クリームパン「おっ、今日は白あんなんだ。純白のあんこ、すっごく美味しい♪」モグモグ
あんパン「もう、クリームパンちゃんのエッチ///」
クリームパン「いつもは普通のつぶあんかこしあんだけど、どうしたの? イメチェン?」
あんパン「ううん、実は普通の小豆切らしちゃってて…」
クリームパン「あはは、あんパンはドジっ子だなぁ」
あんパン「えへへ~」
元スレ
クリームパン「あんパンおはよー!」カプッ あんパン「ひゃあっ!?///」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1530433733/
メロンパン「2人ともおはよ」
あんパン「あっ、メロンパンちゃん」
クリームパン「…てぇい!」パクッ
メロンパン「きゃっ!?///」
メロンパン「えっ、いきなり何!?///」
クリームパン「今日はちゃんと中身入ってるのかなー、って」モグモグ
メロンパン「もう、こんな所でいきなり変な事しないでよ…」
クリームパン「大丈夫、誰も見てないでしょ…ん? いつもの夕張メロンクリームじゃないな。何だこれ」
メロンパン「メロンクリームと一緒に、生クリームが入ってるの」
あんパン「いいないいな、私も食べたい!」
メロンパン「しょうがないなぁ…じゃあ、ちょっとだけね?」
あんパン「やったー!」パクッ
メロンパン「んっ…///」
クリームパン「うわ、私と被ってるじゃん」
あんパン「んぇ?」モグモグ
クリームパン「今日の私、カスタードクリームと生クリームのハイブリッドなんだけど」
メロンパン「へー、偶然」
あんパン「いいないいな、クリームパンちゃんのも食べたい!」
クリームパン「どうぞどうぞ」
あんパン「わーい!」カプッ
クリームパン「あっ…///」
クリームパン「じゃあお返しに、メロンパンも私達の事味見していいよ♪」
メロンパン「いや、別にいいよ」
あんパン「えっ、食べてくれないの?」
メロンパン「なんでちょっと残念そうなの…」
クリームパン「今日のあんパン、白あんなんだってさ」
あんパン「もう、あんまり人に言っちゃダメだよ~///」
メロンパン「へー、珍しいね」
あんパン「えへへ~」
クリームパン「あっ、あそこにジャムパンがいる」
ジャムパン「~♪」
あんパン「アンパンマンマーチ歌ってるね」
クリームパン「あいつあんパンの事大好きだから」
メロンパン「ご機嫌だね」
クリームパン「よし、あいつも齧るか」
あんパン「えっ、怒られないかな?」
クリームパン「謝れば許してくれるでしょ。こっちは3人だし」
メロンパン「私達もやるの!?」
クリームパン「大丈夫、あんパンがいればそんなに怒られないって!」
あんパン「うーん、でも…」
クリームパン「今日のジャムパンのパンの中身、知りたくないの?」
あんパン「ジャムパンちゃんの中身…?」
クリームパン「いちごかな? ブルーベリーかな? それともマーマレードかも…」
あんパン「…私もやる!」
メロンパン「私はパスで」
クリームパン「よーし、じゃあコッソリ近づくぞ!」
あんパン「うおー!」
クリームパン「バレないようにね…?」ソロソロ
あんパン「う、うん…」ソロソロ
ジャムパン「…」
あんパン「あれ? 急に歌うのやめちゃったよ?」
ジャムパン「…誰かいるの?」クルッ
あんパン「えっ、あっ…!」ビクッ
ジャムパン「やっぱり、あんパンの気配があると思ったら…あんパン一人だけ?」
メロンパン「私もいるよー」
あんパン「あとクリームパンちゃんも…あれ? クリームパンちゃんがいない」
クリームパン「お前のジャムは何味だー!」パクッ
ジャムパン「きゃあっ!?///」
あんパン「すごい! いつの間にかジャムパンちゃんの背後に回り込んでるなんて!」
ジャムパン「な、何するのよ変態っ!///」
クリームパン「まあまあ、そう怒るなって。美味しいジャムが丸見えだよ?」モグモグ
ジャムパン「あなたのせいでしょ! もうっ!///」
メロンパン「そのジャムって何味? 見慣れない色だけど」
クリームパン「白桃。めっちゃ美味しい」
あんパン「いいないいな!」
ジャムパン「し、仕方ないわね…ほら」
あんパン「うまー!」パクッ
ジャムパン「やっ…///」
クリームパン「私にはあんなに怒った癖に、あんパンにはあっさり食べさせてあげるんですね? 贔屓が過ぎるんじゃないですか、ジャムパンさん?」
ジャムパン「あなたは無理やり食べに来たんじゃない! ちゃんと一言お願いしてくれれば、一口くらい齧らせてあげてもよかったのに」
クリームパン「おかわり下さい」
ジャムパン「駄目」
クリームパン「なんで! ちゃんとお願いしたのに話が違う!」
ジャムパン「図々しいわよ!」
メロンパン「ねえ、ジャムパン」
ジャムパン「はぁ…何?」
メロンパン「今日のあんパン、いつもと中身が違うんだってよ」
