-ガヴリールの家-
タプリス「はい?」
ガヴリール「エッチしようって言ったんだよ。ほら、早く服脱いで」
タプリス「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、天真先輩! い、いきなり何を言い出すんですか……///」
ガヴリール「ムラムラしてるんだ、焦らさないでくれ。一発ヤらせてくれるだけでいいんだよ、ほら早く」
タプリス「ヤ、ヤらせてって……/// 恋人でもない女の子にそんな事言っちゃダメですよ! 先輩!」
ガヴリール「じゃあ、私の彼女になれ。好きだ、付き合ってくれ。よし、これでいいな? ヤらせろ」
タプリス「無茶苦茶すぎますよ! そんな告白でオッケーするわけないでしょ!」
元スレ
ガヴリール「なぁタプリス、エッチしよ?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1496753403/
ガヴリール「ああもう! じゃあ、どうしたらヤらせてくれるんだ! もう我慢できないんだよ、こっちは! 早くお前と一つになりたいんだよ!」
タプリス「……っ/// ひ、ひひ、ひ、一つになりたいって……/// もう! 今日の先輩ちょっとおかしいですよ!」
ガヴリール「私は至って普通だ! ああああ! もう我慢できるか! 無理矢理にでも犯してやる!」バッ
タプリス「ちょ、ちょっと落ち着いてくださいよ! 天真先輩!」ジタバタ
ガヴリール「落ち着けるかぁ! 自分で脱げないなら私が脱がしてやる! いくぞタプリス!」ビリビリッ
タプリス「きゃああああああああ!! 先輩のエッチ!!」バチ-ン
ガヴリール「ぶべらばっ!」バタ-ン
ーーーーーーー
ガヴリール「……」
タプリス「……」
ガヴリール「……あ、あの」
タプリス「……はい」
ガヴリール「……その、すまなかったな。いきなり襲いかかって」
タプリス「……いえ、私の方こそ気が動転してたとはいえ、先輩を殴ってしまうなんて……ごめんなさい!」
ガヴリール「いや、元はと言えば私のせいだから気にすんな」
タプリス「……はい」
ガヴリール「……」
タプリス「……」
タプリス「あ、あの……!」
ガヴリール「な、なんだ?」
タプリス「さ、さっきはどうしてあんなことを……?」
ガヴリール「あぁ、あれはさっき言った通りだ。ムラムラしてただけだ」
タプリス「ムラムラって……」
ガヴリール「溜まってたんだよ、性欲が」
タプリス「……///」カァァ
ガヴ「いちいち顔を赤らめるな、ぶち犯したくなるだろ」
タプリス「……って、まだムラムラしてるんですか!///」
ガヴリール「当たり前だろ、性欲なんて1回シコドピュしないと消えるわけないだろ」
タプリス「だ、だったら早くシ、シてきてくださいよ!///」
ガヴリール「嫌だ」
タプリス「えぇ……?」
ガヴリール「せっかく溜まりに溜めたんだ、お前で性欲を発散させたいんだよ!」
タプリス「な、なんでそこまで私とのエッチにこだわるんですかぁ!///」
ガヴリール「タプリス、私と初めて会った日の事、覚えているか?」
タプリス「先輩と初めて会った日、ですか?もちろん覚えていますよ」
ガヴリール「天使学校に入学したばかりのお前が迷子になっているところを私が助けてあげたんだよな」
タプリス「そうでしたね、あの時から先輩は私の憧れでした」
タプリス(そういえば月乃瀬先輩と初めて会った時も同じ感じだったような)
ガヴリール「あの時な、私、お前に一目惚れしたんだ」
タプリス「うえええええぃ!?」
ガヴリール「変なリアクションすんな」
タプリス「す、すいません。ちょっとテンションが上がっちゃって……」
ガヴリール「その日、私は家に帰ってからトイレの中でお前の事を考えながら……なんというか……その……果てた」
タプリス「……」
ガヴリール「それからはお前に会った日には欠かさずタプニーしてたな」
タプリス「タプニーってなんですかぁ! 変な言葉作らないでください!」
ガヴリール「しかし、悲しい事だが別れというものは必然的にやってくる。私が卒業する日、お前は私に別れの挨拶に来てくれたな」
