど、流石にお腹減るねこれ」ソファでゴロゴロ
ドアウイーン
東条「お待たせしたわね」
最原「東条さん…!」ガタッ
東条「どうしたの?最原君」
最原「あ、いや、なんでもないよ」
入間「おい、オレ様も居るぞ」発明品で完全防備
王馬「うわぁ、それ着て来たの」
入間「いつ黒幕に出会っちまうかわかんねーからな」
最原「東条さん、思い出しライトの話しを聞きたいんだけど、いいかな?」
東条「ええ、それは構わないけれど…」
東条「2人とも、お腹空いたでしょう?」
東条「お弁当を持ってきたの、食べてちょうだい」テーブルに重箱とスープジャーを置く
王馬「やったー!いっただっきまーす!」モグモグ
最原「ありがとう、東条さん」スープを貰う
東条「それで、思い出しライトの話しだったわね」
東条「思い出した内容だけれど、『超高校級狩り』についてだったわ」
最原「やっぱり…」
東条「具体的には、『超高校級狩りから逃げていた記憶』よ」
東条「そして、それはみんなも同じだったの」
王馬「みんなも同じ?」
王馬「みんなその、超高校級狩りってやつから逃げてた記憶を思い出したの?」
東条「ええ」
王馬「オレにはそんなやつらから逃げてた記憶、さっぱり無いけどね」
最原「僕も記憶に無いな…」
東条「それは私達がその事を忘れてたからよ」
東条「そして私達は思い出しライトをきっかけにそれを思い出した…」
入間「ほんと何であんなこと忘れちまってたんだろーな」
最原「じゃあ思い出しライトっていうのは本当に、僕らの記憶を思い出させる為の装置だったのか…」
最原「…警戒しなくても良かったね」
東条「でも何が起こるのかわからなかったのだし、あんな物警戒しても不思議じゃないわ」
王馬「でさ、その逃げてた記憶以外は何を思い出したの?」
東条「…私達は、超高校級の才能を狙う超高校級狩りから逃れる為に、ある施設で完成したばかりの装置で『自分の才能に関する記憶』を眠らせたの…」
王馬「で?」
東条「……思い出せたのはそれだけよ」
入間「どうやらモノクマ達が、オレ様達が思い出す記憶の量でも調整してやがるのか知らねーが、それ以上はどうやっても思い出せねーんだ」
王馬「ふーん」
最原「…超高校級っていうのは国に認められた称号みたいなものだよね」
最原「そんな超高校級を持つ僕らを追っていた、その超高校級狩りって何者なんだろう…」
東条「わからないわ…」
東条「…もしかしたら私達は今、その超高校級狩りの者達に捕らえられていて、ここでコロシアイを強要させられている可能性もあるわね」
王馬「うーん…、なんか現実的じゃない話だよね」
王馬「もしそうならその超高校級狩りの奴らって悪質な犯罪組織みたいなもんだし、オレ達もさ、逃げていた間に警察に保護とかされなかったのは何でなんだろうね」
入間「そんなのオレ様が訊きたいぜ!」
最原「謎が深まったね…」
王馬「超高校級狩り…、そんな奴らが本当に居るのか甚だ疑問だね」
王馬「居たとしても、黒幕側の仕込みなんだろうね」
東条「そうね、流石に私達を軟禁している黒幕と超高校級狩りが無関係だとは思えないわ」
入間「つーことは、黒幕=超高校級狩りの連中ってことだな!」
最原「断定はまだできないよ…」
東条「そうね、判断材料がまだ少ないわ」
東条「現時点では無関係とは思えない、ってだけよ」
王馬「……」モグモグ
最原「って、王馬くん!僕の分も食べないでよ!」
王馬「終一ちゃんが話してばっかりで食べないから、要らないのかな?って思って」モグモグ
最原「食べるよ!」
東条「…明日からはお弁当分けましょうか…」
最原「ごめん、洗い物が増えるけど、そうしてくれると嬉しいよ…」
東条「…最原君、もし良かったらこれを食べてはどう?」スッ
入間「それはオレ様達の夜食じゃねえか!」
最原「えっ、じゃあ食べられないよ…」
最原「僕は大丈夫だよ」
東条「そう…?」
王馬「ごちそーさま!」
王馬「東条ちゃん、明日はデザートも作って持ってきてくれると嬉しいなー」
東条「何かリクエストはある?」
王馬「じゃあなんかクリーム系のやつとか」
東条「ティラミスとかどうかしら?」
王馬「お、いいね!」
最原(明日…、明日か…)
最原(明日はここでの8時間、何をやることになるんだろう…)
最原(…今日はひたすらゲームで負けまくったな…)
最原(こう負けっぱなしだと流石の僕も悔しいから、何か勝てるゲームを用意したいな…)
最原(……いっそ、腕相撲とか…)
最原(まさか力勝負で王馬くんに負けるわけないしね)
最原(……)
最原(…流石に、始める前から僕に有利というのがわかっている勝負はダメだよね…)
ーーー
入間(最原達が部屋に帰ったな)
入間(東条のやつも、最原達の弁当を横に避けて眠っちまいやがったな)
入間(さてと、オレ様は何するかな)
①発明品でも作る
②マザーモノクマを本格的に調べる
③夜食を食べる
④眠っている東条を殺して卒業する
安価↓1
644 : 以下、名... - 2017/04/24 00:36:25.57 jyM0t7zfo 435/16552
入間(…一瞬、今なら卒業するのも簡単そうだなと思ったが…)
入間(や、やっぱり殺人とか無理ぃ…!)
