佐天「何と! あの佐天さんもついに能力者ですよ! 能力者!」
初春「おめでとうございます、佐天さん! それで……どんな能力なんですか?」
佐天「うん、お風呂にカンディルを召喚する能力なんだ! ちなみに、レベルは3だよ!」
初春「い、いきなりレベル3!? 凄いです!! って……カンディルってなんですか?」
佐天「さ、さあ……私もよくは知らないんだよ……ただ研究者から一方的にそう言われただけで……」
初春「えぇ……佐天さん自身も知らないんですか……」
佐天「まあ、せっかく目覚めたんだし試してみよう! えーいっ!」ピカリーン
元スレ
佐天「お風呂にカンディルを召喚する能力か~」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1529670550/
上条「日々の……筋トレは……大事だよ……なっ! 三期もあるし!」フンフン
い゙だい゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!!!!!!!!!!!!!!
上条「この悲鳴……! 風呂場からか!」
上条「ど、どうしたんだ!? インデックス!?」ガラッ
イカ娘「い゙だい゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!! い゙だい゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙ !!!!」ジタバタジタバタ
上条「お前裸……! ってそんな場合じゃなさそうだ……! インデックス!! おい!! インデックス!! 大丈夫か!? しっかりしろ!!」
イカ娘「どゔまぁっ……ぁ……ぁぁ……」ガクッ
上条「い、インデックス……? おい!! インデックスッ!? インデックスッ!! インデックスウウウウウウッ!!!!!!」
上条「おい、しっかりし……」ユサユサ
イカ娘「」
上条「……呼吸が……ない」
上条「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
上条「ちくしょう!! ちくしょう!! ちくしょう!! 何で!! 何でだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「か、カミヤン!! そんなに騒いでどうした!? インデックスに何かあったのか!?」ドンドンドン
上条「つ、土御門…………」
イカ娘「」
ニャース「おいカミヤン……これはいったいどういうことなんだ……?」
ニャース「何故風呂場でインデックスが死んでる? いったいここで何があった?」
上条「わ、分からない……突然、風呂場からインデックスの悲鳴が聞こえて……ドアを開けたら……尋常じゃないほど苦しんでて……」
上条「そして……そのまま……インデックスは……」
ニャース「ニャるほど……」
ニャース(魔術……もしくは誰かの能力か……? しかし……尋常じゃないほど苦しんでた、という手がかりだけじゃ……まだ何も分からないな……)
ニャース「とにかく、救急車を呼ぼう……ニャーが手を回しすから……信用できる病院へ運び込むんだ」
ニャース「もうインデックスが目覚めることはないが……もしかしたら、死因が分かるかもしれない」
上条「インデックスを……解剖でもするのか……?」
ニャース「か、カミヤン……ニャーは別にそんなつもりで……」
上条「分かってる……分かってるよ……でも、まだ突然すぎて……受け入れられないんだ……インデックスが死んだって事に……」
ニャース「カミヤン……」
上条「悪い……少し……二人だけにしてくれ」
ニャース「……分かった」
上条「インデックス……」
上条「人って……こんなあっさり死んじまうもんなんだな……」
上条「俺、お前を守るって約束したのに……結局守れなかったな……」
上条「ごめん……ごめんな、インデックス……! 俺が……もっとしっかりしてりゃ……こんなことには……!」グスッ
モコ……モコモコ……モコモコ……
上条「……グスッ……ん? な、何だ……インデックスの首元が動いて……いや、何かが……いる……?」
ブシャァァァァ! ピチピチピチピチピチ!