タプリス「……はい。あの時、先輩が『寂しかったらいつでも遊びに来てくださいね』って言ってくれたから私はここにいるんです!」
ガヴリール「あの日だよ」
タプリス「はい?」
ガヴリール「私が最後にタプニーしたのがあの日だよ」
タプリス「……」
ガヴリール「もうしばらくは会えないだろうと思ってな、どうせなら最高の『ファイナル・エンジェリック・タプニー』でイこうとしたんだ」
タプリス「変な技名付けないでくださいよ……」
ガヴリール「そんな意気込みもあってか、その日はとびっきり濃いのがたくさん出たよ。いやぁ、今までで一番出たかもしれないなぁ」ニヤニヤ
タプリス「うわぁ……」
ガヴリール「しかし、そんな最高の快感を味わったからか、それ以来、私はどんな妄想でタプニーしてもイけなかった」
タプリス「えぇ……」
ガヴリール「それからは性欲は高まって来てるのに決してイくことの出来ない地獄のような日々が続いた」
タプリス「もう病気じゃないですか、それ……」
ガヴリール「そして私は悟ったんだ。もう私はお前と身体を重ね合わないとイけない身体になってしまったんだ、と」
タプリス「どうしてそうなるんですか……」
ガヴリール「私がお前とのエッチにこだわる理由は以上だ」
ガヴリール「じゃあタプリスも納得してくれたところで、さっそく愛を確かめ合おうか」ガシッ
タプリス「っ! 納得してません! は、離してください! 」ペシッ
ガヴリール「……なかなかガードが堅いな、お前は」
タプリス「こ、こういうエッチな事はその……こ、恋人同士じゃないとやっちゃいけないと思います!」
ガヴリール「……そうか、なら"アレ"を使うしかないな」
タプリス「"アレ"?」
ガヴリール「タプリスよ、これが何だか分かるかい?」ヒョイ
タプリス「な、なんですか、そのいかにも怪しげな瓶は? 何が入ってるんですか!」
ガヴリール「これはだな、魔界通販で取り寄せた対天使用の媚薬だ」
タプリス「!?」
ガヴリール「悪魔には効果は無いが天使には絶大な性欲増進効果を発揮するらしい」
ガヴリール「因みにキャッチフレーズは『あの生意気な天使もこれ一つであぁっという間にあなた専用の雌豚に!』、だ」
タプリス「ま、まさか、それを私に……」
ガヴリール「本来は5倍に薄めて飲む物だが私はこれをーー」
ガヴリール「ーーそのまま飲む!!」グイッ
タプリス「って先輩が飲むんですかぁ!?」
ガヴリール「ぷはー、まずい!」ゴクリンコ
タプリス(ほ、本当に薄めず飲んでしまいました……しかも一気に全部)
ガヴリール「さて……タプリス……よ。これで私には……雌豚5匹分の……性欲が……上乗せ……された事に……なる」ハァハァ
タプリス「もう息が荒くなってるじゃないですか! 大丈夫なんですか!? その薬!」
ガヴリール「もう……今の私には……理性なんて……欠片も……残っていないんだ」ハァハァ
タプリス「ちょ、ちょっと天真先輩! しっかりしてください!」ガシッ
ガヴリール「……」
タプリス「あ、あれ?天真先輩?」
ガヴリール「……」ドンッ
タプリス「きゃっ!」バタン
ガヴリール「はぁ……はぁ……」ガシッ
タプリス「て、天真先輩! やめてください! 天真先輩!」ジタバタ
ガヴリール「悪いな……タプリス……せめて……薄めて飲んだ方が……良かったかも……しれねぇ」ハァハァ
ガヴリール「まぁ……せっかくだし……思う存分……楽しませてもらうよ……ふへへ」ジュルリ
タプリス「いやあああああああ!!」ジタバタ
ゼルエル「そこまでだ、ガヴリール」
タプリス「!?」
ガヴリール「……」
ゼルエル「千里眼で様子を見ていたぞ、ガヴリールよ。戯れはその辺にしておけ」
タプリス「天真先輩のお姉さん……!」
ガヴリール「……姉さんか、邪魔しに来たのか?」
ゼルエル「邪魔だと?お前がまた他の者に迷惑をかけているから止めに来ただけだ」
ヴィーネ「私たちもいるわよ! タプちゃんから手を離しなさい! ガヴ!」
サターニャ「私の下僕を横取りするなんていい度胸じゃないの、ガヴリール」
ラフィエル「何やら面白……大変な事になっているようなので来ちゃいました♪」
タプリス「先輩方まで……」
タプリス(胡桃沢先輩と白羽先輩がここに来た理由については突っ込んだ方がいいのでしょうか?)
