1 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:41:53.58 Le0yEGNS0 1/96

~世界線でも輝きたい!~

2 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:44:20.33 Le0yEGNS0 2/96


【秋葉原】


「まったく…変態助手め」

「この天才を差し置いて一人ブティックなどにうつつを抜かすなど…くっ」

「…仕方ない、パーツ探しは俺だけでも問題は無かろう」


「さて、まずは近場のPCショップにでも行くか…」


3 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:45:34.04 Le0yEGNS0 3/96


………


「あ…あれ?」

「どうしよう…何処だか分かんない…」

「電話も出てくれないし…」

「地図…よく分かんない」

「…」

「……こうなったら」


4 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:46:45.89 Le0yEGNS0 4/96


………


「もうっ、アイツら何処に行ったのよ!」

「…まぁ、一人で勝手にあっちこっち行ってた訳だから、自業自得なんだけど…」

「あーもうっ!こう言う時に限って電話に出ないし!」

「はぁ…仕方ないわねぇ」

「適当にうろうろしてれば見つかるでしょ」



5 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:48:19.24 Le0yEGNS0 5/96


_____
___
_


「くっくっくっ…我ながら良い手際だ」

「この短時間でこれだけの品を手に入れられる、そんな俺こそ」

「IQ170の灰色の脳みそを持つ男…」



「魔力サーチなら物質に囚われずDFMの力を検知できる筈…」

「…」

「…あっ」



「遍くリトルデーモン達よ」

「天つ雲井の彼方より来たる、堕天の光柱、その名を知りて我は謳わん…」

「っ!」


6 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:50:34.86 Le0yEGNS0 6/96



岡部「この鳳凰院凶真がっ!!」

六花「捉えたっ!!」

善子「堕天降臨っ!!」


「お母さーん!あの人たち…」

「シーッ!早く行くよ!」



岡部「…」

六花「…っ//」

善子「…」

7 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:52:24.38 Le0yEGNS0 7/96


岡部「…何者だ?お前たち」

六花「…」

善子「くっくっくっ…」

善子「我が名は堕天使"ヨハネ"」

岡部「…」

善子「数多のリトルデーモンを従え、この世を深淵へと導く為に堕天した存在…」

六花「!?」

善子「それが私…」

六花「も、もしや…管理局の者!?」

善子「くっくっくっ」

8 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:54:13.84 Le0yEGNS0 8/96


ババッ

六花「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!」

六花「バニッシュメント…ッ!!」


『ディス・ワールドッ!!!』バッ


六花『血の盟約に従い』

六花『我、汝を召喚する』


善子「…くっくっくっ」


9 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 21:55:17.58 Le0yEGNS0 9/96


バッ

善子「呪詛プロジェクト"メフィストフェレス"を解放」

善子「煉獄に堕ちたる眷属達よ、この堕天使ヨハネに力をっ!!」


『 堕 天 降 臨っ!!!』ドォ-ン


善子『ふふ、貴方も一緒に…』

善子『堕天してみない?』


岡部「……」


11 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 22:44:59.06 Le0yEGNS0 10/96


六花『真、邪王真眼解放!』

六花『超時空フルガトリアル・ファシネーション!!』

善子『最終呪詛プロジェクト”ルシファー”を解放!』

善子『魔力2000万のリトルデーモンをここに召喚!』

岡部(…割とガチな奴らだったな)

六花「ふっ」


12 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 22:46:20.82 Le0yEGNS0 11/96


六花「"DFM"より授かった力を相乗すれば、そんな低級悪魔など数秒も持たない!」

六花「術式666Ω"エル.ダ-クフレイム"発動!」

善子「なに!?」

六花「闇の炎に抱かれて消えるがいい」

ボゥッ!!

善子「くっ!」

ズゴゴゴゴッ!!!

13 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 22:47:56.00 Le0yEGNS0 12/96


善子「こ、このぉ…っ」チラッ

岡部「…」

善子「あ…貴方も加勢しなさい」

岡部「え?」

善子「冥府の契約を結ぶわ」

善子「そうすれば貴方も、我がリトルデーモンとして力を行使出来る…」

岡部(どうする…取り敢えず合わせるか?)


14 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 22:49:25.05 Le0yEGNS0 13/96


善子「何をしているの!早く…っ」

岡部「…くくっ」

善子「え?」

六花「?」


「フゥーッハッハッハッハッ!!!」

善子「ひぃ!?」

六花「!?」


15 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 22:50:50.86 Le0yEGNS0 14/96


岡部「跪けぇ、貴様ら…」

岡部「我が名は"鳳凰院凶真"」

岡部「世界を混沌に導くべく、機関の者らと闘う狂科学者(メァッドサイエンティスト)」

善子(なんなのこの人…)

六花(敵候補に入れておこう)

岡部「お前ら如き小娘ではこの崇高なる叡智を使役する事など不可能っ!」バッ

善子「なっ!」

六花「エーテル値増大、対象に敵意を感知」

岡部「よってぇ…」


16 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:08:33.97 Le0yEGNS0 15/96


岡部「貴様らをここで葬り去るっ!!」

善子「争ってる場合じゃなさそうよ!」

六花「一時結託」


「すいませーん」


岡部六花善子『え?』

17 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:09:25.26 Le0yEGNS0 16/96


警察「大声で騒いでる人がいると通報があったのですが」

岡部(ま、まずいっ!)