上条「!!!!????」
上条「ニャース!! じゃなかった!! 土御門!! 土御門!!!!!」
ニャース「ハイハイ! にゃんだニャー……って! 何だ……これは」
ピチピチピチピチピチ
ニュルゥゥゥゥゥ
ピチピチピチピチピチ
ニュルゥゥゥゥゥ
上条「い、インデックスの首元の穴から……無数に魚みたいなのが……ウップ!」
ニャース「え、えげつねえ……」
―――
――
―
カエル顔「魚は専門外なので色々手を駒根いたが……何とか分かった、これはカンディルという魚だね」
上条「カン……ディル……」
カエル顔「彼らはアマゾン川、いわば南アメリカの熱帯地方に生息する魚でね、こんなに小さくても中身は凶暴な肉食魚だ」
カエル顔「カンディルはこの細長い体を生かして、生物の体内に入り、中の肉という肉を食い尽くし、補食するのさ」
上条「体内に……」チラッ
イカ娘「」
カエル顔「彼女の体からは8匹ほどのカンディルが出てきたよ……可愛そうに……きっと尋常じゃないほどの痛みが彼女を襲ったはずだ」
上条「くそっ……! くっそぉぉぉ……! インデックス……!」
ニャース「カミヤン……」
ニャース「生息地は……南アメリカの熱帯地方……だったな?」
カエル顔「ああ、そんな外国に生息している魚が……風呂場にいるわけがない……十中八九、能力の仕業だろう」
上条「………………」ピクッ
カエル顔「そして……ここからが本題なんだが……君たちに見て欲しいものがある……こっちだ」スタタタタタタ
上条「……………………」スタタタタタタ
ニャース「………………」スタタタタタタ
上条「こ、これって……!」
カエル顔「そう、ここにいる全員が、今日カンディルの被害に遭い……ここに運び込まれた人間達だ」
一方通行「」
打ち止め「」
浜面「」
冷蔵庫「」
滝壺「」
絹旗「」
麦野「」
御坂「」
黒子「」
初春「」
佐天「」
食蜂「」
アレイスター「」
カエル顔「みんな……もう死んでいるがね……」
上条「ひ、酷い……酷すぎる……! 誰が! 誰がこんな惨いことを……!」
カエル顔「これはお願いなんだがね、どうか……こんな最悪な事態を引き起こした能力者を……こらしめてやってはくれないか?」
カエル顔「ここに運び込まれた時点で……皆すでに息絶えていた……僕は助けることさえできなかった……どうか……どうか頼むよ」
カエル顔「このままじゃ……ここにいる人達が……いつまでたっても浮かばれない……」
上条「ああ……ああっ! 任せろっ!! 俺が!! こんな事態を起こした糞野郎を……絶対に見つけ出すっ!!」
上条「行くぞ!! 土御門!!」ダッダッダッダッ
ニャース「ああっ」ダッダッダッダッ
カエル顔「どうか……どうか……頼むよ……」
モコモコモコモコモコ
カエル顔「麻酔が……切れたか……ハハハ……まさか医者が……患者達と末路を辿るとは……」
ズキズキ……
カエル顔「とんだ……ブラック……ジョークだね……」
ズキズキズキズキズキズキ……
ブシャァァァァ!!!!!!!!!!
ぎゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!
ピチピチピチピチピチ!!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!!!!!!!
ピチピチピチピチピチ!!
上条「ハア! ハア! ハア! ハア!」ダッダッダッダッ
生徒の93%が死に、すっかり静かになってしまった学園都市を、上条は走り回った
こんな最悪な事態を引き起こした能力者を探すために
いつものようにふざけた幻想をぶち殺すために
しかし……
上条「何処だ!!! 何処にいやがる!!!」ダッダッダッダッ
能力者は見つからない……
上条「くっそぉぉぉっ!!」 ダッダッダッダッ
何故なら……
上条「出てこい糞野郎オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
ニャース「あっがっ……!」ピクピク
上条「っ!! 土御門!?」
この事態を起こした能力者はすでに
学園都市にはいないのだから
ニャース「………………」ブシャァァァァ
ピチピチピチピチピチ
上条「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
使用者を失った能力は暴走を起こし
範囲は世界中に拡大
ステイル「ぎゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
サーシャ「い゙だい゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!!!!!!」
バードウェイ「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
やがて能力は進化を起こし……
お風呂にカンディルを召喚という限定的な能力は……
水分があるところにカンディルを召喚するという能力に変わった
地球のあちらこちらから、叫び声が上がっていた
そして……
モコモコモコモコモコ……
上条「…………え」
次に叫び声を上げるのは……
ズキズキ……!
上条「いっつ……! 」
君の番なのだ
ズキズキズキズキ……!
上条「な、何で……! 何で!!」
上条「何でだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ブシャァァァァ!!!!!!!!!!
ピチピチピチピチピチ!!!!
ぎゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!!!!
ピチピチピチピチピチ!!!!!!!
ブシャァァァァァァァァ!!!!!!!!!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!
ピチピチピチピチピチ!!!!!!!
こうして食物連鎖の頂点に立っていた人類は、小さな小魚によって、滅んだだ
おしまい