ユイ「浮気しちゃわないか、貞操観念のテストよ」
ミサト(キスするのはいいわけ……?)
ユイ「あ。このテストで彼とキスするのだけは特例。そのくらいの経験、生きていれば誰でもするもの」
ユイ「誰から始めましょうか」
レイ「………やります」
元スレ
碇ユイ「渚君と30秒キスして、続きをねだらなかった娘をシンジの正妻とします」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1505937709/
ユイ「レイちゃんね。いいわ」
ユイ「渚君は手加減しちゃダメよ」
カヲル「シンジ君の母君のご用命とあれば」
シンジ「あ、綾波……」
レイ「ごめんなさい碇君。でも、この30秒だけだから」
シンジ「……」
レイ「終わったらすぐに口をすすぐわ」
レイ(碇君の奥さんになって、碇君と、ずっとぽかぽかしていたい……)
カヲル「それじゃ、こっちにおいで。綾波レイ」
レイ「…」コク
ギュ
レイ「なぜ、抱きしめるの?」
カヲル「こうした方がキスをしやすいからさ。さあ、力を抜いて」
レイ「…」
カヲル「そう。それから少しだけ顔を上げて……レイを僕に、もっとよく見せて」
レイ「…」スッ
カヲル「……」
レイ「……」
カヲル「やはり美しいね、君は」ボソリ
レイ「…!」ピクン
ミサト「ん?」
アスカ「なによミサト。どうかしたの?」
ミサト「いや、レイの様子がね」
ミサト「ちょっち赤くなってきてない?あの子」
シンジ「ま、まさか。綾波が」
アスカ「そうよ。あいつ人形だもん」
ミサト「んー、でもほら……」
レイ「…」
カヲル「…」ジー
レイ「…… ///」
ギュッ
レイ「ンっ」
レイ(なに、これ。私の身体が、とても……ぽかぽかしてくる……?)
…ちゅ
シンジ「くっ」
アスカ「なに目ぇ逸してんのよ、いくじなし」
ちゅ、ちゅぅ
レイ「ンん…ぅ」
レイ(あ、あ、熱くなる……どうして、怖い、碇君っ。碇君……!)
ちゅっ
レイ(あ―――……)
カヲル「…」スッ
ユイ「渚君? まだ10秒も経ってないわよ?」
リツコ「舌も入れてないわね」
カヲル「必要ありませんよ」
レイ「………モット…」トロン
シンジ「はやなみっっ!?」
レイ「……ッ!」ハッ
ユイ「あらら。レイちゃんは脱落みたいね」
レイ「なぜ、今、私……い、碇君……」
シンジ「綾波……」
レイ「ごめんなさい。ごめんなさい、碇君……」
カヲル「彼女を責めないであげて、シンジ君。レイは、こういった経験に身体だけでなく心も不慣れすぎたんだ」
レイ「フィフス……!///」
シンジ「……」
ユイ「初心すぎたのね。さ、次は誰が挑戦するのかしら」
霧島「はーい! 私!」
霧島(こんなイケメンとかる?くキスして、それでシンジの正妻の座ゲットなんて、美味しい企画だよねっ)
カヲル「君は?」
霧島「私、霧島マナっていうの。お手柔らかにね、渚君」ニッコリ
カヲル「…」
グィ
霧島「へ?」
ちゅぅぅ???????っ
霧島「んんんンンン!??」
霧島「ンむぅ、ぷはっ、あ、ンんっんちゅ……ンぁっ!」
霧島(う、嘘、激し……っ)
ニュチュッ
霧島「!!?」
リツコ「入れたわね。舌」
マヤ「フケツ」
ぬちゅるっ
ジュルッちゅぱっぬチュルジュルチュルルちゅっ、ちゅぅぅぅ……
レイ「……ズルイ」
シンジ「はやなみ!?」
レイ「あ。ち、違うの。碇君」