入間(大体何で殺人がここを出るための唯一の手段なんだよ!)
入間(無理に決まってんだろーが!!)
入間(というわけで、マザーモノクマを本格的に調べるぜ!)
入間「さあマザーモノクマ…、覚悟しろよ?」ニヤァ…
マザーモノクマ「ら、らめぇ…!壊れちゃうのぉ…!」
入間「大丈夫だぜ、痛いのは最初だけだからよぉ!」ドライバーガチャガチャ
マザーモノクマ「あっ、そ、そこはぁっ…!」
入間「ここか?ここがイイのか?」ドライバーグリグリ
マザーモノクマ「い、いやぁ…!助けて…!」
東条(うるさいわね…)耳栓装着
ー朝10時、食堂前廊下ー
東条「おはよう真宮寺君、今日も早いのね」
真宮寺「やァ東条さん、おはよう」
真宮寺「実は今日は東条さんに協力してもらいたいことがあってネ…」
東条「協力?」
真宮寺「まあそれは朝食を作りながら話すとするヨ」
キーンコーンカーンコーン
モノダム『……』画面プツッ
真宮寺「入ろうか」ガチャッ
東条「ええ、そうね」
東条「それで協力っていうのは?」パンを切り分け
真宮寺「実は今日、昼頃にお菓子作りをしたいと思っていてネ」野菜トントン
東条「なるほど、その手伝いを私に頼みたいってことかしら?」
真宮寺「ウーン、ちょっとだけ違うかな」
真宮寺「僕は色んな人を誘って、みんなでお菓子作りをしたいと思っているんだよネ」
真宮寺「調理が得意でない人も居るだろうから、東条さんにはその人のサポートをしてほしいんだ」
東条「なるほど、了解したわ」
東条「それで、誰が参加するのかしら?」
真宮寺「それはまだ決めてないんだけどネ、朝食の時にみんなに声掛けしようと思ってるんだ」
東条「そうなのね」
真宮寺(お菓子作り…、これなら女子しか興味持たないだろうからネ…!ククク…)
真宮寺(昨日のような失敗はしないヨ…!)
ー朝食時ー
真宮寺「みんな、僕は今日のお昼過ぎくらいにクッキーを作ろうと思うのだけど、良かったらみんなも一緒に作らないかい?」
真宮寺「勿論、東条さんにも手伝ってもらう約束を取り付けているから味は問題ないと思うヨ」
入間「何でオレ様がテメーみてえなナメクジ野郎と一緒に、クッキー作らねーといけねーんだよ!」
入間(ていうか昼は寝るしな)
真宮寺「強制じゃないから、興味ある人だけでいいんだヨ」
茶柱「楽しそうじゃないですか?夢野さん!」
夢野「…んあー、めんどい…」
茶柱「そうおっしゃらずに!」
白銀「お菓子作り!楽しそうだよね!ねえ、みんなも一緒に参加しようよ!」
キーボ「そうですね!」
真宮寺「!!!!!?????」
真宮寺「キーボ君…、君は…食事はしないよネ…?」
キーボ「クッキー作りの知識を得て、飯田橋博士に作ってあげたいんです」
真宮寺「……ヘェ、そう…」
アンジー「アンジーもたまには神った料理とかしちゃおっかなー?」
真宮寺(いや、キーボ君1人くらいならまだやれる…)
真宮寺(なにせキーボ君は『ちょっと力持ちの老人』くらいの力しかないらしいからネ)
春川「クッキー作りか…」
真宮寺「どうだい?楽しいと思うヨ」
春川「…まあ甘いものは嫌いじゃないし、暇だから付き合ってあげるよ」
赤松「よーし、私も参加しちゃおっと!」
白銀(…うーん、真宮寺くん、やってくれるのかな…?)
