1 : 以下、5... - 2018/03/14(水) 21:52:12.54 uNyr6bOb0Pi 1/15ガヴリール「サターニャからチョコもらった」のつづき
http://ayamevip.com/archives/51550842.html
元スレ
サターニャ「ガヴリールからチョコもらった」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1521031932/
【サタニキア邸】
サターニャ「突然ですが問題です」
サターニャ「今日はなんの日でしょうか。答えなさいガヴリール!」
ガヴリール「は? いきなりなに」
サターニャ「だから、今日がなんの日かだってば。問題を出してるのよ」
ガヴリール「きょお~?」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「円周率の日」
サターニャ「なにそれ」
ガヴリール「いや、3月14日だから……」
サターニャ「違うわよ! 3月14日って言ったらホワイトデーでしょ! ホワイトデー!」
ガヴリール「ホワイトデー? 円周率の方がメジャーだろ」
サターニャ「円周率の日だからなんなのよ! 別になんの意味もないでしょ!」
ガヴリール「いやいや、この日が来ればサターニャでも円周率は3.14だって思い出せるじゃん」
サターニャ「ああ、なるほど……」
サターニャ「って、円周率使う時がこの日以外だったら意味ないでしょうが!」
ガヴリール「いや3桁ぐらいその日以外でも覚えてろよ」
ガヴリール「……で、ホワイトデーだっけ?」
サターニャ「そう、ホワイトデー! ホワイトデーなのよガヴリール」
ガヴリール「ふーん」
サターニャ「ふーんって、え?」
ガヴリール「ん?」
サターニャ「いやいやいや」
ガヴリール「んんんん?」
サターニャ「お返しは?」
ガヴリール「なんの」
サターニャ「バレンタインデーの」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「あ、しなきゃダメなの?」
サターニャ「ダメでしょ!!!!!!」ガバッ
ガヴリール「うわびっくりした」
サターニャ「あんた言ったわよね!? バレンタインデーの時に! 一ヶ月後に返事するって!!」
サターニャ「私ずっと待ってたんだから!」
ガヴリール「えぇー……すっかり忘れてたわ」
サターニャ「忘れてた……っ」ガ-ン
サターニャ「密かにアピールもしてたのに!」
ガヴリール「そういや今月に入ってサターニャから毎朝変なカウントダウンのメール来てたけど、もしかしてこれ」
サターニャ「ホワイトデーへのカウントダウンメールよ! 忘れっぽいあんたの為に私が気を利かせてあげたの。感謝しなさい!」
ガヴリール「すまん。迷惑フォルダに入れてた」
サターニャ「なんでよ!!」イラ
サターニャ「うぅ……ぐすっ……ひっく……」
ガヴリール「いや、泣くほどかよ……」
サターニャ「ガヴリールがお返事くれるまで離さないんだから」ぎゅううう
ガヴリール「いだだだ、強いわ。抱きしめる力が強い」
ガヴリール「別にもう良くない? 今すでに付き合ってるようなもんじゃん」
ガヴリール「一緒に学校行ってるし、一緒にご飯食べてるし、一緒にお風呂入ってるし、一緒に寝てるし」
サターニャ「それとこれとは別だもん」グス
サターニャ「ガヴリールのばか、嘘つき天使、グータラ、おっぱいちっさいくせに」ベソベソ
ガヴリール「おっぱいは関係ないだろ……」
ガヴリール「あー、もうわかったよ……準備するからちょっと離せって」
サターニャ「準備……?」
ガヴリール「いいから」
サターニャ「うー……逃げないでよ」スッ
ガヴリール「大丈夫だってば」ノソ
ガヴリール「えーっと……」ゴソゴソ
サターニャ「ガヴリールー?」