霧島(あああ、ふあ♡ すご、ああああ♡ ああああっああ♡)
カヲル「……ふぅ」チュポン
霧島「ひはぁ……もっろぉ、もっろきすぅ……♡」
ユイ「はい失格。さすが渚君ね。次は?」
ミサト「じゃ、わったしー」
アスカ「ミサト!? あ、あんたまで狙ってたわけ?」
ミサト「んふっふ、年下美少年が旦那ってのも色々楽しそうよねえ。ねえシンちゃん?」
シンジ「え、えっと ///」
ミサト「ま、こういうお遊びも楽しそうだし。小娘達とは一味違う、大人の手管ってのを見せてあげるわ」
(中略)
ミサト「……はへ……♡ ちゅぢゅきぃぃ、ちゅぢゅきへぇ……♡」
ユイ「次」
ユイ「……次は? あら、もうお終いだったかしら」
アスカ「ふんっ」
シンジ「…」
女性A「あ、やってるー。ね、こっちで合ってたでしょ?」
女性B「ホントだ。渚君いるし」
女性C「やーん、かっこいー」
ゾロゾロゾロ
カヲル「?」
シンジ「な、なに?」
女性A「私達も、このテストに参加しに来ました!」
女性D「これに参加したら、渚君とキス!できるんですよね!?」
ユイ「まぁ、それはそうだけど。あなた達、合格したらうちのシンジの正妻になるつもりはあるの?」
女性達「「「「「ありまーす」」」」」
リツコ「虚偽ね。シンジ君が14歳でまだ法的猶予が残っている以上、それまでに反故にする機会や理由はいくらでもあるでしょうし」
マヤ「でも……どんなに見え見えでも、嘘か本心かなんて客観的に突きつける方法、無いですよね」
リツコ「そうね。そもそも、どこから情報漏れたんだか」
ユイ「……仕方ないわね。渚君?」
カヲル「僕は構いませんよ。シンジ君の花嫁選びだと思えば」
ユイ「はあ……それじゃ、特別に参加を認めます。くれぐれも、これがシンジの正妻を目指しての行為だってこと、忘れないで」
リツコ(言ったところで無駄でしょうけど)
シンジ「…」
カヲル「それでは、テスト再開しよう。さ、順番にここへ来て」
女性A「はいっ♡」
ちゅぅっ
女性A「ぁぁァン!♡」
ちゅぱっ
女性B「ふあ……ぁ~♡」
ちゅくっちゅっ
女性C「もっとぉ、なぎさくぅん♡」
…ちゅっ
女性D「あっひあぁぁ……っ♡」
ちゅばっ
ヒカリ「すずはら、ごめんなさ……あはぁ♡」
じゅちゅっ
リツコ「こ、子供なのに……ぁぁぁぁ……♡」
ちゅぅぅ~~~
マヤ「よくも先輩を!…………ひああっ、ァァン渚くぅん……♡♡」
シンジ「…」
モットォ…ナギサクンモットォ
オネガァイ、エッチシテェ…♡
ユイ「死屍累々ね」
レイ「……私も……ハッ!?」
シンジ「はやみひぃ」
レイ「ちちちっ違うの、碇君違うの」
女性W「ンちゅぅぅぅぅ~~~♡♡」
レイ「ぁ…」チラッチラッ
シンジ「グスッ」
アスカ「……………………ちっ」
ユイ「もう、他にいないわね?」
ユイ「合格どころか、30秒理性がもった子すらいないなんて。残念だわ」
アスカ「ちょおっと待った! まだ私がいるんだから!」
シンジ「アスカ!?」
アスカ「言っとくけど……あんたの正妻なんかになりたいわけじゃないからね。バカシンジ」
ユイ「だとしたら、参加資格さえ無いことになるけど」
アスカ「じゃあシンジと結婚するわ!!」
シンジ「アアっアスカ!!?」
アスカ「……仕方ないでしょ、あのナルシスホモ男を調子づかせないためには、これに参加する必要があるんだから」
シンジ「え、う、うん」