善子(こんなとこで捕まったらAqoursの活動に支障が…っ)

六花「あ…あの…その……」モジモジ

警察「ん?」

六花「えっと…」

18 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:10:11.53 Le0yEGNS0 17/96


岡部「!」ババッ

岡部「いやぁ、どうもすみませんね!」

警察「はい?」

岡部「実はこの子達迷子らしくて、僕に道案内を頼んでたとこなんですよ」

善子「っ!」

善子「そ、そうなんです!何しろ東京はあまり来たことがなかったもので」

警察「はぁ…?」

19 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:11:45.54 Le0yEGNS0 18/96


善子「それで、案内して貰おうと思った矢先にこの子が愚図り始めてしまって…」チラッ

六花「?」

警察「…」

善子「そうよね?ね!?」

六花「あぅ…は、はい…」

警察「…まぁ、公衆の面前であまり騒がないように。いいですね?」

善子「は、はーい」

岡部「すみませんでしたー」

六花「…デシタ-」


20 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:13:27.69 Le0yEGNS0 19/96


ガヤガヤ…ガヤガヤ…


岡部「…」

六花「…」

善子「…フッ」

善子「深淵なる者、その盟約に従い、我が呼び声に応えよ」

岡部(コイツ…まだやる気か!?)

六花「っ!」

21 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:14:35.43 Le0yEGNS0 20/96


六花「狂科学者(メァッドサイエンティスト)よ」

六花「この邪王真眼の使い手と堕天使ヨハネの前に与する時が来た」

善子(覚えてくれた!)

岡部「…」

岡部「場所を変えるぞ」

善子「…そうね」

六花「転移プロトコル"サッドピエロ"を展開する」


22 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:23:27.83 Le0yEGNS0 21/96


………………
………


岡部「だぁ…っ!ハァッハァッ…」

善子「べ、別に走る必要…ハァハァ…無かったでしょ…っ!?」

岡部「お、俺が軽く走ったら…ゴホッ…お前が追い抜いて行ったんだろうが!」

善子「そしたら…ハァ、アンタがまた追い越してったんじゃないのよ!」

六花「ヒィ…ヒィ…ッゴホッゲホッ!!」


23 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:31:48.91 Le0yEGNS0 22/96


善子「ちょっと…アンタ大丈夫?」サスサス

六花「ヒィ…ま、マッドサイエンティストとの…ゲホッ…戦闘に備え…っ」

六花「い…移動に使う魔力を…最小限にぃ…ゴホッゴホッ!」

善子「はいはい分かったから」ポンポン

岡部「つまり、素はただのもやしっ子と言う事だな…フハッ」ニヤッ

善子「そう言うアンタも今し方ヘバッてじゃないのよ!」

岡部「くっ、堕天使風情が偉そうに…」

善子「うるさい!」


26 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:38:36.26 Le0yEGNS0 23/96


岡部「…そもそもお前も厨二っ子だろう?」

岡部「だのに何故、運動部並みの体力があるのだ」

善子「ま、コレでも私アイドルですから」

岡部「あ…アイドルゥウ?」

善子「基礎体力はそこら辺の奴よりかはあるわよ?」

六花「ヒィ…ハァ…」

27 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:39:47.38 Le0yEGNS0 24/96


岡部「…まぁ、正規の偶像と言う意味でなら堕天使もまたアイドルなのだろうが」

岡部「お前を崇拝している物好きな奴などいるのか?」

善子「いるわよっ!!」

善子「てゆーか私、スクールアイドルですからっ!!」

岡部「スクーゥアィドゥ?」ホワ?

善子(コイツ…なんか腹立つわっ!)