あんパン「やだ、言わないでよ。恥ずかしいよ///」
ジャムパン「っ!?」
クリームパン「どう、つまみ食いしてみたくない?」
ジャムパン「で、でも…」
あんパン「ジャムパンちゃん、私の事食べてみたいの?」
ジャムパン「え、えっと…」
あんパン「ジャムパンちゃんにはさっき白桃ジャムを食べさせてもらったから…お返しに私の事、食べてもいいよ///」
ジャムパン「っ!///」
ジャムパン「…じゃあ一口だけ、いい?///」
あんパン「う、うん…///」
ジャムパン「…」ハムッ
あんパン「ひぁっ…///」
ジャムパン「…」モグモグ
クリームパン「すごい満ち足りた表情」
メロンパン「恍惚としてるね」
あんパン「どうかな、美味しい?」
ジャムパン「…最高」
あんパン「また食べ合いっこしようね!」
ジャムパン「っ! ええ、いつでもいいわよ! いつでも!」
メロンパン「私ジャムパンって、もうちょっとまともなパンだと思ってた」
クリームパン「どっちが変態だ、って話だよ」
ジャムパン「失礼ね」
あんパン「あっ、チョコパンちゃんだ」
チョコパン「…」
ジャムパン「また食べにいくの? 節操ないわね」
クリームパン「いや、チョコパンはなー…」
メロンパン「えっ、味微妙なの?」
クリームパン「いや、美味いは美味いんだけど、なんか本人のリアクションが味気なくて」
あんパン「チョコパンちゃん、クールだもんね」
メロンパン「じゃあ食べないの?」
クリームパン「いや、一口もらうけど」
クリームパン「チョコパン、おはよー!」カプッ
チョコパン「ああ、クリームパンね。おはよう」
クリームパン「ほらー、そういう反応するー…」モグモグ
チョコパン「何か気に障った?」
ジャムパン「別に気にする必要ないわよ」
あんパン「…えっ!? チョコパンちゃんの中身、白いよ!? 何あれ!?」
メロンパン「…あっ、もしかしてホワイトチョコ?」
チョコパン「カカオマスを取り除いて、甘さが当社比15%増しなの」
クリームパン「甘く切ない恋の味だったわー」
あんパン「いいないいな!」
ジャムパン「あんパンが味見したいらしいんだけど…」
チョコパン「いいわよ、別に」
あんパン「ひゃっほー!」パクッ
チョコパン「…」
クリームパン「本っ当に表情崩れないな」
メロンパン「マイペースの極みみたいな」
チョコパン「そんな事を話している間に、ほら」
メロンパン「あっ、もうお店着いちゃったね」
クリームパン「この仕事ダルいし向いてない気がするしもう辞めよっかな~」
ジャムパン「他に行く当ても無いのに適当な事言わないの」
あんパン「そうだよ、クリームパンちゃんがいなくなっちゃったら私寂しいよ!」
チョコパン「メロンパン、鍵を開けて」
メロンパン「はいはい」ガチャッ
クリームパン「美味しいあんパンを一口食べたら元気でる気がするんだけどな~」
あんパン「えっ、また私…?///」
ジャムパン「ちょっと、そういうのはズルいわよ!?」
チョコパン「メロンパン、シャッターを開けて電気点けてきて」
メロンパン「はーい」
クリームパン「いいでしょ? 一口だけだから! これで最後だから!」
ジャムパン「どうせ一口じゃ済まないパターンでしょそれ!」
あんパン「ひ、一口だけなら…」
チョコパン「あんパンはお店の前を掃除してきて」
あんパン「は、はいっ!」
クリームパン「ああ、私の朝ご飯が行っちゃった…」
ジャムパン「同僚を朝ご飯呼ばわりしないの!」
チョコパン「クリームパンとジャムパンは店内清掃ね」
クリームパン「はーい…」
ジャムパン「全くもう…」
メロンパン「はい、じゃあ全員集まったので朝礼始めまーす」
クリームパン「…とは言っても、いつもと同じでしょ?」
メロンパン「まあね」
チョコパン「朝のピークタイムまであと30分ほどよ」
ジャムパン「クリームパンが無駄話続けるから時間が押してるじゃない」
クリームパン「だってあんパンが可愛過ぎるからちょっかい出したくなって…」
あんパン「えへへ~」
メロンパン「はいはい。とにかく30分後までに出来る限り商品出す準備をして、お客さんを捌ききる事。オッケー?」
あんパン「オッケーです!」
メロンパン「じゃあクリームパン、号令かけて」
クリームパン「えっ、私? ……えーっと、じゃあ、今日も一日よろしくお願いしまーす!」
-30分後-
あんパン「梅おにぎりがお一つ、おかかおにぎりがお一つ、お茶がお一つですね? かしこまりました!」
メロンパン「お待たせしました、鮭と昆布とお味噌汁のお客様ー!」
チョコパン「500円お預かりいたします。こちら140円のお釣りになります」
ジャムパン「容器お熱くなっておりますので、気をつけてお持ちくださいね!」
クリームパン「ありがとうございましたー! またお越しくださいませー!」
私達は、オフィス街でおにぎりを売って暮らしています。
完