ギャル「ふいーっ。あれ、まだ教室いたの」
男「……お前かよ。俺は予習復習で忙しいんだ、絡んでくんな」
ギャル「そう釣れないこと言うなよー、幼馴染の間柄じゃーん♪」
男「お前とは腐れ縁で、それ以外のなんでもない」
ギャル「なんだよ冷たいなー、せっかく陰キャラのあんたにわざわざ絡んであげてるのに」
男「うっせーな、友達いないのは自覚あんだよ」
ギャル「え、あったんだ。びっくり」
男「ぶん殴るぞ……」
ギャル「ま、人気者のあたしがわざわざ絡んでやってんだからありがたく話し相手になんなよ♪」
男「うっぜぇ……」
元スレ
ギャル♀「ね、パンツ見せたげよっか?」男「はぁ?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1505281931/
ギャル「しっかしいつ見ても勉強勉強股勉強。あんたも飽きないよねぇ」
男「勉学は学生の本分だろうが」
ギャル「ベンキョーしすぎて頭でっかちになって友達いなくなっちゃった男くんの言うことは違うねぇ♪」
男「うぐっ……だ、大学で作るんだよ、友達は」
ギャル「高校時代に友人居ない奴ってほとんど大学で友達作れないらしいよー?」
男「マジか……」
ギャル「だからさ、あんたもベンキョーばっかやってないでもっと遊ばないとさー。花の高校生活だよ? 今ならあたしがいいとこ教えてやっても」
男「はぁ、でももう今更だろ。高三の九月で何をやるっつうんだよ」
ギャル「……」ジトーッ
男「な、なんだよ」
ギャル「はぁ、子供の頃は外でよく遊んでた元気っ子の男くんがどうしてこうなっちゃったかなぁ」
男「ほっとけ」
ギャル「あたしは男くんをそんな風に育てた覚えはありません」ホロリ
男「育てられた覚えもねぇよ」
ギャル「でもさー、男。このままだとヤバいって。友達も恋人もいないサビシー大学生活まっしぐらだって」
男「うっ……」
ギャル「ただの腐れ縁とはいえ一応幼馴染の男くんが一人寂しく孤独死していくのを見過ごすのはさすがのあたしも良心が痛むなぁ」
男「人を孤独死確定みたいに言ってんじゃねぇ!」
ギャル「んー。どうすればいーかなー……。あ、そうだ」
男「なんだよ」
ギャル「ね、パンツ見せたげよっか?」
男「はぁ?」
ギャル「パンツだよパ・ン・ツ。下穿き。パンティー。ショーツ」
男「名称を羅列せんでもわかる。俺はお前が何をトチ狂ったことを言いだしたのかについて疑問を呈したんだ」
ギャル「だってさー、男ってまず恋人以前に友達すらいないじゃん」
男「うっ」
ギャル「友達いない奴が将来的に恋人なんて作れるわけないじゃん」
男「ううっ」
ギャル「だからあたしが女性に対して免疫をつけてあげよっかなって思って♪」
男「大きなお世話だ、出てけ」
ギャル「なんだよ、このカワイイギャルちゃんのパンツが見れるっていうのに随分冷たい反応じゃん」
男「お前のパンツなんぞ見れたところで一ミリたりとも嬉しくない」
ギャル「なんだとー!」
男「とにかく迷惑だ。さっさと出てけ。俺は勉強する」
ギャル「むー。もっと取り乱せよー、あたふたしろよー」
男「…………」カリカリ
ギャル「暇なんだよー構えよー」ウリウリ
男「…………」カリカリ
ギャル「ほらほらパンツだぞー現役JKギャルのパンツだぞぉー」ワシャワシャ
男「…………」カリカリ
ギャル「ほら今スカートたくし上げてるよー見るなら今だよー」ヒラヒラ
男「…………」イラッ
男「…………」クルッ
ギャル「お、振り向いた! でも残念でしたー! 実は初めからたくし上げてなんてませんでした! 釣られた? ねぇ釣られ――」
男「…………」ヒラッ
ギャル「…………」
男「……白か、意外だな」
ギャル「…………き」
ギャル「きゃああああああああぁあ!! な、ななな、何してんのよあんたぁ!!///」