六花「…はぁ」


六花「っ!」


28 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:42:45.29 Le0yEGNS0 25/96


ババッ

善子「!」

岡部「は?」

六花「メァッドサイエンティスト!不可視境界線管理局の憐れなる下僕よ!」

六花「呪いを刻まれしその魂を今、永遠の黒炎にて浄化しよう」

岡部「…」

六花「最終術式。000Σ"エタ-ナルダ-クフレイム"をここに発動すふっ!」

善子「ブッ!」クルッ

岡部「…」

六花「~っ///」

29 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:44:29.40 Le0yEGNS0 26/96


善子「っww」プルプルッ

岡部「…発動しないのか?」

六花「うぅぅっ///」

岡部「…」

岡部「!」ニヤッ

岡部「どーぅしたのだぁ?発動すればいいではないかぁ」

六花「っ///」

32 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:55:00.27 Le0yEGNS0 27/96


岡部「ほらぁどうしたぁ?早く発動すふればいいではないかぁ。んん?」

善子「ち、ちょっと…」

岡部「どうやら呪われていたのは貴様の口の方だった様だなぁ?」

六花「…ふ」

岡部「ふ?」

六花「ふえぇぇ…っ」ポロポロ

岡部「!?」

善子「あぁもう…」

33 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:56:12.93 Le0yEGNS0 28/96


六花「うぅ…グスッ」

岡部「え…あ…す、すまん!」

岡部「その、少々言い過ぎてしまった…」

六花「…っ」

岡部「だ、だかしかし!何も泣くことはないだろう!?」

善子「…」

岡部「茶化してしまったのは悪かったが、その…なんだ…」


「堕天使奥義!」


岡部「え?」

34 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:58:05.25 Le0yEGNS0 29/96


善子「堕天龍鳳凰縛っ!」ガシッ

岡部「うぉあああっ!?」

善子「今よ!邪王真眼っ!!」

六花「!」

善子「このアホにとどめを刺しなさい!」

岡部「き、貴様っ!?」

六花「…っ」コクッ

六花「時空転移プロトコル始動」

パキッ

六花「冥府の槍"ゲイボルグ"転移完了。」


35 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/06 23:59:46.69 Le0yEGNS0 30/96


岡部「お、おい!もしかしてそれ…っ」

六花「闇の剣槍を持ってその身体を貫き、体内に直接私の魔力を注ぐ」

六花「メァッドサイエンティスト。今日、貴方はその存在の終焉を迎える」

岡部「ちょ、ちょっと待てっ!!」ググッ

善子「おっと。堕天の呪縛からは逃れられないわよ?」ガシッ

岡部「…くっ!」

36 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:01:31.81 XHzHk1Y80 31/96


六花「この近距離で全魔力を放出すれば、きっと私もただでは済まない…それでも」

六花「私には守りたい人がいる」

岡部「辞世の句はいいからその枝を置け!」

六花「チャキッ!」

六花「さようなら。DFM(ダ-クフレイムマスタ-)」

六花「…っ!」ダッ

岡部「ま、待てっ!!」

ズソッ

岡部「おぐっ!?」

37 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:02:49.13 XHzHk1Y80 32/96


六花「…喰らいなさい」

六花「ミッシングコード"カンパネラ"作動」

グリグリッ

岡部「~っっっ!」

六花「これで…終わり…」

岡部(こ、この小動物めっ!)



岡部(傷口に刺しやがった…っ!!)


38 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:05:42.50 XHzHk1Y80 33/96


六花「…」(脳内エンディング再生中)

岡部(治りかけとは言え、硬質な物で一点を突かれた上に捻られると…ぐっ!)

善子「…よっと」パッ

善子「はぁ~、肩こるわねこれ」コキッ

善子「ん?」


六花「…」(エンディングテーマ サビ)

岡部「~っ」(悶絶中)

39 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:07:24.75 XHzHk1Y80 34/96


善子「どうしたの?」

岡部「……い、いやぁ…なんでも…」

善子「そんなに強く突かれてないでしょ?」

六花「?」

岡部「っ」

善子「ちょっと見せて見なさい?」

岡部「お、おい!」

ジワァ

善子「…え」


40 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:09:01.30 XHzHk1Y80 35/96


善子「ちょっと待って…その滲んでるの…」

善子「…血じゃない…の?」

岡部「っ」

六花「!?」ビクッ

善子「ちょ、ちょっと捲るわよっ!」バッ

岡部「…」

善子「なにこの包帯!?」

善子「アンタ元々怪我してたわけ!?」

岡部「そ、そうだ…」

六花「え…えっ?」オロオロ

41 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:10:37.24 XHzHk1Y80 36/96


善子「なんで黙ってたのよ!?」

岡部「まさか木の枝で突かれるとは思わなかったのだっ!」

六花「あ、あの…」

善子「~っ」

善子「…邪王真眼っ!!」

六花「っ!」

善子「あんた、近くのコンビニでガーゼとテープ!それからマキロン買って来て!!」

六花「が、がってん!」

タッタッタッタッ……

42 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:22:20.83 XHzHk1Y80 37/96


善子「取り敢えず水飲み場まで行くわよ」

善子「歩ける?」

岡部「だ、大丈夫だ…問題ない」フラッ

善子「問題だらけじゃないの…」

善子「やっぱりここで待ってて」

岡部「え?」

タタタタッ…

岡部「…はぁ」


岡部「何をやってるんだ、俺は…」


「お待たせ!」

43 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:24:08.71 XHzHk1Y80 38/96