アスカ「てことで、私があんたの妻になってあげる。感謝しなさいよバカシンジ」
アスカ「シンジなんかどうでもいいけど、テストを受けて当然合格して、こいつの正妻になる。それでいいんでしょ?」
ユイ「引っかかる物言いだけど……うちの子を幸せにするつもりがあるなら参加は自由ね」
アスカ「この私と結婚できるんだから幸せに決まってるわ! ね、シンジ?」
シンジ「へ? あ、うーん……」
アスカ「……」ギロッ
シンジ「心から幸福です」
アスカ「おし」
カヲル「話はまとまったかい? なら、テストを始めよう」
アスカ「あ、待って。抱きしめるの禁止ね」
カヲル「え?」
アスカ「キスだけのテストでしょ? だったら拒否したっていいじゃない」
アスカ「私、あんたなんかにハグされたくないの」
カヲル「…」
アスカ「あと、唇にキスするのも禁止」
ユイ「アスカちゃん?」
アスカ「だって、キスとしか書いてないじゃない。他のところだけにして。もちろん、唇よりヘンなところにしようとしたらぶっ飛ばすわよ」
シンジ(アスカ、むちゃくちゃ言ってる……)
ユイ「それはちょっと―――」
カヲル「分かった。君の要求を呑もう」
シンジ「!?」
ユイ「渚君、条件を変えてしまうのは不平等だわ」
カヲル「参加者が納得すれば問題は無いと思います」
カヲル「誰か、反対する子はいるかい?」ニコリ
女性A「ひぁ…♡」
ヒカリ「は、反対なんて……しません……♡」
マヤ「渚君の、全部、言うとおりに♡」
カヲル「だ、そうです」
ユイ「はぁ…まったく。みんなワガママなのね」
カヲル「ただし、僕からも一つだけ。ルールの変更を提案させてもらううよ」
アスカ「ふん。言ってみなさいよ」
カヲル「30秒経って、君が明確に『イヤだ』と口にしなかったら、また30秒延長させてもらう―――続きを求めなくてもね」
アスカ「止めさせるには、ヤダって言えばいいだけ?」
カヲル「そうだよ」
アスカ「はっ。いいわ、受けてあげる。でも口を塞いで言わせないとかは認めないから」
カヲル「当然だね。それと、この条件では本当に手加減してあげられない」
アスカ「他の女には手を抜いてたってわけ? 勘違い男」
カヲル「…」
アスカ「なーにが本気よ。勝手にしなさい」
カヲル「……いくよ」
スッ
アスカ(手? 触られるのはムカつくけど、手の甲くらいなら、まぁ)
ちゅっ
アスカ「ンっ!?」
ちゅ、ちゅちゅっ
アスカ「やっぁ……ウソ、ンんぅ……くぅっ」
ちゅぅぅっ
アスカ「ひぅぅ、ンんっ」
ちゅぴっ、チュッくちゅちゅ、ぷちゅッ
アスカ「ふあぁぁンッ♡ はぁっああああ~~~~~~~~~??!!???」ガクガク
ユイ「!?」
シンジ「ア、アスカ!!?」
カヲル「…」
アスカ「ら、なんれも無……きっ気持ちわるくて、つい声、が」
カヲル「こちらの手も借りるよ」
アスカ「あ」
ちゅぅぅぅ~ぅ、ちゅぅっ
アスカ「ひぁぁぁ~~~~……♡」ヘナヘナ
アスカ「ぁぁ、ハァ、ハァ、ハァ……ウソ、なんで」
れろぉ…
アスカ「なんれ、こんなぁっぁぁぁぁ♡」
ぢゅちゅぅ、ちゅぱっちゅぷぅ
アスカ「指ぃぃぃぃっ、やぁっ、ひぅっ溶けひゃひぃぃぃぃぃぃ~~~♡♡」
ミサト「ど……どうなってんのあれ」
リツコ「……ありえないわ。手だけで、あんな反応するなんて」
カヲル「そろそろ、初めの30秒が経つよ」
アスカ「イ、イ、ぁ」
れろれろれろ、ぢゅちゅうぅぅぅぅぅぅ!!