ガヴリール「こ、こっちくんな。いま行くから」
ガヴリール「ほら、サターニャ」スッ
サターニャ「へ? 何この可愛い箱……」
ガヴリール「お返しだよ……早く受け取らないと捨てちゃうぞ」
サターニャ「ガヴリール……!」パァァ
ガヴリール「……ふん」プイ
サターニャ「なによもう、ちゃんと用意してあるじゃないの!」
ガヴリール「別に、市販のチョコ買って箱に詰めただけだし」
サターニャ「ほんと素直じゃないんだからっ」
『サターニャへ』
サターニャ「名前まで入れちゃって」パカッ
『すき』
サターニャ「…………」
サターニャ「ふふ、わたしもー」ニコニコ
サターニャ「何が市販のチョコよ、思いっきり手作りじゃないの」ニヤニヤ
ガヴリール「店員が下手くそだったんだよっ///」
サターニャ「ふふん、まあ胡桃沢洋菓子店に出すにはまだまだね」
ガヴリール「うっせ。調子のんなばーか」
サターニャ「もー! 可愛いっ!」ぎゅー
ガヴリール 「早く食えよっ!///」
サターニャ「あむ」モグモグ
サターニャ「んー、おいしいっ」
ガヴリール「そりゃ良かった」
サターニャ「ハートのチョコに『すき』だなんてガヴリールも可愛いことするのね~」
ガヴリール「それお前が前にやった事だけどな」
サターニャ「さてと、チョコも食べたし……」
サターニャ「今度は口で言いなさい! ガヴリール!」
ガヴリール「は?」
サターニャ「なに不思議そうな顔してんのよ。あんたちゃんと返事するって言ったでしょ」
ガヴリール「したじゃん」
サターニャ「ちゃんとってのは口で言ってもらわないとダメってことよ!」
ガヴリール「なんでだよ!? これでいいだろ!」
サターニャ「私の返事には答えてないもの!」
ガヴリール「チョコ渡したとたんいい気になりやがって……」
サターニャ「一ヶ月も待ったのよ? それぐらいいいでしょ!」
ガヴリール「ったくもう」
サターニャ「ガヴリール、私のこと、好き?」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「……好きだよ」
サターニャ「ふわわわわわっ」
サターニャ「でへへへへへー」デレデレ
サターニャ「もー、やっと聞けたわ! こんなに待たせるなんてほんといじっぱりねガヴリールは」
サターニャ「私もすきすきすきすき!」ぎゅううう
ガヴリール「んー」
ガヴリール「ま、この後お互いイヤってほど言うことになると思うけどな」
サターニャ「ん? なにそれどういう……」
サターニャ「!?」ドクン
サターニャ「……っ」ドクンドクン
サターニャ「な、なんか、身体が熱くなってきたんだけど……!?」
ガヴリール 「おー」
サターニャ「すごい身に覚えがあるこの感じ」
サターニャ「さっき私が食べたのってまさか」
ガヴリール「媚薬入りチョコレート」
サターニャ「やっぱり!!」
サターニャ「なにしてくれてんのよあんた!」
ガヴリール「バレンタインデーのお返しに決まってるだろ。私に変なもん食わせようとしやがって」
サターニャ「あの時だって結局食べたの私でしょ!」
ガヴリール「まあ、あれよりはだいぶ薄めにしてあるけどな。お前の部屋に薬が転がってるの見つけたから入れてみたんだ」
サターニャ「だいぶって、全然薄くないわよ……これ、やば……っ」ドキドキドキ
サターニャ(ガヴリールの顔、見ちゃったら……もう……!)
ガヴリール「実はさ、私も自分用の媚薬入りチョコを作ったんだ」
サターニャ「え」
ガヴリール「そんで、さっき食べてきた」
サターニャ「……ってことは、あんた平然としながらずっと……」
ガヴリール「だから、さ……サターニャ」ぎゅっ
サターニャ「!」
ガヴリール「そろそろ、私も我慢の限界だから、来てよ……」
サターニャ「」プツン
サターニャ「ガヴリール」
サターニャ「愛してる!!!!」ガバッ
ガヴリール「私も、サターニャ」
完