善子「ハンカチ濡らして来たから、取り敢えずこれで傷口を洗うわね!」

岡部「!」

善子「ちょっと染みるかも知れないけど…」

岡部「い、いや…そこまでしなくても」

ピトッ

岡部「ッ!!?!?」

善子「うわぁ…大丈夫…?」

岡部「こ、このくらいっ!刺した時に比べれば…っ!!」

善子「さ、刺したぁ!?」

岡部「くっ…只の比喩表現だ」

善子「脅かさないでよっ!」

44 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:25:50.48 XHzHk1Y80 39/96


善子「とにかく、後はあの子が来るまでベンチで横になってなさい!」

岡部「こ、この鳳凰院凶真に指図するとは」

善子「は・や・くっ!!」

岡部「くっ…」サッ

岡部「俺だっ」

岡部「今、機関のエィジェントに遭遇した」

岡部「…あぁそうだ。"ペ天使ヨハネ"による精神攻撃を受けている」

善子「…」

45 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:27:31.92 XHzHk1Y80 40/96


岡部「あぁ、分かっている。そんなヘマはしないさ」

岡部「エマに伝えてくれ…帰ったら式を挙げよう…と」

岡部「エル、プサイ、コングルゥ」

善子「…」

岡部「…ふっ」

ピトッ

岡部「イギッ!!?」

善子「それだけ元気ならもう大丈夫ね」


46 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:29:45.67 XHzHk1Y80 41/96


【コンビニ】


六花「ほっほっほ!」タッタッ

<いらっしゃいませー!

六花(ガーゼ、テープ、マキロン)

ガサッ

六花(テープ、マキロン)

ポン

六花(マキロン)

ゴトッ

六花「…よしっ」

六花「~♪」

<お次の方こちらにお並び下さ~い!

六花「?」チラッ

六花「…」

ポイッ

<1280円になりますぅ

<ありがとうございましたー!


六花「えっほ!えっほ!」タッタッ


47 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:43:02.76 XHzHk1Y80 42/96


【公園】


六花「か、買ってきた~!」

善子「良くやったわ!」

岡部「おぉ、すまんな」

六花「えっと…」ガサゴソッ

六花「ガーゼ」サッ

善子「はいよ」

六花「テープ」サッ

善子「うん」

六花「マキロン」サッ

善子「オッケー」

六花「ガルボ」サッ

善子「はいは…え?」

48 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:44:28.97 XHzHk1Y80 43/96


六花「新商品。イチ押し」

善子「あ~…」

岡部「…貴様は明治の回し者か?」

六花「甘くてさっぱり」

善子「まぁ…好きだけどさ」

善子「そうだ、お金…」ゴソゴソ

六花「あ」

六花「べ、別にいい…」

善子「ダメよ!ちゃんと払わせて」

岡部「…」

49 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:46:15.02 XHzHk1Y80 44/96


善子「いくらだった?」

六花「せ、1,280円…」

善子「えっと、じゃあ二人で…」

岡部「ほれ」クシャ

【5000円】

善子「え?」

岡部「…」

50 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:47:11.78 XHzHk1Y80 45/96


善子「な、なんでアンタが払うのよ!?」

岡部「いいから取っておけ」

善子「良くない!」

善子「それに、怪我させたのはこっちなんだから受け取る理由がないわ!」

岡部「分かった。じゃあ理由を付けてやる」

岡部「今日俺の遊び相手をしたバイト代だ」

岡部「ありがたく受け取れ」

善子「なにそれ!意味わかんないわよ!」

六花「あ、あの…」

岡部「…しょうがない奴らめ」

51 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:50:07.25 XHzHk1Y80 46/96


岡部「じゃあこれでどうだ」

善子六花『え?』

岡部「次に、この魔都東京へ馳せ参じる時」

岡部「その金須を糧にお前らの故郷の手土産を持ってくるのだ」

岡部「分かったな?」

善子「な、なんで私が東京人じゃないって…」

岡部「東京には慣れていないと自分で言っていたであろうが」

善子「……あ。」

52 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:51:45.81 XHzHk1Y80 47/96


岡部「どうせお前もそうなのだろ?」

六花「う、うん…」

岡部「抜かりなく買って来るのだぞ」サッ

六花「わ、わかった!」

善子「ちょっと!」

岡部「フッ…よろしい」

岡部「お前らお子様には過ぎた金額だ、大事に使うがいい」

六花「了解」

善子(なんで5000円でそこまで偉そうに出来るのよ…)

善子「……」

善子「…ま、ありがたく受け取っとくわ」


53 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:53:19.30 XHzHk1Y80 48/96


六花「美味しい物買ってくる」

岡部「食い物オンリーか」

善子(食べ物…か)