アスカ「あぁぁぁぁーーーー♡ イひぃぃぃぃぃぃーーーー♡」ビクビクビク
リツコ「おそらくはただ口や舌で触れているだけじゃない。アスカのATフィールドに干渉し、いわば舐め溶かしているんだわ」
ミサト「はぁ? なによそれ、どういうこと?」
リツコ「ATフィールドは個を形作る心の壁。それを溶かされ他者との一体化が生じる時、人は強い性的快楽を得るの」
ミサト「へ、へえ……マジで?」
リツコ「マジよ。溶かされれば快楽が生まれる。快楽によって心の壁が弱まり、さらなる快楽を生じさせる」
マリ「その気持ちよさがまた、心の壁を……」
リツコ「そうよ。一度始まってしまえば堕ちていくしかできない」
ミサト「うっさん臭っ。でもまぁとにかく、なんかスゴいのね」
リツコ「そしてこの事は、彼が人でないことを、私達が使徒と呼ぶ生命体であることを示しているわ」
ミサト「なんですってッッ!!?」
アスカ「ぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」 ビクビクッ
アスカ「ハァァ…」ズルズル
カヲル「もう立っていられないのかい?」
アスカ「ぅ、ぅぁ、この……ぉ、ぁぁ」
カヲル「…」
グィッ
アスカ「や!?」
カヲル「お腹を出すだけだよ」
アスカ「誰がそんなとこ許…はぁぁうううんッ!!」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっちゅぅ~~~~~~っ
アスカ「ひゃひぅぅぅぅぅぅっ♡♡」
アスカ(そ、そんなの……で、ぁぁぁっ! イヤ、おへそでっ気持ち良くされるなんてぇ!)
むゅちゅぅぅぅ…
アスカ「あっああああああイぃぃぃぃぃぃぃひぃぃぃぃぃっっっ♡」
ミサト「アスカ! 早くアスカを助けないとっ」
アスカ「あっ、あっ♡ あはぁっ、あぁぁァン!」
ミサト「そこまでよ!!」ジャキン
アスカ「ミ、ひゃぁ、助け…っ、ああ~~~♡」ガクガク
ユイ「……葛城さん。邪魔してはダメ」
ミサト「ユイさん!? 彼は使徒です!!」
ユイ「使徒なら、そんな銃でなんて対抗できるわけがないわ。しまいなさい」
ミサト「だからって―――!」
ユイ「彼の……カヲル様の邪魔なんて、しちゃダメよ♡」
ミサト「な……ユイさん、あなた」
リツコ「なるほど。最初からもう堕ちていたのね」
シンジ「…………母さん…………?」
ユイ「カヲル様に従ってさえいれば、後でご褒美がもらえるの……とっても素敵な……」トロン
ユイ「ふふ。あなた達は欲しくないの? カヲル様からいただける、ご褒美」
アスカ「らめへええっひぅぅ! んァ! ああ、あァァァァっ♡ やっあひぃあ、ああっヤらぁぁ、きもひぃぃぃ♡♡」
カヲル「そろそろまた30秒になる……」
アスカ「ハァ、ぁ、ぁ」
アスカ(ぃ、言わなきゃ……! もうやめろって。こんなのっ、続けられたら私っ壊れ)
カヲル「次は脚にしてみようか」スッ
アスカ「ひぃっ」
アスカ「や、待っへ、ぁぁ……やっ」
れろぉ…
アスカ「ンあああッぁぁ~~~♡」ビククッ
ちゅぅ、ちゅっ、れろっちゅぅぅ
アスカ「は♡ やはっぁ♡ イヒぅあぁん♡」
アスカ(ヤダって、ヤダって言わなきゃ、あっあっ)
カヲル「甘い声だね。そんなにキモチいいのかい?」
アスカ「イはひぅ、きもひっきもひぃぃっイイひぃぃぃ!!!♡♡」
シンジ「……アスカ……ッ!?」
ユイ「ね、葛城さんも聞いたでしょう? あんなに蕩けて悦んでいるのに、今邪魔したら可哀想」
ミサト「あれはっ、使徒だからでしょうが……っ」
ユイ「そうね。人でないからこそ、どんな人間の男より私達を幸せにしてくれる神様の使い―――天使さまだわ」