星「菓子作りか…」
白銀(…意外と星くん悩んでるな…)
ゴン太「うーん…、紳士は料理も出来たほうがいいかな」
真宮寺「そんなことないと思うヨ」
最原「お昼頃なら僕達には関係ないことだね」
王馬「元々参加する気なかったけど、完成品は食べたかったよね―」
最原「あ、でももしかしたら百田くんと天海くんは興味あるんじゃないかな?」
最原「折角だし、交代の時言えば丁度参加には間に合うんじゃないかな?」小声
最原「特に天海くんは昨日のイベントに参加できなくて悔しがってたし…」
茶柱「夢野さんー!一緒にクッキー作りましょうよー!」
茶柱「転子、夢野さんの作ったクッキーが食べたいです!」
夢野「んあー…、みんなで作るなら誰が作っても味は変わらんと思うぞ」
茶柱「気持ちの問題ですよぅ!」
真宮寺「東条さんが教えてくれるから、自信がなくても大丈夫だヨ」
東条「ええ、任せて」
夢野「そ、そういう問題ではないわい…」
キーボ「クッキー作り、初めての体験です」
キーボ「東条さん、よろしくお願いします!」
東条「こちらこそ宜しく」
最原(こないだは女子のみんなの水着イベントが見れなかったし、今日は女子のみんなのクッキーが食べられないし…)
最原(…これは何もかも、このコロシアイ生活を強いられているせいだ!)
最原(くそっ、絶対に許さないぞ黒幕め…!)
王馬「どうでもいいけどめっちゃ顔に出てるよ、悔しがってる感じが」
ー14時、マザーモノクマの部屋ー
最原「ってことがあったよ」
天海「何時開始っすか?」
最原「お昼過ぎって言ってたし、多分そろそろじゃないかな?」
天海「そうっすか」
①天海・百田も参加する
②天海のみ参加する
③百田のみ参加する
④どっちも参加しない
安価↓1
663 : 以下、名... - 2017/04/24 01:46:56.02 0tzAPhsR0 443/16552
天海「料理と聞いたら黙ってられないっすね、ちょっと行ってくるっす!」ダッ
最原「みんなでわいわいクッキーを作る感じだと思うから、そんなガッツリ料理じゃないと思うけど…って…行っちゃったか」
王馬「蘭兄ちゃんの超高校級の才能は料理関係なのかな?」
最原「確かにオリーブオイルとか凄く似合いそうな感じあるけどね」
最原「ところで百田くんは行かなくていいの?」
百田「ああ」
百田「ちょっと赤松の料理スキルが不安だが、東条や他のみんなが一緒に居るなら問題ねーだろ」
百田「それにオレは料理は好きだが、菓子とかはあんまりなぁ…」
百田「甘いもんばっか食ってると、甘ったれた人間になっちまうからな!」
王馬「何その謎理論」
王馬「甘いものの良さを知らないなんて、人生の半分くらい損しちゃってるよ?」
最原(半分は言いすぎじゃないかな…)
ー食堂ー
東条「それじゃあ始めましょうか」
真宮寺(今ここに居る女子は、東条さん、赤松さん、春川さん、茶柱さん、アンジーさん、白銀さん)
真宮寺(……そしてロボット1体…)
真宮寺(夢野さんは結局面倒臭がって部屋に戻ってしまったけれど、まあ上々な集まりだろうネ)
真宮寺(ちょっと人数が多いけど、これなら殺れるネ…!)
天海「俺も参加するっす!」ドアバーンッ
真宮寺「!!?」
天海「倉庫からエプロンも持ってきたんで問題ないっす」
白銀「何でカフェエプロン…?」
天海「普通のよりこっちの方が形好きなんで」
茶柱「くっ…、男死が増えてしまいましたか…!」
茶柱「ですがまあ、いいでしょう」
真宮寺(いや、良くないヨ…!)