善子「!」

善子「アンタに堕天使の涙を授けるわ」

岡部「なんだそれは…」

六花「詳しく」

善子「ふふっ」バッ

54 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:56:01.11 XHzHk1Y80 49/96


善子「漆黒の闇、それは堕天への誘い」

善子「光で穢された心を浄化する至高の涙…」

善子「その涙と共に、貴方は地上へと堕天するのです」

六花「おおっ!」キラキラッ

岡部「まったく分からん」

善子「異世界の粉塵、時の雫、形を成さぬ者、数多の根源、クラーケンの体液、スキュラの足、視界を奪いし者の根、デビルブラッド、混沌なる溶液、切り裂かれし者の名残り」

善子「以上の材料を灼熱の球鉄にて熱する」

55 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:58:05.13 XHzHk1Y80 50/96


善子「これが堕天使の涙、そのレシピよ」

六花「もっと詳しく、メモする」

善子「えっとね、異世界の粉塵が小麦粉で」

善子「時の雫が水。そんで形を成さぬ者が」

六花「ふんふん」スッスッ


岡部「……」


56 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 00:59:30.83 XHzHk1Y80 51/96


善子「それから…」

六花「なるほど」


岡部「…フッ」


岡部「よし、お前ら」

善子「え?」

六花「?」

岡部「ここに召喚の契約を結ぶとしよう」

善子「召喚?」

六花「??」

岡部「そうだ」

57 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:00:36.58 XHzHk1Y80 52/96


岡部「これから俺が宣誓の文言を唱え、その後契約の書を差し出す」

岡部「お前らはそれにサインをするのだ」

善子「よく分からないわ…」

六花「ん~…」

岡部「まぁ見ていろ」

バッ

58 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:02:41.74 XHzHk1Y80 53/96


岡部「我ら三人、産まれし次元は違えども」

岡部「深淵の彼方より出ずり、同じ志を持つ大いなる上位者」

岡部「よって…ここに闇の契約を結ぶ」

善子「なんなの?それ」

岡部「桃園ならぬ"公園の誓い"だ」

六花「?」

岡部「この契約さえ結べば、己が身に危険が迫った時、それぞれの刻印が浮かび上がる」

岡部「刻印は次元を跨ぐ者にしか見えん」

六花「おぉっ!」

59 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:04:17.34 XHzHk1Y80 54/96


岡部「さぁ、この契約書に記すのだ」

善子「…要は番号交換しようって事ね」

岡部「我々はこの現世に顕現している数少ない同志」

岡部「味方は多いに越した事はあるまい?」

六花「…っ」

ババッ

善子「!」

60 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:06:53.63 XHzHk1Y80 55/96


六花「我、邪王真眼の使い手」

六花「古より伝わりし闇の者…ここに召喚の契約を結ぶ」

六花「術式666ε"磁界の魔手"接続」pi!

岡部「…宜しい」

岡部「さぁ、次は貴様だぞ?」

岡部「堕天使ヨハネ」

善子「……」

岡部「受けるも拒むも、お前の自由だ」

岡部「思うままにするがいいさ」

善子「…ふふっ」

61 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:09:03.06 XHzHk1Y80 56/96


バッ

六花「!」

善子「我が名は堕天使ヨハネ。天界に叛し、天つ雲井の彼方より来たる黒い翼…」

善子「我。今ここに冥府の刻印を刻む」

善子「堕天降臨っ!」pi!

岡部「…」

岡部「…これで」


岡部「我々は晴れて、同志となった」

善子「…」

六花「…」


62 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:11:03.37 XHzHk1Y80 57/96


岡部「我ら上位者は崇め祀られるが故、下々へ対し、人が良く、サービスをし過ぎると言う嫌いがある」

岡部「今日のお前たちを見ていて、それが良く分かった」

善子「そ、そうかしら?」

六花「?」

岡部「人の身に窶している以上、それは決して間違った事ではないが…それでも」

岡部「人間社会と言う名の脅威や軋轢に晒され、身動き出来なくなったその時は…」


岡部「我が名を呼べ」

63 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:13:02.38 XHzHk1Y80 58/96


岡部「必ずお前たちの力になると誓おう」

善子「…堕天使ヨハネ、ここに誓うわ!」

六花「じゃ、邪王真眼!誓いますっ!」


岡部「…フッ」

善子「ふふっ」

六花「っ//」

バッ

善子六花『!』


64 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:15:13.16 XHzHk1Y80 59/96


岡部「ではお前たち」


岡部「この世界線上の彼方…その何れかで」


岡部「また逢おう…」



「健闘を祈る」



スタスタスタ…………

65 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:17:06.38 XHzHk1Y80 60/96


六花(なんか凄い…)

善子(ちょっとかっこいい…)



岡部「…ふっ」スタスタ


「岡部」


岡部「!?」


「随分可愛い子達と遊んでたのね?」


岡部「なぁっ!!」

66 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:19:09.45 XHzHk1Y80 61/96