男「いや、パンツ見せてくれるって言うから見てるだけだが」
ギャル「せ、セクハラだぞ! ツーホーするぞ!!」
男「見せるって言ったのはそっちからじゃねぇか」
ギャル「あ、あたしは単にあんたをからかおうと思って……初めから見せるつもりなんて……」
男「だが言質は取ってるからな、見させてもらう」ジーッ
ギャル「わあああああああ!! 凝視すんなヘンタイ!!///」
男「おい暴れんな、パンツ見にくいだろ」
ギャル「だから見せないって言ってるでしょぉ! 離せ、離せーっ!!///」バシバシ
男「痛っ、痛い! わかった離す、離すって」パッ
ギャル「」フーッ
男(猫みたいだ……)
ギャル「バカ。ヘンタイ。ムッツリスケベ」
男「いやだから、先に言い出したのはお前……」
ギャル「それ以上言い訳するなら明日クラスで拡散してやる」
男「それだけはやめてくれ」
ギャル「……なら、お詫びとしてあたしの言うことなんでも一つ聞くこと」
男「いや、それはいくら何でも理不尽……」
ギャル「…………」ジトーッ
男「……なんでもないです」
男「そもそも、お前パンツ見られたくらいで動揺しすぎだろ。どうせカレシもいるんだろうし、その程度で取り乱さなくても――」
ギャル「……いないもん」
男「……え?」
ギャル「……そ、そんなのいないよ。何回か告白されたけど、全部断ってるし」
男「え、ものすごく意外なんだが」
ギャル「う、うっさいな! あたしは女友達と遊ぶのが楽しいだけで、別に気になるやつがいるとかそういう訳じゃないから!」
男「いや、誰もそんなことは聞いてないんだが……」
ギャル「なにー! もっとあたしに関心持てよ!」
男「ひたすら面倒くさいコイツ!」
男「そもそもお前、恋愛経験ゼロなのにあんなからかいしてたのか」
ギャル「う、うっさいな! 友達ゼロのあんたよりはマシよ!」
男「いや、そういうことじゃなくてだな……そういうからかい方はやめとけよ」
ギャル「ふぇ?」
男「説教臭いかもしれんが……女子が簡単に下着なんか見せびらかしちゃダメだろ。俺にやるってことは他の男子にもやってるってことだろ」
男「それで勘違いするような奴も出てくるだろうし、下手したら危険な目に合うかもしれないだろ」
ギャル「えっと……心配してくれてるの……?」
男「……まぁ、お前は女の子だし、一応幼馴染だしな」
ギャル「……えっと、ありがとう……///」
男「な、なんだよ、お前らしくもなくしおらしいな」
ギャル「お前らしくもなくって何よ! あたしだってたまにはしおらしくするっての!」
男「どこがだ! いつもいつもうざいくらい絡んできやがって!」
ギャル「なにおー! 人の気遣いをうざったいだとー!」
男「いらん気遣いはやめろ!!」
ギャル「もうあったま来た! さっきの命令もう決めちゃったもんね!」
男「な、なに!? いったいどんなえげつない内容なんだ……」ゴクリ
ギャル「あんたは――」
ギャル「明日あたしの荷物持ちになること!」
男「……え、そんなんでいいのか?」
ギャル「服とか、化粧品とか、食べ物とか、いろいろ買いに行くの。結構重いよー? ヒョロガリのあんただと重すぎて持てないかもね」
男「ひょ、ヒョロガリ言うな! お前の買い物分ぐらい普通に持ってやるよ」
ギャル「……うん、頼りにしてる」
男「……お、おう」
ギャル「それじゃ、あたしもう帰るから!」ガタッ
男「そ、そうか」
カツ、カツ、カツ、カツ
ギャル「ねぇ、男」
男「なんだよ」
ギャル「ああいうからかいは誰にでもしない方が良いって言ったけど――」
ギャル「……あんなことあんた以外にやらないからっ」
男「なっ――」
ギャル「明日はこき使ってやるから覚悟しとけよー!」バタン
男「…………」
廊下
ギャル「…………」
ギャル「~~~~~~~~~ッ///」バタバタ
みたいな