真宮寺(もしこの状態でみんなを殺すなら、まずは天海君に邪魔されないように、彼を別の場所におびき出して再起不能にし…)
真宮寺(その後は厨房に戻り、元来計画していた通り、茶柱さんを不意打ちで刺殺し、続けて東条さん、他のみんな…って感じかな?)
真宮寺(さて……どうする?)
①頑張って皆殺しにする
②確実性がほしいのでまた別の機会に殺す
安価↓1
671 : 以下、名... - 2017/04/24 02:22:49.09 HpFVZ5gc0 447/16552
真宮寺(彼を倉庫にでも呼び出して、昨日使い損ねた砲丸辺りで頭でも割ろうと思ってたけど、止めておこうかナ…)
真宮寺(ただでさえ茶柱さんや東条さんといった、抵抗が充分にできる女性が居るのだから、障害はより少ない方がいいからネ)
真宮寺(天海君と争った際、こちらが怪我をしては後の殺害に支障が出てしまうからネ)
真宮寺(仕方ないネ、今日のところは人間観察とクッキー作りに徹しておくとするヨ)
東条「大体必要になりそうな材料は予めこのカウンターの上に置いておいたわ」
東条「レシピはこの本の通りよ、ここに置いておくわね」
東条「まずはボウルに材料を入れましょう」
赤松「よーし、入れちゃうよ!」ドバーッ
春川「…ねえ、それまだ計ってないよね」
赤松「そ、そういえば…!」
春川「はぁ…、まあまだ混ぜてないから一旦戻していいんじゃないの」
赤松「う、うん…」
アンジー「ねえねえ、ハンドミキサーはどこー?」
茶柱「それなら確かこの棚の中に……あ、ありました!」
東条「ハンドミキサーは1つしかないから、交代で使いましょう」
アンジー「にゃはははー!」ガガガガガガガ
茶柱「飛び散ってます!めっちゃ飛び散ってますから!!;」
白銀「ハンドミキサー待ってるのもなんだから手で混ぜてみようと思ったけど…」
白銀「うーん、重くて混ぜにくいなぁ…」グニグニ
天海「俺が混ぜるっすよ」ボウルを自分の方に寄せて混ぜる
白銀「わー、そんなに軽々と!凄いなぁ…」
天海「まあ一応俺も男なんで、このくらい楽勝っす」カシャカシャカシャ
キーボ「スイマセーン、こっちもお願いします…」つボウル
真宮寺「キーボ君は本当に力がないんだネ…」
真宮寺「いいヨ、僕が混ぜるから」カチャカチャカチャ
春川「……あっちは機械と男が混ぜてるのに、何でこっちは私が混ぜてるの」ガシャガシャガシャ
赤松「えっと、無理せずにアンジーさんのハンドミキサーが終わるの待ったほうがいいんじゃないの…?」
春川「他のとこと一緒に工程進めないと面倒じゃない」ガチャガチャガチャ…
ーマザーモノクマの部屋ー
王馬「よーし、じゃあ今日は何して遊ぼっか」
最原(ここにあるゲームは昨日あらかた遊び尽くしたんだよな…)
最原(そして大体は僕のボロ負けだったわけで……)
最原「…僕は今日は読書でもしてたいかな…」
王馬「そんなに昨日オレに負けまくったのが悔しいのかな?」
最原「まあ確かにちょっとは悔しいけど、それよりもここにあるゲームはもう遊び尽くしちゃったし、何より対戦相手が変わらないのがなんていうか…飽きちゃったというか」
王馬「じゃあ対戦相手が変わらなくても熱い勝負が出来るように、賭けでもする?」
最原「えぇっ…賭け…?」
最原「お金は持ってないから…、モノクマメダルでも賭けるの?」
王馬「別にモノクマメダルでもいいけどさ、勝った人の言うことを何でも聞くって方が燃えない?」
最原「うわ絶対嫌だな…」
王馬「何でもって言っても、お互いのアイデンティティーに反しない範囲の命令なら良いんじゃないの?」
王馬「例えば『探偵やめて』とか『帽子取って』とかそんなことはオレは言わないよ」
最原「うーん…、それならいいかな…」
最原「でも普通に勝負しても僕が負けちゃうよね…」
王馬「だから、丁度強さが均衡する程度にハンデあげるよ」
王馬「流石に勝負する前から勝ち負け見えてたらオレもつまらないしね」
