みほ「あ、部活のポスター。オカルト研、ジャズ研…とけいおん部?」
みほ「軽い音楽…私、カスタネット得意だし…入ってみようかな。」
元スレ
みほ「私立桜が丘女子高等学校…戦車道も無いしここにしようかな」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1523611938/
みほ「音楽室は…1番上の階かぁ」コツコツ
ガチャ
みほ「あの~入部希望なんですけどぉ~」
唯「あーずにゃん、にゃんっ!て言って!にゃんって!」
梓「い、いやですよぉ~」
律「おい、梓!部長命令だ、にゃんって言え!」
梓「こういう時だけ先輩面しないで下さい!」
むぎ「あずさちゃんお願い」
梓「うぅ…むぎ先輩まで…」
唯律むぎ「」ワクワク
梓「にゃ、にゃん」
唯「可愛い、可愛すぎるよあずにゃん!」
むぎ「うん、すごく可愛い」
律「うむ、やっぱり梓はにゃんが似合うな」
梓「にゃんが似合うってなんですか!」
みほ(な、なにこれ……やっぱりジャズ研にしようかな……)
澪「どうしたの?」
みほ「!?」
律「お、澪じゃん遅かったな」
唯「澪ちゃん、やっぱりあずにゃんは最高だよ!」
むぎ「あれ、その子は?」
澪「ドアの前にいたんだよ、何年生?」
みほ「に、2年生……です」
律「2年生ということは、梓と同じ学年か」
梓「はい、でも多分会ったことありません……」
みほ「あ、あのっ!私この前転校してきて!それで、それで……」
唯「それで?」
みほ「軽音部ってどんな部活かなぁ、って思って……」
律「と、いうことは……」
唯澪律梓むぎ「入部希望ーーー!!!!!」
梓「やった、ついに2年生が……」
唯「良かったね!あずにゃん!」
律「やったな、あずさ!」
むぎ「よろしく~!」
澪「や、やった……入部希望!楽器は……楽器は何が弾けるの!?」
みほ「あ、あのー」
澪「うんうん!」
みほ「か、カスタネットを少し……」
唯律澪 むぎ梓「……」
唯 「たまにいるんだよねぇ~、軽音部のこと軽い音楽って勘違いしちゃう人」
律「お前が言うな!」チョップ
唯「いてっ!」
みほ「す、すいません……」
澪「いや、全然気にしないくていいよ、二年前も誰かさんが同じ勘違いしてたから」
唯「ピュピュー」(;◔ิз◔ิ)~
みほ「あ、あのすいません、私お邪魔して。す、すぐ帰るので……」
律「え、なんで?」
みほ「え、だって私楽器なにも出来ないし……」
澪「これから練習すればいいんだよ」
みほ「で、でも皆さんのお邪魔に……」
律「それに……意地でも逃がさないのが一人いるしな」
梓「わ、私が教えるから!出来るまで何度でも!」
みほ「!?」
むぎ「はーい、お茶ですよぉ~」
みほ「あ、ありがとうございます」
むぎ「どうかな?」
みほ「お、美味しい。聖グロリアーナでおよばれした紅茶に似てる……」
むぎ「え、どうしたの?」
みほ「い、いえっなんでもないです」
澪「えーっと、名前はなんだっけ?」
みほ「あ、すいません自己紹介してなかったですね。西住みほです。黒森峰女学園から転校してきました」
律「黒森峰女学園かぁ~、あの戦車道で有名な」
澪「律、知ってるのか?」
律「うん、たまにテレビでやってるし」
律「確か、キャプテンが凄かったんだよなぁえーと、西住……まほさんだったかな、海外でも活躍してたし」
唯「へぇ~、私達と同い年で凄い子もいるんだねぇ~、あ、西住まほって西住みほさんとすごく名前似てるね」
