あやめ速報-SSまとめ-

男「ククク…まずはこいつをかしてやるぜ…」

猫「ﾆｬｰ」

女スパイ「くっ…やめろ！そんな温かくてふわふわした可愛いものを膝に乗せられたところで私は屈しないぞ！」

猫「ﾆｬｰ」ﾌﾐﾌﾐ

女スパイ「やめろ！膝をふみふみするんじゃない！」

男「ほう…なら次は>>18してやるかな」

男「俺もこれだけはしたくなかったんだが…仕方ないな」

猫「ﾌﾆｬ？ﾝﾆｬｰ…ｺﾞﾛﾛﾛ」

男「フハハハ！猫の性感を高める特注マタタビをすりこんでやったぜ！」

女スパイ「この外道め！」

男「ククク…次は>>28だ」

男「ククク…俺は暴力は自らの手で振るわない主義でね…」

猫「ﾌｼｬｰ!」ﾀｼﾀｼ

女スパイ「あ痛！痛ぁ！地味に…地味に痛いぞこれ！くっ…可愛すぎて叱れない！」

男「フフフ…そろそろ音を上げたらどうだ？お次は>>38だ」

男「ククク…拷問用に調教された猛犬だ…こいつらを前にして屈しなかったスパイはいないぜ…」

女「何をするつもりだ！？」

ポメラニアン「ｷｬﾝ!ｷｬﾝｷｬﾝ!」

女「ああ！無数のポメラニアンが尻尾を振りながら私の足元を！」

男「フハハハ！貴様が実は犬派なことはリサーチ済みだ！次は>>55だ！」

男「ククク…エンジン内部に付着したカーボンやスラッジを洗浄して除去してやるぜ…」

女スパイ「ああ、エンジンオイルにはスラッジを付着させない添加剤が含まれているものの、オイル交換時には内部にこびり付いていることが多く、そのままオイル交換しでもオイルの性能が発揮できないことが多いものな」

猫「ﾆｬｰ」

男「その通り…定期的にフラッシングオイルで洗浄すると、エンジンの寿命を延ばすのに効果があるんだぜ…さあ>>66行くぜ」

男「ところで気づいていたかな？この部屋は走行中の車両内部だということに」

女スパイ「それで急にエンジンの話を…」

猫「zzz...」

男「ククク…間もなく貴様の拷問施設への移送も終わる…ここから生きて出られた奴はいないぜぇ…！」

女スパイ「なっ…ここは！！」

男「ようこそ猫カフェへ……まず最初のメニューは>>78だぜ」

男「ヒャッハァ！猫まんまを喰らいやがれ！」

女スパイ「せめて拘束を解いてくれないと食べられないだろうが！」

猫「ﾓｼｬﾓｼｬ」

女スパイ「あ…でもこれはこれで…癒される…」

男「ククク…地獄のフルコースは始まったばかりだぜ…次は>>86だぜ」

男「さて…そろそろ仲間の情報を吐く気になったかな」

女スパイ「くっ…この程度の拷問に…私が屈するはずが…」

猫「ｹﾞﾌｩ」

男「早く吐いて楽になっちまおうぜ…でないと>>98することになるぞ？」

女スパイ「それだけは…それだけはやめてくれ！！」

男「やれやれ…貴様がここまで強情だとは思わなかったよ…もう時間切れだぜ”お客様”？」

猫「ﾆｬｰ」ｽﾀｽﾀ

女スパイ「やめろ…やめてくれええ！！」

男「さあ…貴様が持つ犬派レジスタンスの情報を渡してもらうぜ…そうすれば>>117してやる」

女スパイ「くっ…」

女スパイ「って誰が話すか！こっちに利点なさすぎだろ！」

男「やれやれ犬派レジスタンスの思考は理解しかねる…どうせ縛り首になるなら私のコレクションに加えてやろうというのに」

女スパイ「ええ…こいつ本当にヤバい奴じゃん……」

男「さあこれが最後のチャンスだ…吐くか、さもなくば>>135だ」

男「さて、さっきからポメラニアンたちが見当たらないが……何処へ行ったと思う？」

女スパイ「この外道めが！！」

男「クハハ…どの犬派レジスタンスも最期にはこの手で屈したものだ…今ならまだ間に合うぞ？」

女スパイ「くっ……もう限界だ…レジスタンスの皆、すまない……」

男「ハッハッハ！ようやく吐く気になったようだな！」

女スパイ「お前に告げるべき事は一つ……>>150だ」

女スパイ「今夜の晩飯は…猫の丸焼きだ」

男「何…？」

BLAM!