王馬「オセロだったら隅2つくらい最初からあげちゃうし、チェスだったら駒落ちでクイーンなしで戦ってあげるよ」
最原「…それ本気で言ってる?」
王馬「うん、これくらいで丁度いいと思ってるよ」
最原(流石に舐められすぎな気がするな…)
最原(でも本人が良いっていうなら…)
最原「王馬くん、君が負けたら豚足食べてもらうからね」
王馬「え、何で豚足?」
最原「嫌いなんだよね?モノパッドの王馬くんのプロフィールのところにそう書いてあるし…」
王馬「それ嘘だよ?ホントはオレ、豚足大好きなんだよね!」
最原「どうだか…」
王馬「本当だって!だからそんなことに折角の命令使うのなんて勿体無いって!」
最原「まあ、うん…、じゃあ勝ったらその時改めて考えるよ」
王馬「オレ、牛豚鶏だと豚が1番好きなんだよね!」
最原(なんだか必死に感じる…)
最原「じゃあチェスで勝負しようか」
王馬「オッケー!クイーンなしでやるとは言ったけど、ポーンがプロモーションでクイーンになるのは普通にアリでいくからね!」
最原「うん、勿論いいよ」
王馬「よーし、じゃあ勝負!」
下1コンマ 01〜50で最原の勝ち、51〜60でステイルメイト(引き分け)、61〜00で王馬の勝ち
※00は100扱いです
ステイルメイトに近いほど僅差で決着がついたことになります
681 : 以下、名... - 2017/04/27 21:51:27.10 lCAGqi4To 453/1655がんばれ
最原(流石に僕が余裕で勝った)
王馬「嘘だろ…」
最原(凄い凹んでる…)
最原「流石に僕を舐めすぎだよ、王馬くん」
王馬「あーあ、これで勝てたら次は更にルークも抜いてやろうと思ったのに」
最原(どれだけ舐められてたんだ僕は…)
最原「じゃあ約束だけど…」
王馬「…豚足?」
最原「うーん、そうだな…」
最原(何をしてもらおうか…)
①豚足を食べてもらう
②嘘偽り無く秘密結社のことを教えてもらう
③その他(リクエストどうぞ)
↓1安価
684 : 以下、名... - 2017/04/27 21:59:48.15 /ZOlUbXmo 455/16551
最原「うん、豚足を食べてもらうよ」
王馬「あーあ、最悪…」
最原「交代の時に東条さんに頼んで、明日作ってもらおうね」
王馬「ていうかこの学園に豚足とかあるの?」
最原「あったよ、厨房で見かけたよ」
王馬「あんのかよ!」
最原「まあ東条さんが料理してくれるんだし、多分美味しいと思うよ」
王馬「くっそー…」
最原「…ちなみにだけどさ、もし僕が負けてたら王馬くんは何を命令したの?」
王馬「あ、気になる?」
最原「そりゃあまあ…」
王馬「じゃあもう1戦して負けてくれたら教えてあげるよ!」
最原「…負けたらそれをやらせるんだよね?」
王馬「当然!」
最原「じゃあ、もうやるわけないだろ」
王馬「ちぇー、つまんないのー」
王馬「じゃあ次は賭けなしでまた駒落ちチェスしようよ」
王馬「次はルーク1つなしでやるよ!」
最原「まあ賭けなしなら…」
最原(そう言って僕らは2戦目を始めた…)
ー食堂ー
赤松「わー!焼けたね!!」
茶柱「美味しそうですね!」
東条「さあ食べてみましょうか」焼けたクッキーを取り出す
アンジー「うん、神った美味しさだねー!」サクサク
白銀「あつつっ、…うん、美味しい!」モグモグ
赤松「ねえ、折角いっぱい作ったんだし、他のみんなにもお裾分けしない?」
茶柱「良いですね、それ!」
茶柱「転子も、夢野さんにも食べていただきたいと思っていたところです!」
天海「じゃあ暇にしてる人達に声かけてお茶会でもするっすかね」
赤松「うん、いいね!!」
春川「……」モグモグ
キーボ「東条さん、真宮寺クン、貴重な体験をさせていただきありがとうございます!」
真宮寺「いいんだヨ」
真宮寺(……結局、最後まで普通にお菓子作りする羽目になってしまったネ…)