律「いや、似てるってレベルじゃないぞ」
澪「うん、多分姉妹だな」
唯「め、名探偵だね、澪ちゃん」
梓「いや、普通わかりますよ……」
みほ「はい、西住まほは私の姉で……でも前の高校で色々あって……」
むぎ「そうなんだぁ~」
みほ「……」
むぎ「はい、ケーキも食べて」
みほ「あ、ありがとうございます、いただきます」モグモグ
みほ「お、おいしい」
むぎ「よかったぁ」フフフ
唯「前の高校ではなんて呼ばれてたの?」
みほ「え、えーっと西住さん、とかみほ、かな」
唯「あだ名とかは?」
みほ「あだ名で呼ばれることはあんまり無くて……」
唯「うーん、じゃあ……みぽりんだね!」
みほ「えっ?」
唯「いや?」
みほ「いや……じゃないですけど……あんまり慣れてなくて……」
律「じゃあこれからよろしくな、みほ」
澪「よろしく」
梓「よろしくね、みほ」
むぎ「よろしくね~みほちゃん」
みほ「よ、よろしくお願いします」
~帰宅後~
みほ(本当に軽音部に入って良かったのかな)
みほ(でも、私、部活に入らないと友達も出来ないし……)
みほ(楽器何にしよう……)
~放課後~
みほ「お、おはようございます」ガチャ
唯「う~ん、美味し~ぃ!」
律「いつもながらむぎの持ってくるお菓子は美味しいな」
梓「ほんと、美味しいです」
澪「うん、美味しい」
むぎ「フフ」
みほ「あ、あの~」
律「おぉ、みほじゃん来てたのか!こっち来て一緒にケーキ食べよーぜ!」
唯「美味しぃよぉ~、みぽりん」
梓「みほもこっち来て一緒に食べよ!」
みほ「あ、あの~」
澪「ん、どうしたんだ、みほ?」
みほ「れ、練習は~」
唯律澪梓むぎ「!?」
唯「こっ、これも練習何だよ!け、軽音ってのはケーキを食べながら音楽を楽しむ!略してけーおんなんだよ!」
みほ「え、えーーーーーー!!!!?」
澪「嘘をつくな」チョップ
唯「あいてっ」
梓「わ、私もこの部の雰囲気にすっかり慣れてしまってた……」
律「れ、練習はこの後しようとしてたんだよ」
むぎ「さぁ、みほちゃんも座って座って」
みほ「は、はい……」
唯律澪梓 「……」
澪「みほ、ガッカリした?」
みほ「えっ、別にそんな……ただ前の高校での部活はもっと厳しくて大変だったから……」
律「う、うちはうち!よそはよそだっ!」
澪「開き直るな!」ゴンッ
律「いてっ!」
みほ「フフッ」
澪「ど、どうしたみほ?」
みほ「いや、部活ってこういうのもあるんだな、って」
澪「いや、かな……」
みほ「いえ、すごく……楽しいです!」ニッコリ
唯「良かったぁ~」フゥー
梓「良くないです!早く練習しましょう、練習!」
むぎ「まぁまぁ、お茶の後にしましょうよ」
~ティータイム後~
澪「みほはどんな楽器がいい?」
みほ「いえ、私楽器はよく分からないので……」
澪「そっか、じゃあギターなんてどう?」
唯「!?」
唯「ついに、リストラ……みほ、あとは任せたよ」ガクッ
律「おーい唯、しっかりしろ~。というかなんで初心者に負けるつもりなんだよぉ~」
澪「いや、唯、そうじゃなくて……」
律「曲によってボーカルを担当するってことか?」
澪「うん、どうかな?」
律「いいんじゃないか」
澪「じゃあ、梓はしっかりみほに教えるように」ニコッ
梓「はい、了解です!」
みほ「よろしくお願いします!中野さん!」
~帰り道~
律「いやぁーしかしギター3人とは思い切ったなぁ」