ガヴリール「……ちっ、仲間まで呼びやがって」
ゼルエル「観念しろ、ガヴリール。私とてお前に危害を加えるような真似はしたくない」
ゼルエル「お前がタプリスを解放し、こちらに引き渡すなら速やかに立ち去るつもりだ」
ガヴリール「……断る」
ゼルエル「何っ!?」
ガヴリール「タプリスをお前達に渡す気はない、そう言ったんだ」
ヴィーネ「ガヴ!? あなたゼルエルさんに何言ってるのよ!」
ガヴリール「私からタプリスを奪う奴には誰であろうと容赦しない。姉さん、例えあんただろうと同じだ」
タプリス「……っ!///」
ラフィエル「あら~今のガヴちゃんの台詞、ちょっとかっこよかったですね」
サターニャ「ふん、宣戦布告って事ね。いいわ、受けてあげる」
ゼルエル「ガヴリール……貴様、私達4人を相手に戦うつもりか?」
ガヴリール「さすがに私もそこまで馬鹿じゃない。相手が4人、うち1人が姉さんじゃ勝負にすらならない事ぐらい分かってる」
ゼルエル「ならば大人しく降参してーー」
ガヴリール「だからこれを使わせてもらう。おいサターニャ」
サターニャ「ん?」
ガヴリール「これお前にやるよ、受け取れ」ポイッ
サターニャ「何これ? ってメロンパンじゃない! いいの?」パシッ
ガヴリール「あぁ、すぐに消えるだろうがな」ニヤリ
ヴィーネ「っ! サターニャ! そのメロンパンから手を離して!」
サターニャ「ふぇ?」
ヴィーネ「いいから早く!」
犬「わん! わん! わん!」パクッ
サターニャ「あああ! 私のメロンパン……はっ!」
ゼルエル「……い、い、いにゅ……」
犬「わん!」
ゼルエル「いにゅきらいなのおおおお!! おうちかえるうううう!!」シュン
タプリス「あっ……」
ヴィーネ「……やられた」
サターニャ「……」
ラフィエル「あらあら~」
ガヴリール「仲間を連れて来たのが仇となったな、姉さん」
ガヴリール「さて、これでエースは潰した訳だけど、これからどうすんの?」
ヴィーネ「も、もちろんタプちゃんを返してもらうまで帰る気はないわ!」
サターニャ「ガヴリールのお姉さんが居なくなったってこっちはまだ3人いるわ! 数の暴力でゴリ押しするのよ!」
ラフィエル「サターニャさん、大悪魔ともあろう方が数の暴力に訴えるのはどうかと思うんですが」
サターニャ「う、うるさいわね! 今回だけよ!」
ガヴリール「やれやれ、やっぱりそうなるよな」
ガヴリール「ならこちらも……久しぶりに本気を出させてもらうか」ゴゴゴゴ
ヴィーネ「ちょ、ちょっと、ガヴ! 何をする気なの?」
サターニャ「急にガヴリールの雰囲気が変わったわ!」
ラフィエル「すごい重圧感ですっ!」
タプリス「あわわわわ! て、天真先輩!?」
ガヴリール「はぁああああああああっ!!」ピカッ
ヴィーネ(っ!? ガヴの体が光って……!)
ラフィエル(っ!? この力は!)
サターニャ(ま、眩しい!)
タプリス(一体何がっ!?)