天海「それじゃあ俺はみんなに声かけてくるっす」スタスタ
茶柱「では転子も夢野さんと入間さんをお誘いしてきますね!」タタタッ
東条「それじゃあ私は紅茶を入れるわね」
赤松「私、配膳手伝うね!」
春川「…赤松だけじゃ不安だから私も手伝うよ」
赤松「も、もう失敗しないってば…」
アンジー「楓は色々とおっちょこちょいだったからねー」
真宮寺「保育士としてはそういう人間は放っておけないのかもしれないネ」
赤松「わ、私そんなに小さい子じゃないのに…」ガーン
春川「赤松、配膳準備しないなら邪魔だからどいて」
赤松「ご、ごめんね!私もやるよ!」ガチャガチャ…ガチャンッ
赤松「あっ…」
東条「大丈夫?怪我はしてない?」
赤松「だ、大丈夫だよ…」
東条「倉庫から掃除機を持ってくるわね」タタタッ
春川「…赤松、邪魔だから席で座ってて」
赤松「で、でも割れたカップの片付け…」
春川「聞こえてないの?邪魔って言ったの」
赤松「あうう…」
アンジー「楓がまたおっちょこちょいして怪我したら心配だからちょっとどいててね、っていう意味だって神さまが言ってるよー」
キーボ「そういうのをツンデレと言うんですよね」
春川「は?殺されたいの?」ギロッ
キーボ「えっ…!?」
春川「あ…、いや…ごめん、忘れて」
アンジー「照れ隠しだねー?」
春川「……」イライライライラ
赤松「あ、アンジーさんも私と一緒にあっち座ってようか…」腕グイッスタスタ
アンジー「なんでー?どうしてー?」スタスタ
春川「……」片付けガチャガチャ
キーボ「…照れ隠しなんですか?」
春川「本当に殺されたいようだね」ギロッ
キーボ「スイマセーン…」
ー18時、寄宿舎真宮寺の自室ー
真宮寺(結局そのまま和やかな雰囲気で、お茶会までしてしまったヨ…)
真宮寺(上手くはいかないものだネ…)
真宮寺(そこで、最初と次とで何故失敗してしまったのかを考えてみたのだけど…)
真宮寺(やっぱり、欲張って大勢を一気に殺そうとしているのが原因だよネ…)
真宮寺(計画が大きくなれば、それだけ失敗する確率も上がる…、当然のことだよネ)
真宮寺(あともう少しで100人達成だからって、少し勇み足になりすぎてしまったのかもしれないネ)
真宮寺(ここは少し落ち着いて、人数を絞って確実に殺すことに専念した方が良いかもしれないネ)
真宮寺「2人…、2人くらいならわざわざ集める手間もないし、きっと殺せると思うヨ」
真宮寺「というわけで姉さん、姉さんはこの才囚学園に居るメンバーで誰と友達になりたいんだい?」
キャラ名安価↓1、↓2
※キャラ被りした場合は安価更に下を採用し、2人にします
695 : 以下、名... - 2017/04/27 23:12:39.02 Td7BOF8jO 461/1655アンジー
696 : 以下、名... - 2017/04/27 23:13:02.83 TKPH3qHw0 462/1655白銀
もし死んだら面白そうだなーって
真宮寺「なるほど、アンジーさんと白銀さんだネ」
真宮寺「了解したヨ、必ずその2人を姉さんの元へ連れて行くからネ…!」
真宮寺「そうと決まれば今日明日は2人の行動や生活のリズムを観察しながら、親しい友人を作ってないかなどをチェックしつつ、それを元に早ければ明後日に決行しようかな」
真宮寺「1人だけならすぐ殺すんだけどネ」
真宮寺「ククク…、ここで2人姉さんの友達を作り、そのまま卒業してまたこれまで通り姉さんの友達を作る…完璧だネ」
真宮寺「まあここでの人間観察も悪くはなかったけど、データなら充分取り終えたからもうここに居る意味はないよネ」
真宮寺「殺すのは2人だし、今回は包丁でいいかな…」
真宮寺「凶器は殺人をする直前に取りに行くとするヨ」
真宮寺「待っていてネ、姉さん…!」
ー22時、マザーモノクマの部屋ー
東条「2人とも、お疲れ様」隠しドアウイーン