手下「リーダー大変です！犬派レジスタンスの襲撃が…ぎゃあ！」

男「貴様……謀ったな！？猫になびいたフリを…！」

女スパイ「既にこの猫カフェは我が同胞たちに包囲されている…どうやらこちらが一枚上手だったな」

男「この腐れ犬派めがああ！！！>>168にしてやる！！」

女スパイ「くっ…ｶﾊｯ……」

男「閾値を超える猫アレルギー物質を注射してやったぜ…これで貴様が何処へ逃げようとくしゃみを頼りに我が同胞が見つけ出す」

女スパイ「ｹﾞﾎｯ…ｳｪﾎｯ……くぅ…」

男「最も猫毛で充満したこの猫カフェから行きて脱出できたらだがな！ではさらばだ…」

女スパイ「ぐっ…このままでは仲間が来る前に窒息してしまう…その前に>>180だ…！」

女スパイ「裸になる…衣装ごと拘束から抜け出す忍法猫じゃらし！今はこの方法しかない！」

ポメラニアン「ｷｬﾝｷｬﾝ！」

女スパイ「くっ…奴を追えばまだ間に合う…だが調理場からポメラニアンの鳴き声が！私がとるべき行動は>>195だ！」

女スパイ「散歩だ！散歩を装って脱出するしかない！」

ポメラニアン「ｷｬｲﾝｷｬｲﾝ」

女スパイ「檻に入れられて可哀想に…よし壁に調理服が掛けられているな一旦これを着てと…」

女スパイ「さあお前たちもう大丈夫だ…猫の真似は出来るか？出来ないよな…まあいい勝手口から脱出するぞ」

ｶﾞﾁｬ

男「そこまでだ…薄汚い犬派の考えなど手に取るようにわかるぞ」ﾁｬｶｯ

女スパイ「貴様！」（くっ…銃を突きつけられている…ここは>>207だ）

女スパイ「くっ…最後には貴様の方が一枚上手だったか……万策尽きたよ　投降だ」

ポメラニアン「ｸｩｰﾝ」

男「貴様らの襲撃は既に鎮圧した…お前の仲間はあっさりとアジトの情報を吐いてくれたよ」

女スパイ「何…だと…」

男「貴様に最早生かしておく価値は無い。じき犬派どもは駆逐される…お前もあの世で待っていることだな」

猫「ﾌｼｬｰｯ!」

男「何か言い残すことは？」

女スパイ「ああ…>>218」

女スパイ「結婚してくれ」

男「愛していたよ、さようなら」

ﾀｧﾝ

ある時代、ある国にて永き大戦の果てに犬派と猫派を隔てる壁が築かれた
これは動物を愛玩するために飼い慣らしてきた人の業が産んだありふれた悲劇…

ﾀｧﾝ（猫が跳躍する音）

男「なっ…猫が俺の腕にすがり付いて…邪魔をするつもりか！？」

猫「ﾆｬｰ」

ポメラニアン「ｸｩｰﾝ」

男「何かを訴えているのか？やめろ…俺をそんなうるんだ瞳で見つめるんじゃあない！」

女スパイ「思い出して…あの日々の事を」

男「クッ…俺は…何を……？」

女スパイ「その猫の首輪の裏を見て」

男「首輪…？何だこのイニシャルは片方は俺と…？」

女スパイ「壁で分断された私たちは互いに犬派と猫派のエージェントになった…壁の向こうにいる恋人を見つけるために…それが」

男「クッ…頭が……何だこの記憶は…」

女スパイ「これでも思い出さない？>>250」

（いい感じの挿入歌）

男「思い……出した…！」

猫「ﾆｬｰ」

ポメラニアン「ﾜﾝ!」

女スパイ「良かった…」

男「俺は君になんて酷いことを…いや君だけじゃない犬や犬派の人々に」

女スパイ「罪なら私も数えられないほど背負ってきた…贖罪なら二人でしましょう　それよりも今は」

男「犬派レジスタンスのアジトが危ない！確か場所は……」

女スパイ「アジトは>>260よ」

男「火星か…」

女スパイ「恒星間ワープゲートを使えばすぐに行けるけど…今頃猫派に封鎖されているはず」

男「ゲートなら俺のＩＤがあれば通れるはずだ　君はこの子たちを連れて先に逃げてくれ」

女スパイ「そんな…！」

猫「ﾆｬｰ」

ポメラニアン「ｸｩｰﾝ」

男「大丈夫だ…その間に君には>>270しておいてほしい」

女スパイ「わかったわ…脱出経路の確保と>>275ね」

女スパイ「ついでに逃走用の服を調達したり猫の爪も切ったりしておくわ」

猫「ﾆｬｰ」

男「ああ、健闘を祈る　>>290で落ち合おう」

女スパイ「ええ…私たちに逃げ場なんてない…猫派と犬派が平和に暮らせる、そんな平行世界でもない限り」

恒星間ワープゲート

ＡＩ「ＩＤｦ提示ｼﾃｸﾀﾞｻｲ」

男「ああ」ﾋﾟｯ

ＡＩ「ﾋﾞｰﾋﾞｰ　ｴﾗｰ」

男「何だと！？」

手下「あんたの裏切りは既に本部に伝わってるぜぇ…薄汚い犬穴はそんなに良かったか？」

男「お前…生きていたのか…！」

男「クッ…ここは>>298で切り抜ける！」

手下「奴をひっ捕らえろ！」

男「忍法！猫じゃらし！！」