聖ガヴ「……ふぅ、この姿になるのも久しぶりですね」
サターニャ「っ! こ、これは!」
ヴィーネ「私が初めて出会った時のガヴだわ!」
タプリス「て、天界にいた頃の天真先輩!」
ラフィエル「す、すごい! ガヴちゃんからとてつもない天使力を感じます!」
ヴィーネ「分かるの!? ラフィ!」
ラフィエル「ええ。おそらく今のガヴちゃんは大天使レベル、すなわちゼルエルさんと同じぐらいの天使力を放っています!」
サターニャ「な、なによそれ! 滅茶苦茶じゃない!」
聖ガヴ「場所を変えましょうか。ここだと戦うには狭すぎますからね……『神足通』」ピカッ
ーどこかの草原ー
タプリス「ここは……?」
サターニャ「わっ! 何これ? どこよここ!」
ラフィエル「……神足通で5人を同時に同じ場所へ飛ばすなんて研修中の天使ができるような業じゃないですよ」
ヴィーネ「そんな……普段のガヴなら下着やスカートしか飛ばせないはずのに……一体どうしちゃったのよ? ガヴ」
聖ガヴ「普段の私は天使力を下げて駄天使を演じているに過ぎません。この姿こそが本来の私なのです」
タプリス「て、天使力を下げる? どういうことですか!?」
ラフィエル「聞いたことない話ですね。詳しく伺ってもよろしいですか? ガヴちゃん」
聖ガヴ「ええ。おそらく、さっきの私とタプリスとの会話の内容は知っていることでしょうし説明は省略させていただきますが、話は私が下界に来たときまで遡ります」
聖ガヴ「当時の私は、日々、タプリスとの営みを想像し、自らを慰める生活を送って来ましたが、なかなか絶頂に達することが出来ずに悩んでいました」
ラフィエル「この状態のガヴちゃんだと卑猥な話をするのにも綺麗な言葉を選ばないといけないので大変ですね♪」ニコニコ
サターニャ「なんであんたちょっと楽しそうにしてるよ……」
聖ガヴ「毎日毎日、消化されなかったタプリスへの想いは次の日には性欲へと変わり、私の心の中に蓄積されていきました」
タプリス「先輩……」
聖ガヴ「そんな生活を続けていたある日、私はある事に気が付きました」
聖ガヴ「タプリス、あなたへの性欲が高まっていくに連れて、私の天使力も高まってきている、という事に」
タプリス「っ!?」
聖ガヴ「それからもさらに天使力は続け、やがて私は人間の方々から存在を認識されなくなりました」
ラフィエル「あまりにも高い天使力を持った天使は周囲から認識されにくくなる、ゼルエルさんにも同じような事があったらしいです」
聖ガヴ「人間の方々に認識されないと下界での生活に支障をきたすので私は天使力を下げる方法を考えました」
聖ガヴ「タプリスへの性欲が天使力を増大させているのなら他の事を考えて気を紛らわそう、と思った私は、当時はまっていたネットゲームをひたすらやり続け、自らを"怠惰でぐうたらな救いようのない駄天使"だと自己暗示するようにしたのです」
聖ガヴ「結果的にこれが有効だったようで、天使力が過剰に増大されることもなく、私は駄天使としての生活を順調に送ることができました……あの時までは」
ヴィーネ「あの時?」
聖ガヴ「タプリス、あなたが最初に下界に来た日のことです」
タプリス「あっ……」
聖ガヴ「あの日は心の底から驚きましたよ。まさかタプリスが学校まで私に会いに来てくれるなんて思っていませんでした。」
聖ガヴ「しかし同時に、今まで押さえつけていたあなたへの性欲が胸の中で湧き上がってくるのも感じました」
聖ガヴ「その日はなんとかやさぐれ天使を演じ切りましたが頭の中は興奮状態でした。なにせ最愛の人と一つ屋根の下で一夜を過ごしたわけですからね」
タプリス「ご、誤解を生むような言い方はやめてください!///」
聖ガヴ「その日から私は駄天使を演じ続けるのが厳しくなってきました。溢れる性欲を抑えられなくなってきたのです」
聖ガヴ「タプリスが下界にくるたびに私の中で徐々に理性が崩壊して行くのを感じました」
聖ガヴ「そして今日、溜まりに溜まった性欲がついに爆発して、タプリスに迫ってしまったわけです」
聖ガヴ「もうここまで来たからには後戻りできそうにありません」
聖ガヴ「タプリス、あなたには私と枕を共にしてもらいます、もちろん拒否権はありませんよ♪」ニコッ
タプリス「ひぃっ!」ビクッ
ヴィーネ「タプちゃんから離れなさい!」ビュン
サターニャ「目を覚ましなさいよ! ガヴリール!」シュバッ
聖ガヴ「あらら、そんな武器を振り回したら危ないでしょう?ヴィーネ、サターニャ」
ヴィーネ「はぁっ!」サッ
サターニャ「ふんっ!」ブゥンッ
聖ガヴ「……」ガキィン!