入間「ヒャッハー!会いたかったぜマザーモノクマちゃんよぉ!!」タタタッ
マザーモノクマ「ギャー!!イヤー!!ゲスの極み!非道!外道!悪魔ー!!」
入間「げへへっ…、強がってられるのも今のうちだぜ…?」ガチャガチャ…
最原「…………」
王馬「やばいねアレ…」
東条「昨晩からずっとああなのよ…」
最原「東条さん、寝れてる?」
東条「耳栓を持ってきているから平気よ」
最原「それは良かったよ…」
東条「はいこれ、今日のお弁当よ」
最原「ありがとう」
東条「それとこっちがティラミスで、こっちがお昼にみんなで作ったクッキーよ」
最原「これが…女子の手作りクッキー!」
王馬「キー坊と真宮寺ちゃんと蘭兄ちゃんも作ってるけどね」
王馬「それと、クッキーの方は男子作のも混ざってるけど、こっちのティラミスやお弁当なら東条ちゃん作だから100%女子作だよ終一ちゃん」
最原「あ、そういえば」
東条「……やっぱり最原君も、私のことを母親か何かだと思っているのかしら?」
最原「ご、ごめん…」
東条「謝るってことはやっぱり…」
王馬「東条ちゃんはママ力高いから仕方ないよね」お弁当もぐもぐ
最原「あ、…東条さん、このタイミングで言うのもなんだけど、お願いしたいことがあるんだけどいいかな?」
東条「依頼ね?何かしら」
最原「明日王馬くんに豚足のメニューを作って欲しいんだよね」
王馬「クッキーに浮かれて、そのまま忘れてくれてよかったのに…」
東条「確か王馬君は豚足が嫌いなのよね?」
最原「それなんだけど、お昼に僕と王馬くんで勝負して『勝った方の言うことをきく』ってやつで僕が勝ったんだよね」
東条「そうなのね、事情は把握したわ」
最原「できれば、おかず全部豚足のフルコースくらいでお願いしたいな」
王馬「終一ちゃん結構いい性格してるね…」
最原「まあ勝ったからにはね」
王馬「そういえば入間ちゃーん」
入間「あ?何だよ」
王馬「昨日からマザー弄ってるんだよね?」
王馬「何かわかったこととかある?」
入間「こんな機械のこと、テメーら雑魚どもに説明したところでわかんねーだろ」
入間「まあ、わかったことを簡潔に言えば、コイツの仕組みは昨日で大体わかったぜ」
入間「把握は大体出来たから、今日はこいつを改造するつもりだ」
マザーモノクマ「ふえぇ…改造されちゃうぅう…」
王馬「改造って、どういうところをどういう風にしちゃうわけ?」
王馬「例えば、黒幕がここにやって来たとしてもモノクマのスペアを製造できないようにする…とか?」
入間「そんな誰でも思いつきそうなこと、後ろの機械へ繋がってる線を切れば5分で出来ちまうことだけどよ、オレ様は大天才だからな、もっと面白いことをしようと思ってるぜ」
最原「何をするの?」
入間「マザーモノクマの思考回路のプログラミングを丸ごと書き換えて、オレ様好みにしちまおうと思ってな」
入間「そうすりゃコロシアイ強要マザーから、平和主義マザーモノクマに早変わりよ!」
入間「この才囚学園で1番偉いのは、学園長のモノクマってことになってるからな」
入間「黒幕がいずれこの部屋に来てモノクマのスペアを製造しちまったとしても、マザーの思考がそのままコピーされて通常のモノクマにAIとして搭載され、そのまま平和主義のモノクマが爆誕ってなるって寸法だ」
入間「平和主義モノクマが誕生したところでそのモノクマがコロシアイをやめることを宣言し、校則を丸ごと変えればコロシアイをする意味がなくなるからな」
入間「後はそのモノクマにそのまま出口まで案内してもらえれば、みんな揃って卒業だぜ!」
最原「なるほど…」
王馬「ふーん、ただマザー弄くり回して喜んでるだけかと思ってたけど、ちゃんと考えてたんだね」
入間「当たり前だろ!」
入間「お、オレ様だってコロシアイなんて勘弁だからな…」
最原(確かにいい考えだとは思うけど…)
最原(…どうする?そのまま作業を続けてもらう?)