岡部「く、クリスッティーナ!?」

紅莉栖「そんなに私との買い物が暇だったのかしら?」

岡部「ち、違うのだ助手よ!これには色々と事情があって…っ」

紅莉栖「JK二人を侍らせて楽しかった?」

紅莉栖「鳳凰院さん?」ニコッ

岡部「だ、だから…あのな?」

紅莉栖「そうそう」

紅莉栖「新しいガジェットを思い付いたわ」

岡部「へ…?」

紅莉栖「その名も"辞書型プレス機"」

岡部「」

67 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:22:12.49 XHzHk1Y80 62/96


紅莉栖「ブックバンドを付ければなんと片手で操作出来るのよ」

紅莉栖「これで心置きなくプレス出来るわ」

岡部「…っ」

紅莉栖「いいアイディアでしょ?」

岡部「我が命運は…尽きた…」

紅莉栖「さぁ、行くわよ?」

紅莉栖「助手」

岡部「…ハイ」

トボトボ……

68 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:23:31.56 XHzHk1Y80 63/96


六花(犬だ…)

善子(犬ね…)


「おい六花!」


六花「へ?」

「お前こんなとこにいたのかよ!」

六花「ゆ、勇太…」

勇太「ったく…心配させるなよ、お陰であっちこっち探しちまったじゃないか!」

六花「ご…ごめん…」

69 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:24:39.01 XHzHk1Y80 64/96


勇太「…ほら。もういい時間だし、そろそろ駅に向かわないと」

六花「分かった」

六花「…ねぇ、勇太」

勇太「ん?」

六花「心配掛けて…ごめんね」

勇太「…」

ギュッ

六花「っ!」

勇太「…こうしとけばもう大丈夫だろ?」

六花「っ///」

70 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:26:44.28 XHzHk1Y80 65/96


善子「…」


善子「…私にも」


善子「私にも誰か迎えに来なさいよぉー!」

「善子ちゃーん!」

善子「え?」

花丸「もう!一人でうろちょろしたら駄目ずらっ!」

ルビィ「だ、大丈夫だった?」

善子「あ、あんた達!どこ行ってたの!?」

花丸「それはこっちのセリフずら!」

71 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 01:27:42.00 XHzHk1Y80 66/96


花丸「どうせこっそり堕天使ショップにでも行ってたんでしょ?」

善子「うぐっ」

ルビィ「つ、次からはちゃんと連絡して?」

善子「…悪かったわよ」

花丸「じゃあお詫びに手を繋ぐずら」

善子「な!?」

ルビィ「ルビィも賛成!」

善子「ちょ!」

花丸「それじゃこのまま帰るずらぁ♪」

善子「離しなさいよぉー!」

74 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:17:10.44 XHzHk1Y80 67/96


【未来ガジェット研究所】


岡部「鳳凰院凶真、帰還っ!」

まゆり「オカリン紅莉栖ちゃんお帰り~♪」

紅莉栖「ただいま、まゆり」

ダル「収穫あったん?」

紅莉栖「収穫どころか余計な手間食っただけよ」

ダル「…なんかあったの?」

岡部「フッ」

岡部「堕天使ヨハネ、邪王真眼と共にこの世界の趨勢を見定めて来たのっだっ!」

75 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:18:48.60 XHzHk1Y80 68/96


紅莉栖「はいはい」

ダル「厨二病乙」

岡部「だぁまれ、変態助手に萌え豚ハカーめ」

紅莉栖「…変態ってゆー」

ダル「ハッカーだっつってんだろっ!!」ドッ

紅莉栖「!?」

岡部「す、すまん…っ」

まゆり「ダメだよ~ダル君」

ダル「大人気なくイキってしまったお…」

76 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:19:51.58 XHzHk1Y80 69/96


紅莉栖「ね、ねぇ…まゆり」

まゆり「ん?」

紅莉栖「橋田のやつ、機嫌悪いの?」

まゆり「なんかねぇ、イベント前のセーブ忘れちゃったんだってぇ」

紅莉栖「…あぁ」

ダル「みぽたん…君の水着シーンを見れない僕を笑ってくれ…」

岡部「まったく、人がせっかく今日の余韻に浸っていたと言うのに」

紅莉栖「可愛い子達だったものねぇ?」

紅莉栖「ねぇ、鳳凰院さん?」

岡部「だっ!ち、違う!そう言う意味では」


77 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:21:26.88 XHzHk1Y80 70/96


まゆり「なになに?」

紅莉栖「聞いてよまゆり」

紅莉栖「岡部ったら、私のこと放ったらかしてJK二人と遊んでたのよ」

ダル「はぁ!?」ガタッ

まゆり「…」

紅莉栖「信じらんないでしょ?」

ダル「オカリン…っ」プルプルッ

ダル「見損なったお!人間じゃねぇ!」


78 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:22:30.73 XHzHk1Y80 71/96