ヴィーネ「なっ!?」
サターニャ「素手で止められたっ!?」
聖ガヴ「動きが単調すぎです、よっと」ドカッ
サターニャ「かぁはっ!」バタッ
ヴィーネ「サターニャ!」
聖ガヴ「戦闘中に余所見は禁物です」ガンッ
ヴィーネ「ぐうっ!」バタン
ヒュンッ
聖ガヴ「ラフィ、あなたまでこんな馬鹿げた事を……」パシッ
ラフィエル「あらあら、隙ができていたので弓を引いたつもりがこちらの攻撃まで読まれていましたか」
聖ガヴ「あなたとも長い付き合いですからそれぐらい分かります。矢返しますよ」シュッ
ラフィエル「やはりあなたも使えたんですね、二指真空返し。フライパンを持って来て正解でした」ガンッ
タプリス「なんで白羽先輩、フライパンなんて持ってるんですか……」
聖ガヴ「……『神足通』」シュン
ラフィエル「あら?ガヴちゃんはどこにーー」
聖ガヴ「後ろですよ」クビトンッ
ラフィエル「あふん」バタン
聖ガヴ「あっけなかったですね、ラフィ」
聖ガヴ「さて、これで邪魔者はいなくなりましたよ、タプリス」
タプリス「あわわ、月乃瀬先輩達がっ!」
ヴィーネ「ま、まだよ……ガヴ」
聖ガヴ「……ヴィーネ」
サターニャ「大悪魔は……こんな所でくたばるほどヤワじゃないわ!」
聖ガヴ「……サターニャ」
ラフィエル「私も……まだまだ戦えますよ♪」
聖ガヴ「……ラフィ」
聖ガヴ「……3人ともしぶといですね、『結界』」
ヴィーネ「っ! タプちゃんの周りに結界が!」
タプリス「天真先輩!? ここから出してください!!」ドンドン
聖ガヴ「安心してください、タプリス。私達の戦いに巻き込まれないように結界を張っただけです」
聖ガヴ「全て終わったら解放してあげますので、そこで大人しく待っていてくださいね」ニコッ
サターニャ「ガヴリール!」バッ
ヴィーネ「ガヴ! いい加減にしなさい!」ヒュンッ
ラフィエル「目を覚ましてください! ガヴちゃん」シュッ
聖ガヴ「……やれやれ、あなた達を傷つけるのは気が引けるのですが、いいでしょう相手になってあげます!」
ヴィーネ「はぁっ!」シュッ
サターニャ「おりゃあ!」ブゥン
ラフィエル「……」シュッ
ーーーーーーーー
ヴィーネ「はぁ……はぁ……はぁ……」
サターニャ「うっ……ぐぅ……」
ラフィエル「はぁ……はぁ……」
聖ガヴ「……皆さん、もう諦めたらどうですか?」
ヴィーネ「まだ……まだよ……ガヴ……」
聖ガヴ「……」
サターニャ「はぁ……はぁ……ガヴ……リール……」
聖ガヴ「……」
ラフィエル「ガヴちゃん……なかなかやりますね……ですがこれからですよ……!」
聖ガヴ「……」
聖ガヴ「どうして……どうしてですか……?」
聖ガヴ「どうして皆さんそんなにもなって私を止めようとするんですか?」
ヴィーネ「そんなの……決まっているじゃない……」
ラフィエル「ガヴちゃんが……私達の大切な友達だからですよ」
聖ガヴ「……っ!」
サターニャ「その通りよ、ガヴリール。あんたのそんな辛そうな顔なんか見ててもつまらないわよ!」
聖ガヴ「……」
ラフィ「ガヴちゃん、駄天使のあなたは偽りの姿と言ってましたけど、私たちと過ごした日々も偽りだったと言うんですか?」
サターニャ「夏休みにみんなで海に行った時も、ハロウィンで一緒に先生の家にお菓子を貰いに行った時も」
ヴィーネ「一緒に温泉旅行に行った時も、クリスマスや年明けを祝った時も、面倒臭そうにしつつもあんた楽しんでいたじゃない」
聖ガヴ「それは……」
タプリス「そうですよ! 天真先輩!」
聖ガヴ「……タプリス、あなたまで」
タプリス「……タコパ、楽しかったじゃないですか」