最原(色々やってもらいたいことは思いつくけど、多分どれもそれなりに時間がかかりそうだな…)
①そのままプログラミングを進めてもらう
②そろそろ殺しを考えている人がいるかもしれない
マザーの監視システムから怪しい行動をしている人が居ないか探ってもらう
③外に黒幕が居るかもしれない
マザーが外部からアクセスされた形跡がないか、何か外部から指示されてないかを徹底的に調べてもらう
④その他(リクエストどうぞ)
安価↓1
706 : 以下、名... - 2017/04/28 00:48:11.85 57RwZVVZO 469/16552
最原「入間さん、ちょっと待ってくれないかな」
入間「ん?何だよ」
最原「それもとてもいい考えだと思うんだけど、その前にやってもらいたいことがあるんだ」
入間「それはマザーを更生させるより優先順位の高いことなのかよ」
最原「うん」
最原「だってもしこれを怠ってしまったら、みんなでここを卒業っていうのが出来なくなってしまうかもしれないからね…」
東条「ひょっとして最原君、誰かがそろそろ人を殺すかもしれないって考えているのかしら?」
最原「その通りだよ」
東条「…人は中々他人を殺せないものよ」
東条「恨みがなければ特に」
東条「この数日間、みんなは特にトラブルなく過ごせていると思っているわ」
最原「東条さんが見た限りは、だよね?」
最原「見えない所ではどうなっているかなんてわからない」
最原「それに、どうしても外に出たいと強く願っている人が居るかもしれないし、そんな人が居たらそろそろ行動を起こすんじゃないかな?」
王馬「ここ数日、出口に関する手がかりも、助けが向かってる知らせもないしね」
王馬「まあ無いとは言えないよね」
東条「そう…、そうね…」
最原「東条さんも納得してくれたみたいだから改めて言うけど、入間さん、キミには何よりも先にマザーの監視システムから怪しい行動をしている人が居ないか探ってほしいんだ」
最原「お願いできるかな?」
入間「ケッ、しゃーねーなー…」
入間「言っとくが、ここ数日の監視の記録を漁ってたら多分1日くらいかかるからな」
入間「それにこれでチェック出来るのは精々、殺害未遂の記録と計画殺人の準備のみだからな」
入間「わかってると思うが、衝動殺人なんざ防ぎようがねーからな」
最原「それは勿論わかってるよ」
入間「じゃあ早速調べるか…」持ち込んだPCカタカタ
王馬「そのパソコンは?」
入間「元々プログラミングする気だったからな、パソコンがあった方が捗ると思って、倉庫にあった物を組み合わせて空き時間に作ったんだよ」
東条「流石ね」
最原「あ、できれば最近に近い日付から調べてほしいな」
入間「わかってるよ」カタカタ
入間「他は何かリクエストあるか?」
入間「どこを調べたら怪しいだとか」
入間「大抵のところには監視カメラがあるみたいだから、見放題だぞ」
最原「そうだね…」
最原「やっぱり、倉庫とかかな」
最原「あそこが1番凶器の調達がされやすそうだからね」
最原「厨房はあまり凶器になりそうな物がないし、もし何か無くなってるなら東条さんが気づきそうだからね」
東条「ええ、今のところ無くなっているものは無いと思うわ」
王馬「てかさ、大抵のところにカメラがあるなら、それで黒幕とかわかんないの?」
王馬「この女子トイレの隠し通路に侵入しようとしているやつとかさ」
入間「どうなってるのか知らねーが、これは可動式のカメラだ」
入間「黒幕を監視する必要なんてないから映してないか、そんな映像記録は自動で消えてると思うぜ」
入間「何でそう思うかっつーと、今こうして監視の記録を漁ってるのに、モノクマーズが妨害に来てないからな」
入間「もしそんな決定的なヤバイ映像があるなら、ぜってー妨害に来るだろ」
王馬「まあそうだね」
入間「……この辺が倉庫の映像か…、めんどくせーな、カメラが大量にあるぜ」
入間「まあ倉庫は死角が多いししかたねーか」カタカタ
最原「大量のカメラ…、そんなもの、どこに仕掛けられてるんだろうね」
入間「しかも全部可動式な」
入間「動きすぎててこんなんずっと見てたら酔いそうだぜ」
最原「透明人間が手持ちで撮ってる感じかな?」
入間「あー、そんな感じするな」
入間「……早戻ししながら監視映像見てたら、ちょっと、酔ってきた…」うぷっ…
東条「…仕方ないわね、倉庫に行って酔い止めを探してくるわね」タタタッ
入間「ちょ、ちょっと休憩…」ソファに横になる
王馬「吐かないでよ?オレ達今ご飯食べてるんだから」モグモグ
最原「どうしても吐きそうなら、女子トイレの方に戻ったらいいんじゃないかな」
入間「まだ吐くまではいかねーが…うぅっ…」
最原(これはちょっと時間がかかりそうだな…)