澪「うん、でも梓だったらしっかり教えられると思うし……それに……」
律「それに?」
澪「梓は歌いながら弾くのがあんまり得意じゃないみたいだしな」
律「あぁ、なるほど、来年のことも考えてってことか」
澪「うん」
~数日後の放課後~
梓「うまいうまい!」
みほ「えへ、そうかなぁ」
梓「うん、才能あるよ!」
みほ「いやぁ、梓ちゃんの教え方が上手いんだよぉ」
澪「うん、すごい順調だな!」
律「おい唯、本当にリストラかもなぁ~」ニヤニヤ
唯「お、恐ろしい子……」
むぎ「みほちゃんも梓ちゃんと仲良しになったみたいだし良かったぁ」
澪(みほと一緒に演奏できるのは学園祭か……よし)
~翌日~
澪「みんな聞いて」
澪「3ヶ月後の大会で演奏しよう!」
律「って、新人大会のことか?」
澪「うん、そう」
律「外部の大会には出ないんじゃ無かったっけ?」
澪「そ、そうだけど……」
唯「うん、出よ!」
むぎ「私も出たい!」
梓「出たいです!」
律「よし、じゃあ出るか!」
みほ(みなさん、私の為に……)
澪「みほはどう?3ヶ月後ってのは結構大変だけど……」
みほ「わ、私も出たいです!」
澪「よし、決まりだな」
~放課後~
唯「みーぽりっ!帰ろっ!」
梓「ゆ、唯先輩、みほにくっつかないであげてください!」
唯「あれ、あずにゃんヤキモチ焼いてるの~?可愛いなぁ~あずにゃんは~」
梓「そ、そんなんじゃありません!」
みほ「は、はは」
みほ「あ、あの私はもうちょっと残ります」
唯「えぇ~なんでぇ~」
みほ「もうちょっとココが上手くいかなくて」
澪「じゃあ私も付き合うよ」
律「澪が帰らないなら私も残るよ」
梓「みほ私も一緒にやる!」
唯「みーぽりんっ!」ギュッ
むぎ「じゃあまずお茶にしよっか」フフ
唯「やったー!」
みほ「そんな、みなさん悪いです」
澪「私達はみほと一緒にいい演奏がしたいだけだから」ニコッ
みほ「あ、ありがとうございます!」
~大会当日~
律「うおっ、レベル高いなぁ~」
唯「た、大したことないよ」アセダラー
梓「あのギターの人すごい……」
みほ「……」
澪「みほ」
みほ「は、はい」
澪「私達は私達の演奏をしよっ。勝ち負けなんて関係ない、私達だけの音楽を演奏すればいいんだよ」
みほ「私達だけの……音楽……」
みほ「はい!私、頑張ります!」
唯「あーん澪ちゃーん私が言おうとしてたのに~」
律「めちゃくちゃ周りに影響されてたくせによくいうぜ」ニヤ
唯「うっ」
むぎ「フフッ」
司会「次は放課後ティータイムの演奏です」
~演奏後~
唯「や、やっちゃったよ……」
梓「ゆ、唯先輩気にしないでください!フォローできなかった私も悪いですし!」
律「そ、そうだぞ唯、気にするな!」
唯「で、でも入賞できなかったし……」
澪「それは多分唯のせいとかでは無く実力だと……」
むぎ「ゆ、ゆいちゃん!ファイト!」
みほ「ゆ、唯さん」
唯「どうしたの、みぽりん?」
みほ「ミスはしちゃったかもしれないけど……」
唯「う、うん……」
みほ「しっかり私達の音楽はできたと思います!」
唯「そ、そうかな……」
みほ「はい!私、演奏中すっごく楽しかったですし、やっぱりこれが私達の音楽なんだなって思いました」
唯「そ、そうかな……そうだね!私もすごく楽しかった!みぽりんと一緒に演奏出来て良かった!」
みほ「はい、これが私達の音楽道です!」
唯「うん!これが私達の音楽道なんだね!」
澪律むぎ梓(音楽道?)
~おわり~