タプリス「天真先輩がボロボロのたこ焼きを作って、私も焦げた物しか作れなくて。月乃瀬先輩が美味しいたこ焼きを作ってくれて、胡桃沢先輩が遅れて変な道具持って来て、それを白羽先輩が面白がってて……」
タプリス「私が先輩たちと参加したイベントはタコパだけだったかもしれません」
タプリス「でも私は天真先輩がそんな何気ない日常を楽しんでいたのを知っています。気だるそうに振舞いながらもあなたが笑顔だったのを覚えています」
タプリス「あの笑顔でさえも、嘘だというんですか? ……天真先輩」
聖ガヴ「……」
聖ガヴ「……嘘なわけ……」シュン
ガヴリール「嘘なわけ……ないだろうが」
ヴィーネ「っ! ガヴ!」
サターニャ「いつもの姿に戻ったわね!」
ラフィエル「ガヴちゃん!」
タプリス「天真先輩!」
タプリス(いつの間にか私を囲っていた結界も消えていました、いつもの天真先輩に戻ったという証拠ですね!)
ガヴリール「あーもう、この際だからはっきり言わせてもらうぞ。私はお前らの事が大好きだ」
4人「!?」
ガヴリール「勘違いすんな、LOVEじゃなくてLIKEの意味での好き、だ」
ガヴリール「だがタプリス、おまえに対してはLOVEの意味で好きだ」
タプリス「~~っ!///」カァァ
ラフィエル「あらら、タプちゃん嬉しすぎて顔真っ赤になってますよ?」
ガヴリール「さっきの言葉に偽りはない。今すぐ押し倒して、キスして、そのタプタプなタプ乳を揉みしだいて、タプまんも愛撫して、最終的に貝合わせしてやりたいぐらいに好きだ」
タプリス「せ、先輩のエッチ! 他の人がいるのによくそんなエッチな事ベラベラと喋れますね!」
ガヴリール「大天使クラスに性欲が高いんだ、しょうがないだろ」
サターニャ「でも性欲が上がるほど強くなるなんてすごいじゃないの、ガヴリール。私もそんな能力があればもっと大悪魔に近づけたのに」
ガヴリール「だがな、天使力が上がるといいことばかりあるって訳じゃないぞ」
ガヴリール「天使力が増すほど周囲から存在を認識されなくなるのは知っているな」
ガヴリール「そして、私は、力を抑えていなければだが、既に大天使クラスの天使力を持っている、人間には存在を認識されない」
ガヴリール「そしてこのまま天使力が上がり続ければおそらく私はーー」
ガヴリール「ーー人間だけでなく、天使や悪魔にも存在を認識されなくなる」
ヴィーネ「っ!」
サターニャ「っ! あんたそれって!」
タプリス「まさか……!」
ラフィエル「……私達からも、ですか?」
ガヴリール「……その通りだ」
ガヴリール「このまま天使力が高まるといずれは私は天使ですらなくなる。神に近い存在となってあらゆる者からの認識を受けなくなる」
ガヴリール「大天使や大悪魔ならかろうじて認識できるかもしれないな。もしそうなら私の話相手はゼルエル姉さんだけになるのかな、ははは……」
ヴィーネ「ひょっとしてタプちゃんを襲ったのって……」
ラフィエル「……私たちの前から消えたくなかったから」
サターニャ「そういうことだったのね……」
タプリス「先輩……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……みんなと……まだみんなと一緒にいたいよ」ポロポロ
ガヴリール「……まだやり残したことだって、お前らと一緒にやりたいことだってたくさんあるんだ」ポロポロ
ガヴリール「……ヴィーネの手料理だってまだ食い足りないし、サターニャとの勝負にもまだ勝ち足りない」
ガヴリール「ラフィのサターニャ導きもまだ見飽きてないし、……タプリスにもまだパソコンの使い方最後まで教えてやってないんだ」
ガヴリール「まだ……みんなと一緒にいたいんだよぉ……消えたくねえよぉ」ポロポロ