ミサト「使徒だから! ヒトに無い力でアスカの肉体を狂わせてるにすぎない! そんなのっっ」
ユイ「ヒトに無い力で狂わせてくれる……のよ。あなたもさっき、ほんの少しだけ味わったでしょう?」
ミサト「……っ」ピク
ユイ「カヲル様のキス。あの恍惚を、葛城さんなら断ち切って忘れられるかしら?」
ミサト「あ、当たり前よ。さっきのは、あれは正体を知らなかったから……!」
マヤ「そっそうですよ! 人間じゃないなんて、分かってたらあんな」
ユイ「……そうね。あの程度なら忘れられるかも知れない。だって、カヲル様にとっては前戯以下ですもの」
ミサト「へ……?」
ユイ「さっきあなた達にしたキスした時には、あの人はATフィールドの侵食なんて行っていなかったわ」
ミサト「じゃ、じゃあ、あれはただのキスだっての? あんな……凄かったのに」
ユイ「ふふ。なにが凄かったのかしら」
ミサト「う……っ」
ユイ「凄かったんでしょう? カヲル様から与えられた快楽は」
マヤ「…… ///」モジ…
ユイ「でも、あれは序の口」
アスカ「あっ♡ イひゃぁぁあ♡ イぃぃっひ♡ ふあぁぁぁ~~~!!」
ユイ「アスカちゃんが今体験している、あれもまだまだ。もっと先があるの」
ユイ「僅かに肌を溶かしながら、あちこちキスをしているけど、それだけですもの」
ユイ「それだけでもう、ほら。あのアスカちゃんがすっかり―――」
アスカ「あ~~~~~っ♡ ふぁっああ~~~~~~……♡」ピクンッピクンッ
ユイ「ふふ。肩や胸元にされても、ヨダレまで垂らして震えるだけになってるわ」
シンジ「……」
ユイ「シンジ」
シンジ「!?」ギクッ
ユイ「ごめんなさい。けれどあなたも、ゲンドウさんも、あの人ほど私を幸せにはしてくれないから」
シンジ「母さん……」
ユイ「私はあの人に抱かれて、それで全てダメにされてしまったわ。なにもかも変えられてしまった」
ユイ「思い知らされたの。ヒトは、神様に抗うことなんてできないって」
リツコ「だからご子息を裏切ったんですか。母親が」
ユイ「ええ」
シンジ「母さん……あのっ」
シンジ「この……今日のこのテストも全部、カヲル君が?」
ユイ「そうよ」
シンジ「…………母さんのことは、なんとなく分かったけど。なんでカヲル君が、こんなこと」
ユイ「さあ?分からないわ。私はただ私の主人に従っただけだから……意図や理由を問うこともしてないもの」
シンジ「…………」
シンジ(カヲル君……どうして……?)
カヲル「…」チラッ
シンジ「……」
アスカ「あひっ♡ はひっ♡ ぁぁぁ~~~……♡♡」ピクピク
カヲル「さて。そろそろ終わりにしよう。このままじゃキリが無さそうだからね」
アスカ「……ぁ……」
シンジ「アスカ……っ」
アスカ「…………やらぁ……モットぉぉ……♡♡」
アスカ「かをるぅぅ……♡ はぁ、おねがぁぃぃ……♡」スリスリ
カヲル「これで全員不合格だね」
シンジ「……なんのためにこんな事するの? カヲル君」
カヲル「選別だよ」
シンジ「選別?」
カヲル「そう。この世界はもうすぐ終わる。次の周回へ行く時期が迫っているんだ」
カヲル「だからその前に、シンジ君に見極めてもらおうと思ってね。このリリン達が君と共に次の世界へ進むに相応しいかどうかを」
シンジ「カヲル君……君が何を言ってるか分からないよ、カヲル君」
カヲル「遺言だよ。さあ、僕を消してくれ」
トサッ
シンジ「えっ。こ、これ」
カヲル「見た通り。ナイフさ。シンジ君、君がそれを使うんだ」
シンジ「!!」
カヲル「君の大切な女性達を壊した僕をそれで消し去って、僕のこともここに置いて行くといい」