岡部「だ、だから違うと言ってる!!」

紅莉栖「大体合ってるでしょ?」

岡部「くっ…」

ダル「こんな思いをするなら花や草に生まれたかった…」

まゆり「……」

まゆり「…ねぇ、オカリン」

岡部「な、なんだ?」

79 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:23:41.40 XHzHk1Y80 72/96


まゆり「まゆしぃはね?オカリンを信じて、紅莉栖ちゃんとのお付き合いを認めたの」グッ

岡部「…へ?」

まゆり「でも、オカリンにはそれが分かって貰えなかったみたいだね…」グググッ

ダル「僕帰るお」ガタッ

紅莉栖「私も」ダッ

岡部「ちょ!ちょっと待てお前ら…っ!」

まゆり「まゆしぃは悲しいです…」グムグムッ

岡部「ま、待てまゆりっ!!」


80 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:25:02.67 XHzHk1Y80 73/96




       _
     σ   λ
     ~~~~ 
    /´・ω・ )   <トゥットゥル~
 _, ‐'´  \  / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/





岡部「同志よ…もう会う事は無いだろう…」



81 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:33:54.56 XHzHk1Y80 74/96


【冨樫家】


樟葉「二人ともお帰り」

夢葉「おかえり~」

勇太「あぁ、ただいま」

六花「帰還、シュバ!」

樟葉「東京どうだった?」

勇太「まぁ、やっぱり都会だったな」


82 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:34:47.66 XHzHk1Y80 75/96


樟葉「何しに行ってたの?」

勇太「俺は普通に観光だったけど」

勇太「後は殆どコイツの付き添い…」

勇太「…もとい、捜索だったな」

樟葉「捜索?逸れたの?」

勇太「コイツが勝手にうろちょろしてたんだよ」

六花「出だしは違う。訂正を要求する」

勇太「…ぐっ」

樟葉「どう言うこと?」


83 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:36:03.53 XHzHk1Y80 76/96


六花「勇太はプラモデルショップのエアガンに心を奪われてた」

六花「私が話しかけても生返事だった」

勇太「だっ、お前だって見てただろう!」

六花「私はすぐ切り上げた、でも勇太はもっと奥まで行ってた」

勇太「だって!…その、店員さんが…」

樟葉「…」


84 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:37:51.41 XHzHk1Y80 77/96


勇太「奥の方にボウガンとか新しく入荷したナイフがあるって…言ってたから…」モジモジ

樟葉「辞めたんじゃないっけ?」

勇太「た、確かに辞めたけど!」

勇太「あんなの見たら誰だって…なぁ?」

樟葉「…バカ兄」

勇太「……くそぅ」

六花「フゥーハッハッハッ!」

夢葉「ふーっはっはっはっ!」


85 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:39:29.46 XHzHk1Y80 78/96


【沼津駅】


花丸「やっと着いたずらぁ~」

ルビィ「やっぱり遠いね」

善子「くっくっくっ。漸く伊豆の潮風と戯れる事が出来るわ」

花丸「まだ時間もあるし、みんなにお土産持ってってあげようよ」

ルビィ「お姉ちゃんにはルビィから渡しておくね?」

善子「遍く禁教の僕達よ、畏れおののき、そして奉るがいい…」


86 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:40:45.79 XHzHk1Y80 79/96


花丸「善子ちゃんも行くずら?」

善子「ヨハネっ!」

善子「…あ」

花丸ルビィ『え?』

善子「…」サッ

善子「私よ」


87 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:41:47.29 XHzHk1Y80 80/96


善子「先程物資を調達したわ」

善子「これより、改変式呪詛を使い、存在の解像度を下げながら移動する」

花丸「善子ちゃん、誰と話してるずら?」

ルビィ「ぅゅ…」

善子「そちらも随分手こずってる様ね」

善子「…ええ、分かったわ」


88 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:42:39.68 XHzHk1Y80 81/96


善子「それでは、健闘を祈る」

善子「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」

花丸「何語ずら?」

ルビィ「ん~…」

善子「ふふっ」


89 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 09:44:57.62 XHzHk1Y80 82/96


~その後~


Prrrr!

Pi!