ヴィーネ「ガヴ……」
サターニャ「ガヴリール……」
タプリス「……」スタスタ
ラフィエル「タプちゃん?」
タプリス「……天真先輩、顔を上げてください」
ガヴリール「……タプリス?」
タプリス「……」チュッ
ガヴリール「~~っ!///」
ヴィーネ「!?」
サターニャ「んなっ!?」
ラフィエル「あらあら~」
タプリス「……天真先輩はいじわるです。私達にそんな大事なことを隠してるなんて」ギュウ
ガヴリール「……そうだな……悪かったよ、タプリス」ナデナデ
タプリス「……」ギュウ
ガヴリール「……」ナデナデ
タプリス「……天真先輩、先輩は私の事、好きですか?」
ガヴリール「……あぁ、好きだ」
タプリス「……どれぐらい好きですか?」
ガヴリール「……私の……私の全てをお前に捧げたいぐらい好きだ」
タプリス「……ふふっ」
ガヴリール「なんで笑ってるんだよ」
タプリス「いえ、今の状態の天真先輩からそんな台詞を聞かされるとは思わなくて」
ガヴリール「むぅ……結構、真面目に答えたつもりなんだぞ」
タプリス「ふふっ、すいません」
ガヴリール「……そういうお前はどうなんだ? 私の事、好きなのか?」
ガヴリール「こんな、偽りの自分でお前への想いを隠すようなむっつりスケベの私の事、嫌いじゃないのか?」
タプリス「……」
ガヴリール「……」
タプリス「私も……私も天真先輩の事が好きです」
タプリス「天界にいた頃の優しい先輩も、下界に来てやさぐれちゃった先輩も、むっつりスケベで変態の先輩も、みんな私にとって本物の天真先輩です」
タプリス「先輩がどれだけ自分を偽ろうとも、どれだけありのままの自分であろうとも、私にとってはどれも本物の天真先輩です。」
タプリス「本物か偽物かなんて関係ありません。私は……天真先輩が大好きです!」
ガヴリール「っ! タプリスー!」ギュウ
タプリス「天真先輩!」ギュウ
ヴィーネ「一件落着、でいいのかしら?」
ラフィエル「お二人ともアツアツですね~♪」
サターニャ「まったくもう、人騒がせな天使達ね!」
ゼルエル「加勢しに来たが、どうやら終わっているようだな」
ヴィーネ「っ!?」
サターニャ「っ!?」
ラフィエル「あら、ゼルエルさん。犬が居ないから来てくれると思ってたのに遅かったですね」
ゼルエル「すまない、千里眼でお前達を探すのに時間が掛かってしまってな」
ゼルエル「あと周辺に犬が居ないかも確認してて……な」
ヴィーネ「……本当に犬が苦手なんですね」
ゼルエル「お詫びと言ってはなんだが、帰りは私がお前達を家まで送ろう、『神足通』」ピカッ
ゼルエル「……ふむ、無事に飛ばせたようだな」
ゼルエル「……」
ゼルエル「……全く、大天使ともあろう者が、妹に騙されるとは情けないな」
ゼルエル「……大したものだ、ガヴリール」
-ガヴリールの部屋-
ガヴリール「みんな、今日は色々とすまんかったな!」
サターニャ「まったくよ、この駄天使め! 罰としてメロンパンを私に……いでで!引っ張らないでヴィネット!」
ヴィーネ「いいのよガヴ、気にしないでー」グイグイ
ラフィエル「そうですよ~ガヴちゃん。タプちゃんの事を大事にしてあげてください♪」
タプリス「皆さん! 今日はありがとうございました!」
ヴィーネ「いいのよ、タプちゃん。ガヴとお幸せにね」グイグイ
サターニャ「いでででで……ガヴリール! 今回はこの辺にしておくわ! 明日の勝負まで首を洗って待ってなさいよー!」
犬「わん!」
サターニャ「ほら、犬! あんたも行くわよ!」
犬「はっ!はっ!」
バタン
ガヴリール「さてタプリス」
タプリス「はい……///」
ガヴリール「ご飯にする? お風呂にする?