手下「な…服だけだと！？中身は何処へ行きやがった！？」

男「ふう……何とか切り抜けたぜ　問題はこの格好で火星のアジトへ行って撃たれないかだ…」

男「ちょうどいいところに旅行者の鞄が…仕方がない、>>308を着させてもらうぜ」

男「この鞄の持ち主は芸人か何かか？まあいい…この着ぐるみなら俺だとバレないだろう」

犬派レジスタンス火星アジト

門番「何者だ！？」

男「怪しいものではない！このアジトへの猫派による攻撃が間もなく行われる！一刻の猶予もないぞ！」

門番「怪しい奴め…何か証拠を見せて見ろ」

男「ああ…>>318でどうだ？」

門番「ﾝｱｰｯ！」

男「こいつでどうかな…」

傭兵「貴様何を！？」

長老「待つのじゃ…あの体位は正しく犬派の間に伝わるドギー・スタイル！その者を信じるとしよう」

傭兵「長老…！」

男「信じて貰えてようだな…さあ早く逃げるんだ！」

長老「いや…儂らには逃げ場など何処にも無い…ここに残り>>326の使命を全うするのみ」

男「誇り高きドギー・スタイリストの長よ……貴方のことは決して忘れない」

長老「ふぉっふぉっふぉ…」

傭兵「俺たちの最後の戦いだぜ野郎ども！犬派の誇りを見せつけてやるんだ！」

猟犬「ﾜﾝﾜﾝ!」

長老「貴公には待つ者がおるのじゃろう…船は用意してある…その者と始まりの地へと行くのじゃ」

男「始まりの地…？」

長老「遥か昔に壁が造られた始まりの地…地球　そこに平行世界の扉がある」

長老「さあ行くのじゃ我らが希望の子よ……」



男「まずは奴と合流しなくては…しかし>>335に偽装した船とは考えたな」

地球

女スパイ「男！」

猫「ﾆｬｰ」

ポメラニアン「ﾜﾝ!」

男「待たせたな…無事だったか？」

女スパイ「私たち街中に指名手配されてるみたいね…逃走経路は用意したわ　ついでに服と猫の爪も」

男「やれやれようやくこの着ぐるみから解放される…ところで逃走経路は必要なくなった」

女スパイ「どういうこと？」

男「詳細は後だ…とにかく壁を目指すぞ！この船型の宇宙船なら洋上も航行できる」

女スパイ「わかったわ…でもとりあえず>>347に着替えてね」

男「なんてこった…上下デニムなんて最高にヘビーじゃないか」

女「ついでにオレンジのベストも用意したわ」

ポメラニアン「ﾜﾝ」

男「未来を取り戻すのにおあつらえ向きだ……さあ行こう、壁の場所は地球の>>354だ」

女スパイ「本気でここに入るつもり…？」

男「ああ…アーカイブによると旧文明では大戦末期にこの座標に壁が造られた…現在では階層都市化が進み治安のよろしくない区域の下層に埋もれてしまったが」

女スパイ「私も入らないとダメ…？」

男「長老の話だと犬派と猫派が二人で壁に行かねばならないらしい」

女スパイ「あの変態ジジイ！」

男「通り抜けるだけだから我慢してくれ……」

ソープ嬢「指名手配犯…！？」

男「しまった！>>359で誤魔化すんだ！」

男「いっけぇぇぇぇぇ！ ハイパーオーラ斬りだぁっ！」

女スパイ「大丈夫なのそれ！？」

男「ただの当身だ…急ぐぞ！今の騒ぎで警備隊が駆けつけてくる！」

最下層　断絶の壁

女スパイ「ここが始まりの地……」

ポメラニアン「ﾜﾝﾜﾝ!」

男「ああ…長老によればここで犬派と猫派が儀式を行うことで平行世界への扉が開かれるらしい」

女スパイ「あのジジイが耄碌してなければそのはずね……その儀式って？」

男「犬と猫に……>>368することだ」

男「犬・猿・キジ…それに猫　伝説にも記されている聖獣だ」

女スパイ「キジと猿なんて用意してないわよ…そもそもキジなんてどうやって」

男「忘れたのか？俺の趣味は剥製蒐集だ」

女スパイ「最低の趣味がここで役立った！」

男「さあ四匹の聖獣は揃った…半分は剥製だがね　後は呪文を唱えるだけだ」

男・女スパイ「「>>375！！」」

「「モフモフ！！」」

猫「ﾆｬｰ」

ポメラニアン「ﾜﾝﾜﾝ」

犬派と猫派が手を取りその呪文を唱えた瞬間、宇宙は光に包まれた

手下「犬派どもを一匹残らず殲滅しろ！」

傭兵「糞…ここまでかよ…！」

猟犬「ｳｳｰｰ!」

門番「長老、あれは…？」

長老「おお…あの光はまさしく……！」

AI「ﾋﾟｰｶﾞｶﾞｶﾞ…測定不能…」

ソープ嬢「きれい…」


男「さあ、還ろう…」

女「ええ、壁が出来る前…猫派と犬派が手を取り合い生きる平和な世界へ…」

これは動物を、そして人を愛した全ての人々の願いが産んだありふれた結末
犬、猫、生きとし生ける全てのモフモフに幸あらんことを