「…俺だ」

「私よ」

「傍受対策、イ-ビル ジャミング発動」

「いい手際だ」

「不可侵領域” 事象の地平”を創り出します」

「良かろう…では、これより」


「第三次vorgesetzte conference”を始めようではないか」


90 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:30:58.84 XHzHk1Y80 83/96


岡部「…して、今日は何様だ?」

岡部「堕天使ヨハネよ」

善子「神々の消えし時、彼の地にて、我ら裏離騎士団によるミサを執り行うわ」

善子「貴方達二人には、魔都東京へ降臨した際、我々団員の護衛を頼みたいの」

岡部「護衛…だと?」

六花「出現先をリークしてくれれば、そこに魔力結界を張れる」

善子「場所は決戦の地、アキバドーム…」

六花「あきば…ドーム?」


91 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:34:53.48 61GdbanmO 84/96


岡部「あんな所で一体何をするんだ?」

善子「くっくっくっ…」

善子「その日こそ、堕天使ヨハネ…その真の姿を拝見する事が出来るでしょう」

岡部「お前…何を企んでいる」

善子「くっくっくっ」

六花「……らぶ…らいぶ?」

善子「へ?」


92 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:35:53.65 61GdbanmO 85/96


六花「勇太、これって」

<アキバドームで調べたらそれが出たんだよ

善子「ち、ちょっと!」

岡部「そう言えばお前、スクールアイドルだとか言っていたな」

善子「邪王真眼!余計なこと言わないでよ!」

六花「ヨハネが出るの?」

善子「!」

善子「そ、そうよ」

六花「すごい…っ」

善子(やっとヨハネって呼ばれたっ!!)


93 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:37:26.73 61GdbanmO 86/96


岡部「ぺ天使の貴様があんなデカイ所で踊るとはなぁ」

善子「ぺ天使ってゆーなっ!!」

六花「いっぱい書いてある…ヨハネはどのグループ?」

善子「…Aqours」

六花「あくあ…あくあ…」

六花「……書いてない」


94 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:38:18.82 61GdbanmO 87/96


善子「そんなワケないでしょ!!」

岡部「お前もしかして、カタカナで探してないか?」

六花「違うの?」

岡部「…ダルよ、ラブライブ と言う催し物の中にAqoursと言う名のグループは載っているのか?」

<ちょいまち~ カタカタッ

<…あぁ、確かに載ってるね……お?


95 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:39:58.71 61GdbanmO 88/96


岡部「ちゃんと載ってるぞ」

善子「当たり前じゃないの…」

六花「よかった」

<うっひょー!美少女JK祭りキタコレェ!

六花「!?」

岡部「黙れ萌え豚ハカーめ!」

善子「…とにかくそう言うこと」

六花「…」

善子「一応伝えとこうと思っただけよ」

六花「行く」

善子「え?」

六花「応援、行く」

善子「え…その…」

善子「あ、ありがと//」


96 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:41:07.81 61GdbanmO 89/96


岡部「素直ではないな」

善子「うっさい!」

<善子ちゃん顔赤いずら~!
<よーしこー!
<シャイニー!

善子「ヨハネっ!」

岡部「…よかろう」

善子「え?」

岡部「お前の晴れ舞台、我がラボメン総出で凱旋してやろうではないか」

六花「極東魔術昼寝結社の夏も全員で行く」

善子「…ふふっ」

善子「期待してるわ」


97 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:41:59.43 61GdbanmO 90/96


岡部「ダルよ、サイリウムセイバーを改造出来るか?」

<…一応聞くけど、何に使うん?

岡部「知れたこと…40000lxの光と共に我が同志へ熱いエールを送るのだ!」

善子「…あほ」

<そんなん持ってったら叩き出されるよJK

岡部「ぐっ」

六花「メガホン持ってく」

善子「へ?」

六花「あと笛」

善子「…」

岡部「野球の観戦ではないんだぞ…」


98 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:43:05.33 61GdbanmO 91/96


六花「?」

善子「…ぷっ」

善子「あっはははは!」

岡部「ふっ」

六花「??」

善子「なんかスッキリしたわ」

善子「緊張も程よく解れたしね」

六花「ヨハネ、頑張って」

善子「もちろん!」


善子「…それじゃあ」

岡部「待つのだ」


99 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:43:56.39 61GdbanmO 92/96


善子「え?」

六花「?」

岡部「お前達はもう忘れてしまったのか?」

六花「んん?」

善子「なにを?」

岡部「俺たちはじゃあね、や、またねなどと言う俗な挨拶はせん。そうだろ?」

善子「…あぁ」

六花「忘れてた」


100 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:45:29.71 61GdbanmO 93/96


岡部「おいおい…」

善子「私からだっけ?」

岡部「そうだ」

六花「えっと…プサン?」

岡部「プサイだ!」

岡部「ゴホンッ…ではお前たち」


岡部「決戦の地にて、また逢うとしよう」



101 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:46:26.60 61GdbanmO 94/96




善子「エル」


六花「プサイ」


岡部「コングルゥ」



プツンッ


102 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:47:37.25 61GdbanmO 95/96



【演主】

郎太倫 部岡 (真凶 院凰鳳)

花六 遊鳥小 (眼真王邪)

子善 島津 (ネハヨ使天堕)



焉終

103 : ◆j2HXy.T1hs - 2018/03/07 10:48:15.78 61GdbanmO 96/96


お粗末さまでした。

記事をツイートする 記事をはてブする