それとも、わ・た・し?」
タプリス「と、とりあえずお風呂に入りましょうか?///」
ガヴリール「あぁ! 一緒に入ろう!///」
タプリス「はい……///」
-風呂-
タプリス「ふふっ、天真先輩ってちっちゃくて抱き心地がいいですねー」ギュウ
ガヴリール「お前なぁ、よくこんな狭い浴槽で一緒に入ろうと思ったな」
タプリス「すぅ……はぁ……先輩の髪、すごくいい香りがします……///」ギュウ
ガヴリール(タプリスの胸の感触が背中から伝わってきて、今にも理性が吹っ飛びそう……///)ムラムラ
ガヴリール「な、なぁ、タプリス……そろそろ出ないか?」ムラムラ
タプリス「もう少しだけ、もう少しだけ待ってください」ギュウ
ガヴリール「す、少しだけだぞ……///」ムラムラ
タプリス「あぁ~先輩の肌スベスベしてて気持ちいいです~」サワサワ
ガヴリール「……///」ビンビン
-ガヴの部屋-
ガヴリール「おらぁ!」ドン
タプリス「きゃっ!///」バタッ
ガヴリール「はぁはぁ……このド淫乱天使め! こっちが大人しくしてるからってベタベタ触りやがって……」
タプリス「せ、先輩! 急に積極的になって……///」
ガヴリール「もう許さねえからな、タプリス。味わったことも無いような快感を植えつけて、アヘ顔を撮影して携帯の待ち受けにしてや……ん?」ビクッ
タプリス「天真先輩? どうしたんですか?///」
ガヴリール「……どうやら、さっき飲んだ媚薬の効果がまだ続いていたみたいだ。なんか急に性欲がぶり返してきて……ふぉおおおおおっ!?」ピカァッ
タプリス「!?」
聖ガヴ「……」
タプリス「あ、また先輩が元の姿に」
聖ガヴ「……あらら、あまりにも性欲が高まりすぎて、駄天使状態を保てなくなったようですね」
タプリス「そ、そうなんですか……」
聖ガヴ「この状態だと性欲が普段の50倍にも膨れ上がるので、力の制御が難しいんですよ」
聖ガヴ「そういうことなので、初めてなのに優しく出来ないかもしれませんが、大丈夫ですよね? タプリス」ニコニコ
タプリス「あ、あのー、やっぱり最初は優しくして欲しいんですが……」
聖ガヴ「大丈夫ですよね?」ニコニコ
タプリス「あぅ……だ、大丈夫です」
聖ガヴ「ふふっ、今夜は寝かせませんよ? タプリス♪」チュッ
ーーーーーー
タプリス「はぁはぁ……せ、先輩……はぁはぁ……も、もう限界です……」グッタリ
聖ガヴ「あら? タプリスったらこの程度で音を上げて、だらしないですねぇ」グイッ
タプリス「はぁん!/// ら、らめぇ……それ以上は……はぁはぁ……壊れちゃうのぉ……///」ビクビク
聖ガヴ「散々、私を蛇の生殺しにしてきた罰です。私の気が済むまで悔い改めて貰いますからね?」ニコッ
タプリス「いやああああああっ!///」
完