カヲル「何度も繰り返して分かったんだ……シンジ君に必要なのは自由だってね。全ての絆を断って進んで、そうして今度こそ幸せになって。シンジ君」
シンジ「カヲル君……」
カヲル「ナイフを拾うんだ」
シンジ「……」スッ
レイ「ダメ」
ガシッ
シンジ「はやなみっ!?」
レイ「フィフスを……カヲル様を殺しては、ダメっ」
アスカ「…っ」サッ
シンジ(あ、ナイフ―――)
ザクッ
シンジ「……ガッ!?」
カヲル「シンジ君!!?」
アスカ「バカシンジ……悪いけど、あんたが死んでちょうだい」
シンジ「ァ……ぐっ、アス、カ……ッ!???」
シンジ「ふぐッ、う゛う゛!」
アスカ「話は正直よく分かんなかったけど。いなくなるならあんたが消えて、カヲル様が自由になるべきだわ」
ミサト「……そ、そうよね。そうすれば私達、これからも……」
マヤ「また……もっと気持ち良くしてもらえる……?」
カヲル「シ、シンジ君! シンジ君!? しっかりするんだっ元気少ないかい!??」
シンジ「ヒュー…ヒュー…」
アスカ「……哀れね。最期にキスしてあげる」
ちゅっ
シンジ(……ぁ……)
シンジ「」ドサッ
ジリリリリリリリッ
シンジ「……ふぁ」
アスカ「ふぁ、じゃないわよバカシンジ! 起きなさいよ!」
シンジ「あぁ……あすか、おはよ」
アスカ「まったく。目覚まし鳴るまで待てって言ってから待ってみたけど、あんた結局目覚ましじゃ起きないんじゃないの」
シンジ「でもほら、アスカが起こしてくれるから」
アスカ「ばーか。ほら、早く支度しなさいよ」
アスカ「おばさま! おじさま! 行って来ます
シンジ「行って来まぁす」
ゲンドウ「うむ」
ユイ「行ってらっしゃい、気をつけてね」
タッタッタッ
シンジ「そういえばケンスケが言ってたけど、今日転校生が来るんだって」
アスカ「またぁ!? ついこないだレイが来たばっかりじゃないの」
シンジ「うん。まあそうなんだけど……どんな子だろ。また綾波みたいに可愛い子だといいなぁ」
アスカ「ムッ」
バシッ
シンジ「痛!? な、なんだよいきなり!」
アスカ「うっさい! いいから黙って走りなさい、遅刻しちゃうじゃないのっ」
シンジ「そっちが叩いてきたんだろ!?」
シンジ「おはよ」
霧島「あ! シンジぃ、おはよっ」ギュッ
レイ「……お早う、碇君」
アスカ「ちょっとマナッ。なに朝っぱらから発情してんのよあんたは!」
霧島「え~。シンジ、私発情してるように見える?」
シンジ「はっはつ……いや、そんなこと僕に言われても」
アスカ「赤くなってんじゃないわよスケベっ」
トウジ「はぁ。今日もセンセの嫁さん方は元気やの~」
ケンスケ「綾波は大人しいもんだけどな。おっ、委員長おはよーさん」
ヒカリ「おはよ。そろそろ先生来るわよ」
キーンコーンカーンコーン
ミサト「はーい皆、席について。今日はッ! 早速だけど噂の転校生を紹介するわ!!」
ぉぉぉぉぉ!!
ミサト「なんでか知らないけど今回もすんごい美形よぉ。さ、入って」
カヲル「失礼します」
…ガララッ
女子A「キャー♡」
女子B「ホント、すっごいキレー……♡」
カヲル「初めまして―――渚カヲルです」
霧島「銀髪って……お話に出てくるお姫様みたい……」
シンジ「///」
カヲル「…」ニコッ
シンジ「!」ドキッ
アスカ「むぅぅ……」
レイ「碇君…」
カヲル「今日からこの学校、このクラスのお世話になります。仲良くしてください」
シンジ「///」ドキドキドキ
カヲル(そう―――初めからこうすれば良かったんだ。シンジ君のことはやはり、ボク……私自身の手で)
カヲル(今度こそ幸せにしてあげるわ……碇シンジ君♡)
終わり